JP7209845B2 - チリングユニット及びチリングユニットシステム - Google Patents
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Description
[チリングユニット100]
図1は、実施の形態1に係るチリングユニット100の斜視図である。図2は、実施の形態1に係るチリングユニット100の側面図である。図3は、実施の形態1に係るチリングユニット100の正面図である。なお、図3は、図1の白抜き矢印の方向にみたチリングユニット100の正面図である。図1~図3を用いてチリングユニット100の全体像について説明する。なお、図1を含む以下の図面に示すX軸は、チリングユニット100の長手方向を示し、Y軸はチリングユニット100の幅方向あるいは左右方向を示し、Z軸はチリングユニット100の上下方向を示すものである。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、チリングユニット100を使用可能な状態に設置したときのものである。
空気熱交換器1は、内部を流れる冷媒と外気との熱交換を行うものであって、蒸発器又は凝縮器として機能する。空気熱交換器1は、複数の伝熱管7と、複数のフィン8とを有している。空気熱交換器1は、例えば、パラレルフロー型の熱交換器であり、一対のヘッダ(図示は省略)と、複数の伝熱管7と、複数のフィン8とを有している。伝熱管7は、例えばアルミ扁平管であり、フィン8は、例えばコルゲートフィンである。なお、空気熱交換器1はパラレルフロー型の熱交換器に限るものではない。空気熱交換器1は、例えば、複数の板状のフィン8が並列して配置され、伝熱管7が複数のフィン8を貫通しているフィンアンドチューブ型の熱交換器であってもよい。空気熱交換器1は、空気熱交換器1A、空気熱交換器1B、空気熱交換器1C、及び空気熱交換器1Dの4つの空気熱交換器1を有している。空気熱交換器1Aは第1空気熱交換器であり、空気熱交換器1Bは第2空気熱交換器であり、空気熱交換器1Cは第3空気熱交換器であり、空気熱交換器1Dは第4空気熱交換器である。
天枠60には、上述のファン5が設けられている。ファン5は、空気熱交換器1を通過し、後述するベルマウス6A等の空気吹出口14から排出される空気の流れを形成する。ファン5は、軸流ファンを備えた送風手段であり、空気熱交換器1における熱交換を効率的に行うための空気の流れを生成する。ファン5は、ファン5A、ファン5B、ファン5C、及びファン5Dの4つのファン5を有している。
チリングユニット100は、ファン5により外部の空気を空気熱交換器1に通過させることで、空気と空気熱交換器1内の冷媒とを熱交換させ、熱交換後の空気を上方から排出する。チリングユニット100は、流路切替装置33の切り替えにより、空気熱交換器1が凝縮器、熱交換器3が蒸発器として機能する冷房運転と、空気熱交換器1が蒸発器、熱交換器3が凝縮器として機能する暖房運転との切り替えが可能である。冷房運転では、熱交換器3で冷やされた伝熱流体を生成し、例えばこの冷やされた伝熱流体を負荷側ユニット(図示せず)に供給して負荷側(室内側)の空気を冷却し、室内の冷房を行う。また、暖房運転では、熱交換器3で温められた伝熱流体を生成し、例えばこの温められた伝熱流体を負荷側ユニット(図示せず)に供給して負荷側(室内側)空気を加熱し、室内の暖房を行う。
図6は、実施の形態1に係るチリングユニット100の、空気熱交換器1と機械室ユニット4との関係を示す概念図である。図6では、空気熱交換器1と、機械室ユニット4との関係を説明するために、支持柱70等、一部の構成の図示を省略している。ここで、チリングユニット100の短手方向(Y軸方向)において、機械室ユニット4の上面部24aにおける側壁間の幅を上部幅WA1と定義する。そして、空気熱交換器1Aと空気熱交換器1Bとからなる一対の空気熱交換器1における下端部11bの外側面間の幅を熱交換器下部幅WBと定義する。上述したように、機械室ユニット4の短手方向(Y軸方向)において、空気熱交換器1Aと空気熱交換器1Bとは、互いに対向して配置されている。チリングユニット100は、図6に示すように、上部幅WA1が熱交換器下部幅WBよりも大きく形成されている。すなわち、チリングユニット100は、上部幅WA1>熱交換器下部幅WBとなるように形成されている。
チリングユニット100は、機械室ユニット4の上部幅WA1が、1対の空気熱交換器1の熱交換器下部幅WBよりも大きくなるように形成されている。チリングユニット100は、機械室ユニット4の上部幅WA1と1対の空気熱交換器1の熱交換器下部幅WBとが等しい場合と比較して、圧縮機31等の冷媒回路を構成する装置が収容される機械室ユニット4内の空間に余裕がある。そのため、チリングユニット100は、機械室ユニット4の上部幅WA1と1対の空気熱交換器1の熱交換器下部幅WBとが等しい場合と比較して、冷媒回路を構成する各装置の配置、あるいは、配管の取り回し等の自由度を向上させることができる。
[チリングユニット100Aの構成]
図8は、実施の形態2に係るチリングユニット100Aの正面図である。なお、図1~図6のチリングユニット100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2に係るチリングユニット100Aは、機械室ユニット4Aの構造が実施の形態1に係るチリングユニット100の機械室ユニット4と異なるものである。以下の機械室ユニット4Aの説明では、機械室ユニット4との相違点を中心に説明し、相違点以外の構成については、図示及び説明を省略する。
機械室ユニット4Aは、上部幅WA1と下部幅WA2とが等しい大きさに形成されており、かつ、上部幅WA1及び下部幅WA2が、高さ寸法HCよりも大きくなるように形成されている。実施の形態2に係るチリングユニット100Aは、上部幅LWA1と熱交換器下部幅LWBとが等しい大きさに形成されている比較例のチリングユニット100Lよりも圧縮機31等の冷媒回路を構成する装置が収容される機械室ユニット4内の空間に余裕がある。そのため、実施の形態2に係るチリングユニット100Aは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも冷媒回路を構成する各装置の配置、あるいは、配管の取り回し等の自由度を向上させることができる。また、実施の形態2に係るチリングユニット100Aは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも機械室ユニット4内の空間に余裕があるため、比較例に係るチリングユニット100Lよりも作業者によるメンテナンス性を向上させることができる。更に、実施の形態2に係るチリングユニット100Aは、ドレンパン55にヒーター57を設置する領域を確保することができる。
[チリングユニット100Bの構成]
図9は、実施の形態3に係るチリングユニット100Bの正面図である。図10は、図9に示す機械室ユニット4Bの構造を概略的に示す概念図である。図10において機械室ユニット4Bが占める空間は点線で示されている。図9及び図10を用いて機械室ユニット4の構造について説明する。なお、図1~図6のチリングユニット100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態3に係るチリングユニット100Bは、機械室ユニット4Bの構造が実施の形態1に係るチリングユニット100の機械室ユニット4と異なるものである。以下の機械室ユニット4Bの説明では、機械室ユニット4との相違点を中心に説明し、相違点以外の構成については、図示及び説明を省略する。
機械室ユニット4Bは、長手方向(X軸方向)に対する垂直断面が台形状に形成されており、上部幅WA1が下部幅WA2よりも大きく形成されており、上部幅WA1と高さ寸法HCとが等しい大きさに形成されている。実施の形態3に係るチリングユニット100Bは、上部幅LWA1と熱交換器下部幅LWBとが等しい大きさに形成されている比較例のチリングユニット100Lよりも圧縮機31等の冷媒回路を構成する装置が収容される機械室ユニット4B内の空間に余裕がある。そのため、実施の形態3に係るチリングユニット100Bは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも冷媒回路を構成する各装置の配置、あるいは、配管の取り回し等の自由度を向上させることができる。また、実施の形態3に係るチリングユニット100Bは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも機械室ユニット4B内の空間に余裕があるため、比較例に係るチリングユニット100Lよりも作業者によるメンテナンス性を向上させることができる。更に、実施の形態3に係るチリングユニット100Bは、ドレンパン55にヒーター57を設置する領域を確保することができる。
[チリングユニット100Cの構成]
図11は、実施の形態4に係るチリングユニット100Cの正面図である。なお、図1~図6のチリングユニット100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態4に係るチリングユニット100Cは、機械室ユニット4Cの構造が実施の形態1に係るチリングユニット100の機械室ユニット4と異なるものである。以下の機械室ユニット4Cの説明では、機械室ユニット4との相違点を中心に説明し、相違点以外の構成については、図示及び説明を省略する。
機械室ユニット4Cは、長手方向(X軸方向)に対する垂直断面が台形状に形成されており、上部幅WA1が下部幅WA2よりも大きく形成されており、上部幅WA1が高さ寸法HCよりも大きくなるように形成されている。実施の形態4に係るチリングユニット100Cは、上部幅LWA1と熱交換器下部幅LWBとが等しい大きさに形成されている比較例のチリングユニット100Lよりも圧縮機31等の冷媒回路を構成する装置が収容される機械室ユニット4内の空間に余裕がある。そのため、実施の形態4に係るチリングユニット100Cは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも冷媒回路を構成する各装置の配置、あるいは、配管の取り回し等の自由度を向上させることができる。また、実施の形態4に係るチリングユニット100Cは、比較例に係るチリングユニット100Lよりも機械室ユニット4内の空間に余裕があるため、比較例に係るチリングユニット100Lよりも作業者によるメンテナンス性を向上させることができる。更に、実施の形態4に係るチリングユニット100Cは、ドレンパン55にヒーター57を設置する領域を確保することができる。また、実施の形態2に係るチリングユニット100Cは、実施の形態1に係るチリングユニット100よりも設置の安定性を図ることができる。
[チリングユニットシステム110]
図12は、実施の形態5に係るチリングユニットシステム110を示した斜視図である。図13は、実施の形態5に係るチリングユニットシステム110を構成する、隣接する2基のチリングユニット100の関係を示す概念図である。図14は、実施の形態5に係るチリングユニットシステム110を構成する、隣接する2基のチリングユニット100Cの関係を示す概念図である。なお、図1~図11のチリングユニット100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
チリングユニットシステム110は、チリングユニット100の短手方向(Y軸方向)において、隣接する2基のチリングユニット100の、機械室ユニット4同士の間隔が400mm以上に設定されている。そのため、実施の形態5に係るチリングユニットシステム110は、作業者の足元の領域を確保することができる。実施の形態5に係るチリングユニットシステム110は、作業者の足元の領域を確保することができるため、例えば、作業者は、パネルを外すためにパネルに取り付けられたネジを外し、外したネジを収納するためのネジ箱を足元に置くことができる。実施の形態5に係るチリングユニットシステム110は、比較例のチリングユニット100Lを複数配置するよりも冷媒回路を構成する各装置の配置、あるいは、配管の取り回し等の自由度を向上させることができると共に、作業者によるメンテナンス性を向上させることができる。
Claims (5)
- 長尺の箱形に形成されており、圧縮機及び熱交換器を内部に収容する機械室ユニットと、
前記圧縮機及び前記熱交換器と共に冷媒回路を構成し、前記機械室ユニットの上部に載置される複数の空気熱交換器と、
を備え、
前記複数の空気熱交換器のうち、前記機械室ユニットの短手方向において対向して配置されている一対の空気熱交換器は、
前記機械室ユニットから遠い側の上端部同士の間隔が、前記機械室ユニットに近い側の下端部同士の間隔よりも大きくなるよう傾斜して配置されており、
前記短手方向において、前記機械室ユニットの上面部における側壁間の幅を上部幅と定義し、前記一対の空気熱交換器における前記下端部の外側面間の幅を熱交換器下部幅と定義した場合に、前記上部幅が前記熱交換器下部幅よりも大きく形成されており、
前記短手方向において、前記機械室ユニットの底面部における側壁間の幅を下部幅と定義した場合に、
前記機械室ユニットは、
前記機械室ユニットの長手方向に対する垂直断面が台形状に形成されており、前記上部幅が前記下部幅よりも大きく形成されており、
前記長手方向と前記短手方向とに垂直な上下方向において、前記機械室ユニットの前記上面部と前記底面部との間の寸法を高さ寸法と定義した場合に、
前記機械室ユニットは、
前記上部幅と前記高さ寸法とが等しい大きさに形成されているチリングユニット。 - 長尺の箱形に形成されており、圧縮機及び熱交換器を内部に収容する機械室ユニットと、
前記圧縮機及び前記熱交換器と共に冷媒回路を構成し、前記機械室ユニットの上部に載置される複数の空気熱交換器と、
を備え、
前記複数の空気熱交換器のうち、前記機械室ユニットの短手方向において対向して配置されている一対の空気熱交換器は、
前記機械室ユニットから遠い側の上端部同士の間隔が、前記機械室ユニットに近い側の下端部同士の間隔よりも大きくなるよう傾斜して配置されており、
前記短手方向において、前記機械室ユニットの上面部における側壁間の幅を上部幅と定義し、前記一対の空気熱交換器における前記下端部の外側面間の幅を熱交換器下部幅と定義した場合に、前記上部幅が前記熱交換器下部幅よりも大きく形成されており、
前記短手方向において、前記機械室ユニットの底面部における側壁間の幅を下部幅と定義した場合に、
前記機械室ユニットは、
前記機械室ユニットの長手方向に対する垂直断面が台形状に形成されており、前記上部幅が前記下部幅よりも大きく形成されており、
前記長手方向と前記短手方向とに垂直な上下方向において、前記機械室ユニットの前記上面部と前記底面部との間の寸法を高さ寸法と定義した場合に、
前記機械室ユニットは、
前記上部幅が前記高さ寸法よりも大きくなるように形成されているチリングユニット。 - 前記上部幅と前記熱交換器下部幅との差が50mm以内となるように形成されている請求項1又は2に記載のチリングユニット。
- 前記複数の空気熱交換器から落下する水滴を受けるために、前記複数の空気熱交換器の下方に配置されているドレンパンと、
前記複数の空気熱交換器の前記下端部に沿って前記ドレンパンに配置されるヒーターと、
を更に備えた請求項1~3のいずれか1項に記載のチリングユニット。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載のチリングユニットを複数台設置して構成されるチリングユニットシステムであって、
前記短手方向において、隣接する2基の前記チリングユニットの、前記機械室ユニット同士の間隔が400mm以上に設定されているチリングユニットシステム。
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