JP7209689B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、長手方向中心軸または回転軸に沿って延びる本体と、本体上に半径方向に調節可能に配置された少なくとも1つの刃支持体と、本体に対する、刃支持体の位置を調節するための調節装置とを有する切削工具に関する。
このような切削工具は、例えば、DE 4022579 A1から知られている。DE 4022579 A1に記されている切削工具は、回転軸を中心に回転駆動できる本体と、本体においてで半径方向に調節可能に配置されて切削ツールを担持する刃支持体とを有している。刃支持体は、2つのアームを有する回動バーとして設計されており、回動バーのレバーアームに配置されている切削ツール、特に転換切削プレート、の位置が半径方向に調節される間に、本体の中に回転軸に対して横方向に配向された回動ベアリング内に回動できるように配置されている。刃支持体の調節は、本体内に軸方向に移動可能に配置されている調節棒(DE 4022579 A1において制御棒と呼ばれる)を有する調節装置で行われ、当該調節棒は、軸方向に隔てて逆対方向に棒の軸に対して傾斜した2つの制御面を有し、当該2つの制御面のそれぞれには、前記レバーアームの一方が、本体内に基本的に刃支持体の調節方向に移動できる圧力ピンを介して面する。調節装置は、工作機械側にもたらされた調節棒の変位によって、刃支持体に保持された切削ツールが最小直径に位置する内部へ調節された位置と、刃支持体に保持された切削ツールが最大直径に位置する外部へ調節された位置との間で刃支持体の変位を調節することができる。
切削ツールの反対側にある刃支持体のレバーアームには、関連する圧力ピンの端面に対して調節可能な調節ねじ(DE 4022579 A1において調節ボルトと呼ばれる)が、刃支持体を貫通するねじ穴の中に配置される。その調節ねじは、本体の長手方向中心軸または回転軸、あるいは本体内の調節棒に対して刃支持体を調整することを可能にする。ねじ穴と共に調節ねじは、本体の長手方向中心軸または回転軸に対して刃支持体の個々の位置調整のためである、刃支持体内に一体化された調整装置を形成する。通常、非常に狭い調整範囲内で行われるこの位置調整に加えて、刃支持体の位置をそれ以上調整することはできない。
高い調節精度を達成するために、DE 4022579 A1では、遠心力が変更せずあそびがないように刃支持体を調節することが提案されている。この目的のために、一方では調節ねじと他方では圧力ピンとの間に圧縮ばねアセンブリが配置されている実施形態が提案される。前記圧縮ばねアセンブリは、製造上の不正確さにもかかわらず、調整機構の領域にあそびが常にないことを確実にすることをもたらすことができる。そのばねアセンブリが、調節ねじに圧力を加え、これによって、圧力が加わる方向に見て、調節ねじの前部ねじ山面がねじ穴の反対側のねじ山面に押し付けられる。この点では、調節ねじの前部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間のねじ山のあそびが減らされる。しかし、調節ねじの後部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間に存在するねじのあそびは、そのままである、もしくはさらに拡大される。しかし、加工物の切削加工の間に、必然的に、大きさおよび/または方向が変化できる反力は、切削ツールを介して、刃支持体にかかり、調節ねじの後部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間に依然として存在するねじのあそびのため、半径方向の動きまたは刃支持体の振動を結果としてもたらすことができる。ただし、刃支持体の移動または振動は、切削工具の所望の高い調節精度または半径寸法精度を脅かす。
DE 4022579 A1を出発点として、本発明の課題は、工具刃の高い直径寸法精度を達成するために、刃支持体の精密な位置調節を、信頼性のある簡単な方法で行うことができる中央の調節装置を備えた切削工具を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する切削工具によって達成される。有利なまたは好ましい発展形態は、従属請求項の対象である。
本発明の切削工具は、立位にまたは回転して操作することができ、DE 4022579 A1から公知の切削工具と同様に、長手方向中心軸または回転軸に沿って延在する本体と、本体上に半径方向に調節可能に配置された少なくとも1つの刃支持体と、本体に対する、刃支持体の位置を調節するための中央の調節装置とを有する。このような切削工具の例は、例えば、初めに述べたDE 4022579 A1に示され、説明されているような、既に前以て作り上げた穴の再加工および微細加工のための精密穴あけ工具である。DE 4022579 A1に記されている切削工具の手本に従い、刃支持体は、ウェッジギアを介して、本体に配置された中央の調節装置と協働することができる。
なお、上述した刃支持体は、一般に、工作物を切削加工するための1つまたは複数の刃を、間接的または直接的に、担持するユニット、部品、本体、手段または類似のものとして理解されることに留意されたい。一例として本発明の刃支持体は、例えば、初めに述べたDE 4022579 A1を手本として、回動可能に本体に保持された2つのアームを有するレバーとしたシーソーロッカーまたは回動バーのように、または、本体において保持されて弾性変形可能な曲げバー、例えば、いわゆるクランプホルダ、特にショートクランプホルダのように設計することができ、切削ツール、例えば、1つまたは複数の刃を有する切削インサート、切削チップまたは類似のものを保持できる。しかしながら、1つまたは複数の刃を、間接的に、担持するこのような刃支持体と相違して、本発明の刃支持体は、一体として構成された、または、一体として製造された切削ツールからなって、例えば、一体切削ツール、切削インサート、切削チップまたは類似のものとして設計することができ、加工物の切削加工のために1つまたは複数の刃を、直接に、担持することもできる。
DE 4022579 A1に記されている切削工具とは対照的に、本発明の切削工具の調節装置は、回転しないように固定されているが軸方向に変位可能に本体内に配置されたねじ付きスリーブと、そのねじ付きスリーブを駆動するねじ駆動装置とを有する。DE 4022579 A1に記されている切削工具の手本に従い、ねじ付きスリーブは、ウェッジギアを介して、刃支持体と協働することができる。
いずれにしても、本発明の切削工具の調節装置は、ねじ駆動装置のおかげで、長手方向中心軸または回転軸に対する刃支持体の位置を精密に計って正確に調節することを可能にする。最も単純なケースでは、ねじ駆動装置は、ねじ付きスリーブにねじ込まれたねじ付きスピンドルを有することができ、そのねじ付きスピンドルは、回転させることによってねじ付きスリーブの軸方向変位を引き起こす。
好ましい一実施形態では、ねじ付きスピンドルは、本体の端面から作動させることができる。この作動は、手動または工作機械により操作されて行うことができる。この目的のために、回転不能であるが軸方向に移動可能にねじ付きスピンドルと係合される作動要素は、回転可能であるが軸方向に本体の前端に固定されて設けることができる。
ねじ付きスリーブを変位させるねじ駆動装置は、軸方向変位によって、刃支持体上に保持された切削ツールが最小直径上にある、内方に制御された位置と、刃支持体上に保持された切削ツールが最大直径上にある、外方に制御された位置との間に刃支持体を調節することを可能にする。したがって、ねじ駆動装置は、内方に制御された位置と外方に制御された位置との間の調節から独立して、刃支持体を正確に調整することを可能にする。
刃支持体に保持された切削ツールが最小直径上にある、内方に制御された位置と、刃支持体に保持された切削ツールが最大直径上にある、外方に制御された位置との間の、このような刃支持体の調節は、例えば、ねじ駆動装置が本体の圧力空間内に配置されたピストンに接続されることによって実現することができる。当該ピストンは、本体に対して柔軟に、好ましくは弾性的に支持されうる。
好ましい一実施形態では、ねじ駆動装置は、ねじ付きスリーブにねじ込まれたねじ付きスピンドルを有することができる。このねじ付きスピンドルは、例えば上述のピストンに接続することができるが、これは必須ではない。
特に精密な位置調節を達成するために、ねじ付きスピンドルは差動ねじ付きスピンドルから形成することができる。この場合、ねじ駆動装置は、さらに、ねじ付きスリーブとピストンとの間に配置された軸受ブッシュを有することができ、この軸受ブッシュは、例えば、上述のピストンに引力/圧力に対して強く接続され、差動ねじ付きスピンドルは、第1のねじ部分によってねじ付きスリーブにねじ込まれ、第2のねじ部分によって軸受ブッシュにねじ込まれることができる。
ねじ駆動装置とねじ付きスリーブとの間の不可避なねじあそびを減少させるために、ねじ付きスリーブとねじ駆動装置との間に圧縮ばねを有利に配置することができ、その結果、高い直径寸法精度を達成することができる。
この意味で、さらに、本体に対して刃支持体の個々の位置調整を可能にし、刃支持体に割り当てられている調整装置は、刃支持体とねじ付きスリーブとの間に配置できる。この調整装置は、半径方向に弾性的に変形可能な壁セグメントを有する、刃支持体に一体化されたねじ付きブッシュと、このねじ付きブッシュにねじ込まれて、且つ、ねじ付きブッシュから突出する端部でねじ付きスリーブに支持されている調節ねじと、刃支持体に配置されて、且つ、調節ねじに対して壁セグメントを押圧する圧力要素とを有することができる。この調整装置の根底にある考えは、ねじ付きブッシュの弾性的に変形可能な壁セグメントに圧力を加えることによって、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域が、ブッシュ軸を横切る方向に、ねじ付きブッシュにねじ込まれた調節ねじの雄ねじに押圧され、その結果、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域と調節ねじの雄ねじとの間のねじのあそびが両方の軸方向に低減され得る。特に、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域を調節ねじの雌ねじに対して内側に押しのけることによって、雌ねじのねじ山面が、雌ねじの反対側のねじ山面に対して両方の軸方向に押圧されることは達成される。これにより、ねじ付きブッシュ内に調節ねじの軸方向の動きが制限される。ねじ山のあそびが減少したことにより、ねじ付きブッシュに対する調節ねじの軸方向移動、したがって、切削ツールと切削工具の本体との間の移動は、切削ツールが工作物の切削加工中に可変切削力を受ける場合であっても、制限され得る。したがって、本発明の調整装置によって、より高い半径の寸法精度を達成することができる。
弾性的に可撓性の壁セグメントは、ねじ付きブッシュ壁を貫通するスロット、特に本質的にU字形のスロット、によって形成することができる。壁セグメントは、適切な長さにわたってねじのあそびを確実に減少する、調節ねじとの隣接を保証するために、ねじ付きブッシュの軸方向に延びることができる。
さらに、ねじ付きブッシュは、本体、切削ツール、刃支持体または類似のものに取り付けるために、ストップを一端に形成するフランジを有することができる。ブッシュ軸方向のねじ付きブッシュの位置は、フランジを介して決定することができる。
横から壁セグメントに押し付ける圧力要素は、有利には、本体、切削ツール、刃支持体または類似のものと螺合され、壁セグメントを調整ねじに押し付ける緊張ねじから形成することができる。緊張ねじを回すことによって、調節ねじの雄ねじと、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域との間のねじのあそびの調整可能な減少は、調節ねじのねじ作動がどうにかまだ可能であるが、他方では、もはや妨害となるねじのあそびがないような方法で可能になる。従って、この発展形態は、ねじのあそびを減少させるだけでなく、ねじのあそびを調節または補正する可能性を提供する。
本体上の刃支持体の具体的な設計および配置に関わらず、ねじ付きブッシュは、刃支持体の貫通孔内に配置することができ、その貫通孔が、本体から離れる方向を向いている側から、例えば半径方向に外側から、調節ねじを制御するためのアクセスを可能にする。ねじ付きブッシュは、刃支持体内に貫通孔の軸方向および/または周囲方向に、材料の結合、形状、および/または摩擦により固定することができる。
本発明の切削工具は、多数の刃支持体を有することができ、これらの刃支持体は、回転軸の周りに所定の、好ましくは等しい角度距離で配置され、各々がねじ付きスリーブ上に支持される。すべての刃支持体の同期調節および/または設定は、中央の調節装置を介して行うことができる。同時に、各刃支持体は、割り当てられた調整装置を使用して個別に調整することができる。
本発明の調整装置を備えた多刃切削工具の好ましい実施形態は、添付の図面を用いて以下に説明される。図面に示すことは以下のとおりである。
図1は、本発明の調整装置を備えた多刃切削工具の斜視側面図である。 図2は、切削工具の長手方向の断面図である。 図3は、図2にIII-III線で示した箇所における切削工具の断面図である。 図4は、切削工具を保持する刃支持体の斜視側面図である。 図5は、本発明の調整装置の壁セグメントにスロットを有するねじ付きブッシュの異なる図である。 図6は、本発明の調整装置の壁セグメントにスロットを有するねじ付きブッシュの異なる図である。
図1は、例えば、内燃機関のシリンダ穴を加工するために使用される多刃切削工具10の斜視側面図を示す。したがって、切削工具10は、シリンダ穴加工工具または一般に穴後加工工具または穴微細加工工具とも呼ばれ得る。
切削工具10は、長手方向中心軸または回転軸11に沿って延在する本体12を有し、本体12は、図示の実施形態では、前部および後部からモジュール式に構成されている。図1に示すように、前部12aと後部12bとは互いにねじ止めされている。切削工具10は、その後端部(図1の右側)に、例えば工作機械スピンドルに連結される連結軸13を有し、その連結軸13は、図示の実施形態では、HSK(中空テーパ)シャンクから形成されている。しかし、これに代替的に、例えば、いわゆるSK(スティープテーパ)シャンクまたは類似のものを設けることもできる。切削工具10は、立位に使用することも、回転駆動して使用することもできる。
切削工具10の前端部(図1の左側)には、本体12に5つの刃支持体14が等間隔の角度分割で配置されている。各刃支持体14は、切削ツール15、例えば切削インサート、切削チップまたは類似のものを担持し、図2に示す中央の調節装置16を介して他の刃支持体14の各々と同期して半径方向内方または外方に調節することができる。これにかかわらず、各刃支持体14は、割り当てられている調整装置17を介して、半径方向に、中央の調節装置16に対して、または、本体12の長手方向中心軸または回転軸11に対して位置を個別に調整することができる。
〔刃支持体14〕
刃支持体14は、すべて同じ構造および同じ動作方法を特徴とするので、刃支持体14の構造および動作方法を、図2に示す刃支持体14の例を用いて以下により詳細に説明する。
図4に拡大して示す刃支持体14は、基本的に、支持体18と、支持体18に保持された切削ツール15と、切削ツール15を締め付けるための固定クロー(クランプ鉤爪)19(Klemmpratze)と、固定ねじ20と、調整装置17と、ばね止めねじ21と、圧縮ばね22と、軸受ピン23と、安全ねじ24とを有している。
図3に示すことは、支持体18は、プリズム状または直方体状のブロックから作られ、収容ポケット25に収容され、当該収容ポケット25は、本体12の長手方向中心軸または回転軸1の方向に延在するプリズムまたは直方体の形であり、正面および外周側に開口しており、長手方向中心軸または回転軸11から半径方向の距離を置いて形成されている。長手方向中心軸または回転軸11を含む長手方向断面(図3参照)に関して、収容ポケット25は、断面において基本的に対称的に成形されている。
刃支持体14は、本体12に取付けられた軸受ピン23を介して、収容ポケット25の中に回動可能に保持されている。支持体18を貫通する軸受ピン23は、長手方向中心軸または回転線11を横切る方向に延び、支持体18の両側に、本体12の軸穴内に配置されているが、その軸穴はより詳細に示されていない。軸受ピン23は、外周側にアクセス可能な、支持体18にねじ込まれている安全ねじ24によって紛失できないように支持体18に固定されている。したがって、刃支持体14は、長手方向中心軸または回転軸11に対して横方向に配向されたピボット軸を中心にして回動可能に、収容ポケット25に収容されている。
このように、支持体18は、シーソーのように回動可能に取り付けられた両側レバーを形成する。図2に示すように、図2の調整装置17は、左側のより長いレバーアームの側に配置され、圧縮ばね22及びばね止めねじ21は右側のより短いレバーアームの側に配置されている。ばね止めねじ21は、圧縮ばね22のための支持体側の止めストッパを成す。圧縮ばね22は、刃支持体14が図2において時計回りに回動されるように、より短いレバーアームを介して刃支持体14にばね力を加える。図2は、支持体18がより長いレバーアームにおいて、調整装置17と本体12内に半径方向に変位可能に配置された圧力ピン26とを介して、中央の調節装置16に支持されていることを示している。
切削ツール15は、図4に示すように、支持体18内に機械加工された、正面および外周の側からアクセス可能な座27内に形状がぴったり合うように収容され、固定ねじ20を作動させることによって固定クロー19を介して支持体18に対してクランプされる。
〔調節装置16〕
図2に示すように、中央の調節装置16は、本体12内に配置されたねじ付きスリーブ28と、ねじ付きスリーブ28を軸方向に変位させるねじ駆動装置29とを有する。
ねじ付きスリーブ28は、刃支持体14の半径方向調節をもたらす調節手段を成す。ねじ付きスリーブ28は、本体12の中央穴29a内に回転方向に固定されているが、しかし軸方向に変位可能に配置され、ウェッジギアを介して刃支持体14と協働する。この目的のために、図3に示すように、ねじ付きスリーブ28は、その外周に、刃支持体14の数に対応する多数の支持縁30を有する。各支持縁30は、刃支持体14の1つに割り当てられており、刃支持体14と協働する圧力ピン26が接する、長手方向中心軸または回転軸11に対して傾斜した制御面31を外側に有する。各圧力ピン26は、本体12に固定されたガイドブッシュ32内に半径方向に変位可能に配置されている。制御斜面31は、圧力ピン26の端面と共に、ねじ付きスリーブ28の軸方向の動きを圧力ピン26の半径方向の動きに変換する上述のウェッジギアを形成する。本体12の中央穴29a内のねじ付きスリーブ28の、回転方向に固定した配置は、ねじ付きスリーブ28の外周上の軸方向長手方向スロット33に係合する係止ピン34によって達成され、当該係止ピン34は、本体12の半径方向の段付き穴35内に取り外し可能に保持される。図2が示すように、ねじ付きスリーブ28の長手方向スロット33における係止ピン34の係合は、ロックねじ36によって固定される。係止ピン34は、直径が拡大されているヘッド37を有し、当該ヘッド37は、半径方向内方に段付き穴35の段部38に当接する。このようにして達成された半径方向における係止ピン34の固定によっては、係止ピン34が長手方向スロット33の基部に押し、それによってねじ付きスリーブ28の軸方向変位を妨げることを阻止することができる。図3では、長手方向スロット33に係合し、長手方向スロット33の基部から半径方向距離を置いて保持されている係止ピン34の端部のみが示されている。
ねじ付きスリーブ28の軸方向駆動は、ねじ駆動装置29を介して行われる。図2に示すように、ねじ駆動装置29は、基本的に、ねじ付きスピンドル39と、本体12の中央穴29a内のねじ付きスリーブ28から軸方向距離を置いて配置された軸受ブッシュ40とを有する。図示の実施形態では、ねじ付きスピンドル39は、第1のねじ付きセクション39aを介してねじ付きスリーブ28の雌ねじ付き穴、および、第2のねじ付きセクション39bを介して軸受ブッシュ40の雌ねじ付き穴にねじ込まれている差動ねじ付きスピンドルから形成されている。
軸受ブッシュ40は、ねじ付きスリーブ28に相似して、本体12の中央穴29a内に、回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。軸受ブッシュ40の回転方向に固定された配置は、後述するピストン42のピストン延長部41との回転方向に固定された接続によって達成され、そのピストン延長部41は、本体12のピストン穴43内に回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。圧縮ばね44は、一方では、ねじ付きスピンドル39の第1のねじ付きセクション39aの雄ねじとねじ付きスリーブ28の雌ねじとの間のねじあそび、ならびに他方では、ねじ付きスピンドル39の第2のねじ付きセクション39bの雄ねじと軸受ブッシュ40の雌ねじとの間のねじあそびを減少させるために、ねじ付きスリーブ28と軸受ブッシュ40との間に配置されている。
このように設計されたねじ駆動装置29は、ねじ付きスリーブ28の軸方向変位に当たって2つの独立したオプションを提供する:
1)刃支持体14の同期の内方/外方制御
一方では、軸受ブッシュ40を変位させることによって、ねじ付きスピンドル39の回転なしに、すなわち、ねじ付きスリーブ28と軸受ブッシュ40との間の相対運動なしに、ねじ付きスリーブ28と共にねじ駆動装置29全体を移動させることができる。この調節オプションは、刃支持体14上に保持された切削ツール15が最小直径に位置する、内方へ制御された位置と、刃支持体14上に保持された切削ツール15が最大直径に位置する、外方へ制御された位置との間で、刃支持体14の位置を同期に調節するために使用される。
この目的のために、ねじ駆動装置29、特に軸受ブッシュ40は、引力/圧力に耐えるように既に述べたピストン42に接続されている。ピストン42は、本体12内のピストン穴43内に、回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。図2から分かるように、ピストン穴43は、接続穴46を介して中央穴29aに接続されている。階段があるように形成されたピストン42は、接続穴46を貫通して中央穴29aの領域内で回転および引力/圧力に耐えるように軸受ブッシュ40に連結されているピストン延長部41を有する。ピストン穴43内のピストン42の回転方向に固定された配置は、ピストン42の外周にある長手方向スロット48に係合し、本体12の半径方向段付き穴49内に取り外し可能に保持される、軸方向にある係止ピン47によって達成される。図2が示すように、ピストン42の長手方向スロット48における係止ピン47の係合は、安全ねじ50によって固定される。係止ピン47は、直径が拡大されているヘッド51を有し、当該ヘッド51は、半径方向内方に段付き穴49の段部52に当接する。このようにして達成された径方向における係止ピン47の固定によっては、係止ピン47が長手方向スロット48の基部に押し、それによってピストン42の軸方向変位を妨げることを阻止することができる。
圧縮ばね53は、ピストン42と本体12との間に張力がかかっており、ピストン42を図2の右側に押し付ける。本体側では、圧縮ばね53は、接続穴46と中央穴29aとの間に形成された段部54に支持され、ピストン側では、圧縮ばね53は、ピストン42のピストン延長部41を取り囲む環状面55に支持されている。
接続穴46とピストン穴43との間に形成された段部56は、ピストン42のための軸方向ストッパを形成する。図示の実施形態では、ピストン42は、圧縮ばね53のばね力に抗して図2の左側に流体で駆動される。このために、ピストン42は、ピストン穴43内に密封状態で受け入れられる。流体圧力は、本体12内に形成された圧力チャンネル75を通って、ピストン42によって区切られた、ピストン穴43の圧力空間76内に供給され、それによって、ピストン42は、圧縮ばね53のばね力に抗して図2の左側に押しのけられる。ピストン42の押しのけは、軸受ブッシュ40、したがってねじ駆動装置29およびねじ付きスリーブ28が同じ方向に移動されることを引き起こす。
したがって、ねじ付きスリーブ28の制御斜面31に支持された刃支持体14は、工作機械側にピストン42を加圧することによって、同期して内方制御および外方制御されることができ、すなわち半径方向内向きおよび外向きに調節されることができる。
2)切削ツール15の同期の大まかな設定またはプリセット
他方では、ねじ付スピンドル39を回転させることにより、例えばピストン42がストッパ56に当接する図2に示す状態では、ねじ付きスリーブ28は、軸受ブッシュ40に対して当接することができる。ピストン42との、回転および引力/圧力に耐えるように接続により、ねじ付きスピンドル39を回転させても、軸受ブッシュ40の軸方向位置も回転位置も変化しない。ねじ付きスピンドル39の第1ねじ部分39aと第2ねじ部分39bとの間のピッチの差を適切に設計することによって、ねじ付きスリーブ28の正確な変位、したがって刃支持体14の正確な調節を達成することができる。この調節オプションは、刃支持体14上に保持された切削ツール15を所定の公称直径の方向に同期して大まかに設定するために使用することができる。
この目的のために、調節装置16は、本体12の前端に、回転可能であるが軸方向に固定された作動要素57を有し、当該作動要素57は、回転可能に固定されているが軸方向に移動可能にねじ付きスピンドル39と係合している。図示の実施形態では、作動要素57は、断面が正方形である延長部58を有し、当該延長部58は、断面が正方形である、ねじ付きスピンドル39の係合開口59に形状嵌合方式で係合する。作動要素57と共にねじ付きスピンドル39も回転される。ねじ付きスリーブ28にねじ込むことによって、このねじ付きスリーブ28は、ねじ付きスピンドル39が回転するときに軸方向に移動される。例えば作動要素57の手動作動に関しては、その作動要素は、図1に見られるように、作動要素57の検証可能な回転と、それによってねじ付きスピンドル39の検証可能な回転とを可能にするスケールリング60を有することができる。
したがって、ねじ付きスリーブ28の制御斜面に支持されている刃支持体14は、作動要素57を手動でまたは工作機械側に遂行した回転作動によって、所定の公称直径に同期して設定することができる。このプリセットは、切削ツール15が最大直径上に位置する、図2に示す刃支持体14の外方制御された状態で行うことができる。しかし、プリセットは、もちろん、刃支持体14の内方制御された状態で行うこともできる。
〔調整装置17〕
しかし、内燃機関のシリンダ穴を加工するためには、全ての切削ツール15が切削工具10の所定の公称直径上に正確に位置することが重要である。この要件を満たすために、切削工具は、15μm範囲内の誤差で指定された公称直径に再調整可能でなければならない。これは、例えば、切削工具10が再び組み立てられるとき、または刃摩耗が個々の切削ツール15を再調整することを必要とするときに必要である。
この目的のために、刃支持体14は、本体12、特に本体12内に配置された中央の調節装置16に対してそれぞれ位置調整可能に作られている。各刃支持体14には、個々に作動可能な調整装置17が割り当てられており、それを介して刃支持体14、従って刃支持体14に保持された切削ツール15を、本体12、特に本体12の長手方向中心軸または回転軸11に対して半径方向に調節することができる。
より長いレバーアームの側の支持体18に一体化された調整装置17は、壁セグメントにスロットが設けられたねじ付きブッシュ61であって、支持体18内の基本的に半径方向に延びるねじ付きブッシュ穴62内に材料結合、形状、および/または摩擦により固定されて配置され、また、ねじ付きブッシュ穴62の穴軸に関しては回転方向および軸方向に固定されて配置され、そして、壁セグメントにスロットが設けられたねじ付きブッシュ61を有している調整装置17であり;ならびに、既に述べた圧力ピン26を介してねじ付きスリーブ28の対応する制御斜面31と協働する、ねじ付きブッシュ61内にねじ込まれた調節ねじ63を有している調整装置17であり;ならびに、ねじ付きブッシュ61の側部に配置されて図3に図示の緊張ねじ64であって、ねじ付きブッシュ穴62に対して横方向に延びる、支持体18のねじ付き穴65内にねじ込まれ、圧力要素として、弾性変形可能な壁セグメント66を調節ねじ63に対して内方に押圧する締め付けねじ64を有している調整装置17である。
緊張ねじ64を収容するねじ穴65は、本体12のより大きい直径の係合穴67を介して、本体12の外周からアクセス可能である。本体12内の係合穴67の最大直径は、ねじ付きブッシュ61の壁セグメント66に押し付ける緊張ねじ64が、刃支持体14の任意の回動位置において、係合穴67を通って導かれて緊張ねじ64のレンチ幅に係合する工具レンチにより作動可能になるまでの大きさである。これに代替的に、係合穴67の最大直径は、係合穴67を通って導かれる工具レンチが、刃支持体14の指定された回動位置範囲のみにおいて、緊張ねじ64のレンチ幅に挿入可能になるまでの大きさであることもできる。
ねじ付きブッシング穴62は、図2に示されるように、半径方向に支持体18を貫通し、その結果、調節ねじ63は、調節ねじ63のレンチ幅に係合する適切な工具レンチによって、外側から半径方向に調節され得る。
ねじ付きブッシュ61は、特に図5に示されている。壁セグメント66は、ねじ付きブッシング壁を貫通しているU字形のスロット68により形成されることが見える。図5は、壁セグメント66がねじ付きブッシュ61の軸方向に延在し、ブッシュ軸70を横切る方向に内側に弾性的に変形できるように、マテリアルヒンジを形成するセクション69においてねじ付きブッシュ壁に接続されていることを示している。
本体側の端部において、ねじ付きブッシュ61はフランジ71を有し、このフランジ71は、ねじ付きブッシュ穴62内の支持体側のストッパ74と当接することによって、支持体18内のねじ付きブッシュ穴62の穴軸72の方向にねじ付きブッシュ61の位置を決める。
緊張ねじ64のねじ作動を用いてねじ付きブッシュ61のしなやかな弾性壁セグメント66を加圧することによって、壁セグメント66に対応する、ねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域を、ねじ付きブッシュ61にねじ込まれた調節ねじ63の雄ねじに押し付けることができ、その目的は、雌ねじと雄ねじとの間のねじあそびを低減することである。壁セグメント66に対応するねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域を調節ねじ63の雄ねじに対して押しのけることによって、雌ねじのねじ山面は、雄ねじの反対側のねじ山面に対して両方向に押圧される。したがって、壁セグメント66に対応する、ねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域の各ねじ山面の両側にあるねじあそびが減少される。緊張ねじ64として設計された加圧要素のおかげで、ねじあそびを減少させることができるだけでなく、調節ねじ63のねじ作動がどうにかまだ可能であるが、妨げるねじあそびが排除される程度まで調節または修正することができる。
図2は、調節ねじ63が、その本体側の丸い端部で、既に述べた圧力ピン26に支持され、圧力ピン26を介して、中央の調節装置16のねじ付きスリーブ28の割り当てられた制御斜面31に支持されていることを示している。
したがって、切削工具10の長手方向中心軸または回転軸11に対する、切削ツール15のあそびのない微調整が、刃支持体14に一体化された調整装置17を介して可能になる。
調整装置17を支持体18に一体化することにより、コンパクトに構成された刃支持体14が得られ、この刃支持体14は、一体化された調整装置17および切削ツール15と一緒に1つの交換可能な部品として取り扱うことができ、切削工具10の本体12に取り付けることができる。
〔さらなる実施形態〕
もちろん、請求項に定義されている発明の基本的な考え方から離れることなく、上述した実施形態の変形が可能である。
図示の実施形態では、調整装置は、刃支持体に一体化されている。これは、中央の調節装置が設けられている場合に特に有利である。しかし、それは必ずしもそうではない。切削工具は中央作動装置をもたない場合、調整装置は、刃支持体または本体のいずれかに組み込まれることができる。唯一の決定的な要因は、調整装置が切削ツールと本体との間に機能的に配置されていることである。
さらに、調節ねじは、本体または刃支持体と間接的に協働できるが、例えば上述の実施形態のように直接的に協働することもできる。
図示の実施形態では、各刃支持体は、ちょうど1つの切削ツールを担持する。刃支持体は、少なくとも1つのさらなる切削チップを担持することができ、それは、‐切削工具の軸方向に見て‐例えば、刃支持体の回動軸の高さに配置されている。この場合、このように配置されたさらなる切削プレートの位置は、調節装置および/または調整装置に実行された調節または調整により基本的に影響を受けず、例えば、面取りなどの製造のために設けることができる。
切削ツールは、切削インサート、切削チップまたは類似のもの形成することができる。
図示の実施形態では、各刃支持体は、シーソーのように回動可能に、本体上の収容ポケット内に配置されている。しかし、これとは相違して、各刃支持体は、弾性変形可能な曲げバーのように設計することもでき、また、切削工具の本体上の収容ポケットにしっかりとねじ込むこともできる。他の変形例では、各刃支持体は、切削工具の本体上の収容ポケット内に半径方向に変位可能に保持することができる。したがって、(半径方向に)「内方/外方に制御可能」、「内方/外方に制御された」、「内方/外方に制御する」等の上記の記載は、1つ以上の刃支持体が(半径方向に)調節可能であり、また、その調節が回動(図示した実施形態のように)、弾力的な変形、または各刃支持体の直線移動によって実現できるという一般的な意味で理解されるべきである。
図示の実施形態では、ピストンの加圧は流体的に、特に空気的または油圧的に行われる。これに代替的に、ピストンの加圧は、電気モーターによって、または電磁的に開始され得る。したがって、切削工具は、ピストンを駆動する、油圧、空気圧、電動、または電磁アクチュエータを有することができる。
図示の実施形態では、切削工具は、工作機械スピンドル側にHSK(中空テーパ)シャンクを有する。それに代替的に、いわゆるSK(スティープテーパ)シャンクまたは類似のものも設けられうる。
図示の実施形態では、切削工具は、シリンダ穴の加工のために使用される。しかし、本発明はこの用途に限定されていない。本発明の切削工具は、所定の公称直径への穴の再加工または微細加工のために使用することができる。
さらに、図示の実施形態では、複数の刃支持体が、切削工具の本体に、本体の長手方向中心軸または回転軸を中心に所定の角度間隔で軸方向に同じ高さで所定の角度間隔で配置されている。しかし、軸方向に同じ高さに刃支持体を配置することは必須ではない。また、刃支持体は、軸方向にずらして、例えば螺旋状にずらして配置することもできる。
さらに、切削工具は、ちょうど1つ、または、記載された実施形態のように、複数の刃支持体を有することができる。
ねじ付きスリーブに設けられた制御面は、ねじ付きスリーブ材料に直接組み込むことができる。これは、支持縁を省略できることを意味する。さらに、個々の制御面の代わりに、ねじ付きスリーブは、刃支持体が間接的または直接的に支持される回転対称的な円錐面を有することができる。

Claims (11)

  1. 長手方向中心軸または回転軸(11)に沿って延在する本体(12)と、本体(12)上に半径方向に調節可能に配置された少なくとも1つの刃支持体(14)と、本体(12)に対する、刃支持体(14)の位置を調節するための調節装置(16)とを備えた切削工具(10)であって、
    前記調節装置(16)は、本体(12)内に、回転不能であるが、前記長手方向中心軸(11)に沿って変位可能に配置されたねじ付きスリーブ(28)と、ねじ付きスリーブ(28)を駆動するねじ駆動装置(29)とを有し、
    前記ねじ付きスリーブ(28)と前記ねじ駆動装置(29)との間に配置された圧縮ばね(44)を有し、
    前記ねじ駆動装置(29)は、ねじ付きスリーブ(28)にねじ込まれたねじ付きスピンドル(39)を有し、
    前記ねじ付スピンドル(39)は差動ねじ付スピンドルから形成されており、
    前記ねじ駆動装置(29)は、本体(12)内に回転に対して固定された軸受ブッシュ(40)をさらに有し、
    前記差動ねじ付スピンドル(39)は、第1ねじセクション(39a)で前記ねじ付スリーブ(28)に、第2ねじセクション(39b)で前記軸受ブッシュ(40)にねじ込まれており、
    前記圧縮ばね(44)は、前記ねじ付きスリーブ(28)と前記軸受ブッシュ(40)との間に配置されていることを特徴とする切削工具(10)。
  2. 前記ねじ駆動装置(29)は、本体(12)の圧力空間(76)を区切るピストン(42)によって軸方向に変位可能であることを特徴とする、請求項に記載の切削工具(10)。
  3. 前記軸受ブッシュ(40)は、本体(12)の圧力空間(76)を区切るピストン(42)に、軸方向に対して引っ張り/押圧で接続されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の切削工具(10)。
  4. 前記ピストン(42)は、本体(12)に対して弾性的に支持されていることを特徴とする、請求項に記載の切削工具(10)。
  5. 前記ねじ付スピンドル(39)は、本体(12)の正面で作動可能であることを特徴とする、請求項ないしのいずれか1項に記載の切削工具(10)。
  6. 本体(12)の正面に、回転可能であるが、軸方向に固定されて保持され、ねじ付きスピンドル(39)に回転不能であるが軸方向に移動可能に係合されている作動要素(57)を特徴とする、請求項に記載の切削工具(10)。
  7. 前記ねじ付きスリーブ(28)は、ウェッジギアを介して前記刃支持体(14)と協働することを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1項に記載の切削工具(10)。
  8. 本体(12)に対して前記刃支持体(14)を半径方向の位置調整するためであり、前記刃支持体(14)と前記ねじ付きスリーブ(28)との間に配置されている調整装置(17)を有することを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1項に記載の切削工具(10)。
  9. 前記調整装置(17)は、半径方向に弾性的に変形可能な壁セグメント(66)を有する、前記刃支持体(14)に一体化されたねじ付きブッシュ(61)と、当該ねじ付きブッシュ(61)にねじ込まれて、且つ、ねじ付きブッシュ(61)から突出する端部で前記ねじ付きスリーブ(28)に支持されている調節ねじ(63)と、前記刃支持体(14)に配置されて、且つ、前記調節ねじ(63)に対して前記壁セグメント(66)を押圧する圧力要素(64)とを有することを特徴とする、請求項に記載の切削工具(10)。
  10. 前記壁セグメント(66)は、ねじ付きブッシュ壁を貫通するスロット(68)によって形成されていることを特徴とする、請求項に記載の切削工具(10)。
  11. 前記長手方向中心軸(11)の周りに所定の角度間隔で配置され、各々が前記ねじ付きスリーブ(28)に支持される多数の刃支持体(14)を有する、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の切削工具(10)。
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