JP7208451B2 - 根菜類などのヘタ取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人参、玉ねぎ、かぼちゃ、リンゴなどの野菜や果物のヘタや芯を容易に取り除くことが可能な根菜類などのヘタ取り装置を提供する技術に関する。
従来、人参や玉ねぎ、かぼちゃなどの根菜類のヘタ、リンゴ、トマトなどの果物のヘタや芯を取り除く作業は、専用のナイフの先端を使ってえぐり取っていたが、この作業は手間と時間を要することから、多量に行う場合、特にかぼちゃのような固い物では大変な重労働となる。この理由で、へた取り作業の担い手が減少している状況である。この問題を解消するために、いくつかのヘタ取り器、及び、これに類する機器が開発されている。
特許文献1に記載の果菜の芯抜き具は、中心部を縦貫する貫通孔を有する肉厚円筒状の基軸体と、この基軸体の外側を摺動する肉薄円筒状の回動体と、基軸体の貫通孔を摺動する中心軸と、基軸体の手前端域に固定結合される肉厚円筒状の把っ手と、を備えて構成されている。
前記の中心軸は、基軸体の先端から常時突出するように付勢されている。また、基軸体の先端には複数本の支持針が突出し、回転体の先端は全周にわたる鋸刃を形成している。回転体は基軸体の外側を常時後方側へ付勢されており、回転体の先端の鋸刃は基軸体の先端より僅かに後ろに位置している。
この芯抜き具は、例えば、人がトマトを一方の手に持ち、他方の手で芯抜き具の把っ手をつまんで中心軸の先端をトマトの茎部に押し付ける。すると、中心軸が付勢力に抗して基軸体の貫通孔を後退し、複数本の支持針がトマトの芯部に突き刺さる。この中心軸の後部は基軸体の後端より後方へ突出する。
回転体を左右へ90°程度小刻みに往復回転させながら、付勢力に抗してトマトの芯部へ回転体が空転するまで切り込む。その後、空転した回転体と把っ手部を同時に握り、回転させながら外側へ引き抜くと、トマトの芯部が抜き取られる。
その後、基軸体の後端より後方へ突出した中心軸を前方へ押し出すと、トマトの芯部が支持針から外れる。
また、特許文献2に記載の芯取り装置は、かぼちゃの芯取りと皮むきを同時に行なう機能を備えたものである。かぼちゃは芯回りに回転させる駆動機構によって固定された状態で回転する。この回転するかぼちゃは、当該かぼちゃの芯に向けて上側から上下方向に昇降する芯取り刃物によって芯取りが行われる。回転するかぼちゃは、皮むき刃物がかぼちゃの側面の輪郭形状に倣って自在に角度を変えて当接することで、かぼちゃの皮が剥かれ、前記の芯取りと、皮むきとが同時に行なわれる。
特開2013-111466号公報 実用新案登録第3186205号公報
特許文献1記載の果菜の芯抜き具では、人が手で回転体を付勢力に抗して前方へ押しながら小刻みに往復回転させて芯部を切り取ることから、依然として大きな労力を必要とする。また、手の指で動かしながら芯抜き作業を行うため、芯抜きの速度を上げるには限界がある。さらに、芯抜き対象物が数個なら、あまり負担を感じないかもしれないが、多量になると多大の労力となって大きな負担となる。
また、トマトのような比較的柔らかい物は指の力でもできるが、かぼちゃのような固い物は簡単ではないし、作業効率は低下する。
種々の野菜や果物には、例えば人参、玉ねぎ、かぼちゃなどのようにヘタだけを取り除きたいものがある。特許文献2に記載の芯取り装置は、かぼちゃの芯取りと皮むきを同時に行う装置であるので、ヘタだけを取り除く装置ではない。ヘタだけを取り除く場合は、芯取り刃物を下降する位置は、その都度、かぼちゃの大きさに合わせて調整する必要があるので作業効率が良くない。また、この芯取り装置は、大掛かりの装置であることから、簡単に持ち運べないし、かぼちゃを装置の所定位置にセットする際に、回転させる駆動機構にセットする必要があるので作業効率が良くない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ヘタ取りする作業に大きな負担をかけることなく、しかも熟練を要することなく、簡単に効率よくヘタ取りすることを可能とする根菜類などのヘタ取り装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、 振動を発生する振動工具と、 前記振動工具を保持する装置本体と、 外方に膨らむ湾曲状で先端に向けて狭くなる複数の分割刃で、ほぼ円錐形状を形成し、前記の複数の分割刃が互いに先端側を開閉可能で、かつ先端側を常時開く方向に付勢した振動刃部と、 前記振動工具の振動を前記振動刃部に伝達すべく前記振動刃部を支持する振動刃部支持部材と、 前記の複数の分割刃が開く方向の付勢力に抗して複数の分割刃の外周を囲む規制用孔部を備えた対象物突当て部と、 前記対象物突当て部を前記装置本体に対して上下方向に移動可能に保持する突当て部保持部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、 前記振動工具は、振動刃部を先端方向に向けて前後動させるエアハンマーであることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、 前記突当て部保持部材は、複数の分割刃の初期開閉状態を調整すべく、前記装置本体と前記対象物突当て部との距離を調整可能であることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、 ヘタ取りの対象物を載置する基台と、 この基台に立設した支柱に昇降可能な可動部と、 この可動部を上下動するための昇降駆動部と、を備え、
請求項1に記載の根菜類などのヘタ取り装置は、前記振動刃部の複数の分割刃を基台に載置した対象物に向けた状態で下降すべく、前記可動部に固定したことを特徴としている。
本発明の根菜類などのヘタ取り装置によれば、へた取り装置は、振動工具によって発生する振動が振動刃部支持部材を介して振動刃部に伝達して複数の分割刃が振動する。複数の分割刃を対象物のへたの周囲に押し付けると、複数の分割刃が対象物を切断し、対象物突当て部が対象物の表面に突き当たる。さらに、対象物突当て部を押圧すると、対象物突当て部が突当て部保持部材と共に複数の分割刃に対して相対的に上昇する。複数の分割刃は振動しながら対象物突当て部の規制用孔部で押し上げられ、常時開く方向の付勢力に抗して閉じてゆき、対象物のへたを簡単に効率よく切断することができる。
また、従来の特許文献2では、ヘタが取れるまでの深さを見極めながら芯取り刃物を下降する必要があったが、本発明のヘタ取り装置は、複数の分割刃が閉じるまで押し込めばヘタが確実に取れるので、スピーディに効率よくヘタ取り作業を行うことができる。
へた取り装置の対象物突当て部を対象物から離すと、複数の分割刃が常時開く方向の付勢力によって開いてゆくので、対象物突当て部は規制用孔部を介して押し下げられて原位置に戻る。
したがって、へた取り装置は、ヘタ取りする人に大きな負担をかけることなく、しかも熟練を要することなく、簡単に効率よくヘタ取りすることができる。
また、振動工具が、振動刃部を先端方向に向けて前後動させるエアハンマーであることで、操作が簡単なので効率よくヘタ取りすることができる。
また、へた取り装置は、装置本体と対象物突当て部との距離が調整可能であることで、前記装置本体の所定位置に位置する複数の分割刃に対して対象物突当て部の位置を調整できる。その結果、対象物のへたの大きさに応じて複数の分割刃の初期開閉状態を調整することができる
さらに、ヘタ取り装置は、簡単な機構であるので大掛かりの装置とはならず、持ち運べるので、例えば収穫した対象物の畑などの農地でヘタ取りすることができる。
また、基台に対象物を載置し、基台に立設した支柱に昇降可能な可動部に、ヘタ取り装置を固定することで、昇降駆動部で可動部を下降すると、容易に振動刃部の複数の分割刃を対象物に押し付けることができる。
しかも、複数の分割刃が閉じるまで押し込めばヘタが確実に取れるので、効率よくヘタ取り作業を行うことができる。
本発明の第一の実施形態に係る根菜類などのヘタ取り装置を示す概略的な斜視図である。 図1の根菜類などのヘタ取り装置の正面図である。 図1の根菜類などのヘタ取り装置の側面図である。 (a)は、2つの分割刃からなる振動刃部の概略的な模式図である。(b)は、3つの分割刃からなる振動刃部の概略的な模式図である。 根菜類などのヘタ取り装置で対象物のへたを取る過程を説明する正面図である。 根菜類などのヘタ取り装置で対象物のへたを取る過程を説明する正面図である。 本発明の第二の実施形態に係る根菜類などのヘタ取り装置を示す正面図である。
以下、本発明の第一の実施形態に係る根菜類などのヘタ取り装置について図面を参照して説明する。
図1はヘタ取り装置1を概略的に示した斜視図であり、図2は図1の左斜め側から視た正面図である。図3は図1の右斜め側から視た側面図である。
本実施形態の根菜類などのヘタ取り装置1は、人参、玉ねぎ、かぼちゃ、リンゴ、トマトなどの野菜や果物などの対象物のヘタを取り除く装置である。
へた取り装置1は、図1に示すように、振動を発生する振動工具50と、前記振動工具50を保持する装置本体10と、先端側が互いに開閉可能な複数の分割刃31,・・・,31を備えた振動刃部30と、振動工具50の振動を振動刃部30に伝達すべく振動刃部30を支持する振動刃部支持部材20と、複数の分割刃31,・・・,31の外周を囲む規制用孔部41を備えた対象物突当て部40と、対象物突当て部40を装置本体10に対して上下方向に移動可能に保持する突当て部保持部材42と、を備えている。
振動工具50は、電気、空気圧、油圧、内燃機関などの動力源によって振動を発生する機器である。例えば、圧縮空気又は電気によって往復するフリーピストンを内蔵し、フリーピストンに連結した工具が振動することとなる。一般的に、振動工具50は、フリーピストンに連結した工具によって、穿孔、切断、はつりなどの作業が行われる。空気圧を使用したエアハンマーは、チッピングハンマー、コーキングハンマー、ハンドハンマーフラックスハンマーなどの総称である。
本実施形態では、図1に示すように振動工具50としてエアハンマー50aを使用している。エアハンマー50aは、手で持つ胴部51と、エア供給を操作するために、胴部51の図1において上下方向に沿って長いレバー52と、胴部51の図1において上部に備えたエア供給口53と、胴部51の図1において下部に下方に突出し、工具を装着するためのチャック部54と、を備えている。
エアハンマー50aは、エア供給口53に連結したエアホース55を介して圧縮空気を供給する。エアハンマー50aの胴部51を手で握るようにして持ちながらレバー52を押すことで、チャック部54が小刻みに上下動して振動を発生する。
装置本体10は、エアハンマー50aの胴部51を挿入する装着用孔11を備えた円筒形状のエアハンマー装着部12と、エアハンマー装着部12の外周方向に突出したガイド体支持部13と、このガイド体支持部13から下方へ延伸したガイド体14と、を備えている。
エアハンマー装着部12は、本実施形態では円筒形の一部に図1において上下方向の割り部15を形成し、この割り部15の間をネジ16で締め付けてエアハンマー50aの胴部51を固定する構成である。
ガイド体支持部13は、本実施形態ではエアハンマー50aの胴部51の長手方向に対してほぼ垂直面で四方に直交する方向に延びる4つのガイド体支持アーム13aを備えている。
なお、ガイド体支持部13は、図1の形状に限定されず、例えばエアハンマー50aの胴部51の長手方向に対してほぼ垂直方向に放射状に延びる複数のガイド体支持アームでもよい。あるいは、単なる円盤状のフランジ部の形態であってもよい。
ガイド体14は、本実施形態では図1に示すように4つのガイド体支持アーム13a,・・・,13aの先端部から下方へ延伸した4本のガイドシャフト14a,・・・,14aを構成している。各ガイドシャフト14aは、下端にヘッド部14bを備え、上端側は各ガイド体支持アーム13aの先端部に形成したネジ部13bに螺着し、上下方向に位置調整可能にナット13cでロックしている。すなわち、各ガイドシャフト14aは、ガイド体支持アーム13aの位置からヘッド部14bまでの距離Laを調整可能にガイド体支持アーム13aに装着している。
振動刃部支持部材20は、上下方向に向けて並行して延びる二枚の板状の連結用部材21と、二枚の板状の連結用部材21の上端に、外周方向に突出した板状のガイド体保持部材22と、連結用部材21の上端から上方に向けて突出し、エアハンマー50aのチャック部54に装着するシャフト状の基部23と、を備えている。
ガイド体保持部材22は、本実施形態では、連結用部材21の基部23を通過する上下方向に対してほぼ垂直な方向で四方に延びる4つのガイド体保持アーム22a,・・・,22aを備えている。各ガイド体保持アーム22aの先端部は各ガイドシャフト14aを挿通可能なガイド孔部22bを形成している。
なお、ガイド体保持部材22は、図1の形状に限定されず、例えば連結用部材21の基部23を通過する上下方向に対してほぼ垂直な方向で放射状に延びる複数のガイド体保持アームでもよい。あるいは、単なる円盤状のフランジ部の形態であってもよい。
振動刃部30は、振動刃部支持部材20の下部に支持される。
より詳しく説明すると、振動刃部30は、外方に膨らむ湾曲状で先端(図1では下端)に向けて狭くなる複数の分割刃31,・・・,31を全体でほぼ円錐形状を形成する。しかも、複数の分割刃31,・・・,31は互いに先端側を開閉可能で、かつ先端側を常時開く方向に付勢されている。
複数の分割刃31,・・・,31としては、例えば図4(a)では2つの分割刃31,31を全体でほぼ円錐形状を形成する。図4(b)では3つの分割刃31,31,31を全体でほぼ円錐形状を形成する。あるいは、4つの分割刃でもよい。
振動刃部30は、本実施形態では2つの分割刃31,31で構成している。2つの分割刃31,31は、二枚の板状の連結用部材21の間の下端の左右端部に形成した軸部24,24を挿通した軸受部32,32で下方の先端側を開閉可能に軸支されている。しかも、2つの分割刃31,31はそれぞれ軸受部32,32から上方に突出したフック部33,33を形成し、2つのフック部33,33の間を互いに引っ張るスプリング34などの付勢手段で連結することで、2つの分割刃31,31の先端側を常時開く方向に付勢されている。
さらに、へた取り装置1は、2つの分割刃31,31が開く方向の付勢力に抗して2つの分割刃31,31の外周を囲む規制用孔部41を備えた対象物突当て部40を備えている。対象物突当て部40は、本実施形態ではリング状に形成されているが、特に限定されず、平板状あるいは湾曲形状に形成しても、他の形態でもよい。
また、対象物突当て部40は、二枚の連結用部材21の下端側の周囲を間隔をもって囲む平板状のリング形状に形成した突当て部保持部材42に連結支持部材43を介して一体的に構成されている。
突当て部保持部材42は、4本のガイドシャフト14a,・・・,14aを通過可能で、かつガイドシャフト14aのヘッド部14bの外径より小さいガイド孔部44を形成している。
したがって、へた取り装置1は、振動刃部支持部材20の上部の基部23がエアハンマー50aのチャック部54に装着される。一方、振動刃部支持部材20の下部に形成した振動刃部30は、2つの分割刃31,31の先端側が開く方向に付勢されているが、対象物突当て部40の規制用孔部41によって開く大きさが規制される。
また、突当て部保持部材42は、装置本体10の4つのガイド体支持アーム13a,・・・,13aの先端部から下方へ延伸した4本のガイドシャフト14a,・・・,14aがガイド孔部44を通過しており、4本のガイドシャフト14a,・・・,14aの下端のヘッド部14bによってガイド体支持アーム13aからの距離Laが規制される。
したがって、突当て部保持部材42と一体的に連結した対象物突当て部40は、4つのガイド体支持アーム13a,・・・,13aからの距離Lbが規制されることになる。なお、4本のガイドシャフト14a,・・・,14aは4つのガイド体支持アーム13a,・・・,13aの先端部にネジ部13bで固定しているので、距離Lbは調整可能である。
対象物突当て部40は、2つの分割刃31,31の先端側が開く方向に付勢する付勢力によって規制用孔部41を介して常時下方へ押し下げられるので、前記の距離Lbの位置に規制された状態となり、この状態が2つの分割刃31,31の初期開閉状態となる。
したがって、前記の距離Lbを変更することで、2つの分割刃31,31の初期開閉状態を変更することができる。
次に、上記のへた取り装置1の作用を説明する。
人がへた取り装置1のエアハンマー50aの胴部51を手で握るようにして持ちながらレバー52を押すと、チャック部54が小刻みに上下動して振動を発生するので、振動刃部支持部材20を介して2つの分割刃31,31が上下動して振動する。
人が、上記のへた取り装置1の2つの分割刃31,31を、例えばへた取り対象物のかぼちゃのへたの周囲に押し付けると、2つの分割刃31,31が振動によってかぼちゃに食い込んでいき、図5に示すように対象物突当て部40がかぼちゃの表面に突き当たる。
さらに、対象物突当て部40をかぼちゃの表面に押圧すると、図6に示すように対象物突当て部40が、エアハンマー50aを装着した装置本体10、振動刃部支持部材20及び2つの分割刃31,31に対して相対的に上方へ押し上げられる。
対象物突当て部40は、突当て部保持部材42と共にガイド孔部44に挿通する4本のガイドシャフト14a,・・・,14aにガイドされて2つの分割刃31,31に対して相対的に上昇する。したがって、対象物突当て部40の規制用孔部41が2つの分割刃31,31に対して相対的に上昇するので、2つの分割刃31,31が振動しながら規制用孔部41で押し上げられ、スプリング34の付勢力に抗して図6の二点鎖線から実線に示すように閉じてゆき、対象物のかぼちゃのへたを簡単に効率よく切断して取り除くことができる。
従来の特許文献2では、ヘタが取れるまでの深さを見極めながら芯取り刃物を下降する必要があったが、本発明の根菜類などのヘタ取り装置1は、2つの分割刃31,31が閉じるまで押し込めばヘタが確実に取れるので、スピーディに効率よくヘタ取り作業を行うことができる。
へた取り装置1を対象物のかぼちゃから離すと、スプリング34の付勢力によって2つの分割刃31,31が開いてゆくので、対象物突当て部40は規制用孔部41を介して押し下げられる。突当て部保持部材42が4本のガイドシャフト14a,・・・,14aの下端のヘッド部14bまでの距離Laの位置に規制された状態となり、対象物突当て部40が原位置に戻る。2つの分割刃31,31に残っているへたは、簡単に捨てられる。
なお、2つの分割刃31,31の周囲は、切断したへたを取り出しやすくするために、大きく開口されていることが望ましい。
以上のように、ヘタ取り装置1は、ヘタ取りする人に大きな負担をかけることなく、しかも熟練を要することなく、簡単に効率よくヘタ取りすることができる。
また、へた取り装置1は、振動工具50の振動の強さ、複数の分割刃31,・・・,31の大きさや強度、などを変更することによって、へた取り対象物の大きさ、固さ、柔軟さなどの異なる様々な対象物に対して幅広くへた取り作業を行うことが可能となる。
また、振動工具50は、振動刃部30を先端方向に向けて前後動させるエアハンマー50aであることで、エアハンマー50aは操作が簡単なので効率よくヘタ取りすることができる。
また、へた取り装置1は、装置本体10と対象物突当て部40との距離Lbが調整可能であることで、装置本体10の所定位置に位置する複数の分割刃31,・・・,31に対して対象物突当て部40の位置を調整できる。その結果、対象物のへたの大きさに応じて複数の分割刃31,・・・,31の初期開閉状態を調整することができる。
さらに、ヘタ取り装置1は、簡単な機構であるので大掛かりの装置とはならず、持ち運べるので、例えば収穫した対象物の畑などの農地でヘタ取りすることができる。ヘタ取りした対象物は、すぐに段ボール箱などの収納箱に収納して出荷状態にすることもできる。
次に、前述のヘタ取り装置1を使用して、さらに効率よくヘタ取り作業を実施できる第二の実施形態のヘタ取り装置60について説明する。
第二の実施形態のヘタ取り装置60は、図7に示すように、ヘタ取りの対象物を載置する基台61と、この基台61に立設した支柱62に昇降可能な可動部63と、を備えている。可動部63には、可動部63を上下動するための昇降駆動部64を備えている。
昇降駆動部64は、本実施形態では、先端に把っ手64bを備えたハンドル64aであるが、特に限定されず、種々の機構とすることができる。例えば、モータなどの回転駆動装置を用いてラックとピニオンの歯車機構で上下動する機構、あるいはエアシリンダや油圧シリンダなどのシリンダ装置、あるいはその他の機構を用いることができる。
可動部63は、支柱62から横方向に突出するアーム状に形成した可動部本体63aと、前記の可動部本体63aの図7において右端側に、支柱62に摺動して昇降可能で上下に間隔を介して形成した上部摺動部63bと下部摺動部63cとを備えている。上部摺動部63bと下部摺動部63cとの間は、下部摺動部63cに当接するストッパ63dが支柱62に高さ調整可能に固定されている。上部摺動部63bはストッパ63dとの間に設けたスプリング63eで常時上方に付勢されている。
可動部本体63aは、前述のヘタ取り装置1におけるエアハンマー50aの胴部51を固定するための装着部63fを備えている。ヘタ取り装置1は、振動刃部30の2つの分割刃31,31を基台61に向けて下降すべく、前記の装着部63fに固定される。
上述の第二の実施形態のヘタ取り装置60の作用を説明する。
かぼちゃなどの対象物を基台61に載置する際に、ヘタ取り装置1の2つの分割刃31,31が対象物のヘタの周りに下降するように対象物を位置決めする。
レバー52を押して、2つの分割刃31,31を振動させ、ハンドル64aの把っ手64bをつかんで下方に押し下げると、スプリング63eの付勢力に抗して可動部63が下降する。可動部63の装着部63fに固定したヘタ取り装置1が下降し、振動刃部30の2つの分割刃31,31が対象物のへたの周りを切断しながら先端側が閉じてゆく。2つの分割刃31,31が閉じるまで押し込めばヘタが確実に取れるので、効率よくヘタ取り作業を行うことができる。
2つの分割刃31,31が閉じると、それ以上は下降しないので、人はへた取りが完了したことを感知し、すぐにハンドル64aの力を緩めることができる。ハンドル64aを緩めると、スプリング63eの付勢力によって可動部63およびヘタ取り装置1が上昇し、対象物突当て部40が対象物から離れる。
したがって、第二の実施形態のヘタ取り装置60は、多量の対象物のへた取り作業を行っても、ヘタ取りする人に大きな負担をかけることなく、しかも熟練を要することなく、簡単に、よりいっそう効率よくヘタ取りすることを可能とする。
本発明は、台所用具、調理器具等の製造および販売に関わる業務、食品関連の製造および販売に関わる業務、調理関連事業に関わる業務、農業関連などの他の業務などにおいて、利用可能性を有する。
1 根菜類などのヘタ取り装置(第一の実施形態の)
10 装置本体 11 装着用孔
12 エアハンマー装着部 13 ガイド体支持部
13a ガイド体支持アーム 14 ガイド体
14a ガイドシャフト 14b ヘッド部
20 振動刃部支持部材 21 連結用部材
22 ガイド体保持部材 22a ガイド体保持アーム
22b ガイド孔部 23 基部
30 振動刃部 31 分割刃
32 軸受部 33 フック部
34 スプリング
40 対象物突当て部 41 規制用孔部
42 突当て部保持部材 43 連結支持部材
44 ガイド孔部
50 振動工具 50a エアハンマー
51 胴部 52 レバー
53 エア供給口 54 チャック部
60 根菜類などのヘタ取り装置(第二の実施形態の)
61 基台 62 支柱
63 可動部 63a 可動部本体
63f 装着部 64 昇降駆動部
64a ハンドル

Claims (4)

  1. 振動を発生する振動工具と、
    前記振動工具を保持する装置本体と、
    外方に膨らむ湾曲状で先端に向けて狭くなる複数の分割刃で、ほぼ円錐形状を形成し、前記の複数の分割刃が互いに先端側を開閉可能で、かつ先端側を常時開く方向に付勢した振動刃部と、
    前記振動工具の振動を前記振動刃部に伝達すべく前記振動刃部を支持する振動刃部支持部材と、
    前記の複数の分割刃が開く方向の付勢力に抗して複数の分割刃の外周を囲む規制用孔部を備えた対象物突当て部と、
    前記対象物突当て部を前記装置本体に対して上下方向に移動可能に保持する突当て部保持部材と、
    を備えたことを特徴とする根菜類などのヘタ取り装置。
  2. 前記振動工具は、振動刃部を先端方向に向けて前後動させるエアハンマーであることを特徴とする請求項1に記載の根菜類などのヘタ取り装置。
  3. 前記突当て部保持部材は、複数の分割刃の初期開閉状態を調整すべく、前記装置本体と前記対象物突当て部との距離を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の根菜類などのヘタ取り装置。
  4. ヘタ取りの対象物を載置する基台と、この基台に立設した支柱に昇降可能な可動部と、この可動部を上下動するための昇降駆動部と、を備え、
    請求項1に記載の根菜類などのヘタ取り装置は、前記振動刃部の複数の分割刃を基台に載置した対象物に向けた状態で下降すべく、前記可動部に固定したことを特徴とする根菜類などのヘタ取り装置。




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