JP7207984B2 - トナー - Google Patents
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Description
そこでこれまで、長期的に安定した性能を維持することを目的に、比較的粒径が大きい粒子をトナーに添加し、耐ブロッキング性、貯蔵安定性、帯電性、流動性、凝集性などに優れた提案が多数なされてきた。
特許文献1では、ゾルゲル法により形成された異型状のシリカ粒子をトナー粒子本体に添加することで、樹脂粒子本体の流動性を維持させる提案がなされ、トナー粒子に比表面積が10.0m2/g以上50.0m2/g以下のシリカ粒子を添加し、熱により表面処理を施すことで非画像部へのカブリを抑制したトナーが提案されている。また、特許文献2には、非球形のシリカ粒子をトナー粒子に添加し、転写性の向上や画像欠陥を抑制したトナーの提案がなされている。特許文献3には、ケイ素化合物微粒子をトナー粒子に添加し、流動性、クリーニング性の向上や帯電性の安定した現像剤の提案がなされている。さらに、チタン酸ストロンチウムを添加し、上記補助効果に加えて装置内部品の堆積物を研磨し、除去する効果が得られている。
また、チタン酸ストロンチウムは、形状が立方体で、先のケイ素化合物より粒径が大きい場合には、トナー最外殻として、流路、トナーと接触してより脱離しやすい。
よって、帯電性の低下、局在化が生じてしまう。これら粒子の脱離を防ぐためにトナー樹脂母体に埋め込む試みがなされてきたが、残念ながら帯電性が低下し、スペーサーとしての機能が下がり、流動性への効果が半減してしまい、期待した性能を発揮できていない。
本発明の目的は、トナー流動性、研磨効果と部品保護を維持しつつ、外添剤をこれまでより均一にかつ強くトナー表面に付着させ、またシリカ同士の凝集塊発生やトナー表面からの外添剤脱離を少なくすることで、耐ブロッキング性、貯蔵安定性、帯電性、流動性、非凝集性に優れたトナーを提供することにある。
即ち、本発明は、トナー粒子および外添剤を含むトナーであって、
前記外添剤は、
(i)一次粒子の個数平均粒径が40nm以上120nm以下であるシリカ粒子と、
(ii)一次粒子の個数平均粒径が20nm以上60nm以下であり、直方体または立方体を有する無機粒子と、
を含有し、
前記シリカ粒子は、シリコーンオイルを表面に有し、シリコーンオイルの付着量が0.01質量%以上2.50質量%以下であり、
前記シリコーンオイルは、粘度が3000mm 2 /s以上50000mm 2 /s以下であり、
前記シリカ粒子の個数平均粒径をDAとし、前記無機粒子の個数平均粒径をDBとしたとき、
DA-DB>0
の関係を満たすことを特徴とするトナーに関する。
前記外添剤は、(i)一次粒子の個数平均粒径が、40nm以上200nm以下であるシリカ粒子と、(ii)一次粒子の個数平均粒径10nm以上90nm以下であり、直方体または立方体を有する無機粒子と、を含有し、前記シリカ粒子の個数平均粒径をDAとし、前記無機粒子の個数平均粒径をDBとしたとき、DA-DB>0の関係を満たすことを特徴とする。
本発明のトナーには、個数平均径が40nm以上200nm以下の酸化ケイ素(シリカ)粒子をトナー表面に有することを特徴とする。ケイ素化合物微粒子の粒径が前記範囲にあることで現像装置内での機械的負荷を受けた際にもトナー表面で凸部を維持でき、トナー帯電量が低下しにくく、反射濃度のバラツキと非画像部カブリの低減に寄与する。
本発明内容の個数平均径が10nm以上90nm以下の直方体または立方体を有する無機粒子について、粒子径がこの範囲にあることで、40nm以上200nm以下のシリカとの二次元構造体を形成し、1つの構造体が複数点でトナー表面に接触するため、トナー表面より脱離しにくく、スペーサー効果、帯電補助性能を有した外添剤となる。この二次元構造体の具体的なモデルを図1に、電子顕微鏡での観察画像を図2に示す。図1において、1個の無機粒子102に対し、1個のシリカ101とで形成されたモデルがM1、2個のシリカ101とで形成されたモデルがM2-1とM2-2、3個のシリカ101とで形成されたモデルがM3である。また、図2において、観察画像P1は図1のM1に、観察画像P2-1は図1のM2-1に、観察画像P3は図1のM3に、それぞれ対応しており、これらの観察画像は、後述の実施例におけるトナー表面の観察によって得られたものである。
DA-DB>0
の関係を満たし、好ましくは
DA-DB>5nm
である。
前記酸化チタン源としてはチタン化合物の加水分解物の鉱酸解膠品を用いる。好ましくは、硫酸法で得られたSO3含有量が1.0質量%以下、好ましくは0.5質量%以下のメタチタン酸を、塩酸でpHを0.8以上1.5以下に調整して解膠したものを用いることができる。メタチタン酸中SO3含有量が1.0質量%を超えるものは、解膠が進まないので好ましくない。
本発明の製造方法においては、常圧加熱反応によってえたチタン酸金属粒子をさらに酸処理することが好ましい。常圧加熱反応を行って、チタン酸金属粒子を合成する際に、酸化チタン源と酸化ストロンチウム源の混合割合がSrO/TiO2のモル比で、1.0を超える場合、反応終了後に残存した未反応のチタン以外の金属源が空気中の炭酸ガスと反応して、金属炭酸塩などの不純物を生成してしまう。また、表面に金属炭酸塩などの不純物が残存すると、疎水性を付与するための有機表面処理をする際に、不純物の影響で有機表面処理剤を均一に被覆することができない。したがって、アルカリ水溶液を添加した後、未反応の金属源を取り除くため酸処理を行うことが好ましい。
本発明のトナーには、前述したシリカ粒子と直方体または立方体を有する無機粒子として使用するチタン酸ストロンチウム粒子のほかに、帯電量や流動性を調整するために必要に応じて他の無機微粉末を含有させることもできる。無機微粉末は、トナー粒子に内添しても良いし外添剤としてトナー粒子と混合してもよい。外添剤としては、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムのような無機微粉末が好ましい。無機微粉末は、シラン化合物、シリコーンオイル又はそれらの混合物のような疎水化剤で疎水化されていてもよい。
本発明のトナーに使用される結着樹脂としては、特に限定されず、下記の重合体又は樹脂を用いることが可能である。
本発明のトナーに含有できる着色剤としては、以下のものが挙げられる。
本発明のトナーに用いられるワックスとしては、例えば以下のものが挙げられる。
ワックスの結着樹脂への分散性を向上させるために、ワックス成分に近い極性部位と樹脂極性に近い部位を併せ持つ樹脂をワックス分散剤として添加してもよい。具体的には、炭化水素化合物でグラフト変性されたスチレンアクリル系樹脂が好ましい。
トナーには、必要に応じて荷電制御剤を含有させることもできる。トナーに含有される荷電制御剤としては、公知のものが利用できるが、特に、無色でトナーの帯電スピードが速くかつ一定の帯電量を安定して保持できる芳香族カルボン酸の金属化合物が好ましい。
本発明のトナーは、一成分系現像剤としても使用できるが、ドット再現性をより向上させるために、磁性キャリアと混合して、二成分系現像剤として用いることが好ましい。また、長期にわたり安定した画像が得られるという点でも好ましい。
本発明のトナーの製造方法は、乳化凝集法、溶融混練法、溶解懸濁法など従来公知のトナー製造方法であれば特に限定されないが、原材料の分散性を高めるという観点から溶融混練法が好ましい。
シリカ粒子および直方体または立方体を有する無機粒子の個数平均粒径は、日立超高分解能電界放出形走査電子顕微鏡S-4800((株)日立ハイテクノロジーズ)にて撮影されたトナー表面の画像から算出される。S-4800の画像撮影条件は以下のとおりである。
試料台(アルミニウム試料台15mm×6mm)に導電性ペーストを薄く塗り、その上にトナーを吹きつける。さらにエアブローして、余分なトナーを試料台から除去し十分乾燥させる。試料台を試料ホルダにセットし、試料高さゲージにより試料台高さを36mmに調節する。
個数平均径の算出は、S-4800の反射電子像観察により得られた画像を用いて行う。被覆率を測定する際には、予めエネルギー分散型X線分析装置(EDAX)による元素分析を行い、トナー表面におけるケイ素化合物微粒子以外の粒子を除外した上で測定を行う。S-4800の鏡体に取り付けられているアンチコンタミネーショントラップに液体窒素を溢れるまで注入し、30分間置く。S-4800の「PC-SEM」を起動し、フラッシング(電子源であるFEチップの清浄化)を行う。画面上のコントロールパネルの加速電圧表示部分をクリックし、[フラッシング]ボタンを押し、フラッシング実行ダイアログを開く。フラッシング強度が2であることを確認し、実行する。フラッシングによるエミッション電流が20~40μAであることを確認する。試料ホルダをS-4800鏡体の試料室に挿入する。コントロールパネル上の[原点]を押し試料ホルダを観察位置に移動させる。
操作パネルのフォーカスつまみ[COARSE]を回転させ、ある程度焦点が合ったところでアパーチャアライメントの調整を行う。コントロールパネルの[Align]をクリックし、アライメントダイアログを表示し、[ビーム]を選択する。操作パネルのSTIGMA/ALIGNMENTつまみ(X,Y)を回転し、表示されるビームを同心円の中心に移動させる。次に[アパーチャ]を選択し、STIGMA/ALIGNMENTつまみ(X,Y)を一つずつ回し、像の動きを止める又は最小の動きになるように合わせる。アパーチャダイアログを閉じ、オートフォーカスで、ピントを合わせる。その後、倍率を80,000(80k)倍に設定し、上記と同様にフォーカスつまみ、STIGMA/ALIGNMENTつまみを使用して焦点調整を行い、再度オートフォーカスでピントを合わせる。この操作を再度繰り返し、ピントを合わせる。ここで、観察面の傾斜角度が大きいと被覆率の測定精度が低くなりやすいので、ピント調整の際に観察面全体のピントが同時に合うものを選ぶことで、表面の傾斜が極力無いものを選択して解析する。
ABCモードで明るさ合わせを行い、サイズ640×480ピクセルで写真撮影して保存する。この画像ファイルを用いて下記の解析を行う。トナー一つに対して写真を1枚撮影し、少なくともトナー25粒子以上について画像を得る。
トナー表面上の少なくとも500個の無機微粒子について粒径を測定して、個数平均粒径を求める。本発明では画像解析ソフトImage-Pro Plus ver.5.0を用いて、上述した手法で得た画像を2値化処理することで個数平均径を算出する。
前述した電子顕微鏡画像より、10nm以上90nm以下のチタン酸ストロンチウム微粒子の内、直方体または立方体形状をしている粒子個数をカウントし、10nm以上90nm以下のチタン酸ストロンチウム全体の個数に対する個数%を算出する。
トナー粒子の重量平均粒径(D4)は、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター(株)製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター(株)製)を用いて、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出する。
・希釈液:「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液
・超音波分散器:「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス(株)製)
トナー粒子の平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA-3000」(シスメックス(株)製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定する。
硫酸法で得られたメタチタン酸を脱鉄漂白処理した後、水酸化ナトリウム水溶液を加えpH9.0とし、脱硫処理を行い、その後、塩酸によりpH5.8まで中和し、ろ過水洗を行った。洗浄済みケーキに水を加えTiO2として1.5モル/Lのスラリーとした後、塩酸を加えpH1.5とし解膠処理を行った。
上記製造条件を一部変更し、チタン酸ストロンチウム粒子1、2、4~6を製造した。製造したチタン酸ストロンチウム粒子1~6の個数平均径を表1に示す。
シリカの製造には、燃焼炉は、内炎と外炎が形成できる二重管構造の炭化水素-酸素混合型バーナーを用いた。バーナー中心部にスラリー噴射用の二流体ノズルが接地され、原料の珪素化合物が導入される。二流体ノズルの周囲から炭化水素-酸素の可燃性ガスが噴射され、還元雰囲気である内炎及び外炎を形成する。可燃性ガスと酸素の量及び流量の制御により、雰囲気と温度、火炎の長さ等が調整される。火炎中において珪素化合物からシリカ微粒子が形成され、さらに所望の粒径になるまで融着させる。その後、冷却後、バグフィルター等により捕集することによって得られる。
(ポリエステル樹脂の製造例)
・ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン:
多価アルコール総モル数に対して80.0mol%
・ポリオキシエチレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン:
多価アルコール総モル数に対して20.0mol%
・テレフタル酸:多価カルボン酸総モル数に対して80.0mol%
・無水トリメリット酸:多価カルボン酸総モル数に対して20.0mol%
冷却管、撹拌機、窒素導入管、及び、熱電対のついた反応槽に、上記材料を投入した。そして、モノマー総量100質量部に対して、触媒として2-エチルヘキサン酸錫(エステル化触媒)を1.5質量部添加した。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、2.5時間反応させた。
温度計及び撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン300.0質量部、ポリプロピレン(融点75℃)10.0質量部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン73.0質量部、メタクリル酸シクロヘキシル5.0質量部、ブチルアクリレート12.0質量部、及びキシレン250.0質量部の混合溶液を180℃で3時間滴下し重合する。さらにこの温度で30分間保持し、脱溶剤を行い、ワックス分散剤を得た。
・ポリエステル樹脂 100.0質量部
・3,5-ジ-t-ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 0.1質量部
・フィッシャートロプシュワックス(最大吸熱ピーク温度90℃) 5.0質量部
・ワックス分散剤 6.5質量部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.0質量部
前記処方で示した原材料をヘンシェルミキサー(FM75J型、三井三池化工機(株)製)を用いて、回転数20s-1、回転時間5minで混合した後、温度130℃、バレル回転数200rpmに設定した二軸混練機(PCM-30型、株式会社池貝製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗砕物を得た。得られた粗砕物を、機械式粉砕機(T-250、ターボ工業(株)製)にて微粉砕した。さらに回転型分級機(200TSP、ホソカワミクロン社製)を用い、分級を行い、トナー粒子を得た。回転型分級機(200TSP、ホソカワミクロン社製)の運転条件は、分級ローター回転数を50.0s-1とした。得られたトナー粒子は、重量平均粒径(D4)が5.7μmであった。
以上説明した製造例において、外添するチタン酸ストロンチウムとシリカを表2に記載したようになるよう調整して製造し、トナー2~21を得た。
(工程1:秤量・混合工程)
・Fe2O3 62.7質量部
・MnCO3 29.5質量部
・Mg(OH)2 6.8質量部
・SrCO3 1.0質量部
上記材料を上記組成比となるようにフェライト原材料を秤量した。その後、直径1/8インチのステンレスビーズを用いた乾式振動ミルで5時間粉砕・混合した。
得られた粉砕物をローラーコンパクターにて、約1mm角のペレットにした。このペレットを目開き3mmの振動篩にて粗粉を除去し、次いで目開き0.5mmの振動篩にて微粉を除去した。その後、バーナー式焼成炉を用いて、窒素雰囲気下(酸素濃度0.01体積%)で、温度1,000℃で4時間焼成し、仮焼フェライトを作製した。得られた仮焼フェライトの組成は、下記のとおりである。
(MnO)a(MgO)b(SrO)c(Fe2O3)d
クラッシャーで0.3mm程度に粉砕した後に、直径1/8インチのジルコニアビーズを用い、仮焼フェライト100質量部に対し、水を30質量部加え、湿式ボールミルで1時間粉砕した。そのスラリーを、直径1/16インチのアルミナビーズを用いた湿式ボールミルで4時間粉砕し、フェライトスラリー(仮焼フェライトの微粉砕品)を得た。
フェライトスラリーに、仮焼フェライト100質量部に対して分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム1.0質量部、バインダーとしてポリビニルアルコール2.0質量部を添加した。そして、スプレードライヤー(製造元:大川原化工機(株))を用いて、球状粒子に造粒した。得られた粒子を粒度調整した後、ロータリーキルンを用いて、温度650℃で2時間加熱し、分散剤やバインダーの有機成分を除去した。
焼成雰囲気をコントロールするために、電気炉にて窒素雰囲気下(酸素濃度1.00体積%)で、室温から温度1,300℃まで2時間で昇温し、その後、温度1,150℃で4時間焼成した。その後、4時間をかけて、温度60℃まで降温し、窒素雰囲気から大気に戻し、温度40℃以下で取り出した。
凝集した粒子を解砕した後に、磁力選鉱により低磁力品をカットし、目開き250μmの篩で篩分して粗大粒子を除去し、体積分布基準のメジアン径が37.0μmの磁性コア粒子1を得た。
・シクロヘキシルメタクリレートモノマー 26.8質量%
・メチルメタクリレートモノマー 0.2質量%
・メチルメタクリレートマクロモノマー 8.4質量%
(片末端にメタクリロイル基を有する重量平均分子量5,000のマクロモノマー)
・トルエン 31.3質量%
・メチルエチルケトン 31.3質量%
・アゾビスイソブチロニトリル 2.0質量%
上記材料のうち、シクロヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートマクロモノマー、トルエン、メチルエチルケトンを、還流冷却器、温度計、窒素導入管及び撹拌装置を取り付けた四つ口のセパラブルフラスコに入れ、窒素ガスを導入して窒素ガスで系内を置換した。その後、温度80℃まで加温し、アゾビスイソブチロニトリルを添加して5時間還流し重合させた。得られた反応物にヘキサンを注入して共重合体を沈殿析出させ、沈殿物を濾別後、真空乾燥して被覆樹脂1を得た。得られた被覆樹脂1を30質量部、トルエン40質量部、メチルエチルケトン30質量部に溶解させて、重合体溶液1(固形分30質量%)を得た。
・重合体溶液1(樹脂固形分濃度30%) 33.3質量%
・トルエン 66.4質量%
・カーボンブラック 0.3質量%
(一次粒径25nm、窒素吸着比表面積94m2/g、DBP吸油量75mL/100g)
上記材料を、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、ペイントシェーカーで1時間分散を行った。得られた分散液を、5.0μmのメンブランフィルターで濾過を行い、被覆樹脂溶液1を得た。
(樹脂被覆工程)
常温で維持されている真空脱気型ニーダーに被覆樹脂溶液1をフェライト粒子1の100質量部に対して樹脂成分として2.5質量部になるように投入した。投入後、回転速度30rpmで15分間撹拌し、溶媒が一定以上(80質量%)揮発した後、減圧混合しながら温度80℃まで昇温し、2時間かけてトルエンを留去した後冷却した。得られた磁性キャリアを、磁力選鉱により低磁力品を分別し、開口70μmの篩を通した後、風力分級器で分級し、体積分布基準のメジアン径が38.2μmの磁性キャリアを得た。
トナー1と磁性キャリアで、トナー濃度が10質量%になるようにV型混合機(V-10型:(株)徳寿製作所)で0.5s-1、回転時間5分で混合し、二成分現像剤1を得た。また、同様にトナー1~21と磁性キャリアを混合し、二成分現像剤1~21を得た。
画像形成装置として、キヤノン(株)製フルカラー複写機imagePRESS C800を用いた。(ステーションはCyステーションを使用)
A:濃度変動標準偏差:0.02未満
B:濃度変動標準偏差:0.02以上0.05未満
C:濃度変動標準偏差:0.05以上0.10未満
D:濃度変動標準偏差:0.10以上0.20未満
E:濃度変動標準偏差:0.20以上
トナー表面の外添剤 残存率は、既述の(2)S-4800観察条件設定にあるエネルギー分散型X線分析装置(EDAX)、もしくは波長分散型蛍光X線装置(WDX)による元素分析を行うことで求める。たとえば測定で検出されるとして、C、O、Si、Ti、Sr、蒸着元素などを設定し、トナー表面における外添剤元素SiとSrの検出量を初期と耐久試験後で測定し、耐久試験後のSiとSr検出量HBと初期のSiとSr検出量HAの比がトナー外添剤の残存率となる。
A:65%以上
B:60%以上65%未満
C:55%以上60%未満
D:50%以上55%未満
E:50%未満
Claims (5)
- トナー粒子および外添剤を含むトナーであって、
前記外添剤は、
(i)一次粒子の個数平均粒径が40nm以上120nm以下であるシリカ粒子と、
(ii)一次粒子の個数平均粒径が20nm以上60nm以下であり、直方体または立方体を有する無機粒子と、
を含有し、
前記シリカ粒子は、シリコーンオイルを表面に有し、シリコーンオイルの付着量が0.01質量%以上2.50質量%以下であり、
前記シリコーンオイルは、粘度が3000mm 2 /s以上50000mm 2 /s以下であり、
前記シリカ粒子の個数平均粒径をDAとし、前記無機粒子の個数平均粒径をDBとしたとき、
DA-DB>0
の関係を満たすことを特徴とするトナー。 - 前記シリコーンオイルが、ジメチルシリコーンオイルである請求項1に記載のトナー。
- 前記シリコーンオイルの粘度が、3000mm2/s以上20000mm2/s以下である請求項1または2に記載のトナー。
- 前記DAと前記DBとが、DA-DB>5nmの関係を満たす請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記直方体または立方体を有する無機粒子がチタン酸ストロンチウムである請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナー。
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