JP7207727B2 - 中継装置、中継装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

中継装置、中継装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、中継装置、中継装置の制御方法及びプログラムに関する。
OPCUA(OPC Unified Architecture)規格に基づいて、機器、及び、ユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。OPCUA規格は、例えば産業オートメーション分野等において、安全且つ信頼性の高いデータ交換を行うために策定された国際標準規格である。
上述した中継装置は、機器に関する情報を当該機器から取得する。クライアント装置は、機器に関する情報の送信を要求するためのリクエスト信号を、中継装置に送信する。中継装置は、クライアント装置からのリクエスト信号を受信した際に、機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペース(アドレス空間)を参照することにより、機器に関する情報をクライアント装置に送信する。
特開2017-84143号公報
複数の機器が中継装置に接続されている場合には、中継装置は、クライアント装置からのリクエスト信号に基づいて、複数の機器と当該複数の機器のそれぞれに関する複数の情報とのリンク情報を示すアドレススペースを参照することにより、複数の機器のそれぞれに関する複数の情報をクライアント装置に送信する。そのため、クライアント装置に対して、ユーザの所望の機器以外の他の機器に関する情報を不必要に送信してしまうという課題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、機器に関する情報をクライアント装置に不必要に送信するのを抑制することができる中継装置、中継装置の制御方法及びプログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る中継装置は、OPCUA規格に基づいて、機器、及び、ユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置であって、前記機器に関する情報を前記機器から取得する取得部と、前記取得部により取得された前記機器に関する情報を記憶する記憶部と、ユーザにより送信指示されたリクエスト信号であって、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペースの送信を要求するためのリクエスト信号を、前記クライアント装置から受信する受信部と、前記リクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定する制御部と、前記制御部により決定された前記特定のアドレススペースを前記クライアント装置に送信する送信部と、を備える。
本態様によれば、制御部は、リクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定し、通信部は、決定された特定のアドレススペースをクライアント装置に送信する。これにより、クライアント装置は、中継装置から受信した特定のアドレススペースを参照することにより、中継装置に対してユーザの所望の機器に関する情報の送信を要求することができる。その結果、クライアント装置に対して、ユーザの所望の機器以外の他の機器に関する情報を不必要に送信するのを抑制することができる。ここで、「ユーザ毎に固有に定められた」とは、以下の発明の詳細な説明で述べるように、ユーザの種類に応じて、当該ユーザが閲覧できるアドレススペースが一意に決められ、その結果アクセス可能な機器に関する情報がユーザ毎に定められることを示す。
例えば、前記受信部は、複数のユーザのうち特定のユーザにより送信指示された前記リクエスト信号を前記クライアント装置から受信し、前記制御部は、前記リクエスト信号に基づいて、前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められた複数のアドレススペースとの対応関係を示す第1の対応情報に基づいて、前記複数のアドレススペースの中から、前記特定のユーザに対応する前記特定のアドレススペースを決定するように構成してもよい。
本態様によれば、制御部は、第1の対応情報を参照することにより、複数のアドレススペースの中から、特定のユーザに対して固有に定められた特定のアドレススペースを容易に決定することができる。
例えば、前記アドレススペースは、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報がXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されたXMLファイルで構築されており、前記受信部は、複数のユーザのうち特定のユーザにより送信指示された前記リクエスト信号を前記クライアント装置から受信し、前記制御部は、前記リクエスト信号に基づいて、前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められた複数のXMLファイルとの対応関係を示す第2の対応情報に基づいて、前記複数のXMLファイルのうち、前記特定のユーザに対応する特定のXMLファイルで構築された前記特定のアドレススペースを決定するように構成してもよい。
本態様によれば、制御部は、第2の対応情報を参照することにより、複数のXMLファイルのうち、特定のユーザに対して固有に定められた特定のXMLファイルで構築された特定のアドレススペースを容易に決定することができる。
例えば、前記複数のアドレススペースの各々は、前記機器の複数の構成要素をそれぞれ示す複数のデータアイテムと、前記複数の構成要素のそれぞれに関する複数の情報とのリンク情報を示し、前記制御部は、前記リクエスト信号に基づいて、前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれアクセスの許否が固有に定められた前記複数のデータアイテムとの対応関係を示す第3の対応情報に基づいて、前記特定のアドレススペースに含まれる前記複数のデータアイテムの各々について、前記特定のユーザによるアクセスの許否を決定するように構成してもよい。
本態様によれば、制御部は、第3の対応情報を参照することにより、特定のアドレススペースに含まれる複数のデータアイテムの各々について、特定のユーザによるアクセスの許否を容易に決定することができる。
また、本発明の一態様に係る中継装置の制御方法は、OPCUA規格に基づいて、機器、及び、ユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置の制御方法であって、前記機器に関する情報を前記機器から取得するステップと、取得された前記機器に関する情報を記憶部に記憶させるステップと、ユーザにより送信指示されたリクエスト信号であって、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペースの送信を要求するためのリクエスト信号を、前記クライアント装置から受信するステップと、前記リクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定するステップと、決定された前記特定のアドレススペースを前記クライアント装置に送信するステップと、を含む。
本態様によれば、リクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定し、決定された特定のアドレススペースをクライアント装置に送信する。これにより、クライアント装置は、中継装置から受信した特定のアドレススペースを参照することにより、中継装置に対してユーザの所望の機器に関する情報の送信を要求することができる。その結果、クライアント装置に対して、ユーザの所望の機器以外の他の機器に関する情報を不必要に送信するのを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、上述した中継装置の制御方法をコンピュータに実行させる。
本態様によれば、クライアント装置に対して、ユーザの所望の機器以外の他の機器に関する情報を不必要に送信するのを抑制することができる。
本発明の一態様に係る中継装置等によれば、機器に関する情報をクライアント装置に不必要に送信するのを抑制することができる。
実施の形態1に係る通信システムの概要を示すブロック図である。 実施の形態1に係る中継装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る第1のアドレススペースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る第2のアドレススペースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る第3のアドレススペースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る第1の対応情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る通信システムの動作の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施の形態1に係る中継装置の制御部による特定のアドレススペースの決定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る中継装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る第1のアドレススペース、第2のアドレススペース及び第3のアドレススペースを説明するための概念図である。 実施の形態2に係る第2の対応情報の一例を示す図である。 実施の形態2に係る中継装置の制御部による特定のアドレススペースの決定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3に係る中継装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る第3の対応情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係る第2のアドレススペースの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1-1.通信システムの概要]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る通信システム2の概要について説明する。図1は、実施の形態1に係る通信システム2の概要を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム2は、中継装置4と、第1の工作機械6(機器の一例)と、第2の工作機械8(機器の一例)と、クライアント装置10とを備えている。本実施の形態では、通信システム2は、例えば工場内に構築された通信システムである。
中継装置4は、OPCUA規格に基づいて、第1の工作機械6、第2の工作機械8及びクライアント装置10の各々と通信するためのOPCUAサーバである。中継装置4は、第1の工作機械6及び第2の工作機械8とクライアント装置10との間で、各種データを中継する。
中継装置4と第1の工作機械6及び第2の工作機械8の各々とは、通信線12を介して接続されている。通信線12は、例えばEthernet(登録商標)又はIP(Internet Protocol)等の通信プロトコルで通信可能な通信線である。通信線12で実現される通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
中継装置4とクライアント装置10とは、ネットワーク14を介して接続されている。ネットワーク14は、例えば有線LAN(Local Area Network)で構築された有線ネットワーク、又は、IEEE802.11規格に準拠した無線ネットワークで構築されている。
第1の工作機械6及び第2の工作機械8の各々は、例えばワークに対して所定の加工を施すための旋盤、ボール盤、フライス盤、レーザ加工機又は溶接機等の各種産業機械である。
クライアント装置10は、複数のユーザにより操作される端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では、クライアント装置10は、例えば管理者ユーザ、一般ユーザ及びゲストユーザの3種類のユーザにより操作される。
[1-2.中継装置の機能構成]
図2~図6を参照しながら、実施の形態1に係る中継装置4の機能構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る中継装置4の機能構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態1に係る第1のアドレススペース28の一例を示す図である。図4は、実施の形態1に係る第2のアドレススペース30の一例を示す図である。図5は、実施の形態1に係る第3のアドレススペース32の一例を示す図である。図6は、実施の形態1に係る第1の対応情報38の一例を示す図である。
図2に示すように、中継装置4は、取得部16と、記憶部18と、通信部20(受信部及び送信部の一例)と、制御部22とを備えている。
取得部16は、第1の工作機械6に関する情報を示す第1の機器データ24(図3参照)を、通信線12(図1参照)を介して第1の工作機械6から取得する。第1の機器データ24は、例えば、第1の工作機械6の設置年、シリアルナンバー及び動作表示ランプの点灯色等を示すデータである。
また、取得部16は、第2の工作機械8に関する情報を示す第2の機器データ26(図3参照)を、通信線12を介して第2の工作機械8から取得する。第2の機器データ26は、例えば、第2の工作機械8の設置年、シリアルナンバー及び動作表示ランプの点灯色等を示すデータである。
記憶部18は、各種データを記憶するためのメモリである。具体的には、記憶部18は、取得部16により取得された第1の機器データ24及び第2の機器データ26を記憶する。図3に示す例では、第1の機器データ24は、第1の工作機械6の設置年を示すデータ「2018」、及び、第1の工作機械6のシリアルナンバーを示すデータ「0001」等を含む。また、第2の機器データ26は、第2の工作機械8の設置年を示すデータ「2019」、及び、第2の工作機械8のシリアルナンバーを示すデータ「0100」等を含む。
また、記憶部18は、以下に述べる第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32を記憶する。
図3に示すように、第1のアドレススペース28は、第1の工作機械6と第1の機器データ24とのリンク情報を示し、且つ、第2の工作機械8と第2の機器データ26とのリンク情報を示すアドレススペースであり、管理者ユーザに対して固有に定められている。
図3に示す例では、第1のアドレススペース28は、「Machine Tools」の階層の下位の階層に、第1の工作機械6に関する第1のデータアイテム群34及び第2の工作機械8に関する第2のデータアイテム群36を有するツリー状の階層構造である。
第1のデータアイテム群34は、第1の工作機械6であることを示すデータアイテム「Machine A」の下位の階層に、第1の工作機械6の識別情報(構成要素の一例)を示すデータアイテム「Identification」等を有している。さらに、第1のデータアイテム群34は、データアイテム「Identification」の下位の階層に、第1の工作機械6の設置年(構成要素の一例)を示すデータアイテム「Build Year」、及び、第1の工作機械6のシリアルナンバー(構成要素の一例)を示すデータアイテム「Serial Number」等を有している。ここで、「Build Year」及び「Serial Number」の各データアイテムはそれぞれ、第1の機器データ24の「2018」及び「0001」の各データとリンクされている。
また、第2のデータアイテム群36は、第2の工作機械8であることを示すデータアイテム「Machine B」の下位の階層に、第2の工作機械8の識別情報を示すデータアイテム「Identification」等を有している。さらに、第2のデータアイテム群36は、データアイテム「Identification」の下位の階層に、第2の工作機械8の設置年を示すデータアイテム「Build Year」、及び、第2の工作機械8のシリアルナンバーを示すデータアイテム「Serial Number」等を有している。ここで、「Build Year」及び「Serial Number」の各データアイテムはそれぞれ、第2の機器データ26の「2019」及び「0100」の各データとリンクされている。
図4に示すように、第2のアドレススペース30は、第1の工作機械6と第1の機器データ24とのリンク情報を示すアドレススペースであり、一般ユーザに対して固有に定められている。図4に示す例では、第2のアドレススペース30は、「Machine Tools」の階層の下位の階層に、第1の工作機械6に関する第1のデータアイテム群34のみを有するツリー状の階層構造である。第1のデータアイテム群34は、上述した第1のアドレススペース28における第1のデータアイテム群34と同一であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、第3のアドレススペース32は、第2の工作機械8と第2の機器データ26とのリンク情報を示すアドレススペースであり、ゲストユーザに対して固有に定められている。図5に示す例では、第3のアドレススペース32は、「Machine Tools」の階層の下位の階層に、第2の工作機械8に関する第2のデータアイテム群36のみを有するツリー状の階層構造である。第2のデータアイテム群36は、上述した第1のアドレススペース28における第2のデータアイテム群36と同一であるため、その説明を省略する。
また、記憶部18は、複数のユーザ(管理者ユーザ、一般ユーザ及びゲストユーザ)と当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められた第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32との対応関係を示す第1の対応情報38を記憶する。第1の対応情報38は、例えば図6に示すようなデータテーブルである。図6に示すように、第1の対応情報38は、第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32がそれぞれ、管理者ユーザ、一般ユーザ及びゲストユーザと紐付けられていることを示している。
図2に戻り、通信部20は、ネットワーク14(図1参照)を介して、クライアント装置10との間で各種データを送受信する。具体的には、通信部20は、アドレススペースの送信を要求するための第1のリクエスト信号(リクエスト信号の一例)を、クライアント装置10から受信する。また、通信部20は、第1の機器データ24及び/又は第2の機器データ26の送信を要求するための第2のリクエスト信号を、クライアント装置10から受信する。通信部20は、受信した第1のリクエスト信号及び第2のリクエスト信号を制御部22に出力する。
通信部20は、クライアント装置10からの第1のリクエスト信号に応じて、制御部22により決定された特定のアドレススペース(後述する)をクライアント装置10に送信する。また、通信部20は、クライアント装置10からの第2のリクエスト信号に応じて、制御部22により決定された特定のアドレススペースを参照することにより、第1の機器データ24及び/又は第2の機器データ26をクライアント装置10に送信する。
制御部22は、通信部20からの第1のリクエスト信号に基づいて、記憶部18に記憶された第1の対応情報38を参照することにより、記憶部18に記憶された第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32の中から、OPCUA規格に基づいた第1のリクエスト信号の送信指示を行ったユーザに対応する特定のアドレススペースを決定する。
具体的には、第1のリクエスト信号の送信指示が管理者ユーザにより行われた場合には、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、管理者ユーザに対応する第1のアドレススペース28を決定する。また、第1のリクエスト信号の送信指示が一般ユーザにより行われた場合には、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、一般ユーザに対応する第2のアドレススペース30を決定する。第1のリクエスト信号の送信指示がゲストユーザにより行われた場合には、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、ゲストユーザに対応する第3のアドレススペース32を決定する。
[1-3.通信システムの動作]
図7を参照しながら、実施の形態1に係る通信システム2の動作について説明する。図7は、実施の形態1に係る通信システム2の動作の流れを説明するためのシーケンス図である。
図7に示すように、第1の工作機械6は、第1の機器データ24を中継装置4に送信する(S101)。中継装置4の取得部16は、第1の工作機械6から送信されてきた第1の機器データ24を取得する(S102)。記憶部18は、取得部16により取得された第1の機器データ24を記憶する。
第2の工作機械8は、第2の機器データ26を中継装置4に送信する(S103)。中継装置4の取得部16は、第2の工作機械8から送信されてきた第2の機器データ26を取得する(S104)。記憶部18は、取得部16により取得された第2の機器データ26を記憶する。
ユーザは、クライアント装置10にログインする。この時、ユーザが管理者ユーザである場合には、管理者ユーザは、当該管理者ユーザに割り当てられたアカウントでクライアント装置10にログインする。ユーザが一般ユーザである場合には、一般ユーザは、当該一般ユーザに割り当てられたアカウントでクライアント装置10にログインする。また、ユーザがゲストユーザである場合には、ゲストユーザは、当該ゲストユーザに割り当てられたアカウントでクライアント装置10にログインする。
ユーザがクライアント装置10を操作することにより、クライアント装置10は、第1のリクエスト信号を中継装置4に送信する(S105)。この第1のリクエスト信号は、OPCUA規格で定められたものである。なお、第1のリクエスト信号には、クライアント装置10にログインしているユーザ及び当該ユーザの種類を識別するためのユーザ識別情報が含まれている。
中継装置4の通信部20は、クライアント装置10からの第1のリクエスト信号を受信し(S106)、受信した第1のリクエスト信号を制御部22に出力する。中継装置4の制御部22は、通信部20からの第1のリクエスト信号に含まれるユーザ識別情報に基づいて、第1のアドレススペース、第2のアドレススペース及び第3のアドレススペースの中から、第1のリクエスト信号の送信指示を行った特定のユーザに対応する特定のアドレススペースを決定する(S107)。なお、制御部22による特定のアドレススペースの決定処理については、後で詳述する。
中継装置4の通信部20は、制御部22により決定された特定のアドレススペースをクライアント装置10に送信する(S108)。なお、通信部20は、特定のアドレススペースをデータアイテム単位で複数回に分けて送信してもよいし、特定のアドレススペース全体を一回で送信してもよい。クライアント装置10は、中継装置4からの特定のアドレススペースを受信する(S109)。
ユーザは、受信した特定のアドレススペースをクライアント装置10の表示部上で閲覧することにより、中継装置4にリクエストしたい機器データに対応するデータアイテムにアクセスする。例えば、第1のリクエスト信号の送信指示を行ったユーザが管理者ユーザであり、クライアント装置10が第1のアドレススペース28を受信した場合には、管理者ユーザは、第1のアドレススペース28に含まれる第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36のうち、特定のデータアイテム(例えば、第1のデータアイテム群34のデータアイテム「Build Year」)にアクセスする。
ユーザがクライアント装置10を操作することにより、クライアント装置10は、第2のリクエスト信号を中継装置4に送信する(S110)。なお、第2のリクエスト信号には、ユーザによりアクセスされた特定のデータアイテムを識別するためのデータアイテム識別情報が含まれている。
中継装置4の通信部20は、クライアント装置10からの第2のリクエスト信号を受信し(S111)、受信した第2のリクエスト信号を制御部22に出力する。中継装置4の制御部22は、決定した特定のアドレススペースを参照することにより、通信部20からの第2のリクエスト信号に含まれるデータアイテム識別情報に基づいて、特定のデータアイテムに対応する第1の機器データ24又は第2の機器データ26を記憶部18から読み出す。制御部22は、読み出した第1の機器データ24又は第2の機器データ26を通信部20に出力する。
例えば、特定のデータアイテムが第1のデータアイテム群34のデータアイテム「Build Year」である場合には、制御部22は、決定した特定のアドレススペースを参照することにより、第1のデータアイテム群34のデータアイテム「Build Year」とリンクされた第1の機器データ24のデータ「2018」を記憶部18から読み出す。また例えば、特定のデータアイテムが第2のデータアイテム群36のデータアイテム「Serial Number」である場合には、制御部22は、決定した特定のアドレススペースを参照することにより、第2のデータアイテム群36のデータアイテム「Serial Number」とリンクされた第2の機器データ26のデータ「0100」を記憶部18から読み出す。
中継装置4の通信部20は、制御部22により読み出された第1の機器データ24又は第2の機器データ26をクライアント装置10に送信する(S112)。クライアント装置10は、中継装置4からの第1の機器データ24又は第2の機器データ26を受信する(S113)。
[1-4.特定のアドレススペースの決定処理]
図8を参照しながら、実施の形態1に係る中継装置4の制御部22による特定のアドレススペースの決定処理について具体的に説明する。図8は、実施の形態1に係る中継装置4の制御部22による特定のアドレススペースの決定処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、制御部22は、クライアント装置10からの第1のリクエスト信号に含まれるユーザ識別情報を確認する(S201)。制御部22は、ユーザ識別情報に基づいて、第1のリクエスト信号の送信指示を行った特定のユーザを判定する(S202、S203)。
特定のユーザが管理者ユーザである場合には(S202でYES)、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32の中から、管理者ユーザに対応する第1のアドレススペース28を管理者ユーザに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S204)。
この場合、決定された第1のアドレススペース28がクライアント装置10に送信されることにより、管理者ユーザは、第1のアドレススペース28をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、管理者ユーザは、第1のアドレススペース28に含まれる第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36の中から、特定のデータアイテム(例えば、第1のデータアイテム群34のデータアイテム「Build Year」)を選択することができる。
ここで、管理者ユーザは、例えば第1の工作機械6及び第2の工作機械8の両方を管理するユーザであり、このような管理者ユーザに固有に定められた第1のアドレススペース28は、第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36の両方を含んでいる。そのため、管理者ユーザは、クライアント装置10を用いて、第1のアドレススペース28に含まれる第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36のいずれにもアクセスすることができる。
特定のユーザが一般ユーザである場合には(S202でNO、S203でYES)、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32の中から、一般ユーザに対応する第2のアドレススペース30を一般ユーザに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S205)。
この場合、決定された第2のアドレススペース30がクライアント装置10に送信されることにより、一般ユーザは、第2のアドレススペース30をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、一般ユーザは、第2のアドレススペース30に含まれる第1のデータアイテム群34の中から、特定のデータアイテム(例えば、第1のデータアイテム群34のデータアイテム「Serial Number」)を選択することができる。
ここで、一般ユーザは、例えば第1の工作機械6のみを使用するユーザであり、このような一般ユーザに固有に定められた第2のアドレススペース30は、第1のデータアイテム群34のみを含んでいる。そのため、一般ユーザは、クライアント装置10を用いて、第2のアドレススペース30に含まれる第1のデータアイテム群34にのみアクセスすることができる。これにより、一般ユーザは、第2の工作機械8を使用しないため、第2のデータアイテム群36に不必要にアクセスしてしまうことがない。
特定のユーザがゲストユーザである場合には(S202でNO、S203でNO)、制御部22は、第1の対応情報38を参照することにより、第1のアドレススペース28、第2のアドレススペース30及び第3のアドレススペース32の中から、ゲストユーザに対応する第3のアドレススペース32をゲストユーザに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S206)。
この場合、決定された第3のアドレススペース32がクライアント装置10に送信されることにより、ゲストユーザは、第3のアドレススペース32をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、ゲストユーザは、第3のアドレススペース32に含まれる第2のデータアイテム群36の中から、特定のデータアイテム(例えば、第2のデータアイテム群36のデータアイテム「Build Year」)を選択することができる。
ここで、ゲストユーザは、例えば第2の工作機械8のみを使用するユーザであり、このようなゲストユーザに固有に定められた第3のアドレススペース32は、第2のデータアイテム群36のみを含んでいる。そのため、ゲストユーザは、クライアント装置10を用いて、第3のアドレススペース32に含まれる第2のデータアイテム群36にのみアクセスすることができる。これにより、ゲストユーザは、第1の工作機械6を使用しないため、第1のデータアイテム群34に不必要にアクセスしてしまうことがない。
[1-5.効果]
本実施の形態では、制御部22は、第1のリクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定し、通信部20は、決定された特定のアドレススペースをクライアント装置10に送信する。これにより、クライアント装置10は、中継装置4から受信した特定のアドレススペースを参照することにより、中継装置4に対してユーザの所望の機器データの送信を要求することができる。
その結果、クライアント装置10に対して、ユーザの所望の機器データ以外の他の機器データを不必要に送信するのを抑制することができる。
(実施の形態2)
[2-1.中継装置の機能構成]
次に、図9~図11を参照しながら、実施の形態2に係る中継装置4Aの機能構成について説明する。図9は、実施の形態2に係る中継装置4Aの機能構成を示すブロック図である。図10は、実施の形態2に係る第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44及び第3のアドレススペース46を説明するための概念図である。図11は、実施の形態2に係る第2の対応情報56の一例を示す図である。なお、以下の各実施の形態では、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、中継装置4Aは、通信線12(図1参照)を介して、第1の工作機械6及び第2の工作機械8に加えて、第3の工作機械40(機器の一例)とも接続されている。第3の工作機械40は、例えばワークに対して所定の加工を施すための旋盤、ボール盤、フライス盤、レーザ加工機又は溶接機等の各種産業機械である。
また、本実施の形態では、クライアント装置10は、例えば管理者ユーザ、一般ユーザA、一般ユーザB及びゲストユーザの4種類のユーザにより操作される。
中継装置4Aの取得部16Aは、第1の工作機械6からの第1の機器データ及び第2の工作機械8からの第2の機器データに加えて、第3の工作機械40に関する情報を示す第3の機器データを第3の工作機械40から取得する。
記憶部18Aは、取得部16Aにより取得された第1の機器データ、第2の機器データ及び第3の機器データを記憶する。また、記憶部18Aは、第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44、第3のアドレススペース46及び中継装置4Aのアドレススペース(図示せず)を記憶する。
図10の(a)に示すように、第1のアドレススペース42は、第1のXML(eXtensible Markup Language)ファイル48、第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52で構築される。
第1のXMLファイル48は、第1の工作機械6と第1の機器データ24(図3参照)とのリンク情報がXML形式で記述されたXMLファイルであり、管理者ユーザ及び一般ユーザAに対して固有に定められている。第2のXMLファイル50は、第2の工作機械8と第2の機器データ26(図3参照)とのリンク情報がXML形式で記述されたXMLファイルであり、管理者ユーザ及び一般ユーザAに対して固有に定められている。第3のXMLファイル52は、第2の工作機械8と第2の機器データ26とのリンク情報、及び、第3の工作機械40と第3の機器データ(図示せず)とのリンク情報がXML形式で記述されたXMLファイルであり、管理者ユーザ及び一般ユーザBに対して固有に定められている。ここで、本実施の形態のリンク情報は、XML形式で記述されたXMLファイルとしたが、これに限定されない。リンク情報は、OPCUA規格に準拠した他のファイル形式であってもよい。
これにより、第1のXMLファイル48、第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52で構築された第1のアドレススペース42は、第1の工作機械6に関する第1のデータアイテム群34、第2の工作機械8に関する第2のデータアイテム群36、及び、第3の工作機械40に関する第3のデータアイテム群54を有するツリー状の階層構造となる。
図10の(b)に示すように、第2のアドレススペース44は、第1のXMLファイル48及び第2のXMLファイル50で構築される。これにより、第1のXMLファイル48及び第2のXMLファイル50で構築された第2のアドレススペース44は、第1の工作機械6に関する第1のデータアイテム群34、及び、第2の工作機械8に関する第2のデータアイテム群36を有するツリー状の階層構造となる。
図10の(c)に示すように、第3のアドレススペース46は、第3のXMLファイル52で構築される。これにより、第3のXMLファイル52で構築された第3のアドレススペース46は、第2の工作機械8に関する第2のデータアイテム群36、及び、第3の工作機械40に関する第3のデータアイテム群54を有するツリー状の階層構造となる。
中継装置4Aのアドレススペースは、中継装置4Aの構成要素(例えば、バージョン等)に関するデータアイテム群を有するツリー状の階層構造である。
また、記憶部18Aは、複数のユーザ(管理者ユーザ、一般ユーザA、一般ユーザB及びゲストユーザ)と当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められたXMLファイルとの対応関係を示す第2の対応情報56を記憶する。第2の対応情報56は、例えば図11に示すようなデータテーブルである。図11に示すように、第2の対応情報56は、a)第1のXMLファイル48が管理者ユーザ及び一般ユーザAと紐付けられていること、b)第2のXMLファイル50が管理者ユーザ及び一般ユーザAと紐付けられていること、及び、c)第3のXMLファイル52が管理者ユーザ及び一般ユーザBと紐付けられていることを示している。なお、第1のXMLファイル48、第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52のいずれも、ゲストユーザとは紐付けられていない。
制御部22Aは、通信部20からの第1のリクエスト信号に基づいて、記憶部18Aに記憶された第2の対応情報56を参照することにより、記憶部18Aに記憶された第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44及び第3のアドレススペース46の中から、第1のリクエスト信号の送信指示を行った特定のユーザに対応する特定のアドレススペースを決定する。制御部22Aによる特定のアドレススペースの決定処理については、後で詳述する。
[2-2.特定のアドレススペースの決定処理]
図12を参照しながら、実施の形態2に係る中継装置4Aの制御部22Aによる特定のアドレススペースの決定処理について具体的に説明する。図12は、実施の形態2に係る中継装置4Aの制御部22Aによる特定のアドレススペースの決定処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、制御部22Aは、クライアント装置10からの第1のリクエスト信号に含まれるユーザ識別情報を確認する(S301)。制御部22Aは、ユーザ識別情報に基づいて、第1のリクエスト信号の送信指示を行った特定のユーザを判定する(S302、S303、S304)。
特定のユーザが管理者ユーザである場合には(S302でYES)、制御部22Aは、第2の対応情報56を参照することにより、第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44及び第3のアドレススペース46の中から、管理者ユーザに対応する第1のXMLファイル48、第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52で構築された第1のアドレススペース42を管理者ユーザに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S305)。
この場合、決定された第1のアドレススペース42がクライアント装置10に送信されることにより、管理者ユーザは、第1のアドレススペース42をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、管理者ユーザは、第1のアドレススペース42に含まれる第1のデータアイテム群34、第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54の中から、特定のデータアイテムを選択することができる。
ここで、管理者ユーザは、例えば第1の工作機械6、第2の工作機械8及び第3の工作機械40の全てを管理するユーザである。このような管理者ユーザに固有に定められた第1のXMLファイル48、第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52で構築された第1のアドレススペース42は、第1のデータアイテム群34、第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54を含んでいる。そのため、管理者ユーザは、クライアント装置10を用いて、第1のアドレススペース42に含まれる第1のデータアイテム群34、第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54のいずれにもアクセスすることができる。
特定のユーザが一般ユーザAである場合には(S302でNO、S303でYES)、制御部22Aは、第2の対応情報56を参照することにより、第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44及び第3のアドレススペース46の中から、一般ユーザAに対応する第1のXMLファイル48及び第2のXMLファイル50で構築された第2のアドレススペース44を一般ユーザAに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S306)。
この場合、決定された第2のアドレススペース44がクライアント装置10に送信されることにより、一般ユーザAは、第2のアドレススペース44をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、一般ユーザAは、第2のアドレススペース44に含まれる第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36の中から、特定のデータアイテムを選択することができる。
ここで、一般ユーザAは、例えば第1の工作機械6及び第2の工作機械8のみを使用するユーザであり、このような一般ユーザAに固有に定められた第1のXMLファイル48及び第2のXMLファイル50で構築された第2のアドレススペース44は、第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36のみを含んでいる。そのため、一般ユーザAは、クライアント装置10を用いて、第2のアドレススペース44に含まれる第1のデータアイテム群34及び第2のデータアイテム群36にのみアクセスすることができる。これにより、一般ユーザAは、第3の工作機械40を使用しないため、第3のデータアイテム群54に不必要にアクセスしてしまうことがない。
特定のユーザが一般ユーザBである場合には(S302でNO、S303でNO、S304でYES)、制御部22Aは、第2の対応情報56を参照することにより、第1のアドレススペース42、第2のアドレススペース44及び第3のアドレススペース46の中から、一般ユーザBに対応する第2のXMLファイル50及び第3のXMLファイル52で構築された第3のアドレススペース46を一般ユーザBに固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S307)。
この場合、決定された第3のアドレススペース46がクライアント装置10に送信されることにより、一般ユーザBは、第3のアドレススペース46をクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、一般ユーザBは、第3のアドレススペース46に含まれる第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54の中から、特定のデータアイテムを選択することができる。
ここで、一般ユーザBは、例えば第2の工作機械8及び第3の工作機械40のみを使用するユーザであり、このような一般ユーザBに固有に定められた第3のXMLファイル52で構築された第3のアドレススペース46は、第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54のみを含んでいる。そのため、一般ユーザBは、クライアント装置10を用いて、第3のアドレススペース46に含まれる第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54にのみアクセスすることができる。これにより、一般ユーザBは、第1の工作機械6を使用しないため、第1のデータアイテム群34に不必要にアクセスしてしまうことがない。
特定のユーザがゲストユーザである場合には(S302でNO、S303でNO、S304でNO)、制御部22Aは、第2の対応情報56を参照することにより、中継装置4Aのアドレススペースをゲストユーザ等に固有に定められた特定のアドレススペースとして決定する(S308)。ここで、当該特定のアドレススペースは、ゲストユーザだけでなく、他のユーザ(例えば、管理者ユーザ、一般ユーザA及び一般ユーザB等)でもアクセスすることができる。
この場合、決定された中継装置4Aのアドレススペースがクライアント装置10に送信されることにより、ゲストユーザは、中継装置4Aのアドレススペースをクライアント装置10の表示部上で閲覧することができる。その結果、ゲストユーザは、クライアント装置10を用いて、中継装置4Aのアドレススペースに含まれるデータアイテムにのみアクセスすることができる。
ここで、ゲストユーザは、例えば第1の工作機械6、第2の工作機械8及び第3の工作機械40のいずれも使用しないユーザである。これにより、ゲストユーザは、第1のデータアイテム群34、第2のデータアイテム群36及び第3のデータアイテム群54に不必要にアクセスしてしまうことがない。
[2-3.効果]
本実施の形態においても、上記実施の形態1で説明したのと同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
[3-1.中継装置の機能構成]
次に、図13~図15を参照しながら、実施の形態3に係る中継装置4Bの機能構成について説明する。図13は、実施の形態3に係る中継装置4Bの機能構成を示すブロック図である。図14は、実施の形態3に係る第3の対応情報58の一例を示す図である。図15は、実施の形態3に係る第2のアドレススペース30Bの一例を示す図である。
本実施の形態では、中継装置4Bは、上記実施の形態1で説明した機能に加えて、以下の機能を有している。
図13に示した中継装置4Bの記憶部18Bは、上記実施の形態1で説明した記憶部18に記憶される第1の対応情報38に加えて、複数のユーザ(管理者ユーザ、一般ユーザ及びゲストユーザ)と、当該複数のユーザにそれぞれアクセスの許否が固有に定められた複数のデータアイテムとの対応関係を示す第3の対応情報58を記憶する。
第3の対応情報58は、例えば図14に示すようなデータテーブルである。図14に示すように、第3の対応情報58は、a)第1のデータアイテム群34B(Machine Aに関するもの)のデータアイテム「Build Year」に対して管理者ユーザ及び一般ユーザによるアクセスが許可されていること、b)第1のデータアイテム群34Bのデータアイテム「Serial Number」に対して管理者ユーザによるアクセスが許可されていること等を示している。
制御部22Bは、特定のユーザにより送信指示された第1のリクエスト信号に基づいて、記憶部18Bに記憶された第3の対応情報58を参照することにより、決定した特定のアドレススペースに含まれる複数のデータアイテムの各々について、特定のユーザによるアクセスの許否を決定する。
例えば、一般ユーザにより送信指示された第1のリクエスト信号が受信された際に、制御部22Bは、第3の対応情報58を参照することにより、第2のアドレススペース30Bの第1のデータアイテム群34Bのデータアイテム「Serial Number」について一般ユーザによるアクセスを許可しないと決定する。
したがって、図15に示すように、中継装置4Bからクライアント装置10に送信される第2のアドレススペース30Bにおいて、第1のデータアイテム群34Bにはデータアイテム「Serial Number」が含まれないようになる。その結果、一般ユーザは、第1のデータアイテム群34Bの複数のデータアイテムのうち、データアイテム「Serial Number」にアクセスすることができない。
[3-2.効果]
本実施の形態では、データアイテム毎に、ユーザによるアクセスの許否を決定することができる。これにより、クライアント装置10に対して、ユーザの所望の機器データ以外の他の機器データを不必要に送信することにつきより一層精度良く抑制することができる。
(他の変形例等)
以上、本発明の中継装置及び中継装置の制御方法について、実施の形態1~3に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。上記各実施の形態に対して当業者が思い付く変形を施して得られる形態、及び、上記各実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
上記各実施の形態では、中継装置4(4A,4B)に接続される機器を工作機械としたが、これに限定されず、例えば測定器等の各種機器であってもよい。
上記各実施の形態では、第1のアドレススペース28(42)、第2のアドレススペース30(30B,44)及び第3のアドレススペース32(46)が記憶部18(18A,18B)に予め記憶されているとしたが、これに限定されない。例えば、通信部20が第1のリクエスト信号を受信したタイミングで、制御部22(22A,22B)が第1のアドレススペース28(42)、第2のアドレススペース30(30B,44)及び第3のアドレススペース32(46)を生成するようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の中継装置6,6Aを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、OPCUA規格に基づいて、機器、及び、ユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置の制御方法であって、前記機器に関する情報を前記機器から取得するステップと、取得された前記機器に関する情報を記憶部に記憶させるステップと、ユーザにより送信指示されたリクエスト信号であって、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペースの送信を要求するためのリクエスト信号を、前記クライアント装置から受信するステップと、前記リクエスト信号に基づいて、ユーザ毎に固有に定められた特定のアドレススペースを決定するステップと、決定された前記特定のアドレススペースを前記クライアント装置に送信するステップと、を含む中継装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明は、例えば工作機械及びクライアント装置の各々と通信する中継装置等に適用することができる。
2 通信システム
4,4A,4B 中継装置
6 第1の工作機械
8 第2の工作機械
10 クライアント装置
12 通信線
14 ネットワーク
16,16A 取得部
18,18A,18B 記憶部
20 通信部
22,22A,22B 制御部
24 第1の機器データ
26 第2の機器データ
28,42 第1のアドレススペース
30,30B,44 第2のアドレススペース
32,46 第3のアドレススペース
34,34B 第1のデータアイテム群
36 第2のデータアイテム群
38 第1の対応情報
40 第3の工作機械
48 第1のXMLファイル
50 第2のXMLファイル
52 第3のXMLファイル
54 第3のデータアイテム群
56 第2の対応情報
58 第3の対応情報

Claims (4)

  1. OPCUA(OPC Unified Architecture)規格に基づいて、機器、及び、複数のユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置であって、
    前記機器に関する情報を前記機器から取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記機器に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記複数のユーザのうち特定のユーザにより送信指示され、且つ、前記特定のユーザの種類を識別するためのユーザ識別情報を含むリクエスト信号であって、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペースの送信を要求するためのリクエスト信号を、前記クライアント装置から受信する受信部とを備え、
    複数の前記アドレススペースの各々は、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報がXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されたXMLファイルで構築されており、
    前記中継装置は、さらに
    前記受信部が前記リクエスト信号を前記クライアント装置から受信すると、(i)前記リクエスト信号に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記リクエスト信号の送信指示を行った前記特定のユーザを判定し、(ii)前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められた複数のXMLファイルとの対応関係を示す第の対応情報に基づいて、前記複数のXMLファイルのうち、前記特定のユーザに固有に定められたXMLファイルにより前記特定のユーザに対応する特定のアドレススペースを構築する制御部と、
    前記制御部により構築された前記特定のアドレススペースを前記クライアント装置に送信する送信部と、を備える
    中継装置。
  2. 複数の前記アドレススペースの各々は、前記機器の複数の構成要素をそれぞれ示す複数のデータアイテムと、前記複数の構成要素のそれぞれに関する複数の情報とのリンク情報を示し、
    前記制御部は、前記リクエスト信号に基づいて、前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれアクセスの許否が固有に定められた前記複数のデータアイテムとの対応関係を示す第3の対応情報に基づいて、前記特定のアドレススペースに含まれる前記複数のデータアイテムの各々について、前記特定のユーザによるアクセスの許否を決定する
    請求項に記載の中継装置。
  3. OPCUA規格に基づいて、機器、及び、複数のユーザにより操作されるクライアント装置の各々と通信する中継装置の制御方法であって、
    前記機器に関する情報を前記機器から取得するステップと、
    取得された前記機器に関する情報を記憶部に記憶させるステップと、
    前記複数のユーザのうち特定のユーザにより送信指示され、且つ、前記特定のユーザの種類を識別するためのユーザ識別情報を含むリクエスト信号であって、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報を示すアドレススペースの送信を要求するためのリクエスト信号を、前記クライアント装置から受信するステップとを含み、
    複数の前記アドレススペースの各々は、前記機器と当該機器に関する情報とのリンク情報がXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されたXMLファイルで構築されており、
    前記リクエスト信号を前記クライアント装置から受信すると、(i)前記リクエスト信号に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記リクエスト信号の送信指示を行った前記特定のユーザを判定し、(ii)前記複数のユーザと当該複数のユーザにそれぞれ固有に定められた複数のXMLファイルとの対応関係を示す第の対応情報に基づいて、前記複数のXMLファイルのうち、前記特定のユーザに固有に定められたXMLファイルにより前記特定のユーザに対応する特定のアドレススペースを構築するステップと、
    構築された前記特定のアドレススペースを前記クライアント装置に送信するステップと、を含む
    中継装置の制御方法。
  4. 請求項に記載の中継装置の制御方法をコンピュータに実行させる
    プログラム。
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