JP7207219B2 - センサ装置 - Google Patents

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本発明は、センサ装置に関する。
従来、検出対象の物理量を測定するセンサと、センサが実装された基板と、基板を板厚方向に挟んで収容する樹脂製の基板収容部と、を備えたセンサ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-017595号公報
ところで、この種のセンサ装置においては、基板収容部の外側をモールド成形することによりアウタケースを成形することがある。この場合には、基板収容部を金型に配置して溶融樹脂を射出成形するが、この射出成形時における樹脂圧によって基板収容部が変形するおそれがある。
そこで、本発明は、アウタケースのモールド成形時における樹脂圧による変形を抑制することができるセンサ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、モールド成形により形成された樹脂製のアウタケースに覆われるセンサ装置であって、検出対象の物理量を測定するセンサと、前記センサが実装された基板と、前記基板を収容する樹脂製のインナケースと、を備え、前記インナケースの外側は、前記アウタケースによって囲まれており、前記インナケースには、前記アウタケースから露出して外部を臨む露出面を有する複数の脚部が設けられている、センサ装置を提供する。
本発明に係るセンサ装置によれば、アウタケースのモールド成形時における樹脂圧による変形を抑制することができる。
(a)及び(b)は、本実施の形態に係るセンサ装置の外観を示す斜視図である。 トルク検出装置の構成を示す分解斜視図である。 基板が搭載された状態における第2ホルダの第2収容部の構成を示す斜視図である。 基板が第2ホルダから取り外された状態における第2ホルダの第2収容部の構成を示す斜視図である。 第1ホルダの第1収容部の構成を示す斜視図である。 図1(a)におけるB-B線に沿った断面を示す斜視図である。 (a)は、図1(a)におけるA-A線に沿った断面図であり、(b)は(a)の要部を拡大した拡大図である。 アウタケースを成形する成形工程における基板収容部の構成を示す断面図である。 成形工程における第1収容部の変位を模式的に示した説明図である。 (a)及び(b)は、コネクタの構成を示す斜視図である。
[実施の形態]
本実施の形態に係るセンサ装置について、図1乃至図8を参照して説明する。以下では、本発明のセンサ装置がトルク検出装置に用いられる場合を例に説明するが、センサ装置の用途はこれに限定されない。
(トルク検出装置)
図1(a)及び(b)は、本実施の形態に係るセンサ装置100の外観を示す斜視図である。図2は、トルク検出装置101の構成を示す分解斜視図である。
図2に示すように、本実施の形態に係るトルク検出装置101は、リング状の永久磁石10と、永久磁石10が発生する磁力の磁路を形成する第1及び第2ヨーク11,12と、第1及び第2ヨーク11,12における磁束の変化を検出するセンサ装置100と、を備えている。
センサ装置100は、第1及び第2ヨーク11,12の磁路を集める第1及び第2集磁リング21,22と、第1及び第2集磁リング21,22を保持する樹脂製の集磁ホルダ8と、集磁ホルダ8に収容されて第1及び第2集磁リング21,22の間の磁界の強度を検出する第1及び第2磁気センサ51,52と、を備えている。センサ装置100の外側は、モールド成形により形成された樹脂製のアウタケース9(後述する図7(a)に示す)によって囲まれている。
永久磁石10は、その回転軸線Oを中心とした周方向に沿って磁性の異なる複数の磁極が形成されている。本実施の形態では、4つのN極及び4つのS極からなる8つの磁極が永久磁石10に形成されている。以下、説明の便宜上、回転軸線Oに平行な方向を単に軸方向という。
第1及び第2ヨーク11,12は、環状に形成されており、永久磁石10の外周に所定の隙間を設けて配置されている。第1及び第2ヨーク11,12は、樹脂等からなる保持部材(不図示)によって保持されている。
第1及び第2集磁リング21,22は、永久磁石10と同軸上に配置されて第1及び第2ヨーク11,12の周囲を覆うように配置された環状部210,220と、環状部210,220から径方向の外側に突出して設けられた突設部211,221(突設部211は後述する図3に示す)と、を有している。第1集磁リング21の突設部211と第2集磁リング22の突設部221との間に、第1及び第2磁気センサ51,52が配置されている。
第1及び第2磁気センサ51,52は、例えばホール効果を利用して磁界の強度を検出するホールICである。本実施の形態では、第1及び第2磁気センサ51,52は同様のセンサであり、冗長化のために2つ設けられている。
センサ装置100は、永久磁石10に連結された入力軸と、第1及び第2ヨーク11,12に連結された出力軸とを連結するトーションバーの捩れに基づいて、トーションバーに作用するトルクを検出する。トーションバーに捩れが生じると、永久磁石10と第1及び第2ヨーク11,12との相対的な位置関係が変化し、この変化に伴って生じる磁束の変化を第1及び第2磁気センサ51,52が検出する。なお、永久磁石10は本発明における検出対象に相当し、永久磁石10に基づく磁場の大きさが本発明における「検出対象の物理量」に相当する。
(集磁ホルダ)
集磁ホルダ8は、第1及び第2集磁リング21,22を保持するリング部80と、第1及び第2磁気センサ51,52が実装された基板6を収容する略直方形状の基板収容部81とを有している。集磁ホルダ8は、軸方向に2分割された第1ホルダ3及び第2ホルダ4からなる。
以下の説明では、説明の便宜上、集磁ホルダ8のリング部80及び基板収容部81の並び方向(図1(a)に示すY方向)を前後方向といい、この前後方向及び軸方向に直交する方向(図1(a)に示すX方向)を幅方向という。また、前後方向のうち、集磁ホルダ8のリング部80側を前方側とし、基板収容部81側を後方側とする。
第1ホルダ3は、樹脂製であり、第1集磁リング21を保持する第1リング部30と、基板6の表面60aを覆う第1収容部31と、を一体に有している。第1収容部31には、湾曲して形成された金属板14が取り付けられている。
金属板14は、円弧状に湾曲した本体部140と、本体部140の湾曲方向の両端部に位置する第1及び第2側部141,142とを、有している。
第2ホルダ4は、樹脂製であり、第2集磁リング22を保持する第2リング部40と、基板6の裏面60bを覆う第2収容部41と、第2収容部41の下端から突出した第1乃至第4の脚部421~424と、を一体に有している。
第2収容部41には、複数の端子71、及び複数の端子71を支持する支持体70を有するコネクタ7が取り付けられている。第1収容部31及び第2収容部41は、軸方向に重ねられて基板6をその板厚方向に挟んでいる。
第1ホルダ3の第1リング部30及び第2ホルダ4の第2リング部40が集磁ホルダ8のリング部80を構成し、第1ホルダ3の第1収容部31及び第2ホルダ4の第2収容部41が集磁ホルダ8の基板収容部81を構成する。なお、基板収容部81が本発明における「インナケース」に相当し、第1収容部31が本発明における「第1ケース」に相当し、第2収容部41が本発明における「第2ケース」に相当する。
第1リング部30及び第2リング部40の外周には、磁気を遮断するための磁気シールド13が設けられている。磁気シールド13は、金属製の板部材をC字状に湾曲して形成されており、第1及び第2集磁リング21,22の外周に位置している。
(基板収容部)
次に、集磁ホルダ8の基板収容部81について図3乃至図7を参照して詳細に説明する。図3は、基板6が搭載された状態における第2ホルダ4の第2収容部41及び基板6の構成を示す斜視図である。図4は、基板6が第2ホルダ4の第2収容部41から取り外された状態における第2収容部41及び基板6の構成を示す斜視図である。図5は、第1ホルダ3の第1収容部31の構成を示す斜視図である。図6は、図1(a)におけるB-B線に沿った断面を示す斜視図である。図7(a)は、図1(a)におけるA-A線に沿った断面図であり、図7(b)は、図7(a)の要部を拡大した拡大図である。
(第2収容部)
図3及び図4に示すように、第2ホルダ4の第2収容部41は、基板6の裏面60bと向かい合う底部411と、底部411の前方側に設けられた第2湾曲部412(図1に示す)と、を有している。
底部411は、基板6が載置される載置部410を含み、載置部410は軸方向に沿って見た形状が中空の略矩形状である。載置部410には、基板6の裏面60bの外縁が接触している。第2湾曲部412は、基板6から離れる方向に向かって凸となるように湾曲して形成されている。
第2収容部41には、軸方向において第1収容部31側に向かって突出した第1乃至第7の支柱413~419が設けられている。
第1乃至第3の支柱413~415は、底部411の中央の位置において前後方向に沿って配置され、前後方向の後方側から前方側に向かって第1の支柱413、第2の支柱414、第3の支柱414の順に並列している。本実施の形態では、第1乃至第3の支柱413~415の軸方向の高さは同じである。
第4及び第5の支柱416,417は、互いに第1の支柱413を中央に挟む位置に幅方向に沿って並列し、第6及び第7の支柱418,419は、第4及び第5の支柱416,417よりも後方側の位置で、幅方向に沿って並列している。第6及び第7の支柱418,419は、それぞれ、第4及び第5の支柱416,417よりも僅かに幅方向の外側に位置している。なお本実施の形態では、第4乃至第7の支柱416~419は全て同じ形状であるので、以下では第4の支柱416を例に説明する。
図6及び図7(a)に示すように、第4の支柱416は、軸部416bと、軸部416bよりも大径に形成された先端部416aとを有している。第4の支柱416の先端部416aは、後述する基板6の第4の貫通孔6dの内径よりも大きな外径を有する膨大部として形成されており、この先端部416aは、例えば樹脂製の円柱部材416A(図4に示す)を基板6の第4の貫通孔6dに挿通し、貫通孔6dから露出した先端を熱加締めすることにより成形することができる。
なお、本実施の形態では、第4の支柱416の先端部416aの形状が円形であるが、これに限定されず先端部416aの軸方向に沿って見た形状は多角形状でも、楕円形でもよい。
第4乃至第7の支柱416~419がそれぞれ先端部416a~419aを備えることにより、第2収容部41に対する基板6の板厚方向の抜け止めがされている。さらに、後述する組立工程において、基板6の第2収容部41に対する取付強度を増すために、第1乃至第3の支柱413~415についても、それらの先端部を熱加締めにより膨大部として形成してもよい。なお、図2及び図4では、第4乃至第7の支柱416~419が熱加締めされる前の円柱部材416A~419Aを図示している。
第2収容部41の底部411には、軸方向の下方に向かって窪んだ第1及び第2凹部411a,411bが形成されている。第1及び第2凹部411a,411bは、第2及び第3の支柱414,415を挟む位置に設けられている。第1及び第2の凹部411a,411bの底面は、第2湾曲部412の内面の一部として形成されており、軸方向の下方に向かって凸となるように湾曲している。
第2収容部41の底部411に第1及び第2凹部411a,411bが形成されていることにより、基板6と底部411とが対向する部位に空間を設けることができ、基板6に実装する電子回路の搭載性が向上する。
第2収容部41の底部411の後方側には、コネクタ7の支持体70が嵌合する嵌合穴411cが軸方向に貫通して形成されている。また、底部411には、第1収容部31に設けられた4つの突起31cがそれぞれ嵌合する4つの嵌合孔411dが形成されている。これにより、第1収容部31と第2収容部41との位置決めがされる。
(基板)
基板6には、その表面60a及び裏面60bを貫通した第1乃至第7の貫通孔6a~6gが形成されている。第1乃至第3の貫通孔6a~6cには、第2収容部41の第1乃至第3の支柱413~415がそれぞれ貫通する。第4乃至第7の貫通孔6d~6gには、第2収容部41の第4乃至第7の支柱416~419がそれぞれ貫通する。また、基板6には、複数の端子71が電気的に接続される複数の接続孔600が形成されている。なお、第1乃至第7の支柱413~419は、基板6の複数の接続孔600に近い位置に配置されていることが好ましい。
(第1収容部)
図5乃至図7に示すように、第1収容部31は、アーチ形状に形成された第1湾曲部310と、第1湾曲部310を支持する第1及び第2支持部311,312と、第2収容部41の第1乃至第7の支柱413~419の先端部とそれぞれ接触する第1乃至第7の接触部313~319と、を有している。
第1湾曲部310は、基板6の板厚方向において基板6から遠ざかる方向に向かって凸となる湾曲状に形成されている。第1及び第2の支持部311,312は、第1湾曲部310の湾曲方向における一端及び他端にそれぞれ位置し、底部411に接触している。
金属板14は、鉄等の金属材料からなり、その本体部140が第1湾曲部310の外面310aの曲率に沿って湾曲して当該外面310aに接触している。また金属板14の第1及び第2の側部141,142は、第1収容部31の第1及び第2支持部311,312とは接触しているが、第2収容部41とは非接触である。これにより、例えば後述するアウタケース9を成形する際の樹脂圧が金属板に作用した場合に、金属板14の第1及び第2の側部141,142が第2収容部41を押圧することがないので、第2収容部41への負荷が低減される。
金属板14には、第1湾曲部310の外面310aに設けられた突起部310bが挿通する挿通孔14aが形成されている。これにより、第1収容部31に対する金属板14の位置決めが可能である。金属板14の厚みは、例えば0.7~0.9mmである。
第1乃至第3の接触部313~315は、第1湾曲部310の裏面から基板6に向かって突出した突出部31d上に前後方向に沿って並列している。突出部31dは、第1収容部31の中央において前後方向に延在している。突出部31dを幅方向に挟む位置には、軸方向の上側に窪んだ第1及び第2凹部31a,31bが形成されている。なお、突出部31d自体が第1乃至第3の支柱413~415に接触する接触部として設けられてもよい。
第1及び第2凹部31a,31bの底面は、第1湾曲部310の内面の一部として形成されている。第1収容部31に第1及び第2凹部31a,31bが形成されていることにより、基板6と第1収容部31とが対向する部位との間に空間を設けることができ、基板6に実装する電子回路の搭載性が向上する。
第4乃至第7の接触部316~319は、第1湾曲部310が基板6と対向する面から突出した円柱状に形成されており、第2収容部41の第4乃至第7の支柱416~419の先端部416a~419aにそれぞれ接触する。なお、第4乃至第7の接触部の形状はこれに限定されず、例えば軸方向に沿って見た形状が多角形状でも楕円形でもよい。
本実施形態では、第1の支柱413及び第4乃至第7の支柱416~419が複数の接続孔600を取り囲む位置に配置されている。これにより、基板6と複数の端子71との接続部に対して車載時における振動が及ぼす影響を低減することが可能となり、基板6と複数の端子71の接続部の信頼性を向上させることが可能となる。
(第1乃至第4脚部)
図1(b)に示すように第1乃至第4の脚部421~424は、第2収容部41の底部411が基板6と対向する面とは反対側の外面411eから突出して設けられている。第1乃至第4の脚部421~424はそれぞれ円柱状に形成されている。本実施の形態では形状を共通に有する4つの脚部が設けられているが、脚部の数はこれに限定されず、2つでもよく、8つでもよい。
第1及び第2の脚部421,422は、前後方向に沿って配置され、第3及び第4の脚部423,424も前後方向に沿って配置されている。第1及び第2の脚部421,422と、第3及び第4の脚部423,424とは、幅方向においてコネクタ7を中央に挟む位置に設けられている。
図7(a)及び(b)に示すように、第2及び第4の脚部422,424は、中心軸線Sに対して対称となる位置に設けられている。第2の脚部422は、基板収容部81の側面810よりも底部411の中心部である中心軸線S側に偏った位置に設けられている。同様に第4の脚部424は、基板収容部81の側面810よりも底部411の中心部である中心軸線S側に偏った位置に設けられている。第1及び第3の脚部421,423についても同様である。
第2及び第4の脚部422、424の先端面422a,424aは、アウタケース9から外部に露出している。つまり、第2及び第4の脚部422、424の先端部に設けられた先端面422a,424aは、アウタケース9から露出して外部を臨む露出面として形成されている。第1及び第3の脚部421,423についても同様である。なお、中心軸線Sは、軸方向に沿った方向において底部411を幅方向に2等分した線である。
図7(b)に示すように、第1収容部31と第2収容部41との合わせ目8aが基板収容部81の側面810に形成されており、この側面810はアウタケース9によって覆われている。ここで、後述するようにアウタケース9は、第1及び第2収容部31,41の周囲をオーバーモールドすることにより形成される。この際、アウタケース9と側面810と第2収容部41の側面41aとの間に僅かな隙間が介在するおそれがあり、防水性の低下が懸念される。
そこで、本実施の形態では、第2の脚部422を基板収容部81の側面810よりも底部411の中心部である中心軸線S側に偏った位置に設けることで、基板収容部81の側面810と第2収容部41の側面41aとの境界線がなす経路P(図7(b)に示す二点鎖線の矢印)を湾曲させている。つまり、基板収容部81の側面810のうちアウタケース9と対面する側面の一部が基板6の板厚方向に対して湾曲している。これにより、経路Pが湾曲していない場合に比べて水が進入し得る経路が長くなるので、浸水をより確実に防止することできる。図7(b)では、第2の脚部422を例に説明したが、第1並びに第3及び第4の脚部421,423,424についても同様である。
(センサ装置の製造方法)
次に、センサ装置100の製造方法について図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9では、センサ装置100の製造方法のうち特に基板収容部81及びアウタケース9の製造工程について説明する。図8は、アウタケース9を成形する成形工程における基板収容部81の構成を示す断面図である。図9は、成形工程における第1収容部31の状態を模式的に示した説明図である。
センサ装置100の製造工程は、第1収容部31と第2収容部41とを組み合わせて基板収容部81を組み立てる組立工程と、組立工程後に基板収容部81を金型900に設置し、金型900と基板収容部81との間の空間に溶融樹脂Rを射出成形することによりアウタケース9をオーバーモールド成形する成形工程と、を有している。第1乃至第4の脚部421~424は、金型900に接触している。
図8に示すように、成形工程においては、射出成形による金型900内での樹脂圧(充填圧力)が基板収容部81の周囲全体に作用するが、特に第1収容部31を軸方向の下方に向かって第2収容部41側に押し付ける力(図8に示す大きな下矢印)が強く作用する。
この際、第1収容部31には第1湾曲部310が形成されているので、樹脂圧が湾曲方向の力(図8に示す小さな矢印)に分散される。ここで、例えば第1湾曲部310が幅方向に平坦状であった場合には、樹脂圧による第1収容部31の変形量が増大して基板6及び基板6に実装される電子部品が損傷するおそれがある。これに対して本実施の形態では、第1収容部31に第1湾曲部310を設けることにより、樹脂圧に伴う第1収容部31の変形量を低減される。これにより、アウタケース9のモールド成形時における樹脂圧による基板収容部81並びに基板6の変形が抑制される。
また、第1収容部31と同様に第2収容部41にも軸方向の上方に向かって第1収容部31側への樹脂圧が作用するので、第2湾曲部412(図1に示す)が形成されていることも基板収容部81並びに基板6の変形の抑制に寄与している。
また本実施の形態では、第1収容部31には金属板14が設けられているので、第1収容部31の第1湾曲部310における剛性が向上し、前述した樹脂圧による基板収容部81並びに基板6の変形を抑制する効果が増大する。
また本実施の形態では、第2収容部41の第1乃至第7の支柱413~419の先端と接触する第1収容部の第1乃至第7の接触部313~319が設けられているので、樹脂圧を第1乃至第7の接触部313~319で受け止めることができ、第1収容部31の変形が抑制される。
またさらに本実施の形態では、第2収容部41には第1乃至第4の脚部421~424が設けられているので、樹脂圧が作用した際に基板収容部81を第1乃至第4の脚部421~424で支持することができる。これにより、基板収容部81並びに基板6の変形が抑制される。なお、第1乃至第4の脚部421~424の位置が、それぞれ、中心軸線Sから遠ざかるほど基板収容部81の変形を抑制する効果が増大する。
また本実施の形態では、金属板14が第2収容部41とは非接触となるようにその第1及び第2の側部141,142が第1収容部31の第1及び第2支持部311,312に支持されているので、基板収容部81に樹脂圧が作用した際に金属板14が第2収容部41に接触することが防止されている。これにより、仮に樹脂圧によって金属板14が変形したとしても、金属板14が第2収容部41を押し付けて第2収容部41が変形することが防止される。
ここで、基板収容部81は、図9に示すように、組立工程後であって成形工程前には第1収容部31の第4の接触部316と第2収容部41の第4の支柱416の先端部416aとの間に所定の隙間Cが設けられている。なお図9では、説明の便宜上、第2収容部41の第4の支柱416及び第1収容部31の第4の接触部316を例に説明する。
成形工程においてアウタケース9がオーバーモールドされると、樹脂圧が基板収容部81に作用して第1収容部31が第2収容部41側に押し付けられるため、第1収容部31の第4の接触部316が第2収容部41の第4の支柱416に近づくように僅かに変位する。そして、第2収容部41の第4の支柱416の先端部416aにおける先端面416cと第1収容部31の第4の接触部316の先端面316aとが接触する。
つまり、本実施の形態では、樹脂圧に伴う第1収容部31における第4の接触部316の変位量を予め予測し、この変位量に応じた隙間Cを設けておくことで、第1収容部31が第2収容部41を押し付ける力を抑制している。これにより、基板6の変形及び破損を抑制している。また、第4の支柱416の先端部416aを第4の接触部316を支持する支持部として利用することで、別の支持部を設ける必要がなくなり、センサ装置の一層の小型化を可能としている。なお、先端部416aを熱加締めにより膨大部として形成することで、第4の支柱416の先端面416cを第4の接触部316の先端面316aよりも大きくすることが好ましい。
次に、コネクタ7の位置決め方法について図1、図2、及び図10を参照して説明する。図10(a)及び(b)は、コネクタ7の構成を示す斜視図である。
コネクタ7の複数の端子71の位置の精度が悪いと、複数の端子71と基板6の複数の接続孔600との接続作業や、コネクタ7の接続相手となるメスコネクタとの接続作業に手間がかかる場合がある。そこで、本実施の形態では、コネクタ7の支持体70に位置決め用の穴(後述の第1位置決め穴72aと第2位置決め穴72b)を設けることによりコネクタ7の位置決め精度を高めている。
図1(b),図2、及び図10(a),(b)に示すように、基板6と軸方向に対面するコネクタ7の支持体70の上面70aには、3つの第1位置決め穴72aが設けられている。また、支持体70の上面70aとは反対側の下面70bには、3つの第2位置決め孔72bが設けられている。なお、第1及び第2の孔72a,72bの数はこれに限定されず、例えば2つでも、4つでもよい。
組立工程において、コネクタ7を第2ホルダ4に取り付ける際には、まず、コネクタ7を組立工程に用いられる金型に配置する。この際、少なくともコネクタ7の第1位置決め孔72a又は第2位置決め穴72bの何れか一方の穴を金型に設けられた突起に固定し、モールド成形により、第2収容部41にコネクタ7が一体的に取り付けられた第2ホルダ4が形成される。これにより、基板6に対するコネクタ7の複数の端子71の位置が精度よく決まる。
次に、成形工程において、第2ホルダ4に基板6を搭載し、第1ホルダ3を取り付けた後に、アウタケース9をオーバーモールド成形する。この際、支持体70の下面70bにある第2位置決め穴72bを成形工程に用いられる金型に設けられた突起に固定し、オーバーモールド成形する。これにより、メスコネクタに対するコネクタ7の複数の端子71の位置が精度良く決まる。なお、コネクタ7の位置決め方法としては、金型に対して複数の端子71を固定して成形を実施することも可能だが、この場合には複数の端子71に傷が生じるおそれがある。これに対して本発明では、第1及び第2位置決め穴72a,72bを金型に固定して成形を実施しているので、端子71に傷をつけることなく、端子71の位置決めを精度良く行うことが可能である。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]モールド成形により形成された樹脂製のアウタケース(9)に覆われるセンサ装置であって、検出対象(10)の物理量を測定するセンサ(51,52)と、前記センサ(51,52)が実装された基板(6)と、前記基板(6)を収容する樹脂製のインナケース(81)と、を備え、前記インナケース(81)の外側は、前記アウタケース(9)によって囲まれており、前記インナケース(81)には、前記アウタケース(9)から露出して外部を臨む露出面(421a~424a)を有する複数の脚部(421~424)が設けられている、センサ装置(100)。
[2]前記インナケース(81)は、前記基板(6)をその板厚方向に挟むように組み合わされる第1ケース(31)及び第2ケース(41)からなり、前記第1ケース(31)と前記第2ケース(41)との合わせ目が前記インナケース(81)の側面(810)に形成されており、前記第2ケース(41)は、前記基板(6)の一方の面(60a)と向かい合う底部(411)を有し、前記複数の脚部(421~424)が前記底部(411)の外面(411e)から突出して設けられており、前記複数の脚部(421~424)は、前記インナケース(81)の前記側面(810)よりも前記底部(411)の中心部(S)側に偏った位置に設けられている、上記[1]に記載のセンサ装置(100)。
[3]前記インナケース(81)の前記側面(810)のうち前記アウタケース(9)と対面する側面の少なくとも一部が前記基板(6)の板厚方向に対して湾曲している、上記[2]に記載のセンサ装置(100)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、コネクタ7が集磁ホルダ8に対して軸方向に取り付けられているが、コネクタ7が集磁ホルダ8に対して前後方向に取り付けられていてもよい。この場合には、複数の端子71が基板収容部81の後端面から突出するように設けられる。これにより、第2収容部41の底部411における外面411eの全ての領域を湾曲した湾曲部として設けることができ、樹脂圧による基板収容部81の変形を抑制する効果が増大させることができる。
また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
3…第1ホルダ 4…第2ホルダ
6…基板 6a~6g…第1~第7の貫通孔
7…コネクタ 8…集磁ホルダ
9…アウタケース 14…金属板
31…第1収容部 41…第2収容部
51…第1磁気センサ 52…第2磁気センサ
60a…表面 60b…裏面
71…端子 81…基板収容部
100…センサ装置 101…トルク検出装置
140…本体部 141…第1側部
142…第2側部 310…第1湾曲部
310a…外面
313~319…第1~第7の接触部
413~419…第1~第7の支柱 416a~419a…先端部
421~424…第1~第4の脚部 411…底部
412…第2湾曲部 810…側面

Claims (1)

  1. モールド成形により形成された樹脂製のアウタケースに覆われるセンサ装置であって、
    検出対象の物理量を測定するセンサと、
    前記センサが実装された基板と、
    前記基板を収容する樹脂製のインナケースと、を備え、
    前記インナケースの外側は、前記アウタケースによって囲まれており、
    前記インナケースには、前記アウタケースから露出して外部を臨む露出面を有する複数の脚部が設けられており
    前記インナケースは、前記基板をその板厚方向に挟むように組み合わされる第1ケース及び第2ケースからなり、前記第1ケースと前記第2ケースとの合わせ目が前記インナケースの側面に形成されており、
    前記第2ケースは、前記基板の一方の面と向かい合う底部を有し、前記複数の脚部が前記底部の外面から突出して設けられており、
    前記複数の脚部は、前記インナケースの前記側面よりも前記底部の中心部側に偏った位置に設けられており、
    前記インナケースの前記側面のうち前記アウタケースと対面する側面の少なくとも一部が前記基板の板厚方向に対して湾曲している
    センサ装置。
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