JP7206897B2 - ドア施解錠システムおよび車両用ドアのハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、ドア施解錠システムおよび車両用ドアのハンドルに関する。
車両などのドア(扉)を、ドアから離れた場所で施解錠を行う携帯型の無線鍵装置(以下、キーデバイスと記載する)が利用されている。このようなキーデバイスの内、ポケットやバッグにキーデバイスを収容した状態で、ドアハンドルに対して手を近接や接触、離間などすることで、施解錠ができるキーは、スマートキーなどと呼ばれる。
特許文献1には、スマートキーシステムを採用した車両用ドアハンドル装置に係る発明が記載されている。この車両用ドアハンドル装置は、ドアハンドルの内部に車載機器(ドア施解錠システム)が搭載されている。車載機器は、車両のECU(エレクトロニックコントロールユニット)と第一ラインおよび第二ラインとで電気的に接続されている。車載機器は、携帯機(キーデバイスの一例)への返答リクエスト信号を電波通信により外部に送信するアンテナ機能を有するアンテナ用コイル、ロックセンサおよびアンロックセンサを有する人検知ICを備えている。
特開2012-154119号公報
特許文献1に記載されているような従来のスマートキーシステムでは、車両(ドア)に対してあらかじめ定められた組み合わせの(たとえば、車両にあらかじめIDが登録された)キーデバイスが用いられている。そのため、本来、ドアの解錠を許されるのはキーデバイスを所持する乗員に限られる。しかし近年、例えばリレーアタックのような、セキュリティーリスクが生じている。
ここで、リレーアタックとは、ドア施解錠システムを誤認させて解錠させる手法である。詳述すると、たとえば車両を盗難するなどの悪意を有する者が、スマートキーを所持して車外に滞在している乗員に近づいて、乗員が所持するスマートキーから発信される微弱な電波を、電波中継器などを用いて車両が検知可能な範囲まで中継し、車両の施解錠システムに受信させる。これにより、スマートキーを所持する乗員がドアの近傍に存在するとドア施解錠システムに誤認させ、ドアを解錠させる手法である。そこで、例えばドアやドアハンドルのごく近傍にスマートキーが実在する場合などに限り、ドアの解錠を許可するなどのセキュリティー対策が要請される。しかし、このような対策を実現するためには、たとえばドアの施解錠システムに複数種の異なる方式の通信(送信や受信)を行わせる必要が生じる。そのため、車両との接続インタフェースの複雑化(例えば、電線や信号線の本数の増加)や、それぞれの通信に対応した回路やアンテナの増加などが問題となっていた。そのため、ドア施解錠システムの簡素化が望まれる。
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡素化されたドア施解錠システムおよび車両用ドアのハンドルを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るドア施解錠システムの特徴構成は、扉の解錠ないし施錠を許可するためのキーデバイスと無線通信するアンテナ回路と、前記アンテナ回路の制御部と、を備え、前記アンテナ回路は、コイルを有するアンテナと、第一コンデンサと、第二コンデンサと、を有し、前記キーデバイスへ信号を送信する送信モードと、前記キーデバイスから信号を受信する受信モードと、に内部回路を切り替え可能に構成されており、前記制御部は、前記アンテナ回路が信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替え、前記送信モードにおいて、前記コイルと前記第一コンデンサとが直列接続され、前記受信モードにおいて、前記コイル及び前記第一コンデンサと前記第二コンデンサとが並列に接続される点にある。
ドア施解錠システムとは、扉(ドア)の解錠、施錠、もしくは解錠および施錠の両方を実現するシステムである。上記構成によれば、制御部は、アンテナ回路の内部回路を切り替えて、アンテナ回路を送信モードと受信モードとのいずれか一方で動作させる。これにより、ドア施解錠システムは、一つのアンテナ回路でキーデバイスと通信(送信および受信)できる。そのため、ドア施解錠システムを簡易な回路構成とすることができる。
上記構成によれば、制御部は、送信モードに設定されたアンテナ回路が信号を送信した後に、アンテナ回路を受信モードに切り替える。これにより、アンテナ回路は、信号を送信した後にキーデバイスから受信できる。このようにアンテナ回路は送信と受信とを排他で実行するため、送信時と受信時とで共用可能な内部回路を共有するなどして有効に利用して簡易な回路構成とすることができる。すなわち、これら上記構成によれば、簡素化されたドア施解錠システムを提供可能である。また、上記構成によれば、アンテナ回路は、コイルと第一コンデンサとのLC直列回路と、コイルと第二コンデンサとのLC並列回路とを有する。これによりアンテナ回路は、送信モードにおいてLC直列回路の共振を利用して電波信号を送信できる。またアンテナ回路は、受信モードにおいてLC並列回路の共振を利用して電波信号を受信できる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記制御部は、前記アンテナ回路が所定の信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替える点にある。
上記構成によれば、アンテナ回路が所定の信号を送信した場合、制御部が当該所定の信号の送信をトリガーとして、アンテナ回路を受信モードに切り替える。たとえば、アンテナ回路がキーデバイスに対して、所定の信号としてそのキーデバイスのIDの返信を要求する返信要求に対応する信号を送信した場合、制御部は、当該返信要求に対応する信号の送信をトリガーとして当該アンテナ回路を受信モードに切り替えることができる。これにより、アンテナ回路は、キーデバイスからの応答信号を受信できる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記アンテナ回路は、前記コイルと前記第二コンデンサとの並列接続を遮断するスイッチを有するスイッチ部を有し、前記制御部は、前記受信モードにおいて前記スイッチ部を短絡させる点にある。
上記構成によれば、アンテナ回路は、スイッチ部の短絡(閉操作)によりLC並列回路を構成し、スイッチ部の開放(開操作)によりLC並列回路を解除できる。すなわち、スイッチ部の短絡によりアンテナ回路を受信モードに切り替えることができる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記アンテナ回路は、前記スイッチと直列接続された補助コイルを有する点にある。
上記構成によれば、アンテナ回路は、受信モードにおけるLC並列回路の共振周波数を、補助コイルのインダクタンスにより調整(変更)できる。これにより、受信モードで受信可能な電波の周波数を任意の値に調整(変更)できる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記アンテナ回路は、前記スイッチと直列接続された抵抗を有する点にある。
上記構成によれば、送信モードにおいてアンテナ回路が送信する際に、そのLC直列回路に蓄えられる電荷を、抵抗により早期に減衰させることができる。これにより、アンテナ回路が受信モードに切り替えられた際の応答性が高まる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記アンテナで受信した電波信号を復調して取得した信号を外部へ送信する通信回路を更に備えた点にある。
上記構成によれば、通信回路は、アンテナ回路で受信した電波信号を復調し、たとえばキーデバイスのIDに対応する信号などを取り出して、別途車両のECUなどのような外部の機器に送信できる。
本発明に係るドア施解錠システムの更なる特徴構成は、前記コイルと、前記通信回路とは、外部に接続された一対の電線に並列接続されている点にある。
上記構成によれば、コイルと、第二コンデンサと、通信回路とが一対の電線に並列接続される。すなわち、LC並列回路と通信回路とが一対の電線に並列接続される。
本発明に係るドア施解錠システムの特徴構成は、扉の解錠ないし施錠を許可するためのキーデバイスと無線通信するアンテナ回路と、前記アンテナ回路の制御部と、前記扉の解錠指示ないし施錠指示が入力される近接センサと、を備え、前記アンテナ回路は、前記キーデバイスへ信号を送信する送信モードと、前記キーデバイスから信号を受信する受信モードと、に内部回路を切り替え可能に構成されており、前記制御部は、前記アンテナ回路が信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替え、前記アンテナ回路が前記受信モードのときは前記近接センサの入力機能を停止させる点にある。
ドア施解錠システムとは、扉(ドア)の解錠、施錠、もしくは解錠および施錠の両方を実現するシステムである。上記構成によれば、制御部は、アンテナ回路の内部回路を切り替えて、アンテナ回路を送信モードと受信モードとのいずれか一方で動作させる。これにより、ドア施解錠システムは、一つのアンテナ回路でキーデバイスと通信(送信および受信)できる。そのため、ドア施解錠システムを簡易な回路構成とすることができる。上記構成によれば、制御部は、送信モードに設定されたアンテナ回路が信号を送信した後に、アンテナ回路を受信モードに切り替える。これにより、アンテナ回路は、信号を送信した後にキーデバイスから受信できる。このようにアンテナ回路は送信と受信とを排他で実行するため、送信時と受信時とで共用可能な内部回路を共有するなどして有効に利用して簡易な回路構成とすることができる。すなわち、これら上記構成によれば、簡素化されたドア施解錠システムを提供可能である。また、上記構成によれば、乗員が所持しているキーデバイスとの通信によりあらかじめ扉の解錠が可と判定されている場合、キーデバイスを所持した乗員が近接センサの電極を介して扉の解錠指示を行える。また、乗員が所持しているキーデバイスとの通信によりあらかじめ扉の施錠が可と判定されている場合、キーデバイスを所持した乗員が近接センサの電極を介して扉の施錠指示を行える。なお、近接センサは、施錠指示もしくは解錠指示のいずれか一方が入力されるものでもよいし、施錠指示および解錠指示の両方が入力される近接センサであってもよい。
上記構成によれば、制御部は、アンテナ回路の受信時に前記近接センサを停止させることで、近接センサによるノイズの発生や干渉を防止できる。その結果、アンテナ回路による受信を確実ならしめる。これにより、シールドなどが不要になる。また、アンテナ回路と近接センサとを近づけるなどの配置の最適化やコンパクト化も可能となる。これにより、ドア施解錠システムを簡素化できる。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用ドアのハンドルの特徴構成は、上述のドア施解錠システムを内蔵した点にある。
上記構成によれば、上述のドア施解錠システムと同様の効果を奏することができる。
簡素化されたドア施解錠システムおよび車両用ドアのハンドルを提供することができる。
車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの構成図 車両用ドアハンドルの分解斜視図 ドア施解錠システムの動作の説明図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 車両用ドアハンドルおよびドア施解錠システムの別の構成図 ドア施解錠システムが搭載される車両用ドアおよび車両用ドアハンドルの説明図
図1から図11に基づいて、本発明の実施形態に係るドア施解錠システムおよび車両用ドア(車両用扉の一例)のハンドルについて説明する。
〔概略構成〕
図1および図11に示すように、ドア施解錠システム100は、車両用ドア300(扉の一例)のハンドル200に搭載される。図11には、車両の一例である乗用車Cの車両用ドア300のハンドル200にドア施解錠システム100が搭載されている場合を例示している。
図1および図2に示すように、ドア施解錠システム100は、ハンドル200に内蔵されている。ドア施解錠システム100は、図1に示すように、車両のエレクトロニックコントロールユニット(以下ではECU9と記載する)と一対の電線9s、9gで接続されている。
ドア施解錠システム100は、図1に示すように、アンテナ機能を有するコイル40(アンテナの一例)などを有し、車両の乗員が所持しているキーデバイスKと通信して解錠可否もしくは施錠可否を判定するための情報(たとえば、車両への搭乗を許可された乗員のID、受信結果の一例)を取得し、また、乗員から車両用ドア300の開閉指令の入力を受け付ける装置である。以下では、解錠可否や施錠可否を判定するための情報を、単に判定情報と記載する場合がある。
以下の説明では、車両の外部において乗員が携帯(所持)しているキーデバイスKが、ドア施解錠システム100と相互に第一通信を行う電波送信回路と、第一通信を行う際の電力を供給する内蔵電池と、イモビライザ機能を有し第二通信を行うトランスポンダと、電波(電磁波)を受信し、当該電波を、第二通信を実行するための電力に変換するコイルとを有するスマートキーである場合を例示して説明する。このキーデバイスKは、ドア施解錠システム100から発信される電波をイモビライザのコイルで受信して電流に変換し、当該変換された電流によりトランスポンダが第二通信を実行する。第二通信は、キーデバイスKが第一通信を実行可能な領域よりも、ドア施解錠システム100とより近い領域内において実行可能である。キーデバイスKは、第一通信の実行により、第一の固有のIDを含む情報を車両に送信することを試みる。キーデバイスKは、第二通信の実行により、第二の固有のIDを含む情報をドア施解錠システム100に送信することを試みる。なお、これらキーデバイスKの図面に基づいた説明は省略する。
〔ECUの説明〕
ECU9は、ドア施解錠システム100を搭載したハンドル200を使用した車両の中央制御装置もしくはその一部である。ECU9は、電源回路90、施解錠回路91、およびアンテナ駆動回路92を有する。なお、本実施形態における回路とは、一つの基板上に複数の電子部品が搭載されたものや、複数の電子部品の機能がワンチップ化されたいわゆる集積回路(IC)である場合などを包含する一般的な形態を意味するに過ぎず、具体的な形態を特定するものではない。
電源回路90は、ドア施解錠システム100に駆動用の電力を供給する電源装置である。電源回路90は、電線9sを通じて直流電流で電力を供給する。なお、電線9gはグランドである。
施解錠回路91はドア施解錠システム100から車両用ドア300の解錠可否ないし施錠可否の判定を行うための情報や扉の解錠指示ないし施錠指示の入力に係る情報を、電線9sの電流値の振幅などで取得する。施解錠回路91は、これら情報に基づいて、車両用ドア300の解錠可否や施錠可否の判定や、扉の施解錠装置(図示せず)に対して解錠や施錠の指示を送出する。
アンテナ駆動回路92は、アンテナとしてのコイル40の駆動回路である。アンテナ駆動回路92は、電線9gに符号化した交流電流を供給し、コイル40に所定の信号(たとえば、キーデバイスKへの通信要求信号)を送信させる。
〔ドア施解錠システムの解錠時の説明〕
以下では、主としてドア施解錠システム100が解錠する場合を例示して説明する。ドア施解錠システム100は、図1に示すように、車両用ドア300のハンドル200内に、コイル40を有するアンテナ回路4、乗員から車両用ドア300の開閉指示の入力を受け付けるアンロックセンサ部16(近接センサの一例)、アンテナ回路4、ロックセンサ部15(近接センサの一例)の動作に基づいてドア施解錠システム100の動作を制御する制御部2を有する制御回路1(通信回路の一例)、および、一対の電線9s、9gと接続された一対の電線5(電線51、52)を備えている。
アンテナ回路4は、乗員が携帯しているキーデバイスKと電波による無線通信を行うための回路である。本実施形態において、アンテナ回路4による第一通信は、遠距離通信に適した通信方式で通信を実行し、アンテナ回路4による第二通信は、近距離通信に適した通信方式で通信を実行する。本実施形態では、アンテナ回路4は、いわゆるLF帯域(周波数が30kHzから300kHz)を用い、例えば、AM変調で符号化した返信要求信号をキーデバイスKに対して送信(たとえば、第一通信における送信)する無線通信を実行する。また、アンテナ回路4は、FSK変調で符号化された応答信号(第二の固有のIDなどを含む信号)を受信する無線通信を実行することで、キーデバイスKから判定情報を取得する。以下では、アンテナ回路4などがドア施解錠システム100として行う各種のキーデバイスKと無線通信の実行を、単に通信と記載する場合がある。
アンテナ回路4は、アンテナ機能を有するコイル40、コイル40と直列接続された第一コンデンサ41、コイル40と並列接続された第二コンデンサ42、第二コンデンサ42と直列接続されたスイッチ43(スイッチ部の一例)を有する。
第一コンデンサ41は、電線51に設けられている。第一コンデンサ41は、DCカット(いわゆるカップリング)回路である。第一コンデンサ41は、ECU9のアンテナ駆動回路92から送出される交流電流をコイル40に供給(バイパス)可能とし、電線51から供給される電流の直流成分がコイル40に供給されないようにカットする。また、第一コンデンサ41は、コイル40と共に、LC直列共振回路(内部回路の一例)を構成する。このLC直列共振回路は、第一コンデンサ41の静電容量の調整により、ECU9のアンテナ駆動回路92から送出される交流電流の周波数と共振する。これにより、コイル40は無線通信において適切な送信を行える。
コイル40は、LF帯域でのアンテナ機能を有する巻電線である。コイル40は、一端が電線51に接続され、他端が電線52に接続されている。コイル40と第一コンデンサ41との間の電線51を、以下では電線51bと記載し、他の電線51の部分を電線51aと記載する。
第二コンデンサ42およびスイッチ43は、電線51aと電線52とに接続された電線42aに設けられている。本実施形態では、第二コンデンサ42は、スイッチ43に対して電線51a側に設けられている。第二コンデンサ42は、スイッチ43が短絡している場合、コイル40と共にLC並列共振回路(内部回路の一例)を構成する。第二コンデンサ42は、スイッチ43が開放(導通を遮断、いわゆる開)された場合、コイル40のLC並列共振回路の構成を解除される。車両内部(たとえば、ECU9内)に第二コンデンサ42が配置されている場合に比べて、ハンドル200内に第二コンデンサ42が配置されている場合、LC並列共振回路をコンパクトに(例えば短い配線で)構成することができるため、共振にノイズが含まれたり、共振の意図しない減衰が生じたりすることを防止できる。
スイッチ43の開閉(遮断および短絡)は、制御回路1の指令に基づいて行われる。なお、スイッチ43は、電界効果トランジスタや絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、ないし、その他のスイッチ機能を有するデバイスや接点構造であればよい。
スイッチ43が短絡されてLC並列共振回路が構成された場合、アンテナ回路4は、アンテナとしてのコイル40が受信したキーデバイスKからの電波信号をLC並列共振回路により増幅可能になる。これにより、アンテナ回路4は受信(通信の一例)可能となる。以下では、スイッチ43が短絡されてLC並列共振回路が構成された場合を受信モードと称する場合がある。
スイッチ43が開放されて第二コンデンサ42がコイル40から遮断(第一アンテナ回路の遮断の一例)された場合、LC並列共振回路が解除される。これによりアンテナ回路4は受信回路として動作不能(受信不能)となる。以下では、スイッチ43が開放されて第二コンデンサ42がコイル40から遮断された場合を送信モードと称する場合がある。
本実施形態では、第二コンデンサ42は、第一コンデンサ41の静電容量よりも十分に大きな静電容量の物が用いている。これにより、アンテナ回路4が送受信する際のそれぞれの共振の周波数が近似するように調整し、アンテナ回路4とキーデバイスKとが、送受信時においてそれぞれ同一の周波数帯で通信できるようにする。
制御回路1は、制御部2を有し、アンテナ回路4の動作を制御などする回路である。制御回路1は、アンテナ回路4から信号を取得する復調回路12、アンテナ回路4の動作状態を監視するアンテナ回路駆動検知部13、スイッチ43の開閉を制御するアンテナ回路制御部14、ロックセンサ電極15aを有し、乗員からの施錠指令の入力を検出するロックセンサ電極15aから施錠指令を取得してECU9に施錠指令を送出するロックセンサ部15、アンロックセンサ電極16a(電極の一例)を有し、乗員からの解錠指令の入力を検出するアンロックセンサ電極16aからの解錠指令を取得してECU9に解錠指令を送出するアンロックセンサ部16、および出力部11を備えている。
制御回路1は、その電源端子19sと電線51aとを、ダイオード1dおよび抵抗1rを有する電線1sで接続されて、電線51aから電力供給を受けている。ダイオード1dは、アノード側が電線51a側に接続されている。また、制御回路1は、ダイオード3dおよび抵抗3rを有する電線3aを介して電線51bから電力供給を受けている。ダイオード3dは、アノード側が電線51b側に接続されている。電線3aは、一端が電線51bに接続されており、他端が、電線1sにおける抵抗1rと電源端子19sとの間に接続されている。制御回路1は、たとえばアンテナ駆動回路92が直流電流や交流電流をコイル40に供給している際には電線51aから電力供給を受けることができる。制御回路1は、たとえばコイル40が受信している際は、電線51bから電力供給を受けることができる。制御回路1は、電線51aもしくは電線51bのいずれから電力供給を受けてもよい。
制御回路1は、そのグランド端子19gと電線52とを電線1gで接続されてグランドに接続されている。制御回路1は、出力部11とダイオード1dよりも電線51a側の電線1sとを、ダイオード11dおよび抵抗11rを有する電線11aで接続されている。ダイオード11dは、アノード側が電線1s側に接続されている。
出力部11は、制御回路1の復調回路12、ロックセンサ部15、およびアンロックセンサ部16などから出力される信号を電流の振幅に変換(符号化)して、ドア施解錠システム100からみて外部の装置であるECU9に送出する回路である。制御回路1の各部からECU9へ出力される信号は、出力部11を介してECU9に出力される。以下では出力部11の動作については記載を省略する。
アンテナ回路駆動検知部13は、電線51bと、電線3aを介して電線13aにより接続されている。電線13aは、電線3aと、抵抗3rとダイオード3dとの間で接続されている。電線13aは、抵抗13rを有する。
アンテナ回路駆動検知部13は電線51bの電圧(ピーク電圧の大小)を検知し、検知結果を制御部2に送出する。制御部2はアンテナ回路駆動検知部13の検知結果により、アンテナ回路4がECU9に駆動されて送信中であるかどうかを判定することができる。本実施形態では、ピーク電圧が所定の値よりも高ければ、送信中であると判定する。
復調回路12は、電線51bと電線12aにより接続されている。復調回路12は、電線51bから、LC並列共振回路で増幅された信号(電流値の振幅)を取得し、復調し、車両用ドア300の解錠可否を判定する情報を取得して施解錠回路91へ送出する。施解錠回路91は、解錠可と判定すれば、アンロックセンサ部16からの解錠指令の受信を待機する。施解錠回路91は、解錠不可と判定すればそのまま待機する。
ロックセンサ電極15aおよびアンロックセンサ電極16aは、静電容量型の近接センサ等である。ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16は、ロックセンサ電極15aやアンロックセンサ電極16aが乗員の近接を検知すると、それぞれ、ECU9に施錠指令や解錠指令を送出する。なお、本実施形態における近接には接触が含まれる。
アンテナ回路制御部14は、制御部2の指令に基づいて、スイッチ43を開閉する。アンテナ回路制御部14とスイッチ43とは、信号線14aで通信可能に接続されている。
制御部2は、制御回路1のCPUなどであり、制御回路1の各部の制御、および、アンテナ回路4の動作を制御する中央制御部である。制御部2は、アンテナ回路4が通信する際に、ロックセンサ部15やアンロックセンサ部16による入力の受け付け(以下、「検知」とも称する)を停止(入力機能を停止する一例)させることができる。
〔ハンドルの説明〕
図2には、ドア施解錠システム100を搭載した車両用のハンドル200の分解斜視図を示している。
ハンドル200は、車両用ドア300に搭載される。図2に示すように、ハンドル200は、ドア施解錠システム100が搭載される第一座部81と、第一座部81に嵌めこんで固定され、ドア施解錠システム100の基板の一部を支持する第二座部82と、第二座部82およびドア施解錠システム100を収容して外側を覆うケーシング83とを有する。
ドア施解錠システム100は、本実施形態では、ハンドル200の長手方向の一端側にロックセンサ電極15aを配置され、他端側にコイル40およびアンロックセンサ電極16aを配置されている。ドア施解錠システム100の一対の電線5は、ハンドル200の一端側に設けられた一対の接続端子5aを有し、接続端子5aを介して車両のECU9と接続される。
〔ドア施解錠システムの解錠時の動作の説明〕
本実施形態におけるドア施解錠システム100の動作を説明する。以下では、図1に示すドア施解錠システム100について説明する。
制御部2は、アンテナ回路駆動検知部13の検知結果に基づいて、ECU9がアンテナ回路4を駆動(通信のうち、特に送信)していないタイミングで(期間内に)アンテナ回路4に受信(通信の一例)させる。これにより一つのコイル40で送受信可能となる。
制御部2は、アンテナ回路4に通信させる際に、ロックセンサ部15やアンロックセンサ部16による検知を停止させる。ロックセンサ部15やアンロックセンサ部16からのノイズを除外できるため、特にアンテナ回路4で受信する際のSN比が向上する。
ECU9は所定のタイミングでアンテナ回路4の送信と送信停止とを交互に繰り返す。
制御部2は、復調回路12によりアンテナ回路4の信号を復調してECU9に送信し、ECU9は、当該信号(この場合は、アンテナ回路4が受信していない場合の信号)に基づいてアンテナ回路4に送信させる。なお、制御部2は、スイッチ43を開放している旨をECU9にあらかじめ通知し、当該通知に基づいてECU9がアンテナ回路4に送信させてもよい。
制御部2は、ECU9がアンテナ回路4を駆動して送信する場合、アンテナ回路制御部14に指令して、スイッチ43を開放させてLC並列共振回路を遮断する。制御部2は、アンテナ回路4の送信期間中はスイッチ43を開放させる。
制御部2は、アンテナ回路4に受信させる場合、アンテナ回路制御部14に指令して、スイッチ43を短絡させてLC並列共振回路を構成する。制御部2は、ECU9がアンテナ回路4からの送信を停止している際(期間中)に、スイッチ43を短絡させる。
制御部2は、復調回路12によりアンテナ回路4の信号を復調してECU9に送信し、ECU9は、当該信号(この場合は、アンテナ回路4が受信している信号)に基づいてアンテナ回路4からの送信を待機する。当該信号に判定情報が含まれていれば、施解錠回路91が解錠可否の判定を行う。施解錠回路91は、解錠可と判定すれば、アンロックセンサ部16からの解錠指令の受信を待機する(以下、解錠待機と記載する)。施解錠回路91は、解錠不可と判定すればそのまま待機する。施解錠回路91は、解錠待機状態においてアンロックセンサ部16から解錠指令を受信すると、施解錠装置(図示せず)に対して解錠の指示を送出する。
制御部2は、好ましくは、アンテナ回路4の送信直後にアンテナ回路4を受信モードにするとよい。アンテナ回路4の送信後のキーデバイスKからの応答を、受信モードとしたアンテナ回路4により受信するためである。
〔ドア施解錠システムの動作の具体例の説明〕
図3には、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16の動作タイミング(図3中のラインL1)と、アンテナ回路4の送信タイミング(図3中のラインL2)と、アンテナ回路4の受信タイミング(図3中のラインL3)とを示している。図3中、ラインL1のON/OFFは、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16が検知有効(可能)時と検知停止時とを意味している。ラインL2のON/OFFは、アンテナ回路4の送信時と非送信時とを意味している。ラインL3のON/OFFは、アンテナ回路4が受信待機している受信モード時と受信不能な送信モード時とを意味している。
図3中、工程A(工程A1)はドア施解錠システム100(アンテナ回路4)がキーデバイスKに第一通信における送信を間欠的に繰り返し行っている期間である。工程Aではアンテナ回路4は送信モードに設定されている。工程Bは、ドア施解錠システム100(アンテナ回路4)がキーデバイスKに第二通信における送信を行っている期間である。工程Bではアンテナ回路4は送信モードに設定されている。工程Cは、ドア施解錠システム100(アンテナ回路4)が第二通信におけるキーデバイスKからの受信が可能な期間である。工程Cではアンテナ回路4は受信モードに設定されている。
この工程Aでは、アンテナ駆動回路92によりアンテナ回路4が駆動されて、ドア施解錠システム100がキーデバイスKに第一通信として、第一の固有のIDの返信要求を繰り返し送信する。図3中、ラインL2のパルスSP1、SP2、SP3は、個々の返信要求の送信タイミングを示している。工程Aは、あらかじめ定められた時間継続される。もしくは、アンロックセンサ部16が乗員を検出した場合に終了する(たとえば、パルスRP3で乗員を検出して終了)。なお、本実施形態では、ドア施解錠システム100を搭載した車両が別途搭載するアンテナにより、ECU9(施解錠回路91)がキーデバイスKから送信された第一の固有のIDを受信可能になっている。
また、この工程Aでは、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16の検知(検知可能)と検知停止が間欠的に繰り返し行われている。ラインL1のパルスRP1、RP2、RP3は、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16が、検知可能なタイミングを示している。パルスRP1、RP2、RP3は、パルスSP1、SP2、SP3と排他のタイミングである。本実施形態では、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16の検知と、第一の固有のIDの返信要求とは交互に行われている。
工程Bでは、アンテナ駆動回路92により駆動されて、アンテナ回路4は第二通信の送信を実行する。なお、工程Bでは、ロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16の検知は停止されている。第二通信の送信は所定期間内継続して実行される。
第二通信の送信のためにコイル40から発信される電波をキーデバイスKのイモビライザのコイルが受信すると、当該コイルは当該電波を電流に変換する。キーデバイスKは、当該変換された電流をエネルギーとして、そのトランスポンダにより第二通信を実行し、第二の固有のIDをドア施解錠システム100へ送信する。この第二の固有のIDは、後述する工程Cにおいてドア施解錠システム100により受信される。
アンテナ駆動回路92は、アンテナ回路4による第二通信の送信を実行終了する場合、第二通信の最後に、アンテナ回路4に、第二通信の送信終了を特定する信号(以下、終了信号と記載する)を含む交流電流を供給する。
制御部2は、復調回路12が終了信号を取得していない期間は、アンテナ回路4の送信モードを維持する。制御部2は、復調回路12により終了信号を取得すると、第二通信の送信が終了したと判定し、アンテナ回路制御部14にスイッチ43を短絡させて、アンテナ回路4を受信モードにする。なお、制御部2は、アンテナ回路駆動検知部13によりアンテナ回路4による第二通信の送信や送信終了を判定してもよい。このように制御部2などの制御回路1によりアンテナ回路4の送信の終了の判定を行ったり、アンテナ回路4を受信モードとしたりする構成とすることで、車両全体(特に、車両のハンドル200)のシステムやその制御を単純化できる。
第二通信の送信終了後であって、アンテナ回路4が受信モードである期間が工程Cである。工程Cの間に、キーデバイスKから第二の固有のIDが送信され、アンテナ回路4で受信されると、制御部2は、復調回路12により第二の固有のIDを判定情報として取得し、施解錠回路91へ送信する。なお、施解錠回路91は、解錠可と判定すれば、解錠待機する。施解錠回路91は、解錠不可と判定すればそのまま待機する。
制御部2は、あらかじめ定めた所定の期間、アンテナ回路4を受信モードとし、その後、アンテナ回路制御部14にスイッチ43を開放させて、アンテナ回路4の受信を終了(工程Cを終了)する。工程Cが終了すると、二回目以降の工程Aである工程A2に戻る。
前工程である工程Cにおいて、施解錠回路91が解錠待機状態になっている場合に、次の工程Aにおいて更に施解錠回路91がアンロックセンサ部16から解錠指令を受信すると、施解錠回路91は、施解錠装置(図示せず)に対して解錠の指示を送出する。これにより車両用ドア300は解錠される。図3では、ラインL1のパルスRP4が、二回目の工程Aにおいてロックセンサ部15およびアンロックセンサ部16が検知可能なタイミングを示しており、例えばこのパルスRP4のタイミングにおいて、アンロックセンサ部16が乗員を検知すると、車両用ドア300が解錠される。
前工程である工程Cにおいて、施解錠回路91が解錠待機状態になっている場合に、次の工程Aにおいて施解錠回路91がアンロックセンサ部16から解錠指令を所定期間受信しない場合、施解錠回路91は、解錠待機状態を終了する。たとえば、施解錠回路91がアンロックセンサ部16から解錠指令を所定期間としての10秒間受信しない場合に、施解錠回路91は、解錠待機状態を終了する。
以上のようにして、複数種のキーデバイスに対応しつつインタフェースが単純化されたドア施解錠システムおよび車両用ドアのハンドルを提供できる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、制御回路1は制御部2やアンテナ回路駆動検知部13を備え、アンテナ回路駆動検知部13は電線51bの電圧(ピーク電圧の大小)を検知し、検知結果を制御部2に送出し、制御部2はアンテナ回路駆動検知部13の検知結果により、アンテナ回路4がECU9に駆動されて送信中であるかどうかを判定することができる場合を説明した。しかしながら、アンテナ回路駆動検知部13は必ずしも必要では無く、図4から図9に示すように、アンテナ回路駆動検知部13や電線13aを有しない場合もある。制御回路1がアンテナ回路駆動検知部13を有しない場合、たとえば、復調回路12が、電線51bから信号(電流値の振幅)を取得して復調し、制御部2は当該復調された信号に基づいて、アンテナ回路4がECU9に駆動されて送信中であるかどうかを判定する場合もある。
(2)上記実施形態では、第二コンデンサ42およびスイッチ43は、電線51aと電線52とに接続された電線42aに設けられている場合を説明した。しかし、図5に示すように、電線42aを電線51bと電線52とに接続し、第二コンデンサ42およびスイッチ43をその電線42aに設ける場合もある。
(3)上記実施形態では、図1に示した場合におけるコイル40と第一コンデンサ41との位置関係を、図6に示すように入れ替えてもよい。このように入れ替えた場合でも、コイル40と第一コンデンサ41とは直列に接続されてLC直列共振回路を構成する。また、コイル40と第二コンデンサ42とは並列に接続されてLC並列共振回路を構成する。
(4)上記実施形態では、復調回路12は、電線51bと電線12aにより接続されている場合を説明した。この場合、電線12aは、図7に示すように、更にDCカット用のコンデンサ12cを有する場合もある。これにより、復調回路12の検出精度が高まる。
(5)上記実施形態では、アンテナ回路4がスイッチ43を有する場合を説明したが、制御回路1がスイッチ43を内蔵してもよい。
(6)上記実施形態では、スイッチ43はスイッチ機能を有するデバイスなどである場合を説明した。しかしながら、スイッチ43はスイッチ機能を有するデバイスに加えて、コイル40および第二コンデンサ42と直列に接続されるダンピング抵抗を有してもよい。
(7)上記実施形態では、第二コンデンサ42は、電線51aと電線52とに接続された電線42aに設けられている場合を説明したが、図8に示すように、電線42aに更にダンピング抵抗42rを設けてもよい。
(8)上記実施形態では、アンテナ回路4の第一コンデンサ41は、コイル40と共に、LC直列共振回路を構成する場合を説明した。これに加えて、図9に示すように、アンテナ回路4は、第一コンデンサ41およびコイル40と直列に接続されるダンピング抵抗40rを有してもよい。このダンピング抵抗40rにより、アンテナ回路4が送信する際に、そのLC直列共振回路に蓄えられる電荷を早期に減衰させて、LC直列共振回路の共振をシャープにすることができる。これにより、アンテナ回路4が受信する際の応答性が高まる。
(9)上記実施形態では、第二コンデンサ42は、電線51aと電線52とに接続された電線42aに設けられ、第二コンデンサ42は、コイル40と共にLC並列共振回路を構成する場合を説明した。この場合、図10に示すように、電線42aに更にコイル42L(補助コイルの一例)を設けてもよい。コイル42Lのインダクタンスにより、LC並列共振回路の共振周波数を調整(変更)できる。
(10)上記実施形態では、ドア施解錠システム100が解錠する場合を例示して説明したが、ドア施解錠システム100は、施錠も行える。ドア施解錠システム100が施錠する場合は、上記実施形態の説明に代えて、復調回路12は、電線51bから、LC並列共振回路で増幅された信号を取得し、復調し、車両用ドア300の施錠可否を判定する情報を取得した場合、施解錠回路91へ送出する。施解錠回路91は、施錠可と判定すれば、ロックセンサ部15からの施錠指令の受信を待機する。施解錠回路91は、施錠不可と判定すればそのまま待機する。施解錠回路91は、施錠待機状態においてロックセンサ部15から施錠指令を受信すると、施解錠装置(図示せず)に対して施錠の指示を送出する。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :制御回路(通信回路)
15 :ロックセンサ部(近接センサ)
16 :アンロックセンサ部(近接センサ)
2 :制御部
4 :アンテナ回路
40 :コイル(アンテナ)
41 :第一コンデンサ
42 :第二コンデンサ
42L :コイル(補助コイル)
42r :ダンピング抵抗(抵抗)
43 :スイッチ(スイッチ部)
100 :ドア施解錠システム
200 :ハンドル
300 :車両用ドア(扉)
K :キーデバイス

Claims (9)

  1. 扉の解錠ないし施錠を許可するためのキーデバイスと無線通信するアンテナ回路と、
    前記アンテナ回路の制御部と、を備え、
    前記アンテナ回路は、
    コイルを有するアンテナと、第一コンデンサと、第二コンデンサと、を有し、
    前記キーデバイスへ信号を送信する送信モードと、
    前記キーデバイスから信号を受信する受信モードと、に内部回路を切り替え可能に構成されており、
    前記制御部は、前記アンテナ回路が信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替え
    前記送信モードにおいて、前記コイルと前記第一コンデンサとが直列接続され、前記受信モードにおいて、前記コイル及び前記第一コンデンサと前記第二コンデンサとが並列に接続されるドア施解錠システム。
  2. 前記制御部は、前記アンテナ回路が所定の信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替える請求項1に記載のドア施解錠システム。
  3. 前記アンテナ回路は、前記コイルと前記第二コンデンサとの並列接続を遮断するスイッチを有するスイッチ部を有し、
    前記制御部は、前記受信モードにおいて前記スイッチ部を短絡させる請求項1または2に記載のドア施解錠システム。
  4. 前記アンテナ回路は、前記スイッチと直列接続された補助コイルを有する請求項に記載のドア施解錠システム。
  5. 前記アンテナ回路は、前記スイッチと直列接続された抵抗を有する請求項またはに記載のドア施解錠システム。
  6. 前記アンテナで受信した電波信号を復調して取得した信号を外部へ送信する通信回路を更に備えた請求項からのいずれか一項に記載のドア施解錠システム。
  7. 前記コイルと、前記通信回路とは、外部に接続された一対の電線に並列接続されている請求項に記載のドア施解錠システム。
  8. 扉の解錠ないし施錠を許可するためのキーデバイスと無線通信するアンテナ回路と、
    前記アンテナ回路の制御部と、
    前記扉の解錠指示ないし施錠指示が入力される近接センサと、を備え、
    前記アンテナ回路は、
    前記キーデバイスへ信号を送信する送信モードと、
    前記キーデバイスから信号を受信する受信モードと、に内部回路を切り替え可能に構成されており、
    前記制御部は、前記アンテナ回路が信号を送信した後に、前記アンテナ回路を前記受信モードに切り替え、前記アンテナ回路が前記受信モードのときは前記近接センサの入力機能を停止させるドア施解錠システム。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載のドア施解錠システムを内蔵した車両用ドアのハンドル。
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