JP7205727B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
シャンプーなどの毛髪洗浄剤組成物に関して、毛髪や頭皮に付着した汚れを洗い流し、心地の良い毛髪、頭皮環境を整えることを目的に、これまで多くの技術が開示されている。その中には、優れた洗浄力だけでなく、汚れは洗い流すが、有効成分は洗い流さないという選択洗浄性や、毛髪のすすぎ時の指通り性の良さなどもある。
また、洗髪時に毛髪同士が絡み合うことや、指が直接毛髪に当たることで、毛髪にダメージを与え、枝毛や裂毛を生じるという課題に対しては、解決方法の1つとして洗髪時の泡立ち、泡質を向上させることが挙げられる。具体的には、泡立ちが良いことで毛髪同士の絡み合いを抑えるに足る十分な泡ができ、泡の弾力(コシ)が高いことで、洗髪中に泡が消失してクッション性が低下することによる毛髪同士の絡み合いや指が直接毛髪に当たることを抑える。
このような泡立ち、泡の弾力に注目した技術はこれまでに数多く開示されている。
その中、泡の弾力に着目すると、カチオン化ポリマーなどのポリマー成分を加える方法が知られている。特許文献1にはα-オレフィンスルホン酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩、両性界面活性剤、カチオン性基を有する水溶性高分子2種以上、およびカチオン化グアーガムを含む組成物が開示されている。本組成物のうち、カチオン化グアーガムが泡の弾力感に寄与する成分である。
一方、特許文献2にはアニオン界面活性剤と両性界面活性剤、カチオン性ポリマー、およびHLB値が16.5以上、19.5以下の範囲内であるポリオキシエチレンアルキルエーテル(非イオン界面活性剤)を含む組成物が開示され、特許文献3には2種類のアミノ酸系界面活性剤と両性界面活性剤、およびカチオン化ポリマーを含む組成物が開示されている。これらの組成物は泡立ちと泡の弾力を両立したものである。
特開2018-172338号公報 特開2016-44132号公報 特開2016-193858号公報
このような洗髪時の泡立ち、泡の弾力(コシ)は、効果が高いほど毛髪の絡み合いや、指が直接毛髪に当たることを抑制でき、その性能の向上に向けた検討の結果が上記に示した文献などに示されている。しかしながら実際の使用においては、泡の各性能の向上のみならず、洗髪時の心地の良い感触も求められている。その一例として、泡に優しく包まれる感触、が挙げられる。一方、泡の弾力(コシ)の効果が高い場合、泡は硬くなり、洗浄中において泡に優しく包まれる感触のような心地良さを満足させることができない場合がある。
そのため、洗髪による枝毛や裂毛の発生を抑える目的で泡立ち、泡の弾力(コシ)を向上させるとともに、その泡の弾力が洗髪時に良好な洗い心地を示す柔らかさも兼ね備えた毛髪洗浄剤組成物が求められている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、毛髪の洗浄に用いられる洗浄剤組成物であって、泡立ちと泡の弾力(コシ)に優れ、更には良好な洗い心地を示す柔らかな泡を形成することができる洗浄剤組成物を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討した結果、特定のモノマーを構成成分とする重合体をアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性ポリマーと組み合わせることで、泡立ちが良く、泡の弾力(コシ)も優れ、良好な洗い心地を示す柔らかな泡を形成する洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
すなわち、本発明は、以下のものである。
(A)下記式(1)で示されるモノマー(a)のホモポリマーまたはモノマー(a)と共重合可能な他のモノマーとの共重合体からなる重合体を0.01質量%~3質量%、
(B)アニオン性界面活性剤を1質量%~20質量%、
(C)両性界面活性剤を1質量%~20質量%、
(D)(A)前記ポリマー以外のカチオン性ポリマーを0.05質量%~3質量%、および
(E)水を含有することを特徴とする、毛髪洗浄剤組成物。

Figure 0007205727000001
(式(1)中、
は水素原子またはメチル基を示し、
は、炭素数1~24のアルキル基、炭素数1~24のアルケニル基または炭素数1~24のヒドロキシアルキル基を示し、
Aは炭素数1~10のアルキレン基を示し、
Xは0または1を示し、
Yは、下記式(2)のヒドロキシウレタン構造および下記式(3)のヒドロキシウレタン構造からなる群より選ばれた1種以上の構造である。)

Figure 0007205727000002

Figure 0007205727000003
本発明の洗浄剤組成物を毛髪の洗浄時に用いると、泡立ちと泡の弾力(コシ)に優れ、更には良好な洗い心地を示す柔らかな泡を形成するという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、および成分(E)を含有する。以下、各成分について説明する。
〔成分(A)〕
成分(A)の重合体は、後述するモノマー(a)からなるホモポリマー、またはモノマー(a)およびモノマー(a)と共重合可能な他のモノマー(b)をそれぞれ1種または2種以上より構成される共重合体である。
成分(A)の重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン換算で求めることができ、10,000~1,000,000であり、好ましくは10,000~800,000、より好ましくは10,000~300,000である。
成分(A)の重合体の重量平均分子量が低すぎる場合、泡の弾力(コシ)に劣ることがあり、重量平均分子量が高すぎる場合、泡立ちに劣り、泡が硬くなることがある。
成分(A)としては1種または2種以上を用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物における成分(A)の含有量は、0.01質量%~3質量%であり、特に0.1質量%~1質量%であることが好ましい。成分(A)の含有量が少なすぎる場合、泡立ち、泡の弾力(コシ)に劣ることがあり、成分(A)の含有量が多すぎる場合、泡立ちに劣り、泡が硬くなることがある。
〔モノマー(a)〕
成分(A)を構成するモノマー(a)は、下記式(1)で示される。
Figure 0007205727000004
式(1)中、Rは、水素原子またはメチル基であり、重合のしやすさの観点からメチル基が特に好ましい。
は、炭素数1~24のアルキル基、炭素数1~24のアルケニル基、または炭素数1~24のヒドロキシアルキル基である。
炭素数1~24のアルキル基、アルケニル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、tert-ブチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基、ウンデカニル基、オレイル基などが挙げられる。これらアルキル基、アルケニル基の炭素数は、10~22が好ましく、16~22が更に好ましい。
炭素数1~24のヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシエチル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシプロピル基、4-ヒドロキシブチル基、5-ヒドロキシブチル基、8-ヒドロキシオクチル基、12-ヒドロキシドデシル基、12-ヒドロキシステアリル基などが挙げられる。このヒドロキシアルキル基の炭素数は、10~22が好ましく、16~22が更に好ましい。
は、アルキル基であることが好ましい。
Aは、炭素数1~10のアルキレン基であり、好ましくは炭素数6以下、より好ましくは炭素数4以下である。
Xは、0または1であり、泡の弾力(コシ)を示すためには、0が好ましい。
Yは、下記式(2)および下記式(3)のヒドロキシウレタン構造からなる群より選ばれた1種以上のヒドロキシウレタン構造である。このうち、式(2)の構造が特に好ましい。
Figure 0007205727000005


Figure 0007205727000006

モノマー(a)は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、モノマー(a)としては、式(1)のYのヒドロキシウレタン構造に下記式(4)、式(5)で表されるモノマー(a)の異性体が混ざったものを用いてもよい。
Figure 0007205727000007
Figure 0007205727000008


Figure 0007205727000009
〔モノマー(b)〕
モノマー(b)は、モノマー(a)と共重合可能なビニル系モノマーであり、例えば、(メタ)アクリル酸エステル化合物や芳香族アルケニル化合物、シアン化ビニル化合物、アクリルアミド化合物などを挙げることができる。
(メタ)アクリル酸エステル化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、n-ヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
また、(メタ)アクリル酸エステル化合物としては、(メタ)アクリル酸とポリオキシアルキレングリコール、またはグリセリンを縮合したものも挙げられ、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール-プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
芳香族アルケニル化合物としては、例えば、スチレン、o-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-メトキシスチレンなどを挙げることができる。
シアン化ビニル化合物としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどを挙げることができる。
アクリルアミド化合物としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミドなどを挙げることができる。
また、構造内にイオン性基を有するビニル系モノマーもモノマー(b)として挙げられ、例えば、アニオン性基としてカルボン酸またはその塩、スルホン酸またはその塩、リン酸またはその塩などを有するモノマーや、カチオン性基として4級アンモニウムまたはその塩、3級アンモニウム、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基などを有するモノマー、両性基としてカルボキシベタイン、スルホベタイン、リン酸ベタイン、ホスホリルコリンなどを有するモノマーを挙げることができる。
モノマー(b)は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
重合体(A)を構成するモノマー混合物においては、モノマー(a)とモノマー(b)の合計量を100モル%とする。
ここで、モノマー(a)のモル比が100モル%である場合には、成分(A)の重合体はホモポリマーとなる。モノマー(a)のモル比が100モル%未満である場合には、成分(A)の重合体は、モノマー(a)とモノマー(b)との共重合体となる。この場合には、モノマー(a)の比率は、0.1モル%以上が好ましい。また、モノマー(a)の比率は、10モル%以下が好ましく、5モル%以下がより好ましく、2モル%以下が更に好ましい。
〔成分(B)〕
成分(B)は、洗浄剤組成物に泡立ちや洗浄力を付与するために配合されるアニオン性界面活性剤である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアミドエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルイセチオン酸塩、N-アシルメチルタウリン塩、N-アシルポリペプチド塩、アルキルスルホコハク酸塩などが挙げられる。これらの中でもアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N-アシルメチルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩が好ましい。
これらのアルキル基、またはアシル基の炭素数は、泡立ちや洗浄力の観点から、10~18であることが好ましく、12~14であることがより好ましい。なお、アルキル基やアシル基は、飽和脂肪酸由来、不飽和脂肪酸由来、またはこれらの混合物である混合脂肪酸由来のもののいずれでもよい。混合脂肪酸としては、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸などが挙げられる。
これらの対イオンとしては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、アミノ酸塩などが挙げられる。
成分(B)のアニオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、PEG(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンタウリンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどが挙げられる。
成分(B)としては、上記アニオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物における成分(B)の含有量は、1質量%~20質量%であり、5質量%~15質量%であることが好ましい。成分(B)の含有量が少なすぎる場合、泡立ち、泡の弾力(コシ)に劣ることがあり、成分(B)の含有量が多すぎる場合、泡が硬くなることがある。
〔成分(C)〕
成分(C)は、両性界面活性剤であり、N-アシル基またはN-アルキル基と、カチオン性基とアニオン性基とを併せ持つ構造を有する界面活性剤である。例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドヒドロキシエチルアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジ酢酸塩などが挙げられる。
上記の両性界面活性剤に含まれるN-アシル基は、例えば、炭素数8~18の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。脂肪酸残基の脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸などの飽和脂肪酸;パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸;およびこれらの混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などが挙げられる。これらの中で、好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。より好ましくは、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。
上記の両性界面活性剤に含まれるアルキル基は、例えば、炭素数8~18の炭化水素基であり、混合脂肪酸由来の混合アルキル基も含まれる。例えば、カプリリル基、カプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基などのアルキル基;ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、牛脂アルキル基などの混合アルキル基が挙げられる。これらの中で、好ましくはラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。より好ましくはラウリル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。
成分(C)の両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
成分(C)としては、上記両性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物における成分(C)の含有量は、1質量%~20質量%であり、5質量%~15質量%であることが好ましく、5質量%~10質量%であることが特に好ましい。成分(C)の含有量が少なすぎる場合、泡の弾力(コシ)に劣ることがあり、成分(C)の含有量が多すぎる場合、泡立ちに劣り、泡が硬くなることがある。
〔成分(D)〕
成分(D)は、成分(A)以外のカチオン性ポリマーであり、例えば、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリレートとの共重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体、ポリ塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化キサンタンガム、カチオン化フェヌグリークガム、ビニルイミダゾリニウムトリクロリドとビニルピロリドンとの共重合体、ヒドロキシエチルセルロースとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合体、ポリビニルピロリドンとアルキルアミノアクリレートとビニルカプロラクタムとの共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとの共重合体、アルキルアクリルアミドとアクリレートとアルキルアミノアルキルアクリルアミドとポリオキシエチレングリコールメタクリレートとの共重合体、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミンとの共重合体などが挙げられる。これらの中で、好ましくはカチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体である。
カチオン性ポリマーのカチオン化度は、ケルダール法などのN含有率の測定値から計算することができ、0.2~3meq/gであることが好ましく、特に好ましくは0.5~2meq/gである。なお、カチオン化度の単位であるmeq/gとは試料1g当たりのNカチオン基のミリ当量数を示す。
また、カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、100,000~3,000,000の範囲が好ましく、特に好ましくは400,000~2,000,000の範囲である。
なお、カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリエチレングリコール換算で求めることができる。
成分(D)としては、上記カチオン性ポリマーから選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物における成分(D)の含有量は、0.05質量%~3質量%であり、0.1質量%~1質量%であることが好ましい。
〔成分(E)〕
成分(E)は水であり、蒸留水やイオン交換水などの精製水を好ましく用いることができる。
本発明における成分(E)は、成分(A)~成分(E)の合計が100質量%となるように、残部として含有させる。
更に、本発明の洗浄剤組成物には、発明の効果を損なわない範囲でその他の任意成分を添加することができる。
その他の任意成分としては、例えば、植物油脂、動物油脂などの油脂類;スクワラン、流動パラフィン、水添ポリイソブテンなどの炭化水素油;セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコールなどの高級アルコール類;環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサンなどのシリコーン類;パルミチン酸2-エチルヘキシル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル油;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ココイルアルギニンエチルPCAなどのカチオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマーなどの成分(A)、成分(D)以外の水溶性高分子;エタノール、プロピレングリコール、グリセリンなどの溶剤;クエン酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩などのpH調整剤;トコフェロールなどの抗酸化剤;多糖類、アミノ酸、ペプチド、防腐剤、香料、着色料などを適宜配合することができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物のpHは、特に限定されるものではないが、25℃、原液で好ましくは4.5~8.0、より好ましくは5.0~7.5、特に好ましくは5.5~7.0である。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
<洗浄剤組成物の調製>
表1に示す成分(A)を、表2に示す成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)と通常の方法に従って混合し、下記(1)~(3)の方法により評価を行った。なお、表2中の数字は質量%を示す。
<洗浄剤組成物の評価>
実施例と比較例について、(1)泡立ちの評価はミルサーを用い、(2)泡の弾力(コシ)の評価は直径5cmのガラスシャーレを錘として用い、(3)泡の柔らかさの評価は2枚の1円玉を錘として用いて評価した。
(1)泡立ち
各配合例の洗浄剤組成物を10mL採り、全量が50mLとなるように精製水で希釈したものを調製し、ミルサー(岩谷産業株式会社製「IFM-100」)を用いて5秒間泡立て、1分間静置した後のミルサー容器内の泡高さを測定した。測定した泡高さから◎、○、△、×の4段階評価を行い、◎および○を合格とした。
<評価基準>

◎: 70mm以上
○: 60mm以上、70mm未満
△: 50mm以上、60mm未満
×: 50mm未満
(2)泡の弾力(コシ)
各配合例の洗浄剤組成物を10mL採り、全量が50mLとなるように精製水で希釈したものを調製し、ボウルの中に入れ、ハンドミキサーで30秒間泡立てた。形成した泡を200mLビーカーいっぱいに入れ、30秒間静置した後、泡の上に直径5cmのガラスシャーレ(16g)を乗せて、ビーカーの底の液にシャーレが現れるまでの時間を測定した。測定した時間から◎、○、△、×の4段階評価を行い、◎および○を合格とした。
<評価基準>

◎: 測定された時間が15秒以上
○: 測定された時間が10秒以上、15秒未満
△: 測定された時間が5秒以上、10秒未満
×:測定された時間が5秒未満
(3)泡の柔らかさ
各配合例の洗浄剤組成物を10mL採り、全量が50mLとなるように精製水で希釈したものを調製し、ボウルの中に入れ、ハンドミキサーで30秒間泡立てた。形成した泡を200mLビーカーいっぱいに入れ、30秒間静置した後、1円玉を2枚重ねた状態(2g)で泡の上に水平に乗せて、ビーカーの底の液に1円玉が現れるまでの時間を測定した。測定した時間から◎、○、△、×の4段階評価を行い、◎および○を合格とした。
<評価基準>

◎: 測定された時間が2分30秒以上、3分30秒未満
○: 測定された時間が2分00秒以上、2分30秒未満、または3分30秒以上、4分00秒未満
△: 測定された時間が1分30秒以上、2分00秒未満、または4分00秒以上、4分30秒未満
×: 測定された時間が1分30秒未満または4分30秒以上
Figure 0007205727000010
Figure 0007205727000011
実施例1~5は、いずれも泡立ち、泡の弾力(コシ)、泡の柔らかさが良好であった。
一方、比較例1では、成分(A)が含まれていないため、泡の弾力(コシ)、泡の柔らかさにおいて不十分であった。
比較例2では、成分(D)によって泡の弾力(コシ)は向上するものの、成分(A)が含まれておらず、泡立ち、泡の柔らかさが不十分であった。

Claims (1)

  1. (A)下記式(1)で示されるモノマー(a)のホモポリマーまたはモノマー(a)と共重合可能な他のモノマーとの共重合体からなる重合体を0.01質量%~3質量%、
    (B)アニオン性界面活性剤を1質量%~20質量%、
    (C)両性界面活性剤を1質量%~20質量%、
    (D)(A)前記重合体以外のカチオン性ポリマーを0.05質量%~3質量%、および
    (E)水を含有することを特徴とする、毛髪洗浄剤組成物。

    Figure 0007205727000012
    (式(1)中、
    は水素原子またはメチル基を示し、
    は、炭素数1~24のアルキル基、炭素数1~24のアルケニル基または炭素数1~24のヒドロキシアルキル基を示し、
    Aは炭素数1~10のアルキレン基を示し、
    Xは0または1を示し、
    Yは、下記式(2)のヒドロキシウレタン構造および下記式(3)のヒドロキシウレタン構造からなる群より選ばれた1種以上の構造である。)

    Figure 0007205727000013

    Figure 0007205727000014
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