JP7204446B2 - 電動ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は電動ロータリ圧縮機に関し、特に、空気調和機や冷凍機等に使用される冷媒圧縮機として好適なものである。
空気調和機等に使用される電動ロータリ圧縮機としては、特公平7-58076号公報(特許文献1)に記載されているものなどがある。
特許文献1に記載されている電動ロータリ圧縮機(回転型圧縮機)は、密閉容器内に設けられた電動機と、前記密閉容器内に設けられ前記電動機の回転軸によって駆動される圧縮機構とを備える構成となっている。
また、前記回転軸を支持する上軸受(主軸受)と下軸受(副軸受)が前記圧縮機構に設けられ、前記下軸受には吐出ポートが設けられている。更に、前記吐出ポートを覆うように前記下軸受の外側には吐出マフラが固定され、この吐出マフラ内の複数の隔壁(凸部)と前記下軸受のボス部との間に形成された流路に、前記吐出ポートから吐出された冷媒ガスを通過させることにより膨張、収縮を繰り返して消音する。その後、吐出マフラ内の冷媒ガスは冷媒ガス逃し孔から前記圧縮機構外の密閉容器内に導かれた後、吐出管から密閉容器外に吐出されるように構成されている。
特公平7-58076号公報
上述した特許文献1の電動ロータリ圧縮機では、吐出マフラ内の複数の隔壁と前記下軸受のボス部との間に形成された流路の断面積を、前記冷媒ガス逃し孔を囲む部分では、2箇所双方について、それぞれ前記吐出ポートの開口面積と等しくしている。
このように構成することにより、吐出ポートから吐出される冷媒ガスの流量に見合う最低の流路を確保して、圧縮された冷媒ガスの膨張、収縮をスムーズにし、吐出マフラの振動や鳴きを低減させている。
しかし、上記特許文献1のものでは、吐出ポートから冷媒ガス逃し孔に至る流路が、膨張、収縮がより少ない流路(通過する隔壁がより少ない流路)と、膨張、収縮がより多いルート(通過する隔壁がより多いルート)とが形成されている。このため、吐出ポートから吐出された冷媒ガスは膨張、収縮がより少ないルートに多く流れてしまい、膨張、収縮がより多く、吐出マフラによる騒音低減効果が大きいルートを流れる流量は少なくなってしまう。
電動ロータリ圧縮機では、回転軸の1回転毎に圧縮された吐出ガスが吐出ポートから吐出マフラ内に断続的に吹き出されるため、圧力の変動が激しく、その脈動が密閉容器に伝わって圧縮機の振動、騒音を引き起こす課題がある。しかし、従来のものでは、膨張、収縮が少なく騒音低減効果の小さいルートを通る冷媒ガスの流量が多くなるため、圧縮機の騒音を十分に低減できないという課題があった。
本発明の目的は、吐出マフラにおける騒音低減効果を向上して騒音の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、密閉容器と、この密閉容器内に設けられた電動機部と、前記密閉容器内に設けられ前記電動機部によりクランク軸を介して駆動される圧縮機構部と、この圧縮機構部に設けられ前記クランク軸を支持するボス部を有する軸受と、前記圧縮機構部に設けられ圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出ポートと、この吐出ポートを覆うように前記軸受の外側に固定された吐出マフラとを備える電動ロータリ圧縮機において、前記吐出マフラの内壁面には、前記軸受のボス部との間に狭小部(隙間)を形成するように凸部(隔壁)を周方向に少なくとも3個以上設け、前記吐出ポートは隣接する前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口するように設けられ、前記吐出ポートが設けられた空間とは異なる前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口する冷媒逃がし穴が設けられ、前記吐出ポートから前記冷媒逃がし穴に至るルートは、前記凸部を通る回数が少ない第1ルートと、前記凸部を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートを備え、前記凸部を通る回数が少ない前記第1ルートにおける前記狭小部の通路面積を、前記凸部を通る回数が多い前記第2ルートにおける前記狭小部の通路面積よりも小さく構成していることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、冷凍機油が封入されている密閉容器と、この密閉容器内に設けられた電動機部と、前記密閉容器内に設けられ前記電動機部によりクランク軸を介して駆動される圧縮機構部とを備え、前記圧縮機構部は、前記クランク軸を支持するボス部を有する主軸受及び副軸受と、前記クランク軸に設けられた偏心ピンの偏心回転により公転運動するローラと、この公転運動をするローラを内部に収容するシリンダと、前記シリンダ内に冷媒を吸入するための吸入ポートと、前記シリンダ内を前記ローラが公転運動することにより吸入した冷媒を圧縮する圧縮室と、圧縮された冷媒を吐出する吐出ポートと、この吐出ポートを覆うように、前記主軸受または前記副軸受の少なくとも一方の外側に固定された吐出マフラを備える電動ロータリ圧縮機において、前記吐出マフラの内壁面には、前記軸受のボス部との間に狭小部(隙間)を形成するように凸部(隔壁)を周方向に少なくとも3個以上設け、前記吐出ポートは隣接する前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口するように設けられ、前記吐出ポートが設けられた空間とは異なる前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口する冷媒逃がし穴が設けられ、前記吐出ポートから前記冷媒逃がし穴に至るルートは、前記凸部を通る回数が少ない第1ルートと、前記凸部を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートを備え、前記凸部を通る回数が少ない前記第1ルートにおける前記狭小部の通路面積を、前記凸部を通る回数が多い前記第2ルートにおける前記狭小部の通路面積よりも小さく構成していることにある。
本発明によれば、吐出マフラにおける騒音低減効果を向上して騒音の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることができる効果が得られる。
本発明の実施例1の電動ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。 図1のII-II線矢視図である。 図2における主軸受のボス部に設けた偏心部付近の部分拡大図である。 図2のIV-IV線矢視断面図である。 図2のV-V線矢視断面図である。 本発明の実施例2を示す図で、図5に相当する図である。 本発明の実施例3を示す図で、図3に相当する図である。 本発明の実施例4を示す図で、図3に相当する図である。
以下、本発明の電動ロータリ圧縮機の具体的実施例を、図面に基づいて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分である。
本発明の電動ロータリ圧縮機の実施例1を図1~図5を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1の電動ロータリ圧縮機を示す縦断面図であり、本実施例1の全体構成をこの図1を用いて説明する。
図1において、1は冷凍機油が封入されている密閉容器、2は前記密閉容器1内に固定して設けられた電動機部で、この電動機部2は固定子2a及び回転子2bを備えている。3は前記電動機部2の回転子2bに一体に固定されたクランク軸である。4は前記密閉容器1内設けられた圧縮機構部で、この圧縮機構部4は前記電動機部2により前記クランク軸3を介して駆動される。
前記圧縮機構部4は、前記クランク軸3の前記電動機部2側を支持するボス部5aを有する主軸受(軸受)5と、前記クランク軸3の下部側を支持するボス部6aを有する副軸受(軸受)6と、前記主軸受5と前記副軸受6との間に挟持され固定ボルト(図示せず)で一体に固定されたシリンダ7を備える。
また、前記圧縮機構部4は、前記シリンダ7内に収容され前記クランク軸3に形成された偏心ピン3aの偏心回転により公転駆動されるローラ8と、ローラ8の外周側から外径方向に延びローラ8の公転運動(偏心運動)に応じてシリンダ7に設けられた収納部7bに出入りするベーン9と、このベーン9を前記ローラ8に押し付けるスプリング10も備えている。
更に、前記圧縮機構部4には、シリンダ7、ローラ8、ベーン9、主軸受5及び副軸受6により圧縮室(シリンダ室)27(図4参照)が形成される。前記主軸受5は前記圧縮室27の電動機部側の壁面を形成する壁面部5dを備え、前記副軸受6は前記圧縮室27の反電動機部側の壁面を形成する壁面部6bを備えている。
また、前記圧縮機構部4には、前記圧縮室27内に、冷凍サイクルの冷媒がアキュームレータ12及び吸入管13を介して導入される冷媒ガスを吸入するための吸入ポート(図示せず)が設けられている。更に、前記シリンダ7内を前記ローラ8が公転運動することにより吸入した冷媒を前記圧縮室27で圧縮し、この圧縮室27で圧縮された冷媒を吐出する吐出ポート11が前記主軸受5に形成されている。14は前記吐出ポート11を開閉する吐出弁(本実施例ではリード弁)である。
本実施例では、前記吐出ポート11を覆うように前記主軸受5の外側(反圧縮室側)に吐出マフラ15が固定されており、前記吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された冷媒ガスは、吐出マフラ15内で膨張、収縮を繰り返すことにより消音されるように構成されている。吐出マフラ15内で消音された冷媒ガスは吐出マフラ15の上部に設けられた冷媒逃し穴16から、圧縮機構部4外の密閉容器1内に流出し、更に、前記密閉容器1の上部に設けられた吐出管17から冷凍サイクルに送られる。
前記主軸受5はその外周壁部5bで密閉容器1に溶接などで固定されている。この主軸受5に、前記シリンダ7と前記副軸受6が固定ボルトで固定されている。また、この主軸受5のボス部5aの外周面に、前記吐出マフラ15が圧入などによって固定されている。
なお、18は前記電動機部2に電気を供給するための電源端子、23は密閉容器1の底部に形成された油溜り部である。この油溜り部23に貯留されている潤滑油は、クランク軸3下端に設けられた吸入部24から該クランク軸3に形成された給油通路25を経てクランク軸3と主軸受5及び副軸受6との摺動面、偏心ピン3aとローラ8との摺動面、ローラ8とシリンダ7やベーン9との摺動面等に給油される。
次に、本実施例における前記吐出マフラ15付近の構成を図2~図5を用いて説明する。図2は図1のII-II線矢視図、図3は図2における主軸受5のボス部5aに設けた偏心部5c付近の部分拡大図、図4は図2のIV-IV線矢視図、図5は図2のV-V線矢視図である。
図2に示すように、吐出マフラ15は主軸受5の上部で且つボス部5aの周りに設けられている。また、吐出マフラ15は主軸受5に形成された吐出ポート11の上方を覆うように設けられ、吐出マフラ15の上面には冷媒逃し穴16が形成されている。
本実施例では、図2に示すように、前記吐出マフラ15には、周方向に等間隔に4か所、凸部(隔壁)19(19a、19b、19c、19d)が設けられている。これらの凸部19は、主軸受5のボス部5aと吐出マフラ15により形成されるボス部5a周りの通路を絞って狭小部(隙間)を形成するためのものである。
吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出されて膨張した冷媒ガスは、前記凸部19と前記ボス部5aとにより形成された狭小部を通過する際に収縮されて再び膨張される。この収縮、膨張が前記凸部19を通る毎に繰り返されことにより、消音される。その後、冷媒ガスは冷媒逃し穴16から圧縮機構部4外の密閉容器1内に流出し、更に、前記密閉容器1の上部に設けられた吐出管17から冷凍サイクルに送られる。
なお、図2において、20は、後述する図4、図5に示すように、前記凸部19を設けることにより形成された凹み部(座押部)であり、この凹み部20は主軸受5の上面に接して固定ボルト28(図4参照)により前記主軸受5に固定される。前記固定ボルト28を通すボルト穴21が、前記凹み部20及び前記主軸受5に形成されている。
本実施例では、隣接する前記凸部19aと19dとの間に形成される吐出マフラ15内空間に前記吐出ポート11が開口している。また、前記吐出ポート11が開口している空間とは異なり、且つ隣接する前記凸部19cと19dとの間に形成される吐出マフラ15内空間に連通するように前記冷媒逃し穴16が前記吐出マフラ15の上面(電動機部2側)に形成されている。
このため、前記吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された冷媒が、前記冷媒逃し穴16に流れるルート(流路)は2つ形成される。一方のルートは、凸部19dとボス部5aとの狭小部(隙間)26d(26)を通過して前記冷媒逃し穴16に至る第1ルートである。他方のルートは、凸部19aとボス部5aとの狭小部26a(26)を通過して収縮、膨張した後、凸部19bとボス部5aとの狭小部26b(26)を通過して再び収縮、膨張し、更に、凸部19cとボス部5aとの狭小部26c(26)を通過して収縮、膨張した後、前記冷媒逃し穴16に至る第2ルートである。
従来のものでは、通過する凸部の数が少なく距離も短い第1ルートを大半の冷媒ガスが流れてしまい、通過する凸部の数が前記第1ルートよりも多く距離も長い第2ルートを流れる流量は非常に少なくなっていた。このため膨張、収縮回数が少なく、騒音低減効果(消音効果)の小さい第1ルートを大半の冷媒ガスが流れてしまうため、圧縮機の騒音を十分に低減できない課題があった。
この課題を解決するため、本実施例では、凸部19を通る回数が少ない前記第1ルートを形成している前記凸部19dとボス部5aとの狭小部26dの通路面積を、凸部19を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートにおける狭小部26a~26cの通路面積よりも小さく構成したものである。
即ち、図2及び図3に示すように、本実施例では、前記ボス部5aにおける前記吐出マフラ15の凸部19dに対向する部分に偏心部5cを設け、この偏心部5cと前記凸部19dとの狭小部26dが、他の凸部19a、19b、19cとボス部5aで形成される狭小部26a~26cより十分に小さくなるように構成している。
なお、本実施例では、前記偏心部5cに対向する第1ルートにおける凸部19dについても、他の凸部19a~19cに比べて内径側への突出し量が大きくなるように構成している。
このように構成することにより、凸部19dと偏心部5cとの狭小部26dを通過して前記冷媒逃し穴16に至る前記第1ルートの通路抵抗は、凸部19a~19cとボス部5aとの狭小部26a~26cを通過して前記冷媒逃し穴16に至る前記第2ルートの通路抵抗よりも大きくなる。従って、前記吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された冷媒は、前記第1ルートよりも第2ルートを流れる量の方が多くなる。また、凸部19dと偏心部5cとの狭小部(隙間)26dをできる限り小さくすることにより、前記吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された冷媒のほとんどを、膨張、収縮回数が多くなる前記第2ルートを通過させて、前記冷媒逃し穴16から圧縮機構部4外の密閉容器1内に流出させることができる。
本実施例は以上説明した構成としているので、吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された大半の冷媒ガスは、騒音低減効果(消音効果)の大きい第2ルートを流れて冷媒逃し穴16から圧縮機構部4外の密閉容器1内に流出するので、圧縮機の騒音低減効果を大幅に向上させることができる。
なお、図2、図3において、破線で示す14はリード弁で構成された吐出弁、14aはこの吐出弁(リード弁)14のばね板部である。
また、図2において、22は、密閉容器1内の圧縮機構部2上方の空間と、圧縮機構部2下方の油溜り部23側の空間とを連通する連通孔であり、図2に示す例では、前記連通孔22は主軸受5の外周側で且つ周方向に5か所設けられている。
図4は図2のIV-IV線矢視断面図であり、図5は図2のV-V線矢視断面図である。図4及び図5において、5はクランク軸3を支持する主軸受、15は吐出マフラ、20は吐出マフラ15の凹み部(座押部)である。固定ボルト28は、前記凹み部20及び前記主軸受5に形成されているボルト穴21だけでなく、シリンダ7に形成されたボルト穴7a及び副軸受6に形成されたボルト穴(図示せず)にも通され、この固定ボルト28により、吐出マフラ15、主軸受5、シリンダ7及び副軸受6が一体に固定されている。
図2におけるIV-IV線矢視断面図である図4に示すように、凸部19cの部分では、ボス部5aと凸部19cにより狭小部26cが形成されており、冷媒ガスはこの狭小部26cを通ることにより収縮、膨張し、脈動が抑制されて消音される。なお、破線で示す11は吐出ポートであり、主軸受5、副軸受6、シリンダ7、ローラ8及びベーン9(図1参照)で形成される圧縮室27で圧縮された冷媒ガスは、前記吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出される。
なお、図2における凸部19cの部分の構造を、図4を用いて説明したが、図2における凸部19a及び凸部19bの部分についても図4とほぼ同様に構成されており、狭小部26a及び狭小部26bの大きさも狭小部26dと同様の通路面積となるように構成されている。
次に、図2におけるV-V線矢視断面図である凸部19d付近の構成を、図5を用いて説明する。図5に示すように、凸部19dの部分に対応するボス部5aには偏心部5cが形成されている。また、凸部19dも前記偏心部5c側により近接するように、他の凸部19a~19cよりも出っ張り量が多くなっている。
なお、図5において、5dは主軸受5に形成された凹部、14aは前記凹部5dに配設されている前記吐出弁14のばね板部である。22は主軸受5における外周壁部5b側に設けられている前記連通孔である。他の構成は図4で説明した通りである。
この図5に示すように、凸部19dに対応するボス部5aの部分には偏心部5cが形成されているので、前記凸部19dとボス部5aとで形成される狭小部(隙間)26dを非常に小さくできる。前記狭小部26dはできるだけ小さくなるようにすると良い。仮に、前記狭小部26dを無くすことができれば、吐出ポート11から吐出マフラ15内に吐出された冷媒ガスは全て前述した第2ルートを通るので、冷媒ガスは凸部19a~19cを通過し、収縮、膨張回数を多くすることができる。従って、より大きな騒音低減効果を得ることができる。
しかし、吐出マフラ15は、一般にプレス加工で製作されるが、プレス加工する場合には前記凸部19dの断面形状は図5のようになる。このため、凸部19dと偏心部5cとの狭小部26dを無くすことは難しいが、吐出マフラ15をより安価に製造できる。
以上説明したように、本実施例1は、主軸受(軸受)5のボス部5aと吐出マフラ15との間に狭小部(隙間)26(26a~26d)を形成する凸部(隔壁)19(19a~19d)を、前記吐出マフラ15内の周方向に少なくとも3個以上(本実施例では4個)設けている。また、吐出ポート11は、隣接する前記凸部19の間の吐出マフラ15内空間に開口するように設けられ、前記吐出ポート11が設けられた空間とは異なる前記凸部19の間の空間に冷媒逃がし穴16を設けている。更に、前記吐出ポート11から前記冷媒逃がし穴16に至るルートのうち、前記凸部19を通る回数が少ない第1ルートにおける前記狭小部26の通路面積を、前記凸部19を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートにおける前記狭小部26の通路面積よりも小さく構成している。
このように構成することにより、凸部19を通る回数が多い前記第2ルートに、吐出ポート11から吐出された冷媒ガスを優先して流すことができ、より多くの冷媒ガスがより多くの収縮と膨張を行なうようになる。従って、吐出マフラ15における騒音低減効果を大幅に向上することができ、騒音や振動の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることができる。
なお、上述した実施例1では、前記吐出ポート11や吐出マフラ15を主軸受(上部軸受)5に設けた場合について説明したが、前記吐出ポート11や吐出マフラ15を副軸受(下部軸受)6に設けるように構成しても良い。また、前記吐出ポート11や吐出マフラ15を、主軸受5と副軸受6の両方に設けるようにしても良い。なお、吐出マフラ15を副軸受6に設ける場合には、前記冷媒逃し穴16を、前述した特許文献1に記載されているように、副軸受、シリンダ、上軸受等を通過して圧縮機構部外の密閉容器内に流出させるようにすると良い。
また、上記実施例1では、前記凸部19を吐出マフラ15内の周方向に4個設けた例を説明したが、前記凸部19は吐出マフラ15内の周方向に少なくとも3個以上設けられていれば良い。即ち、凸部19の数を3個以上とすれば、前記第1ルートにおける狭小部(隙間)26の数を1個以上とし、前記第2ルートにおける狭小部26を第1ルートにおける狭小部26よりも多い2個以上にすることができる。
本発明の電動ロータリ圧縮機の実施例2を、図6を用いて説明する。図6は本発明の実施例2を示す図で、図5に相当する図であり、実施例1と同一或いは相当する部分には同一符号を付している。なお、本実施例2の説明においては、上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
本実施例2が実施例1と異なる点は、図6に示すように、主軸受5のボス部5aに形成した偏心部5cの形状を、上方(電動機部2側)から下方に向かって、半径が次第に大きくなるようにテーパ形状に形成したものである。
なお、本実施例では、偏心部をテーパ形状としたことに伴い、このテーパ形状に合わせるように、凸部19dの形状もテーパ形状となるように吐出マフラ15を形成している。偏心部5cと吐出マフラ15の凸部19dのテーパ形状を上述したように形成することにより、圧縮機の組立時に、吐出マフラ15を主軸受5のボス部5aに、上方から挿入して容易に組み立てることができる。他の構成は、実施例1と同様である。
このように、前記偏心部5cをテーパ形状とすることにより、そのテーパ形状に合わせるように吐出マフラ15をプレス加工で成形することが容易になる。従って、偏心部5cと凸部19dをより広い範囲で当接させて密着させることができるので、図6に示すように、偏心部5cと凸部19dで形成される狭小部(隙間)26dの通路面積をより小さくすることが可能となる。
本実施例によれば、偏心部5cと凸部19dで形成される狭小部26dの通路面積をより小さくできるから、吐出ポート11(図1参照)から吐出マフラ15内に吐出された冷媒ガスは、凸部19を通る回数が少ない第1ルートにはほとんど流れず、凸部19を通る回数が多い第2ルートに、吐出ポート11から吐出された冷媒ガスを優先して流すことができる。従って、より多くの冷媒ガスが、収縮と膨張がより多く行なわれる第2ルートを流れるので、吐出マフラ15における騒音低減効果を実施例1のものより更に向上させることができ、騒音や振動の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることができる。
また、本実施例によれば、吐出マフラ15の凸部19をテーパ形状に構成しているので、吐出マフラ15のプレス加工がより容易になり、凸部19のプレス加工時における伸び量も小さくなるので、吐出マフラ15の強度をより向上できる効果も得られる。主軸受5の偏心部5cについても、NC旋盤(数値制御を用いた旋盤)等を使用することにより容易にテーパ形状に加工することができる。
なお、本実施例2では、ボス部5aの偏心部5cと吐出マフラ15の凸部19dの両方をテーパ形状としたが、前記偏心部5cのみを凸形状にする、或いは前記吐出マフラ15の凸部19dのみをテーパ形状にしても良い。また、ボス部5aに偏心部5cを設けずに、ボス部5a全体をテーパ形状にする、或いは前記第1ルートの前記凸部19dに対向する部分にテーパ形状の部分を設けるようにしても良い。
本実施例2でも主軸受5側に吐出マフラ15を設けた例を説明したが、副軸受6側に吐出マフラを設ける場合にも、本実施例2を同様に適用できる。この場合には、副軸受6のボス部6aに偏心部を設けて、この偏心部をテーパ形状にすれば良い。
本発明の電動ロータリ圧縮機の実施例3を、図7を用いて説明する。図7は本発明の実施例3を示す図で、図3に相当する図であり、実施例1と同一或いは相当する部分には同一符号を付している。なお、本実施例3の説明においても、上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
本実施例3が実施例1と異なる点は、図7に示すように、前記第1ルートにおける狭小部26dを形成する主軸受5のボス部5aの部分、即ち、吐出マフラ15の凸部19dに対向する部分に、円弧状に窪んだ切欠きを形成していることである。また、この切欠きに対向する前記凸部19dの対向する部分も、前記円弧状の切欠きに合わせるように、円弧状の凸形状となるように吐出マフラ15を構成している。
上記構成を実現するため、本実施例3においては、主軸受5のボス部5aに形成した偏心部5cにおける周方向の中心付近の形状を、円弧状に窪んだ切欠き5caとしている。更に、前記偏心部5cを円弧状に窪んだ切欠き5caとしたことに伴い、この切欠き5caに対向する前記凸部19dの対向する部分の形状も、前記円弧状の切欠き5caに合わせるように、円弧状の凸形状になるように形成している。
偏心部5cと吐出マフラ15の凸部19dの形状を上述したように形成することにより、前記偏心部5cと前記凸部19dにより形成される狭い隙間(狭小部26d)の範囲(区間)をより広げることができるから、この隙間を通過するガス冷媒の流量をより少なくすることができる。
従って、本実施例3によれば、吐出ポート11(図1参照)から吐出マフラ15内に吐出された冷媒ガスは、凸部19を通る回数が少ない第1ルートにはほとんど流れず、凸部19を通る回数が多い第2ルートに、吐出ポート11から吐出された冷媒ガスをより多く流すことができる。このため、より多くの冷媒ガスが、収縮と膨張がより多く行なわれる第2ルートに流れるので、吐出マフラ15における騒音低減効果を実施例1のものより向上させることができ、騒音や振動の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることができる。
他の構成は、実施例1と同様である。
なお、本実施例3の説明では、ボス部5aに偏心部5cを設けて、この偏心部5cに切欠き5caを設けているが、前記偏心部5cを設けず、主軸受5のボス部5aに前記切欠きを設けるようにしても良い。
また、本実施例3でも主軸受5側に吐出マフラ15を設けた例を説明したが、副軸受6側に吐出マフラを設ける場合にも、本実施例3を同様に適用できる。この場合には、副軸受6のボス部6aに切欠きを設けるか、前記ボス部6aに偏心部を設けて、この偏心部に切欠きを設けるようにすれば良い。
本発明の電動ロータリ圧縮機の実施例4を、図8を用いて説明する。図8は本発明の実施例4を示す図で、図3に相当する図であり、実施例1と同一或いは相当する部分には同一符号を付している。なお、本実施例4の説明においても、上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
本実施例4が実施例1と異なる点は、図8に示すように、主軸受5のボス部5aにおける吐出マフラ15の凸部19dに対向する部分を平面部に形成しているものである。また、この平面部に対向する前記凸部19dの部分も、前記平面部の形状に合わせるように、平面部に形成している。
即ち、本実施例4においては、主軸受5のボス部5aに形成した偏心部5cにおける周方向の中心付近の形状を平面部5cbに形成している。更に、前記偏心部5cに平面部5cbを設けたことに伴い、この平面部5cbに対向する前記凸部19dの対向する面の形状も、前記平面部5cbに合わせるように、平面部になるように形成している。
偏心部5cと吐出マフラ15の凸部19dの形状を上述したように構成することにより、前記偏心部5cと前記凸部19dにより形成される狭い隙間(狭小部26d)の範囲(区間)を広げることができるから、この隙間を通過するガス冷媒の流量をより少なくすることができる。
従って、本実施例4によれば、上述した実施例3と同様に、吐出マフラ15内に吐出された冷媒ガスは、凸部19を通る回数が少ない第1ルートにはほとんど流れず、凸部19を通る回数が多い第2ルートに、吐出ポート11から吐出された冷媒ガスをより多く流すことができる。このため、収縮と膨張がより多く行なわれる第2ルートにより多くの冷媒ガスを流すことができるので、吐出マフラ15における騒音低減効果を実施例3と同様に向上させることができ、騒音や振動の小さい電動ロータリ圧縮機を得ることができる。
他の構成は、実施例1と同様である。
本実施例4においても上記実施例3と同様に、ボス部5aに前記偏心部5cを設けず、主軸受5のボス部5aに前記平面部を設けるようにしても良い。また、吐出マフラ15を、主軸受5側ではなく副軸受6側に設ける場合にも、本実施例4を同様に適用でき、この場合には、副軸受6のボス部6aに平面部を設けるか、前記ボス部6aに偏心部を設けて、この偏心部に平面部を設けるようにしても良い。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
更に、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:密閉容器、2:電動機部、2a:固定子、2b:回転子、
3:クランク軸、3a:偏心ピン、4:圧縮機構部、5:主軸受(軸受)、
5a:ボス部、5b:外周壁部、
5c:偏心部、5ca:切欠き、5cb:平面部、5d:壁面部、
6:副軸受(軸受)、6a:ボス部、6b:壁面部、
7:シリンダ、7a:ボルト穴、7b:収納部、8:ローラ、
9:ベーン、10:スプリング、11:吐出ポート、12:アキュームレータ、
13:吸入管、14:吐出弁(リード弁)、14a:ばね板部、
15:吐出マフラ、16:冷媒逃し穴、17:吐出管、18:電源端子、
19(19a、19b、19c、19d):凸部(隔壁)、20:凹み部(座押部)、
21:ボルト穴、22:連通孔、23:油溜り部、24:吸入部、25:給油通路、
26(26a、26b、26c、26d):狭小部(隙間)、27:圧縮室、
28:固定ボルト。

Claims (13)

  1. 密閉容器と、この密閉容器内に設けられた電動機部と、前記密閉容器内に設けられ前記電動機部によりクランク軸を介して駆動される圧縮機構部と、この圧縮機構部に設けられ前記クランク軸を支持するボス部を有する軸受と、前記圧縮機構部に設けられ圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出ポートと、この吐出ポートを覆うように前記軸受の外側に固定された吐出マフラとを備える電動ロータリ圧縮機において、
    前記吐出マフラの内壁面には、前記軸受のボス部との間に狭小部を形成するように凸部を周方向に少なくとも3個以上設け、
    前記吐出ポートは隣接する前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口するように設けられ、
    前記吐出ポートが設けられた空間とは異なる前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口する冷媒逃がし穴が設けられ、
    前記吐出ポートから前記冷媒逃がし穴に至るルートは、前記凸部を通る回数が少ない第1ルートと、前記凸部を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートを備え、前記凸部を通る回数が少ない前記第1ルートにおける前記狭小部の通路面積を、前記凸部を通る回数が多い前記第2ルートにおける前記狭小部の通路面積よりも小さく構成している
    ことを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  2. 請求項1に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記軸受は、前記圧縮機構部における前記電動機部側で前記クランク軸を支持する主軸受と、前記圧縮機構部における反電動機部側で前記クランク軸を支持する副軸受を備え、
    前記圧縮機構部は、前記クランク軸により偏心した公転運動を行うローラと、この公転運動をするローラを内部に収容するシリンダと、前記シリンダ内に冷媒を吸入するための吸入ポートと、前記シリンダ内を公転運動するローラにより吸入した冷媒を圧縮する圧縮室を備え、
    前記主軸受は前記圧縮室の電動機部側の壁面を形成する壁面部を備え、前記副軸受は前記圧縮室の反電動機部側の壁面を形成する壁面部を備え、
    前記吐出マフラは前記主軸受に設けられ、前記吐出ポートは前記主軸受の壁面部に設けられていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  3. 冷凍機油が封入されている密閉容器と、この密閉容器内に設けられた電動機部と、前記密閉容器内に設けられ前記電動機部によりクランク軸を介して駆動される圧縮機構部とを備え、
    前記圧縮機構部は、前記クランク軸を支持するボス部を有する主軸受及び副軸受と、前記クランク軸に設けられた偏心ピンの偏心回転により公転運動するローラと、この公転運動をするローラを内部に収容するシリンダと、前記シリンダ内に冷媒を吸入するための吸入ポートと、前記シリンダ内を前記ローラが公転運動することにより吸入した冷媒を圧縮する圧縮室と、圧縮された冷媒を吐出する吐出ポートと、この吐出ポートを覆うように、前記主軸受または前記副軸受の少なくとも一方の外側に固定された吐出マフラを備える電動ロータリ圧縮機において、
    前記吐出マフラの内壁面には、前記主軸受または前記副軸受のボス部との間に狭小部を形成するように凸部を周方向に少なくとも3個以上設け、
    前記吐出ポートは隣接する前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口するように設けられ、
    前記吐出ポートが設けられた空間とは異なる前記凸部の間の吐出マフラ内空間に開口する冷媒逃がし穴が設けられ、
    前記吐出ポートから前記冷媒逃がし穴に至るルートは、前記凸部を通る回数が少ない第1ルートと、前記凸部を通る回数が前記第1ルートよりも多い第2ルートを備え、前記凸部を通る回数が少ない第1ルートにおける前記狭小部の通路面積を、前記凸部を通る回数が多い第2ルートにおける前記狭小部の通路面積よりも小さく構成している
    ことを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  4. 請求項3に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記主軸受は、前記圧縮機構部における前記電動機部側で前記クランク軸を支持する軸受であり、前記副軸受は、前記圧縮機構部における反電動機部側で前記クランク軸を支持する軸受であって、前記吐出マフラは前記主軸受に固定されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成する前記ボス部の部分には、前記凸部側へ偏心した偏心部を設けていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  6. 請求項1~4の何れか一項に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成している吐出マフラの凸部は、前記第2ルートにおける前記狭小部を形成している吐出マフラの凸部に比べて、内径側への突出し量が大きくなるように構成されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  7. 請求項5に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記ボス部の前記偏心部をテーパ形状に構成し、前記偏心部に対向する吐出マフラの凸部の部分も前記テーパ形状に合わせるようにテーパ形状に構成していることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  8. 請求項7に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記ボス部の前記偏心部と前記偏心部に対向する吐出マフラの凸部は当接していることを特徴とする電動圧縮機。
  9. 請求項1~4の何れか一項に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートの前記凸部に対向する前記ボス部にテーパ形状の部分を設け、このテーパ形状に合わせるように前記凸部の部分もテーパ形状に構成していることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  10. 請求項1~4の何れか一項に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成する前記ボス部には、前記凸部に対向する部分に円弧状に窪んだ切欠きが形成され、この切欠きに対向する前記凸部の対向する面も前記円弧状の切欠きに合せるように円弧状の凸形状に形成されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  11. 請求項10に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成する前記ボス部の部分には、前記凸部側へ偏心した偏心部を設け、この偏心部における前記凸部に対向する部分に前記切欠きが形成されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  12. 請求項1~4の何れか一項に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成する前記ボス部には、前記凸部に対向する部分に平面部が形成され、この平面部に対向する前記凸部の対向する面も前記平面部の形状に合せるように平面部に形成されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
  13. 請求項12に記載の電動ロータリ圧縮機において、
    前記第1ルートにおける前記狭小部を形成する前記ボス部の部分には、前記凸部側へ偏心した偏心部を設け、この偏心部における前記凸部に対向する部分に前記平面部が形成されていることを特徴とする電動ロータリ圧縮機。
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