JP7204067B1 - 電力変換装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

電力変換装置(1)は、複数のアーム(5,6)と制御装置(3)とを備える。各アーム(5,6)は、互いに直列接続された複数のサブモジュール(7)を備える。制御装置(3)は、各サブモジュール(7)のブリッジ回路を位相シフトパルス幅変調によって制御する。各サブモジュール(7)において位相シフトパルス幅変調に用いられるキャリア信号の初期位相は他のサブモジュール(7)と異なるように設定される。制御装置は、キャリア信号の周期を動的に変更する場合に、各サブモジュール(7)におけるキャリア信号の位相が初期位相に等しいタイミングで、キャリア信号の周期を変更する。

Description

本開示は、電力変換装置およびその制御方法に関する。
自励式HVDC(High Voltage Direct Current)送電の代表的電力変換装置として、複数の単位変換器がカスケードに接続されたモジュラーマルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)が知られている。以下、単位変換器を「変換器セル」または「サブモジュール」と称する。通常、サブモジュールは、複数のスイッチング素子から構成されるブリッジ回路と、ブリッジ回路に並列に接続された蓄電素子(代表的には、キャパシタ)とを備える。
各サブモジュールにおいてブリッジ回路を構成するスイッチング素子は、位相シフトパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)によってオンおよびオフに制御される。位相シフトPWM制御では、高調波成分を低減させるために、同一アーム(上アームまたは下アーム)を構成する複数の変換器セルのそれぞれに対して出力されるキャリア信号のタイミングが相互にずらされる。具体的に、アーム電圧指令値の1周期(2π[rad])に対して、同一アーム内のKcell個変換器セル内で、位相が互いに(2π/Kcell)[rad]ずつ、ずれるように、Kcell個の初期位相の指令値が、アームごとに生成される(たとえば、国際公開第2021/130911号明細書(特許文献1)を参照)。
国際公開第2021/130911号明細書
MMCの制御においては、電力系統の状態または制御の状況に応じて、電力変換処理を停止させることなく、PWM制御のキャリア周波数を動的に変更したいというニーズがある。たとえば、系統事故発生時などに制御応答速度を上げるためキャリア周波数を高くするケース、または定常運転時に変換器回路のスイッチング頻度を抑えるためキャリア周波数を低くするケースなどが想定される。
キャリア周波数を動的に切替える際には、キャリア波形の歪を最低限に抑えることにより、電力変換処理への悪影響を生じさせない様に配慮する必要がある。上記の従来技術では、キャリア周波数を設定する方法については開示されているが、キャリア周波数を動的に変更する方法については開示も示唆もされていない。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、電力変換処理への悪影響を生じさせないようにしながら、動的にキャリア周波数を変更可能なMMC方式の電力変換装置を提供することである。本開示のその他の目的は、以下の実施の形態において記述する。
一実施形態において、直流回路と交流回路との間で電力変換を行う電力変換装置は、複数のアームと、制御装置とを備える。各アームは、互いに直列接続された複数のサブモジュールを備える。各サブモジュールは、入出力端子対と、複数のスイッチング素子を含むブリッジ回路と、ブリッジ回路を介して入出力端子対に接続される蓄電素子とを含む。制御装置は、各サブモジュールのブリッジ回路を位相シフトパルス幅変調によって制御する。各サブモジュールにおいて位相シフトパルス幅変調に用いられるキャリア信号の初期位相は他のサブモジュールと異なるように設定される。制御装置は、キャリア信号の周期を動的に変更する場合に、各サブモジュールにおけるキャリア信号の位相が初期位相に等しいタイミングでキャリア信号の周期を変更する。
上記の実施形態によれば、キャリア信号の周期を動的に変更する場合に、各サブモジュールにおけるキャリア信号の位相が初期位相に等しいタイミングでキャリア信号の周期を変更するので、電力変換処理への悪影響を生じさせないようにしながら動的にキャリア周波数を変更可能なMMC方式の電力変換装置を提供できる。
電力変換装置の概略構成図である。 制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 制御装置3の機能的構成例を示すブロック図である。 図1の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。 図4の個別制御部28の構成例を示すブロック図である。 キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSの具体的内容を表形式で示す図である。 キャリア信号の周期および初期位相を初期設定する手順を説明するためのタイミング図である。 キャリア信号の周期の変更の具体例を説明するためのタイミング図である。 キャリア信号の初期位相を変更する手順を説明するためのタイミング図である。 本開示の電力変換装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。 図10におけるキャリア信号の周期および初期位相を動的に変更するステップをさらに詳しく示すフローチャートである。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
実施の形態1.
[電力変換装置の構成]
図1は、電力変換装置の概略構成図である。図1を参照して、電力変換装置1は、互いに直列接続された複数のサブモジュール(SM:Sub Module)7を含むモジュラーマルチレベル変換器によって構成されている。電力変換装置1は、直流回路14と交流回路12との間で電力変換を行なう。具体的には、電力変換装置1は、電力変換回路部2と、制御装置3とを含む。
電力変換回路部2は、正極直流端子(すなわち、高電位側直流端子)Npと、負極直流端子(すなわち、低電位側直流端子)Nnとの間に互いに並列に接続された複数のレグ回路4u,4v,4w(総称する場合または任意のものを示す場合、レグ回路4と記載する)を含む。
レグ回路4は、交流を構成する複数相の各々に設けられる。レグ回路4は、交流回路12と直流回路14との間に接続され、両回路間で電力変換を行なう。図1には、交流回路12が3相交流系統の場合が示され、U相、V相、W相にそれぞれ対応して3個のレグ回路4u,4v,4wが設けられている。
レグ回路4u,4v,4wにそれぞれ設けられた交流入力端子Nu,Nv,Nwは、連系変圧器13を介して交流回路12に接続される。交流回路12は、例えば、交流電源などを含む交流電力系統である。図1では、図解を容易にするために、交流入力端子Nv,Nwと連系変圧器13との接続は図示していない。
各レグ回路4に共通に接続された高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnは、直流回路14に接続される。直流回路14は、例えば、直流送電網などを含む直流電力系統または他の電力変換装置の直流端子である。後者の場合、2台の電力変換装置を連結することによって定格周波数などが異なる交流電力系統間を接続するためのBTB(Back To Back)システムが構成される。
図1の連系変圧器13を用いる代わりに、連系リアクトルを介して交流入力端子Nu,Nv,Nwが交流回路12に接続される構成としてもよい。さらに、交流入力端子Nu,Nv,Nwに代えてレグ回路4u,4v,4wにそれぞれ一次巻線を設け、この一次巻線と磁気結合する二次巻線を介してレグ回路4u,4v,4wが連系変圧器13または連系リアクトルに交流的に接続するようにしてもよい。この場合、一次巻線を下記のリアクトル8A,8Bとしてもよい。すなわち、レグ回路4は、交流入力端子Nu,Nv,Nwまたは上記の一次巻線など、各レグ回路4u,4v,4wに設けられた接続部を介して電気的に(すなわち直流的または交流的に)交流回路12に接続される。
レグ回路4uは、高電位側直流端子Npから交流入力端子Nuまでの上アーム5と、低電位側直流端子Nnから交流入力端子Nuまでの下アーム6とを含む。上アーム5と下アーム6との接続点である交流入力端子Nuが連系変圧器13と接続される。高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnが直流回路14に接続される。レグ回路4v,4wについても同様の構成を有しているので、以下、レグ回路4uを代表として説明する。
上アーム5は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Aとを含む。当該複数のサブモジュール7およびリアクトル8Aは互いに直列接続されている。
同様に、下アーム6は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Bとを含む。当該複数のサブモジュール7およびリアクトル8Bは互いに直列接続されている。
リアクトル8Aが挿入される位置は、レグ回路4uの上アーム5のいずれの位置であってもよく、リアクトル8Bが挿入される位置は、レグ回路4uの下アーム6のいずれの位置であってもよい。リアクトル8A,8Bはそれぞれ複数個あってもよい。各リアクトルのインダクタンス値は互いに異なっていてもよい。さらに、上アーム5のリアクトル8Aのみ、もしくは、下アーム6のリアクトル8Bのみを設けてもよい。
リアクトル8A,8Bは、交流回路12または直流回路14などの事故時に事故電流が急激に増大しないように設けられている。しかし、リアクトル8A,8Bのインダクタンス値を過大なものにすると電力変換器の効率が低下するという問題が生じる。したがって、事故時においては、各サブモジュール7の全てのスイッチング素子をできるだけ短時間で停止(オフ)することが好ましい。
電力変換装置1は、さらに、制御に使用される電気量(電流、電圧など)を計測する各検出器として、交流電圧検出器10と、交流電流検出器16と、直流電圧検出器11A,11Bと、各レグ回路4に設けられたアーム電流検出器9A,9Bとを含む。
これらの検出器によって検出された信号は、制御装置3に入力される。制御装置3は、これらの検出信号に基づいて各サブモジュール7の運転状態を制御するための制御指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwを出力する。また、制御装置3は、各サブモジュール7から信号17を受信する。信号17は、キャパシタ電圧(後述の図7中の直流コンデンサ24の電圧)の検出値と、サブモジュール7の異常の有無を示す異常判定情報とを含む。
本実施の形態の場合、制御指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwは、U相上アーム、U相下アーム、V相上アーム、V相下アーム、W相上アーム、およびW相下アームにそれぞれ対応して生成されている。以下の説明では、制御指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwについて、総称する場合または任意のものを示す場合、制御指令15と記載する。
なお、図1では図解を容易にするために、各検出器から制御装置3に入力される信号の信号線と、制御装置3および各サブモジュール7間で入出力される信号の信号線とは、一部まとめて記載されているが、実際には検出器ごとおよびサブモジュール7ごとに設けられている。各サブモジュール7と制御装置3との間の信号線は、送信用と受信用とが別個に設けられていてもよい。また、本実施の形態の場合、これらの信号は耐ノイズ性の観点から光ファイバを介して伝送される。
以下、各検出器について具体的に説明する。交流電圧検出器10は、交流回路12のU相の交流電圧値Vacu、V相の交流電圧値Vacv、およびW相の交流電圧値Vacwを検出する。交流電流検出器16は、交流回路12のU相の交流電流値Iacu、V相の交流電流値Iacv、およびW相の交流電流値Iacwを検出する。直流電圧検出器11Aは、直流回路14に接続された高電位側直流端子Npの直流電圧値Vdcpを検出する。直流電圧検出器11Bは、直流回路14に接続された低電位側直流端子Nnの直流電圧値Vdcnを検出する。
U相用のレグ回路4uに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム5に流れる上アーム電流Ipuおよび下アーム6に流れる下アーム電流Inuをそれぞれ検出する。同様に、V相用のレグ回路4vに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipvおよび下アーム電流Invをそれぞれ検出する。W相用のレグ回路4wに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipwおよび下アーム電流Inwをそれぞれ検出する。
なお、制御装置3は、最上位の制御装置と複数の中継装置とを含んでいてもよい。中継装置は、最上位の制御装置と各サブモジュール7との間で通信される上記の制御指令15および信号17を中継する。さらに、中継装置は、制御指令15および信号17に対して、情報を追加したり、補足的な信号処理を行ったりしてもよい。
[制御装置のハードウェア構成の一例]
図2は、制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2には、コンピュータによって制御装置3を構成する例が示される。
図2を参照して、制御装置3は、1つ以上の入力変換器50と、1つ以上のサンプルホールド(S/H)回路51と、マルチプレクサ(MUX)52と、A/D(Analog-to-Digital)変換器53とを含む。さらに、制御装置3は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)54と、RAM(Random Access Memory)55と、ROM(Read Only Memory)56とを含む。更に、制御装置3は、1つ以上の入出力インターフェイス(I/F)57と、補助記憶装置58と、上記の構成要素間を相互に接続するバス59を含む。
入力変換器50は、入力チャンネルごとに補助変成器(図示せず)を有する。各補助変成器は、図1の各電気量検出器による検出信号を、後続する信号処理に適した電圧レベルの信号に変換する。
サンプルホールド回路51は、入力変換器50ごとに設けられる。サンプルホールド回路51は、対応の入力変換器50から受けた電気量を表す信号を規定のサンプリング周波数でサンプリングして保持する。
マルチプレクサ52は、複数のサンプルホールド回路51に保持された信号を順次選択する。A/D変換器53は、マルチプレクサ52によって選択された信号をデジタル値に変換する。なお、複数のA/D変換器53を設けることによって、複数の入力チャンネルの検出信号に対して並列的にA/D変換を実行するようにしてもよい。
CPU54は、制御装置3の全体を制御し、プログラムに従って演算処理を実行する。揮発性メモリとしてのRAM55及び不揮発性メモリとしてのROM56は、CPU54の主記憶として用いられる。ROM56は、プログラム及び信号処理用の設定値などを収納する。補助記憶装置58は、ROM56に比べて大容量の不揮発性メモリであり、プログラム及び電気量検出値のデータなどを格納する。
入出力インターフェイス57は、CPU54及び外部装置の間で通信する際のインターフェイス回路である。
なお、図2の例とは異なり、制御装置3の少なくとも一部をFPGA(Field Programmable Gate Array)及び、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の回路を用いて構成することも可能である。すなわち、次図3に記載された各機能ブロックの機能は、図2に例示されたコンピュータをベースに構成することもできるし、その少なくとも一部をFPGA及びASICなどの回路を用いて構成することができる。また、各機能ブロックの機能の少なくとも一部は、アナログ回路によって構成することも可能である。
[制御装置の機能的構成例]
図3は、制御装置3の機能的構成例を示すブロック図である。図3を参照して、制御装置3は、機能的には、直流電圧指令生成部60と、交流電圧指令生成部61と、循環電流指令生成部62と、コンデンサ電圧指令生成部63と、アーム電圧指令生成部64と、キャリア制御部65とを含む。これらの機能ブロックは、たとえば、図2のCPU54がプログラムに従って動作することによって実現される。
直流電圧指令生成部60は、各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwおよび下アーム電流Inu,Inv,Inwに基づいて直流電流値Idcを演算する。具体的には、上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwの和をIdc_pとし、下アーム電流Inu,Inv,Inwの和をIdc_nとすれば、直流電流値Idcは、
Idc=(Idc_p+Idc_n)/2 …(1)
によって計算できる。
直流電圧指令生成部60は、直流電圧検出器11A,11Bで検出された直流電圧値Vdcp,Vdcnと、算出した直流電流値Idcとに基づいて、直流電圧指令値を生成する。直流電圧指令生成部60は、例えば、PID制御器(Proportional-Integral-Differential Controller)などのフィードバック制御器によって構成される。
交流電圧指令生成部61は、交流電圧検出器10によって検出されたU相、V相、W相の交流電圧値Vacu,Vacv,Vacwと、交流電流検出器16によって検出されたU相、V相、W相の交流電流値Iacu,Iacv,Iacwとに基づいて、各相の交流電圧指令値を生成する。交流電圧指令生成部61は、例えば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
循環電流指令生成部62は、まず、レグ回路4u,4v,4wにそれぞれ流れる循環電流Iccu,Iccv,Iccwを各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwおよび下アーム電流Inu,Inv,Inwに基づいて計算する。循環電流は、複数のレグ回路4の間を循環する電流である。例えば、U相レグ回路4uを流れる循環電流Iccuは、
Iccu=(Ipu+Inu)/2-Idc/3 …(2)
によって計算できる。
式(2)の第1項はレグ回路4uの上アーム5および下アーム6に共通に流れる電流を表す。式(2)の第2項は、直流電流値Idcが各レグ回路に均等に流れると仮定したときのU相レグ回路4uの分担分を表す。循環電流Iccv,Iccwについても同様に計算できる。
循環電流指令生成部62は、算出された各相の循環電流Iccu,Iccv,Iccwと、アーム回路ごとに平均化されたキャパシタ電圧Vcapとに基づいて各相の循環電流の指令値を算出する。循環電流指令生成部62は、例えば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
コンデンサ電圧指令生成部63は、アーム回路ごとに平均化されたキャパシタ電圧Vcapと、各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwおよび下アーム電流Inu,Inv,Inwに基づいて、各サブモジュール7の直流コンデンサの電圧指令値を生成する。コンデンサ電圧指令生成部63は、例えば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
アーム電圧指令生成部64は、上記の各指令生成部を合成することによって、各相の上アーム5および下アーム6用のアーム電圧指令値Vprefu,Vnrefu,Vprefv,Vnrefv,Vprefw,Vnrefwを生成する。各相のアーム電圧指令値Vprefu,Vnrefu,Vprefv,Vnrefv,Vprefw,Vnrefwは、電圧指令として各アームのサブモジュール7に伝送される。以下の説明において、いずれの相であるかを特定しない場合には、単にアーム電圧指令値Vpref,Vnrefと記載する場合がある。
キャリア制御部65は、各サブモジュール7で実行される位相シフトPWM制御において使用されるキャリア信号の周期および位相の指令値(すなわち、キャリア周期指令値CR_PRD、キャリア位相指令値CR_PHS)を出力する。さらに、キャリア制御部65は、各相の交流電圧Vacu,Vacv,Vacwの零点に基づいて、キャリア信号の位相原点のタイミングを表す基準パルス信号(すなわち、キャリアリセット信号CR_RST)を生成する。キャリア制御部65のより詳細な動作については、図6~図8を参照して後述する。
なお、上記で説明した制御装置3の機能的構成は一例であって、他の構成の制御装置を本実施の形態に適用することができる。
[サブモジュールの構成例]
図4は、図1の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。図4に示すサブモジュール7は、ハーフブリッジ型の変換回路20HBと、蓄電素子としての直流コンデンサ24と、電圧検出器27と、個別制御部28とを含む。変換回路20HBをブリッジ回路20HBとも称する。
ハーフブリッジ型の変換回路20HBは、互いに直列接続されたスイッチング素子22A,22Bと、ダイオード23A,23Bとを含む。ダイオード23A,23Bは、スイッチング素子22A,22Bとそれぞれ逆並列(すなわち、並列かつ逆バイアス方向)に接続される。直流コンデンサ24は、スイッチング素子22A,22Bの直列接続回路と並列に接続され、直流電圧を保持する。スイッチング素子22A,22Bの接続ノードは高電位側の入出力端子26Pと接続される。スイッチング素子22Bと直流コンデンサ24の接続ノードは低電位側の入出力端子26Nと接続される。
典型的には、入出力端子26Pは、正極側に隣接するサブモジュール7の入出力端子26Nと接続される。入出力端子26Nは、負極側に隣接するサブモジュール7の入出力端子26Pと接続される。
各スイッチング素子22A,22Bには、オン動作とオフ動作の両方を制御可能な自己消弧型のスイッチング素子が用いられる。スイッチング素子22A,22Bは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはGCT(Gate Commutated Turn-off thyristor)である。
なお、サブモジュール7の変換回路は、上記のようなハーフブリッジ型の変換回路20HBに限られない。たとえば、サブモジュール7は、フルブリッジ型の変換回路、またはスリークオーターブリッジ型の変換回路を用いて構成されていてもよい。
バイパススイッチSWは、入出力端子26P,26N間に接続される。バイパススイッチSWは、接点を閉じることによりスイッチング素子22Bの両端を短絡可能に構成されるスイッチであり、事故電流の通電が可能である。すなわち、バイパススイッチSWは、サブモジュール7を短絡することにより、サブモジュール7に含まれる各素子(スイッチング素子22A,22B、ダイオード23A,23Bおよび直流コンデンサ24)を事故時に発生する過電流から保護する。
また、バイパススイッチSWは、サブモジュール7の各素子が故障した場合に、当該サブモジュール7を短絡させる際にも利用される。これにより、複数のサブモジュール7のうちの任意のサブモジュール7が故障しても、他のサブモジュール7を利用することにより電力変換装置1の運転継続が可能となる。
電圧検出器27は、直流コンデンサ24の両端24P,24Nの間の電圧(すなわち、キャパシタ電圧)を検出する。
個別制御部28は、制御装置3から受信した制御指令15に基づいて、位相シフトPWM制御に従ってスイッチング素子22A,22Bのオンおよびオフを制御するためのゲート信号を生成する。個別制御部28は、さらに、サブモジュール7の異常判定情報と、電圧検出器27によって検出されたキャパシタ電圧とを含む信号17を制御装置3に送信する。
典型的には、個別制御部28は、通常動作時(すなわち、入出力端子26P,26N間に零電圧または正電圧を出力する場合)には、スイッチング素子22A,22Bの一方をオン状態とし、他方をオフ状態となるように制御を行なう。スイッチング素子22Aがオン状態であり、スイッチング素子22Bがオフ状態のとき、入出力端子26P,26N間には直流コンデンサ24の両端間の電圧が印加される。逆に、スイッチング素子22Aがオフ状態であり、スイッチング素子22Bがオン状態のとき、入出力端子26P,26N間は0Vとなる。
サブモジュール7は、スイッチング素子22A,22Bを交互にオン状態とすることによって、零電圧または直流コンデンサ24の電圧に依存した正電圧を出力することができる。ダイオード23A,23Bは、スイッチング素子22A,22Bに逆方向電圧が印加されたときの保護のために設けられている。
上記の個別制御部28は、専用回路によって構成してもよいし、FPGAなどを利用して構成してもよい。
なお、上記の個別制御部28を制御装置3の内部に設け、各個別制御部28から対応するサブモジュール7にゲート信号を、光ファイバを介して送信するようにしてもよい。この場合、制御装置3の内部に設けられた各個別制御部28は、対応するサブモジュール7からサブモジュール7の異常判定情報と、電圧検出器27によって検出されたキャパシタ電圧とを含む信号17を、光ファイバを介して受信する。
[個別制御部の機能的構成例]
図5は、図4の個別制御部28の構成例を示すブロック図である。図5を参照して、各サブモジュール7に設けられた個別制御部28は、通信インターフェイス(I/F)70と、キャリア信号生成器71と、ゲート信号生成器72と、A/D変換器73とを含む。
各サブモジュール7の通信インターフェイス70は、制御装置3から制御指令15として、アーム電圧指令値VprefまたはVnref、キャリアリセット信号CR_RST、キャリア周期指令値CR_PRD、およびキャリア位相指令値CR_PHSを受信する。通信インターフェイス70は、受信したアーム電圧指令値VprefまたはVnrefをゲート信号生成器72に転送し、受信したキャリアリセット信号CR_RST、キャリア周期指令値CR_PRD、およびキャリア位相指令値CR_PHSをキャリア信号生成器71に転送する。
キャリア信号生成器71は、位相シフトPWM制御で用いるキャリア信号として、たとえば三角波を生成する。具体的に、キャリア信号生成器71は、キャリア周期指令値CR_PRDに基づく周期を有し、キャリア位相指令値CR_PHSに基づく位相を有するキャリア信号を、キャリアリセット信号CR_RSTに同期して生成する。キャリア信号の周期および位相を変更する場合には、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSの内容が変更される。
ゲート信号生成器72は、アーム電圧指令値VprefまたはVnrefと、キャリア信号生成器71で生成されたキャリア信号との比較に基づいて、ゲート信号を生成する。ゲート信号生成器72は、生成したゲート信号をスイッチング素子22A,22Bのゲートに供給する。
具体的に、ゲート信号生成器72は、アーム電圧指令値VprefまたはVnrefがキャリア信号の値以上の場合には、ハイレベルのゲート信号を生成し、アーム電圧指令値VprefまたはVnrefがキャリア信号の値未満の場合には、ロウレベルのゲート信号を生成する。
A/D変換器73は、電圧検出器27によって検出された直流コンデンサ24の電圧値をA/D変換することによってデジタル値を生成する。A/D変換器73は、得られたキャパシタ電圧Vcapのデジタル値を、通信インターフェイス70を介して制御装置3に伝送する。
図6は、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSの具体的内容を表形式で示す図である。
図6を参照して、初期設定時には、キャリア周期指令値CR_PRDとして、キャリア周期の初期値βが設定され、キャリア位相指令値CR_PHSとして初期位相の値γが設定される。キャリア周期の初期値βは、その整数(M)倍と交流系統の周期αの整数(N)倍とが等しくなるように、すなわち、β×M=α×Nとなるように選定される。
初期位相の値γについては、同一アーム(上アームまたは下アーム)を構成する複数の変換器セルのそれぞれに対して出力されるキャリア信号の初期位相は互いに異なるように設定される。具体的に、各アームに設けられたサブモジュール7の数をKcellとし、キャリア周期βが位相2π[rad]に対応するとする。この場合、単位位相シフト量θは、
θ=2π/Kcell (2πがキャリア周期βに対応) …(3)
で表される。したがって、各アームに設けられた第i番目(1≦i≦Kcell)のサブモジュール7におけるキャリア信号の初期位相γは、
γ=(i-1)×θ …(4)
で表される。この初期位相γの値が、キャリア位相指令値CR_PHSとして、各アームの第i番目のサブモジュール7に割り当てられる。
キャリア信号の周期および位相を変更しない場合には、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSは、それぞれ前値保持される。
一方、キャリア信号の周期を変更する場合には、キャリア周期指令値CR_PRDとして変更したい周期値β’が設定される。この場合、変更後のキャリア周期β’の整数(M’)倍と交流系統の周期αの整数(N)倍とが等しくなるように、すなわち、β’×M’=β×M=α×Nが満たされるように、キャリア周期β’が選定される。
キャリア周期の選定を容易にするために、予めキャリア周期の候補を複数定めておき、これらの複数のキャリア周期の候補β0,β1,β2,…と系統周期αとの公倍数を、キャリアリセット信号CR_RSTの周期(α×N)に定めておいてもよい。この場合、N,M0,M1,M2,…を2以上の整数として、
α×N=β0×M0=β1×M1=β2×M2=… …(5)
が成り立つ。
キャリア信号の初期位相を変更する場合には、初期設定されたキャリア信号の初期位相γに調整値δが加算される。調整値δがキャリア位相指令値CR_PHSとして各サブモジュール7に送信される。初期位相の変更方法の具体例については実施の形態2で説明する。
[キャリア信号の周期および初期位相の初期設定の具体例]
図7は、キャリア信号の周期および初期位相を初期設定する手順を説明するためのタイミング図である。
図7を参照して、制御装置3(キャリア制御部65)は、交流系統の周期αのN倍の周期を有しかつ電力系統の各相の交流電圧に同期するような基準信号を生成する。基準信号の立ち上がりエッジに対応する時刻t1および時刻t4において、交流系統の対応する相の電圧位相は0になる。
さらに、制御装置3は、上記の基準信号よりもリセットオフセット時間A(単に、オフセット時間Aとも記載する)だけ遅れたキャリアリセット信号CR_RSTを生成する。そして、制御装置3は、キャリアリセット信号CR_RSTの立ち上がりエッジのタイミングである時刻t2に、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。図7に示すように、リセットオフセット時間Aは初期設定時には通常0であるが、0以外の任意の値に設定してもよい。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、キャリアリセット信号CR_RSTに応答して、キャリアリセット信号CR_RSTの立ち上がり時刻t1から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t2に、上記の指令値に基づく周期および位相を有するキャリア信号の出力を開始する。なお、固定遅延時間DRは、通信遅延および各サブモジュール7での制御処理時間によって決まる一定の時間である。
具体的に図7に示す例では、サブモジュールSM#1で生成されるキャリア信号の初期位相は0である。サブモジュールSM#2で生成されるキャリア信号の初期位相はθである。サブモジュールSM#3で生成されるキャリア信号の初期位相は2×θである。時刻t2において、キャリア信号の位相原点(図7の場合、三角波の谷の位置)からこれらの初期位相だけずれた値がキャリア信号として出力される。
なお、図7に示す例では、サブモジュールSM#1で用いられるキャリア信号の初期位相に対して、サブモジュールSM#2およびSM#3で用いられるキャリア信号の初期位相をマイナス方向にずらす例を示している。これとは反対に、サブモジュールSM#1で用いられるキャリア信号の初期位相に対して、サブモジュールSM#2およびSM#3で用いられるキャリア信号の初期位相をプラス方向にずらしてもよい。
時刻t1から交流系統の周期αのN倍(α×N)だけ経過した時刻t5に、基準信号が再び立ち上がる。図7に示す例ではオフセット時間Aは0であるので、基準信号が立ち上がる時刻t5にキャリアリセット信号CR_RSTも再び立ち上がる。そして、制御装置3は、この時刻t5において、キャリアリセット信号CR_RSTともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。ここで、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSは、前値保持であるとする。キャリアリセット信号CR_RSTの周期は、基準信号と同じα×Nになる。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、時刻t5から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t6に、キャリア信号の位相を初期位相γにリセットする。これにより、キャリア信号の周波数は変更されずに、交流系統の交流電圧との同期、系統周波数変動への追随、およびサブモジュールごとのクロック誤差の蓄積の解消が行われる。
[キャリア信号の周期の変更の具体例]
図8は、キャリア信号の周期の変更の具体例を説明するためのタイミング図である。図8では、キャリア周期がβからβ’に変更される例が示される。N、M、M’を2以上の整数とし、系統周波数をαとすると、α×N=β×M=β’×M’が成り立つ。
図8を参照して、制御装置3(キャリア制御部65)は、交流系統の周期αのN倍の周期を有しかつ電力系統の各相の交流電圧に同期するように基準信号を生成する。基準信号の立ち上がりエッジに対応する時刻t1および時刻t5において、交流系統の対応する相の電圧位相は0になる。図7で説明したように、キャリア周期βの変更前のオフセット時間Aは0であるので、時刻t1から固定遅延時間DRだけ遅れた時刻t2に、各キャリア信号の位相が初期位相γになる。
キャリア周期を変更する場合、制御装置3は、上記の基準信号よりも新たなオフセット時間A’だけ遅れたキャリアリセット信号CR_RSTを生成する。ここで、新たなオフセット時間A’は、変更前のオフセット時間をAとし、変更前のキャリア周期をβとし、Lを整数として、
A’=A+β×L …(6)
に設定される。図8に示す例では、変更前のオフセット時間Aは0であり、L=2である。オフセット時間の差(すなわち、A’-A)をキャリア周期βの整数倍に設定することによって、各キャリア信号の位相が初期位相γになるタイミングでキャリア周期を切り替えることができる。
具体的に、制御装置3は、オフセット時間A’を有するキャリアリセット信号CR_RSTの立ち上がりエッジのタイミングである時刻t3に、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。キャリア周期指令値CR_PRDは変更したいキャリア周期β’であり、キャリア位相指令値CR_PHSは前値(初期位相γ)のままで変更されていない。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、キャリアリセット信号CR_RSTに応答して、時刻t3から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t4に、キャリア周期をβからβ’に変更する。時刻t4は時刻t2からキャリア周期βの整数倍(図8では2倍)だけ経過した時間であるので、時刻t4において各キャリア信号の位相が初期位相γになる。
上記のように、各キャリア信号の位相が初期位相γになるタイミングでキャリア周期が変更されるので、キャリア信号は基本的に連続的に変化して跳びがない。また、オフセット時間A’は、キャリア信号が初期位相となるタイミングで選択できるので、短い遅延時間でキャリア周期を変更することができる。たとえば電力系統に故障が発生した場合、次のキャリアリセット信号を待たず、キャリア信号が初期位相となる最も近いタイミングに合わせてオフセット時間A’を設定してキャリアリセット信号を発行することにより、少ない遅延時間でキャリア周期をより短い値に変更できる。
時刻t1から交流系統の周期αのN倍(α×N)だけ経過した時刻t5に、基準信号が再び立ち上がる。制御装置3は、時刻t5から上記のオフセット時間A’が経過した時刻t7において、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に出力する。ここで、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSは、前値保持であるとする。なお、キャリアリセット信号CR_RSTの周期は、基準信号と同じα×Nになる。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、時刻t7から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t8に、キャリア信号の位相を初期位相γにリセットする。これにより、キャリア信号の周期は変更後の周期β’のままで、交流系統の交流電圧との同期、系統周波数変動への追随、およびサブモジュールごとのクロック誤差の蓄積の解消が行われる。
なお、図8に示す例では、サブモジュールSM#1で用いられるキャリア信号の初期位相に対して、サブモジュールSM#2およびSM#3で用いられるキャリア信号の初期位相をマイナス方向にずらす例を示している。これとは反対に、サブモジュールSM#1で用いられるキャリア信号の初期位相に対して、サブモジュールSM#2およびSM#3で用いられるキャリア信号の初期位相をプラス方向にずらしてもよい。
[実施の形態1の効果]
上記のとおり、実施の形態1の電力変換装置によれば、キャリア信号の位相が初期位相となるタイミングでキャリア信号の周期が変更される。これにより、キャリア波形の歪みを最低限に抑えて、電力変換処理への悪影響を生じさせないようにしながら、動的にキャリア周期を変更できる。この結果、電力系統の状況や制御状況に適したキャリア周波数の選択が可能となる。たとえば、系統事故発生時などに制御応答速度を上げるためキャリア周波数を高くしたり、定常運転時に変換器回路のスイッチング頻度を抑えるためキャリア周波数を低くしたりするといった運用が実現できる。
実施の形態2.
MMC方式の電力変換装置では、所望の制御出力を得るためには、個々のサブモジュールの蓄電素子の電圧を目標値近辺に維持する必要がある。ところが、位相シフトPWM制御では、運転状況に応じて特定のサブモジュールに蓄電素子に電圧が蓄積されて、サブモジュール間の電圧バランスに偏りが生じる場合がある。このような電圧バランスの偏りを解消するために、各サブモジュールのキャリア信号の初期位相を動的に変更する方法が知られている。以下、キャリア信号の初期位相を動的に変化させる手順について説明する。
[キャリア信号の初期位相の変更の具体例]
図9は、キャリア信号の初期位相を変更する手順を説明するためのタイミング図である。
図9の例において初期位相γの変更は、現在のキャリアリセット信号CR_RSTに同期したタイミング(具体的に、立ち上がりエッジのタイミング)で実行される。ただし、初期位相γの変更は毎回実行しなくてもよい。たとえば、図9の場合、時刻t1,t3,t5でキャリアリセット信号CR_RSTが立ち上がるが、時刻t1,t5では初期位相の変更は実行されず、時刻t3において初期位相γの変更が実行される。いずれの時刻t1,t3,t5のいずれにおいても、基準信号に対するオフセット時間は変更されない。
上記と異なり、初期位相γの変更と同時にオフセット時間を変更してもよい。この場合には、実施の形態1の場合と同様に、初期位相γの変更前のオフセット時間をAとし、初期位相γの変更後のオフセット時間をA’とすると、オフセット時間の差(すなわち、A’-A)はキャリア周期βの整数倍に設定される。これにより、キャリア信号の周期が初期位相となる任意のタイミングで、初期位相γが更新される。
実施の形態2の場合、キャリア信号の初期位相γは、固定値γ0に調整値δを加算することによって生成される。固定値γ0は、前述の式(4)で示したように、アームごとのサブモジュール数Kcellおよび各サブモジュールのID(たとえば、式(4)の番号i)によって定まる。調整値δは、各サブモジュールで共通の値である。たとえば、第i番目(1≦i≦Kcell)のサブモジュールの初期位相γは、式(3)で表される単位位相シフト量θを用いて、
γ=γ0+δ=(i-1)×θ+δ …(7)
で表される。
上式(7)で示すように、各アームを構成するKcell個のサブモジュール7の初期位相γを変更する場合、初期位相γは調整値δだけ一斉に変化される。調整値δを比較的小さな値(たとえば、θよりも小さい値)に設定することによって、キャリア波形の歪みを最低限に抑えて、電力変換処理への悪影響を生じさせないようにしながら、動的にキャリア信号の初期位相を変更できる。
具体的に図9の時刻t1において、制御装置3(キャリア制御部65)は、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSは、前値保持であるとする。すなわち、初期位相の調整値は0度であり、初期位相γは固定値γ0(たとえば、30度)に等しい。また、キャリア周期βにも変更はない。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、時刻t1から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t2に、キャリア信号の位相を現在の初期位相γにリセットする。これにより、キャリア信号の周期βおよび初期位相γを変更せずに、交流系統の交流電圧との同期、系統周波数変動への追随、およびサブモジュールごとのクロック誤差の蓄積の解消が行われる。
時刻t1からキャリアリセット信号CR_RSTの周期(α×N)が経過した時刻t3において、制御装置3(キャリア制御部65)は、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。キャリア周期指令値CR_PRDは前値保持のままであるが、キャリア位相指令値CR_PHSについては、調整値としてδが指定される。これにより、初期位相γは、γ0からγ0+δに変更される。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、時刻t3から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t4に、初期位相を固定値γ0から調整値δだけずらす。キャリア周期βは変更されない。
時刻t3からキャリアリセット信号CR_RSTの周期(α×N)が経過した時刻t5において、制御装置3(キャリア制御部65)は、キャリアリセット信号CR_RSTとともに、キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。キャリア周期指令値CR_PRDおよびキャリア位相指令値CR_PHSは、前値保持であるとする。初期位相の調整値はδのまま変更がない。
各サブモジュール7のキャリア信号生成器71は、時刻t5から一定の固定遅延時間DRが経過した時刻t6に、キャリア信号の位相を現在の初期位相γ(=γ0+δ)にリセットする。これにより、キャリア信号の周期βおよび初期位相γを変更せずに、交流系統の交流電圧との同期、系統周波数変動への追随、およびサブモジュールごとのクロック誤差の蓄積の解消が行われる。
なお、図9では、初期位相γをプラス方向にずらす例を示しているが、初期位相γをマイナス方向にずらしてもよい。
[実施の形態2の効果]
上記のとおり、実施の形態2の電力変換装置によれば、キャリア信号の位相が初期位相となるタイミングでキャリア信号の初期位相が変更される。特に実施の形態2の場合には、各サブモジュールにおける初期位相γが一斉に同じ調整値δだけ変更される。調整値δを比較的小さい値に設定することにより、キャリア波形の歪みを最低限に抑えて、電力変換処理への悪影響を生じさせないようにしながら、動的にキャリア信号の初期位相を変更できる。したがって、キャリア信号の初期位相が固定化されることによって生じるサブモジュール間のキャパシタ電圧のバランスの偏りを解消できる。
なお、上記の実施の形態1,2は組み合わせて実施できる。
[実施の形態1,2のまとめ]
以下、図10および図11のフローチャートを参照して、本開示における電力変換装置の制御方法について総括する。
図10は、本開示の電力変換装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。図10のステップS100において、制御装置3は、各アーム5,6のサブモジュール7ごとに異なる初期位相γと各サブモジュール7で共通の第1の周期βとを有するキャリア信号を用いて、位相シフトパルス幅変調によって各サブモジュール7のブリッジ回路20HBを制御する。
次のステップS110において、制御装置3は、各サブモジュール7におけるキャリア信号の位相が初期位相に等しいタイミングで、キャリア信号の周期を第1の周期βから第2の周期β’に動的に変更する。ここで、第1の周期βと第2の周期β’との公倍数は、交流回路12の電圧の周期αの整数(N)倍に等しい。
次のステップS120において、制御装置3は、各サブモジュール7におけるキャリア信号の位相が初期位相に等しいタイミングで、キャリア信号の初期位相を新たな値に動的に変更する。ここで、初期位相γを動的に変更する場合には、サブモジュール7ごとに初期設定された初期位相γ0に複数のサブモジュール間で共通の調整値δを加算する。
その後、処理はステップS100に戻り、新たに設定されたキャリア信号の周期および初期位相を用いて、ブリッジ回路20HBに制御が実行される。
図11は、図10においてキャリア信号の周期および初期位相を動的に変更するステップをさらに詳しく示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、制御装置3は、交流回路12の電圧の周期αの整数(N)倍に等しい周期を有し、交流回路12の電圧に同期したリセット信号CR_RSTを生成する。
次のステップS210において、制御装置3は、リセット信号CR_RSTとともにキャリア信号の周期の指令値CR_PRDおよび初期位相の指令値CR_PHSを各サブモジュール7に送信する。
その次のステップS220において、各サブモジュール7は、リセット信号CR_RSTに応答して、上記の指令値に従ってキャリア信号の周期および初期位相を設定する。ここで、各サブモジュール7は、受信した周期の指令値および初期位相の指令値が前値保持の場合に、リセット信号に応答してキャリア信号を再設定する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この出願の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力変換装置、2 電力変換回路部、3 制御装置、4 レグ回路、5 上アーム、6 下アーム、7,SM サブモジュール、8A,8B リアクトル、9A,9B アーム電流検出器、10 交流電圧検出器、11A,11B 直流電圧検出器、12 交流回路、13 連系変圧器、14 直流回路、15 制御指令、16 交流電流検出器、17 信号、20HB 変換回路(ブリッジ回路)、22A,22B スイッチング素子、23A,23B ダイオード、24 直流コンデンサ、26N,26P 入出力端子、27 電圧検出器、28 個別制御部、50 入力変換器、51 サンプルホールド回路、52 マルチプレクサ、53,73 A/D変換器、54 CPU、55 RAM、56 ROM、57 入出力インターフェイス、58 補助記憶装置、59 バス、60 直流電圧指令生成部、61 交流電圧指令生成部、62 循環電流指令生成部、63 コンデンサ電圧指令生成部、64 アーム電圧指令生成部、65 キャリア制御部、70 通信インターフェイス、71 キャリア信号生成器、72 ゲート信号生成器、A オフセット時間、CR_RST キャリアリセット信号、CR_PRD キャリア周期指令値、CR_PHS キャリア位相指令値、DR 固定遅延時間、Kcell サブモジュール数、Nn 低電位側直流端子、Np 高電位側直流端子、Nu,Nv,Nw 交流入力端子。

Claims (12)

  1. 直流回路と交流回路との間で電力変換を行う電力変換装置であって、
    複数のアームと、
    制御装置とを備え、
    各アームは、互いに直列接続された複数のサブモジュールを備え、
    各サブモジュールは、
    入出力端子対と、
    複数のスイッチング素子を含むブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路を介して前記入出力端子対に接続される蓄電素子とを含み、
    前記制御装置は、各サブモジュールの前記ブリッジ回路を位相シフトパルス幅変調によって制御し、各サブモジュールにおいて前記位相シフトパルス幅変調に用いられるキャリア信号の初期位相は他のサブモジュールと異なるように設定され、
    前記制御装置は、前記キャリア信号の周期を動的に変更する場合に、各サブモジュールにおける前記キャリア信号の位相が前記初期位相に等しいタイミングで前記キャリア信号の周期を変更する、電力変換装置。
  2. 前記制御装置は、前記キャリア信号の前記初期位相を動的に変更する場合に、各サブモジュールにおける前記キャリア信号の位相が変更前の前記初期位相に等しいタイミングで、前記キャリア信号の前記初期位相を変更する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置は、前記キャリア信号の初期位相を動的に変更する場合に、前記サブモジュールごとに初期設定された初期位相に前記複数のサブモジュール間で共通の調整値を加算することによって初期位相を変更する、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記キャリア信号の周期を第1の周期から第2の周期に変更する場合に、前記第1の周期と前記第2の周期との公倍数は、前記交流回路の電圧の周期の整数倍に等しい、請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御装置は、前記交流回路の前記周期の前記整数倍に等しい周期を有し、前記交流回路の電圧に同期したリセット信号を生成し、前記リセット信号とともに前記キャリア信号の周期および初期位相の指令値を各サブモジュールに送信し、
    各サブモジュールは、前記リセット信号に応答して、前記指令値に従って前記キャリア信号の前記周期および前記初期位相を設定する、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 各サブモジュールは、受信した前記周期の指令値および前記初期位相の指令値が前値保持の場合に、前記リセット信号に応答して前記キャリア信号を再設定する、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 直流回路と交流回路との間で電力変換を行う電力変換装置の制御方法であって、
    前記電力変換装置は、複数のアームを備え、
    各アームは、互いに直列接続された複数のサブモジュールを備え、
    各サブモジュールは、
    入出力端子対と、
    複数のスイッチング素子を含むブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路を介して前記入出力端子対に接続される蓄電素子とを含み、
    前記制御方法は、
    各アームの前記サブモジュールごとに異なる初期位相と各サブモジュールで共通の第1の周期とを有するキャリア信号を用いて、位相シフトパルス幅変調によって各サブモジュールの前記ブリッジ回路を制御するステップと、
    各サブモジュールにおける前記キャリア信号の位相が前記初期位相に等しいタイミングで、前記キャリア信号の周期を前記第1の周期から第2の周期に動的に変更するステップとを備える、電力変換装置の制御方法。
  8. 各サブモジュールにおける前記キャリア信号の位相が前記初期位相に等しいタイミングで、前記キャリア信号の前記初期位相を動的に変更するステップをさらに備える、請求項7に記載の電力変換装置の制御方法。
  9. 前記初期位相を動的に変更するステップは、前記サブモジュールごとに初期設定された初期位相に前記複数のサブモジュール間で共通の調整値を加算するステップを含む、請求項8に記載の電力変換装置の制御方法。
  10. 前記第1の周期と前記第2の周期との公倍数は、前記交流回路の電圧の周期の整数倍に等しい、請求項8または9に記載の電力変換装置の制御方法。
  11. 前記周期を動的に変更するステップおよび前記初期位相を動的に変更するステップの各々は、
    前記交流回路の前記周期の前記整数倍に等しい周期を有し、前記交流回路の電圧に同期したリセット信号を生成するステップと、
    前記リセット信号とともに前記キャリア信号の周期の指令値および初期位相の指令値を各サブモジュールに送信するステップと、
    各サブモジュールが、前記リセット信号に応答して、前記指令値に従って前記キャリア信号の前記周期および前記初期位相を設定するステップとを含む、請求項10に記載の電力変換装置の制御方法。
  12. 前記指令値に従って前記キャリア信号の前記周期および前記初期位相を設定するステップは、
    受信した前記周期の指令値および前記初期位相の指令値が前値保持の場合に、前記リセット信号に応答して前記キャリア信号を再設定するステップを含む、請求項11に記載の電力変換装置の制御方法。
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