JP7203796B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本開示は、スクロール圧縮機に関する。
近年、冷凍装置や空気調和装置等の冷凍サイクルにおいて、温暖化係数(GWP)の低い冷媒が用いられることによって、圧縮機から吐出される冷媒(吐出ガス)の温度が高くなる傾向にある。
低温用冷凍装置等の高圧力比運転条件下で用いられる圧縮機では、吐出ガス温度を低下させるために、圧縮機の圧縮行程中に冷媒液を注入する液インジェクション構造が採用されるものがある(例えば特許文献1及び特許文献2)。
特開2019-210867号公報 国際公開第2018/198164号
しかしながら、特許文献1のように液冷媒を圧縮室に供給する液インジェクションポートが固定スクロール端板に形成されている構成においては、圧縮室と連通する液インジェクションポートは、非インジェクション時に冷媒の圧縮に寄与しない空間(デッドボリューム)となる。このため、特許文献1の構成では、非インジェクション時において圧縮効率の低下を招く可能性がある。
これに対して、特許文献2の構成は、液冷媒を圧縮室に導く流路が固定スクロール端板に形成されていないので特許文献1のようなデッドボリュームは生じない。しかしながら、導入された液冷媒は、固定スクロール端板の背面側の限られた空間を介して圧縮室に導かれるので、固定スクロール端板(ひいては固定スクロール全体)の冷却という観点から効率的でない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、吐出ガスの温度上昇を抑制するとともに、非インジェクション時の圧縮効率の低下を抑制することができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のスクロール圧縮機は以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機は、渦巻状の固定側壁体が固定側端板上に設けられた固定スクロールと、前記固定側壁体とともに冷媒を圧縮する圧縮室を形成し前記固定スクロールの中心軸線に対して相対的に公転旋回運動する旋回スクロールと、を有する圧縮機構と、前記圧縮機構を内部に収容するハウジングと、該ハウジングの内部に設けられ、前記中心軸線に対する円周方向に沿った複数の方向において前記固定側端板の背面側から前記固定側壁体の外周側を介して前記圧縮室の吸入側を連通させる冷媒流路と、を備えている。
本開示によれば、吐出ガスの温度上昇を抑制するとともに、非インジェクション時の圧縮効率の低下を抑制することができる。
本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機を備えている冷凍サイクルの概略構成図である。 本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機においてハウジングに収容された固定スクロールの平面図である。 変形例に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
以下、本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機について、図1から図4を用いて説明する。
[スクロール圧縮機の構造について]
図1に示すように、スクロール圧縮機11は、凝縮器12、膨張弁13、蒸発器14、冷媒配管15等と共に冷凍サイクル10を構成している。この冷凍サイクル10は、更にインジェクション回路20を備えている。
インジェクション回路20は、インジェクション配管21、インジェクション配管21に設けられたストレーナ22、弁23及びキャピラリチューブ24を有している。
インジェクション配管21は、凝縮器12の冷媒出口に接続された冷媒配管15とスクロール圧縮機11とを接続しており、凝縮器12で凝縮された液冷媒をスクロール圧縮機11(詳細には、後述する液インジェクション管34)に導いている。
ストレーナ22は、インジェクション配管21を流通する液冷媒に含まれている異物を取り除く。
弁23は、インジェクション配管21を流通する液冷媒の流量を調整する。弁23は、例えば、開閉弁や流量調整弁等である。
キャピラリチューブ24は、インジェクション配管21を流通する液冷媒を液インジェクションに適した圧力に減圧する。
図2に示すように、スクロール圧縮機11は、密閉型のスクロール圧縮機であり、内部に密閉空間を有するハウジング33と、その密閉空間を分割するディスチャージカバー40と、冷媒を圧縮する圧縮機構60と、圧縮機構60の旋回スクロール80を公転旋回運動させる駆動軸95と、駆動軸95を駆動する電動モータ96と、を備えている。
ハウジング33は、上部ハウジング33A、中間ハウジング33B及び図示しない下部ハウジングによって、内部に密閉空間を形成している。
上部ハウジング33Aと中間ハウジング33Bとは、ディスチャージカバー40の外周端部を挟んだ状態で接続されている。すなわち、ディスチャージカバー40によってハウジング33の内部の密閉空間が中心軸線X方向に分割されている。分割された密閉空間のうち、上部ハウジング33Aに対応する密閉空間が吐出チャンバ53とされ、中間ハウジング33Bに対応する密閉空間が吸入室55とされている。
上部ハウジング33Aの上壁には冷媒を吐出するための吐出管31が設けられ、吐出チャンバ53と上部ハウジング33A(ハウジング33)の外部とを連通させている。
吐出管31は冷媒配管15に接続されており、吐出管31から吐出した冷媒が凝縮器12に導かれるように構成されている(図1参照)。
中間ハウジング33Bの側壁には冷媒を吸入するための吸入管32が設けられ、吸入室55と中間ハウジング33B(ハウジング33)の外部とを連通させている。
吸入管32は冷媒配管15に接続されており、蒸発器14で蒸発した冷媒が吸入室55に導かれるように構成されている(図1参照)。
吸入室55には、冷媒を圧縮するための圧縮機構60、駆動軸95、電動モータ96及び駆動軸95を軸支するサポート部材97が設けられている。
圧縮機構60は、固定側端板71上に渦巻状の固定側壁体75が立設された固定スクロール70及び旋回側端板81上に渦巻状の旋回側壁体85が立設された旋回スクロール80を有している。
固定スクロール70及び旋回スクロール80においては、固定側壁体75と旋回側壁体85とが互いに噛み合って圧縮室61を形成している。固定側壁体75の歯先と旋回側端板81の歯底との間、及び、旋回側壁体85の歯先と固定側端板71の歯底との間には、各壁体の熱膨張を考慮したチップ隙間が設定されている。
固定スクロール70は、固定側端板71の外周端部に形成された固定部74によってサポート部材97に対して固定されている。図3に示すように、固定部74は半径方向の外側に向かって突出しており、円周方向に複数個所設けられている。サポート部材97は中間ハウジング33Bに固定されているので、固定スクロール70はサポート部材97を介して中間ハウジング33Bに固定されていることになる。
なお、ここでいう「半径方向」や「円周方向」とは、固定スクロール70の中心軸線Xに対するものである。
旋回スクロール80は、駆動軸95及び自転防止機構(例えば、オルダムリンク)によって固定スクロール70の中心軸線Xに対して公転旋回運動するように構成されている。
固定スクロール70の上方(固定側端板71の背面側)にはディスチャージカバー40が配置されており、固定側端板71の背面とともに背圧室54及び冷媒流路51(環状流路52を含む)を画定している。詳細には次の通りである。
図2及び図3に示すように、固定側端板71の背面には、中心軸線X周りに円環状に形成された突条部73が設けられている。また、固定側端板71の背面に対向するディスチャージカバー40の面には、突条部73の形状に対応する円環状に形成された溝部42が設けられている。
図2に示すように、突条部73と溝部42とは互いに嵌合するように構成されている。突条部73が溝部42に嵌合された状態において、突条部73の内側にある固定側端板71の背面と溝部42の内側にあるディスチャージカバー40の面との間には所定の空間が形成されている。この空間が背圧室54とされている。この背圧室54は、突条部73の内側で円形状に形成されている。
突条部73が溝部42に嵌合された状態において、突条部73の先端面と溝部42の底面との間には所定の空間が形成されている。この空間が環状流路52とされている。この環状流路52は、突条部73と溝部42とによって円環状に形成されている。また、突条部73の外側にある固定側端板71の面と溝部42の外側にあるディスチャージカバー40の面との間には所定の空間が形成されている。この空間及び環状流路52が冷媒流路51とされている。
溝部42の内周面と突条部73の内周面との間にはOリング94が設けられており、背圧室54と冷媒流路51との間をシールしている。
一方、溝部42の外周面と突条部73の外周面との間にはシール部材(例えば、Oリング)が設けられておらず隙間が形成されている。この隙間は、円周方向に沿って少なくとも複数個所に(例えば全周に亘って)形成されている。この隙間も冷媒流路51の一部である。
なお、図4に示すように、溝部42の外周面からリング溝を省略することで、強制的にOリングが設けられないように構成してもよい。これによって、組付け時に誤って不要なOリングを設けてしまうことを回避できる。
固定側端板71には、圧縮室61と背圧室54とを連通する吐出ポート72が形成されている。また、ディスチャージカバー40には、背圧室54と吐出チャンバ53とを連通する吐出ポート41(固定側端板71の吐出ポート72とは異なる)が形成されている。つまり、圧縮室61と吐出チャンバ53とは、吐出ポート72、背圧室54及び吐出ポート41を介して連通している。
背圧室54においては、吐出ポート72の出口部分にリード弁92及びリード弁92の可動範囲を規制するリテーナ93が設けられている。
上部ハウジング33Aの壁面にはインジェクション配管21から液冷媒を導くための液インジェクション管34が設けられ、環状流路52と上部ハウジング33A(ハウジング33)の外部とを連通させている。
[冷媒の流れについて]
以上のように構成されたスクロール圧縮機11において、冷媒は次のように流通する。
すなわち、蒸発器14(図1参照)で蒸発した冷媒は、冷媒配管15を介して吸入管32からスクロール圧縮機11の吸入室55に導かれる。
吸入室55に導かれた冷媒は、圧縮機構60(圧縮室61)の周囲から圧縮室61に取り込まれる。圧縮室61に取り込まれた冷媒は、旋回スクロール80の公転旋回運動によって容積が変化する圧縮室61で圧縮され、固定側端板71の中央部分に形成された吐出ポート72から背圧室54に導かれる。
背圧室54に導かれた冷媒は、ディスチャージカバー40に形成された吐出ポート41を介して吐出チャンバ53に導かれる。
吐出チャンバ53に導かれた冷媒は、吐出管31から吐出管31に接続された冷媒配管15を介して凝縮器12(図1参照)に導かれる。
図1に示すように、凝縮器12に導かれた冷媒は熱交換によって凝縮され、一部の液冷媒がインジェクション液としてインジェクション配管21に導かれるとともに残りの冷媒が冷媒配管15を介して膨張弁13に導かれる。
膨張弁13に導かれた冷媒は膨張(減圧)され、蒸発器14に導かれる。
一方、インジェクション配管21に導かれたインジェクション液は、ストレーナ22、弁23及びキャピラリチューブ24を介してスクロール圧縮機11に設けられた液インジェクション管34に導かれる。
図2及び図3の示すように、液インジェクション管34に導かれたインジェクション液(矢印で図示)は、冷媒流路51の環状流路52に流入する。
図3に示すように、環状流路52に流入したインジェクション液は、環状流路52の形状に沿うように拡散して、環状流路52を満たす。
環状流路52に導かれたインジェクション液は、中心軸線Xを中心として半径方向外側に向かって環状流路52の外周縁から固定側端板71の背面側に流出する。
このとき、前述した通り、溝部42の外周面と突条部73の外周面との間には円周方向に沿って少なくとも複数個所に隙間が形成されているので、インジェクション液は隙間を介して円周方向に沿った複数の方向に流出することになる。例えば、溝部42の外周面と突条部73の外周面との間の隙間が全周に亘って形成されていれば、インジェクション液は全周方向に亘って流出することになる。
なお、インジェクション液が円滑に流出するように、隙間の形状を工夫してもよい。例えば、溝部42の外周面及び/又は突条部73の外周面において、中心軸線Xの方向に沿った浅溝を円周方向に複数形成してもよい。
図2に示すように、固定側端板71の背面側に流出したインジェクション液は、固定側端板71の背面側及び固定側壁体75の外周側を介して圧縮室61の吸入側に導かれて、蒸発器14から吸入室55に導かれた冷媒とともに圧縮機構60で圧縮される。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
ハウジング33の内部に設けられ、中心軸線Xに対する円周方向に沿った複数の方向において固定側端板71の背面側から固定側壁体75の外周側を介して圧縮室61の吸入側を連通させる冷媒流路51を備えているので、固定側端板71の背面側にインジェクション液として導入された液冷媒を冷媒流路51によって固定側端板71の背面側から固定側壁体75の外周側に導くことができる。このため、インジェクション液によって固定スクロール70を冷却することができる。これによって、圧縮室61で圧縮される冷媒(吐出ガス)の温度上昇を抑制することができる。また、固定側壁体75の熱膨張を抑制することができ、チップ隙間を小さく設定することができる。
また、中心軸線Xに対する全周方向において固定側端板71の背面側から固定側壁体75の外周側を介して圧縮室61の吸入側にインジェクション液が導かれる場合、インジェクション液によって固定スクロール70を全周方向に亘って冷却することができる。これによって、固定スクロール70を更に効率的に冷却することができる。
また、インジェクション液は、冷媒流路51によって固定側壁体75の外周側を介して圧縮室61の吸入側に導かれるので、圧縮室61に吸入される吸入冷媒(蒸発器14から導かれた冷媒)を冷却することができる。これによって、圧縮室61で圧縮される冷媒の温度上昇を更に抑制することができる。
また、インジェクション液が流通する冷媒流路51が固定スクロール70に形成されていないので、非インジェクション時でも冷媒流路51がデッドボリュームにならない。このため、非インジェクション時の圧縮効率の低下を抑制することができる。
また、環状流路52によって、簡便な構造で中心軸線Xに対する半径方向の外側に向かってインジェクション液を流出させることができる。
また、冷媒流路51は、ディスチャージカバー40と固定側端板71とによって画定されているので、固定スクロール70にデッドボリュームを生じさせることなく、かつ、簡便な構造によって冷媒流路51を画定することができる。更に、環状流路52は、溝部42と突条部73とによって画定されているので、簡便な構造によって環状流路52を画定することができる。
また、溝部42の外周面と突条部73の外周面との間には冷媒流路51の一部としての隙間が形成されているので、簡便な構造で環状流路52の外周縁からインジェクション液を流出させることができる。
なお、図4に示すように、環状流路52を中心軸線X方向に拡張することで、環状流路52の流路断面積を増大させてもよい。
以上の通り説明した本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機は、例えば以下のように把握される。
すなわち、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)は、渦巻状の固定側壁体(75)が固定側端板(71)上に設けられた固定スクロール(70)と、前記固定側壁体(75)とともに冷媒を圧縮する圧縮室(61)を形成し前記固定スクロール(70)の中心軸線(X)に対して相対的に公転旋回運動する旋回スクロール(80)と、を有する圧縮機構(60)と、前記圧縮機構(60)を内部に収容するハウジング(33)と、該ハウジング(33)の内部に設けられ、前記中心軸線(X)に対する円周方向に沿った複数の方向において前記固定側端板(71)の背面側から前記固定側壁体(75)の外周側を介して前記圧縮室(61)の吸入側を連通させる冷媒流路(51)と、を備えている。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)は、ハウジング(33)の内部に設けられ、中心軸線(X)に対する円周方向に沿った複数の方向において固定側端板(71)の背面側から固定側壁体(75)の外周側を介して圧縮室(61)の吸入側を連通させる冷媒流路(51)を備えているので、固定側端板(71)の背面側にインジェクション液として導入された液冷媒を冷媒流路(51)によって固定側端板(71)の背面側から固定側壁体(75)の外周側に導くことができる。このため、インジェクション液によって固定スクロール(70)を冷却することができる。これによって、圧縮室(61)で圧縮される冷媒(吐出ガス)の温度上昇を抑制することができる。また、固定側壁体(75)の熱膨張を抑制することができ、チップ隙間を小さく設定することができる。
また、インジェクション液は、冷媒流路(51)によって固定側壁体(75)の外周側を介して圧縮室(61)の吸入側に導かれるので、圧縮室(61)に吸入される吸入冷媒を冷却することができる。これによって、圧縮室(61)で圧縮される冷媒の温度上昇を更に抑制することができる。
また、インジェクション液が流通する冷媒流路(51)が固定スクロール(70)に形成されていないので、非インジェクション時でも冷媒流路(51)がデッドボリュームにならない。このため、非インジェクション時の圧縮効率の低下を抑制することができる。
また、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)において、前記冷媒流路(51)は、前記中心軸線(X)に対する全周方向において前記固定側端板(71)の背面側から前記固定側壁体(75)の外周側を介して前記圧縮室(61)の吸入側を連通させる。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)において、冷媒流路(51)は、中心軸線(X)に対する全周方向において固定側端板(71)の背面側から固定側壁体(75)の外周側を介して圧縮室(61)の吸入側を連通させるので、インジェクション液として導入された液冷媒を中心軸線(X)に対する全周方向に亘って固定側端板(71)の背面側から固定側壁体(75)の外周側に導くことができる。このため、インジェクション液によって固定スクロール(70)を全周方向に亘って冷却することができる。これによって、固定スクロール(70)を更に効率的に冷却することができる。
また、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)において、前記冷媒流路(51)は、液冷媒が導入されるとともに前記固定側端板(71)の背面側で前記中心軸線(X)周りに円環状に形成される環状流路(52)を有し、該環状流路(52)は、外周縁が前記固定側端板(71)の背面側に連通している。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)において、冷媒流路(51)は、液冷媒が導入されるとともに固定側端板(71)の背面側で中心軸線(X)周りに円環状に形成される環状流路(52)を有し、環状流路(52)は、外周縁が固定側端板(71)の背面側に連通しているので、簡便な構造で中心軸線(X)に対する半径方向の外側に向かってインジェクション液を流出させることができる。
また、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)は、前記固定側端板(71)の背面側に設けられたディスチャージカバー(40)を備え、前記冷媒流路(51)は、前記ディスチャージカバー(40)と前記固定側端板(71)とによって画定されている。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)は、固定側端板(71)の背面側に設けられたディスチャージカバー(40)を備え、冷媒流路(51)は、ディスチャージカバー(40)と固定側端板(71)とによって画定されているので、固定スクロール(70)にデッドボリュームを生じさせることなく、かつ、簡便な構造によって冷媒流路(51)を画定することができる。
また、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)において、前記ディスチャージカバー(40)の前記固定側端板(71)の背面に対向する面には、前記中心軸線(X)周りに円環状の溝部(42)が形成され、前記固定側端板(71)の背面には、前記溝部(42)に嵌合する円環状の突条部(73)が形成され、前記環状流路(52)は、前記溝部(42)と該溝部(42)に嵌合された前記突条部(73)とによって画定されている。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)において、ディスチャージカバー(40)の固定側端板(71)の背面に対向する面には、中心軸線(X)周りに円環状の溝部(42)が形成され、固定側端板(71)の背面には、溝部(42)に嵌合する円環状の突条部(73)が形成され、環状流路(52)は、溝部(42)と溝部(42)に嵌合された突条部(73)とによって画定されているので、簡便な構造によって環状流路(52)を画定することができる。
また、本開示の一態様に係るスクロール圧縮機(11)において、前記溝部(42)の外周面と前記突条部(73)の外周面との間には隙間が形成されている。
本態様に係るスクロール圧縮機(11)において、溝部(42)の外周面と突条部(73)の外周面との間には隙間が形成されているので、環状流路(52)の外周縁からインジェクション液を流出させることができる。
10 冷凍サイクル
11 スクロール圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
15 冷媒配管
20 インジェクション回路
21 インジェクション配管
22 ストレーナ
23 弁
24 キャピラリチューブ
31 吐出管
32 吸入管
33 ハウジング
33A 上部ハウジング(ハウジング)
33B 中間ハウジング(ハウジング)
34 液インジェクション管
40 ディスチャージカバー
41 吐出ポート
42 溝部
51 冷媒流路
52 環状流路
53 吐出チャンバ
54 背圧室
55 吸入室
60 圧縮機構
61 圧縮室
70 固定スクロール
71 固定側端板
72 吐出ポート
73 突条部
74 固定部
75 固定側壁体
80 旋回スクロール
81 旋回側端板
85 旋回側壁体
92 リード弁
93 リテーナ
94 Oリング
95 駆動軸
96 電動モータ
97 サポート部材

Claims (5)

  1. 渦巻状の固定側壁体が固定側端板上に設けられた固定スクロールと、前記固定側壁体とともに冷媒を圧縮する圧縮室を形成し前記固定スクロールの中心軸線に対して相対的に公転旋回運動する旋回スクロールと、を有する圧縮機構と、
    前記圧縮機構を内部に収容するハウジングと、
    該ハウジングの内部に設けられ、前記中心軸線に対する円周方向に沿った複数の方向において前記固定側端板の背面側から前記固定側壁体の外周側を介して前記圧縮室の吸入側を連通させる冷媒流路と、
    を備え
    前記冷媒流路は、液冷媒が導入されるとともに前記固定側端板の背面側で前記中心軸線周りに円環状に形成される環状流路を有し、
    該環状流路は、外周縁が前記固定側端板の背面側に連通しているスクロール圧縮機。
  2. 前記冷媒流路は、前記中心軸線に対する全周方向において前記固定側端板の背面側から前記固定側壁体の外周側を介して前記圧縮室の吸入側を連通させる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記固定側端板の背面側に設けられたディスチャージカバーを備え、
    前記冷媒流路は、前記ディスチャージカバーと前記固定側端板とによって画定されている請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記ディスチャージカバーの前記固定側端板の背面に対向する面には、前記中心軸線周りに円環状の溝部が形成され、
    前記固定側端板の背面には、前記溝部に嵌合する円環状の突条部が形成され、
    前記環状流路は、前記溝部と該溝部に嵌合された前記突条部とによって画定されている請求項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記溝部の外周面と前記突条部の外周面との間には隙間が形成されている請求項に記載のスクロール圧縮機。
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