JP7203581B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、安定化された出力電圧を供給可能な電源回路に関する。
低消費電流の回路において搭載される電源回路として、例えば、低飽和動作が可能な安定化電源回路(以下、「LDO(Low Drop-Out)レギュレータ回路」と称する)が用いられている。LDOレギュレータ回路は、バッテリーを電源に用いるバッテリー駆動機器などに採用されている。
図4は、従来のLDOレギュレータ回路の構成の第1例を示す回路図である。LDOレギュレータ回路は、出力電圧を抵抗RD51、RD52で分圧した帰還電圧を、基準電圧源V2の出力の基準電圧と比較して差分を増幅する誤差増幅器OP51と、誤差増幅器OP51の出力をゲートに入力し、このゲートの入力電圧によりLDOレギュレータ回路の出力電圧を調整する出力用トランジスタM51とを備える。
LDOレギュレータ回路では、一般に出力端子(VOUT)とグランド(GND)との間に出力電圧の安定化用のコンデンサCOUTを接続して使用する。ここで、LDOレギュレータ回路の出力端子に接続される負荷を負荷抵抗ROUTで示している。安定化用コンデンサCOUTにより、出力端子に発生する極を利用して出力電圧の安定化を図る。また、安定化用コンデンサCOUTは、急激な負荷変動の際に出力端子電圧の平滑化の役割も兼ねる。
しかしながら、LDOレギュレータ回路の出力端子において発生する極は、負荷となる抵抗ROUTの抵抗値によりその周波数が変化する。出力用トランジスタM51の出力インピーダンスが負荷抵抗ROUTのインピーダンスに対し十分大きいとすると、安定化用コンデンサCOUTと負荷抵抗ROUTにより発生する極の周波数は以下の式1ようになる。
Figure 0007203581000001
OUT:安定化用コンデンサの容量値、ROUT:負荷抵抗の抵抗値
したがって、出力端子において発生する極の周波数は、負荷抵抗ROUTの抵抗値により変化し、抵抗値が大きい場合には低い周波数側に移動する。
一方で、誤差増幅器OP51及び出力用トランジスタM51において発生する極が存在する。このため、負荷抵抗ROUTの抵抗値が大きい場合には、これら二つの極の周波数が非常に近くなり、低い周波数で帰還電圧の位相が180°遅れてLDOレギュレータ回路が発振する場合がある。
LDOレギュレータ回路の発振を抑止する構成として、例えば、図4に示した第1例の構成が提案されている。図4のLDOレギュレータ回路は、出力電圧を制御する出力用トランジスタM51と並列に、ゲート及びソースが共通のノードに接続された第2のトランジスタM52を有する。トランジスタM52のドレインは位相補償抵抗R51に接続され、位相補償抵抗R51の他端がグランドに接続されている。また、トランジスタM52のドレインには位相補償コンデンサC51が接続され、位相補償コンデンサC51の他端が誤差増幅器OP51の非反転入力端子に接続された構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
この第1例では、帰還電圧生成用の抵抗RD51、RD52を介して出力端子から帰還される電圧信号に加え、位相補償コンデンサC51を介して出力端子を経由せずに帰還される信号が加算される。これにより、誤差増幅器OP51の非反転入力端子の周波数特性において位相の遅れを戻すゼロとなる作用が得られ、出力端子に接続された安定化用コンデンサCOUTにより発生する極を打ち消すように作用し、LDOレギュレータ回路の出力電圧を安定させることができる。
図4に示した第1例の構成の問題点としては、トランジスタM52のドレイン電流がグランドに流れることであり、回路が消費する無効な電流(以下、無効電流と称する)が増加する課題が生じる。
バッテリー駆動機器の低消費電流化に伴い、搭載するLDOレギュレータ回路の負荷となる機器の低消費電流化が進んでいる。このため、LDOレギュレータ回路においてグランドに流す無効電流の割合が問題視されるようになってきている。無効電流を減少させる方策として、例えば、図5に示した第2例の構成が提案されている。
図5は、従来のLDOレギュレータ回路の構成の第2例を示す回路図である。第2例のLDOレギュレータ回路は、図4の第1例と比較して、第2のトランジスタM52のドレインに接続された位相補償抵抗R51の他端が、出力端子に接続された構成となっている(例えば、特許文献2参照)。この第2例では、LDOレギュレータ回路の負荷電流が急激に増加または減少した際などに、位相補償抵抗R51に発生する電位差が、位相補償コンデンサC51を介して誤差増幅器OP51の入力に帰還される。このため、出力電圧が帰還電圧生成用の抵抗RD51、RD52で決まる制御目標値に達するまでに遅延が生じる。この遅延は、帰還電圧生成用の抵抗RD51、RD52の値を大きくするほど遅延時間が長くなり、低消費電流化を図ったLDOレギュレータ回路において、特性上の課題となっていた。
特許第4344646号公報 特開2002-032133号公報
上述したように、図4に示した第1例の構成では、位相補償抵抗R51からグランドに所定量の無効電流が流れるため、低消費電流化を図る際に無効電流の割合が大きくなり、さらなる低消費電流化において制約を受けるという課題がある。
また、図5に示した第2例の構成では、位相補償抵抗R51に発生する電位差が位相補償コンデンサC51を介して誤差増幅器OP51に帰還されるため、負荷電流の変動に対して出力電圧が制御目標値に達するまでに遅延が生じるという課題がある。
本発明は、無効電流を低減して低消費電流化を図ることができ、また、負荷電流が変動した際に出力電圧の整定時間を短縮することが可能な電源回路を提供することを目的とする。
本発明は、ドレインから出力電圧を得るMOSトランジスタによる出力用の第1のトランジスタと、基準電圧と前記出力電圧を分圧して得られる帰還電圧との差分を増幅した出力を前記第1のトランジスタのゲート電圧として供給する誤差増幅器と、ゲート、ソースが前記第1のトランジスタのゲート、ソースとそれぞれ相互に接続された、位相補償用の第2のトランジスタ、及び第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタのドレインと前記誤差増幅器の前記帰還電圧の入力端子との間に接続される位相補償用のキャパシタと、を有し、前記第2のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのドレインとの間には、位相補償用の第1の抵抗と、デプレッション型のMOSトランジスタによる第4のトランジスタのドレイン及びソースとが直列に設けられ、前記第3のトランジスタのドレインと前記第4のトランジスタのゲートとの間に第2の抵抗が接続され、前記第3のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのドレインとの間に第3の抵抗が接続され、前記第4のトランジスタのゲートとグランドとの間に一定の電流を流す定電流源が接続されている、電源回路を提供する。
また、本発明は、上記の電源回路であって、前記定電流源は、前記第4のトランジスタと同じ閾値電圧を持つデプレッション型のMOSトランジスタによる第5のトランジスタと、前記第5のトランジスタのゲートとソースとの間に接続される第4の抵抗とを有し、前記第5のトランジスタのドレインが前記第4のトランジスタのゲートに接続され、前記第5のトランジスタのゲート及び前記第4の抵抗の他端がグランドに接続される、電源回路を提供する。
また、本発明は、上記の電源回路であって、ゲート、ソースが前記第1のトランジスタのゲート、ソースとそれぞれ相互に接続された第6のトランジスタと、前記第6のトランジスタのドレインと前記第4の抵抗との間に接続されるデプレッション型のMOSトランジスタによる第7のトランジスタとを有し、前記第6のトランジスタのドレインと前記第7のトランジスタのドレインとが接続され、前記第7のトランジスタのゲートがグランドに接続され、前記第7のトランジスタのソースが前記第4の抵抗と前記第5のトランジスタのソースとの接続点に接続される、電源回路を提供する。
本発明によれば、無効電流を低減して低消費電流化を図ることができ、また、負荷電流が変動した際に出力電圧の整定時間を短縮することが可能な電源回路を提供できる。
第1の実施形態の電源回路の構成を示す回路図である。 第2の実施形態の電源回路の構成を示す回路図である。 LDOレギュレータ回路の負荷電流に対する過渡応答特性の一例を示す特性図である。 従来のLDOレギュレータ回路の構成の第1例を示す回路図である。 従来のLDOレギュレータ回路の構成の第2例を示す回路図である。
以下、本発明に係る電源回路を具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、電源回路の構成例として、MOSFETを用いたLDOレギュレータ回路による安定化電源回路の構成例を例示する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電源回路の構成を示す回路図である。第1の実施形態の電源回路としてのLDOレギュレータ回路は、出力電圧を得るためのPチャンネル型のMOSトランジスタ(MOSFET)により構成された出力用トランジスタ(第1のトランジスタ)M1と、出力電圧に比例する帰還電圧と所定の基準電圧との差分を増幅した出力をゲート電圧として出力用トランジスタM1のゲートに供給する誤差増幅器OP1とを備える。
出力用トランジスタM1のソースは、電源電圧VDDを供給する第1の電圧源V1に接続される。出力用トランジスタM1のドレインは、出力端子VOUTに接続されるとともに、直列接続された抵抗RD1、RD2の一端(抵抗RD1側の一端)に接続され、抵抗RD1、RD2の他端(抵抗RD2側の一端)はグランド(GND)に接続される。抵抗RD1、RD2は、出力端子VOUTから出力される出力電圧を抵抗比により分圧して帰還電圧を生成する分圧回路として機能する。抵抗RD1と抵抗RD2の接続ノードは、誤差増幅器OP1の非反転入力端子に接続され、帰還電圧が誤差増幅器OP1に帰還される。誤差増幅器OP1の反転入力端子には、参照用の基準電圧を発生する定電圧源である第2の電圧源V2が接続される。誤差増幅器OP1の出力端子は出力用トランジスタM1のゲートに接続され、誤差増幅器OP1は、帰還電圧と基準電圧とを比較して差分を増幅し、出力用トランジスタM1のゲートに入力する。出力用トランジスタM1は、ゲートの入力電圧によりLDOレギュレータ回路の出力電圧を調整する。LDOレギュレータ回路の出力端子VOUTには、負荷抵抗ROUTで表す負荷回路が接続される。出力端子VOUTとグランドとの間には、出力電圧の安定化用のコンデンサCOUTが接続される。
LDOレギュレータ回路は、出力用トランジスタM1と並列に、位相補償用のトランジスタとして、ゲート及びソースがそれぞれ共通のノードに相互に接続されたPチャンネル型のMOSFETにより構成された第2のトランジスタM2、第3のトランジスタM3を備える。トランジスタM2のドレインには位相補償用のキャパシタとしての位相補償コンデンサC1が接続され、位相補償コンデンサC1の他端は分圧回路である抵抗RD1と抵抗RD2の接続ノードに接続される。すなわち、位相補償コンデンサC1はトランジスタM2のドレインと誤差増幅器OP1の帰還電圧の入力端子との間に接続される。
また、第2のトランジスタM2のドレインには位相補償抵抗(第1の抵抗)R1の一端が接続され、位相補償抵抗R1の他端には、Nチャンネルのデプレッション型のMOSトランジスタ(MOSFET)により構成された第4のトランジスタM4のドレインが接続され、トランジスタM4のソースが出力端子VOUTに接続される。すなわち、第2のトランジスタのドレインと出力用トランジスタM1のドレインとの間には、位相補償抵抗R1とデプレッション型の第4のトランジスタのドレイン及びソースとが直列に設けられる。
第4のトランジスタM4のゲートには第2の抵抗R2が接続され、抵抗R2の他端は第3のトランジスタM3のドレインと接続される。トランジスタM3のドレインには、抵抗R2と並列に第3の抵抗R3が接続され、抵抗R3の他端が出力端子VOUTに接続される。すなわち、第3のトランジスタM3のドレインと第4のトランジスタM4のゲートとの間に第2の抵抗R2が接続され、第3のトランジスタM3のドレインと出力用トランジスタM1のドレインとの間に第3の抵抗R3が接続される。
さらに、第4のトランジスタM4のゲートとグランドとの間には、第5のトランジスタM5及び第4の抵抗R4により構成される定電流源が接続される。第5のトランジスタM5は、第4のトランジスタM4と同じ閾値電圧を持つ、Nチャンネルのデプレッション型のMOSトランジスタ(MOSFET)により構成され、そのドレインが第4のトランジスタM4のゲートに接続される。第5のトランジスタM5のゲートはグランドに接続され、トランジスタM5のソースは抵抗R4に接続され、抵抗R4の他端はグランドに接続される。すなわち、トランジスタM5のゲートとソースとの間に抵抗R4が接続される。ここで、第5のトランジスタM5及び抵抗R4は、第3のトランジスタM3から抵抗R2を介してグランドに一定の電流を流す定電流源として機能する。なお、トランジスタM4とトランジスタM5とは、同じ閾値電圧を有するものとするため、同一の半導体製造プロセスによって構成されるトランジスタのペアを用いることが好ましい。
次に、第1の実施形態のLDOレギュレータ回路の動作を説明する。
位相補償信号である位相補償抵抗R1にて発生する電位差は、第2のトランジスタM2のドレイン電流に比例する。LDOレギュレータ回路の出力電流が小さい場合、トランジスタM2のドレイン電流が減少して位相補償抵抗R1にて発生する電位差も減少するため、十分な位相補償が行えない不具合が生じ得る。よって、出力電流が小さい状態でも位相補償を十分に行うためには、位相補償抵抗R1の抵抗値を大きく設定する必要がある。一方、LDOレギュレータ回路がある程度大きい電流を出力している場合、トランジスタM2のドレイン電流が増加しているため、位相補償抵抗R1にて発生する電位差が大きくなり、過剰な位相補償信号が位相補償コンデンサC1を介して誤差増幅器OP1の非反転入力端子に入力される。結果として、LDOレギュレータ回路の過渡応答の遅れとなる。過渡応答の遅延を改善するためには、位相補償抵抗R1の抵抗値を小さく設定する必要がある。
上記の相反する2つの条件を考慮し、出力電流が小さい場合の位相補償特性と、出力電流がある程度大きい場合の過渡応答特性とを両立させるためには、LDOレギュレータ回路の出力電流に応じて、位相補償信号を発生する抵抗R1の抵抗値が変化することが望ましい。本実施形態では、LDOレギュレータ回路の出力電流に応じて、位相補償信号を発生する第1の抵抗R1を含む位相補償信号発生部の回路の抵抗値を変化させる構成とする。さらに、位相補償信号発生部の抵抗値を可変とする構成を、グランドに流れる無効電流を抑制する構成によって実現する。
第1の実施形態のLDOレギュレータ回路では、位相補償抵抗R1と出力端子VOUTとの間に、Nチャンネルのデプレッション型のMOSFETにより構成された第4のトランジスタM4を挿入し、トランジスタM4のドレインを抵抗R1側に、ソースを出力端子VOUT側にそれぞれ接続する。また、トランジスタM4のゲートには、トランジスタM4と同じ閾値電圧を持つNチャンネルのデプレッション型のMOSFETにより構成された第5のトランジスタM5のドレインを接続する。トランジスタM5のゲートはグランドに接続し、ソースは抵抗R4を介してグランドに接続する。また、トランジスタM4のゲートには、抵抗R2を介してトランジスタM1、M2とゲート及びソースがそれぞれ共通のノードに接続された第3のトランジスタM3のドレインを接続し、トランジスタM3のドレインには抵抗R2と並列に抵抗R3を接続し、抵抗R3を介して出力端子VOUTと接続する。これにより、LDOレギュレータ回路の出力電流に比例した電流を抵抗R3に流すように構成している。
LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない状態では、トランジスタM2、M3のドレイン電流は小さく、抵抗R3ではほとんど電位差は発生しない。一方、抵抗R2にはトランジスタM5のドレイン電流が流れ、トランジスタM4のゲート-ソース間の電位差をマイナス側にバイアスする。MOSトランジスタのON抵抗は、ドレイン-ソース間の電位差が小さく、非飽和領域で動作している場合、以下の式2のようになる。
Figure 0007203581000002
ON4:M4ON抵抗、β:M4トランスコンダクタンス係数、Vth4:M4閾値電圧(Vth4<0)、Vgs4:M4ゲート-ソース間電位差
また、トランジスタM5は、ゲート-ソース間に抵抗R4が挿入されており、トランジスタM5のドレイン電流は、トランジスタM5の閾値電圧Vth5と抵抗R4の抵抗値とにより、トランジスタM5のドレイン-ソース間電圧に関わらず一定値に制限される。トランジスタM5のドレイン電流は抵抗R2に流れ、トランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4をマイナス側にバイアスする。抵抗R2と抵抗R4の抵抗値が等しい時、トランジスタM4のON抵抗RON4はおおよそ以下の式3で表される。
Figure 0007203581000003
β:M5トランスコンダクタンス係数、Vth5:M5閾値電圧(Vth5<0)、ID5:M5ドレイン電流
ここで、トランジスタM4とトランジスタM5は、同じ閾値電圧を持つデプレッション型のトランジスタであるため、互いの閾値は打消し合い、ON抵抗に対する閾値電圧のばらつきは軽減される。抵抗R3の抵抗値が十分大きい場合、トランジスタM5のゲート-ソース間の電位差はトランジスタM5の閾値電圧Vth5に近くなる。トランジスタM5のドレイン電流ID5をID5≒-Vth5/R4とすると、上記の式3は以下の式4のようになる。
Figure 0007203581000004
トランジスタM5の閾値電圧Vth5のばらつきの範囲の中心値をVth5tとして、Vth5=Vth5t(1±d)の範囲でばらつくとすると、トランジスタM4のON抵抗は以下の式5のように近似される。
Figure 0007203581000005
上記の式5において、トランジスタM5の閾値電圧Vth5の成分が平方根の中にあるため、単純に抵抗R2に定電流を流した場合に比べ、トランジスタM4のON抵抗RON4は、トランジスタM4、M5の閾値電圧のばらつきの影響を受けにくい構成になっている。トランジスタM4、M5は、同一の半導体製造プロセスによって構成されるトランジスタを用いることによって、閾値電圧のばらつきをキャンセルできる。
式5より、トランジスタM4のON抵抗は、LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない場合に大きくなる。トランジスタM4のON抵抗は位相補償抵抗R1と直列に接続されており、LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない場合において、位相補償信号を発生させる抵抗R1及びトランジスタM4による位相補償信号発生部の抵抗値を大きくすることができる。
LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない状態から、出力電流が増加すると、トランジスタM2、M3のドレイン電流が増加してトランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4をプラス側にバイアスする。この結果、トランジスタM4のON抵抗は減少し、位相補償信号を発生させる位相補償信号発生部の抵抗値、すなわち抵抗R1とトランジスタM4のON抵抗との合成抵抗値は減少し、ほぼ抵抗R1の抵抗値となる。このように、本実施形態では、トランジスタM2、M3のドレイン電流の大小に応じて、トランジスタM4のON抵抗が増減する構成となっており、抵抗R1及びトランジスタM4による位相補償信号発生部の抵抗値を出力電流に応じて変化させることが可能である。
また、トランジスタM3から抵抗R2を介してグランドに流れる無効電流は、トランジスタM5、抵抗R4によって一定値に制限されるため、出力電流の大小に関わらず無効電流を抑制することができる。
なお、第4のトランジスタM4のドレイン-ソース間に並列に、すなわち位相補償抵抗R1に直列に出力端子VOUTとの間に、小電流時にトランジスタM4が完全にOFFにならないようにトランジスタM4をバイパスする大きな抵抗値の抵抗を接続する構成としてもよい。
図3は、LDOレギュレータ回路の負荷電流に対する過渡応答特性の一例を示す特性図である。図3に示すように、LDOレギュレータ回路の負荷電流が急激に増加または減少した場合、位相補償抵抗R1において発生する電位差が位相補償コンデンサC1を介して誤差増幅器OP1の入力に帰還される。ここで、位相補償信号発生部の抵抗値が大きい場合、図中実線で示すように、負荷電流の変動に対して出力電圧が制御目標値に戻るまでに遅延が生じる。また、負荷電流が急激に減少した場合に出力電圧のオーバーシュートが規定値を超えることが生じ得る。一方、位相補償信号発生部の抵抗値が小さい場合、図中破線で示すように、負荷電流の変動に対する出力電圧の整定時間を短くでき、オーバーシュートも低減できる。
本実施形態の構成では、図中破線で示したように、LDOレギュレータ回路の出力電流が増加した場合に位相補償抵抗R1とトランジスタM4のON抵抗との合成抵抗値を低減できる。これにより、負荷電流の変動時の出力電圧の応答時間を短縮でき、過渡応答特性を改善できる。
以上のような動作により、第1の実施形態のLDOレギュレータ回路では、出力電流の増減に応じて抵抗R1及びトランジスタM4の合成抵抗値を変化させ、出力電流の大小に関わらず、ほぼ一定の位相補償信号を得ることが可能となる。これにより、出力電流が小さい状態では十分な位相補償を実行でき、出力電流が大きい状態では過渡応答の特性を改善できる。よって、LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない状態での位相余裕の確保と、負荷電流が変動した際の、レギュレータ回路の出力電圧の整定時間の短縮とが可能となる。また、LDOレギュレータ回路の無効電流を低減して低消費電流化を図ることができる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態の電源回路の構成を示す回路図である。第2の実施形態のLDOレギュレータ回路は、トランジスタM1、M2、M3と並列に、ゲート及びソースがそれぞれ共通のノードに相互に接続されたPチャンネル型のMOSFETにより構成された第6のトランジスタM6を備える。トランジスタM6のドレインには、Nチャンネルのデプレッション型のMOSトランジスタ(MOSFET)により構成された第7のトランジスタM7のドレインが接続される。トランジスタM7のゲートはグランドに接続され、トランジスタM7のソースはトランジスタM5のソースと抵抗R4との接続ノードに接続される。トランジスタM6は、トランジスタM2、M3に比べてゲート幅を小さくし、LDOレギュレータ回路の出力電流に比例して流れる電流を少なくするのが好ましい。その他の構成要素は図1に示した第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図1に示した第1の実施形態では、抵抗R2に流れる電流は一定であり、抵抗R2にて発生する電位差は、デプレッション型のNMOSであるトランジスタM4の閾値電圧に等しく、例えば約0.3~0.4V程度である。LDOレギュレータ回路の出力電流が増加した際のトランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4の変化は、抵抗R3の両端に発生する電位差となるため、トランジスタM4のON抵抗を下げるためには、抵抗R3に数百mVの電位差を発生させる必要がある。
しかしながら、LDOレギュレータ回路の出力電流が大きく、電源電圧VDDと出力端子VOUTの出力電圧との電位差が小さい場合、トランジスタM3のドレイン-ソース間の電位差が不足し、トランジスタM4を十分ONさせることができないことが生じ得る。図2に示した第2の実施形態は、この課題を改善するための回路構成である。
第2の実施形態のLDOレギュレータ回路では、出力電流に比例するトランジスタM6のドレイン電流をトランジスタM7を経由して抵抗R4に流すことにより、トランジスタM5のソース電位を引き上げる構成となっている。この場合、LDOレギュレータ回路の出力電流が少ない場合、トランジスタM6、M7にはあまり電流が流れない。LDOレギュレータ回路の出力電流が増加するに従ってトランジスタM6、M7の電流が増加し、トランジスタM5のドレイン電流が減少し、抵抗R2にて発生する電位差も減少する。この結果、トランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4を図1の回路構成に比べて大きくプラス側にバイアスすることが可能になる。すなわち、出力電流の増減に応じて抵抗R2に流れる電流を変化させ、トランジスタM4を常にONさせる。これにより、電源電圧VDDと出力端子VOUTの出力電圧との電位差が小さい状況においても、トランジスタM4のON抵抗を下げることが可能になる。また、トランジスタM6のドレイン電流を、デプレッション型のNMOSであるトランジスタM7を経由させることにより、トランジスタM6からグランドに流れる電流は一定値以下に制限され、LDOレギュレータ回路の出力電流が増加しても無効電流を一定値以下に抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態では、LDOレギュレータ回路の位相補償抵抗R1に対して、直列にデプレッション型のNchMOSFETにより構成された第4のトランジスタM4が挿入され、トランジスタM4のゲートが抵抗R2、R3を介して出力端子VOUTに接続された構成となっている。また、抵抗R2と抵抗R3の接続ノードには、LDOレギュレータ回路の出力電流に比例したドレイン電流を流すPchMOSFETにより構成された第3のトランジスタM3のドレインが接続されている。
また、LDOレギュレータ回路の出力電流が小さい状態で、トランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4が負電圧になるように、トランジスタM4のゲート-グランド間に定電流源が接続されている。この定電流源は、トランジスタM4と同じ閾値電圧を持つデプレッション型のNchMOSFETにより構成されたトランジスタM5と、そのゲート-ソース間に挿入された抵抗R4とにより構成されている。これにより、トランジスタM4のON抵抗をLDOレギュレータ回路の出力電流の大小に応じて変化させる構成となっている。
上述した第1及び第2の実施形態において、位相補償のための抵抗R1、及びトランジスタM4のゲート-ソース間電位差Vgs4をコントロールするための抵抗成分(トランジスタM4のON抵抗)は、出力端子VOUTに接続されている。これにより、結果として電源からグランドに流れる無効電流は、図4に示した従来技術によるLDOレギュレータ回路と比較して小さく抑えることが可能となる。また、トランジスタM4は、デプレッション型のNMOSにより構成されており、閾値電圧は例えば約-0.3~-0.4V程度である。このため、出力電圧が1V以下である低い出力電圧のLDOレギュレータ回路に対しても、本実施形態の構成を適用することができる。さらに、出力電流が大きい状態では抵抗R1及びトランジスタM4の合成抵抗値を低減でき、過渡応答の特性を改善することができる。
本実施形態の構成によれば、例えば、LDOレギュレータ回路をバッテリー駆動する場合などに、バッテリーが放電して電源電圧VDDが低下し、電源電圧VDDと出力端子VOUTの出力電圧との電位差が小さくなった場合であっても、十分な位相補償を実行可能となる。また、電源電圧VDDと出力端子VOUTの出力電圧との電位差が小さくなった場合に、図4に示した従来技術の構成では、出力用トランジスタM51と第2のトランジスタM52とのドレイン電流の比が小さくなり、トランジスタM52から位相補償抵抗R51を介してグランドに流れる無効電流が多くなり、無効電流の影響が大きくなる。これに対し、本実施形態では、無効電流を削減して消費電流を低減できるため、バッテリー駆動による動作時間を延長でき、特に電源電圧VDDが低下して無効電流を無視できない状況において、より長い時間LDOレギュレータ回路の動作を継続できる。例えば、負荷回路がスリープ状態である場合など、出力電流が約1μA程度と小さい場合に、無効電流を抑制するとともに十分な位相補償を可能とし、負荷回路が動作状態で出力電流が数100mA程度と大きい場合に、負荷電流の変動に対する出力電圧の整定時間を短縮できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本発明は、無効電流を低減して低消費電流化を図ることができ、また、負荷電流が変動した際に出力電圧の整定時間を短縮することができる効果を有し、LDOレギュレータ回路等の電源回路に有用である。
M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7:トランジスタ
RD1、RD2、R1、R2、R3、R4:抵抗
C1:コンデンサ
OP1:誤差増幅器
V1、V2:電圧源
ROUT:負荷抵抗
COUT:安定化用コンデンサ

Claims (3)

  1. ドレインから出力電圧を得るMOSトランジスタによる出力用の第1のトランジスタと、
    基準電圧と前記出力電圧を分圧して得られる帰還電圧との差分を増幅した出力を前記第1のトランジスタのゲート電圧として供給する誤差増幅器と、
    ゲート、ソースが前記第1のトランジスタのゲート、ソースとそれぞれ相互に接続された、位相補償用の第2のトランジスタ、及び第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのドレインと前記誤差増幅器の前記帰還電圧の入力端子との間に接続される位相補償用のキャパシタと、を有し、
    前記第2のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのドレインとの間には、位相補償用の第1の抵抗と、デプレッション型のMOSトランジスタによる第4のトランジスタのドレイン及びソースとが直列に設けられ、
    前記第3のトランジスタのドレインと前記第4のトランジスタのゲートとの間に第2の抵抗が接続され、前記第3のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのドレインとの間に第3の抵抗が接続され、
    前記第4のトランジスタのゲートとグランドとの間に一定の電流を流す定電流源が接続されている、電源回路。
  2. 請求項1に記載の電源回路であって、
    前記定電流源は、前記第4のトランジスタと同じ閾値電圧を持つデプレッション型のMOSトランジスタによる第5のトランジスタと、前記第5のトランジスタのゲートとソースとの間に接続される第4の抵抗とを有し、
    前記第5のトランジスタのドレインが前記第4のトランジスタのゲートに接続され、前記第5のトランジスタのゲート及び前記第4の抵抗の他端がグランドに接続される、電源回路。
  3. 請求項2に記載の電源回路であって、
    ゲート、ソースが前記第1のトランジスタのゲート、ソースとそれぞれ相互に接続された第6のトランジスタと、
    前記第6のトランジスタのドレインと前記第4の抵抗との間に接続されるデプレッション型のMOSトランジスタによる第7のトランジスタとを有し、
    前記第6のトランジスタのドレインと前記第7のトランジスタのドレインとが接続され、前記第7のトランジスタのゲートがグランドに接続され、前記第7のトランジスタのソースが前記第4の抵抗と前記第5のトランジスタのソースとの接続点に接続される、電源回路。
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