JP7201959B2 - 液体循環容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は液体容器のキャップに関し、詳しくは容器に入っている液体をポンプ等により循環させる液体容器に使用するキャップに関する。このキャップは水冷服に低温液体を循環させるための容器キャップに好適に使用できる。なお、本明細書においてキャップに付随した各種管や各種継手が接続された構成もキャップの概念に含めて説明する。
従来から、作業服に冷却通路を形成し、その冷却通路に水などの流体を流すことによって冷却服を着た人の暑さを軽減する水冷服に関する技術が提案されている。
例えば、本出願人が提案した特許文献1には、水などの液体を漏らさず流すことができる素材を用いて人体の温度を奪うように接することができる冷却通路を構成するとともに、冷却通路内に柔軟性を有する立体構造体を収容し、冷却通路が屈曲したときであっても、立体構造体の存在によって前記冷却流体の流れる空間を確保するように構成した冷却服が提案されている。
この構成であれば、例えば、背骨の曲がり、腕の曲がり、首の曲がりによって折り曲がった状態でも冷却通路が圧迫されて冷却液の流れが遮断されることを防止することができる。
一般に水冷服には大別して2つの形態がある。
第1の形態は、低温の液体を入れた液体容器が固定されており、その液体容器からホースを延ばして作業者の衣服に液体を循環させる構成である。この構成であると、液体容器は固定した構成なので、冷蔵庫などの電気的な冷却装置を使用することができて長時間安定して作業者を冷却することができる。しかし、この構成であると、作業者の動ける範囲は、ホースの届く範囲に限定されるとともにホースを引きずることになるので、屋外作業や作業者の動く範囲が限定されない一般作業には適用できないという課題がある。
第2の形態は、氷等が入った液体容器を水冷服に付設した構成である。この構成では、冷却服として冷却できる時間が、氷等が溶けて容器内の液体の温度が上がるまでの時間に限定される欠点はあるもの、液体容器とともに作業者は自由に動くことができるため、周囲温度が高い環境で働かざるを得ない作業者の作業環境を改善する技術として、大きな期待が寄せられている。
特許第6284675号
本出願人は、長年、水冷服の開発を続けてきた。作業者が持つ水冷服に関する不満点には以下のようなものがある。
(a)氷容器内に入れる氷を用意するのにコストと時間がかかる課題
暑い環境で水冷服を使用すると容器内の氷が溶けて、冷却することができなくなる。その場合、氷が溶けた温水を捨てて、容器内へ新しい氷を入れる方法を考えた場合、容器の口から入る大きさのロックアイスを用意する必要があり、コストが高くなるとともに氷を入れるのに時間がかかるという課題がある。
(b)氷が溶けた状態の容器を氷が入った容器に交換する作業が煩雑で、手間と時間がかかるという課題
容器内の氷が溶けた場合、新しい氷の入った容器に交換する方法も採用することができる。
新しい容器に交換する方法を採用した場合、作業場近くの保冷容器や冷凍庫内に収容された氷が入った容器に交換することになる。しかし、その場合でも、使用状態の容器には容器内部の液体を送出する送出管と水冷服からの水を戻す戻り管が設けられており、そのままの状態の容器を冷凍庫に入れて冷凍させると送出管と戻り管が膨張した氷によって破損する恐れがある。また、その冷凍した状態では管内が凍結しており、すぐに使用できないという問題点がある。
作業者の腰や背中に容器を持つ形態では、例えば、作業によって、上半身を折るように曲げた場合は、容器も大きく傾くことになる。このようなことを想定して、容器のキャップは容器内の水が漏れないように固く固定されることが好ましい。この場合、キャップの止水性を高めるにはキャップを容器の口部に螺合させる構成が好ましいが、螺合を外すにはキャップを回すことが必要になり、水冷服に繋がる長い送出管と戻り管が接続されたキャップを回すことは非常に難しいという課題もある。つまり、回すことによって送水チューブがもつれたり、捩じれたりして、交換に時間がかかるのである。
また、冷凍庫が近くにあって氷が入った容器を用意できても、送出管と戻り管を備えたキャップそのままで冷凍庫に入れることはできないので、必ず送出管と戻り管を備えたキャップの容器からの取り外し作業が必須になる。このように、従来の構成では容器の交換作業が煩雑になり、交換作業に時間がかるという課題があった。
一方、作業時間に応じて、容器の大きさが、例えば500ミリリットル、1000ミリリットル、2000ミリリットルの容器を選択するということが行われている。それらの容器の口部の直径は異なる場合も多い。容器の口部の大きさが異なる場合、それら容器の口部毎に対応した送出管と戻り管を備えたキャップを予め用意するとともに、それらの複数種のキャップを選んで交換して使用しなければならないという課題もあった。
本発明の目的は、上記従来技術の各課題を解決することができる液体循環容器用キャップを提供することにある。
本発明の第1の目的は、水冷服や水冷キャップ等の水冷部材に使用する液体容器の交換作業を簡単かつ短時間で行えるキャップを提供することにある。
本発明の他の目的は、液体が循環する容器において、液体の交換作業又は容器の交換作業を効率化できるキャップを提供することがある。
上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
本発明に係る液体循環容器用キャップは、
液体用の容器の口部に取り付ける着脱自在の第1係合手段を備えた基体部と、前記キャップに着脱自在に装着される使用栓体とを有し、
前記使用栓体は、前記容器内の液体を前記容器外へ送る送出管と、前記容器外の液体を前記容器内へ戻す戻り管とを備えた構造となっており、
前記使用栓体の下部には前記送出管と前記戻り管を有する膨出部が設けられ、
前記膨出部には栓機能部を備えており、
前記基体部は、
前記基体部の上側面に設けられ、前記膨出部の少なくとも一部を受け入れる受入凹部と、
前記受入凹部に設けられ、前記膨出部の少なくとも前記送出管及び前記戻り管の内管部を前記容器内側に挿通させる開口部と、
前記使用栓体と前記基体部は第2係合手段を有しており、
前記第2係合手段を設けることによって、前記使用栓体を前記基体部に対して栓体として機能させつつ、着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
本明細書において「使用栓体」とは、液体を容器から送出管を介して送出させ、戻り管からの戻りの液体が容器に戻る液体の循環動作を行っている「使用状態」に用いることを想定した栓体を言う。
容器の口部の形状としては円形が一般的であるが、略楕円形、略四角形などの容器の各種の口部形状が採用できる。
第1係合手段としては、螺合が一般的であるが、嵌合などの着脱自在に取り付けることができる係合構成が採用できる。
膨出部の形状は受入凹部の形状と近似した形状とすることもできる。但し、送出管と戻り管に付設するとともに栓機能部を備えたフランジのようなもので構成することも可能である。
第2係合手段は取外し器具などを用いず、手によって簡単に着脱操作が行える係合手段が選択される。また、第2係合手段による係合の強さは少なくとも容器内の水が漏れることを大幅に抑制できる係合構造が要求される。
本発明であれば、止水の観点から固く容器に固定する第1係合手段と、交換作業を簡素化できる第2係合手段に機能分離することができるので、容器から液体が漏れることを抑制することができるとともに従来よりも速く交換できて容器の利便性を高めることができる。
送出管と戻り管を備えた使用栓体を設け、第2係合手段によって基体部に対して着脱自在としたので、送出管と戻り管を備えた使用栓体を外すことで、第1係合手段の係合形態に拘束されずに、使用栓体を容器から外すことができる。
また、送出管と戻り管を備えた使用栓体を基体部から外すことで、容器から壊れやすい部分を離脱させることが簡単にでき、交換作業を簡単化できる。さらに、氷の溶けた容器から使用栓体を外し、基体部を付けたまま冷凍庫内に入れて、凍らすことも可能になる。
本発明に係る他の形態は、前記容器を使用時以外に使用する保管栓体を有し、前記保管栓体は手で持つ支持部と、前記受入凹部に挿入するためのガイドとなる導入部と栓機能部とを有し、前記保管栓体と前記基体部は第2係合手段を有しており、
前記第2係合手段を設けることによって、前記保管栓体を前記基体部に対して栓体として機能させつつ、着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
本明細書において「保管栓体」とは、「使用時以外」に容器に取り付けることを想定した栓体を言う。また、「使用時以外」とは冷凍庫などの保管時や容器の運搬時、容器の交換時などを含む時間である。
支持部は手で持てる形状であればどのような形であっても構わない。導入部の側面で兼用することもできる。
この構成であれば、基体部の受入凹部に導入部が入り込むことで保管用の栓体として使用することができる。例えば、液体が入った容器を冷凍庫で凍らせるときや、運搬時に開口部を保管栓体で塞ぐことができ、液体の漏れを抑制できる。
本発明に係る他の形態は、前記第2係合手段を前記使用栓体に使用栓体磁石を設けるとともに前記基体部に基体部磁石を設けることで構成し、それらの磁石間の磁力によって、前記使用栓体を前記基体部に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記第2係合手段を前記保管栓体に保管栓体磁石を設けるとともに前記基体部に基体部磁石を設けることで構成し、それらの磁石間の磁力によって、前記保管栓体を前記基体部に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記第1係合手段を前記基体部の外側壁に設け、前記受入凹部を前記外側壁よりも内部にあって上下方向に延びる内部構造壁を含んで構成し、その内部構造壁から中心側に突出する環形突出壁を設け、少なくとも前記環形突出壁を用いて前記栓機能を実現することを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体が有する前記膨出部と前記受入凹部との係合が、前記基体部に対する前記栓機能部の位置決め手段としても機能することを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記保管栓体が有する前記導入部と前記受入凹部との係合が、前記基体部に対する前記栓機能部の位置決め手段としても機能することを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、大きな口部を有する前記容器と係合し、着脱自在に固定できる外側壁と、小さな口部を有する前記容器と係合し、着脱自在に固定できる内側壁とを前記基体部は有していることを特徴とする。
内側壁は複数個、設けることも可能であるが、通常は大小2つの口部の大きさに適合できる形態に構成される。外側壁と内側壁はともに第1係合手段を構成する。
この構成では、一つの液体循環用キャップで、口部の大きさの異なる複数の容器に装着することができて、利便性を高めることができる。
本発明に係る他の形態は、容器の口部と、前記外側壁及び前記内側壁の係合が螺合構造であることを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管と、前記戻り管と、前記膨出部と、前記栓機能部とを一体成型で構成したことを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管及び前記戻り管と、前記送出管の途中で液体を送り出す側に接続する管と、液体が戻る側に接続する管とを一体化して前記使用栓体に形成したことを特徴とする。
この構成であれば、上方に伸びる前記送出管の一部を蛇行させることができる。また、そのように蛇行させても使用栓体と一体化しているので、強度が低下することを抑制することができる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の上方に伸びる前記送出管及び前記戻り管と、前記使用栓体の横方に延びて、前記送出管の途中でポンプの入口側に接続する管と、ポンプの出口側に接続する管とを一体化して前記使用栓体に形成したことを特徴とする。
この構成であれば、ポンプと接続する場合に使用栓体と一体化してコンパクトに構成することができる。また、容器の横近くにポンプを配置しても配管が複雑にならず、安定性も良くなる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の上方に伸びる前記送出管及び前記戻り管が水冷式の身体冷却部材に接続されることを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記栓体を前記基体に対して上から押し込むことによって前記栓体を前記受入凹部の部分に嵌合させる着脱自在の嵌合構造によって前記第2係合手段を構成したことを特徴とする。
この構成であれば、第2係合手段を嵌合構造という簡単な係合構成で構成することによって、栓体と基体部とを着脱自在に構成することができる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管と前記戻り管をそれぞれ断面面積を複数個に分割する形状の管で構成してあることを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記複数個に分割する形状の管が半円形であり、前記送出管及び前記戻り管を合わせた形状が外観において円形の管形状となるように構成してあることを特徴とする。
この構成であれば、円形の管の中に送出管と戻り管を設けることができるので、送出管と戻り管の2本の管を別々に設ける構成に比べてシンプルで美しい構成とすることができる。また、強度的にも優れていることが予想できる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管又は前記戻り管に設けられる変換継手がそれぞれ前記送出管又は前記戻り管の断面積と間隔の少なくとも一方を変換する変換継手を備えていることを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管に設けられる変換継手が1個の管から2個の管に分岐する分岐部を備えていることを特徴とする。
この構成であれば、一つの容器から冷却部材の2つの領域に時間的にほぼ同時に液体を送ることができる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記戻り管に設けられる変換継手が2個の管から1個の管に合流する合流部を備えていることを特徴とする。
この構成であれば、冷却部材の2つの領域に流れていた液体を時間的にほぼ同時に容器に戻すことができる。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記送出管又は前記送出管に接続する変換継手に逆止弁を設け、前記送出管又は前記変換継手から管を離したときに、液体が漏れないように構成したことを特徴とする。
本発明に係る他の形態は、前記使用栓体の前記戻り管又は前記戻り管に接続する変換継手に逆止弁を設け、前記戻り管又は前記変換継手から管を離したときに、液体が漏れないように構成したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明であれば、水冷服や水冷キャップ等の水冷部材に使用する液体容器の交換作業を簡単かつ短時間で行えるキャップを提供できた。
一例を挙げれば、作業者に負担をかけることなく、氷が溶けた液体容器と氷容器とを簡単に交換することができる。また、容器の交換時、移動時、又は保管時などに、保管栓体を取り付けたキャップであれば、容器内に異物が入り込むことを抑制できるとともに、容器が倒れた場合でも氷の溶けた水が流れ出ることがなくなる。
また、各種の目的のために液体が循環する容器において、液体の交換作業又は容器の交換作業を効率化できるキャップを提供することができた。
図1は本発明が使用される水冷ユニット部と、その水冷ユニット部により冷却される水冷服の概略構成図である。 第1実施形態に係るキャップを説明するための図であり、(a)は基体部に使用栓体を取り付けた状態を斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は側面図、(e)は(d)のe-e線縦断面図、(f)は基体部だけのe-e線縦断面図である。 第1実施形態に係る使用栓体を説明するための図であり、(a)は使用栓体を斜め上方から見た斜視図、(b)は使用栓体を斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は側面図、(e)は(d)のe-e線縦断面図である。 第1実施形態に係る保管栓体を説明するための図であり、(a)は保管栓体を斜め上方から見た斜視図、(b)は保管栓体を斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は側面図、(e)は(d)のe-e線縦断面図である。 第1実施形態に係るキャップを説明するための図であり、(a)は基体部に保管栓体を取り付けた状態を斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は側面図、(e)は(d)のe-e線縦断面図である。 第2実施形態に係る縦断面図であり、保管栓体内部に磁石をインサートした構成を示す縦断面図である。 第3実施形態に係る基体部及び使用栓体を使用した実施形態を説明するための図であり、(a)は使用栓体を斜め上方から見た斜視図、(b)は使用栓体を斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は(a)のd-d線縦断面図である。 第3実施形態に係る基体部に保管栓体を装着した状態を説明するための図であり、(a)は保管栓体を斜め上方から見た斜視図、(b)は保管栓体を斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は(a)のd-d線縦断面図である。 (a)は第3実施形態に係る利用例の一例として、水冷服用キャップシステムの構成図、(b)はそのキャップシステムに使用する管の縦断面図である。 (a)(b)はそれぞれ変換継手の一例の斜視図である。 第4実施形態に係るキャップを説明するための縦断面図である。 本発明とは別の発明を説明するための縦断面図である。
[第1実施形態]
図1~図5は本発明の第1実施形態に係る液体循環容器用キャップを説明するための図である。
図1は本発明に係る水冷服用キャップシステムを説明するための図であり、水冷ユニットと水冷服の一例を説明するための図である。
図1に示すように、水冷服3には服素材に一体的又は着脱自在に取付けられた液体路4が設けられ、水を循環させて冷やすことができるように構成してある。液体路4はシリコンチューブのような管形のものや、ゴムや合成樹脂等で形成された扁平で幅広な液体路4であってもよい。
水冷服3には、チョッキ形、ジャンバー形などの衣服形状や、頭を覆う頭部水冷部5(例えば、フード部)なども構成することができる。さらに、身体冷却用の水冷部材に使用する容器であれば、本発明に係るキャップを適用することができる。なお、本明細書において「水冷服3」という表現は、各種の「水冷式冷却部材」に同様に適用できる意味で記載している。
水冷ユニット部2は、容器6と、キャップ1と、容器6内の水を送出する送出管7と、水冷服3からの水が戻る戻り管8と、ポンプ9と少なくとも有している。それに加えて、通常は、水冷ユニット部2側の各管と冷却服3側の各管を接続又は離脱した状態にする接続具10とを備えている。
ポンプ9によって容器6内部の氷が溶けた冷水は送水管7から送出側チューブ28を介して冷却服3に供給され、人体によって暖められた温水は戻り側チューブ29から戻り管8を介して容器6内に戻ってくる構成にしてある。
<キャップ1>
図2(a)に示すように、この実施形態に係るキャップ1は、容器の口部(図示せず)に装着され、キャップ本体部として機能する基体部11と、基体部11に装着される栓体12,13(図4参照)とを有している。栓体12,13は、基体部11の受入凹部18(図2(f)参照)に装着される。
栓体は、使用状態時用の使用栓体12と、冷凍庫に保管する時や運搬時などに使用する保管栓体13とを少なくとも有している。
本実施形態では、キャップ1は、基体部11は容器の口部に取り付けられ、基体部11の部分は蓋をしたままの状態で使用される。また、図2に示すように基体部11に使用栓体12を取り付けて冷却服の使用時に冷水を供給できる状態と、図4に示すように基体部11に保管栓体13を取り付けることによって保管時などに適した状態とを選択することができることを特徴としている。このように、2つの状態を選択できる構成にすることで、内部の氷が溶けた状態の使用済みの容器と、内部に多くの氷が入った新しい容器との交換を簡単かつ短時間で行うことができる。
以下、キャップ1の各構成要素について具体的に説明する。
<基体部11>
図2(f)(e)に示すように、基体部11は、容器6の口部に係合する外側壁16と、基体部磁石17と、使用栓体12及び保管栓体13を栓体として受け入れる受入凹部18と、受入凹部18の下部域に設けられた開口部19とを少なくとも有している。外側壁16は容器の口部が円形である場合は、円形の外周壁で構成される。
容器の口部と、外側壁16を着脱自在にキャップとして蓋をしたり、開いたりすることができる構成は各種考えられるが、この第1実施形態では、凹凸係合などの嵌合構造が採用してある。
図2(f)(e)に示すように、開口部19は、使用栓体12の送出管7及び戻り管8が突出して容器内に出ることができるような大きさを有する開口である。受入凹部18は基体部11の上壁20に形成され、使用栓体12(以下、図3参照)のフランジ部40、使用栓体磁石39、膨出部41をそれぞれ受け入れることができる空間が形成してある。
図2に示すように、基体部11には、その強度を向上させるため、外側壁16よりも中心側(内側)に内部構造壁23を設け、その内部構造壁23で形成される空間のほとんどを受入凹部18としてある。
内部構造壁23には、中心側に向けて環形突出壁22(図2(f)参照)が設けられ、その環形突出壁22の先端部と使用栓体12(図3参照)の栓機能部42が圧接するようにしてある。
基体部磁石17は、水が漏れないように栓が可能になり、手の力で栓を抜くことができる磁力が及ぶ位置であれば、基本的に基体部11のどの位置に設けても良い。好ましくは、使用栓体磁石39(図3参照)と基体部磁石17は平行に対向し、上下方向、又は左右方向に距離を置いて使用栓体12側と基体部11側にそれぞれ設けられる。なお、各磁石39,17の間に栓機能部42が存在するように構成することもできる。また、各磁石39,17の形状は自由に設計でき、その形状は環形(リング)の構成に限定されない。
<使用栓体12>
図3(e)に示すように、使用栓体12は基体部11(図2参照)の開口部19を塞ぐ機能を有する塞ぎ部37と、容器内と外を繋ぐ複数の管と、使用栓体磁石39とを含んで構成してある。
図3に示す実施形態に係る使用栓体12では、フランジ部40と、使用栓体磁石39と、フランジ部40から下方に膨出させた膨出部41と、膨出部41に設けられた栓機能部42と、送出管7と、戻り管8とを有している。図3(a)に示すように、膨出部41の下側に突出した送出管7及び戻り管8の部分を内管部43と呼ぶことにする。図3(a)に示すように、フランジ部40から上側に突出した送出管7及び戻り管8の部分を外管部44と呼ぶことにする。
通常は、複数の管を使用栓体12に挿通させて、適宜、複数の管の少なくとも1本を送出管7として使用し、複数の管の少なくとも1本を戻り管8として使用する。したがって、通常は、使用栓体12において、製造の段階で複数の管のそれぞれにおいて使用用途が予め決定しているわけではない。
図3(e)に示すように,内管部43の送出管7には、容器6(図1参照)の底部域まで達するシリコンチューブなどの長いチューブ26が取り付けられ、内管部43の戻り管8には、短いチューブ27が取り付けてある。
一方、外管部44の送出管7及び戻り管8には、それぞれ冷却服の送出側チューブ28,戻り側チューブ29が接続してある。
なお、図3(a)(b)では使用栓体磁石39を省略した図で描いている。
この実施形態では、使用栓体磁石39はフランジ部40の下壁に円環形の磁石を取り付けることにより使用栓体12に取り付けてある。
前記したように、栓機能部42は膨出部41の周面に形成され、基体部11に設けられる環形突出壁22と圧接して、容器6内の水が漏れないようにする部分である。栓機能部42としては公知のオイルシート、オイルリング等の水密部材を含めることができる。
受入凹部18内に使用栓体12入った時に、斜めに傾いて適正位置でない姿勢に固定されることがなく、栓がされる適正位置に誘導されるように姿勢の自動補正機能を備えている。姿勢の自動補正機能は、受入凹部18のなだらかな曲面形状と膨出部41のなだらかな形状の組み合わせと、磁石17,39間に働く引き合う磁力により実現できる。
<保管栓体13>
保管栓体13は、図4(e)に示すように、受入凹部18(図2(f)参照)に挿入される導入部51と、保管栓体磁石57と、指等で支持する支持部52とを有している。導入部51の周面には使用栓体12と同様に栓機能部42が設けられている。
この第1実施形態に係る保管栓体13には、フランジ部53の上部に指輪形の支持部51が設けられている。
図4(b)に示すように、フランジ部40の下部には、フランジ部40側から順に円柱部54と略円錐部55と略球欠部56とを連設した形状の導入部51が示してある。リング形の保管栓体磁石57は、フランジ部53の下側で円柱部54の周面位置に嵌め込むように取り付けてある。略球欠部56は直径よりも小さい球欠部で構成してある。
なお、図4(a)(b)では保管栓体磁石57を省略した図で描いている。
支持部52の形状としては、指輪状形状のみならず、平板形状、T字形状などの各種の支持形状が採用できる。
また、保管栓体13においても姿勢の自動補正機能は有している。その場合、自動補正機能は受入凹部18のなだらかな曲面形状と導入部51のなだらかな形状の組み合わせと、磁石17,57間に働く引き合う磁力により実現できる。
具体的には、略円錐部55及び略球欠部56の部分が受入凹部18内に入った時に、受入凹部18のなだらかな曲面に沿って所定位置に嵌まり込むように磁力で誘導される。
<作用の説明>
まず、図1に示すように、使用栓体12を装着したキャップ部1の容器6を使用し、ポンプ9を駆動して水冷服3に冷水を供給する。そして、容器6内の氷が全て溶けて冷却効果がなくなるまでの時間、水冷服3の冷却を続ける。
冷却効果がなくなれば、保冷容器や冷凍庫などに保管され、図5に示すように保管栓体13が取り付けられており、水が凍った状態の交換容器6を現在、使用している容器6と交換する。
交換作業は、凍った容器6に取り付けられている保管栓体13を基体部11から取り外して受入凹部18を開口した状態にする。この場合、保管栓体磁石57と基体部磁石17間に働く磁力よりも大きな力で保管栓体13を引っ張ることにより、簡単に容器6(基体部11)から取り外すことができる。
また、同様に、使用栓体12を引っ張ることにより、使用栓体12を現在使用中の容器6から取り外す。
そして、使用栓体12の内管部43に接続されたチューブ26,27を基体部11の受入凹部18から開口部19を経て、凍った容器6内部に入れて磁力により使用栓体12を新しい容器6に取り付ける。
このように処理することで、送出管7及び戻り管8を備えた容器をそのまま冷凍庫に入れる場合に比べて、送出管7及び戻り管8が氷の膨張によって破損することを防止することができる。また、使用によって氷が溶けた水が入った容器6には保管栓体13を取り付けることで簡単に栓をすることができる。そして、再び、冷凍庫に入れて凍った容器6にすることが簡単にできる。
また、保管栓体13によって基体部11の受入凹部18に蓋をすることによって、移動時にも氷が溶けた水が容器6から出ることを防止又は大幅に抑制することができる。
このように、氷のない容器と氷った容器とを交換する場合には、保管栓体13を使用栓体12に取り換えるだけで良いので交換作業を著しく効率化することができる。
また、基体部11には受入凹部18が形成され、その受入凹部18は使用栓体12の膨出部41、保管栓体13の導入部51を円滑に案内できる曲面形状に構成されているので、送出管7に接続されたチューブ26,27のような内管が接続された場合でも、内管を開口部19に向けて正しい装着位置に良好にガイドすることができる。
[第2実施形態]
図6に示すように、この第2実施形態は、インサート成形等により保管栓体13の内部に保管栓体磁石57を設けた構成である。インサートした樹脂の厚さは磁力が外部に及ぶ厚さに設定する。
インサートする方法としては、成型する前に型に予め磁石を入れておき、樹脂を流し込む方法や、予め保管栓体13の所定箇所に隙間を作っておき、樹脂の可塑性と弾力性を利用して、隙間を広げるように変形させた後、その隙間に磁石を挿入する方法などがある。
また、図示はしないが、同様にインサート成形等により基体部の内部に基体部磁石を設ける構成も採用することもできる。
[第3実施形態]
図7、図8に示す第3実施形態が、前記第1実施形態に比べて特徴的な点は以下の通りである。
第1は、基体部11の第1係合手段を嵌合構造から螺子構造に代えた点と、内部構造壁23とは別の内側壁21を設け、その内側壁21にも螺合ネジを設けて、大小2つの大きさを有する容器の口部に装着できるように構成した点である。
内側壁21と内部構造壁23の間に小さい容器の口部が螺合侵入できるように空間部24が形成してある。
この実施形態においても、図7に示す使用状態から図8に示す保管状態に簡単に切り替えができることは同じである。
第2は、キャップ1の上方向に延びる送出管7と戻り管8に加えて横方向に延びる液体を送り出す側に接続する管62と、液体が戻る側に接続する管63とを使用栓体12の上部66に一体的に設けた点である。この構成であると、使用栓体12に一体的に横方向に繋がる枝管部64が配置できるので、コンパクト化できるとともに容器に使用栓体12に枝管部64が固定されるので、強度を向上でき、枝管部64の破損等の問題の発生を大幅に低減できる。
第3は、使用栓体12と一体的に形成される送出管7と戻り管8の形状を、想定する元の管の断面面積で2等分した形状にしてあることである。2等分する形状は元の管が円管であれば、半円形となる。また、元の管が四角形管であれば、同じく四角形、又は三角形となることが多い。
図7に示す構成では、使用栓体12と一体的に形成される送出管7と戻り管8の形状を断面図で半円形に構成し、1つの大きな断面積を有する管の中に2つの管を設けることが可能になる。この構成であると、一つの管の内部を2分割したホース部(図9(b)参照)等の分割管を使用して、送出管7と戻り管8を外観形、構造的に1つの管とすることが可能になる。この構成であれば、送出管7と戻り管8が別々に存在する構成よりも扱いが簡単となり、機能的である。
<水冷服の冷却に適した構成>
図9、図10は、それぞれ図7に示す枝管部64を有するキャップを使用した水冷服用キャップシステムの一例を示す説明図である。
変換継手81は、ホース部77を介してポンプ9に接続するときに使用される継手である。変換継手82は、ホース部76を介して冷却服3に接続するときに使用される継手である。ホース部76,77は、図9(b)に示すように2つの半円形の管83、84を有している。
変換継手81は片方が送出管7と戻り管8のような半円形の管62,63に接続できる半円形の2つの筒体部90,91を有しており、他方がポンプ9に接続しやすいように円形管に接続できる円形管95,96を有している。
変換継手82は片方が送出管7と戻り管8のような2つの半円形の管に接続できる半円形の2つの筒体部を有しており、他方が冷却服3に接続しやすいように円形のホース部92,93に接続できる円形管97,98を有している。
変換継手82の大径の2つの円形管97,98には、それぞれ、変換継手82のところでホース部92,93を外した場合に、水が漏れることを防止する逆止弁構造(図示せず)を有している。
[第4実施形態]
図11は第4実施形態を説明するための図である。
図11に示すように、第2係合手段が使用栓体12と基体部11との接続分離を可能にする手段が磁石ではなく、他の係合手段を採用したことを特徴としている。
図11に示す構成では、一対の磁石に代えて凹凸部の嵌合部88と、図示しないオイルリングのような止水部材(図示せず)を組み合わせた構成にしてある。
膨出部41と受入凹部18によって栓体側嵌合部と基体部側嵌合部(両者を符号88で示す)とが嵌合したときに、止水部材が環状壁において圧接されて、止水状態を実現する。使用栓体12及び保管栓体13側の凸部又は凹部と受入凹部18側の凹部又は凸部の突出量、凹み量は、止水部材を傷めず、円滑に着脱動作が行われるように設定する。
[他の構成例1]
図12は、本発明とは別の発明として他のキャップの構成を開示する。
この別の発明に係る液体循環容器用キャップは、
液体用の容器の口部に取り付ける着脱自在の第1係合手段を備えた基体部と、前記キャップに着脱自在に装着される使用栓体とを有し、
前記使用栓体は、前記容器内の液体を前記容器外へ送る送出管と、前記容器外の液体を前記容器内へ戻す戻り管とを備えた構造となっており、
前記使用栓体の下部には前記送出管と前記戻り管を有する膨出部が設けられ、
前記膨出部には栓機能部を備えており、
前記基体部は、
前記基体部の上側面に設けられ、前記膨出部の少なくとも一部を受け入れる受入凹部と、
前記受入凹部に設けられ、前記膨出部の少なくとも前記送出管及び前記戻り管の内管部を前記容器内側に挿通させる開口部と、
前記使用栓体と前記基体部は第3係合手段を有しており、
前記第3係合手段を設けることによって、前記使用栓体を前記基体部に対して栓体として機能させつつ、前記基体部に対して前記使用栓体を回転できる状態で取り付けたことを特徴とする。
この構成例では、第4実施形態に使用される使用栓体12と基体部11とを着脱自在に設けた構成ではなく、スナップリング等の固定リング30で使用栓体12を基体部11に取り付けたキャップ構成である。この構成では保管栓体13は使用しない。
また、この別発明においても、前記第1係合手段を、外側に設けられた外側壁と内側に設けた内側壁のように複数の壁で構成し、口部の大きさの異なるなる複数の容器に着脱自在に取り付けできるように構成することもできる。
この構成であれば、使用栓体12が故障した場合には、固定リングを外して新しい使用栓体12に手軽に新規のものに交換することができる。また、製造メーカー側から考えると、製造時に組み付ける使用栓体12と基体部11の組み合わせを変えることで、複数種のキャップを簡単に作り分けることができる利点もある。
この別発明においては、キャップ製品として、使用栓体12は基体部11に対して回転できる構成が採用される。回転できる構成の一例としては、使用栓体12を基体部11の受入凹部18に嵌合させた状態で、使用栓体12と基体部11の接触面にグリースを入れて、摩擦抵抗を下げる方法(グリスアップ)がある。
なお、この別発明においても、請求項5、請求項8、請求項9、請求項11~請求項21の各構成を採用した発明を構成できる。
本発明は上記実施形態以外にも本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形を行うことが可能である。
(1)前記実施形態では使用栓体12に設ける送出管7と戻り管8の断面積はいずれも同じ大きさで、管の個数も2個の場合を示したが、送出管7に繋がる管は、1本の大面積の管で構成し、戻り管に繋がる管は2本、3本、4本というように複数本設けても良い。大面積の送出管7につながる管に「1個の管→2個の管」に変換する変換継手を設けることで、水冷服の左半分を冷却する管と右半分を冷却する管に分離した構成にすることもできる。
また、戻り管8の場合は「2個の管→1個の管」に変換する変換継手を設けることもできる。送出管7自体に分岐する変換継手を一体化した構成や戻り管8自体に合流する変換継手を一体化した構成もそれぞれ採用することができる。
(2)前記実施形態では液体循環容器用キャップとして、水冷服用の容器に採用されるキャップに適用した場合を示したが、容器内の水やガソリンなどの燃料、濾過すべき液体や、機能性液体など、各種多様な液体を容器内と容器外で循環させる場合などにも容器又は液体の交換という作業が求められる場合もあるので、本発明を同様に適用できるものである。
1 キャップ
3 水冷服(身体冷却部材)
6 容器
7 送出管
8 戻り管
9 ポンプ
11 基体部
12 使用栓体
13 保管栓体
16 外側壁
17 基体部磁石
18 受入凹部
19 開口部
21 内側壁
22 環形突出壁
23 内部構造壁
39 使用栓体磁石
41 膨出部
42 栓機能部
43 内管部
51 導入部
52 支持部
57 保管栓体磁石
62 液体を送り出す側に接続する管
63 液体を戻る側に接続する管
81 変換継手
82 変換継手

Claims (21)

  1. 液体用の容器の口部に取り付ける着脱自在の第1係合手段を備えた基体部と、前記基体部に着脱自在に装着される使用栓体とを有し、
    前記使用栓体は、前記容器内の液体を前記容器外へ送る送出管と、前記容器外の液体を前記容器内へ戻す戻り管とを備えた構造となっており、
    前記使用栓体の下部には前記送出管と前記戻り管を有する膨出部が設けられ、
    前記膨出部には栓機能部を備えており、
    前記基体部は、
    前記基体部の上側面に設けられ、前記膨出部の少なくとも一部を受け入れる受入凹部と、
    前記受入凹部に設けられ、前記膨出部の少なくとも前記送出管及び前記戻り管の内管部を前記容器内側に挿通させる開口部と、
    前記使用栓体と前記基体部は第2係合手段を有しており、
    前記第2係合手段を設けることによって、前記使用栓体を前記基体部に対して栓体として機能させつつ、着脱自在に取り付けたことを特徴とする液体循環容器用キャップ。
  2. 前記容器を使用時以外に使用する保管栓体を有し、前記保管栓体は手で持つ支持部と、前記受入凹部に挿入するためのガイドとなる導入部と栓機能部とを有し、前記保管栓体と前記基体部は第2係合手段を有しており、
    前記第2係合手段を設けることによって、前記保管栓体を前記基体部に対して栓体として機能させつつ、着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の液体循環容器用キャップ。
  3. 前記第2係合手段を前記使用栓体に使用栓体磁石を設けるとともに前記基体部に基体部磁石を設けることで構成し、それらの磁石間の磁力によって、前記使用栓体を前記基体部に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1~請求項2のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  4. 前記第2係合手段を前記保管栓体に保管栓体磁石を設けるとともに前記基体部に基体部磁石を設けることで構成し、それらの磁石間の磁力によって、前記保管栓体を前記基体部に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の液体循環容器用キャップ。
  5. 前記第1係合手段を前記基体部の外側壁に設け、前記受入凹部を前記外側壁よりも内部にあって上下方向に延びる内部構造壁を含んで構成し、その内部構造壁から中心側に突出する環形突出壁を設け、少なくとも前記環形突出壁を用いて前記栓機能を実現することを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  6. 前記使用栓体が有する前記膨出部と前記受入凹部との係合が、前記基体部に対する前記栓機能部の位置決め手段としても機能することを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  7. 前記保管栓体が有する前記導入部と前記受入凹部との係合が、前記基体部に対する前記栓機能部の位置決め手段としても機能することを特徴とする請求項2に記載の液体循環容器用キャップ。
  8. 大きな口部を有する前記容器と係合し、着脱自在に固定できる外側壁と、小さな口部を有する前記容器と係合し、着脱自在に固定できる内側壁とを前記基体部は有していることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  9. 容器の口部と、前記外側壁及び前記内側壁の係合が螺合構造であることを特徴とする請求項8に記載の液体循環容器用キャップ。
  10. 前記使用栓体の前記送出管と、前記戻り管と、前記膨出部と、前記栓機能部とを一体成型で構成したことを特徴とする請求項1~請求項9のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  11. 前記使用栓体の前記送出管及び前記戻り管と、前記送出管の途中で液体を送り出す側に接続する管と、液体が戻る側に接続する管とを一体化して前記使用栓体に形成したことを特徴とする請求項1~請求項10のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  12. 前記使用栓体の上方に伸びる前記送出管及び前記戻り管と、前記使用栓体の横方に延びて、前記送出管の途中でポンプの入口側に接続する管と、ポンプの出口側に接続する管とを一体化して前記使用栓体に形成したことを特徴とする請求項1~請求項11のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  13. 前記使用栓体の上方に伸びる前記送出管及び前記戻り管が水冷式の身体冷却部材に接続されることを特徴とする請求項1~請求項12のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  14. 前記栓体を前記基体部に対して上から押し込むことによって前記栓体を前記受入凹部の部分に嵌合させる着脱自在の嵌合構造によって前記第2係合手段を構成したことを特徴とする請求項1~請求項13のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  15. 前記使用栓体の前記送出管と前記戻り管をそれぞれ断面面積を複数個に分割する形状の管で構成してあることを特徴とする請求項1~請求項14のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  16. 前記複数個に分割する形状の管が半円形であり、前記送出管及び前記戻り管を合わせた形状が外観において円形の管形状となるように構成してあることを特徴とする請求項15に記載の液体循環容器用キャップ。
  17. 前記使用栓体の前記送出管又は前記戻り管に設けられる変換継手がそれぞれ前記送出管又は前記戻り管の断面積と間隔の少なくとも一方を変換する変換継手を備えていることを特徴とする請求項1~請求項16のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  18. 前記使用栓体の前記送出管に設けられる変換継手が1個の管から2個の管に分岐する分岐部を備えていることを特徴とする請求項1~請求項17のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  19. 前記使用栓体の前記戻り管に設けられる変換継手が2個の管から1個の管に合流する合流部を備えていることを特徴とする請求項1~請求項18のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  20. 前記使用栓体の前記送出管又は前記送出管に接続する変換継手に逆止弁を設け、前記送出管又は前記変換継手から管を離したときに、液体が漏れないように構成したことを特徴とする請求項1~請求項19のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
  21. 前記使用栓体の前記戻り管又は前記戻り管に接続する変換継手に逆止弁を設け、前記戻り管又は前記変換継手から管を離したときに、液体が漏れないように構成したことを特徴とする請求項1~請求項20のいずれか一つに記載の液体循環容器用キャップ。
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