JP7199859B2 - コンクリート柱 - Google Patents
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Description
特許文献1には、2枚の断面コ字状の補強用鋼板を、柱の周囲の全周を囲むように互いに向かい合わせて隣接配置し、鋼板の側部で連結及び固定することにより、柱の全長を補強用鋼板で覆ったコンクリート柱が提案されている。
特許文献2には、コンクリート柱を柱軸に沿って複数に区分けして、柱の中央部には、取り外し不可能なように固着された鋼板巻立てを備え、柱の端部には、必要に応じて取り外し可能なように継ぎ手によって締結された鋼板巻立てを備えたコンクリート柱が提案されている。
[1] コンクリート製の柱本体と、前記柱本体の一部を巻立てた補強材と、を有するコンクリート柱であって、前記柱本体の中央部は前記補強材によって巻立てされておらず、前記柱本体の柱軸方向の一方の端から柱せいの1.5倍の長さまでの領域の少なくとも一部に、第一の補強材が巻立てされており、前記柱本体のコンクリートに鋼繊維が含まれており、前記補強材の柱軸に沿う長さが、柱せいの0.45~0.7倍であり、前記補強材の前記柱軸方向の一方の端及び他方の端の少なくとも一方に接する前記柱本体の表面に、目地である溝が設けられている、コンクリート柱。
[2] 前記柱本体の柱軸方向の他方の端から柱せいの1.5倍の長さまでの領域の少なくとも一部に、第二の補強材が巻立てされている、[1]に記載のコンクリート柱。
[3] 前記補強材が厚さ3mm~12mmの鋼板である、[1]または[2]に記載のコンクリート柱。
[4] 前記鋼繊維の長さが10mm~60mmである、[1]~[3]の何れか一項に記載のコンクリート柱。
[5] 前記柱本体の内部に鉄筋が配置された鉄筋コンクリート柱である、[1]~[4]の何れか一項に記載のコンクリート柱。
柱本体2の柱軸方向に見て、柱本体2の中央部は補強材3によって巻立てされておらず、一方の端2aから柱せいDの1.5倍の長さまでの領域R1の少なくとも一部に、第一の補強材3が巻き立てされている。柱本体2を形成するコンクリートには鋼繊維(不図示)が含まれている。
補強材3として鋼板を用いる場合、鋼板の厚さは例えば3mm~12mmが好ましい。
上記範囲の下限値以上であると、補強材による靭性の向上がより一層顕著になる。
上記範囲の上限値以下であると、巻立ての施工が容易になるとともに、柱本体2のコンクリート表面の露出面積が大きくなり、柱本体2の状態を容易に把握することができる。
上記範囲であると、補強材による靭性の向上がより一層顕著になる。
なお、柱本体2の全長Hが柱せいDの3倍以下である場合(H≦3×Dである場合)、柱の中心(全長Hの中点)から一方の端2aに向けて0.5×Dの長さまで、及び柱の中心から他方の端2bに向けて0.5×Dの長さまでを合わせた領域を中央部とする。この場合にも本発明にかかるコンクリート柱において補強材は中央部に巻立てられていない。
同様に、領域R2において、第二の補強材3の他方の端(領域R3と反対側の端)の位置は、柱本体2の他方の端2bの近傍にあることが好ましく、端2bから0~30cmの範囲にあることがより好ましく、0~10cmの範囲にあることがさらに好ましい。この範囲にあると、補強材3による靭性の向上がより一層顕著になる。
目地(溝)の深さは、例えば、0.5cm~5cmが好ましく、0.5cm~3cmがより好ましく、0.5cm~1cmがさらに好ましい。
目地(溝の)幅は、例えば、0.5cm~5cmが好ましく、1cm~3cmがより好ましく、1cm~2cmがさらに好ましい。
目地の幅/深さの比は、例えば、1~5が好ましく、1~3がより好ましく、1~2がさらに好ましい。
図1の例では、第一及び第二の補強材3は、それぞれ2つずつ端辺を有し、各端辺は互いに平行であり、各端辺と柱軸とがなす角は約90°である。
なお、補強材3の任意の端辺と柱軸とが非直角である場合、その端辺を柱本体2の周面に沿ってなぞると、補強材3の端辺に含まれる1点と柱本体2の端との距離が変化する。この場合、柱本体2の端を基準とする補強材3の端の位置は、柱本体2の周面に沿って等間隔で補強材3の端の10箇所の距離を測定し、その平均値として求められる。
本明細書において、コンクリート柱1の正面は、柱本体2の幅が最も長く見える面(柱せいDと平行な面)である。前記輪郭が円形である場合、コンクリート柱1の正面図は任意の位置から見て、平面に投影した図になる。
前記コンクリートに含まれる鋼繊維の含有量は、混入率で表され、後述する範囲が好ましい。前記コンクリートに含まれる鋼繊維のサイズや形状は、後述するものが好ましい。
以下、本発明に適用可能な超高強度コンクリートを例として説明するが、本発明はこれ以外のコンクリートを用いた場合にも柱の靭性を向上させることができる。
「コンクリート」は、フレッシュコンクリート及び硬化コンクリートを包含する。
「超高強度コンクリート」は、設計基準強度が100N/mm2以上であるコンクリートを示す。
「水結合材比」は、フレッシュコンクリート中の結合材の総質量に対する水の質量の割合(質量%)を示す。
「結合材」は、コンクリート中で水和反応する材料であり、例えばセメント、シリカフューム、スラグ、フライアッシュ等である。
「鋼繊維の混入率」は、コンクリートから鋼繊維及び有機繊維を除いた残部の総容積に対する鋼繊維の容積の割合(容積%)を示す。
「有機繊維の混入率」は、コンクリートから鋼繊維及び有機繊維を除いた残部の総容積に対する有機繊維の容積の割合(容積%)を示す。
本発明に好適な超高強度コンクリート(以下、「本コンクリート」ともいう。)は、セメントと、シリカヒュームと、水と、粗骨材と、細骨材と、化学混和剤と、鋼繊維と、有機繊維とを含む。有機繊維は必須ではないが、コンクリート柱の靭性を向上させる観点、及び火災時の熱によって爆裂を防ぐ観点から、鋼繊維とともに含まれることが好ましい。
シリカヒュームの含有量は、セメントの質量に対して9~20質量%が好ましい。シリカヒュームの含有量が前記範囲内であれば、本コンクリートの流動性及び間隙通過性がより優れる。
水結合材比が25質量%以下であれば、100N/mm2を超える圧縮強度を得やすい。水結合材比が15質量%以上である場合、鋼繊維の混入率が間隙通過性に与える影響が大きくなるが、以下の配合により間隙通過性を高めることができる。
粗骨材の表乾密度は、例えば2.55~2.7g/cm3であってよい。
粗骨材の粗粒率は、例えば6~6.6であってよい。
最大寸法が15mm以下の粗骨材としては、例えば、最大寸法が15mmの粗骨材、最大寸法が13mmの粗骨材等が市販されている。
単位粗骨材かさ容積が0.3m3/m3以上であれば、ひび割れ抵抗性が優れる。単位粗骨材かさ容積が0.4m3/m3以下であれば、間隙通過性が優れる。
細骨材の表乾密度は、例えば2.55~2.7g/cm3であってよい。
高性能減水剤の含有量は、主成分の固形分率30%程度の場合、例えば、セメントの質量に対して1~5質量%程度である。
また、防錆の観点から、鋼材表面に亜鉛めっきを施したものが好ましい。
鋼繊維の形状としては、フック型、ストレート型、波型等が挙げられる。コンクリートと鋼繊維の付着向上、コンクリートの靭性向上の点では、フック型が好ましい。
鋼繊維としては、例えば、鋼繊維補強コンクリート用の鋼繊維として市販されているものを使用できる。
鋼繊維の直径は、0.15~0.9mmが好ましく、0.38~0.75mmがより好ましい。鋼繊維の直径が前記範囲内であれば、コンクリートの間隙通過性及びひび割れ抵抗性がより優れる。鋼繊維の直径は、ノギス等により測定される。
ポリアセタール系繊維は、ポリアセタール樹脂を含む繊維である。
ポリアセタール樹脂は、[-CH2-O-]で示されるオキシメチレン単位を有するホモポリマーまたはコポリマーである。ポリアセタール樹脂は、分解開始温度および分解終了温度が比較的低く、短時間で分解が終了する。そのため、ポリアセタール系繊維は、他の有機繊維に比べて、少ない混入率で充分な爆裂防止効果を発揮する。
他の樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。
ポリアセタール系繊維中のポリアセタール樹脂の割合は、ポリアセタール系繊維の総質量に対し、45質量%以上が好ましい。
ポリアセタール系繊維のMFRは、JIS K 6758に従い、190℃、荷重21.2Nの条件で測定される値である。
ポリアセタール系繊維の水分率は、20~40%が好ましく、30~40%がより好ましい。ポリアセタール系繊維の水分率が前記範囲内であれば、コンクリート中の繊維の分散性がより優れる。ポリアセタール系繊維の水分率は、JIS L 1015により測定される。
ポリアセタール系繊維が他の樹脂を含む場合、ポリアセタール系繊維は、ポリアセタール樹脂と他の樹脂との混合樹脂からなる繊維でもよく、ポリアセタール樹脂からなる層と他の樹脂からなる層とを有する複合繊維であってもよい。複合繊維の形態としては、並列型、芯鞘型、分割型等が挙げられる。
ポリアセタール系繊維は、例えば、特許第4608176号公報に記載の方法により製造できる。
これは以下の理由によると考えられる。
有機繊維がポリアセタール系繊維を含むため、超高強度コンクリートに求められる耐爆裂性を確保しつつ、有機繊維の混入率を減らして、本コンクリートから鋼繊維を除いた残部の流動性が高めることができる。
また、最大寸法が15mm以下である粗骨材は、最大寸法が15mm超、例えば20mmの粗骨材に比べて、コンクリートの収縮抑制効果に優れる。そのため、ひび割れ抵抗性を充分に確保しつつ、単位粗骨材かさ容積を0.3~0.4m3/m3と少なくして、本コンクリートから鋼繊維を除いた残部の流動性が高めることができる。なお、一般的な超高強度コンクリートの単位粗骨材かさ容積は0.5~0.56m3/m3程度である。
本コンクリートから鋼繊維を除いた残部の流動性が高いため、鋼繊維を多く含みながらも充分な流動性を確保できる。
さらに、本コンクリートにあっては、水結合材比が25質量%以下と低く、鋼繊維の混入率が0.5容積%超2容積%以下と高いため、優れた強度(例えば、JIS A 1108に従って測定される、材齢28日(4週)または、材齢56日(8週)における圧縮強度として110~180N/mm2)が得られる。また、有機繊維を含むため、耐爆裂性も有する。
本発明のコンクリート柱は、コンクリート製の柱本体の端部に補強材が巻立てられているだけで、柱の全長に巻立てを行った場合と同等の靭性を発揮する。単に補強材の巻立て領域を減らすだけでは靭性が低下してしまうが、本発明にあってはコンクリートに鋼繊維を含むため、巻立て領域と非巻立て領域との境界でひび割れ等の損傷が生じることを防止でき、柱全体として優れた靭性を発揮する。
実施例で使用した3種類のコンクリート組成物の配合を表1に示す。
表1中の各記号の意味は次の通りである。
「W」:工業用水
「C」:シリカフュームプレミックスセメント(太平洋セメント株式会社製、中庸熱ポルトランドセメント、密度3.04g/cm3、比表面積6350cm2/g、SF置換率13.3%)
「W/C」:水セメント比(水結合材比)
「s/a」:{細骨材の容積/(細骨材の容積+粗骨材の容積)}×100%で表される細骨材率
「S」:細骨材
「S1」:細骨材(硬質砂岩砕砂、表乾密度2.63g/cm3、吸水率1.17%、粗粒率3.04)
「S2」:細骨材(山砂、表乾密度2.60g/cm3、吸水率2.37%、粗粒率2.10)
「G」:粗骨材(硬質砂岩砕石1505、最大寸法15mm、表乾密度2.65g/cm3、吸水率0.68%、実績率61.5%、粗粒率6.35%)
「PAF」:AFRコンクリート工法用合成繊維(ダイワボウポリテックス株式会社、ポリアセタール繊維(S-AFR)、乾燥密度1.41g/cm3、長さ10mm、水分率30.5%)
「MF」:端部フック型鋼繊維(ベカルトジャパン株式会社、ドラミックス3D45/30、密度7.85g/cm3、長さ30mm、直径0.62mm)
<超高強度コンクリートの調合>
表1に従い、各材料を以下の手順で練混ぜて超高強度コンクリートを調合した。
鋼繊維の混入量40kg/m3及び80kg/m3はそれぞれ、鋼繊維の体積比混入率(Vsf)0.5%及び1%に相当する。有機繊維(ポリアセタール繊維)の混入量3.1kg/m3は、有機繊維の体積比混入率0.2%に相当する。
材料の練混ぜは、強制二軸練りミキサを用いた。シリカフュームプレミックスセメント(C)及び細骨材(S)を投入し、空練りした後、水(W)及び化学混和剤を投入及び混練し、モルタルとした。次いで、粗骨材(G)を投入及び混練し、コンクリートを得た。さらに、ポリアセタール繊維(PAF)及び鋼繊維(MF)を投入し、目標スランプフロー及び目標空気量となるように90秒間混練して、鋼繊維入り超高強度コンクリートを得た。また、表1には示していないが、プレミックスセメント(C)×0.10質量%の割合で混和剤を配合した。
超高層建物の下層階を想定して縮尺30%のRCコンクリート柱の試験体を次のように作製した。試験体の断面寸法は340mm角又は350mm角、加力スタブと基礎スタブで挟まれた試験体の内法長さは1360mmとした。両スタブに定着させる主筋として16-D16(SD685)を図2に示す間隔で配筋し、せん断補強筋として4-U7.1(SBPD1275)を40mmピッチで配筋した。上記で得た超高強度コンクリートの何れかを打設して適切に養生することにより、RCコンクリート柱の試験体を得た。各比較例と実施例で使用した超高強度コンクリートの種類、鋼板巻立ての有無、鋼板巻立ての範囲と長さを表2に示す。
各鋼板巻立ての両端に接する(両端に沿う)柱本体の表面に、目地である溝を設けた。溝の幅は10mm、深さは5mmとした。目地は各鋼板巻立ての両端に沿って、柱本体を1周するので、RCコンクリート柱本体の目地底における断面寸法は340mm角、目地を設けていない箇所の断面寸法は350mm角である。スタブと鋼板巻立ての間にも目地を設けているので、鋼板巻立てのスタブとは反対側の端は、スタブから185mmの位置にある。RCコンクリート柱本体の端(各スタブとの境界)から185mmを超えた部分(中央部)には鋼板を巻立てていない。
各試験体について、曲げせん断実験を行った。図2に示すように、試験体の上方と下方に位置する加力スタブと基礎スタブを水平に保ちながら、引張(軸力比-0.75)から圧縮(同0.6)に至る変動軸力を試験体に作用させ、柱部材角Rcによる変位漸増正負交番繰返しせん断載荷を行った。なお、図2の寸法単位は「mm」である。
正加力(圧縮軸力側)ではRc=0.5%でコンクリートが圧壊し、Rc=1%前後に主筋が圧縮降伏した。負加力(引張軸力側)では柱軸方向に直交するひび割れが発生し、Rc=1.5%前後に主筋が引張降伏した。各試験体の結果を比べると、Rc=0.75%までは荷重差が比較的小さく、Rc=1%以降に荷重差が見られた。最大耐力に対する最終加力(Rc=5%)時の耐力低下率は、比較例5では15%を超えたが、比較例4と実施例1では5~10%程度にとどまった。
各実験から得た、コンクリート圧縮強度、ヤング係数、正負の最大せん断力、正負の1段筋降伏時せん断力、初期剛性計算値と実験値を表3に示す。
各実験において試験体のコンクリート表面に生じた、ひび割れの様子を撮影した写真を図4に示す。
鋼板巻立てなしの比較例1~3では、柱軸の全体にわたって多数のひび割れが生じた。鋼繊維なしの比較例1に比べて、鋼繊維の含有量が多くなる比較例2、比較例3の順に、コンクリートの圧壊による縦ひび割れの長さが短くなり、最大荷重が大きくなった。
鋼板巻立てなし且つ鋼繊維なしの比較例1では、隅角部のかぶりコンクリートが剥落して、柱が全体的に大きく損傷した。一方、コンクリートに鋼繊維を含む比較例2~3では、隅角部のかぶりコンクリートに浮きが生じたが、剥離には至らず、比較例1に比べて柱の損傷が全体的に抑えられていた。
以上から、柱軸方向の全長に渡って鋼板巻立てされたコンクリート柱(比較例4)と比べて、比較例1~3のコンクリート柱の靭性が劣ることが分かった。
(比較例4)
柱軸方向のほぼ全長に渡って鋼板を巻立てた比較例4の柱本体におけるひび割れの様子は調べていない。比較例4のコンクリート柱は、表3の物性値が示しているように、優れた靭性を有することが確認された。
(比較例5)
柱本体の柱軸方向の両端部のみに鋼板を巻き立てた比較例5では、コンクリートの露出部分における縦ひび割れの長さが長く、ひび割れの幅が広く、柱本体が大きく損傷した。巻き立てた鋼板の柱中央側の先端(目地を設けた箇所)付近において特に大きな損傷が見られた。また、比較例5の最大荷重は、鋼板巻立てなしの比較例1と同等であった。
以上から、鋼繊維を含まない比較例5において、柱本体の両端部に巻いた鋼板による補強効果はないことが分かった。
柱本体のコンクリートに鋼繊維を含み、柱本体の柱軸方向の両端部のみに鋼板を巻き立てた実施例1では、比較例5及び比較例1~3と比べて、コンクリートの露出部分における縦ひび割れの長さが短く、損傷の程度が軽減されていた。目地を設けた箇所の付近においても特に大きな損傷は見られなかった。また、実施例1の最大荷重は、鋼板巻立てなし且つ鋼繊維を同量含む比較例2に対して、約12%上昇した。さらに表3の物性値が示しているように、実施例1のコンクリート柱は比較例4と同等の優れた靭性を有することが確認された。
以上から、本発明のコンクリート柱は、柱本体の全長に渡って鋼板巻立てされた従来のコンクリート柱と同等に優れていることが理解される。
Claims (5)
- コンクリート製の柱本体と、前記柱本体の一部を巻立てた補強材と、を有するコンクリート柱であって、
前記柱本体の中央部は前記補強材によって巻立てされておらず、
前記柱本体の柱軸方向の一方の端から柱せいの1.5倍の長さまでの領域の少なくとも一部に、第一の補強材が巻立てされており、
前記柱本体のコンクリートに鋼繊維が含まれており、
前記補強材の柱軸に沿う長さが、柱せいの0.45~0.7倍であり、
前記補強材の前記柱軸方向の一方の端及び他方の端の少なくとも一方に接する前記柱本体の表面に、目地である溝が設けられている、コンクリート柱。 - 前記柱本体の柱軸方向の他方の端から柱せいの1.5倍の長さまでの領域の少なくとも一部に、第二の補強材が巻立てされている、請求項1に記載のコンクリート柱。
- 前記補強材が厚さ3mm~12mmの鋼板である、請求項1または2に記載のコンクリート柱。
- 前記鋼繊維の長さが10mm~60mmである、請求項1~3の何れか一項に記載のコンクリート柱。
- 前記柱本体の内部に鉄筋が配置された鉄筋コンクリート柱である、請求項1~4の何れか一項に記載のコンクリート柱。
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