JP7199700B2 - フェンス - Google Patents

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Description

本発明は、フェンスに関する。
下記特許文献1には、屋内の通路に設置される安全柵(フェンス)について記載されている。この安全柵では、通路を挟んで対向して配置される一対の壁等に安全柵を設置して、ペット(動物)や幼児等の通行を安全柵によって規制している。また、この安全柵では、上水平部材及び下水平部材が、内側ポール及び外側ポールによって構成されており、内側ポールを外側ポールに対して相対回転させることで、上水平部材及び下水平部材が、長手方向に伸縮するようになっている。
そして、安全柵を通路に設置するときには、上水平部材及び下水平部材を伸長させて、上水平部材及び下水平部材を一対の壁の間に突っ張らせることで、安全柵が壁に固定される。一方、安全柵の固定状態を解除するときには、上水平部材及び下水平部材を縮ませることで、安全柵の壁部への固定状態が解除される。
特開2015-104528号公報
しかしながら、上記安全柵の固定及び固定解除では、上水平部材及び下水平部材の2つの部材に対して、内側ポールを外側ポールに対して相対回転させる作業が必要になる。このため、安全柵の固定作業及び固定解除作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮して、固定作業及び固定解除作業の煩雑さを抑制できるフェンスを提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、幅方向に互いにスライド可能に連結された第1フェンス及び第2フェンスを含んで構成され、前記第2フェンスが前記第1フェンスに対して格納された格納位置と前記格納位置から幅方向一方へ展開された展開位置との間をスライドするフェンス本体と、前記第1フェンスに相対移動可能に設けられたストッパ部材を有する固定機構と、を備え、前記第2フェンスには、幅方向に並ぶ複数のフェンス側傾斜リブが形成され、前記ストッパ部材には、前記フェンス側傾斜リブと係合可能に構成されたストッパ側傾斜リブが形成され、前記フェンス側傾斜リブ及び前記ストッパ側傾斜リブが、前記ストッパ部材の移動方向一方側へ向かうに従い前記フェンス本体の幅方向他方側へ傾斜されており、前記ストッパ部材が前記第2フェンスの前記第1フェンスに対するスライドを許可する許可位置から移動方向一方側へ移動して前記ストッパ側傾斜リブが前記フェンス側傾斜リブに係合することで、前記第2フェンスの前記第1フェンスに対するスライドが阻止され、前記ストッパ側傾斜リブの前記フェンス側傾斜リブへの係合状態において、前記ストッパ部材が移動方向一方側へさらに移動することで、前記ストッパ側傾斜リブが前記フェンス側傾斜リブを摺動すると共に、前記第2フェンスが前記第1フェンスに対して幅方向一方側へスライドするフェンスである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記固定機構は、前記ストッパ部材の移動方向を軸方向として前記第1フェンスに回転可能に設けられた作動部材を有しており、前記ストッパ部材が、前記作動部材に相対移動可能に連結され、前記作動部材が回転方向一方側へ回転することで、前記ストッパ部材が移動方向一方側へ移動し、前記作動部材が回転方向他方側へ回転することで、前記ストッパ部材が移動方向他方側へ移動するフェンスである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記作動部材には、前記ストッパ部材と連結される第1ネジ部が形成され、前記ストッパ部材には、前記第1ネジ部と螺合される第2ネジ部が形成されており、前記第1ネジ部及び前記第2ネジ部が、2条ねじとして構成されているフェンスである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記作動部材は、前記第1フェンスの外側に配置された取手部と、前記取手部から延出され、前記第1フェンスに支持されると共に、外周部に前記第1ネジ部が形成され、先端面に段差部が形成された回転時と、を含んで構成され、前記ストッパ部材には、前記段差部と係合可能に構成された規制部が形成されており、前記ストッパ部材が移動方向一方側へ最大移動したときには、前記段差部が前記規制部に係合して、前記作動部材の回転方向一方側への回転が制限されるフェンスである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第1フェンス及び前記第2フェンスが、同一部材で構成されているフェンスである。
上記構成のフェンスによれば、固定作業及び固定解除作業の煩雑さを抑制することができる。
本実施の形態に係るフェンスを屋内の壁部に設置した状態を示す前側から見た正面図である。 図1に示されるフェンスにおいて第2フェンスを格納位置に配置した状態を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図1に示されるフェンスにおいて第2フェンスを展開位置に配置した状態を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図1に示されるフェンスの分解斜視図である。 (A)は、図1に示される第1フェンスの正面図であり、(B)は、(A)の第1フェンスを後側から見た裏面図である。 (A)は、図1に示されるフェンスにおける第1フェンスの第1縦フレーム部の上端部周辺を示す側断面図(図1の6A-6A線拡大断面図)であり、(B)は、図1に示される第1フェンスと第2フェンスとの連結状態を示す側断面図(図1の6B-6B線拡大断面図)である。 (A)は、図6(B)に示される連結ピン及び連結プレートを分解した状態で示す右斜め前方から見た斜視図であり、(A)の連結ピン及び連結プレートを示す右斜め後方から見た斜視図である。 図4に示される固定機構のストッパ部材が第1フェンスのストッパ収容部に収容され且つ許可位置に配置された状態を示す後側から見た裏面図である。 図8に示されるストッパ部材が上側へ移動して阻止位置に配置された状態を示す裏面図である。 図8に示されるハンドル部材を拡大して示す右斜め後方から見た斜視図である。 図8に示されるストッパ部材を示す右斜め後方から見た斜視図である。 (A)は、図11に示されるストッパ部材のストッパ側傾斜リブが第2フェンスのフェンス側傾斜リブに係合するときの状態を説明するための前側から見た説明図であり、(B)は、(A)の状態からストッパ側傾斜リブが上側へ移動して第2フェンスが左側へ移動する状態を説明するための前側から見た説明図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るフェンス10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印LHは、それぞれフェンス10の上側、前側、左側(幅方向一方側)を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときは、特に断りのない限り、フェンス10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。
図1~図4に示されるように、フェンス10は、フェンス本体12と、固定機構40と、を含んで構成されている。また、詳細については後述するが、フェンス本体12は、第1フェンス14及び第2フェンス16を有しており、第1フェンス14及び第2フェンス16が互いに左右方向にスライド可能に連結されている。具体的には、第2フェンス16が、第1フェンス14に前後方向に重なる格納位置(図2に示される位置)と、格納位置から左側(幅方向一方側)へスライドした展開位置(図3に示される位置)と、の間をスライドするようになっている。これにより、フェンス10は、幅寸法を可変できる構成になっている。そして、フェンス10は、例えば、屋内の通路に設置され、通路を挟んで対向配置された壁部WLに固定されて、ペット(動物)等の通路の通行を規制する柵として構成されている(図1参照)。以下、フェンス10の各構成について説明する。
(フェンス本体12について)
図1~図4に示されるように、フェンス本体12は、上述のように、第1フェンス14及び第2フェンス16を含んで構成されている。また、第1フェンス14と第2フェンス16とは同一部材で構成されており、第2フェンス16は、第1フェンス14を前後に反転した構造を成している。このため、以下の説明では、第1フェンス14の構成について説明し、第2フェンス16の構成については、適宜省略する。
図5にも示されるように、第1フェンス14は、樹脂材によって構成され、全体として前後方向を厚み方向とした略矩形パネル状に形成されている。第1フェンス14は、第1フェンス14の外周部を構成する枠フレーム20を有しており、枠フレーム20は、前側から見た正面図で、略矩形枠状に形成されている。具体的には、枠フレーム20は、枠フレーム20の左端部を構成し且つ上下方向に延在された第1縦フレーム部21と、第1縦フレーム部21の上端部及び下端部からそれぞれ右側へ延出された上下一対の第1横フレーム部22と、上下方向に延在され且つ一対の第1横フレーム部22の右端部を連結する第2縦フレーム部23と、を有している。第1縦フレーム部21及び第1横フレーム部22は、その長手方向から見た断面視で、後側へ開放された略U字形状に形成されており、第2縦フレーム部23は、その長手方向から見た断面視で、前側及び後側へ開放された略H形状に形成されている。また、第2縦フレーム部23の後端部は、第1縦フレーム部21及び第1横フレーム部22よりも後側へ突出している。
さらに、第1縦フレーム部21の上端部を除く部分が、後述するストッパ部材60を収容するためのストッパ収容部21A(広義には、「収容部」として把握される要素である)として構成されており、ストッパ収容部21Aは、後側へ開放された凹状に形成されると共に、上下方向に延在されている。
図6(A)に示されるように、第1縦フレーム部21の上端部には、後述するハンドル部材50を支持するための支持筒部21Bが形成されており、支持筒部21Bは、上下方向を軸方向とした円筒状に形成されている。支持筒部21Bの内部は、上下方向に貫通しており、支持筒部21Bの内部とストッパ収容部21Aの内部とが連通されている。支持筒部21Bの下端部には、前後一対のフック部21Cが形成されており、フック部21Cは、支持筒部21Bから径方向内側へ突出している。
図1~図5に示されるように、第1フェンス14の上下方向中間部には、上下一対の第2横フレーム部24が形成されている。第2横フレーム部24は、左右方向に延在されており、第2横フレーム部24の長手方向両端部が、第1縦フレーム部21及び第2縦フレーム部23に接続されている。なお、第2横フレーム部24は、その長手方向から見た断面視で、後側へ開放された略U字形状に形成されている。
第1横フレーム部22と第2横フレーム部24との間には、それぞれ連結壁部25が形成されており、連結壁部25は、前後方向を板厚方向として配置され、第1横フレーム部22の後端部と第2横フレーム部24の後端部とを接続している。この連結壁部25の上下方向中間部には、左右方向に延在された上下一対の補強部25Aが形成されており、補強部25Aは、その長手方向から見た断面視で、後側へ開放された略V字形状に形成されて、連結壁部25から前側へ突出している(図6(B)参照)。
連結壁部25の上端部及び下端部には、左右方向に延在されたスライド溝25Bが貫通形成されている。すなわち、第1フェンス14には、4箇所のスライド溝25Bが形成されている。スライド溝25Bの周縁部には、前側へ突出したリブ状のレール部25C(図6(B)参照)が形成されており、レール部25Cは、スライド溝25Bの周方向に沿って延在されると共に、スライド溝25Bの周方向全周に亘って形成されている。
また、連結壁部25には、各スライド溝25Bの左側において、連結ボス25Dが形成されている。すなわち、第1フェンス14には、4箇所の連結ボス25Dが形成されている。連結ボス25Dは、前後方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、連結壁部25から前側へ突出している。また、連結ボス25Dの内部は、前後方向に貫通している。
連結壁部25の後面には、一対の補強部25Aの間において、複数のフェンス側傾斜リブ25E(図5(B)参照)が形成されている。フェンス側傾斜リブ25Eは、連結壁部25から後側へ突出すると共に、裏面視で、上側へ向かうに従い左側へ傾斜している。具体的には、フェンス側傾斜リブ25Eが、上下方向に対して45度に傾斜している。また、複数のフェンス側傾斜リブ25Eが、連結壁部25の幅方向(左右方向)全体に亘って形成されており、左右方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。これにより、隣り合うフェンス側傾斜リブ25Eの間には、後側及び下側へ開放された傾斜溝25Fが形成されている。さらに、フェンス側傾斜リブ25Eの一方の側面が、第1傾斜面25E1として構成され、フェンス側傾斜リブ25Eの他方の側面が、第2傾斜面25E2として構成されている。なお、図5(B)では、便宜上、左右方向に隣り合うフェンス側傾斜リブ25E及び、当該フェンス側傾斜リブ25Eの間の傾斜溝25Fのみに、符号を付している。
また、第1フェンス14の上下方向中央部には、複数(本実施の形態では、7本)の格子部26が形成されており、複数の格子部26が左右方向に所定の間隔を空けて配置されている。格子部26は、上下方向に延在されて、格子部26の長手方向両端部が、第2横フレーム部24に接続されている。
さらに、第1フェンス14(第2縦フレーム部23)に右壁には、上下一対の固定具27(図1~図3参照)が取付けられている。この固定具27は、フェンス10を屋内の壁部WH等に設置するときに、屋内の壁部WHに当接する固定具として構成されている。
ここで、上述のように、第2フェンス16は、第1フェンス14を前後に反転した構造を成している。このため、第2フェンス16では、フェンス側傾斜リブ25Eが、連結壁部25から前側へ突出すると共に、正面視で、上側へ向かうに従い右側(幅方向他方側)へ傾斜している。また、第2フェンス16では、傾斜溝25Fが前側及び下側へ開放されている。
そして、第2フェンス16が、第1フェンス14に重なるように第1フェンス14の後側に隣接して配置されている。具体的には、第1フェンス14のスライド溝25Bと第2フェンス16の連結ボス25Dとが対を成し、第1フェンス14の連結ボス25Dと第2フェンス16のスライド溝25Bとが対を成すように、第1フェンス14及び第2フェンス16が配置されている。そして、第1フェンス14及び第2フェンス16が、連結ピン30(広義には、「第1連結具」として把握される要素である)及び連結プレート34(広義には、「第2連結具」として把握される要素である)によって、左右方向にスライド可能に連結されている。以下、連結ピン30及び連結プレート34について説明する。
図6(B)及び図7に示されるように、連結ピン30は、樹脂材により構成されると共に、ベース部31とピン部32とを含んで構成されている。ベース部31は、前後方向を板厚方向とし左右方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。ベース部31の上端部及び下端部は、板厚方向一方側(図7に示される例では、後側)へ屈曲されており、連結ピン30の上端部と下端部との間の距離が、第1フェンス14(第2フェンス16)におけるスライド溝25Bの上下のレール部25C間の距離よりも大きく設定されている(図6(B)参照)。
ピン部32は、全体として前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ベース部31の略中央部からベース部31の板厚方向一方側へ延出している。また、ピン部32の中央部には、左右方向に貫通したスリット32Aが形成されている。このため、ピン部32が、一対の分割ピン部32Bに分割されており、分割ピン部32Bは、ピン部32の径方向に弾性変形可能に構成されている。また、分割ピン部32Bの先端部には、ピン部32の径方向外側へ張り出されたピンフック32Cが形成されている。さらに、一対の分割ピン部32Bの互いに対向する面には、軸方向中間部において、一対の連結溝32Dがそれぞれ形成されている。一対の連結溝32Dは、一対の分割ピン部32Bの互いに対向する方向へ開放されると共に、左右方向に並んで配置されている。
そして、連結ピン30が、第1フェンス14(第2フェンス16)のスライド溝25B内に前側(後側)から挿入されると共に、第2フェンス16(第1フェンス14)の連結ボス25D内に前側(後側)から挿入されている。また、この状態では、連結ピン30のピンフック32Cが、第2フェンス16(第1フェンス14)の連結ボス25Dの先端部に係合して、第2フェンス16(第1フェンス14)の後側(前側)への移動が制限されている。さらに、この状態では、第1フェンス14(第2フェンス16)のレール部25Cとベース部31との間には、所定の隙間が形成されるようになっている。以上により、第2フェンス16が第1フェンス14に対して左右方向にスライド可能に連結されている。
連結プレート34は、蓋部35とプレート部36とを含んで構成されている。蓋部35は、前後方向を板厚方向とした略円板状に形成されている。プレート部36は、上下方向を板厚方向とした略矩形プレート状に形成されて、蓋部35から蓋部35の板厚方向一方側(図7では、前側)へ延出されている。プレート部36には、連結ピン30の連結溝32Dに対応する位置において、上下一対の係合突起36Aが形成されており、一対の係合突起36Aは、プレート部36から上側及び下側へそれぞれ突出している。
そして、連結プレート34が、連結ピン30の組付方向とは反対側から連結ピン30に組付けられている。具体的には、連結プレート34のプレート部36を、連結ピン30の一対の分割ピン部32Bの間に挿入すると共に、連結プレート34の係合突起36Aを連結ピン30の連結溝32D内に配置する。これにより、連結ピン30のピン部32の径方向内側への変位を制限した状態で、連結プレート34が連結ピン30に組付けられている。
以上により、第1フェンス14及び第2フェンス16が、連結ピン30及び連結プレート34によって、左右方向にスライド可能に連結されている。そして、第2フェンス16の格納位置では、第2フェンス16の大半(第2縦フレーム部23を除く部分)が、第1フェンス14と前後方向に重なるように、第2フェンス16が第1フェンス14に対して格納されている(図2参照)。また、第2フェンス16の格納位置では、第1フェンス14(第2フェンス16)のスライド溝25B内に挿入された連結ピン30及び連結プレート34がスライド溝25Bの右端部(左端部)内に配置されて、第2フェンス16の右側(幅方向他方側)へのスライドが制限されている。
一方、第2フェンス16の展開位置では、第2フェンス16の大半が、第1フェンス14に対して左側(幅方向一方側)へ展開されるように、第2フェンス16が第1フェンス14に対して配置されている(図3参照)。また、第2フェンス16の展開位置では、第1フェンス14(第2フェンス16)のスライド溝25B内に挿入された連結ピン30及び連結プレート34がスライド溝25Bの左端部(右端部)内に配置されて、第2フェンス16の左側へのスライドが制限されている。
(固定機構40について)
次に、本発明の要部である固定機構40について説明する。図4に示されるように、固定機構40は、「作動部材」としてのハンドル部材50と、ストッパ部材60と、を含んで構成されている。
<ハンドル部材50について>
図6(A)、図8、図9、及び図10に示されるように、ハンドル部材50は、樹脂材によって構成されて、正面視で略T字形状に形成されている。具体的には、ハンドル部材50は、ハンドル部材50の上端部を構成し且つ左右方向に延在された「取手部」としてのハンドル部52と、ハンドル部52の長手方向中間部から下側へ延出された回転軸54と、を含んで構成されている。
回転軸54の上端部は、支持軸部56として構成されており、支持軸部56は全体として上下方向を軸方向とする円柱状に形成されている。そして、支持軸部56が、第1フェンス14の支持筒部21B内に挿入されて、支持筒部21Bに回転可能に支持されている(図6(A)参照)。なお、支持軸部56の支持状態では、ハンドル部52が、第1フェンス14の左端部(第1縦フレーム部21)の上側に近接して配置されている。
支持軸部56の下端部の外周部には、支持軸部56の径方向外側へ開放された係合溝56Aが形成されており、係合溝56Aは、支持軸部56の周方向に沿って延在されると共に、支持軸部56の周方向全周に亘って形成されている。そして、係合溝56Aの内部に、第1フェンス14のフック部21Cが配置されている(図6(A)参照)。これにより、第1フェンス14とハンドル部材50とが上下方向に係合して、ハンドル部材50の第1フェンス14に対する上下方向の移動が制限されている。
また、回転軸54の下端部は、連結軸部58として構成されている。連結軸部58は、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、第1フェンス14のストッパ収容部21Aの上端部内に配置されている。連結軸部58の外周部は、第1ネジ部58Aとして構成されており、第1ネジ部58Aには、2条ねじの雄ねじが形成されている。また、連結軸部58の下端面は、第1ネジ部58Aの雄ねじに対応して螺旋状に形成されている。これにより、連結軸部58の下端には、段差部58B(図10参照)が形成されている。
<ストッパ部材60について>
図6(A)、図8、図9、及び図11に示されるように、ストッパ部材60は、全体として上下方向に延在された略長尺矩形柱状に形成されて、第1フェンス14のストッパ収容部21A内に、上下方向に相対移動可能に収容されている。また、ストッパ部材60の幅寸法(左右方向の寸法)は、ストッパ収容部21Aの幅寸法と比べて僅かに小さく設定されている。これにより、ストッパ部材60の上下方向への移動時には、ストッパ部材60がストッパ収容部21Aによってガイドされながら第1フェンス14に対して相対移動するようになっている。
ストッパ部材60の外周部は、前後方向に貫通された枠状に形成されている。すなわち、ストッパ部材60の外周部は、上下方向を板厚方向とする上壁60A及び下壁60Bと、左右方向を板厚方向とし且つ上壁60A及び下壁60Bを連結する左右一対の側壁60Cと、を含んで構成されている。また、ストッパ部材60の内部には、後述するストッパ係合部66を除く部分において、中壁60Dが形成されており、中壁60Dは、前後方向を板厚方向として、ストッパ部材60の前後方向中間部に配置されている。なお、中壁60Dの長手方向中間部には、複数(本実施の形態では、12箇所)の肉逃げ孔部60Eが貫通形成されており、肉逃げ孔部60Eは、三角形状に形成されている。
ストッパ部材60の上壁60Aには、連結筒部62が形成されており、連結筒部62は、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、上壁60Aから下側へ延出されている。また、連結筒部62の内部は上下方向に貫通している。さらに、連結筒部62の内周部は、第2ネジ部62Aとして構成されており、第2ネジ部62Aには、ハンドル部材50の第1ネジ部58Aに対応して、2条ねじの雌ねじが形成されている。
そして、ハンドル部材50の第1ネジ部58Aが、ストッパ部材60の第2ネジ部62Aに螺合されて、ストッパ部材60とハンドル部材50とがネジ結合により連結されている。これにより、ハンドル部材50が回転することで、ストッパ部材60が、ハンドル部材50及び第1フェンス14に対して上下方向に相対移動する構成になっている。具体的には、ハンドル部材50を回転方向一方側へ回転操作することで、ストッパ部材60がハンドル部材50に対して上側(移動方向一方側)へ移動し、ハンドル部材50を回転方向他方側へ回転操作することで、ストッパ部材60がハンドル部材50に対して下側(移動方向他方側)へ移動するように構成されている。より詳しくは、ストッパ部材60は、図8に示される許可位置と、許可位置よりも上側に配置された阻止位置(図9に示される位置)と、の間を移動する構成になっている。なお、前述したように、ストッパ部材60は、第1フェンス14のストッパ収容部21Aによってガイドされているため、ハンドル部材50の回転時には、ストッパ部材60の回転が第1フェンス14によって制限される構成になっている。
また、ストッパ部材60の上端部には、連結筒部62の下側において、軸収容部64が形成されており、軸収容部64は、前後方向を軸方向とする略矩形筒状に形成されている。また、軸収容部64の内部と連結筒部62の内部とが連通している。そして、ストッパ部材60が阻止位置に配置された状態では、ハンドル部材50の連結軸部58の下端部が、軸収容部64内に配置されるようになっている。
軸収容部64の下面には、後側の位置において、「規制部」としての規制突起64Aが形成されており、規制突起64Aは、ハンドル部材50の連結軸部58に対応する位置に形成されている。そして、ストッパ部材60がハンドル部材50に対して最も上側へ移動したときには、規制突起64Aとハンドル部材50の段差部58Bとがハンドル部材50の回転方向に係合して、ハンドル部材50の回転方向一方側への回転を制限するようになっている。
また、ストッパ部材60には、上下一対のストッパ係合部66が形成されており、一対のストッパ係合部66は、ストッパ部材60の上端側の部分及び下端部にそれぞれ形成されている。具体的には、ストッパ係合部66は、第2フェンス16の連結壁部25と前後方向に対向する位置に配置されている。
ストッパ係合部66は、前後方向を板厚方向としたベース壁66Aを有しており、ベース壁66Aは、ストッパ部材60の一対の側壁60Cの後端部に架け渡されている。
また、ストッパ係合部66は、複数(本実施の形態では、3箇所)のストッパ側傾斜リブ66Bを有しており、ストッパ側傾斜リブ66Bは、ベース壁66Aから後側へ突出している。また、ストッパ側傾斜リブ66Bは、上側(ストッパ部材60の移動方向一方側)へ向かうに従い右側(フェンス10の幅方向他方側)へ傾斜している。詳しくは、ストッパ側傾斜リブ66Bは、上下方向に対して45度傾斜している、また、3箇所のストッパ側傾斜リブ66Bは、左右方向に所定間隔毎に配置されている。具体的には、ストッパ側傾斜リブ66Bの間隔が、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの間隔と一致するように設定されている。また、ストッパ側傾斜リブ66Bの幅寸法が、第2フェンス16の傾斜溝25Fの幅寸法よりも若干小さく設定されている。
そして、ストッパ部材60が許可位置に配置された状態では、ストッパ側傾斜リブ66Bが、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの下側に配置されている(図8参照)。これにより、ストッパ側傾斜リブ66Bと第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eとが係合しておらず、第2フェンス16の第1フェンス14に対するスライドが許可されるようになっている(固定機構40(ストッパ部材60)における、この状態を「許可状態」という)。
一方、ストッパ部材60が阻止位置に配置された状態では、ストッパ側傾斜リブ66Bが、第2フェンス16の何れかの傾斜溝25F内に挿入するようになっている(図9参照)。これにより、ストッパ側傾斜リブ66Bが、左右方向に隣り合うフェンス側傾斜リブ25Eに左右方向に係合して、第2フェンス16の第1フェンス14に対する左右方向の移動が制限されるようなっている。つまり、第2フェンス16のスライドが阻止されるようになっている(固定機構40(ストッパ部材60)における、この状態を「阻止状態」という)。なお、本実施の形態におけるストッパ部材60の阻止位置とは、ストッパ側傾斜リブ66Bが、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eに係合する位置として、設定している。また、ストッパ側傾斜リブ66B及びフェンス側傾斜リブ25Eは、それぞれ所定の長さに延在されている。このため、ストッパ部材60の阻止位置が上下方向に所定の幅を持っている。
また、ストッパ側傾斜リブ66Bの一方の側面が第1傾斜面66B1として構成されており、ストッパ側傾斜リブ66Bの他方の側面が第2傾斜面66B2として構成されている。そして、詳細については後述するが、ストッパ部材60の阻止状態において、ストッパ部材60が上側へ移動するときには、ストッパ側傾斜リブ66Bの第1傾斜面66B1が、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの第2傾斜面25E2上を摺動しながら上側へ移動すると共に、第2フェンス16が第1フェンス14に対して左側(幅方向一方側であり、展開位置側)へスライドするように構成されている。
一方、ストッパ部材60の阻止状態において、ストッパ部材60が下側へ移動するときには、ストッパ側傾斜リブ66Bの第2傾斜面66B2が、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの第1傾斜面25E1上を摺動しながら下側へ移動すると共に、第2フェンス16が第1フェンス14に対して右側(幅方向他方側であり、格納位置側)へスライドするように構成されている。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたフェンス10では、第2フェンス16が、第1フェンス14にスライド可能に連結されて、格納位置と展開位置との間をスライドする。また、フェンス10の初期状態では、第2フェンス16が格納位置に配置されており、固定機構40が許可状態になっている。これにより、第2フェンス16の第1フェンス14に対するスライドが許可されている。
そして、フェンス10を通路に設置する場合には、一対の壁部WLの間にフェンス10を配置する。そして、第2フェンス16を第1フェンス14に対して幅方向一方側へスライドさせて、フェンス10の幅寸法を一対の壁部WLの間の長さに合わせる。この状態では、フェンス10が、壁部WLに固定されていない状態になる。
この状態で、ハンドル部材50を回転方向一方側へ回転させると、ハンドル部材50の回転軸54にねじ結合されたストッパ部材60が許可位置から上側(阻止位置側)へ移動する。すなわち、ストッパ部材60のストッパ側傾斜リブ66Bが、図12(A)の2点鎖線にて示される許可位置から上側へ移動する。そして、図12(A)の実線にて示されるように、ストッパ側傾斜リブ66Bの上端部が、第2フェンス16の傾斜溝25Fの下端部に到達すると、ストッパ側傾斜リブ66Bが傾斜溝25F内に挿入される。これにより、ストッパ側傾斜リブ66Bの第1傾斜面66B1が、第2フェンス16におけるフェンス側傾斜リブ25Eの第2傾斜面25E2に係合して、ストッパ部材60が許可状態から阻止状態に遷移する。
この状態において、ハンドル部材50を回転方向一方側へさらに回転させると、ストッパ側傾斜リブ66Bが、ストッパ側傾斜リブ66Bに対して左側のフェンス側傾斜リブ25Eを上側へ押圧して、フェンス側傾斜リブ25E(第2フェンス16)に上側への押圧力Fが作用する。このため、フェンス側傾斜リブ25Eには、第2傾斜面25E2に直交する方向(左斜め上方側)の分力F1が作用する。一方、第2フェンス16の上側への移動は、第1フェンス14に連結された連結ピン30によって制限されている。その結果、ストッパ側傾斜リブ66Bの第1傾斜面66B1が、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの第2傾斜面25E2上を摺動しながら、ストッパ側傾斜リブ66B(ストッパ部材60)が上側へ移動すると共に、フェンス側傾斜リブ25E(第2フェンス16)が分力F1によって左側(展開位置側であり、フェンス10の幅方向一方側)へ移動する(図12(B)参照)。つまり、フェンス10の幅寸法が長くなる。これにより、第2フェンス16が左側の壁部WLに接近して、第2フェンス16の固定具27が左側の壁部WLを押圧する。
この状態で、ハンドル部材50を回転方向一方側へさらに回転させると、フェンス10が、幅方向両側の固定具27を介して、一対の壁部WLを幅方向外側へ押圧する。これにより、一対の壁部WLからフェンス10に反力が作用して、フェンス10が一対の壁部WLの間で突っ張るようになる。さらに、このときには、ストッパ側傾斜リブ66Bと第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eとが係合しているため、第2フェンス16の右側(格納位置側)へのスライドが制限されている。以上により、フェンス10が一対の壁部WLの間に固定される。
一方、フェンス10の壁部WLへの固定状態を解除するときには、ハンドル部材50を回転方向他方側へ回転させる。これにより、阻止状態のストッパ部材60が下側(許可位置側)へ移動して、ストッパ側傾斜リブ66Bが、ストッパ側傾斜リブ66Bに対して右側のフェンス側傾斜リブ25Eの第1傾斜面25E1を下側へ押圧する。そして、図示は省略するが、上述と同様に、フェンス側傾斜リブ25Eには、第1傾斜面25E1に直交する方向(右斜め下方側)の分力が作用する。これにより、上述と同様に、ストッパ側傾斜リブ66Bの第2傾斜面66B2が、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eの第1傾斜面25E1上を摺動しながら、ストッパ側傾斜リブ66B(ストッパ部材60)が下側へ移動すると共に、フェンス側傾斜リブ25E(第2フェンス16)が当該分力によって右側(格納位置側であり、フェンス10の幅方向他方側)へ移動する。つまり、フェンス10の幅寸法が短くなる。その結果、第2フェンス16が左側の壁部WLに対して離間して、フェンス10の固定状態が解除される。
そして、ハンドル部材50を回転方向他方側へさらに回転させると、ストッパ部材60が第2フェンス16に対して下側へさらに変位して、ストッパ部材60のストッパ側傾斜リブ66Bが、第2フェンス16の傾斜溝25Fから下側へ脱落する。これにより、ストッパ側傾斜リブ66Bと、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eとの係合状態が解除されて、ストッパ部材60が許可状態に遷移する。その結果、第2フェンス16の第1フェンス14に対するスライドが許可されて、第2フェンス16を格納位置へスライドすることができる。
以上説明したように、本実施の形態のフェンス10では、ストッパ部材60が上下方向に相対移動可能に第1フェンス14に設けられている。このストッパ部材60は、上下方向に移動することで、許可状態又は阻止状態に遷移する。そして、許可状態では、第2フェンス16の第1フェンス14に対するスライドが許可される。一方、阻止状態では、ストッパ部材60が第2フェンス16と係合して、第2フェンス16のスライドが阻止される。さらに、阻止状態におけるストッパ部材60が上側へ移動することで、ストッパ部材60によって第2フェンス16が展開位置側へ変位する。一方、阻止状態におけるストッパ部材60が下側へ移動することで、ストッパ部材60によって第2フェンス16が格納位置側へ変位する。すなわち、ストッパ部材60を上下に移動させることで、阻止状態におけるフェンス10の幅寸法を可変させて、フェンス10を壁部WLに固定又は固定解除することができる。したがって、フェンス10における固定作業及び固定解除作業の煩雑さを抑制することができる。
また、第2フェンス16には、幅方向に並ぶ複数のフェンス側傾斜リブ25Eが形成され、ストッパ部材60には、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25Eと係合可能に構成されたストッパ側傾斜リブ66Bが形成されている。そして、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25E及びストッパ側傾斜リブ66Bが、ストッパ部材60の移動方向一方側(上側)へ向かうに従いフェンス本体12の幅方向他方側(格納位置側)へ傾斜されている。このため、上述のように、阻止状態におけるストッパ部材60を上下に移動させることで、ストッパ側傾斜リブ66Bをフェンス側傾斜リブ25Eに摺動させて、第2フェンス16を左右方向に変位させることができる。これにより、フェンス10の固定及び固定解除を簡易な構成で実現することができる。
また、固定機構40は、ハンドル部材50を有しており、ハンドル部材50が上下方向を軸方向として、第1フェンス14に回転可能に支持されている。そして、ハンドル部材50の第1ネジ部58Aがストッパ部材60の第2ネジ部62Aに螺合されて、ハンドル部材50がストッパ部材60に、ネジ結合により連結されている。これにより、使用者がハンドル部材50を回転操作することで、ストッパ部材60を上下方向に移動させることができる。したがって、簡易な構成でストッパ部材60を上下に移動させることができる。
また、ハンドル部材50の第1ネジ部58Aを構成する雄ねじ、及びストッパ部材60の第2ネジ部62Aを構成する雌ねじは、2条ねじとして構成されている。これにより、例えば、ハンドル部材50の第1ネジ部58Aを構成する雄ねじ、及びストッパ部材60の第2ネジ部62Aを構成する雌ねじを、1条ねじとする場合と比較して、ハンドル部材50を一回転させたときの、ストッパ部材60の上下方向の移動ピッチを大きくすることができる。つまり、使用者がハンドル部材50を回転操作するときの、回転数を少なくすることができる。したがって、フェンス10の固定及び固定解除するときの、使用者に対する利便性を一層向上することができる。
また、ハンドル部材50の回転軸54の先端面には、段差部58Bが形成されており、ストッパ部材60には、段差部58Bと係合可能に構成された規制突起64Aが形成されている。そして、ハンドル部材50を回転方向一方側へ回転させて、ストッパ部材60が上側へ最も移動したときには、回転軸54の段差部58Bが、回転軸54の回転方向において規制突起64Aに係合して、ハンドル部材50を回転方向一方側への回転が制限される。これにより、使用者に対する利便性を向上することができる。
すなわち、仮に、ストッパ部材60において規制突起64Aを省略した場合には、ストッパ部材60が上側へ最も移動したときに、回転軸54の先端面が、ストッパ部材60の軸収容部64の下面に当接して、ハンドル部材50がストッパ部材60に締め付けられる。この場合には、使用者がハンドル部材50の締付状態を解除して、ハンドル部材50を操作する必要がある。
これに対して、本実施の形態では、ストッパ部材60が上側へ最も移動したときに、回転軸54の段差部58Bが、回転軸54の回転方向において規制突起64Aに係合する。このため、ハンドル部材50がストッパ部材60に締め付けられることを抑制しつつ、第1ネジ部58A及び第2ネジ部62Aの破損等を抑制できる。
また、例えば、フェンス10の収納時において、格納位置の第2フェンス16をストッパ部材60に係合させるときに、回転方向一方側におけるハンドル部材50の最大回転数を、使用者に認識させることができる。したがって、使用者に対する利便性を向上することができる。
また、第2フェンス16は、第1フェンス14を前後に反転させた構造を成しており、第1フェンス14と第2フェンス16とが同一部材で構成されている。このため、第1フェンス14及び第2フェンス16の部品の共通化を図ることができる。また、第1フェンス14及び第2フェンス16を同一構造にすることで、第1フェンス14及び第2フェンス16を別構成する場合と比較して、第1フェンス14及び第2フェンス16を組付けるときの誤組付を抑制できる。よって、第1フェンス14及び第2フェンス16を組付けるときの作業性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、阻止状態におけるストッパ部材60が上側へ移動することで、第2フェンス16が左側へ移動し、阻止状態におけるストッパ部材60が下側へ移動することで、第2フェンス16が右側へ移動するように構成されている。これに代えて、阻止状態におけるストッパ部材60が下側へ移動することで、第2フェンス16が左側へ移動し、阻止状態におけるストッパ部材60が上側へ移動することで、第2フェンス16が右側へ移動するように構成してもよい。この場合には、第2フェンス16のフェンス側傾斜リブ25E及びストッパ側傾斜リブ66Bを、下側へ向かうに従い右側へ傾斜させてもよい。
また、本実施の形態では、ハンドル部材50とストッパ部材60とが、ねじ結合によって連結されているが、ハンドル部材50とストッパ部材60との連結はこれに限らない。例えば、ハンドル部材50の回転軸54(連結軸部58)の外周部に、螺旋状のカム溝を形成し、ストッパ部材60の連結筒部62の内周部に、当該カム溝内を摺動するカム部を形成して、ハンドル部材50とストッパ部材60とを相対移動可能に連結してもよい。
また、本実施の形態では、第1フェンス14及び第2フェンス16が同一構造を成しているが、第1フェンス14及び第2フェンス16を別構造に構成してもよい。
10 フェンス
12 フェンス本体
14 第1フェンス
16 第2フェンス
25E フェンス側傾斜リブ
40 固定機構
50 ハンドル部材(作動部材)
52 ハンドル部(取手部)
54 回転軸
58A 第1ネジ部
58B 段差部
60 ストッパ部材
62A 第2ネジ部
64A 規制突起(規制部)
66B ストッパ側傾斜リブ

Claims (5)

  1. 幅方向に互いにスライド可能に連結された第1フェンス及び第2フェンスを含んで構成され、前記第2フェンスが前記第1フェンスに対して格納された格納位置と前記格納位置から幅方向一方へ展開された展開位置との間をスライドするフェンス本体と、
    前記第1フェンスに相対移動可能に設けられたストッパ部材を有する固定機構と、
    を備え、
    前記第2フェンスには、幅方向に並ぶ複数のフェンス側傾斜リブが形成され、
    前記ストッパ部材には、前記フェンス側傾斜リブと係合可能に構成されたストッパ側傾斜リブが形成され、
    前記フェンス側傾斜リブ及び前記ストッパ側傾斜リブが、前記ストッパ部材の移動方向一方側へ向かうに従い前記フェンス本体の幅方向他方側へ傾斜されており、
    前記ストッパ部材が前記第2フェンスの前記第1フェンスに対するスライドを許可する許可位置から移動方向一方側へ移動して前記ストッパ側傾斜リブが前記フェンス側傾斜リブに係合することで、前記第2フェンスの前記第1フェンスに対するスライドが阻止され、
    前記ストッパ側傾斜リブの前記フェンス側傾斜リブへの係合状態において、前記ストッパ部材が移動方向一方側へさらに移動することで、前記ストッパ側傾斜リブが前記フェンス側傾斜リブを摺動すると共に、前記第2フェンスが前記第1フェンスに対して幅方向一方側へスライドするフェンス。
  2. 前記固定機構は、前記ストッパ部材の移動方向を軸方向として前記第1フェンスに回転可能に設けられた作動部材を有しており、
    前記ストッパ部材が、前記作動部材に相対移動可能に連結され、
    前記作動部材が回転方向一方側へ回転することで、前記ストッパ部材が移動方向一方側へ移動し、前記作動部材が回転方向他方側へ回転することで、前記ストッパ部材が移動方向他方側へ移動する請求項1に記載のフェンス。
  3. 前記作動部材には、前記ストッパ部材と連結される第1ネジ部が形成され、前記ストッパ部材には、前記第1ネジ部と螺合される第2ネジ部が形成されており、
    前記第1ネジ部及び前記第2ネジ部が、2条ねじとして構成されている請求項2に記載のフェンス。
  4. 前記作動部材は、
    前記第1フェンスの外側に配置された取手部と、
    前記取手部から延出され、前記第1フェンスに支持されると共に、外周部に前記第1ネジ部が形成され、先端面に段差部が形成された回転軸と、
    を含んで構成され、
    前記ストッパ部材には、前記段差部と係合可能に構成された規制部が形成されており、
    前記ストッパ部材が移動方向一方側へ最大移動したときには、前記段差部が前記規制部に係合して、前記作動部材の回転方向一方側への回転が制限される請求項3に記載のフェンス。
  5. 前記第1フェンス及び前記第2フェンスが、同一部材で構成されている請求項1~請求項4の何れか1項に記載のフェンス。
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