JP7198558B2 - パルスアーク溶接制御方法 - Google Patents
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Description
Vo=Vw+R・Iw+L・dIw/dt
抵抗値Rは小さな値であり無視することができるので、下式となる。
Vo=Vw+L・dIw/dt …(1)式
溶接ケーブルの往復長が短いときは、インダクタンス値Lは小さくなるので、VoはほぼVwと等しくなり、溶接電源内の出力電圧Voによっても短絡を正確に判別することができる。
溶接ワイヤを送給すると共に、立上り期間中はベース電流からピーク電流へと上昇する上昇遷移電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、立下り期間中は前記ピーク電流から前記ベース電流へと下降する下降遷移電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返し、
前記溶接ワイヤと母材との間の短絡を溶接電源内の出力電圧によって判別して短絡電流を通電するパルスアーク溶接制御方法において、
溶接ケーブルの往復長が長くなるほど前記短絡電流の上昇率を小とする短絡電流制御を行う、
ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法である。
溶接ワイヤを送給すると共に、立上り期間中はベース電流からピーク電流へと上昇する上昇遷移電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、立下り期間中は前記ピーク電流から前記ベース電流へと下降する下降遷移電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返し、
前記溶接ワイヤと母材との間の短絡を溶接電源内の出力電圧によって判別して短絡電流を通電するパルスアーク溶接制御方法において、
前記短絡を前記立下り期間中に判別したか前記ベース期間中に判別したかに応じて異なる値に設定される上昇率で前記短絡電流を上昇させ、
前記上昇率を、前記立下り期間中は前記ベース期間中よりも小とする、
ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法である。
実施の形態1の発明は、パルスアーク溶接において、溶接ケーブルの往復長が長くなるほど短絡電流の上昇率を小とする短絡電流制御を行うものである。
1)立上り期間設定信号Turによって定まる期間中は、ベース電流設定信号Ibrの値からピーク電流設定信号Iprの値へと直線状に上昇する電流設定信号Irを出力する。
2)続けて、ピーク期間設定信号Tprによって定まる期間中は、ピーク電流設定信号Iprを電流設定信号Irとして出力する。
3)続けて、立下り期間設定信号Tkrによって定まる期間中は、ピーク電流設定信号Iprの値からベース電流設定信号Ibrの値へと直線状に下降する電流設定信号Irを出力する。
4)続けて、パルス周期信号Tfが再び短時間Highレベルになるまでの期間中は、ベース電流設定信号Ibrを電流設定信号Irとして出力する。
Sr=100-Cr
ここで、Crの範囲は5~50m程度であるので、上昇率設定信号Srの設定範囲は、95~50(A/ms)となる。すなわち、溶接ケーブル往復長設定信号Crが長くなるほど、上昇率設定信号Srは小さくなる。上記においては、上昇率設定信号Srの値が連続的に変化する場合であるが、階段状に変化するようにしても良い。例えば、Cr≦25のときはSr=95に設定し、Cr>25のときはSr=50に設定するようにしても良い。
実施の形態2の発明は、パルスアーク溶接において、溶接電源内の出力電圧によって短絡を判別したときの短絡電流の上昇率を、立下り期間中はベース期間中よりも小とする短絡電流制御を行うものである。
1)立上り期間設定信号Turによって定まる期間中は、ベース電流設定信号Ibrの値からピーク電流設定信号Iprの値へと直線状に上昇する電流設定信号Irを出力する。
2)続けて、ピーク期間設定信号Tprによって定まる期間中は、ピーク電流設定信号Iprを電流設定信号Irとして出力する。
3)続けて、立下り期間設定信号Tkrによって定まる期間中は、ピーク電流設定信号Iprの値からベース電流設定信号Ibrの値へと直線状に下降する電流設定信号Irを出力する。この立下り期間中のみHighレベルとなる立下り期間信号Stkを出力する。
4)続けて、パルス周期信号Tfが再び短時間Highレベルになるまでの期間中は、ベース電流設定信号Ibrを電流設定信号Irとして出力する。
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
Ib ベース電流
IBR ベース電流設定回路
Ibr ベース電流設定信号
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Ik 下降遷移電流
Ip ピーク電流
IPR ピーク電流設定回路
Ipr ピーク電流設定信号
IR 電流設定回路
Ir 電流設定信号
IR2 第2電流設定回路
Is 短絡電流
Iu 上昇遷移電流
Iw 溶接電流
MC 電源主回路
On 起動信号
PS 溶接電源
RC ロボット制御装置
S 上昇率
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
SR 上昇率設定回路
Sr 上昇率設定信号
SR2 第2上昇率設定回路
Tb ベース期間
Tf パルス周期(信号)
Tk 立下り期間
TKR 立下り期間設定回路
Tkr 立下り期間設定信号
Tp ピーク期間
TPR ピーク期間設定回路
Tpr ピーク期間設定信号
Tu 立上り期間
TUR 立上り期間設定回路
Tur 立上り期間設定信号
VAV 電圧平均化回路
Vav 電圧平均信号
Vb ベース電圧
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VF V/Fコンバータ
Vo 溶接電源内の出力電圧
Vp ピーク電圧
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
WL リアクトル
Claims (2)
- 溶接ワイヤを送給すると共に、立上り期間中はベース電流からピーク電流へと上昇する上昇遷移電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、立下り期間中は前記ピーク電流から前記ベース電流へと下降する下降遷移電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返し、
前記溶接ワイヤと母材との間の短絡を溶接電源内の出力電圧によって判別して短絡電流を通電するパルスアーク溶接制御方法において、
溶接ケーブルの往復長が長くなるほど前記短絡電流の上昇率を小とする短絡電流制御を行う、
ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法。 - 溶接ワイヤを送給すると共に、立上り期間中はベース電流からピーク電流へと上昇する上昇遷移電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、立下り期間中は前記ピーク電流から前記ベース電流へと下降する下降遷移電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返し、
前記溶接ワイヤと母材との間の短絡を溶接電源内の出力電圧によって判別して短絡電流を通電するパルスアーク溶接制御方法において、
前記短絡を前記立下り期間中に判別したか前記ベース期間中に判別したかに応じて異なる値に設定される上昇率で前記短絡電流を上昇させ、
前記上昇率を、前記立下り期間中は前記ベース期間中よりも小とする、
ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019052044A JP7198558B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | パルスアーク溶接制御方法 |
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JP3197557U (ja) | 2012-05-17 | 2015-05-28 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 特定の電気的出力特性を有する溶接システムのためのインテリジェント波形選択 |
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JP3696907B2 (ja) * | 1994-09-30 | 2005-09-21 | 株式会社ダイヘン | 溶接用電源装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3197557U (ja) | 2012-05-17 | 2015-05-28 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 特定の電気的出力特性を有する溶接システムのためのインテリジェント波形選択 |
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