JP7198528B2 - スプレーイオン化装置、分析装置および表面塗布装置 - Google Patents

スプレーイオン化装置、分析装置および表面塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、スプレーイオン化装置および分析装置に関する。
質量分析計は、物質を構成するイオンの質量電荷比毎に計数してイオン強度として物質の定量的な情報を得ることができる。質量分析計は、良好な信号雑音比のイオン強度が得られることでより精確な分析が可能となる。そのため、分析対象のイオン化あるいは帯電した物質が十分に導入されることが必要となる。
液体試料をイオン化する方法としては、エレクトロスプレーイオン化法が挙げられる。エレクトロスプレーイオン化法では、細管中の試料溶液に数kVの高電圧を印可して、吐出口の先端に形成される液体コーン(いわゆる、テイラーコーン)を形成し、その先端から帯電液滴が放出され、帯電液滴の溶媒の蒸発により体積が減少し、分裂することで最終的に気相イオンを生成する。この手法では、帯電した液滴を形成できる溶液の吐出量が毎分1~10μLであり、液体クロマトグラフィ法と組み合わせて使用するには吐出量が十分でない。
帯電液滴の気化を促進するために、試料溶液の細管を囲む外管からガスを噴射して帯電液滴の発生および溶媒の気化を支援する手法としてガス噴霧支援エレクトロスプレーイオン化法が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第8809777号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されるようなガス噴霧支援エレクトロスプレーイオン化法では、発生した帯電液滴の粒径が大きいため、加熱ガスを用いて溶媒の気化を促進させたり、板状のターゲットに衝突させたりして帯電液滴を微細化し、さらに、過大な帯電液滴を除去するために吐出方向と微細液滴化された帯電液滴を取り込む方向を直交させたりする手法を用いる必要があり、効率的に帯電液滴が得られないという問題がある。
本発明の目的は、上述した問題を解決するもので、噴射する帯電液滴の微細化とともに帯電した液滴が効率良く得られるスプレーイオン化装置、それを備える分析装置および表面塗布装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、液体が流通可能な第1の流路を有する第1の管体であって、一端部にその液体を噴射する第1の出口を有する、上記第1の管体と、上記第1の管体を間隙を有して囲み、気体が流通可能な第2の流路を有する第2の管体であって、上記一端部に第2の出口を有し、上記第2の流路は上記第1の管体の外周面と上記第2の管体の内周面とにより画成される、上記第2の管体と、上記第1の流路を流通する上記液体に接触可能な電極であって、上記電極に接続した電源により上記液体に電圧を印加可能な上記電極と、を備え、上記一端部において、上記第2の出口が上記第1の出口よりも先端に配置され、上記第2の管体の内周面は上記第2の出口に向かって少なくとも一部が次第に縮径し、上記第2の出口の上記内周面の直径が上記第1の出口の開口径と等しいか大きく、上記第2の出口から上記液体の帯電液滴を噴射可能である、スプレーイオン化装置が提供される。
上記態様によれば、第1の管体の第1の出口から噴射された液体の液滴の流れは、第2の管体の第2の流路内を流通する気体によって覆われて収束する。これにより、第1の管体の第1の出口付近の第2の管体の内周面に液体の液滴が接触することを抑制して、目詰まりを回避することができる。さらに、噴射された液体の液滴の流れは気体によって収束されることで液滴が微細化される。液体には電圧が電極により印加されることによって、噴射して微細化された液滴は帯電する。したがって、噴射する帯電液滴の微細化とともに帯電した液滴が効率良く得られるスプレーイオン化装置を提供できる。
本発明の他の態様によれば、液体が流通可能な第1の流路を有する第1の管体であって、一端部に上記液体を噴射する第1の出口を有し、上記第1の管体と、上記第1の管体を間隙を有して囲み、気体が流通可能な第2の流路を有する第2の管体であって、上記一端部に上記第1の出口よりも先端に配置された第2の出口を有し、上記第2の流路は上記第1の管体の外周面と上記第2の管体の内周面とにより画成される、上記第2の管体と、上記第1の流路に流通する上記液体に接触可能な電極であって、上記電極に接続した電源により上記液体に電圧を印加可能な上記電極と、上記第2の出口を覆う網状部材、または上記第1の出口と上記第2の出口との間に上記第2の管体に設けられた開口部であって上記第1の出口の開口よりも狭い上記開口部とを備え、上記第2の出口から上記液体の帯電液滴を噴射可能なスプレーイオン化装置が提供される。
上記態様によれば、第1の管体の第1の出口から噴射された液体は、第2の流路を流通した気体とともに網状部材に衝突し、または、第1の出口と開口部との間の領域において互いに高速度で衝突することで、液体の帯電した液滴が形成され、微細化されて開口部を介して第2の出口から噴射される。したがって、噴射する帯電液滴の微細化とともに帯電した液滴が効率良く得られるスプレーイオン化装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るスプレーイオン化装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態の噴霧器のノズル部の断面図である。 電極の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の噴霧器のノズル部の気体供給管の代替例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の噴霧器の変形例1のノズル部の断面図である。 変形例1のノズル部の気体供給管の代替例の断面図である。 本発明の第1の実施形態の噴霧器の変形例2のノズル部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の噴霧器のノズル部の断面図である。 本発明の第2の実施形態の噴霧器の変形例1のノズル部を示す図である。 本発明の第2の実施形態の噴霧器の変形例2のノズル部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の変形例の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の変形例の第2気体供給管の代替例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る分析装置の概略構成図である。 実施例1、2および比較例の全イオン強度の測定例を示す図である。 実施例1および比較例の全イオン強度の他の測定例を示す図である。 実施例1および比較例の特定の信号強度の測定例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、複数の図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスプレーイオン化装置の概略構成図である。図2は、噴霧器のノズル部の断面図であり、(a)は図1のノズル部の拡大断面図、(b)は図2(a)に示すY-Y矢視図である。図3は、電極の概略構成を示す断面図である。
図1~図3を参照するに、本発明の第1の実施形態に係るスプレーイオン化装置10は、噴霧器11と、噴霧器11に供給する試料液Lfを収容する容器12と、噴霧器11に供給する噴霧ガスGfを収容するボンベ13と、試料液Lfに電極18を介して高電圧を印加する高電圧電源14とを有する。スプレーイオン化装置10は、噴霧器11の一端部側(以下、噴射側とも称する。)に帯電した液滴を噴射するノズル部15が形成される。ノズル部15よりも他端部側(以下、供給側とも称する。)に試料液Lfおよび噴霧ガスGfが供給される。試料液Lfは容器12からポンプ17等により連続して供給するようにしてもよく、間欠的に供給するようにしてもよい。試料液Lfは、溶媒に分析対象を含んでもよく、例えば、溶解した成分、粒子状物質等を含んでもよい。噴霧ガスGfは、ボンベ13からバルブ16を介して供給口22sに供給される。噴霧ガスGfは、例えば、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスまたは空気を用いることができる。ボンベ13またはバルブ16と供給口22sとの間に噴霧ガスGfを加熱する加熱部19、例えば、ヒータ、ドライヤー等を設けてもよい。噴霧ガスGfを加熱することで噴射された試料液Lfの溶媒の気化を促進することができ、帯電した液滴をより効率良く得ることができる。
噴霧器11は、液体供給管21と、液体供給管21を間隙を有して囲む気体供給管22とを有する。液体供給管21と気体供給管22とは二重管構造を有しており、同軸(中心軸X-X)であることが好ましい。
液体供給管21は、供給側から噴射側に延在する。液体供給管21は、その内周面21bに画成された、管状の第1流路23を有し、噴射側のノズル部15において出口21aを有する。液体供給管21は、内周面21bの直径(内径)が10μm~250μmであることが好ましく、外周面21cの直径(外径)が100μm~400μmであることが好ましい。出口21aの開口径(直径)は、微細液滴化の点で、0.2μm~150μmであることが好ましい。
液体供給管21は、ガラス製およびプラスチック製の誘電体材料から形成されてもよい。液体供給管21には、後述するように電極18が設けられるが、その変形例として液体供給管21の一部を導電体材料から形成して電極18としてもよく、液体供給管21の全体を導電体材料、例えばステンレス鋼等の金属管から形成して電極18としてもよい。
気体供給管22は、その内周面22bと液体供給管21の外周面21cとに画成された第2流路24を有し、ノズル部15において出口22aを有する。気体供給管22は、その内周面22bの直径(内径)がノズル部15よりも供給側で、特に限定されないが、例えば4mmである。
気体供給管22は、ガラス製、プラスチック製等の誘電体材料から形成され、石英ガラス、特に溶融石英ガラス製であることが好ましい。
気体供給管22は、噴霧ガスGfが加圧して供給口22sから供給され、第2流路24を流通して出口22aから噴射される。噴霧ガスGfの流量は、試料液Lfの流量に応じて適宜設定されるが、例えば0.5~5L/分に設定される。
高電圧電源14は、高電圧の直流または高周波交流電圧を発生可能な電源であり、噴霧器11を流通する試料液Lfに接触可能に配置された電極18に接続される。高電圧電源14は、例えば4kVの電圧を電極18に印加し、イオン化の観点から、0.5kV~10kVの範囲の電圧を印加することが好ましい。高電圧電源14は、高周波交流電圧を発生する場合は、波形は特に制限されないが、正弦波、矩形波等であり、周波数は、化学反応を利用してイオン化を行う場合は、100Hz~1000kHzであることが好ましい。
電極18は、図1に示すように、液体供給管21の出口21aよりも供給側、例えば、液体供給管21の供給側の端部に設けられる。電極18は、図3(a)に示すように、第1流路23を流れる試料液Lfに接触可能に形成される。電極18は、その先端18aが液体供給管21の内周面21bと連続する面を形成するように設けてもよく、第1流路23内に突出するように設けてもよい。さらに、電極18は、試料液Lfに接触可能であれば、先端18aが液体供給管21の内周面21bよりも後退するように設けてもよい。電極18の変形例として、図3(b)に示すように、電極118は、第1流路23内に試料液Lfがその内部を流通可能な円環部材118aを有してもよい。これにより、試料液Lfに高電圧を印加し易くなる。電極18,118は、白金族元素、金、またはこれらの合金により形成することが、耐食性が優れる点で好ましい。また、電極18,118は、チタン、タングステン等の一般的な電極として用いることのある金属材料によって形成してもよい。なお、上述したように、液体供給管21の一部または全部を導電体材料から形成して電極18としてもよい。例えば、液体供給管21の出口21aを導電体材料から形成して電極18としてもよい。
気体供給管22は、ノズル部15において、出口22aが液体供給管21の出口21aよりも先端に配置される。気体供給管22は、その内周面の一部22b1が、上流から下流に向かって次第に縮径するように形成され、これにより第2流路24の流路面積が次第に狭く形成される。ここで、流路面積は、中心軸Xに対して垂直な面において第2流路24が占める面積であり、図2(b)に示す気体供給管22の内周面22bと液体供給管21の外周面21cとに囲まれた面積である。さらに、気体供給管22は、その出口22aの内周面の直径が、液体供給管21の出口21aの開口径と等しいか大きくなるように形成される。このような構造により、液体供給管21の出口21aから噴射された試料液Lfの液滴は、その周囲を第2流路24内を流通する噴霧ガスGfによって覆われてX軸中心方向に収束しながらX軸方向に流れる。これにより、液体供給管21の出口21a付近において、試料液Lfの液滴は、気体供給管22の内周面22b2に接触することが抑制され、ノズル部15における目詰まりを回避することができる。さらに、噴射された試料液Lf流れが噴霧ガスGfによって収束されることで液滴が微細化される。試料液Lfには高電圧電源14から供給される高電圧が電極18により印加されており、噴射して微細化された液滴は帯電している。このようにして、スプレーイオン化装置10は、微細化した帯電液滴を噴射できる。
噴霧器11は、ノズル部15において、第2流路24には、その流路面積が最小となる狭窄部26が設けられることが好ましい。狭窄部26は、気体供給管22の内周面22bが上流側から下流側に向かって次第に縮径し、内周面22bと液体供給管21の外周面21cとの距離が最小となる部分22dにおいて形成される。なお、液体供給管21の外周面21cが上流側から出口21aに向かって次第に縮径しているが、それよりも気体供給管22の内周面22bがX軸方向に沿った単位長さ当たりの縮径する割合を大きく設定することで部分22dにおいて狭窄部26が形成される。
狭窄部26において、気体供給管22の内周面の部分22dと液体供給管21の外周面21cとの距離は5μm~20μmに設定することが好ましい。
狭窄部26は、液体供給管21の出口21aよりも上流に配置される。この配置により、狭窄部26において第2流路24を流れる噴霧ガスGfの圧力が高まり、狭窄部26を通過した噴霧ガスGfの流速(線速度)が増加して液体供給管21の出口21aから噴射される試料液Lfの液滴の微細化が促進される。さらに、液体供給管21の出口21aから噴射される液滴が第2流路24を逆流し狭窄部26に侵入することをいっそう抑制できる。これによって、液滴に含まれる成分、例えば塩の析出による狭窄部26の目詰まりを抑制でき、安定した噴射が可能となる。また、この配置により、出口21aから噴射される液滴がフローフォーカス効果によって、狭窄部26を設けていない場合よりも鋭角な(すなわち、噴射方向に対して横方向の広がりがより狭い)噴射が可能となる。これによって、噴射された帯電した液滴のうち、気相イオンの発生効率を高めることができる。狭窄部26は、出口21aから、50μm~2000μmだけ上流に設けられることが好ましい。
気体供給管22は、その出口22a付近において、その内周面22b2が、狭窄部26の部分22dから出口22aに向かって次第に拡径するように形成してもよい。これにより第2流路24の流路面積が出口22aに向かって次第に広く形成される。これにより、噴霧ガスGfの流れが乱れるのを抑制し、噴射された微細化した帯電液滴の流れが噴射方向に対して横方向に広がることを抑制できる。
液体供給管21は、その外周面21cが出口21aに向かって外径が一定でもよく、図2(a)に示すように次第に縮径するように形成してもよい。外周面21cの縮径が開始する位置21eが狭窄部26よりも上流に形成されることが好ましい。これにより、噴霧ガスGfの流れが液体供給管21の出口21aに収束し易くなり、噴射された試料液Lfの飛沫を抑制して効果的に液滴を形成できる。
液体供給管21は、その出口21aが、狭窄部26における気体供給管22の内周面22bの直径よりも小さい開口径を有することが好ましい。これにより、狭窄部26を通過した噴霧ガスGfが液体供給管21の出口21aにおいて試料液Lfの液滴の流れを包むような流れを形成できる。
気体供給管22の変形例を以下に説明する。図4は、噴霧器のノズル部の気体供給管の代替例を示す断面図である。図4(a)を参照するに、気体供給管22は、ノズル部65において、その内周面の少なくとも一部分72b2が、狭窄部26の部分22dから出口72aに向かって次第に縮径するように形成して、気体供給管22の出口72aの開口径(D2)が液体供給管21の出口21aよりも先端において、液体供給管の外周面21cの(部分21eよりも供給側における)直径D1と等しいかそれよりも小さく形成することが好ましい。すなわち、D1≧D2の関係になるように形成する。これにより、フローフォーカス効果をいっそう高め、図2に示したノズル部15よりも、噴射された微細化した帯電液滴をより狭い角度の流れを形成できる。
別の代替例として、図4(b)を参照するに、気体供給管22は、ノズル部75において、その内周面の一部分72b2が、狭窄部26の部分22dから下流に向かって次第に縮径し、液体供給管の出口21aよりも先端において気体供給管22の内周面の直径が最小となる部分82eを経て、さらに、液体供給管の出口21aよりも先端で出口82aに向かって内周面82b3が次第に拡径するように形成する。気体供給管22の内周面の直径が最小となる部分82eの開口径D3が液体供給管の外周面21cの(部分21eよりも供給側における)直径D1と等しいかそれよりも小さく形成する。すなわち、D1≧D3の関係になるように形成する。これにより、図4(a)のノズル部65と同じフローフォーカス効果が得られるとともに、次第に拡径する内周面82b3において試料液Lfの内容物がいっそう付着し難くなり、長時間の連続運転を行っても目詰まりし難くなる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る噴霧器の変形例を説明する。変形例において、図2に示したノズル部15と異なる構成について説明し、同様の構成については図2と同じ符号を付してその説明を省略する。また、説明を省略した同様の構成から奏される効果は変形例においても同様であり、記載を簡便にするためその効果の説明を省略する。
図5は、本発明の第1の実施形態の噴霧器の変形例1のノズル部の断面図であり、(a)は拡大断面図、(b)は(a)に示すY-Y矢視図である。
図5(a)および(b)を、図1と合わせて参照するに、第1の実施形態の変形例1の噴霧器は、液体供給管21と、気体供給管122と、液体供給管21と気体供給管122との間に液体供給管21を囲む保護管127と、液体供給管21を流通する試料液Lfに高電圧を印加する電極18とを有する。電極18は、図1および図3に示した構成と同様である。噴霧器は三重管構造を有しており、同軸(中心軸X-X)であることが好ましい。
液体供給管21は、図1および図2に示した液体供給管21と同様の構成を有する。気体供給管122は、第2流路124が、保護管127の外周面127cと気体供給管122の内周面122bとにより画成された空間であり、ここを噴霧ガスGfが流通する。なお、液体供給管21の外周面21cと保護管127の内周面により画成された空間には噴霧ガスGfは供給されない。
ノズル部115では、気体供給管122は、その内周面122bが図2に示した気体供給管22と同様の内周面22bの形状を有する。それにより、変形例1の噴霧器を備えるスプレーイオン化装置は、微細化した帯電液滴を噴射できる。
保護管127は、噴射側の先端127aが液体供給管21の出口21aよりも供給側に配置される。ノズル部115において、保護管127の先端127aの外周面127cと気体供給管122の内周面の部分122b1とにより第2流路124の狭窄部126が形成されることが好ましい。これにより、第2流路124は、その流路面積が供給側から狭窄部126まで次第に縮小するように形成される。噴霧ガスGfが狭窄部126を通過することで流速が増加し、液体供給管21の出口21aから噴射される試料液Lfの帯電した液滴の流れをいっそう収束するとともに、液滴の微細化が促進される。
気体供給管122は、その内周面122b2の直径(内径)が狭窄部126から出口122aに向かって一定に形成されている。これにより、狭窄部126から噴射された噴霧ガスGfは、その流れを遮る部材がないので乱流の発生を抑制できる。なお、気体供給管122は、その内周面122b2が狭窄部126から出口122aに向かって次第に拡径するように形成してもよい。これにより、直径が一定の場合と同様の効果が得られる。
気体供給管122は、図4に示した構成を適用してもよい。図6は、変形例1のノズル部の気体供給管の代替例の断面図である。図6(a)を参照するに、気体供給管122は、ノズル部165において、その内周面の少なくとも一部分172b2が、狭窄部126の部分122dから出口172aに向かって次第に縮径するように形成して、気体供給管の出口の開口径(D5)が液体供給管21の出口21aよりも先端において、保護管127の外周面127cの直径D4と等しいかそれよりも小さく形成する。すなわち、D4≧D5の関係になるように形成する。これにより、フローフォーカス効果をいっそう高め、噴射された微細化した帯電液滴をより狭い角度の流れを形成できる。
別の代替例として、図6(b)を参照するに、気体供給管122は、ノズル部175において、その内周面の一部分172b2が、狭窄部126の部分122dから下流に向かって次第に縮径し、液体供給管の出口21aよりも先端において気体供給管122の内周面の直径が最小となる部分182eを経て、さらに、出口182aに向かって内周面182b3が次第に拡径するように形成する。気体供給管122の内周面の直径が最小となる部分182eの開口径D6が保護管127の外周面127cの直径D4と等しいかそれよりも小さく形成する。すなわち、D4≧D6の関係になるように形成する。これにより、図6(a)のノズル部165と同じフローフォーカス効果が得られるとともに、内周面182b3において試料液Lfの内容物がいっそう付着し難くなり、長時間の連続運転を行っても目詰まりし難くなる。
液体供給管21は、出口21aの開口径(直径)が狭窄部126における保護管127の先端127aの外周面127cの直径よりも小さいことが、噴霧ガスGfの流れにより試料液Lfの液滴がフローフォーカス効果によって噴射方向に対して横方向の広がりがより狭い噴射が可能になる点で、好ましい。
なお、ノズル部115は、狭窄部126の代わりに、図2に示した、液体供給管21の外周面21cと気体供給管22の内周面の部分22dにより形成した狭窄部26と同様の狭窄部を設けてもよい。その場合は、気体供給管122の内周面122bが出口122aに向かって次第に縮経する部分122b1、内径が最小となる部分122dおよび内径一定になる部分122b2のいずれかの部分と液体供給管21の外周面21cとにより狭窄部を形成してもよい。
図7は、本発明の第1の実施形態の噴霧器の変形例2のノズル部の拡大断面図である。図7を参照するに、変形例2のノズル部215は、保護管127の噴射側の先端127aにおいて、液体供給管21の外周面21cと保護管127の内周面127bとの間隙に閉塞部材228を有し、その間隙が閉塞部材228よって閉塞されている。ノズル部215は、閉塞部材228が設けられた以外は、図5に示した変形例1の噴霧器のノズル部215と同様の構成を有する。この構成により、狭窄部126を通過した噴霧ガスGfが液体供給管21の外周面21cと保護管127の内周面127bとの間隙に侵入することを閉塞部材228によって防止する。これにより、噴霧ガスGfの乱流の発生を抑制して、試料液Lfの帯電した液滴の流れを収束するとともに液滴の微細化が促進される。なお、閉塞部材228は、液体供給管21の外周面21cと保護管127の内周面127bとの間隙の軸方向に沿った全体に設けてもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置は、図1に示した第1の実施形態に係るスプレーイオン化装置とほぼ同様の構成を有しており、同一の要素についてはその説明を省略する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の噴霧器のノズル部の断面図であり、(a)はノズル部の拡大断面図、(b)ノズル部を示す図8(a)のY-Y矢視図である。
図8(a)および(b)を図1と合わせて参照するに、本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の噴霧器は、液体供給管21と、気体供給管322と、液体供給管21を流通する試料液Lfに高電圧を印加する電極18とを有する。電極18は、図1および図3に示した構成と同様である。噴霧器は二重管構造を有しており、同軸(中心軸X-X)であることが好ましい。液体供給管21は、図1および図2に示した第1の実施形態の液体供給管21とほぼ同様の構成を有する。液体供給管21は、その内周面により画成され軸方向に延在する第1流路23を有する。試料液Lfは液体供給管21を流通し出口21aから噴射される。気体供給管322は、図1および図2に示した気体供給管22とほぼ同様の構成を有する。気体供給管322は、その内周面322bと液体供給管21の外周面21cとにより画成され軸方向に延在する第2流路324を有する。噴霧ガスGfは第2流路324を流通する。
ノズル部315において、液体供給管21の出口21aは気体供給管322の出口322aよりも供給側に配置される。気体供給管322は、その出口322aと液体供給管21の出口21aとの間に、噴射口322dを有する。噴射口322dは、気体供給管322の内周面の直径が最小となる部分であり、液体供給管21の出口21aの開口よりも狭く形成される。例えば、噴射口322dの開口径は液体供給管21の出口21aの開口径よりも小さい。この構成により、液体供給管21の出口21aから噴射された試料液Lfは、第2流路324を流通した噴霧ガスGfと、出口21aと噴射口322dとの間の領域において高速度で衝突することで、試料液Lfの帯電した液滴が微細化して形成され、噴射口322dを介して出口322aから噴射される。
ノズル部315において、第2流路324には、その流路面積が最小となる狭窄部326が設けられることが好ましい。狭窄部326は、気体供給管322の内周面322bが上流側から下流側に向かって次第に縮径する部分322b1で、液体供給管21の出口21aの外周面21cとの間の間隙により形成される。噴霧ガスGfは、狭窄部326において線速度が増加して、液体供給管21の出口21aと噴射口322dとの間の領域において、高速度で試料液Lfと衝突する、これによって、試料液Lfの帯電した液滴の微細化が促進される。さらに、狭窄部326から高速度で噴霧ガスGfが噴射されるので、試料液Lfの内容物が噴射口322d付近に付着し難くなり、目詰まりし難くなる。さらに、液体供給管21は供給側で片持ちの態様で支持されることにより、狭窄部326から高速度で噴霧ガスGfが噴射されると、液体供給管21の出口21aが噴射方向に対して垂直方向に振動し易くなる。そうすると、狭窄部326の間隙が時間的に変化し狭窄部326を通過した噴霧ガスGfの流速が変化して局所的により高速度で噴霧ガスが流れる。これにより、試料液Lfの内容物が噴射口322d付近にいっそう付着し難くなり、目詰まりし難くなる。
以下、本発明の第2の実施形態に係る噴霧器の変形例を説明する。変形例において図8に示したノズル部315と異なる構成について説明し、同様の構成については図8または図2と同じ符号を付してその説明を省略する。また、説明を省略した同様の構成から奏される効果は変形例においても同様であり、記載を簡便にするためその効果の説明を省略する。
図9は、本発明の第2の実施形態の噴霧器の変形例1のノズル部を示す図であり、(a)は拡大断面図、(b)は噴射側からノズル部を視た図である。
図9(a)および(b)を、図1と合わせて参照するに、第2の実施形態の噴霧器の変形例1は、液体供給管21と、気体供給管422と、液体供給管21を流通する試料液Lfに高電圧を印加する電極18とを有する。電極18は、図1および図3に示した構成と同様である。噴霧器は二重管構造を有しており、同軸(中心軸X-X)であることが好ましい。
液体供給管21は、図8に示した第2の実施形態の液体供給管21と同様の構成を有し、出口21aから試料液Lfが噴射される。
気体供給管422は、その内周面422bと液体供給管21の外周面21cとにより画成され軸方向に延在する第2流路424を有する。噴霧ガスGfは第2流路424を流通し出口422aから噴射される。
気体供給管422の出口422aには、網状部材430が設けられている。網状部材430は、保持部材422hにより保持され、気体供給管422の出口422aの開口部を覆うように配置されている。網状部材430は、例えば、シート状のメッシュシートを用いることができる。メッシュシートは、誘電体材料を用いることができ、例えばナイロン繊維を用いることができる。
網状部材430は、横線430xおよび縦線430yのそれぞれの間隔が例えば70μmであり、一つの目の開孔の縦および横のサイズが例えば35μmである。液体供給管21の出口21aと網状部材430との間隔は、例えば100μmに設定され、5μm~300μmに設定することが好ましい。
この構成により、液体供給管21の出口21aから噴射された試料液Lfの帯電した液滴は、第2流路424を流通した噴霧ガスGfとともに、網状部材430に高速度で衝突することで、出口21aと網状部材430との間の領域において試料液Lfの帯電した液滴が微細化され、噴霧ガスGfにより網状部材430の開孔部を通過して噴射される。
図10は、本発明の第2の実施形態の噴霧器の変形例2のノズル部の拡大断面図である。図10を、図1と合わせて参照するに、第2の実施形態の噴霧器の変形例2は、液体供給管21と、気体供給管522と、液体供給管21を流通する試料液Lfに高電圧を印加する電極18とを有する。電極18は、図1および図3に示した構成と同様である。噴霧器は二重管構造を有しており、同軸(中心軸X-X)であることが好ましい。
液体供給管21は、図8に示した第2の実施形態の液体供給管21と同様の構成を有し、出口21aから試料液Lfが噴射される。気体供給管522は、その内周面522bと液体供給管21の外周面21cとにより画成され軸方向に延在する第2流路524を有する。噴霧ガスGfは第2流路524を流通し出口522aから噴射される。
ノズル部515において、気体供給管522の内周面522bは、液体供給管21の出口21aよりも先端の部分522kで縮径して内周面522b1はX軸方向に対して垂直に曲折される。第2流路524は、液体供給管21の出口21aに向かうように曲折してなる曲折部524kが形成される。これにより噴霧ガスGfは曲折部524kで流れが液体供給管21の出口21aに向かうようになり、出口21aと噴射口522dとの間の領域で高速度で試料液Lfと衝突することで、試料液Lfの帯電した液滴が微細化される。
気体供給管522の内周面522b1は、X軸方向に対して垂直に曲折される以外に、噴霧ガスGfの流速等に応じて垂直よりも大きな角度でもよく、小さい角度でもよい。噴霧ガスGfが出口21aから液体供給管21の内部に侵入して試料液Lfの帯電した液滴と衝突することで、試料液Lfの帯電した液滴の微細化が促進される。
さらに、噴射口522dに、図9に示した変形例1の噴霧器の網状部材430を設けてもよい。これにより、試料液Lfの帯電した液滴の微細化がいっそう促進される。
本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の噴霧器のさらなる変形例として、気体供給管を間隙を有して囲む第2気体供給管を設けてもよい。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るスプレーイオン化装置の変形例の概略構成図である。図11を参照するに、スプレーイオン化装置610は、噴霧器611が気体供給管322を囲む第2気体供給管628を有し、ノズル部315が図8に示したノズル部315を有する。第2気体供給管628には、ボンベ613からバルブ616を介して供給口628sにシースガスGf2が供給される。
第2気体供給管628は、気体供給管322の外周面322cと第2気体供給管628の内周面628bとにより画成され軸方向に延在する第3流路629を有する。第2気体供給管628の内周面628bは出口628aに向かって直径が一定になるように形成されている。第3流路629を流通するシースガスGf2は、出口628aに向かって第2気体供給管628の内周面628bによって流れの広がりが制限され、ノズル部315から噴射されて帯電した微細化液滴はシースガスGf2に周囲を包まれる。これにより、帯電した微細化液滴は、噴射方向に軸に沿って、第2気体供給管628の出口628aから収束した帯電した微細化液滴が噴射される。このような構成により、噴霧器611は、ノズル部315が微細化液滴を十分に収束して噴射できない場合であっても、収束した微細化液滴を噴射できる。
バルブ616の下流に加熱部619を設けてシースガスGf2を加熱ガスとして送気してもよく、第2気体供給管622を囲むようにリングヒータ等の加熱部(不図示)を気体供給管322の出口322aの下流側に設けてもよい。これらによって、液滴の脱溶媒を支援することが可能となる。
噴霧器611には、図9に示したノズル部415および図10に示したノズル部515を採用でき、ノズル部315と同様の効果が得られる。
なお、噴霧器611には、第1の実施形態の、図2に示したノズル部15、図4に示したノズル部65および75、図5に示したノズル部115、図6に示したノズル部165および175、並びに図7に示したノズル部215を採用してもよい。
第2気体供給管628の代替例を説明する。図12は、スプレーイオン化装置の変形例の第2気体供給管の代替例を示す概略構成図である。図12を参照するに、スプレーイオン化装置710の噴霧器711の第2気体供給管728は、その先端形状が、図11に示した第2気体供給管628の先端形状と異なる点以外は第2気体供給管628と構成が同様である。第2気体供給管728の内周面728bは出口728aに向かって次第に縮径するように形成されており、これに応じて、第3流路729の流路面積が次第に減少する。
第3流路729を流通するシースガスGf2は、出口728aに向かって第2気体供給管728の内周面728bによって流れが制限されて収束するように流れる。ノズル部315から噴射されて帯電した微細化液滴はシースガスGf2に周囲を包まれているので噴射方向に沿った軸の中心方向に収束して、第2気体供給管728の出口728aから収束した帯電した微細化液滴が噴射される。このような構成により、噴霧器711は、ノズル部315が微細化液滴を十分に収束して噴射できない場合であっても、収束した微細化液滴を噴射できる。
[分析装置]
図13は、本発明の一実施形態に係る分析装置の概略構成図である。図13を参照するに、分析装置700は、スプレーイオン化装置10とスプレーイオン化装置10からの微細化した帯電液滴を導入して質量分析等を行う分析部701とを有する。
スプレーイオン化装置10は、上述した第1および第2の実施形態のスプレーイオン化装置のうちから選択される。スプレーイオン化装置10は、試料液Lfが噴射されて微細化した帯電液滴を分析部701に送る。微細化した帯電液滴は、溶媒の蒸発により試料液に含まれる成分の分子、クラスタ等が帯電した状態で分析部701に導入される。
分析部701は、質量分析計の場合は、例えば、イオンレンズ、四重極マスフィルターおよび検出部(いずれも不図示)を有する。イオンレンズによってスプレーイオン化装置10で生成された試料液Lfの成分のイオンが収束され、四重極マスフィルターによって質量電荷比に基づいて特定のイオンが分離され、検出部により質量数毎に検出されその信号が出力される。
スプレーイオン化装置10は、試料液の成分のイオンを効率良く発生するので、微少量成分のイオン源として用いることができる。分析装置700は、スプレーイオン化装置10をイオン源として備える液体クロマトグラフィ-質量分析装置(LC/MS)である。
以下、本発明の実施形態に係るスプレーイオン化装置の実施例1および2を用いた測定例を示す。比較例として、ガス噴霧支援エレクトロスプレーイオン化(ESI)法を適用したESIイオン源を用いた。
実施例1は、第1の実施形態の変形例1のスプレーイオン化装置であり、図5に示したノズル部115を有する噴霧器を用いた。
実施例2は、第2の実施形態の変形例1のスプレーイオン化装置であり、図9に示したノズル部415を有する噴霧器を用いた。液体供給管21の内径は110μm、気体供給管の内径は170μm、網状部材の一つの目の開孔の縦および横のサイズは35μmである。
比較例は、米国AB SCIEX社製、質量分析計、モデルAPI2000に付属の噴霧器(ESIプローブ(イオン源))を用いた。
[測定例1:デオキシアデノシン一リン酸(dAMP)溶液の全イオン強度]
溶質としてデオキシアデノシン一リン酸(dAMP)を、溶媒として10%アセトニトリル水溶液を用いて、50ppm濃度のdAMP溶液を試料液とした。この試料液を3μL/minの流量で実施例1、2および比較例の噴霧器にシリンジポンプで送液した。実施例1および2には高電圧電源(AB SCIEX社製、モデルAPI2000装備品)を電極に接続して4.5kVの直流電圧を試料液に印加した。質量分析計(AB SCIEX社製 モデルAPI2000)により全イオンの強度を1回の測定当たり1秒間計数し5回測定して平均値および相対標準偏差(RSD)(%)(=平均値/標準偏差×100)を算出した。噴霧ガスとして窒素ガスを用いて、実施例1および2は1L/分、比較例は質量分析計のメーカ推奨値の設定値18で送気した。
図14は、実施例1、2および比較例の全イオン強度の測定例を示す図である。図14には、全イオン強度の平均値およびRSDを示す。図14を参照するに、実施例1および2の全イオン強度の平均値は、それぞれ、5.45×108カウント、1.06×108カウントであり、比較例の2.76×107カウントに対してそれぞれ20倍、3.8倍の強度が得られた。このことから、実施例1および2の噴霧器が比較例よりも極めて効率良くイオン化でき、高シグナル値が得られたことが分かる。実施例1および2の全イオン強度のRSDは、それぞれ、1.3%、7.1%であり、比較例の43.2%に対して極めて小さいRSDが得られた。このことから、実施例1および2の噴霧器が比較例よりも極めて安定してdAMPのイオン化できたことが分かる。
[測定例2:アセトニトリル水溶液の全イオン強度]
試料液として10%アセトニトリル水溶液を100μL/minの流量で実施例1および比較例の噴霧器に送液して、測定例1と同じ質量分析計により全イオンの強度を1回の測定当たり1秒間計数し6回測定して平均値を算出した。噴霧ガスとして窒素ガスを用いて、実施例1では1L/分および2L/分の流量とし、25℃および100℃の温度とした。噴霧ガスの加熱にはドライヤーを用いた。比較例では、質量分析計に付属の加熱ガスノズルから100℃および300℃の窒素ガスを質量分析計のメーカ推奨値の設定値30で噴射した。実施例1には高電圧電源(AB SCIEX社製、モデルAPI2000装備品)を電極に接続して4.5kVの直流電圧を試料液に印加した。
図15は、実施例1および比較例の全イオン強度の測定例を示す図であり、(a)は噴霧ガスが25℃の場合で、(b)は噴霧ガスを加熱した場合を示す。
図15(a)を参照するに、実施例1の全イオン強度の平均は、流量1および2L/分の場合、それぞれ3.56×106カウント、7.60×106カウントであり、比較例の7.26×105カウントに対してそれぞれ5倍、10倍の強度が得られた。このことから、実施例1の噴霧器が比較例よりも極めて効率良くイオン化でき、高シグナル値が得られたことが分かる。
図15(b)を参照するに、全イオン強度の平均は、実施例1の噴霧ガス100℃、流量2L/分では5.54×107カウントであり、比較例の加熱ガス100℃および300℃のそれぞれ8.79×106カウント、3.97×107カウントに対して、それぞれ6倍、1.4倍の強度が得られた。このことから、噴射ガスを加熱した場合でも、実施例1の噴霧器が比較例よりも極めて効率良くイオン化でき、高シグナル値が得られたことが分かる。
[測定例3:液体クロマトグラフィ-質量分析法(LC-MS)への適用]
5μLの50ppm濃度dAMP溶液をLCのインジェクターから導入し、10%アセトニトリル水溶液を溶離液として逆相系のカラム(Waters社製モデルXBridge BEH C18)を用いて送液し、実施例1および比較例の噴霧器により噴射して質量分析計(AB SCIEX社製 モデルAPI2000)により、dAMP(質量電荷比m/z=330)の信号を得た。噴霧ガスとして窒素ガスを用いて、実施例1の噴霧器では2L/分の流量とした。噴霧ガスの加熱は測定例2と同様に行った。実施例1には高電圧電源(AB SCIEX社製、モデルAPI2000装備品)を電極に接続して4.5kVの直流電圧を試料液に印加した。
図16は、実施例1および比較例のdAMPの信号強度の測定例を示す図である。図16を参照するに、実施例1の信号は、3.9×106カウントであり、比較例の100℃の加熱ガスの6.5×105カウントに対して6倍の信号強度が得ら、さらに、比較例の300℃の加熱ガスの1.8×106カウントに対して2倍の信号強度が得られた。このことから、実施例1の噴霧器が比較例よりも極めて効率良くイオン化でき、高シグナル値が得られたことが分かる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
液体供給管は、その断面形状および流路が円形として説明したが、三角形、四角形、五角形、六角形、その他の多角形、楕円形等でもよい。気体供給管および第2気体供給管は、液体供給管の形状に応じて、外周面および内周面の形状をこれらの形状から選択できる。
本発明のスプレーイオン化装置は、様々な装置のイオン源として用いることができ、例えば、微少量試料分析分野においては、質量分析、例えば生体試料中分子の質量分析、元素分析、化学形態分析、荷電化粒子分析等に用いることができる。
また、本発明のスプレーイオン化装置は、表面加工および造粒分野では、帯電液滴の噴霧による表面塗布技術における表面塗布装置に用いることができ、懸濁液の帯電液滴の噴霧による粒子形成技術における粒子生成装置に用いることができる。
さらに、本発明のスプレーイオン化装置は、食品製造、医療、および農業分野では、帯電液滴の噴霧による気相または空間での化学反応により、滅菌、脱臭、集塵等および化学反応を利用した空間処理装置に用いることができる。
10,610,710 スプレーイオン化装置
11,611,711 噴霧器
12 容器
13,613 ボンベ
14 高電圧電源
15,65,75,115,165,175,215,315,415,515 ノズル部
18,118 電極
19,616,619 加熱部
21 液体供給管
22,122,322,422,522 気体供給管
23 第1流路
24,124,324,424,524, 第2流路
26,126,326 狭窄部
127 保護管
430 網状部材
628,728 第2気体供給管
629,729 第3流路
700 分析装置
701 分析部
Lf 試料液
Gf 噴霧ガス
Gf2 シースガス

Claims (19)

  1. 液体が流通可能な第1の流路を有する第1の管体であって、一端部に該液体を噴射する第1の出口を有する、該第1の管体と、
    前記第1の管体を間隙を有して囲み、気体が流通可能な第2の流路を有する第2の管体であって、前記一端部に第2の出口を有し、該第2の流路は該第1の管体の外周面と該第2の管体の内周面とにより画成される、該第2の管体と、
    前記第1の流路を流通する前記液体に接触可能な電極であって、前記第1の管体の他端部である供給側の端部のみに設けられ、該電極に接続した電源により前記液体に電圧を印加可能な該電極と、を備え、
    前記一端部において、前記第2の出口が前記第1の出口よりも先端に配置され、前記第2の管体の内周面は該第2の出口に向かって少なくとも一部が次第に縮径し、該第2の出口の該内周面の直径が該第1の出口の開口径と等しいか大きく、
    前記第2の出口から前記液体の帯電液滴を噴射可能である、スプレーイオン化装置。
  2. 前記第2の流路は、前記第1の出口よりも他端部側に配置される狭窄部を有し、該他端部側から前記狭窄部までその流路面積が次第に縮小するように構成されてなる、請求項1記載のスプレーイオン化装置。
  3. 前記第1の管体は、前記第1の出口が、前記狭窄部における該第2の管体の内周面の直径よりも小さい開口径を有する、請求項2記載のスプレーイオン化装置。
  4. 前記第1の管体と前記第2の管体との間に、該第1の管体を囲み、前記一端部に第3の出口を有する第3の管体をさらに備え、
    前記気体が流通可能な前記第2の流路は、前記第3の管体の外周面と該第2の管体の内周面とにより画成される流路に変更され
    前記一端部において、前記第3の管体の先端が前記第1の出口よりも他端部側に配置される、請求項1記載のスプレーイオン化装置。
  5. 前記第3の管体は、その前記一端部における外周面の先端と前記第2の管体の内周面とにより他の狭窄部を形成してなる、請求項4記載のスプレーイオン化装置。
  6. 前記第2の管体は、その内周面の少なくとも一部が、前記他の狭窄部の部分から第2の出口に向かって次第に縮径するように形成してなる、請求項5記載のスプレーイオン化装置。
  7. 前記第3の管体は、前記一端部の先端において、その内周面と前記第1の管体の外周面との間が誘電体材料により閉塞されてなる、請求項4または5記載のスプレーイオン化装置。
  8. 液体が流通可能な第1の流路を有する第1の管体であって、一端部に該液体を噴射する第1の出口を有し、該第1の管体と、
    前記第1の管体を間隙を有して囲み、気体が流通可能な第2の流路を有する第2の管体であって、前記一端部に前記第1の出口よりも先端に配置された第2の出口を有し、該第2の流路は該第1の管体の外周面と該第2の管体の内周面とにより画成される、該第2の管体と、
    前記第1の流路に流通する前記液体に接触可能な電極であって、前記第1の管体の他端部である供給側の端部のみに設けられ、該電極に接続した電源により前記液体に電圧を印加可能な該電極と、
    前記第2の出口を覆う網状部材、または前記第1の出口と前記第2の出口との間に前記第2の管体に設けられた開口部であって前記第1の出口の開口よりも狭い該開口部とを備え、
    前記第2の出口から前記液体の帯電液滴を噴射可能なスプレーイオン化装置。
  9. 前記一端部において、前記第2の流路が前記第1の出口に向かうように曲折してなる曲折部を有する、請求項8記載のスプレーイオン化装置。
  10. 前記第2の流路は、少なくとも一部が前記第2の出口に向けて狭窄されてなる狭窄部を有する請求項8記載のスプレーイオン化装置。
  11. 前記網状部材が設けられた場合に、前記第2の出口が前記第1の出口の開口よりも広い開口を有する、請求項8記載のスプレーイオン化装置。
  12. 前記気体の供給源と、
    前記供給源と、前記第1の管体の他端部に設けられた供給口との間に、前記気体を加熱する加熱部とを更に備える、請求項1~11のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置。
  13. 前記電極は、前記第1の流路に露出して設けられ、または、前記第1の管体の少なくとも一部を形成する導電体材料である、請求項1~12のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置。
  14. 前記電極に接続された高電圧電源を更に備え、
    前記高電圧電源が0.5kV~10kVの範囲の電圧を前記電極に印加する、請求項1~13のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置。
  15. 前記第2の管体を間隙を有して囲み、第2の気体が流通可能な第3の流路を有する第4の管体であって、前記一端部に第3の出口を有し、該第3の流路は該第2の管体の外周面と該第4の管体の内周面とにより画成される、該第4の管体を更に備える、請求項1~14のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置。
  16. 前記一端部において、前記第3の出口が前記第2の出口よりも先端に配置され、前記第4の管体の内周面は該第3の出口に向かって少なくとも次第に縮径してなる、請求項15記載のスプレーイオン化装置。
  17. 前記第2の気体、または、前記第2の出口から噴射された前記液体の帯電液滴とともにそれを包む前記第2の気体を加熱する第2の加熱部を更に備える、請求項15または16記載のスプレーイオン化装置。
  18. 請求項1~17のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置と、
    前記スプレーイオン化装置から噴霧された前記帯電液滴を導入して分析を行う分析部と、を備える分析装置。
  19. 請求項1~17のうちいずれか一項記載のスプレーイオン化装置を備える表面塗布装置。
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