JP7198412B2 - 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 - Google Patents

硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、合金鋼や高炭素鋼等の高速断続切削加工であっても、硬質被覆層が優れた耐チッピング性を備えることにより、長期の使用にわたって優れた切削性能を発揮する表面被覆切削工具(以下、被覆工具ということがある)に関するものである。
従来、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金等の工具基体(以下、工具基体という)の表面に、硬質被覆層として、Ti-Al系の複合炭窒化物層を蒸着法により被覆形成した被覆工具があり、これらは、優れた耐摩耗性を発揮することが知られている。
ただ、前記従来のTi-Al系の複合炭窒化物層を被覆形成した被覆工具は、比較的耐摩耗性に優れるものの、高速断続切削条件で用いた場合にチッピング等の異常損耗を発生しやすいことから、硬質被覆層の改善についての種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、基体上にCVD法により成膜された、厚さが1~16μmで85体積%以上のfccのTi1-xAl層(0.40≦x≦0.95、0≦y≦0.10、0.85≦z≦1.15)を有し、該層の結晶粒界にはTi1-oAl(0.95≦o≦1.00、0≦p≦0.10、0.85≦q≦1.15、o-x≧0.05)が析出している被覆工具が記載されている。
また、例えば、特許文献2には、単層又は多層の層系で被覆された被覆工具であって、該層系が、少なくとも1つの硬質材料複合層を有しており、該複合層が、主相としてNaCl型の面心立方構造を有するTiAlCN及び六方晶AlNを含有している被覆工具において、該NaCl型の面心立方構造を有するTiAlCNが、≧0.1μmの結晶子サイズを有する微晶質fcc-Ti1-xAlxyz(ここで、x>0.75、y=0~0.25で、かつz=0.75~1である)であり、かつ、該複合層がさらに粒界領域内に非晶質炭素を0.01%~20%の質量割合で含有している被覆工具が記載されている。
国際特許公開2017/016826号 特開2013-510946号公報
前記特許文献1に記載されているCVD法で蒸着形成したTi1-xAl層は、Alの含有割合xを高め、また、NaCl型の面心立方構造の結晶粒を形成させることができることから、所定の硬さを有し耐摩耗性に優れた硬質被覆層が得られるものの、高速断続切削加工に供したとき靭性に劣ることがあった。
また、前記特許文献2に記載されている被覆工具は、切削時において微細な結晶粒を有することから耐酸化性に劣るため、満足できる切削性能を発揮するとは言えないことがあった。
そこで、本発明は前記課題を解決し、硬質被覆層の耐摩耗性、靭性を改善して、合金鋼および高炭素鋼等の高速断続切削等に供した場合であっても、長期の使用にわたって優れた耐チッピング性を発揮する被覆工具を提供することを目的とする。
本発明者は、TiとAlとの複合窒化物層または複合炭窒化物層(以下、これらを「TiAlCN層」と表すことがある)を少なくとも含む硬質被覆層を工具基体に設けた被覆工具の耐チッピング性の改善を図るべく、特に、Alの含有割合について、硬質被覆層の層厚方向の変化、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界近傍領域とそれ以外の領域における関係が、耐チッピング性の向上にどのような影響を与えるかについて鋭意検討した。
その結果、TiAlCN層におけるAlの含有割合に関し、
(1)被覆層の層厚方向において、工具表面に向かって増加し、かつ、
(2)工具基体表面に平行な方向(被覆層の層厚方向に垂直な方向)において、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界近傍領域と該領域でない領域の間に所定の関係が成立するとき、
TiAlCN層の耐摩耗性、靭性が改善されて、合金鋼および炭素鋼等の高速断続切削等に供した場合であっても、長期の使用にわたって優れた耐チッピング性を発揮するという新規な知見を得た。
なお、TiAlCN層は、微量のOやCl等の不可避的に含まれる元素を有していても後述する発明の効果は損なわれない。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1)工具基体の表面に、硬質被覆層が設けられた表面被覆切削工具において、
(a)前記硬質被覆層は、平均層厚1.0~20.0μmのTiとAlの複合窒化物層または複合炭窒化物層を少なくとも含み、
(b)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の占める割合が80面積%以上であり、
(c)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層について該層の縦断面を観察した場合に、前記複合窒化物層または複合炭窒化物層内の前記NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒は、面積加重平均で算出した平均粒子幅Wが0.10~2.00μm、面積加重平均で算出した平均アスペクト比Aが2.0~10.0であり、
(d)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層は、
組成式:(Ti1-XAl)(C1-Y
で表した場合、0.5μmの間隔で該層を層厚方向に複数の区間に分割したとき、各区間におけるAlのTiとAlの合量に占める平均含有割合Xavgが0.60≦Xavg≦0.95を満足し、また、該層全体におけるCのCとNの合量に占める平均含有割合Yavgが0.000≦Yavg≦0.005を満足し、(但し、Xavg、Yavgはいずれも原子比)
(e)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層において、前記Alの平均含有割合Xavgが該層の層厚方向において工具表面に向かって増加し、
(f)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層において、前記NaCl型の面心立方構造を有する隣り合う2つの結晶粒の粒界から粒内に10nm入り込んだ曲線mに囲まれた範囲を領域α、該曲線mと粒界に囲まれた範囲を領域βとし、前記工具基体表面に平行に複数の前記隣り合う結晶粒の粒界を貫通する線分を、前記層の厚さを6等分する間隔で5本引いたとき、層厚方向で最も工具基体側端面に近い線分L1および中央に位置する線分L3上のいずれにおいても、
関係式:Xαavg≦0.90のときXαavg+0.10≦Xβavg≦1.00、0.90<XαavgのときXαavg+0.05≦Xβavg≦1.00(ただし、Xαavg及びXβavgはそれぞれ前記領域αおよび前記領域βにおけるAlのTiとAlの合量に占める含有割合の平均値)
を満足する、
ことを特徴とする表面被覆切削工具。
(2)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層について、該層の縦断面を観察した場合に、前記複合窒化物層または複合炭窒化物層内の前記NaCl型の面心立方構造を有する個々の結晶粒の粒界に存在する、ウルツ鉱型構造を有する結晶粒の面積割合は5.0面積%以下であり、該結晶粒の平均粒径Rは0.50μm以下であることを特徴とする前記(1)に記載の表面被覆切削工具。」
である。
本発明の被覆工具は、硬質被膜層が優れた耐チッピング性を備え、合金鋼および高炭素鋼等の高速断続切削等に供した場合であっても、長期の使用にわたって優れた切削性能を発揮する。
は、本発明におけるNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界近傍領域と該領域以外のAlの含有量の測定点を示す模式図である。
本発明について、以下に詳細に説明する。なお、明細書および特許請求の範囲において数値範囲を「~」で表現するときは、その上限値及び下限値を含んでいる。
TiAlCN層の平均層厚:
本発明のTiAlCN層は、硬さが高く、優れた耐摩耗性を有するが、特に平均層厚が1.0~20.0μmのとき、その効果が際立って発揮される。これは、平均層厚が1.0μm未満では、層厚が薄いため長期の使用にわたっての耐摩耗性を十分確保することができず、一方、その平均層厚が20.0μmを超えると、TiAlCN層の結晶粒が粗大化しやすくなり、チッピングを発生しやすくなる。
したがって、その平均層厚を1.0~20.0μmと定めた。より好ましくは3.0~15.0μmである。
TiAlCN層内のNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の面積割合:
本発明のTiAlCN層におけるNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の面積割合が80面積%以上であることが好ましい。これにより、高硬度であるNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の面積比率がウルツ鉱型構造の結晶粒(六方晶結晶粒ということがある)に比べて相対的に高くなり、TiAlCN層の硬さが向上し、耐摩耗性が向上する。この面積率は、より好ましくは90面積%以上である。
ここで、面積割合は、工具基体表面に垂直な方向の断面、すなわち、縦断面に対して求める。
NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の平均粒子幅とアスペクト比:
本発明のTiAlCN層の縦断面を観察した際に、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒は、平均粒子幅Wが0.10~2.00μm、平均アスペクト比Aが2.0~10.0である場合に、結晶粒の硬さおよび靭性が向上する。
すなわち、平均粒子幅Wが0.10μm未満であると耐摩耗性が低下し、平均粒子幅Wが2.00μmを超えると靱性が低下する。
また、平均アスペクト比Aが2.0未満であると、アスペクト比が小さな等軸結晶の脱落が生じ、十分な耐摩耗性を発揮することができなくなり、一方、平均アスペクト比Aが10.0を超えると結晶粒そのものの強度を保つことができず、かえって、耐チッピング性が低下するため好ましくない。より好ましい平均アスペクト比Aは、3.0~8.0である。
ここで、平均粒子幅および平均アスペクト比は、ともに、結晶粒の面積を測定し面積平均として求める。すなわち、観察視野内の少なくとも20以上の結晶粒の粒子幅W~W(n≧20)および面積S~Sを求めて、数1(数式1)により面積加重平均し、前記結晶粒の平均粒子幅Wとする。また、同様にして前記結晶粒のアスペクト比A~A(n≧20)を求め、数2(数式2)により面積加重平均して、前記結晶粒の平均アスペクト比Aとする。平均粒子幅W、平均アスペクト比Aはそれぞれ以下のような式に基づき算出できる。
Figure 0007198412000001

Figure 0007198412000002
TiAlCN層の組成:
本発明のTiAlCN層の組成は、
組成式:(Ti1-XAl)(C1-Y)で表したとき、
工具基体側端面から測定間隔が0.5μmとなるように層厚方向にn個に分割した区間ごとにAlのTiとAlの合量に占める平均含有割合(以下、「Alの平均含有割合」という)Xavgを求めた場合、各区間のXavgが0.60≦Xavg≦0.95(ただし、Xavgは原子比)を満足するように組成を制御する。
また、本発明のTiAlCN層全体におけるCのCとNの合量に占める平均含有割合(以下、「Cの平均含有割合」という)Yavgが0.000≦Yavg≦0.005(ただし、Yavgは原子比)を満足するように組成を制御する。
その理由は、以下のとおりである。
Alの平均含有割合Xavgが0.60未満であると、TiAlCN層は硬さが劣るため、合金鋼や高炭素鋼等の高速断続切削に供した場合には、耐摩耗性が十分でなく、一方、Alの平均含有割合Xavgが0.95を超えると六方晶のTiAlCN結晶粒が析出し、耐摩耗性が低下する。したがって、0.60≦Xavg≦0.95としたが、より好ましくは0.70≦Xavg≦0.95である。
また、Cの平均含有割合Yavgを0.000≦Yavg≦0.005と定めた理由は、前記範囲において靱性や耐チッピング性を保ちつつ硬さを向上させることができるためである。
TiAlCN層の層厚方向のAlの平均含有割合:
層厚方向において工具基体側端面から工具表面側に向かって、TiAlCN層の前記区間ごとのAlの平均含有割合が増加すると、TiAlCN層の耐チッピング性が向上する。
ここで、Alの平均含有割合が増加しているとは、工具基体側端面に比して工具表面側のAlの含有割合が増加していることをいう。
TiAlCN層のNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒における粒界近傍領域と該領域でない領域の間におけるAlの平均含有割合の関係:
図1に示すように、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界から粒内に10nm入り込んだ曲線mに囲まれた範囲を領域α、mと粒界に囲まれた範囲を領域βとし、工具基体表面に平行に、5個以上の隣り合うNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界を貫通する線分を、TiAlCN層の厚さを6等分する間隔で5本引いたとき、層厚方向で最も工具基体側端面に近い線分(L1)および中央に位置する線分(L3:L1から工具表面側に数えて3本目)上のいずれにおいても、
関係式:Xαavg≦0.90のとき、Xαavg+0.10≦Xβavg≦1.00、0.90<Xαavgのとき、Xαavg+0.05≦Xβavg≦1.00
を満足すると、靭性が向上し、優れた耐チッピング性を発揮する。
ここで、線分L1およびL3上において、Xαavgは領域α、Xβavgは領域βにおけるAlの平均含有割合をいい、L1およびL3が引かれる結晶粒は、完全に同じ、一部が同じ(図1を参照)、同じものがないのいずれでもよい。
前記関係式を満足すると、靭性が向上し、優れた耐チッピング性を発揮する。
Xαavg及びXβavgの値は、工具基体表面に平行な線分である前記L1およびL3において、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)を用いたエネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X-ray Spectrometry:EDS)によるスポット分析をα領域では1ヵ所以上(図1では●の箇所。2箇所以上のときは粒子間で等間隔が好ましい)、β領域では1ヵ所(図1では×の箇所:隣接するNaCl型の面心立方構造の結晶粒の粒界同士が接する箇所)で行い平均値として求める。
なお、前記線分L1およびL3を引いたとき、隣接するNaCl型の面心立方構造の結晶粒の間に六方晶結晶粒が存在する場合は、この六方晶結晶粒に隣接するいずれかのNaCl型の面心立方構造の結晶粒の前記領域βに含め、また、前記×の箇所はこの六方晶結晶粒を前記β領域に含めないNaCl型の面心立方構造の結晶粒の粒界と、この結晶粒界に前記六方晶結晶粒が接する箇所とする。
NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界間に存在する六方晶結晶粒:
本発明のTiAlCN層の縦断面を観察した場合に、該層内のNaCl型の面心立方構造を有する個々の結晶粒の粒界部に六方晶結晶粒が存在するとき(存在することは必須ではない)、該結晶粒の面積割合は5.0面積%以下であり、該結晶粒の平均粒径Rは0.50μm以下であることが望ましい。
すなわち、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界に所定の六方晶結晶粒が所定量存在すれば、合金鋼や高炭素鋼の高速断続切削加工であっても、TiAlCN層が優れた耐チッピング性を備えることができる。このとき、六方晶結晶粒の面積割合が5面積%を超えると硬さが低下して好ましくない場合があり、また、平均粒径Rが0.50μmを超えると硬さが低下し、耐摩耗性が十分でないときがある。
工具基体:
工具基体は、この種の工具基体として従来公知の基材であれば、本発明の目的を達成することを阻害するものでない限り、いずれのものも使用可能である。一例を挙げるならば、超硬合金(WC基超硬合金、WCの他、Coを含み、あるいはTi、Ta、Nb等の炭窒化物を添加したものも含むもの等)、サーメット(TiC、TiN、TiCN等を主成分とするもの等)、セラミックス(炭化チタン、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムなど)、cBN焼結体、またはダイヤモンド焼結体のいずれかであることが好ましい。
製造方法:
本発明のTiAlCN層の成膜方法は、例えば、以下のとおりである。後述するガス群Aとガス群Bを用い、第1回から第n回までの成膜を行う。第n回の成膜で目標とするTiAlCN層の層厚を得る。各回の成膜は、成膜回数の増加に応じてガス群BのAlCl/TiCl(容量%の比)の値を増加させながら成膜を行う過程1と、粒界にAlの平均含有割合の高いTiAlCNを偏析させる過程2とからなる。各回の成膜は、過程1を一定時間行い、続いてこれの半分の時間で過程2を行う。なお、過程2では、過程1で成膜された層の表面に新たな層の堆積はほとんどなされず、層厚の変化は無視できる。
ガス群Aとガス群Bの組成を以下に示す(過程の記載がないものは、過程1および2で共通である)。
ガス群A: NH:2.0~5.0%(過程1)、0.1~0.3%(過程2)、
:65~75%
ガス群B: AlCl:0.50~0.90%、
TiCl:0.05~0.30%(過程1)、
0.03~0.05%(過程2)、
:0.0~12.0%、C:0.0~0.5%、H:残
反応ガス組成の%は、ガス群Aおよびガス群Bをあわせた全体に対する容量%である。
反応雰囲気圧力: 4.0~5.0kPa
反応雰囲気温度: 700~900℃
供給周期: 1.0~5.0秒
1周期当たりのガス供給時間: 0.15~0.25秒
ガス群Aとガス群Bの供給の位相差: 0.10~0.20秒
ここで、過程1においてガス群BのAlCl/TiCl(容量%の比)の値を増加させながら成膜するとは、第1回目の成膜から第n回目の成膜に至る各回の成膜において、回数の増加に応じてAlCl/TiCl(容量%の比)の値を増加すればよく、成膜回数毎の当該増加の量が同じであっても、異なっていてもかまわない。また、各回の過程1の成膜時間中にAlCl/TiCl(容量%の比)の値が線形に増加してもよいし、過程1の成膜時間中に前回の過程1のAlCl/TiCl(容量%の比)の値よりも増加した一定値に保ってもよい。本明細書では、線形に増加すること、一定値に保つことを、それぞれ、線形増加、ステップ状増加という。線形増加、ステップ状増加の具体的例は、実施例で説明する。
本発明の被覆工具を実施例により具体的に説明する。
なお、以下の実施例では、工具基体として、WC基超硬合金を用いた場合について説明するが、TiCN基サーメット、cBN基超高圧焼結体等の前記した他の材を工具基体として用いた場合も同様である。また、ドリルやエンドミルに適用した場合も同様である。
原料粉末として、いずれも1~3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、ZrC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr粉末、TiN粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で24時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、このプレス成形体を5Paの真空中、1370~1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、ISO規格SEEN1203AFSNのインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体A~C、および、ISO規格CNMG120412のインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体D~Fをそれぞれ製造した。
次に、これらの工具基体A~Fの表面に、CVD装置を用いて、表2、4に示される形成条件A~Hにより、TiAlCN層を形成した。
A1~H1、A2~H2は、それぞれ、前述の過程1、過程2にそれぞれ相当する。また、区間1とは第1回目の成膜をいい、区間nとは目標層厚となる最終の成膜、すなわち、第n回目の成膜である。nの値は表4に示されている。ガス群BにおけるAlCl/TiCl(容量%の比)の値を第1回目の成膜から第n回目の成膜まで、表2に示す態様で増加させた。態様の詳細は後述する。
前記の過程1では、表2、表4に示される形成条件を示す形成記号A~H、A1~H1、すなわち、ガス群AとしてNH:2.0~5.0%、H:65~75%、ガス群BとしてAlCl:0.50~0.90%、TiCl:0.05~0.30%、N:0.0~12.0%、C:0.0~0.5%、H:残(%は、ガス群Aおよびガス群Bを合わせた全体に対する容量%)、反応雰囲気圧力:4.0~5.0kPa、反応雰囲気温度:700~900℃、供給周期1.0~5.0秒、1周期当たりのガス供給時間0.15~0.25秒、ガス群Aとガス群Bの供給の位相差0.10~0.20秒とし、所定時間、CVD法により、成膜を行った。前記の過程2では、表2、表4に示される形成条件を示す形成記号A~H、A2~H2、すなわち、ガス群AとしてNH:0.1~0.3%、H:65~75%、ガス群BとしてAlCl:0.50~0.90%、TiCl:0.03~0.05%、N:0.0~12.0%、C:0.0~0.5%、H:残(%は、ガス群Aおよびガス群Bを合わせた全体に対する容量%)、反応雰囲気圧力:4.0~5.0kPa、反応雰囲気温度:700~900℃、供給周期1.0~5.0秒、1周期当たりのガス供給時間0.15~0.25秒、ガス群Aとガス群Bの供給の位相差0.10~0.20秒とし、所定時間、CVD法により、TiAlCNの粒界偏析を行った。
前記の条件でTiAlCN層を形成することにより、表5に示す本発明被覆工具1~16を製造した。
ここで、表2、3に示されている、AlCl/TiClの比の増加の態様について、線形増加、ステップ状増加とは次のとおりである。線形増加とは、第i回目の成膜時のAlCl/TiClの比の値が、第i-1回目の成膜時のAlCl/TiClの比の値からこのAlCl/TiClの比の値に増加量を加えた値まで成膜期間中に線形に増加することをいう。また、ステップ状増加とは、第i回目の成膜時のAlCl/TiClの比の値が第i-1回目の成膜時のAlCl/TiClの比の値に増加量を加えた値の一定値とすることをいう。
なお、増加量とは、増加量=(第n回目の成膜におけるAlCl/TiClの比の値-第1回目の成膜におけるAlCl/TiClの比の値)/(n-1)で求める値をいう。
さらに、比較の目的で、工具基体A~Fの表面に表3、表4に示される形成条件を示す形成記号a~hでCVD法により成膜を行うことによって、表6に示される平均層厚を有するTiAlCN層を含む硬質被覆層を蒸着形成して比較被覆工具1~16を製造した。
なお、b1~f1、b2~f2は、それぞれ、前述の過程1、過程2に相当し、区間1は第1回目の成膜、区間nは最終の成膜、すなわち、第n回目の成膜である。区間の表示のないものは成膜期間中のガス組成の変化がないものである。
本発明のTiAlCN層の平均層厚は、それぞれ、本発明被覆工具1~16、比較被覆工具1~16の構成層の工具基体表面に垂直な方向の断面(縦断面、層厚方向の断面)を、走査型電子顕微鏡を用いて適切な倍率(倍率5000倍)を選択して観察し、観察視野内の5点の層厚を測って平均して求めた。
また、本発明のTiAlCN層におけるNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の面積割合、粒子幅Wおよびアスペクト比Aは、研磨して作製した、前記TiAlCN層の工具基体表面に垂直な方向の断面(縦断面、層厚方向の断面)に対して測定範囲を、工具基体表面に平行な方向(層厚方向に垂直な方向)に100μm、工具基体表面と垂直な方向に層厚分の長さの範囲の四角形とし、電子線後方散乱回折(Electron Backscatter Diffraction:EBSD)装置を用いて、前記測定範囲に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、電子線を0.01μm間隔で照射して得られるEBSD像に基づいて、個々の結晶粒の結晶構造を解析することにより求めた。すなわち、隣接する測定点(ピクセル)間で5度以上の方位差がある場合、そこを粒界と定義し、さらに粒界で囲まれた領域を1つの結晶粒と定義する。ただし、隣接するピクセル全てと5度以上の方位差がある単独に存在するピクセルは結晶粒とせず、2ピクセル以上が連結しているものを結晶粒として取り扱う。次に、ある結晶粒の層厚方向の最大長さをl、該結晶粒の面積をSとして求めて、該結晶粒の粒子幅wはw=S/lとして、さらに、アスペクト比aはl/wとして算出する。このようにして算出した任意の20個の結晶粒の粒子幅およびアスペクト比を面積平均し、平均粒子幅Wおよび平均アスペクト比Aを求めた。
本発明のTiAlCN層の層厚方向の区間ごとのAlの平均含有割合(Xavg)について、該層を測定間隔が0.5μmとなるように層厚方向、すなわち、工具基体側端面から工具表面に向かって、順にm個の区間(区間1、区間2、・・・区間m)に分割し、それぞれの区間に対して、EDS(スポット径0.2μm)を用いて測定した。すなわち、工具基体表面に垂直な方向の断面(縦断面、層厚方向の断面)を研磨した試料において、電子線を試料縦断面側から照射し、該層を測定間隔が0.5μmとなるように層厚方向に分割したときの各区間におけるAlの含有割合を、工具基体表面に平行な方向に5点測定し、得られた特性X線の解析結果の平均から求めた。
ここで、区間iに対するAlの平均含有割合(Xavg)をXiとするとき、Alの平均含有割合がTiAlCN層の層厚方向において工具表面に向かって単調増加するとは、すべての区間(区間1、区間2、・・・区間m)においてXi<Xi+1となることをいう。
Cの平均含有割合Yavgについては、二次イオン質量分析(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)により求めた。イオンビームを試料縦断面側から20μm×20μmの範囲に照射し、スパッタリング作用によって放出された成分について層厚方向の濃度測定を行った。Cの平均含有割合YavgはTiAlCN層の層厚方向の平均値を示す。
また、領域αのAlの平均含有割合Xαavg、領域βのAlの平均含有割合Xβavgは、TEMを用いたEDS(スポット径0.01μm)により測定した。
六方晶結晶粒の占める面積割合については、測定範囲を、工具基体表面に平行な方向(層厚方向に垂直な方向)に100μm、工具基体表面と垂直な方向に層厚分の長さの範囲の四角形とし、前記TiAlCN層の工具基体表面に垂直な方向の断面(縦断面、層厚方向の断面)を研磨し、EBSDを用いて、前記測定範囲に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、電子線を0.01μm間隔で前記断面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に照射して得られるEBSD像に基づいて、個々の結晶粒の結晶構造を解析することで隣り合うNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界部に存在する結晶粒が六方晶であることを同定し、その結晶粒の占める面積割合を求めた。なお、前記測定範囲はL1、L3の線分を引いた箇所を含むものである。
さらに該結晶粒の平均粒径Rは、該結晶粒が見出されるNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の粒界のうち、複数の観察視野から任意の粒界3か所を選び、選んだ粒界に存在する個々の該結晶粒の面積を求め、その面積と等しい面積を持つ円の直径を算出し、平均粒径Rとした。
以上の結果を、表5、6に示す。
Figure 0007198412000003
Figure 0007198412000004
Figure 0007198412000005
Figure 0007198412000006
Figure 0007198412000007
Figure 0007198412000008
次に、前記各種の被覆工具A~C(ISO規格SEEN1203AFSN形状)をいずれもカッタ径125mmの合金鋼製カッタ先端部に固定治具にてクランプした状態で、本発明被覆工具1~8、比較被覆工具1~8について、以下に示す、合金鋼の高速断続切削の一種である乾式高速正面フライス、センターカット切削加工試験を実施し、切刃の逃げ面摩耗幅を測定して、その結果を表7(切削試験1)に示す。
<切削試験1>
カッタ径: 125mm
被削材: JIS・SCM440 幅100mm、長さ400mmのブロック材
回転速度: 1019 min-1
切削速度: 400 m/min
切り込み: 2.0 mm
一刃送り量:0.3 mm/刃
切削時間: 18分
(通常の切削速度は、200m/min)
また、前記各種の被覆工具D~F(ISO規格CNMG120412形状)をいずれも合金鋼製バイトの先端部に固定治具にてネジ止めした状態で、本発明被覆工具9~16、比較被覆工具9~16について、以下に示す、高炭素鋼の乾式高速断続切削試験を実施し、切刃の逃げ面摩耗幅を測定して、その結果を表8(切削試験2)に示す。
<切削試験2>
被削材: JIS・S55Cの長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒
切削速度: 330 m/min
切り込み: 3.0 mm
一刃送り量:0.3 mm/刃
切削時間: 6分
(通常の切削速度は、200m/min)
Figure 0007198412000009
Figure 0007198412000010
表7、表8に示される結果から、本発明の被覆工具は、TiAlCN層の層厚方向において工具基体側端面から工具表面側に向かって、Alの平均含有割合が増加すること、及び、前記線分L1およびL3上において、TiAlCN層のAlの平均含有割合がNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒における粒界近傍領域と該領域でない領域との間では、前記関係式を満足することから靭性が高く、その結果、高熱発生を伴い、かつ、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する合金鋼や高炭素鋼の高速断続切削加工に用いた場合でも、チッピングの発生もなく、長期の使用にわたって優れた耐摩耗性を発揮する。
これに対して、TiAlCN層において、上記本発明の特徴を一つでも有していない比較被覆工具は、合金鋼や高炭素鋼の高速断続切削加工において、チッピング等の異常損傷の発生、あるいは、摩耗進行により、短時間で寿命に至ることが明らかである。
なお、前記実施例では設けていないが、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、0.1~20.0μmの合計平均層厚を有するTi化合物層を含む下部層、および/または、少なくとも酸化アルミニウム層を含む1.0~25.0μmの合計平均層厚を有する上部層を設けてもよい。
前述のように、本発明の被覆工具は、合金鋼や高炭素鋼の高速断続切削加工ばかりでなく、各種の被削材の被覆工具として用いることができ、しかも、長期の使用にわたって優れた切削性能を発揮するものであるから、切削装置の高性能化並びに切削加工の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に十分に満足する対応が可能である。

Claims (2)

  1. 工具基体の表面に、硬質被覆層が設けられた表面被覆切削工具において、
    (a)前記硬質被覆層は、平均層厚1.0~20.0μmのTiとAlの複合窒化物層または複合炭窒化物層を少なくとも含み、
    (b)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の占める割合が80面積%以上であり、
    (c)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層について該層の縦断面を観察した場合に、前記複合窒化物層または複合炭窒化物層内の前記NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒は、面積加重平均で算出した平均粒子幅Wが0.10~2.00μm、面積加重平均で算出した平均アスペクト比Aが2.0~10.0であり、
    (d)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層は、
    組成式:(Ti1-XAl)(C1-Y
    で表した場合、0.5μmの間隔で該層を層厚方向に複数の区間に分割したとき、各区間におけるAlのTiとAlの合量に占める平均含有割合Xavgが0.60≦Xavg≦0.95を満足し、また、該層全体におけるCのCとNの合量に占める平均含有割合Yavgが0.000≦Yavg≦0.005を満足し、(但し、Xavg、Yavgはいずれも原子比)
    (e)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層において、前記Alの平均含有割合Xavgが該層の層厚方向において工具表面に向かって増加し、
    (f)前記複合窒化物層または複合炭窒化物層において、前記NaCl型の面心立方構造を有する隣り合う2つの結晶粒の粒界から粒内に10nm入り込んだ曲線mに囲まれた範囲を領域α、該曲線mと粒界に囲まれた範囲を領域βとし、前記工具基体表面に平行に複数の前記隣り合う結晶粒の粒界を貫通する線分を、前記層の厚さを6等分する間隔で5本引いたとき、層厚方向で最も工具基体側端面に近い線分L1および中央に位置する線分L3上のいずれにおいても、
    関係式:Xαavg≦0.90のときXαavg+0.10≦Xβavg≦1.00、0.90<XαavgのときXαavg+0.05≦Xβavg≦1.00(ただし、Xαavg及びXβavgはそれぞれ前記領域αおよび前記領域βにおけるAlのTiとAlの合量に占める含有割合の平均値)
    を満足する、
    ことを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記複合窒化物層または複合炭窒化物層について、該層の縦断面を観察した場合に、前記複合窒化物層または複合炭窒化物層内の前記NaCl型の面心立方構造を有する個々の結晶粒の粒界に存在する、ウルツ鉱型構造を有する結晶粒の面積割合は5.0面積%以下であり、該結晶粒の平均粒径Rは0.50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
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