JP7197405B2 - 抵抗スポット溶接装置及び抵抗スポット溶接方法 - Google Patents
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(1) 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行うための抵抗スポット溶接装置であって、
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な1組の電極を備え、
前記1組の電極はそれぞれ主電極を有するとともに、
前記1組の電極のうち少なくとも一方は、前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有し、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間、並びに、1組の前記主電極の間を、それぞれ通電可能な電源を備え、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間の通電、又は、1組の前記主電極の間の通電のいずれか一方に切り替え可能な制御部をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。
(2) 前記補助電極は、その近傍に配置される前記主電極の周囲を囲うようにリング状に形成される、(1)に記載の抵抗スポット溶接装置。
(3) 前記電源と、前記主電極若しくは前記補助電極との間の各電気経路には、該各電気経路を接続又は遮断するスイッチがそれぞれ設けられる、(1)又は(2)に記載の抵抗スポット溶接装置。
(4) 前記電源は1つである、(1)~(3)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接装置。
(5) 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、(1)~(4)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接装置。
(6) 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行う抵抗スポット溶接方法であって、
対向して配置されるとともに、それぞれ主電極を有し、少なくとも一方が前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有する1組の電極の間に、前記板組を配置する工程と、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間で通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記1組の主電極の間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。
(7) 前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程は、通電されていない側における前記電極を、前記板組に当接させた状態で行われる、(6)に記載の抵抗スポット溶接方法。
(8) 前記補助電極として、その近傍に配置される前記主電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成されたものを用いる、(6)又は(7)に記載の抵抗スポット溶接方法。
(9) 前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間、又は、前記1組の主電極の間で行われる通電は、1つの電源と、前記主電極若しくは前記補助電極との間の各電気経路を、接続又は遮断するスイッチを切り替えることで行われる、(6)~(8)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接方法。
(10) 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、(6)~(9)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接方法。
(11) 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行うための抵抗スポット溶接装置であって、
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な第1複合電極及び第2複合電極を備え、
前記第1複合電極は、第1溶接電極と、該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極と、を有するとともに、
前記第2複合電極は、第2溶接電極と、該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極と、を有し、
前記第1溶接電極と前記第1補助電極との間、前記第2溶接電極と前記第2補助電極との間、及び前記第1溶接電極と前記第2溶接電極との間を、それぞれ通電可能な電源をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。
(12) 前記第1溶接電極と前記第1補助電極との間の通電、前記第2溶接電極と前記第2補助電極との間の通電、又は、前記第1溶接電極と前記第2溶接電極との間の通電に切り替え可能な制御部をさらに備える、(11)に記載の抵抗スポット溶接装置。
(13) 前記第1補助電極及び前記第2補助電極は、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成される、(11)又は(12)に記載の抵抗スポット溶接装置。
(14) 前記電源と、前記第1溶接電極、前記第1補助電極、前記第2溶接電極若しくは前記第2補助電極との間の各電気経路には、該各電気経路を接続又は遮断するスイッチがそれぞれ設けられる、(11)~(13)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接装置。
(15) 前記電源は1つである、(11)~(14)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接装置。
(16) 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、(11)~(15)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接装置。
(17) 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行う抵抗スポット溶接方法であって、
対向して配置され、第1溶接電極及び該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極を有する第1複合電極と、第2溶接電極及び該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極を有する第2複合電極、との間に、前記板組を配置する工程と、
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の少なくとも一方に通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。
(18) 前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程は、通電されていない側における、前記第1溶接電極及び前記第1補助電極、又は、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極を、前記板組に当接させた状態で行われる、(17)に記載の抵抗スポット溶接方法。
(19) 前記板組における最外層の鋼板の両方が亜鉛系めっき層を有する場合において、
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の通電を同時に行わない、(17)又は(18)に記載の抵抗スポット溶接方法。
(20) 前記第1補助電極及び前記第2補助電極として、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成されたものを用いる、(17)~(19)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接方法。
(21) 前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間、又は、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間で行われる通電は、1つの電源と、前記第1溶接電極、前記第1補助電極、前記第2溶接電極若しくは前記第2補助電極との間の各電気経路を、接続又は遮断するスイッチを切り替えることで行われる、(17)~(20)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接方法。
(22) 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、(17)、(18)、(20)又は(21)のいずれか1つに記載の抵抗スポット溶接方法。
(抵抗スポット溶接装置)
図1は、本発明の第1実施形態に係る抵抗スポット溶接装置の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る抵抗スポット溶接装置10は、表面に亜鉛系めっき層31を有する鋼板30(以後、亜鉛系めっき鋼板30とも言う)と、亜鉛系めっき層を有しない鋼板40が重ね合わされた、複数の鋼板30,40からなる板組20を抵抗スポット溶接で接合するための溶接装置である。
次に、抵抗スポット溶接装置10を用いて、亜鉛系めっき鋼板30と亜鉛系めっき層を有しない鋼板40との板組20を抵抗スポット溶接する方法について、図2を参照して詳述する。
(抵抗スポット溶接装置)
続いて、第2実施形態に係る抵抗スポット溶接装置について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る抵抗スポット溶接装置の概略構成図である。図4に示すように、本実施形態に係る抵抗スポット溶接装置10Aは、表面に亜鉛系めっき層31を有する複数(図に示す実施形態では2枚)の亜鉛系めっき鋼板30A,30Bが重ね合わされた板組20を抵抗スポット溶接で接合する。
次に、抵抗スポット溶接装置10Aを用いて、複数の亜鉛系めっき鋼板30からなる板組20を抵抗スポット溶接する方法について、図5を参照して詳述する。
上記の説明では、板組20が2枚の鋼板(亜鉛系めっき鋼板30と亜鉛系めっき層を有しない鋼板40、又は2枚の亜鉛系めっき鋼板30A,30B)で構成された例について説明したが、板組20は3枚以上の鋼板で構成されてもよい。
(1) 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行うための抵抗スポット溶接装置であって、
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な1組の電極を備え、
前記1組の電極はそれぞれ主電極を有するとともに、
前記1組の電極のうち少なくとも一方は、前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有し、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間、並びに、1組の前記主電極の間を、それぞれ通電可能な電源を備え、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間の通電、又は、1組の前記主電極の間の通電のいずれか一方に切り替え可能な制御部をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。
この構成によれば、加熱領域及び露出領域も円形となり、亜鉛の理想的な蒸発状態を作ることができるため、その後に行う抵抗スポット溶接に好適な形状で亜鉛系めっき層を除去することができる。また、抵抗スポット溶接される範囲近傍のみの亜鉛系めっき層を除去することができ、防食効果の低下を抑制することができる。
この構成によれば、スイッチを切り換えることで、亜鉛系めっき鋼板からの亜鉛系めっき層の除去と、板組の抵抗スポット溶接とを容易に実施することができる。
この構成によれば、主電極や補助電極ごとに個別の電源を設置する場合に比較して設備コストが大幅に低減する。
この構成によれば、亜鉛系めっき鋼板を含む3枚の鋼板からなる板組をLME欠陥なく、良好に抵抗スポット溶接できる。
対向して配置されるとともに、それぞれ主電極を有し、少なくとも一方が前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有する1組の電極の間に、前記板組を配置する工程と、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間で通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記1組の主電極の間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。
この構成によれば、亜鉛系めっき層を除去する際に、電極を板組に当接させてスタンバイ状態としておくことで、その後の板組を抵抗スポット溶接する工程を直ちに行うことができ、溶接能率が向上する。
この構成によれば、加熱領域及び露出領域も円形となり、亜鉛の理想的な蒸発状態を作ることができるため、その後に行う抵抗スポット溶接に好適な形状で亜鉛系めっき層を除去することができる。また、抵抗スポット溶接される範囲近傍のみの亜鉛系めっき層を除去することができ、防食効果の低下を抑制することができる。
この構成によれば、電源設備のコストが低減するとともに、スイッチを切り換えることで、亜鉛系めっき層の除去と、板組の抵抗スポット溶接とを容易に実施することができる。
この構成によれば、亜鉛系めっき鋼板を含む3枚の鋼板からなる板組をLME欠陥なく、良好に抵抗スポット溶接できる。
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な第1複合電極及び第2複合電極を備え、
前記第1複合電極は、第1溶接電極と、該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極と、を有するとともに、
前記第2複合電極は、第2溶接電極と、該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極と、を有し、
前記第1溶接電極と前記第1補助電極との間、前記第2溶接電極と前記第2補助電極との間、及び前記第1溶接電極と前記第2溶接電極との間を、それぞれ通電可能な電源をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。
この構成によれば、制御部により、亜鉛系めっき鋼板から亜鉛系めっき層の除去と、亜鉛系めっき鋼板の抵抗スポット溶接を切り換えて実施することができる。
この構成によれば、加熱領域及び露出領域も円形となり、亜鉛の理想的な蒸発状態を作ることができるため、その後に行う抵抗スポット溶接に好適な形状で亜鉛系めっき層を除去することができる。また、抵抗スポット溶接される範囲近傍のみの亜鉛系めっき層を除去することができ、防食効果の低下を抑制することができる。
この構成によれば、スイッチを切り換えることで、亜鉛系めっき鋼板からの亜鉛系めっき層の除去と、板組の抵抗スポット溶接とを容易に実施することができる。
この構成によれば、第1溶接電極、第1補助電極、第2溶接電極、第2補助電極ごとに個別の電源を設置する場合に比較して設備コストが大幅に低減する。
この構成によれば、亜鉛系めっき鋼板を含む3枚の鋼板からなる板組を溶接欠陥なく、良好に抵抗スポット溶接できる。
対向して配置され、第1溶接電極及び該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極を有する第1複合電極と、第2溶接電極及び該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極を有する第2複合電極、との間に、前記板組を配置する工程と、
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の少なくとも一方に通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。
この構成によれば、亜鉛系めっき層を除去する際に、電極を板組に当接させてスタンバイ状態としておくことで、その後の板組を抵抗スポット溶接する工程を直ちに行うことができ、溶接能率が向上する。
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の通電を同時に行わない、(17)又は(18)に記載の抵抗スポット溶接方法。
この構成によれば、亜鉛系めっき層の除去工程において、上下の亜鉛系めっき鋼板間の通電が防止されるので、偏った温度上昇が抑制されて、亜鉛の蒸発が不安定にならずに安定して除去することができる。
この構成によれば、加熱領域及び露出領域も円形となり、亜鉛の理想的な蒸発状態を作ることができるため、その後に行う抵抗スポット溶接に好適な形状で亜鉛系めっき層を除去することができる。また、抵抗スポット溶接される範囲近傍のみの亜鉛系めっき層を除去することができ、防食効果の低下を抑制することができる。
この構成によれば、電源設備のコストが低減するとともに、スイッチを切り換えることで、亜鉛系めっき層の除去と、板組の抵抗スポット溶接とを容易に実施することができる。
この構成によれば、亜鉛系めっき鋼板を含む3枚の鋼板からなる板組をLME欠陥なく、良好に抵抗スポット溶接できる。
20 板組
30,30A,30B 亜鉛系めっき鋼板(鋼板)
31 亜鉛系めっき層
32 加熱領域
33 露出領域
34 ナゲット
40 亜鉛系めっき層を有しない鋼板(鋼板)
50 第1複合電極(電極)
51 主電極(第1溶接電極)
52 補助電極(第1補助電極)
60 第2複合電極(電極)
61 主電極(第2溶接電極)
62 第2補助電極
70 電源
71,72,73,74 電気経路
75,76,77,78 スイッチ(制御部)
Claims (21)
- 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行うための抵抗スポット溶接装置であって、
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な1組の電極を備え、
前記1組の電極はそれぞれ主電極を有するとともに、
前記1組の電極のうち少なくとも一方は、前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有し、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間、並びに、1組の前記主電極の間を、それぞれ通電可能な電源を備え、
前記1組の電極の間に前記板組を配置した後において、前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去し、続いて、1組の前記主電極の間の通電に切り替えて、前記板組を加圧しながら、前記板組を抵抗スポット溶接により接合可能な制御部をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。 - 前記補助電極は、その近傍に配置される前記主電極の周囲を囲うようにリング状に形成される、請求項1に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記電源と、前記主電極若しくは前記補助電極との間の各電気経路には、該各電気経路を接続又は遮断するスイッチがそれぞれ設けられる、請求項1又は2に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記電源は1つである、請求項1~3のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、請求項1~4のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行う抵抗スポット溶接方法であって、
対向して配置されるとともに、それぞれ主電極を有し、少なくとも一方が前記主電極の近傍に配置され、前記主電極と独立して移動可能な補助電極を有する1組の電極の間に、前記板組を配置する工程と、
前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間で通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記1組の主電極の間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。 - 前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程は、通電されていない側における前記電極を、前記板組に当接させた状態で行われる、請求項6に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記補助電極として、その近傍に配置される前記主電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成されたものを用いる、請求項6又は7に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記主電極及びその近傍に配置される前記補助電極の間、又は、前記1組の主電極の間で行われる通電は、1つの電源と、前記主電極若しくは前記補助電極との間の各電気経路を、接続又は遮断するスイッチを切り替えることで行われる、請求項6~8のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、請求項6~9のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行うための抵抗スポット溶接装置であって、
前記板組を挟むように対向して配置され、互いに接近又は離間するように移動可能な第1複合電極及び第2複合電極を備え、
前記第1複合電極は、第1溶接電極と、該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極と、を有するとともに、
前記第2複合電極は、第2溶接電極と、該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極と、を有し、
前記第1溶接電極と前記第1補助電極との間、前記第2溶接電極と前記第2補助電極との間、及び前記第1溶接電極と前記第2溶接電極との間を、それぞれ通電可能な電源をさらに備え、
前記第1複合電極と前記第2複合電極との間に、前記板組を配置した後において、前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の少なくとも一方に通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去し、続いて、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間の通電に切り替えて、前記板組を加圧しながら、前記板組を抵抗スポット溶接により接合可能な制御部をさらに備える、抵抗スポット溶接装置。 - 前記第1補助電極及び前記第2補助電極は、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成される、請求項11に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記電源と、前記第1溶接電極、前記第1補助電極、前記第2溶接電極若しくは前記第2補助電極との間の各電気経路には、該各電気経路を接続又は遮断するスイッチがそれぞれ設けられる、請求項11又は12に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記電源は1つである、請求項11~13のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、請求項11~14のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接装置。
- 重ね合わされた複数の鋼板のうち、少なくとも1枚の鋼板が亜鉛系めっき層を有する板組に抵抗スポット溶接を行う抵抗スポット溶接方法であって、
対向して配置され、第1溶接電極及び該第1溶接電極の近傍に配置され、該第1溶接電極と独立して移動可能な第1補助電極を有する第1複合電極と、第2溶接電極及び該第2溶接電極の近傍に配置され、該第2溶接電極と独立して移動可能な第2補助電極を有する第2複合電極、との間に、前記板組を配置する工程と、
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の少なくとも一方に通電を行うことで、前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程と、
前記板組を加圧しながら、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間で通電を行うことで、前記板組を抵抗スポット溶接により接合する工程と、
を備える、抵抗スポット溶接方法。 - 前記亜鉛系めっき層を部分的に除去する工程は、通電されていない側における、前記第1溶接電極及び前記第1補助電極、又は、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極を、前記板組に当接させた状態で行われる、請求項16に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記板組における最外層の鋼板の両方が亜鉛系めっき層を有する場合において、
前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、及び、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間の通電を同時に行わない、請求項16又は17に記載の抵抗スポット溶接方法。 - 前記第1補助電極及び前記第2補助電極として、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極の周囲を囲うようにリング状にそれぞれ形成されたものを用いる、請求項16~18のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記第1溶接電極及び前記第1補助電極の間、前記第2溶接電極及び前記第2補助電極の間、又は、前記第1溶接電極及び前記第2溶接電極との間で行われる通電は、1つの電源と、前記第1溶接電極、前記第1補助電極、前記第2溶接電極若しくは前記第2補助電極との間の各電気経路を、接続又は遮断するスイッチを切り替えることで行われる、請求項16~19のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接方法。
- 前記板組は、最外層の少なくとも一方に亜鉛系めっき層を有し、かつ、中間層には亜鉛系めっき層を有しない(前記中間層を有しない場合を含む)、請求項16、17、19及び20のいずれか1項に記載の抵抗スポット溶接方法。
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