JP7195215B2 - アシスト器具 - Google Patents
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Description
これにより、荷物等の重量が、前傾姿勢の作業者の腕から上半身に掛かると、荷物等及び作業者の上半身の重量が、アシスト器具の背中支持部から脚取付部に掛かり、作業者の太腿に支持されるのであり、作業者の腰に掛かる負担が軽減される。
これにより、特許文献1のアシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとった場合、アシスト器具の背中支持部が作業者の背中に沿わない状態が生じることがあるので、アシスト器具による作業者の上半身の支持性能という面で改善の余地がある。
これにより、アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとった状態で、荷物等の重量が作業者の腕から上半身に掛かると、荷物等及び作業者の上半身の重量が、上半身支持部から背中支持部に掛かり、背中支持部から脚取付部に掛かって、作業者の太腿に支持されるのであり、作業者の腰に掛かる負担が軽減される。
本発明によると、アシスト器具を装着した作業者が、深く前傾姿勢をとって作業を行う場合や、浅く前傾姿勢をとって作業を行う場合等に対応して、腰取付部及び脚取付部に対する背中支持部の角度を設定することができるのであり、アシスト器具の作業性が向上する。
これにより、アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとって作業を行う際に、荷物等の重量が作業者の腕から上半身に掛かった場合、作業者の上半身が上半身支持部により広い面積に亘って支持されるので、作業者が圧迫感を感じることが少なくなり、アシスト器具の装着感が向上する。
これにより、例えばアシスト器具を装着した作業者が、椅子に座って、椅子の背もたれ部にもたれた場合、作業者の背骨部分が右及び左の背中支持部の間に入り込み、作業者の背骨部分が右及び左の背中支持部に当たることが少ないので、作業者が違和感を感じることが少なくなり、アシスト器具の装着感が向上する。
本発明の実施形態における方向は、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、上側が「上」であり、下側が「下」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具に、腰取付部1と、右及び左の背中支持部2と、上半身支持部3と、右及び左の脚取付部4と、右及び左の揺動設定部5とが設けられている。
図1,2,3に示すように、腰取付部1において、左右方向に沿った後側部6が設けられて、右及び左の横側部7が、後側部6の右部及び左部に連結されて前側に延出されており、後側部6、右及び左の横側部7が平面視でチャンネル状に構成されている。
図1,2,3に示すように、背中支持部2に、複数の棒状部11と、複数の金属製のコイルバネ12(弾性接続部に相当)とが設けられている。棒状部11は、金属製又は合成樹脂製の丸パイプ状で、作業者の背中に沿って並ぶように配置されており、隣接する上側の棒状部11と下側の棒状部11とに亘って、コイルバネ12が接続されている。
図4及び図5に示すように、上半身支持部3は、布やビニールシート等の可撓性を有する素材により全体が構成されて、衣服のベストのように構成されている。
図1,2,3に示すように、右及び左の脚取付部4に、脚アーム22と脚ベルト23とが設けられている。脚アーム22は腰取付部1の横側部7の左右方向の支持軸芯P1周りに、揺動可能に支持されている。
図1及び図3に示すように、右及び左の揺動設定部5に、取付部24と規制ピン25とが設けられている。
作業者がアシスト器具を装着する場合、作業者は、図1,2,4に示すように、上半身支持部3において、ファスナ17を外して右及び左の胴部15の前部を開放し、作業者の右及び左の腕を右及び左の腕開口部19に入れ、作業者の首を首開口部18に入れる。作業者は、ファスナ17を閉じて、上半身支持部3を着用する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が規制ピン25を取付部24から取り外しておくと、脚取付部4の脚アーム22が支持軸芯P1周りに自由に揺動可能な自由状態が設定される。
これにより、脚取付部4の脚アーム22が作業者の前側から上半身支持部3に接近する側に揺動すると、脚取付部4の脚アーム22が規制ピン25に当たって止められるのであり、脚取付部4の脚アーム22が作業者の前側から上半身支持部3に接近する揺動が、腰取付部1に対する所定角度A1,A2,A3,A4で止められる阻止状態となる。
右及び左の揺動設定部5において、互いに異なる所定角度A1,A2,A3,A4を選択することも可能である。
アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとって作業を行う場合、前述の(アシスト器具の使用状態)に記載のように、作業者は、規制ピン25を取付部24の所望の取付孔24aに挿入して、阻止状態を設定しておく。
複数の棒状部11及びコイルバネ12が設けられた背中支持部2に代えて、図7に示すように、背中支持部2の全体が、弾性体となるように構成されてもよい。この構成では、例えば釣り竿等のように、炭素繊維のシートをパイプ状に巻いて、背中支持部2の全体が弾性体となるように構成すればよい。
腰取付部1において取付ベルト10を廃止して、半ズボン等の衣服を腰取付部1に取り付けてもよい。この構成において、作業者が半ズボンを着用することにより、腰取付部1が作業者の腰に取り付けられる。
上半身支持部3を、衣服のベスト状ではなく、作業者が右及び左の腕を入れる右及び左のベルト状に構成してもよい。
上半身支持部3において、腕開口部19に、半袖が取り付けられてもよく、長袖が取り付けられてもよい。
この構成において、作業者がツナギ服を着用することにより、作業者はアシスト器具を装着する。ツナギ服は、半袖型式や長袖型式、半ズボン型式や長ズボン型式があり、ツナギ服の上部が上半身支持部となる。
2 背中支持部
3 上半身支持部
4 脚取付部
5 揺動設定部
9 パッド
11 棒状部
12 弾性接続部
15 胴部
16 肩部
18 首開口部
19 腕開口部
20 弾性部材
A1 所定角度
A2 所定角度
A3 所定角度
A4 所定角度
P1 支持軸芯
Claims (7)
- 作業者の腰に取り付けられる腰取付部と、
前記腰取付部に取り付けられて、作業者の背中に沿って前記腰取付部から上側に延出された背中支持部と、
前記背中支持部に取り付けられて、作業者の上半身を前記背中支持部に支持させる上半身支持部と、
前記腰取付部の左右方向の支持軸芯周りに揺動可能に取り付けられて、作業者の右の太腿に取り付けられる右の脚取付部と、
前記腰取付部の左右方向の支持軸芯周りに揺動可能に取り付けられて、作業者の左の太腿に取り付けられる左の脚取付部と、
前記右の脚取付部が作業者の前側から前記上半身支持部に接近する揺動を、前記腰取付部に対する所定角度で止める阻止状態、及び、前記右の脚取付部が自由に揺動可能な自由状態を設定可能な右の揺動設定部と、
前記左の脚取付部が作業者の前側から前記上半身支持部に接近する揺動を、前記腰取付部に対する所定角度で止める阻止状態、及び、前記左の脚取付部が自由に揺動可能な自由状態を設定可能な左の揺動設定部とが備えられ、
前記右の揺動設定部及び前記左の揺動設定部において、前記所定角度が変更可能、且つ、互いに異なる前記所定角度に変更可能であり、
前記背中支持部が、作業者の背中の曲がり具合に沿うように、弾性的に変位可能であるアシスト器具。 - 前記背中支持部に、
作業者の背中に沿って並ぶように配置された複数の棒状部と、隣接する前記棒状部に亘って接続されて弾性的に折れ曲がり可能な弾性接続部とが設けられている請求項1に記載のアシスト器具。 - 前記背中支持部の全体が、弾性体である請求項1に記載のアシスト器具。
- 前記上半身支持部が、弾性部材を介して前記背中支持部に取り付けられている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
- 作業者の腰に接触するパッドが、前記腰取付部に取り付けられている請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
- 前記上半身支持部に、
作業者が着用することにより、作業者の胴に位置する胴部と、作業者の右及び左の肩に位置する右及び左の肩部と、作業者の首が通る首開口部と、作業者の右及び左の腕が通る右及び左の腕開口部とが設けられて、
前記上半身支持部が可撓性を有する請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。 - 前記背中支持部が、前記腰取付部における左右中央部に対して右側の部分と、前記腰取付部における左右中央部に対して左側の部分とに取り付けられている請求項1~6のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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Citations (4)
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JP2017154210A (ja) | 2016-03-02 | 2017-09-07 | パナソニック株式会社 | 動作支援装置、及び、動作支援システム |
JP2018199207A (ja) | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 株式会社ジェイテクト | アシスト装置 |
JP6446529B1 (ja) | 2017-12-28 | 2018-12-26 | ユーピーアール株式会社 | アシストスーツ |
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