JP7194630B2 - モデルガス応答特性検査装置及びモデルガス応答特性検査方法 - Google Patents
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Description
先ず、比較例200のモデルガス生成装置210は、図3に示すように、NO(1%)のガス供給源202Aに第1開閉器204aを介して接続された1つの第1流量調整器206a(High Range)と、NO(3000ppm)のガス供給源202Bに第2開閉器204bを介して接続された1つの第2流量調整器206b(Low Range)と、O2(1%)のガス供給源202Cに直接接続された1つの第3流量調整器206cと、N2(100%)のガス供給源202Dに直接接続された1つの第4流量調整器206dとを有する。
本実施形態に係るモデルガス生成装置102について、上述した比較例と同様の条件で、最大精度誤差及び二乗平方根を確認し、図6の表2に示した。
実施例、比較例1及び比較例2を使用して、ガスセンサの応答性能検査を行い、所定の判断基準に基づいて、実施例、比較例1及び比較例2の性能を比較した。
モデルガス応答特性検査装置として、図2に示すモデルガス応答特性検査装置10を使用した。すなわち、任意に調整された流量調整バルブ(臨界ノズル)を切り替えてガス濃度を変化させた。
モデルガス応答特性検査装置として、図3に示す比較例に係るモデルガス応答特性検査装置200を使用した。すなわち、マスフローコントローラを使ってガス濃度を変化させた。
モデルガス応答特性検査装置として、エンジンベンチを使用した。すなわち、エンジンの運転条件を変えてガス濃度を変化させた。
(1)切り替え時間(所望のガス濃度になるまでの時間)
検査対象であるガスセンサでの切り替え時間よりも速ければ「A」評価とした。
(2)ガス濃度切り替え安定性
濃度切り替え後の濃度変動が濃度変化分の10%以内であれば「A」評価とした。
(3)ガス濃度精度
実施例、比較例1及び比較例2の相対評価とした。
(4)圧力変動
圧力変動がなければ「A」評価とした。
(5)温度変化
温度変化がなければ「A」評価とした。
(6)流量変化
流量変化がなければ「A」評価とした。
(7)干渉ガス
干渉ガスが発生していなければ「A」評価とした。
(1)切り替え時間
実施例は、検査対象であるガスセンサでの切り替え時間よりも速かったため、「A」評価とした。
比較例1は、マスフローの流量を制御しているため、速く切り替えができないため、「C」評価であった。
比較例2は、切り替え時間を速くも遅くもできるが、エンジンの運転条件に依存し、コントロールが困難である。そのため、「B」評価であった。
実施例は、濃度切り替え後の濃度変動が濃度変化分の10%以内であったため、「A」評価とした。
比較例1及び2は共に、濃度切り替え後の濃度変動が大きいため、「C」評価であった。
実施例は、相対評価で、比較例1及び2よりも精度が高かったため、「A」評価とした。
比較例1は、実施例と比べて精度が低かったため、「B」評価であった。
比較例2は、エンジンの排ガスのため、濃度再現性も低いため、「C」評価であった。
実施例及び比較例1は共に、圧力変動がなかったため、「A」評価であった。
比較例2は、エンジンの運転条件を変えるため、圧力変動が起こりやすい。そのため、「C」評価であった。
実施例及び比較例1は共に、温度変化がなかったため、「A」評価であった。
比較例2は、エンジンの運転条件を変えるため、ガス温度が変化する。そのため、「C」評価であった。
実施例は、流量変化がなかったため、「A」評価であった。
比較例1は、濃度切り替え時に流量変動が起こるため、「B」評価であった。
比較例2は、エンジンの運転条件を変えるため、流量が変化する。そのため、「C」評価であった。
実施例及び比較例1は共に、干渉ガスが発生しなかったため、「A」評価であった。
比較例2は、エンジンの排ガスを使うため、HC類、CO、CO2、H2等、様々な干渉ガスが混在する。そのため、「C」評価であった。
実施例は、流量調整バルブ(臨界ノズル)を切り替えてガス濃度を変化させるため、運用コストを安価にすることができ、「A」評価であった。
比較例1は、マスフローコントローラを使ってガス濃度を変化させるため、実施例と同様に、運用コストを安価にすることができ、「A」評価であった。
比較例2は、エンジンを運転する必要から、燃料費やメンテンナンス費用がかかり、運用コストが高く、「C」評価であった。
上記実施の形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
12…ガスセンサ
14…センサ素子
100…チャンバ
102…モデルガス生成装置
104A…第1ガス供給源
104B…第2ガス供給源
104C…第3ガス供給源
106a~106d…第1開閉器
108a~108d…第2開閉器
110a~110d…第3開閉器
112a~112d…第1流量固定ノズル
114a~114d…第2流量固定ノズル
116a~116d…第3流量固定ノズル
120…混合器
122…流量固定ノズル
Claims (8)
- 検査対象が装着されたチャンバに、モデルガス生成装置から所定のモデルガスを供給して前記検査対象の応答特性を検査するモデルガス応答特性検査装置であって、
前記モデルガス生成装置は、
複数のガス供給源と、
各前記ガス供給源に対応して接続された複数の開閉器と、
各前記ガス供給源に対応して接続され、それぞれ流量が異なる複数の流量固定ノズルと、
複数の前記流量固定ノズルからの複数種のガスを混合する混合器と、を有し、
複数の前記ガス供給源のうちの第1ガス供給源に対して、それぞれ流量が異なる複数の前記流量固定ノズルが備えられており、
前記第1ガス供給源に対して備えられた複数の前記流量固定ノズルの各々に対して前記開閉器がそれぞれ備えられており、
複数の前記ガス供給源のうちの第2ガス供給源に対して、それぞれ流量が異なる複数の前記流量固定ノズルが備えられており、
前記第2ガス供給源に対して備えられた複数の前記流量固定ノズルの各々に対して前記開閉器がそれぞれ備えられている、モデルガス応答特性検査装置。 - 請求項1記載のモデルガス応答特性検査装置において、
複数の前記ガス供給源のうちの第3ガス供給源に対して、それぞれ流量が異なる複数の前記流量固定ノズルが備えられており、
前記第3ガス供給源に対して備えられた複数の前記流量固定ノズルの各々に対して前記開閉器がそれぞれ備えられている、モデルガス応答特性検査装置。 - 請求項1又は2記載のモデルガス応答特性検査装置において、
各前記ガス供給源に対応して、前記複数の開閉器の後段に前記複数の流量固定ノズルが接続されている、モデルガス応答特性検査装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のモデルガス応答特性検査装置において、
前記混合器と前記チャンバとの間に接続された流量固定ノズルを有する、モデルガス応答特性検査装置。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載のモデルガス応答特性検査装置において、
前記流量固定ノズルが臨界ノズルである、モデルガス応答特性検査装置。 - 検査対象が装着されたチャンバに、所定のモデルガスを供給して前記検査対象の応答特性を検査するモデルガス応答特性検査方法において、
複数のガス供給源からそれぞれ出力された複数のガスを、各前記ガス供給源に対応して接続された複数の開閉器に送るステップと、
前記複数の開閉器からの複数のガスを、各前記ガス供給源に対応して接続され、それぞれ流量が異なる複数の流量固定ノズルに送るステップと、
前記複数の流量固定ノズルからの複数のガスを混合器で混合するステップと、
前記混合器からの混合ガスを前記チャンバに供給するステップと、を有し、
複数の前記ガス供給源のうちの第1ガス供給源に対して、それぞれ流量が異なる複数の前記流量固定ノズルが備えられており、
前記第1ガス供給源に対して備えられた複数の前記流量固定ノズルの各々に対して前記開閉器がそれぞれ備えられており、
複数の前記ガス供給源のうちの第2ガス供給源に対して、それぞれ流量が異なる複数の前記流量固定ノズルが備えられており、
前記第2ガス供給源に対して備えられた複数の前記流量固定ノズルの各々に対して前記開閉器がそれぞれ備えられている、モデルガス応答特性検査方法。 - 請求項6記載のモデルガス応答特性検査方法において、
前記混合器からの混合ガスを1つの流量固定ノズルに送るステップと、
前記1つの流量固定ノズルからの混合ガスを前記チャンバに送るステップと、を有する、モデルガス応答特性検査方法。 - 請求項6又は7記載のモデルガス応答特性検査方法において、
前記流量固定ノズルが臨界ノズルである、モデルガス応答特性検査方法。
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