JP7192454B2 - 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 - Google Patents
廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7192454B2 JP7192454B2 JP2018228703A JP2018228703A JP7192454B2 JP 7192454 B2 JP7192454 B2 JP 7192454B2 JP 2018228703 A JP2018228703 A JP 2018228703A JP 2018228703 A JP2018228703 A JP 2018228703A JP 7192454 B2 JP7192454 B2 JP 7192454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grate
- post
- combustion
- exhaust gas
- waste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Description
本発明の廃棄物焼却装置は、次の<第一発明>及び<第二発明>のごとく構成される。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有しこれらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する焼却炉を備える廃棄物焼却装置において、
乾燥火格子及び燃焼火格子の下方へ一次空気を供給する一次空気供給手段と、
後燃焼火格子の下方へ焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして供給する循環排ガス供給手段と、
乾燥火格子と燃焼火格子を駆動する火格子前段駆動機構と、
後燃焼火格子を駆動する火格子後段駆動機構とを有し、
火格子後段駆動機構は、後燃焼火格子を、乾燥火格子および燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度であって、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させ難溶性の炭酸鉛を生成し、焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させ炭酸カルシウムを生成して焼却灰のpHを低下させ鉛の難溶性領域にして、焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ後燃焼火格子上で焼却灰を滞留させる送り速度で駆動するように設定されていることを特徴とする廃棄物焼却装置。
かかる第一発明において、火格子後段駆動機構は、
焼却炉から排出される焼却灰に含まれる無機炭素濃度を0.5乾燥wt%以上とすること、
上記焼却灰に含まれる炭酸カルシウム濃度を4.0乾燥wt%以上とすること、
上記焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を5.0乾燥wt%以下とすること、
上記焼却灰の溶出液のpHを12.0以下とすること、
のうちいずれかを可能とするように、後燃焼火格子による焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子上の焼却灰の滞留時間を設定することが好ましい。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有しこれらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する焼却炉を備える廃棄物焼却装置において、
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子の下方へ一次空気を供給する一次空気供給手段と、
後燃焼火格子の下方へ焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして供給する循環排ガス供給手段と、
乾燥火格子と燃焼火格子を駆動する火格子前段駆動機構と、
後燃焼火格子を駆動する火格子後段駆動機構とを有し、
火格子後段駆動機構は、後燃焼火格子を、乾燥火格子および燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度であって、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させ難溶性の炭酸鉛を生成し、焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させ炭酸カルシウムを生成して焼却灰のpHを低下させ鉛の難溶性領域にして、焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ後燃焼火格子上で焼却灰を滞留させる送り速度で駆動するように設定されていることを特徴とする廃棄物焼却装置。
かかる第二発明において、後燃焼火格子の下方へ供給される一次空気と循環排ガスとの混合ガスの二酸化炭素濃度を調整する混合ガス二酸化炭素濃度調整手段を有し、混合ガス二酸化炭素濃度調整手段は、上記混合ガスの二酸化炭素濃度を8vol%以上に調整することが好ましい。
本発明の廃棄物焼却方法は、次の<第三発明>及び<第四発明>のごとく構成される。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有しこれらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する焼却炉を備える廃棄物焼却装置による廃棄物焼却方法において、
一次空気供給手段により、乾燥火格子及び燃焼火格子の下方へ一次空気を供給し、
循環排ガス供給手段により、後燃焼火格子の下方へ焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして供給し、
火格子前段駆動機構により、乾燥火格子と燃焼火格子を駆動し、
火格子後段駆動機構により、後燃焼火格子を、乾燥火格子および燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度であって、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させ難溶性の炭酸鉛を生成し、焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させ炭酸カルシウムを生成して焼却灰のpHを低下させ鉛の難溶性領域にして、焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ後燃焼火格子上で焼却灰を滞留させる送り速度で駆動することを特徴とする廃棄物焼却装置による廃棄物焼却方法。
かかる第三発明において、火格子後段駆動機構を、後燃焼火格子上での焼却灰の滞留時間を30分から120分までの範囲とするように駆動を行うことが好ましい。
また、第三発明においては、火格子後段駆動機構により、
焼却炉から排出される焼却灰に含まれる無機炭素濃度を0.5乾燥wt%以上とすること、
上記焼却灰に含まれる炭酸カルシウム濃度を4.0乾燥wt%以上とすること、
上記焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を5.0乾燥wt%以下とすること、
上記焼却灰の溶出液のpHを12.0以下とすること、
のうちいずれかを可能とするように、後燃焼火格子による焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子上の焼却灰の滞留時間を設定することが好ましい。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有しこれらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する焼却炉を備える廃棄物焼却装置による廃棄物焼却方法において、
一次空気供給手段により、乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子の下方へ一次空気を供給し、
循環排ガス供給手段により、後燃焼火格子の下方へ焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして供給し、
火格子前段駆動機構により、乾燥火格子と燃焼火格子を駆動し、
火格子後段駆動機構により、後燃焼火格子を駆動し、
火格子後段駆動機構により、後燃焼火格子を、乾燥火格子および燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度で駆動し、後燃焼火格子上で焼却灰を所定時間滞留させて、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させ難溶性の炭酸鉛を生成し、焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させ炭酸カルシウムを生成して焼却灰のpHを低下させ鉛の難溶性領域にして、焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ後燃焼火格子上で焼却灰を滞留させる送り速度で駆動することを特徴とする廃棄物焼却装置による廃棄物焼却方法。
かかる第四発明において、火格子後段駆動機構を、後燃焼火格子上での焼却灰の滞留時間を30分から120分までの範囲とするように駆動を行うことが好ましい。
また、第四発明においては、後燃焼火格子の下方へ供給される一次空気と循環排ガスとの混合ガスの二酸化炭素濃度を混合ガス二酸化炭素濃度調整手段により調整し、上記混合ガスの二酸化炭素濃度を8vol%以上に調整することが好ましい。
以下、添付図面の図1にもとづき、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る廃棄物焼却装置の全体構成を示しており、この廃棄物焼却装置は、廃棄物を焼却する焼却炉1と、該焼却炉1から排出された排ガスとの熱交換により熱回収を行い蒸気を発生させる廃熱ボイラ10と、該廃熱ボイラ10で熱回収された排ガスを除塵する除塵装置としてのバグフィルタ11と、該バグフィルタ11で除塵されかつ他の装置(図示せず)で無害化された排ガスを大気中へ放出するための煙突12とを備えている。
このような本実施形態の廃棄物焼却装置は、次の要領で運転される。
本実施形態では、火格子後段駆動機構22が火格子前段駆動機構21に対して独立して後燃焼可動火格子5cを駆動し、後燃焼火格子5c上で焼却灰を乾燥火格子5aそして燃焼火格子5b上の廃棄物よりも長時間滞留させるように、後燃焼火格子5cによる焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子5c上の焼却灰の滞留時間を設定する。
廃棄物の焼却処理運転を行う際に設定された廃棄物燃焼量または測定あるいは導出された廃棄物燃焼量に基づき、適切な循環排ガス供給量を設定し、循環排ガス供給量調整手段としてのダンパ又はバルブ14の開度を調整して循環排ガス供給量を制御する。設定、または測定あるいは導出された廃棄物燃焼量に基づき、適切な循環排ガス供給量を設定する際に、廃棄物燃焼量に対応する適切な循環排ガス供給量との対応関係をテーブル、線図等で予め定めておき、この対応関係に基づき適切な循環排ガス供給量を設定するようにしてもよいし、廃棄物燃焼量から適切な循環排ガス供給量を導出する関係式や導出フローチャートを作成しておき、これを用いるようにしてもよい。廃棄物燃焼量を測定し、廃棄物燃焼量の測定値に基づき、循環排ガス供給量を制御する場合には以下のように行うことが好ましい。
本実施形態の廃棄物焼却装置において、廃棄物燃焼量測定手段により測定される廃棄物燃焼量に基づき、後燃焼火格子5cの下方へ供給する循環排ガス供給量を次の要領で調整する。
循環排ガス供給量を廃棄物燃焼量に対応する適正範囲に調整するが、好ましくは、循環排ガス供給量を、廃棄物燃焼量1tあたり循環排ガス供給量を500~2000Nm3とするように循環排ガス供給量を調整する。このような範囲に限定する理由は、下限値としての500Nm3より少ないと焼却灰中の鉛量や酸化カルシウム量に対して、十分な量の二酸化炭素を供給して接触させることができず、焼却灰からの重金属の溶出を抑制する反応を十分に行えないし、また上限値としての2000Nm3より多いと循環排ガスにより焼却炉内の温度が低下し廃棄物の燃焼が不安定になりCO発生が多くなり不適となるからである。
後燃焼火格子5cにおける焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子上の焼却灰の滞留時間を設定する際、焼却灰からの鉛の溶出抑制処理の進行度の指標として、焼却炉から排出される焼却灰に含まれる無機炭素濃度又は炭酸カルシウム濃度を用いることが好ましい。焼却灰に含まれる酸化カルシウムが循環排ガスに含まれる二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムが生成される。焼却灰に含まれる無機炭素は主に炭酸カルシウムである。
後燃焼火格子5cにおける焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子上の焼却灰の滞留時間を設定する際、焼却灰からの鉛の溶出抑制処理の進行度の指標として、焼却炉から排出される焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を用いることが好ましい。焼却灰に含まれる酸化カルシウムが循環排ガスに含まれる二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムが生成される。
焼却炉から排出された焼却灰を環境省告示46号土壌の汚染に係る環境基準による試験方法に基づき鉛溶出試験を行ない、溶出液pHを測定し、溶出液pHが12.0以下となるように、後燃焼火格子による焼却灰の送り速度又は後燃焼火格子上の焼却灰の滞留時間を設定する。溶出液pHを12.0以下とすることにより、焼却灰のpHを鉛が難溶出性となる範囲とすることができ、焼却灰からの鉛の溶出を十分に抑制することができる。
(ii)焼却灰に含まれる炭酸カルシウム濃度を4.0乾燥wt%以上とすること
(iii)焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を5.0乾燥wt%以下とすること
(iv)焼却灰の溶出液のpHを12.0以下とすること
循環排ガス温度の調整に際しては、後燃焼火格子5cの下方へ供給する循環排ガスの温度を130(下限値)~250(上限値)℃とするように、除塵機としてのバグフィルタ11の下流側から抜き出し循環排ガス供給ライン13を介して供給する際にヒーター等による保温を行い、循環排ガスの温度を調整することが好ましい。
本実施形態の焼却炉においては、後燃焼火格子5c上の焼却灰層の温度を400~700℃の範囲とするように、後燃焼火格子5cの下方へ供給する循環排ガス供給量を制御することとしてもよい。後燃焼火格子5c上の焼却灰層の温度を400~700℃の範囲に制御することにより、焼却灰に含まれる酸化カルシウムが循環排ガス中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを生成する反応を促進させて、焼却灰のpHを鉛が難溶性を示す低pHの難溶性領域とする処理を促進させることができる。焼却灰層の温度が400℃未満では、上述の炭酸カルシウムを生成する反応が生じないし、700℃より高いと生成した炭酸カルシウムが分解される逆反応が生じるため、好ましくないからである。焼却灰層の温度を600~700℃の範囲とすることが、炭酸カルシウムを生成する反応が高い効率で進行するためより好ましい。
次に、添付図面の図2にもとづき、本発明の第二実施形態を説明する。
このような本実施形態の廃棄物焼却装置は、次の要領で運転される。
本実施形態の廃棄物焼却装置において、混合ガスの二酸化炭素濃度を次の要領で調整する。混合ガス二酸化炭素濃度制御手段(図示せず)が、混合ガスの二酸化炭素濃度を所定範囲とするように、混合ガス二酸化炭素濃度調整手段のうちの循環排ガス供給量調整手段としてのダンパ又はバルブ14の開度を調整して循環排ガス供給量を調整するとともに、混合ガス二酸化炭素濃度調整手段のうちの一次空気供給量調整手段としてのダンパ又はバルブ9cの開度を調整して一次空気供給量を調整する。循環排ガス供給量は、循環排ガス供給ライン13の送風機15による循環排ガスの送風量を調整することにより調整してもよい。
混合ガス二酸化炭素濃度制御手段は、後燃焼火格子の下方へ供給する混合ガスの二酸化炭素濃度を8vol%以上に調整することが好ましい。このような範囲に限定する理由は、混合ガスの二酸化炭素濃度が8vol%より低いと、二酸化炭素による焼却灰からの重金属の溶出を抑制する反応を十分に行えないことがあるからである。
後燃焼火格子の下方へ供給する循環排ガスと一次空気との混合ガスの温度を130~250℃とするように、循環排ガスと一次空気との混合比率を調整することが好ましい。集塵機の下流側から循環排ガス供給ラインに抜き出す排ガス温度や一次空気温度を調整するようにしてもよい。
本実施形態の焼却炉においては、後燃焼火格子上の焼却灰層の温度を400~700℃の範囲とするように、後燃焼火格子の下方へ供給する一次空気供給量と循環排ガス供給量を制御することとしてもよい。後燃焼火格子上の焼却灰層の温度を400~700℃の範囲に制御することにより、焼却灰に含まれる酸化カルシウムが循環排ガス中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを生成する反応を促進させて、焼却灰のpHを鉛が難溶性を示す低pHの難溶性領域とする処理を促進させることができる。焼却灰層の温度が400℃未満では、前記の反応が生じないし、700℃より高いと生成した炭酸カルシウムが分解される逆反応が生じるため、好ましくないからである。焼却灰層の温度を600~700℃の範囲とすることが、炭酸カルシウムを生成する反応が高効率で進行するためより好ましい。
図1の第一実施形態の場合でも図2の第二実施形態の場合においても、灰冷却槽におけるスカム発生抑制効果がある。
5a 乾燥火格子
5b 燃焼火格子
5c 後燃焼火格子
8 一次空気供給手段(一次空気供給ライン)
13 循環排ガス供給手段(循環排ガス供給ライン)
14 循環排ガス供給量調整手段(バルブ)
21 火格子前段駆動機構
22 火格子後段駆動機構
Claims (9)
- 火格子前段駆動機構により駆動される乾燥火格子および燃焼火格子、ならびに火格子後段駆動機構により駆動される後燃焼火格子を有し、前記乾燥火格子、前記燃焼火格子、および前記後燃焼火格子によって廃棄物を送りながら焼却する焼却炉と、
一次空気を、前記乾燥火格子および前記燃焼火格子の下方にのみ供給し、前記後燃焼火格子の下方に供給しないように構成される一次空気供給手段と、
前記焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして前記後燃焼火格子の下方にのみ供給する循環排ガス供給手段と、を備え、
前記火格子後段駆動機構は、前記後燃焼火格子を、前記乾燥火格子および前記燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度であって、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させて難溶性の炭酸鉛を生成し、前記焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させて炭酸カルシウムを生成し、前記焼却灰のpHを低下させて鉛の難溶性領域にし、前記焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ前記後燃焼火格子上で前記焼却灰を滞留させる送り速度で駆動するように設定される
ことを特徴とする廃棄物焼却装置。 - 前記循環排ガス供給手段は、前記後燃焼火格子の下方にのみ供給する前記循環排ガスの温度を130℃以上250℃以下に調整する
ことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物焼却装置。 - 前記火格子後段駆動機構は、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる無機炭素濃度を0.5乾燥wt%以上とすること、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる炭酸カルシウム濃度を4.0乾燥wt%以上とすること、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を5.0乾燥wt%以下とすること、および
前記焼却炉から排出される焼却灰の溶出液のpHを12.0以下とすること、
のうちいずれかを可能とするように、前記後燃焼火格子による前記焼却灰の送り速度または前記後燃焼火格子上の前記焼却灰の滞留時間を設定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物焼却装置。 - 前記循環排ガス供給手段は、前記後燃焼火格子の下方への前記循環排ガスの供給量を、廃棄物燃焼量測定手段によって測定または導出された廃棄物燃焼量の1tあたりに対して、500Nm3以上2000Nm3以下とする
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の廃棄物焼却装置。 - 火格子前段駆動機構により駆動される乾燥火格子および燃焼火格子、ならびに火格子後段駆動機構により駆動される後燃焼火格子を有し、前記乾燥火格子、前記燃焼火格子、および前記後燃焼火格子によって廃棄物を送りながら焼却する焼却炉を備える廃棄物焼却装置が実行する廃棄物焼却方法であって、
一次空気供給手段により、一次空気を、前記乾燥火格子および前記燃焼火格子の下方にのみ供給し、前記後燃焼火格子の下方に供給せず、
循環排ガス供給手段により、前記後燃焼火格子の下方にのみ前記焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして供給し、
前記火格子後段駆動機構により、前記後燃焼火格子を、前記乾燥火格子および前記燃焼火格子の送り速度より遅い送り速度であって、焼却灰と排ガス中の二酸化炭素とを接触させ、焼却灰中の鉛と二酸化炭素とを反応させて難溶性の炭酸鉛を生成し、前記焼却灰中の酸化カルシウムと二酸化炭素とを反応させて炭酸カルシウムを生成し、前記焼却灰のpHを低下させて鉛の難溶性領域にし、前記焼却灰からの鉛溶出を抑制するために要する時間だけ前記後燃焼火格子上で前記焼却灰を滞留させる送り速度で駆動する
ことを特徴とする廃棄物焼却方法。 - 前記循環排ガス供給手段により、前記後燃焼火格子の下方にのみ供給する前記循環排ガスの温度を130℃以上250℃以下に調整する
ことを特徴とする請求項5に記載の廃棄物焼却方法。 - 前記火格子後段駆動機構を、前記後燃焼火格子上での前記焼却灰の滞留時間を30分から120分までの範囲とするように駆動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の廃棄物焼却方法。 - 前記火格子後段駆動機構により、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる無機炭素濃度を0.5乾燥wt%以上とすること、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる炭酸カルシウム濃度を4.0乾燥wt%以上とすること、
前記焼却炉から排出される焼却灰に含まれる酸化カルシウム濃度を5.0乾燥wt%以下とすること、および
前記焼却炉から排出される焼却灰の溶出液のpHを12.0以下とすること、
のうちいずれかを可能とするように、前記後燃焼火格子による前記焼却灰の送り速度または前記後燃焼火格子上の前記焼却灰の滞留時間を設定する
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の廃棄物焼却方法。 - 前記循環排ガス供給手段により前記後燃焼火格子の下方に供給される前記循環排ガスの供給量を、廃棄物燃焼量測定手段によって測定または導出された廃棄物燃焼量の1tあたりに対して、500Nm3以上2000Nm3以下とする
ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の廃棄物焼却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018228703A JP7192454B2 (ja) | 2018-12-06 | 2018-12-06 | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018228703A JP7192454B2 (ja) | 2018-12-06 | 2018-12-06 | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020091068A JP2020091068A (ja) | 2020-06-11 |
JP7192454B2 true JP7192454B2 (ja) | 2022-12-20 |
Family
ID=71012644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018228703A Active JP7192454B2 (ja) | 2018-12-06 | 2018-12-06 | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7192454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113091072B (zh) * | 2021-03-31 | 2023-12-19 | 深圳技术大学 | 医疗废物处理方法及相关设备 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263608A (ja) | 2001-03-07 | 2002-09-17 | Nkk Corp | 焼却灰の無害化方法及び焼却炉 |
JP2003340397A (ja) | 2002-05-28 | 2003-12-02 | Jfe Engineering Kk | 廃棄物焼却灰の無害化処理方法及び廃棄物焼却設備 |
JP2005257131A (ja) | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Tsukishima Techno Mente Service Kk | 下水汚泥の焼却方法 |
JP2016182561A (ja) | 2015-03-26 | 2016-10-20 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 焼却灰処理装置、廃棄物焼却装置、焼却灰処理方法及び廃棄物焼却方法 |
JP2017215124A (ja) | 2016-06-02 | 2017-12-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 廃棄物焼却装置、廃棄物焼却方法、焼却灰処理装置及び焼却灰処理方法 |
-
2018
- 2018-12-06 JP JP2018228703A patent/JP7192454B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263608A (ja) | 2001-03-07 | 2002-09-17 | Nkk Corp | 焼却灰の無害化方法及び焼却炉 |
JP2003340397A (ja) | 2002-05-28 | 2003-12-02 | Jfe Engineering Kk | 廃棄物焼却灰の無害化処理方法及び廃棄物焼却設備 |
JP2005257131A (ja) | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Tsukishima Techno Mente Service Kk | 下水汚泥の焼却方法 |
JP2016182561A (ja) | 2015-03-26 | 2016-10-20 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 焼却灰処理装置、廃棄物焼却装置、焼却灰処理方法及び廃棄物焼却方法 |
JP2017215124A (ja) | 2016-06-02 | 2017-12-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 廃棄物焼却装置、廃棄物焼却方法、焼却灰処理装置及び焼却灰処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020091068A (ja) | 2020-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2759055C (en) | Method and apparatus for gasification of organic waste | |
JP6824640B2 (ja) | 廃棄物焼却装置、廃棄物焼却方法、焼却灰処理装置及び焼却灰処理方法 | |
JP5288623B2 (ja) | 汚染土壌の加熱浄化方法 | |
CN111256147A (zh) | 生活垃圾热解气化焚烧炉排炉及其处理系统 | |
JP2017223395A (ja) | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 | |
JP2016191539A (ja) | 火格子式廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 | |
KR100529826B1 (ko) | 플라즈마 열분해에 의한 폐기물 처리 장치 및 방법 | |
JP7192454B2 (ja) | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 | |
US4932335A (en) | Coal combustion with a fluidized incineration bed | |
JP5800237B2 (ja) | 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 | |
JP2006242490A (ja) | ストーカ式焼却炉及びその運転方法 | |
JP2013150981A (ja) | 汚染土壌の加熱浄化装置 | |
JP2007127355A (ja) | ごみ焼却溶融方法及びこれに用いるごみ焼却溶融装置 | |
JP3956862B2 (ja) | 廃棄物焼却炉の燃焼制御方法及び廃棄物焼却炉 | |
JP2013164226A (ja) | 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 | |
KR100743641B1 (ko) | 준연속식 소각시스템 | |
JP2007322099A (ja) | 乾留ガス化燃焼炉 | |
JP7035356B2 (ja) | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 | |
JP2011147843A (ja) | 廃棄物焼却灰の無害化装置及びその方法 | |
JP2020016400A (ja) | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 | |
CN212108415U (zh) | 生活垃圾热解气化焚烧炉排炉及其处理系统 | |
CN105674272B (zh) | 一种硅瓷炉箅复式焚烧炉及其处理工艺 | |
JP7103021B2 (ja) | 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 | |
JP6455717B2 (ja) | 火格子式廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 | |
JP2017176970A (ja) | 焼却灰処理装置及び焼却灰処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20210226 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210319 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210319 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7192454 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |