JP7191349B2 - サーバ装置及び電子商取引方法 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 平成31年4月25日,インターネット(URL:https://mashdigi.com/m17-group-announced-handsup-live-casting-shopping-service/) 平成31年4月25日,インターネット(URL:https://handsup.shop/) 平成31年4月25日,インターネット(https://about.17.live/m17-group%e6%93%b4%e5%a4%a7%e4%bd%88%e5%b1%80%ef%bc%8c%e6%ad%a3%e5%bc%8f%e9%80%b2%e8%bb%8d%e7%9b%b4%e6%92%ad%e8%b3%bc%e7%89%a9/?lang=zh-hant)
本発明は、オンラインで動画を用いて商品を販売するための技術に関する。
オンラインで多数のユーザを相手に商品を販売する技術が知られている。例えば特許文献1は、SNS(Social Networking Service)において特定のキーワードがコメントとして投稿されると、商品の購入に関する処理を行うシステムが開示されている。また、特許文献2には、あるユーザから複数の他のユーザに、商品の情報を含む招待を送信し、この招待を受けた端末がこの商品を購入するシステムが開示されている。
台湾特許第1578252号明細書 米国特許出願公開第2014/0081791号明細書
特許文献1及び2は静止画及び単なるメッセージを用いて商品を紹介するものであり、売り手から買い手に伝えられる情報が限られているという問題があった。
これに対し本発明は、オンラインで動画を用いて商品を販売するための技術を提供する。
本発明の一態様は、第1ユーザから複数のユーザに向けて配信される、商品に関するライブ動画について、当該複数のユーザが各自の端末において当該ライブ動画と共に表示されるUIオブジェクトを介して行った入力を監視する監視手段と、前記入力から前記商品の発注に関する特定の入力を抽出する抽出手段と、前記特定の入力が抽出された場合、前記商品の発注を受け付ける処理を行う処理手段と、前記特定の入力が抽出された場合、前記商品の発注に関する情報を、前記複数のユーザのうち当該特定の入力を行ったユーザである第2ユーザが使用する端末において表示させるためのデータを出力する出力手段とを有するサーバ装置を提供する。
前記UIオブジェクトが前記ライブ動画に対するコメントの入力を受け付けるためのオブジェクトを含み、前記監視手段は、前記コメントを監視し、前記抽出手段は、前記コメントから前記商品を発注することを示す第1キーワードを抽出し、前記出力手段は、前記第1キーワードが抽出されたことを契機として前記データを出力してもよい。
前記抽出手段は、前記第2ユーザが入力したコメントから前記第1キーワードに対応し、前記商品の発注取り消しを示す第2キーワードを抽出し、前記第2ユーザが入力したコメントから前記第2キーワードが抽出された場合、前記商品の発注を取り消す取り消し手段を有してもよい。
前記抽出手段は、前記商品の識別子及び発注数量の組み合わせを示す文字列を前記第1キーワードとして抽出してもよい。
前記抽出手段は、前記商品の識別子、属性、及び発注数量のうち少なくとも1種を特定するための入力を前記特定の入力として抽出してもよい。
前記出力手段は、前記データとして、前記商品の発注を受け付けたことを示すコメントを前記端末において表示させるためのデータを出力してもよい。
前記出力手段は、前記データとして、前記商品の購入費用の決済を行うサイトへのリンクを前記端末において表示させるためのデータを出力してもよい。
前記出力手段は、前記データとして、前記特定の入力に応じたコメントを前記ライブ動画に重ねて表示させるためのデータを出力してもよい。
前記出力手段は、前記端末において前記ライブ動画に対応するUIオブジェクトのうち前記第2ユーザの入力を示すUIオブジェクトを、当該第2ユーザと異なる第3ユーザの入力を示すUIオブジェクトと異なる外観で前記端末に表示させるためのデータを出力してもよい。
前記出力手段は、前記端末において前記ライブ動画に対応するUIオブジェクトのうち前記第2ユーザによる前記特定の入力が抽出されたUIオブジェクトを、当該特定の入力が抽出されていないUIオブジェクトと異なる外観で前記端末に表示させるためのデータを出力してもよい。
前記出力手段は、前記処理手段において前記商品の発注が受け付けられたことを契機として、前記データを出力してもよい。
前記ライブ動画において販売中の商品を特定する特定手段を有し、前記抽出手段は、前記特定手段により前記ライブ動画において販売中の商品が特定されている場合、発注数量を示す入力を前記特定の入力として抽出してもよい。
前記特定の入力が抽出された場合、前記処理手段は、前記商品の購入費用を決済する処理を行ってもよい。
本発明の別の態様は、第1ユーザから複数のユーザに向けて配信される、商品に関するライブ動画について、当該複数のユーザが各自の端末において当該ライブ動画と共に表示されるUIオブジェクトを介して行った入力を監視するステップと、前記入力から前記商品の発注に関する特定の入力を抽出するステップと、前記特定の入力が抽出された場合、前記商品の発注を受け付ける処理を行うステップと、前記特定の入力が抽出された場合、前記商品の発注に関する情報を、前記複数のユーザのうち当該特定の入力を行ったユーザである第2ユーザが使用する端末において表示させるためのデータを出力するステップとを有する電子商取引方法を提供する。
本発明によれば、オンラインで動画を用いて商品を販売することができる。
一実施形態に係るライブコマースシステム1の概要を示す図。 ライブコマースシステム1の機能構成を例示する図。 サーバ20のハードウェア構成を例示する図。 配信ユーザ端末30のハードウェア構成を例示する図。 ライブコマースシステム1のネットワーク構成を例示する図。 ライブコマースシステム1の別のネットワーク構成を例示する図。 ライブコマースシステム1の動作の概要を示すシーケンスチャート。 視聴ユーザ端末40におけるライブ動画の視聴画面を例示する図。 キーワードデータベースを例示する図。 キーワードを含むコメントが投稿された視聴画面を例示する図。 商品の発注に関する処理を例示するフローチャート。 発注データベースを例示する図。 動画に対するコメント表示画面を例示する図。 コメント表示画面の別の例を示す図。 変形例に係るキーワードデータベースを例示する図。
1…ライブコマースシステム、10…サーバ、11…記憶手段、12…通信手段、13…配信手段、20…サーバ、21…記憶手段、22…通信手段、23…監視手段、24…抽出手段、25…処理手段、26…出力手段、30…配信ユーザ端末、31…記憶手段、32…撮影手段、33…通信手段、34…制御手段、35…入力手段、40…視聴ユーザ端末、41…記憶手段、42…通信手段、43…制御手段、44…表示手段、45…入力手段、91…SNS、92…視聴アプリ、93…配信アプリ、99…ウインドウ、101…プロセッサ、102…メモリ、103…ストレージ、104…通信IF、201…プロセッサ、202…メモリ、203…ストレージ、204…通信IF、301…プロセッサ、302…メモリ、303…ストレージ、304…通信ユニット、305…タッチスクリーン、306…マイクロフォン、307…カメラ、401…プロセッサ、402…メモリ、403…ストレージ、404…通信ユニット、405…タッチスクリーン、911…アイコン、912…アイコン、913…アイコン、914…コメント、915…アイコン、916…コメント、917…入力欄、918…ボタン、921…アイコン、922…コメント、923…コメント、924…コメント、925…コメント、
1.構成
図1は、一実施形態に係るライブコマースシステム1の概要を示す図である。ライブコマースシステム1は、サーバ10、サーバ20、配信ユーザ端末30、及び視聴ユーザ端末40を含む。サーバ10は、動画のライブストリーミング配信サービスを提供するためのサーバである。ライブストリーミング配信とは、動画の撮影及び配信をリアルタイムで(又はほぼ同時に)行うことをいい、いわゆる動画の生配信をいう。また、ライブストリーミング配信される動画を「ライブ動画」といい、ライブ動画を配信するユーザを「発信者」(又は配信者)という。なお、ライブ動画の配信においては、動画に出演する演者、演者を撮影するカメラマン、及び配信ユーザ端末30を操作するオペレータがそれぞれ別のユーザである場合もあり、本稿において「発信者」はこれらを包含する概念である。サーバ20は、動画のライブストリーミング配信を介して商品の販売を行うサービス(以下「ライブコマースサービス」という)を提供するためのサーバである。配信ユーザ端末30は、動画のライブ配信を行う配信者が使用するユーザ端末である。視聴ユーザ端末40は、動画のライブ配信を受ける視聴者が使用するユーザ端末である。これらのデバイスは、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して接続される。
この例において、ライブ動画は、SNS(Social Networking Service)91を介して配信される。一例において、SNS91は、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)、又はtwitter(登録商標)である。サーバ10等を介してはいるものの、SNS91はユーザ同士のコミュニケーションを提供するものであるので、図においては配信ユーザ端末30及び視聴ユーザ端末40を結ぶ矢印がSNS91を表す。
サーバ10は、SNS91を提供するためのサーバである。サーバ10とサーバ20とは、それぞれ異なる事業者により運営されてもよい。ライブ動画を視聴するためSNS91にアクセスするユーザ(すなわち「視聴者」又は「受信者」)は、視聴アプリ92を用いる。視聴アプリ92は、視聴ユーザ端末40においてSNS91にアクセスするためのアプリケーションプログラム(例えば、SNS91専用のクライアントプログラム又は汎用のブラウザプログラム)である。視聴アプリ92は、視聴ユーザ端末40においてライブ動画と共にUI(User Interface)オブジェクトを表示する。UIオブジェクトとは、UI画面において表示され、ユーザの操作入力を受け付けるための画像オブジェクトである。一例においては、画像オブジェクトは、Facebook(登録商標)におけるコメント入力欄、いいねボタン、及びシェアボタンである。商品の販売を行うためSNS91を介してライブ動画を配信するユーザ(すなわち発信者。第1ユーザの一例)は、配信アプリ93を用いる。配信アプリ93は、配信ユーザ端末30においてSNS91にライブ動画を配信し、さらに、商品の販売を管理するためのアプリケーションプログラム(例えば、サーバ20専用のクライアントプログラム)である。本実施形態においては、ライブコマースシステム1の運営事業者は、必ずしもSNS91の運営事業者と同一である必要はない。すなわち、ライブコマースシステム1の運営事業者は、既存のSNS91をライブコマースサービスに流用することができる。
ライブコマースシステム1において、配信者は、サーバ10が提供するサービスを利用して、商品を紹介する動画を配信ユーザ端末30から、複数のユーザに向けて配信する。視聴者は、視聴ユーザ端末40においてこの動画を受信する。視聴者は、動画の配信中、この動画に対してUIオブジェクトを介してリアクションを入力することができる。リアクションは、例えば、コメントの投稿である。サーバ20は、視聴者が動画に対して入力するリアクションを監視する。特定のリアクションが入力された場合、例えば、コメント中に特定のキーワード(又は文字列)が含まれていた場合、サーバ20は、入力されたリアクションに応じて、例えばその文字列に応じて、商品の発注に関する処理を行う。複数のユーザのうち特定の文字列を含むコメントを投稿したユーザ(すなわち、商品を発注したユーザ。第2ユーザの一例)が使用する視聴ユーザ端末40において、この商品の発注に関する情報(例えば、商品の発注が受け付けられたことを示す情報)が表示される。なお、サーバ10及びサーバ20を総称して単に「サーバ」といい、視聴ユーザ端末40及び配信ユーザ端末30を総称して単に「ユーザ端末」という。
図2は、ライブコマースシステム1の機能構成を例示する図である。ライブコマースシステム1は、記憶手段31、撮影手段32、通信手段33、制御手段34、入力手段35、記憶手段21、通信手段22、監視手段23、抽出手段24、処理手段25、出力手段26、記憶手段11、通信手段12、配信手段13、記憶手段41、通信手段42、制御手段43、表示手段44、及び入力手段45を有する。このうち、記憶手段11、通信手段12、及び配信手段13はサーバ10に、記憶手段21、通信手段22、監視手段23、抽出手段24、処理手段25、及び出力手段26はサーバ20に、記憶手段31、撮影手段32、通信手段33、制御手段34、及び入力手段35は配信ユーザ端末30に、記憶手段41、通信手段42、制御手段43、表示手段44、及び入力手段45は視聴ユーザ端末40に、それぞれ実装される。
配信ユーザ端末30において、記憶手段31は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。撮影手段32は、配信される動画(以下「対象動画」という)を撮影する。入力手段35は、ユーザ(すなわち発信者)から指示又は情報の入力を受け付ける。制御手段34は、撮影手段32により撮影された動画、及び入力手段35を介して入力された指示に応じて、配信される動画データを生成する。通信手段33は、対象動画のデータをサーバ10に送信する。また、通信手段33は、対象動画を特定する情報をサーバ20に送信する。
サーバ10において、記憶手段11は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。通信手段12は、配信ユーザ端末30及び視聴ユーザ端末40等の外部装置とネットワークを介した通信を行う。配信手段13は、配信ユーザ端末30から受信した対象動画を、視聴ユーザ端末40等の他の端末装置に配信する。
サーバ20において、記憶手段21は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。通信手段22は、サーバ10等の外部装置とネットワークを介した通信を行う。監視手段23は、対象動画に対して発信者以外の他のユーザから投稿されたコメントを監視する。抽出手段24(又は検知手段)は、監視しているコメントから商品の発注に関する特定のキーワードを抽出(又は検知)する。処理手段25は、商品の発注に関する処理を行う。出力手段26は、商品の発注に関する情報を視聴ユーザ端末40に表示させるためのデータを出力する。「商品の発注に関する情報」は、そのキーワードを含む投稿に対して付けられる返信(又はコメント)であって、その商品の発注を受け付けたことを示す返信である。あるいは、「商品の発注に関する情報」は、そのキーワードに応じたコメントを対象動画中に表示させるためのデータである。
視聴ユーザ端末40において、記憶手段41は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。通信手段42は、サーバ10等の外部装置とネットワークを介した通信を行う。この例において、通信手段42は、動画の配信を受けるため、サーバ10にアクセスする。表示手段44は、サーバ10から配信される動画を表示する。入力手段45は、ユーザ(すなわち視聴者)から情報、この例においては動画に対するコメント、の入力を受け付ける。通信手段42は、入力されたコメントをサーバ10に送信する。
図3は、サーバ20のハードウェア構成を例示する図である。サーバ20は、プロセッサ201、メモリ202、ストレージ203、及び通信IF204を有するコンピュータ装置である。プロセッサ201は、プログラムに従って各種の演算を行う。メモリ202は、プロセッサ201が演算を行う際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ストレージ203は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信IF204は、所定の通信規格(例えばイーサネット(登録商標))に従って他の装置と通信を行う。
この例において、ストレージ203は、コンピュータ装置をライブコマースシステム1におけるサーバ20として機能させるためのプログラム(以下「LCサーバプログラム」という)を記憶する。プロセッサ201がLCサーバプログラムを実行することによって、コンピュータ装置に図2の機能(の一部)が実装される。プロセッサ201がLCサーバプログラムを実行している状態において、プロセッサ201が監視手段23、抽出手段24、処理手段25、及び出力手段26の一例である。ストレージ203及びメモリ202の少なくともいずれか一方が記憶手段21の一例である。通信IF204が通信手段22の一例である。
なお、サーバ10も、サーバ20と同様のハードウェア構成を有しており、図3において括弧書きで符号を示す。ストレージ103は、コンピュータ装置をライブコマースシステム1におけるサーバ10として機能させるためのプログラム(以下「動画サーバプログラム」という)を記憶する。プロセッサ101が動画サーバプログラムを実行することによって、コンピュータ装置に図2の機能(の一部)が実装される。プロセッサ101が動画サーバプログラムを実行している状態において、プロセッサ101が配信手段13の一例である。ストレージ103及びメモリ102の少なくともいずれか一方が記憶手段11の一例である。通信IF104が通信手段12の一例である。
図4は、配信ユーザ端末30のハードウェア構成を例示する図である。配信ユーザ端末30は、プロセッサ301、メモリ302、ストレージ303、通信ユニット304、タッチスクリーン305、マイクロフォン306、及びカメラ307を有するコンピュータ装置、例えばスマートフォン又はタブレット端末である。プロセッサ301は、プログラムに従って各種の演算を行う。メモリ302は、プロセッサ301が演算を行う際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばROM及びRAMを含む。ストレージ303は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD又はHDDを含む。通信ユニット304は、所定の通信規格(例えば、LTE(Long Term Evolution)及びWiFiの少なくとも一方)に従って他の装置と通信を行う。タッチスクリーン305は、情報を表示する表示装置としての機能、及び情報又は指示を入力する入力装置としての機能を兼ね備えた入出力装置である。マイクロフォン306は、音声を入力するための音声入力装置である。カメラ307は、動画又は静止画を撮影するための映像入力装置である。
この例において、ストレージ303は、コンピュータ装置をライブコマースシステム1における配信ユーザ端末30として機能させるためのプログラム(以下「発信者クライアントプログラム」という)を記憶する。プロセッサ301が発信者クライアントプログラムを実行することによって、コンピュータ装置に図2の機能(の一部)が実装される。プロセッサ301が発信者クライアントプログラムを実行している状態において、カメラ307が撮影手段の一例である。通信ユニット304が通信手段33の一例である。ストレージ303及びメモリ302の少なくとも一方が記憶手段31の一例である。
なお、視聴ユーザ端末40も、配信ユーザ端末30と同様のハードウェア構成を有しており、図4において括弧書きで符号を示す。ストレージ403は、コンピュータ装置をライブコマースシステム1における視聴ユーザ端末40として機能させるためのプログラム(以下「視聴者クライアントプログラム」という)を記憶する。プロセッサ401が視聴者クライアントプログラムを実行している状態において、通信ユニット404が通信手段42の一例である。タッチスクリーン405が表示手段44の一例である。ストレージ403及びメモリ402の少なくとも一方が記憶手段41の一例である。
2.動作
図5Aは、ライブコマースシステム1のネットワーク構成を例示する図である。ライブコマースシステム1の具体的な動作を説明するのに先立ち、ここではライブコマースシステム1のネットワーク構成を説明する。ライブコマースシステム1のネットワーク構成としてはいくつかの可能性が考えられるが、図5Aはその1つを示す。
図5Aの例において、ライブ動画のデータは、配信ユーザ端末30、サーバ10、及び視聴ユーザ端末40の順に流れる。サーバ20はこの流れの中に入っていない。サーバ20は、対象動画に対して投稿されたコメントをサーバ10から取得し、これを解析する。この構成においては、サーバ20が対象動画の配信に関与しない代わりに、サーバ20の処理負荷を軽くすることができるという利点がある。
図5Bは、ライブコマースシステム1の別のネットワーク構成を例示する図である。この例では、サーバ20が、配信ユーザ端末30からサーバ10への動画のアップロード及びコメントのダウンロードを中継する。この構成においては、対象動画に対して投稿されたコメントがサーバ20を通るので、サーバ20におけるコメント監視の負荷が軽くなるという利点がある。この構成においては、さらに、サーバ20が動画のアップロードを管理するので、サーバ10以外のサーバ、すなわちSNS91とは別のプラットフォームのSNSを介して動画を配信できる(マルチプラットフォームでの動画配信)という利点がある。
図5Aの構成及び図5Bの構成はそれぞれ異なる利点を有している。以下、ライブコマースシステム1が図5Aの構成を有している例を用いて具体的な動作説明をする。
図6は、ライブコマースシステム1の動作の概要を示すシーケンスチャートである。以下において、監視手段23等の機能要素を処理の主体として説明することがあるが、これは、プロセッサ201等のハードウェア要素が、LCサーバプログラム等のソフトウェアと協働し、メモリ202等の他のハードウェア要素を制御して処理を実行することを意味する。
ステップS101において、発信者は、ライブ動画の配信を予告する。例えば、発信者は配信ユーザ端末30からSNSにアクセスし、そのSNSにおいてライブ動画の配信を予告するコメント(又はメッセージ)を登録する。ライブ動画は特定のSNS(ここではSNS91)を介して配信されるが、予告はSNS91とは別のSNSで行われてもよい。この予告には、そのライブ動画を特定するための情報(例えば、ライブ動画の配信プラットフォームであるSNSにおける、発信者のユーザID及び配信開始予定時刻)を含む。
予告された時刻が近づくと、発信者は、配信ユーザ端末30において発信者クライアントプログラムを起動する。この例で、発信者クライアントプログラムは、SNS91のクライアントアプリケーションプログラムである。発信者クライアントプログラムのUI画面には、ライブ動画の配信開始を指示するためのUIオブジェクト(例えば、ボタン又はアイコン)が配置されており、発信者はこのUIオブジェクトを介してライブ動画の配信開始を指示する。配信開始の指示を受けると、配信ユーザ端末30は、カメラ307により撮影される映像(ライブ動画)の配信を開始する(ステップS102)。すなわち、配信ユーザ端末30は、以降、継続的に、サーバ10にライブ動画をアップロードする(ステップS103)。
サーバ10にライブ動画がアップロードされると、ライブ配信の準備が整う。視聴ユーザ端末40がサーバ10にアクセスし、対象動画の視聴を指示すると、ライブ動画が視聴ユーザ端末40に配信される(ステップS104)。
ライブ動画の配信開始が指示されると、配信ユーザ端末30は、対象動画を特定する情報(以下「動画特定情報」という)をサーバ20に通知する(ステップS105)。動画特定情報は、例えば、動画配信のプラットフォーム、そのプラットフォームにおけるユーザ名、及び動画配信の開始予定時刻を含む。動画配信のプラットフォームにおいて各動画に対し識別情報(以下「動画ID」という)が付与される場合には、この動画IDが動画特定情報として用いられてもよい。サーバ20への動画特定情報の通知は、ライブ動画の配信が開始される前に行われてもよいし、配信が開始された後に行われてもよい。
図7は、視聴ユーザ端末40におけるライブ動画の視聴画面を例示する図である。この画面は、視聴アプリ92による画面である。ライブ動画の視聴画面は、ウインドウ99を含む。ウインドウ99においては、ほぼ全面に動画が表示される。この例では、女性が洋服を紹介する動画が示される。ウインドウ99においては、動画に加えて、種々のUIオブジェクトが表示される。ここでは、アイコン911、アイコン912、アイコン913、コメント914、アイコン915、コメント916、及び入力欄917がUIオブジェクトの一例である。アイコン911は、この動画がライブ動画、すなわち録画ではないことを示すUIオブジェクトである。SNS91が、録画済の動画の配信が可能なプラットフォームであった場合、アイコン911はライブ動画とそうでない動画とを区別する機能を有する。アイコン912は、この動画を視聴しているユーザ(すなわち視聴者)の数を示すUIオブジェクトである。
このライブ動画の視聴者は、ウインドウ99におけるUIオブジェクトを介してライブ動画に対するリアクションを入力することができる。一例において動画に対するリアクションはコメントである。この例においては、投稿されたコメントのうち所定の条件を満たすものが、動画に重ねて表示される。所定の条件は、例えば、投稿時刻が新しいものから順に所定数(図の例では2個)という条件である。アイコン913は、コメント914を投稿したユーザ(のアバター)を表すUIオブジェクトである。コメント914は、投稿されたコメント(文字列)を表すUIオブジェクトである。アイコン915及びコメント916についても同様である。
入力欄917は、新規のコメントを入力するためのUIオブジェクトである。ボタン918は、コメントの投稿を指示するためのUIオブジェクトである。入力欄917に文字列が入力された後でユーザがボタン918をクリックすると、この文字列がコメントとして投稿される。ライブ動画の視聴者又は発信者であれば誰でも、配信中であればいつでも、コメントを投稿することができる。これらのコメントは、発信者も配信ユーザ端末30において閲覧することができる。
ここでは視聴アプリ92の画面を例示したが、配信アプリ93の画面も、視聴アプリ92と少なくとも一部が共通するUIオブジェクトを有する。これらの機能により、ライブ動画を介した商品販売においては、発信者と視聴者(すなわち潜在的な発注者)とがインタラクティブなコミュニケーションを行うことができる。例えば、動画において発信者が洋服を紹介しているとき、視聴者が「他に何色がありますか?」と質問すると、そのコメントを見た発信者は、「カラーバリエーションは、紺とベージュがあります」と発言したり、又はその商品のカラーバリエーションを見せたりして、リアルタイムで要求に応えることができる。また、視聴者から「背中側はどうなっていますか?」と質問があった場合、発信者はカメラの前でくるりと後ろを向けば要求に応えることができる。
ユーザから投稿されたコメントは、サーバ10が管理するデータベースに記録される。このデータベースには、配信中の動画の各々について、動画の属性情報及びコメントデータを含む。属性情報は、動画の属性を示す情報であり、例えば、動画ID、発信者のユーザID、及び視聴者数の代表値(例えば平均値又は最大値)を含む。コメントデータはその動画に対して投稿されたコメントを示すデータであり、例えば、コメントID、投稿者のユーザID、投稿時刻、及びコメント本体を含む。
なお、この例において、サーバ10は、視聴ユーザ端末40に対し、動画データとコメントデータとをそれぞれ別個に送信する。視聴ユーザ端末40は、これらのデータを用いて、動画の上にコメントを重ねて表示する画面を生成する。
再び図6を参照する。所定のイベントを契機として、サーバ20の監視手段23は、サーバ10に対しコメントの閲覧要求を送信する(ステップS106)。この閲覧要求は、閲覧するコメントを特定する情報(以下「コメント特定情報」という)を含む。コメント特定情報は、例えば、動画特定情報及び閲覧済のコメントを特定する情報を含む。閲覧済のコメントを特定する情報は、例えば、閲覧要求を前回、送信した時刻(以下「前回送信時刻」という)を示す。あるいは、サーバ10において各コメントに識別情報(以下「コメントID」という)が付与される場合には、コメントIDがコメント特定情報として用いられてもよい。なお、コメントの閲覧要求の契機となるイベントは、例えば、前回の閲覧要求から所定の時間が経過したというイベントである。
サーバ20からコメントの閲覧要求を受信すると、サーバ10は、閲覧要求により規定される要件を満たすコメントを、データベースから抽出する(ステップS107)。例えば、サーバ10は、その動画に宛てて前回送信時刻より後に投稿されたコメントデータをデータベースから抽出する。サーバ10は、抽出したコメントデータをサーバ20に送信する(ステップS108)。なお、サーバ10においてコメントの閲覧要求に応答する機能は、例えばAPI(Application Programming Interface)として提供される。
サーバ10からコメントデータを受信すると、サーバ20の抽出手段24は、受信したコメントデータからキーワードを抽出する(ステップS109)。ここで抽出されるキーワードは、商品の発注に関するキーワードであり、少なくとも、商品を発注することを示す文字列及び発注数量を示す文字列を含む。なおここでいう「文字列」は1文字のみから構成されるものを含む。この例において、商品を発注することを示す文字列は「+」であり、発注数量を示す文字列は数字である。数字部分は、商品の性質に応じてさらに制限が課される。例えば、洋服等、1個ずつ販売されるものについて、発注数量は自然数でなければならない。液状のもの等、量り売りされるものについて、発注数量は正の実数であればよく、自然数でなくてもよい。この例においては、「+1」又は「+15」といった文字列がキーワードとして抽出される。前者は対象商品を1個発注することを示し、後者は15個発注することを示す文字列である。抽出手段24は、抽出したキーワードを処理手段25に通知する(ステップS110)。
また、抽出手段24がコメントから抽出するキーワードは、対象商品を特定する情報、例えば、商品名又は商品番号(これらは、商品の識別子の一例である)を含んでもよい(この場合、抽出手段24は、ライブ動画において販売中の商品を特定する特定手段としての機能を兼ねるといえる)。サーバ20は、キーワードが記録されたデータベース(以下「キーワードデータベース」という)を記憶する。
図8は、キーワードデータベースを例示する図である。この例において、キーワードデータベースは、全ての動画に対して共通に用いられるもの(以下「共通データベース」という)、及び特定の動画に対してのみ用いられるもの(以下「個別データベース」という)を含む。共通データベースにおいて、各レコードは、発注語及び数量語という項目のデータを含む。項目「発注語」は商品を発注する文字列(すなわちキーワード)を示すデータであり、この例においては、「+」、「加」、及び「buy」という文字列(又は語)が登録されている。項目「数量語」は商品の発注数量を示す文字列(すなわちキーワード)を示すデータであり、この例においては、アラビア数字及び漢数字に加え、「dozen」等の英単語が登録されている。抽出手段24は、発注語及び数量語の組み合わせを、ユーザからの発注指示として認識する。共通データベースのレコードは、例えば、ライブコマースシステム1の運営事業者により登録される。
個別データベースにおいて、各レコードは、条件及びキーワードという項目のデータを含む。項目「条件」は、そのレコードが適用される動画を限定するための条件を示すデータである。動画を限定するための条件には、例えば、(1)動画IDにより動画そのものを限定する、(2)ユーザIDにより発信者で動画を限定する、(3)製品分野又はブランド名により、動画内で扱われている商品により動画を限定する、及び(4)条件(2)と条件(3)との組み合わせ、がある。個別データベースのレコードは、例えば、ライブコマースシステム1の運営事業者、又は発信者であるユーザにより登録される。
項目「キーワード」は、対象商品を特定する文字列であり、この例では、「商品番号,製品名」及び「属性」という副項目を含む。副項目「商品番号,製品名」は、商品の商品番号又は製品名を示す。副項目「属性」はその商品の属性、例えば、カラーバリエーション及びサイズを示す。
このキーワードデータベースによれば、サーバ20は、例えば、視聴者から投稿されたコメントを以下のように解釈する。
「+1」、「加1」、又は「buy 1」:対象商品を1個発注。
「RC721123 加1」:商品番号「RC721123」の製品を1個発注。
「buy N01X Gold 1dozen」:商品番号「N01X」の製品(色はゴールド)を1ダース(12個)発注。
「対象商品」とは、そのコメントの投稿が受け付けられた時点において販売の対象となっている一の商品をいう。1本のライブ動画において複数の商品が販売される場合には、発信者が「今から商品Xの販売を開始します!」というコメントを投稿する等、少なくとも視聴者が対象商品を特定できる情報を提供する。
図9は、キーワードを含むコメントが投稿された視聴画面を例示する図である。アイコン921は発信者のアイコンであり、コメント922は発信者のコメントである。コメント922において、発信者は「ただ今から、商品番号RC721123の販売開始です!」と発言している。コメント922により、以後、変更が告知されるまでは、商品番号RC721123の商品が対象商品である。これに対して、ユーザ名が「Sachiko Watanabe」である視聴者から「+1」と記載したコメント923が投稿された。サーバ20の抽出手段24は、コメント923から「+1」というキーワードを抽出する。キーワードが抽出されたコメントを投稿した視聴者を以下「発注者」という。
再び図6を参照する。キーワードの通知を受けると、処理手段25は、商品の発注に関する処理を行う(ステップS111)。この例において、発注に関する処理は、データベースに注文を記録する処理、及び発注者に対する返信メッセージを生成する処理を含む。
図10は、商品の発注に関する処理を例示するフローチャートである。ステップS1091において、処理手段25は、対象商品が特定できたか判断する。例えば、抽出手段24が発信者から投稿されたコメントを解析し、自動的に対象商品を特定する機能を有する場合において、抽出手段24がコメントから対象商品を特定できた場合、処理手段25は、対象商品が特定できたと判断する。あるいは、抽出手段24が、視聴者から投稿されたコメントにおいて対象商品を特定する情報を抽出したときは、処理手段25は、対象商品が特定できたと判断する。対象商品が特定できたと判断された場合(S1091:YES)、処理手段25は、処理をステップS1093に移行する。対象商品が特定できなかったと判断された場合(S1091:NO)、処理手段25は、処理をステップS1092に移行する。
ステップS1092において、処理手段25は、エラー処理を行う。エラー処理は、例えば、対象商品を特定できない旨を視聴者に通知する処理である。具体的には、処理手段25は、「発注する商品が特定できません。発注する商品の商品番号と併せて「+1」と入力してください」等のメッセージを視聴ユーザ端末40において表示させるためのデータを生成し、このデータを出力する。
ステップS1093において、処理手段25は、その視聴者が対象商品を発注した旨のレコードを発注データベースに登録する。これは、一般的なEC(Electronic Commerce)サイトにおいて、視聴者のショッピングカートに対象商品を追加する処理に相当する。
図11は、発注データベースを例示する図である。発注データベースは、サーバ20において商品の発注を記録するためのデータベースである。この例において、各レコードは、発注ID、プラットフォーム、ユーザID、時刻、商品番号、発注数、及び決済という項目を含む。項目「発注ID」は、各レコードを識別する番号を示す。項目「時刻」は発注が受け付けられた時刻(いわゆるタイムスタンプ)を示す。項目「プラットフォーム」は、発注を受け付けたプラットフォームを示す。項目「ユーザID」は発注をしたユーザを示す。項目「商品番号」は発注された商品を示す。なおサーバ20が自動的に商品番号を特定できない場合、この項目は空欄でもよい。なお、タイムスタンプと発信者のコメントとを照合すれば、事後的に(人力により又は自動で)商品番号を特定することが可能である。項目「発注数」は発注された数量を示す。項目「決済」は商品費用の決済が完了しているか否かを示す。初期値は「未」すなわち決済が完了していないことを示す。
再び図10を参照する。ステップS1094において、処理手段25は、視聴ユーザ端末40において、商品の発注が受け付けられたことを示す情報を表示させるためのデータを生成する。この例において、商品の発注が受け付けられたことを示す情報は、対象商品の発注を受け付けたことを示すコメント及び対象商品の購入費用の決済を行うサイトへのリンクを含む。処理手段25は、生成したデータを、対象商品の発注をしたコメント(すなわちキーワードが抽出されたコメント)への返信としてサーバ10に投稿する(ステップS1095)。なお、コメント投稿を受け付ける機能は、APIとして提供される。
図12は、動画に対するコメント表示画面を例示する図である。この実施形態において、ライブ動画に重ねて表示されるコメントの数には制限がある。ライブ動画の画面(例えば図7)において、ユーザがコメント表示画面への移行を指示すると、図12の画面に移行する。なお、ライブ動画の画面におけるコメント表示画面への移行は、例えば、ウインドウ99のうちコメントが表示される部分をクリックする等の操作により指示される。
この例において、商品番号「RC721123」である商品の販売開始を告知するコメント922の後で、ユーザ「Sachiko Watanabe」により「+1」というコメント923が投稿された。コメント923に対しては、返信コメントとして「Sachiko様 発注ありがとうございます。以下のリンクから1時間以内に正式発注のお手続きをお願いします。http://abcdefg.com/rc721123/sw」というコメント924がサーバ20により投稿される。なお、「Sachiko様 発注ありがとうございます。」という文字列は対象商品の発注を受け付けたことを示す文字列の一例であり、「http://abcdefg.com/rc721123/sw」は、対象商品の購入費用を決済するサイトへのリンクの一例である。この例において、特定のコメントと対応しないコメント(以下「独立コメント」という)と、特定のコメントへの返信であるコメント(以下「返信コメント」という)とは区別される。独立コメント及びその独立コメントへの返信コメントの集合を「スレッド」という。独立コメントは、そのスレッドが更新された時刻(例えばサーバ10において返信コメントが受け付けられた時刻)が新しい順に表示される。返信コメントは、そのスレッド内において新しい順に表示される。対応する独立コメントに対して返信コメントが1段字下げされる等により、独立コメントと返信コメントとの対応関係が視覚的に区別されるように表示される。
なおこの例において、あるユーザ(例えばSachiko Watanabe)が投稿したコメント(例えばコメント923)に対してサーバ20から投稿されるコメント(例えばコメント924)は、そのユーザ以外のユーザも閲覧することができる。しかし、特定のユーザ宛のコメントを他のユーザが閲覧できてしまうと問題が生じてしまう可能性もある。特に、図の例のように、サーバ20から投稿されるコメントが決済サイトへのリンクを含む場合、別のユーザ(例えばAlice Lee)が誤って、又は意図的に、その決済サイトにアクセスし、間違った処理をする可能性がある。このような事故を防止する観点から、サーバ20は、他のユーザにも配信されるコメントとして、決済サイトへのリンクを含まない、対象商品の発注を受け付けたことを示す文字列のみを投稿してもよい。この場合、サーバ20は、決済サイトへのリンクを、別の手法(例えば、一対一のメッセージ交換手段(一例としてはFacebook(登録商標)Messenger、又は電子メール))を介して発注者に送信してもよい。
あるユーザが使用する視聴ユーザ端末40において、ユーザが商品の発注をしたコメント及びサーバ20から(形式的には発信者から)そのユーザに対する返信コメントの少なくとも一方が、他のコメントと外観上区別されて表示されてもよい。
図13は、コメント表示画面の別の例を示す図である。図13は、ユーザ「Sachiko Watanabe」が使用する視聴ユーザ端末40において表示される画面を示す。この例では、ユーザ「Sachiko Watanabe」が投稿したコメント923における発注がサーバ10において受け付けられたことを契機として、コメント923の背景が他のコメントとは異なる(例えば異なる色である)ように更新される。このユーザ以外の他のユーザのコメント(図13の例では、ユーザ「Akiko Suzuki」及び「Alice Lee」のコメント)、及び発信者から他のユーザへの返信コメント(図13の例では、コメント925及び927)は、特に他と区別されない。なお、返信コメントを外観上区別する手法は背景色を異ならせるものに限られない。フォントサイズを変更する、フォントを変更する、アイコンにバッジを表示する、アイコン及び/又はコメントを点滅させる、画面上でコメントをスクロールさせる等、どのような手法が用いられてもよい。また、外観を変更する対象となるコメントは、対象商品の発注をする指示が検知されたコメント(図13の例ではコメント923)に限定されない。対象商品の発注をする指示が検知されたコメントに代えて、又は加えて、対象商品の発注が受け付けられたことを示す、サーバ20からの返信コメント(図13の例ではコメント924)の外観が更新されてもよい。
なお、コメントの外観を変更するための具体的な処理は、例えば、SNS91が、コメントを投稿する際にそのコメントの背景色を指定できる機能を有していれば、サーバ20は、この機能を用いてコメントの背景色を変更する。あるいは、SNS91のAPIが、特定のコメントの背景色を変更する機能を提供していれば、サーバ20は、この機能を用いてコメントの背景色を変更する。
なお、発信者から自身への返信コメントを他のコメントと外観上区別する処理は、所定のイベントを契機として終了してもよい。このイベントは、例えば、発注者がこの返信コメントの閲覧をしたことが確認されたというイベント(例えば、コメント表示画面に「確認しました」等のボタンがあれば、このボタンがクリックされることにより発注者がこの返信コメントの閲覧をしたことを確認する)又は外観を更新してから所定の時間が経過したというイベントである。
また、コメントの外観を他と異ならせる処理の契機となるイベントは、サーバ20が対象商品の発注を受け付けたというイベントに限定されない。例えば、サーバ20がコメントの投稿を検知した、又はコメントからキーワードを検知したことを契機としてコメントの外観が更新されてもよい。
このように、発信者からの返信コメントが他のユーザからの返信コメント及び他のユーザへの返信コメントと外観上区別されることにより、発注者は、自身の発注に対して発信者から応答があったことを容易に認知することができる。
発信者からの返信コメントには、購入費用の決済を行うサイトのリンクが含まれる。発注者は、このリンクから購入費用をオンラインで決済する。この決済システムの運営事業者は、ライブコマースシステム1の運営事業者と、提携しているか又は同一である。決済が完了すると、決済システムは、サーバ20に対し決済が完了している旨を通知する。例えば、返信コメントに含まれるURLに、ライブコマースシステム1及びこの取引を特定する情報、例えば発注IDが含まれており、サーバ20の処理手段25は、決済システムから通知を受けると、発注データベースにおいて、対応するレコードの項目「決済」の値を「済」に書き換える。
サーバ20における発注の受け付けは所定のイベントを契機として終了する。発注の受け付け終了の契機となるイベントは、例えば、ライブ動画の配信が終了したというイベント、ライブ動画の配信終了から所定時間(ライブコマースシステム1又は発信者により指定される時間)が経過したというイベント、又は発注数が予定販売数量に達したというイベントである。
発注の受け付けを終了すると、サーバ20は、発注者からのアクセスに応じて、発注データベースの少なくとも一部を開示する。発注者は、発注データベースに記録されている情報を用いて商品の発注作業等を行う。
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の限定実施が必要である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせられて用いられてもよい。
3-1.商品の取り消し
実施形態において商品を発注する処理のみが説明されたが、ライブコマースシステム1は、一旦受け付けた発注を、視聴ユーザ端末40における操作入力に応じて取り消してもよい(又はキャンセルしてもよい)。この場合、キーワードデータベースは、発注の取り消しを示すキーワードを記憶する。ユーザのコメントから取り消し語が抽出されると、処理手段25は、対象商品の発注を取り消す処理(以下「取り消し処理」という。)を行う。
図14は、この変形例に係るキーワードデータベースを例示する図である。キーワードデータベースのうちここでは特に共通データベースのみを図示している。このキーワードデータベースは、項目「発注語」及び「数量語」に加え、項目「取消語」は対象商品の発注を取り消す文字列(すなわちキーワード)を示すデータであり、この例においては、「-」、「減」(簡体字の場合はさんずいではなく、にすい。図面では簡体字で表す)、及び「cancel」という文字列(又は語)が登録されている。なお、発注語と取消語との関係が言語セットにより限定されていてもよい。例えば、日本語に対応する発注語を用いて発注が受け付けられた場合、サーバ20は、日本語に対応する取消語のみをキーワードとして抽出してもよい。この場合、サーバ20は、発注データベース(図11)において発注者(ユーザ)又は発注ID毎に使用言語を記録し、その使用言語に対応する取消語をキーワードとして抽出し、他言語に対応する取消語はキーワードとして抽出しなくてもよい。
なお、取り消し処理は、視聴ユーザ端末40においてUIオブジェクトを介して入力されるリアクションを契機として実行されるものに限定されない。処理手段25は、例えば、発注から所定の期間内に決済が行われなかった場合に、その発注を取り消してもよい。
3-2.ライブ動画に対する入力
ライブ動画おいて、監視手段23の監視対象となる入力は実施形態において例示したものに限定されない。実施形態においては、監視手段23が視聴者から投稿されるコメントを監視する例を説明したが、監視手段23は、コメントに加えて、又は代えて、他の入力(又はリアクション)を監視してもよい。例えばウインドウ99(図7、図12、又は図13)が、コメント毎に、他のユーザからのリアクションの入力を受け付ける1又は複数のUIオブジェクトを有し、監視手段23は、この1又は複数のUIオブジェクトを介して行われる入力を監視する。より詳細には、監視手段23は、ライブ動画の表示画面に含まれる複数のUIオブジェクトのうち特定の第1UIオブジェクトを介した入力を監視する。第1UIオブジェクトは、ライブ動画に対するユーザのリアクションを更新するためのUIオブジェクトであり、ユーザが第1UIオブジェクトを操作するたびにリアクションの状態が更新される。一例において、SNS91がFacebook(登録商標)である場合において、監視対象となるUIオブジェクトは「いいねボタン」(第1UIオブジェクトの一例)である。例えば、ユーザAがいいねボタンを押し、「いいね!」した状態(リアクションの第1状態の一例)となったことを監視手段23が検知した場合、処理手段25は、対象商品の発注を受け付ける処理を行う。この後、ユーザAがいいねボタンを再度押し、「いいね!」を解除した状態(リアクションの第2状態の一例)となったことを監視手段23が検知した場合、処理手段25は、対象商品の取り消し処理を行う。
別の例で、ライブ動画の配信画面が第1UIオブジェクト及び第2UIオブジェクトを有する場合において、監視手段23がこれらを介して入力を監視してもよい。例えば、第1UIオブジェクトを介した入力を監視手段23が検知した場合、処理手段25が対象商品の発注に関する処理を行う。第2UIオブジェクトを介した入力を監視手段23が検知した場合、処理手段25が取り消し処理を行う(ただし、対象商品の発注が行われている場合に限る)。一例において、SNS91がtwitter(登録商標)である場合において、「いいねアイコン」が第1UIオブジェクトの一例であり、「リツイートボタン」が第2UIオブジェクトの一例である。
3-3.システムからのリアクション
ライブ動画に対する視聴者の入力に対し、ライブコマースシステム1(具体的にはサーバ20)からその視聴者に対して送信されるリアクションは、実施形態において例示されたものに限定されない。リアクションが返信コメントである場合において、返信コメントは、商品の発注を受け付けたことを示す情報、及び商品の購入費用の決済を行うサイトへのリンクのいずれか一方のみを含んでもよい。あるいは、返信コメントは、これらに加えて、又は代えて、商品の在庫を示す情報を含んでもよい。この場合、サーバ20は商品の在庫に関する情報を有する。例えば、サーバ20は、商品の在庫を示すデータベースを有し、発注を受け付けるたびに、これらの在庫を発注者に引き当てる処理を行う。
また、サーバ20は、商品の属性に関する情報(特に、対象商品の在庫等、時間の経過に伴って変動する情報)を、コメントとして投稿してもよい。この情報は、視聴者からの入力と関係しないイベントに応じて投稿されてもよい。このコメント投稿をトリガするイベントは、例えば、前回の情報提供から所定の時間が経過したというイベントである。
3-4.返信コメントの表示
返信コメントの表示方法は実施形態において例示したものに限定されない。返信コメントは、コメント表示画面においてのみ表示されるのではなく、動画に重ねて表示されてもよい。この場合において、動画上において返信コメントが独立コメントとは異なる位置に表示されたり、独立コメントとは異なる動きをしたりすることによって、独立コメントと返信コメントとが視覚的に区別されてもよい。さらに、発注者の視聴ユーザ端末40において、発信者から発注者への返信コメントが表示される場合、発信者から他の視聴者への返信コメント、又は他のユーザから発注者への返信コメントとは区別された外観で、その返信コメントが表示されてもよい。
なお返信コメントを表示する際、視聴ユーザ端末40は、宛先すなわち対応する独立コメントによらず、発信者からのすべての返信コメントの外観を、独立コメントとは視覚的に異ならせて表示してもよい。この例によれば、自分宛とは限らないが、視聴者の誰かに対して発信者から返信コメントがあったことを容易に認知することができる。
3-5.対象商品の特定
ライブ動画の配信中に対象商品を特定する方法は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、サーバ20は、あらかじめ登録された対象商品候補の中から一の対象商品を選択させるためのUI画面を配信ユーザ端末30に提供してもよい。発信者は、動画においてある商品の紹介を終え、別の商品の紹介を開始するときに、このUI画面を操作し、次の対象商品を選択する。この場合、サーバ20(具体的には処理手段25)は、このUI画面に対する発信者の操作に応じて対象商品を特定する。あるいは、サーバ20は、発信者から投稿されるコメントをテキスト解析し、この解析結果を用いて対象商品を特定してもよい。あるいは、サーバ20は、ライブ動画において発信者の音声を解析し、この解析結果を用いて対象商品を特定してもよい。これらの解析結果から対象商品を特定する際に、AI(Artificial Intelligence)技術等、機械学習の技術が用いられてもよい。
取り消し処理が行われる際、処理手段25は、例えば、そのユーザが直近で発注した商品を対象商品として特定する。あるいは、コメント入力においてユーザが取消語と共に商品番号を入力した場合、処理手段25は、この商品番号により示される商品を対象商品として特定してもよい。
3-6.入力監視方法
ライブコマースシステム1が視聴者のリアクションを監視する手法は、実施形態で例示したものに限定されない。実施形態において、サーバ20がAPIを介してサーバ10に問い合わせをすることにより視聴者のリアクションを監視した。ライブコマースシステム1は、この手法に代えて、又は加えて、他の手法を用いてもよい。他の手法としては、例えば、視聴ユーザ端末40においてエージェントが起動し、このエージェントがユーザによるリアクションの入力を監視する例がある。この場合のエージェントが監視手段の別の例である。なお、エージェントとは、視聴アプリ92のバックグラウンドで動作するアプリケーションプログラムをいう。ユーザが特定の入力を行ったことを検知した場合、このエージェントは、要求される情報をサーバ20に通知する。要求される情報は、例えば、ユーザ識別子、入力された情報、及び入力が行われたUIオブジェクトの識別情報を含む。
3-7.UI画面
ライブ動画の配信画面及びこれに関連する画面(コメント画面等)の構造は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、視聴ユーザ端末40において、ユーザからのコメントは、ライブ動画に重ねられず、ライブ動画とは別の領域に表示されてもよい。すなわち、ライブ動画を表示する領域と、ユーザからのコメントを表示する領域とは区別されてもよい。
3-8.処理の範囲
監視手段23がユーザの入力から特定の入力を抽出した場合において処理手段25が行う処理は、実施形態において例示したものに限定されない。実施形態においては、監視手段23がユーザの入力から特定の入力を抽出したことを契機として、処理手段25は、通常のECサイトでいうとショッピングカートに商品を入れることに相当する処理を行う例を説明した。しかし、処理手段25は、監視手段23がユーザの入力から特定の入力を抽出したことを契機として、ショッピングカートに入れた商品の代金を決済する処理を行ってもよい。この例によれば、例えばユーザがライブ動画のコメント欄に「+1」と入力するだけで、対象商品の発注及び決済が完了する。
3-9.ネットワーク構成
実施形態においては図5Aのネットワーク構成を中心に説明をしたが、ライブコマースシステム1は、図5Bのネットワーク構成を有していてもよい。この場合において、配信ユーザ端末30において撮影された動画に、サーバ20において生成された返信コメントを重ね合わせ、コメント入りの動画データを生成する処理を、サーバ20が行ってもよい。これは特に、複数の異なるプラットフォームに対して同時にライブ動画が配信される場合に有用である。例えば、あるプラットフォームAにおいてライブ動画の配信を受けている視聴者が「背中側はどうなってますか?」というコメントをした場合、従来、プラットフォームAのユーザの端末には「背中側はどうなってますか?」というコメントが表示されるので、発信者が後ろを向いても、この質問に応えたものであることがわかる。しかし、プラットフォームBのユーザの端末には「背中側はどうなってますか?」というコメントは表示されないので、発信者が後ろを向くと、「なぜ突然後ろを向いたのだろう?」と理由が分からない。しかし、発信者が「背中側について質問があったので後ろを向きます」というコメントを投稿し、サーバ20がこれを動画そのものに合成すれば、プラットフォームを問わず、「背中側について質問があったので後ろを向きます」というコメントが重ねて表示された動画が配信される。これは、例えば、在庫数など、リアルタイムで変動する情報の表示にも有用である。
3-10.他の変形例
各装置のハードウェア構成、及び機能構成とハードウェア構成との対応関係は実施形態において例示したものに限定されない。要求される機能を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成を有する装置が用いられてもよい。例えば、サーバ又はユーザ端末はストレージを有さず、(別の)サーバ(いわゆるクラウド)にストレージを有するものであってもよい。また、ライブコマースシステム1を構成する各ハードウェア装置における機能の分担は、実施形態において例示されたものに限定されない。例えば、実施形態においてサーバ20が有するものとして説明した機能の一部を他のハードウェア装置が有してもよい。
プロセッサ201等が実行するプログラムは、インターネット等の通信ネットワークを介して他のサーバからダウンロードされてもよく、CD-ROM等の非一時的な記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。

Claims (13)

  1. 第1ユーザから複数のユーザに向けて配信される、商品に関するライブ動画について、当該複数のユーザ各自の端末において常に当該ライブ動画と重ねて表示されるコメント入力欄を介して入されたコメントを監視する監視手段と、
    前記コメントから前記商品の発注に関する第1キーワードを抽出する抽出手段と、
    前記第1キーワードが抽出された場合、前記商品の発注を受け付ける処理を行う処理手段と、
    前記第1キーワードが抽出された場合、前記第1キーワードが抽出されたことを契機として、前記商品の発注に関する情報を、前記複数のユーザのうち当該第1キーワード入力したユーザである第2ユーザが使用する端末のみにおいて表示させるためのデータを出力する出力手段と
    を有するサーバ装置。
  2. 前記第1キーワードが抽出された場合、前記処理手段は、前記第1キーワードが入力された端末において商品の詳細説明の表示を経ずに前記商品の発注を受け付ける処理を行う
    請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記抽出手段は、前記第2ユーザが入力したコメントから前記第1キーワードに対応し、前記商品の発注取り消しを示す第2キーワードを抽出し、
    前記第2ユーザが入力したコメントから前記第2キーワードが抽出された場合、前記商品の発注を取り消す取り消し手段を有する
    請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. 前記抽出手段は、前記商品の識別子及び発注数量の組み合わせを示す文字列を前記第1キーワードとして抽出する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  5. 前記抽出手段は、前記商品の識別子、属性、及び発注数量のうち少なくとも1種を特定するための入力を前記第1キーワードとして抽出する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  6. 前記出力手段は、前記データとして、前記商品の発注を受け付けたことを示すコメントを前記端末において表示させるためのデータを出力する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  7. 前記出力手段は、前記データとして、前記商品の購入費用の決済を行うサイトへのリンクを前記端末において表示させるためのデータを出力する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  8. 前記出力手段は、前記第2ユーザが使用する前記端末において、前記商品の発注が受け付けられたことを示す新たなコメントを、前記第1キーワードの入力に対する返信として、前記ライブ動画に重ねて表示させるためのデータを出力し、
    前記新たなコメントは、前記第2ユーザが使用する前記端末において他のコメントとは異なる外観で表示される
    請求項1に記載のサーバ装置。
  9. 前記出力手段は、前記端末において前記ライブ動画に対応するコメントのうち前記第2ユーザの入力を示すコメントを、当該第2ユーザと異なる第3ユーザの入力を示すコメントと異なる外観で前記端末に表示させるためのデータを出力する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  10. 前記出力手段は、前記第2ユーザが使用する前記端末において前記第1キーワードが抽出された前記コメントを、他のコメントと異なる外観で前記端末に表示させるためのデータを出力する
    請求項に記載のサーバ装置。
  11. 前記出力手段は、前記処理手段において前記商品の発注が受け付けられたことを契機として、前記データを出力する
    請求項又は10に記載のサーバ装置。
  12. 前記ライブ動画において販売中の商品を特定する特定手段を有し、
    前記抽出手段は、前記特定手段により前記ライブ動画において販売中の商品が特定されている場合、発注数量を示す入力を前記第1キーワードとして抽出する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  13. コンピュータが、第1ユーザから複数のユーザに向けて配信される、商品に関するライブ動画について、当該複数のユーザ各自の端末において常に当該ライブ動画と重ねて表示されるコメント入力欄を介して入されたコメントを監視するステップと、
    前記コンピュータが、前記コメントから前記商品の発注に関する第1キーワードを抽出するステップと、
    前記コンピュータが、前記第1キーワードが抽出された場合、前記商品の発注を受け付ける処理を行うステップと、
    前記コンピュータが、前記第1キーワードが抽出された場合、前記第1キーワードが抽出されたことを契機として、前記商品の発注に関する情報を、前記複数のユーザのうち当該第1キーワード入力しユーザである第2ユーザが使用する端末のみにおいて表示させるためのデータを出力するステップと
    を有する電子商取引方法。
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