JP7190461B2 - シリコーン、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、シリコーン、およびその製造方法、特には眼科デバイス製造用シリコーン、およびその製造方法に関する。詳細には、両末端に(メタ)アクリレート基を有し眼科デバイス製造用の他のモノマーと、共重合させて架橋構造を形成することにより、コンタクトレンズ(親水性コンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲル)、眼内レンズ、人工角膜等の眼科デバイスに好適な可撓性ポリマーを与えるシリコーン、およびその製造方法に関する。
酸素透過性と親水性を有する眼用デバイス、特にはコンタクトレンズの原材料として様々な重合性シリコーンモノマーが開発されている。特に、高い酸素透過性を与えるコンタクトレンズ材料として、両末端に重合性の基を有し、かつ、親水性側鎖を有するポリシロキサンが開発されている。
例えば特許文献1には、一般式(1)で示される親水性ポリシロキサンマクロモノマーが記載されている。
(R1は水素またはメチル基のいずれかより選択され、R2は水素または炭素数1~4の炭化水素基のいずれかより選択され、mは0~10の整数であり、nは4~100の整数であり、aおよびbは1以上の整数であり、a+bは20~500、さらにb/(a+b)は0.01~0.22であり、また、式中のシロキサン単位の配列はランダムな配列を含んでいる。)
また、特許文献2には、両末端に重合性の基を有し、かつ、親水性側鎖を有するポリシロキサンを重合成分として製造された親水性コンタクトレンズが記載されており、親水性側鎖として下記式(a)および(b)で示される基が記載されている。
RL-RP (a)
(式中、RLが一般構造-CH2-C(RbR7)-(CR8R9)nを含む異性化可能でないヒドロシリル化に有効な末端オレフィンからの結合残基であり、nが1~10より選択される整数であり、R7、R8およびR9が、水素、ならびに1から10個の炭素原子を持ち、任意選択でヘテロ原子を持つ一価の炭化水素ラジカルから独立して選択され、Rbが、1から6個の炭素原子を持つ一価の炭化水素ラジカルから選択され、RPが一般式:-O(CH2CH2O)b(CH2CH(CH3)O)c(CH2CH2CH2CH2O)d-のポリエーテル基であり、bは1~100であり、cは0~100であり、dは0~100であり、b+c+d>0である)
(式中、*は結合部位を表す。R16が、独立して水素、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル、フェニルメチル、ナフチル、ナフチルメチルおよび-CH2CH2CF3ラジカルから選択され、R15がメチルであり、Gは独立して、水素、アルキルおよびアラルキル残基より選択され、rは独立して0~50である)
RL-RP (a)
(式中、RLが一般構造-CH2-C(RbR7)-(CR8R9)nを含む異性化可能でないヒドロシリル化に有効な末端オレフィンからの結合残基であり、nが1~10より選択される整数であり、R7、R8およびR9が、水素、ならびに1から10個の炭素原子を持ち、任意選択でヘテロ原子を持つ一価の炭化水素ラジカルから独立して選択され、Rbが、1から6個の炭素原子を持つ一価の炭化水素ラジカルから選択され、RPが一般式:-O(CH2CH2O)b(CH2CH(CH3)O)c(CH2CH2CH2CH2O)d-のポリエーテル基であり、bは1~100であり、cは0~100であり、dは0~100であり、b+c+d>0である)
しかし、一般式(1)で示される親水性ポリシロキサンマクロモノマーおよび上記式(a)及び(b)に示されるような親水性側鎖を有するポリシロキサンは、これを用いた眼科デバイスの表面湿潤性が不十分であるという問題があった。従って、本発明は上記事情に鑑み、両末端に重合性の基を有し、両親媒性側鎖を有する、表面湿潤性の高い共重合体を与えることができるシリコーンを提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討し、エチレンオキシ単位のブロック構造が有する親水性とブチレンオキシ単位のブロック構造が有する親油性とを有する両親媒性側鎖を有する下記式(1)で表されるシリコーンは、湿潤性を向上させるためのプラズマ酸化もしくはプラズマコーティングのような高価な二次処理や、内部湿潤化剤を必要とせず、表面湿潤性の高い共重合体を与えることを見出し、本発明を成すに至った。
更には、本発明者らは、下記式(1)で表されるシリコーンは、下記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと下記式(5)または下記式(5’)で表される化合物とを付加反応させて得ることができることを見出し、本発明を成すに至った。
即ち、本発明は、下記式(1)で表されるシリコーンを提供する。
[式(1)中、R1は下記式(2)で表される基であり、
(式(2)中、nは2~8の整数であり、R4はメチル基又は水素原子である)
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)または下記式(3’)で表される基であり、
(式(3)および式(3’)中、Rは水素原子又はメチル基であり、B1は、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数1~6のアシル基であり、mは0~8であり、pは1~10の整数であり、qは1~50であり、上記カッコ内に示される各ポリエーテル単位は上記の順で配列している)]。
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)または下記式(3’)で表される基であり、
本発明のシリコーンは、湿潤性を向上させるための、プラズマ酸化もしくはプラズマコーティングのような高価な二次処理や、内部湿潤化剤を必要とせず、表面湿潤性の高い共重合体を与えることができる。従って、本発明のシリコーンは、コンタクトレンズ材料、眼内レンズ材料、及び人工角膜材料等の、眼科デバイス製造用として好適かつ有用である。
本発明のシリコーンは、下記式(1)で表され、両末端に下記式(2)で表される重合性基を有すこと、及び、両親媒性側鎖として下記式(3)または下記式(3’)で表される基を有することを特徴とする。
上記式(1)中、R1は下記式(2)で表される基であり、
(式(2)中、nは2~8の整数であり、R4はメチル基又は水素原子である)
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)または下記式(3’)で表される基であり、
式(3)および式(3’)中、Rは水素原子又はメチル基であり、B1は、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数1~6のアシル基であり、mは0~8であり、pは1~10の整数であり、qは1~50であり、上記カッコ内に示される各ポリエーテル単位は上記の順で配列している。B1は好ましくは、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基である。
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)または下記式(3’)で表される基であり、
上記式(3)または下記式(3’)で表される基は、エチレンオキシ単位のブロック構造が有する親水性と、ブチレンオキシ単位のブロック構造が有する親油性とを有する両親媒性側鎖である。当該両親媒性側鎖を有することにより、本発明のシリコーンは、湿潤性を向上させるためのプラズマ酸化もしくはプラズマコーティングのような高価な二次処理や、内部湿潤化剤を必要とせず、表面湿潤性の高い共重合体を与えることができる。特には、(ポリ)ブチレンオキサイドと(ポリ)エチレンオキサイドとが、上記の通りの順で配列していることにより、得られる硬化物は最表面に親水性基が配向、偏在するため、表面湿潤性を向上することができる。
エチレンオキシ単位とブチレンオキシ単位がランダムの場合、ブチレンオキシ単位のブロックの構造がエチレンオキシ単位やプロピレンオキシ単位に置き換わった構造の場合、エチレンオキシ単位のブロック構造とブチレンオキシ単位のブロック構造の順が逆である(すなわち、式(3)または(3’)の末端側にブチレンオキシ単位のブロック構造を有する)場合、何れも得られる共重合体の表面湿潤性は不十分となる。尚、エチレンオキシ単位及びブチレンオキシ単位が、ブロック構造を形成し、上記の通りの順で配列していることは、1H-NMR、13C-NMR解析及び質量分析などにより確認することができる。
式(3)及び(3’)中、pは1~10の整数であり、好ましくは3~8の整数である。qは1~50であり、好ましくは10~30の整数である。また、mは0~8の整数であり、好ましくは0~3の整数であり、特に好ましくは1である。上記カッコ内に示される各(ポリ)オキシアルキレン単位は上記式(3)または(3’)で表される通りの順で配列している必要がある。エチレンオキシ単位のブロック構造とブチレンオキシ単位のブロック構造の順が逆であると、得られる共重合体の表面湿潤性は不十分となる。
上記式(2)中、nは2~8の整数であり、好ましくは3又は4であり、R4はメチル基又は水素原子である。
上記式(1)において、R2は互いに独立に、炭素数1~10の、好ましくは炭素数1~6の、置換又は非置換の一価炭化水素基である。このような一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、及びナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、及びフェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、及びアリル基等のアルケニル基が挙げられる。また、R2は、これらの一価炭化水素基において、炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子で置換された基であってもよい。置換された一価炭化水素基としては、例えばトリフロロプロピル基が挙げられる。上記例示した基の中でも、メチル基が好ましい。
上記式(1)において、R3は互いに独立に、炭素数1~6の、好ましくは炭素数1~4のアルキル基である。R3としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が挙げられる。好ましくはメチル基である。
上記式(1)において、aは1~500の整数、好ましくは50~300の整数であり、bは1~100の整数、好ましくは2~40の整数である。ただし、a+bは50~600、好ましくは60~400、特に好ましくは70~300である。a+bが50未満では、上記式(1)のシリコーンから所望の可撓性を有するポリマーを得ることが難しくなる。一方、a+bが600を超えると、上記式(1)のシリコーンが、他の親水性モノマーとの相溶性が悪いものとなる恐れがある。特には、a及びbが各々上記範囲内にあり、かつ、a/bが10~50であることが、親水性とシロキサンの疎水性とのバランスの点で好ましい。尚、上記式(1)において、括弧内に示される各シロキサン単位の結合順序は制限されるものでなく、ランダムに結合していてよい。
上記式(1)で表されるシリコーンは、下記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと下記式(5)または下記式(5’)で表される化合物との付加反応により得ることができる。以下、製造方法について、より詳細に説明する。
(式(4)中、R1、R2、R3、a、及びbは上記の通りである)
式(5)および式(5’)中、Rは水素原子又はメチル基であり、B1は互いに独立に、水素、炭素数1~6のアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数1~6のアシル基であり、mは0~8であり、pは1~10の整数であり、qは1~50であり、上記カッコ内に示される各ポリエーテル単位は上記の順で配列している。B1は好ましくは、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基である。付加反応させることにより上記式(1)で表されるシリコーンを得る工程を含む、前記製造方法を提供する。
本発明の製造方法は、上記式(5)および式(5’)で表される化合物が末端オレフィン基のβ位に分岐アルキルを有することが好ましく、特に好ましくは上記式(5)および式(5’)においてm=1であるのがよい。原料オレフィン化合物が末端オレフィンのβ位に分岐アルキル基を有することにより不純物の生成を抑制することができる。側鎖にポリエーテルを有するシリコーンは、一般的には、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとオレフィン基を含むポリエーテルとのヒドロシリル化反応によって製造される。この際、オレフィン基のβ位に分岐アルキルを持たない場合、二重結合が異性化する副反応が生じ、異性化したポリエーテルはもはや付加反応せず、不純物となる。また、付加反応を完結させるため過剰のオレフィン基を含むポリエーテルを使用する必要があり、これも不純物となる。これらの不純物は容易に分離できない上、得られる重合体の機械特性に悪影響を与える場合がある。
上記式(5)および式(5’)で表されるオレフィン化合物は、公知の製造方法により得ることができる。一般的な方法としては、例えば、不飽和アルコールとブチレンオキシドとを、塩基性触媒、ルイス酸触媒、及び複合金属酸化物触媒から選ばれる1種類の触媒の存在下で反応させ、その後、さらにエチレンオキシドとを反応させることで得られる。
上記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンは従来公知の方法で製造することができる。特には、末端源である(メタ)アクリルシリコーンダイマーを出発原料とする方法で製造することが好ましい。(メタ)アクリルシリコーンダイマーは、例えば下記式(8)で表されるものが挙げられる。
上記式(8)中、R1は下記式(2)で表される基である。
(nは2~8の整数であり、R4はメチル基又は水素原子である)
例えば、上記式(9)で表される化合物と、1,1,3,3,5,5,7,7-オクタメチルテトラシロキサン及び1,3,5,7-テトラメチルテトラシロキサンを目的の構造となる量で仕込み、トリフロロメタンスルホン酸触媒で酸平衡反応させる。その後、中和し、低沸点物を減圧ストリップすることで、下記式(10)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが得られる。
(式中、*は結合箇所であり、a及びbは上記の通りである)
上記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記式(5)又は式(5’)で表される化合物との付加反応は、従来公知の方法に従って行えばよい。例えば、白金族化合物等の付加反応触媒の存在下で行う。その際、溶剤を使用してもよく、例えばヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン等の脂肪族、芳香族系溶剤、エタノール、IPA等のアルコール系溶剤を好適に使用することができる。
好ましい態様としては、例えば、上記式(5)又は式(5’)で表される化合物を必要に応じて溶剤で希釈し、そこへ白金系ヒドロシリル化触媒を添加する。上記式(5)又は式(5’)で表される化合物の量は、上記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する、上記式(5)又は式(5’)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1~2となる量が好ましい。白金系ヒドロシリル化触媒の種類は特に制限されず、従来公知のものが使用できる。白金の濃度は、反応基質及び溶媒の全量に対して2~500ppmが好ましい。
次に、室温もしくはそれ以上の温度で、上記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを滴下して反応させる。滴下終了後、加温下で熟成し、その後、反応系中に残存するSiH基の量を常法に従い測定することで反応の完結を確認する。例えば、水素ガス発生量法が使用できる。その後、反応液から溶媒を留去する。反応の終点を上記のように確認することにより、上記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが生成物中に残存しないため、高純度のシリコーンを得ることができる。なお、上記反応は一括で行ってもよい。
付加反応終了後に、反応液から過剰の上記式(5)又は式(5’)で表される化合物を除去する。除去方法としては、減圧下ストリップ、又はイオン交換水もしくはぼう硝水で反応物を水洗して上記式(5)又は式(5’)で表される化合物を水層へ抽出し除去する方法が挙げられる。この際、良好な2層分離を得る為に、トルエン、ヘキサン、アセトン等の溶剤を適当量使用するのが好ましい。更に、シリコーンあるいはシリコーン溶液は、精製のため活性炭、シリカゲル等の吸着剤による処理や、外観改善のため濾紙、濾過板等のフィルター(濾材)による処理を行うことが好ましい。上記式(4)と式(5)又は式(5’)との付加反応により得られる生成物は着色している場合があるが、吸着材及び/又は濾材にて精製処理することにより無色透明な化合物を得ることができる。
また、上記反応において、必要に応じて重合禁止剤を添加してもよい。重合禁止剤としては(メタ)アクリル化合物に従来使用されているものであればよい。例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、2-t-ブチルヒドロキノン、4-メトキシフェノール、及び2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)等のフェノール系重合禁止剤が挙げられる。これらの重合禁止剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。重合禁止剤の量は特に制限されるものではないが、得られる化合物の質量に対して5~500ppmとなる量が好ましく、より好ましくは10~100ppmとなる量である。
上記式(1)で表される本発明のシリコーンは、他のモノマーと共重合させてポリマーを製造することができる。他のモノマーとしては、アクリル系モノマー、例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2,3-ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート;アクリル酸誘導体、例えばN,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N-アクリロイルモロホリン、N-メチル(メタ)アクリルアミド;その他の不飽和脂肪族もしくは芳香族化合物、例えばクロトン酸、桂皮酸、ビニル安息香酸;及び重合性基含有シリコーン化合物等が挙げられる。好ましくは、アクリル系モノマー及びアクリル酸誘導体である。上記他のモノマーから選ばれる1種以上と本発明のシリコーンを重合してポリマーを与える。
本発明のシリコーンと他の重合性モノマーとから導かれる繰り返し単位を含む共重合体の製造において、本発明のシリコーンの配合割合は、本発明のシリコーンと他の重合性モノマーとの合計100質量部に対して、本発明のシリコーンの量が好ましくは1~70質量部、より好ましくは10~60質量部であるのがよい。尚、本発明のシリコーンを単独重合してポリマーを形成することもできる。
本発明の化合物と上記他の重合性モノマーとの共重合は従来公知の方法により行えばよい。例えば、熱重合開始剤や光重合開始剤など既知の重合開始剤を使用して行うことができる。該重合開始剤としては、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、tert-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどがあげられる。これら重合開始剤は単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。重合開始剤の配合量は、重合成分の合計100質量部に対して0.001~2質量部、好ましくは0.01~1質量部であるのがよい。
本発明の化合物から導かれる繰返し単位を含む重合体は、表面湿潤性に優れる。従って、コンタクトレンズ(例えば、親水性コンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲル)、眼内レンズ、人工角膜等の眼科デバイスを製造するのに好適である。該重合体を用いた眼科デバイスの製造方法は特に制限されるものでなく、従来公知の眼科デバイスの製造方法に従えばよい。例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズなどレンズの形状に成形する際には、切削加工法や鋳型(モールド)法などを使用できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記実施例において、1H-NMR分析は、JNM-ECP500(日本電子社製)を用い、測定溶媒として重アセトンを使用して実施した。
[実施例1]
下記式(6)で表される化合物113.4g(0.128モル、下記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(6)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)及びトルエン430.0gを、攪拌機、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物とビニルシロキサンの反応物(錯体)のトルエン溶液(白金含有量0.5%)2.14g(反応基質及び溶媒の全量に対して白金濃度100ppm)を上記フラスコ中に添加した後、下記式(11)で表される化合物100.0g(0.0142モル)を、滴下ロートを用いて、2時間かけて上記フラスコ中へ滴下した。70℃で7時間熟成した後、反応系中の残存SiH基の量を水素ガス発生量法に従い測定したところ、反応前の水素ガス発生量の2%以下であった。これにより反応の完結を確認した。トルエンを減圧ストリップし、オイル状粗生成物209.4gを得た。
(上記式(6)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、上記記載の通りの順に配列している)
下記式(6)で表される化合物113.4g(0.128モル、下記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(6)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)及びトルエン430.0gを、攪拌機、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物とビニルシロキサンの反応物(錯体)のトルエン溶液(白金含有量0.5%)2.14g(反応基質及び溶媒の全量に対して白金濃度100ppm)を上記フラスコ中に添加した後、下記式(11)で表される化合物100.0g(0.0142モル)を、滴下ロートを用いて、2時間かけて上記フラスコ中へ滴下した。70℃で7時間熟成した後、反応系中の残存SiH基の量を水素ガス発生量法に従い測定したところ、反応前の水素ガス発生量の2%以下であった。これにより反応の完結を確認した。トルエンを減圧ストリップし、オイル状粗生成物209.4gを得た。
なお、水素ガス発生量は以下の方法により測定したものである。
清浄な100mlマイヤーフラスコに、試料10gを正確に取り、次にn-ブタノール10mlに溶解した液に20%苛性ソーダ水溶液を20ml徐々に添加し、発生した水素ガス量をガスビュレットで測定した。下記式に当てはめて、0℃、1気圧におけるガス発生量に換算した。
水素ガス発生量(ml/g)=0.359 × P × V / T × S
(P:測定時の気圧(mmHg)、V:発生水素ガス量(ml)、T:273+t℃(t℃:発生水素ガス温度=測定時の温度)、S:試料量)
清浄な100mlマイヤーフラスコに、試料10gを正確に取り、次にn-ブタノール10mlに溶解した液に20%苛性ソーダ水溶液を20ml徐々に添加し、発生した水素ガス量をガスビュレットで測定した。下記式に当てはめて、0℃、1気圧におけるガス発生量に換算した。
水素ガス発生量(ml/g)=0.359 × P × V / T × S
(P:測定時の気圧(mmHg)、V:発生水素ガス量(ml)、T:273+t℃(t℃:発生水素ガス温度=測定時の温度)、S:試料量)
上記の粗生成物にアセトン300g及び水100gを添加し、撹拌した後、静置、分液し、下層のシリコーン層を得た。この洗浄操作をさらに2回繰り返し、水/アセトン層に上記式(6)で表される化合物を抽出して除去した。白濁した下層240gに1-プロパノール100g、4-メトキシフェノール0.01g(100ppm)及び2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール0.01g(100ppm)を加えた後、濾過板濾過を行った。得られた濾液を減圧ストリップすることで無色透明の高粘稠オイル状生成物105.2gを得た(収率64.0%)。1H-NMR分析により、この生成物は下記式(12)で表されるシリコーン(シリコーン1)であることが確認された。下記式(12)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
得られたシリコーン1の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(540H)、0.5~0.6ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.05ppm(18H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(12H)、3.3~3.7ppm(342H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
0.1ppm(540H)、0.5~0.6ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.05ppm(18H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(12H)、3.3~3.7ppm(342H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[実施例2]
上記式(6)で表される化合物を、下記式(7)で表される化合物169.7g(0.128モル、上記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(7)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物119.2gを得た(収率56.0%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(13)で表されるシリコーン(シリコーン2)であることが確認された。下記式(7)及び(13)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
得られたシリコーン2の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(540H)、0.5~0.6ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.05ppm(18H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(12H)、3.3~3.7ppm(582H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
上記式(6)で表される化合物を、下記式(7)で表される化合物169.7g(0.128モル、上記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(7)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物119.2gを得た(収率56.0%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(13)で表されるシリコーン(シリコーン2)であることが確認された。下記式(7)及び(13)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
0.1ppm(540H)、0.5~0.6ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.05ppm(18H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(12H)、3.3~3.7ppm(582H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[実施例3]
上記式(6)で表される化合物の量を37.5g(0.042モル、下記式(14)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(6)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変え、上記式(11)で表される化合物を下記式(14)で表される化合物100.0g(0.0141モル)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物81.3gを得た(収率65%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(15)で表されるシリコーン(シリコーン3)であることが確認された。下記式(15)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
(14)
得られたシリコーン3の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(552H)、0.5~0.6ppm(8H)、0.9ppm(30H)、1.05ppm(6H)、1.4~1.8ppm(28H)、1.9ppm(8H)、3.3~3.7ppm(114H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
上記式(6)で表される化合物の量を37.5g(0.042モル、下記式(14)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(6)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変え、上記式(11)で表される化合物を下記式(14)で表される化合物100.0g(0.0141モル)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物81.3gを得た(収率65%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(15)で表されるシリコーン(シリコーン3)であることが確認された。下記式(15)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
0.1ppm(552H)、0.5~0.6ppm(8H)、0.9ppm(30H)、1.05ppm(6H)、1.4~1.8ppm(28H)、1.9ppm(8H)、3.3~3.7ppm(114H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[実施例4]
上記式(6)で表される化合物を上記式(7)で表される化合物55.7g(0.042モル、上記式(14)で表される化合物オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する上記式(7)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変え、上記式(11)で表される化合物を上記式(14)で表される化合物100.0g(0.0141モル)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物81.1gを得た(収率59%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(16)で表されるシリコーン(シリコーン4)であることが確認された。下記式(16)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
得られたシリコーン4の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(552H)、0.5~0.6ppm(8H)、0.9ppm(30H)、1.05ppm(6H)、1.4~1.8ppm(28H)、1.9ppm(8H)、3.3~3.7ppm(194H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
上記式(6)で表される化合物を上記式(7)で表される化合物55.7g(0.042モル、上記式(14)で表される化合物オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する上記式(7)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変え、上記式(11)で表される化合物を上記式(14)で表される化合物100.0g(0.0141モル)に変えた他は実施例1を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物81.1gを得た(収率59%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(16)で表されるシリコーン(シリコーン4)であることが確認された。下記式(16)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
0.1ppm(552H)、0.5~0.6ppm(8H)、0.9ppm(30H)、1.05ppm(6H)、1.4~1.8ppm(28H)、1.9ppm(8H)、3.3~3.7ppm(194H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[比較例1]
上記式(6)で表される化合物を、下記式(17)で表される化合物56.1g(0.128モル、上記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する、下記式(17)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物98.8gを得た(収率72%)。この生成物は下記式(18)で表されるシリコーン(シリコーン5)である。
上記式(6)で表される化合物を、下記式(17)で表される化合物56.1g(0.128モル、上記式(11)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する、下記式(17)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物98.8gを得た(収率72%)。この生成物は下記式(18)で表されるシリコーン(シリコーン5)である。
[比較例2]
上記式(6)で表される化合物を、下記式(19)で表される化合物104.4g(0.128モル、上記式(11)で表される化合物(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)中のSiH基の個数に対する、下記式(19)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物113.5gを得た(収率67%)。この生成物は下記式(20)で表されるシリコーン(シリコーン6)である。下記式(19)及び(20)において、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
上記式(6)で表される化合物を、下記式(19)で表される化合物104.4g(0.128モル、上記式(11)で表される化合物(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)中のSiH基の個数に対する、下記式(19)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例1を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物113.5gを得た(収率67%)。この生成物は下記式(20)で表されるシリコーン(シリコーン6)である。下記式(19)及び(20)において、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
[実施例5~8]
[ポリマーの製造]
上記実施例で得た各シリコーン1~4にイルガキュア1173(Irg1173)を、各シリコーンに対して0.5質量%となる量を添加、混合し、均一な溶液になるまで撹拌した。撹拌後N2によるバブリング5分間を行い、十分に脱気を行った後、ポリプロピレン製の鋳型へと封入した。高圧水銀ランプを用いてUV照射を行い、硬化した。硬化後、イソプロパノール、50%イソプロパノール水溶液、脱イオン水の順にそれぞれ数秒浸漬させることで洗浄を行い、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を下記に示す方法に従い測定した。結果を表1に示す。
[ポリマーの製造]
上記実施例で得た各シリコーン1~4にイルガキュア1173(Irg1173)を、各シリコーンに対して0.5質量%となる量を添加、混合し、均一な溶液になるまで撹拌した。撹拌後N2によるバブリング5分間を行い、十分に脱気を行った後、ポリプロピレン製の鋳型へと封入した。高圧水銀ランプを用いてUV照射を行い、硬化した。硬化後、イソプロパノール、50%イソプロパノール水溶液、脱イオン水の順にそれぞれ数秒浸漬させることで洗浄を行い、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を下記に示す方法に従い測定した。結果を表1に示す。
[平衡含水率]
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムの質量を計測した。次に水和したフィルムを50℃のオーブンで48時間、25℃のオーブンで24時間乾燥させ、乾燥フィルムの質量を計測した。平衡含水率は以下の式により算出した。
平衡含水率(%)=100×(水和フィルムの質量-乾燥フィルムの質量)/水和フィルムの質量
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムの質量を計測した。次に水和したフィルムを50℃のオーブンで48時間、25℃のオーブンで24時間乾燥させ、乾燥フィルムの質量を計測した。平衡含水率は以下の式により算出した。
平衡含水率(%)=100×(水和フィルムの質量-乾燥フィルムの質量)/水和フィルムの質量
[弾性率]
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムを作成した。該水和したフィルムのヤング弾性率をインストロン5943を用いて測定した。0.8cm×4.0cmに切断されたフィルムを50Nのロードセル、1cm/分のヘッド速度で測定を行い、縦軸に得られる応力、横軸にひずみをとった応力-ひずみ曲線の初期(直線部)の傾きを算出し、ヤング弾性率(MPa)とした。
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムを作成した。該水和したフィルムのヤング弾性率をインストロン5943を用いて測定した。0.8cm×4.0cmに切断されたフィルムを50Nのロードセル、1cm/分のヘッド速度で測定を行い、縦軸に得られる応力、横軸にひずみをとった応力-ひずみ曲線の初期(直線部)の傾きを算出し、ヤング弾性率(MPa)とした。
[接触角]
上記で作成した水和したフィルムの接触角を接触角計CA-D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液適法にて水接触角(°)を測定した。
上記で作成した水和したフィルムの接触角を接触角計CA-D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液適法にて水接触角(°)を測定した。
[比較例3~4]
上記比較例1及び2で得たシリコーン5及び6について、実施例5と同様にして、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を実施例5と同様の方法に従い測定した。結果を表1に示す。
上記比較例1及び2で得たシリコーン5及び6について、実施例5と同様にして、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を実施例5と同様の方法に従い測定した。結果を表1に示す。
上記比較例3に示す通り、ポリエチレンオキサイドのみからなる親水性側鎖を有するシリコーンから得られる重合体は、平衡含水率、弾性率及び表面湿潤性に劣る。また、比較例4に示す通り、ポリブチレンオキサイドでなく、ポリプロピレンオキサイドを側鎖に有するシリコーンは、側鎖の両親媒性が低く、得られる重合体は平衡含水率及び表面湿潤性に劣る。これに対し、実施例5~8に示す通り、本発明のシリコーンは、平衡含水率、弾性率及び表面湿潤性に優れた重合体を与えることができる。従って、本発明のシリコーンは眼科デバイス製造用シリコーンとして好適である。
[実施例9]
下記式(21)で表される化合物111.6g(0.128モル、下記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(21)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)及びトルエン430.0gを、攪拌機、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物とビニルシロキサンの反応物(錯体)のトルエン溶液(白金含有量0.5%)2.14g(反応基質及び溶媒の全量に対して白金濃度100ppm)を上記フラスコ中に添加した後、下記式(22)で表される化合物100.0g(0.0142モル)を、滴下ロートを用いて、2時間かけて上記フラスコ中へ滴下した。70℃で7時間熟成した後、反応系中の残存SiH基の量を水素ガス発生量法に従い測定したところ、反応前の水素ガス発生量の2%以下であった。これにより反応の完結を確認した。トルエンを減圧ストリップし、オイル状粗生成物207.3gを得た。
(上記式(21)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、上記記載の通りの順に配列している)
水素ガス発生量は上述した方法により測定し、0℃、1気圧におけるガス発生量に換算した。
上記の粗生成物にアセトン300g及び水100gを添加し、撹拌した後、静置、分液し、下層のシリコーン層を得た。この洗浄操作をさらに2回繰り返し、水/アセトン層に上記式(21)で表される化合物を抽出して除去した。白濁した下層240gに1-プロパノール100g、4-メトキシフェノール0.01g(100ppm)及び2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール0.01g(100ppm)を加えた後、濾過板濾過を行った。得られた濾液を減圧ストリップすることで無色透明の高粘稠オイル状生成物111.1gを得た(収率63.8%)。1H-NMR分析により、この生成物は下記式(23)で表されるシリコーン(シリコーン7)であることが確認された。下記式(23)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
得られたシリコーン7の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(540H)、0.6~0.7ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(6H)、3.3~3.7ppm(360H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
下記式(21)で表される化合物111.6g(0.128モル、下記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(21)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)及びトルエン430.0gを、攪拌機、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物とビニルシロキサンの反応物(錯体)のトルエン溶液(白金含有量0.5%)2.14g(反応基質及び溶媒の全量に対して白金濃度100ppm)を上記フラスコ中に添加した後、下記式(22)で表される化合物100.0g(0.0142モル)を、滴下ロートを用いて、2時間かけて上記フラスコ中へ滴下した。70℃で7時間熟成した後、反応系中の残存SiH基の量を水素ガス発生量法に従い測定したところ、反応前の水素ガス発生量の2%以下であった。これにより反応の完結を確認した。トルエンを減圧ストリップし、オイル状粗生成物207.3gを得た。
(上記式(21)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、上記記載の通りの順に配列している)
水素ガス発生量は上述した方法により測定し、0℃、1気圧におけるガス発生量に換算した。
上記の粗生成物にアセトン300g及び水100gを添加し、撹拌した後、静置、分液し、下層のシリコーン層を得た。この洗浄操作をさらに2回繰り返し、水/アセトン層に上記式(21)で表される化合物を抽出して除去した。白濁した下層240gに1-プロパノール100g、4-メトキシフェノール0.01g(100ppm)及び2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール0.01g(100ppm)を加えた後、濾過板濾過を行った。得られた濾液を減圧ストリップすることで無色透明の高粘稠オイル状生成物111.1gを得た(収率63.8%)。1H-NMR分析により、この生成物は下記式(23)で表されるシリコーン(シリコーン7)であることが確認された。下記式(23)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
0.1ppm(540H)、0.6~0.7ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(6H)、3.3~3.7ppm(360H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[実施例10]
上記式(21)で表される化合物を、下記式(24)で表される化合物111.6g(0.128モル、上記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(24)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物99.6gを得た(収率57.2%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(25)で表されるシリコーン(シリコーン8)であることが確認された。下記式(24)及び(25)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
得られたシリコーン8の1H-NMRスペクトルデータを以下に示す。
0.1ppm(540H)、0.6~0.7ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(6H)、3.3~3.7ppm(360H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
上記式(21)で表される化合物を、下記式(24)で表される化合物111.6g(0.128モル、上記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する下記式(24)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、無色透明の高粘稠オイル状生成物99.6gを得た(収率57.2%)。1H-NMR分析により、該生成物は下記式(25)で表されるシリコーン(シリコーン8)であることが確認された。下記式(24)及び(25)において、ブチレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
0.1ppm(540H)、0.6~0.7ppm(16H)、0.9ppm(90H)、1.4~1.8ppm(76H)、1.9ppm(6H)、3.3~3.7ppm(360H)、4.1ppm(4H)、5.5ppm(2H)、6.1ppm(2H)
[比較例5]
上記式(21)で表される化合物を、下記式(26)で表される化合物48.6g(0.128モル、上記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する、下記式(26)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物98.6gを得た(収率74.5%)。この生成物は下記式(27)で表されるシリコーン(シリコーン9)である。
上記式(21)で表される化合物を、下記式(26)で表される化合物48.6g(0.128モル、上記式(22)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基の個数に対する、下記式(26)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物98.6gを得た(収率74.5%)。この生成物は下記式(27)で表されるシリコーン(シリコーン9)である。
[比較例6]
上記式(21)で表される化合物を、下記式(28)で表される化合物102.7g(0.128モル、上記式(22)で表される化合物(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)中のSiH基の個数に対する、下記式(28)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物116.3gを得た(収率69.1%)。この生成物は下記式(29)で表されるシリコーン(シリコーン10)である。下記式(28)及び(29)において、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
上記式(21)で表される化合物を、下記式(28)で表される化合物102.7g(0.128モル、上記式(22)で表される化合物(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)中のSiH基の個数に対する、下記式(28)で表される化合物の不飽和結合の個数の比が1.5となる量)に変えた他は実施例9を繰り返し、淡褐色透明のオイル状生成物116.3gを得た(収率69.1%)。この生成物は下記式(29)で表されるシリコーン(シリコーン10)である。下記式(28)及び(29)において、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドはブロック構造を形成しており、下記記載の通りの順に配列している。
[実施例11及び12、比較例7及び8]
[ポリマーの製造]
上記実施例9及び10、比較例5及び6で得た各シリコーンにイルガキュア1173(Irg1173)を、各シリコーンに対して0.5質量%となる量を添加、混合し、均一な溶液になるまで撹拌した。撹拌後N2によるバブリング5分間を行い、十分に脱気を行った後、ポリプロピレン製の鋳型へと封入した。高圧水銀ランプを用いてUV照射を行い、硬化した。硬化後、イソプロパノール、50%イソプロパノール水溶液、脱イオン水の順にそれぞれ数秒浸漬させることで洗浄を行い、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を下記に示す方法に従い測定した。結果を表2に示す。
[ポリマーの製造]
上記実施例9及び10、比較例5及び6で得た各シリコーンにイルガキュア1173(Irg1173)を、各シリコーンに対して0.5質量%となる量を添加、混合し、均一な溶液になるまで撹拌した。撹拌後N2によるバブリング5分間を行い、十分に脱気を行った後、ポリプロピレン製の鋳型へと封入した。高圧水銀ランプを用いてUV照射を行い、硬化した。硬化後、イソプロパノール、50%イソプロパノール水溶液、脱イオン水の順にそれぞれ数秒浸漬させることで洗浄を行い、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を下記に示す方法に従い測定した。結果を表2に示す。
上記比較例7に示す通り、ポリエチレンオキサイドのみからなる親水性側鎖を有するシリコーンから得られる重合体は、平衡含水率、弾性率及び表面湿潤性に劣る。また、比較例8に示す通り、ポリブチレンオキサイドでなく、ポリプロピレンオキサイドを側鎖に有するシリコーンは、側鎖の両親媒性が低く、得られる重合体は平衡含水率及び表面湿潤性に劣る。これに対し、実施例11及び12に示す通り、本発明のシリコーンは、平衡含水率、弾性率及び表面湿潤性に優れた重合体を与えることができる。
本発明のシリコーンは、平衡含水率、弾性率及び表面湿潤性に優れる重合体を与える。従って、コンタクトレンズ(例えば、親水性コンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲル)、眼内レンズ、人工角膜等の眼科デバイスを製造するのに好適である。
Claims (11)
- 下記式(1)で表されるシリコーン
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)又は(3’)で表される基であり、
(式(3)および式(3’)中、Rは水素原子又はメチル基であり、B1は、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数1~6のアシル基であり、mは0~8の整数であり、pは1~10の整数であり、qは1~50の整数であり、上記カッコ内に示される各ポリエーテル単位は上記の順で配列している)]。 - 上記式(3)又は式(3’)においてmが1である、請求項1記載のシリコーン。
- 請求項1~4のいずれか1項記載のシリコーンが有する上記式(2)で表される基の付加重合から導かれる繰返し単位を含む重合体。
- 請求項1~4のいずれか1項記載のシリコーンが有する上記式(2)で表される基と、これと重合性の基を有する他の化合物との重合から導かれる繰返し単位を含む共重合体。
- 下記式(1)で表されるシリコーンの製造方法であって、
aは1~500の整数であり、bは1~100の整数であり、ただし、a+bは50~600であり、上記括弧内に示される各シロキサン単位はランダムに結合していてよく、
R2は互いに独立に、炭素数1~10の、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R3は互いに独立に、炭素数1~6のアルキル基であり、
A1は下記式(3)又は(3’)で表される基であり、
下記式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
と、下記式(5)又は(5’)で表される化合物
とを、付加反応させることにより上記式(1)で表されるシリコーンを得る工程を含む、前記製造方法。 - 前記付加反応工程の後に、得られる生成物を吸着材及び/又は濾材により精製する工程をさらに含む、請求項7~9のいずれか1項記載の製造方法。
- 上記式(3)又は(3’)においてmが1である、請求項7~10のいずれか1項記載の製造方法。
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