JP7188574B2 - 吸着パッド、および変形計測装置 - Google Patents

吸着パッド、および変形計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、吸着パッド、および変形計測装置に関する。
従来技術として、複数のアーム部材から構成されるロボットアームを備える作業用ロボ
ットが知られている。例えば、特許文献1には、被搬送物を搬送する搬送ロボットに用いられ、被搬送物を保持するロボットハンド(ロボットアーム)において、ハンド本体と、ハンド本体に設けられ、弾性力によって軸心方向へ伸縮可能であって、真空圧を利用して被搬送物を吸着する複数のベローズ型吸着パッドと、吸着状態における各ベローズ型吸着パッドの軸長を測定する軸長センサー、とを備えるロボットハンドが開示されている。
日本国公開特許公報「特開2011-107011号」
上述のような従来技術では、ロボットハンドの軸長センサーは被搬送物を検知しており、吸着パッドの変形量は検知しておらず、吸着パッドが被搬送物に吸着しているか否かを精度よく判定することができない可能性がある。また、吸着パッドの変形量の変化によって、ロボットハンドの動きを制御しようとすると、特許文献1に開示されている吸着パッドでは変形量を計測することができない可能性がある。
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、変形量が計測可能な吸着パッドを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本開示の一側面に係る吸着パッドは負圧により対象物を吸着する吸着パッドであって、支持体に対して固定される固定部と、前記負圧によって変形する可変部とを備え、前記可変部における、変形に応じて前記固定部に対する位置が変化する互いに離間した複数の箇所に、光学的に識別可能な模様が形成され、前記複数の箇所に渡って連続している模様である、または、前記複数の箇所のそれぞれに形成された複数の模様である。
前記構成により、吸着パッドの変形量として、吸着パッドの押込量と傾きを計測することができ、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、前記模様は、格子状の模様であってもよい。
前記構成により、吸着パッドの変形量をより詳細に計測することができ、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かをより精度よく検出することができる。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、1つの視点から視認可能な、前記可変部における前記複数の箇所に、マーカーが形成されていてもよい。
前記構成により、吸着パッドの変形量をより正確に計測することができ、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、前記吸着パッドの側方から見たときに、前記可変部における互いに離間した少なくとも3つの箇所に、マーカーが形成されていてもよい。
前記構成により、吸着パッドの変形量として、吸着パッドの押込量に加えて、吸着パッドの2方向の傾きを計測することができ、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、前記模様は、前記可変部における、前記対象物と接触する部位に隣接して形成されていてもよい。
前記構成によると、吸着パッドの変形量が大きくなる、吸着パッドと対象物との接触部の近くに模様が形成されているので、変形量が検出されて易い。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、前記可変部はベローズ形状であってもよい。
前記構成によると、吸着パッドの変形量が検出され易くなり、吸着パッドが備えられる変形計測装置の計測精度が向上する。
前記一側面に係る吸着パッドにおいて、前記模様は、再帰性反射材で形成されていてもよい。
前記構成によると、吸着パッドの変形量が検出され易くなり、吸着パッドが備えられる変形計測装置の計測精度が向上する。
また、本開示の一側面に係る変形計測装置は、前記吸着パッドと、前記可変部を撮像した画像データを取得する画像取得部と、前記画像データに含まれる前記模様から、前記可変部における前記複数の箇所に対応する前記画像データにおける複数の特徴点を特定する特徴点特定部と、前記複数の特徴点から、前記可変部における前記複数の箇所の変形量を特定する変形量特定部とを備える。
前記構成により、吸着パッドの変形量を特定することによって、吸着パッドが対象物に吸着しているか否かを精度よく判定することができる。
前記一側面に係る変形計測装置は、前記吸着パッドの側方に配置され、前記可変部を撮像する撮像装置を備えてもよい。
前記構成により、吸着パッドの可変部を撮像して得られた画像データから特徴点を特定し、可変部の変形量を特定することができる。
本発明の一態様によれば、変形量が計測可能な吸着パッドを提供することができる。
本実施形態に係る吸着パッドの外観構成の一例を示す図である。(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は側面図である。 本実施形態に係る吸着パッドの変形量の一例を示す図である。 本実施形態に係る吸着パッドの外観構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る吸着パッドの変形量特定の一例を示す図である。 (a)本実施形態に係る変形計測装置の構成の一例を示す図である。(b)本実施形態に係る変形計測装置の構成の一例を示す部分拡大図である。 本実施形態に係る変形計測装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 (a)本実施形態に係る変形計測装置の特徴点特定部に入力される画像データの一例を示す図である。(b)本実施形態に係る変形計測装置の特徴点特定部における処理の一例を示す図である。(c)本実施形態に係る変形計測装置の特徴点特定部から出力される座標値の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動吸着装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る変形計測装置のキャリブレーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る変形計測装置の処理の流れの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る変形計測装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る吸着パッドの姿勢制御を説明する図である。 本発明の一実施形態における変形計測装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における変形計測装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の更に他の実施形態における変形計測装置の動作を示すフローチャートである。 (a)本実施形態に係る変形計測装置の変形例1の構成の一例を示す部分拡大図である。(b)本実施形態に係る変形計測装置の変形例2の構成の一例を示す部分拡大図である。 本実施形態に係る変形計測装置の変形例3の概略構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る変形計測装置の変形例3の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
図1は、本実施形態に係る吸着パッド112の構成例を示す図である。図2は、本実施形態に係る吸着パッド112の変形量を説明するための模式図である。図1および図2を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。吸着パッド112は、対象物を目的の位置まで搬送する移動ロボットのアームの先端に取り付けることができる。
図1に示されるとおり、吸着パッド112は、負圧により対象物を吸着する吸着パッドであって、支持体に対して固定される固定部117と、負圧によって変形する可変部118とを備える。また、可変部118における、変形に応じて固定部117に対する位置が変化する互いに離間した複数の箇所に、光学的に識別可能な模様が形成されている。模様は、複数の箇所に渡って連続している模様である。または、模様は、前記複数の箇所のそれぞれに形成された複数の模様である。模様の例として、単位形状が複数並べられることによって形成される模様等が挙げられる。単位形状として、格子、点、直線、曲線、円、種々の多角形、およびそれらの組み合わせ等が挙げられる。複数の単位形状の間隔は、等間隔であっても、非等間隔であってもよい。吸着パッド112は、負圧によって変形して対象物に吸着して対象物を把持できる構造であれば、特に限定されない。
光学的に識別可能な模様が吸着パッド112の可変部に形成されることによって、吸着パッド112の三次元の変形を計測することができる。また、光学的に識別可能な模様が、変形に応じて固定部117に対する位置が変化する互いに離間した複数の箇所(以下、「可変部118の複数の箇所」と略記する)に形成されていることによって、吸着パッド112の変形量を検出することができる。そして、吸着パッド112の変形量から、吸着パッド112と対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。また、吸着パッド112の形状および素材に依存せず、吸着パッド112の変形量を測定することができる。
(吸着パッド112の変形量の定義)
図2を用いて、吸着パッド112の変形量の定義を説明する。
まず、図2の(a)を用いて、吸着パッド112の変形量の定義1を説明する。
図2の(a)に示されるとおり、吸着パッド112は、略円錐形の形状を有しており、下面(吸着面)が開放された略円錐形の形状となっている。ここで、変形していない吸着パッドの吸着面に平行な互いに直交する2方向にX軸、Y軸を取り、変形していない吸着パッドの吸着面の法線方向にZ軸を取る。吸着パッド112の変形量の定義1では、吸着パッド112の傾きをX軸周りの回転量MxおよびY軸周りの回転量Myで表す。定義1では、Mx、My、およびZ軸方向の押込量Zで吸着パッド112の変形量を表す。
次に、図2の(b)を用いて、吸着パッド112の変形量の定義2を説明する。
吸着パッド112の変形していない吸着パッドの吸着面の中心と変形時の吸着面の中心を結ぶベクトルをPとする。また、変形時の吸着パッド112の単位法線ベクトルをNとする。定義2では、ベクトルNのX軸への射影をex、ベクトルNのY軸への射影をey、ベクトルPのZ軸への射影をezとする。換言すれば、定義2では、ベクトルNのX軸成分をex、ベクトルNのY軸成分をey、ベクトルPのZ軸成分をezとする。定義2では、吸着パッド112の変形量を{ex、ey、ez}で表す。
吸着パッド112の変形量については、定義1と定義2で等価な情報量が得られる。
§2 構成例
<吸着パッド>
図1は、本実施形態に係る吸着パッド112の構成の一例を示す図である。図3は、本実施形態に係る吸着パッドの構成の一例を示す図である。図4は、本実施形態に係る吸着パッドの変形量特定の一例を示す図である。以下、本発明の実施形態に係る吸着パッド112の構成について、図1、3および4に基づいて詳細に説明する。
図1の例では、吸着パッド112は、固定部117と、可変部118とを備える。
図1の(a)は吸着パッド112の側面図、図1の(b)は図1の(a)の吸着パッド112の上面図の一例である。図1の(a)および(b)の例では、吸着パッド112の可変部118に格子状の模様151が形成されている。可変部118に格子状の模様151が形成されていることにより、吸着パッド112の変形量を精度よく計測することができ、吸着パッド112と対象物との接触を精度よく検出することができる。格子状の模様151は、再帰性反射材によって形成される模様であってもよく、有色の模様であってもよい。吸着パッド112の変形量を精度よく計測することができる点で、格子状の模様151は、再帰性反射材によって形成されている模様であることが望ましい。
図1の(c)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図1の(c)の例では、吸着パッド112の可変部118に円状の模様152が形成されているが、当該模様の形状は、模様が形成された箇所の変位を視認可能であれば、特に限定されるものではない。模様の形状の例として、円状、四角状、星状および十字状等が挙げられる。当該模様は、再帰性反射材によって形成される模様であってもよく、有色の模様で合ってもよい。吸着パッド112の変形量を精度よく計測することができる点で、再帰性反射材によって形成される模様であることが望ましい。
また、図1の(c)の例では、カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における3つの箇所に、マーカー(模様)152が付されている。すなわち、吸着パッド112の側方から見たときに、可変部118における互いに離間した3つの箇所に、マーカー(模様)152が付されている。吸着パッド112の側方とは、吸着パッド112の吸着面に垂直な軸に対して垂直な方向を示す。1つの視点から視認可能な、可変部118の複数の箇所にマーカーが形成されていることにより、吸着パッド112の変形前後の状態を画像等で取得し、取得データを基に吸着パッド112の変形量を計算することができる。また、吸着パッド112の側方から見たときに、可変部118における互いに離間した3つの箇所に、マーカーが形成されていることによって、1つのカメラで取得した画像から、図2の(a)に示す押込量Z、2方向における傾きを示す2つの回転量(傾き量)MxおよびMyを計測することができる。
図1の(d)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図1の(d)の例では、吸着パッド112の可変部118はベローズ形状である。可変部118がベローズ形状であると、吸着パッド112の先端部(吸着面側)の変形量が大きくなる。それゆえ、吸着パッド112と対象物とが接触しているか否かをより精度よく検出することができる。
また、吸着面に近い可変部118の部分等の可変部118の変位が大きい箇所に模様を付すと、変形量が検出され易くなる。それゆえ、可変部118の模様は、可変部118と対象物とが接触する部位に隣接して形成されることが望ましい。
図3の(a)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図3の(a)の例では、カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における1つの箇所に円状の模様152が形成されている。カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における1つの箇所に模様が形成されていることによって、図2の(a)に示す押込量Zを計測することができる。
図3の(b)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図3の(b)の例では、カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における2つの箇所に円状の模様152が形成されている。例えば、2つの模様152は、それぞれ可変部118の中心に対して両側に形成されている。カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における2つの箇所に模様が形成されていることによって、図2の(a)に示す押込量Z、および傾きを示す回転量(傾き量)MxまたはMyの一方を計測することができる。
図3の(c)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図3の(c)の例では、カメラ等の1つの視点から視認可能な可変部118に格子状の模様151が形成されている。カメラ等の1つの視点から視認可能な可変部118に格子状の模様151が形成されていることによって、図2の(a)に示す押込量Z、2方向における傾きを示す2つの回転量(傾き量)MxおよびMyを計測することができる。したがって、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。
図3の(d)は他の吸着パッド112の側面図の一例である。図3の(d)の例では、カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における3つの箇所に円状の模様152が形成されている。例えば、3つの模様152は、それぞれ可変部118の中心と、可変部118の中心に対して両側との3箇所に形成されている。カメラ等の1つの視点から視認可能な、可変部118における3つの箇所に模様が形成されていることによって、図2の(a)に示す押込量Z、2方向における傾きを示す2つの回転量(傾き量)MxおよびMyを計測することができる。したがって、吸着パッドと対象物とが接触しているか否かを精度よく検出することができる。
図4は、図3の(d)の吸着パッド112の変形量特定の一例である。図4中、dlは円状の模様153の中心位置の移動量(移動距離)を示す。dcは円状の模様154の中心位置の移動量(移動距離)を示す。drは円状の模様155の中心位置の移動量(移動距離)を示す。
図4の(a)は、変形していない吸着パッド112の正面図の一例である。図4の(b)は、図4の(a)の吸着パッド112をA方向から見た側面図の一例である。図4の(a)に示す吸着パッド112において、左右の模様153、155は、中央の模様154に対して対称な箇所に形成されている。
図4の(c)は、変形量の1つである押込量の特定の一例である。図4の(c)は、Z軸方向に押し込まれた吸着パッド112の正面図の一例である。図4の(d)は、図4の(c)の吸着パッド112をA方向から見た側面図の一例である。図4の(c)および(d)の例では、押込量は以下の式(1)によって特定することができる。
押込量=(dl+dr)/2・・・(1)
図4の(e)は、変形量の1つである傾きを示す回転量(傾き量)の特定の一例である。図4の(e)は、カメラ等の1つの視点から見て横方向の傾きが生じた吸着パッド112の正面図の一例である。図4の(f)は、図4の(e)の吸着パッド112をA方向から見た側面図の一例である。図4の(e)および(f)の例では、傾き量は以下の式(2)によって特定することができる。
傾き量=W1×(dl-dr)/2・・・(2)
式(2)中、W1は後述するキャリブレーションによって決定される定数である。
図4の(g)は、変形量の1つである傾きを示す回転量(傾き量)の特定の一例である。図4の(g)は、カメラ等の1つの視点から奥行き方向に向かって傾きが生じた吸着パッド112の正面図の一例である。図4の(h)は、図4の(g)の吸着パッド112をA方向から見た側面図の一例である。図4の(g)および(h)の例では、傾き量は以下の式(3)によって特定することができる。
傾き量=W2×(dc-(dl+dr)/2)・・・(3)
式(3)中、W2は後述するキャリブレーションによって決定される定数である。
<変形計測装置>
図5の(a)は、本実施形態に係る変形計測装置1の構成の一例を示す図である。図5の(b)は、図5の(a)の変形計測装置1の部分拡大図の一例である。図6は本実施形態に係る変形計測装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。図7の(a)は本実施形態に係る変形計測装置1の特徴点特定部123に入力される画像データの一例を示す図である。図7の(b)は本実施形態に係る変形計測装置1の特徴点特定部123における処理の一例を示す図である。図7の(c)は本実施形態に係る変形計測装置1の特徴点特定部123から出力される座標値の一例を示す図である。次に、本発明の実施形態に係る変形計測装置1の構成について、図5~7に基づいて詳細に説明する。
図5の(a)の例では、変形計測装置1は、ロボットアーム11および真空ポンプ(図示せず)を備える。ロボットアーム11は、吸着パッド112と、撮像装置121と、吸着パッド112を固定する支持体126と、マニピュレータ部111と、を備える。支持体126は、マニピュレータ部111の手先に設けられた、エンドエフェクタが取り付けられる部分である。吸着パッド112の固定部117は支持体126に対して固定されている。図5の(b)の例では、撮像装置121は、吸着パッド112の側方に配置されるように支持体126に固定され、吸着パッド112の可変部118を撮像する。撮像装置121を備えることによって、吸着パッド112の可変部118の変形前後の状態を画像等で取得し、取得データを基に吸着パッド112の変形量を計算することができる。
図6の例では、変形計測装置1は、吸着パッド112と、撮像装置121と、マニピュレータ部111、画像処理部119と、マニピュレータ制御部13と、を備える。また、画像処理部119は、画像取得部120と、特徴点特定部123と、変形量特定部124とを備える。
撮像装置121は、吸着パッド112の可変部118を撮像する。画像データは、モノクロ画像データであっても、カラー画像データであってもよい。図7の(a)の例は、撮像装置121によって撮像された画像データが示す画像であり、吸着パッド112と対象物61が撮像されている。
画像取得部120は、撮像装置121で撮像された画像データを取得する。そして、当該画像データを特徴点特定部123に入力する。
特徴点特定部123は、画像取得部120から入力された画像データに含まれる可変部118の特徴点を特定する。図7の(b)の例は、特徴点特定部123において、入力された図7の(a)の画像データに含まれる可変部118に形成された模様から、可変部118の複数の箇所に対応する画像データにおける特徴点1~6を特定する。そして、各特徴点の画像座標系における座標値を変形量特定部124に出力する。図7の(c)の例は、特徴点特定部123から出力された特徴点1~6の座標値である。特徴点特定部123は、変形しない固定部117の座標(複数の座標)も基準座標として特定する。基準座標に対する特徴点の座標から、特徴点の変位を得ることができる。
変形量特定部124は、特徴点特定部123から出力された特徴点(座標値)および固定部117の座標から、可変部118の複数の箇所の変形量(ひいては吸着パッドの変形量)を特定する。この、入力された特徴点に対して変形量を特定(予測)し出力する関数を吸着パッド変形量の予測モデルと言う。予測モデルは吸着パッド112の機構や素材等の先見情報を用いたホワイトボックスモデルでもよいし、ニューラルネットワーク等の非線形な入出力系を近似可能なブラックボックスモデルでもよい。
また、吸着パッド変形量の予測モデルから精度良く変形量を特定するために、予測モデルのパラメータ調整(キャリブレーション)を行ってもよい。キャリブレーションによって得られたパラメータをキャリブレーションパラメータと言う。当該キャリブレーションは、変形計測装置のキャリブレーションとも呼ばれる。キャリブレーション処理の方法については後述する。
マニピュレータ制御部13は、変形量特定部124で特定された変形量を基に、マニピュレータ部111の動作を決定する。そして、決定したマニピュレータ部111の動作をマニピュレータ部111に指示する。
マニピュレータ部111は、マニピュレータ制御部13からの指示に基づき、ロボットアーム11における吸着パッド112と共に駆動する。
<移動吸着装置>
次に、図8の(a)および(b)を用いて、本実施形態に係る変形計測装置を備えた移動吸着装置100のハードウェア構成の一例について説明する。
図8は、本実施形態に係る移動吸着装置100の構成の一例を模式的に例示するブロック図である。図8の例では、本実施形態に係る移動吸着装置100は、変形計測装置1と、搬送部2と、バッテリー3とを備えている。変形計測装置1は、ロボットアーム11と、真空ポンプ12と、動作制御部(マニピュレータ制御部)13とを備えている。ロボットアーム11は、マニピュレータ部111と、吸着パッド112と、変形情報取得部113と動作制御部13を備えている。
(変形情報取得部)
変形情報取得部113は、吸着パッド112の変形の情報を取得する。例えば、変形情報取得部113は、歪みセンサー114から吸着パッド112の歪みを示すデータを取得する。変形情報取得部113は、歪みを示すデータから、吸着パッド112の変形量を特定する。変形量の具体例については後述する。
または、変形情報取得部113は、変形の情報として、歪みセンサー114から、変形量、変形速度、または変形加速度の情報を取得してもよい。この場合、歪みセンサー114が、変形量、変形速度、または変形加速度を求める処理を行う。
変形情報取得部113は、複数の歪みセンサーから、吸着パッド112における複数箇所の変形に関する情報を取得してもよい。ただし、本実施形態では、変形情報取得部113は、吸着パッド112の変形の情報を取得できれば特に限定されない。本実施形態では、変形情報取得部113は、例えば、吸着パッド112に配置または内蔵された1つ以上のセンサーから変形の情報を取得してもよい。吸着パッド112にセンサーが配置または内蔵されていることにより、吸着パッド112の変形を好適に検知することができる。吸着パッド112にセンサーを内蔵する場合、歪みセンサー114が配置されている吸着パッド112の箇所に対応する吸着パッド112の内部にセンサーを内蔵することができる。吸着パッド112に内蔵されるセンサーとしては、例えば、歪みゲージ式センサー、ならびに、カーボンナノチューブおよびカーボン樹脂などの導体素材を含有するゴムまたは樹脂によって構成されている感圧導電性センサーなどが挙げられる。
一例として、変形情報取得部113は、歪みセンサー114の代わりに、1つ以上の光変位計(レーザ変位計などの距離センサー)または形状計測センサーから変形の情報を取得してもよい。例えば、光変位計または形状計測センサーは、歪みセンサー114と同様に吸着パッド112に1つ以上配置される。また、光変位計または形状計測センサーは、吸着パッド112で反射した光を検知して吸着パッド112の変位量を計測することによって、吸着パッド112の変形を好適に検知(形状変化を計測)することができる。特に、2次元形状計測センサーは、吸着パッド112に1つ配置されている場合においても、吸着パッド112における複数箇所の変形を検知することができる。光変位計としては、例えば、ローコストの単距離変位センサーなどが挙げられる。形状計測センサーとしては、例えば、スマートセンサーである2次元形状計測センサーなどが挙げられる。
別の一例として、変形情報取得部113は、歪みセンサー114の代わりに、近接センサーを含んでいてもよい。例えば、変形情報取得部113が近接センサーを含む場合、近接センサーは、歪みセンサー114と同様に吸着パッド112に1つ以上配置される。また、近接センサーは、近接センサーと吸着パッド112との間の距離の変位量を計測することによって、吸着パッド112の変形を好適に検知(形状変化を計測)することができる。近接センサーとしては、例えば、超音波センサー、誘導形近接センサー、静電容量形近接センサーおよび光学式近接センサーなどが挙げられる。
変形情報取得部113は、吸着パッド112の変形量、変形速度、または変形加速度などの変形データをマニピュレータ制御部13および負圧制御部21に出力する。
(異常判定部)
異常判定部115は、吸着パッド112が対象物を吸着(吸引)するのを止め、対象物を離してから、所定期間後の吸着パッド112の変形量が所定量以上であれば、対象物が吸着パッド112に張りついていると判定してもよい。換言すれば、異常判定部115は、吸着パッド112と対象物との間の空間が真空状態でなくなってから(真空破壊をしてから)所定期間後の吸着パッド112の変形量が所定量以上であれば、対象物が吸着パッド112に張りついていると判定してもよい。
この場合、異常判定部115は、アラートを発したり、吸着パッド112に対象物を落とす動作(プレース動作)をさせたりすることができる。これにより、真空破壊後に対象物が吸着パッド112に張りついたまま離れないことによるプレースの失敗を防止することができる。
〔真空ポンプ〕
真空ポンプ12は、駆動量に応じた負圧を発生させ、吸着パッド112に当該負圧を提供する。ここでは、移動吸着装置100における変形計測装置1が真空ポンプ12を備えている例について説明している。ただし、本実施形態では、移動吸着装置100における変形計測装置1は真空ポンプ12を備えておらず、例えば、変形計測装置1および移動吸着装置100の外部に真空ポンプ12があってもよい。これによっても、負圧制御部21が真空ポンプ12の駆動量を制御することによって、上述の例と同様の効果を奏することができる。
〔動作制御部〕
動作制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などを含み、情報処理に応じて制御を行う。また、マニピュレータ制御部13は、負圧制御部21から出力されたマニピュレータ制御信号に基づき、ロボットアーム11におけるマニピュレータ部111を制御する。これにより、マニピュレータ制御部13は、マニピュレータ部111を介して吸着パッド112を移動させる。具体的には、マニピュレータ制御部13は、ロボットアーム11における吸着パッド112が対象物を吸着可能な作業位置に位置するようにマニピュレータ部111を駆動させる。また、マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112が作業位置に位置した後、対象物に対する吸着パッド112の角度が所定の角度となるように、マニピュレータ部111を動作させてもよい。これにより、吸着パッド112の位置をより好適な位置に微調整することができる。また、マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112が対象物を吸着した後、例えば、ロボットアーム11における吸着パッド112が、マニピュレータ制御部13の上部に設置された所定の箱(不図示)の位置に位置するように、マニピュレータ部111を駆動させる。
また、マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112における複数箇所の複数の変形量に基づいて、対象物を吸着し直すために吸着パッド112を移動させる方向を決定してもよい。
ここで、吸着パッド112による対象物のピッキング動作(吸着動作)では、移動吸着装置100の走行後における停止位置のばらつきを防止するために、移動吸着装置100は、対象物と移動吸着装置100との位置関係を2Dビジョンまたは3Dビジョンなどによって計測し、吸着パッド112が対象物のピッキング動作を行うことになる。この場合、対象物と移動吸着装置100との位置関係の計測誤差により、吸着パッド112による対象物のピッキングミスが生じる可能性がある。
これに対し、上述の構成によれば、吸着パッド112が対象物に密着していない場合であっても、対象物を吸着し直す方向に吸着パッド112を移動させることができる。その結果、吸着パッド112による対象物のピッキングミスを防止することができる。
また、吸着パッド112の複数箇所のうち、第1箇所の変形量が第2箇所の変形量より大きい場合、マニピュレータ制御部13は、対象物を吸着し直すために第2箇所より第1箇所側(変形量が小さいセンサーの配置位置とは反対側)に吸着パッド112を移動させてもよい。これにより、吸着パッド112の吸着位置のずれを好適に防止することができる。その結果、吸着パッド112による対象物のピッキングミスをより好適に防止することができる。
〔動作制御部〕
動作制御部13は、さらに接触点特定部131を備えてもよい。接触点特定部131は、前記吸着パッド112の変形(変形量、変形速度、または変形加速度)に基づいて、前記吸着パッド112における前記対象物との接触点を特定する。また接触点特定部131は、吸着パッド112が対象物を吸着している状態において、吸着パッド112の変形(変形量、変形速度、または変形加速度)に基づいて、前記対象物における配置対象面との接触点を特定する。上述の構成によれば、対象物と移動吸着装置100との位置姿勢関係に計測誤差が存在していても、接触点特定部131によって特定された接触点を支点に吸着面側へ吸着部(吸着パッド)112の姿勢を傾ける動きを、動作制御部13がマニピュレータ部111に行わせることによって、計測誤差を吸収することができる。その結果、吸着部112による対象物のピッキングミスをより好適に防止することができる。
〔搬送部〕
搬送部(無人搬送車)2は、負圧制御部(制御信号出力部)21と、無人搬送車22とを備えている。
(負圧制御部)
負圧制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などを含み、情報処理に応じて制御を行う。負圧制御部21は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)またはマイコンなどによって構成される。負圧制御部21は、変形情報取得部113における1以上の歪みセンサー114から受信する出力信号、および、無人搬送車22における搬送制御部221から受信する搬送状態信号に基づいて、負圧を発生させる真空ポンプ12を制御する。
負圧制御部21は、動作制御部13からの信号に基づいて、真空ポンプ12のオンオフを制御する。例えば、対象物をピッキングする際に、吸着パッド112の変形から、吸着パッド112が充分に対象物の押込を行ったと判定された場合には、負圧制御部21は真空ポンプをオンする。また、対象物を台にプレースする場合に、動作制御部13が、対象物の底面の全体が台の配置対象面に接触したと判定した場合には、負圧制御部21は、真空ポンプをオフにする。
また、負圧制御部21は、マニピュレータ制御部13にマニピュレータ部111を制御するためのマニピュレータ制御信号を出力する。
また、負圧制御部21は、アナログ信号を真空ポンプ12の制御信号として出力するアナログ信号出力部211を備えていてもよい。アナログ信号出力部211は、アナログ信号を単調増加または単調減少させる制御を行ってもよい。これにより、真空ポンプ12の駆動量をスロープ状に変化させることができるため、突入電流を低減することができる。また、消費電力を低減し、制御を安定化させることができる。
(無人搬送車)
図8の例では、無人搬送車22は、搬送制御部221を備えている。搬送制御部221は、無人搬送車22の搬送を制御することによって、移動吸着装置100の移動(搬送)を制御する。例えば、搬送制御部221は、ロボットアーム11によって対象物を把持することができる作業位置まで移動吸着装置100を移動させる。また、搬送制御部221は、移動吸着装置100が、既に作業位置に位置する場合は、移動吸着装置100を移動させない。また、無人搬送車22は、無人搬送車22の搬送状態を示す信号である搬送状態信号を負圧制御部21に送信する。
〔バッテリー〕
バッテリー3は、移動吸着装置100の各部、すなわち、変形計測装置1および搬送部2に電力を供給することによって移動吸着装置100の各部を制御する。
上述の例では、移動吸着装置100はバッテリー3によって動作する構成となっているが、本実施形態ではこれに限定されない。本実施形態では、移動吸着装置100は、移動吸着装置100の外部から電源コードを介して電力が供給される構成となっていてもよい。
〔コントローラ〕
コントローラ5は、吸着パッド112の変形の情報を取得する変形情報取得部113と、吸着パッド112の変形に応じて、吸着パッド112の動きを制御する動作制御部13とを備える。つまり、動作制御部13は、吸着パッド112の変形に応じて、吸着パッド112の動き(移動方向、速度、および/または傾き)を変更する。
コントローラ5は、さらに、対象物に関する情報を取得する対象物情報取得部14および、対象物を配置する台に関する配置情報取得部15を備える。
なお、コントローラ5は、移動吸着装置100自体に備えられてもよいし、移動吸着装置とは別に設けられてもよい。例えば、コントローラ5は、移動吸着装置と通信可能であり、移動吸着装置を制御する制御信号を移動吸着装置に送信する構成であってもよい。
§3 動作例
まず、本実施形態における処理の流れについて図9~11に基づいて説明する。
<キャリブレーション処理>
図9は、本実施形態に係る変形計測装置のキャリブレーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS01において、ヒトまたはロボットは、吸着パッド112をZ軸方向に規定量押し込む。そして、ステップS02において、ステップS01の処理によって得られた押込量Zと特徴点を記録する。
ステップS03において、ヒトまたはロボットは、吸着パッド112をX軸周りに規定量傾ける。そして、ステップS04において、ステップS03の処理によって得られた傾きを示す回転量(傾き量)Mxと特徴点を記録する。
ステップS05において、ヒトまたはロボットは、吸着パッド112をY軸周りに規定量傾ける。そして、ステップS06において、ステップS05の処理によって得られた傾きを示す回転量(傾き量)Myと特徴点を記録する。
ステップS07において、記録された変形量(押込量Z、傾き量MxおよびMy)および特徴点を基にキャリブレーションパラメータを作成する。例えば、基準座標と特徴点の座標とから得られる特徴点の変位を入力した時の予測モデルの出力と記録された変形量との誤差が小さくなるように予測モデルのパラメータ調整を行うことで、予測モデルのキャリブレーションパラメータを特定することができる。ここで、予測モデルとして吸着パッド112の機構や素材等の先見情報を用いたホワイトボックスモデルを使う場合は、キャリブレーションパラメータの特定は、予測モデルが出力する変形量と実際の変形量の二乗誤差を最小にするフィッティングにより行うことができる。また、予測モデルとしてニューラルネットワーク等を用いたブラックボックスモデルを用いる場合は、キャリブレーションパラメータは、予測モデルが出力する変形量と実際の変形量の誤差を最小化するようにニューラルネットワークの重みを決定するバックプロパゲーションにて行うことができる。
変形量(押込量Z、傾き量MxおよびMy)を測定する順番は特に限定されない。
図10は、本実施形態の処理の流れの一例を示す模式図である。図11は、本実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112を対象物61(ワークW)に接近させる。図10の(a)の例は、ステップS101を示す。次に、ステップS102において、吸着パッド112が対象物61に接触しているか否かを判定する。吸着パッド112が対象物61に接触しているか否かは、吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が閾値以上であれば、吸着パッド112が対象物61に接触していると判定する。吸着パッド112が対象物61に接触していると判断した場合(ステップS102でYES)、吸着パッド112を対象物61に吸着させる(ステップS103)。図10の(b)の例は、ステップS103を示す。吸着パッド112が対象物61に接触していないと判断した場合(ステップS102でNO)、ステップS101~S102の処理を再度実行する。
ステップS104において、マニピュレータ制御部13は、マニピュレータ部111に対象物61を持ち上げさせる。図10の(c)の例は、ステップS104を示す。次に、ステップS105において、対象物61の持ち上げに成功したか否かを判定する。対象物61の持ち上げに成功したか否かは、吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が別の閾値以下で一定になれば、対象物61の持ち上げに成功したと判定する。対象物61の持ち上げに成功したと判断した場合(ステップS105でYES)、対象物61を目的の位置まで搬送する(ステップS106)。図10の(d)の例は、ステップS106を示す。対象物61の持ち上げに失敗したと判断した場合(ステップS105でNO)、ステップS104~S105の処理を再度実行する。
ステップS107において、マニピュレータ制御部13は、対象物61を目的の位置に降ろす。図10の(e)の例は、ステップS107を示す。次に、ステップS108において、対象物61が目的の位置に接触しているか否かを判定する。対象物61が目的の位置に接触しているか否かは、吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が別の閾値以上であれば、対象物61が目的の位置に接触していると判定する。対象物61が目的の位置に接触していると判断した場合(ステップS108でYES)、吸着パッド112の吸着を解除する(ステップS109)。図10の(f)の例は、ステップS108でYESの場合を示す。対象物61が目的の位置に接触していないと判断した場合(ステップS108でNO)、ステップS107~S108の処理を再度実行する。
次に、図13~図15を参照して、移動吸着装置100によるワークW(被搬送物W、対象物61)のピッキングおよびプレース等の動作について説明する。
<動作例1>
図13は、本発明の一実施形態における移動吸着装置100の動作を示すフローチャートである。まず、図13を参照して、吸着パッド112がワークWを吸着し、ピッキングする場合の動作例を説明する。
(ステップS10)
まず、ステップS10では、動作制御部13が、吸着パッド112を鉛直方向に降下させることにより、吸着パッド112をワークWに接近させる。
(ステップS12)
次に、ステップS12では、動作制御部13が、吸着パッド112の少なくとも一部がワークWに接触したか否かを判定する。ここで、吸着パッド112がワークWに接触した場合には、吸着パッド112にXY方向の傾きが生じ、ベクトル(ex,ey)の絶対値で表す吸着パッド112の傾き量が閾値ε1を超える、または、Z軸方向の押込量ezが閾値ε2を超えるため、以下の式が成立する。
|(ex,ey)|>ε1、または、ez>ε2
そのため、より具体的には、動作制御部13は、本ステップにおいて、上記式が成立する場合には、吸着パッド112がワークWに接触したと判定し、それ以外の場合は、吸着パッド112がワークWに接触していないと判定する。
動作制御部13が、吸着パッド112がワークWと接触したと判定した場合(ステップS12でYES)には、ステップS14に進む。
動作制御部13が、吸着パッド112がワークWと接触したと判定しない場合(ステップS12でNO)には、ステップS10に戻り、吸着パッド112のワークWへの接近を続行する。
(ステップS14)
次に、ステップS14では、動作制御部13が、吸着パッド112とワークWが全体で接触したかどうかを判定する。ここで、吸着パッド112がワークWに全体で接触した場合には、吸着パッド112の傾きが解消されるため、以下の式が成立する。
|(ex、ey)|<ε1
そのため、動作制御部13は、本ステップにおいて、上記式が成立する場合には、吸着パッド112の吸着面がワークWに全体で接触したと判定し、それ以外の場合は、吸着パッド112の吸着面がワークWに全体で接触していないと判定する。
動作制御部13が、吸着パッド112の吸着面とワークWが全体で接触したと判定した場合には(ステップS14でYES)、吸着パッド112の傾きの制御を完了し、後述する押込量の制御に移行する。
動作制御部13が、吸着パッド112の吸着面とワークWが全体で接触したと判定しない場合には(ステップS14でNO)には、ステップS16に進む。
(ステップS16)
ステップS16では、接触点特定部131が、吸着パッド112の変形に基づいて、吸着パッド112とワークWの接触点の位置を特定する。
図12の(a)は吸着パッド112の側面図であり、(b)は吸着パッド112の上面図である。ここで、図12を参照して、接触点特定部131が行う吸着パッド112とワークWの接触点の位置を特定する処理について説明する。吸着パッド112の傾き(ベクトルN)をXY平面に射影したものがX軸となす角度をθとすると、以下の式からθが求められる。
θ=arctan(ey/ex)
接触点特定部131は、θから吸着パッド112とワークWの接触点を特定する。
接触点が特定されたら、ステップS18へ進む。
(ステップS18)
ステップS18では、動作制御部13は、前記特定された接触点における吸着パッド112とワークWとの接触を維持したまま、吸着パッド112の傾きを変更する。つまり、吸着パッド112が有する吸着面とワークWの被吸着面とのなす角を減少させるよう、吸着パッド112の傾きを変更する。ここで、動作制御部13は、以下の処理により、接触点での接触を維持しながら、吸着パッド112の傾きを変更して吸着面をワークWの被吸着面に合わせる場合の、マニピュレータ部111の動作指令を求める。
吸着パッド112はロボットアームに着脱可能である。動作制御部13は、吸着パッド112の付け根である搬送手先の位置、および角度(姿勢)を制御するための指令速度(Pv)および指令角速度(φω)を、以下の二つの指令値の合成(単純和)として算出する。指令角速度(φω)は、搬送手先の角度の変化速度である。
1.接触点における吸着パッド112とワークWの接触を維持させるため指令速度Pv(より具体的には指令速度ベクトル)
Pv=(Pvr-Gv・ez)h
ここで、Pvrは吸着パッド112の目標速度、Gvは定数ゲイン、ezは吸着パッド112の傾きを表す法線ベクトルRのZ軸成分、hは手先姿勢(φ)の方向ベクトルである。また、「・」は積を表す。
2.接触点を支点に吸着パッド112を回転させる指令速度(Pv)および指令角速度(φω)
接触点を拡張された手先として、接触点の位置姿勢を{Pe,φe}とおく。ステップS18においてexおよびeyは微小であるので、φe=φとする。{Pe,φe}は図9におけるパッド設置位置オフセット(Po)、パッド半径(Pr)、ステップS16で求めたθと元々の手先位置姿勢{P,φ}を用いて、以下の通り表される。
{Pe,φe}=FK({P,φ},{P,Pr,θ})
ここで、Peは回転中心、Pは吸着パッド設置位置のオフセット(吸着パッド112の吸着面の中心と搬送機手先位置の距離)、Prは吸着パッド112の半径である。また、FKは{P,Φ}から{Pe,Φe}を求める運動学関数である。FKに対応する逆運動学関数IKは存在し、以下の通り書くものとする。
{P,φ}=IK({Pe,φe},{P,Pr,θ})
Peを回転中心として、Peと吸着パッド112の中心軸を通る平面での回転を与える指令を{Pev,φev}とすると、動作制御部13は、上記IK、もしくはIKから誘導されるヤコビアンを用いて{Pv,φω}を決定する。この組を指令速度および指令角速度とする。
以上により、求められた指令速度にしたがって、動作制御部13が吸着パッド112の傾きを変更する。その後、ステップS20に進む。
(ステップS20)
ステップS20では、動作制御部13が、吸着パッド112とワークWが全体で接触したか否かを特定する。より具体的には、動作制御部13が、上述したステップS14と同様の処理により判定を行う。動作制御部13が、吸着パッド112の吸着面とワークWが全体で接触したと判定したら(ステップS20でYES)、吸着パッド112の傾き制御を完了し、押込量の制御に移行する。動作制御部13が、吸着パッド112の吸着面とワークWが全体で接触したと判定しなかった(ステップS20でNO)場合には、ステップS18に戻り、吸着パッド112の傾きの制御を続ける。
上記動作例によれば、動作制御部13が、吸着パッド112がワークWに接触した後、接触点の位置と吸着パッド112の傾きを特定して、接触点での接触を維持したまま、吸着パッド112をワークWの被吸着面に密着させるように吸着パッド112の傾きを変更させる。それゆえ、精度よく吸着パッド112の姿勢を補正することができ、ワークWのピッキングを確実に行うことができる。
<動作例2>
図14は、本発明の他の実施形態における変形計測装置の動作を示すフローチャートである。次に、図14を参照して、対象物の吸着前またはプレース前に、吸着パッド112がワークWを押込む場合の動作例を説明する。
(ステップS110)
まず、ステップS110では、動作制御部13が、吸着パッド112を鉛直方向に降下させることにより、吸着パッド112をワークWに接近させる。
(ステップS112)
次に、ステップS112では、動作制御部13が、吸着パッド112の変形量から吸着パッド112がワークWに接触したか否かを判定する。
動作制御部13が、吸着パッド112の変形量から吸着パッド112がワークWに接触したと判定した場合(ステップS112でYES)には、ステップS114に進む。動作制御部13が、吸着パッド112の一部がワークWと接触したと判定しない場合(ステップS112でNO)には、ステップS110に戻り、吸着パッド112のワークWへの接近を続行する。
(ステップS114)
次に、ステップS114では、動作制御部13が吸着パッド112のワークWへの押し込みを続行する。この場合、動作制御部13は、吸着パッド112の変形に応じて、前記吸着パッド112の速度を変更してもよい。例えば、動作制御部13は、吸着パッド112の変形量(押込量ez)が第1閾値を超えると、吸着パッド112をワークWに近づける速度を減速してもよい。つまり、動作制御部13は、ステップS110での吸着パッド112の速度よりもステップS114での吸着パッド112の速度を減速させてもよい。その後、ステップS116に進む。
(ステップS116)
ステップS116では、動作制御部13が、吸着パッド112のワークWへの押込が完了したか否かを判定する。動作制御部13は、本ステップにおいて、吸着パッド112のワークWへの押込量ezの閾値をε2とすると、下記式が成り立つとき、押込量が充分であると判定し、それ以外の場合には押込量が充分であると判定しない。
ez>ε2
そして、動作制御部13が、吸着パッド112のワークWへの押込が完了したと判定した場合(ステップS116でYES)には、動作制御部13が吸着パッド112の動きを停止する。このとき、例えば、動作制御部13は、吸着パッド112の変形量が、前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えると、吸着パッド112をワークWに近づける動作を停止してもよい。
このように、押込制御を終了すると、動作制御部13は、真空ポンプ12をオンして対象物の吸着を開始する。変形情報取得部113が、吸着パッド112のワークWへの押込が完了したと判定しなかった場合(ステップS116でNO)には、ステップS114に戻って押込を続行する。
上記動作例によれば、変形情報取得部113が、吸着パッド112の変形量に基づいて、吸着パッド112のワークWへの押込量を観察しながら、押込の続行か停止かを判定する。したがって、吸着パッド112のワークWへの押込量ezを一定の範囲に保つことができるため、ワークWをピッキングする際、またはワークWをプレースする際に、適切にワークWの押込をすることができる。
<動作例3>
次に、図15を参照して、ワークWを把持した状態の吸着パッド112がワークWを台にプレースする場合の動作例を説明する。
(ステップS210)
まず、ステップS210では、動作制御部13が、吸着パッド112を鉛直方向に降下させることにより、吸着パッド112を(ワークWを)台に接近させる。
(ステップS212)
次に、ステップS212では、動作制御部13が、吸着パッド112に把持されたワークWの一部が接触点で台に接触したか否かを判定する。ここで、動作制御部13は、基本的に上述した<動作例1>におけるステップS12での処理と同じ処理を行う。ただし、吸引およびワークWの重量によって、ワークWが台に接触する前の吸着パッド112の変形量{ex0,ey0,ez0}は0ではない。動作制御部13は、ワークWが台に接触する前の変形量{ex0,ey0,ez0}を記録しておく。そして、以下の式が成立する場合には、動作制御部13は、吸着パッド112に把持されたワークWが台に接触したと判定し、それ以外の場合は、ワークWは台に接触していないと判定する。
|(ex-ex0,ey-ey0)|>ε4、または、|ez-ez0|>ε5
動作制御部13が、ワークWの一部(非吸着面)が台に接触したと判定した場合(ステップS212でYES)には、ステップS214に進む。動作制御部13が、ワークWの一部が台に接触点で接触したと判定しなかった場合(ステップS212でNO)には、ステップS210に戻り、ワークWの台への接近を続行する。
(ステップS214)
次に、ステップS214では、動作制御部13が、ワークWの下面と台が全体で接触したかどうかを判定する。ここで、ワークWの下面が台に全体で接触した場合には、吸着パッド112およびワークWの傾きが解消されるため、以下の式が成立する。
|(ex-ex0,ey-ey0)|<ε4
したがって、動作制御部13は、上記式が成立する場合には、ワークWの下面が台に全体で接触したと判定し、それ以外の場合は、ワークWの下面が台に全体では接触していないと判定する。
動作制御部13が、ワークWの下面と台が全体で接触したと判定した場合には(ステップS214でYES)、動作制御部13は吸着パッド112の傾き制御を完了し、上記で説明した押込量制御に移行する。動作制御部13が、ワークWと台が全体で接触したと判定しなかった場合(ステップS14でNO)には、ステップS216に進む。
(ステップS216)
ステップS216では、接触点特定部131が、吸着パッド112の変形に基づいて、ワークWにおける台の配置対象面との接触点の位置を特定する。ここで、変形情報取得部113は、<動作例1>のステップS16と基本的に同様の処理を行う。但し、記録したオフセット{ex0,ey0,ez0}を用いて、以下の通り計算する。
θ=arctan((ey-ey0)/(ex-ex0))
上記処理により、ワークWにおける台の配置対象面との接触点が特定されたら、ステップS218へ進む。
(ステップS218)
ステップS218では、動作制御部13は、前記特定された接触点(接触辺)におけるワークWと台の配置対象面との接触を維持したまま、吸着パッド112の傾きを変更する。この時、吸着されているワークWの被吸着面ではない表面と、台の配置対象面とのなす角を減少させるよう、吸着パッド112の傾きを変更する。
ここで、動作制御部13が、基本的に上述した<動作例1>でのステップS18と同じ処理を行い、接触点での接触を維持しながら、ワークWの傾きを変更して吸着パッド112の吸着面を台の表面に合わせる場合の指令速度を求める。
但し、動作制御部13が、記録したオフセット{ex0,ey0,ez0}を用いて、以下の通り記号を読み替えて計算する。
・ez→ez-ez0
・{Pe,φe}:吸着パッド112とワークWの接触点→ワークWと台の接触点
・{FK({P,φ},{P,Pr,θ})→{FK({P,φ},{P+Wh/2,Pr+Wl/2,θ})
ここで、WhはワークWの高さ、WlはワークWの長さであり、FKは<動作例1>でのステップS18のFKと同じ運動学関数である。
したがって、
{P,φ}=IK({Pe,φe},{P,Pr,θ})→
{P,φ}=IK({Pe,φe},{P+Wh/2,Pr+Wl/2,θ})
上記でIKも<動作例1>でのステップS18のIKと同じ運動学関数である。
上記処理により、求められた指令速度にしたがって、動作制御部13が吸着パッド112の傾きを変更する。その後、ステップS220に進む。
(ステップS220)
次に、ステップ220では、動作制御部13が、ワークWの被吸着面ではない表面と台の配置対象面が全体で接触したか否かを判定する。ここで、動作制御部13が、上述のステップS214と同様の処理を行う。
動作制御部13が、ワークWの被吸着面ではない表面と台の配置対象面が全体で接触したと判定した場合(ステップS220でYES)、動作制御部13は吸着パッド112の傾き制御を完了し、吸着を停止しワークを離す。動作制御部13が、ワークWの被吸着面ではない表面と台の配置対象面が全体で接触したと判定しなかった(ステップS220でNO)場合には、動作制御部13はステップS218に戻り、傾き制御を続ける。
上記動作例によれば、動作制御部13が、ワークWの被吸着面ではない表面と台の配置対象面が接触した後、接触点の位置と吸着パッド112の傾きを特定して、接触点での接触を維持したまま、吸着パッド112をワークWの被吸着面ではない表面が台の配置対象面に全体で接触するように吸着パッド112の傾きを変更させる。したがって、精度よく吸着パッド112の姿勢を補正することができ、ワークWを正確な位置にプレースすることができる。また、離したワークWに衝撃が加わること、または離したワークが倒れることを防止することができる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、上述の説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良および変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。説明の便宜上、上述の実施形態と同様の部材に関しては同様の符号を用い、上述の実施形態と同様の点については、適宜説明を省略する。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
以下に、図16~18を用いて、変形例に係る変形計測装置の構成の一例について説明する。
<変形例1>
図16の(a)は、本実施形態の変形例1の変形計測装置1の構成の一例を示す部分拡大図である。図16の(a)の例は、変形計測装置1は2つの吸着パッド112が備え、各吸着パッド112の固定部117が支持体126に対して固定されている。複数の吸着パッド112を備えることによって、対象物61が大きくなっても、十分な吸着力で確実に把持することができる。
<変形例2>
図16の(b)は、本実施形態の変形例2の変形計測装置1の構成の一例を示す部分拡大図である。図16の(b)の例では、変形計測装置1が2つの撮像装置121を備える。複数の撮像装置121を備えることによって、吸着パッド112の可変部118全体の変形量を計測することができ、X軸およびY軸に関して吸着パッド112が傾いている方向を正確に特定することができる。それゆえ、吸着パッド112と対象物とが接触しているか否かをより精度よく検出することができる。
<変形例3>
図17は、本実施形態に係る変形計測装置の変形例3の概略構成の一例を示すブロック図である。図17の例は、変形計測装置1がマニピュレータ速度減算指令値計算部(変形情報取得部)113を備え、マニピュレータ速度減算指令値計算部113が変形量変化速度計算部36と定数ゲイン乗算部37とを備える。なお。変形量変化速度計算部36は、マニピュレータ速度減算指令値計算部113ではなく画像処理部119に含まれていてもよい。
変形量変化速度計算部36は、変形量特定部124で特定された変形量を時間微分して変形量の変化速度を算出する。変形量変化速度計算部36は、定数ゲイン乗算部37に変形量の変化速度を出力する。
定数ゲイン乗算部37は、変形量変化速度計算部36で算出された変形量の変化速度(例えば吸着パッドの吸着面の角速度)に定数を乗ずることによって、減速値を算出する。定数ゲイン乗算部37は、減速値をマニピュレータ制御部13に出力する。
マニピュレータ制御部(動作制御部)13は、対象物を搬送するための吸着パッド112の目標移動速度を有している。マニピュレータ制御部13は、目標移動速度から減速値を減算することにより、指令速度を得る。マニピュレータ制御部13は、指令速度でマニピュレータの手先(吸着パッド112)を移動させるよう、マニピュレータ部111を制御する。吸着パッド112の変形量の変化速度を減衰させるようにロボットアームの手先速度を変化させることによって、吸着パッド112の振動(対象物の振動)を抑制することができる。
同様に、マニピュレータ制御部13は、変形量の変化速度に基づいて、変形量の変化速度を減少させるように、吸着パッド112の傾きを変更してもよい。吸着パッド112の傾きを変更することによって、吸着パッド112の振動を制御することができる。吸着パッド112の傾きを制振制御に利用することによって、搬送停止時の位置決め時間が最小化され、搬送処理時間(搬送タクトタイム)を短縮することができる。
図18は、本実施形態に係る変形計測装置の変形例3の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112を対象物61に接近させる。図10の(a)の例は、ステップS201を示す。次に、ステップS202において、吸着パッド112が対象物61に接触しているか否かを判定する。吸着パッド112が対象物61に接触しているか否かは吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が閾値以上であれば、吸着パッド112が対象物61に接触していると判定する。吸着パッド112が対象物61に接触していると判断した場合(ステップS202でYES)、吸着パッド112を対象物61に吸着させる(ステップS203)。図10の(b)の例は、ステップS203を示す。吸着パッド112が対象物61に接触していないと判断した場合(ステップS202でNO)、ステップS201~S202の処理を再度実行する。
ステップS204において、マニピュレータ制御部13は、マニピュレータ部111に対象物61を持ち上げさせる。図10の(c)の例は、ステップS204を示す。次に、ステップS205において、対象物61の持ち上げに成功したか否かを判定する。対象物61の持ち上げに成功したか否かは、吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が別の閾値以上であれば、対象物61の持ち上げに成功したと判定する。対象物61の持ち上げに成功したと判断した場合(ステップS205でYES)、対象物61を目的の位置まで搬送する(ステップS206)。図10の(d)の例は、ステップS206を示す。対象物61の持ち上げに失敗したと判断した場合(ステップS205でNO)、ステップS204~S205の処理を再度実行する。
ステップS207において、マニピュレータ制御部13は、搬送中の吸着パッド112に振動が発生しているか否かを判定する。マニピュレータ制御部13は、吸着パッド112の変形量の変化速度が別の閾値以上であれば、搬送中の吸着パッド112に振動が発生していると判定する。搬送中の吸着パッド112に振動が発生していないと判断した場合(ステップS207でYES)、対象物61の傾きを変更せずに対象物61を目的の位置まで搬送する(ステップS208)。搬送中の吸着パッド112に振動が発生していると判断した場合(ステップS207でYES)、吸着パッド112の傾きを制御する(ステップS212)。そして、ステップS207の処理を再度実行する。
ステップS209において、マニピュレータ制御部13は、マニピュレータ部111に対象物61を目的の位置に降ろさせる。図10の(e)の例は、ステップS209を示す。次に、ステップS210において、対象物61が目的の位置に接触しているか否かを判定する。対象物61が目的の位置に接触しているか否かは、吸着パッド112の可変部118の変形量により判定することができる。マニピュレータ制御部13は、変形量が別の閾値以上であれば、対象物61が目的の位置に接触していると判定する。対象物61が目的の位置に接触していると判断した場合(ステップS210でYES)、吸着パッド112の吸着を解除する(ステップS211)。図10の(f)の例は、ステップS210でYESの場合を示す。対象物61が目的の位置に接触していないと判断した場合(ステップS210でNO)、ステップS209~S210の処理を再度実行する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
変形計測装置1の制御ブロック(特に画像処理部119、画像取得部120、特徴点特定部123、変形量特定部124、マニピュレータ制御部13、マニピュレータ速度減算指令値計算部113、変形量変化速度計算部36、および定数ゲイン乗算部37)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、変形計測装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 変形計測装置
2 搬送部
3 バッテリー
5 コントローラ
11 ロボットアーム
12 真空ポンプ
13 マニピュレータ制御部(動作制御部)
14 対象物情報取得部
15 配置情報取得部
21 負圧制御部
22 無人搬送車
36 変形量変化速度計算部
37 定数ゲイン乗算部
61、W 対象物(ワーク)
100 移動吸着装置
111 マニピュレータ部
112 吸着パッド
113 マニピュレータ速度減算指令値計算部
115 異常判定部
117 固定部
118 可変部
119 画像処理部
120 画像取得部
121 撮像装置
123 特徴点特定部
124 変形量特定部
126 支持体
131 接触点特定部
151 格子状の模様
152~155 円状の模様
211 アナログ信号出力部
221 搬送制御部

Claims (8)

  1. 負圧により対象物を吸着する吸着パッドであって、
    支持体に対して固定される固定部と、
    前記負圧によって変形する可変部とを備え、
    前記可変部における、変形に応じて前記固定部に対する位置が変化する互いに離間した複数の箇所に、光学的に識別可能な模様が形成されており、
    前記模様は、前記複数の箇所に渡って連続している模様である、または、前記複数の箇所のそれぞれに形成された複数の模様である、吸着パッドと、
    前記可変部を撮像した画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像データに含まれる前記模様から、前記可変部における前記複数の箇所に対応する前記画像データにおける複数の特徴点を特定する特徴点特定部と、
    前記複数の特徴点から、前記可変部における前記複数の箇所の変形量を特定する変形量特定部とを備える、変形計測装置。
  2. 前記模様は、格子状の模様である、請求項1に記載の変形計測装置
  3. 1つの視点から視認可能な、前記可変部における前記複数の箇所に、マーカーが形成されている、請求項1に記載の変形計測装置
  4. 前記吸着パッドの側方から見たときに、前記可変部における互いに離間した少なくとも3つの箇所に、マーカーが形成されている、請求項1に記載の変形計測装置
  5. 前記模様は、前記可変部における、前記対象物と接触する部位に隣接して形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の変形計測装置
  6. 前記可変部はベローズ形状である、請求項1から5のいずれか一項に記載の変形計測装置
  7. 前記模様は、再帰性反射材で形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の変形計測装置
  8. 前記吸着パッドの側方に配置され、前記可変部を撮像する撮像装置を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の変形計測装置。
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