JP7188544B2 - 後方監視装置 - Google Patents

後方監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7188544B2
JP7188544B2 JP2021191711A JP2021191711A JP7188544B2 JP 7188544 B2 JP7188544 B2 JP 7188544B2 JP 2021191711 A JP2021191711 A JP 2021191711A JP 2021191711 A JP2021191711 A JP 2021191711A JP 7188544 B2 JP7188544 B2 JP 7188544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
vehicle
line segment
predetermined
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021191711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022024141A (ja
Inventor
紀之 斎藤
琢也 上撫
巌 泉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2018063556A external-priority patent/JP7035712B2/ja
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021191711A priority Critical patent/JP7188544B2/ja
Publication of JP2022024141A publication Critical patent/JP2022024141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7188544B2 publication Critical patent/JP7188544B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両の後方に位置する物標が所定の制御条件を満たした場合、乗員が左側ドア及び右側ドアの少なくとも一方のドアの開放操作を行わないようにするための事前制御を行う後方監視装置(後方監視機能付き車両制御装置)に関する。
従来から、車両が停止している期間に車両の後方から接近してくる物標(移動体)を検出した場合に車両の乗員に警告を行う後方監視装置(以下、「従来装置」と称呼する。)が知られている(特許文献1を参照。)。この警告によって、車両の乗員は、物標が後方から接近することを認識することができる。これによって、物標が後方から車両に接近しつつある場合に、乗員がドアの開放操作を行う可能性を低減できる。
より詳細には、従来装置は、センサを用いて車両の後方から接近してくる物標を検出する。次いで、従来装置は、当該物標と車両との間の距離、当該物標の移動速度及び当該物標の移動方向に基いて、当該物標の危険度を評価する。そして、従来装置は、危険度が所定の危険度以上である場合、警告を発する。
特開2002-22828号公報(段落0002、0009及び0010等を参照。)
一般に、車両は左ドア及び右ドアを備える。仮に、後方監視装置が、停止している車両の後方から当該車両に接近してくる物標があるか否かのみを判定していると、左右の何れか一方のドアを開けられる場合であっても、左右両方のドアを開けてはいけない旨の警告を発せざるを得ない。そのため、降車を行おうとしている乗員は不便さを感じる虞がある。これに対し、後方監視装置が、車両の後方から接近してくる物標が左ドアに接触する可能性が高いのか右ドアに接触する可能性が高いのかを判定することができれば、物標が接触する可能性が高い側のドアのみを開いてはいけない旨の警告を発生することができる。
そこで、発明者は以下に述べる検討用後方監視装置について検討した。この検討用監視装置は、物標が左側仮想線分に到達すると予測される場合、左側ドアに接触する可能性が高いと判定して乗員が左側ドアの開放操作を行わないようにするための左側事前制御(例えば、警告)を行う。なお、左側仮想線分は、「車両の後端の車幅方向の中央部」と「車両の後端の左端部から車幅方向左側に所定距離だけ離れた位置」とを結ぶ仮想線分である。これに対して、物標が右側仮想線分に到達すると予測される場合、このような後方監視装置は、右側ドアに接触する可能性が高いと判定して乗員が右ドアの開放操作を行わないようにするための右側事前制御(例えば、警告)を行う。なお、右側仮想線分は、上記中央部と「車両の後端の右端部から車幅方向右側に所定距離だけ離れた位置」とを結ぶ仮想線分である。
ところで、ある種の物標(特に、オートバイ及び自転車等を含む二輪車)は、車両の真後ろであり且つ車両に相当近づいた領域において急激な進路変更を行った後に車両側面の極近傍領域を通過する可能性がある。このような挙動を示す物標は、急激な進路変更を開始するまで、車両の左側の極近傍領域を通過するのか、車両の右側の極近傍領域を通過するのかについて判断することが困難である。このため、急激な進路変更が行われる時点より前の期間において、このような物標が到達すると予測される仮想線分が交互に入れ替わる。従って、検討用後方監視装置は物標が通過する側のドアに対する事前制御を頻繁に切り替えてしまい、その結果、物標が通過する側のドアが開けられてしまう可能性がある。
本発明は前述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、「停止している車両の後方から当該車両に接近し、その後、当該車両の側面の近傍領域を通過する物標」に対してより適切な事前制御を行うことができる後方監視装置を提供することにある。
本発明の後方監視装置(以下、「本発明装置」とも呼称する。)は、
左側ドア(LFD、LRD)と右側ドア(RFD、RRD)とを備える車両に適用され、
前記車両の後方に位置する物標の前記車両に対する位置を検出する物標検出部(21L,21R,20,10及びステップ502)と、
前記車両が停止している期間において(ステップ503「Yes」)、前記物標が所定の制御条件を満たす場合(ステップ514「Yes」、ステップ516「Yes」及びステップ518「Yes」)、前記車両の乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの少なくとも一方のドアの開放操作を行わないようにするための事前制御(ステップ524、ステップ526及びステップ536乃至ステップ540)を実施する制御部(31,32,33LF,33RF,33LR,33RR及び10)と、を備え、
前記制御部は、
前記物標の位置に基いて、前記物標が、前記車両の後端(RE)の車幅方向(WD)の中央部(CP)から前記車幅方向の左側に第1左所定距離だけ離れた第1左所定位置(LEP)と、前記第1左所定位置から前記車幅方向の左側に第2左所定距離(αL)だけ離れ且つ前記車両の左側側面よりも前記車幅方向の左側に位置する第2左所定位置(LDP)と、を結ぶ左側仮想線分(LVL)に到達すると予測される場合(ステップ518「Yes」)、前記制御条件の一つである左側制御条件が成立したと判定して前記乗員が前記左側ドアの開放操作を行わないようにするための左側事前制御を前記事前制御として実施し(ステップ540及びステップ542)、
前記物標の位置に基いて、前記物標が、前記中央部から前記車幅方向の右側に第1右所定距離だけ離れた第1右所定位置(REP)と、前記第1右所定位置から前記車幅方向の右側に第2右所定距離(αR)だけ離れ且つ前記車両の右側側面よりも前記車幅方向の右側に位置する第2右所定位置(RDP)と、を結ぶ右側仮想線分(RVL)に到達すると予測される場合(ステップ516「Yes」)、前記制御条件の一つである右側制御条件が成立したと判定して前記乗員が前記右側ドアの開放操作を行わないようにするための右側事前制御を前記事前制御として実施し(ステップ536及びステップ538)、
前記物標の位置に基いて、前記物標が、前記第1左所定位置と前記第1右所定位置とを結ぶ中央仮想線(CVL)に到達すると予測される場合(ステップ514「Yes」)、前記制御条件の一つである両側制御条件が成立したと判定して前記乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの両方の開放操作を行わないようにするための両側事前制御を前記事前制御として実施する(ステップ524及びステップ526)、
ように構成されている。
物標が、車両の真後ろから車両に接近し、車両との距離が比較的短くなったときに左側又は右側へ急激な進路変更を行い、車両の側面の極近傍領域を通過する場合であっても、急激な進路変更を行う前までは当該物標は中央仮想線分に到達すると予測される可能性が高い。このため、本発明装置は、物標が急激な進路変更を行う前までは両側事前制御を行う可能性が高い。これによって、物標が急激な進路変更を行う前までは乗員が両側のドアを開けてしまう可能性を低下させることができ、物標が通過する側のドアを乗員が開けてしまう可能性を低下させることができる。
更に、急激な進路変更を行った後の物標は、左側仮想線分及び右側仮想線分のうち当該物標が通過する側の仮想線分に到達すると予測される可能性が高い。このため、本発明装置は、急激な進路変更を行った後では、左側事前制御及び右側事前制御のうち当該物標が接触する可能性が高い側のみに対して事前制御を行う可能性が高い。よって、急激な進路変更を行った後において、左右両方のドアに対する事前制御が継続しない可能性が高い。これによって、乗員が不便さを感じる可能性を低減させることができる。
本発明の一態様において、
前記制御部は、
所定時間が経過する毎に、前記物標検出部が検出した物標の位置を取得し(ステップ502)、
前記物標と同一と識別される物標が現時点及び過去の時点において所定回数以上検出されている場合(ステップ522「Yes」)、当該物標の現在の位置及び当該物標の位置の履歴に基いて、前記物標の移動方向を予測し(ステップ528)、
前記物標の現在位置から前記移動方向に沿って伸びる予測移動線(PL)が前記左側仮想線分と交差する場合(ステップ730「No」)、前記左側制御条件が成立したと判定し(ステップ518「Yes」)、
前記予測移動線が前記右側仮想線分と交差する場合(ステップ730「Yes」)、前記右側制御条件が成立したと判定し(ステップ516「Yes」)、
前記予測移動線が前記中央仮想線分と交差する場合(ステップ720「Yes」)、前記両側制御条件が成立したと判定し(ステップ514「Yes」)、
ように構成されている。
物標の現在位置から物標の移動方向に沿って伸びる予測移動線が交差する仮想線分に基いて、物標が到達する仮想線分を予測するので、物標が到達する仮想線分をより正確に予測できる。これによって、正確に予測された仮想線分に対応する事前制御が実施されるため、物標が接触する可能性が高い方のドアを乗員が開ける可能性を低下させることができる
本発明の一態様において、
前記制御部は、
前記物標が、前記第1左所定位置から前記車両の後方側に伸びる第1左所定線分(LEL)と前記第2左所定位置から前記車両の後方側に伸びる第2左所定線分(LDL)との間の左側領域(LA)に位置するとの条件を含む所定の左領域条件が成立したときに(ステップ615「Yes」)前記左側制御条件が成立したと判定し(ステップ518「Yes」)、
前記物標が、前記第1右所定位置から前記車両の後方側に伸びる第1右所定線分(REL)と前記第2右所定位置から前記車両の後方側に伸びる第2右所定線分(RDL)との間の右側領域(RA)に位置するとの条件を含む所定の右領域条件が成立したときに(ステップ610「Yes」)前記右側制御条件が成立したと判定し(ステップ516「Yes」)、
前記物標が、前記第1左所定線分と前記第1右所定線分との間の中央領域(CA)に位置するとの条件を含む所定の中央領域条件が成立したときに(ステップ605「Yes」)前記両側制御条件が成立したと判定する(ステップ514「Yes」)、
ように構成されている。
これによって、物標がどの領域に位置するかに基いて、物標が到達する仮想線分を予測するので、物標が到達する仮想線分の予測するための処理の負荷を軽減することができる。
本発明の一態様において、
所定時間が経過する毎に、前記物標検出部が検出した物標の位置を取得し(ステップ502)、
前記物標と同一と識別される物標が現時点及び過去の時点において所定回数以上検出されている場合(ステップ522「Yes」)、
当該物標の現在の位置及び当該物標の位置の履歴に基いて、前記物標の移動方向を予測し(ステップ528)、
前記物標の現在位置から前記移動方向に沿って伸びる予測移動線(PL)が前記左側仮想線分と交差する場合(ステップ730「No」)、前記左側制御条件が成立したと判定し(ステップ518「Yes」)、
前記予測移動線が前記右側仮想線分と交差する場合(ステップ730「Yes」)、前記右側制御条件が成立したと判定し(ステップ516「Yes」)、
前記予測移動線が前記中央仮想線分と交差する場合(ステップ720「Yes」)、前記両側制御条件が成立したと判定し(ステップ514「Yes」)、
前記物標と同一と識別される物標が現時点及び過去の時点において所定回数以上検出されていない場合(ステップ522「No」)、
前記物標が、前記第1左所定位置から前記車両の後方側に伸びる第1左所定線分(LEL)と前記第2左所定位置から前記車両の後方側に伸びる第2左所定線分(LDL)との間の左側領域(LA)に位置するとの条件を含む所定の左領域条件が成立したときに(ステップ615「Yes」)前記左側制御条件が成立したと判定し(ステップ518「Yes」)、
前記物標が、前記第1右所定位置から前記車両の後方側に伸びる第1右所定線分(REL)と前記第2右所定位置から前記車両の後方側に伸びる第2右所定線分(RDL)との間の右側領域(RA)に位置するとの条件を含む所定の右領域条件が成立したときに(ステップ610「Yes」)前記右側制御条件が成立したと判定し(ステップ516「Yes」)、
前記物標が、前記第1左所定線分と前記第1右所定線分との間の中央領域(CA)に位置するとの条件を含む所定の中央領域条件が成立したときに(ステップ605「Yes」)前記両側制御条件が成立したと判定する(ステップ514「Yes」)、
ように構成されている。
物標の移動方向は当該物標と同一と識別される物標の位置の履歴に基いて予測されるので、当該同一と識別される物標が過去に検出されている数が所定回数以上に渡って検出されていれば、当該物標の移動方向の予測精度は高くなる。このため、同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出されていない場合の予測精度は、当該同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出されている場合に比べて低くなる可能性は高い。物標の移動方向の誤差は、物標の位置の誤差に比べて、物標が到達する仮想線分の予測に与える影響が大きい。同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出されるまでは、物標がどの領域に位置するかに基いて、物標が到達する仮想線分を予測する。これによって、同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出される前までの期間(即ち、物標の移動方向の予測精度が低い期間)であっても、物標が到達する仮想線分を正確に予測できる。更に、同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出された後、物標の移動方向の予測精度が高くなるため、予測移動線が交差する仮想線分に基いて物標が到達する仮想線分を予測する。これによって、同一と識別される物標が所定回数以上に渡って検出された後においては、物標が到達する仮想線分を更に正確に予測できる。
本発明の一態様において、
前記制御部は、
前記左側制御条件と前記右側制御条件との両方が成立した場合、前記両側制御条件が成立したと判定する(ステップ514「Yes」)、
ように構成されている。
これによって、本発明装置は、左側仮想線分に到達すると予測される物標と右側仮想線分に到達すると予測される物標とが存在する場合、両側側のドアを乗員が開けてしまう可能性を低下させることができ、これらの物標と接触する可能性を低下させることができる。
なお、上記説明においては、発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る後方監視装置(本監視装置)の概略システム構成図である。 図2は、図1に示した後方レーダセンサの取付位置及び検出範囲の説明図である。 図3は、物標が後方から接近してくる場合の本監視装置の作動の概要を説明するための図である。 図4は、図3に示した例で本監視装置が行う制御のタイムチャートである。 図5は、図1に示した制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図6は、図5に示したルーチンの領域判定処理にて、制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図7は、図5に示したルーチンの交差判定処理にて、制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
本発明の実施形態に係る後方監視装置(以下、「本監視装置」と称呼される場合がある。)は、車両に適用される。本支援装置は、図1に示すように、制御ECU10及びレーダECU20を備えている。これらのECUは一つのECUに統合されてもよい。
これらのECUは、それぞれ、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electronic Control Unit)であり、図示しないCAN(Controller Area Network)を介して図示しない他のECUと相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェースI/F等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。
レーダECU20は、後方レーダセンサ(左後方レーダセンサ)21L及び後方レーダセンサ(右後方レーダセンサ)21Rに接続されている。図2に示すように、後方レーダセンサ21Lは車両の後端REの左端部LEPに取り付けられ、後方レーダセンサ21Rは車両の後端REの右端部REPに取り付けられる。なお、後方レーダセンサ21L及び21Rを個々に区別する必要がない場合、これらを「後方レーダセンサ21」と称呼する。
左端部LEPは、後端REの中央部CPから車幅方向WD左側に車幅Wの半分(W/2)(以下、「第1左所定距離」と称呼する場合もある。)だけ離れて位置する。右端部REPは、中央部CPから車幅方向WD右側に車幅の半分(W/2)(以下、「第1右所定距離」と称呼する場合もある。)だけ離れて位置する。
後方レーダセンサ21は、周知であって、準ミリ波帯の電波(以下、「準ミリ波」とも称呼される。)を検出範囲に向けて送信し、検出範囲内に存在する物標によって反射された準ミリ波(反射波)を受信する。そして、後方レーダセンサ21は、準ミリ波を送信してから当該準ミリ波の反射波を受信するまでの時間、反射波の方位、及び、送信した準ミリ波と受信した反射波との位相差等を含む送受信データを、所定時間が経過する毎に、レーダECU20に送信する。
図2に示すように、後方レーダセンサ21Lが物標を検出できる領域(検出領域)は、右境界線RBL1から左境界線LBL1までの扇形の領域である。右境界線RBL1と左境界線LBL1とがなす角θ1の2等分線である検出軸CL1は、左端部LEPから車両の左後方へ延びている。よって、後方レーダセンサ21Lは、主として車両の左後方に位置する物標を検出する。
同様に、後方レーダセンサ21Rの検出領域は、右境界線RBL2から左境界線LBL2までの扇形の領域である。右境界線RBL2と左境界線LBL2とがなす角θ2の2等分線である検出軸CL2は、右端部REPから車両の右後方へ延びている。よって、後方レーダセンサ21Rは、主として車両の右後方の物標を検出する。
図2から理解されるように、後方レーダセンサ21L及び21Rのそれぞれの検出領域は、車両の真後ろの領域をカバーしている。よって、後方レーダセンサ21L及び21Rは車両の真後ろに位置する物標も検出できる。なお、後方レーダセンサ21Lの検出領域及び後方レーダセンサ21Rの検出領域は車両の真後ろにおいて重複している。
図1を再び参照すると、レーダECU20は、所定時間が経過する毎に後方レーダセンサ21から送信されてくる送受信データに基いて、物標の「縦距離及び横距離」を算出する。縦距離は、車両(車体後端部)から物標までの車両前後軸LDの方向(図2を参照。)における距離である。横距離は、車両前後軸LDに直交する方向である車幅方向WD(図2を参照。)の車両中央部からの車幅方向WDにおける距離(横距離)である。即ち、レーダECU20は、物標の車両に対する位置を特定(取得)する。更に、レーダECU20は、後方レーダセンサ21から送信されてくる送受信データに基いて、物標の車両に対する「車両前後軸LDの方向における速度(即ち、物標の相対速度)」を取得する。なお、レーダECU20は、物標が車両に近づいてくる場合その物標の相対速度を正の速度として算出し、物標が車両から遠ざかる場合その物標の相対速度を負の速度として算出し、物標が車両に対して静止している場合その物標の相対速度を「0」として算出する。
本支援装置は、上述した「制御ECU10、レーダECU20及び後方レーダセンサ21」の他に、車輪速センサ22、表示器31、スピーカ32、左前ロック制御モータ33LF、右前ロック制御モータ33RF、左後ロック制御モータ33LR及び右後ロック制御モータ33RRを備えている。これらは、制御ECU10に接続されている。なお、これらは、制御ECU10以外のECUに接続されていてもよい。この場合、制御ECU10は、これらが接続されたECUからこれらからの信号を受信したり、これらが接続されたECUにこれらに対する信号(駆動信号及び指示信号等)を送信したりする。左前ロック制御モータ33LF、右前ロック制御モータ33RF、左後ロック制御モータ33LR及び右後ロック制御モータ33RRを個々に区別する必要がない場合、これらのモータを「ロック制御モータ33」と称呼する。更に、これらは、「施錠部」と称呼される場合もある。
車輪速センサ22は、車両の車輪毎に設けられ、各車輪が所定角度回転する毎に一つのパルス信号(車輪パルス信号)を発生させる。制御ECU10は、各車輪速センサ22から送信されてくる車輪パルス信号の単位時間におけるパルス数を計測し、その計測したパルス数に基いて各車輪の回転速度(車輪速度)を演算する。制御ECU10は、各車輪の車輪速度に基いて車両の速度を示す車速Vsを演算する。車速Vsは、例えば、4つの車輪の車輪速度の平均値である。
表示器31は、制御ECU10から表示信号を受信し、その表示信号が示す表示情報を車両のフロントガラスの一部の領域(表示領域)に表示するヘッドアップディスプレイ(以下、「HUD」と呼称する。)である。なお、表示器31は、車両の乗員が視認可能な位置に設けられた単数又は複数の液晶ディスプレイであってもよい。
スピーカ32は、制御ECU10から警告音の出力指示である出力信号を受信した場合、受信した出力信号に応答して警告音を出力する。
左前ロック制御モータ33LFは、左前ドアLFDの内部に配設されている。左前ドアLFDは、乗員によるドア開放操作により回動し車体の左方に開放される。
右前ロック制御モータ33RFは、右前ドアRFDの内部に配設されている。右前ドアRFDは、乗員によるドア開放操作により回動し車体の右方に開放される。
左後ロック制御モータ33LRは、左後ドアLRDの内部に配設されている。左後ドアLRDは、乗員によるドア開放操作により回動し車体の左方に開放される。
右後ロック制御モータ33RRは、右後ドアRRDの内部に配設されている。右後ドアRRDは、乗員によるドア開放操作により回動し車体の右方に開放される。
各ロック制御モータ33は、ロック方向及び当該ロック方向と反対方向のアンロック方向に回転可能である。各ロック制御モータ33がロック方向に回転して所定のロック位置に達した場合、当該ロック制御モータ33が設けられたドアはロック(施錠)される。乗員はロックされたドアを開くためのドア開放操作を行なっても、当該ドアは開かない。一方、各ロック制御モータ33がアンロック方向に回転して所定のアンロック位置に達した場合、当該ロック制御モータ33が設けられたドアはアンロック(解錠)される。乗員はアンロックロックされたドアを開くためのドア開放操作を行うことにより当該ドアを車両外方に開くことができる。
(作動の概要)
次に、図3を参照しながら、本監視装置の作動の概要を説明する。
車両が停止し、車両の乗員が降車しようとするとき、乗員はドアを開ける。乗員は、車両の前方に比べて後方を確認しにくいため、車両の後方から物標が接近している場合にドアを開けてしまう可能性がある。このため、本監視装置は、車両が停止している期間において車両の後方から当該車両に向けて物標が接近している場合、乗員がドアを開けてしまわないように、その旨の警告を行う。このような警告を行う制御は、警告制御又は事前制御と称呼される。この事前制御により、車両の後方から当該車両に向けて物標が接近している場合に乗員がドアを開けてしまう可能性を低下させる。
自転車及び自動二輪車等を含む二輪車は、しばしば、停止している車両の真後ろの領域から車両に接近し、車両との距離が比較的に短くなったときに急激に進路変更を行い、その後、車両側面の近傍領域を通過する(すり抜ける)。本監視装置は、車両の側方且つ後方から進路変更を行うことなく車両側面の近傍領域を通過する物標に対する警告に加え、急な進路変更後に車両側面の近傍領域を通過する物標に対する警告を行えるように、車両の真後ろの領域に位置する物標も監視する。
以上に鑑みて発明者は以下に述べる監視装置(以下、便宜上「検討用監視装置」と称呼する。)について検討した。
検討用監視装置は、図3に示すように、左所定位置LDPと右所定位置RDPとを結ぶ仮想線分を車両の後端REの車幅方向WDの中央部CPで左側仮想線分と右側仮想線分とに予め区分しておく。即ち、左側仮想線分は左所定位置LDPと中央部CPとを結ぶ線分であり、右側仮想線分は右所定位置RDPと中央部CPとを結ぶ線分である。左所定位置LDPは、車両の後端REの左端部LEPから車幅方向WD左側に左所定距離αL(以下、「第2左所定距離αL」と称呼する場合もある。)だけ離れた位置である。同様に、右所定位置RDPは、車両の後端REの右端部REPから車幅方向WD右側に右所定距離αR(以下、「第2右所定距離αR」と称呼する場合もある。)だけ離れた位置である。
そして、検討用監視装置は、物標が左側仮想線分に到達すると予測される場合、左側警告を行い、物標が右側仮想線分に到達すると予測される場合、右側警告を行う。左側警告(左側制御)は後に詳述するように、左側ドア(左前ドアLFD及び左後ドアLRD)の開放操作を乗員にさせないようにするための警告(制御)である。同様に、右側警告(右側制御)は、右側ドア(右前ドアRFD及び右後ドアRRD)の開放操作を乗員にさせないようにするための警告(制御)である。検討用監視装置は、以下の手法を用いて、物標が到達すると予測される仮想線分を決定する。
検討用監視装置は、「その物標の現在位置から、その物標の現在位置における予測される物標の移動方向に伸びる線」を「予測移動線」として算出する。検討用監視装置は、予測移動線が左側仮想線分と交差すると判定するとき、物標が左側仮想線分に到達すると予測し、予測移動線が右側仮想線分と交差すると判定するとき、物標が右側仮想線分に到達すると予測する。
物標(例えば、二輪車)が急激な進路変更を行った後に車両側面の近傍領域を通過する場合を考える。この物標は、例えば、ある時点t1の以前から所定回数以上に渡って検出されており、且つ、時点t1乃至時点t6では図3に示す点t1乃至点t6の場所にそれぞれ位置している物標として検出されていると仮定する。更に、時点t1乃至時点t6における物標の予測移動線は、予測移動線PL1乃至予測移動線PL6のそれぞれとなるように算出されていると仮定する。この例においては、予測移動線PL1は左側仮想線分と交差し、予測移動線PL2は右側仮想線分と交差し、予測移動線PL3は左側仮想線分と交差し、予測移動線PL4乃至PL6のそれぞれは右側仮想線分と交差する。このため、検討用監視装置は、図4の(A)に示すように、時点t1から時点t5までの期間において左側警告(左側制御)と右側警告(右側制御)とを交互に行い、時点t5以降においては右側警告(右側制御)を行う。なお、右側警告と左側警告とが制御周期が経過する毎に交互に実施される期間(図4の(A)における時点t1から時点t5までの期間)は「交互警告(交互制御)期間」と称呼される場合がある。
交互警告期間において左側警告と右側警告とが交互に行われるので、乗員は、左側のドアLFD及びLRD並びに右側のドアRFD及びRRDのいずれの側のドアを開けてはいけないのかを即座に把握できない。更に、左側警告と右側警告とが交互に行われるので、警告自体に対する乗員の信頼性も低下していく。このため、乗員は、物標が通過する側のドアを開けてしまう可能性がある。
本監視装置は、検討用監視装置の上述した課題を以下のように解決した。即ち、本監視装置は、左所定位置LDPと右所定位置RDPとを結ぶ仮想線分を、図3に示す「左側仮想線分LVL、中央仮想線分CVL及び右側仮想線分RVL」の三つの線分に予め区分しておく。左側仮想線分LVLは左所定位置LDPと左端部LEPとを結ぶ仮想線分である。右側仮想線分RVLは右所定位置RDPと右端部REPとを結ぶ仮想線分である。中央仮想線分CVLは左端部LEPと右端部REPとを結ぶ仮想線分である。
本監視装置は、予測移動線PLが左側仮想線分LVLと交差するとき、物標が左側仮想線分LVLに到達すると予測して左側警告を行う。本監視装置は、予測移動線PLが右側仮想線分RVLと交差するとき、物標が右側仮想線分RVLに到達すると予測して右側警告を行う。更に、本監視装置は、予測移動線PLが中央仮想線分CVLと交差するとき、物標が中央仮想線分CVLに到達すると予測して両側警告を行う。両側警告(両側制御)は、左側のドア及び右側のドアの何れをも乗員が開けないようにするための警告(制御)である。
前述した図3に示す例では、本監視装置は、図4の(B)に示すように、時点t1から時点t5までの期間において両側警告を行い、時点t5以降に右側警告を行う。
時点t1乃至t5の期間においては、物標が、車両右側面の近傍領域を通過するのか、車両の左側面の近傍領域を通過するのか、それとも、車両の後方で停止して車両側面の近傍領域を通過しないのか、の何れであるかを判断することができない。本監視装置は、この期間では両側警告を行う。このため、乗員は、両側のドアを開けてはいけないことを明確に把握できる。よって、物標が車両の側方の近傍領域を通過する場合に、乗員がその物標が通過する側のドアを開けてしまう可能性を低下させることができる。
(具体的作動)
制御ECU10のCPUは、図5にフローチャートにより示したルーチンを所定時間Δtが経過する毎に実行する。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図5のステップ500から処理を開始し、ステップ502に進んでレーダECU20から物標情報を取得する。この物標情報は、後方レーダセンサ21が検出した物標の位置に関する情報(縦距離及び横距離)及び相対速度等を含む。そして、CPUは、ステップ503に進み、車輪速センサ22からのパルス信号に基いて車速Vsを取得し、取得した車速Vsが「0」であるか否かを判定する。
車速Vsが「0」でない場合、即ち、車両が停止していない場合、CPUは、ステップ503にて「No」と判定し、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、車速Vsが「0」である場合、即ち、車両が停止している場合、CPUは、ステップ503にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ504及びステップ506の処理を順に行なう。なお、以下においては、車両は停止し続けている(即ち、車速Vsが「0」であり続ける)と仮定して説明を続ける。
ステップ504:CPUは、ステップ502にて取得した物標情報に含まれる位置に関する情報に基いてその位置が特定(検出)される物標(以下、「今回物標」と称呼する。)のうちから、一の物標を対象物標(即ち、処理対象となる物標)として選択する。なお、以下においては、今回物標は一つのみであり、従って、対象物標も一つのみであると仮定して説明を続ける。
ステップ506:CPUは、「前回検出された物標」の中に対象物標と同一の物標であると識別される物標が存在するか否かを判定する。前回検出された物標は、CPUが現時点から所定時間Δt前に本ルーチンを実行したときに物標情報に基いて位置が特定されていた物標であり、以下、「前回物標」と称呼する。
ステップ506の処理を詳細に説明する。
対象物標が今回初めて検出(特定)された物標であるとCPUが認識した場合、CPUは、「前回物標は、所定時間Δtの間に、前回の位置から、前回検出された相対速度にて車両前後軸LDの方向に移動する。」と仮定して、当該前回物標の現時点における縦距離を予測(計算)する。その後、CPUは、対象物標の縦距離が「予測した前回物標の縦距離を基準にした所定縦距離範囲」内にあるか否か、及び、対象物標の横距離が「前回物標の横距離を基準にした所定横距離範囲」内にあるか否か、を判定する。そして、対象物標の縦距離が所定縦距離範囲内にあり且つ対象物標の横距離が所定横距離範囲内にあれば、その前回物標は対象物標と同一の物標であると判定する。この場合、CPUは、その前回物標が対象物標と同一の物標である旨をRAMに記憶する。
一方、対象物標に対して当該対象物標と同一の物標としてRAMに記憶されている前回物標が存在している場合、CPUは、「当該前回物標が特定(検出)された時点よりも更に所定時間Δt前に検出された物標(前々回物標)」が当該前回物標と同一の物標であるとしてRAMに記憶されているか否かを判定する。
そのような前々回物標がRAMに記憶されていなければ、CPUは対象物標が今回初めて検出(特定)された物標であると認識している場合と同様の上述した処理を行なうことにより、対象物標と同一の物標と判定できる前回物標が存在しているか否かを判定する。
これに対し、そのような前々回物標がRAMに記憶されている場合、CPUは、同一の物標として判定されている「前々回物標及び前回物標」のそれぞれの位置に基いて、前回物標の移動方向及び移動速度を算出する。そして、CPUは、「前回物標が、所定時間Δtの間に、前回の位置から、前回物標の移動方向に沿って、前回物標の移動速度で移動した、と仮定したときの前回物標の位置(現時点における位置)」を「予測位置」として計算する。次いで、CPUは、対象物標の位置が「予測位置から所定範囲内」であるか否かを判定する。即ち、CPUは、対象物標の位置が予測位置と実質的に一致していると見做せるか否かを判定する。CPUは、対象物標の位置が「予測位置から所定範囲内」であると判定した場合、前回物標は対象物標と同一の物標であると判定(認識)し、その旨をRAMに記憶する。
CPUは、上述したような処理を前回物標の総て(現時点から所定時間Δt前の時点において特定されていた総ての物標)に対して行う。
ここでは、対象物標が初めて検出されており(即ち、対象物標と同一の物標が現時点から所定時間Δt前の時点において特定されておらず)、従って、当該対象物標と同一の物標であると判定できる前回物標が存在しないと仮定する。この場合、CPUは、ステップ506にて「No」と判定し、ステップ510に進んで領域判定処理を実行する。領域判定処理は、対象物標が左側領域LA、中央領域CA及び右側領域RAの何れの領域に位置しているか、及び、対象物標がこれらの領域の何れにも位置していないか否か、を判定する処理である。領域判定処理は、対象物標が、仮想線分LVL、CVL及びRVLの何れに到達するのかを予測するための処理である。
図3に示すように、左側領域LA、中央領域CA及び右側領域RAは以下のように規定されている。
左側領域LAは、左端部線分LELと左所定線分LDLとの間の領域である。
中央領域CAは、左端部線分LELと右端部線分RELとの間の領域である。
右側領域RAは、右端部線分RELと右所定線分RDLとの間の領域である。
ここで、
左端部線分LELは、左端部LEPから車両前後軸LDと平行に車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる線分である。
左所定線分LDLは、左所定位置LDPから車両前後軸LDと平行に車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる線分である。
右端部線分RELは、右端部REPから車両前後軸LDと平行に車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる線分である。
右所定線分RDLは、右所定位置RDPから車両前後軸LDと平行に車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる線分である。
CPUは、図5に示すステップ510に進むと、図6のステップ600から処理を開始してステップ603に進む。ステップ603にて、対象物標の相対速度が「0」より大きいか否かを判定する。
対象物標の相対速度が「0」以下である場合、即ち、対象物標が車両に対して静止しているか車両から遠ざかる場合、CPUは、ステップ603にて「No」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
一方、対象物標の相対速度が「0」よりも大きい場合、即ち、対象物標が車両に対して近づく場合、CPUは、ステップ603にて「Yes」と判定し、ステップ605に進む。
ステップ605にて、CPUは、対象物標が中央領域CA内に位置するか否かを判定する。ここでは、対象物標の縦距離が所定距離Lthよりも長く、それ故に対象物標が何れの領域LA,CA及びRAにも位置しないと仮定する。この場合、CPUは、ステップ605にて「No」と判定してステップ610に進んで対象物標が右側領域RAに位置しているか否かを判定する。
前述した仮定により、CPUはステップ610にて「No」と判定し、ステップ615に進んで対象物標が左側領域LAに位置しているか否かを判定する。更に、前述した仮定により、CPUは、ステップ615にて「No」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
なお、後述する中央フラグCF、左側フラグLF及び右側フラグRFの値は、図示しないイグニッション・キー・スイッチがオフ位置からオン位置に変更されたときに「0」に設定される。更に、これらのフラグは、図5に示すルーチンの後述するステップ520にて「0」に設定される。前述した仮定により、対象物標が何れの領域LA,CA及びRAにも位置しないため、後述するステップ620乃至ステップ630の何れの処理も実行されない。このため、前述した図6に示すルーチンが終了したとき、何れのフラグも「0」に設定されたままである。
図5に示すステップ512にて、CPUは、総ての今回物標が対象物標として選択されたか否かを判定する。前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、総ての今回物標が対象物標として選択されたので、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定し、ステップ514に進む。
ステップ514にて、CPUは、両側条件が成立しているか否かを判定する。より具体的に述べると、CPUは、以下の条件(1)及び(2)の少なくとも一方が成立している場合、両側条件が成立していると判定する。
条件(1):中央フラグCFの値が「1」に設定されている。
条件(2):左側フラグLFの値が「1」に設定され、且つ、右側フラグRFの値が「1」に設定されている。
前述した「対象物標が何れの領域LA,CA及びRAにも位置しない」という仮定によれば、現時点において何れのフラグも「0」に設定されている。このため、両側条件が成立しないから、CPUは、ステップ514にて「No」と判定し、ステップ516に進んで右側フラグRFの値が「1」に設定されているか否かを判定する。この場合、右側フラグRFの値は「0」であるから、CPUは、ステップ516にて「No」と判定し、ステップ518に進んで左側フラグLFの値が「1」に設定されているか否かを判定する。この場合、左側フラグLFの値は「0」であるから、CPUは、ステップ518にて「No」と判定し、ステップ520に進んで各フラグ(左側フラグLF、中央フラグCF及び右側フラグRF)の値を確認的に「0」に設定し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、何れの警告も何れの側のドアの施錠も実施されない。即ち、何れの事前制御も実施されない。
その後、所定時間Δtが経過してCPUが本ルーチンの処理を再び開始し、ステップ502及びステップ503を経由してステップ504に進んだとき、対象物標を新たに選択してステップ506に進む。この時点において、対象物標と同一の物標であると判定できる前回物標が存在していると仮定する。この場合、CPUは、そのステップ506にて「Yes」と判定し、ステップ522に進む。
ステップ522にて、CPUは、対象物標及び当該対象物標と同一の物標が所定回数(例えば、6以上の偶数回)以上に渡って検出され続けているか否かを判定する。換言すると、CPUは、ある特定の物標が、所定回数以上に渡って連続して検出(特定)され続けているか否かを判定する。
ここでは、対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出されていないと仮定する。この場合、CPUは、ステップ522にて「No」と判定し、ステップ510に進んで領域判定処理を実行する。この場合の対象物標は、所定時間Δtだけ前の時点(図5のルーチンの前回の実行時)に比べて車両に接近しており、車両との距離が所定距離Lth以下となっていると仮定する。
更に、対象物標が中央領域CA内に位置している場合、その対象物標は中央仮想線分CVLに到達する可能性が高い。よって、この場合、CPUは、ステップ603及びステップ605の両ステップにて「Yes」と判定してステップ620に進み、中央フラグCFの値を「1」に設定する。その後、CPUは、ステップ695に進んで図6に示すルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定してステップ514に進む。このとき、中央フラグCFの値が「1」に設定されているので、CPUは、ステップ514にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ524及びステップ526の処理をこの順に実行する。
ステップ524:CPUは、両側警告を実施する。より具体的に述べると、CPUは、両側警告画面を表示器31に表示させるための表示信号を表示器31に送信する。両側警告画面は、左側ドア(左前ドアLFD及び左後ドアLRD)の開放操作及び右側ドア(右前ドアRFD及び右後ドアRRD)の開放操作を乗員にさせないようにするための画面である。更に、CPUは、「左側ドアの開放操作及び右側ドアの開放操作を乗員にさせないようにする両側警告音」をスピーカ32に出力させるための出力信号をスピーカ32に送信する。例えば、両側警告画面及び両側警告音は「物体が接近中です。左右両側のドアを開けないで下さい。」との警告メッセージを含んでいてよい。
ステップ526:CPUは、左前ドアLFD、左後ドアLRD、右前ドアRFD及び右後ドアRRDを自動で施錠する両側施錠を実施する。即ち、CPUは、左側の前後のドア及び右側の前後のドアを自動的にロックする。より具体的に述べると、CPUは、左前ロック制御モータ33LF、左後ロック制御モータ33LR、右前ロック制御モータ33RF及び右後ロック制御モータ33RRそれぞれに施錠用駆動信号を送信する。各ロック制御モータ33は、施錠用駆動信号を受信すると、ロック位置となるまでロック方向に回転することによって、各ドアを施錠する。
そして、CPUは、ステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUが図5のステップ510の処理を実行するために図6のステップ600から処理を開始した時点において、対象物標が右側領域RA内に位置すると仮定する。この場合、対象物標が右側仮想線分RVLに到達する可能性が高いので、CPUは、ステップ603にて「Yes」と判定し、ステップ605にて「No」と判定し、ステップ610にて「Yes」と判定する、そして、CPUはステップ625に進み、右側フラグRFの値を「1」に設定する。その後、CPUは、ステップ695を経由して図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定してステップ514に進む。この場合、右側フラグRFの値は「1」であり、且つ、中央フラグCFの値及び左側フラグLFの値は何れも「0」である。よって、両側条件が成立していないので、CPUはステップ514にて「No」と判定してステップ516に進む。更に、CPUはステップ516にて「Yes」と判定して以下に述べるステップ536及びステップ538の処理をこの順に実行する。
ステップ536:CPUは、右側警告を実施する。より具体的に述べると、CPUは、「右側ドア(右前ドアRFD及び右後ドアRRD)の開放操作を乗員にさせないようにする右側警告画面」を表示器31に表示させるための表示信号を表示器31に送信する。更に、CPUは、「右側ドアの開放操作を乗員にさせないようにする右側警告音」をスピーカ32に出力させるための出力信号をスピーカ32に送信する。例えば、右側警告画面及び右側警告音は「物体が車両の右側面に接近中です。右側のドアを開けないで下さい。」との警告メッセージを含んでいてよい。
ステップ538:CPUは、右前ドアRFD及び右後ドアRRDを自動で施錠する右側施錠を実施する。即ち、CPUは、右側の前後のドアを自動的にロックする。より具体的に述べると、CPUは、右前ロック制御モータ33RF及び右後ロック制御モータ33RRそれぞれに施錠用駆動信号を送信する。
そして、CPUは、ステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
他方、CPUが図5のステップ510の処理を実行するために図6のステップ600から処理を開始した時点において、対象物標が左側領域LA内に位置すると仮定する。この場合、対象物標が左側仮想線分LVLに到達する可能性が高いので、CPUは、ステップ603にて「Yes」と判定し、ステップ605及びステップ610の両ステップにて「No」と判定し、ステップ615にて「Yes」と判定する、そして、CPUはステップ630に進み、左側フラグLFの値を「1」に設定する。その後、CPUは、ステップ695を経由して図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定してステップ514に進む。この場合、左側フラグLFの値は「1」であり、且つ、中央フラグCFの値及び右側フラグRFの値は何れも「0」である。従って、CPUはステップ514及びステップ516の両ステップにて「No」と判定し、ステップ518にて「Yes」と判定して以下に述べるステップ540及びステップ542の処理をこの順に実行する。
ステップ540:CPUは、左側警告を実施する。より具体的に述べると、CPUは、「左側ドア(左前ドアLFD及び左後ドアLRD)の開放操作を乗員にさせないようにする左側警告画面」を表示器31に表示させるための表示信号を表示器31に送信する。更に、CPUは、「左側ドアの開放操作を乗員にさせないようにする左側警告音」をスピーカ32に出力させるための出力信号をスピーカ32に送信する。例えば、左側警告画面及び左側警告音は「物体が車両の左側面に接近中です。左側のドアを開けないで下さい。」との警告メッセージを含んでいてよい。
ステップ542:CPUは、左前ドアLFD及び左後ドアLRDを自動で施錠する左側施錠を実施する。即ち、CPUは、左側の前後のドアを自動的にロックする。より具体的に述べると、CPUは、左前ロック制御モータ33LF及び左後ロック制御モータ33LRそれぞれに施錠用駆動信号を送信する。
そして、CPUは、ステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
その後、適当な時間が経過し、対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出されたと仮定する。この場合、CPUがステップ522に進んだとき、CPUはそのステップ522にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ528乃至ステップ534の処理をこの順に実行してステップ512に進む。
ステップ528:CPUは、対象物標の位置と、対象物標と同一の物標と判定された物標の位置の履歴と、に基いて、対象物標の現時点における移動方向を推定する。
ステップ528をより詳細に説明する。
まず、CPUは、対象物標の位置、及び、対象物標と同一の物標と判定された物標の位置の履歴のうちから時間的に新しい所定数(本例において、偶数である2M個)の位置を選択する。そして、CPUは、選択した所定数(2M個)の物標の位置のうち、「ある時点(時刻ta)の物標の位置」と「当該時点(時刻ta)から所定数の半分の数(M個)に相当する時間(Δt・M)だけ遡った時点(時刻ta-Δt・M)の物標の位置」とをペアリングする。CPUは、この手法に従って、選択した所定数の総ての物標をペアリングする。
その後、CPUは、ペアリングした二つの物標の位置を通る直線をペアの数(M個)だけ計算する。そして、CPUは、選択した所定数の物標の位置の中で、計算した各直線のからの距離が所定距離以内の位置にある物標の数を、各直線毎に計数する。CPUは、その計数された物標の数が最大である直線を選択し、その選択した直線の「対象物標の現時点の位置に向かう方向」を現時点における対象物標の移動方向として推定する。そして、CPUは、対象物標はこの移動方向に沿って将来的に移動し続けると推定する。
なお、CPUは、現時点における対象物標の位置及び象物標と同一の物標と判定された上記選択した所定数の物標の位置に対し、それらの近似直線を例えば最小二乗法により算出し、その直線の「対象物標の現時点の位置に向かう方向」を現時点における対象物標の移動方向として推定してもよい。
ステップ530:CPUは、対象物標の現時点の位置からステップ528にて計算した対象物標の移動方向に伸びる半直線を予測移動線PLとして取得する。
ステップ534:CPUは、仮想線分LVL、CVL及びRVLのうち予測移動線PLが交差する仮想線分を特定する。この処理は、対象物標が仮想線分LVL、CVL及びRVLの何れに到達するかを予測するための交差判定処理である。実際には、CPUはステップ534に進むと、図7にフローチャートで示したサブルーチンを実行する。
即ち、CPUは、ステップ534に進むと、図7のステップ700から処理を開始してステップ705に進む。ステップ705にて、CPUは、図5に示すステップ530にて取得した予測移動線PLが仮想線分LVL、CVL及びRVLの何れかと交差するか否かを判定する。予測移動線PLが何れかの仮想線分と交差する場合、CPUはステップ705にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ710の処理を実行してからステップ715に進む。
ステップ710:CPUは、対象物標の衝突所要時間(time to collision:TTC)を計算する。
衝突所要時間TTCは、対象物標の縦距離を対象物標の相対速度で除することによって計算される。
交差位置が中央仮想線分CVL上に位置する場合の衝突所要時間TTCは、対象物標が車両と衝突すると予測される時点までの時間T1(現時点から衝突予測時点までの時間)と言うことができる。一方、交差位置が左側仮想線分LVL又は右側仮想線分RVL上に位置する場合の衝突所要時間TTCは、車両の側方を通り抜ける可能性のある対象物標が車両に最接近する時点までの時間T2(現時点から最接近予測時点までの時間)と言うことができる。
換言すれば、この衝突所要時間TTCは、対象物標が現時点における相対速度及び移動方向を維持しながら移動した場合において、当該対象物標が「左所定位置LDPと右所定位置RDPとを結ぶ仮想線分」に到達するまでの時間である。
ステップ715:CPUは、ステップ710にて計算した衝突所要時間TTCが所定の閾値時間T1th以下であるか否かを判定する。
衝突所要時間TTCが閾値時間T1th以下である場合、CPUはステップ715にて「Yes」と判定してステップ720に進み、交差位置が中央仮想線分CVL上に位置するか否かを判定する。
交差位置が中央仮想線分CVL上に位置している場合、CPUはステップ720にて「Yes」と判定してステップ725に進み、中央フラグCFの値を「1」に設定する。この結果、中央フラグCFの値が「1」に設定され、右側フラグRF及び左側フラグLFの値は「0」に設定される。その後、CPUは、ステップ795に進んで図7に示すルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUはステップ512にて「Yes」と判定し、更に、この場合には両側条件が成立しているのでステップ514にて「Yes」と判定し、上述した「ステップ524及びステップ526の処理」をこの順に実行する。この結果、両側警告及び両側施錠が実施される。その後、CPUはステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUが図7のステップ720の処理を実行する時点の直前に、対象物標が車両の右側の近傍領域を通過することを目的として急激な右側への進路変更を行ったことにより、交差位置が右側仮想線分RVL上に位置したと仮定する。この場合、CPUは、ステップ720にて「No」と判定してステップ730に進み、交差位置が右側仮想線分RVL上に位置するか否かを判定する。この場合、交差位置が右側仮想線分RVL上に位置するので、対象物標が右側仮想線分RVLに到達する可能性が高い。そのため、CPUはステップ730にて「Yes」と判定してステップ735に進み、右側フラグRFの値を「1」に設定し、その後、ステップ795を経由して図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定し、ステップ514に進む。この場合、右側フラグRFの値が「1」に設定され、その他のフラグCF及びLFの値は「0」に設定されている。このため、両側条件は成立しないので、CPUは、ステップ514にて「No」と判定し、ステップ516に進む。右側フラグRFの値が「1」に設定されているため、CPUは、ステップ516にて「Yes」と判定し、ステップ536にて上述した右側警告を実行する。更に、CPUはステップ538に進み、右側施錠を実施する。そして、CPUは、ステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
他方、CPUが図7のステップ720の処理を実行する時点の直前に、対象物標が車両の左側の近傍領域を通過することを目的として急激な左側への進路変更を行ったことにより、交差位置が左側仮想線分LVL上に位置したと仮定する。従って、対象物標が左側仮想線分LVLに到達する可能性が高い。この場合、CPUは、ステップ720にて「Yes」と判定し、続くステップ730にて「No」と判定してステップ740に進み、左側フラグLFの値を「1」に設定し、その後、ステップ795を経由して図5に示すステップ512に進む。
前述の「今回物標は一つのみであるとの仮定」によれば、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定し、ステップ514に進む。この場合、左側フラグLFの値が「1」に設定され、その他のフラグCF及びRFの値は「0」に設定されている。このため、CPUは、ステップ514及びステップ516の両ステップにて「No」と判定し、ステップ540にて左側警告を実行する。更に、CPUはステップ542に進み、左側施錠を実施する。そして、CPUは、ステップ520に進んで各フラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
対象物標及び当該対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出(特定)されていれば、当該対象物標の移動方向の予測精度は高くなる。しかし、対象物標及び当該対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出(特定)されていなければ、当該対象物標の移動方向の予測精度は低くなる可能性が高い。対象物標の移動方向の誤差は、対象物標の位置の誤差に比べ、対象物標が到達する仮想線分の予測に与える影響が大きい。即ち、対象物標と車両との間の距離が長いほど、移動方向の誤差は仮想線分の予測に与える影響が大きい。
そこで、本監視装置は、上述したように、対象物標及び当該対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出されていない場合(ステップ506:No、及び、ステップ522:No)、対象物標が位置する領域(LA,CA及びRA)に基いて対象物標が到達する仮想線分を予測する。更に、本監視装置は、対象物標及び当該対象物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出された場合(ステップ522:Yes)、対象物標の予測移動線PLを算出するとともに当該予測移動線PLが交差する仮想線分(LVL,CVL及びRVL)を特定することにより、対象物標が到達する仮想線分を予測する。これによって、本監視装置は、物標の移動方向の予測精度が低い期間であっても、物標が到達する仮想線分を正確に予測することができる。更に、本監視装置は、物標の移動方向の予測精度が高い期間においては、物標が到達する仮想線分をより一層正確に予測することができる。
ここまで、今回物標は一つのみであるとの仮定に基いて、本監視装置の作動について説明した。しかし、実際には、今回物標が複数存在する場合も当然ながら生じ得る。以下、今回物標が複数存在する場合の本監視装置の作動について、以下に述べる「仮定(A)乃至仮定(F)」が総て成立している状況に沿って説明する。
(仮定A)今回物標として第1物標及び第2物標の二つが存在する。
(仮定B)第1物標は今回初めて検出された物標である。
(仮定C)第1物標は右側領域RAに位置し、第1物標の相対速度は「0」よりも大きい。
(仮定D)第2物標は、当該第2物標及び当該第2物標と同一の物標が所定回数以上に渡って検出されている。
(仮定E)第2物標の予測移動線PLは左側仮想線分LVLと交差し、その衝突所要時間TTCは閾値時間T1th以下である。
(仮定F)車速Vsは「0」である。
CPUが図5のステップ503に進んだとき、CPUはステップ503にて「Yes」と判定してステップ504に進む(上記仮定(F)を参照。)。更に、CPUは、ステップ504にて、先ず、第1物標を対象物標として選択してステップ506に進む(上記仮定(A)を参照。)。
上記仮定(B)により、CPUは、ステップ506にて「No」と判定してステップ510に進み、図6に示す領域判定処理を開始する。上記仮定(C)により、CPUは、CPUは、ステップ603にて「Yes」と判定し、ステップ605にて「No」と判定し、ステップ610にて「Yes」と判定してステップ625に進み、右側フラグRFの値を「1」に設定する。そして、CPUは、ステップ695に進んで図6に示すルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
第2物標が未だ対象物標として選択されていないので、CPUは、ステップ512にて「No」と判定してステップ504に進み、第2物標を対象物標として選択してステップ506に進む。上記仮定(D)により、CPUは、ステップ506にて「Yes」と判定し、ステップ522にて「Yes」と判定してステップ528に進む。CPUは、ステップ528にて対象物標である第2物標の移動方向を計算し、ステップ530にて第2物標の予測移動線PLを取得し、ステップ534に進んで図7に示す交差判定処理を開始する。
上記仮定(E)により、第2物標の予測移動線PLは左側仮想線分LVLと交差するので、CPUは、ステップ705にて「Yes」と判定し、ステップ710にて第2物標の衝突所要時間TTCを計算し、ステップ715に進む。上記仮定(E)により、CPUは、ステップ715にて「Yes」と判定してステップ720に進み、ステップ720にて「No」と判定してステップ730に進む。更に、CPUは、ステップ730にて「No」と判定してステップ740に進んで、左側フラグLFの値を「1」に設定する。その後、CPUはステップ795に進んで図7に示すルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
この時点までに総ての今回物標(第1物標及び第2物標)が対象物標として選択されたので、CPUは、ステップ512にて「Yes」と判定してステップ514に進む。このとき、第1物標の現在位置に基いて右側フラグRFの値が「1」に設定され、且つ、第2物標の交差位置に基いて左側フラグLFの値が「1」に設定されている。よって、両側条件が成立している。このため、CPUは、ステップ514にて「Yes」と判定し、ステップ524に進む。CPUは、ステップ524にて両側警告を実施し、ステップ526にて両側施錠を実施し、ステップ520に進み、総てのフラグを初期化し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上から理解されるように、中央仮想線分CVLに到達すると予測される物標が少なくとも一つ存在する場合、中央フラグCFの値が「1」に設定されるため、両側条件が成立して両側警告及び両側施錠が実施される。同様に、左側仮想線分LVLに到達すると予測される物標が少なくとも一つ存在し、且つ、右側仮想線分RVLに到達すると予測される物標が少なくとも一つ存在する場合、両側条件が成立して両側警告及び両側施錠が実施される。
更に、対象物標が、何れも右側仮想線分RVLに到達すると予測される物標である場合、右側フラグRFの値が「1」に設定され且つ中央フラグCF及び左側フラグLFの値がそれぞれ「0」に設定される。この場合、両側条件が成立していないので、両側警告及び両側施錠の何れも実施されず、右側警告及び右側施錠が実施される。
更に、対象物標が、何れも左側仮想線分LVLに到達すると予測される物標である場合、左側フラグLFの値が「1」に設定され且つ中央フラグCF及び右側フラグRFの値がそれぞれ「0」に設定される。この場合、両側条件が成立していないので、両側警告及び両側施錠の何れも実施されず、左側警告及び左側施錠が実施される。
なお、図7に示すステップ715が実行される時点で対象物標の衝突所要時間TTCが閾値時間T1thよりも大きい場合、CPUは、そのステップ715にて「No」と判定してステップ795に進み、本ルーチンを一旦終了し、図5に示すステップ512に進む。
以上のように、本監視装置は、左所定位置LDPと右所定位置RDPとを結ぶ仮想線分を左側仮想線分LVL、中央仮想線分CVL及び右側仮想線分RVLの三つに区分し、車両の後方で検出された物標が何れの仮想線分に到達するかを予測する。そして、本監視装置は、物標が中央仮想線分CVLに到達すると予測される場合、両側制御条件が成立したと判定して両側警告及び両側施錠を実施する。本監視装置は、物標が左側仮想線分LVLに到達すると予測される場合、左側制御条件が成立したと判定して左側警告及び左側施錠を実施する。物標が右側仮想線分RVLに到達すると予測される場合、本監視装置は、右側制御条件が成立したと判定して右側警告及び右側施錠を実施する。
これによって、物標が、車両の真後ろから車両に接近し、車両との距離が比較的短くなったときに左側又は右側へ急激な進路変更を行い、車両の側方をすり抜ける場合であっても、急激な進路変更を行う前までは両側警告及び両側施錠が実施される可能性が高い。このため、乗員は、両側のドアを開けてはいけないことを把握でき、このような物標の接近中にドアを開けてしまう可能性を低下させることができる。
本発明は前述した実施形態に限定されることはなく、本発明の種々の変形例を採用することができる。
左側仮想線分LVLは、中央部CPから車幅方向WD左側に所定距離(第1左所定距離)だけ離れた第1左所定位置と、当該第1左所定位置から第2左所定距離だけ離れた第2左所定位置と、を結ぶ仮想線分であればよい。この場合、第2左所定位置は、中央部CPから車幅方向WD左側に車幅の半分(W/2)よりも大きい距離だけ離れた位置であることが必要である。
右側仮想線分RVLは、中央部CPから車幅方向WD右側に所定距離(第1右所定距離)だけ離れた第1右所定位置と、当該第1右所定位置から第2右所定距離だけ離れた第2右所定位置と、を結ぶ仮想線分であればよい。この場合、第2右所定位置は、中央部CPから車幅方向WD右側に車幅の半分(W/2)よりも大きい距離だけ離れた位置であることが必要である。
中央仮想線分CVLは、第1左所定位置と第2右所定位置とを結ぶ仮想線分であればよい。
なお、左端部LEPは、第1左所定距離を「W/2、(W/2)+α1、及び、(W/2)-α2」の何れかに設定した場合の第1左所定位置と表現することができる。α1及びα2は何れも正の値である。α2はW/2よりも小さい。右端部は、第1右所定距離を「W/2、(W/2)+β1、及び、(W/2)-β2」の何れかに」に設定した場合の第1左所定位置と表現することができる。β1及びβ2は何れも正の値である。β2はW/2よりも小さい。
左側領域LA、右側領域RA及び中央領域CAは以下のように表現される。
左側領域LAは、「第1左所定位置から車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる第1左所定線分」と「第2左所定位置から車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる第2左所定線分」との間の領域である。換言すると、左側領域LAは、第1左所定線分の両端点及び第2左所定線分の両端点の4つの点を直線で結んだ長方形領域である。
右側領域RAは、「第1右所定位置から車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる第1右所定線分」と「第2右所定位置から車両の後方側に所定距離Lthだけ伸びる第2右所定線分」との間の領域である。換言すると、右側領域RAは、第1右所定線分の両端点及び第2右所定線分の両端点の4つの点を直線で結んだ長方形領域である。
中央領域CAは、第1左所定線分と第1右所定線分との間の領域である。換言すると、中央領域CAは、第1左所定線分の両端点及び第1右所定線分の両端点の4つの点を直線で結んだ長方形領域である。
後方レーダセンサ21の数は、左所定位置LDPから右所定位置RDPまでの範囲を検出することができれば、図2に示した数に限定されない。例えば、後方レーダセンサ21L及び21Rの他に、中央部CPにレーダセンサが取り付けられてもよい。
更に、後方レーダセンサ21は、無線媒体を放射して、反射された無線媒体を受信することによって物標を検出するセンサであればよい。このため、赤外線レーダ及びソナーレーダを後方レーダセンサ21として用いてもよい。
更に、後方レーダセンサ21に代わり、或いは、後方レーダセンサ21に加えて、車両の後方の領域の風景を撮影するカメラセンサが取り付けられてもよい。このカメラセンサは、左画像を撮影する左カメラと右側を撮影する右カメラとを備えるステレオカメラであることが望ましい。ステレオカメラは、左画像と右画像との視差を用いて物標までの距離及び当該物標の方向を検出する。
更に、後方レーダセンサ21の検出結果とカメラセンサの検出結果とが統合(フュージョン)され、物標が検出されてもよい。
更に、前述した実施形態では、両側警告、右側警告及び左警告(以下、「警告制御」と称呼する)では、表示器31に警告画面が表示されるともにスピーカ32から警告音が出力されたが、警告画面の表示及び警告音の出力の少なくとも一方が実施されればよい。更に、警告制御(即ち、右側警告、左側警告及び両側警告の何れかを実施する制御)及び施錠制御(即ち、右側施錠、左側施錠及び両側施錠の何れかを実施する制御)の少なくとも一方が実施されればよい。
更に、左所定距離αLと右所定距離αRとは同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
なお、車両が2ドアである場合、車体の左側に左ドアが設けられ、車体の右側に右ドアが設けられる。更に、車両がスライド式のドアを備える場合であっても、乗員の安全性を向上するように、本発明がそのようなスライド式のドアに適用されてもよい。
10…制御ECU、20…レーダECU、21L,21R…後方レーダセンサ、22……車輪速センサ、31…表示器、32…スピーカ、33LF…左前ロック制御モータ、33RF…右前ロック制御モータ、33LR…左後ロック制御モータ、33RR…右後ロック制御モータ、LVL…左側仮想線分、CVL…中央仮想線分、RVL…右側仮想線分、LA…左側領域、CA…中央領域、RA…右側領域。

Claims (6)

  1. 左側ドアと右側ドアとを備える車両に適用され、
    前記車両の後方に位置する物標の前記車両に対する位置を検出する物標検出部と、
    前記車両が停止している期間において、前記車両の乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの少なくとも一方のドアの開放操作を行わないようにするための事前制御を実施可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記物標が前記車両の左後方領域に位置する場合と、前記物標が前記車両の右後方領域に位置する場合と、前記物標が前記左後方領域と前記右後方領域との間の前記車両の中央後方領域に位置する場合と、で、前記事前制御の実施対象となるドアを異ならせ、
    第1左所定線分と第2左所定線分との間の領域を前記左後方領域として設定し、
    第1右所定線分と第2右所定線分との間の領域を前記右後方領域として設定し、
    前記第1左所定線分と前記第1右所定線分との間の領域を前記中央後方領域として設定する、
    ように構成され、
    前記第1左所定線分は、前記車両の後端の車幅方向の中央部から前記車幅方向の左側に第1左所定距離だけ離れた第1左所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第2左所定線分は、前記第1左所定位置から前記車幅方向の左側に第2左所定距離だけ離れ且つ前記車両の左側側面よりも前記車幅方向の左側に位置する第2左所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第1右所定線分は、前記中央部から前記車幅方向の右側に第1右所定距離だけ離れた第1右所定位置から前記車両の後方側に伸びる第1右所定線分から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第2右所定線分は、前記第1右所定位置から前記車幅方向の右側に第2右所定距離だけ離れ且つ前記車両の右側側面よりも前記車幅方向の右側に位置する第2右所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分である、
    後方監視装置。
  2. 左側ドアと右側ドアとを備える車両に適用され、
    前記車両の後方に位置する物標の前記車両に対する位置を検出する物標検出部と、
    前記車両が停止している期間において、前記車両の乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの少なくとも一方のドアの開放操作を行わないようにするための事前制御を実施可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記物標が前記車両の左後方領域に位置する場合と、前記物標が前記車両の右後方領域に位置する場合と、前記物標が前記左後方領域と前記右後方領域との間の前記車両の中央後方領域に位置する場合と、で、前記事前制御の実施対象となるドアを異ならせ、
    前記物標が前記左後方領域に位置する場合、前記乗員が前記左側ドアの開放操作を行わないようにするための左側事前制御を前記事前制御として実施し、
    前記物標が前記右後方領域に位置する場合、前記乗員が前記右側ドアの開放操作を行わないようにするための右側事前制御を前記事前制御として実施し、
    前記物標が前記中央後方領域に位置する場合、前記乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの両方の開放操作を行わないようにするための両側事前制御を前記事前制御として実施し、
    前記物標検出部によって検出された少なくとも一つの物標が前記左後方領域に位置し、且つ、前記物標検出部によって検出された少なくとも一つの物標が前記右後方領域に位置する場合、前記両側事前制御を前記事前制御として実施する、
    ように構成された後方監視装置。
  3. 左側ドアと右側ドアとを備える車両に適用され、
    前記車両の後方に位置する物標の前記車両に対する位置を検出する物標検出部と、
    前記車両が停止している期間において、前記車両の乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの少なくとも一方のドアの開放操作を行わないようにするための事前制御を実施可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    所定時間が経過する毎に、前記物標検出部が検出した物標の位置を取得し、
    前記物標と同一と識別される物標が現時点及び過去の時点において所定回数以上検出されている場合、
    当該物標の現在の位置及び当該物標の位置の履歴に基いて、前記物標の移動方向を予測し、
    前記物標の現在位置から前記移動方向に沿って伸びる予測移動線が前記車両の後端の中央部よりも車幅方向の左側に設定された左側仮想線分と交差する場合と、前記予測移動線が前記中央部よりも前記車幅方向の右側に設定された右側仮想線分と交差する場合と、前記予測移動線が前記左側仮想線分と前記右側仮想線分との間に設定された中央仮想線分と交差する場合とで前記事前制御の実施対象となるドアを異ならせ、
    前記物標と同一と識別される物標が現時点及び過去の時点において所定回数以上検出されていない場合、
    前記物標が前記車両の左後方領域に位置する場合と、前記物標が前記車両の右後方領域に位置する場合と、前記物標が前記左後方領域と前記右後方領域との間の前記車両の中央後方領域に位置する場合と、で、前記事前制御の実施対象となるドアを異ならせる、
    ように構成された後方監視装置。
  4. 請求項3に記載の後方監視装置において、
    前記制御部は、
    第1左所定位置と第2左所定位置とを結ぶ線分を前記左側仮想線分として設定し、
    第1右所定位置と第2右所定位置とを結ぶ線分を前記右側仮想線分として設定し、
    前記第1左所定位置と前記第1右所定位置とを結ぶ線分を前記中央仮想線分として設定し、
    第1左所定線分と第2左所定線分との間の領域を前記左後方領域として設定し、
    第1右所定線分と第2右所定線分との間の領域を前記右後方領域として設定し、
    前記第1左所定線分と前記第1右所定線分との間の領域を前記中央後方領域として設定する、
    ように構成され、
    前記第1左所定位置は、前記車両の後端の車幅方向の中央部から前記車幅方向の左側に第1左所定距離だけ離れた位置であり、
    前記第2左所定位置は、前記第1左所定位置から前記車幅方向の左側に第2左所定距離だけ離れ且つ前記車両の左側側面よりも前記車幅方向の左側に位置する位置であり、
    前記第1右所定位置は、前記中央部から前記車幅方向の右側に第1右所定距離だけ離れた位置であり、
    前記第2右所定位置は、前記第1右所定位置から前記車幅方向の右側に第2右所定距離だけ離れ且つ前記車両の右側側面よりも前記車幅方向の右側に位置する位置であり、
    前記第1左所定線分は、前記第1左所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第2左所定線分は、前記第2左所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第1右所定線分は、前記第1右所定線分から前記車両の後方側に伸びる線分であり、
    前記第2右所定線分は、前記第2右所定位置から前記車両の後方側に伸びる線分である、
    後方監視装置。
  5. 請求項3及び請求項4の何れか一つに記載の後方監視装置において、
    前記制御部は、
    前記予測移動線が前記左側仮想線分と交差する場合又は前記物標が前記左後方領域に位置する場合、前記乗員が前記左側ドアの開放操作を行わないようにするための左側事前制御を前記事前制御として実施し、
    前記予測移動線が前記右側仮想線分と交差する場合又は前記物標が前記右後方領域に位置する場合、前記乗員が前記右側ドアの開放操作を行わないようにするための右側事前制御を前記事前制御として実施し、
    前記予測移動線が前記中央仮想線分と交差する場合又は前記物標が前記中央後方領域に位置する場合、前記乗員が前記左側ドア及び前記右側ドアの両方の開放操作を行わないようにするための両側事前制御を前記事前制御として実施する、
    ように構成された後方監視装置。
  6. 請求項5に記載の後方監視装置において、
    前記制御部は、
    前記物標検出部によって検出された少なくとも一つの物標の移動予測線が予測移動線が前記左側仮想線分と交差する場合又は前記物標が前記左後方領域に位置し、且つ、物標の移動予測線が予測移動線が前記右側仮想線分と交差する場合又は前記物標が前記右後方領域に位置する場合、前記両側事前制御を前記事前制御として実施する、
    ように構成された後方監視装置。
JP2021191711A 2018-03-29 2021-11-26 後方監視装置 Active JP7188544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021191711A JP7188544B2 (ja) 2018-03-29 2021-11-26 後方監視装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018063556A JP7035712B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 後方監視装置
JP2021191711A JP7188544B2 (ja) 2018-03-29 2021-11-26 後方監視装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018063556A Division JP7035712B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 後方監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022024141A JP2022024141A (ja) 2022-02-08
JP7188544B2 true JP7188544B2 (ja) 2022-12-13

Family

ID=87884595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021191711A Active JP7188544B2 (ja) 2018-03-29 2021-11-26 後方監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7188544B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225560A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Toshihiko Furukawa 車両ドアの開閉制御装置
US20070188312A1 (en) 2004-10-13 2007-08-16 Edgar Bihler Process and device for avoiding collision while opening vehicle doors

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225560A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Toshihiko Furukawa 車両ドアの開閉制御装置
US20070188312A1 (en) 2004-10-13 2007-08-16 Edgar Bihler Process and device for avoiding collision while opening vehicle doors

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022024141A (ja) 2022-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7035712B2 (ja) 後方監視装置
JP6819431B2 (ja) 注意喚起装置
CN108216023B (zh) 车辆用注意提醒装置以及注意提醒方法
CN105015413B (zh) 车辆盲区监测系统及其控制方法
US9594166B2 (en) Object detecting apparatus
JP4517393B2 (ja) 運転支援装置
US20160208537A1 (en) Door protection system
CN105818812A (zh) 用于车辆的高级驾驶员辅助系统
CN107074236A (zh) 用于警告机动车辆驾驶员周围环境中存在物体的方法、驾驶员辅助系统和机动车辆
CN104736391B (zh) 车辆变道辅助系统
JP2010049383A (ja) 車両の警報装置
EP2913234A1 (en) Automatic braking for driving in reverse
JP4648171B2 (ja) 車両ドア接触回避支援装置
JP2009157668A (ja) 外界認識装置
JP7188544B2 (ja) 後方監視装置
US20230166730A1 (en) Vehicle control device
US11305764B2 (en) Object detection apparatus
JP7344077B2 (ja) 衝突判定装置
KR20220036454A (ko) 탑승자의 하차 안전 경고 장치 및 그 방법
CN115520131A (zh) 下车支援装置、下车支援方法、以及非瞬时性存储介质
JP7328863B2 (ja) 制御装置
JP7265971B2 (ja) 制御装置
JP7485636B2 (ja) 車両制御装置
JP2015054603A (ja) 対象物検知装置
WO2022249871A1 (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221114

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7188544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151