JP7188204B2 - 複合電解質膜およびそれを用いた膜電極複合体、固体高分子形燃料電池 - Google Patents
複合電解質膜およびそれを用いた膜電極複合体、固体高分子形燃料電池 Download PDFInfo
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Description
炭化水素系高分子電解質とは、イオン性基を有する炭化水素系ポリマーからなる電解質である。炭化水素系ポリマーとしては、主鎖に芳香環を有する芳香族炭化水素系ポリマーが好適である。ここで、芳香環は、炭化水素系芳香環だけでなく、ヘテロ環を含んでいてもよい。また、芳香環ユニットと共に一部脂肪族系ユニットがポリマーを構成していてもよい。
ここで、Ar1~Ar8として好ましい2価のアリーレン基は、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、フルオレンジイル基などの炭化水素系アリーレン基、ピリジンジイル、キノキサリンジイル、チオフェンジイルなどのヘテロアリーレン基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。Ar1~Ar8は、好ましくはフェニレン基とイオン性基を含有するフェニレン基、最も好ましくはp-フェニレン基とイオン性基を含有するp-フェニレン基である。また、Ar5~Ar8はイオン性基以外の基で置換されていてもよいが、無置換である方がプロトン伝導性、化学的安定性、物理的耐久性の点でより好ましい。
含フッ素高分子多孔質基材(以下、単に「多孔質基材」という場合がある。)とは、フッ素原子を有する高分子によって成形されてなる多孔質基材である。フッ素原子を有する高分子は一般的に疎水性の化合物であるため、炭化水素系高分子電解質と複合化することにより、複合電解質膜に耐水性を付与し吸水時の寸法変化を抑制することが出来る。また、一般にフッ素原子を有する高分子化合物は薬品への溶解性が低く化学反応に対し安定であるため、複合電解質膜に耐薬品性、化学的耐久性も付与することが出来る。
Da:含フッ素高分子多孔質基材を構成する高分子の比重
Db:含フッ素高分子多孔質基材全体の比重。
本発明の複合電解質膜は、前述の炭化水素系高分子電解質と、前述の含フッ素高分子多孔質基材とが複合化した複合層を有するものであり、かつ当該複合層の断面走査型電子顕微鏡(SEM)観察において1um以上の空孔数が0.01mm2当り10個以下である。複合層には、1um以上の空孔が観察されないことが好ましく、0.5um以上の空孔が観察されないことが好ましく、0.1um以上の空孔が観察されないことがより好ましい。複合層中の1um以上の空孔数が0.01mm2当り10個を超える場合、膜の燃料クロスオーバーが大きくなるとともに、吸水時の寸法変化が大きくなり機械強度が低下することにより物理的耐久性が低下する。断面SEM観察については、実施例(11)に記載の方法で行うものとする。
本発明において、複合電解質膜は、第一の態様として、高分子電解質とフッ素系溶媒とを混合した高分子電解質-フッ素系溶媒混合溶液である含浸溶液を含フッ素高分子多孔質基材に含浸した後に、乾燥させて含浸溶液に含まれる溶媒を除去することにより製造することができる。これらの製造方法で使用する高分子電解質および含フッ素高分子多孔質基材の詳細は前述の通りであるため、ここでは省略する。
(1)フッ素系溶媒に浸漬した含フッ素高分子多孔質基材を引き上げながら余剰のフッ素系溶媒を除去して付与量を制御する方法
(2)含フッ素高分子多孔質基材上にフッ素系溶媒を流延塗布する方法
(3)フッ素系溶媒を流延塗布した支持基材上に含フッ素高分子多孔質基材を貼り合わせて含浸させる方法
が挙げられる。フッ素系溶媒を付与する際には、その他所定の溶媒や添加剤を混合せずに用いても良いし、含浸溶液と混合しやすくするために、含浸溶液の溶媒等、所定の溶媒や添加剤を加えた状態で混合しても良い。フッ素系溶媒を流延塗布する方法としては、ナイフコート、ダイレクトロールコート、マイヤーバーコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、スプレーコート、刷毛塗り、ディップコート、ダイコート、バキュームダイコート、カーテンコート、フローコート、スピンコート、スクリーン印刷、インクジェットコートなどの手法が適用できる。
Xi-L-Yj (C1)
(X:CkHmFnで表され、含まれる全ての炭素が1つ以上のフッ素原子と結合している有機基(kおよびnは1以上の整数、mは0以上の整数)、またはAr-Fpで表される芳香族基(Ar-Fpは任意の水素原子がフッ素原子に置換されたアリール基またはヘテロアリール基を意味し、pは1以上の整数であり、Arのフッ素原子による置換数を意味する)
Y:ヒドロキシ基、エーテル結合、アルデヒド基、カルボキシル基及びそのエステル、スルホン酸基及びそのエステル、アミノ基、亜リン酸基及びそのエステル、リン酸基及びそのエステル基から選択される親水性基
L:フッ素原子を含有しない有機基または直接結合
i、j:1以上の整数であり、2以上の整数である場合、2以上のXまたはYは同一であっても異なっていてもよい。)
一般式(C1)において、Xとしては、炭素数kが6個以下であることが好ましく、4個以下であることが好ましい。炭素数が6個を超える場合、揮発性が低く製膜後に残存することによりプロトン伝導度が低下することがある。
(1)含浸溶液に浸漬した多孔質基材を引き上げながら余剰の溶液を除去して膜厚を制御する方法
(2)多孔質基材上に含侵溶液を流延塗布する方法
(3)含浸溶液を流延塗布した支持基材上に多孔質基材を貼り合わせて含浸させる方法
が挙げられる。これらの方法は含フッ素高分子多孔質基材へのフッ素系溶媒の付与の有無にかかわらず適用することができる。
ポリマー溶液の数平均分子量及び重量平均分子量をGPCにより測定した。紫外検出器と示差屈折計の一体型装置として東ソー社製HLC-8022GPCを、またGPCカラムとして東ソー社製TSK gel SuperHM-H(内径6.0mm、長さ15cm)2本を用い、N-メチル-2-ピロリドン溶媒(臭化リチウムを10mmol/L含有するN-メチル-2-ピロリドン溶媒)にて、流量0.2mL/minで測定し、標準ポリスチレン換算により数平均分子量及び重量平均分子量を求めた。
中和滴定法により測定した。測定は3回実施し、その平均値を取った。
(3)複合層における芳香族炭化水素系高分子電解質の充填率
光学顕微鏡または走査形電子顕微鏡(SEM)で複合電解質膜の断面を観察し、高分子電解質と含フッ素高分子多孔質基材からなる複合層の厚みをT1、複合層の外側に別の層がある場合はそれらの厚みをT2、T3とした。複合層を形成する高分子電解質の比重をD1、複合層の外側の別の層を形成する高分子電解質の比重をそれぞれのD2、D3、複合電解質膜の比重をDとした。それぞれの層を形成するポリマーのIECをI1、I2、I3、複合電解質膜のIECをIとすると、複合層中の芳香族炭化水素系高分子電解質の含有率Y2(体積%)は下式で求めた。
(4)透過型電子顕微鏡(TEM)トモグラフィーによる相分離構造の観察
染色剤として2wt%酢酸鉛水溶液中に複合電解質膜の試料片を浸漬させ、25℃下で48時間静置して染色処理を行った。染色処理された試料を取りだし、エポキシ樹脂で包埋し、可視光を30秒照射し固定した。ウルトラミクロトームを用いて室温下で薄片100nmを切削し、以下の条件に従って観察を実施した。
画像取得:Digital Micrograph
システム:マーカー法
加速電圧 :200 kV
撮影倍率 :30,000 倍
傾斜角度 :+61°~-62°
再構成解像度:0.71 nm/pixel
3次元再構成処理は、マーカー法を適用した。3次元再構成を実施する際の位置合わせマーカーとして、コロジオン膜上に付与したAuコロイド粒子を用いた。マーカーを基準として、+61°から-62°の範囲で、試料を1°毎に傾斜しTEM像を撮影する連続傾斜像シリーズより取得した計124枚のTEM像を基にCT再構成処理を実施し、3次元相分離構造を観察した。
複合電解質膜を約5cm×約5cmの正方形に切り取り、温度23℃±5℃、湿度50%±5%の調温調湿雰囲気下に24時間静置後、ノギスでMD方向の長さとTD方向の長さ(MD1とTD1)を測定した。該電解質膜を80℃の熱水中に8時間浸漬後、再度ノギスでMD方向の長さとTD方向の長さ(MD2とTD2)を測定し、面方向におけるMD方向とTD方向の寸法変化率(λMDとλTD)および面方向の寸法変化率(λxy)(%)を下式より算出した。
λTD=(TD2-TD1)/TD1×100
λxy=(λMD+λTD)/2
(6)複合電解質膜を使用した膜電極複合体(MEA)の作製
市販の電極、BASF社製燃料電池用ガス拡散電極“ELAT(登録商標)LT120ENSI”5g/m2Ptを5cm角にカットしたものを1対準備し、燃料極、空気極として複合電解質膜を挟むように対向して重ね合わせ、150℃、5MPaで3分間加熱プレスを行い、評価用MEAを得た。
膜状の試料を25℃の純水に24時間浸漬した後、80℃、相対湿度25~95%の恒温恒湿槽中にそれぞれのステップで30分保持し、定電位交流インピーダンス法でプロトン伝導度を測定した。測定装置としては、Solartron社製電気化学測定システム(Solartron 1287 Electrochemical InterfaceおよびSolartron 1255B Frequency Response Analyzer)を使用し、2端子法で定電位インピーダンス測定を行い、プロトン伝導度を求めた。交流振幅は、50mVとした。サンプルは幅10mm、長さ50mmの膜を用いた。測定治具はフェノール樹脂で作製し、測定部分は開放させた。電極として、白金板(厚さ100μm、2枚)を使用した。電極は電極間距離10mm、サンプル膜の表側と裏側に、互いに平行にかつサンプル膜の長手方向に対して直交するように配置した。
上記(6)で作製したMEAを英和(株)製JARI標準セル“Ex-1”(電極面積25cm2)にセットし、セル温度80℃の状態で、両極に160%RHの窒素を2分間供給し、その後両電極に0%RHの窒素(露点-20℃以下)を2分間供給するサイクルを繰り返した。1000サイクルごとに水素透過量の測定を実施し、水素透過電流が初期電流の10倍を越えた時点を乾湿サイクル耐久性とした。
以下の条件に従い、試料を秤量し分析装置の燃焼管内で燃焼させ、発生したガスを溶液に吸収後、吸収液の一部をイオンクロマトグラフィーにより分析した。
<燃焼・吸収条件>
システム:AQF-2100H、GA-210(三菱化学製)
電気炉温度:Inlet 900℃、Outlet 1000℃
ガス:Ar/O2 200mL/min、O2 400mL/min
吸収液:H2O2 0.1%、内標Br 8μg/mL
吸収液量:20mL
<イオンクロマトグラフィー・アニオン分析条件>
システム:ICS1600(DIONEX製)
移動相:2.7mmol/L Na2CO3/0.3mmol/LNaHCO3
流速:1.50mL/min
検出器:電気伝導度検出器
注入量:20μL
(10)残存溶媒量分析
以下の条件に従い、約3cm×3cmに切り出した試料を秤量後、密閉容器内において加熱し、発生ガスのガスクロマトグラフィー/マススペクトル分析(GC/MS)により、残存溶媒量を測定した。
〔試料の加熱条件〕
加熱温度:150℃
加熱時間:30分
〔GC/MS測定条件〕
GC/MS装置:TurboMatrix Trap 40(PerkinElmer) + 6890/5973(Agilent)
カラム:TC-BOND S(30m×0.32mmID、膜厚10μm)(ジーエルサイエンス)
GCカラム温度:40℃(4min)→230℃(21min保持)、昇温10℃/min
キャリアガス:He(5psi)
検出器:MS電子イオン化(EI)
スキャン範囲:m/z 19~500
(11)複合電解質膜の断面SEM測定
下記条件に従い、断面SEM測定を行った。得られた画像から中央の白色領域を複合層、両隣の黒色領域を外部の別層としその厚みを測定した。また、得られた画像の白色領域に空孔が観察された場合、各空孔において最もサイズの大きい方向の長さを計測し空孔サイズとした。白色領域のうち0.01mm2の範囲に存在する空孔のサイズ測定を行い、1um以上の空孔数を測定した。
装置:電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)S-4800(日立ハイテクノロジーズ製)
加速電圧:2.0kV
前処理:BIB法にて作製した断面試料にPt コートして測定した。
BIB法:アルゴンイオンビームを使用した断面試料作製装置。試料直上に遮蔽板を置き、その上からアルゴンのブロードイオンビームを照射してエッチングを行うことで観察面・分析面(断面)を作製する。
予め5mm角の大きさに切断した多孔質基材を超純水でリンスし、室温、67Paにて10時間乾燥させた後、液体窒素で30分冷却し、凍結粉砕機にて5分間の処理を2回実施することにより、サンプルを準備した。準備したサンプルの組成を測定し、酸素原子含有量を算出した。測定装置、条件としては、以下の通りである。
測定装置:Quantera SXM
励起X線:monochromatic Al Kα1,2線(1486.6eV)
X線径:200μm
光電子脱出角度:45°
合成例1
(下記一般式(G1)で表される2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,3-ジオキソラン(K-DHBP)の合成)
攪拌器、温度計及び留出管を備えた 500mlフラスコに、4,4’-ジヒドロキシベンゾフェノン49.5g、エチレングリコール134g、オルトギ酸トリメチル96.9g及びp-トルエンスルホン酸一水和物0.50gを仕込み溶解する。その後78~82℃で2時間保温攪拌した。更に、内温を120℃まで徐々に昇温、ギ酸メチル、メタノール、オルトギ酸トリメチルの留出が完全に止まるまで加熱した。この反応液を室温まで冷却後、反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を5%炭酸カリウム水溶液100mlで洗浄し分液後、溶媒を留去した。残留物にジクロロメタン80mlを加え結晶を析出させ、濾過し、乾燥して2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,3-ジオキソラン52.0gを得た。この結晶をGC分析したところ99.9%の2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,3-ジオキソランと0.1%の4,4’-ジヒドロキシベンゾフェノンであった。
(下記一般式(G2)で表されるジソジウム-3,3’-ジスルホネート-4,4’-ジフルオロベンゾフェノンの合成)
4,4’-ジフルオロベンゾフェノン109.1g(アルドリッチ試薬)を発煙硫酸(50%SO3)150mL(和光純薬試薬)中、100℃で10時間反応させた。その後、多量の水中に少しずつ投入し、NaOHで中和した後、食塩(NaCl)200gを加え合成物を沈殿させた。得られた沈殿を濾別し、エタノール水溶液で再結晶し、上記一般式(G2)で示されるジソジウム-3,3’-ジスルホネート-4,4’-ジフルオロベンゾフェノンを得た。純度は99.3%であった。
(下記一般式(G3)で表されるイオン性基を含有しないオリゴマーa1の合成)
かき混ぜ機、窒素導入管、Dean-Starkトラップを備えた1000mL三口フラスコに、炭酸カリウム16.59g(アルドリッチ試薬、120mmol)、前記合成例1で得たK-DHBP25.8g(100mmol)および4,4’-ジフルオロベンゾフェノン20.3g(アルドリッチ試薬、93mmol)を入れ、窒素置換後、N-メチルピロリドン(NMP)300mL、トルエン100mL中で160℃で脱水後、昇温してトルエン除去、180℃で1時間重合を行った。多量のメタノールに再沈殿精製を行い、イオン性基を含有しないオリゴマー(末端:ヒドロキシル基)を得た。数平均分子量は10000であった。
(下記一般式(G4)で表されるイオン性基を含有するオリゴマーa2の合成) かき混ぜ機、窒素導入管、Dean-Starkトラップを備えた1000mL三口フラスコに、炭酸カリウム27.6g(アルドリッチ試薬、200mmol)、前記合成例1で得たK-DHBP12.9g(50mmol)および4,4’-ビフェノール9.3g(アルドリッチ試薬、50mmol)、前記合成例2で得たジソジウム-3,3’-ジスルホネート-4,4’-ジフルオロベンゾフェノン39.3g(93mmol)、および18-クラウン-6、 17.9g(和光純薬82mmol)を入れ、窒素置換後、N-メチルピロリドン(NMP)300mL、トルエン100mL中で170℃で脱水後、昇温してトルエン除去、180℃で1時間重合を行った。多量のイソプロピルアルコールで再沈殿することで精製を行い、下記式(G4)で示されるイオン性基を含有するオリゴマーa2(末端:ヒドロキシル基)を得た。数平均分子量は16000であった。
合成例5
(下記式(G5)で表される3-(2,5-ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチルの合成)
攪拌機、冷却管を備えた3Lの三口フラスコに、クロロスルホン酸245g(2.1mol)を加え、続いて2,5-ジクロロベンゾフェノン105g(420mmol)を加え、100℃のオイルバスで8時間反応させた。所定時間後、反応液を砕氷1000gにゆっくりと注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを留去し、淡黄色の粗結晶3-(2,5-ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸クロリドを得た。粗結晶は精製せず、そのまま次工程に用いた。
(下記一般式(G6)で表されるイオン性基を含有しないオリゴマーの合成)
撹拌機、温度計、冷却管、Dean-Stark管、窒素導入の三方コックを取り付けた1lの三つ口のフラスコに、2,6-ジクロロベンゾニトリル49.4g(0.29mol)、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン88.4g(0.26mol)、炭酸カリウム47.3g(0.34mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン346ml、トルエン173mlを加えて攪拌した。フラスコをオイルバスにつけ、150℃に加熱還流させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean-Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。反応温度を徐々に上げながら大部分のトルエンを除去した後、200℃で3時間反応を続けた。次に、2,6-ジクロロベンゾニトリル12.3g(0.072mol)を加え、さらに5時間反応した。
(下記式(G8)で表されるセグメントと下記式(G9)で表されるセグメントからなるポリエーテルスルホン(PES)系ブロックコポリマー前駆体b2’の合成)
無水塩化ニッケル1.62gとジメチルスルホキシド15mLとを混合し、70℃に調整した。これに、2,2’-ビピリジル2.15gを加え、同温度で10分撹拌し、ニッケル含有溶液を調製した。
かき混ぜ機、窒素導入管、Dean-Starkトラップを備えた500mL三口フラスコに、炭酸カリウム0.56g(アルドリッチ試薬、4mmol)、合成例4で得られたイオン性基を含有するオリゴマーa2(末端:ヒドロキシル基)を16g(1mmol)入れ、窒素置換後、N-メチルピロリドン(NMP)100mL、シクロヘキサン30mL中で100℃で脱水後、昇温してシクロヘキサン除去し、合成例3で得られたイオン性基を含有しないオリゴマーa1(末端:フルオロ基)11g(1mmol)を入れ、105℃で24時間反応を行った。多量のイソプロピルアルコールへの再沈殿精製により、ブロック共重合体b1を得た。重量平均分子量は34万であった。
乾燥したN,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)540mlを、3-(2,5-ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル135.0g(0.336mol)と、合成例6で合成した式(G6)で表されるイオン性基を含有しないオリゴマーを40.7g(5.6mmol)、2,5-ジクロロ-4’-(1-イミダゾリル)ベンゾフェノン6.71g(16.8mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(0.137mol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、亜鉛53.7g(0.821mol)の混合物中に窒素下で加えた。
撹拌機、窒素導入管、Dean-Starkトラップを備えた5Lの反応容器に、合成例1で合成した2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,3-ジオキソラン129g、4,4’-ビフェノール93g(アルドリッチ試薬)、および合成例2で合成したジソジウム-3,3’-ジスルホネート-4,4’-ジフルオロベンゾフェノン422g(1.0mol)を入れ、窒素置換後、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)3000g、トルエン450g、18-クラウン-6 232g(和光純薬試薬)を加え、モノマーが全て溶解したことを確認後、炭酸カリウム304g(アルドリッチ試薬)を加え、環流しながら160℃で脱水後、昇温してトルエン除去し、200℃で1時間脱塩重縮合を行った。重量平均分子量は32万であった。
合成例7で得られたブロックコポリマー前駆体b2’ 0.23gを、臭化リチウム一水和物0.16gとNMP8mLとの混合溶液に加え、120℃で24時間反応させた。反応混合物を、6mol/L塩酸80mL中に注ぎ込み、1時間撹拌した。析出した固体を濾過により分離した。分離した固体を乾燥し、灰白色の前記式(G8)で示されるセグメントと下記式(G11)で表されるセグメントからなるブロックコポリマーb2を得た。得られたポリエーテルスルホン系ブロック共重合体の重量平均分子量は19万であった。得られたポリエーテルスルホン系ブロック共重合体を、0.1g/gとなるように、N-メチル-2-ピロリドン/メタノール=30/70(質量%)有機溶媒に溶解して高分子電解質溶液Dを得た。高分子電解質溶液Dの粘度は1300mPa・sであった。
ポアフロンHP-045-30(住友電工ファインポリマー株式会社製)を縦横方向に3倍延伸することにより、膜厚8μm、空隙率89%のPTFE多孔質フィルムAを作製した。
露点-80℃のグローブボックス内において、PTFE多孔質基材Aを金属ナトリウム-ナフタレン錯体/テトラヒドロフラン(THF)1%溶液30g、THF70gからなる溶液に浸漬し、3秒経過後に引き上げ、すぐにTHFで十分洗浄し、膜厚8μm、空隙率88%の親水化PTFE多孔質基材A’を作製した。
FEP樹脂(フロン工業株式会社製)75質量部と、無機充填剤としてシリカ微粒子(信越シリコーン社製、QSG-30、1次粒子平均粒子径30nm)15質量部を粉体混合機により充分混合した。
デュラポアメンブレン(メルクミリポア社製、疎水性、孔径0.45μm、直径293mm、白色、無地)を縦横方向に3倍延伸することにより、膜厚8μm、空隙率88%のPVDE多孔質基材Cを作製した。
FEP樹脂(フロン工業株式会社製)の代わりに、ETFE樹脂(アルドリッチ社製)を用いた以外は、FEP多孔質基材Bと同様にして、膜厚8μm、空隙率89%のETFE共重合体多孔質基材Dを作製した。
高分子電解質溶液Aにフッ素系溶媒として1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP)を添加し、フッ素系溶媒の濃度が23質量%の高分子電解質溶液A1を調製した。
HFIPの含有量を17質量%とした以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚11μm)を得た。
フッ素系溶媒として、HFIPの代わりに2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-1-プロパノール(PFPOH)を使用した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
高分子電解質溶液Aの代わりに高分子電解質溶液Bを使用した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
高分子電解質溶液Aの代わりに高分子電解質溶液Cを使用した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
高分子電解質溶液Aの代わりに高分子電解質溶液Dを使用した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
PTFE多孔質基材Aの代わりにFEP多孔質基材Bを使用した以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
PTFE多孔質基材Aの代わりにPVDF多孔質基材Cを使用した以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
PTFE多孔質基材Aの代わりにETFE共重合体多孔質基材Dを使用した以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
フッ素系溶媒として、HFIPの代わりに2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロ-1-ブタノール(HFBOH)を使用した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
HFIPの代わりに同量のNMPを添加して、高分子電解質溶液を調製した以外は実施例1-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液がPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
HFIPではなくメタノールを添加して、メタノールの含有量が23質量%の高分子電解質溶液を調製した以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液がPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
HFIPではなく1-プロパノールを添加して、1-プロパノールの含有量が23質量%の高分子電解質溶液を調製した以外は、実施例1-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液がPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
HFIPの代わりに同量のN-メチル-2-ピロリドン/メタノール=30/70(質量%)有機溶媒を添加して高分子電解質溶液を調製した以外は実施例1-4と同様にして複合電解質膜(膜厚13μm)を得た。
高分子電解質溶液Aの代わりに高分子電解質溶液Cを使用した以外は、比較例1-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液がPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
高分子電解質溶液Aの代わりに高分子電解質溶液Dを使用した以外は、比較例1-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液がPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
PTFE多孔質基材Aの代わりに親水化PTFE多孔質基材A’を使用した以外は、比較例1-1と同様にして複合電解質膜(膜厚13μm)を得た。
ナイフコーターを用い、フッ素系溶媒としてHFIPをガラス基板上に流延塗布し、PTFE多孔質基材Aを貼り付けた。目視にてHFIPがPTFE多孔質基材Aに含侵したことを確認後、さらに高分子電解質溶液Aを流延塗布した。この際HFIPの塗工量が高分子電解質溶液Aの20体積%となるようにナイフコーターのクリアランスを調整した。室温にて1時間保持し、PTFE多孔質基材Aに高分子電解質溶液Aを十分含浸させた後、100℃にて4時間乾燥した。乾燥後の膜の上面に、再度高分子電解質溶液A1を流延塗布し、室温にて1時間保持した後、100℃にて4時間乾燥し、フィルム状の重合体を得た。10質量%硫酸水溶液に80℃で24時間浸漬してプロトン置換、脱保護反応した後に、大過剰量の純水に24時間浸漬して充分洗浄し、複合電解質膜(膜厚11μm)を得た。
HFIPの塗工量を12体積%とした以外は、実施例2-1と同様にして複合電解質膜(膜厚11μm)を得た。
フッ素系溶媒として、HFIPの代わりにPFPOHを使用した以外は実施例2-1と同様にして複合電解質膜(膜厚12μm)を得た。
HFIPの代わりに同量のNMPを用いた以外は実施例2-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液AがPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
HFIPの代わりに同量のメタノールを用いた以外は実施例2-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液AがPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
HFIPの代わりに同量の1-プロパノールを用いた以外は実施例2-1と同様にして複合電解質膜の作製を試みたが、高分子電解質溶液AがPTFE多孔質基材Aに浸透せず複合電解質膜を得ることができなかった。
2:補強材と複合化されていない高分子電解質層
Claims (19)
- 炭化水素系高分子電解質と含フッ素高分子多孔質基材とが複合化された複合層を有する複合電解質膜であって、該複合層の前記含フッ素高分子多孔質基材の酸素原子含有量が10質量%以下であり、前記複合層の断面走査型電子顕微鏡観察において1um以上の空孔数が0.01mm2当り10個以下である複合電解質膜。
- 前記含フッ素高分子多孔質基材が50質量%以上のフッ素原子を含有する、請求項1に記載の複合電解質膜。
- 前記炭化水素系高分子電解質がイオン性基を有する芳香族炭化水素系ポリマーである、請求項1または2に記載の複合電解質膜。
- 前記芳香族炭化水素系ポリマーが芳香族ポリエーテルケトン系ポリマーである、請求項3に記載の複合電解質膜。
- 前記イオン性基を有する芳香族炭化水素系ポリマーが、イオン性基を含有するセグメント(A1)とイオン性基を含有しないセグメント(A2)をそれぞれ1個以上含有するブロック共重合体である、請求項3または4に記載の複合電解質膜。
- 前記複合層における前記炭化水素系高分子電解質の充填率が50%以上である、請求項1~5のいずれかに記載の複合電解質膜。
- 請求項1~6のいずれかに記載の複合電解質膜に触媒層を積層してなる触媒層付電解質膜。
- 請求項1~6のいずれかに記載の複合電解質膜を用いて構成されてなる膜電極複合体。
- 請求項1~6のいずれかに記載の複合電解質膜を用いて構成されてなる固体高分子形燃料電池。
- 請求項1~6のいずれかに記載の複合電解質膜を用いて構成されてなる電気化学式水素ポンプ。
- 請求項1~6のいずれかに記載の複合電解質膜を用いて構成されてなる水電解式水素発生装置。
- 炭化水素系高分子電解質とフッ素系溶媒とを含む高分子電解質溶液を、酸素原子含有量が10質量%以下の含フッ素高分子多孔質基材に含浸させる工程を有する複合電解質膜の製造方法。
- 前記フッ素系溶媒の150℃における蒸気圧が2kPa以上である、請求項12に記載の複合電解質膜の製造方法。
- 前記フッ素系溶媒が下記一般式(C1)で表される構造の化合物である、請求項12または13に記載の複合電解質膜の製造方法。
Xi-L-Yj (C1)
(X:CkHmFnで表され、含まれる全ての炭素が1つ以上のフッ素原子と結合している有機基(kおよびnは1以上の整数、mは0以上の整数)、またはAr-Fpで表される芳香族基(Ar-Fpは任意の水素原子がフッ素原子に置換されたアリール基またはヘテロアリール基を意味し、pは1以上の整数であり、Arのフッ素原子による置換数を意味する)
Y:ヒドロキシ基、エーテル結合、アルデヒド基、カルボキシル基及びそのエステル、スルホン酸基及びそのエステル、アミノ基、亜リン酸基及びそのエステル、リン酸基及びそのエステル基から選択される親水性基
L:フッ素原子を含有しない有機基または直接結合
i、j:1以上の整数であり、2以上の整数である場合、2以上のXまたはYは同一であっても異なっていてもよい。) - 前記高分子電解質溶液における前記フッ素系溶媒の濃度が5質量%以上40質量%以下である、請求項12~14のいずれかに記載の複合電解質膜の製造方法。
- フッ素系溶媒を酸素原子含有量が10質量%以下の含フッ素高分子多孔質基材に含浸させる工程と、該フッ素系溶媒を含む含フッ素高分子多孔質基材へ炭化水素系高分子電解質溶液を含浸させる工程を有する複合電解質膜の製造方法。
- 前記フッ素系溶媒の150℃における蒸気圧が2kPa以上である、請求項16に記載の複合電解質膜の製造方法。
- 前記フッ素系溶媒が前記一般式(C1)で表される構造の化合物である、請求項16または17に記載の複合電解質膜の製造方法。
- 前記高分子電解質溶液に対する前記フッ素系溶媒の含浸量が3体積%以上50体積%以下である、請求項16~18のいずれかに記載の複合電解質膜の製造方法。
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