JP7185574B2 - 鋼材 - Google Patents

鋼材 Download PDF

Info

Publication number
JP7185574B2
JP7185574B2 JP2019056896A JP2019056896A JP7185574B2 JP 7185574 B2 JP7185574 B2 JP 7185574B2 JP 2019056896 A JP2019056896 A JP 2019056896A JP 2019056896 A JP2019056896 A JP 2019056896A JP 7185574 B2 JP7185574 B2 JP 7185574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
content
less
steel
machinability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019056896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020158801A (ja
Inventor
亮廣 松ヶ迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2019056896A priority Critical patent/JP7185574B2/ja
Publication of JP2020158801A publication Critical patent/JP2020158801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7185574B2 publication Critical patent/JP7185574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、鋼材に関し、例えば、工具及び機械部品等の用途に使用可能な工具用鋼及び機械構造用鋼等の鋼材に関する。
工具及び機械部品等は、例えば、工具用鋼及び機械構造用鋼等の鋼材に対して鍛造等の加工を施した後に、切削加工を施して最終形状に仕上げることにより製造される。このように切削加工を施す鋼材には、加工精度及び製造効率等の観点から、優れた被削性を有することが求められている。
鋼材の成分としてPbを含有させることにより被削性を向上させたPb快削鋼が知られている。しかし、Pbは人体及び環境に有害であることから、近年では、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しない鋼材について、良好な被削性を発揮することが求められている。
例えば、特許文献1には、BiとSeとTeとの合計の含有量、及びTiとNbとZrとVとの合計の含有量とが所定の範囲である無鉛鋼が開示されており、当該無鉛鋼は、良好な焼入れ性、被削性および耐摩耗性を有すると述べられている。
特許文献2には、Pb含有量が0.5質量%以下であり、Al含有量及びN含有量が所定の式を満足し、切削工具の表面にAl被膜を形成する機械構造用鋼が開示されており、当該機械構造用鋼により、優れた潤滑性及び工具寿命が得られると述べられている。
特許文献3には、Pb含有量が0.30質量%以下であり、Al含有量及びN含有量が所定の式を満足する非調質鋼が開示されている。
特許文献4には、Pbを含有しない鋼を用いて、所定の条件で熱間圧延を行い、所定の温度で保持した後に放冷する球状化焼鈍用高炭素鋼材の製造方法が開示されている。
特許文献5には、Al含有量及びN含有量が所定の式を満足する機械構造用鋼に対して、溶存酸素量が4~16体積%である不水溶性切削油剤を用いて切削加工を行う機械構造用鋼の切削方法が開示されており、当該切削方法は、工具寿命を高め、切削加工効率に優れていると述べられている。
特許文献6には、複数の鋼片を積層し、熱間加工により当該鋼片を圧着して成形した工具用鋼材が開示されており、Pbを含有しない工具用鋼の被削性が検討されている。
特許文献7には、Pb含有量が0.30質量%以下である線材をストランド状態で軸方向に搬送し、所定の条件で圧延した後、所定の条件で冷却する鋼線の製造方法が開示されている。
特許文献8には、Pb含有量が0.30質量%以下であり、C含有量が0.8質量%超である鋼から熱間圧延された線材を、所定の条件で加熱、圧延による延伸加工及び冷却を行う鋼線の製造方法が開示されている。
特表2010-516898号公報 国際公開第2010/134583号 特開平11-286750号公報 特開平3-53021号公報 国際公開第2012/060383号 特開2003-170278号公報 特開平10-128402号公報 特開平9-279240号公報
しかし、上述の技術を始めとした広範な検討がなされているにも関わらず、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しない鋼材について、被削性の向上が不十分であるのが現状である。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しなくても、十分な被削性を有する鋼材を提供することである。
本発明の態様1は、
C :0.90~1.00質量%、
Si:0.10~0.35質量%、
Mn:0.80~1.20質量%、
P :0.020質量%以下、
S :0.10~0.20質量%、
Cr:0.10~0.30質量%、及び
Cu:0.10~0.25質量%
を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼材である。
本発明の態様2は、
Ni:0質量%超0.30質量%以下、
Mo:0質量%超0.50質量%以下、
B :0質量%超0.01質量%以下、
Ti:0質量%超0.50質量%以下、
Nb:0質量%超0.50質量%以下、及び
V :0質量%超0.50質量%以下
からなる群から選択される1種以上を更に含有する態様1に記載の鋼材である。
本発明の実施形態により、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しなくても、十分な被削性を有する鋼材を提供することができる。
クレータ摩耗量と加工距離との関係を示すグラフである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、とりわけ、Mn及びSの含有量を従来鋼とは全く異なる範囲に制御することに加えて、Cu含有量も制御することにより、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しなくても、十分な被削性を有する鋼材を得ることができることを見出した。以下、具体的に説明する。
本明細書において、Pb含有量が極めて少ないか、あるいはPbを含有しないことを「Pbを実質的に含有しない」と言うことがある。
また、本明細書において、「Pbを実質的に含有しない」とは、Pb含有量が0.04質量%程度未満であることを意味し、後述するように、本発明の実施形態に係る鋼材は、0.04質量%程度未満のPbを不可避的不純物として含み得る。
従来鋼として、例えば、JIS G 4401:2009に記載のSK95が挙げられ、SK95は、0.10~0.50質量%のMn、及び0.030質量%以下のSを含有している。これに対して、本発明者は、鋼材中のMn及びSの含有量を多くして多量のMnSを形成させ、MnSにより被削性を高めることを試みた。しかし、Mn及びSの含有量を単に高めるだけでは、被削性の改善が十分でないことが分かった。そこで、MnSによる被削性の確保に加えて、他の手段により更に被削性を高めることを試みた。その結果、発明者は、鋼材にCuを含有させることにより、被削性を高めることができることを知見した。
以上の知見に基づき、本発明者は更に検討を行い、Mn、S及びCuの含有量がそれぞれ所定の範囲となるように鋼材の化学成分組成を制御することにより、Pbを実質的に含有しなくても、製造効率の低下を抑制しつつ、MnS及びCuにより鋼材の被削性を高めることができることができることを見出し、本発明を完成した。
本発明の実施形態に係る鋼材は、
C :0.90~1.00質量%、
Si:0.10~0.35質量%、
Mn:0.80~1.20質量%、
P :0.020質量%以下、
S :0.10~0.20質量%、
Cr:0.10~0.30質量%、及び
Cu:0.10~0.25質量%
を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる。
以下、各元素について詳述する。
(1)C:0.90~1.00質量%
Cは、鋼材の強度を確保するために有用である。この作用を有効に発揮させるため、C含有量は0.90質量%以上とする。C含有量は、好ましくは0.91質量%以上、より好ましくは0.92質量%以上である。一方、C含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、C含有量は1.00質量%以下とする。C含有量は、好ましくは0.99質量%以下、より好ましくは0.98質量%以下である。
(2)Si:0.10~0.35質量%以下
Siは、脱酸元素であり、また固溶強化により鋼材の強度を高めるために有用である。この作用を有効に発揮させるためには、Si含有量は0.10質量%以上とする。Si含有量は、好ましくは0.12質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上である。一方、Si含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Si含有量は0.35質量%以下とする。Si含有量は、好ましくは0.32質量%以下、より好ましくは0.30質量%以下である。
(3)Mn:0.80~1.20質量%
Mnは、上述のように、Sと結合してMnSを形成することにより被削性を向上させ、また鋼材の焼入れ性を向上させて鋼材の強度を高めるのに有用である。Mn含有量が0.80質量%未満であると、MnSの形成が不十分であるため被削性を十分に向上させることができず、またFeSが多く形成し、FeSにより熱間加工性が低下して製造効率が低下する。そのため、Mn含有量は0.80質量%以上とする。Mn含有量は、好ましくは0.85質量%以上、より好ましくは0.90質量%以上である。一方、Mn含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Mn含有量は1.20質量%以下とする。Mn含有量は、好ましくは1.15質量%以下、より好ましくは1.10質量%以下である。
(4)P:0.020質量%以下
Pは、不純物元素として鋼材中に不可避的に存在する。P含有量が0.020質量%を超えると、Pが粒界に偏析して、加工性及び疲労特性が低下する。そのため、P含有量は0.020質量%以下とする。P含有量は、好ましくは0.018質量%以下、より好ましくは0.015質量%以下である。P含有量は少ない程好ましく、0質量%であることが最も好ましいが、製鋼コスト及びその他の製造上の制約等により、通常は0質量%超残存する。
(5)S:0.10~0.20質量%
Sは、上述のように、Mnと結合してMnSを形成することにより被削性を向上させる。S含有量が0.10質量%未満であると、MnSの形成が不十分であるため被削性を十分に向上させることができない。そのため、S含有量は0.10質量%以上とする。S含有量は、好ましくは0.11質量%以上、より好ましくは0.12質量%以上である。一方、S含有量が過剰であると、FeSが多く形成し、FeSにより熱間加工性が低下して製造効率が低下する。そのため、S含有量は0.20質量%以下とする。S含有量は、好ましくは0.19質量%以下、より好ましくは0.18質量%以下である。
(6)Cr:0.10~0.30質量%
Crは、鋼材の焼入れ性を向上させて鋼材の強度を高めるのに有用である。この作用を有効に発揮させるため、Cr含有量は0.10質量%以上とする。Cr含有量は、好ましくは0.11質量%以上、より好ましくは0.12質量%以上である。一方、Cr含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Cr含有量は0.30質量%以下とする。Cr含有量は、好ましくは0.29質量%以下、より好ましくは0.28質量%以下である。
(7)Cu:0.10~0.25質量%
Cuは、上述のように、被削性を向上させるために重要である。Cuを鋼材に含有させることにより被削性が向上することについて、そのメカニズムの詳細は調査中であるが、Cuを鋼材に含有させることにより焼鈍後の鋼材が脆化し、鋼材を切削した際に生じる切り屑の分断が容易となるため、切削抵抗が低減し、すくい面の摩耗が低減するからであると考えられる。Cu含有量が0.10質量%未満であると、被削性を十分に向上させることができない。そのため、Cu含有量は0.10質量%以上とする。Cu含有量は、好ましくは0.11質量%以上、より好ましくは0.12質量%以上である。一方、Cu含有量が過剰であると、熱間加工性が低下して製造効率が低下する。そのため、Cu含有量は0.25質量%以下とする。Cu含有量は、好ましくは0.24質量%以下、より好ましくは0.23質量%以下である。
(8)残部
基本成分は上記のとおりであり、残部は鉄及び不可避的不純物(例えば、As、Sb、Sn等)である。不可避的不純物は、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素である。
また、上述のように、本発明の実施形態に係る鋼材は、0.04質量%程度未満、例えば0.04質量%未満のPbを不可避的不純物として含み得る。
なお、例えば、Pのように、通常、含有量が少ないほど好ましく、従って不可避的不純物であるが、その組成範囲について上記のように別途規定している元素がある。このため、本明細書において、残部を構成する「不可避的不純物」という場合は、別途その組成範囲が規定されている元素を除いた概念である。
更に、本発明の実施形態に係る鋼材は、以下の任意元素を含有していてよい。
(9)Ni:0質量%超0.30質量%以下、Mo:0質量%超0.50質量%以下、B:0質量%超0.01質量%以下、Ti:0質量%超0.50質量%以下、Nb:0質量%超0.50質量%以下、及びV:0質量%超0.50質量%以下からなる群から選択される1種以上
Niは、熱間加工性の向上に有用である。この作用を有効に発揮させるため、Niを選択的に鋼材に含有させる場合、Ni含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.05質量%以上である。一方、Niの含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Niを選択的に鋼材に含有させる場合、Ni含有量は、好ましくは0.30質量%以下、より好ましくは0.25質量%以下、更に好ましくは0.20質量%以下である。
Mo及びBは、鋼材の焼入れ性を向上させて鋼材の強度を高めるのに有用である。この作用を有効に発揮させるため、Mo及びBを選択的に鋼材に含有させる場合、Mo含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.05質量%以上であり、B含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.0002質量%以上である。一方、Mo及びBの含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Mo及びBを選択的に鋼材に含有させる場合、Mo含有量は、好ましくは0.50質量%以下、より好ましくは0.45質量%以下、更に好ましくは0.40質量%以下であり、B含有量は、好ましくは0.01質量%以下、より好ましくは0.005質量%以下、更に好ましくは0.003質量%以下である。
Ti、Nb及びVは、鋼材中で炭化物又は炭窒化物を形成して鋼材の強度を高めるのに有用である。この作用を有効に発揮させるため、Ti、Nb及びVを選択的に鋼材に含有させる場合、Ti含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.03質量%以上であり、Nb含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.03質量%以上であり、V含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは0.03質量%以上である。一方、Ti、Nb及びVの含有量が過剰であると、鋼材が硬くなり過ぎて、被削性が低下する。そのため、Ti、Nb及びVを選択的に鋼材に含有させる場合、Ti含有量は、好ましくは0.50質量%以下、より好ましくは0.40質量%以下、更に好ましくは0.30質量%以下であり、Nb含有量は、好ましくは0.50質量%以下、より好ましくは0.40質量%以下、更に好ましくは0.30質量%以下であり、V含有量は、好ましくは0.50質量%以下、より好ましくは0.40質量%以下、更に好ましくは0.30質量%以下である。
3.製造方法
本発明の実施形態に係る鋼材の製造方法は特に限定されず、上述の化学成分組成を有する鋼を通常の製鋼法に従って溶製し、例えばビレット又はスラブ等の鋼片を鋳造し、得られた鋼片を用いて、常法に従って熱間圧延又は熱間鍛造を行った後、鋼片を冷却することにより、また必要に応じて更に焼鈍を施すことにより、本発明の実施形態に係る鋼材を製造してよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、前述及び後述する趣旨に合致し得る範囲で、適宜変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
1.サンプル作製
表1に記載のNo.1の化学成分組成を有する鋼片を真空誘導加熱炉(2t)で溶解鋳造し、得られた鋼片に熱間鍛造を施し、直径80mmの鍛造材を得た。当該鍛造材を730℃で60分間焼鈍した後、放却し、No.1の試験材とした。No.1の試験材は、Pbを実質的に含有しない実施例である。
また、表1に記載のNo.2の化学成分組成を有する鋼片を転炉で溶解鋳造し、得られた鋼片に熱間圧延を施し、直径60mmの圧延材を得た。当該鍛造材を730℃で60分間焼鈍した後、放却し、No.2の試験材とした。No.2の試験材は、Pbを実質的に含有しない比較例である。
また、表1に記載のNo.3の化学成分組成を有する鋼片を真空誘導加熱炉(150kg)で溶解鋳造し、得られた鋼片に熱間鍛造を施し、直径80mmの鍛造材を得た。当該鍛造材を730℃で60分間焼鈍した後、放却し、No.3の試験材とした。No.3の試験材は、Pbを含む従来鋼である。
なお、表1において、下線を付した数値は、本発明の実施形態の範囲から外れていることを示している。
Figure 0007185574000001
No.1~3の試験材を用いて、表2に示す条件で、以下の要領で切削加工試験を行った。
Figure 0007185574000002
光学式三次元測定顕微鏡(Alicona社製「INFINITE FOCUS SL」)を用いて、切削加工を行う前の工具の形状(以下、「初期形状」と呼ぶことがある)を測定した。
工具を用いて切削加工を開始し、加工距離が1000mとなった時点で切削加工を止め、上記光学式三次元測定顕微鏡を用いて、加工距離が1000mである工具の形状を測定した。
加工距離が1000mである工具の形状と初期形状とを重ね合わせ、すくい面の摩耗深さ(すなわち、すくい面に垂直な方向の摩耗量)を測定し、当該摩耗深さの最大値を加工距離が1000mのときのクレータ磨耗量とした。
加工距離が1000mである工具を用いて切削加工を行い、加工距離が2000m(すなわち、初期からの合計の加工距離が2000m)となった時点で切削加工を中断し、上記と同様にして、加工距離が2000mのときのクレータ磨耗量を測定した。
上記と同様にして、加工距離が3000m、5000m及び6000mのときのクレータ摩耗量を順次測定した。
同一の加工距離において、クレータ摩耗量が小さい程、被削性に優れていると判定した。クレータ摩耗量の結果を表3及び図1に示す。
Figure 0007185574000003
表3及び図1に示すように、本発明の実施形態に規定する全ての要件を満足する実施例であるNo.1は、1000m以上の加工距離において、比較例であるNo.2、及びPbを含む及びNo.3よりもクレータ摩耗量が小さく、被削性に優れていた。
No.2は、Cu含有量が少ないため、被削性を十分に向上させることができず、No.1と比較して被削性が劣っていた。
No.3は、Pbを含有しているにも関わらず、実施例1と比較して被削性が著しく劣っていた。更に、No.3は、Mn含有量及びS含有量が少ないため、Pbを含有しない比較例であるNo.2と比較しても被削性が劣っていた。

Claims (2)

  1. C :0.90~1.00質量%、
    Si:0.10~0.35質量%、
    Mn:0.80~1.20質量%、
    P :0.020質量%以下、
    S :0.10~0.20質量%、
    Cr:0.10~0.30質量%、及び
    Cu:0.10~0.25質量%
    を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼材。
  2. Ni:0質量%超0.30質量%以下、
    Mo:0質量%超0.50質量%以下、
    B :0質量%超0.01質量%以下、
    Ti:0質量%超0.50質量%以下、
    Nb:0質量%超0.50質量%以下、及び
    V :0質量%超0.50質量%以下
    からなる群から選択される1種以上を更に含有する請求項1に記載の鋼材。
JP2019056896A 2019-03-25 2019-03-25 鋼材 Active JP7185574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019056896A JP7185574B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 鋼材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019056896A JP7185574B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 鋼材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020158801A JP2020158801A (ja) 2020-10-01
JP7185574B2 true JP7185574B2 (ja) 2022-12-07

Family

ID=72642058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019056896A Active JP7185574B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 鋼材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7185574B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008960A1 (ja) 2004-07-16 2006-01-26 Jfe Steel Corporation 機械構造用部品およびその製造方法と高周波焼入れ用素材
JP2010516898A (ja) 2007-01-26 2010-05-20 サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ 無鉛快削鋼およびその使用
JP2017137565A (ja) 2015-11-09 2017-08-10 シーアールエス ホールディングス, インコーポレイテッドCrs Holdings, Incorporated 快削用粉末冶金鋼製品およびその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149464A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Daido Steel Co Ltd プリント配線基板加工金型用鋼
JPH11199968A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 被削性に優れた高強度・低延性非調質鋼材
JPH11286750A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 低延性非調質鋼

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008960A1 (ja) 2004-07-16 2006-01-26 Jfe Steel Corporation 機械構造用部品およびその製造方法と高周波焼入れ用素材
JP2010516898A (ja) 2007-01-26 2010-05-20 サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ 無鉛快削鋼およびその使用
JP2017137565A (ja) 2015-11-09 2017-08-10 シーアールエス ホールディングス, インコーポレイテッドCrs Holdings, Incorporated 快削用粉末冶金鋼製品およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020158801A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5400089B2 (ja) 転動疲労寿命特性に優れた軸受鋼、軸受用造塊材並びにそれらの製造方法
JP7417091B2 (ja) 鋼材
KR20190028781A (ko) 고주파 담금질용 강
JP6504330B2 (ja) 切削加工用線材
JP5949287B2 (ja) 冷間鍛造用鋼材
JP6529234B2 (ja) 高い靭性と軟化抵抗性を有する高速度工具鋼
WO2007123164A1 (ja) 内燃機関用ピストンリング材
WO2012118053A1 (ja) 靭性に優れた熱間工具鋼およびその製造方法
JP6536673B2 (ja) 時効硬化用鋼及び時効硬化用鋼を用いた部品の製造方法
JP6620490B2 (ja) 時効硬化性鋼
JP6156670B2 (ja) 熱間工具およびその製造方法
JP2006206934A (ja) 高耐力比非調質鋼
JP5474615B2 (ja) 鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼棒線
JP5472063B2 (ja) 冷間鍛造用快削鋼
JP7185574B2 (ja) 鋼材
JP5212772B2 (ja) 靭性および高温強度に優れた熱間工具鋼
JP6465206B2 (ja) 熱間圧延棒線材、部品および熱間圧延棒線材の製造方法
JP6390685B2 (ja) 非調質鋼およびその製造方法
JP5443277B2 (ja) 被削性に優れた高強度鋼、およびその製造方法
JP6801717B2 (ja) 冷間鍛造用鋼及びその製造方法
JP6632281B2 (ja) 耐結晶粒粗大化特性に優れた冷間鍛造用の肌焼鋼
JP4302480B2 (ja) 冷間加工性に優れた高硬度鋼
JP6197467B2 (ja) 機械構造用鋼
JP7270420B2 (ja) 熱間鍛造非調質部品とその製造方法、および熱間鍛造非調質部品用鋼材
JP5645218B2 (ja) 靭性と耐食性、及び鏡面性に優れたプラスチック成形用金型鋼

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7185574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151