JP7184452B2 - 溝研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溝研削装置に関する。
特許文献1、特許文献2には、研削加工装置が開示されている。
国際公開第2016/084835号公報 特開2012-143836号公報
特許文献1の研削加工装置では、保持部で保持されて回転する被削材に、研削工具の刃先をあてて研削する。この際に、研削に伴って発熱した被削材の研削部位に、クーラントを供給して冷却する。
特許文献2の研削加工装置では、研削砥石を回転して加工体を研削する際に、研削砥石の外周と加工体との間の加工点にクーラントを供給する。
加工点へのクーラントの供給は、以下の点を目的としている。
(a)砥石等の切刃部の磨耗を抑制する。(b)加工体(被削材)の加工面での研削焼けを抑制して、品質向上を図る。
研削焼けについては、砥石の摩耗の程度や、加工体の加工面の形状や取り代や加工方向などの影響もあり、完全に抑えることは難しい。
車両用のベルト式の無段変速機の固定プーリには、軸部の外周に球軸受のボールを支持する溝が設けられている。
固定プーリの生産工程では、鍛造された固定プーリの熱処理後に、溝研削装置を用いて溝が研削加工される。
この研削加工の際の研削焼けの程度が大きくなると、固定プーリを構成する素材(金属)が硬くなり、脆くなるので、製品性能を発揮できない。
そこで、研削焼けをより適切に抑制できるようにすることが求められている。
本発明は、
車両用の変速機構の構成部品である固定プーリに溝を加工する際に、前記固定プーリを固定支持する支持部材と、
前記固定プーリの回転軸に直交する軸線に沿う向きで配置された支持軸と、
前記支持軸の先端側に固定されて、前記支持軸と一体に前記軸線回りに回転する研削用の砥石と、を有し、
前記支持軸を、前記軸線回りに回転させながら前記回転軸方向に移動させて、前記固定プーリの前記回転軸に沿って延びる軸部の外周に溝を研削形成する溝研削装置であって、
前記支持軸の前記回転軸方向の移動に追従して前記回転軸方向に移動するヘッドと、
前記ヘッドに設けられて、クーラントの吐出ノズルを有するノズル部と、を有し、
前記ノズル部は、前記軸線方向における前記砥石の両側に設けられており、
前記ノズル部において前記吐出ノズルは、前記クーラントの吐出口を、前記支持軸の移動方向側から、前記砥石が前記軸部の外周に形成する溝の角部に向けて設けられており、
前記支持軸は、基端部が片持ち支持されており、
前記吐出ノズルから吐出される前記クーラントの量は、前記砥石から見て前記基端部側に位置する吐出ノズルよりも、前記基端部とは反対側に位置する吐出ノズルの方が多くなるように設定されている構成の溝研削装置とした。


本発明によれば、軸部における砥石で削られる領域にピンポイントでクーラントを供給できるので、砥石で削られる領域を適切に冷却して、研削焼けを好適に抑制できる。
溝研削装置を説明する図である。 固定プーリの溝を説明する図である。 砥石と荒加工溝との接触領域を説明する図である。 供給ヘッドにおける吐出ノズルの配置の一例を説明する図である。 支持軸が傾いた場合における接触領域の形状変化と、従来の吐出ノズルの配置を説明する図である。 供給ヘッドの各ノズルの配置と、接触領域との位置関係を説明する図である。 供給ヘッドの他の態様を説明する図である。 供給ヘッドの他の態様を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる溝研削装置1を説明する図である。
図1の(a)は、固定プーリ91の軸部92の外周に溝94を形成している途中の溝研削装置1を上方から見た図である。図1の(b)は、溝研削装置1を(a)における軸線Y方向から見た図である。図1の(c)は、砥石3の研削部31側を(a)における面Aに沿って、切断した断面図である。
図2は、溝研削装置1で研削する固定プーリ91の溝94を説明する図である。
図2の(a)は、外周に溝94が研削加工された固定プーリ91を、溝94側から見た図である。図2の(b)は、固定プーリ91の溝94周りを拡大して示す図である。図2の(c)は、溝94の部分の(b)におけるA-A断面図である。
なお、以下の説明においては、必要に応じて、図1の(a)における軸線Xを基準とした軸線Y方向において、図中上側(モータM側)を「右側」、図中下側(モータMとは反対側)を「左側」と標記する。
さらに、図2の(a)では、固定プーリ91の軸部92における可動プーリ95が外挿される領域を説明するために、可動プーリ95を仮想線で示している。
図2に示すように、固定プーリ91は、当該固定プーリ91の回転軸方向に沿う軸部92を有している。軸部92では、長手方向の一方の端部92a寄りの位置に、軸部92よりも外径が大きいフランジ部93を有している。
軸部92では、長手方向の他方の端部92b側であって、フランジ部93よりも他方の端部92b側に、可動プーリ95が外挿される。
可動プーリ95は、軸部92に外挿された筒状部96と、筒状部96の一端から径方向外側に延びるフランジ部97と、を有している。
軸部92において可動プーリ95は、軸部92の長手方向に沿う軸線X回りの回転が規制された状態で、軸線X方向に移動可能に設けられる。固定プーリ91と可動プーリ95とで、ベルト式の無段変速機が備えるプーリ9を構成している。
軸部92における可動プーリ95が外挿された領域の外周には、軸線Xに沿って溝94が形成されている。
溝94は、回転方向の荷重を受ける玉軸受構造を構成する玉軸受のボールを溝94の部分で保持するために設けられている。
溝94は、鍛造により作成された固定プーリ91の熱処理(浸炭処理)後に、溝研削装置1を用いて形成される。
図1の(a)に示すように、溝研削装置1は、支持軸2の先端2a側に固定されて、支持軸2と一体に回転する砥石3を有している。図1の(b)に示すように、砥石3は、円板形状を成している。砥石3の回転軸(軸線Y)方向から見て円形を成す砥石3の外周部は、研削粒から成る研削部31となっている。
図1の(c)に示すように、断面視において研削部31は、頂点Pを外方に向けた円弧形状の外周を有しており、研削部31の頂点Pは、砥石3の厚み方向(軸線Y方向)の中心線C上に位置している。
図1の(a)、(b)に示すように、溝研削装置1は、固定プーリ91の軸部92の端部92a、92bを支持する一対の支持具(固定センタ61、テールセンタ62)を有している。
固定センタ61とテールセンタ62は、軸部92の端部92a、92bに開口する油穴(図示せず)に、軸線X方向からそれぞれ挿入される。
固定プーリ91は、固定センタ61とテールセンタ62の間でセンタリングされ、軸部92をクランプ爪63で把持(クランプ)することにより、軸線X回りの回転が拘束される。
本実施形態では、固定センタ61とテールセンタ62は、共通の軸線X上で対向配置されており、固定プーリ91が固定センタ61とテールセンタ62で把持されると、軸部92の長手方向に沿う中心線(軸線X)が、砥石3の回転軸(軸線Y)に直交する向きで配置される。
図1の(a)に示すように、砥石3は、支持軸2の先端2aに締結されたロックナット21により、支持軸2からの脱落が規制されている。
砥石3は、支持軸2に対して着脱自在である。砥石3の外周の研削部31が摩耗した場合には、他の新しい砥石3に交換することや、ドレッサ(図示せず)によるドレス操作により研削部31の形状を再成形することができるようになっている。なお、ドレス操作で研削部31の形状を整えると、砥石3の外径が小さくなる。ドレッサによる研削部31の形状を整えるドレス操作は、溝94の研削加工を所定回数(例えば、100回)実施するたびに行われる。
支持軸2は、軸線Xに直交する向きで設けられており、軸線Xから離れる方向に直線状に延びている。支持軸2の基端2bは、溝研削装置1の本体ケース4内で、モータMに回転伝達可能に連結されている。支持軸2は、長手方向の基端2bが片持ち支持されている。
溝研削装置1では、モータMが駆動されると支持軸2が軸線Y回りに回転し、支持軸2の先端2a側に装着された砥石3が、軸線Y回りに回転する。
溝研削装置1には、支持軸2を軸線X、Y、Z方向に移動させる移動機構(図示せず)が設けられている。
溝研削装置1では、固定プーリ91の軸部92の外周に溝94を形成する際に、支持軸2(砥石3)を軸線Y回りに回転させた状態で、支持軸2(砥石3)を軸線X方向に変位させる。この際に、溝研削装置1は、研削により生じた切粉を、支持軸2の移動方向とは反対側に送り出す方向に砥石3を回転させる。
この方向に砥石3を回転させながら溝94の研削を行うことを、ダウンカットという。
図1の(b)に示すように、軸部92における溝94が形成される領域は、軸部92の端部92bよりも大きい外径を有している。
溝94の研削加工は、以下の手順にて実施される。
(1)図1の(b)における反時計回り方向に砥石3を回転させた状態で、支持軸2(砥石3)を軸線Y方向に移動させて、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とを一致させる。
(2)図1の(b)における反時計回り方向に砥石3を回転させた状態で、支持軸2(砥石3)を軸線Z方向に移動させて初期位置に配置する(図1の(b)、仮想線で示す砥石3の位置)。
(3)支持軸2(砥石3)を軸線X方向に移動させる。具体的には、砥石3を、軸部92の他方の端部92b側から一方の端部92a側(フランジ部93側)に移動させる。
この際に、溝94の研削終了点の手前の所定位置に到達するまで、支持軸2(砥石3)の軸線Z方向の位置を保持し、所定位置に到達した後は、研削終了点に向かうにつれて、支持軸2(砥石3)を、軸線Z方向における軸部92から離れる方向に移動させる。
なお、軸部92の外周では、最終的に溝94を形成する領域に、熱処理前に切削加工された溝(荒加工溝940)が形成されている。溝94を形成する際には、砥石3が、この荒加工溝940に沿って移動しつつ、荒加工溝940の周囲を研削することで、最終的に溝94が形成される。
溝研削装置1は、潤滑用のオイル(クーラント)の供給ヘッド5を有している。
図1の(b)に示すように、供給ヘッド5は、支持軸2とフランジ部93との間に配置されている。供給ヘッド5は、溝94を形成する際に、支持軸2(砥石3)の軸線X方向の移動に追従して、軸線X方向に移動する。
供給ヘッド5は、図1の(b)において仮想線で示すクーラント供給部8の下部に固定されている。供給ヘッド5は、クーラント供給部8側から供給されたクーラントOLを吐出する吐出ノズルNを有している。
供給ヘッド5は、軸部92の外周に溝94を研削する際に、軸部92における砥石3で研削される領域にクーラントOL(オイル)を供給して、砥石3で研削される領域の潤滑と冷却、そして、溝94の周囲への研削焼けの発生を抑制するために設けられている。
ここで、砥石3で溝94を研削する過程における砥石3の研削部31と、荒加工溝940との接触領域Rsを説明する。
図3は、砥石3の研削部31と荒加工溝940との接触領域Rsを説明する図である。
なお、図3では、砥石3の研削部31と荒加工溝940との接触領域Rsにハッチングを付して示しており、図3に示した接触領域Rsは、砥石3の中心線Cと固定プーリ91の中心線(軸線X)とが一致している場合における接触領域である。
図3の(a)は、固定プーリ91の軸部92の軸線Xに沿う断面と共に、軸部92に予め形成されていた荒加工溝940と砥石3との位置関係と、砥石3との接触領域Rsの形状を説明する図である。なお、図3の(a)は、図3の(b)におけるA-A矢視方向から見た接触領域Rsの形状を仮想線で示している。
図3の(b)は、(a)の各位置p0~p3における、軸部92の荒加工溝940が形成された領域と、砥石3の外周の研削部31との位置関係を説明する図である。
図3の(c)は、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsを説明する図である。
軸部92の外周における溝94を形成する領域には、軸線Xに沿って荒加工溝940が予め設けられている。
前記したように、溝94を形成する際には、軸線Y回りに回転する砥石3を、荒加工溝940に沿って軸線X方向に移動させる。これにより、荒加工溝940の外径側(図3の(b)における上側)が砥石3の研削部31で研削されて、研削部31の外形と整合する形状の溝94が形成される。
図3の(a)に示すように、軸線Y方向から見て、砥石3の外周の研削部31は、円弧状の外周を有している。
そのため、図3の(b)に示すように、荒加工溝940と研削部31とが接触する領域の面積は、軸線X方向の位置に応じて変化する。
軸線Y方向から見た荒加工溝940の一方側の斜面(モータM側の斜面)では、図3の(a)に示すような接触領域Rsの形状となる。他方側の斜面(モータMとは反対側の斜面)には、軸線Xを挟んで対称となる形状の接触領域Rsが形成される。
よって、荒加工溝940の一方側の斜面の接触領域Rsと、他方側の斜面の接触領域Rsとを軸線Z方向から見ると、図3の(c)に示すように、軸線Xを挟んで対称な位置関係で接触領域Rs、Rsが並んだ形状の接触領域となる。
従来例にかかる研削装置では、潤滑および冷却用のオイルの吐出ノズルNの吐出口は、砥石3の中心線C上で荒加工溝940を向いて配置されており(図3の(c)参照)、吐出ノズルNから供給されたクーラントOLが、荒加工溝940内に供給されることで、研削による発熱を抑えていた。
ここで、図1に示す溝研削装置1を用いて、固定プーリ91に溝94を研削して形成すると、溝94の縁に沿って研削焼けが発生することがある。
研削焼けの発生傾向を、試験などを通じて検討した結果、以下のような傾向が確認された。
(傾向A)先端側に砥石3が設けられた支持軸2の基端2b側(モータM側)が片持ち支持されている場合、固定プーリ91では、軸線Y方向における溝94の一方側(モータM側)よりも、他方側(モータMとは反対側)のほうが、研削焼けが顕著である(図2の(b):ハッチングの領域参照)。
(傾向B)軸線Xを挟んだ溝94の一方側と他方側の何れかに研削焼けが偏ることがある。
(傾向C)砥石3の外径が小さくなると、研削焼けが増える。
本件発明者は、研削焼けの発生傾向の原因を鋭意検討した結果、以下の点を突き止めた。
上記(傾向A)は、溝94を研削加工する際に生じる研削抵抗(研削荷重)の影響により、砥石3を支持する支持軸2が、モータM内の軸受部(図示せず)を起点に軸線Yに対して傾く、または支持軸2がたわむことで発生する。
上記(傾向B)は、溝94を研削加工する際に、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とが、軸線Y方向で位置ズレすることにより発生する。
上記(傾向C)は、砥石3がドレッサによるドレス操作により、砥石3の外径が小さくなることで、砥石3の接触領域と供給ヘッドの相対位置が軸線Z方向にズレることに起因して発生する。
何れの場合においても、砥石3で研削される領域(接触領域Rs)に対して、クーラントOLが十分に供給されないことで発生する。
本件発明者は、このよう場合であっても、研削焼けを抑制できるようにするために、冷却用のクーラントOL(クーラント)の吐出ノズルNの配置および数を鋭意検討し、吐出ノズルNの配置が、研削焼けを抑制できるように配置された供給ヘッド5を見いだすに至った。
図4は、供給ヘッド5における吐出ノズルNの配置の一例を説明する図である。図4の(a)は、供給ヘッド5を、軸線Z方向から見た図である。図4の(b)は、(a)におけるA-A断面図であり、図4の(c)は、供給ヘッド5を、(a)におけるB-B矢視方向から見た図である。
供給ヘッド5は、樹脂成形により一体に形成されており、クーラント供給部8の下部に固定される基部50と、ノズル部55と、を有している。
基部50は、軸線Z方向から見て略長方形形状を有している。基部50におけるクーラント供給部8との対向面(図4における紙面手前側の面)では、長手方向の中央部に、オイルの流入口51と、流入口51を所定間隔で囲むシールリング溝52とが設けられている。流入口51とシールリング溝52は、クーラント供給部8との対向面に開口している。
基部50では、長手方向(図4の(a)における上下方向)における流入口51を挟んだ一方側にボルト孔53、位置決め孔54aが設けられていると共に、他方側にもボルト孔53、位置決め溝54bが設けられている。
供給ヘッド5は、位置決め孔54a、位置決め溝54bによりクーラント供給部8の下部と位置決めされ、ボルト孔53を貫通したボルト(図示せず)により、クーラント供給部8の下部に固定される(図1の(b)参照)。
この状態おいて供給ヘッド5の流入口51は、クーラント供給部8側のオイルの吐出口81と整合する位置に配置される。さらにシールリング溝52にシールリングSLが収容される。シールリングSLは、クーラント供給部8の下面に圧接して、オイルの吐出口81と、流入口51との接続部からのオイルの流出を阻止する。
図4に示すように、溝研削装置1において供給ヘッド5は、基部50の長手方向に沿う長辺部50a、50bを、軸線Xに直交させた向きで配置される。
この状態において、基部50の中央に位置する流入口51は、軸線X上に位置している。
基部50の一方の長辺部50aには、樹脂製のノズル部55が一体に形成されている。
ノズル部55は、長辺部50aに一体に形成された接続部56を有している。接続部56は、長辺部50aの全面に亘って接触して設けられている。
接続部56には、基部50から離れる方向に延出する延出部57、58が一体に形成されている。基部50と接続部56と延出部57、58は、樹脂成形により一体に形成されており、例えば3Dプリンタなどを利用して形成することが可能である。
なお、ノズル部55は、基部50とノズル部55とに区別されている必要は必ずしもない。例えば、ノズル部55における接続部56を省略して、延出部57、58が、本体部から直接延びている構成の供給ヘッドとしても良い。
延出部57、58は、軸線Xを挟んで対称となる位置関係で、互いに平行に設けられている。
延出部57、58は、支持軸2およびロックナット21との干渉を回避するために、軸線X方向の厚みhxが低くなる先細り形状を有している(図4の(b)参照)。
延出部57、58は、接続部56から延びる第1傾斜部571、581と、これら第1傾斜部571、581から延びる第2傾斜部572、582と、を有している。
図4の(b)、(c)に示すように、第1傾斜部571、581の上面571a、581aは、軸線X方向の厚みが接続部56から離れるにつれて一定の割合で減少する平坦面である。
第2傾斜部572、582の上面572a、582aは、長手方向(図5の(b)における左右方向)における略中央部が、下方に窪んだ弧状を成す表面を有している。
図4の(a)に示すように、軸線X方向から見て、延出部57、58の互いに対向する内側面570、580は、軸線Xに沿う平坦面となっており、間隔Waをあけて互いに平行に設けられている。
間隔Waは、砥石3の幅Wb(図1の(c)参照)よりも大きくなっており(Wa>Wb)、溝研削装置1では、内側面570、580の間に、砥石3が研削部31側を挿入した状態で配置される。すなわち、延出部57、58は、軸線Y方向における砥石3の両側に配置される(図4の(c)参照)。
延出部57、58では、内側面570、580における第1傾斜部571、581と第2傾斜部572、582との境界付近から、内側(軸線X側)に突出して吐出ノズルNL1、NL2、NR1が設けられている。
吐出ノズルNL1、NL2は、延出部57内に設けた油路57aを介して、前記した流入口51に連絡している。
吐出ノズルNR1は、延出部58内に設けた油路58aを介して、前記した流入口51に連絡している。
なお、供給ヘッド5には、流入口51に流入したクーラントOLの油路57a、58aへの流入量を調節する調節機構(図示せず)が設けられている。調節機構として、油路57a、58aの途中に設けた絞り部(オリフィス)や、流入口51と油路57a、58aとの接続口に設けた弁体などが例示される。
この3本の吐出ノズルNL1、NL2、NR1を備える供給ヘッド5は、前記した(傾向A)の解決に適した供給ヘッドである。
図5は、支持軸2が、軸線Yに対して所定角度θ傾いた場合における接触領域Rsの形状変化と、従来のクーラントOL用の吐出ノズルNの配置を説明する図である。
図6は、供給ヘッド5における各吐出ノズルNL1、NL2、NR1の配置と、接触領域Rsとの位置関係を説明する図である。
前記したように、本実施形態にかかる溝研削装置1では、先端2a側に砥石3が取り付けられた支持軸2は、基端2b側が片持ち支持されている。
軸線Y回りに砥石3を回転させながら支持軸2を移動させて溝94を研削形成する際には、研削抵抗が支持軸2の先端2a側に作用する。
そうすると、支持軸2は、砥石3が設けられた先端2a側が、モータMに連結された基端2b側よりも遅れて、支持軸2の送り方向(図中、白抜き矢印参照)に移動する傾向がある。
かかる場合、支持軸2の先端2a側は、軸線Yに対して所定角度θ傾いた状態で、荒加工溝940を研削することになる。そうすると、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsは、モータM側(図5の(a)における上側:右側)よりもモータMと反対側(図5における下側:左側)の方が軸線X方向に広くなる。
かかる場合、図5の(b)に示すように、中心線Cを挟んで、モータMとは反対側に位置する接触領域が、接触領域Rs’の分だけ、軸線X方向に広くなっている。
従来例にかかる研削装置では、クーラントOLの吐出ノズルNの吐出口は、砥石3の中心線C上で荒加工溝940を向いて配置されている。
そのため、供給されたクーラントOLは、荒加工溝940の内部に主として供給され、研削部31と軸部92とが実際に接触する領域に供給される量が少なくなる傾向がある。
さらに、軸線Xを挟んだ一方側の接触領域Rsと、他方側の接触領域(Rs+Rs’)のうち、他方側の接触領域(Rs+Rs’)の面積が広いので、クーラントOLによる冷却は、他方側の接触領域(Rs+Rs’)のほうが不十分になる。
そのため、上記した固定プーリ91では、軸線Y方向における溝94の一方側(モータM側)よりも、他方側(モータMとは反対側)の方が、研削焼けが顕著になる(傾向A)が発生する。
このように、前記した(傾向A)は、支持軸2の傾きに起因して発生する。
本実施形態にかかる溝研削装置1が採用する供給ヘッド5では、支持軸2の傾きを考慮して各ノズルの配置を決定している。
具体的には、軸線Xから見てモータM側(図6の(a)における上側)に1つの吐出ノズルNR1を配置し、モータMとは反対側(図6の(a)における下側)に2つの吐出ノズルNL1、NL2を配置している。
すなわち、支持軸2が傾いた際に、接触領域Rsが広がる側に、2つの吐出ノズルNL1、NL2を配置している。
この際に、吐出ノズルNL1、NL2、NR1を、軸線Xの径方向における溝94(荒加工溝940)側から見て、軸線Xに対して所定角度θa傾けて配置するとともに、軸線X方向から見て、砥石3の中心線Cに対して所定角度θb傾けて配置する。
さらに、吐出ノズルNL1、NR1を、支持軸2が傾いていないときの砥石3と荒加工溝940との接触領域Rs、Rsに対向する位置に配置し、吐出ノズルNL2を、支持軸2が傾いているときの砥石3と荒加工溝940との接触領域Rs’に対向する位置に配置する。
これにより、吐出ノズルNL1と吐出ノズルNL2は、軸線X方向で位置をΔXだけずらして配置される。このΔXは、支持軸2の送り方向(図6の(c)、白抜き矢印で示す方向)における接触領域Rsの先端Pxと、同方向における接触領域Rs’の先端Pxとの離間距離に相当する。
この状態において、吐出ノズルNL1、NL2、NR1は、対応する接触領域Rs、Rs’、Rsに対して、支持軸2の送り方向側からクーラントOLの吐出口を向けて配置されている。さらに、吐出ノズルNR1は、対応する接触領域Rsに対して、砥石3の中心線Cから見てモータM側からクーラントOLの吐出口を向けて配置される。吐出ノズルNR1の延長線上には、対応する接触領域Rsの先端Pxが位置する。
吐出ノズルNL1、NL2は、対応する接触領域Rs、Rs’に対して、砥石3の中心線Cから見てモータMと反対側からクーラントOLの吐出口を向けて配置される。
吐出ノズルNL1、NL2の延長線上には、対応する接触領域Rs、Rs’の先端Pxが位置する。
このように構成することで、支持軸2が傾いた場合にクーラントOLの供給が不足する可能性のある領域(接触領域Rs’)にも、クーラントOLが適切に供給されるので、支持軸2が傾いた場合の、研削焼けの発生を好適に抑制できる。
さらに、吐出ノズルNL1、NL2、NR1が、軸線Xを間に挟んだ一方側と他方側に配置されており、軸線X方向における砥石3の両側にクーラントOLが供給される。
これにより、砥石3の外周の研削部31と、荒加工溝940との接触領域Rsに、軸線Y方向の両側からクーラントOLを供給できる。そして、供給されたクーラントOLが研削部31の両側を伝って、接触領域Rs、Rs’に到達できる。
よって、接触領域Rs、Rs’を、クーラントOL(クーラント)でより適切に冷却できるので、上記した(傾向A)の発生を好適に抑制できる。
なお、延出部57、58に吐出ノズルを一つずつ配置し、前記した調節機構(図示せず)により、延出部57側に供給されるクーラントOLの量が、延出部58側に供給されるクーラントOLの量よりも多くなるようにしても良い。
図7の(a)は、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とが、軸線Y方向で位置ズレした場合における接触領域Rsの形状変化と、位置ズレを考慮した各吐出ノズルNL1、NL2、NR1、NR2の配置と、接触領域Rsとの位置関係を説明する図である。図7の(b)は、供給ヘッド5Aを、軸線Z方向から見た図である。
前記した(傾向B)は、溝94を研削加工する際に、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とが、軸線Y方向で位置ズレすることにより発生する。
本実施形態にかかる溝研削装置1が採用する供給ヘッド5Aのように、この位置ズレを考慮して各ノズルの数と配置を決定してもよい。
図7の(a)に示すように、砥石3の中心線Cが、軸線Y方向におけるモータM側にズレることがある。かかる場合には、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsは、モータM側(図7の(a)における上側:右側)の方が、モータMとは反対側(図7の(a)における下側:左側)よりも軸線X方向に広くなる。
かかる場合、図7の(a)に示すように、中心線Cを挟んで、モータM側に位置する接触領域が、接触領域Rs’の分だけ、軸線X方向に広くなる。
ここで、中心線Cが位置ズレする方向は、必ずしもモータM側にはならない。そのため、中心線Cの位置ズレを考慮する場合には、軸線Xから見てモータM側(図7の(a)における上側)に2つの吐出ノズルNR1、NR2を配置し、モータMとは反対側(図7の(a)における下側)に2つの吐出ノズルNL1、NL2を配置する。
すなわち、砥石3の中心線Cが、軸部92の中心線(軸線X)に対して、軸線Y方向のどちらに位置ズレしても、軸線Xの両側に位置する2つの吐出ノズルNL2、NR2により対応できるようになっている。
このような構成の供給ヘッド5A(図7の(b)参照)を採用しても、上記した(傾向B)の場合の研削焼けを好適に抑制できる。
図8の(a)、(b)は、砥石3の外径の振れを考慮した各吐出ノズルNL1、NL3、NR1、NR3の配置と、接触領域Rsとの位置関係を説明する図である。図8の(c)は、供給ヘッド5Bを、軸線Z方向から見た図である。
前記した(傾向C)は、砥石3がドレッサによるドレス操作により、砥石3の外径が小さくなることで、砥石3の接触領域と供給ヘッドの相対位置が軸線Z方向にズレることに起因して発生する。
本実施形態にかかる溝研削装置1が採用する供給ヘッド5Bのように、この位置ズレを考慮して各ノズルの数と配置を決定してもよい。
砥石3は、溝94を所定回数研削加工する度に、ドレッサによるドレス操作により、研削部31の外径が整えられる。そのため、ドレス操作が実施される度に砥石3の外径が小さくなる。
そうすると、砥石3の接触領域Rsと供給ヘッドの相対位置が軸線Z方向に変化するので、一対の吐出ノズルNL1、NR1のみを設けただけでは接触領域RsにクーラントOLを適切に供給できなくなる場合がある。
そのため、砥石3の外径の変化を考慮する場合には、軸線Xから見てモータM側(図8の(a)における上側)に2つの吐出ノズルNR1、NR3を軸線Z方向に並べて配置し、モータとは反対側(図8の(a)における下側)に2つの吐出ノズルNL1、NL3を軸線Z方向に高さΔZずらして並べて配置している。
これにより、砥石3の接触領域Rsと供給ヘッド5Bの相対位置が軸線Z方向に変化した場合であっても、接触領域RsにクーラントOLが供給されるようにしている。
このような構成の供給ヘッド5Bを採用しても、上記した(傾向C)の場合の研削焼けを好適に抑制できる。
以上の通り、実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(1)溝研削装置1は、車両用の変速機構の構成部品である固定プーリ91に溝94を加工する際に、固定プーリ91を固定支持する支持具(固定センタ61、テールセンタ62、クランプ爪63)と、
固定プーリ91の軸線Xに直交する軸線Yに沿う向きで配置された支持軸2と、
支持軸2の先端2a側に固定されて、支持軸2と一体に軸線Y回りに回転する研削用の砥石3と、を有する。
溝研削装置1では、支持軸2を、軸線Y回りに回転させながら軸線X方向における、固定プーリ91のフランジ部93に近づく方向に移動させて、固定プーリ91の軸線Xに沿って延びる軸部92の外周に、軸線X方向に沿う溝94を、砥石3の外周の研削部31で研削形成する。
溝研削装置1は、支持軸2の軸線X方向の移動に追従して軸線X方向に移動する供給ヘッド5(ヘッド)と、供給ヘッド5に設けられて、クーラントOLの吐出ノズルN(NL1、NR1)を有するノズル部55と、を有する。
ノズル部55は、軸線Y方向における砥石3の両側に設けられている。
ノズル部55において吐出ノズルN(NL1、NR1)は、クーラントOLの吐出口を、支持軸2の移動方向側(固定プーリ91のフランジ部93)から、砥石3の研削部31が軸部92の外周に形成する溝の角部(接触領域Rsの先端Px)に向けて設けられている。
軸部92の外周には、砥石3による削り代(取り代)を考慮して荒加工溝940が形成されている。溝94を形成する際には、荒加工溝940の周縁部が軸線Y方向の所定範囲に亘って、砥石3の研削部31で削られる。
軸線Y方向における砥石3の両側に配置されたノズル部55において、吐出ノズルN(NL1、NR1)が、当該吐出ノズルの吐出口が、支持軸2の移動方向側(固定プーリ91のフランジ部93)から、砥石3の研削部31が軸部92の外周に形成する溝の角部(接触領域Rsの先端Px)に向けて設けられていると、軸部92における砥石3の研削部31で削られる領域(接触領域Rs)にピンポイントでクーラントOLを供給できる。
これにより、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
ここで、溝94は、固定プーリ91の軸部92における可動プーリ95が外挿される領域に設けられている。
溝94は、軸部92の外周の溝94と可動プーリ95の内周に設けた溝とに跨がって配置された伝達部材(玉軸受のボール)により、可動プーリ95を、固定プーリ91との軸線X回りの相対回転が規制された状態で、軸線X方向に移動可能にするために設けられている。
研削加工の際の研削焼けの程度が大きくなると、固定プーリを構成する素材(金属)が硬くなり、脆くなるが、かかる事態の発生を好適に防止できるので、伝達部材の支持強度を確保して、製品性能を適切に発揮させることができる。
実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(2)支持軸2は、長手方向(軸線Y方向)の基端2b側が片持ち支持されている。
吐出ノズルN(NL1、NR1)から吐出されるクーラントOLの量は、砥石3から見て基端2b側に位置する吐出ノズルNR1よりも、基端2b部とは反対側に位置する吐出ノズルNL1の方が多くなるように設定されている。
溝研削装置1では、先端2a側に砥石3が取り付けられた支持軸2は、基端2b側が片持ち支持されている。
軸線Y回りに砥石3を回転させながら支持軸2を移動させて溝94を研削形成する際には、研削抵抗が支持軸2の先端2a側に作用する。
そうすると、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsは、モータM側(図4における上側:右側)よりもモータMと反対側(図4における下側:左側)の方が軸線X方向に広くなる。
上記のように構成すると、荒加工溝940におけるモータMとは反対側の接触領域に向けてより多くのクーラントOLが供給されるので、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(3)吐出ノズルNL1、NL2、NR1、NR2は、軸線X方向に複数設けられている。
このように構成すると、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とが、軸線Y方向で位置ズレして、荒加工溝940を挟んだ一方側の接触領域Rsの範囲や、他方側の接触領域Rsの範囲が、軸線X方向に変化しても、吐出ノズルNL1、NL2、NR1、NR2から供給されるクーラントOLを、接触領域Rsに適切に供給できる。
これにより、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(4)吐出ノズルNL1、NL3、NR1、NR3は、軸線Y方向から見て、砥石3の径方向(軸線Z方向)に間隔をあけて設けられている。
砥石3の外周の研削部31には、溝94を所定回数研削する度に、ドレッサを用いて形状を整えるドレス操作が実施される。
そのため、砥石3の外径は、ドレス操作が実施される度に、外径が小さくなって、軸心が軸線Z方向に変化する。
上記構成すると、砥石3の外径が変化しても、接触領域Rsに適切に供給できる。
実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(5)供給ヘッド5には、一方側のノズル部55に供給されるクーラントOLの量と、他方側のノズル部55に供給されるクーラントOLの量を調整するための機構(オリフィス、弁体)が設けられている。
このように構成すると、軸線Y方向における荒加工溝940の一方側に供給されるクーラントOLの量と、他方側に供給されるクーラントOLの量を調整できるので、研削焼けを好適に抑制できる。
実施形態に係る溝研削装置1は、以下の構成を有している。
(6)ノズル部55は、樹脂成形により作成したものである。
このように構成すると、吐出ノズルの数及び位置を変更したノズル部55を、例えば、3Dプリンタを用いて速やかに作成できる。よって、吐出ノズルの数及び位置が異なるノズル部55を複数用意しておくことで、研削対象物に応じて適切なノズル部55を使用して、接触領域Rsを適切に冷却できる。
1 溝研削装置
2 支持軸
2a 先端
2b 基端
21 ロックナット
3 砥石
31 研削部
4 本体ケース
5、5A、5B 供給ヘッド
50 基部
50a 長辺部
51 流入口
52 シールリング溝
53 ボルト孔
54a 位置決め孔
54b 位置決め溝
55 ノズル部
56 接続部
57、58 延出部
57a、58a 油路
570、580 内側面
571、581 第1傾斜部
572、852 第2傾斜部
61 固定センタ(支持具)
62 テールセンタ(支持具)
63 クランプ爪(支持具)
8 クーラント供給部
81 吐出口
9 プーリ
91 固定プーリ
92 軸部
93 フランジ部
94 溝
940 荒加工溝
95 可動プーリ
96 筒状部
97 フランジ部
C 中心線
M モータ
N、NL1、NL2、NL3、NR1、NR2、NR3 吐出ノズル
OL クーラント
Px 先端
Rs、Rs’ 接触領域
SL シールリング
Wa 間隔
Wb 幅
X、Y、Z 軸線

Claims (6)

  1. 車両用の変速機構の構成部品である固定プーリに溝を加工する際に、前記固定プーリを固定支持する支持部材と、
    前記固定プーリの回転軸に直交する軸線に沿う向きで配置された支持軸と、
    前記支持軸の先端側に固定されて、前記支持軸と一体に前記軸線回りに回転する研削用の砥石と、を有し、
    前記支持軸を、前記軸線回りに回転させながら前記回転軸方向に移動させて、前記固定プーリの前記回転軸に沿って延びる軸部の外周に溝を研削形成する溝研削装置であって、
    前記支持軸の前記回転軸方向の移動に追従して前記回転軸方向に移動するヘッドと、
    前記ヘッドに設けられて、クーラントの吐出ノズルを有するノズル部と、を有し、
    前記ノズル部は、前記軸線方向における前記砥石の両側に設けられており、
    前記ノズル部において前記吐出ノズルは、前記クーラントの吐出口を、前記支持軸の移動方向側から、前記砥石が前記軸部の外周に形成する溝の角部に向けて設けられており、
    前記支持軸は、基端部が片持ち支持されており、
    前記吐出ノズルから吐出される前記クーラントの量は、前記砥石から見て前記基端部側に位置する吐出ノズルよりも、前記基端部とは反対側に位置する吐出ノズルの方が多くなるように設定されていることを特徴とする溝研削装置。
  2. 前記吐出ノズルは、前記回転軸方向に複数設けられていることを特徴とする請求項に記載の溝研削装置。
  3. 前記吐出ノズルは、前記軸線方向から見て、前記砥石の径方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項に記載の溝研削装置。
  4. 前記ノズル部には、前記軸線方向で、前記砥石を挟んだ一方側に位置する前記ノズル部と他方側に位置する前記ノズル部に供給される前記クーラントの量を調節する機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の溝研削装置。
  5. 前記ノズル部は、樹脂成形により作成したものであることを特徴とする請求項に記載の溝研削装置。
  6. 前記溝は、前記固定プーリの前記軸部における可動プーリが外挿される領域に設けられており、
    前記溝は、前記軸部の外周の溝と前記可動プーリの内周に設けた溝とに跨がって配置された伝達部材により、前記可動プーリを、前記固定プーリとの前記回転軸回りの相対回転が規制された状態で、前記回転軸方向に移動可能にするために設けられていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の溝研削装置。
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