JP7184452B2 - 溝研削装置 - Google Patents
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Description
(a)砥石等の切刃部の磨耗を抑制する。(b)加工体(被削材)の加工面での研削焼けを抑制して、品質向上を図る。
研削焼けについては、砥石の摩耗の程度や、加工体の加工面の形状や取り代や加工方向などの影響もあり、完全に抑えることは難しい。
固定プーリの生産工程では、鍛造された固定プーリの熱処理後に、溝研削装置を用いて溝が研削加工される。
そこで、研削焼けをより適切に抑制できるようにすることが求められている。
車両用の変速機構の構成部品である固定プーリに溝を加工する際に、前記固定プーリを固定支持する支持部材と、
前記固定プーリの回転軸に直交する軸線に沿う向きで配置された支持軸と、
前記支持軸の先端側に固定されて、前記支持軸と一体に前記軸線回りに回転する研削用の砥石と、を有し、
前記支持軸を、前記軸線回りに回転させながら前記回転軸方向に移動させて、前記固定プーリの前記回転軸に沿って延びる軸部の外周に溝を研削形成する溝研削装置であって、
前記支持軸の前記回転軸方向の移動に追従して前記回転軸方向に移動するヘッドと、
前記ヘッドに設けられて、クーラントの吐出ノズルを有するノズル部と、を有し、
前記ノズル部は、前記軸線方向における前記砥石の両側に設けられており、
前記ノズル部において前記吐出ノズルは、前記クーラントの吐出口を、前記支持軸の移動方向側から、前記砥石が前記軸部の外周に形成する溝の角部に向けて設けられており、
前記支持軸は、基端部が片持ち支持されており、
前記吐出ノズルから吐出される前記クーラントの量は、前記砥石から見て前記基端部側に位置する吐出ノズルよりも、前記基端部とは反対側に位置する吐出ノズルの方が多くなるように設定されている構成の溝研削装置とした。
図1は、本実施形態にかかる溝研削装置1を説明する図である。
図1の(a)は、固定プーリ91の軸部92の外周に溝94を形成している途中の溝研削装置1を上方から見た図である。図1の(b)は、溝研削装置1を(a)における軸線Y方向から見た図である。図1の(c)は、砥石3の研削部31側を(a)における面Aに沿って、切断した断面図である。
図2の(a)は、外周に溝94が研削加工された固定プーリ91を、溝94側から見た図である。図2の(b)は、固定プーリ91の溝94周りを拡大して示す図である。図2の(c)は、溝94の部分の(b)におけるA-A断面図である。
なお、以下の説明においては、必要に応じて、図1の(a)における軸線Xを基準とした軸線Y方向において、図中上側(モータM側)を「右側」、図中下側(モータMとは反対側)を「左側」と標記する。
さらに、図2の(a)では、固定プーリ91の軸部92における可動プーリ95が外挿される領域を説明するために、可動プーリ95を仮想線で示している。
軸部92では、長手方向の他方の端部92b側であって、フランジ部93よりも他方の端部92b側に、可動プーリ95が外挿される。
軸部92において可動プーリ95は、軸部92の長手方向に沿う軸線X回りの回転が規制された状態で、軸線X方向に移動可能に設けられる。固定プーリ91と可動プーリ95とで、ベルト式の無段変速機が備えるプーリ9を構成している。
溝94は、回転方向の荷重を受ける玉軸受構造を構成する玉軸受のボールを溝94の部分で保持するために設けられている。
図1の(c)に示すように、断面視において研削部31は、頂点Pを外方に向けた円弧形状の外周を有しており、研削部31の頂点Pは、砥石3の厚み方向(軸線Y方向)の中心線C上に位置している。
固定センタ61とテールセンタ62は、軸部92の端部92a、92bに開口する油穴(図示せず)に、軸線X方向からそれぞれ挿入される。
固定プーリ91は、固定センタ61とテールセンタ62の間でセンタリングされ、軸部92をクランプ爪63で把持(クランプ)することにより、軸線X回りの回転が拘束される。
砥石3は、支持軸2に対して着脱自在である。砥石3の外周の研削部31が摩耗した場合には、他の新しい砥石3に交換することや、ドレッサ(図示せず)によるドレス操作により研削部31の形状を再成形することができるようになっている。なお、ドレス操作で研削部31の形状を整えると、砥石3の外径が小さくなる。ドレッサによる研削部31の形状を整えるドレス操作は、溝94の研削加工を所定回数(例えば、100回)実施するたびに行われる。
溝研削装置1には、支持軸2を軸線X、Y、Z方向に移動させる移動機構(図示せず)が設けられている。
この方向に砥石3を回転させながら溝94の研削を行うことを、ダウンカットという。
(1)図1の(b)における反時計回り方向に砥石3を回転させた状態で、支持軸2(砥石3)を軸線Y方向に移動させて、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とを一致させる。
(2)図1の(b)における反時計回り方向に砥石3を回転させた状態で、支持軸2(砥石3)を軸線Z方向に移動させて初期位置に配置する(図1の(b)、仮想線で示す砥石3の位置)。
(3)支持軸2(砥石3)を軸線X方向に移動させる。具体的には、砥石3を、軸部92の他方の端部92b側から一方の端部92a側(フランジ部93側)に移動させる。
この際に、溝94の研削終了点の手前の所定位置に到達するまで、支持軸2(砥石3)の軸線Z方向の位置を保持し、所定位置に到達した後は、研削終了点に向かうにつれて、支持軸2(砥石3)を、軸線Z方向における軸部92から離れる方向に移動させる。
図1の(b)に示すように、供給ヘッド5は、支持軸2とフランジ部93との間に配置されている。供給ヘッド5は、溝94を形成する際に、支持軸2(砥石3)の軸線X方向の移動に追従して、軸線X方向に移動する。
供給ヘッド5は、軸部92の外周に溝94を研削する際に、軸部92における砥石3で研削される領域にクーラントOL(オイル)を供給して、砥石3で研削される領域の潤滑と冷却、そして、溝94の周囲への研削焼けの発生を抑制するために設けられている。
図3は、砥石3の研削部31と荒加工溝940との接触領域Rsを説明する図である。
なお、図3では、砥石3の研削部31と荒加工溝940との接触領域Rsにハッチングを付して示しており、図3に示した接触領域Rsは、砥石3の中心線Cと固定プーリ91の中心線(軸線X)とが一致している場合における接触領域である。
図3の(b)は、(a)の各位置p0~p3における、軸部92の荒加工溝940が形成された領域と、砥石3の外周の研削部31との位置関係を説明する図である。
図3の(c)は、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsを説明する図である。
前記したように、溝94を形成する際には、軸線Y回りに回転する砥石3を、荒加工溝940に沿って軸線X方向に移動させる。これにより、荒加工溝940の外径側(図3の(b)における上側)が砥石3の研削部31で研削されて、研削部31の外形と整合する形状の溝94が形成される。
そのため、図3の(b)に示すように、荒加工溝940と研削部31とが接触する領域の面積は、軸線X方向の位置に応じて変化する。
軸線Y方向から見た荒加工溝940の一方側の斜面(モータM側の斜面)では、図3の(a)に示すような接触領域Rsの形状となる。他方側の斜面(モータMとは反対側の斜面)には、軸線Xを挟んで対称となる形状の接触領域Rsが形成される。
研削焼けの発生傾向を、試験などを通じて検討した結果、以下のような傾向が確認された。
(傾向A)先端側に砥石3が設けられた支持軸2の基端2b側(モータM側)が片持ち支持されている場合、固定プーリ91では、軸線Y方向における溝94の一方側(モータM側)よりも、他方側(モータMとは反対側)のほうが、研削焼けが顕著である(図2の(b):ハッチングの領域参照)。
(傾向B)軸線Xを挟んだ溝94の一方側と他方側の何れかに研削焼けが偏ることがある。
(傾向C)砥石3の外径が小さくなると、研削焼けが増える。
上記(傾向A)は、溝94を研削加工する際に生じる研削抵抗(研削荷重)の影響により、砥石3を支持する支持軸2が、モータM内の軸受部(図示せず)を起点に軸線Yに対して傾く、または支持軸2がたわむことで発生する。
上記(傾向B)は、溝94を研削加工する際に、砥石3の中心線Cと、軸部92の中心線(軸線X)とが、軸線Y方向で位置ズレすることにより発生する。
上記(傾向C)は、砥石3がドレッサによるドレス操作により、砥石3の外径が小さくなることで、砥石3の接触領域と供給ヘッドの相対位置が軸線Z方向にズレることに起因して発生する。
何れの場合においても、砥石3で研削される領域(接触領域Rs)に対して、クーラントOLが十分に供給されないことで発生する。
基部50は、軸線Z方向から見て略長方形形状を有している。基部50におけるクーラント供給部8との対向面(図4における紙面手前側の面)では、長手方向の中央部に、オイルの流入口51と、流入口51を所定間隔で囲むシールリング溝52とが設けられている。流入口51とシールリング溝52は、クーラント供給部8との対向面に開口している。
この状態において、基部50の中央に位置する流入口51は、軸線X上に位置している。
ノズル部55は、長辺部50aに一体に形成された接続部56を有している。接続部56は、長辺部50aの全面に亘って接触して設けられている。
延出部57、58は、支持軸2およびロックナット21との干渉を回避するために、軸線X方向の厚みhxが低くなる先細り形状を有している(図4の(b)参照)。
延出部57、58は、接続部56から延びる第1傾斜部571、581と、これら第1傾斜部571、581から延びる第2傾斜部572、582と、を有している。
図4の(b)、(c)に示すように、第1傾斜部571、581の上面571a、581aは、軸線X方向の厚みが接続部56から離れるにつれて一定の割合で減少する平坦面である。
図4の(a)に示すように、軸線X方向から見て、延出部57、58の互いに対向する内側面570、580は、軸線Xに沿う平坦面となっており、間隔Waをあけて互いに平行に設けられている。
吐出ノズルNR1は、延出部58内に設けた油路58aを介して、前記した流入口51に連絡している。
なお、供給ヘッド5には、流入口51に流入したクーラントOLの油路57a、58aへの流入量を調節する調節機構(図示せず)が設けられている。調節機構として、油路57a、58aの途中に設けた絞り部(オリフィス)や、流入口51と油路57a、58aとの接続口に設けた弁体などが例示される。
この3本の吐出ノズルNL1、NL2、NR1を備える供給ヘッド5は、前記した(傾向A)の解決に適した供給ヘッドである。
図6は、供給ヘッド5における各吐出ノズルNL1、NL2、NR1の配置と、接触領域Rsとの位置関係を説明する図である。
軸線Y回りに砥石3を回転させながら支持軸2を移動させて溝94を研削形成する際には、研削抵抗が支持軸2の先端2a側に作用する。
そうすると、支持軸2は、砥石3が設けられた先端2a側が、モータMに連結された基端2b側よりも遅れて、支持軸2の送り方向(図中、白抜き矢印参照)に移動する傾向がある。
かかる場合、図5の(b)に示すように、中心線Cを挟んで、モータMとは反対側に位置する接触領域が、接触領域Rs’の分だけ、軸線X方向に広くなっている。
そのため、供給されたクーラントOLは、荒加工溝940の内部に主として供給され、研削部31と軸部92とが実際に接触する領域に供給される量が少なくなる傾向がある。
そのため、上記した固定プーリ91では、軸線Y方向における溝94の一方側(モータM側)よりも、他方側(モータMとは反対側)の方が、研削焼けが顕著になる(傾向A)が発生する。
本実施形態にかかる溝研削装置1が採用する供給ヘッド5では、支持軸2の傾きを考慮して各ノズルの配置を決定している。
すなわち、支持軸2が傾いた際に、接触領域Rsが広がる側に、2つの吐出ノズルNL1、NL2を配置している。
吐出ノズルNL1、NL2は、対応する接触領域Rs、Rs’に対して、砥石3の中心線Cから見てモータMと反対側からクーラントOLの吐出口を向けて配置される。
吐出ノズルNL1、NL2の延長線上には、対応する接触領域Rs、Rs’の先端Pxが位置する。
これにより、砥石3の外周の研削部31と、荒加工溝940との接触領域Rsに、軸線Y方向の両側からクーラントOLを供給できる。そして、供給されたクーラントOLが研削部31の両側を伝って、接触領域Rs、Rs’に到達できる。
よって、接触領域Rs、Rs’を、クーラントOL(クーラント)でより適切に冷却できるので、上記した(傾向A)の発生を好適に抑制できる。
かかる場合、図7の(a)に示すように、中心線Cを挟んで、モータM側に位置する接触領域が、接触領域Rs’の分だけ、軸線X方向に広くなる。
すなわち、砥石3の中心線Cが、軸部92の中心線(軸線X)に対して、軸線Y方向のどちらに位置ズレしても、軸線Xの両側に位置する2つの吐出ノズルNL2、NR2により対応できるようになっている。
これにより、砥石3の接触領域Rsと供給ヘッド5Bの相対位置が軸線Z方向に変化した場合であっても、接触領域RsにクーラントOLが供給されるようにしている。
(1)溝研削装置1は、車両用の変速機構の構成部品である固定プーリ91に溝94を加工する際に、固定プーリ91を固定支持する支持具(固定センタ61、テールセンタ62、クランプ爪63)と、
固定プーリ91の軸線Xに直交する軸線Yに沿う向きで配置された支持軸2と、
支持軸2の先端2a側に固定されて、支持軸2と一体に軸線Y回りに回転する研削用の砥石3と、を有する。
溝研削装置1では、支持軸2を、軸線Y回りに回転させながら軸線X方向における、固定プーリ91のフランジ部93に近づく方向に移動させて、固定プーリ91の軸線Xに沿って延びる軸部92の外周に、軸線X方向に沿う溝94を、砥石3の外周の研削部31で研削形成する。
溝研削装置1は、支持軸2の軸線X方向の移動に追従して軸線X方向に移動する供給ヘッド5(ヘッド)と、供給ヘッド5に設けられて、クーラントOLの吐出ノズルN(NL1、NR1)を有するノズル部55と、を有する。
ノズル部55は、軸線Y方向における砥石3の両側に設けられている。
ノズル部55において吐出ノズルN(NL1、NR1)は、クーラントOLの吐出口を、支持軸2の移動方向側(固定プーリ91のフランジ部93)から、砥石3の研削部31が軸部92の外周に形成する溝の角部(接触領域Rsの先端Px)に向けて設けられている。
軸線Y方向における砥石3の両側に配置されたノズル部55において、吐出ノズルN(NL1、NR1)が、当該吐出ノズルの吐出口が、支持軸2の移動方向側(固定プーリ91のフランジ部93)から、砥石3の研削部31が軸部92の外周に形成する溝の角部(接触領域Rsの先端Px)に向けて設けられていると、軸部92における砥石3の研削部31で削られる領域(接触領域Rs)にピンポイントでクーラントOLを供給できる。
これにより、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
溝94は、軸部92の外周の溝94と可動プーリ95の内周に設けた溝とに跨がって配置された伝達部材(玉軸受のボール)により、可動プーリ95を、固定プーリ91との軸線X回りの相対回転が規制された状態で、軸線X方向に移動可能にするために設けられている。
(2)支持軸2は、長手方向(軸線Y方向)の基端2b側が片持ち支持されている。
吐出ノズルN(NL1、NR1)から吐出されるクーラントOLの量は、砥石3から見て基端2b側に位置する吐出ノズルNR1よりも、基端2b部とは反対側に位置する吐出ノズルNL1の方が多くなるように設定されている。
軸線Y回りに砥石3を回転させながら支持軸2を移動させて溝94を研削形成する際には、研削抵抗が支持軸2の先端2a側に作用する。
そうすると、荒加工溝940における砥石3の研削部31との接触領域Rsは、モータM側(図4における上側:右側)よりもモータMと反対側(図4における下側:左側)の方が軸線X方向に広くなる。
上記のように構成すると、荒加工溝940におけるモータMとは反対側の接触領域に向けてより多くのクーラントOLが供給されるので、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
(3)吐出ノズルNL1、NL2、NR1、NR2は、軸線X方向に複数設けられている。
これにより、砥石3で削られる領域を適切に冷却することができるので、研削焼けを好適に抑制できる。
(4)吐出ノズルNL1、NL3、NR1、NR3は、軸線Y方向から見て、砥石3の径方向(軸線Z方向)に間隔をあけて設けられている。
そのため、砥石3の外径は、ドレス操作が実施される度に、外径が小さくなって、軸心が軸線Z方向に変化する。
上記構成すると、砥石3の外径が変化しても、接触領域Rsに適切に供給できる。
(5)供給ヘッド5には、一方側のノズル部55に供給されるクーラントOLの量と、他方側のノズル部55に供給されるクーラントOLの量を調整するための機構(オリフィス、弁体)が設けられている。
(6)ノズル部55は、樹脂成形により作成したものである。
2 支持軸
2a 先端
2b 基端
21 ロックナット
3 砥石
31 研削部
4 本体ケース
5、5A、5B 供給ヘッド
50 基部
50a 長辺部
51 流入口
52 シールリング溝
53 ボルト孔
54a 位置決め孔
54b 位置決め溝
55 ノズル部
56 接続部
57、58 延出部
57a、58a 油路
570、580 内側面
571、581 第1傾斜部
572、852 第2傾斜部
61 固定センタ(支持具)
62 テールセンタ(支持具)
63 クランプ爪(支持具)
8 クーラント供給部
81 吐出口
9 プーリ
91 固定プーリ
92 軸部
93 フランジ部
94 溝
940 荒加工溝
95 可動プーリ
96 筒状部
97 フランジ部
C 中心線
M モータ
N、NL1、NL2、NL3、NR1、NR2、NR3 吐出ノズル
OL クーラント
Px 先端
Rs、Rs’ 接触領域
SL シールリング
Wa 間隔
Wb 幅
X、Y、Z 軸線
Claims (6)
- 車両用の変速機構の構成部品である固定プーリに溝を加工する際に、前記固定プーリを固定支持する支持部材と、
前記固定プーリの回転軸に直交する軸線に沿う向きで配置された支持軸と、
前記支持軸の先端側に固定されて、前記支持軸と一体に前記軸線回りに回転する研削用の砥石と、を有し、
前記支持軸を、前記軸線回りに回転させながら前記回転軸方向に移動させて、前記固定プーリの前記回転軸に沿って延びる軸部の外周に溝を研削形成する溝研削装置であって、
前記支持軸の前記回転軸方向の移動に追従して前記回転軸方向に移動するヘッドと、
前記ヘッドに設けられて、クーラントの吐出ノズルを有するノズル部と、を有し、
前記ノズル部は、前記軸線方向における前記砥石の両側に設けられており、
前記ノズル部において前記吐出ノズルは、前記クーラントの吐出口を、前記支持軸の移動方向側から、前記砥石が前記軸部の外周に形成する溝の角部に向けて設けられており、
前記支持軸は、基端部が片持ち支持されており、
前記吐出ノズルから吐出される前記クーラントの量は、前記砥石から見て前記基端部側に位置する吐出ノズルよりも、前記基端部とは反対側に位置する吐出ノズルの方が多くなるように設定されていることを特徴とする溝研削装置。 - 前記吐出ノズルは、前記回転軸方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の溝研削装置。
- 前記吐出ノズルは、前記軸線方向から見て、前記砥石の径方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の溝研削装置。
- 前記ノズル部には、前記軸線方向で、前記砥石を挟んだ一方側に位置する前記ノズル部と他方側に位置する前記ノズル部に供給される前記クーラントの量を調節する機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の溝研削装置。
- 前記ノズル部は、樹脂成形により作成したものであることを特徴とする請求項4に記載の溝研削装置。
- 前記溝は、前記固定プーリの前記軸部における可動プーリが外挿される領域に設けられており、
前記溝は、前記軸部の外周の溝と前記可動プーリの内周に設けた溝とに跨がって配置された伝達部材により、前記可動プーリを、前記固定プーリとの前記回転軸回りの相対回転が規制された状態で、前記回転軸方向に移動可能にするために設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の溝研削装置。
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