JP7183508B2 - 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置 - Google Patents

3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7183508B2
JP7183508B2 JP2018104050A JP2018104050A JP7183508B2 JP 7183508 B2 JP7183508 B2 JP 7183508B2 JP 2018104050 A JP2018104050 A JP 2018104050A JP 2018104050 A JP2018104050 A JP 2018104050A JP 7183508 B2 JP7183508 B2 JP 7183508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarized wave
image
polarized
prism
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018104050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019200405A (ja
Inventor
辰郎 三井
有宏 斎田
Original Assignee
株式会社三井光機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三井光機製作所 filed Critical 株式会社三井光機製作所
Priority to JP2018104050A priority Critical patent/JP7183508B2/ja
Publication of JP2019200405A publication Critical patent/JP2019200405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7183508B2 publication Critical patent/JP7183508B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、偏光波、可視光P波、可視光S波の3分光光学モジュール及びこれら光学モジュールを利用した光学装置に関するものである。
光は、異なる物質間の境界面で光が反射するときの「入射面」と「電場又は磁場の振動方向」によってS偏光と P偏光とに区別される。光が境界面に入射するときには、その光をS波成分とP波成分とに分けることができ、全体としての反射率はS波成分の割合とS波の反射率との積及びP波成分の割合とP波の反射率との積を加算したものとなる。
また、円偏光の場合には常に、S偏光波成分とP偏光波成分との割合が均等であるが、P波の反射率は、どの入射角でもS波よりも低い。例示的に、空気中で水や液体などの透明体に光が入射する場合、P波の反射率はブリュースター角(約60度近傍)で零となることが知られている。
また、光が薄膜などの対象物質の境界面で反射される際、反射光では振幅と位相が変化する。この入射光と反射光の偏光の変化を捉え、S偏光とP偏光における位相ずれと反射振幅比角(エリプソメトリー角)を測定することで、薄膜の厚さ、膜の屈折率、吸収(減衰)係数などが計測できるエリプソメータ装置として実用化されている。
これら光の偏光特性を利用して薄膜物体、透明物質、物体表面などの膜厚、物質状態を把握することができるため、各種物体の外観検査装置、微細加工装置、製品の欠陥・傷検査、薄膜状態測定装置、皮膚内蔵表面観察、表面加工膜濃度むら検出、植物・果実などの欠品検査装置など多種多様な計測、検査装置に適用されている。
P偏光波とS偏光波との特性を利用し、撮像による外観検査装置としては特許文献1において、半導体などの製造工程において問題となる半導体回路パターン欠陥を2ヶ所のP波成分画像及びS波成分画像を比較しお互いに異なる部分を欠陥として認識する外観検査装置が開示されている。
また、P偏光波画像とS偏光波画像の特性を利用してプリンタなどの画像濃度むらを制御する装置が特許文献2に開示されている。この装置では、P偏光波画像に入力信号に基づく画像情報によりプリンタなどの感光体への発光量を制御し、書き込まれた画像情報をS偏光波による常時発光する情報に基づく画像濃度の基準画像濃度からのずれを検出している。
また、特許文献3においては、アクリル板などの透明物質に照射した光の反射波をP偏光とS偏光とに分離し、それぞれの画像状態を把握しアクリル板などの欠陥状態を把握する透明物質欠陥検知装置が開示されている。
さらに、P偏光波及びS偏光波の偏光特性を利用して、人体、動物の皮膚表面の観察装置としてダーモスコープが知られている。このダーモスコープは、観察対象である病変皮膚面に光を照射し、目視による疾患状態を拡大して非接触式、非侵襲式で観察する医療用検査装置である。この観察法はダーモスコピー検査法として広く利用されており、皮膚表面の乱反射を少なくして皮膚面及び表皮下の構造を観察する。
この非接触式ダーモスコープは、光源を直線偏光したりすることにより病変表面の乱反射を遮断し、P偏光波及びS偏光波の違いにより表皮内層の組織構造が観察できるため、皮膚疾患の観察、検査が可能となっている。透過光は旋光性を有しているため皮膚を透過して反射された光を選択的に観察する。したがって、光源の波長により表皮下層の深さに応じた病変組織を観察することが可能となる。これらは、特許文献4などに開示されている。
上記の各種装置においては、P偏光波及びS偏光波を利用するために分光プリズム(偏光ビームスプリッタ)又は偏光板や偏光フィルタが利用されている。一般的には、観察対象物に光源からの光を照射し、対象物体からの反射波を取り込んで、分光プリズムによりP偏光波とS偏光波に分離し、それぞれを画像処理し、P波とS波との相違や透過特性、旋光特性を利用して、それぞれの画像を比較、観察している。
しかし、一旦分光プリズム内に取り込んだ画像はP偏光波又はS偏光波としての画像であり、これらを比較し物体表面の欠陥、キズ、状態などを比較し、画像目視するためには前後、又は違う箇所の画像との差分を検出したり、加工したりして観察する。そのため、いずれの画像が基準となるのかが判別しにくく、検査のやり直しや、データ画像が膨大になるなど処理が簡便に行えないなど不都合が生じていた。
また、これらのP偏光波及びS偏光波を画像検知として利用する場合、観察対象物質により詳細な状態を把握したり、P偏光波、S偏光波の画像状態と比較、観察する追加情報を得るための画像を必要とする場合が生じる。例えば、液晶を利用する偏光変調回路や液晶パネルにおいては図4に示すように液晶ラビング方向により液晶分子がベンド配向を有し、その液晶角度により入射角特性が異なり、これらの液晶パネルを投射型プロジェクタなどに利用する場合、偏光方向に沿った色ムラやパネルの均一性を検査する必要がある。つまり、P偏光波とS偏光波のみの画像に加えて45度偏光波などの画像が取得できれば、P偏光波、S偏光波だけの画像比較でなく、より詳細かつ的確に物質の表面状態や表面層の物理状態が観察、検知可能となる。
特開2007-78466号公報 特開平7-225508号公報 特開2015-13792号公報 特開2015-188590公報
上述したような物質表面の欠陥、キズ、均一性などをP偏光波及びS偏光波画像を利用して検査する表面状態観測装置や表面下の物質の状態を観察する画像処理に於いては、主として検査対象物質の表面とその表面下をS波及びP波により観察するのが一般的であった。
そのため、P偏光波画像とS偏光波画像による表面及び表面下の反射波を比較、検知することで画像処理しており、その中間状態や偏光状態が変化した画像を分光プリズムに入射した画像として取得することは行われていない。
物質の表面状態と表面下の中間部分を観察する場合は、光源の波長を変化させて光の透過特性や旋光特性を変化させて観察していた。また、偏光状態に応じた画像処理を行うには偏光変調による方法により光源からの偏光を変化させる必要があった。
さらに、これら種々の偏光特性の異なる画像を同時撮影したり、これらの画像を同時に同一スクリーン上に表示したり、それぞれの画像を比較したり、また差分検知したり、最良の画像の選択観察や検知を行うことでより詳細なデータが取得可能となる。
一方で、上記のような偏光特性を利用した表面状態監視装置や医療用顕微鏡などに組合せて使用する分光プリズムモジュールは、ますます小型化、軽量化が要望されおり、できるだけ簡易な構成で上述の課題を解決するような撮影装置やその構成部品が必要となっている。特に、1台の撮像カメラでそれぞれの偏光特性をもった画像を同時に取得し、画像表示できるような光学装置が望まれている。
本発明では、このような従来の構成が有している課題を解決しようとするものであり、小型、軽量化を達成できる分光プリズムで、P偏光波像とS偏光波像に加え偏光方向の異なる偏光波像とを分光する分光プリズム、それぞれの画像に対応した撮像素子と一体化された分光プリズムモジュール、並びにかかる分光プリズムモジュールを備えた光学機器を実現することを目的とするものである。
かかる課題を解決し上記目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載の通り、3分光光学モジュールにおいて、第一の分光成分と第二の分光成分とを分離する第一の分光素子と、前記第一の分光素子から取り出した前記第一の分光成分を略0度から略180度の間で回動させて任意の偏光方向に偏光させる偏光フィルタと、前記偏光フィルタを介して得られた任意偏光方向偏光波像を撮影する第一の撮像素子と、前記第一の分光素子から取り出した第二の分光成分をP偏光波とS偏光波とに分離する第二の分光素子と、前記第二の分光素子により分離された前記P偏光波像を撮影する第二の撮像素子と、前記S偏光波像を撮影する第三の撮像素子とを一体化したことを主たる特徴とする。
さらに本発明は、請求項2に記載の通り、請求項1に記載の3分光光学モジュールにおいて、前記偏光フィルタは、前記第一の分光成分を所定の偏光方向で取得し得る目盛り又はクリックを備えていることを特徴とする。
さらに本発明は、請求項3に記載の通り、請求項1に記載の3分光光学モジュールにおいて、前記第一の分光素子はハーフミラーを構成するプリズム又はプレート板で構成され、前記第二の分光素子はP偏光波とS偏光波とを分離するビームスプリッタプリズム又は偏光プレート板で構成されていることを特徴とする。
さらに本発明においては、請求項に記載の通り本発明による3分光光学モジュールにより前記任意偏光方向偏光波像、前記P偏光波像及び前記S偏光波像を同時に取得しうる光学機器とすることができる。
この様な構成により、P偏光波像、S偏光波像の他に偏光方向の異なる偏光波像を光学素子により分光し、それらを3種類の偏光波撮像を取得しうる分光光学モジュールを構成し、それらの分光光学モジュールを利用して光学観察装置を構成する。なお、上記した課題を解決する手段は、可能な限り組合せて使用することができる。
本発明による簡易なプリズムなどの光学素子の構成により、偏光変調装置などを用いて入射光の偏光状態を偏光して偏光像を取得する必要がなく、一体化されたモジュールにより、小型化、軽量化されたP/S偏光波以外の偏光波(特にP/S偏光を均等に合波する45度又は135度等)、P偏光波、S偏光波の分光プリズムモジュールが達成でき、このモジュールを利用した人体や物体の表面状態の観察、検査、監視装置などの各種光学装置を構成することができる。
本発明による3分光光学プリズムモジュール及びそれを利用した光学装置では、観察対象物体や人体の表面及び表面下の状態をP偏光波像及びS偏光波像、さらに偏光波像(特に45度又は135度等)が3分光プリズムモジュールにより同時に1台の撮像装置で取得することができる。P偏光波像又はS偏光波像では、それぞれの偏光特性に応じた物体や人体の表面及び表面下の状態が撮影・観察でき、物体や人体の表面反射波を除去した像が得られる。P偏光波とS偏光波とでは物体や人体の表面部位の反射波の除去が異なるため、それぞれの像を比較、観察し、物体の欠陥、キズ、異常、濃度むらなどが観察できる。
また、これらのP偏光波及びS偏光波を基準画像と比較したり、差分を検知したりすることで観察対象物体の欠陥、キズ、異常、濃度むらの数量、程度を含む状態を検知することができる。さらに、本発明では、観察対象物体の欠陥などをより詳細に観察したい場合、又は、P偏光波とS偏光波により取得した部分の中間部分や偏光状態により反射、吸収状態が異なると思われる部分を観察し、検知したい場合、偏光波像(特に45度又は135度等)を分光プリズムにより取得し、比較、観察する。
また、本発明による光学装置により皮膚表面の病変部を観察する場合、P偏光波像及びS偏光波像により皮膚表面病変部分が、どの程度の広がりか、変色度合いなどの表皮状態を確認し、さらに表面観察で見分けられない内部炎症、色素沈着などP偏光波像やS偏光波像で観察できない皮膚表面下の組織病変を偏光波像により観察し把握することが可能となる。このように本発明を利用した皮膚表面観察装置では、1台の光学装置でP偏光波像、S偏光波像及び偏光方向の異なる偏光波像(特に45度又は135度等)を同時に表示し、比較、観察できるためより正確な皮膚表面観察が可能となる。
また、その他の光学機器に本発明を適用することで、P偏光波像、S波偏光波像、偏光波像(特に45度又は135度等)を1台で取得する撮像カメラ光学装置が得られ、かつ同時にモニター・ディスプレイ上で表示できるため、物体の薄膜構成、コーティング、透明膜、半透明物体、液体、などの表面構造や表面直下の欠陥、キズ、ゴミ、異常、状態把握などをそれぞれの偏光波状態において比較、観察、検知することができる。より具体的応用としては、人体のうぶ毛状態のミクロ観察、液晶パネルの配向特性の均一性や配向ムラを検査、観察する装置として利用することができ、また昼間の太陽光が乱反射する中でフロントガラスを介して車内中の人物を撮影する装置などへの幅広い応用が考えられる。このように、本発明は、物体や人体の表面状態や表面直下における状態、及び光の偏光状態が変化したような場合のより詳細で正確な観察、検知を可能とする。
本発明の実施例1に係る3分光プリズムモジュールの概略構成図である。 本発明の実施例1に係る3分光プリズムモジュールを適用した物体の表面観察装置の構成を示す概略図である。 検査対象物体のキズ、異物状態を示す説明図である。 液晶パネルの配向特性を示す説明図である。 本発明の実施例2に係るプレート型3分光モジュールの概略構成図である。
本発明は、物体や人体の表面状態及びその表面下の状態を簡易な構成でより詳細に観察、検査、比較しうる表面観察装置及びそれに用いられる3分光光学モジュール及びそれを利用した光学機器である。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。以下の実施例に記載されているいずれの図面も本発明の説明用に概略的な模式図として描かれており、実際の寸法や形状は特に限定するものではない。また、構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る3分光プリズムモジュールの概略構成図である。3分光プリズムモジュール1は、分光プリズム(ハーフミラー)2と、P偏光波とS偏光波に分離するプリズム(ビームスプリッタ)3及びリレープリズム4とを備えている。それぞれのプリズム2、3及び4は、キューブタイプで構成され、間隙なく密着させて構成する。
分光プリズム2は、可視光成分を2つに分離するハーフミラーで構成され、分光プリズム2の斜面5により反射された入射光は、リレープリズム4を介して、P/S以外の偏光方向を有する偏光フィルタ6へ導出される。この偏光フィルタ6は、回動可能な偏光フィルタとして構成し、略0度から略180度の間で偏光方向を変化できるように構成している。また、偏光フィルタ6を目盛又はクリック等で、設定容易となるように予め45度が標準となるように設定しても良い。さらに、P波とS波の中間値である45度(又は135度)の偏光フィルタで構成しても良い。また、他方の可視光成分は、斜面5を透過してP/Sビームスプリッタ3へ導かれる。上記リレープリズム4は、P偏光波及びS偏光波との光路長を同一にするためのものである。
また、分光プリズム2における偏光波用の可視光成分とP/S偏光波成分との分離・透過率は利用目的により適宜選択される設計事項である。一般的には偏光波用可視光成分、P偏光波成分、S偏光波成分とがそれぞれ均等となるよう分光プリズム2では、略々1/3を偏光波成分として反射させ、略々2/3をP/S偏光波成分として透過させるが、特にP/S偏光波以外の偏光波画像を重要視する場合などは、反射成分と透過成分とを均等にして偏光波成分をより多く確保する。
レンズ50を通して集光した映像光は、分光プリズム2の入射面7に被写体を自然光として入射する。入射面7はレンズ光学系の光軸に対し垂直に配置される。前述の通り、入射面7に入射した映像可視光は分光プリズム2の反射面5において反射成分と透過成分とに分離される。反射面5により反射された可視光成分は、反射波の光路と垂直に形成されたリレープリズム4の射出面8よりプリズム外へ射出される。射出面8には、前記の通りP/S偏光波以外の偏光方向の偏光フィルタ6が設けられており、これにより入射した映像可視光は任意の偏光方向を有する偏光波として取り出される。
ここで、分光プリズム2は入射光を分割するだけでよくハーフミラーとして機能する。分光プリズム2により反射された入射光は反射時点で位相が180度反転しているため、45度偏光フィルタの場合、偏光フィルタ6を通して得られる可視光成分は入射光に対し225度偏光されていることとなるが、P偏光波及びS偏光波に対し中間偏光波が得られれば良く、さらに45度又は225度いずれの偏光特性であっても偏光フィルタ6の透過特性の挙動は同一であり問題ではない。本発明では説明の便宜上45度偏光波と称しているが、225度偏光であっても良い。また、45度偏光、225度偏光のいずれの場合も、これらの偏光特性の変化は、入射光の波長によっても変化するため厳密な偏光角度ではなく、略45度又は略225度の偏光角度である。更に135度偏光、315度偏光についても同様であるし、P/S波の中間値以外の偏光方向であっても同様である。
プリズム4の射出面8と平行に偏光波像撮像用の固体撮像素子9が設けられて、この撮像素子9により偏光波像を撮影する。この偏光波像用固体撮像素子9は、その用途により受光感度が異なるがCCDやCMOSなどのシリコン系高解像度の撮像素子を用いる。
一方、分光プリズム2を透過した可視光は、プリズム2と密着して構成されている分光プリズム3に入射する。分光プリズム3は偏光ビームスプリッタで、入射した可視光はP偏光波とS偏光波の分離膜を施した斜面(以下、P/S分離層)10により、P偏光波を透過し、S偏光波を反射させる。基本的に、自然光に対する透過率対反射率は50%:50%に設定されている。
この分光プリズム3は、入射した可視光をP偏光波とS偏光波に略々均等分離するもので、入射光が偏光特性を有していても、自然光のように時間経過と共に偏光状態が変化するものであっても、常にP波、S波の偏光画像が得られる偏光タイプのプリズムを用いるのが望ましい。しかし、使用目的に応じて、例えば防犯監視カメラなどの用途では、ガラス越しの監視対象物を監視撮影するのにより良い画像を捉えれば十分であり、偏光状態をP偏光波又はS偏光波に厳密に揃えなくても偏光波がある程度分離されて画像比較されるようなビームスプリッタでも良い。
このP/S分離層10は、多層の誘電体又は金属薄膜により構成されており、可視光帯域である700nm以下の波長でのP/S偏光分離を選択する。この分光プリズム3は、キューブタイプのものであれば小型化が可能であり、誘電体多層膜のP/S分離層10を形成する45°傾斜アライメントが正確に確保できるなどの特徴を有する。
キューブタイプの偏光ビームスプリッタの場合、分離されたP偏光波とS偏光波との光路長は同じであり、P偏光波とS偏光波との光路差を検出することにより物体材質の異物や欠陥を検出する用途には好都合である。P偏光波の射出面11及びS偏光波の射出面12はそれぞれP/S偏光波の光軸と垂直となる。これら射出面と平行にP偏光波撮像素子13、S偏光波の射出面12と平行にS偏光波撮像素子14が設けられており、P偏光波像及びS偏光波像をそれぞれ撮影し、映像信号として出力する。このP又はS偏光波用撮像素子は、単板カラー撮像素子で一定レベルの高解像度を要求されるもので構成されている。
分光プリズム2、分光プリズム3及びリレープリズム4のそれぞれの入射、射出光路面には反射防止(AR)コーティングが施されている。特に、プリズムの入出光路面7、8、11、12にはARコーティングを施すことが望ましい。このARコーティングは、反射防止コーティングであり戻り反射による迷光に起因するゴーストを抑え、希望する偏光波の透過率を向上させるためのもので、利用目的に応じて透過すべき波長の反射防止材を用いる。反射防止材はMgF2(フッ化マグネシウム)などで誘電体多層膜を形成する真空蒸着法、イオンアシスト法などで形成される。
また、分光プリズム2、分光プリズム3及びリレープリズム4の入出射光路面以外の面には外光、乱反射などを防止するために黒色コーティングが施されている。特に、それぞれのプリズム壁面15、16、17、18には黒色コーティングを施すことが望ましい。
更に、P偏光波撮像素子13とP偏光波射出面11との間にはP偏光波を透過するP波偏光フィルタ19が設けられている。このP波偏光フィルタ19は、P偏光波以外を除去する補正用偏光フィルタとして機能する。同様に、S偏光波撮像素子14とS偏光波射出面12との間にはS偏光波を透過するS波偏光フィルタ20が設けられている。このS波偏光フィルタ20は、S偏光波以外を除去する補正用偏光フィルタとして機能する。これらのP又はS偏光波補正用フィルタは、P偏光波とS偏光波との相違を検知したり、厳密にP偏光波とS偏光波を取り出したりする場合は設けた方が良いが、それらの区別を厳密に行う必要が無い場合は選択的に設けてもよい。
偏光フィルタ6は、入射映像可視光を偏光波像として取り出すものである。好ましくは、略0度から略180度の間で回動可能で、回転角に応じた偏光波像を取り出すことができる。入射光に対しP偏光波及びS偏光波の中間偏光波をとらえられれば良く、例えば、45度と135度はP波/S波を均等に合波した代表的な偏光波像である。ただし、照明光源の偏光状態や、照明角度、撮影角度によってプリズムモジュールに入射する光の偏光波成分は変化するため、用途によりP偏光波像やS偏光波像と比較したり、入射映像の基準(レファレンス)像として用いる場合などは、180度の回動範囲の中でより良い画像を選択可能とする。回動範囲を略0度から略180度とした理由は、0度と180度がS波に、90度がP波に相当し、45度近辺と135度近辺の中間偏光波の観察を容易に実施できるようにしたためである。45度及び135度を逆転させた225度及び315度において偏光フィルタ6の透過特性の挙動は同一であり、またその他の位相が逆転している角度においても偏光フィルタ6の透過特性の挙動は同一であることから、略0度から略180度を回動範囲と決定した。この場合、45度偏光フィルタと135度偏光フィルタを選択的に用いることでそれぞれのより良い方の画像を取り出すことも可能である。
このように、入射した映像可視光を分光プリズム2で反射させた可視光成分をリレープリズム4を介して偏光フィルタ6により偏光波像を取り出し撮像する撮像素子9と、分光プリズム2を透過した可視光像をさらにP偏光波像とS偏光波像に分離する分光プリズム3と、分光プリズム3より取り出したP偏光波像を撮影する撮像素子13とS偏光波像を撮影する撮像素子14とを一体化して構成することで3分光プリズムモジュール1を形成する。
この分光プリズムモジュール1の映像光入射側に、Cマウント、ENG用B4マウントなどのレンズ交換マウント21を設けることにより、工業用、放送用、医療用などの各種レンズ、各種顕微鏡又はカメラと組合せて使用することができる。また、このような3分光プリズムと撮像素子とを組合せモジュール構成とすることで小型、軽量が達成できて、どのようなレンズ、顕微鏡にも対応することができる。
図2には、本発明の実施例1に係る3分光プリズムモジュールを適用した一例として物体の表面検査装置30の構成が示されている。図1における分光プリズムモジュールに相当する部分には同一の符号が付してある。この表面検査装置30は、本発明に係る分光プリズムモジュール1が組み込まれて、主として物体表面のキズ、欠陥、濃度むら、異物などの有無やその程度などを観察するのに適している。
物体表面検査の例として半導体デバイスの製造過程で使用されるシリコンウェハ、マスクの欠陥検査がある。ウェハやマスクの欠陥検査についてはデバイスの微細化に伴い高い検査精度が要求され、かつ検査時間を短縮することが要求されている。半導体デバイス用ウェハやマスクの欠陥としては、表面のキズ、むらや異物、ごみなどの混入がある。
図3はウェハなどの検査対象物体40のキズ、異物状態を示す説明図である。図3で示すような検査対象物に明視野照明又は暗視野照明で照射する。検査対象物40は、基板41上に表面部コーティング膜又は薄膜42が施されており、この表面部分42にキズなどの欠陥Xや異物Yが混入している状態を示している。検査対象物体40の光学像はレンズ50を介して表面検査装置に取り込まれる。
取り込まれた入射光像は、分光プリズムモジュール1の分光プリズム2により反射された任意の偏光方向を有する偏光波像が撮像素子9より取り出される。ここでは、偏光フィルタ6として45度偏光波フィルタを使用した例として説明する。さらに、P偏光波像とS偏光波像が分光プリズム3により分離され、P偏光波像が撮像素子13より、S偏光波像が撮像素子14よりそれぞれ取り出される。
取り出された45度偏光波像は45度偏光波記憶処理部31において映像信号として、記憶、処理され出力する。同様にP偏光波像はP偏光波記憶処理部32,S偏光波はS偏光記憶処理部33により映像信号として記憶、処理され出力する。それぞれ出力された45度偏光波像、P偏光波像、及びS偏光波像の画像は画像表示モニター34上に同時表示又は個別に順次表示され、各像を目視により比較、観察する。
図1及び図3で示す分光プリズム構成では45度偏光波像及びS偏光波像が一度反射され像が反転している。そのため、45度偏光像及びS偏光波像はそれぞれの記憶処理部において像反転されP偏光波像と一致するように電子的に処理されて用いる。それぞれの記憶処理部は、フレーム・フィールドメモリーなどの画像処理用の記憶媒体を併せ保持しており、画像の利用目的によりそれぞれの画像を回転させたり、白黒反転させたり、特定部分(欠陥、異常部分)を拡大・縮小して表示することは、この記憶処理部において可能である。
それぞれの撮像素子9、13、14からの出力は多値グレイレベル信号に変換してデジタル信号として取り出し、45度偏光波デジタル信号は記憶処理部31において、P偏光波デジタル信号は記憶処理部32において、S偏光波デジタル信号は記憶処理部33においてそれぞれ記憶、保持される。
45度偏光波像のデジタル信号はP偏光波差分検出部35及びS偏光波差分検出部36へ送られ、P偏光波像のデジタル信号はP偏光波差分検出部35、S偏光波差分検出部36及びP/S偏光波差分検出部37へ送られ、S偏光波像のデジタル信号はP偏光波差分検出部35、S偏光波差分検出部36及びP/S偏光波差分検出部37へ送られる。
このような構成において、表面状態検査を行うには、ウェハなどの検査対象物40の2ヶ所以上を連続して比較、観察する。キズなど欠陥Xや異物Yが無い状態で、連続する画面上ではいずれの偏光波像の画素毎に同じグレイレベル値が得られ、変化しないが、キズなどの欠陥X又は異物Yが生じている場合、反射光や散乱光の偏光状態が変化する。この変化をP偏光波差分検出部35、S偏光波差分検出部36により検出する。
P偏光波差分検出部35では、P偏光波像の2ヶ所以上の画素を比較し、S偏光波差分検出部36では、P偏光波像の2ヶ所以上の画素を比較し、変化を検出し、欠陥表示・画像表示部38へ送出する。
このような表面検査では暗視野検査が望ましく、また光源としてP偏光やS偏光に限定した光を照射すると、表面欠陥Xから反射される場合は偏光を保持せず、照明の偏光から変わってしまい、様々な偏光成分となるためより明確に検査対象物の表面状態を観察することができる。P偏光波及びS偏光波は、検査対象物体40の表面状態や反射状態、物質のフレネル係数などにより検知感度や検知状態が変化するため両方の偏光状態を観察し、P偏光波又はS偏光波のいずれかの表面状態の変化が検知されれば欠陥又は異物混入と判定する。
また、P偏光波記憶処理部32とS偏光波記憶処理部33からのデジタル信号は、P/S差分検出部37へ送られ、P偏光波とS偏光波との差分を検出する。このP/S差分検出は、上述したP偏光波又はS偏光波同士の2ヶ所以上の比較とは異なり、P偏光とS偏光との偏光像の変化を把握するためより詳細な欠陥や異物検査に用いられる。微小ゴミや異物Yなどが内部に存在する場合、内部欠陥からの反射・散乱光は、偏光方向を保持するため、表面異物と内部欠陥とを区別して検出することができる。
前述のP偏光波、S偏光波の2ヶ所以上の比較を連続して行う場合、それぞれの複数箇所の状態変化を比較し検出する必要がある。しかし、45度偏光波像と比較することで、2ヶ所以上の比較を行うこと無く、45度偏光波像を参照信号として用いることができる。45度偏光像成分は、P偏光波差分検出部35及びS偏光波差分検出部36でP偏光波成分及びS偏光波成分と差分を検出する。特に、45度偏光波像は検査対象物の表面反射であるS偏光波と透過光であるP偏光波との両方を含むため表面下の微小異物などの検出を行うのに適している。
この様に検出された欠陥又は異常信号は、欠陥表示・画像表示部38により表示され、その詳細画像を画像表示部34において目視観察し、確認することができる。この表示画像や検出信号を記憶装置(図示せず)などにより欠陥データとして記録し、欠陥情報として品質管理を行うのに適用できる。なお、この表面検査装置の例において偏光フィルタ6は、45度偏光フィルタとしているが、前述の通り回動により偏光方向が変更可能であるような偏光フィルタを用いて構成することで、種々の偏光方向の画像を取り出し、P/S画像との比較、観察、測定ができ、より多様で、詳細な検査が可能となる。
また、本発明を液晶パネルの画素毎の欠陥や均一性検査などにも効果的に応用することができる。液晶パネルの欠陥検査では、ドット欠け、黒異物、繊維状異物などの外観上のキズのほかRGB色温度検査、輝度経時変化、面輝度色ムラなど駆動状態での変化欠陥など多岐にわたる検査が必要となる。いずれも検査用映像信号パターンを用いてカメラ撮影を行い、スクリーンの映像状態を確認する検査が行われている。
TN液晶やOCB方式液晶などの製造過程において、ラビングによる液晶配向が正常でなく欠陥として現れる場合がある。この様な状態は、図4に示すように白状態から黒状態への液晶シャッターの配向むらであり、面輝度むら、色むらとなってスクリーン全体の均一性に欠けたものとなる。
これらのスクリーン均一性検査において、液晶スクリーンにP偏光波、S偏光波、45度偏光波の特性を有する照明光を照射し、本発明の3分光プリズムモジュールを用いて暗視野検査を行う。本発明の3分光プリズムモジュールを用いて白黒、RGBカラーなどの多種検査パターン像を撮像し、P偏光波像、S偏光波像、45度偏光波像を取得する。取得したそれぞれの偏光波像は、図2に示す表面検査装置の画像処理と同様な考え方により、画素毎に多値グレイレベルを取得し、時系列で比較したり、参照基準値と比較したりしてスクリーンの均一性の検査を行うことができる。
図5は、本発明の実施例2に係る3分光光学モジュールの概略構成図である。図1に於いて、分光プリズム2及びP/Sビームスプリッタ用分光プリズム3はキューブタイプの分光プリズムにより構成されているが、実施例2においては、ハーフミラープレート板を用いた実施例である。図1における分光プリズムモジュールに相当する部分には同一の符号が付してある。
レンズ50により集光された撮像光は、ハーフミラープレート51に入射する。ハーフミラー51に入射した撮像光は0度から180度の間で回動可能で、予め45度に設定された偏光フィルタ6を介して偏光波撮像素子9に入射する。ここで、偏光フィルタ6は、実施例1の偏光フィルタ6と同様、任意の偏光方向を有する偏光フィルタであり、回動により偏光方向を変更可能としても良いし、予め45度または135度に設定されていても良い。
一方、ハーフミラープレート51を透過した可視光成分は、偏光ハーフミラープレート52に入射する。偏光プレート52は、S偏光波成分を反射し、P偏光波成分を透過するP/S分離するビームスプリッタの役目を行う。偏光プレート52は、映像光入射光軸に対し45°に傾斜し固定されている。
偏光ハーフミラープレート52により反射されたS偏光波像は偏光補正フィルタ20を介してS偏光波像撮像素子14に入射する。S偏光波像は撮像素子14により映像信号として出力される。また、偏光プレート52を透過したP偏光波像は偏光補正フィルタ19を介してP偏光波像撮像素子13に入射する。P偏光波像は撮像素子13により映像信号として出力される。
図1に示すキューブタイプの分光プリズムモジュールにおいては、分光プリズム2における45度偏光波像のための入射光の反射角度がプリズム内で45度に固定され、さらに分光プリズム3のS偏光波像の反射角度も45度に固定されているため、反射角度のアライメントは不要であるが、このハーフミラープレート板を使用する場合は、入射光軸に対しそれぞれの撮像素子に対し反射光を正対して入射させるよう45度にアライメントする必要がある。
また、プレート板の厚さにより透過光の屈折が生じ透過光路が若干変り、光路長も変化するため、全体としての光学的、機械的アライメントが重要となる。そのため、キューブタイプ分光プリズムでなく偏光プレートにより構成するには、ハーフミラープレート51、52、偏光フィルタ6、3分光用補正フィルタ19、20及び撮像素子9、13、14をモジュール筐体(図示せず)で固定して構成する。
ハーフミラープレート板による分光モジュールはアライメントの難しさは生じるが、ハーフミラープレート板は、サイズバリエーションが豊富である。したがって、ハーフミラープレート板を使用したモジュール構成の方がモジュール全体の設計を柔軟に行うことができ、かつ軽量化、低価格が達成できるなどのメリットを有している。
本発明においては、3分光プリズム又はハーフミラープレートのモジュール構成として45度偏光波像、P偏光波像及びS偏光波像を取り出して、比較、分析することで半導体ウェハなどの表面欠陥観察装置及び液晶パネルの均一性検査に適用する例を説明したが、本発明はこれに限らず、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより薄膜検査、偽造品検査、果実の表面検査、材料の品質検査、医療用病変検査、防犯監視カメラなどに広く応用することができ、産業上多大な有用性と利用可能性を有している。
1 分光プリズムモジュール
2 分光プリズム又はハーフミラー
3 P/S分光プリズム(偏光ビームスプリッタ)
4 リレープリズム
6 任意の偏光方向を有する偏光フィルタ
7 プリズム2の入射面
8 プリズム4の射出面
9 偏光波像撮像素子
10 P/S偏光波分離層
11 P波射出面
12 S波射出面
13 P波撮像素子
14 S波撮像素子
15、16 プリズム4の壁面
17 プリズム2の壁面
18 プリズム3の壁面
19 P波補正フィルタ
20 S波補正フィルタ
21 レンズ交換マウント
30 表面検査装置
31 偏光波画像記憶処理部
32 P偏光波画像記憶処理部
33 S偏光波画像記憶処理部
34 画像表示部
35 P偏光波差分検出部
36 S偏光波差分検出部
37 P/S偏光波差分検出部
38 欠陥データ等表示部
50 レンズ
51 ハーフミラープレート
52 P/S分光プレート(偏光ハーフミラープレート)
53 ハーフミラーの反射面
54 P/S分光プレートの反射面

Claims (4)

  1. 3分光光学モジュールにおいて、第一の分光成分と第二の分光成分とを分離する第一の分光素子と、前記第一の分光素子から取り出した前記第一の分光成分を略0度から略180度の間で回動させて任意の偏光方向に偏光させる偏光フィルタと、前記偏光フィルタを介して得られた任意偏光方向偏光波像を撮影する第一の撮像素子と、前記第一の分光素子から取り出した第二の分光成分をP偏光波とS偏光波とに分離する第二の分光素子と、前記第二の分光素子により分離された前記P偏光波像を撮影する第二の撮像素子と、前記S偏光波像を撮影する第三の撮像素子とを一体化したことを特徴とする3分光光学モジュール。
  2. 前記偏光フィルタは、前記第一の分光成分を所定の偏光方向で取得し得る目盛り又はクリックを備えていることを特徴とする請求項1記載の3分光光学モジュール。
  3. 前記第一の分光素子はハーフミラーを構成するプリズムまたはプレート板で構成され、前記第二の分光素子はP偏光波とS偏光波とを分離するビームスプリッタプリズム又は偏光プレート板で構成されていることを特徴とする請求項1記載の3分光光学モジュール。
  4. 請求項1乃至3に記載する3分光光学モジュールのいずれかを備え、前記任意偏光方向偏光波像、前記P偏光波像及び前記S偏光波像を同時に取得しうることを特徴とする光学機器。
JP2018104050A 2018-05-15 2018-05-15 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置 Active JP7183508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018104050A JP7183508B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018104050A JP7183508B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019200405A JP2019200405A (ja) 2019-11-21
JP7183508B2 true JP7183508B2 (ja) 2022-12-06

Family

ID=68613107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018104050A Active JP7183508B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7183508B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102594832B1 (ko) * 2021-09-15 2023-10-27 주식회사 싸이너스 양면 동시 측정 장치

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002651A (ja) 1998-06-17 2000-01-07 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd プラスチックの識別方法及び装置
JP2007028224A (ja) 2005-07-15 2007-02-01 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2007214189A (ja) 2006-02-07 2007-08-23 Komatsu Ltd レーザチャンバのウィンドウ劣化判定装置および方法
US20080015802A1 (en) 2006-07-14 2008-01-17 Yuta Urano Defect Inspection Method and Apparatus
JP2008020374A (ja) 2006-07-14 2008-01-31 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥検査方法およびその装置
JP2008082811A (ja) 2006-09-27 2008-04-10 Japan Steel Works Ltd:The 薄膜の光学特性測定方法および光学特性測定装置
JP2008191144A (ja) 2007-01-11 2008-08-21 Japan Aerospace Exploration Agency 光学式分光偏光計測装置
JP2009141759A (ja) 2007-12-07 2009-06-25 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2011150686A (ja) 2009-12-25 2011-08-04 Ricoh Co Ltd 物体識別装置、並びに、これを備えた移動体制御装置及び情報提供装置
US20130162980A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Apparatus for non-invasively inspecting defects and method for inspecting defects using the same
US20150219552A1 (en) 2014-02-06 2015-08-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing apparatus
US20160076942A1 (en) 2013-09-11 2016-03-17 Sci Instruments, Inc (Dba) Scientific Computing International Imaging spectropolarimeter
US20170091568A1 (en) 2015-09-30 2017-03-30 Fujitsu Limited Biometric image capturing apparatus and biometric image capturing method

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002651A (ja) 1998-06-17 2000-01-07 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd プラスチックの識別方法及び装置
JP2007028224A (ja) 2005-07-15 2007-02-01 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2007214189A (ja) 2006-02-07 2007-08-23 Komatsu Ltd レーザチャンバのウィンドウ劣化判定装置および方法
US20080015802A1 (en) 2006-07-14 2008-01-17 Yuta Urano Defect Inspection Method and Apparatus
JP2008020374A (ja) 2006-07-14 2008-01-31 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥検査方法およびその装置
JP2008082811A (ja) 2006-09-27 2008-04-10 Japan Steel Works Ltd:The 薄膜の光学特性測定方法および光学特性測定装置
JP2008191144A (ja) 2007-01-11 2008-08-21 Japan Aerospace Exploration Agency 光学式分光偏光計測装置
JP2009141759A (ja) 2007-12-07 2009-06-25 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2011150686A (ja) 2009-12-25 2011-08-04 Ricoh Co Ltd 物体識別装置、並びに、これを備えた移動体制御装置及び情報提供装置
US20130162980A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Apparatus for non-invasively inspecting defects and method for inspecting defects using the same
JP2013134247A (ja) 2011-12-22 2013-07-08 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 非破壊的な欠陥検査装置及びこれを用いた欠陥検査方法
US20160076942A1 (en) 2013-09-11 2016-03-17 Sci Instruments, Inc (Dba) Scientific Computing International Imaging spectropolarimeter
US20150219552A1 (en) 2014-02-06 2015-08-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing apparatus
JP2015164518A (ja) 2014-02-06 2015-09-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置
US20170091568A1 (en) 2015-09-30 2017-03-30 Fujitsu Limited Biometric image capturing apparatus and biometric image capturing method
JP2017068597A (ja) 2015-09-30 2017-04-06 富士通株式会社 生体撮影装置および生体撮影方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019200405A (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102048793B1 (ko) 표면 컬러를 이용한 표면 토포그래피 간섭측정계
US20090015835A1 (en) Method of analyzing a paint film with effect pigments
US20090315988A1 (en) Observation device, inspection device and inspection method
JPH06504843A (ja) 自動光学的検査方法および装置
Vedel et al. Full Stokes polarization imaging camera
Farlow et al. Imaging polarimeter development and applications
US20080243412A1 (en) Apparatus for Inspecting Defect and Method of Inspecting Defect
JP2016008956A (ja) 撮像装置および方法
US10152998B2 (en) Features maps of articles with polarized light
US11573428B2 (en) Imaging method and apparatus using circularly polarized light
JP2006081154A (ja) 光学検査システムのためのカメラモジュールおよび関連する使用方法
US11499870B2 (en) Imaging spectropolarimeter
WO2009133849A1 (ja) 検査装置
JP7183508B2 (ja) 3分光光学モジュール及びそれを利用した光学装置
Meriaudeau et al. Polarization imaging for industrial inspection
JP7121892B2 (ja) 光学モジュール及び光学装置
JP2009139355A (ja) 欠陥検査装置
JPH10281876A (ja) 偏光性イメージング装置
JP2002214150A (ja) 絶縁皮膜被覆鋼板の疵検査方法およびその装置
JP2653853B2 (ja) 周期性パターンの検査方法
JP2001165775A (ja) スペクトルイメージセンサ
JP4716827B2 (ja) 外観検査装置及び外観検査方法
EP0905508A2 (en) Defect evaluation apparatus
JPH05103761A (ja) 眼底検査装置
FR3087539A1 (fr) Instrument de mesure avec systeme de visualisation du spot de mesure et accessoire de visualisation pour un tel instrument de mesure

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7183508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150