JP7182261B2 - 着脱式バスケット - Google Patents

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Description

本発明は、自転車の荷台に対して着脱自在に取り付け可能なバスケットに関するものである。
従来より、一般家庭などで用いられている自転車には、金属などで形成されたバーフレーム(パイプフレーム)を水平方向に沿って縦横に組み合わせた荷台が取り付けられていることが多い。この荷台は、運転者が着座するサドルの後方に取り付けられている。そして、この荷台に荷物を載せる場合には自転車ロープなどを用いて荷物を荷台に括り付けて固定が行われている。
ただ、荷台に荷物を載せて自転車を漕いでいる際に、路面に段差などがあって自転車に強い衝撃が作用した場合には、衝撃に負けて巻き付けていたロープが外れてしまう可能性があり、ひどい場合は固定していた荷物が荷台から落下してしまう場合がある。
そこで、上述した自転車ロープに代えて、荷物が落下しないように収容可能な筺状のバスケットを自転車の荷台に設置する技術が、特許文献1~3に示すように提案されている。
例えば、特許文献1には、後ろカゴ1の前後で向き合う側壁と側壁のうち一方の側壁が他方の側壁の幅より広く、かつ、底面が一方の側壁側が他方の側壁側よりも広くなっている後ろカゴに、側壁上端部に傘固定用の支持金具とフックを回転可能に設け、底面に傘固定用の開口孔を設けた二輪車用の後ろカゴを二輪車に取付ける技術が開示されている。
また、特許文献2には、前壁の上部に、自転車のサドルに対応する切欠部を設けて、自転車の運転や乗り降りに邪魔とならないようにすると共に、この切欠部を設けることで、後部荷カゴを後部荷台の可及的に前方寄りへ装着できるようにして、自転車の運転バランスに悪影響がでないようにした後部荷カゴが開示されている。
さらに、特許文献3には、上方及び一側部が解放した一対のカゴ半体を有しており、この一対のカゴ半体を、一側部の解放側同士を向き合わせた状態としてカゴ形体に形成可能とするとともに、積載容量を増減可能とするように向き合わせた方向にスライド自在に連結している自転車用荷カゴが開示されている。
特開2005―219723号公報 実用新案登録第3059542号公報 実用新案登録第3061270号公報
ところで、特許文献1の二輪車用の後ろカゴは、同文献の図1に示されるように後ろカゴの底部に設けられたネジ穴を利用して荷台に取付可能となっている。また、特許文献2の後部荷カゴや特許文献3の自転車用荷カゴは、ネジ又はリベット等の結合具を用いて、後部荷台へ直接又は取付金具を介して間接的に結合させることで、荷台に対して装着されるものとなっている。
つまり、特許文献1~3のバスケット(荷カゴ)は、いずれも自転車に荷台に取り付ける際に、ネジなどを用いて強固に固定されるものであり、バスケットを取り外す作業にはネジを緩めるのにある程度の時間が必要となるし、取り外し作業にはドライバなどの工具も必要となる。つまり、特許文献1~3のバスケットは、自転車の後部の荷台から簡単に脱離できるものではなく、バスケットに入らないような荷物を積載する用途に荷台をすぐに用いることができないという問題を抱えていた。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、自転車の荷台に荷物を簡単に積載可能とするものでありながら、使用しない場合は取り外しが簡単に行え、荷台をすぐに空けることができる着脱式バスケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の着脱式バスケットは以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の着脱式バスケットは、自転車の進行方向を向く複数の縦バーフレームと、進行方向に交差する方向を向く複数の横バーフレームとを井桁状に組み合わせて形成された自転車の荷台に対して、着脱自在に装着される着脱式バスケットであって、前記荷台の上側に配備されると共に、荷物を収容可能とされた筺状のバスケット部と、前記バスケット部の底面前側に配備されると共に、前側の横バーフレームに対して後方から係合可能とされる前係合部材と、前記バスケット部の底面後側に配備されると共に、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して前方から係合可能とされる後係合部材と、を有することを特徴とする。
なお、好ましくは、前記バスケット部の底面に対して前後方向に摺動可能に配備されると共に、前後方向に対して傾斜した方向にガイド溝を有するスライダと、を有しており、前記後係合部材は、前記ガイド溝の形成方向に沿って移動可能となるようにガイド溝にはめ込まれており、前記スライダを後方向に移動させることで、前記後係合部材がガイド溝に沿って左右方向に広がるように移動することで、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して係合するように構成されているとよい。
なお、好ましくは、前記後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に、前記後係合部材が係合した位置で、前記バスケット部の底面に対するスライダの移動を規制する位置規制手段が、前記バスケット部の底面とスライダとの間に設けられているとよい。
なお、好ましくは、前記前係合部材は、前記前側の横バーフレームに対して後方から係合可能なように、前方に向かって突出した爪部を有しており、前記後係合部材は、前記後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に係合に可能なように、下方に向かって広がる円錐形状に形成されているとよい。
また、本発明にかかる着脱式バスケットの最も好ましい形態は、自転車の進行方向を向く複数の縦バーフレームと、進行方向に交差する方向を向く複数の横バーフレームとを井桁状に組み合わせて形成された自転車の荷台に対して、着脱自在に装着される着脱式バスケットであって、前記荷台の上側に配備されると共に、荷物を収容可能とされた筺状のバスケット部と、前記バスケット部の底面前側に配備されると共に、前側の横バーフレームに対して後方から係合可能とされる前係合部材と、前記バスケット部の底面後側に配備されると共に、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して前方から係合可能とされる後係合部材と、を有し、前記バスケット部の底面に対して前後方向に摺動可能に配備されると共に、前後方向に対して傾斜した方向にガイド溝を有するスライダと、を有しており、前記後係合部材は、前記ガイド溝の形成方向に沿って移動可能となるようにガイド溝にはめ込まれており、前記スライダを後方向に移動させることで、前記後係合部材がガイド溝に沿って左右方向に広がるように移動することで、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して係合するように構成されていることを特徴とする。
本発明の着脱式バスケットによれば、自転車の荷台に荷物を簡単に積載可能とするものでありながら、使用しない場合は取り外しが簡単に行え、荷台をすぐに空けることができる。
本実施形態の着脱式バスケットと、この着脱式バスケットの荷台への着脱手順を示した図である。 底面側から見た場合の本実施形態の着脱式バスケットを示した斜視図である。 本実施形態の着脱式バスケットを、底面側から分解した分解図である。 自転車の荷台への前後係合部材の係合状態を透過図として示した図である。
以下、本発明の着脱式バスケットの実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、本実施形態の着脱式バスケット1及びこの着脱式バスケット1を自転車の荷台Cへ着脱する手順を模式的に示したものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態の着脱式バスケット1は、内部に荷物を収容可能とされた筺状のバスケット部2を有している。このバスケット部2の底面2aには、バスケット部2に対して前後方向に摺動可能となるスライダ3が配備されている。また、バスケット部2の底面2aには、バスケット部2の前側を荷台Cに係合する前係合部材4と、バスケット部2の後側を荷台Cに係合する後係合部材5と、が設けられている。
上述した前後の係合部材4、5のうち、前係合部材4は、荷台Cの前側の横バーフレームC1に掛け止されるものである。これに対して、後係合部材5は、スライダ3の表面に形成されたガイド溝6に沿って移動可能とされている。このスライダ3とバスケット部2の底面2aとの間には、前方移動のみを規制する規制部材7が形成されている。また、後係合部材5は、荷台Cの後側の横バーフレームC2に接触することで、後係合部材5の左右移動を許容しつつ後方移動のみが規制される。
つまり、バスケット部2に対して、スライダ3を前方に移動させると、規制部材7に当接して左側と右側の後係合部材5同士が左右方向に互いに近接し、スライダ3を後方に移動させると、後側の横バーフレームC2に当接して左側と右側の後係合部材5同士が左右方向に互いに離間し、後係合部材5が左右方向の内側から荷台Cの交差内隅に接触してバスケット部2の後側が荷台Cに係合される。
次に、本実施形態の着脱式バスケット1が取り付けられる荷台C、並びに着脱式バスケット1を構成するバスケット部2、前係合部材4、後係合部材5、スライダ3、及び規制部材7について説明する。
なお、以降の説明において、各図の前、後、左、右を着脱式バスケット1を説明する際の前、後、左、右とする。これらの方向については、それぞれ図中に示している。
本実施形態の着脱式バスケット1が取り付けられる荷台Cは、自転車のサドルの後方に配備される部材であり、荷物を積載する用途で用いられる。
図4に示すように、本実施形態の荷台Cは、具体的には、金属のパイプなどのバーフレームを水平方向に沿って縦横に組み合わせた構造となっており、前後方向に長い長円状のバーフレームの内側に、前方から小さなU字状のバーフレームを組み合わせ、これらのバーフレームに対して左右方向を向く細径のバーフレームを前後に2本組み合わせた構成となっている。言い換えれば、外側の長円状のバーフレーム及び内側のU字状のバーフレームは、荷台Cの中央側のみに着目した場合、平行に揃えられた前後方向に伸びる2本のバーフレームを左側と右側とにそれぞれ有する構成(合計で4本のバーフレームを備える構成)となっており、これら内外2本のバーフレームを本実施形態では縦バーフレームC3~C4と呼ぶ。
また、縦バーフレームC3~C4よりも細径な金属パイプから形成されたバーフレームを、本実施形態では横バーフレームC1~C2と呼ぶ。本実施形態の荷台Cでは、横バーフレームC1~C2は、上述した縦バーフレームC3~C4の下側を潜るように交差状(直交状)に配備されている。横バーフレームC1~C2の左右両端は、自転車ロープなどを引っ掛けやすいように、下方に向かって折れ曲がっている。
バスケット部2は、上方に向かって開口した筺状の部材であり、外観が略直方体となるように形成されている。より正確には、バスケット部2は、下方から上方に向かうに連れて左右方向の幅や前後方向の幅が広がるような形状に形成されており、底側に比べて広く形成された上部開口から物品を取り込んで積載可能となっている。
バスケット部2は、合成樹脂などの板材で、前面2b、後面2c、左側面2d、右側面2e、底面2aの5面が形成されている。バスケット部2の前面2b、後面2c、左側面2d、及び右側面2eを構成する4つの板材は、いずれも表面に複数の通気窓8を有している。
本実施形態のバスケット部2の底面2aには、前面2b、後面2c、左側面2d、及び右側面2eと異なる開口形状に開口するスリット9が複数形成されている。具体的には、上述したバスケット部2の底面2aは、左右方向に左側底面、中央側底面、右側底面の3つの部分に三分割されている。そして、三分割された底面のうち、左側底面及び右側底面に、上述したスリット9が複数形成されている。なお、中央側底面にはスリット9は形成されておらず、中央側底面の下側に沿うように後述するスライダ3が配備されている。上述したスリット9をバスケット部2の底面2a(左側底面及び右側底面)に形成すれば、バスケット部2の内部に雨水等が貯まることを抑制可能となる。
バスケット部2の底面2aのうち、上述した中央側底面の前端側には、前係合部材4を左右方向に案内する前側ガイド溝27が形成されている。具体的には、図2に示すように、前側ガイド溝27は、バスケット部2の中央側底面における左前端と右前端とに1穴ずつ、合わせて2穴左右方向に並んで形成されている。また、前側ガイド溝27は、いずれもバスケット部2の底面を上下方向に貫通している。そして、それぞれの前側ガイド溝27には前係合部材4が一つずつ嵌め込まれている。
上述した前係合部材4は、前側の横バーフレームC1に係合してバスケット部2を荷台Cに固定する部材である。前係合部材4は、前側ガイド溝27を、上下方向に貫通する部材であり、左右の前側ガイド溝27にそれぞれ一つずつ、合わせて左右一対設けられている。
具体的には、前係合部材4は、上部が下部よりも径大な円盤状に形成されており、この円盤状に形成された上部で前係合部材4が前側ガイド溝27を通って下方に落下することを抑制している。また、前係合部材4の下部は、下端に向かうに連れて前方に向かって張り出した鈎爪状(フック状)に形成されており、上述した荷台Cの前側の横バーフレームC1に係合可能となっている。
前係合部材4の上下方向の中途側には、左右方向の内側に向かって伸びる棒状のラック部10が、ちょうど腕を側方に突き出すように形成されている。具体的には、ラック部10は、前側ガイド溝27の開口のやや上方を水平方向に伸びる棒状の部材である。左側の前係合部材4のラック部10は、前側ガイド溝27の前側の開口縁に沿うように右側に向かって水平に伸びており、また右側の前係合部材4のラック部10は前側ガイド溝27の後側の開口縁に沿うように左側に向かって伸びている。
さらに、このラック部10の表面には、上下方向に伸びる複数のギヤ歯が、左右方向に複数列に亘って形成されている。つまり、左側の前係合部材4のラック部10では後側の表面にギヤ歯が形成されており、右側のラック部10では前側の表面にギヤ歯が形成されている。
そして、左側の前側ガイド溝27と、右側の前側ガイド溝27との間には、上下方向を向く軸回りに回動自在とされたピニオンギヤ11が設けられている。このピニオンギヤ11に対しては、左側の前係合部材4に設けられるラック部10のギヤ歯が前側から、また右側の前係合部材4に設けられるラック部10のギヤ歯が後側から噛み合っている。つまり、左右のラック部10とピニオンギヤ11とは、左右の前係合部材4のうち、一方の前係合部材4を左右方向の一方に移動させると、それに連動して他方の前係合部材4を左右方向の他方に移動するラックアンドピニオン機構を構成している。
つまり、上述したラックランドピニオン機構を用いることで、前側のラック部10と後側のラック部10とがピニオンギヤ11を境に異なる方向に左右移動可能となる。例えば、左側の前係合部材4を右方向に移動させると、左側の前係合部材4に設けられる前側のラック部10が右方向に移動する。そうすると、ラック部10のギヤ歯に噛み合ったピニオンギヤ11が上下方向を向く軸回りに回転(下方から見た場合に反時計方向に回転)する。そして、このピニオンギヤ11に後方から噛み合った後側のラック部10、つまり右側の前係合部材4に設けられる後側のラック部10が左方向に移動し、右側の前係合部材4が左側に移動する。その結果、左右の前係合部材4同士が互いに近接し合う方向に移動し合うことになる。
一方、左側の前係合部材4を左方向に移動させると、左側の前係合部材4に設けられる前側のラック部10が左方向に移動する。そうすると、ラック部10のギヤ歯に噛み合ったピニオンギヤ11が上下方向を向く軸回りに逆方向に回転(下方から見た場合に時計方向に回転)する。そして、このピニオンギヤ11に後方から噛み合った後側のラック部10が右方向に移動し、右側の前係合部材4が右側に移動する。その結果、左右の前係合部材4同士が互いに離間し合う方向に移動する。
図3に示すように、スライダ3は、バスケット部2の底面2aにおける中央側底面の下側に配備されている。具体的には、バスケット部2の底面2aは、上述した左側底面、中央側底面、右側底面の3つの部分に画成されている。そして、左側底面や右側底面に対して中央側底面は上方に向かって凹んだ面状に形成されており、左側底面と中央側底面との間、及び右側底面と中央側底面との間には段差12が形成されている。つまり、この凹んだ中央側底面に上述したスライダ3が嵌め込まれた状態で配備されている。そして、上述した段差12には、段差12の下端を中央側底面側に向かって庇状に張り出したスライダ抜止部13が形成されている。このようなスライダ抜止部13を上述した段差12に設け、スライダ抜止部13の上側(上方に向かって凹んだ中央側底面)にスライダ3を前後方向に移動自在に配備することができ、スライダ3が中央側底面から下方に抜け難くなって、スライダ3をバスケット部2の底面2aに沿って前後方向に安定してスライドさせることが可能となる。
スライダ3は、左右方向に比べて前後方向に長尺な長方形の板部材であり、バスケット部2の底面2aに沿って前後方向にスライド可能となっている。スライダ3の前端側の下面における左右方向の中央側には、前後方向に沿って伸びる長溝状の挿通孔14が形成されている。
図3に示すように、スライダ3と、バスケット部2の底面との間には、上述した挿通孔14と交差する向きに伸びる規制部材7が配備されている。この規制部材7は、左右方向に長い帯板状の部材であり、後述する後係合部材5の前方移動を規制可能となっている。具体的には、この規制部材7の左右方向の中央側には、挿通孔14に対応した位置に規制部材取付孔15が形成されている。また、この規制部材7を挟んだ挿通孔14の反対側(下側)には、バスケット部2の底面2aを上下方向に貫通する規制部材固定孔16が形成されている。この規制部材固定孔16も、挿通孔14や規制部材取付孔15に対応した位置、言い換えれば左右方向の中央側に形成されている。そのため、上述した挿通孔14を通って規制部材取付孔15及び規制部材固定孔16を連通するように固定具17を挿通すれば、規制部材7は前後方向に移動しない状態でバスケット部2の底面2aに固定される。
一方、スライダ3の挿通孔14は前後方向に沿うように長孔状に形成されていて、固定具17の上端側(頭部側)が前後方向に移動することを許容可能となっている。そのため、上述した規制部材7はバスケット部2の底面2aに固定具17で固定されているが、スライダ3は規制部材7や固定具17の影響を受けることなくバスケット部2の底面2aに対して前後方向に移動可能となる。
上述したスライダ3には、後係合部材5を案内するガイド溝6が形成されている。このガイド溝6は、挿通孔14の左側と右側にそれぞれ形成されており、左右方向及び前後方向の双方に対して傾斜する方向に伸びるように形成されている。また、左側のガイド溝6と右側のガイド溝6とは、前後方向に伸びる中心線(挿通孔14の中央を通る中心線)を境に線対称な方向に沿って形成されている。例えば、本実施形態の場合であれば、左側のガイド溝6は前方に向って左方向に45°に傾斜しており、右側のガイド溝6は前方に向って右方向に45°に傾斜してたものとなっている。左側のガイド溝6には左側の後係合部材5が嵌め込まれており、また右側のガイド溝6には右側の後係合部材5が嵌め込まれている。
後係合部材5は、上述した後側の横バーフレームC2と内側の縦バーフレームC4(左右に並んだ縦バーフレームC3、C4において内側に位置する縦バーフレームC4)との内隅に係合してバスケット部2の後側を荷台Cに固定する部材であり、上述した前係合部材4と協働してバスケット部2を荷台Cに固定する構成となっている。後係合部材5は、上述したスライダ3のガイド溝6を、ガイド溝6の形成方向に沿って移動可能となっている。つまり、本実施形態の場合であれば、左側の後係合部材5は前方に向って左方向に45°に移動可能となっており、右側の後係合部材5は前方に向って右方向に45°に移動可能となっている。
後係合部材5の下部は、上下方向の中途側から下方に向かって広がる円錐形状に形成されており、下端の外径はガイド溝6の開口幅よりも広幅となっている。また、後係合部材5の上部は、前係合部材4と同様にガイド溝6の開口幅よりも広幅の円盤状に形成されている。つまり、後係合部材5は、上端と下端の外径がガイド溝6の開口幅よりも広幅となっているため、ガイド溝6から上方にも下方にも脱離することがなく、ガイド溝6に嵌まり込んだままガイド溝6の形成方向に沿って移動可能となっている。
なお、後係合部材5の下部は、上述した下方に向かって広がる円錐形状であるため、後側の横バーフレームC2だけでなく左右方向の縦バーフレームC3、C4にも係合可能となる。つまり、後係合部材5の下部は、上述した荷台Cの後側の内隅、つまり後側の横バーフレームC2と内側の縦バーフレームC4とが交差する内隅に対しても、内側から確実に係合することができる。
上述したスライダ3の前後方向の中途側には切欠部21が形成されており、この切欠部21には爪部材18がさらに形成されている。また、上述した段差12には前後方向に沿って複数のラチェット歯19が形成されている。そして、この爪部材18を複数のラチェット歯19のいずれかに噛み合わせることで、バスケット部2の底面2aに対するスライダ3の前後方向に沿った位置が規制可能となっている。つまり、上述したラチェット歯19と爪部材18が、バスケット部2の底面に対するスライダ3の移動を規制する位置規制手段20を構成している。
図3に示すように、ラチェット歯19は、上述した段差12に、左右方向の内側に歯先を向けて複数列形成されている。このラチェット歯19は、上下方向に沿うように形成された断面鋸歯状の部位であり、歯先を左右方向の内側前方に向けるようにして、前後方向に複数列に亘って形成されている。
また、爪部材18は、スライダ3の切欠部21に形成された断面形状が「イの字状」の部分である。具体的には、スライダ3の前後方向の中途側には左右外方に向かって開口するように切り欠かれた切欠部21が形成されている。そして、爪部材18は、切欠部21の前側に形成される開口縁の一部を後方に向かって伸ばすと共に、先端を左右方向の外側後方に向けるように折り曲げた舌片である。この爪部材18は、歯先を左右方向の内側前方に向けるラチェット歯19に対して、歯先に正対するように左右方向の外側後方に先端を向けて配備されており、ラチェット歯19に近接した場合にラチェット歯19と噛み合い可能となっている。
つまり、上述した後側の横バーフレームC2と縦バーフレームC4との交差内隅に、後係合部材5が係合した位置で、バスケット部2の底面2aのラチェット歯19と、スライダ3の切欠部21に設けられた爪部材18とを噛み合わせれば、着脱式バスケット1を荷台Cに係合した状態に保持することが可能となる。
なお、上述したスライダ3の後端側には、バスケット部2の底面2aとスライダ3との間に設けられて、位置規制手段20によるスライダ3の移動規制を解除する解除部材22が設けられている。
解除部材22は、スライダ3よりの左右方向の幅が狭くなるような板部材であり、バスケット部2の底面とスライダ3との間に挟み込まれた状態で配備されている。つまり、解除部材22は、スライダ3に対しても、バスケット部2の底面に対してもスライド自在となっており、スライダ3に対して前後方向に自由に移動することができる。
解除部材22の後端側には、前方に向かって突出した押し込み部23が形成されている。一方、スライダ3の後端側には、下方に向かって開口すると共に上方に向かって凹んだ上方凹部24が形成されている。この上方凹部24は下方から見た場合に四角形に開口しており、前後左右に内側壁が形成されている。そして、この上方凹部24の前方を向く内側面には、上述した押し込み部23に対応した開口部が形成されており、バスケット部2の底面とスライダ3との間に解除部材22を挟み込んだ場合に、開口部から押し込み部23が突出するようになっている。
一方、解除部材22の前端側には、上述したスライダ3の切欠部21の爪部材18に対して、爪部材18の前方から噛み合うことで、ラチェット歯19に対する爪部材18の係合を解除する解除片が設けられている。
具体的には、この解除片は、爪部材18に前方から噛み合うフック部25と、前後方向に沿って伸びると共に先端でフック部25を支持するアーム部26と、を有している。このアーム部26は、上下方向に切り立った細長い板状の部材であり、解除部材22の前端側の左右両側に設けられている。また、アーム部26は、前後方向の中途側が上面視でくの字状に屈曲しており、前後方向に沿って引っ張った際に、屈曲したアーム部26が伸びることで、先端のフック部25を左右方向の内側に向かって押し曲げ可能となっている。
それゆえ、開口部から前方に突出した押し込み部23を後方に押し込むと、解除部材22が後方に移動する。このとき、上述したフック部25は切欠部21の爪部材18に前方から係合しているため、解除部材22は前後方向に引っ張られ、アーム部26の先端のフック部25が左右方向の内側に向かって押し込まれる。その結果、ラチェット部に対する爪部材18の係合が外れて、バスケット部2の底面に対するスライダ3の係合位置を前後に調整することが可能となる。
次に、本実施形態の着脱式バスケット1を荷台Cに固定する手順、及び荷台Cから取り外す手順、言い換えれば本発明の着脱式バスケット1の着脱方法について説明する。
最初に、着脱式バスケット1を荷台Cに固定する手順について説明する。
着脱式バスケット1を荷台Cに固定する際には、まず荷台Cの前側に設けられた前側の横バーフレームC1に前係合部材4を引っ掛ける。具体的には、前係合部材4の下部は、上述したように下端に向かうに連れて前方に向かって張り出した鈎爪状(フック状)に形成されている。それゆえ、上述した荷台Cの前側の横バーフレームC1に、鈎爪状に形成された前係合部材4の下部を引っ掛ければ、前係合部材4により荷台Cの前側に着脱式バスケット1の前側を固定することが可能となる。
このようにして前係合部材4の前側が荷台Cに固定されたら、次に後係合部材5を用いて着脱式バスケット1の後側を荷台Cの後側に係合して、着脱式バスケット1を荷台Cに完全に固定する。
具体的には、まず上述した解除部材22を用いて位置規制手段20によるスライダ3の位置規制(位置決め)を解除し、バスケット部2の底面2aの前側に位置するスライダ3を後方に移動可能とする。つまり、上方凹部24に設けられた押し込み部23を後方に向かって押し込むと、解除部材22の解除片が後方に移動して爪部材18へのフック部25の係止が外れ、位置規制手段20が解除されてスライダ3が移動可能となる。
このようにして位置規制が解除されたら、バスケット部2の底面2aに対してスライダ3を後方に移動させ、スライダ3の後方移動に合わせて後係合部材5を後側の横バーフレームC2の位置まで移動させる。そうすると、後係合部材5が後側の横バーフレームC2に接触して後係合部材5の後方移動が規制されるようになり、後方移動が規制された後係合部材5は、ガイド溝6に沿って左右方向にのみ移動し、結果として後係合部材5が後側の横バーフレームC2と縦バーフレームC4との交差内隅に係合する。
後係合部材5が後側の横バーフレームC2と縦バーフレームC4との交差内隅に係合したら、解除部材22の押し込み部23を元の状態(前方に突出した状態)に戻す。そうすると、前後方向に伸びていたアーム部26が元に戻り、伸びていたアーム部26がくの字状に曲がって、フック部25が爪部材18に再び係止されるようになる。その結果、上述した規制部材7により後係合部材5の後方移動が規制され、着脱式バスケット1が荷台Cに固定される。
なお、着脱式バスケット1を荷台Cから取り外す場合は、上述した固定時とは逆の手順を行うことで、着脱式バスケット1を荷台Cから取り外すことができる。
上述した着脱式バスケット1は、自転車の荷台Cに対して、前側の横バーフレームC1に前係合部材4を係合させた上で、後側の横バーフレームC2と縦バーフレームC4との交差内隅に後係合部材5を係合させる構成となっている。そして、自転車の荷台Cに固定された状態では、上述した位置規制手段20によりバスケット部2の底面2aに対するスライダ3の前後移動が規制され、荷台Cに対してバスケット部2が固定されている。
ここで、荷台Cの交差内隅に対する後係合部材5の係合を解除する場合には、上述した解除部材22を用いて位置規制手段20によるスライダ3の移動規制を解除する。そうすると、スライダ3が前後方向に移動可能となり、後側の横バーフレームC2と縦バーフレームC4との交差内隅から後係合部材5を引き離すことができるため、後係合部材5の係合をワンタッチで容易に解除することができる。
そのため、筺状のバスケット部2を用いて自転車の荷台Cに荷物を簡単に積載可能なものでありながら、バスケットを使用しない場合は荷台Cからバスケットの取り外しが簡単に行え、荷台Cをすぐに空けることができる。そのため、バスケットを装着した状態から、荷台Cが空いた状態に切り替えるのが簡単になり、着脱式バスケット1の利便性をさらに高めることが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 着脱式バスケット
2 バスケット部
2a バスケット部の底面
2b バスケット部の前面
2c バスケット部の後面
2d バスケット部の左側面
2e バスケット部の右側面
3 スライダ
4 前係合部材
5 後係合部材
6 ガイド溝
7 規制部材
C 自転車の荷台
C1 前側の横バーフレーム
C2 後側の横バーフレーム
C3 外側の縦バーフレーム
C4 内側の縦バーフレーム
8 通気窓
9 スリット
10 ラック部
11 ピニオンギヤ
12 段差
13 スライダ抜止部
14 挿通孔
15 規制部材取付孔
16 規制部材固定孔
17 固定具
18 爪部材
19 ラチェット歯
20 位置規制手段
21 切欠部
22 解除部材
23 押し込み部
24 上方凹部
25 フック部
26 アーム部
27 前側ガイド溝

Claims (3)

  1. 自転車の進行方向を向く複数の縦バーフレームと、進行方向に交差する方向を向く複数の横バーフレームとを井桁状に組み合わせて形成された自転車の荷台に対して、着脱自在に装着される着脱式バスケットであって、
    前記荷台の上側に配備されると共に、荷物を収容可能とされた筺状のバスケット部と、
    前記バスケット部の底面前側に配備されると共に、前側の横バーフレームに対して後方から係合可能とされる前係合部材と、
    前記バスケット部の底面後側に配備されると共に、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して前方から係合可能とされる後係合部材と、
    を有し、
    前記バスケット部の底面に対して前後方向に摺動可能に配備されると共に、前後方向に対して傾斜した方向にガイド溝を有するスライダと、を有しており、
    前記後係合部材は、前記ガイド溝の形成方向に沿って移動可能となるようにガイド溝にはめ込まれており、前記スライダを後方向に移動させることで、前記後係合部材がガイド溝に沿って左右方向に広がるように移動することで、後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に対して係合するように構成されている
    ことを特徴とする着脱式バスケット。
  2. 前記後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に、前記後係合部材が係合した位置で、前記バスケット部の底面に対するスライダの移動を規制する位置規制手段が、前記バスケット部の底面とスライダとの間に設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の着脱式バスケット。
  3. 前記前係合部材は、前記前側の横バーフレームに対して後方から係合可能なように、前方に向かって突出した爪部材を有しており、
    前記後係合部材は、前記後側の横バーフレームと縦バーフレームとの交差内隅に係合に可能なように、下方に向かって広がる円錐形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の着脱式バスケット。
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