JP7181072B2 - パネル架台の縦梁の勾配調整機構 - Google Patents

パネル架台の縦梁の勾配調整機構 Download PDF

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Description

本発明は、パネル架台の縦梁の勾配調整機構に関し、特に、ソーラーパネルを構成するアレイを所定の面勾配となるように敷設させるパネル架台の縦梁を、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態で固定するためのパネル架台の縦梁の勾配調整機構に関する。
近年、地球温暖化や、化石燃料をはじめとする資源の枯渇に対する対策として、太陽光エネルギーや、風力エネルギー、潮力エネルギー等といった自然エネルギーを利用する取り組みがなされている。特に太陽光エネルギーの利用については、種々のソーラーパネルが開発されており、建物の屋根部分にソーラーパネルを設置することにより、主として家庭用の電力を安価に得られるようにすることの他、広大な専用の敷地にソーラーパネルを構成する多数のアレイを設置することで、多量の電力を効率良く得られるようにすることが行われている。
一方、ソーラーパネルを構成する多数のアレイを設置して、多量の電力を効率良く得られるようにする場合、多数のアレイを設置するのに適した広大な敷地を確保することが難しく、また広大な敷地を整地するには多々なコストがかかることから、例えば山間部等における未整地の斜面をそのまま利用して、多数のアレイを安価に設置できるようにする取り組みもなされている(図1参照)。また、自然のままの斜面若しくはそれに近い人工的な斜面に対して、ソーラーパネルを構成する各々のアレイを設置するための架台を取り付ける場合、地盤面は起伏が多く、安定してないことから、設置されるソーラーパネルのアレイの傾斜方向や傾斜角度の調整の自由度を高めることを可能にした、太陽光パネル用架台も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-192232号公報
ソーラーパネルを構成する多数のアレイを、山間部等における未整地の斜面をそのまま利用して設置しようとする場合、未整地の斜面は、人の往来も少なく、景観等に特に配慮する必要もないことから、できるだけ簡易な構成によって、安価に、且つ多くの手間を要することなく、各々のアレイを設置できるようにすることが望ましい。
このため、従来の方法では、ソーラーパネル(太陽光パネル)を構成する多数のアレイを、アレイ毎に所定の面勾配となるように敷設させる簡易な架台として、図4に示すように、複数本の縦梁51と複数本の横梁52とからなるパネル架台50を用い、複数本の縦梁51を所定の梁勾配で延設させて固定した後に、縦梁51に支持させて、縦梁51と交差する方向に複数本の横梁52を取り付け、取り付けた横梁52に支持させて、これの上面にアレイ54を敷設して取り付けることにより、所定の面勾配となるように各々のアレイ54を設置する方法が採用されていた。また複数本の縦梁51を所定の梁勾配で延設させた状態で各々固定する方法として、地盤面に設けた基礎部55から立設する支柱部材56の上端部に、金属製のプレート部材をL字形に折り曲げて形成した梁受け金物57を接合することにより、当該梁受け金物57の折曲げ面部57aを、アレイ54の面勾配に合わせた縦梁53の梁勾配に沿って傾斜させた状態で、所定の高さ位置に張り出させておき、張り出させた折曲げ面部52aに支持させて、これの上面に沿わせて設置した縦梁53を、ボルト締めにより接合することによって、縦梁53を、所定の梁勾配で延設させて固定する方法が採用されていた。
しかしながら、複数本の縦梁51と複数本の横梁52とからなる簡易なパネル架台50を用いて、上述の方法によってソーラーパネルを構成するアレイ54を所定の面勾配となるように敷設する場合、特に山間部等における起伏の多い未整地の斜面にソーラーパネルを設置する際には、地盤面に設けた基礎部55から立設する支柱部材56を、設定された所定の高さ位置に天端部が配置されるように精度良く設置することや、梁受け金物52の折曲げ面部52aを、設定された縦梁53の梁勾配に沿った所定の高さ位置に精度良く傾斜させた状態で配置することは、基礎部55が傾いていたりすることなどにより困難である。
このため、複数本の縦梁51と複数本の横枠52とからなる簡易なパネル架台50を用いて、ソーラーパネルのアレイ54を所定の面勾配となるように各々敷設する場合、ソーラーパネルの設置現場において、縦梁51を支持する支柱部材56の高さや、支柱部材56の上端部に取り付けられた梁受け金物52の折曲げ部分52aの高さや傾斜角度等を、その都度調整して変更しながら作業を行う必要を生じることで、多くの手間を要することになる。このようなことから、ソーラーパネルの設置現場において、多くの手間を要することなく、各々のアレイ54を支持する縦梁51が設定された計画通りの所定の高さ及び梁勾配で延設するように、多くの手間を要することなく容易に調整できるようにする技術の開発が望まれている。
本発明は、ソーラーパネルの設置現場において、アレイを支持するパネル架台の縦梁が所定の高さ及び梁勾配で延設するように、多くの手間を要することなく容易に調整することを可能にするパネル架台の縦梁の勾配調整機構を提供することを目的とする。
本発明は、ソーラーパネルを構成するアレイを所定の面勾配となるように設置させる、複数本の縦梁と複数本の横梁とからなるパネル架台の各々の縦梁を、基礎部から立設する少なくとも2本の支柱部材によって支持させて、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態で固定するためのパネル架台の縦梁の勾配調整機構であって、天面部と一対の側面部とからなる開放側を下方に向けたコの字断面形状を備え、一対の側面部の間に前記支柱部材の上端部を挟み込んだ状態で、前記支柱部材の上端部に回転可能にヒンジ連結される回転連結金物と、該回転連結金物の前記天面部に設けられた締着孔に締着される雄ネジボルト部、及び該雄ネジボルト部の上端部に基盤プレート部が一体として接合された、L字断面形状を有する山形鋼による縦梁受け部を備える縦梁固定金物とを用いて形成されるようになっており、前記回転連結金物は、前記縦梁の梁勾配に沿った延設方向と垂直な回転軸を中心として回転可能に前記支柱部材の上端部にヒンジ連結されており、前記縦梁固定金物は、前記回転連結金物の前記天面部からの前記縦梁受け部の配設高さを調整した状態で、前記雄ネジボルト部が前記締着孔に締着されると共に、前記縦梁は、L字断面形状を有する前記縦梁受け部の基盤プレート部の上面に沿わせ、且つ該基盤プレート部の一辺部から立設する立設プレート部の内側面に沿わせた状態で、該立設プレート部に接合されることによって、前記縦梁受け部に剛結されており、前記縦梁は、前記回転連結金物及び前記縦梁固定金物を介して少なくとも2本の前記支柱部材によって支持されることにより、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態となるように調整されて固定されるパネル架台の縦梁の勾配調整機構を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明のパネル架台の縦梁の勾配調整機構は、前記縦梁固定金物の前記雄ネジボルト部が、前記回転連結金物の前記天面部を挟み込むようにして配置された一対のナット部材が上方及び下方から締め付けられることにより、前記回転連結金物の前記天面部からの前記縦梁受け部の配設高さを調整した状態で、前記締着孔に締着されるようになっていることが好ましい。
また、本発明のパネル架台の縦梁の勾配調整機構は、前記縦梁が、開放側を側方に向けて配置されるコの字断面形状を備える溝形鋼からなり、該溝形鋼の中間プレート部の外側面を前記縦梁受け部の前記立設プレート部の内側面に沿わせた状態で、前記縦梁の中間プレート部と前記縦梁受け部の立設プレート部とが接合されることによって、前記縦梁受け部に前記縦梁が剛結されるようになっていることが好ましい。
さらに、本発明のパネル架台の縦梁の勾配調整機構は、前記ソーラーパネルが、未整地の斜面に設置されるようになっており、少なくとも2本の前記支柱部材は、未整地の斜面に設けられた基礎部から各々立設して設けられていることが好ましい。
本発明のパネル架台の縦梁の勾配調整機構によれば、ソーラーパネルの設置現場において、アレイを支持するパネル架台の縦梁が所定の高さ及び梁勾配で延設するように、多くの手間を要することなく容易に調整することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るパネル架台の縦梁の勾配調整機構を説明する、ソーラーパネルを構成するアレイが設置されるパネル架台を斜め下方から見た部分斜視図である。 ソーラーパネルを構成する多数のアレイを、未整地の斜面に設置した状態を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るパネル架台の縦梁の勾配調整機構を説明する拡大斜視図である。 パネル架台の縦梁の勾配を調整する従来の方法を説明する、アレイが設置されるパネル架台を斜め下方から見た部分斜視図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るパネル架台の縦枠の勾配調整機構10は、例えば、図2に示す山間部等における起伏の多い未整地の斜面に、ソーラーパネルを構成する多数のアレイ11を設置する際に、面状に形成されたアレイ11を、アレイ11毎に、複数本の縦梁12と複数本の横梁13とからなるパネル架台14に支持させて、各々のパネル架台14の上面に敷設することによって、起伏の多い未整地の斜面における個々のアレイ11の設置位置の地盤面の形状に応じた、所定の面勾配で各々のアレイ11が配設されるように、パネル架台14の縦梁12を、所定の高さ及び所定の梁勾配で延設させるように、簡易に調整して固定するための調整機構として用いられる。
すなわち、本実施形態では、ソーラーパネル(太陽光パネル)を構成するアレイ11は、太陽電池の基本単位である太陽電池セルを、野外での使用環境に耐えうるように必要枚数、直列に接続して強化ガラス等で覆い、さらにアルミ枠等を取り付けてパッケージ化することによりモジュールを形成し、形成したモジュールを複数枚、直列又は並列に結束することによって、例えば縦160cm、横100cm程度の大きさの矩形形状を有する面状の部材として用いられるようになっている。また、ソーラーパネルを構成するアレイ11は、複数本の縦梁12と複数本の横梁13とからなるパネル架台14の上面に敷設されることによって、所定の面勾配で配置されるようになっており、アレイ11が敷設されるパネル架台14の上面の設置面は、その面勾配が、少なくとも2本の支柱部材15の上端部と連結される縦梁12の梁勾配によって、決められるようになっている。
一方、例えば山間部等における起伏の多い未整地の斜面は、人の往来も少なく、景観等に特に配慮する必要もないことから、各々のアレイ11の面勾配を統一させることなく、未整地の斜面の起伏に倣って、できるだけ簡易な構成によりソーラーパネルを安価に設けることが望ましい。また未整地の斜面を整地するには、多大なコストがかかることから、起伏の多い未整地のままの斜面に多数のアレイ11を設置するには、図2に示すように、個々のアレイ11毎に、当該アレイ11の設置位置の地盤面の形状に応じた、設置し易い所定の高さ及び所定の梁勾配を適宜設定して、パネル架台14の面勾配を決める縦梁12を延設させて固定することが望ましい。本実施形態のパネル架台の縦枠の勾配調整機構10は、各々のアレイ11の設置位置において、傾斜する地盤面の形状に応じて個々に設定された、所定の高さ及び所定の梁勾配で縦梁12が延設するように、ソーラーパネルの設置現場において縦梁12の高さや傾斜を容易に調整可能として、各々の縦梁12を支柱部材15によって支持させて精度良く位置決めした状態で固定することにより、各々のアレイ11を、パネル架台14の上面にガタツキ等を生じさせることなく容易に敷設できるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態のパネル架台の縦枠の勾配調整機構10は、図1及び図2に示すように、ソーラーパネルを構成するアレイ11を所定の面勾配となるように設置させる、複数本の縦梁12と複数本の横梁13とからなるパネル架台14の各々の縦梁12を、基礎部16から立設する少なくとも2本の支柱部材15によって支持させて、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態で固定するための調整機構であって、図3にも示すように、天面部17aと一対の側面部17bとからなる開放側を下方に向けたコの字断面形状を備え、一対の側面部17bの間に支柱部材15の上端部を挟み込んだ状態で、支柱部材15の上端部に回転可能にヒンジ連結される回転連結金物17と、回転連結金物17の天面部17aに設けられた締着孔17cに締着される雄ネジボルト部18a、及び雄ネジボルト部18aの上端部に一体として接合された縦梁受け部18bを備える縦梁固定金物18とを用いて形成されるようになっている。回転連結金物17は、縦梁12の梁勾配に沿った延設方向と垂直な回転軸17dを中心として、回転可能に支柱部材15の上端部にヒンジ連結されている。縦梁固定金物18は、回転連結金物17の天面部17aからの縦梁受け部18bの配設高さを調整した状態で、雄ネジボルト部18aが締着孔17cに締着されると共に、縦梁受け部18bに縦梁12が剛結されており、縦梁12は、回転連結金物17及び縦梁固定金物18を介して少なくとも2本の支柱部材15によって支持されることにより、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態となるように調整されて固定されるようになっている。
本実施形態では、ソーラーパネルを構成する各々のアレイ11を所定の面勾配となるように設置させるパネル架台14は、図1に示すように、複数本(本実施形態では2本)の縦梁12を、間隔をおいて平行に配置すると共に、縦梁12の上に重ねて複数本の横梁13を、好ましくは縦梁12と垂直に交差させて、間隔をおいて平行に並べて配置し、これらの縦梁12と横梁13とを互いに連結することによって、全体として、矩形形状に形成されたアレイ11の平面形状に納まる大きさの、矩形枠形状の架台として組み付けられる。
本実施形態では、一対の縦梁12は、好ましくは中間プレート部12aと一対の側面ブレート部12bとからなるコの字断面形状を備える溝形鋼からなる。各々の縦梁12は、コの字断面形状の開放側を側方に向けると共に、一対の側面プレート部12bを上下に配置して、後述する勾配調整機構10を介して支柱部材15によって支持された状態で、所定の梁勾配で延設するようにして固定される。
縦梁12の上に重ねて配置される複数本の横梁13は、縦梁12と同様に、好ましくは中間プレート部13aと一対の側面ブレート部13bとからなるコの字断面形状を備える溝形鋼からなる。複数本の横梁13は、コの字断面形状の開放側を側方に向けると共に、一対の側面プレート部13bを上下に配置して、縦梁12との交差部分において、縦梁12の上部の側面プレート部12bの上面に、当該横梁13の下部の側面プレート部13bの下面を密着させた状態で、縦梁12の上に安定した状態で重ねられて一体として取り付けられる。平行に配置された2本の縦梁12を、同様の高さ及び梁勾配で精度良く延設させることにより、これらに架け渡される複数本の横梁13は、上部の側面プレート部13bの上面が所定の面勾配に沿って面一に配置されるようになり、これによって当該上部の側面プレート部13bの上面を設置面として、パネル架台14の上にアレイ11を取り付ける際に、敷設されたアレイ11を、所定の面勾配となるように精度良く安定した状態で取り付けることが可能になる。
後述する勾配調整機構10を縦梁12との間に介在させて、パネル架台14を地盤面から支持する支柱部材15は、一辺部が100mm程度の大きさの4角形の中空断面形状を備える金属製の角形パイプからなり、アレイ11の設置位置の地盤面に設けられた基礎部16から立設させた状態で、未整地の斜面に配設されている。本実施形態では、支柱部材15は、各々の縦梁12に対して少なくとも2本配置されていることにより、縦梁12を強固に位置決めした状態で支持できるようになっている。各々の支柱部材15は、勾配調整機構10を介在させる分、天端部が、設定された縦梁12の高さ位置よりも低い高さとなるように立設して設けられている。各々の支柱部材15の上端部には、回転軸17dとなる軸ボルト17eを挿通させる支柱側回転軸挿通孔が、4角形の中空断面形状の一方の一対の対向する面部に、各々開口形成されている。
また、本実施形態では、基礎部16は、傾斜地の地盤や軟弱な地盤に設けられた場合でも十分な支持力を得ることが可能な基礎構造として公知の、例えば特開2017-150248号公報に記載の基礎構造と同様の構成を備える基礎部を、未整地の地盤面に設置して用いることができる。基礎部16は、立設させた支柱部材15の下端部が装着固定される装着冶具16aと、上端部が装着冶具16aに連結固定された、地中に打ち込まれた複数の鋼管部材16bとを備えており、複数の鋼管部材16bが相当程度の深さで地中に打ち込まれていることにより、地盤面からの支持力を安定して得ることができるようになっている。基礎部16は、特開2017-150248号公報に記載の基礎構造と同様の構成を備えるものの他、例えばソーラーパネルの設置現場でコンクリートを打設して形成される、コンクリート製の基礎部とすることもできる。
本実施形態では、基礎部16の装着冶具16aは、4角形の中空断面形状を備える支柱部材15の外周形状と同様の、4角形の内周形状を有する中空断面形状を備えており、また4角形の内周形状の一方の一対の対向する面部が、設定した縦梁12の梁勾配の向きに沿わせて配置されるように調整された状態で取り付けられている。これによって、基礎部16の装着冶具16aは、支柱部材15を、これの4角形の外周形状の一方の一対の対向する面部が、設定した縦梁12の梁勾配の向きに沿って配置されるようにその向きを位置決めした状態で、下端部を装着させて固定できるようになっている。またこれによって、後述する勾配調整機構10を構成する回転連結金物17の回転軸17dとなる軸ボルト17eが、支柱部材15の上端部において一方の一対の対向する面部の間に垂直に架け渡されるようにして取り付けられることにより、回転軸17dを、縦梁12の梁勾配に沿った延設方向と垂直な方向に容易に配置することが可能になる。
そして、本実施形態では、勾配調整機構10は、回転連結金物17と縦梁固定金物18とを含んで構成されている。回転連結金物17は、例えば厚さ10mm程度、幅100mm程度の帯板形状の鋼製プレートを折り曲げることにより形成される曲げ鋼板となっており、天面部17aと一対の側面部17bとからなる、開放側を下方に向けたコの字断面形状を備えている。天面部17aは、支柱部材15の4角形の中空断面形状と同様の、これよりも僅かに大きな平面形状を備えるブレート部分となっており、これの中央部に、縦梁固定金物18の雄ネジボルト部18aを締着させる締着孔17cが開口形成されている。側面部17bは、天面部17aの一方の一対の対向する辺部から各々垂直に折れ曲がって、例えば15cm程度の長さで延設するプレート部分となっており、これの下部に、回転軸17dとなる軸ボルト17eを挿通させる回転軸挿通孔が各々開口形成されている。
回転連結金物17は、天面部17aとは反対の開放側を下方に向けて、一対の側面部17bの間に支柱部材15の上端部を挟み込むと共に、各々の回転軸挿通孔を支柱部材15の支柱側回転軸挿通孔に各々合致させ、合致させたこれらの回転軸挿通孔及び支柱側回転軸挿通孔を貫通させて、回転軸17dとなる軸ボルト17eを挿通し、ボルトの頭部17fとは反対側の端部にナット部材17gを螺着することによって、回転連結金物17が、軸ボルト17eを介して支柱部材15の上端部に回転可能にヒンジ連結される。支柱部材15の上端部と、回転連結金物17の側面部17bの下端部とが、回転軸17dとなる軸ボルト17eを介して回転可能にヒンジ連結されていることで、回転連結金物17の天面部17aと、支柱部材15の天端部との間には、相当の間隔が保持される。この間隔部分を調整代として、縦梁固定金物18の雄ネジボルト部18aの、天面部17aからの突出長さを調整することが可能になり、これによって、縦梁固定金物18の縦梁受け部18bの、回転連結金物17の天面部17aからの配設高さを調整できるようになっている。
縦梁固定金物18は、例えばφ26mm程度の太さの雄ネジボルト部18aと、雄ネジボルト部18aの上端部に一体として接合される、例えばL字断面形状を備える山形鋼を用いて形成された、L字形のプレート片となっている縦梁受け部18bとを含んで構成されている。雄ネジボルト部18aは、例えば15cm程度の長さを有している。縦梁受け部18bは、雄ネジボルト部18aが接合される基盤プレート部18cと、基盤プレート部18cの一辺部から立設する立設プレート部18dとからなり、基盤プレート部18cの下面中央部分に、接合ナット18eが、溶接等により一体として接合されている。この接合ナット18eに、雄ネジボルト部18aの上端部を螺着して締め付けることにより、縦梁受け部18bに雄ネジボルト部18aが、基盤プレート部18cに対して垂直下方に延設した状態で、一体として固定される。
また、立設プレート部18dには、一対の縦梁締着孔が開口形成されている。縦梁12は、好ましくは溝形鋼の中間プレート部12aの外側面を、L字断面形状を備える山形鋼を用いて形成された、縦梁受け部18bの基盤プレート部18cの一辺部から立設する立設プレート部18dの内側面に沿わせた状態で、一対の縦梁締着孔に縦梁固定ボルト19を各々締着することによって、縦梁12を、縦梁受け部18bに剛結した状態で接合できるようになっている。
縦梁固定金物18は、回転連結金物17の天面部17aの締着孔17cに雄ネジボルト部18aを螺着して回転連結金物17に取り付けられる際に、雄ネジボルト部18aにおける回転連結金物17の天面部17aを挟んだ上下の両側に、一対のナット部材20が装着された状態となっている。これによって、縦梁固定金物18の雄ネジボルト部18aは、回転連結金物17の天面部17aを挟み込むようにして配置された一対のナット部材20が上方及び下方から締め付けられることにより、回転連結金物17の天面部17aからの縦梁固定金物18の縦梁受け部18bの配設高さを調整した状態で、締着孔17cに締着されるようになっている。
そして、上述の構成を備える本実施形態のパネル架台の縦枠の勾配調整機構10は、各々の縦梁12を支持する少なくとも2本の支柱部材15の上端部に設けられて、回転連結金物17及び縦梁固定金物18を介して縦梁12を支持することにより、ソーラーパネルの設置現場において、アレイ11を支持するパネル架台14の縦梁12が所定の高さ及び梁勾配で延設するように、多くの手間を要することなく容易に調整することが可能になる。
すなわち、本実施形態のパネル架台の縦枠の勾配調整機構10によれば、開放側を下方に向けたコの字断面形状を備え、一対の側面部17bの間に支柱部材15の上端部を挟み込んだ状態で回転可能にヒンジ連結される回転連結金物17と、雄ネジボルト部18a及び縦梁受け部18bを備える縦梁固定金物18とを用いて形成されるようになっているので、ソーラーパネルの設置現場において、基礎部16から立設する少なくとも2本の支柱部材15の天端部の高さが、設定された高さとの間で例えば5cm程度のずれが生じていても、回転連結金物17の天面部17aに締着される雄ネジボルト部18aの位置を変更することにより、多くの手間を要することなく、このようなずれを解消させなから、回転連結金物17の天面部17aからの縦梁固定金物18の縦梁受け部18bの配設高さを調整して、パネル架台14の縦梁12を、設定された所定の高さ位置に容易に剛結することが可能になる。
また、このような縦梁受け部18bの配設高さを調整する作業を、回転軸17dを中心に回転連結金物17を回転させて、縦梁受け部18bの傾斜を変更させながら行うことにより、縦梁受け部18bに剛結される縦梁12を、多くの手間を要することなく、設定された所定の梁勾配で延設するように容易に調整することが可能になる。
さらに、縦梁12は、少なくとも2本の支柱部材15の上端部に設けられた勾配調整機構10の縦梁固定金物18の縦梁受け部18bに、高さ及び梁勾配が調整された状態で、2箇所以上の部分で剛結されているので、回転連結金物17が、支柱部材15の上端部に回転可能にヒンジ連結されていても、高さ及び梁勾配が調整された後は、このような回転を効果的に阻止して、高さ及び梁勾配が調整された状態を、強固に且つ安定して保持することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、パネル架台を構成する縦梁や横梁は、溝形鋼からなるものである必要は必ずしも無く、H型鋼や山形鋼等の、その他の鋼材を用いて形成されていても良い。縦梁は、縦梁固定金物の縦梁受け部に、溶接等によって剛結することもできる。本発明のパネル架台の縦枠の勾配調整機構は、山間部等の未整地の斜面にソーラーパネルを設置する場合に限定されることなく、整地された平坦な領域にソーラーパネルを設置する際にも、パネル架台の縦梁を所定の高さ及び梁勾配で延設させるための調整機構として用いることができる。
10 パネル架台の縦枠の勾配調整機構
11 アレイ
12 縦梁
12a 中間プレート部
12b 側面ブレート部
13 横梁
13a 中間プレート部
13b 側面ブレート部
14 パネル架台
15 支柱部材
16 基礎部
16a 装着冶具
16b 鋼管部材
17 回転連結金物
17a 天面部
17b 側面部
17c 締着孔
17d 回転軸
17e 軸ボルト
17f 頭部
17g ナット部材
18 縦梁固定金物
18a 雄ネジボルト部
18b 縦梁受け部
18c 基盤プレート部
18d 立設プレート部
18e 接合ナット
19 縦梁固定ボルト
20 ナット部材

Claims (4)

  1. ソーラーパネルを構成するアレイを所定の面勾配となるように設置させる、複数本の縦梁と複数本の横梁とからなるパネル架台の各々の縦梁を、基礎部から立設する少なくとも2本の支柱部材によって支持させて、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態で固定するためのパネル架台の縦梁の勾配調整機構であって、
    天面部と一対の側面部とからなる開放側を下方に向けたコの字断面形状を備え、一対の側面部の間に前記支柱部材の上端部を挟み込んだ状態で、前記支柱部材の上端部に回転可能にヒンジ連結される回転連結金物と、該回転連結金物の前記天面部に設けられた締着孔に締着される雄ネジボルト部、及び該雄ネジボルト部の上端部に基盤プレート部が一体として接合された、L字断面形状を有する山形鋼による縦梁受け部を備える縦梁固定金物とを用いて形成されるようになっており、
    前記回転連結金物は、前記縦梁の梁勾配に沿った延設方向と垂直な回転軸を中心として回転可能に前記支柱部材の上端部にヒンジ連結されており、前記縦梁固定金物は、前記回転連結金物の前記天面部からの前記縦梁受け部の配設高さを調整した状態で、前記雄ネジボルト部が前記締着孔に締着されると共に、前記縦梁は、L字断面形状を有する前記縦梁受け部の基盤プレート部の上面に沿わせ、且つ該基盤プレート部の一辺部から立設する立設プレート部の内側面に沿わせた状態で、該立設プレート部に接合されることによって、前記縦梁受け部に剛結されており、
    前記縦梁は、前記回転連結金物及び前記縦梁固定金物を介して少なくとも2本の前記支柱部材によって支持されることにより、所定の高さ及び梁勾配で延設させた状態となるように調整されて固定されるパネル架台の縦梁の勾配調整機構。
  2. 前記縦梁固定金物の前記雄ネジボルト部は、前記回転連結金物の前記天面部を挟み込むようにして配置された一対のナット部材が上方及び下方から締め付けられることにより、前記回転連結金物の前記天面部からの前記縦梁受け部の配設高さを調整した状態で、前記締着孔に締着されるようになっている請求項1記載のパネル架台の縦梁の勾配調整機構。
  3. 前記縦梁は、開放側を側方に向けて配置されるコの字断面形状を備える溝形鋼からなり、該溝形鋼の中間プレート部の外側面を前記縦梁受け部の前記立設プレート部の内側面に沿わせた状態で、前記縦梁の中間プレート部と前記縦梁受け部の立設プレート部とが接合されることによって、前記縦梁受け部に前記縦梁が剛結されるようになっている請求項1又は2記載のパネル架台の縦梁の勾配調整機構。
  4. 前記ソーラーパネルは、未整地の斜面に設置されるようになっており、少なくとも2本の前記支柱部材は、未整地の斜面に設けられた基礎部から各々立設して設けられている請求項1~3のいずれか1項記載のパネル架台の縦梁の勾配調整機構。
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