JP7180812B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、インダクタンスを低減するとともに、製造工程の煩雑化を防止することができる電力変換装置を提供することを目的とする。【解決手段】電力変換装置1Aは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有するキャパシタ2Aと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し第一バスバ21Aと嵌合された第二バスバ31Aを有する半導体モジュール3Aとを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
特許文献1には、半導体装置及びバスバを含む半導体モジュールが開示されている。当該半導体モジュールの半導体装置は、第1端子部を有する第1入力端子と、厚さ方向に沿って視て第1端子部に重なる第2端子部を有する第2入力端子と、第1端子部及び第2端子部の間に挟まれた絶縁部材とを備えている。当該半導体モジュールのバスバは、第1供給端子と、厚さ方向において第1供給端子に対して離間して配置され、かつ当該厚さ方向に沿って視て第1供給端子に少なくとも一部が重なっている第2供給端子と、第1供給端子及び第2供給端子の間に挟まれて一対の離間部を有する絶縁体とを備えている。第1供給端子及び第1端子部は、レーザ溶接によって導通する状態で接合され、第2供給端子及び第2端子部は、レーザ溶接によって導通する状態で接合されている。絶縁部材は、絶縁体の一対の離間部の間に設けられた隙間に挿入されている。
国際公開第2019/239771号
特許文献1に記載されたバスバのように、2つの端子と当該2つの端子の間に絶縁部材を有する積層構造を備えるバスバによって半導体モジュール及びキャパシタを接続する場合、当該バスバの積層間隔が広くなると、バスバにおけるインダクタンスの低減効果が低下するという問題が生じる。バスバにおけるインダクタンスの低減効果の低下を抑制するためにバスバの積層間隔を狭くすると、一方のバスバの積層間隔と他方のバスバの積層間隔との間にバスバ同士を密着嵌合させるためのクリアランスを確保することが困難になる。このため、半導体モジュール及びキャパシタを備える電力変換装置の製造時にバスバ同士を嵌合させ難く、電力変換装置の製造工程が煩雑になるという問題が生じる。また、特許文献1のように端子同士をレーザ溶接によって接合すると、積層構造を有する端子同士を積層状態のまま接続できるが、レーザ溶接が必要となり、接続工程が複雑になるという問題が生じる。
本発明の目的は、インダクタンスを低減するとともに、製造工程の煩雑化を防止することができる電力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による電力変換装置は、正極端子、前記正極端子と第一間隙を設けて対向配置された負極端子、及び前記第一間隙に配置された第一絶縁部材を有し、かつ露出して配置された第一バスバを有するキャパシタと、前記正極端子に重ね合わせて接続された正極入力端子、前記正極入力端子と第二間隙を設けて対向配置され前記負極端子に重ね合わせて接続された負極入力端子、及び前記正極入力端子及び前記負極入力端子の間に配置されて前記第一絶縁部材の表面及び裏面の一方に接触する接触面を有する第二絶縁部材を有し、かつ露出して配置され前記第一バスバと嵌合された第二バスバを有する半導体モジュールとを備え、前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極端子及び前記負極端子は、前記キャパシタ及び前記半導体モジュールが対向する対向方向において、前記正極入力端子及び前記負極入力端子よりも長い長さを有し、前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極端子及び前記負極端子は、前記対向方向において、前記正極入力端子及び前記負極入力端子よりも短い長さを有する
本発明の一態様によれば、インダクタンスを低減するとともに、製造工程の煩雑化を防止することができる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置の概略構成の一例を示す外観模式図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍の断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の作用効果を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの接合部の近傍の断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍の断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第3実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍の断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第3実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの接合方法を模式的に示す図である。 本発明の第4実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍を断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第5実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍の平面及び断面を拡大して示す模式図である。 本発明の第5実施形態による電力変換装置に備えられたキャパシタ及び半導体モジュールの嵌合部の近傍の断面を拡大して示す模式図である。
本発明の各実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態による電力変換装置について図1から図4を用いて説明する。まず、本実施形態による電力変換装置1Aの概略構成について図1及び図2を用いて説明する。以下、電力変換装置1Aの説明の便宜上、第一絶縁部材の厚さ方向を「z方向」と称する。また、キャパシタ及び半導体モジュールが対向する対向方向を「x方向」と称する。さらに、z方向及びx方向の双方に対して直交する方向を「y方向」と称する。
(電力変換装置の構成)
図1は、本実施形態による電力変換装置1Aの外観を模式的に示す斜視図である。図2は、電力変換装置1Aに備えられたキャパシタ2A及び半導体モジュール3Aの嵌合部11Aの近傍を拡大して示す模式図である。図2では、理解を容易にするため、キャパシタ2Aに設けられた第一バスバ21A及び半導体モジュール3Aに設けられた第二バスバ31Aは、y方向の中心を通りx方向に沿って切断した切断面が図示されている。
図1に示すように、電力変換装置1Aは、例えば直方体形状を有するモールド樹脂22と、モールド樹脂22から露出して配置された第一バスバ21Aとを有するキャパシタ2Aを備えている。電力変換装置1Aは、例えば直方体形状を有するモールド樹脂32と、モールド樹脂32から露出して配置された第二バスバ31Aとを有する半導体モジュール3Aを備えている。キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aは、第一バスバ21A及び第二バスバ31Aによって導通した状態で嵌合されている。
キャパシタ2Aは、第一バスバ21Aと電気的に接続された電極部24(図1では不図示、図3(b)参照)を有している。電極部24は、第一バスバ21Aが露出する方向とは反対側にモールド樹脂22から露出して配置されている。電極部24には、半導体モジュール3Aに供給される電力を生成する電源装置8(図1では不図示、図3(b)参照)が接続されている。キャパシタ2Aは、所定の静電容量を有する構造物(不図示)をモールド樹脂22内に有している。当該構造物は、電極部24及び第一バスバ21Aの間に配置され、電極部24及び第一バスバ21Aのそれぞれに電気的に接続されている。キャパシタ2Aは、電源装置8から供給される直流電力を当該構造物に蓄積するとともに、半導体モジュール3Aに供給する。キャパシタ2Aには、電源装置8から連続的に直流電力が供給され続けるため、キャパシタ2Aは、連続的に直流電力を半導体モジュール3Aに供給することができる。このように、キャパシタ2Aは、電源装置8から半導体モジュール3Aに電力を供給するに当たって、エネルギーバッファとして機能する。電力変換装置1Aは、キャパシタ2Aをエネルギーバッファとして機能させ、電源装置8から半導体モジュール3Aにキャパシタ2Aを経由して電力を供給する構成を有している。これにより、電力変換装置1Aは、電源装置8から半導体モジュール3Aに電力を供給するための電力供給配線のインピーダンスを低下させることができる。
半導体モジュール3Aは、モールド樹脂32に封止された複数のスイッチング素子Q(図1では不図示、図3(b)参照)及び複数のスイッチング素子Qを制御する制御装置(不図示)などを有している。当該複数のスイッチング素子Qは、キャパシタ2Aを介して半導体モジュール3Aに供給される電力を電源として動作する。半導体モジュール3Aは、複数のスイッチング素子Qの組み合わせ及び制御装置による複数のスイッチング素子Qの制御方法に応じて、直流-交流変換、直流-直流変換などの種々の電力変換が可能なように構成される。
図2に示すように、電力変換装置1Aに備えられたキャパシタ2Aは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Aを有している。正極端子211及び負極端子212は、導電性材料(例えば銅)で形成されている。第一絶縁部材213は、絶縁性材料(例えばガラスエポキシ樹脂を含む材料)で形成されていてもよいし、例えば絶縁紙で構成されていてもよい。また、第一絶縁部材213はキャパシタ2Aの内部(例えばモールド樹脂22で覆われた場所)から延伸されても良い。
図1に示すように、正極端子211及び負極端子212は、z方向に沿って視て、矩形状の平板形状を有している。正極端子211及び負極端子212を構成する導電性平板部材並びに第一絶縁部材213は、Z方向に沿ってみた場合、互いに重なって配置されている。
図2に戻って、第一絶縁部材213は、負極端子212及び負極入力端子312に接触して配置されている。第一絶縁部材213は、例えば絶縁性の接着剤(不図示)によって負極端子212及び負極入力端子312に接着されて固定されている。また、第一絶縁部材213は、例えば導電性の接着剤(不図示)によって負極端子212及び負極入力端子312に接着されて固定されていてもよい。
本実施形態及び後述する各実施形態並びに各変形例において、第一絶縁部材が負極端子及び負極側電極などの負極側部材又は正極端子及び正極側電極などの正極側部材と絶縁性の接着剤で接着されている場合には、当該接着剤を第一絶縁部材の一部と看做なす。このため、第一絶縁部材が当該負極側部材又は当該正極側部材と当該接着剤で接着されていても、第一絶縁部材は、当該負極側部材又は当該正極側部材と接触した状態と看做せる。一方、本実施形態及び後述する各実施形態並びに各変形例において、第一絶縁部材が負極端子及び負極側電極などの負極側部材又は正極端子及び正極側電極などの正極側部材と導電性の接着剤で接着されている場合には、当該接着剤を当該負極側部材又は当該正極側部材の一部と看做なす。このため、第一絶縁部材が当該負極側部材又は当該正極側部材と当該接着剤で接着されていても、第一絶縁部材は、当該負極側部材又は当該正極側部材と接触した状態と看做せる。
図2に示すように、電力変換装置1Aに備えられた半導体モジュール3Aは、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Aと嵌合された第二バスバ31Aを有している。
正極入力端子311及び負極入力端子312は、導電性材料(例えば銅)で形成されている。正極入力端子に311は正極端子211と同一の材料で形成され、負極入力端子312は負極端子212と同一の材料で形成されていてもよい。これにより、正極入力端子に311及び正極端子211の間の接触抵抗の低減が図られ、負極入力端子312と負極端子212との間の接触抵抗の低減が図られる。第二絶縁部材313は、絶縁性材料(例えばガラスエポキシ樹脂を含む材料)で形成されていてもよいし、例えば絶縁紙で構成されていてもよい。
電極部24は、正極側電極241及び負極側電極242を有している(図3(b)参照)。正極側電極241には電源装置8の正極側出力端子が接続され、負極側電極242には電源装置8の負極側出力端子が接続されている。このため、キャパシタ2Aには、正極端子211側及び正極側電極241側が正、かつ負極端子212側及び負極側電極242側が負となる直流電力が蓄積される。さらに、正極端子211側が正、かつ負極端子212側が負となる直流電力が第一バスバ21Aから半導体モジュール3Aに供給される。
図1に示すように、正極入力端子311、負極入力端子312及び第二絶縁部材313は、z方向に沿って視て、矩形状の平板形状を有している。正極入力端子311、負極入力端子312及び第二絶縁部材313は、z方向に沿って視た場合、互いに重なって配置されている。
図2に戻って、第二絶縁部材313は、嵌合部11A(詳細は後述)では正極入力端子311及び負極入力端子312のいずれにも接触せず、かつ第一絶縁部材213と接触して第二間隙314に配置されている。このため、正極入力端子311及び負極入力端子312は、嵌合部11Aにおいて、第一絶縁部材213及び第二絶縁部材313が積層されて形成された積層構造の絶縁体によって絶縁が確保されている。
電力変換装置1Aは、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Aが嵌合している構造を有している。これにより、第一バスバ21A及び第二バスバ31Aが嵌合している嵌合部11Aは、z方向に沿って、正極入力端子311、正極端子211、第二絶縁部材313、第一絶縁部材213、負極端子212及び負極入力端子312が積層された積層構造を有する。
本実施形態のように、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Aが嵌合している場合、第二間隙314の長さL314は、第一バスバ21Aの厚さL21Aで決定される。第二間隙314の長さL314は、第一バスバ21Aが挿入されていない場合には、例えば第一バスバ21Aの長さL21Aよりも若干短い長さで維持されている。正極入力端子311及び負極入力端子312は、所定の弾性力を有している。このため、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Aが嵌合すると、第二バスバ31Aは、第二間隙314の長さL314を元の長さで維持しようとするため、正極端子211及び正極入力端子311が互いに近づく方向(すなわちz方向)に力を加える。これにより、正極入力端子311は、正極端子211との密着強度が向上し、負極入力端子312は、負極端子212との密着強度が向上する。その結果、電力変換装置1Aは、正極端子211及び正極入力端子311が溶接されず、かつ負極端子212及び負極入力端子312が溶接されなくても、電力供給するために正極端子211と正極入力端子311との間及び負極端子212と負極入力端子312との間に必要な密着強度及び低接触抵抗を確保できる。
図示は省略するが、半導体モジュール3Aのモールド樹脂32内に封止された複数のスイッチング素子Q(図3(b)参照、図3(b)では1つのスイッチング素子Qが図示されている)のうちの一部は、インバータ回路やコンバータ回路の上アームを構成し、当該複数のスイッチング素子Qのうちの残部は、当該インバータ回路や当該コンバータ回路の下アームを構成する。第二バスバ31Aに設けられた正極入力端子311は、モールド樹脂32内に封止され複数のスイッチング素子Qが実装された積層基板に形成された配線パターンやボンディングワイヤなどを介して上アームを構成するスイッチング素子Qに接続されている。一方、第二バスバ31Aに設けられた負極入力端子321は、モールド樹脂32内に封止された当該積層基板に形成された他の配線パターンや他のボンディングワイヤなどを介して下アームを構成するスイッチング素子Qに接続されている。
これにより、キャパシタ2Aから出力される直流電力の正極側は、キャパシタ2Aの第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び半導体モジュール3Aの第二バスバ31Aに設けられた正極入力端子311などを介して上アームを構成するスイッチング素子Qに供給される。一方、キャパシタ2Aから出力される当該直流電力の負極側は、キャパシタ2Aの第一バスバ21Aに設けられた負極端子212及び半導体モジュール3Aの第二バスバ31Aに設けられた負極入力端子312などを介して下アームを構成するスイッチング素子Qに供給される。複数のスイッチング素子Qは、半導体モジュール3Aに設けられた制御装置によって所定の組合せ及び所定のタイミングでオンオフ動作を繰り返し、半導体モジュール3Aに接続された例えばモータ(不図示)に駆動電力を供給する。
本実施形態のように、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Aが嵌合している場合、正極端子211及び負極端子212は、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aが対向する対向方向(すなわちx方向)において、正極入力端子311及び負極入力端子312よりも長い長さを有する。より具体的には、図2に示すように、第一バスバ21Aが突出しているモールド樹脂22の端面から第一バスバ21Aの先端部までの長さL211を正極端子211及び負極端子212の長さとし、第二バスバ31Aが突出しているモールド樹脂32の端面から第二バスバ31Aの先端部までの長さL311を正極入力端子311及び負極入力端子312の長さとすると、正極端子211及び負極端子212の長さL211は、正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311よりも長くなっている。詳細は後述するが、嵌合された2つのバスバのうち、バスバに設けられた2つの端子間(すなわち間隙)が短い方のバスバの端子の長さ(本実施形態では、第一バスバ21Aの正極端子211及び負極端子212の長さL211)を2つの端子間が短い方のバスバの端子の長さ(本実施形態では、第二バスバ31Aの正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311)よりも長くすることにより、バスバにおける寄生インダクタンスを低減することができる。
(電力変換装置の作用効果)
次に、本実施形態による電力変換装置1Aの作用効果について、図1及び図2を参照しつつ図3を用いて説明する。図3(a)は、対向配置された平行導体に生じる寄生インダクタンスを説明する図である。図3(b)は、電力変換装置1Aにおける電力の供給経路を模式的に示す図である。
図3(a)に示すように、交流電源93と、交流電源93の一方の出力端子に接続された平板形状の導体91と、交流電源93の他方の出力端子に接続された平板形状の導体92と、導体91及び導体92の間に接続された抵抗素子94とを有する回路を考える。ここで、導体91及び導体92は、間隙dを維持した状態で対向して配置されている。交流電源93は、導体91及び導体92のそれぞれの一方の端部に接続され、抵抗素子94は、導体91及び導体92のそれぞれの他方の端部に接続されている。したがって、交流電源93から出力される電流は、「導体91→抵抗素子94→導体92→交流電源93」又は「導体92→抵抗素子94→導体91→交流電源93」の電流経路でこの回路内を流れる。
このような回路において、平行平板状の導体対によって形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値は、当該導体対の長さ及び当該導体間の間隔のそれぞれに比例することが一般的に知られている。このため、図3(a)に示す回路では、導体91及び導体92において、長さLに比例及び間隙dのそれぞれに比例する寄生インダクタンスが形成される。したがって、導体91及び導体92において形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値を低減するためには、長さLを短くするか、間隙dを狭くするか、あるいは長さLを短く且つ間隙dを狭くするとよい。
図3(b)に示すように、電力変換装置1Aにおいてキャパシタ2A及び半導体モジュール3Aの間に形成される電流経路IPは、「電源装置8→電極部24の正極側電極241→第一バスバ21Aの正極端子211→第二バスバ31Aの正極入力端子311→スイッチング素子Q→第二バスバ31Aの負極入力端子312→第一バスバ21Aの負極端子212→電極部24の負極側電極242→電源装置8」となる。キャパシタ2Aの第一バスバ21A及び半導体モジュール3Aの第二バスバ31Aとの嵌合状態と、図3(a)に示す回路とを比較すると、正極端子211及び正極入力端子311が導体91に対応し、負極端子212及び負極入力端子312が導体92に相当し、間隙dが第一間隙214及び第二間隙314に相当する。
キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aを近付けることができる距離は、電力変換装置1Aの構造によって制限される。このため、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aが対向する対向距離L1A(図2参照)を短くしても、第一バスバ21A及び第二バスバ31Aに形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値の低減効果が十分に得られない場合がある。
そこで、電力変換装置1Aでは、第一間隙214の長さL214及び第二間隙314の長さL314を短くすることによって第一バスバ21A及び第二バスバ31Aに形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値の低減が図られている。具体的には、第一間隙214の長さL214は、第二間隙314の長さL314よりも短いため、第一バスバ21Aにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値は、第二バスバ31Aにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値よりも小さくなる。さらに、第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び負極端子212の長さL211は、正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311よりも長くなっている。このため、対向距離L1Aにおいて、インダクタンス値が小さい方の寄生インダクタンスが占める割合が高くなる。これにより、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aの間に生じる寄生インダクタンスのインダクタンス値は小さくなる。その結果、電力変換装置1Aは、電流経路IPにおけるインダクタンスを小さくすることができる。
(変形例)
本実施形態の変形例による電力変換装置1Aaについて図4を用いて説明する。本変形例による電力変換装置1Aaは、第一絶縁部材213の位置が異なる点を除いて、本実施形態による電力変換装置1Aと同様の構成を有している。本変形例による電力変換装置1Aaの説明に当たって、本実施形態による電力変換装置1Aの構成要素と同一の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。図4は、本変形例による電力変換装置1Aaに備えられたキャパシタ2Aa及び半導体モジュール3Aの嵌合部を拡大して示す模式図である。図3では、理解を容易にするため、キャパシタ2Aaに設けられた第一バスバ21Aa及び半導体モジュール3Aに設けられた第二バスバ31Aは、y方向の中心を通りx方向に沿って切断した切断面が図示されている。
図4に示すように、本変形例による電力変換装置1Aaは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Aaを有するキャパシタ2Aaと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Aaと嵌合された第二バスバ31Aを有する半導体モジュール3Aとを備えている。
電力変換装置1Aaにおける第一絶縁部材213は、表面213aが例えば接着剤(不図示)によって正極端子211に接着して固定され、裏面213bが第二絶縁部材313の接触面313cに接触した状態で第一間隙214に配置されている。
このように、第一絶縁部材213が正極端子211に接触して配置されていても、第一間隙214は、第二間隙314の長さL314よりも短い長さL214を有し、第一バスバ21Aaの正極端子211及び負極端子212は、第二バスバ31Aの正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311よりも長い長さL211を有している。このため、本変形例による電力変換装置1Aaは、本実施形態による電力変換装置1Aと同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態による電力変換装置1Aは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Aを有するキャパシタ2Aと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Aと嵌合された第二バスバ31Aを有する半導体モジュール3Aとを備えている。
これにより、電力変換装置1Aは、インダクタンスを低減するとともに、製造工程の煩雑化を防止することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態による電力変換装置について図5を用いて説明する。本実施形態による電力変換装置1Bの説明に当たって、上記第1実施形態による電力変換装置1Aの構成要素と同一の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。図5は、本実施形態による電力変換装置1Bに備えられたキャパシタ2B及び半導体モジュール3Bの嵌合部11Bの近傍を拡大して示す模式図である。図5では、理解を容易にするため、キャパシタ2Bに設けられた第一バスバ21B及び半導体モジュール3Bに設けられた第二バスバ31Bは、y方向(図1参照)の中心を通りx方向に沿って切断した切断面が図示されている。
図5に示すように、本実施形態による電力変換装置1Bは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Bを有するキャパシタ2Bと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Bと嵌合された第二バスバ31Bを有する半導体モジュール3Bとを備えている。本実施形態では、第二絶縁部材313の接触面313cは、第一絶縁部材213の裏面213bと接触している。
第二絶縁部材313は、負極入力端子312に接触して配置されている。第二絶縁部材313は、例えば絶縁性の接着剤(不図示)によって負極入力端子312に接着されて固定されている。また、第二絶縁部材313は、例えば導電性の接着剤(不図示)によって負極入力端子312に接着されて固定されていてもよい。
本実施形態及び後述する各実施形態並びに各変形例において、第二絶縁部材が負極入力端子又は正極入力端子と絶縁性の接着剤で接着されている場合には、当該接着剤を第二絶縁部材の一部と看做なす。このため、第二絶縁部材が負極入力端子又は正極入力端子と当該接着剤で接着されていても、第二絶縁部材は、負極入力端子又は正極入力端子と接触した状態と看做せる。一方、本実施形態及び後述する各実施形態並びに変形例において、第二絶縁部材が負極入力端子又は正極入力端子と導電性の接着剤で接着されている場合には、当該接着剤を負極入力端子又は正極入力端子の一部と看做なす。このため、第二絶縁部材が負極入力端子又は正極入力端子と当該接着剤で接着されていても、第二絶縁部材は、負極入力端子又は正極入力端子と接触した状態と看做せる。
電力変換装置1Bは、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合している構造を有している。これにより、第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合している嵌合部11Bは、z方向に沿って、正極端子211、正極入力端子311、第一絶縁部材213、第二絶縁部材313、負極入力端子312及び負極端子212が積層された積層構造を有する。
本実施形態のように、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合している場合、第一間隙214の長さL214は、第二バスバ31Bの厚さL31Bで決定される。第一間隙214の長さL214は、第二バスバ31Bが挿入されていない場合には、例えば第二バスバ31Bの長さL31Bよりも若干短い長さで維持されている。正極端子211及び負極端子212は、所定の弾性力を有している。このため、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合すると、第一バスバ21Bは、第一間隙214の長さL214を元の長さで維持しようとするため、正極端子211及び正極入力端子311が互いに近づく方向(すなわちz方向)に力を加える。これにより、正極端子211は、正極入力端子311との密着強度が向上し、負極端子212は、負極入力端子312との密着強度が向上する。その結果、電力変換装置1Bは、正極端子211及び正極入力端子311が溶接されず、かつ負極端子212及び負極入力端子312が溶接されなくても、電力供給するために正極端子211と正極入力端子311との間及び負極端子212と負極入力端子312との間に必要な密着強度及び低接触抵抗を確保できる。
本実施形態のように、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合している場合、正極端子211及び負極端子212は、キャパシタ2B及び半導体モジュール3Bが対向する対向方向(すなわちx方向)において、正極入力端子311及び負極入力端子312よりも短い長さを有する。より具体的には、図5に示すように、第一バスバ21Bが突出しているモールド樹脂22の端面から第一バスバ21Bの先端部までの長さL211を正極端子211及び負極端子212の長さとし、第二バスバ31Bが突出しているモールド樹脂32の端面から第二バスバ31Bの先端部までの長さL311を正極入力端子311及び負極入力端子312の長さとすると、正極端子211及び負極端子212の長さL211は、正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311よりも短くなっている。
このように、電力変換装置1Bでは、第二間隙314の長さL314は、第一間隙214の長さL214よりも短いため、第二バスバ31Bにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値は、第一バスバ21Bにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値よりも小さくなる。さらに、第二バスバ31Bに設けられた正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311は、正極端子211及び負極端子212の長さL211よりも長くなっている。このため、キャパシタ2B及び半導体モジュール3Bが対向する対向距離L1Bにおいて、インダクタンス値が小さい方の寄生インダクタンスが占める割合が高くなる。これにより、キャパシタ2B及び半導体モジュール3Bの間に生じる寄生インダクタンスのインダクタンス値は小さくなる。その結果、電力変換装置1Bは、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Bの間に形成される電流経路(図3(b)に示す電流経路IP参照)におけるインダクタンスを小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態による電力変換装置1Bは、第二バスバ31Bが第一バスバ21Bに設けられた第一間隙214に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合された構造を有していても、上記第1実施形態による電力変換装置1Aと同様の効果が得られる。
図示は省略するが、上記第1実施形態による電力変換装置1A及び上記第1実施形態の変形例による電力変換装置1Aaの関係と同様に、本実施形態による電力変換装置1Bにおいて、第二絶縁部材313は、正極入力端子311と接触して配置され、第一絶縁部材213の表面213aと接触していても、本実施形態による電力変換装置1Bと同様の効果が得られる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態による電力変換装置について図6及び図7を用いて説明する。本実施形態による電力変換装置1Cの説明に当たって、上記第1実施形態による電力変換装置1Aの構成要素と同一の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。図6は、本実施形態による電力変換装置1Cに備えられたキャパシタ2C及び半導体モジュール3Cの嵌合部11Cの近傍を拡大して示す模式図である。図6では、理解を容易にするため、キャパシタ2Cに設けられた第一バスバ21C及び半導体モジュール3Cに設けられた第二バスバ31Cは、y方向(図1参照)の中心を通りx方向に沿って切断した切断面が図示されている。
図6に示すように、本実施形態による電力変換装置1Cは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Aを有するキャパシタ2Aと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子315、正極入力端子315と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子316、及び正極入力端子315及び負極入力端子316の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面317cを有する第二絶縁部材317を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Aと嵌合された第二バスバ31Cを有する半導体モジュール3Cとを備えている。本実施形態では、接触面317cは、第一絶縁部材213の表面213aと接触している。本実施形態における第一バスバ21Aは、上記第1実施形態における第一バスバ21Aと同様の構造を有し、同様の機能を発揮するようになっている。
正極入力端子315及び負極入力端子316は、導電性材料(例えば銅)で形成されている。正極入力端子に315は正極端子211と同一の材料で形成され、負極入力端子316は負極端子212と同一の材料で形成されていてもよい。これにより、正極入力端子に315及び正極端子211の間の接触抵抗の低減が図られ、負極入力端子316と負極端子212との間の接触抵抗の低減が図られる。第二絶縁部材317は、絶縁性材料(例えばガラスエポキシ樹脂を含む材料)で形成されていてもよいし、例えば絶縁紙で構成されていてもよい。
正極入力端子315、負極入力端子316及び第二絶縁部材317は、上記第1実施形態における正極入力端子311、負極入力端子312及び第二絶縁部材313と同様に、z方向に沿って視て、矩形状の平板形状を有している。正極入力端子315、負極入力端子316及び第二絶縁部材317は、z方向に沿って視た場合、互いに重なって配置されている。
第二絶縁部材317は、嵌合部11Cでは正極入力端子315及び負極入力端子316のいずれにも接触せず、かつ第一絶縁部材213に接触して第二間隙314に配置されている。したがって、正極入力端子315及び負極入力端子316は、嵌合部11Cにおいて、第一絶縁部材213及び第二絶縁部材317が積層されて形成された積層構造の絶縁体によって絶縁が確保されている。
電力変換装置1Cは、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合している構造を有している。これにより、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合している嵌合部11Cは、z方向に沿って、正極入力端子315、正極端子211、第二絶縁部材317、第一絶縁部材213、負極端子212及び負極入力端子316が積層された積層構造を有する。
上記第1実施形態と同様に本実施形態において、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合している場合、第二間隙314の長さL314は、第一バスバ21Aの厚さL21Aで決定される。第二間隙314の長さL314は、第一バスバ21Aが挿入されていない場合には、例えば第一バスバ21Aの長さL21Aよりも若干短い長さで維持されている。これにより、上記第1実施形態と同様に本実施形態による電力変換装置1Cは、正極端子211及び正極入力端子315が溶接されず、かつ負極端子212及び負極入力端子316が溶接されなくても、電力供給するために正極端子211と正極入力端子315との間及び負極端子212と負極入力端子316との間に必要な密着強度及び低接触抵抗を確保できる。
図示は省略するが、半導体モジュール3Cのモールド樹脂32内には、上記第1実施形態における半導体モジュール3Aと同様の構成の複数のスイッチング素子(不図示、図3(b)に示すスイッチング素子Q参照)が設けられている。このため、第二バスバ31Cに設けられた正極入力端子315は、モールド樹脂32内に封止されて上アームを構成するスイッチング素子に接続され、第二バスバ31Cに設けられた負極入力端子316は、モールド樹脂32内に封止されて下アームを構成するスイッチング素子に接続されている。
これにより、キャパシタ2Aから出力される直流電力の正極側は、キャパシタ2Aの第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び半導体モジュール3Cの第二バスバ31Cに設けられた正極入力端子315などを介して上アームを構成するスイッチング素子に供給される。一方、キャパシタ2Aから出力される当該直流電力の負極側は、キャパシタ2Aの第一バスバ21Aに設けられた負極端子212及び半導体モジュール3Cの第二バスバ31Cに設けられた負極入力端子316などを介して下アームを構成するスイッチング素子に供給される。これらのスイッチング素子は、半導体モジュール3Cに設けられた制御装置によって所定の組合せ及び所定のタイミングでオンオフ動作を繰り返し、半導体モジュール3Cに接続された例えばモータ(不図示)に駆動電力を供給する。
本実施形態のように、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合している場合、正極端子211及び負極端子212は、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aが対向する対向方向(すなわちx方向)において、互いに異なる長さを有する。より具体的には、図6に示すように、第二バスバ31Cが突出しているモールド樹脂32の端面から第二バスバ31Cの先端部までの長さL315を正極入力端子311の長さとし、当該端面から第二バスバ31Cの先端部までの長さL316を負極入力端子316の長さとすると、正極入力端子315の長さL315と、負極入力端子316の長さL316とは異なっている。正極入力端子315の長さL315は、負極入力端子316の長さL316よりも短くなっている。
さらに、電力変換装置1Cのように、第一バスバ21Aが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合している場合、第二絶縁部材317は、正極入力端子315及び負極入力端子316のうちの、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Aが対向する対向方向(すなわちx方向)における長さの短い端子に接触し、かつ第一絶縁部材213は、正極端子211及び負極端子212のうちの第二絶縁部材317が接触している端子とは逆極性の端子に接触している。具体的には、図6に示すように、電力変換装置1Cでは、第二絶縁部材317は、正極入力端子315及び負極入力端子316のうちの正極入力端子315に密着して配置され、第一絶縁部材213は、正極入力端子315とは逆極性の負極端子212に密着して配置されている。
このように、第一バスバ21Aが挿入されている側の第二バスバ31Cが、不等長の正極入力端子315及び負極入力端子316を有し、正極入力端子315及び負極入力端子316のうちの長さが短い正極入力端子315に第二絶縁部材317が接触し、かつ第一バスバ21Aに設けられた第一絶縁部材213が正極入力端子315とは逆極性の負極端子212に接触して配置されることにより、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cの接合工程が容易になる。
ここで、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cの接合工程について図7を用いて説明する。図7(a)は、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cを接合する前の状態を模式的に示し、図7(b)は、第一バスバ21Aを第二バスバ31Cの第二間隙314に挿入途中の状態を模式的に示している。
図7(a)に示すように、第二バスバ31Cに設けられた第二絶縁部材317は、正極入力端子315よりも長い長さを有している。そこで、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cを接合する際に、例えば半導体モジュール3Cをキャパシタ2Aの斜め下方からキャパシタ2Aに押し当てる。
図7(b)に示すように、半導体モジュール3Cをキャパシタ2A側に向かってさらに押し続けると、負極入力端子316が正極入力端子315側に向かって凸状に弾性変形するとともに、第二絶縁部材317の突出部が第一バスバ21Aの第一間隙214に挿入される。さらに、半導体モジュール3Cをキャパシタ2A側に向かって押し続けることにより、第二絶縁部材317が案内部材として機能し、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cが嵌合される。このように、電力変換装置1Cは、構造上、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cを接合するためのクリアランスが十分に確保しにくい場合でも第一バスバ21A及び第二バスバ31Cを容易に接合することができる。
図6に戻って、第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び負極端子212は、正極入力端子315の長さL315及び負極入力端子312の長さL316のいずれよりも長い長さL211を有している。このように、電力変換装置1Cでは、第一間隙214の長さL214は、第二間隙314の長さL314よりも短いため、第一バスバ21Aにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値は、第二バスバ31Cにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値よりも小さくなる。さらに、第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び負極端子212の長さL211は、正極入力端子315の長さL315及び負極入力端子316の長さL316よりも長くなっている。このため、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Cが対向する対向距離L1Cにおいて、インダクタンス値が小さい方の寄生インダクタンスが占める割合が高くなる。これにより、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Cの間に生じる寄生インダクタンスのインダクタンス値は小さくなる。その結果、電力変換装置1Cは、キャパシタ2A及び半導体モジュール3Cの間に形成される電流経路(図3(b)に示す電流経路IP参照)におけるインダクタンスを小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態による電力変換装置1Cは、第一バスバ21Aが第二バスバ31Cに設けられた第二間隙314に挿入されて第一バスバ21B及び第二バスバ31Bが嵌合された構造を有している。また、第一バスバ21Aに設けられた正極端子211及び負極端子212は、第二バスバ31Cに設けられた正極入力端子315及び負極入力端子316よりも長い長さを有している。これにより、本実施形態による電力変換装置1Cは、上記第1実施形態による電力変換装置1Aと同様の効果が得られる。
さらに、電力変換装置1Cでは、正極入力端子315及び負極入力端子316が互いに異なる長さを有している。このため、電力変換装置1Cは、第一バスバ21A及び第二バスバ31Cの接合工程が容易になる。
図示は省略するが、本実施形態による電力変換装置1Cは、正極入力端子315が負極入力端子316よりも長い長さを有し、第二絶縁部材317が負極入力端子316に接触して設けられ、第一絶縁部材213が正極端子211に接触して設けられ、正極端子211及び負極端子212が正極入力端子315及び負極入力端子316よりも長い長さを有していてもよい。電力変換装置1Cは、このような構成を有していても、本実施形態による電力変換装置1Cと同様の効果が得られる。
〔第4実施形態〕
本発明の第3実施形態による電力変換装置について図8を用いて説明する。本実施形態による電力変換装置1Dの説明に当たって、上記第2実施形態による電力変換装置1Bの構成要素と同一の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。図8は、本実施形態による電力変換装置1Dに備えられたキャパシタ2D及び半導体モジュール3Bの嵌合部11Dの近傍を拡大して示す模式図である。図8では、理解を容易にするため、キャパシタ2Dに設けられた第一バスバ21D及び半導体モジュール3Bに設けられた第二バスバ31Bは、y方向(図1参照)の中心を通りx方向に沿って切断した切断面が図示されている。
図8に示すように、本実施形態による電力変換装置1Dは、正極端子215、正極端子215と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子216、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材217を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Dを有するキャパシタ2Dと、正極端子215に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子216に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材217の表面217a及び裏面217bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Dと嵌合された第二バスバ31Bを有する半導体モジュール3Bとを備えている。本実施形態では、第二絶縁部材313の接触面313cは、第一絶縁部材217の裏面217bと接触している。
正極端子215及び負極端子216は、導電性材料(例えば銅)で形成されている。第一絶縁部材217は、絶縁性材料(例えばガラスエポキシ樹脂を含む材料)で形成されていてもよいし、例えば絶縁紙で構成されていてもよい。
正極端子215は、正極側電極241と電気的に接続されている。正極端子215及び正極側電極241は、例えば同一の導電性材料で形成されている。負極端子216は、負極側電極242と電気的に接続されている。負極端子216及び負極側電極242は、例えば同一の導電性材料で形成されている。第一絶縁部材217は、第一間隙214側からモールド樹脂22内まで延在して配置されている。
正極端子215、負極端子216及び第一絶縁部材217は、上記第1実施形態における正極端子211、負極端子212及び第一絶縁部材213と同様に、z方向に沿って視て、矩形状の平板形状を有している。正極端子215、負極端子216及び第一絶縁部材217は、z方向に沿って視た場合、互いに重なって配置されている。
第一絶縁部材217は、嵌合部11Dでは正極端子215及び負極端子216のいずれにも接触せず、かつ第二絶縁部材313に接触して第二間隙314に配置されている。したがって、正極端子215及び負極端子216は、嵌合部11Dにおいて、第一絶縁部材217及び第二絶縁部材313が積層されて形成された積層構造の絶縁体によって絶縁が確保されている。
電力変換装置1Dは、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合している構造を有している。これにより、第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合している嵌合部11Dは、z方向に沿って、正極端子215、正極入力端子311、第一絶縁部材217、第二絶縁部材313、負極入力端子312及び負極端子216が積層された積層構造を有する。
上記第2実施形態と同様に本実施形態において、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合している場合、第一間隙214の長さL214は、第二バスバ31Bの厚さL31Bで決定される。第一間隙214の長さL214は、第二バスバ31Bが挿入されていない場合には、例えば第二バスバ31Bの長さL31Bよりも若干短い長さで維持されている。これにより、上記第2実施形態と同様に本実施形態による電力変換装置1Dは、正極端子215及び正極入力端子311が溶接されず、かつ負極端子216及び負極入力端子312が溶接されなくても、電力供給するために正極端子215と正極入力端子311との間及び負極端子216と負極入力端子312との間に必要な密着強度及び低接触抵抗を確保できる。
本実施形態のように、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合している場合、正極端子215及び負極端子216は、キャパシタ2D及び半導体モジュール3Bが対向する対向方向(すなわちx方向)において互いに異なる長さを有する。より具体的には、図8に示すように、第一バスバ21Dが突出しているモールド樹脂22の端面から第一バスバ21Dの先端部までの長さL215を正極端子211の長さとし、当該端面から第一バスバ21Dの先端部までの長さL216を負極端子216の長さとすると、正極端子215の長さL215と、負極端子216の長さL216とは異なっている。正極端子215の長さL215は、負極端子216の長さL216よりも短くなっている。
さらに、電力変換装置1Bのように、第二バスバ31Bが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21D及び第二バスバ31Cが嵌合している場合、第一絶縁部材217は、正極端子215及び負極端子216のうちの、キャパシタ2D及び半導体モジュール3Bが対向する対向方向(すなわちx方向)における長さの短い方に接触し、かつ第二絶縁部材313は、正極入力端子311及び負極入力端子312のうちの第一絶縁部材217が接触している端子とは逆極性の端子に接触している。具体的には、図8に示すように、電力変換装置1Dでは、第一絶縁部材217は、正極端子215及び負極端子216のうちの正極端子215に密着して配置され、第二絶縁部材313は、正極端子215とは逆極性の負極入力端子312に密着して配置されている。
このように、第二バスバ31Bが挿入されている側の第一バスバ21Dが、不等長の正極端子215及び負極端子216を有し、正極端子215及び負極端子216のうちの長さが短い正極端子215に第一絶縁部材217が接触し、かつ第二バスバ31Bに設けられた第二絶縁部材313が正極端子215とは逆極性の負極入力端子312に接触して配置されることにより、上記第3実施形態と同様に、第一バスバ21D及び第二バスバ31Bの接合工程が容易になる。
すなわち、第一バスバ21D及び第二バスバ31Bを接合する際に、例えばキャパシタ2Dを半導体モジュール3Bの斜め下方から半導体モジュール3Bに押し当てながら半導体モジュール3B側に向かって押し続ける。これにより、負極端子216が正極端子215側に向かって凸状に弾性変形するとともに、第一絶縁部材217の突出部が第二バスバ31Bの第二間隙314に挿入される。さらに、キャパシタ2Dを半導体モジュール3Cの側に向かって押し続けることにより、第一絶縁部材217が案内部材として機能し、第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合される。このように、電力変換装置1Dは、上記第3実施形態による電力変換装置1Cと同様に、第一バスバ21D及び第二バスバ31Bを接合するためのクリアランスが十分に確保しにくい場合でも第一バスバ21D及び第二バスバ31Bを容易に接合することができる。
電力変換装置1Dでは、第二間隙314の長さL314は、第一間隙214の長さL214よりも短いため、第二バスバ31Bにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値は、第一バスバ21Dにおいて形成される寄生インダクタンスのインダクタンス値よりも小さくなる。さらに、第二バスバ31Bに設けられた正極入力端子311及び負極入力端子312の長さL311は、正極端子215の長さL215及び負極端子216の長さL216よりも長くなっている。このため、キャパシタ2D及び半導体モジュール3Bが対向する対向距離L1Dにおいて、インダクタンス値が小さい方の寄生インダクタンスが占める割合が高くなる。これにより、キャパシタ2D及び半導体モジュール3Bの間に生じる寄生インダクタンスのインダクタンス値は小さくなる。その結果、電力変換装置1Dは、キャパシタ2D及び半導体モジュール3Bの間に形成される電流経路(図3(b)に示す電流経路IP参照)におけるインダクタンスを小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態による電力変換装置1Dは、第二バスバ31Bが第一バスバ21Dに設けられた第一間隙214に挿入されて第一バスバ21D及び第二バスバ31Bが嵌合された構造を有していても、上記第2実施形態による電力変換装置1B及び上記第3実施形態による電力変換装置1Cと同様の効果が得られる。
図示は省略するが、本実施形態による電力変換装置1Dは、正極端子215が負極端子216よりも長い長さを有し、第一絶縁部材217が負極端子216に接触して設けられ、第二絶縁部材313が正極入力端子311に接触して設けられ、正極入力端子311及び負極入力端子312が正極端子215及び負極端子216よりも長い長さを有していてもよい。電力変換装置1Dは、このような構成を有していても、本実施形態による電力変換装置1Dと同様の効果が得られる。
〔第5実施形態〕
本発明の第5実施形態による電力変換装置について図9及び図10を用いて説明する。本実施形態による電力変換装置1Eの説明に当たって、上記第1実施形態による電力変換装置1Aの構成要素と同一の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。
図9は、本実施形態による電力変換装置1Eの概略構成の一例を示す図であり、図9中の上段には、z方向に沿って視た(すなわち平面視)電力変換装置1Eの嵌合部の近傍が拡大して図示され、図9中の下段には、図9中の上段に示すA-A線に沿って切断した断面が図示されている。図10は、図9中の下段に示す電力変換装置1Eの断面の第一バスバ21E及び第二バスバ31Eの近傍が拡大して図示されている。図10では、理解を容易にするため、電力変換装置1Eに備えられた支持部材41の図示は省略されている。
図9に示すように、本実施形態による電力変換装置1Eは、正極端子211、正極端子211と第一間隙214を設けて対向配置された負極端子212、及び第一間隙214に配置された第一絶縁部材213を有し、かつ露出して配置された第一バスバ21Eを有するキャパシタ2Eと、正極端子211に重ね合わせて接続された正極入力端子311、正極入力端子311と第二間隙314を設けて対向配置され負極端子212に重ね合わせて接続された負極入力端子312、及び正極入力端子311及び負極入力端子312の間に配置されて第一絶縁部材213の表面213a及び裏面213bの一方に接触する接触面313cを有する第二絶縁部材313を有し、かつ露出して配置され第一バスバ21Eと嵌合された第二バスバ31Eを有する半導体モジュール3Eとを備えている。本実施形態では、第二絶縁部材313の接触面313cは、第一絶縁部材213の表面213aと接触している。
第一バスバ21Eは、第一貫通孔21Eh(詳細は後述)を有している点を除いて、上記第1実施形態における第一バスバ21Aと同様の構成を有し、第二バスバ31Eは、第二貫通孔31Eh(詳細は後述)を有している点を除いて、上記第1実施形態における第二バスバ31Aと同様の構成を有している。このため、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eについて、第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Eh以外の構成の説明は省略する。
図9中の下段に示すように、第一バスバ21Eは、正極端子211、負極端子212及び第一絶縁部材213を貫通する第一貫通孔21Ehを有している。第二バスバ31Eは、第一バスバ21Eと嵌合した状態で第一貫通孔21Ehと重なって配置されて正極入力端子311、負極入力端子312及び第二絶縁部材313を貫通する第二貫通孔31Ehを有している。
第一貫通孔21Ehは、正極端子211を貫通して形成された孔部211hと、第一絶縁部材213を貫通して形成された孔部213hと、負極端子212を貫通して形成された孔部212hとを有している。孔部211h及び孔部212hは、同一長さの直径の円形状を有している。孔部213hは、孔部211h及び孔部212hよりも直径が短い円形状を有している。このため、第一貫通孔21Ehは、正極端子211及び負極端子212よりも第一絶縁部材213において短い直径を有している。
第二貫通孔31Ehは、正極入力端子311を貫通して形成された孔部311hと、第二絶縁部材313を貫通して形成された孔部313hと、負極入力端子312を貫通して形成された孔部312hとを有している。孔部311h及び孔部312hは、同一長さの直径の円形状を有している。孔部313hは、孔部311h及び孔部312hよりも直径が短い円形状を有している。このため、第二貫通孔31Ehは、正極入力端子311及び負極入力端子312よりも第二絶縁部材313において短い直径を有している。
孔部211h及び孔部212hと、孔部311h及び孔部312hとは、同一長さの直径の円形状を有している。孔部213h及び孔部313hは、同一長さの直径の円形状を有している。孔部211h、孔部212h、孔部213h、孔部311h、孔部312h及び孔部313hは、互いの中心軸が一直線上に配置されている。したがって、第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehは、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eが嵌合した状態で、正極端子211、負極端子212、正極入力端子311及び負極入力端子312において同径、第一絶縁部材213及び第二絶縁部材313において同径、かつ同心を有している。
図9中の下段に示すように、電力変換装置1Eは、絶縁性材料で形成され、嵌合された状態の第一バスバ21E及び第二バスバ31Eを支持する支持部材41を備えている。支持部材41は、負極入力端子312の下方に設けられている。このため、支持部材41は、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eの嵌合部を第一バスバ21E及び第二バスバ31Eの下方から支持している。支持部材41は、第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehの少なくとも一方に挿入される突起部411を有している。本実施形態では、突起部411は、孔部312h及び孔部212hに挿入されている。このため、突起部411は、第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehの両方の一部に挿入されている。突起部411は、例えば挿入される端子の厚みよりも高い高さを有している。本実施形態では、突起部411は、負極端子212及び負極入力端子312のそれぞれの厚みを合わせた長さと同じ高さを有している。このため、突起部411は、第一絶縁部材213の裏面213bに接触して配置されている。
図9中の下段に示すように、支持部材41は、突起部411に形成されて第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehと同心の穴部412を有している。第一バスバ21E及び第二バスバ31Eは、第一貫通孔21Eh、第二貫通孔31Eh及び穴部412に挿入されたねじ51によって支持部材41にねじ止めされている。穴部412には、例えば不図示のナットが固定されて設けられている。ねじ51は当該ナットに締結される。これにより、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eは、支持部材41に固定される。
電力変換装置1Eは、絶縁性材料で形成された第三絶縁部材71を備えている。第三絶縁部材71は、第一バスバ21Eが第二間隙314に挿入されて第一バスバ21E及び第二バスバ31Eが嵌合している場合は第二バスバ31Eとねじ51との間に配置され、第二バスバ31Eが第一間隙214に挿入されて第一バスバ21E及び第二バスバ31Eが嵌合している場合は第一バスバ21Eとねじ51との間に配置される。本実施形態では、第一バスバ21Eは、第二間隙314に挿入されて第一バスバ21E及び第二バスバ31Eが嵌合しているので、第三絶縁部材71は、第二バスバ31Eとねじ51との間に配置されている。
本実施形態では、支持部材41に対する第一バスバ21E及び第二バスバ31Eの固定力を向上させるためにねじ51と第三絶縁部材71との間にワッシャ52が用いられている。ねじ51及びワッシャ52は、例えば金属などの導電性材料で形成されている。このため、正極入力端子311及び正極端子211と、負極端子212及び負極入力端子312がワッシャ52及びねじ51を介して短絡しないために、第三絶縁部材71がワッシャ52と正極入力端子311との間に配置されている。
図9中の下段に示すように、半導体モジュール3Eは、支持部材41に接触して配置されて半導体モジュール3Eを冷却する冷却体61を有している。半導体モジュール3Eは、複数のスイッチング素子(不図示)で生じる熱を放熱するために冷却体61を有している。支持部材41は、冷却体61に密着させて配置されている。支持部材41は、冷却体61に直接接触して配置されてもよいし、サーマルグリースなどの熱伝導部材を介して冷却体61に配置されていてもよいし、ねじによって冷却体61に固定されて配置されていてもよい。支持部材41は、絶縁性及び熱伝導性を有する材料で形成されていてもよい。これにより、電力変換装置1Eは、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eにおいて発生した熱を支持部材41を介して冷却体61に伝熱させて外部に放熱することができる。
次に、嵌合部において積層された正極端子211、負極端子212、正極入力端子311及び負極入力端子312に必要な絶縁距離と、第一貫通孔21Eh、第二貫通孔31Ehの直径及びねじ51の直径との関係について図10を用いて説明する。
図10に示すように、正極端子211及び負極端子212における第一貫通孔21Ehの直径並びに正極入力端子311及び負極入力端子312における第二貫通孔31Ehの直径をd1とする。すなわち、孔部211h、孔部212h、孔部311h及び孔部312hのそれぞれの直径をd1とする。第一絶縁部材213における第一貫通孔21Ehの直径及び第二絶縁部材313における第二貫通孔31Ehの直径をd2とする。すなわち、孔部213h及び孔部313hのそれぞれの直径をd2とする。正極端子211及び負極端子212における第一貫通孔21Ehの直径と第一絶縁部材213における第一貫通孔21Ehの直径との差分並びに正極入力端子311及び負極入力端子312における第二貫通孔31Ehの直径と第二絶縁部材313における第二貫通孔31Ehの直径との差分をd3とする。すなわち、孔部211h及び孔部212hのそれぞれの直径d1と孔部213hの直径d2との差分をd3とし、孔部311h及び孔部312hのそれぞれの直径d1と孔部313hの直径d2との差分をd3とする。ねじ51の直径をdnとし、第一絶縁部材213の厚さをn1及び第二絶縁部材313の厚さをn2は、差分d3と比べて十分に短いため、零と看做して無視する。図10に太線で示す第一バスバ21E及び第二バスバ31Eとねじ51との絶縁距離をdcとすると、以下の式(1)から式(3)の関係を満たす。
dc=(d3/2)×2 ・・・(1)
d1≧dn+dc ・・・(2)
かつ
d1>d2≧dc ・・・(3)
正極端子211の孔部211hの内壁面からねじ51の表面までの距離は、(d1-dn)/2と表すことができる。同様に、ねじ51の表面から負極端子212の孔部212hの内壁面までの距離も(d1-dn)/2と表すことができる。したがって、正極端子211の孔部211hの内壁面から負極端子212の孔部212hの内壁面までの第一絶縁部材213及び第二絶縁部材313に沿った最小距離(d2=dnとした場合)は、(d1-dn)/2+(d1-dn)/2=(d1-dn)と表すことができる。この距離が所要の絶縁距離dc以上であればよいので、当該距離と絶縁距離dcとの間には、(d1-dn)≧dcの関係が成り立つ。したがって、式(2)となるように、孔部211h及び孔部212hのそれぞれの直径d1が設定される。
次に、第一絶縁部材213の孔部213h及び第二絶縁部材313の孔部313hの直径d2の設定について説明する。第一絶縁部材213の厚さn1及び第二絶縁部材313の厚さn2は、それぞれ零と看做して無視することができるので、第一絶縁部材213及び第二絶縁部材313に沿った絶縁距離dcは、図10中に太線及び式(1)で示すように、差分d3の半分の長さ及び差分d3の半分の長さを合わせた距離である。そこで、式(3)に示すように、第一絶縁部材213の孔部213h及び第二絶縁部材313の孔部313hの直径d2は、絶縁距離dc以上となるように設定される。
このように、式(1)から式(3)を満たすように第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehが形成されることにより、正極端子211、負極端子212、正極入力端子311及び負極入力端子312とねじ51との絶縁が確保され、かつねじ51に対して第一絶縁部材213及び第二絶縁部材313の絶縁が確保される。このため、電力変換装置1Eは、支持部材41によって第一バスバ21E及び第二バスバ31Eを支持する構造を有していても、正極端子211及び正極入力端子311と、負極端子212及び負極入力端子312との絶縁を確保することができる。
第一バスバ21E及び第二バスバ31Eは、第一貫通孔21Eh及び第二貫通孔31Ehを有している点を除いて、上記第1実施形態における第一バスバ21A及び第二バスバ31Aと同様の構造を有している。このため、電力変換装置1Eは、第一バスバ21A及び第二バスバ31Aにおける寄生インダクタンスのインダクタンス値を低減できるので、キャパシタ2E及び半導体モジュール3Eの間に形成される電流経路(図3(b)に示す電流経路IP参照)におけるインダクタンスを小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態による電力変換装置1Eは、上記第1実施形態による電力変換装置1Aと同様の効果が得られる。さらに、本実施形態による電力変換装置1Eは、支持部材41を備えているので、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eの嵌合部の強度の向上を図ることができる。
さらに、電力変換装置1Eは、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eにおいて発生する熱を支持部材41を介して冷却体61から放熱することができるので、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eにおける温度の低減を図ることができる。また、電力変換装置1Eは、第一バスバ21E及び第二バスバ31Eにおける温度を低減することにより、半導体モジュール3Eにもうけられたスイッチング素子などの電子部品の実装密度を増加することができる。これにより、電力変換装置1Eは、組立性の向上及び小型化を図ることができる。
図示は省略するが、電力変換装置1Eは、第一絶縁部材213が正極端子211に接触して設けられていても、上述と同様の効果が得られる。さらに、電力変換装置1Eは、上記第2実施形態による電力変換装置1Bのように、第二バスバ31Eが第一間隙214に挿入されている構造を有していても、上述の効果が得られる。
本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
1A,1Aa,1B,1C,1D,1E 電力変換装置
2A,2Aa,2B,2C,2D,2E キャパシタ
3A,3B,3C,3E 半導体モジュール
8 電源装置
11A,11B,11C,11D 嵌合部
21A,21Aa,21B,21C,21D,21E 第一バスバ
21Eh 第一貫通孔
22,32 モールド樹脂
24 電極部
31A,31B,31C,31E 第二バスバ
31Eh 第二貫通孔
41 支持部材
51 ねじ
52 ワッシャ
61 冷却体
71 第三絶縁部材
91,9292 導体
93 交流電源
94 抵抗素子
211,215 正極端子
211h,212h,213h,311h,312h,313h 孔部
212,216 負極端子
213 第一絶縁部材
213a,217a 表面
213b,217b 裏面
214 第一間隙
217 第一絶縁部材
241 正極側電極
242 負極側電極
243 電極側間隙
311,315 正極入力端子
312,316,321 負極入力端子
313,317 第二絶縁部材
313c,317c 接触面
314 第二間隙
411 突起部
412 穴部
d1,d2 直径
d3 差分
dc 絶縁距離
IP 電流経路
L1A,L1B,L1C,L1D 対向距離
Q スイッチング素子

Claims (11)

  1. 正極端子、前記正極端子と第一間隙を設けて対向配置された負極端子、及び前記第一間隙に配置された第一絶縁部材を有し、かつ露出して配置された第一バスバを有するキャパシタと、
    前記正極端子に重ね合わせて接続された正極入力端子、前記正極入力端子と第二間隙を設けて対向配置され前記負極端子に重ね合わせて接続された負極入力端子、及び前記正極入力端子及び前記負極入力端子の間に配置されて前記第一絶縁部材の表面及び裏面の一方に接触する接触面を有する第二絶縁部材を有し、かつ露出して配置され前記第一バスバと嵌合された第二バスバを有する半導体モジュールと
    を備え
    前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極端子及び前記負極端子は、前記キャパシタ及び前記半導体モジュールが対向する対向方向において、前記正極入力端子及び前記負極入力端子よりも長い長さを有し、
    前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極端子及び前記負極端子は、前記対向方向において、前記正極入力端子及び前記負極入力端子よりも短い長さを有する
    電力変換装置。
  2. 前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極入力端子及び前記負極入力端子は、前記対向方向において互いに異なる長さを有し、
    前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記正極端子及び前記負極端子は、前記対向方向において互いに異なる長さを有する
    請求項に記載の電力変換装置。
  3. 前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記第二絶縁部材は、前記正極入力端子及び前記負極入力端子のうちの前記対向方向における長さの短い端子に接触し、かつ前記第一絶縁部材は、前記正極端子及び前記負極端子のうちの前記第二絶縁部材が接触している端子とは逆極性の端子に接触し、
    前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記第一絶縁部材は、前記正極端子及び前記負極端子のうちの前記対向方向における長さの短い方に接触し、かつ前記第二絶縁部材は、前記正極入力端子及び前記負極入力端子のうちの前記第一絶縁部材が接触している端子とは逆極性の端子に接触している
    請求項に記載の電力変換装置。
  4. 前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記第二間隙の長さは、前記第一バスバの厚さで決定され、
    前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合、前記第一間隙の長さは、前記第二バスバの厚さで決定されている
    請求項1からまでのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 絶縁性材料で形成され、嵌合された状態の前記第一バスバ及び第二バスバを支持する支持部材を備える
    請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記第一バスバは、前記正極端子、前記負極端子及び前記第一絶縁部材を貫通する第一貫通孔を有し、
    前記第二バスバは、前記第一バスバと嵌合した状態で前記第一貫通孔と重なって配置されて前記正極入力端子、前記負極入力端子及び前記第二絶縁部材を貫通する第二貫通孔を有し、
    前記支持部材は、前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔の少なくとも一方に挿入される突起部を有する
    請求項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔は、前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合した状態で、前記正極端子、前記負極端子、前記正極入力端子及び前記負極入力端子において同径、前記第一絶縁部材及び前記第二絶縁部材において同径、かつ同心を有し、
    前記支持部材は、前記突起部に形成されて前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔と同心の穴部を有し、
    前記第一バスバ及び前記第二バスバは、前記第一貫通孔、前記第二貫通孔及び前記穴部に挿入されたねじによって前記支持部材にねじ止めされている
    請求項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第一貫通孔は、前記正極端子及び前記負極端子よりも前記第一絶縁部材において短い直径を有し、
    前記第二貫通孔は、前記正極入力端子及び前記負極入力端子よりも前記第二絶縁部材において短い直径を有し、
    前記正極端子及び前記負極端子における前記第一貫通孔の直径並びに前記正極入力端子及び前記負極入力端子における前記第二貫通孔の直径をd1とし、
    前記第一絶縁部材における前記第一貫通孔の直径及び前記第二絶縁部材における前記第二貫通孔の直径をd2とし、
    前記正極端子及び前記負極端子における前記第一貫通孔の直径と前記第一絶縁部材における前記第一貫通孔の直径との差分並びに前記正極入力端子及び前記負極入力端子における前記第二貫通孔の直径と前記第二絶縁部材における前記第二貫通孔の直径との差分をd3とし、
    前記ねじの直径をdnとし、
    前記第一バスバ及び前記第二バスバと前記ねじとの絶縁距離をdcとすると、
    dc=(d3/2)×2、
    d1≧dn+dc
    かつ
    d1>d2≧dc
    の関係を満たす
    請求項に記載の電力変換装置。
  9. 絶縁性材料で形成された第三絶縁部材を備え、
    前記第三絶縁部材は、前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合は前記第二バスバと前記ねじとの間に配置され、前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合は前記第一バスバと前記ねじとの間に配置される
    請求項に記載の電力変換装置。
  10. 絶縁性材料で形成された第三絶縁部材を備え、
    前記第三絶縁部材は、前記第一バスバが前記第二間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合は前記第二バスバと前記ねじとの間に配置され、前記第二バスバが前記第一間隙に挿入されて前記第一バスバ及び前記第二バスバが嵌合している場合は前記第一バスバと前記ねじとの間に配置される
    請求項に記載の電力変換装置。
  11. 前記半導体モジュールは、前記支持部材に接触して配置されて前記半導体モジュールを冷却する冷却体を有する
    請求項から10までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
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