JP7179261B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、便座装置に関する。
便座装置の便座の内部に、人体の着座を検知する静電センサを設けることが知られている(特許文献1)。静電センサは、電極を有し、人体が電極に近づくことにより形成される静電容量に基づいて、人体を検知することができる。
便座装置の便座の内部には、便座を温めるヒータ及び熱を伝達するための金属膜が設けらる場合がある。静電センサの下方にこのような金属膜を設けると、静電センサと金属膜との間の容量結合により、静電センサの検知精度が低下する。そのため、静電センサとともに金属膜を設ける場合には、例えば、金属膜の一部を切り欠くことなどにより、金属膜に便座の内表面の一部を露出させた部分(以下、「切り欠き部」と称する)を設け、この切り欠き部に静電センサを設ける。しかし、このような切り欠き部には便座を温めるための金属膜が設けられないため、便座の一部が冷たくなり、使用者が触れた際に冷たさを感じてしまうという問題がある。
特開2008-008831号公報 特開平5-196744号公報
静電センサは、電極が設置されている以外の部分に使用者が着座すると人体を検知できない。そのため、例えば、小さい子供が使用する際や、着座姿勢が悪い人が使用する際、静電センサの設置個所よりも便座の開口部側に着座すると人体を検知できない。この問題を解決する手段として、例えば、金属膜を電極として使用することが考えられる(特許文献2)。
しかし、このような金属膜は便座の内表面の全体に広く設けられているため、検知範囲が広すぎて誤検知が発生しやすいという問題がある。また、金属膜がアースに接続されるような便座では、金属膜を電極として使用できないという問題がある。
別の手段として、静電センサを複数設けたり、着座を検知するための電極の面積を大きくしたりすることで検知範囲を広くすることが考えられる。しかし、この場合には、複数の切り欠き部や大きな切り欠き部が必要になり、加熱されない部分が増えるために使用者がさらに冷たさを感じやすくなるという問題がある。
このように、静電センサの検知精度が低下しないように金属膜に切り欠き部を設け、さらに検知範囲を広げようとすると、切り欠き部が広がってしまい、便座の一部が冷たくなって使用者が触れた際に冷たさを感じてしまうという問題がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便座の一部が冷たくなることを抑制しつつ、静電センサの検知精度の低下を抑制するとともに、静電センサの検知範囲を広くすることができる便座装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、着座部と内表面とを有する中空の便座と、前記内表面に設けられ、前記便座を内側から加熱するヒータと、前記内表面に設けられ、前記ヒータの熱を前記内表面に伝達する金属膜と、前記便座の前記内表面に設けられ前記便座に着座する使用者を検知する検知電極と、前記検知電極の下方に設けられ前記検知電極と電気的に接続される基板電極と、を有する静電センサと、前記検知電極と前記金属膜との間に設けられる低誘電率部材と、を備え、前記検知電極は、前記金属膜よりも前記着座部側に設けられ、前記低誘電率部材の誘電率は、前記便座の誘電率よりも低いことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、検知電極と金属膜との間に低誘電率部材を設けることで、検知電極の下方に金属膜を設けた場合にも、検知電極と金属膜との間の容量結合を抑制できる。これにより、検知電極の面積を大きくして静電センサの検知範囲を広げた場合にも、金属膜の切り欠き部を大きくすることなく、静電センサの検知精度の低下を抑制することができる。また、金属膜の切り欠き部を大きくすることがないため、便座の一部が冷たくなることを抑制できる。また、この便座装置によれば、検知電極と基板電極とを電気的に接続させることで、検知電極と基板電極とを容量結合させる場合に比べて、静電センサの検知出力が低下することを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記低誘電率部材は、空気を含むことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、低誘電率部材が空気を含むことで、低誘電率部材の誘電率をより確実に低くすることができる。これにより、検知電極と金属膜との間の容量結合をより抑制できるとともに、低誘電率部材そのものの厚みを薄くすることができる。したがって、金属膜と着座部との間の距離をより短くすることができるため、静電センサの検知精度を保ちつつ、便座をより暖めることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記低誘電率部材の表面は、粘着性を有することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、低誘電率部材の表面が粘着性を有することで、低誘電率部材を設けるための接着剤などを省略することができる。これにより、金属膜と着座部との間の距離をより短くすることができるため、静電センサの検知精度を保ちつつ、便座をより暖めることができる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記静電センサは、前記検知電極と前記着座部との間、及び、前記検知電極と前記低誘電率部材との間の少なくともいずれかに設けられた絶縁層をさらに有し、前記低誘電率部材の誘電率は、前記絶縁層の誘電率よりも低いことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、絶縁層を設けることで、検知電極が腐食することを抑制できる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記静電センサは、前記検知電極と前記基板電極との間に設けられた導電性部材をさらに有し、前記基板電極は、前記導電性部材により前記検知電極と電気的に接続されることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、導電性部材を設けることで、例えば基板電極のみの交換等を行うことができるため、メンテナンス性がよい。
第6の発明は、第5の発明において、前記導電性部材は、弾性を有することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、弾性を有する導電性部材を設けることで、検知電極と基板電極とを導電性部材に押し付けて接続させることができる。これにより、検知電極と導電性部材との密着性及び基板電極と導電性部材との密着性を向上させることができる。
第7の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記検知電極は、前記基板電極と直接接続され、前記検知電極と前記基板電極との接続部分には、前記接続部分を覆うモールド材が設けられることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、検知電極が基板電極と直接接続されることで、検知電極と基板電極との接続信頼性をより向上させることができる。また、接続部分をモールド材で覆うことで、接続部分の周りに空間が設けられることを抑制できる。これにより、接続部分に結露が発生することや接続部分が雰囲気にさらされることを抑制でき、接続部分の耐環境性をより向上させることができる。
第8の発明は、第1~第7のいずれか1つの発明において、前記金属膜は、前記静電センサを設置するための切り欠き部と、前記切り欠き部の一部を覆う被覆部と、を有し、前記切り欠き部は、前記基板電極と重なる第1の切り欠き部と、前記第1の切り欠き部と前記便座の開口部との間に設けられる第2の切り欠き部と、を有し、前記被覆部は、前記第2の切り欠き部を覆うことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、金属膜に静電センサを設置するための切り欠き部を設けることで、金属膜を便座の内表面に貼り付けた後に、静電センサを取り付けることができるため、施工性を向上させることができる。また、第2の切り欠き部を覆う被覆部を設けることで、便座の一部が冷たくなることを抑制できる。
第9の発明は、第8の発明において、前記第1の切り欠き部の角部分は、湾曲していることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、第1の切り欠き部の角部分を湾曲させることで、金属膜の破れを抑制することができる。これにより、施工性を向上させることができる。
第10の発明は、第8または第9の発明において、前記ヒータは、前記切り欠き部の形状に沿うように前記切り欠き部の周囲に設けられることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、切り欠き部の形状に沿うように切り欠き部の周囲にヒータを設けることで、金属膜の破れをより抑制することができる。これにより、施工性をさらに向上させることができる。
本発明の態様によれば、便座の一部が冷たくなることを抑制しつつ、静電センサの検知精度の低下を抑制するとともに、静電センサの検知範囲を広くすることができる便座装置が提供される。
実施形態に係る便座装置を例示する平面図である。 実施形態に係る便座装置を例示する断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る便座装置を例示する断面図及び平面図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る便座装置の変形例を例示する断面図及び平面図である。 図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る静電センサの回路構成を例示する図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る便座装置の変形例を例示する平面図である。 図7(a)~図7(e)は、実施形態に係る便座装置の製造方法の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る便座装置を例示する平面図である。
図2は、実施形態に係る便座装置を例示する断面図である。
図2は、図1に示すA1-A1線による断面を表す。図1は、図2に示す矢印Aに沿って見た、便座装置100及びその内部の一部を表す。
実施形態に係る便座装置100は、図示を省略した便器(洋式腰掛便器)の上に設けられる便座装置である。図1に表したように、便座装置100は、使用者が着座する便座10を有する。便座10は、便器に対して開閉可能に軸支される。この例では、便器のボウル上に配置される貫通孔状の開口部11が形成された、いわゆるO型の便座10を示している。便座10は、O型に限ることなく、U字型などでもよい。開口部11は、貫通孔状に限ることなく、切り欠き状でもよい。便座10の材料には、樹脂など非金属材料が用いられる。例えば、便座10の材料には、ポリプロピレンなどの樹脂が用いられる。
ここで、本願明細書においては、便座10に座った使用者からみて上方を「上方」とし、便座10に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、便器に対して便座10を軸支する軸支部に背を向けて便座10に座った使用者からみて前方を「前方」とし、後方を「後方」とし、右側を「右側方」とし、左側を「左側方」とする。
図2に表したように、便座10は、中空であり、内表面12を有する。便座10は、使用者が着座する着座部13aと、着座部13aの内周側から下方に延びる側壁部13bと、着座部13aと側壁部13bとの間に位置する湾曲部13cと、を有する。便座10の内表面12の上側(着座部13a側)には、ヒータ15と、金属膜17と、静電センサ30(着座センサ)と、低誘電率部材50と、が設けられている。
ヒータ15は、便座10の内表面12に設けられ、便座10(着座部13a)を内側から加熱して暖めるものである。ヒータ15は、例えば、便座10の開口部11の周りに沿って設けられる。ヒータ15に通電が行われることで、便座10が暖められる。ヒータ15としては、例えば、チュービングヒータや、シーズヒータ、ハロゲンヒータ、カーボンヒータなどが用いられる。ヒータ15は、例えば、アルミニウムや銅などの金属部材で構成される。また、ヒータ15の金属部材の形状には、シート状やワイヤ状、メッシュ状など、種々の形状を採用することができる。
金属膜17は、例えば、金属箔(例えばアルミ箔)である。金属膜17は、1枚の金属箔で構成されていてもよいし、複数の金属箔で構成されていてもよい。金属膜17は、ヒータ15と内表面12の上側(着座部13a側)との間に設けられる。金属膜17は、ヒータ15と接しており、ヒータ15の熱を便座10(着座部13a)に伝達する。金属膜17は、第1部分17aと第2部分17bとを有する。第1部分17aは、例えば、内表面12を覆う。第2部分(後述の被覆部)17bは、例えば、静電センサ30の一部(後述の検知電極33aの一部)及び低誘電率部材50を覆う。
静電センサ30は、使用者の便座10への着座及び離座を検知することができる。静電センサ30の一部は、例えば、湾曲部13cの内表面12に沿って設けられる。この例では、静電センサ30は、金属膜17により内表面12の上側(着座部13a側)に保持されている。
静電センサ30は、例えば、接着体により内表面12の上側(着座部13a側)に保持されてもよい。換言すれば、静電センサ30と内表面12の上側(着座部13a側)との間に接着体が設けられてもよい。接着体には、少なくとも表面の一部に接着性又は粘着性を有し、2つのものを繋ぐことができる種々の材料を用いることができる。接着体として、接着剤、粘着剤、両面テープなどを用いることができる。接着体の材料は、例えば、アクリル系などの樹脂であり、金属を含まないことが望ましい。接着体は、低誘電率部材50と同じものであってもよい。
静電センサ30は、例えば、便座10の前方側に設けられる。また、静電センサ30は、例えば、開口部11の右側方側又は左側方側に設けられる。図1に示すように、この例では、静電センサ30は、便座10の前方側において開口部11の左側方側に設けられている。この位置であれば、大人が着座した場合も、子供が着座した場合も、静電センサ30の上に人体が触れやすい。
低誘電率部材50は、静電センサ30の一部(後述の検知電極33a)と金属膜17との間に設けられる。低誘電率部材50は、例えば、静電センサ30の一部と金属膜との間の容量結合を抑制する。低誘電率部材50については、後述する。
便座装置100は、機能部を有していてもよい。機能部は、便器の後部の上に配置される。機能部は、人体の局部(例えば「おしり」など)を洗浄する局部洗浄機能や、人体局部を乾燥させる乾燥機能を有する。すなわち、便座装置100は、例えば、衛生洗浄装置であってもよい。
機能部は、洗浄水を吐出するノズルや、ノズルへ供給される水を加熱する熱交換器や、温風ヒータなどを有する。また、便座装置100は、ヒータ15、静電センサ30、ノズル、熱交換器、温風ヒータなどの動作を制御する制御部51(制御回路)を有する。例えば、制御部51は、ヒータ15の通電を制御したり、静電センサ30を動作させて、その検知結果を受信したりする。
例えば、静電センサ30が使用者の着座を検知している状態で、使用者がリモコンなどを操作して制御部51に信号を送ることにより、使用者は、ノズルから洗浄水を吐出させることができる。なお、実施形態において、機能部(ノズル、熱交換器、温風ヒータなど)は、必ずしも設けられなくてもよい。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る便座装置を例示する断面図及び平面図である。
図3(a)は、図2に表した静電センサ30の近傍を拡大して表す断面図である。図3(b)は、下方から静電センサ30の近傍を見た平面図である。また、図3(b)では、見易さのため一部の要素を省略している。
図3(a)及び図3(b)に表したように、静電センサ30は、基板32と、検知電極33aと、基板電極33bと、シールド電極34と、回路部35と、絶縁層36a及び36bと、モールド材37と、導電性部材38と、を有する。
検知電極33aは、便座10に着座する使用者を検知する。検知電極33aと便座10に着座した使用者の人体とが容量結合することで、便座10に着座する使用者を検知することができる。検知電極33aは、例えば、下面視において、着座部13aから開口部11に向かう方向に長い略長方形状である。
検知電極33aは、便座10の内表面12に設けられる。検知電極33aは、金属膜17よりも着座部13a側に設けられる。換言すれば、検知電極33aは、金属膜17の上方に設けられる。また、検知電極33aは、内表面12の着座部13a側と金属膜17との間に設けられる。
絶縁層36a及び36bは、それぞれ、検知電極33aの上方及び下方に設けられている。絶縁層36aは、検知電極33aと着座部13aとの間に位置し、検知電極33aの上側(着座部13a側)の面を絶縁している。絶縁層36bは、検知電極33aと金属膜17との間に位置し、検知電極33aの下側(金属膜17側)の面の一部を絶縁している。絶縁層36a及び36bを設けることで、検知電極33aが腐食することを抑制できる。なお、絶縁層36a及び36bは、必要に応じて設けられ、省略可能である。
検知電極33a、絶縁層36a及び36bは、例えば、湾曲可能であることが望ましい。2つの絶縁層36a及び36bに挟まれた検知電極33aは、例えば、フレキシブル基板である。この場合、例えば、フレキシブル基板のカバーレイ及びポリイミドなどの基材層がそれぞれ絶縁層36a及び36bに相当し、これらの間に設けられる銅箔などの金属層が検知電極33aに相当する。検知電極33a、絶縁層36a及び36bが湾曲可能であれば、例えば、便座10の湾曲部13cの内表面に沿って検知電極33aを設けることができる。なお、検知電極33aは、これに限らず、導電性を有する金属箔などであればよい。また、絶縁層36a及び36bは、これに限らず、樹脂などの絶縁可能な材料であればよい。
基板32、基板電極33b、シールド電極34、及び回路部35は、モールド材37により覆われている。モールド材37は、例えば、樹脂製である。この例では、モールド材37の上面の一部は、接着体41によって、絶縁層36bに接着されている。絶縁層36bが省略される場合、モールド材37の上面の一部は、例えば、接着体41によって、検知電極33aに接着される。接着体41としては、例えば、上記の接着体と同じものを用いることができる。また、接着体41は、低誘電率部材50と同じものであってもよい。
基板電極33b、シールド電極34、及び回路部35は、基板32に設けられている。この例では、基板32の上面に基板電極33b及びシールド電極34が接続されており、基板32の下面に回路部35が接続されている。
基板電極33bは、検知電極33aと電気的に接続されており、検知電極33aから検知信号を受け取る。基板電極33bを検知電極33aと電気的に接続させることで、検知電極33aと基板電極33bとを容量結合させる場合に比べて、静電センサ30の検知出力が低下することを抑制できる。基板電極33bは、検知電極33aの下方に設けられる。基板電極33bは、回路部35と電気的に接続されており、検知電極33aから受け取った検知信号を回路部35に伝える。
シールド電極34は、図3(b)に表したように、基板電極33bの周囲を囲む電極である。シールド電極34によって、切り欠き部18を小さくした場合でも、静電センサ30の検知精度が低下することを抑制することができる。
回路部35は、定電流回路やスイッチング回路等を含み、基板電極33bと電気的に接続されている。回路部35は、基板電極33bの電位の変化などに伴い、使用者の着座や離座を判定する。回路部35は、制御部51と電気的に接続されており、制御部51へ検知結果を送信(出力)する。
モールド材37の上面(検知電極33a側の面)には開口が設けられている。この例では、開口の内部に、導電性部材38が設けられている。導電性部材38を設けることで、例えば基板電極33bのみの交換等を行うことができるため、メンテナンス性がよい。
導電性部材38は、検知電極33aと基板電極33bとの間に設けられる。導電性部材38の上面は、例えば、検知電極33aと接する。導電性部材38の下面は、例えば、基板電極33bと接する。導電性部材38は、検知電極33aと基板電極33bとを電気的に接続する。換言すれば、基板電極33bは、導電性部材38により検知電極33aと電気的に接続される。
導電性部材38は、例えば、全体が電気伝導体からなるものであってもよいし、一部が電気伝導体からなるものであってもよい。導電性部材38の一部が電気伝導体からなる場合、少なくとも導電性部材38の上面と、下面と、上面と下面とを接続する部分と、が電気伝導体からなるものであればよい。
導電性部材38は、例えば、弾性を有する。導電性部材38は、例えば、スポンジ状の弾性体の表面に金属等の電気伝導体の膜が設けられた、いわゆるガスケットである。弾性を有する導電性部材38を設けることで、検知電極33aと基板電極33bとを導電性部材38に押し付けて接続させることができる。これにより、検知電極33aと導電性部材38との密着性及び基板電極33bと導電性部材38との密着性を向上させることができる。
また、図3(b)に表したように、金属膜17は、静電センサ30の近傍に、切り欠き部18を有する。切り欠き部18は、下面視において、基板電極33bと重なる。換言すれば、切り欠き部18は、基板電極33bが設けられる位置において金属膜17が切り欠かれた部分である。
なお、本願明細書において、「切り欠き部」とは、金属膜17が形成されていない部分をいう。例えば、切り欠き部18は、金属膜17に設けられた開口(孔)、又は切れ込みである。切り欠き部18の形成方法は、任意であり、必ずしも金属膜17を切り欠く(切り取る)ことによって形成されなくてもよい。
例えば、検知電極33aの面積が小さい場合には、切り欠き部18の面積を小さくすることで、静電センサ30の検知精度の低下を抑制しつつ、便座10の一部が冷たくなることを抑制できる。しかし、この場合には、検知電極33aの面積が小さいために、静電センサ30の検知範囲が狭くなるという問題がある。一方、静電センサ30の検知範囲を広くするために検知電極33aの面積を大きくし、切り欠き部18の面積も大きくすると、静電センサ30の検知精度の低下が抑制できる。しかし、この場合には、切り欠き部18の面積が大きいために、便座10の一部が冷たくなるという問題がある。また、静電センサ30の検知範囲を広くするために検知電極33aの面積を大きくし、切り欠き部18の面積を小さくすると、便座10の一部が冷たくなることが抑制できる。しかし、この場合には、検知電極33aと金属膜17との間に容量結合が生じるために、静電センサ30の検知精度が低下するという問題がある。
これに対し、実施形態においては、静電センサ30の検知電極33aと金属膜17との間に、低誘電率部材50を設ける。これにより、検知電極33aの下方に金属膜17を設けた場合にも、検知電極33aと金属膜17との間の容量結合を抑制できる。したがって、検知電極33aの面積を大きくして静電センサ30の検知範囲を広げた場合にも、金属膜17の切り欠き部18を大きくすることなく、静電センサ30の検知精度の低下を抑制することができる。また、金属膜17の切り欠き部18を大きくすることがないため、便座10の一部が冷たくなることを抑制できる。
低誘電率部材50の誘電率は、便座10の誘電率よりも低い。低誘電率部材50の誘電率は、例えば、絶縁層36a(または36b)の誘電率よりも低い。低誘電率部材50の誘電率は、例えば、0以上2以下である。
低誘電率部材50は、例えば、空気を含む。低誘電率部材50は、例えば、発泡体である。低誘電率部材50が空気を含むことで、低誘電率部材50の誘電率をより確実に低くすることができる。これにより、検知電極33aと金属膜17との間の容量結合をより抑制できるとともに、低誘電率部材50そのものの厚みを薄くすることができる。したがって、金属膜17と着座部13aとの間の距離をより短くすることができるため、静電センサ30の検知精度を保ちつつ、便座10をより暖めることができる。なお、空気は、独立した気泡が望ましい。独立した気泡は、例えば、低誘電率部材50の表面から離間した位置にあり、低誘電率部材50の表面と連続していない気泡である。独立した気泡であれば、低誘電率部材50の表面と連続した気泡よりも、水が入り込みにくく、誘電率が大きくなることを抑制できるため、誤検知を抑制することができる。
低誘電率部材50の表面は、例えば、粘着性を有する。低誘電率部材50の表面が粘着性を有することで、低誘電率部材50を設けるための接着剤などを省略することができる。これにより、金属膜17と着座部13aとの間の距離をより短くすることができるため、静電センサ30の検知精度を保ちつつ、便座10をより暖めることができる。
低誘電率部材50は、例えば、樹脂製である。低誘電率部材50は、例えば、両面テープ、樹脂フォーム、またはゴムスポンジである。
以下、便座装置100の製造方法の例について、説明する。以下に説明する方法は、便座装置100の製造方法の一例であり、実施形態に係る便座装置100の製造方法は、これに限定されない。
便座装置100は、例えば、以下の手順で製造することができる。まず、便座10の内表面12の着座部13a側に金属膜17及びヒータ15を設ける。このとき、金属膜17として、静電センサ30を設置するための所定の大きさの切り欠き部(静電センサ設置部)が形成されたものを用いる。次に、静電センサ設置部の開口部11とは反対側に別の金属膜17を設ける。このとき、別の金属膜17は、例えば、静電センサ30を設置する位置を示すケガキ線に合わせて、ケガキ線の外側に設けられる。
次に、ケガキ線に合わせて静電センサ30を設ける。このとき、静電センサ30は、検知電極33aが開口部11側に延びるように設けられる。また、静電センサ30は、静電センサ30の配線(ハーネス)が開口部11とは反対側に延びるように設けられる。次に、静電センサ30の検知電極33aに低誘電率部材50を設ける。このとき、低誘電率部材50は、検知電極33aを覆うように設けられる。
次に、低誘電率部材50に別の金属膜17を設ける。さらに、金属膜17と静電センサ30との隙間を埋めるように、静電センサ30の周囲に金属膜17を設ける。金属膜17に囲まれた領域が切り欠き部18である。例えば、このような手順で、図3(a)及び図3(b)に表した便座装置100を製造することができる。
なお、別の方法として、例えば、まず、便座10の内表面12の着座部13a側に静電センサ30を設け、次に、静電センサ30の検知電極33aに低誘電率部材50を設け、最後に、切り欠き部18が形成された金属膜17を設けてもよい。
図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る便座装置の変形例を例示する断面図及び平面図である。
図4(a)は、静電センサ30の近傍を拡大して表す断面図である。図4(b)は、下方から静電センサ30の近傍を見た平面図である。また、図4(b)では、見易さのため一部の要素を省略している。
図4(a)及び図4(b)に表したように、この例では、検知電極33aは、基板電極33bと直接接続されている。より具体的には、検知電極33aの一部(この例では、開口部11と反対側の端部)が、基板電極33bの上面に直接接続されている。つまり、この例では、図3(a)及び図3(b)に表した例において検知電極33aと基板電極33bとを接続していた導電性部材38が設けられていない。検知電極33aは、例えば、溶着などにより、基板電極33bと直接接続される。このように、検知電極33aが基板電極33bと直接接続されることで、検知電極33aと基板電極33bとの接続信頼性をより向上させることができる。
また、この例では、検知電極33aと基板電極33bとの接続部分33cには、接続部分33cを覆うモールド材37が設けられている。このように、接続部分33cをモールド材37で覆うことで、接続部分33cの周りに空間が設けられることを抑制できる。これにより、接続部分33cに結露が発生することや接続部33cが雰囲気にさらされることを抑制でき、接続部分33cの耐環境性をより向上させることができる。
なお、この例では、基板32、基板電極33b、シールド電極34、及び回路部35を覆うモールド材37により、検知電極33aと基板電極33bとの接続部分33cが覆われている。つまり、接続部分33cを覆うモールド材37は、基板32等を覆うモールド材37と一体である。接続部分33cを覆うモールド材37は、これに限定されず、基板32等を覆うモールド材37と別体であってもよい。
また、この例では、モールド材37の上面の別の一部は、接着体42によって、内表面12の着座部13a側に接着されている。接着体42としては、例えば、上記の接着体と同じものを用いることができる。また、接着体42は、低誘電率部材50と同じものであってもよい。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る静電センサの回路構成を例示する図である。
図5(a)及び図5(b)を参照して、静電センサ30の回路構成の一例を説明する。 図5(a)は、使用者が便座10に座っていない場合を示し、図5(b)は、使用者が便座10に座っている場合を示す。
静電センサ30は、例えば、定電流源35aと、基準コンデンサ35bと、を有する。基準コンデンサ35bの一端は、定電流源35aに接続され、基準コンデンサ35bの他端は、接地電位に接続されている。検知電極33aは、基準コンデンサ35bと並列に、定電流源35aに接続されている。
使用者が便座10に座っていない場合には、図5(a)に表したように、検知電極33aは、例えばオープン状態である。
使用者が便座10に座ると、静電センサ30の直上において、使用者の例えば太腿などが着座部13aに接する。これにより、図5(b)に表したように、人体(使用者)と検知電極33aとの間にコンデンサ60が形成される。コンデンサ60の人体側は、コンデンサ61(人体の容量)、コンデンサ62(使用者の履物の容量)を介して、接地電位に接続される。また、コンデンサ60の人体側は、コンデンサ63(便座や便器の容量)を介して、接地電位に接続される。コンデンサ63は、コンデンサ61、62と並列である。また、シールド電極34及び金属膜17は、それぞれ、接地電位に接続される。
定電流源35aは電流を流し、基準コンデンサ35b及び検知電極33a(コンデンサ60)に電荷を溜める。このとき、基準コンデンサ35bに生じる電圧は、使用者の着座の有無によって変化する。基準コンデンサ35bの電圧を測定することにより、使用者の着座や離座を検知することができる。
このように、静電センサ30は、便座10に着座する使用者と検知電極33aとの間に形成される静電容量を利用し、検知電極33に溜まる電荷の量に基づいて使用者の着座を検知する。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る便座装置の変形例を例示する平面図である。
図6(a)及び図6(b)に表したように、この例では、金属膜17は、静電センサ30を設置するための切り欠き部18を有する。切り欠き部18は、基板電極33bと重なる第1の切り欠き部18aと、第1の切り欠き部18aと便座10の開口部11との間に設けられる第2の切り欠き部18bと、を有する。なお、検知電極33aは、基板電極33bと重なる位置から便座10の開口部11に向かう方向に延びている。すなわち、便座10の開口部11は、図6(a)及び図6(b)における検知電極33aの左側に位置する。
静電センサ30は、第1の切り欠き部18a及び第2の切り欠き部18bと重なる位置に設置される。より具体的には、検知電極33aは、第1の切り欠き部18a及び第2の切り欠き部18bと重なる位置に設けられ、基板電極33bは、第1の切り欠き部18aと重なる位置に設けられる。
金属膜17は、切り欠き部18の一部を覆う被覆部17bを有する。被覆部17bは、上述の金属膜17の第2部分17bである。被覆部17bは、第2の切り欠き部18bを覆う。すなわち、被覆部17bは、第2の切り欠き部18bに設けられた検知電極33aの一部を覆う。
被覆部17bは、第2の切り欠き部18bに検知電極33aが設けられた後に、検知電極33aの一部を覆うように設けられる。このとき、上述のように、検知電極33aと被覆部17bとの間に低誘電率部材50が設けられる。被覆部17bは、上述の金属膜17の第1部分17a(すなわち、内表面12を覆う部分)と一体であってもよいし、別体であってもよい。
被覆部17bが第1部分17aと一体の場合、図6(a)に表したように、被覆部17bと第1部分17aとの間の一方に切れ目19が設けられる。被覆部17bが第1部分17aと別体の場合、図6(b)に表したように、被覆部17bと第1部分17aとの間の両方に切れ目19が設けられる。換言すれば、被覆部17bと第1部分17aとの間の少なくとも一方は、連続しない部分(すなわち、切れ目19)を有する。なお、被覆部17bが第1部分17aと別体の場合、被覆部17bは第1部分17aと重なっていてもよい。
このように、金属膜17に静電センサ30を設置するための切り欠き部18を設けることで、金属膜17を便座10の内表面12に貼り付けた後に、静電センサ30を取り付けることができるため、施工性を向上させることができる。また、第2の切り欠き部18bを覆う被覆部17bを設けることで、便座10の一部が冷たくなることを抑制できる。
また、図6(a)及び図6(b)に表したように、この例では、第1の切り欠き部18aの角部分181、182は、湾曲している。このように、第1の切り欠き部18aの角部分181、182を湾曲させることで、金属膜17の破れを抑制することができる。これにより、施工性を向上させることができる。
また、図6(a)に表したように、この例では、第1の切り欠き部18aと被覆部17bにより形成される角部分183は、湾曲している。このように、第1の切り欠き部18aと被覆部17bにより形成される角部分183を湾曲させることで、金属膜17(被覆部17b)の破れを抑制することができる。これにより、施工性を向上させることができる。
また、図6(a)及び図6(b)に表したように、ヒータ15は、切り欠き部18の形状に沿うように、切り欠き部18の周囲に設けられる。このように、切り欠き部18の形状に沿うように、切り欠き部18の周囲にヒータ15を設けることで、金属膜17の破れをより抑制することができる。これにより、施工性をさらに向上させることができる。
図7(a)~図7(e)は、実施形態に係る便座装置の製造方法の一例を示す平面図である。
まず、図7(a)に表したように、便座10の内表面12に金属膜17の第1部分17a及びヒータ15を貼り付ける。この例では、金属膜17は、第1部分17a、第2部分(被覆部)17b、第1の切り欠き部18a、及び第2の切り欠き部18bを有する。被覆部17bは、第1部分17aと一体であり、被覆部17bと第1部分17aとの間の一方に切れ目19が設けられている。
次に、図7(b)に表したように、第1の切り欠き部18aの第2の切り欠き部18bとは反対側の端部と重なるように、別の金属膜17cを貼り付ける。このとき、別の金属膜17cは、例えば、静電センサ30を設置する位置を示すケガキ線31に合わせて、ケガキ線31の外側に設けられる。このような別の金属膜17cを設けることで、静電センサ30と金属膜17の第1部分17aとの間に隙間ができることを抑制できる。
次に、図7(c)に表したように、ケガキ線31に合わせて静電センサ30を貼り付ける。このとき、静電センサ30は、検知電極33aが開口部11側に延びるように設けられる。また、静電センサ30は、静電センサ30の配線(ハーネス)が開口部11とは反対側に延びるように設けられる。
次に、図7(d)に表したように、検知電極33aに被覆部17bを貼り付ける。このとき、検知電極33aと被覆部17bとの間に、低誘電率部材50を設ける。
次に、図7(e)に表したように、静電センサ30の側方に別の金属膜17d、17eを設ける。このような別の金属膜17d、17eを設けることで、静電センサ30と金属膜17の第1部分17aとの間の隙間を埋めることができる。
例えば、このような手順で、図6(a)に表した便座装置100を製造することができる。上記の方法は、便座装置100の製造方法の一例であり、実施形態に係る便座装置100の製造方法は、これに限定されない。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便座装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 便座、 11 開口部、 12 内表面、 13a 着座部、 13b 側壁部、 13c 湾曲部、 15 ヒータ、 17 金属膜、 17a 第1部分、 17b 第2部分(被覆部)、 17c~17e 別の金属膜、 18 切り欠き部、 18a、18b 第1、第2の切り欠き部、 19 切れ目、 30 静電センサ、 31 ケガキ線、 32 基板、 33a 検知電極、 33b 基板電極、 33c 接続部分、 34 シールド電極、 35 回路部、 35a 定電流源、 35b 基準コンデンサ、 36a、36b 絶縁層、 37 モールド材、 38 導電性部材、 41、42 接着体、 50 低誘電率部材、 51 制御部、 60~63 コンデンサ、 100 便座装置、 181~183 角部分

Claims (10)

  1. 着座部と内表面とを有する中空の便座と、
    前記内表面に設けられ、前記便座を内側から加熱するヒータと、
    前記内表面に設けられ、前記ヒータの熱を前記内表面に伝達する金属膜と、
    前記便座の前記内表面に設けられ前記便座に着座する使用者を検知する検知電極と、前記検知電極の下方に設けられ前記検知電極と電気的に接続される基板電極と、を有する静電センサと、
    前記検知電極と前記金属膜との間に設けられる低誘電率部材と、
    を備え、
    前記検知電極は、前記金属膜よりも前記着座部側に設けられ、
    前記低誘電率部材の誘電率は、前記便座の誘電率よりも低いことを特徴とする便座装置。
  2. 前記低誘電率部材は、空気を含むことを特徴とする請求項1記載の便座装置。
  3. 前記低誘電率部材の表面は、粘着性を有することを特徴とする請求項2記載の便座装置。
  4. 前記静電センサは、前記検知電極と前記着座部との間、及び、前記検知電極と前記低誘電率部材との間の少なくともいずれかに設けられた絶縁層をさらに有し、
    前記低誘電率部材の誘電率は、前記絶縁層の誘電率よりも低いことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の便座装置。
  5. 前記静電センサは、前記検知電極と前記基板電極との間に設けられた導電性部材をさらに有し、
    前記基板電極は、前記導電性部材により前記検知電極と電気的に接続されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の便座装置。
  6. 前記導電性部材は、弾性を有することを特徴とする請求項5記載の便座装置。
  7. 前記検知電極は、前記基板電極と直接接続され、
    前記検知電極と前記基板電極との接続部分には、前記接続部分を覆うモールド材が設けられることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の便座装置。
  8. 前記金属膜は、前記静電センサを設置するための切り欠き部と、前記切り欠き部の一部を覆う被覆部と、を有し、
    前記切り欠き部は、前記基板電極と重なる第1の切り欠き部と、前記第1の切り欠き部と前記便座の開口部との間に設けられる第2の切り欠き部と、を有し、
    前記被覆部は、前記第2の切り欠き部を覆うことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の便座装置。
  9. 前記第1の切り欠き部の角部分は、湾曲していることを特徴とする請求項8記載の便座装置。
  10. 前記ヒータは、前記切り欠き部の形状に沿うように前記切り欠き部の周囲に設けられることを特徴とする請求項8または9に記載の便座装置。
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