以下に、本発明の実施形態に係る農作業支援システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能なもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
まず、図1~図4を参照して農作業支援システム100の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る農作業支援システム100の概要を示す説明図である。図2は、実施形態に係る農作業支援システム100の機能を示すブロック図である。図3は、タブレット端末140の概要を示すブロック図である。図4は、作業制御装置160の機能を示すブロック図である。
図1に示すように、農作業支援システム100は、たとえば、作業車両の一例としてのトラクタ1と、トラクタ1の位置(すなわち自車位置)を示す測位点を測定する測位装置120と、トラクタ1による作業関連情報を生成可能な制御ユニットである作業制御装置160(図2参照)と、作業制御装置160と通信可能な情報処理装置130とを備える。
作業車両であるトラクタ1は、農業用トラクタであり、走行車体2と、作業機3とを備える。走行車体2は、圃場F(F-A,F-B,F-C)を走行可能なものである。作業機3は、たとえば、走行車体2の後部に装着され、圃場Fにおいて対地作業を行う。トラクタ1の作業機3としては、たとえば、ロータリ耕耘機などであるが、作業車両が苗移植機であれば苗植付装置などであり、作業車両が施肥機であれば施肥装置である。また、作業車両がコンバインであれば、刈取装置や脱穀装置などが作業機3である。なお、上記例は一例であり、圃場Fにおいて農作業を行うための作業機であればとくに限定されない。
また、圃場Fには、トラクタ1の進入口Finおよび退出口Foutが設けられている。なお、圃場Fには、1つの進入口Finおよび退出口Foutとして機能する1つの出入口が設けられてもよい。なお、図1に示すように、本実施形態では、圃場F(F-A)は、四角形の形状ではなく、例えば、多角形や円形等の変形した形状であることとする。
走行車体2は、エンジンと、動力伝達装置とを備える。エンジンは、走行車体2の動力源であるとともに、作業機3の動力源でもある。エンジンは、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関である。動力伝達装置は、エンジンおよび駆動輪を連結可能とするクラッチを有し、かかるクラッチが連結状態の場合に、エンジンの動力を駆動輪および作業機3に伝達する。また、動力伝達装置は、クラッチが中立状態の場合には、エンジンおよび駆動輪の連結状態が解除され、エンジンの動力が駆動輪に伝達されない。つまり、クラッチが中立状態の場合、作業車両であるトラクタ1は減速する。また、走行車体2は、農道Rや圃場F内を自由に走行することができる。
測位装置120は、上記したように、トラクタ1の位置を測定する。具体的には、測位装置120は、たとえば、トラクタ1の位置を示す測位点を含む位置情報を取得するGNSS(Global Navigation Satellite System)制御装置(以下、GNSS制御装置120)である。測位装置であるGNSS制御装置120は、地球上を周回している航法衛星123からの電波を受信してトラクタ1の自車位置を測位可能であり、かつ計時することができる。すなわち、位置情報には、測位点である自車位置の情報と、測位点が測定された時刻の情報が含まれる。
作業制御装置160は、圃場Fにおけるトラクタ1の自動走行を制御する制御装置の一例であって、トラクタ1に搭載された後述するコントローラ150の他、トラクタ1に持ち込み可能な情報処理装置である携帯端末装置の一例であるタブレット端末140により構成される。なお、本実施形態に係る農作業支援システム100においては、作業制御装置160(制御装置)は、コントローラ150およびタブレット端末140を含んで構成される場合について説明するが、作業制御装置160は、コントローラ150およびタブレット端末140のうち、いずれか一方のみを含んで構成されてもよい。
図2に示すように、農作業支援システム100は、例えば、複数のトラクタ1が、通信ネットワーク110を介して少なくとも1つの情報処理装置130と互いに接続可能な状態で構築される。各トラクタ1には、それぞれ作業制御装置160が設けられる。すなわち、本実施形態に係る農作業支援システム100は、いわゆるクラウドコンピューティング(Cloud Computing)が可能なシステムである。
作業制御装置160は、少なくともトラクタ1が自動走行可能な走行可能エリア情報を含む作業関連情報を生成することができる。ここで、走行可能エリア情報とは、たとえば、図1に示すように、所定の圃場F(F-A)において、トラクタ1が自動走行により、圃場F-A内における有効な耕地(後述の作業規定エリア202あるいは作業エリア210)の最外側縁から逸脱することなく、安全に無人走行可能な走行経路(作業経路の一例)300を含む情報である。
本実施形態において、作業制御装置160は、変形した圃場F(F-A)の中に四角形の領域を設定し、かかる四角形の領域に走行経路300を設定するが、かかる点の詳細については後述する。
情報処理装置130は、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置、さらには、入出力装置が設けられたコンピュータなどである。
ここでは、情報処理装置130として、たとえば、農作業支援サーバ130aやパーソナルコンピュータ130bが、通信ネットワーク110を介して作業制御装置160(コントローラ150およびタブレット端末140)と接続される。なお、本実施形態では、情報処理装置130としては、図1に示すように、農作業支援サーバ130aあるいはパーソナルコンピュータ130bからなる1つの情報処理装置130が、複数の圃場F-A,F-B,F-Cを管理する管理舎H内に設置される。
情報処理装置130は、複数の圃場F-A,F-B,F-Cについて、それぞれ圃場識別情報200a~200i(図3参照)に関連付けられた圃場地図情報を記憶している。また、情報処理装置130は、作業制御装置160により生成された作業関連情報を取得して、圃場F-A,F-B,F-Cごとに独立して記憶することができる。
作業制御装置160を構成するコントローラ150は、上記した情報処理装置130と同様にコンピュータにより構成される。コントローラ150は、エンジンや走行装置などの作業車両に搭載される各システムを制御する各種ECU(Electronic Control Unit)11(図4参照)と接続される。なお、コントローラ150の詳細については、図4を用いて後述する。
コントローラ150は、各種ECU11と協働することで、トラクタ1を自動走行させる自動走行モードと、作業者(運転者)が搭乗してマニュアル運転するマニュアル走行モードとに切り替えることができるとともに、作業機3の昇降動作、クラッチの連結状態を制御する動力伝達スイッチの開閉動作、走行駆動装置の動作などを制御することができる。
また、コントローラ150は、測位装置であるGNSS制御装置120からの位置情報に基づいて、トラクタ1を予め登録された走行経路300(図1参照)に沿って自動走行させる。コントローラ150は、圃場Fにおいてトラクタ1が自動走行可能な後述する作業エリア210(図7参照)を設定する作業エリア設定モードを設定するとともに、作業エリア設定モードを実行する。
タブレット端末140も構成的には上記したコンピュータの一種であり、図3に示すように、制御部143と、制御部143に接続される記憶部141と、各種情報を表示する表示部および各種入力操作を受け付ける操作部が一体となったタッチパネル142と、GNSSアンテナ121とを備える。
図3に示すように、記憶部141の圃場関連情報には、圃場識別情報200a~200iが個々に付与された圃場F-A,F-B,F-C(図1参照)の場所を示す圃場地図情報と、圃場地図情報に関連付けられた作業関連情報が記憶される。すなわち、地区別に区分された圃場F-A(A地区),F-B(B地区),F-C(C地区)のそれぞれに、区画された複数の区画圃場A0~A2,B0~B3,C0~C1に関する作業関連情報が必要情報としてデータベース化されて記憶部141に記憶される。なお、以下では、とくに区別する必要がない場合、各地区における区画圃場A0~A2,B0~B3,C0~C1についても圃場F-A,F-B,F-Cと記載する場合があり、圃場F-A,F-B,F-Cについても圃場Fと記載する場合がある。
かかる情報は、通信ネットワーク110を介して情報処理装置130の記憶部に記憶される。
上記構成を備える農作業支援システム100では、地図情報により視覚的に識別できる複数の圃場F-A,F-B,F-Cのそれぞれにおいて、トラクタ1によって取得された作業関連情報を、複数の圃場F-A,F-B,F-Cのそれぞれに関連付けて、たとえば、農作業支援サーバ130aなどで一元的に管理することができる。このため、今後の農作業計画の立案なども容易となり、利便性が向上する。
また、タブレット端末140を介して作業関連情報などを農作業支援サーバ130aに逐次アップロードすれば、農作業計画についてもクラウドコンピューティングを利用して当該農作業支援サーバ130aやパーソナルコンピュータ130bで作成することが可能となる。
また、自動走行による走行可能エリア情報までも情報処理装置130に記憶できるため、作業対象となる複数の圃場F-A,F-B,F-Cのうちのいずれの圃場F-A,F-B,F-Cにおいても自動走行による農作業が可能となる。
また、本実施形態に係る農作業支援システム100においては、トラクタ1を自動走行させるための走行経路300(図1参照)を含む走行可能エリア情報は、作業制御装置160によって生成される。トラクタ1を圃場F内で有人走行(マニュアル走行)させた場合に、作業制御装置160(コントローラ150およびタブレット端末140の少なくともいずれか一方)は、走行経路300(図1参照)を取得し、取得した走行経路300に基づいて走行可能エリア情報を生成する。
ここで、作業制御装置160は、実際に有人走行したトラクタ1が自動走行可能な第1の自動走行エリアと、有人走行したトラクタ1ではなく、有人走行を行っていない他のトラクタ1についても自動走行可能な範囲である第2の自動走行エリアとを生成する。すなわち、作業制御装置160には、圃場Fにおいて作業する、自車両および他の車両まで含めたトラクタ1(作業車両)に関し、ホイルベース、トレッド、タイヤ幅、その他各種諸元を含む車両情報が予め記憶される。
このように、1台のトラクタ1が有人走行した圃場Fにおいては、有人走行したトラクタ1はもとより、有人走行をしていない他のトラクタ1についても、自動走行による所定の作業を、所定の作業規定エリア202において行うことができる。この場合、有人走行をしていないトラクタ1、すなわち、自動走行するトラクタ1は、圃場F(図1参照)における作業規定エリア202(または作業エリア210)から逸脱することなく、安全に走行することができる。
ここで、作業制御装置160について説明する。農作業支援システム100におけるトラクタ1は、電子制御によって各部を制御することが可能である。図4に示すように、トラクタ1は、走行車体2(図1参照)にコントローラ150が設けられる。また、コントローラ150と共に作業制御装置160を構成するタブレット端末140は、走行車体2に持ち込み可能、あるいは着脱自在である。タブレット端末140およびコントローラ150は、たとえば、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信規格により接続可能である。なお、タブレット端末140とコントローラ150とは、有線により接続可能に構成されてもよい。
コントローラ150には、上記した情報処理装置130などと同様に、CPUなどを有する処理装置や、ROM、RAM、HDDなどの記憶装置、および入出力装置が設けられる。なお、各装置は、互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。
また、コントローラ150には、各種ECU11、運転モード選択スイッチ12、各種アクチュエータ170、カメラ171、各種センサ172、自動操舵装置180、GNSS制御装置120が接続される。また、コントローラ150には、タブレット端末140と通信を行うための通信部151が接続される。
運転モード選択スイッチ12は、トラクタ1を自動運転で走行(自動走行)させる自動運転モードと、作業者によるマニュアル運転で走行(マニュアル走行)させるマニュアル運転モードとに切り替えるためのスイッチであり、たとえば、走行車体2に設けられる。
また、各種アクチュエータ170としては、たとえば、作業機3を昇降させる昇降シリンダなどの様々なシリンダや、圃場F(図1参照)の水深を検出する水深センサなどを回動させるモータ、エンジンの吸気量を調節するスロットルモータなどの電動モータなど、様々なモータがある。
また、各種センサ172としては、上記した水深センサ、圃場Fの作土深を検出する作土深センサ、圃場Fの肥料濃度を検出する肥沃度センサ、収穫物である籾などの重さを検出したり苗の重量を検出したりするロードセルなどの重量センサ、後輪の回転数を検出する回転センサ、走行車体2の傾きを検出する傾きセンサ、あるいは作業クラッチセンサや温度センサなど、様々なセンサがある。
なお、カメラ171は、走行車体2の適宜箇所に複数設けられる。カメラ171による撮像データは、たとえば、図1に示す管理舎H内に設置された情報処理装置130などを介して確認することができる。また、作業制御装置160は、かかるカメラ171による撮像データから作物の生育状況や作業状況などを判定することもできる。
トラクタ1の自車位置を示す測位点を含む位置情報を取得するGNSS制御装置120は、走行車体2に設けられた受信アンテナ122と、タブレット端末140に設けられたGNSSアンテナ121とを備える測位装置として機能する。GNSS制御装置120は、GNSSアンテナ121や受信アンテナ122によって航法衛星123からの電波を受信し、所定時間ごとにGNSS座標を取得することにより、地球上での位置情報(測位点)を所定間隔で取得することができる。
コントローラ150は、GNSS制御装置120が取得する位置情報と位置ごとの作業関連情報とを、圃場F-A,F-B,F-C(図1参照)の場所を示す圃場地図情報とに互いに関連付けて記録した圃場関連情報(図3参照)を、各圃場F-A,F-B,F-Cごとの独立情報として生成する。生成された独立情報は、通信ネットワーク110(図2参照)を介して情報処理装置130に送られる。
自動操舵装置180は、運転モード選択スイッチ12を介して自動走行モードが選択された場合に、GNSS制御装置120が取得する位置情報に基づきコントローラ150により制御される。すなわち、コントローラ150により、走行車体2に設けられた操縦ハンドルが自動操作され、走行車体2が自動で運転される。図4に示すように、自動操舵装置180は、任意の回転力を付与して操縦ハンドルを回転させる操舵モータ181と、操縦ハンドルの回転角度を検知するハンドルポテンショメータ182とを備える。
なお、図示しないが、農作業支援システム100として、いわゆるドローンと呼ばれる無人飛行体を利用することも可能である。かかる無人飛行体には、たとえば、トラクタ1に設けたカメラ171と同じような撮像装置を搭載するとともに、GNSS制御装置120の一部を構築可能なアンテナを設けておくとよい。
この場合、無人飛行体とタブレット端末140とを通信可能に構成し、タッチパネル142により所定の操作を行うことにより、作業者が撮像装置の操作を含め、無人飛行体の全ての動作を遠隔操作することができる。かかるシステムであれば、圃場F(図1参照)に植付けた作物の生育状態などを上空から撮像し、撮像した位置をGNSS制御装置120により農作業情報と関連付けておけば、作物の生育に関する有益な圃場関連情報とすることができる。
コントローラ150と共に作業制御装置160を構成するタブレット端末140は、上記したように、制御部143と、記憶部141と、タッチパネル142と、GNSSアンテナ121とを備える。また、タブレット端末140は、走行車体2側の通信部151に対応する端末通信部144を備える。制御部143は、取得部1431と、設定部1432と、生成部1433と、車両制御部1434と、検出部1435とを備える。
取得部1431は、各種情報を取得する。たとえば、取得部1431は、トラクタ1が備える各種センサ172が検出した情報を逐次受信し、受信した情報を圃場自体に関する圃場情報なのか、あるいは作業自体に関するものなのかを判別し、判別結果に応じて、情報を圃場データベース1411、あるいは作業データベース1412に格納する。
また、取得部1431は、GNSS制御装置120が取得した位置情報を取得する。具体的には、取得部1431は、位置情報に含まれる測位点203(図5参照)を圃場Fの形状を示し形状情報として取得する。なお、取得部1431の処理内容の詳細については図5および図6で後述する。
設定部1432は、取得部1431が取得した形状情報における複数の測位点203のうち、任意に選択された測位点203に基づく四角形の領域をトラクタ1が自動走行可能な作業エリア210(図7参照)として設定する。なお、設定部1432の詳細については、図7で後述する。
また、設定部1432は、一つの圃場Fに対して複数の作業エリアを設定可能であるが、かかる点については図9および図10で後述する。
生成部1433は、設定部1432によって設定された作業エリア210に基づいてトラクタ1が自動走行により作業する走行経路(作業経路)300を生成する。なお、生成部1433の詳細については図8で後述する。
車両制御部1434は、自動走行中におけるトラクタ1の圃場作業を制御する。例えば、車両制御部1434は、トラクタ1が作業エリア210間を移動する場合に、圃場作業を行わせながら移動させる制御を行うが、かかる点については図10で後述する。
また、車両制御部1434は、自動走行中において、トラクタ1が走行経路300や、作業規定エリア202、作業エリア210から逸脱した場合には、トラクタ1を停止させる。これにより、安全性を確保できる。
検出部1435は、トラクタ1を運転中の作業者の運転操作を検出する。例えば、検出部1435は、作業者が行う減速操作(ブレーキやクラッチ操作)を検出する。なお、検出部1435によって運転操作が検出された場合に、取得部1431が測位点203を取得するが、かかる点については図6で後述する。
また、制御部143は、GNSS制御装置120を備えるトラクタ1のコントローラ150と協働して位置情報と圃場関連情報に含まれる作業関連情報とに基づき、トラクタ1が自動走行可能な走行経路情報、すなわち、走行可能エリア情報を自動生成することができる。生成された走行可能エリア情報は、経路データベース1413に、区画圃場A0~A2,B0~B3,C0~C1(図3参照)にそれぞれ1対1で対応して記憶される。
タブレット端末140の記憶部141は、制御部143による制御処理に必要な各種プログラムの他、各種情報が記憶される。すなわち、記憶部141は、圃場データベース1411、作業データベース1412、経路データベース1413、さらには、各種プログラムが格納されたプログラム部1414が生成される。
記憶部141には、個々に圃場識別情報200a~200iが付与された圃場F-A,F-B,F-C(図1参照)の場所を示す圃場地図情報に関連付けて、作業関連情報が、複数の圃場F-A,F-B,F-Cごとの独立情報である圃場関連情報として記憶される。すなわち、地区別に区分された圃場F-A,F-B,F-Cそれぞれに、区画された複数の区画圃場A0~A2,B0~B3,C0~C1に関する舵行関連情報などの必要情報が、データベース化されて記憶部141に記憶される。なお、作業関連情報としては、圃場F-A,F-B,F-Cに関する圃場関連情報などが含まれる。
例えば、圃場データベース1411は、圃場Fの位置情報、名称、所有者等の管理情報や、圃場Fの形状を示す形状情報等が含まれる。作業データベース1412は、圃場Fにおける作業工程に関する情報が含まれる。例えば、作業データベース1412には、過去に行った圃場作業や、未来に行う予定の圃場作業に関する情報が含まれる。経路データベース1413は、作業エリア210および作業エリア210に設定された走行経路300(作業経路)に関する情報が含まれる。
また、例えば、記憶部141には、圃場Fの形状(作業規定エリア202)と、作業エリア210と、基準線とを対応付けて記憶しておいてもよい。これにより、次年度以降において、同じ圃場Fで同じ圃場作業を行う場合に、設定作業を行わなくて済むため、作業者の煩わしさを低減することができる。また、圃場Fの形状は、例えば、多角形の重心や中心をその圃場Fの代表点として記憶してもよい。
また、記憶部141に記憶された各データベースは、所定のソート方法に従ってソート可能である。例えば、過去の圃場Fを選択する場合には、現在位置に最も近い圃場F(例えば、代表点)から順にリスト表示する。あるいは、昨年圃場作業を実施した順に表示することも可能である。また、登録順に圃場Fを表示してもよい。
プログラム部1414には、たとえば、トラクタ1を自動走行させる場合の作業経路情報を生成する作業経路生成プログラムや、生成された作業経路情報にしたがってトラクタ1を自動走行させるための自動操舵プログラムなど、トラクタ1の動作全般を制御するコンピュータプログラムが格納される。なお、作業経路生成プログラムや自動操舵プログラムなどを含む各種コンピュータプログラムは、走行車体2に搭載されたコントローラ150の記憶部に格納されてもよい。
作業経路生成プログラムとしては、たとえば、測位装置であるGNSS制御装置120により測位した自車位置を示す情報を取得する自己位置取得工程と、取得した自己位置情報と、予め記憶した圃場地図情報とに基づいて、少なくとも自車両であるトラクタ1が自動走行可能な走行可能エリア情報を含む走行経路300(図1参照)を生成する走行経路生成工程とが含まれる。さらに、走行経路300に加えて各種の作業関連情報を生成し、生成した情報を情報処理装置へ送信する送信工程が含まれる。
また、記憶部141の圃場データベース1411には、図3に示す圃場関連情報が記憶される。圃場関連情報は、たとえば、圃場F-A,F-B,F-Cを特定する圃場識別情報200a~200iに、圃場F-A,F-B,F-Cの位置を地図上で示す画像データからなる圃場地図情報、作業関連情報などが紐づけされ、作業制御装置160により生成される。
次に、図5を参照して作業制御装置160により設定される圃場Fにおける作業規定エリア202について説明する。図5は、圃場Fにおける作業規定エリア202を示す説明図である。図5に示すように、圃場Fには、圃場Fの最も外側の端縁(端)となる畦際ライン201の内側に、作業規定エリア202として最も広範囲に規定した作業規定エリア(精密規定エリアともいう)202が設定される。作業規定エリア202は、作業制御装置160を構成するコントローラ150により、上記した作業エリア設定モードにおいて設定される。
ここで、上記したように、トラクタ1は、自動走行モードとマニュアル走行モードとを選択する運転モード選択スイッチ12を備える。また、マニュアル走行モードには、通常運転モードと上記した作業エリア設定モードとがあり、走行可能エリア情報である走行可能エリア(作業規定エリア202あるいは作業エリア210)を生成する場合は、作業エリア設定モードを選択する。
作業エリア設定モードにおいて、トラクタ1(走行車体2)は、圃場Fの最外側となる畦際ライン201の内側を、マニュアル走行で周回(周回走行という)する。制御部143の取得部1431は、トラクタ1が外周である畦際ライン201に沿って走行している期間において、GNSS制御装置120から取得した測位点203を圃場Fの形状を示す形状情報として取得する。そして、取得部1431は、取得した複数の測位点203を含む形状情報を圃場データベース1411として記憶部141に記憶する。
また、形状情報として記憶可能な測位点203の上限は、任意の個数(例えば、64個等)であってよい。換言すれば、取得部1431は、限られた数の測位点203のみを保存する。これにより、後段の処理における処理負荷を抑えることができる。
また、測位点203の取得タイミングは、作業者による手動取得、もしくは、自動取得が可能である。作業者による手動取得の場合、取得部1431は、例えば、作業者による取得指示(例えば、ボタン押下)があった場合に、形状情報となる測位点203を取得する。
例えば、取得部1431は、作業者の取得指示があった場合に、GNSS制御装置120に対して航法衛星123から電波の受信を指示し、測位点203を取得する。つまり、GNSS制御装置120は、作業者の指示があった場合にのみ測位点203を取得する。
あるいは、取得部1431は、GNSS制御装置120が航法衛星123から一定間隔で電波の受信している状態で、作業者の取得指示があったタイミングの測位点203のみ保存するようにしてもよい。
また、取得部1431は、トラクタ1が所定の走行距離を走行する毎に測位点203を自動取得することもできる。なお、取得部1431は、自動取得の場合、所定の走行距離毎に測位点203を取得する場合に加えて、例えば、作業者の運転操作により、作業者の所望のタイミングで測位点203を取得することもできる。ここで、取得部1431による測位点203の自動取得について説明する。
図6は、取得部1431による測位点203の自動取得を示す図である。図6に示すように、取得部1431は、一定の走行距離毎に測位点203aを取得する。図6に示す例では、取得部1431は、トラクタ1が100m走行する毎に測位点203aを取得する。これにより、作業者が測位点203を取得するために余計な操作を行う必要がなくなるため、作業者の煩わしさを低減することができる。
さらに、取得部1431は、検出部1435によって作業者である運転者の所定の運転操作が検出された場合に、測位点203を取得してもよい。つまり、取得部1431は、所定の走行距離毎、および、検出部1435によって運転操作が検出される毎、それぞれのタイミングで測位点203を取得する。
図6に示す例では、取得部1431は、検出部1435によって検出されたクラッチ(減速操作の一例)の状態が中立状態である場合、測位点203を取得する。つまり、取得部1431は、一定距離毎に自動取得する場合に加えて、作業者の所望のタイミングで測位点203を取得できるようにする。これにより、作業者が必要と思った場合を測位点203として保存できるため、圃場Fの形状をより正確に設定することができる。
さらに、取得部1431は、クラッチの中立状態を測位点203の取得トリガーとすることで、運転中の作業者の煩わしさを低減することができる。
検出部1435が検出する運転操作は、クラッチに限定されるものではなく、ハンドル操作やアクセル操作等の任意の運転操作であってよい。また、減速操作は、クラッチに限定されるものではなく、ブレーキであってもよい。
あるいは、取得部1431は、検出部1435によってステアリングが所定の角度以上回転されたことが検出された場合に、測位点203を取得するようにしてもよい。つまり
、取得部1431は、多角形の圃場Fの各頂点の位置を測位点203として登録できるため、正確な圃場Fの形状を取得することができる。
そして、取得部1431は、たとえば、多角形の作業規定エリア202の各測位点203で登録指示を行い、作業者による登録終了操作により登録した各測位点203を登録順に従い結んだエリアを作業規定エリア202の形状として設定する。このように、GNSS制御装置120が搭載されたトラクタ1による一度の周回走行で作業規定エリア202を取得することができるため、取得が容易であるとともに取得した作業規定エリア202の情報を継続して使用することも可能である。
次に、図7および図8を参照して走行経路300の生成処理について説明する。図7は、設定部1432の処理内容を示す図である。図8は、生成部1433の処理内容を示す図である。図7および図8では、形状情報として8個の測位点203-1~8が保存されていることとする。
図7に示すように、設定部1432は、形状情報における複数の測位点203のうち、任意に選択された3点以上の測位点203に基づく四角形の領域を作業エリア210として設定する。例えば、図7では、4点の測位点203が選択されている。なお、作業者による測位点203の選択の際に、選択した測位点203を修正する構成を有してもよい。
測位点203の選択は、作業者による手動選択であってもよく、自動選択であってもよい。自動選択の場合、例えば、作業エリア210の面積が最も大きくなる測位点203が選択されるようにしてもよい。
また、図7では、4点の測位点203が選択された場合を示しているが、3点の測位点203が選択される場合があってもよい。例えば、設定部1432は、3点の測位点203が選択された場合、3点の測位点203を3つの頂点とする平行四辺形や矩形(長方形や正方形)を作業エリア210として設定してもよい。
なお、設定部1432は、選択された3点または4点の測位点203により形成される四角形の領域が作業規定エリア202からはみ出す場合には、作業者に対して選択不可の旨を通知するとともに、再選択を受けつける。
つづいて、図8に示すように、生成部1433は、設定部1432によって設定された作業エリア210の中に、走行経路300を生成する。具体的には、生成部1433は、作業エリア210の中に、複数の直進経路300a、複数の旋回経路300bおよび周り耕経路300cを含む走行経路300を生成する。
直進経路300aは、トラクタ1が作業エリア210を直進する経路であり、往路(実線)および復路(一点鎖線)を含む。生成部1433は、例えば、作業エリア210である四角形の1辺を基準線として選択し、基準線に対して略平行に並列するように複数の直進経路300aを生成する。
基準線の選択は、作業者による手動選択であってもよく、自動選択であってもよい。手動選択の場合、生成部1433は、例えば、作業エリア210の1辺がタッチ操作されることで選択を受け付けてもよく、1辺を構成する2点の測位点203の選択を受け付けてもよい。また、自動選択の場合、例えば、最も長い一辺を基準線として選択する等の任意の選択条件により自動選択されてもよい。なお、図8では、測位点203-2および測位点203-4により構成される一辺を基準線としている。また、基準線は、作業エリア210の一辺に限定されるものではなく、作業エリア210の中に引いた任意の直線を基準線としてもよい。
また、図8に示すように、直進経路300aの端部には、作業開始点St(開始位置)と、作業終了点En(終了位置)とが設定される。例えば、作業終了点Enは、圃場Fの退出口Fout(図8では、測位点203-1を退出口Foutとみなすこととする)に最も近い位置に設定され、作業開始点Stは、作業終了点Enから最も離れた位置に設定される。これにより、圃場作業が終了した後に、圃場F内を走行する距離を最小限に抑えることができるため、圃場Fが荒れることを防止できる。なお、作業開始点Stおよび作業終了点Enについて、自動決定する場合に限定されず、作業者が手動で位置を設定可能な構成をさらに有してもよい。また、進入口Finや退出口Foutが複数存在する場合には、作業者に対していずれかを選択させてもよい。
旋回経路300bは、トラクタ1が作業エリア210を旋回する経路であり、互いに隣り合う複数の直進経路300aを連結する。具体的には、旋回経路300bは、直進経路300aの往路および復路を連結する。より具体的には、生成部1433は、直進経路300aの端部のうち、作業開始点Stおよび作業終了点Enを除いた端部を連結する旋回経路300bを生成する。つまり、生成部1433は、作業開始点Stから作業終了点Enまでの直進経路300aおよび旋回経路300bを一繋ぎにした走行経路300を生成する。
旋回経路300bの生成タイミングは、トラクタ1による自動走行の作業前であってもよく、作業中であってもよい。例えば、作業中に旋回経路300bを生成する場合、生成部1433は、トラクタ1が走行中の直進経路300aの走行位置に基づいて旋回開始点(旋回経路300bと直進経路300aとの連結位置)を決定する。
具体的には、生成部1433は、走行中の直進経路300aにおいて、トラクタ1の位置から作業エリア210の一辺までの距離が所定の旋回距離以下となった場合に、かかる所定距離以下の位置を旋回開始点として旋回を開始させる。もしくは、生成部1433は、現在のトラクタ1の位置を次工程で走行予定の直進経路300aに平行移動した場合に、平行移動した位置から作業エリア210の一辺までの距離が所定の旋回距離以下となった場合に、かかる所定距離以下の位置を旋回開始点として旋回を開始させる。つまり、生成部1433は、トラクタ1が一つの直進経路300aを自動走行中において、一つの直進経路300aにおける現在位置、および、次工程の直進経路300aの現在位置と対応関係にある位置のいずれかの位置から作業エリア210の端部までの距離が旋回距離以下となる地点を連結位置とする旋回経路300bを生成する。
なお、所定の旋回距離は、トラクタ1の旋回径に応じた距離であり、例えばトラクタ1の旋回半径に所定のマージンを加えた距離である。つまり、生成部1433は、直進経路300aおよび旋回経路300bの連結位置から作業エリア210の端部までの距離が所定の旋回距離以上となる走行経路300を生成する。すなわち、作業エリア210の一辺を畔とみなし、旋回時に畔に進入しない位置で旋回を開始させる。これにより、トラクタ1が旋回時に畔(作業エリア210の端部)に侵入することを防止できる。
また、生成部1433は、自動走行の作業前に旋回経路300bを生成する場合、作業エリア210および直進経路300aを座標系に変換し、座標系に変換された作業エリア210および直進経路300aと、トラクタ1の旋回半径とに基づいて事前に旋回経路300bを生成する。
また、生成部1433は、直進経路300aおよび旋回経路300bを囲む周り耕経路300cを生成する。なお、周り耕経路300cは、自動走行の走行経路300として生成されてもよく、あるいは、作業者が最終的に手動走行で作業を行ってもよい。
次に、一つの圃場Fに対して複数の作業エリア210を設定する場合について説明する。図9および図10は、一つの圃場Fに対して複数の作業エリア210を設定する処理(その1)および(その2)を示す図である。図9は、2つの作業エリア210a,210bが隣接している場合を示し、図10は、2つの作業エリア210c,210dが離れている場合を示す。また、図9および図10には、各作業エリア210a~210dに設定された作業開始点St1,St2と、作業終了点En1,En2とを示している。
まず、図9を参照して、2つの作業エリア210a,210bが隣接している場合について説明する。また、図9では、第1の作業エリア210aは、4点の測位点203-1,203-2,203-6,203-8により構成され、第2の作業エリア210bは、4点の測位点203-2,203-3,203-4,203-6により構成される。つまり、第1の作業エリア210aおよび第2の作業エリア210bは、2点の測位点203-2,203-6の辺で隣接している。
図9に示すように、生成部1433は、設定部1432によって第1の作業エリア210aおよび第2の作業エリア210bが設定された場合、圃場作業を行う作業順を決定する。例えば、生成部1433は、第1の作業エリア210aおよび第2の作業エリア210bのうち、退出口Fout(図9では、測位点203-1を退出口Foutとみなす)から遠い作業エリア210を先の作業順とする。すなわち、図9に示す例では、第2の作業エリア210bを先の作業順とし、第1の作業エリア210aを後の作業順とする。これにより、すべての作業エリア210の作業完了後に、退出口Foutまでの移動距離を少なくすることができる。
また、生成部1433は、後の作業順(すなわち、次工程)である第1の作業エリア210aの作業開始点St1に基づいて先の作業順である第2の作業エリア210bの作業終了点En2を決定する。具体的には、生成部1433は、第1の作業エリア210aの作業開始点St1との間の距離が最小となるように、第2の作業エリア210bの作業終了点En2を決定する。これにより、作業エリア210間を移動する距離を最小にできるため、作業の効率化に資するとともに、トラクタ1の移動に伴う圃場Fの荒れを防止することができる。
そして、生成部1433は、第2の作業エリア210bの作業終了点En2と、第1の作業エリア210aの作業開始点St1と連結する移動経路204を設定する。つまり、生成部1433は、第2の作業エリア210bの作業終了点En2から第1の作業エリア210aの作業開始点St1までの経路を自動走行可能な移動経路204として生成する。これにより、複数の作業エリア210間の移動を自動走行させることができるため、作業者の作業負担を小さくすることができる。
次に、図10を参照して、2つの作業エリア210c,210dが隣接している場合について説明する。また、図10では、第1の作業エリア210cは、4点の測位点203-1,203-2,203-7,203-8により構成され、第2の作業エリア210dは、4点の測位点203-3,203-4,203-5,203-6により構成される。つまり、第1の作業エリア210cおよび第2の作業エリア210dは、離れて配置されている。
また、生成部1433は、上記と同様の手法により、先の作業順を第2の作業エリア210d、後の作業順を第1の作業エリア210cとする。また、各作業エリア210について、上記と同様の手法により、作業開始点St1,St2および作業終了点En1,En2を決定したとする。
そして、生成部1433は、第2の作業エリア210dの作業終了点En2と、第1の作業エリア210cの作業開始点St1とを連結する移動経路204を生成したとする。
ここで、図10に示す移動経路204の場合、トラクタ1は、2つの作業エリア210c,210dの範囲外を走行することとなる。かかる場合において、かつ、トラクタ1の作業機3が、ロータリ耕耘機である場合、移動経路204を走行中も作業を行わせる。
つまり、車両制御部1434は、トラクタ1が移動経路204を自動走行中である場合、トラクタ1に圃場作業を行わせる。これにより、移動経路204がトラクタ1に踏み固められてしまうことを防止できる。
なお、車両制御部1434は、トラクタ1の作業機3が、ロータリ耕耘機である場合、移動経路204を走行中も作業を行わせるが、作業機3の種類によっては、圃場作業を行わせないようにしてもよい。例えば、作業機3が施肥装置である場合、肥料が2重で施されることを防止するため、圃場作業(施肥作業)を行わせないようにする。
次に、図11および図12を参照して作業制御装置160による制御の処理手順について説明する。図11は、作業制御装置160による全体制御の処理手順を示すフローチャートである。図12は、作業制御装置160による測位点取得制御の処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、作業制御装置160は、測位装置であるGNSS制御装置120から取得した測位点203を圃場Fの形状情報として取得する(ステップS101)。次いで、作業制御装置160は、取得した形状情報における複数の測位点203のうち、任意に選択された3点以上の測位点203に基づく四角形の領域をトラクタ1が自動走行可能な作業エリア210として設定する(ステップS102)。
次いで、作業制御装置160は、作業エリア210に設定された走行経路300に基づいてトラクタ1の自動走行による作業を制御し(ステップS103)、処理を終了する。
次に、測位点取得制御の処理手順について説明する。図12に示すように、作業制御装置160は、一の測位点203を取得する(ステップS201)。次いで、作業制御装置160は、一の測位点203を取得後、トラクタ1が所定の走行距離を走行したか否かを判定する(ステップS202)。
作業制御装置160は、トラクタ1が所定の走行距離を走行した場合(ステップS202,Yes)、次の測位点203を取得し(ステップS203)、処理を終了する。
また、ステップS202において、作業制御装置160は、トラクタ1が所定の走行距離を走行していない場合(ステップS202,No)、所定の運転操作があったか否かを判定する(ステップS204)。
作業制御装置160は、所定の運転操作があった場合(ステップS204,Yes)、処理をステップS203へ移行する。また、作業制御装置160は、所定の運転操作が無かった場合(ステップS204,No)、処理をステップS202へ移行する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。