JP7178836B2 - 作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物 - Google Patents

作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物 Download PDF

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本発明は、飲食品の製品製造において有用な緑茶素材を用いて調製される、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物及び飲食品素材に関する。
近年、高齢化の進行に従って、加齢に伴う脳の認知機能障害が社会問題となり、認知機能障害の予防又は改善に有効な食品、成分等について様々に研究が進められている。また、若年層についても、ストレスや疲労によって、記憶力、注意力等の認知機能が一時的に低下する点について注目されている。
ヒトの認知機能における低下は、認知機能検査(スクリーニング検査)によって診断することができ、様々な認知機能検査を利用して、飲食品やサプリメントの開発が行われている。下記特許文献1には、加齢関連の認知低下または軽度の認知機能障害を処置する方法として、ドコサヘキサエン酸を投与する段階を含む方法が記載される。この方法では、被験者の心拍数も低下させる。
一方、緑茶に含まれている茶カテキンが、心臓病や癌の予防に有効であることが報告され、茶カテキンの保健効果が明らかになるにつれて、茶カテキンの積極的な摂取が浸透しつつある。これに伴い、茶カテキンの含有量を高めた飲料が市場に流通している。更に、健康志向の高まりにより、カテキン類などの茶抽出物に含まれる各種機能性成分は、健康食品やサプリメント等の成分としての需要が高い。下記特許文献2には、エピガロカテキンガレートを有効成分とする、脳機能を活性化する飲食物が提案され、記憶力及び学習能力を増強させる効果を有することが記載されている。
特開2015-143248号公報 特開平11-18722号公報
脳の機能は、非常に複雑であり、様々な機能が相互に関連して作用する。このため、認知機能は、脳の各部位又は各機能における処理能力だけでなく、複数の部位又は機能間における連携、及び、連携におけるバランス制御なども含めて、包括的な理解が必要となる。
また、薬剤、サプリメント、飲食品等の経口摂取によって脳機能の改善を目指す場合、前提となる問題として、それらに含まれる成分の体内への吸収があり、如何に有効な成分であっても、消化器官において成分が良好に吸収されなければ意味がない。従って、経口摂取による場合、有効成分の体内への吸収は、避けられない問題となる。
本発明の課題は、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果を経口摂取によって良好に発揮し得る緑茶組成物を提供し、緑茶成分を有効成分とする製品によって、一時的な認知機能低下の抑制を支援することである。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、経口摂取においては、単離された抽出成分としてよりも良好に有効性を発揮し得る原料形態に着目し、これを利用して本発明を完成するに至った。
本発明の一態様によれば、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物は、緑茶葉粉末を含有し、前記緑茶葉粉末は、テアニンの含有量が1.0~4.0質量%、カテキン類の含有量が5.0~12.5質量%、カフェインの含有量が2.5~5.0質量%であることを要旨とする。
上記緑茶組成物は、前記緑茶葉粉末を、全体の0.1質量%以上且つ100質量%未満の割合で含有することができる。更に、サラダ油、コーン油、大豆油、椰子油、菜種油、エゴマ油、亜麻仁油、オリーブ油等の各種脂肪油や、バター、パーム油等の脂肪から選択される少なくとも一種の脂質を含んでもよい。
前記緑茶葉粉末は、抹茶であると好適であり、前記緑茶葉粉末に含有されるカテキン類に占めるエピガロカテキンガレートの割合は、0.5~0.8とすることができる。
本発明によれば、作業負荷に伴う認知機能低下に対する有効性を良好に発揮し得る経口用の緑茶組成物が提供され、緑茶成分を有効成分とする認知機能低下の抑制のための製品を簡便且つ適正なコストで提供することができる。
認知機能には、記憶力、判断力、見当識、言語能力、実行機能などが含まれ、認知症の症状は、記憶障害、判断力低下、見当識障害、言語障害(失語)、失行、失認、実行機能障害など多岐に渡る。軽度認知障害は、健常状態と認知症との中間に当たるグレーゾーンの段階であり、認知機能(記憶、決定、理由付け、実行等)のうちの1つの機能に問題が生じていても、日常生活に支障がない状態である。
認知機能に障害のない健常な若年者においても、作業負荷に伴うストレスや疲労などによって認知機能の低下が生じることが知られている。ストレスによって放出されるホルモンが脳内で作用すると、神経細胞のダメージ等により認知機能が低下することが判明している。このような作業負荷に伴う認知機能低下によって、記憶力、注意力、判断力、ワーキングメモリーなどが低下し、作業効率に問題が生じることから、認知機能の低下を抑制することが望まれている。また、ストレスに過敏な人の場合、仕事などのストレスが及ぼす影響によって30年後に認知症を発症するリスクが1.5倍に高まるというような報告もある。従って、作業負荷に伴う認知機能の低下を抑制することは、認知症の発生を防止する上で有効な手段である。
認知機能障害の予防及び治療に関する研究が進められるに伴って、緑茶葉に含まれる成分を利用した軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)の改善が期待されている。従って、緑茶葉に含まれる成分は、作業負荷に伴うストレスや疲労などによる認知機能の低下を抑制する上でも有用である。緑茶葉には様々な成分が含まれ、飲料として摂取可能な親水性成分の他に、抽出物として得られる親油性(疎水性)成分、及び、茶葉を構成する繊維質等の不溶性又は難溶性の成分も含まれる。
緑茶葉に含まれる水溶性成分としては、カテキン類(カテキン(C)、ガロカテキン(GC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG))、複合タンニン、フラボノール、カフェイン、複合多糖、ビタミンB及びビタミンCのような水溶性ビタミン類、テアニン、γ-アミノ酪酸、サポニン、可溶性食物繊維(ペクチン)、ミネラル等がある。親油性成分としては、β-カロチン、ビタミンE、クロロフィルなどがあり、不溶性又は難溶性成分としては、不溶性食物繊維、タンパク質、ミネラル等がある。上述のような緑茶成分には、抗酸化機能を有する老化抑制に有用な成分が多数含まれ、カテキン類のガン抑制における有用性が報告されている。また、カフェイン及びサポニンの中枢神経系への作用、ピラジンによる血流促進、GABAによる血圧降下、抗ストレスなどに関する有効性も知られており、カフェイン、サポニン及びGABAは、作業負荷に伴う認知機能の低下抑制に有効であることが期待される。
緑茶葉に含まれる成分の中で、記憶力や学習能力など、認知機能に関連する能力を改善する効果が報告されている成分として、テアニン及びカテキン類がある。ポリフェノールに属するカテキン類は、緑茶葉に8~20質量%程度含まれ、神経細胞を保護することが動物実験において判明している。特に、エピガロカテキンガレートは、アミロイドβ蛋白の蓄積を抑制する効果があると考えられており、血圧低下効果及び抗酸化性に起因する複合的作用であるとの説もある。アミノ酸の一種であるテアニンについても、神経細胞を保護する作用が報告されており、茶葉には0.5~3質量%程度含まれている。更に、フラボノール(ポリフェノール)の一種であるミリセチンについても、アミロイドβ蛋白の凝集を抑制し、シナプス毒性を軽減することが報告されており、他のフェノール化合物についても同様の効果が期待されている。カフェインについても、認知症の抑制効果が報告されているが、紅茶等を含む疫学調査における結果から、カフェインによる効果は、単独の効果ではなく、他の成分と関連した作用であると考えられる。
また、茶樹の品種に関して、マウスの長期記憶能力及び学習能力の評価において最も有効な品種として、サンルージュが報告されており、アセチルコリンエステラーゼ阻害率の高さや、アミロイドβ蛋白の蓄積を抑制する効果があることが報告されている。また、べにふうきにおいても、サンルージュに次いで高いアセチルコリンエステラーゼ阻害率が得られている。その有効成分として、サンルージュ特有のアントシアニン(赤色色素)や、ケルセチン及びミリセチンが考えられている。アセチルコリンエステラーゼ阻害は、やぶきた等の他の品種においても認められることから、カテキンとの相乗作用が推測される。
上述のように、緑茶葉の成分には、認知機能の維持及び改善に有効であると報告されている成分のみならず、そのような成分との相互作用が予想される成分、間接的又は副次的な作用によって認知機能の維持及び改善に関連すると予想される成分なども含まれている。また、複数成分の組み合わせによる効果も考えられる。このようなことから、合成又は抽出精製によって単離した有効成分を使用するよりも、緑茶葉そのものの利用の方が実利的である。また、合成物質及び天然抽出物の何れであっても、過剰摂取による副作用等の問題は存在し、医薬品に限らず、飲食品として摂取される様々な成分についても過剰症は存在する。この点に関し、緑茶葉そのものの利用は、単離させた成分の使用に比べて、過剰症を引き起こし難い形態であると言える。生体恒常性(ホメオスタシス)の観点においても、単一成分による効果の急激な発現は、負のフィードバック作用による内分泌形の状態悪化や、恒常性のバランス喪失を生じ得る。従って、これらを回避する上で、緑茶葉そのものの形態で使用することは有意義であり、作用バランスの点において好ましい。
また、緑茶葉に含まれる親油性成分は、茶飲料中に溶出し難く、茶殻中にかなりの量の有効成分が残存するので、茶葉そのものの摂取は、茶飲料よりも多くの有効成分を活用できる。茶葉を構成する食物繊維について、その認知機能に関連する有効性の報告は見られないが、不溶性食物繊維は、シクロデキストリンのような包摂化合物と類似の機能を発揮し得る。従って、食物繊維は、ビタミンC等の分解し易い成分を保護する保護材としても有用であり、有効成分のキャリアとして機能する。更に、茶葉に含まれる有効成分の人体への作用は、単離された成分の作用に比べて穏やかで、急激な変化は生じ難い。つまり、茶葉の繊維構造中に保持される有効成分は、茶葉の外へ放出される速度がある程度抑制されるため、経口摂取された緑茶葉から有効成分が体内へ吸収及び代謝される速度は、急激な増加が起こり難く、また、過剰吸収に至る前に排出され得る。このように、食物繊維は、作用速度をある程度制御する役割を機能を有し、緑茶葉としての使用は、体内への吸収、代謝及び複数成分間の相互作用等の観点から、緑茶抽出物としての使用よりも有利である。
上述の点に基づき、本願において、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための、緑茶葉粉末、及び、緑茶組成物を提案し、緑茶組成物は、緑茶葉粉末を含有し、緑茶葉の粉末を有効成分とする。緑茶葉の食物繊維構造内に包まれた緑茶成分が外部に放出される速度は、緑茶葉の表面積に依存し、緑茶葉を粉末化することによって、体内における供給速度を高めることができる。従って、緑茶葉粉末の粒子の大きさによって、吸収速度を適正な範囲にある程度調整することができる。
一般的に、飲用抹茶、食品加工用抹茶、粉末茶などとして調製される緑茶葉粉末は、粒径が1~100μm程度の粒子を含み、平均粒径は3~30μm程度になる。本願において、緑茶組成物を構成する緑茶葉粉末は、粒径が3~6μm程度の相対的に小さい粒子の粒分と、20~30μm程度の相対的に大きい粒子の粒分を有する粒度分布であると好適であり、これらの粒分が2つのピークを形成する粒度分布であると好ましい。相対的に大きい粒子は、内部に含まれる成分の溶出が比較的緩慢であるのに対し、相対的に小さい粒子は、成分の溶出速度が高く、水溶性成分の溶出速度は、相対的に大きい粒子の場合の2倍程度以上に達し得る。つまり、複数のピークが形成される粒度分布は、緑茶葉粒子からの成分供給の速度調整に利用でき、経口摂取における消化吸収時間を勘案して粒度設計を行うことによって、有効成分を適正な供給速度で長時間供給することが可能である。
尚、粒度分布の調整は、粉砕手段の選択及び粉末の分級によって可能である。茶葉の粉砕においては、一般的に、石臼、ボールミル、ハンマーミル、ジェットミルなどが用いられ、粉砕手段によって得られる緑茶葉粉末の粒度分布が異なる。何れの粉砕手段を用いてもよく、異なる粉砕手段を利用して粒度分布が異なる2種類の緑茶葉粉末を調製し、適宜混合してもよい。2種以上の粉砕を組み合わせて緑茶葉に施してもよい。但し、成分の熱変化等が生じないように配慮することが望ましい。粉末の分級は、ふるい又は分級機を用いて行うことができ、分級機は、重力分級、慣性分級、遠心分級の何れの方式であってもよい。分級する緑茶葉粉末及び取得する粒分に応じて、適宜選択することができる。成分流出等の観点から、乾式分級であることが好ましい。
緑茶葉の品質は、茶樹の品種、栽培方法及び栽培環境、茶葉の摘採時期(一番茶、二番茶等)及び部位(芽、葉、茎)によって異なり、また、茶葉の加工条件(蒸し、揉み、乾燥等)によっても変動する。これに伴って、緑茶葉に含まれる成分の含有量も様々に変動する。例えば、遮光栽培を行った玉露やてん茶のようなかぶせ茶では、テアニン及びアミノ酸類の含有量が高く、カテキン類中のエピガロカテキンガレートの割合が高くなる。
緑茶葉粉末は、テアニンの含有量が1.0~4.0質量%、カテキン類の含有量が5.0~12.5質量%、カフェインの含有量が2.5~5.0質量%であると好ましい。この組成は、平均的な緑茶葉のものに比べてテアニンの含有量が高い組成である。テアニンは、玉露、抹茶、上級煎茶などの高級緑茶に多く含まれる成分であり、部位としては、若芽の芯及び一葉において多く、摘採時期としては、一番茶において高い。また、覆下栽培を行った茶葉(かぶせ茶:玉露、てん茶など)のテアニン含有量は高くなり、窒素施肥によって茶葉のテアニン濃度を増加させることが可能である。従って、てん茶の粉末である抹茶は、上記のような組成の緑茶葉粉末として好ましい。このような緑茶葉は、何れの品種においても得られ、適した品種としては、例えば、てん茶用の優良品種であるあさひ、さみどり等が挙げられる。
更に、緑茶葉粉末に含有されるカテキン類に占めるエピガロカテキンガレートの割合(8種のカテキン化合物の合計に対する割合)が、0.5~0.8であると好ましい。このエピガロカテキンガレートの割合は、平均的な緑茶葉のものに比べて高い。エピガロカテキンガレートの含有量は、日照によって低下し、玉露、抹茶などのかぶせ茶においてカテキン類に占める割合が高くなるので、覆下栽培によって得られる。また、部位としては、若芽の芯及び一葉において多く、摘採時期としては、一番茶において高い。従って、抹茶粉末が最適な緑茶葉粉末となる。
緑茶葉に含まれる成分の消化吸収は、摂取される状態によって変化し得る。易分解性成分は、茶葉の繊維質に保護されることで分解が抑制されつつ消化器官に達し、水溶性成分であれば、消化吸収される。一方、親油性成分は、茶葉からの移行が進行し難く、消化吸収が進行し難い。しかし、脂質等の親油性を有する物質が共存すると、緑茶葉の親油性成分は、脂質への溶出を通じて相対的に吸収され易くなる。緑茶成分の吸収性は、認知機能の改善効果に影響を与え得るので、親油性成分の移行を促進可能な脂質の共存は好ましい。乳濁液或いはミセルを形成可能な両親媒性物質であるとより好ましく、例えば、リン脂質、ステロール類、乳蛋白等が挙げられる。料理において油脂類を用いて各種ソースとして調製されるようなエマルジョンも好適である。
従って、緑茶組成物は、食用油脂を含んでいてもよく、それにより、緑茶葉に含まれる親油性成分の移行を促進することができる。緑茶葉には、β-カロチン、ビタミンE、クロロフィルなどの水溶性が低い成分が含まれている。また、ケルセチン及びミリセチンは、フラボノイドであるが、水への溶解度は低い。緑茶葉粉末からの親油性成分の溶出が油脂の共存によって進行すると、脂質の代謝吸収機構に伴って吸収が可能になる。緑茶組成物に配合する油脂として、例えば、サラダ油、コーン油、大豆油、椰子油、菜種油、エゴマ油、亜麻仁油、オリーブ油等の各種脂肪油や、バター、パーム油等の脂肪が挙げられる。上述の両親媒性物質及び油脂は、緑茶葉粉末に対して5~90質量%程度の割合で使用するとよい。更に、薬学的に許容される範囲で、調味料、香料、色素、薬学的に許容される添加剤などを必要に応じて配合して緑茶組成物を調製してもよい。また、栄養補助等を目的として、各種ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、食用酢類などを添加してもよい。
緑茶組成物は、全体の0.1質量%以上且つ100質量%未満の割合で緑茶葉粉末を含有するとよく、好ましくは30~90質量%程度、より好ましくは50~90質量%程度となるように緑茶組成物に配合するとよい。
緑茶組成物は、緑茶葉粉末に、必要に応じて、油脂等、調味料、香料などを添加して混合することによって調製してもよい。また、緑茶組成物は、カプセル剤、又は、錠剤、丸剤等のタブレット剤に調製して提供してもよく、サプリメント等として提供し易い。この場合、緑茶組成物は、必要に応じて賦形剤を用いて調製してもよい。賦形剤は、一般的に薬学的製剤に用いられる固形のものを利用すればよい。例えば、コーンスターチ、小麦粉、コメ粉等のデンプンや、乳糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール、白糖等の糖類、デキストリン、沈降シリカ、ゼラチン、セルロース、メチルセルロースなどが挙げられる。このような賦形剤から、一種又は二種以上を適宜選択して使用することができる。
タブレット剤については、糖衣錠などのような、味覚的に内容物を判別できない形態であってもよい。カプセルは、一般的に医薬品等に用いられるものを利用すればよく、硬カプセル剤及び軟カプセル剤の何れも利用可能である。硬カプセル剤は、例えば、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を用いて成形したカプセル被膜にサンプルを充填して調製することができる。軟カプセル剤は、ゼラチンにグリセリンなどの可塑剤を加えたシート材でサンプルを挟んで圧着成型することによって得られる。
カプセル剤及びタブレット剤の大きさ及び内容量、並びに、1回当たりの摂取数は、被験者が無理なく摂取可能なように設定することができる。概して、一日当たりの緑茶葉粉末の摂取量が40mg~10g程度となるような摂取条件を設定することができる。標準的には、1日当たり2g程度の緑茶葉粉末を摂取するような摂取条件に設定するとよい。
或いは、緑茶組成物を、細粒、乳濁液、クリーム等の形態に調製して、調味料、ソース、ドレッシングなどの食品として提供してもよい。このような食品を、1回当たりの摂取量に応じて適宜小分け包装して提供すると、取り扱いが容易である。
1日の摂取回数及び摂取時間帯(午前/午後、朝/昼/夜、食事との関係)、1回の摂取量及び1日の摂取量などが適切に設定されるので、設定した摂取条件に基づいて、摂取し易い形態に緑茶組成物を調製するとよい。本願の緑茶組成物においては、緑茶葉粉末の使用によって、緑茶成分の作用が比較的穏やかであるので、例えば、1日の摂取量の緑茶葉粉末を午前中の1回で摂取するような摂取条件を設定することができる。緑茶組成物は、4週間程度以上経口摂取するとよい。
上述の緑茶組成物は、食品素材として飲食品原料に配合して、飲食品の製造を行ってもよい。このようにして得られる飲食品を経口摂取すると、緑茶葉粉末に含まれる様々な成分が体内に穏やかに吸収されて総合的に作用し、作業負荷に伴う認知機能の低下抑制に有効に機能する。
以下のようにして、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価を、無作為化二重盲検二群並行群間比較試験によって実施した。
<サンプル及びプラセボの調製>
緑茶成分として、抹茶(商品名:宝尽の白、テアニン含有量:2.4質量%、EGCG含有量:5.3質量%、カテキン類8種合計量:8.4質量%、カフェイン含有量:3.5質量%)を用意した。2gの抹茶を0.6gの賦形剤(部分α化デンプン、デキストリン、ステアリン酸カルシウム、微粒二酸化ケイ素の混合物)に添加して混合し、この混合物を9個のゼラチンカプセルに均等に分けて充填することによって、1回の摂取分のサンプルを調製した。
また、2gの賦形剤(同上)にクチナシ色素を添加して緑色に色付けし、これを9個のゼラチンカプセルに均等に分けて充填することによって、1回の摂取分のプラセボを調製した。
<被験者の選定>
65名の健康な男女(25歳以上35歳未満)の勤労者について、スクリーニングとして、コグニトラックス検査の言語記憶テスト、視覚記憶テスト、ストループテスト及び4パート持続処理テストの4つのテストを実施した。4つのテストにおける誤答数が高い者から順に42人を選抜し、以下の評価方法を実施する被験者に選定した。尚、4つのテストにおける誤答数は、言語記憶テストの誤答数(即時+遅延)、視覚記憶テストの誤答数(即時+遅延)、ストループテストの誤反応数、4パート持続処理テストにおける誤応答数(パート1~4の合計)及び正解見過ごし数(パート1~4の合計)の合計として算出した。また、反応時間として、ストループテストにおける反応時間、4パート持続処理テストにおける平均正解応答時間(パート1~4の合計)及び平均誤応答時間(パート1~4の合計)の合計(単位:ミリ秒)を算出した。42名の被験者について、身長、体重、脈拍及び血圧の測定を行い、被験者背景調査及び問診を行った。更に、42名の被験者を、平均年齢、性別比、コグニトラックス検査の誤応答数を割り付け因子として2つの群に振り分けて、サンプル群及びプラセボ群を21名の被験者によって各々構成した。この群構成に基づいて、ITT(Intent To Treat)解析により、下記の評価検査を行った。各群の被験者構成は表1に記載する。
<評価検査>
サンプル群及びプラセボ群の被験者に、内田クレペリン精神検査(15分間×2セット=30分間)を実施して作業負荷を与えた後、コグニトラックス検査(CNS Vital Signs社提供)の10種のテストを行って、認知機能の評価を行った。各テストの内容は以下の通りである。各テストの結果について、応答数は、被験者間の平均値±標準偏差で示し、反応時間については、被験者の1応答当たりの反応時間から算出される被験者間の平均値±標準偏差で示す。尚、作業負荷及び評価検査の前後に、下記のような意識調査を行っている。
[視覚記憶テスト]
15の図形が2秒に1つの割合で画面に表示され、その後、新たな15の図形と共に既出の図形が表示され、既出の図形を回答する。所定数(所要時間約3分)のテストの正解回答数を測定する。
[ストループテスト]
(1)単語(赤、青、黄)がランダムに黒色表示され、表示を見たら直ぐ応答し、所定回数の応答に要する時間(単純反応時間[ミリ秒])を測定する。(2)単語(赤、青、黄、緑)がランダムに色表示され、単語を表示する色と単語の意味が一致した時のみ、又は、意味が一致しない時のみに応答する。所定数(所要時間約5分)のテストにおいて、誤った応答の数(ストループ誤反応)を測定する。
[注意シフトテスト]
図形(丸、三角)が、画面の上部に1つ、下部に2つ色ランダムに表示(赤又は青)され、上部の表示と同じ図形又は同じ色の表示を下部から選択して応答する。所定数(所要時間約3分)のテストにおける正解応答及び誤答の数、並びに、正解応答における反応時間(正解反応時間[ミリ秒])を測定する。
[表情認知テスト]
画面に表示される顔の表情が、その下に表示される感情との一致について正否を応答する。2分間のテストにおいて、反応時間[ミリ秒]を測定する。肯定反応及び否定反応の各場合における正解応答数、反応時間、並びに、肯定反応及び否定反応の正解応答数の合計、平均正解反応時間、正解見過ごし数の合計、誤反応の合計を算出する。
[非言語論理思考テスト]
画面の4つの区分のうちの3つに表示される図から、空いた区分に入るべき図を推論し、選択肢から選んで応答する。3.5分のテストにおける正解応答及び誤反応の数を測定する。
[4パート持続処理テスト]
(1)パート1:画面にランダムに文字が表示される間に、特定の文字が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間[ミリ秒]を測定し、平均値を算出する。(2)パート2:画面にランダムに図が表示される間に、特定の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。(3)画面にランダムに図が表示される間に、1つ前の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。(4)画面にランダムに図が表示される間に、2つ前の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。
[持続処理テスト]
画面にランダムに文字が表示される間に、特定の文字が表示されたら即時応答し、所定のテスト(所要時間約5分)における誤反応の数を測定し、平均値を算出する。
[言語記憶テスト]
15の単語が2秒に1つの割合で画面に表示され、その後、新たな15の単語と共に既出の単語が表示され、既出の単語を回答する。所定数(所要時間約3分)のテストの正解回答数を測定する。
[指たたきテスト]
右手の人差し指でキーを10秒間できる限り速く叩く。1回の練習後に3回実施し、左手の人差し指で同じ作業を繰り返す。キーを叩いた回数を測定し、3回の平均値を得る。
[SDCテスト]
画面の上部に、8つのシンボルと8つの数字とを対応させて表記する表を表示し、画面の下部に、8つのシンボルと空欄とを有する表を表示する。上部の表の対応関係に従って、下部の表の各シンボルに対応する数字で空欄を埋める作業における応答時間[ミリ秒]を測定し、所定数(所要時間約4分)のテストの正解応答及び誤答の数及び反応時間を調べる。
(意識調査)
各被験者から、以下の9つの問いに対して、1)~5)はVAS(視覚的アナログスケール、Visual Analog Scale)法[単位:mm]、6)~9)は5段階評価による回答を得た。
1)疲れを感じているか?
2)起床時に身体の疲れを感じたか?
3)物事に集中することができるか?
4)物事を明確に考えることができるか?
5)活力はあるか(物事に取り組む意欲はあるか)?
6)ちょっとした運動又は作業でも凄く疲れたか?
7)仕事中に、物事に集中できないと感じたことがあるか?
8)仕事中に、考える速さが落ちたと感じたことがあるか?
9)仕事をする上で、物事を明確に考えるのが大変であったか?
<サンプル摂取及び有効性の評価>
上述のサンプル又はプラセボを、サンプル群及びプラセボ群の各々の被験者に提供し、サンプル(又はプラセボ)9個を1日に1回、午前中に摂取してもらい、これを2週間継続した。この摂取期間後に、前述と同様に、問診、身体測定及びバイタルサインの測定を行って、内田クレペリン精神検査(30分間)による作業負荷を与えた。その後、コグニトラックス検査(CNC Vital Signs社製)の10種のテストを再度行って認知機能を評価した。評価は、t検定またはマンホイットニーのU検定による。尚、作業負荷及び評価検査の前後に、意識調査を行っている。検査結果において効果が認められたものを表2に示す。表中の「SCR」は「スクリーニング」を、「ns」は「有意差無し」を、各々意味する。
Figure 0007178836000001
Figure 0007178836000002
コグニトラックス検査の結果において、サンプル群では、ストループテストにおける反応時間の減少傾向が認められ、表情認知テストにおける肯定反応の正解ヒット数の増加傾向が認められる。4-パート持続処理テストにおいては反応時間の短縮が見られる。
表情認知テストの結果について、サンプル群及びプラセボ群における評価を、各々、性別による区分で記載すると、表3のような結果が得られる。一方、作業負荷を与える目的で実施した内田クレペリン精神検査でも、作業負荷に伴う認知機能の低下を評価することができる。従って、内田クレペリン精神検査におけるサンプル群及びプラセボ群の結果を、同様に性別による区分で示すと、表4のような結果が得られる。
Figure 0007178836000003
Figure 0007178836000004
表3における性別による区分においては、女性における評価において有効性が認められる。これに対し、内田クレペリン精神検査においては、男性における評価において有効性が認められる。このように性別による有効性の相違が見られることから、緑茶成分は、性別による生理学的な相違に関連する認知機能に作用することが考えられる。
また、コグニトラックス検査の指たたきテスト、持続処理テスト、表情認知テスト、非言語論理思考テスト及び4パート持続処理テストの結果について、30歳を境とする年齢区分によって表示すると、表5のようになる。
表5によれば、30歳未満の被験者では、持続処理テストにおいて有効性が見られる。一方、30歳以上の被験者では、指たたきテスト、表情認知テスト、非言語論理思考テスト及び4パート持続処理テストにおいて有効性が認められた
Figure 0007178836000005
緑茶成分を有効成分とし、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制に有用な緑茶組成物及び飲食品が、簡便且つ適正なコストで提供可能であり、認知症の予防に貢献することができる。

Claims (3)

  1. 緑茶葉粉末を含有し、前記緑茶葉粉末は、テアニンの含有量が1.0~4.0質量%、
    カテキン類の含有量が5.0~12.5質量%、カフェインの含有量が2.5~5.0質
    量%であり、
    前記緑茶葉粉末に含有されるカテキン類に占めるエピガロカテキンガレートの割合は、
    0.5~0.8であり、
    前記緑茶葉粉末の粒度分布は、粒径が3~6μmである粒子と、粒径が20~30μmである粒子とによる2つのピークを有する脳への作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物。
  2. 前記緑茶葉粉末を、全体の0.1質量%以上且つ100質量%未満の割合で含有する請
    求項1に記載の脳への作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物。
  3. 前記緑茶葉粉末は、抹茶である請求項1又は2に記載の脳への作業負荷に伴う認知機能低下の抑制のための緑茶組成物。
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