JP7176869B2 - ノイズフィルタ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ノイズフィルタ及びワイヤハーネスに関する。
従来、電線に乗った電気的なノイズを低減させるべく、そのノイズ低減対象電線にノイズフィルタを介装させる、という技術が知られている。そのノイズフィルタは、コンデンサ等のノイズ低減素子が設けられたフィルタ回路を備えており、そのフィルタ回路をノイズ低減対象電線とアース端子との間に介在させている。この種のノイズフィルタについては、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。
特開2006-100061号公報 特開2012-039201号公報
ところで、ノイズフィルタは、フィルタ回路特性(共振点やノイズ低減性能等)を変更する際に、フィルタ回路の回路構成を再構築しなければならない。しかしながら、従来のノイズフィルタは、フィルタ回路特性毎の専用品であり、フィルタ回路特性を変更する度に、適用対象となる全ての部品を設計し直したり配置し直したりする必要がある。つまり、従来のノイズフィルタは、多様なフィルタ回路特性への対応という点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、様々なフィルタ回路特性に容易に対応し得るノイズフィルタ及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係るノイズフィルタは、複数のフィルタ回路と、1つの主フィルタ回路と残りの副フィルタ回路とに大別された複数の前記フィルタ回路の内の前記主フィルタ回路に対して、電線の芯線の中間接続部を電気的に接続させる第1電気接続構造と、前記主フィルタ回路を接地させる第2電気接続構造と、隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第1連結体と、隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第2連結体と、を備え、前記フィルタ回路は、ノイズ成分を低減させるノイズ低減素子と、前記ノイズ低減素子の第1接続部が電気的に接続された導電性の第1回路接続部材と、前記ノイズ低減素子の第2接続部が電気的に接続された導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して、前記電線の前記芯線の前記中間接続部を電気的に接続させ、前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させ、前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第1回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形され、前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第2回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形されることを特徴としている。
ここで、前記第1電気接続構造は、前記電線の前記芯線の前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続される電線側接続部と、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して物理的且つ電気的に接続される回路側接続部と、を有する電気接続部材であることが望ましい。
また、前記回路側接続部は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して着脱自在となる形状のものとして形成することが望ましい。
また、前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成し、前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成することが望ましい。
また、前記第1連結体と前記第2連結体は、各々、複数の前記フィルタ回路毎に設け、前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部と、その内の他方に接続された隣の前記第1連結体に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部と、を有し、前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部と、その内の他方に接続された隣の前記第2連結体に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部と、を有することが望ましい。
また、前記第2電気接続構造は、一方の端部が接地されているアース電線の芯線の中間接続部を前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材に対して電気的に接続させるものとして形成することが望ましい。
また、前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させるためのアース端子を備えることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、電線を含む幹線と、ノイズ成分を低減させるノイズフィルタと、を備え、前記ノイズフィルタは、複数のフィルタ回路と、1つの主フィルタ回路と残りの副フィルタ回路とに大別された複数の前記フィルタ回路の内の前記主フィルタ回路に対して、前記電線の芯線の中間接続部を電気的に接続させる第1電気接続構造と、前記主フィルタ回路を接地させる第2電気接続構造と、隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第1連結体と、隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第2連結体と、を備え、前記フィルタ回路は、ノイズ成分を低減させるノイズ低減素子と、前記ノイズ低減素子の第1接続部が電気的に接続された導電性の第1回路接続部材と、前記ノイズ低減素子の第2接続部が電気的に接続された導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して、前記電線の前記芯線の前記中間接続部を電気的に接続させ、前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させ、前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第1回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形され、前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第2回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形されることを特徴としている。
本発明に係るノイズフィルタは、複数のフィルタ回路の内の隣り合うもの同士を第1連結体と第2連結体とで連結させる構成を採っており、連結させるフィルタ回路の個数を簡便に変更することができるので、ノイズ低減の要求性能に応じたフィルタ回路特性の容易な調整が可能になる。よって、このノイズフィルタは、様々なフィルタ回路特性に容易に対応することができる。また、本発明に係るワイヤハーネスは、そのようなノイズフィルタを具備するものであり、このノイズフィルタが得られる効果を奏することができる。
図1は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。 図2は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図3は、実施形態の第1電気接続部材と第2電気接続部材とを示す斜視図である。 図4は、実施形態の第1連結体と第2連結体とを示す斜視図である。 図5は、実施形態のノイズフィルタのフィルタ回路特性の概念図である。 図6は、変形例1のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。 図7は、変形例1のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの内部構造を示す斜視図である。 図8は、変形例1のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの変形形態を示す分解斜視図である。 図9は、変形例1のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの変形形態の内部構造を示す斜視図である。 図10は、変形例2のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。 図11は、変形例2のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの内部構造を示す斜視図である。 図12は、変形例2のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの変形形態を示す分解斜視図である。 図13は、変形例2のノイズフィルタ及びワイヤハーネスの変形形態の内部構造を示す斜視図である。
以下に、本発明に係るノイズフィルタ及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るノイズフィルタ及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図5に基づいて説明する。
図1及び図2の符号1は、本実施形態のノイズフィルタを示す。
このノイズフィルタ1は、ノイズ低減対象電線に乗った電気的なノイズ成分を低減させるノイズ低減装置であり、ノイズ成分を低減させるフィルタ回路を複数備える。このノイズフィルタ1において、それぞれのフィルタ回路は、全てが同じフィルタ回路特性のものであってもよく、複数種類のフィルタ回路特性のものを組み合わせたものであってもよい。このノイズフィルタ1は、その複数のフィルタ回路を電気的に接続させることができるように構成されたものであり、フィルタ回路の数量や組み合わせに応じて全体のフィルタ回路特性を変化させることができる。つまり、このノイズフィルタ1は、ノイズ低減対象電線のノイズ成分に応じたフィルタ回路特性を容易に調整し得るものである。
ここで、そのノイズ低減対象電線とは、例えば、車両のワイヤハーネスWHの幹線WTが備える複数本の電線の内の1本であって、電源線として利用されている。その電源線には、例えば、デフォッガやハイマウントストップランプ等の負荷が電気的に接続されている。ノイズフィルタ1は、そのノイズ低減対象電線に接続することによって、ワイヤハーネスWHの構成要素の1つとなる。
また、このノイズフィルタ1は、複数のフィルタ回路の内の1つとノイズ低減対象電線とを電気的に接続させる第1電気接続構造と、その1つのフィルタ回路を接地させる第2電気接続構造と、を備える。複数のフィルタ回路については、その第1電気接続構造と第2電気接続構造とに対して物理的且つ電気的に接続させる1つの主フィルタ回路と、これ以外の残りの副フィルタ回路と、に大別する。
具体的に、この例示のノイズフィルタ1は、幹線WTが備える2本の電線(第1電線WE1、第2電線WE2)の間に主フィルタ回路を介在させ、その2本の電線の中間部分同士を主フィルタ回路と第1電気接続構造と第2電気接続構造とを介して電気的に接続させる。この例示のワイヤハーネスWHにおいては、第1電線WE1をノイズ低減対象の電源線として利用し、第2電線WE2をアース線として利用する。第1電線WE1は、一方の端部が電源(例えば、車両の二次電池)に対して電気的に接続され、他方の端部が負荷に対して電気的に接続されている。また、第2電線WE2は、一方の端部が接地されている。第1電線WE1と第2電線WE2は、各々、導電性の芯線WEaと、この芯線WEaの外周面を覆う絶縁性の被覆WEbと、を備える。
このノイズフィルタ1は、ノイズ成分を低減させるフィルタ回路10を複数備える(図1及び図2)。その複数のフィルタ回路10の内の主フィルタ回路10Aは、第1電線WE1の中間部分に位置している芯線WEaの一部分と第2電線WE2の中間部分に位置している芯線WEaの一部分との間に介在させ、それぞれの芯線WEaに対して電気的に接続させる。以下においては、その第1電線WE1の中間部分に位置している芯線WEaの一部分を「中間接続部WE1a」と称し、かつ、第2電線WE2の中間部分に位置している芯線WEaの一部分を「中間接続部WE2a」と称する。また、以下においては、その第1電線WE1の芯線WEaの中間接続部WE1aのことを「第1電線WE1の中間接続部WE1a」と簡略化し、かつ、その第2電線WE2の芯線WEaの中間接続部WE2aのことを「第2電線WE2の中間接続部WE2a」と簡略化する。
主フィルタ回路10Aは、その第1電線WE1の中間接続部WE1aと第2電線WE2の中間接続部WE2aとの間に介在させ、それぞれの中間接続部WE1a,WE2aに対して電気的に接続させる(図1)。この主フィルタ回路10Aには、少なくとも1つの副フィルタ回路10Bを連結させる。
フィルタ回路10(主フィルタ回路10A、副フィルタ回路10B)は、ノイズ成分を低減させる少なくとも1つのノイズ低減素子11と、このノイズ低減素子11の第1接続部(以下、「第1素子接続部」という。)が電気的に接続された導電性の第1接続部材(以下、「第1回路接続部材」という。)12と、そのノイズ低減素子11の第2接続部(以下、「第2素子接続部」という。)が電気的に接続された導電性の第2接続部材(以下、「第2回路接続部材」という。)13と、を備える(図1及び図2)。尚、第1素子接続部と第2素子接続部については、図示を省略している。
ノイズ低減素子11は、このノイズフィルタ1の回路構成でノイズの低減を図り得るものであれば、如何様なものを用いてもよい。例えば、ノイズ低減素子11としては、コンデンサやコイル等が考えられる。それぞれのフィルタ回路10では、ノイズ低減素子11として2つのコンデンサを備えており、この2つのコンデンサでノイズの低減を図ることができるように構成する(図1及び図2)。図示しないが、その2つのノイズ低減素子11は、絶縁性のモールド体で覆ってもよい。そのモールド体は、2つ以上のフィルタ回路10のそれぞれのノイズ低減素子11を一纏めに覆うように成形されたものであってもよい。
第1回路接続部材12と第2回路接続部材13は、ノイズ低減素子11を介して互いを電気的に接続させる導電部材である。この例示の第1回路接続部材12と第2回路接続部材13は、各々、金属等の導電性材料で平板状のバスバとして成形されている。
フィルタ回路10においては、第1回路接続部材12と第2回路接続部材13とを同一の平面上に並べて配置している。そして、このフィルタ回路10においては、第1回路接続部材12にノイズ低減素子11の第1素子接続部を物理的且つ電気的に接続し、かつ、第2回路接続部材13にノイズ低減素子11の第2素子接続部を物理的且つ電気的に接続する。その接続形態としては、ノイズ低減素子11の第1素子接続部や第2素子接続部の形態に応じて、例えば溶着や半田付け等が適用される。
更に、このノイズフィルタ1は、そのフィルタ回路10を収容する筐体20を備える(図1及び図2)。その筐体20は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体20は、フィルタ回路10が設置される主壁体(図示略)と、この主壁体の周縁部から立設させた周壁体21b-21eと、を有する箱状に成形されており、その内方の空間をフィルタ回路10の収容室20aとして利用する(図1)。この例示の筐体20は、矩形の平板状の主壁体と、この主壁体の4つの辺部から各々垂設させた平板状の第1から第4の周壁体21b-21eと、を有している。
更に、このノイズフィルタ1は、主フィルタ回路10Aの第1回路接続部材12に対して第1電線WE1の中間接続部WE1aを電気的に接続させる第1電気接続構造30と、主フィルタ回路10Aの第2回路接続部材13を接地させる第2電気接続構造40と、を備える(図1及び図2)。
第1電気接続構造30は、1つの接続部材(以下、「第1電気接続部材」という。)30Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第1電気接続部材30Aは、第1電線WE1の中間接続部WE1aに対して物理的且つ電気的に接続される第1電線側接続部31と、主フィルタ回路10Aの第1回路接続部材12に対して物理的且つ電気的に接続される第1回路側接続部32と、を有する(図1から図3)。
第1電線側接続部31は、例えば、互いに間隔を空けて対向配置された圧接刃を有するものとして形成する。この第1電線側接続部31の圧接刃は、間に差し込んだ第1電線WE1の被覆WEbに切込みを入れて、第1電線WE1の芯線WEaに食い込ませることによって、この第1電線WE1を電気接続状態で圧接固定する。
第1回路側接続部32は、主フィルタ回路10Aの第1回路接続部材12に対して着脱自在となる形状のものとして形成する。この第1回路側接続部32は、例えば、第1回路接続部材12を挟持することによって、この第1回路接続部材12に対して物理的且つ電気的に接続させる。この例示の第1回路側接続部32は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部32aと第2片部32bとを有する(図3)。第1片部32aは、第1回路接続部材12の一方の平面に対向配置させる。第2片部32bは、第1回路接続部材12の他方の平面に対向配置させる。この第1回路側接続部32においては、第1片部32aと第2片部32bの内の少なくとも一方に、第1回路接続部材12に向けて突出させた接点部32cを設ける(図3)。この例示では、第1片部32aに接点部32cを設け、この接点部32cと第2片部32bの平面とで第1回路接続部材12を挟持して、第1回路側接続部32を第1回路接続部材12に対して物理的且つ電気的に接続させる。この例示では、第1片部32aの一部を弧状に折り曲げた弧状部を接点部32cとして利用している。但し、接点部32cは、その第1片部32aから例えば半球面状に膨出させた膨出部を利用してもよい。
この第1電気接続部材30Aにおいては、第1片部32aと第2片部32bとの間に、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に対する直交方向に沿って第1回路接続部材12を挿入していく。このようにして、この第1電気接続部材30Aは、第1回路側接続部32に第1回路接続部材12を挟持させる。また、この第1電気接続部材30Aは、その第1回路側接続部32を第1回路接続部材12から抜き取ることもできる。
この第1電気接続部材30Aは、例えば、先ず、第1電線側接続部31に第1電線WE1の中間接続部WE1aを接続し、その後、第1回路側接続部32で第1回路接続部材12を挟み込む。
この例示の第1電気接続部材30Aは、第1回路接続部材12を挟持している状態で第1回路接続部材12の平面に沿って延在させたものであり、その延在方向に沿って第1電線側接続部31と第1回路側接続部32とを配置している。この例示の第1電線側接続部31は、その延在方向に対する直交方向で且つ第1回路接続部材12の平面に沿う方向に向けて第1電線WE1の軸線を沿わせるように形成している。但し、この第1電気接続部材30Aは、第1電線側接続部31と第1回路側接続部32との間に弧状部や屈曲部などを設けて折り曲げ、第1電線側接続部31を第1回路接続部材12に対してオフセットさせてもよい。これにより、このノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHは、車体に組み付けた状態での周辺部品との干渉対策を図ることができる。
ここで、この例示の第1回路側接続部32は、筐体20の収容室20aの中で第1回路接続部材12を挟持する。よって、筐体20の主壁体や第3周壁体21dには、第1電線側接続部31を筐体20の外方に配置させると共に、第1回路側接続部32を収容室20aの中に収めるための切欠き21d1を設けている(図1)。
本実施形態の第2電気接続構造40は、一方の端部が接地されているアース電線としての第2電線WE2の中間接続部WE2aを主フィルタ回路10Aの第2回路接続部材13に対して電気的に接続させるものとして形成し、これにより、その第2回路接続部材13を接地させる。
この第2電気接続構造40は、1つの接続部材(以下、「第2電気接続部材」という。)40Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第2電気接続部材40Aは、第2電線WE2の中間接続部WE2aに対して物理的且つ電気的に接続される第2電線側接続部41と、主フィルタ回路10Aの第2回路接続部材13に対して物理的且つ電気的に接続される第2回路側接続部42と、を有する(図1から図3)。
第2電線側接続部41は、例えば、第1電線側接続部31と同じように、互いに間隔を空けて対向配置された圧接刃を有するものとして形成する。
第2回路側接続部42は、主フィルタ回路10Aの第2回路接続部材13に対して着脱自在となる形状のものとして形成する。この第2回路側接続部42は、例えば、第2回路接続部材13を挟持することによって、この第2回路接続部材13に対して物理的且つ電気的に接続させる。この例示の第2回路側接続部42は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部42aと第2片部42bとを有する(図3)。第1片部42aは、第2回路接続部材13の一方の平面に対向配置させる。第2片部42bは、第2回路接続部材13の他方の平面に対向配置させる。この第2回路側接続部42においては、第1片部42aと第2片部42bの内の少なくとも一方に、第2回路接続部材13に向けて突出させた接点部42cを設ける(図3)。この例示では、第1片部42aに接点部42cを設け、この接点部42cと第2片部42bの平面とで第2回路接続部材13を挟持して、第2回路側接続部42を第2回路接続部材13に対して物理的且つ電気的に接続させる。この例示では、第1片部42aの一部を弧状に折り曲げた弧状部を接点部42cとして利用している。但し、接点部42cは、その第1片部42aから例えば半球面状に膨出させた膨出部を利用してもよい。
この第2電気接続部材40Aにおいては、第1片部42aと第2片部42bとの間に、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に対する直交方向に沿って第2回路接続部材13を挿入していく。このようにして、この第2電気接続部材40Aは、第2回路側接続部42に第2回路接続部材13を挟持させる。また、この第2電気接続部材40Aにおいては、その第2回路側接続部42を第2回路接続部材13から抜き取ることもできる。
この第2電気接続部材40Aは、例えば、先ず、第2電線側接続部41に第2電線WE2の中間接続部WE2aを接続し、その後、第2回路側接続部42で第2回路接続部材13を挟み込む。
この例示の第2電気接続部材40Aは、第2回路接続部材13を挟持している状態で第2回路接続部材13の平面に沿って延在させたものであり、その延在方向に沿って第2電線側接続部41と第2回路側接続部42とを配置している。この第2電気接続部材40Aの延在方向は、第1電気接続部材30Aの延在方向とは逆向きになっている。この例示の第2電線側接続部41は、その延在方向に対する直交方向で且つ第2回路接続部材13の平面に沿う方向に向けて第2電線WE2の軸線を沿わせるように形成している。但し、この第2電気接続部材40Aは、第2電線側接続部41と第2回路側接続部42との間に弧状部や屈曲部などを設けて折り曲げ、第2電線側接続部41を第2回路接続部材13に対してオフセットさせてもよい。これにより、このノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHは、車体に組み付けた状態での周辺部品との干渉対策を図ることができる。
ここで、この例示の第2回路側接続部42は、筐体20の収容室20aの中で第2回路接続部材13を挟持する。よって、筐体20の主壁体や第4周壁体21eには、第2電線側接続部41を筐体20の外方に配置させると共に、第2回路側接続部42を収容室20aの中に収めるための切欠き21e1を設けている(図1)。
この例示の第1電気接続部材30Aと第2電気接続部材40Aは、各々、金属板をプレス成形して形作られたものであり、同じ部品を用いている。
このノイズフィルタ1においては、全てのフィルタ回路10の第1回路接続部材12と第2回路接続部材13とが同一の平面上に配置されるように、それぞれのフィルタ回路10を連結させる。この例示のノイズフィルタ1においては、第1電線WE1と第2電線WE2のそれぞれの軸線方向に沿って、全てのフィルタ回路10を直列に並べて配置する。
このノイズフィルタ1は、隣り合うフィルタ回路10の第1回路接続部材12同士を物理的且つ電気的に接続させる(つまり、直接的に電気接続させる)ことが可能で、かつ、隣り合うフィルタ回路10のそれぞれの第1回路接続部材12の間を切り離すことが可能な第1連結体51を備える(図1から図3)。更に、このノイズフィルタ1は、隣り合うフィルタ回路10の第2回路接続部材13同士を物理的且つ電気的に接続させる(つまり、直接的に電気接続させる)ことが可能で、かつ、隣り合うフィルタ回路10のそれぞれの第2回路接続部材13の間を切り離すことが可能な第2連結体52を備える(図1から図3)。第1連結体51と第2連結体52は、各々、連結対象となる主フィルタ回路10Aと副フィルタ回路10Bとの間、連結対象となる2つの副フィルタ回路10Bの間に設ける。第1連結体51と第2連結体52は、金属等の導電性材料で成形する。
第1連結体51は、隣り合うフィルタ回路10のそれぞれの第1回路接続部材12に対して各々着脱自在となるように成形された1つの部材(第1連結部材)であってもよい。これと同じように、第2連結体52は、連結対象の2つの第2回路接続部材13に対して各々着脱自在となるように成形された1つの部材(第2連結部材)であってもよい。この例示の第1連結体51は、隣り合うフィルタ回路10のそれぞれの第1回路接続部材12の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成する。また、この例示の第2連結体52は、隣り合うフィルタ回路10のそれぞれの第2回路接続部材13の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成する。この例示のノイズフィルタ1においては、隣り合うフィルタ回路10の内の一方の第1回路接続部材12に第1連結体51を設け、その一方のフィルタ回路10の第2回路接続部材13に第2連結体52を設ける。
第1連結体51は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部51aと第2片部51bとを有する(図4)。この第1連結体51は、第1片部51aと第2片部51bの双方が第1回路接続部材12と一体になってプレス成形されたものであってもよい。また、この第1連結体51は、第1片部51aと第2片部51bの内の一方が第1回路接続部材12と一体になってプレス成形され、その内の他方が別部材として成形されて、第1回路接続部材12に溶接等で固定されたものであってもよい。この例示では、後者の第1連結体51が第1回路接続部材12に設けられており、第1片部51aの一方の端部を第1回路接続部材12と一体になってプレス成形し、別部材として成形された第2片部51bの一方の端部を第1回路接続部材12に溶接等で固定している。これにより、第1連結体51は、一方の端部が第1回路接続部材12に対して一体的に設けられる。
この第1連結体51においては、他方の端部(第1片部51aと第2片部51bのそれぞれの他方の端部)が、隣のフィルタ回路10の第1回路接続部材12に対して電気接続可能で且つ着脱自在な連結部となる。この第1連結体51の他方の端部は、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って、自身が設けられている第1回路接続部材12から突出させる。この第1連結体51は、その第1片部51aと第2片部51bのそれぞれの他方の端部の間に隣のフィルタ回路10の第1回路接続部材12を挟み込み、第1片部51aと第2片部51bとを隣の第1回路接続部材12に対して物理的且つ電気的に接続させることによって、隣り合う第1回路接続部材12同士を電気的に接続させる。また、この第1連結体51が設けられている第1回路接続部材12には、この第1連結体51とは逆側に配置される隣のフィルタ回路10の第1連結体51が接続される。
筐体20は、主壁体や第1周壁体21bに、収容室20aに収容されたフィルタ回路10が有する第1連結体51の一方の端部を収容室20aの中に収め、かつ、この第1連結体51の他方の端部を収容室20aの外に配置するための切欠き21b1を有している(図1)。そして、この筐体20は、主壁体や第2周壁体21cに、その第1連結体51とは逆側に配置される隣のフィルタ回路10の第1連結体51の他方の端部を収容室20aの中に収めるための切欠き21c1を有している(図1)。この例示の第1回路接続部材12は、その切欠き21c1から収容室20aの外に突出させる片体状の片部12cを有する(図1及び図2)。その片部12cは、隣のフィルタ回路10の第1連結体51の他方の端部を連結させる際のガイド部として機能する。
この第1連結体51においては、第1片部51aと第2片部51bの内の少なくとも一方に、対向配置された他方の片部に向けて突出させた接点部51cを設ける(図4)。この例示の第1連結体51においては、第1片部51aに接点部51cを設け、この接点部51cと第2片部51bの平面とで隣のフィルタ回路10の第1回路接続部材12を挟持して、隣り合う第1回路接続部材12同士を電気的に接続させる。この例示では、第1片部51aの一部を弧状に折り曲げた弧状部を接点部51cとして利用している。但し、接点部51cは、その第1片部51aから例えば半球面状に膨出させた膨出部を利用してもよい。
この第1連結体51においては、第1片部51aと第2片部51bのそれぞれの他方の端部の間に、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って隣の第1回路接続部材12を挿入していく。このようにして、この第1連結体51は、第1片部51aと第2片部51bのそれぞれの他方の端部に隣の第1回路接続部材12を挟持させる。また、この第1連結体51は、その他方の端部を隣の第1回路接続部材12から抜き取ることもできる。
第2連結体52は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部52aと第2片部52bとを有する(図4)。この第2連結体52は、第1片部52aと第2片部52bの双方が第2回路接続部材13と一体になってプレス成形されたものであってもよい。また、この第2連結体52は、第1片部52aと第2片部52bの内の一方が第2回路接続部材13と一体になってプレス成形され、その内の他方が別部材として成形されて、第2回路接続部材13に溶接等で固定されたものであってもよい。この例示では、後者の第2連結体52が第2回路接続部材13に設けられており、第1片部52aの一方の端部を第2回路接続部材13と一体になってプレス成形し、別部材として成形された第2片部52bの一方の端部を第2回路接続部材13に溶接等で固定している。これにより、第2連結体52は、一方の端部が第2回路接続部材13に対して一体的に設けられる。
この第2連結体52においては、他方の端部(第1片部52aと第2片部52bのそれぞれの他方の端部)が、隣のフィルタ回路10の第2回路接続部材13に対して電気接続可能で且つ着脱自在な連結部となる。この第2連結体52の他方の端部は、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って、自身が設けられている第2回路接続部材13から突出させる。この第2連結体52は、その第1片部52aと第2片部52bのそれぞれの他方の端部の間に隣のフィルタ回路10の第2回路接続部材13を挟み込み、第1片部52aと第2片部52bとを隣の第2回路接続部材13に対して物理的且つ電気的に接続させることによって、隣り合う第2回路接続部材13同士を電気的に接続させる。また、この第2連結体52が設けられている第2回路接続部材13には、この第2連結体52とは逆側に配置される隣のフィルタ回路10の第2連結体52が接続される。
筐体20は、主壁体や第1周壁体21bに、収容室20aに収容されたフィルタ回路10が有する第2連結体52の一方の端部を収容室20aの中に収め、かつ、この第2連結体52の他方の端部を収容室20aの外に配置するための切欠き21b2を有している(図1)。そして、この筐体20は、主壁体や第2周壁体21cに、その第2連結体52とは逆側に配置される隣のフィルタ回路10の第2連結体52の他方の端部を収容室20aの中に収めるための切欠き21c2を有している(図1)。この例示の第2回路接続部材13は、その切欠き21c2から収容室20aの外に突出させる片体状の片部13cを有する(図1及び図2)。その片部13cは、隣のフィルタ回路10の第2連結体52の他方の端部を連結させる際のガイド部として機能する。
この第2連結体52においては、第1片部52aと第2片部52bの内の少なくとも一方に、対向配置された他方の片部に向けて突出させた接点部52cを設ける(図4)。この例示の第2連結体52においては、第1片部52aに接点部52cを設け、この接点部52cと第2片部52bの平面とで隣のフィルタ回路10の第2回路接続部材13を挟持して、隣り合う第2回路接続部材13同士を電気的に接続させる。この例示では、第1片部52aの一部を弧状に折り曲げた弧状部を接点部52cとして利用している。但し、接点部52cは、その第1片部52aから例えば半球面状に膨出させた膨出部を利用してもよい。
この第2連結体52においては、第1片部52aと第2片部52bのそれぞれの他方の端部の間に、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って隣の第2回路接続部材13を挿入していく。このようにして、この第2連結体52は、第1片部52aと第2片部52bのそれぞれの他方の端部に隣の第2回路接続部材13を挟持させる。また、この第2連結体52は、その他方の端部を隣の第2回路接続部材13から抜き取ることもできる。
ここで、第1連結体51は、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って、自身が設けられている第1回路接続部材12から他方の端部を突出させ、かつ、この第1回路接続部材12の平面に沿って延在させている。また、第2連結体52は、隣り合うフィルタ回路10の配列方向に沿って、自身が設けられている第2回路接続部材13から他方の端部を突出させ、かつ、この第2回路接続部材13の平面に沿って延在させている。但し、この第1連結体51と第2連結体52は、両端部の間に弧状部や屈曲部などを設けて折り曲げ、他方の端部を一方の端部に対してオフセットさせてもよい。これにより、このノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHは、車体に組み付けた状態での周辺部品との干渉対策を図ることができる。
このノイズフィルタ1は、例えば、それぞれのフィルタ回路10を連結させた後、その全てを幹線WTと一緒に粘着テープ等で巻き付けて、この幹線WTに抱きかかえさせればよい。
以上示した本実施形態のノイズフィルタ1は、連結させるフィルタ回路10の個数を簡便な方法で変更することができるので、ノイズ低減の要求性能に応じたフィルタ回路特性の容易な調整が可能になる。よって、このノイズフィルタ1は、様々なフィルタ回路特性に容易に対応することができる。
図5には、周波数を横軸とし、ノイズ低減レベルを縦軸としたフィルタ回路特性の概念図を示している。本図では、破線でノイズ低減の要求性能を表し、実線で本実施形態のノイズフィルタ1のフィルタ回路特性を表し、二点鎖線でフィルタ回路10が1つだけのノイズフィルタのフィルタ回路特性を表している。
更に、本実施形態のノイズフィルタ1は、第1電気接続部材30A(第1電気接続構造30)と第2電気接続部材40A(第2電気接続構造40)とによって、フィルタ回路10側と第1電線WE1側及び第2電線WE2側との間を着脱自在に構成しているので、第1電線WE1及び第2電線WE2に対する着脱作業が容易になっている。よって、このノイズフィルタ1は、第1電線WE1及び第2電線WE2に対する組付け作業性に優れており、かつ、交換作業性にも優れている。また更に、本実施形態のノイズフィルタ1は、第1連結体51と第2連結体52とによって、隣り合うフィルタ回路10の間を着脱自在に構成しているので、交換対象のフィルタ回路10を特定することで、そのフィルタ回路10のみを交換することができる。
また更に、本実施形態のノイズフィルタ1においては、第1回路接続部材12と第2回路接続部材13とを各々平板状に成形している。そして、このノイズフィルタ1においては、第1電気接続部材30Aの第1回路側接続部32と第1連結体51とを、第1回路接続部材12の平面の間を挟み込んで電気接続させるものとして形成し、かつ、第2電気接続部材40Aの第2回路側接続部42と第2連結体52とを、第2回路接続部材13の平面の間を挟み込んで電気接続させるものとして形成している。従って、このノイズフィルタ1は、そのそれぞれの接続構造の小型化が可能になり、延いては体格の小型化を図ることができる。また、このノイズフィルタ1は、そのそれぞれの接続構造の簡略化も可能になる。
ここで、従来のノイズフィルタは、前述した特許文献のように、ノイズ低減対象電線とフィルタ回路との間に中間電線を介在させている。その中間電線は、ノイズフィルタへの組付け作業性や車両への配索経路等を考慮して、長さに関する許容公差が大きく取られている。このため、従来のノイズフィルタは、その長さに応じた中間電線のノイズ成分をも考慮に入れて、フィルタ回路特性(共振点やノイズ低減性能等)の調整を行う必要がある。しかしながら、このノイズフィルタ1においては、ワイヤハーネスWHの幹線WTに束ねられている第1電線WE1の中間接続部WE1aと第2電線WE2の中間接続部WE2aとの間に主フィルタ回路10Aを介在させ、その主フィルタ回路10Aをそれぞれの中間接続部WE1a,WE2aに対して電気的に接続している。よって、このノイズフィルタ1は、従来のような幹線からの分岐電線(中間電線)の影響を考慮に入れたフィルタ回路特性の調整が不要になる。つまり、このノイズフィルタ1は、中間電線の影響を受けることのないものとなっている。
また、このノイズフィルタ1は、一方の端部を接地させる第2電線WE2の中間接続部WE2aに対して主フィルタ回路10Aを電気的に接続させるので、例えば、幹線WTの周囲に接地可能な導電体が存在しておらずとも、また、自らの設置対象物が合成樹脂等の絶縁性材料で成形されていたとしても、容易にアースを取ることができる。つまり、従来のノイズフィルタは、導電性の設置対象物に取り付けた際に当該設置対象物にアース端子を接続することによって、その設置対象物を介してアースを取っている。よって、従来のノイズフィルタにおいては、アース端子と設置対象物との固定作業を容易にするために、アース端子を筐体から食み出させている。しかしながら、このノイズフィルタ1は、そのようなアース端子を備えずとも、アースを取ることができる。従って、このノイズフィルタ1は、体格の小型化や軽量化を図ることができる。更に、このノイズフィルタ1は、フィルタ回路10の個数に拘わらず、従来のノイズフィルタのようにフィルタ回路毎にアース端子を設ける必要がない。よって、このノイズフィルタ1は、組付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスWHは、そのようなノイズフィルタ1を具備するものであり、このノイズフィルタ1が得られる効果を奏することができる。
ここで、本実施形態では、フィルタ回路10毎に筐体20を備えるものとして例示した。但し、本実施形態のノイズフィルタ1は、そのような筐体20に替えて、2つ以上のフィルタ回路10が一纏めにして収容される筐体を備えるものとして構成してもよい。
[変形例1]
図6及び図7の符号2は、本変形例のノイズフィルタを示す。本変形例のノイズフィルタ2は、前述した実施形態のノイズフィルタ1に対して、隣り合うフィルタ回路に各々設けた連結体同士を連結させることによって、その隣り合うフィルタ回路同士を電気的に接続させるように構成したものである。
[ノイズフィルタ2A]
ここでは、このノイズフィルタ2の一例としてのノイズフィルタ2Aを説明する(図6及び図7)。このノイズフィルタ2Aは、先のノイズフィルタ1と同じように、幹線WTが備える2本の電線(第1電線WE1、第2電線WE2)の間に主フィルタ回路を介在させ、その2本の電線の中間部分同士を主フィルタ回路と第1電気接続構造と第2電気接続構造とを介して電気的に接続させる。
このノイズフィルタ2Aには、先のノイズフィルタ1と同じように、ノイズ成分を低減させるフィルタ回路110を複数備える(図6及び図7)。その複数のフィルタ回路110については、それぞれの中間接続部WE1a,WE2aに対して電気的に接続させる1つの主フィルタ回路110Aと、これ以外の残りの副フィルタ回路110Bと、に大別する。
フィルタ回路110は、先に示したフィルタ回路10と同様の少なくとも1つのノイズ低減素子11と第1回路接続部材112と第2回路接続部材113とを備える(図7)。
この例示のフィルタ回路110は、ノイズ低減素子11として1つのコンデンサを備えており、この1つのコンデンサでノイズの低減を図ることができるように構成する。第1回路接続部材112と第2回路接続部材113は、先の第1回路接続部材12や第2回路接続部材13と同様に形成された導電部材であり、各々、金属等の導電性材料で板状のバスバとして成形されている。但し、この例示の第1回路接続部材112は、先の第1回路接続部材12に対して一体的に設けた第1連結体51と片部12cとに相当するものを有していない。また、この例示の第2回路接続部材113は、先の第2回路接続部材13に対して一体的に設けた第2連結体52と片部13cとに相当するものを有していない。
このノイズフィルタ2Aは、フィルタ回路110を収容する筐体121を備える(図6)。その筐体121は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体121は、フィルタ回路110毎に設けたものであってもよく、2つ以上のフィルタ回路110を一纏めに収容するものであってもよい。また、筐体121は、フィルタ回路110の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、フィルタ回路110に対して一体成形されたものであってもよい。
この筐体121は、後述する第1電気接続部材130Aの第1回路側接続部132又は第1連結体151の第1連結部151aを挿入し、その第1回路側接続部132又は第1連結部151aを第1回路接続部材112に接続することが可能で、かつ、後述する第2電気接続部材140Aの第2回路側接続部142又は第2連結体152の第2連結部152aを挿入し、その第2回路側接続部142又は第2連結部152aを第2回路接続部材113に接続することが可能な貫通孔121aを2箇所に有する(図6)。それぞれの貫通孔121aは、第1回路接続部材112と第2回路接続部材113のそれぞれの平面に沿って対向配置させる。
更に、このノイズフィルタ2Aは、主フィルタ回路110Aの第1回路接続部材112に対して第1電線WE1の中間接続部WE1aを電気的に接続させる第1電気接続構造130と、主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113を接地させる第2電気接続構造140と、を備える(図7)。
第1電気接続構造130は、1つの接続部材(以下、「第1電気接続部材」という。)130Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第1電気接続部材130Aは、第1電線WE1の中間接続部WE1aに対して物理的且つ電気的に接続される第1電線側接続部131と、主フィルタ回路110Aの第1回路接続部材112に対して物理的且つ電気的に接続される第1回路側接続部132と、を有する(図7)。
例えば、その第1電線側接続部131及び第1回路側接続部132は、各々、先の第1電気接続部材30Aの第1電線側接続部31及び第1回路側接続部32と同様の形状のものとして形成する。よって、第1回路側接続部132は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部132a及び第2片部132bと、その第1片部132aと第2片部132bの内の少なくとも一方に設けた接点部132cと、を有する(図7)。この例示では、第1片部132aに接点部132cを設け、この接点部132cと第2片部132bの平面とで第1回路接続部材112を挟持して、第1回路側接続部132を第1回路接続部材112に対して物理的且つ電気的に接続させる。この第1電気接続部材130Aにおいては、第1片部132aと第2片部132bとの間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って第1回路接続部材112を挿入していく。このようにして、この第1電気接続部材130Aは、第1回路側接続部132に第1回路接続部材112を挟持させる。また、この第1電気接続部材130Aは、その第1回路側接続部132を第1回路接続部材112から抜き取ることもできる。
第2電気接続構造140は、先の第2電気接続構造40と同じように、一方の端部が接地されているアース電線としての第2電線WE2の中間接続部WE2aを主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113に対して電気的に接続させるものとして形成し、これにより、その第2回路接続部材113を接地させる。
第2電気接続構造140は、1つの接続部材(以下、「第2電気接続部材」という。)140Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第2電気接続部材140Aは、第2電線WE2の中間接続部WE2aに対して物理的且つ電気的に接続される第2電線側接続部141と、主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113に対して物理的且つ電気的に接続される第2回路側接続部142と、を有する(図7)。
例えば、その第2電線側接続部141及び第2回路側接続部142は、各々、先の第2電気接続部材40Aの第2電線側接続部41及び第2回路側接続部42と同様の形状のものとして形成する。よって、第2回路側接続部142は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部142a及び第2片部142bと、その第1片部142aと第2片部142bの内の少なくとも一方に設けた接点部142cと、を有する(図7)。この例示では、第1片部142aに接点部142cを設け、この接点部142cと第2片部142bの平面とで第2回路接続部材113を挟持して、第2回路側接続部142を第2回路接続部材113に対して物理的且つ電気的に接続させる。この第2電気接続部材140Aにおいては、第1片部142aと第2片部142bとの間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って第2回路接続部材113を挿入していく。このようにして、この第2電気接続部材140Aは、第2回路側接続部142に第2回路接続部材113を挟持させる。また、この第2電気接続部材140Aにおいては、その第2回路側接続部142を第2回路接続部材113から抜き取ることもできる。
更に、このノイズフィルタ2Aは、隣り合うフィルタ回路110の第1回路接続部材112同士を間接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合うフィルタ回路110のそれぞれの第1回路接続部材112の間を切り離すことが可能な第1連結体151を備える(図7)。更に、このノイズフィルタ2Aは、隣り合うフィルタ回路110の第2回路接続部材113同士を間接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合うフィルタ回路110のそれぞれの第2回路接続部材113の間を切り離すことが可能な第2連結体152を備える(図7)。第1連結体151と第2連結体152は、金属等の導電性材料で成形する。また、第1連結体151と第2連結体152は、各々、複数のフィルタ回路110毎に設ける。
第1連結体151は、1つの連結部材(以下、「第1連結部材」という。)として、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第1連結体151は、隣り合うフィルタ回路110のそれぞれの第1回路接続部材112の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部151aと、その内の他方に接続された隣の第1連結体151に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部151bと、を有する(図7)。更に、この第1連結体151は、隣の第1連結体151の第2連結部151bが物理的且つ電気的に接続される被連結部151cを有する(図7)。
この例示の第1連結部151aは、第1電気接続部材130Aの第1回路側接続部132と同様の形状のものとして形成している。よって、この第1連結部151aは、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部151a1及び第2片部151a2と、その第1片部151a1と第2片部151a2の内の少なくとも一方に設けた接点部151a3と、を有する(図7)。この例示では、第1片部151a1に接点部151a3を設け、この接点部151a3と第2片部151a2の平面とで第1回路接続部材112を挟持して、第1連結部151aを第1回路接続部材112に対して物理的且つ電気的に接続させる。この第1連結体151においては、第1片部151a1と第2片部151a2との間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って第1回路接続部材112を挿入していく。このようにして、この第1連結体151は、第1連結部151aに第1回路接続部材112を挟持させる。また、この第1連結体151は、その第1連結部151aを第1回路接続部材112から抜き取ることもできる。
この例示の第2連結部151bは、その第1連結部151aと同様の形状のものとして形成している。よって、この第2連結部151bは、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部151b1及び第2片部151b2と、その第1片部151b1と第2片部151b2の内の少なくとも一方に設けた接点部151b3と、を有する(図7)。この例示では、第1片部151b1に接点部151b3を設け、この接点部151b3と第2片部151b2の平面とで隣の第1連結体151の被連結部151cを挟持して、第2連結部151bを隣の第1連結体151の被連結部151cに対して物理的且つ電気的に接続させる。この第1連結体151においては、第1片部151b1と第2片部151b2との間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に沿って隣の第1連結体151の被連結部151cを挿入していく。このようにして、この第1連結体151は、第2連結部151bに隣の第1連結体151の被連結部151cを挟持させる。また、この第1連結体151は、その第2連結部151bを隣の第1連結体151の被連結部151cから抜き取ることもできる。
被連結部151cは、隣の第1連結体151の第2連結部151bに挟持される平板状の部位である。この第1連結体151においては、第1連結部151aと第2連結部151bとの間に被連結部151cを配置している。この例示の被連結部151cは、第1回路接続部材112と同一の平面上に配置されるものとして、又は、第1回路接続部材112の平面に対して直交方向にオフセットさせた平面を有するものとして形成する。また、この例示の被連結部151cは、2つの片部を有するL字の平板状に形成して、一方の片部に第1連結部151aを配置し、他方の片部に第2連結部151bを配置している。この例示の被連結部151cは、一方の片部を隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って延在させ、他方の片部を隣り合うフィルタ回路110の配列方向に沿って延在させている。
ここで、この第1連結体151は、主フィルタ回路110Aと副フィルタ回路110Bとに各々対応させて設ける。但し、この例示のノイズフィルタ2Aにおいては、第1連結部151aと同様の機能を持つ第1回路側接続部132が第1電気接続部材130Aに形成されている。そこで、このノイズフィルタ2Aにおいては、その第1電気接続部材130Aに第2連結部151bと被連結部151cの内の少なくとも一方の機能も持たせることによって、主フィルタ回路110Aの第1電気接続部材130Aと第1連結体151とを1つの部品として構成し、かつ、第1連結体151を副フィルタ回路110Bのみに対応させる専用部品として設ける。この例示の第1電気接続部材130Aは、第2連結部151bと被連結部151cの双方の機能も持つものとして形成しており、第1連結体151としての機能も兼ねている(図7)。
第2連結体152は、1つの連結部材(以下、「第2連結部材」という。)として、金属等の導電性材料で成形されたものである。この第2連結体152は、隣り合うフィルタ回路110のそれぞれの第2回路接続部材113の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部152aと、その内の他方に接続された隣の第2連結体152に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部152bと、を有する(図7)。更に、この第2連結体152は、隣の第2連結体152の第2連結部152bが物理的且つ電気的に接続される被連結部152cを有する(図7)。
この例示の第1連結部152aは、第2電気接続部材140Aの第2回路側接続部142と同様の形状のものとして形成している。よって、この第1連結部152aは、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部152a1及び第2片部152a2と、その第1片部152a1と第2片部152a2の内の少なくとも一方に設けた接点部152a3と、を有する(図7)。この例示では、第1片部152a1に接点部152a3を設け、この接点部152a3と第2片部152a2の平面とで第2回路接続部材113を挟持して、第1連結部152aを第2回路接続部材113に対して物理的且つ電気的に接続させる。この第2連結体152においては、第1片部152a1と第2片部152a2との間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って第2回路接続部材113を挿入していく。このようにして、この第2連結体152は、第1連結部152aに第2回路接続部材113を挟持させる。また、この第2連結体152は、その第1連結部152aを第2回路接続部材113から抜き取ることもできる。
この例示の第2連結部152bは、その第1連結部152aと同様の形状のものとして形成している。よって、この第2連結部152bは、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部152b1及び第2片部152b2と、その第1片部152b1と第2片部152b2の内の少なくとも一方に設けた接点部152b3と、を有する(図7)。この例示では、第1片部152b1に接点部152b3を設け、この接点部152b3と第2片部152b2の平面とで隣の第2連結体152の被連結部152cを挟持して、第2連結部152bを隣の第2連結体152の被連結部152cに対して物理的且つ電気的に接続させる。この第2連結体152においては、第1片部152b1と第2片部152b2との間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に沿って隣の第2連結体152の被連結部152cを挿入していく。このようにして、この第2連結体152は、第2連結部152bに隣の第2連結体152の被連結部152cを挟持させる。また、この第2連結体152は、その第2連結部152bを隣の第2連結体152の被連結部152cから抜き取ることもできる。
被連結部152cは、隣の第2連結体152の第2連結部152bに挟持される平板状の部位である。この第2連結体152においては、第1連結部152aと第2連結部152bとの間に被連結部152cを配置している。この例示の被連結部152cは、第2回路接続部材113と同一の平面上に配置されるものとして、又は、第2回路接続部材113の平面に対して直交方向にオフセットさせた平面を有するものとして形成する。また、この例示の被連結部152cは、2つの片部を有するL字の平板状に形成して、一方の片部に第1連結部152aを配置し、他方の片部に第2連結部152bを配置している。この例示の被連結部152cは、一方の片部を隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って延在させ、他方の片部を隣り合うフィルタ回路110の配列方向に沿って延在させている。
ここで、この第2連結体152は、主フィルタ回路110Aと副フィルタ回路110Bとに各々対応させて設ける。但し、この例示のノイズフィルタ2Aにおいては、第1連結部152aと同様の機能を持つ第2回路側接続部142が第2電気接続部材140Aに形成されている。そこで、このノイズフィルタ2Aにおいては、その第2電気接続部材140Aに第2連結部152bと被連結部152cの内の少なくとも一方の機能も持たせることによって、主フィルタ回路110Aの第2電気接続部材140Aと第2連結体152とを1つの部品として構成し、かつ、第2連結体152を副フィルタ回路110Bのみに対応させる専用部品として設ける。この例示の第2電気接続部材140Aは、第2連結部152bと被連結部152cの双方の機能も持つものとして形成しており、第2連結体152としての機能も兼ねている(図7)。
このノイズフィルタ2Aは、第1電気接続部材130Aを収容する第1筐体122Aと、第2電気接続部材140Aを収容する第2筐体122Bと、第1連結体151を収容する第3筐体122Cと、第2連結体152を収容する第4筐体122Dと、を備える(図6)。その第1から第4の筐体122A,122B,122C,122Dは、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。
第1筐体122Aは、第1電気接続部材130Aの他に、第1電線WE1の中間接続部WE1aについても収容する。この第1筐体122Aは、少なくとも第1電気接続部材130Aの第1電線側接続部131と第1電線WE1の中間接続部WE1aとの間の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成る。この例示の第1筐体122Aは、隣の第3筐体122Cに収容されている第1連結体151の第2連結部151bを挿入し、その第2連結部151bを第1電気接続部材130Aにおける被連結部151cに接続することが可能な貫通孔122A1を有する(図6)。
第2筐体122Bは、第2電気接続部材140Aの他に、第2電線WE2の中間接続部WE2aについても収容する。この第2筐体122Bは、少なくとも第2電気接続部材140Aの第2電線側接続部141と第2電線WE2の中間接続部WE2aとの間の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成る。この例示の第2筐体122Bは、隣の第4筐体122Dに収容されている第2連結体152の第2連結部152bを挿入し、その第2連結部152bを第2電気接続部材140Aにおける被連結部152cに接続することが可能な貫通孔122B1を有する(図6)。
第3筐体122Cは、第1連結体151の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、第1連結体151に対して一体成形されたものであってもよい。この例示の第3筐体122Cは、隣の第3筐体122Cに収容されている第2連結体151の第2連結部151bを挿入し、その第2連結部151bを自らが収容している第1連結体151の被連結部151cに接続することが可能な貫通孔122C1を有する(図6)。
第4筐体122Dは、第2連結体152の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、第2連結体152に対して一体成形されたものであってもよい。この例示の第4筐体122Dは、隣の第4筐体122Dに収容されている第2連結体152の第2連結部152bを挿入し、その第2連結部152bを自らが収容している第2連結体152の被連結部152cに接続することが可能な貫通孔122D1を有する(図6)。
このノイズフィルタ2Aは、全ての部品を連結させた後、その全てを幹線WTと一緒に粘着テープ等で巻き付けて、この幹線WTに抱きかかえさせればよい。
以上示したノイズフィルタ2A及びワイヤハーネスWHは、このように構成しても、先のノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHと同様の効果を得ることができる。
[ノイズフィルタ2B]
ここで、本変形例のノイズフィルタ2は、先のノイズフィルタ2Aにおいて、第2電気接続構造140を次のような第2電気接続構造240に置き換えたノイズフィルタ2Bとして構成してもよい(図8及び図9)。
この例示の第2電気接続構造240は、主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113を接地させるためのアース端子240Aを備えるものであり、そのアース端子240Aを介して第2回路接続部材113を接地させる(図9)。
アース端子240Aは、金属等の導電性材料で成形する。このアース端子240Aは、導電性の設置対象物(車体等)に取り付けるアース接続部241と、主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113に対して物理的且つ電気的に接続される第2回路側接続部242と、を有する(図9)。
アース接続部241は、平板状に形成され、雄螺子部(図示略)を挿通させる貫通孔241aを有する(図9)。このアース接続部241は、設置対象物に載せ置かれ、この設置対象物と共に螺子部材(図示略)で共締め固定することによって、この設置対象物を介して接地される。
第2回路側接続部242は、先の第2電気接続部材140Aの第2回路側接続部142と同様の形状のものとして形成する。よって、第2回路側接続部242は、平面同士を互いに間隔を空けて対向配置させた片体状の第1片部242a及び第2片部242bと、その第1片部242aと第2片部242bの内の少なくとも一方に設けた接点部242cと、を有する(図9)。この例示では、第1片部242aに接点部242cを設け、この接点部242cと第2片部242bの平面とで第2回路接続部材113を挟持して、第2回路側接続部242を第2回路接続部材113に対して物理的且つ電気的に接続させる。このアース端子240Aにおいては、第1片部242aと第2片部242bとの間に、隣り合うフィルタ回路110の配列方向に対する直交方向に沿って第2回路接続部材113を挿入していく。このようにして、このアース端子240Aは、第2回路側接続部242に第2回路接続部材113を挟持させる。また、このアース端子240Aにおいては、その第2回路側接続部242を第2回路接続部材113から抜き取ることもできる。
ここで、このノイズフィルタ2Bにおいては、先のノイズフィルタ2Aと同じように、アース端子240Aに第2連結部152bと被連結部152cの内の少なくとも一方の機能も持たせることによって、アース端子240Aと第2連結体152とを1つの部品として構成し、かつ、第2連結体152を副フィルタ回路110Bのみに対応させる専用部品として設ける。この例示のアース端子240Aは、第2連結部152bと被連結部152cの双方の機能も持つものとして形成しており、第2連結体152としての機能も兼ねている(図9)。
このノイズフィルタ2Bは、そのアース端子240Aを内方に収容すると共に、このアース端子240Aのアース接続部241を外方に露出させる第2筐体222Bを備える(図8)。その第2筐体222Bは、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この第2筐体222Bは、アース接続部241を外方に突出させる。この第2筐体222Bは、アース端子240Aの着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、アース端子240Aに対して一体成形されたものであってもよい。この第2筐体222Bは、隣の第4筐体122Dに収容されている第2連結体152の第2連結部152bを挿入し、その第2連結部152bをアース端子240Aにおける被連結部152cに接続することが可能な貫通孔222B1を有する(図8)。
尚、この例示の主フィルタ回路110Aの筐体121においては、その貫通孔121aにアース端子240Aの第2回路側接続部242が挿入されて、その第2回路側接続部242が内方で主フィルタ回路110Aの第2回路接続部材113に接続される。
このノイズフィルタ2Bは、全ての部品を連結させた後、その全てを幹線WTと一緒に粘着テープ等で巻き付けて、この幹線WTに抱きかかえさせてもよい。
以上示したノイズフィルタ2B及びワイヤハーネスWHは、このように構成しても、先のノイズフィルタ2A及びワイヤハーネスWHと同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
図10及び図11の符号3は、本変形例のノイズフィルタを示す。本変形例のノイズフィルタ3は、前述した実施形態のノイズフィルタ1に対して、複数のフィルタ回路を1つの導電部材で連結させることによって、それぞれのフィルタ回路同士を電気的に接続させるように構成したものである。
[ノイズフィルタ3A]
ここでは、このノイズフィルタ3の一例としてのノイズフィルタ3Aを説明する(図10及び図11)。このノイズフィルタ3Aは、先のノイズフィルタ1と同じように、幹線WTが備える2本の電線(第1電線WE1、第2電線WE2)の間に主フィルタ回路を介在させ、その2本の電線の中間部分同士を主フィルタ回路と第1電気接続構造と第2電気接続構造とを介して電気的に接続させる。
このノイズフィルタ3Aには、先のノイズフィルタ1と同じように、ノイズ成分を低減させるフィルタ回路310を複数備える(図11)。フィルタ回路310は、ノイズ成分を低減させる少なくとも1つのノイズ低減素子11と、このノイズ低減素子11の第1素子接続部が電気的に接続された導電性の第1回路接続部材312と、ノイズ低減素子11の第2素子接続部が電気的に接続された導電性の第2回路接続部材313と、を備える(図11)。この例示のフィルタ回路310は、ノイズ低減素子11として1つのコンデンサを備えており、この1つのコンデンサでノイズの低減を図ることができるように構成する。
第1回路接続部材312と第2回路接続部材313は、ノイズ低減素子11を介して互いを電気的に接続させる導電部材である。この例示の第1回路接続部材312と第2回路接続部材313は、各々、金属等の導電性材料で平板状の音叉端子として成形されている(図11)。第1回路接続部材312においては、端子部の根元にノイズ低減素子11の第1素子接続部が物理的且つ電気的に接続される。また、第2回路接続部材313においては、端子部の根元にノイズ低減素子11の第2素子接続部が物理的且つ電気的に接続される。
このノイズフィルタ3Aは、フィルタ回路310を収容する筐体321を備える(図10)。その筐体321は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体321は、フィルタ回路310毎に設けたものであってもよく、2つ以上のフィルタ回路310を一纏めに収容するものであってもよい。また、筐体321は、フィルタ回路310の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、フィルタ回路310に対して一体成形されたものであってもよい。
この筐体321は、第1回路接続部材312と第2回路接続部材313のそれぞれの平面が、隣り合うフィルタ回路310の配列方向に対する直交平面となるように、第1回路接続部材312と第2回路接続部材313とを収容する。また、この筐体321は、第1回路接続部材312の端子部における相手方挿入口と第2回路接続部材313の端子部における相手方挿入口とが互いに逆を向くように、第1回路接続部材312と第2回路接続部材313とを収容する。この筐体321は、後述する第1電気接続部材330Aの第1接続部位333を挿入し、その第1接続部位333を第1回路接続部材312に接続することが可能で、かつ、後述する第2電気接続部材340Aの第2接続部位343を挿入し、その第2接続部位343を第2回路接続部材313に接続することが可能な切欠き部321aを2箇所に有する(図10)。具体的に、それぞれの切欠き部321aは、第1電気接続部材330Aの後述する第1回路側接続部332の一辺を挿入することが可能で、かつ、第2電気接続部材340Aの後述する第2回路側接続部342の一辺を挿入することが可能なものとして形成する。それぞれの切欠き部321aにおいては、対応する第1接続部位333又は第2接続部位343が挿入され、第1接続部位333が第1回路接続部材312に接続されると共に、第2接続部位343が第2回路接続部材313に接続される。
更に、このノイズフィルタ3Aは、複数のフィルタ回路310の内の1つ(主フィルタ回路)の第1回路接続部材312に対して第1電線WE1の中間接続部WE1aを電気的に接続させる第1電気接続構造330と、その主フィルタ回路の第2回路接続部材313を接地させる第2電気接続構造340と、を備える(図11)。この例示の第1電気接続構造330は、第1電線WE1の中間接続部WE1aを複数のフィルタ回路310のそれぞれの第1回路接続部材312に対して電気的に接続させる。また、この例示の第2電気接続構造340は、複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313を接地させる。
第1電気接続構造330は、1つの接続部材(以下、「第1電気接続部材」という。)330Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである(図11)。この第1電気接続部材330Aは、第1電線WE1の中間接続部WE1aに対して物理的且つ電気的に接続される第1電線側接続部331と、複数のフィルタ回路310のそれぞれの第1回路接続部材312に対して物理的且つ電気的に接続される第1回路側接続部332と、を有する(図11)。この例示の第1電気接続部材330Aは、板状のバスバとして成形されている。
例えば、第1電線側接続部331は、先の第1電気接続部材30Aの第1電線側接続部31と同様の形状のものとして形成する。
一方、第1回路側接続部332は、矩形の平板状に形成し、一辺を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第1回路接続部材312に挿入させ、それぞれの第1回路接続部材312の接点部同士で挟持させるように形成する。この第1回路側接続部332においては、それぞれの第1回路接続部材312の接点部同士で挟持されるそれぞれの部位が第1電気接続部材330Aの第1接続部位333になる。よって、この第1回路側接続部332は、それぞれの第1接続部位333を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第1回路接続部材312に挿入することによって、そのそれぞれの第1回路接続部材312に対して物理的且つ電気的に接続される。また、この第1電気接続部材330Aは、その第1回路側接続部332をそれぞれの第1回路接続部材312から抜き取ることもできる。
ここで、この第1回路側接続部332においては、隣り合うフィルタ回路310のそれぞれの第1回路接続部材312に対して接続される2つの第1接続部位333の間で、そのそれぞれの第1回路接続部材312を間接的に電気接続させる。また、この第1回路側接続部332は、そのそれぞれの第1回路接続部材312から抜き取ることによって、そのそれぞれの第1回路接続部材312の間を切り離すことができる。よって、この第1回路側接続部332は、隣り合う2つの第1接続部位333の間を先の第1連結体51として利用することができる。
第2電気接続構造340は、先の第2電気接続構造40と同じように、一方の端部が接地されているアース電線としての第2電線WE2の中間接続部WE2aを主フィルタ回路の第2回路接続部材313に対して電気的に接続させるものとして形成し、これにより、その第2回路接続部材313を接地させる。但し、この例示の第2電気接続構造340は、第2電線WE2の中間接続部WE2aを複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に対して電気的に接続させることによって、そのそれぞれの第2回路接続部材313を接地させる。
第2電気接続構造340は、1つの接続部材(以下、「第2電気接続部材」という。)340Aとして、金属等の導電性材料で成形されたものである(図11)。この第2電気接続部材340Aは、第2電線WE2の中間接続部WE2aに対して物理的且つ電気的に接続される第2電線側接続部341と、複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に対して物理的且つ電気的に接続される第2回路側接続部342と、を有する(図11)。この例示の第2電気接続部材340Aは、板状のバスバとして成形されている。
例えば、第2電線側接続部341は、先の第2電気接続部材40Aの第2電線側接続部41と同様の形状のものとして形成する。
一方、第2回路側接続部342は、矩形の平板状に形成し、一辺を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に挿入させ、それぞれの第2回路接続部材313の接点部同士で挟持させるように形成する。この第2回路側接続部342においては、それぞれの第2回路接続部材313の接点部同士で挟持されるそれぞれの部位が第2電気接続部材340Aの第2接続部位343になる。よって、この第2回路側接続部342は、それぞれの第2接続部位343を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に挿入することによって、そのそれぞれの第2回路接続部材313に対して物理的且つ電気的に接続される。また、この第2電気接続部材340Aは、その第2回路側接続部342をそれぞれの第2回路接続部材313から抜き取ることもできる。
ここで、この第2回路側接続部342においては、隣り合うフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に対して接続される2つの第2接続部位343の間で、そのそれぞれの第2回路接続部材313を間接的に電気接続させる。また、この第2回路側接続部342は、そのそれぞれの第2回路接続部材313から抜き取ることによって、そのそれぞれの第2回路接続部材313の間を切り離すことができる。よって、この第2回路側接続部342は、隣り合う2つの第2接続部位343の間を先の第2連結体52として利用することができる。
このノイズフィルタ3Aは、第1電気接続部材330Aを収容する第1筐体322Aと、第2電気接続部材340Aを収容する第2筐体322Bと、を備える(図10)。その第1及び第2の筐体322A,322Bは、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。
第1筐体322Aは、第1電気接続部材330Aの他に、第1電線WE1の中間接続部WE1aについても収容する。この第1筐体322Aは、少なくとも第1電気接続部材330Aの第1電線側接続部331と第1電線WE1の中間接続部WE1aとの間の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成る。この第1筐体322Aは、第1電気接続部材330Aにおける第1回路側接続部332のそれぞれの第1接続部位333を露出させる。
第2筐体322Bは、第2電気接続部材340Aの他に、第2電線WE2の中間接続部WE2aについても収容する。この第2筐体322Bは、少なくとも第2電気接続部材340Aの第2電線側接続部341と第2電線WE2の中間接続部WE2aとの間の着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成る。この第2筐体322Bは、第2電気接続部材340Aにおける第2回路側接続部342のそれぞれの第2接続部位343を露出させる。
このノイズフィルタ3Aは、全ての部品を連結させた後、その全てを幹線WTと一緒に粘着テープ等で巻き付けて、この幹線WTに抱きかかえさせればよい。
以上示したノイズフィルタ3A及びワイヤハーネスWHは、このように構成しても、先のノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHと同様の効果を得ることができる。
[ノイズフィルタ3B]
ここで、本変形例のノイズフィルタ3は、先のノイズフィルタ3Aにおいて、第2電気接続構造340を次のような第2電気接続構造440に置き換えたノイズフィルタ3Bとして構成してもよい(図12及び図13)。
この例示の第2電気接続構造440は、主フィルタ回路の第2回路接続部材313を接地させるためのアース端子440Aを備えるものであり、そのアース端子440Aを介して第2回路接続部材313を接地させる。但し、この例示の第2電気接続構造440は、そのアース端子440Aを複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に対して電気的に接続させることによって、そのそれぞれの第2回路接続部材313を接地させる。
アース端子440Aは、金属等の導電性材料で成形する。このアース端子440Aは、導電性の設置対象物(車体等)に取り付けるアース接続部441と、複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に対して物理的且つ電気的に接続される第2回路側接続部442と、を有する(図13)。この例示のアース端子440Aは、板状のバスバとして成形されている。
アース接続部441は、先のアース接続部241と同等の形状のものとして形成されており、雄螺子部(図示略)を挿通させる貫通孔441aを有する(図13)。よって、このアース接続部441は、設置対象物に載せ置かれ、この設置対象物と共に螺子部材(図示略)で共締め固定することによって、この設置対象物を介して接地される。
第2回路側接続部442は、先の第2回路側接続部342と同じように、矩形の平板状に形成し、一辺を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に挿入させ、それぞれの第2回路接続部材313の接点部同士で挟持させるように形成する。このため、この第2回路側接続部442においては、それぞれの第2回路接続部材313の接点部同士で挟持されるそれぞれの部位が先の第2接続部位343と同様の第2接続部位443になる。よって、この第2回路側接続部442は、それぞれの第2接続部位443を複数のフィルタ回路310のそれぞれの第2回路接続部材313に挿入することによって、そのそれぞれの第2回路接続部材313に対して物理的且つ電気的に接続される。また、このアース端子440Aは、その第2回路側接続部442をそれぞれの第2回路接続部材313から抜き取ることもできる。
このノイズフィルタ3Bは、そのアース端子440Aを内方に収容すると共に、このアース端子440Aのアース接続部441を外方に露出させる第2筐体422Bを備える(図12)。その第2筐体422Bは、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この第2筐体422Bは、アース接続部441を外方に突出させる。この第2筐体422Bは、アース端子440Aの着脱が可能な複数の筐体部材を互いに嵌め合わせて成るものであってもよく、アース端子440Aに対して一体成形されたものであってもよい。この第2筐体422Bは、アース端子440Aにおける第2回路側接続部442のそれぞれの第2接続部位443を露出させる。
このノイズフィルタ3Bは、全ての部品を連結させた後、その全てを幹線WTと一緒に粘着テープ等で巻き付けて、この幹線WTに抱きかかえさせてもよい。
以上示したノイズフィルタ3B及びワイヤハーネスWHは、このように構成しても、先のノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHと同様の効果を得ることができる。
1,2,2A,2B,3,3A,3B ノイズフィルタ
10,110,310 フィルタ回路
10A,110A 主フィルタ回路
10B,110B 副フィルタ回路
11 ノイズ低減素子
12,112,312 第1回路接続部材
13,113,313 第2回路接続部材
30,130,330 第1電気接続構造
40,140,240,340,440 第2電気接続構造
30A,130A,330A 第1電気接続部材
31,131,331 第1電線側接続部
32,132,332 第1回路側接続部
40A,140A,340A 第2電気接続部材
41,141,341 第2電線側接続部
42,142,342,242,442 第2回路側接続部
51,151 第1連結体
52,152 第2連結体
151a 第1連結部
151b 第2連結部
152a 第1連結部
152b 第2連結部
240A,440A アース端子
333 第1接続部位
WE1 第1電線
WE1a 中間接続部
WE2 第2電線
WE2a 中間接続部
WEa 芯線
WH ワイヤハーネス
WT 幹線

Claims (8)

  1. 複数のフィルタ回路と、
    1つの主フィルタ回路と残りの副フィルタ回路とに大別された複数の前記フィルタ回路の内の前記主フィルタ回路に対して、電線の芯線の中間接続部を電気的に接続させる第1電気接続構造と、
    前記主フィルタ回路を接地させる第2電気接続構造と、
    隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第1連結体と、
    隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第2連結体と、
    を備え、
    前記フィルタ回路は、ノイズ成分を低減させるノイズ低減素子と、前記ノイズ低減素子の第1接続部が電気的に接続された導電性の第1回路接続部材と、前記ノイズ低減素子の第2接続部が電気的に接続された導電性の第2回路接続部材と、を備え、
    前記第1電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して、前記電線の前記芯線の前記中間接続部を電気的に接続させ、
    前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させ、
    前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第1回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形され、
    前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第2回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形されることを特徴としたノイズフィルタ。
  2. 前記第1電気接続構造は、前記電線の前記芯線の前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続される電線側接続部と、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して物理的且つ電気的に接続される回路側接続部と、を有する電気接続部材であることを特徴とした請求項1に記載のノイズフィルタ。
  3. 前記回路側接続部は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して着脱自在となる形状のものとして形成することを特徴とした請求項2に記載のノイズフィルタ。
  4. 前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成し、
    前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の内の一方に設け、その内の他方に対して電気接続可能で且つ着脱自在となるように形成することを特徴とした請求項1,2又は3に記載のノイズフィルタ。
  5. 前記第1連結体と前記第2連結体は、各々、複数の前記フィルタ回路毎に設け、
    前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部と、その内の他方に接続された隣の前記第1連結体に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部と、を有し、
    前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第1連結部と、その内の他方に接続された隣の前記第2連結体に対して物理的且つ電気的に接続される着脱自在な第2連結部と、を有することを特徴とした請求項1,2又は3に記載のノイズフィルタ。
  6. 前記第2電気接続構造は、一方の端部が接地されているアース電線の芯線の中間接続部を前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材に対して電気的に接続させるものとして形成することを特徴とした請求項1から5の内の何れか1つに記載のノイズフィルタ。
  7. 前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させるためのアース端子を備えることを特徴とした請求項1から5の内の何れか1つに記載のノイズフィルタ。
  8. 電線を含む幹線と、
    ノイズ成分を低減させるノイズフィルタと、
    を備え、
    前記ノイズフィルタは、
    複数のフィルタ回路と、
    1つの主フィルタ回路と残りの副フィルタ回路とに大別された複数の前記フィルタ回路の内の前記主フィルタ回路に対して、前記電線の芯線の中間接続部を電気的に接続させる第1電気接続構造と、
    前記主フィルタ回路を接地させる第2電気接続構造と、
    隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第1連結体と、
    隣り合う前記フィルタ回路を電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路の間を切り離すことが可能な第2連結体と、
    を備え、
    前記フィルタ回路は、ノイズ成分を低減させるノイズ低減素子と、前記ノイズ低減素子の第1接続部が電気的に接続された導電性の第1回路接続部材と、前記ノイズ低減素子の第2接続部が電気的に接続された導電性の第2回路接続部材と、を備え、
    前記第1電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第1回路接続部材に対して、前記電線の前記芯線の前記中間接続部を電気的に接続させ、
    前記第2電気接続構造は、前記主フィルタ回路の前記第2回路接続部材を接地させ、
    前記第1連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第1回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第1回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形され、
    前記第2連結体は、隣り合う前記フィルタ回路の前記第2回路接続部材同士を間接的又は直接的に電気接続させることが可能で、かつ、隣り合う前記フィルタ回路のそれぞれの前記第2回路接続部材の間を切り離すことが可能なものとして成形されることを特徴としたワイヤハーネス。
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