JP7176166B1 - フライトコンベヤ駆動装置及びフライトコンベヤ - Google Patents

フライトコンベヤ駆動装置及びフライトコンベヤ Download PDF

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Abstract

【課題】フライトの傾きやフライトの取付間隔に対して汎用性のあるフライトコンベヤ及びその駆動装置を提供する。【解決手段】フライトコンベヤ駆動装置10は、無端のチェーン又は無端のワイヤからなる索体4及び索体4に所定間隔Laで固定された板体のフライト5を用いて被処理物を搬送するフライトコンベヤに装備され、線条体21が螺旋状に形成され、螺旋の中心軸線Cに沿って伸縮自在なスプリング20と、スプリング20の端部22、23が接続される回転軸30と、回転軸30に接続され、回転軸30を介してスプリング20を回転させる動力部40とを有する。スプリング20は、フライト5の両側に、螺旋の中心軸線Cが索体4と平行で、かつ、スプリング20がフライト5に接触しスプリング20同士が互いに接触しない位置に配置され、スプリング20が回転することでフライト5を搬送方向に搬送可能とする。【選択図】図3

Description

本発明は、被処理物を搬送するフライトコンベヤ及びその駆動装置に関する。
従来、チェーンやワイヤなどの索体にフライトを所定間隔で固定した搬送体によって種々の固形物(被処理物)を搬送するフライトコンベヤ及びその駆動装置が知られている。例えば、特許文献1には、索体である無端チェーンが掛止められる駆動輪(スプロケット)をモータで回転させることで当該無端チェーンを循環走行させるパイプコンベヤが開示されている。
また、所定間隔で被処理物を搬送する駆動装置の従来技術として、特許文献2には、フレキシブルに曲げ可能なスクリューによって被処理物である容器を挟持しスクリューを回転させて容器を搬送する装置が開示されている。特許文献2に開示の装置によれば、可撓性を有するスクリューは直線のみならず曲線の搬送経路にも難無く布設することができ、装置全体の構造を単純化できるとされている。
特許第3138510号公報 国際公開第91/06493号
ところで、特許文献1に開示の装置のスプロケット、及び、特許文献2に開示の装置のスクリューは、何れもピッチが固定化されているため、フライトのピッチ(取付間隔)が異なる場合には、異なるスプロケットやスクリューで対応しなければならない。このため、特許文献1及び2に開示の装置では、機器コストが高くなる上に、交換品を都度用意する手間が生じるという課題がある。つまり、特許文献1及び2に開示の装置では、フライトの取付間隔に対する汎用性向上の観点から改善の余地がある。
さらに、特許文献1に開示の装置では、スプロケットの前でフライトが傾いていると当該フライトが噛み込みを起こして、スプロケットを駆動させるモータに負荷がかかりモータが停止する可能性がある。また、特許文献2に開示の装置では、被処理物を挟持する内外のスクリューに内輪差があるため、内外のスクリューの搬送速度に差を付けなければならない。このため、特許文献2に開示の装置では、コンベヤの搬送経路を変更する度にピッチとの関係を保持したまま各スクリューの搬送速度を一定速度に調整する必要がある。さらに、各スクリューの搬送速度を一定速度に調整するために駆動装置を複数用意すれば、その分コストが高くなるという課題がある。
よって、本発明では、フライトの傾きやフライトの取付間隔に対して汎用性のあるフライトコンベヤ及びその駆動装置を提供することを目的とする。
開示のフライトコンベヤ駆動装置及びフライトコンベヤは、以下に開示する態様又は適用例として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。
本発明のフライトコンベヤ駆動装置は、被処理物が投入される投入口と、前記被処理物が排出される排出口と、前記投入口と前記排出口とを循環移動する無端のチェーン又は無端のワイヤからなる索体と、前記索体に所定間隔で固定された板体のフライトとを有し、前記索体及び前記フライトを用いて被処理物を搬送するフライトコンベヤに装備される。前記フライトコンベヤ駆動装置は、線条体が螺旋状に形成され、螺旋の中心軸線に沿って伸縮自在なスプリングと、前記スプリングの端部が接続される回転軸と、前記回転軸に接続され、前記回転軸を介して前記スプリングを回転させる動力部とを有する。前記スプリングは、前記フライトの両側に、前記螺旋の中心軸線が前記索体と平行で、かつ前記スプリングが前記フライトに接触し前記スプリング同士が互いに接触しない位置に配置され、前記スプリングが回転することで前記フライトを搬送方向に搬送可能とし、前記スプリングの前記端部は、前記回転軸に装着されたスライドブッシュに固定されて前記回転軸に接続され、前記スライドブッシュは、前記回転軸に沿ってスライド可能とされ前記スプリングのピッチ調整を可能にする。
また、開示のフライトコンベヤは、前記索体が上方に移動する上方傾斜部と、前記索体が下方に移動する下方傾斜部とを有し、前記スプリングを前記下方傾斜部に配置して前記フライトを下方に搬送する前記フライトコンベヤ駆動装置を有する。
本発明によれば、フライトの傾きやフライトの取付間隔に対して汎用性のあるフライトコンベヤ及びその駆動装置を提供することができる。
第一実施形態に係るフライトコンベヤ駆動装置が適用されたフライトコンベヤを示す図である。 図1のA部の拡大断面図である。 図1のフライトコンベヤ駆動装置を図1中の矢印Bの方向から見た図である。 図3のフライトコンベヤ駆動装置の一対のスプリングの双方が図3のスプリングの巻き方向とは反対の方向の螺旋を形成する場合の各スプリングの回転方向について説明する図である。 図3のフライトコンベヤ駆動装置の一対のスプリングの双方が時計回りに螺旋を形成する場合の各スプリングの回転方向について説明する図である。 図3のフライトコンベヤ駆動装置の一対のスプリングの双方が反時計回りに螺旋を形成する場合の各スプリングの回転方向について説明する図である。 図1のフライトコンベヤ駆動装置が有するフライトチェーンガイドの三面図である。 第二実施形態に係るフライトコンベヤ駆動装置が適用されたフライトコンベヤを示す図である。 図1のフライトコンベヤ駆動装置を図8中の矢印Dの方向から見た図である。 図8のフライトコンベヤ駆動装置にフライトチェーンガイドが適用される場合を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態としてのフライトコンベヤ駆動装置及びフライトコンベヤについて説明する。以下に示す構成等はあくまでも例示に過ぎず、明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下に示す構成等は、本発明における必須の構成要件およびその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
[1.第一実施形態]
[1-1.フライトコンベヤ]
図1を参照して、第一実施形態に係るフライトコンベヤ駆動装置10(以下、「駆動装置10」ともいう)が装備されたフライトコンベヤ1を説明する。フライトコンベヤ1は、例えば、液体からの細砂除去装置に適用されるパイプコンベヤである。フライトコンベヤ1で搬送される被処理物Xは、例えば、細砂除去装置の分離槽SPで沈殿分級された砂や骨片などの微小の固形物であるものとする。細砂除去装置は、フライトコンベヤ1によって、被処理物Xを、被処理物Xを含む被処理液から掻き揚げて固液分離した後に、被処理液の液面Wよりも鉛直方向(以下、「上下方向」ともいう)の上方に設けられた排出部DPに排出する装置である。
フライトコンベヤ1は、環状経路P0(図1に黒塗り、ドット塗り、及びハッチングで示す経路)を内部に形成するパイプ2と、当該環状経路P0に沿って配索された搬送体3とを有している。被処理物Xは、この環状経路P0のうち、分離槽SPの下部から排出部DPまでを搬送される。この被処理物Xが搬送される経路(図1にドット塗りで示す経路)を「搬送経路P1」とよぶ。駆動装置10は、環状経路P0に沿った被処理物Xの搬送方向に搬送体3を循環移動させるものであり、環状経路P0の途中に配設される。なお、被処理物X及び搬送体3が環状経路P0上を移動する搬送方向は、本実施形態では図1中の時計回り方向であり、直線的な一方向を意味するものではない。
搬送体3は、搬送経路P1に沿って被処理物Xを搬送させるものであり、パイプ2の環状経路P0を循環移動する索体4と、索体4に所定のフライト間隔La(所定間隔)で固定された複数のフライト5とを備えている。本実施形態において、索体4は、無端のチェーン(フライトチェーン)であるものとする。なお、索体4は無端のワイヤであってもよい。以下、索体4を「チェーン4」ともよぶ。チェーン4は、例えば、図2に示すように、複数の環状のチェーン要素を有している。複数のチェーン要素は互いに連結され、搬送方向に沿って延びている。
フライト5は、平板状の板体であり、例えば溶接などにより、チェーン4の延在方向に対して垂直になるようにチェーン4に取り付けられる。これにより、フライト5は、パイプ2の内部において搬送方向に対して垂直となるように配置される。被処理物Xは、搬送経路P1上において、フライト5の主面上に載せられて掻き揚げられ、搬送される。
パイプ2は、例えば、中空の直管やエルボ管などを組み合わせた管状部材である。図1に示すように、パイプ2には、被処理物Xが投入される投入口2aと、被処理物Xが排出される排出口2bとが設けられる。投入口2aは、被処理物Xをパイプ2内に受け入れるために設けられた開口であり、搬送経路P1の上流側において分離槽SPの底部に接続される。排出口2bは、被処理物Xをパイプ2外に排出するために設けられた開口であり、投入口2aよりも上方に設けられる。排出口2bは搬送経路P1の下流側において排出部DPに接続される。
また、環状経路P0内には、索体4が上方に移動する上方傾斜部2cと、索体4が下方に移動する下方傾斜部2dとが設けられている。本実施形態では、上方傾斜部2cは、索体4が鉛直上方に移動する上昇経路P2(図1にハッチングで示す経路)によって構成され、下方傾斜部2dは、索体4が鉛直下方に移動する下降経路P3(図1にハッチングで示す経路)によって構成される。上昇経路P2は、搬送経路P1の一部をなす。
なお、図1では、上方傾斜部2c及び下方傾斜部2dとして、鉛直方向に延びる上昇経路P2及び下降経路P3を例示しているが、各傾斜部2c、2dは鉛直方向に対して傾斜していてもよい。また、各傾斜部2c、2dは直線状でなくてもよく、例えば湾曲していてもよい。上方傾斜部2cは、少なくとも索体4が上方に移動する経路を形成するものであればよく、下方傾斜部2dは、少なくとも索体4が下方に移動する経路を形成するものであればよい。
駆動装置10は、下方傾斜部2dの上流部分に設けられる。なお、駆動装置10が、下方傾斜部2dの途中に配設されていてもよい。本実施形態においては、駆動装置10は、搬送方向の向きが水平方向から鉛直下方に変更される箇所の直下流に配設される。このように駆動装置10を下方傾斜部2dに配置することで、フライトコンベヤ1に設けられた駆動装置10が1つだけでも、重力の作用により索体4にテンションをかけることができる。詳述すると、投入口2aから排出口2bまでの搬送経路P1では、索体4を上方に移動させて被処理液から被処理物Xを掻き上げるためのテンションを索体4にかける必要があるが、このとき、搬送方向が下方向(重力の作用方向)になる下方傾斜部2dに駆動装置10を配置することで、下方経路P3上の索体4にかかる重力も利用して搬送経路P1上の索体4にテンションをかけることができる。
なお、駆動装置10は、下方傾斜部2d以外の位置に設けられてもよい。例えば、駆動装置10は、排出口2bよりも搬送方向の下流であって搬送方向が水平な箇所に配置されてもよい。この場合には、搬送経路P1上での索体4のテンションを維持するために駆動装置10は複数配置されることが好ましい。
[1-2.フライトコンベヤ駆動装置]
次に、本実施形態に係る駆動装置10について詳述する。駆動装置10は、図3に示すように、線条体21が螺旋状に形成されてなる一対のスプリング20を有し、各スプリング20の螺旋の隙間に配置されたフライト5が一対のスプリング20の回転により搬送方向側に押し出されることで、フライト5を搬送方向に搬送可能とし、搬送体3の循環移動を可能としている。つまり、駆動装置10は、従来の駆動装置に設けられたスプロケットやスクリューに代えて、スプリング20が設けられたものである。
駆動装置10は、上述のスプリング20に加えて、回転軸30及び動力部40を有する。回転軸30は、各スプリング20の螺旋の中心軸線Cを軸として各スプリング20を回転させる軸部材であり、スプリング20と同様に一対設けられる。動力部40は、各回転軸30に回転を伝達するものである。さらに、本実施形態の駆動装置10には、フライトチェーンプーリ50とフライトチェーンガイド60とが設けられている。フライトチェーンプーリ50は、図2に示すように、スプリング20よりも搬送方向の上流側に配置されてフライト5をスプリング20の間に誘導するものである。本実施形態のフライトチェーンプーリ50は、搬送方向の向きを水平方向から鉛直方向に変更する機能も有する。フライトチェーンガイド60は、スプリング20と並設されて索体4を搬送方向に沿って移動するように案内するものである。駆動装置10は、これらの部品20、30、40、50、60がケーシング11に収容されて構成される。なお、図2は、駆動装置10を索体4の延在面に沿って切断した図である。また、図3では、ケーシング11の紙面手前側の部分を除去して示すとともに、動力部40の後述する電動機41の図示を省略している。
ケーシング11は、上述の通り、駆動装置10の各部品20、30、40、50、60を収容する箱体である。ケーシング11は、例えば金属製の板材により形成される。本実施形態のケーシング11は、図2及び図3に示すように、搬送体3が配索される主ケース12と動力部40が収容される動力部ケース13とを有する。このように、主ケース12とは別体に設けられた動力部ケース13に動力部40を収容することで、被処理物Xの飛散や水分の影響が動力部40に及ぶことを抑制できる。
主ケース12は、動力部40以外の部品20、30、50、60を収容するものであり、搬送方向の上流側及び下流側のそれぞれにおいて搬送体3が通る開口12hを有する。主ケース12の各開口12hの周囲にはフランジ部が形成されており、このフランジ部に、図2には示さないパイプ2が連結される。これにより、主ケース12の内部空間は、開口12hを介してパイプ2の内部空間に連通する。
主ケース12の内部において、フライトチェーンプーリ50は、他の部品20、30、60よりも搬送方向の上流側に配置される。フライトチェーンプーリ50は、図3に示すように、両端を主ケース12に軸受等で回転可能に保持されるプーリ軸51と、プーリ軸51に装着されるプーリ52とを有する。プーリ52は、その外周で索体4の一部を保持して、索体4を搬送方向に沿わせるように構成される。このように索体4がプーリ52により搬送方向に沿うようにその位置が規制されることで、フライトチェーンプーリ50よりも搬送方向の下流側に設けられた一対のスプリング20の間にフライト5を滑らかに送り込むことができる。また、索体4は、プーリ52に掛けられて、その延在方向が水平方向から上下方向に変更される。
主ケース12の内部において、スプリング20及びフライトチェーンガイド60は、フライトチェーンプーリ50により変更された索体4の延在方向、すなわち、上下方向に沿って配置される。回転軸30は、スプリング20の中心軸線Cに沿って配置される。本実施形態において、各回転軸30は、中心軸線Cと同軸配置されて各スプリング20を貫通する。また、回転軸30の搬送方向の上流側に位置する上流端31は、主ケース12に軸受で回転可能に支持されて動力部ケース13の内部まで延在する。なお、ここでいう搬送方向の上流側とは、スプリング20が設けられる位置での搬送方向の上流側を意味する。つまり、ここでは、上下方向の上側を意味する。以下、第一実施形態の駆動装置10の説明において、特に断らない限り、搬送方向の上流側及び下流側というときには、スプリング20が設けられる位置での搬送方向を基準とする。
主ケース12はメンテナンス性や組立てを考慮して適当に分割されてよい。例えば、図2及び図3に示すように、スプリング20が配置される部分で主ケース12を分割して構成すればスプリング20の点検及びメンテナンスを容易にすることができる。
各スプリング20は、線条体21が中心軸線C周りに旋回する螺旋状に形成されたスプリングベベルギアとして構成される。線条体21は、金属又は樹脂あるいはその複合体により成形される。各スプリング20のピッチは、互いに等しく、例えば、フライト5の厚みと同等の大きさに設定される。これにより、各スプリング20の螺旋の隙間が形成される。また、各スプリング20が中心軸線Cの方向に沿って伸縮自在となる。
各スプリング20の中心軸線C方向の長さは、図2に示すように、少なくともフライト間隔Laよりも長く設定される。本実施形態では、さらに、各スプリング20の中心軸線C方向の長さが、互いに等しく設定される。つまり、各スプリング20は、互いに同じピッチ、及び同じ中心軸線C方向の長さ、並びに同じ巻き数を有するように構成される。
一対のスプリング20は、フライト5の両側において互いに離隔し、中心軸線Cが索体4の延在方向と平行(並列)になるように配置される。ここで、フライト5の両側とは、索体4の延在方向(搬送方向)及びフライト5に対して索体4が取り付けられる方向の双方に垂直な方向の両側を意味する。つまり、図3の駆動装置10の状態を基準に言い換えると、一対のスプリング20は、フライト5に対して、フライトチェーンプーリ50によって変更された索体4の延在方向である上下方向と前後方向(紙面表裏方向)との双方に垂直な左右方向の両側に配置される。なお、本実施形態では、各スプリング20の上下方向の位置が、同位置とされているが、各スプリング20の上下方向の位置は互いに相違していてもよい。一対のスプリング20は、索体4の延在方向において、少なくともフライト間隔Laよりも大きい範囲(長さ)の間でその位置が重複していればよい。
さらに、主ケース12の内部において、一対のスプリング20は、スプリング20同士が接触しない(螺旋が重なり合わない)位置であって、且つ、各スプリング20とフライト5とが接触する位置に配置される。ここで、各スプリング20とフライト5とが接触する位置とは、各スプリング20がフライト5の左右両側の端部を螺旋の隙間に挟み込める位置を意味する。このような配置関係により、一対のスプリング20のそれぞれが中心軸線Cを中心に回転した場合に、一方のスプリング20の螺旋間に他方のスプリング20の螺旋が入らない(干渉しない)ようにすることができるとともに、螺旋の間に配置されたフライト5を搬送方向側に押し出す力をフライト5に与えることができる。
なお、一対の各スプリング20の他にフライト5の上方、つまりフライト5と索体4との接続部分から最も離れた側にさらにスプリング20を追加してもよい。このスプリング20は図3ではスプリング20に接触しているフライト5に対して紙面手前側に、スプリング20同士が接触しない(螺旋が重なり合わない)位置であって、且つ、各スプリング20とフライト5とが接触する位置に配置される。
各スプリング20の回転方向は、各スプリング20の巻き方向に応じて設定される。例えば、図3では、一方(図中左側)のスプリング20が、右側から左側に向かって下降する螺旋、すなわち、搬送方向の上流側から下流側に向かってみたときに時計回りの螺旋を形成する。また、他方(図中右側)のスプリング20が、左側から右側に向かって下降する螺旋、すなわち、搬送方向の上流側から下流側に向かってみたときに反時計回りの螺旋を形成する。この場合には、図3に白抜きの矢印で示すように、一方のスプリング20が反時計回りに回転し、他方のスプリング20が時計回りに回転することで、フライト5が搬送方向に送り出される。
図4~図6は、各スプリング20の巻き方向の組み合わせの他の例について説明する図である。図4に示す例では、左側のスプリング20が搬送方向からみて反時計回りに螺旋を形成し、右側のスプリング20が搬送方向からみて時計回りに螺旋を形成する。この場合には、左側のスプリング20が時計回りに回転し、右側のスプリング20が反時計回りに回転する。また、図5に示す例では、一対のスプリング20がともに搬送方向からみて時計回りに螺旋を形成する。この場合には、一対のスプリング20はともに反時計回りに回転する。図6に示す例では、一対のスプリング20がともに搬送方向からみて反時計回りに螺旋を形成する。この場合には、一対のスプリング20がともに時計回りに回転する。いずれの構成においても、フライト5を搬送方向に搬送させることができる。
駆動装置10は、このようなスプリング20を機構の主体として用いることで、スプリング20の伸縮により、スプリング20のピッチ間隔(螺旋の隙間の間隔)を自動で調整できるため、フライト5の傾きやフライト間隔Laに対する汎用性を高めることができる。例えば、スプリング20の前(上流側)でフライト5が傾いていても、スプリング20が伸縮して、フライト5を螺旋の隙間に受け入れることができる。よって、フライト5の噛み込みによる駆動装置10の停止を抑制でき、搬送を持続できる。さらに、フライト5の噛み込みによって動力部40に負荷がかかることが抑制されるため、不要な電力消費が抑えられ、省電力化に寄与する。
また、フライト間隔Laが異なる搬送体3が適用される場合には、フライト間隔Laが異なる搬送体3ごとに専用のスプロケット等を用意する必要がなくなるため、駆動装置10の汎用性を拡充できるとともに、駆動装置10のコストを安価に抑えられる。また、索体4等が伸びてフライト間隔Laが変更されるような場合にも対応ができるので、従来よりも部品の定期交換期間を延ばすことができる。
さらに、スプリング20は、軽量で小さく、交換が楽で安価に供給でき、予備品としてのストックも容易である。よって、このようなスプリング20を適用することで、駆動装置10の小型化及び軽量化が図れるとともに、駆動装置10の汎用性を拡充することができ、メンテナンス性も向上し得る。加えて、スプリング20は、その回転駆動時に振動が発生せず一定速度で運転できる。このため、搬送経路P1上のフライト5が被処理物Xを掻き揚げる際にも、スプリング20の回転駆動による振動や加減速が発生し難く、振動や加減速が搬送経路P1上のフライト5に伝達されて当該フライト5から被処理物Xが零れ落ちることを抑制できる。よって、フライトコンベヤ1の搬送能力を向上させることができる。
なお、スプリング20の中心軸線Cは、直線状に限らず、例えば曲線状であってもよい。例えば、スプリング20のところで搬送方向の向きが変わるような場合には、スプリング20の内輪差がスプリング20の伸縮によって吸収されるため、スプリング20間の速度差を調整せずフライト5を搬送できる。
各回転軸30には、各スプリング20の両端(端部)が接続される。これにより、回転軸30は、動力部40から伝達された回転をスプリング20に伝達する。本実施形態において、各回転軸30の上流端31側には、スプリング20の上流端22(端部)を固定するブッシュ33が装着される。また、各回転軸30の下流端32側には、スプリング20の下流端23(端部)を回転軸30の軸方向にスライド可能に固定するスライドブッシュ34が装着される。
ブッシュ33は、回転軸30の軸方向に対して摺動不能に固定された環状の部材である。スプリング20は、このようなブッシュ33を介して回転軸30に接続されることでその上下方向の位置が固定される。スライドブッシュ34は、金属または樹脂の筒状の部材であり、回転軸30の軸方向に沿ってスライド可能(摺動可能)に構成される。スプリング20の下流端23は、スライドブッシュ34の外周に固定される。
このように、スプリング20の下流端23がスライドブッシュ34を介して回転軸30に接続されることで、スプリング20のピッチ調整をより容易にすることができる。つまり、スライドブッシュ34は、スプリング20の伸縮に合わせて回転軸30の軸方向に沿って摺動するため、スプリング20の中心軸線C方向の伸縮をより許容することができる。よって、スプリング20への負荷が大きい場合でも、スプリング20にかかる負荷を逃がすことができる。
なお、ブッシュ33は、スプリング20の下流端23を固定するものであってもよく、スライドブッシュ34は、スプリング20の上流端22を固定するものであってもよい。しかし、スライドブッシュ34は、スプリング20の伸縮による負荷を受ける関係上、スプリング20が回転により見かけ上進む方向とは逆の方向、すなわち、搬送方向の下流側の回転軸30の端部寄りに装着されることが好ましい。
回転軸30は、例えば、金属又は樹脂あるいはその複合体の棒材で構成される。なお、スプリング20の中心軸線Cが湾曲する場合には、各回転軸30にフレキシブルな材料を利用し、カーブする搬送経路に沿って各回転軸30を配置してもよい。本実施形態において、回転軸30の下流端32は、振れ止め70に回転可能に接続される。
振れ止め70は、筒部71と筒部71をケーシング11に固定する固定部72とを有し、各回転軸30の下流端32を筒体に挿入してケーシング11に固定し各回転軸30の振れを抑制する部材である。筒部71の内径は、各回転軸30の下流端32を内部に挿入可能な寸法に設定される。なお、振れ止め70は、ケーシング11と別体の部品として設けられていなくてもよく、ケーシング11と一体に構成されてもよい。
動力部40は、上述の通り、回転軸30のそれぞれに回転を伝達するものである。動力部40は、図2及び図3に示すように、電動機付き減速機41(以下、単に「電動機41」とよぶ)と、他方(図3中右側)の回転軸30に電動機41の回転を伝達するチェーン機構42(図2参照)と、他方の回転軸30の回転を一方(図3中左側)の回転軸30に伝達する歯車列47とを有する。
図2に示すように、チェーン機構42は、電動機41の駆動軸に装着された駆動スプロケット43と、他方の回転軸30に装着された従動スプロケット44と、駆動スプロケット43から従動スプロケット44に動力を伝達する駆動チェーン45と、を備える。チェーン機構42には、駆動チェーン45の張力を調整する駆動チェーン抑え46が設けられていてもよい。
図3に示すように、歯車列47は、一方の回転軸30に同軸で固定された第一歯車48、及び、他方の回転軸30に同軸で固定された第二歯車49を備える。第一歯車48及び第二歯車49は、例えば、同ピッチ同径の平歯車であり、常時噛合して各回転軸30を同じ回転数で回転させる。
なお、動力部40は、動力により所定回転数で各回転軸30を回転させるように構成されていれば、上述の構成に限らない。例えば、図5及び図6に示すように、各スプリング20が同方向に回転する場合には、歯車列47に代えて第二のチェーン機構やベルト機構が適用されてもよい。
フライトチェーンガイド60は、図2及び図7に示すように、索体4に対してフライト5が連結する側とは反対側から索体4に当接して、索体4を搬送方向に向かわせる部品である。フライトチェーンガイド60は、スプリング20の下部に配置されたガイド部61と、ガイド部61を主ケース12に固定する固定部62とを有する。
ガイド部61は、スプリング20が設けられる部分の索体4の延在方向、すなわち、上下方向に延在する柱状の部材であり、固定部62は、ガイド部61に対して索体4が位置する側とは反対側からガイド部61を支持する板状の部材である。ガイド部61における索体4が位置する側の表面(接触面、図7中の紙面手前側)には、索体4が位置する側から固定部62側(図7中の紙面奥側)に向かって凹む溝63がスプリング20の配置位置に沿って形成されている。
溝63の溝幅Hは、例えば、チェーン4を構成する環状のチェーン要素の孔が貫設される方向の寸法よりもやや大きい幅に設定される。ガイド部61は、このような溝63を形成することで、フライトチェーンプーリ50から移動してきたチェーン4の一部を溝63の間に誘導して、溝63に沿って移動させることができる。これにより、ガイド部61は、スプリング20に係る力からチェーン4を保持できるとともに、チェーン4が揺れることを抑制できる。また、ガイド部61は、搬送方向とは異なる方向の力がチェーン4にかかっても、チェーン4が蛇行したり沈み込んだりすることを防止して、搬送方向に向かわせることができる。
なお、溝63の搬送方向の上流側(上端側)の溝幅は、図7に示すように、上流側に向かうほど拡大されるように設定されてもよい。同様に、溝63の搬送方向の下流側(下端側)の溝幅は、下流側に向かうほど拡大されるように設定されてもよい。このように、溝63の溝幅Hを端部において広げることで、チェーン4を溝63に滑らかに誘導することができる。また、ガイド部61の上流側の端部は、その角が斜めにカットされていてもよい。角をカットして傾斜部を設けることで、チェーン4を溝63の間に滑らかに誘導することができる。
[2.第二実施形態]
図8~図10を参照して、第二実施形態に係るフライトコンベヤ駆動装置10′(以下、「駆動装置10′」ともいう)及び当該駆動装置10′が装備されたフライトコンベヤ1′について説明する。なお、図9では、後述するケーシング11′の紙面手前側の部分を除去して示している。以下の説明では、上述した第一実施形態と異なる構成をおもに説明し、第一実施形態の構成と対応する構成については第一実施形態の各要素の符号にダッシュ(′)を付し、重複する説明は省略する。
第二実施形態に係るフライトコンベヤ1′は、図8及び図9に示すように、搬送体3′を構成する索体4′を複数有し、索体4′の延在方向(搬送方向)及びフライト5′に対して索体4′が取り付けられる方向の双方に垂直な方向に幅のあるフライト5′を所定のフライト間隔Laで索体4′に固定して、被処理物を水平方向に搬送するフライトコンベヤである。第二実施形態の駆動装置10′及びフライトコンベヤ1′は、特に、高温の被処理物の搬送に好適である。なお、本実施形態のフライト間隔Laは、第一実施形態のフライト間隔Laと同一でもよいし異なっていてもよい。
被処理物が高温である場合、フライト間隔Laは当該被処理物の熱により延伸し得るが、このとき、フライト間隔Laの延伸に応じて駆動装置10′のスプリング20′が伸長し、この結果、スプリング20′のピッチ間隔が自動調整されるため、問題なく被処理物を搬送することができる。また、高温の被処理物の搬送中に被処理物の温度が変化する場合にも、索体4′の伸びの加速度や搬送体3′の移動加速度の変化による影響の緩和が見込まれる。さらに、幅のあるフライト5′を用いることで、フライトコンベヤ1′の搬送量を上げることができる。
フライトコンベヤ1′には、被処理物を水平方向に搬送する搬送経路P1′(図8にドット塗りで示す経路)を含む環状の環状経路P0′(図8に黒塗り等で示す経路)が形成される。ここでは、搬送体3′が水平方向に移動する、上部及び下部の二つの水平経路Ph′(図8にハッチングで示す経路)を含む環状経路P0′を例示する。二つの水平経路Ph′の搬送方向は、互いに逆向きとされる。搬送経路P1′は、二つの水平経路Ph′の少なくとも一方に含まれる。
フライトコンベヤ1′は、上記の環状経路P0′を内部に形成する筐体6と、環状経路P0′に沿って配索された搬送体3′と、二つの水平経路Ph′の間で搬送方向の向きを変更する二つの従動スプロケット7とを有している。駆動装置10′は、各水平経路Ph′の下流側且つ各従動スプロケット7の上流側において、筐体6に介装されて搬送体3′を循環移動させる。つまり、本実施形態のフライトコンベヤ1′には、駆動装置10′が二つ設けられている。
搬送体3′は、上述の通り、複数の索体4′と所定のフライト間隔Laで索体4′に固定された複数のフライト5′とを有する。ここでは、二本の索体4′が設けられた搬送体3′を例示する。二本の索体4′は、環状経路P0′に沿って並列配置された無端のチェーン(フライトチェーン)であるものとする。以下、索体4′を「チェーン4′」ともよぶ。なお、索体4′は無端のワイヤであってもよい。フライト5′は、平板状の板体であり、例えば溶接などにより、チェーン4′の延在方向に対して垂直になるようにチェーン4′のそれぞれに取り付けられる。
筐体6は、環状経路P0′に沿って搬送体3′を覆う箱体である。筐体6の内部に形成された搬送経路P1′の上流側及び下流側のそれぞれには、被処理物が投入される投入口6aと被処理物が排出される排出口6bとが設けられる。
駆動装置10′は、図9に示すように、螺旋状のスプリング20′と回転軸30′と動力部40′とを有し、これらの部品20′、30′、40′がケーシング11′に収容されて構成される。スプリング20′及び回転軸30′は、ケーシング11′の主ケース12′に収容され、動力部40′は、主ケース12′よりも搬送方向の上流側に設けられた動力部ケース13′に収容される。なお、主ケース12′の内部には、図10に示すような、索体4′を搬送方向に沿って移動するように案内するフライトチェーンガイド60′が設けられていてもよい。図10は、フライドチェーンガイド60′が設けられる場合の主ケース12′の内部を搬送方向の上流側からみた図である。
図9に示すように、スプリング20′は、第一実施形態のスプリング20と同様に、一対設けられる。各スプリング20′は、線条体21′が中心軸線C周りに旋回する螺旋状に形成されたスプリングベベルギアであり、中心軸線Cの方向に沿って伸縮自在とされる。各スプリング20′は、フライト5′の両側(ここでは、紙面上下方向の両側)において、中心軸線Cが索体4′の延在方向と平行(並列)になるように配置されて主ケース12′に収容される。また、主ケース12′の内部において、一対のスプリング20′は、スプリング20′同士が接触しないよう離隔し、且つ、各スプリング20′とフライト5′とが接触する位置に配置される。
駆動装置10′は、このようなスプリング20′を機構の主体として用いることで、スプリング20′のピッチ間隔を自動で調整できるため、第一実施形態の駆動装置10と同様の効果を得ることができる。つまり、スプリング20′よりも搬送方向の上流側でフライト5′が傾いていても、スプリング20′が伸縮して、フライト5′を螺旋の隙間に受け入れることができるので、フライト5′の傾きに対する汎用性を高めることができる。また、フライト間隔Laが変化する場合にも、フライト間隔Laの伸縮に応じてスプリング20′のピッチ間隔が自動調整されるため、フライト間隔Laに対する汎用性を高めることができる。
回転軸30′は、第一実施形態の回転軸30と同様に、一対設けられる。各回転軸30′は、各スプリング20′の中心軸線Cと同軸且つ各スプリング20′を貫通するように主ケース12′の内部に配置される。回転軸30′の上流端31′は、主ケース12′に回転可能に支持されて動力部ケース13′の内部に配置される。回転軸30′の下流端32′は、主ケース12′に固定された振れ止め70′に回転可能に接続される。
回転軸30′の上流端31′側には、スプリング20′の上流端22′(端部)がブッシュ33′を介して接続される。また、回転軸30′の下流端32′側には、回転軸30′の軸方向に摺動可能なスライドブッシュ34′を介して、スプリング20′の下流端23′(端部)が接続される。このように、スプリング20′の下流端23′がスライドブッシュ34′を介して回転軸30′に接続されることで、スプリング20′のピッチ調整をさらに容易にすることができる。
動力部40′は、第一実施形態の動力部40と同様に、各回転軸30′に回転を伝達するものである。本実施形態の動力部40′は、電動機付き減速機41′(以下、単に「電動機41′」とよぶ)とチェーン機構42′とを有する。本実施形態において、チェーン機構42′は、一対の回転軸30′の双方に電動機41′の回転を伝達する。チェーン機構42′は、電動機41′の駆動軸に装着された駆動スプロケット43′と、各回転軸30′に同軸で装着された二つの従動スプロケット44′と、駆動スプロケット43′から各従動スプロケット44′に動力を伝達する駆動チェーン45′と、を備える。
フライトチェーンガイド60′のガイド部61′は、第一実施形態のガイド部61と同様に、スプリング20′の配置位置(搬送方向)に沿って索体4′に当接するように配置される。上述の通り、本実施形態では、二本の索体4′が設けられているため、フライトチェーンガイド60′は、図10に示すように、二本の索体4′のそれぞれに当接する二つのガイド部61′を有する。ここでは、索体4′の下側に設けられたガイド部61′を例示する。
ガイド部61′の上方を向く面(接触面)には、搬送方向に沿って下方に凹む溝63′が形成される。搬送方向に沿って駆動装置10′の内部に移動してきたチェーン4′の一部は、この溝63′の隙間に嵌り、溝63′に嵌ったままスプリング20′の間を移動する。これにより、スプリング20′に係る力によって、チェーン4′が振動したり捩れたりすることが抑制される。
なお、フライトチェーンガイド60′には、フライト5′の両側においてフライト5′を両側から支持する支持部64が設けられていてもよい。支持部64は、例えば、搬送方向に延在する長尺の板状部材により形成される。このような支持部64を設けることで、フライトチェーンガイド60′は、チェーン4′を保持するだけでなく、スプリング20′により搬送方向に搬送されているフライト5′が傾くことを抑制できる。
[3.変形例]
上記の駆動装置10、10′及びフライトコンベヤ1、1′は一例であって、その構成は上述したものに限られない。各回転軸30、30′は、回転軸線Cを軸に各スプリング20、20′を回転させられるように配置されていればよく、スプリング20、20′内を貫通していなくてもよい。回転軸30、30′は、例えば、スプリング20、20′の両端のそれぞれに接続する分割された二つの回転軸から構成されてもよい。言い換えれば、回転軸30、30′は、スプリング20、20′の両端が接続されるとともに、その一端に動力部40、40′が接続される部分があればよい。また、動力部40、40′は、回転軸30、30′の上流端31、31′ではなく、下流端32、32′に接続して回転を伝達するものであってもよい。
第一実施形態の駆動装置10において、フライトチェーンプーリ50及びフライトチェーンガイド60は省略されてもよい。この場合、駆動装置10は、搬送方向の向きを水平方向から鉛直方向に変更するものでなくてもよい。第二実施形態の駆動装置10′には、第一実施形態のフライトチェーンプーリ50と同様に、フライト5′をスプリング20′の間に誘導するフライトチェーンプーリがスプリング20′の上流側に設けられていてもよい。
1、1′ フライトコンベヤ
2 パイプ
2a 投入口
2b 排出口
2c 上方傾斜部
2d 下方傾斜部
3、3′ 搬送体
4、4′ 索体(チェーン)
5、5′ フライト
6 筐体
6a 投入口
6b 排出口
7 従動スプロケット
10、10′ 駆動装置(フライトコンベヤ駆動装置)
11、11′ ケーシング
12、12′ 主ケース
12h 開口
13、13′ 動力部ケース
20、20′ スプリング
21、21′ 線条体
22、22′ 上流端(端部)
23、23′ 下流端(端部)
30、30′ 回転軸
31、31′ 上流端
32、32′ 下流端
33、33′ ブッシュ
34、34′ スライドブッシュ
40、40′ 動力部
41、41′ 電動機付き減速機(電動機)
42、42′ チェーン機構
43、43′ 駆動スプロケット
44、44′ 従動スプロケット
45、45′ 駆動チェーン
46 駆動チェーン抑え
47 歯車列
48 第一歯車
49 第二歯車
50 フライトチェーンプーリ
51 プーリ軸
52 プーリ
60、60′ フライトチェーンガイド
61、61′ ガイド部
62 固定部
63、63′ 溝
64 支持部
70 振れ止め
71 筒部
72 固定部
C 中心軸線
DP 排出部
H 溝幅
La フライト間隔(所定間隔)
P0、P0′ 環状経路
P1、P1′ 搬送経路
P2 上昇経路
P3 下降経路
Ph′ 水平経路
SP 分離槽
W 液面
X 被処理物

Claims (4)

  1. 被処理物が投入される投入口と、前記被処理物が排出される排出口と、前記投入口と前記排出口とを循環移動する無端のチェーン又は無端のワイヤからなる索体と、前記索体に所定間隔で固定された板体のフライトとを有し、前記索体及び前記フライトを用いて被処理物を搬送するフライトコンベヤに装備され、
    線条体が螺旋状に形成され、螺旋の中心軸線に沿って伸縮自在なスプリングと、
    前記スプリングの端部が接続される回転軸と、
    前記回転軸に接続され、前記回転軸を介して前記スプリングを回転させる動力部と
    を有し、
    前記スプリングは、前記フライトの両側に、前記螺旋の中心軸線が前記索体と平行で、かつ前記スプリングが前記フライトに接触し前記スプリング同士が互いに接触しない位置に配置され、前記スプリングが回転することで前記フライトを搬送方向に搬送可能とし
    前記スプリングの前記端部は、前記回転軸に装着されたスライドブッシュに固定されて前記回転軸に接続され、
    前記スライドブッシュは、前記回転軸に沿ってスライド可能とされ前記スプリングのピッチ調整を可能にすることを特徴とするフライトコンベヤ駆動装置。
  2. 前記スプリングの巻き方向がいずれも前記フライトの搬送方向から見て反時計回りに構成されて時計回りに回転するか、
    または前記スプリングの巻き方向がいずれも前記フライトの搬送方向から見て時計回りに構成されて反時計回りに回転されるか、
    または前記スプリングの一方の巻き方向が前記フライトの搬送方向から見て時計回りに構成されて反時計回りに回転され、かつ前記スプリングの他方の巻き方向が前記フライトの搬送方向から見て時計回りに構成されて反時計回りに回転されることで、
    前記フライトを搬送方向に搬送可能とすることを特徴とする請求項1に記載のフライトコンベヤ駆動装置
  3. 前記索体との接触面に前記スプリングの配置位置に沿って溝を形成し、前記索体の揺れを抑制するガイド部を有することを特徴とする請求項に記載のフライトコンベヤ駆動装置。
  4. 前記索体が上方に移動する上方傾斜部と、
    前記索体が下方に移動する下方傾斜部と
    を有し、
    前記スプリングを前記下方傾斜部に配置して前記フライトを下方に搬送する請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のフライトコンベヤ駆動装置を有することを特徴とするフライトコンベヤ。
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