JP7175182B2 - 静捩り強度ならびに捩り疲労強度に優れた浸炭用鋼材による自動車用機械部品 - Google Patents

静捩り強度ならびに捩り疲労強度に優れた浸炭用鋼材による自動車用機械部品 Download PDF

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本発明は、静捩り強度ならびに捩り疲労強度に優れた浸炭用鋼材に関し、特に自動車のシャフト部材などの自動車用機械部品に関する。
近年、自動車のエンジンにおいて高トルク化や高出力化が進んでいる。これに伴い、エンジンからの入力トルクを出力する軸物部品であるシャフト部材の高強度化の要請がある。さらに、シャフト部材は捩り応力が負荷されることから、静捩り強度や捩り疲労強度が要求される。
シャフト部材には、従来から、肌焼鋼として例えばSCr420やSCM420が用いられており、浸炭焼入れ・焼戻し材として浸炭処理がなされる場合がある。しかし前述のような自動車の高トルク化や高出力化の背景に伴い、さらなる静捩り強度、捩り疲労強度に優れたシャフト部材の自動車用機械部品の開発が求められている。
そこで、肌焼鋼に浸炭処理を施して製造されるシャフト部材の高強度化に関する技術が提案されている。
たとえば、鋼の化学成分としてTeやCa、Zr、Mg、Y、希土類元素のうち1種または2種以上を含有させ、MnSの形態形成や圧延組織の制御によって、捩り疲労強度を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、製鋼や圧延工程において操業条件に制約が出てしまう問題がある。
また、浸炭用鋼において炭化物生成を抑制するCo、Ni、Cu、また炭化物を生成するCrを適正量添加することで、捩り疲労特性に優れた浸炭用鋼が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、さらなる静捩り強度、捩り疲労強度が望まれている。
そして、部品コストの大幅な増加がなく、しかも捩り衝撃強度や捩り疲労強度に優れた浸炭用鋼が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、これは浸炭焼入れ時に、T(℃)=40×[Mn%]+75の式により算出される温度Tよりも低い温度の焼入れ油中に焼入れする必要があるなど、操業条件に制約が出てしまう。
また、鋼材鋳造時の冷却速度や熱間圧延時の操業条件の制約によって、長径が3μm以上の介在物粒子の平均アスペクト比を6.0以上、かつ介在物粒子の面積率を0.6%以下とすることで、捩り疲労強度に優れた浸炭用鋼材が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
しかし、製鋼や圧延工程において操業条件に制約が出てしまう問題がある。
さらに、B以外にMoを必須元素とし、浸炭焼入れ・焼戻し後の浸炭層深さを最適化することによって、部品コストの大幅な増加がなく、製造性に優れ、捩り疲労強度に優れた部材およびシャフトが提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
しかし、さらなる静捩り強度、捩り疲労強度が望まれている。
その他、化学成分と鋼材のジョミニー一端焼入れ法による硬さのみを規定することで、低サイクルねじり疲労強度に優れたシャフト用肌焼鋼が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。もっともさらなる静捩り強度、捩り疲労強度が望まれている。
また、化学成分を6.0%≧2C+5Si+Cr-3Mn≧2.0%に規定することで、捩り疲労特性に優れた浸炭用鋼からなる鋼材とする提案がなされている(例えば特許文献7参照。)。しかし、化学成分のみでは機械部品としての特性を発揮させるには十分とはいいきれず、さらなる静捩り強度、捩り疲労強度が望まれている。
特開2002-069573号公報 特開2003-183772号公報 特開2003-239039号公報 特開2004-107694号公報 特開2006-152330号公報 特開2009-293070号公報 特開2013-028860号公報
さて、浸炭処理以外にも、高周波焼入れによる機械部品の製造がなされている。もっとも、焼入れ処理前に所望の形状に加工する必要があるところ、高周波焼入れ用鋼のC含有量は一般に高いことが多いので、被削性に劣るところがある。また、高周波焼入れによる機械部品は一般的に曲げ疲労強度が高いとは限らない。そこで、捩り疲労強度の向上のみから高周波焼入れと同列に対比することはできないものであり、浸炭処理における機械部品についての捩り疲労特性等の向上が望まれている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、鋼材の化学成分の適正化をはかり、また浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の硬さや硬化層の深さや、鋼部品の表面のC濃度を規定することで、従来から使用されてきた自動車用機械部品に比べて、より静捩り強度ならびに捩り疲労強度に優れた、シャフト部材の自動車用機械部品を提供することである。
上記の課題を解決するための手段は、第1の手段では、化学成分として、質量%で、C:0.33~0.43%、Si:0.45~0.65%、Mn:0.20~0.40%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Ni:0.25%以下、Cr:1.70~2.00%、Al:0.010~0.040%、N:0.0200%以下を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、全硬化層の深さが1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、表面のC濃度が0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品である。
Figure 0007175182000001
a:試験片の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
第2の手段では、第1の手段の化学成分に加えて、質量%で、Mo:0.10~0.30%、Nb:0.02~0.07%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、全硬化層の深さが1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、表面のC濃度が0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品である。
Figure 0007175182000002
a:試験片の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
第3の手段では、第1または第2の手段の化学成分に加えて、質量%で、Ti:0.010~0.050%、B:0.0003~0.0030%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、全硬化層の深さが1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、表面のC濃度が0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品である。
Figure 0007175182000003
a:試験片の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
第4の手段では、自動車用機械部品は、浸炭焼入れ・焼戻しされた状態の自動車用機械部品にショットピーニング層を有し、このショットピーニング層の表面硬さが700Hv以上、かつ表面の圧縮残留応力が1000MPa以上の値を有していることを特徴とする第1~第3の手段のいずれか1の手段における自動車用機械部品である。
第5の手段では、自動車用機械部品は、シャフト部材を有していることを特徴とする第1~第4の手段のいずれか1の手段における自動車用機械部品である。
本発明によると、本発明に規定する成分組成の浸炭焼入れ用鋼に対して、自動車、その他の産業用機械において、浸炭焼入れ・焼戻し処理すると、その自動車用機械部品は、その表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、硬化層深さが1.0~2.6mm、断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、かつ表面C濃度が0.60~1.00%である鋼部品とすることができるので、優れた静捩り強度および優れた捩り疲労強度を備えた自動車用機械部品が得られる。
また、上記の浸炭焼入れ・焼戻し後の鋼部品にショットピーニングをした鋼部品は、表面硬さが700Hv以上で、かつ表面の圧縮残留応力が1000MPa以上となることから、静捩り強度および捩り疲労強度において、より一層に優れた鋼部品となっている。
このように本発明は、自動車用機械部品のなかでも、とりわけ軸部を有するシャフト部材に好適な静捩り強度と捩り疲労特性を備えたものとなっている。
捩り試験片の形状を示す図である。 焼入れ・焼戻し条件を示す図で、(a)は焼入れ条件を示す図で、(b)は焼戻し条件を示す図である。
本発明の実施の形態を詳述する前に、まず本発明における浸炭焼入れ用鋼の化学成分の限定理由について説明し、次いで、本発明における浸炭焼入れ用鋼材からなる自動車用機械部品の浸炭焼入れ・焼戻し状態における、表面硬さ、芯部硬さ、硬化層深さ、断面平均硬さ、表面の結晶粒度番号および表面のC濃度の各値の範囲の限定理由について説明する。
先ず、本発明における浸炭焼入れ用鋼の化学成分の限定理由について以下に説明する。なお、これらの限定理由における%は、全て、質量%である。
C:0.33~0.43%
Cは、浸炭焼入れ・焼戻し状態における、鋼部品の断面平均硬さ550Hv以上を確保するためには、Cは0.33%以上が必要である。
しかし、Cが0.43%を超えると、鋼材の被削性や冷間鍛造性を劣化させ、捩り試験時の鋼材の破壊が脆性破壊になり、かえって捩り強度が低下する。
そこで、Cは0.33~0.43%とする。
Si:0.45~0.65%
Siは、脱酸に必要な元素であり、また鋼材の焼入性や強度向上に有効な元素であり、粒界を強化する元素であり、捩り強度向上に有効な元素である。このためには、Siは0.45%以上が必要である。
しかし、Siが0.65%を超えると、焼なまし後のフェライト基地の硬さを上げ、冷間鍛造時に割れが発生しやすくなり、さらに被削性が低下する。
そこで、Siは0.45~0.65%とする。
Mn:0.20~0.40%
Mnは、脱酸に必要な元素で、さらに鋼の焼入性や強度向上に有効な元素である。このためには、Mnは0.20%以上が必要である。
しかし、Mnが0.40%を超えると、焼なまし後のフェライト基地の硬さを上げ、冷間鍛造時に割れを発生しやすくし、被削性が低下する。さらに、Pなどの脆化元素の粒界偏析を助長することで、鋼部品の捩り強度を低下させる。
そこで、Mnは0.20~0.40%とする。
P:0.030%以下
Pは、粒界に偏析して捩り疲労強度を低下し、焼なまし後のフェライト基地の硬さを上げ、さらに冷間鍛造時に割れを発生しやすくする元素である。そこで、Pは0.030%以下とする。
S:0.030%以下
Sは、被削性を向上させる元素であるが、Mnと結合してMnSを多く生成すると、冷間鍛造性や捩り強度を低下させる元素である。そこで、Sは0.030%以下とする。
Ni:0.25%以下
Niは、焼なまし後のフェライト基地の硬さを上げ、冷間鍛造時に割れが発生しやすくし、被削性を低下させる作用のある元素である。そこで、Niは0.25%以下とする。
Cr:1.70~2.00%
Crは、鋼の焼入性向上に有効な元素である。このためには、Crは1.70%以上が必要である。
しかし、Crは、2.00%より多く含有されると、鋼部材の浸炭時に粗大炭化物や網状炭化物を生成して捩り強度を低下させる。
そこで、Crは1.70~2.00%とする。
Al:0.010~0.040%
Alは、脱酸に必要な元素である。さらに、Alは固溶Nと結合してAlNを形成することで浸炭時の結晶粒粗大化を抑制する元素である。このためには、Alは0.010%以上含有する必要がある。
さらに、Alは、鋼中にアルミナ系酸化物を増加し、鋼部品の捩り疲労強度を低下する。そこで、Alは0.040%以下にする必要がある。
そこで、Alは0.010~0.040%とする。
N:0.0200%以下
Nは、鋼中でAlやNbと結合してAlNやNbCNを形成することで結晶粒粗大化を抑制する元素である。しかし、Nは、0.0200%より多く含有されると、鋼材の熱間加工性を劣化させてしまい、さらに、鋼材中に窒化物を形成することで、鋼部品の捩り疲労強度に対して悪影響を及ぼす。そこで、Nは0.0200%以下とする。
Mo:0.10~0.30%
Moは、鋼の焼入性や強度向上に有効であり、粒界を強化し、脆性破面を減少させる元素であり、さらに鋼部材の捩り強度向上に有効な元素である。このためには、Moは0.10%以上とする必要がある。
しかし、Moは、0.30%より多いと、焼なまし後のフェライト基地の硬さを上げ、冷間鍛造時に割れを発生し、被削性を低下し、さらに、鋼のコストを高める。
そこで、Moは0.10~0.30%とする。
Nb:0.02~0.07%
Nbは、ナノオーダーの炭窒化物を形成することで結晶粒粗大化を抑制する元素であるが、Nbが0.02%未満ではその効果が得られない。
しかし、Nb0.07%より多いと、鋼材中にNb炭窒化物の量が過剰となって鋼材の加工性を低下させ、さらに浸炭時にCが表面に拡散侵入しにくくなる。
そこで、Nbは0.02~0.07%とする。
Ti:0.010~0.050%
Tiは、Cと結合してTiCを形成することで、浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を抑制する元素で、さらに、TiはNと結合することで、BがBNになることを防ぐ働きをする。そのためには、Tiは0.010%以上とする必要がある。
一方、Tiが0.050%より多いと、過剰なTiCやTiNの形成によって被削性や冷間鍛造性を低下させる。
そこで、Tiは0.010~0.050%とする。
B:0.0003~0.0030%
Bは、少量の添加によって鋼の焼入性を著しく向上させる元素で、Bの添加によって他の合金元素の添加量を減らすことができる。さらに、Bは粒界を強化し、脆性破面を減少させる元素であり、さらに、鋼材のねじり強度向上に有効な元素である。これらのためには、Bは0.0003%以上とする必要がある。
しかし、Bが0.0030%より多く含有されても、焼入性や強度の向上効果は飽和する。
そこで、Bは0.0003~0.0030%とする。
本発明の自動車用機械部品は、本発明に規定する化学成分の浸炭焼入れ用鋼材を冷間鍛造、熱間鍛造、切削加工等によって所定の形状のシャフト部材や自動車用機械部品の形状へと成形、適宜の熱処理等をした後、部品表面に浸炭焼入れ・焼戻しすること、さらに必要に応じてショットピーニングを付与することで得られる。そこで、本発明における浸炭焼入れ用鋼材からなる自動車用機械部品を、浸炭焼入れ・焼戻し後の、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さ、芯部硬さ、硬化層深さ、断面平均硬さ、表面の結晶粒度番号および表面のC濃度の各値の範囲の限定理由について説明する。
表面硬さ:650Hv以上
表面硬さは、断面平均硬さを増加させて鋼部材の捩り強度を向上させる。このためには、表面硬さは650Hv以上が必要である。
芯部硬さ(すなわち非硬化層):450Hv以上
芯部硬さ(すなわち非硬化層)は、断面平均硬さを増加させて、鋼部材の捩り強度を向上させる。このためには、芯部硬さ(すなわち非硬化層)は450Hv以上が必要である。
硬化層深さ:1.0~2.6mm
硬化層深さは、断面平均硬さを上昇させて、鋼部材の捩り強度を向上させる。このためには、硬化層深さは1.0mm以上が必要である。
しかし、硬化層深さが2.6mmより深いと、長時間の浸炭が必要になることで、粗大炭化物や網状炭化物を形成しやすくなり、鋼部材の捩り強度が低下する。
そこで、全硬化層深さは1.0~2.6mmとする。
断面平均硬さ:550Hv以上
断面平均硬さは、鋼部材の捩り強度を向上させる。このためには、断面平均硬さは550Hv以上が必要である。
表面の結晶粒度番号:7.0以上
表面の結晶粒度番号は、その番号が大きい方が鋼部材の捩り強度向上に有効であり、また、粒界脆化元素であるP、Sの粒界偏析量を減少させる働きをする。このためには、表面の結晶粒度番号は7.0以上が必要である。
表面C濃度:0.60~1.00%
表面C濃度は、鋼部材の表面硬さに影響する。したがって、表面C濃度が0.60%より少ないと表面硬さが650Hv以下となる。
しかし、表面C濃度が1.00%を超えると、粗大炭化物や網状炭化物を形成することで鋼部材の捩り強度が低下し、さらに、軟質な残留オーステナイトが多く形成されることで、表面硬さの低下を招くこととなる。そこで、表面C濃度は0.60~1.00%とする。
次いで、浸炭焼入れ・焼戻した鋼部材にショットピーニングした鋼部材の各表面硬さおよび圧縮残留応力の限定理由について以下に説明する。
表面硬さ:700Hv以上
表面硬さは、700Hvより少ないと、鋼部材の断面平均硬さが低く、鋼部材の捩り強度を低くする。そこで、鋼部材の断面平均硬さを増加し、鋼部材の捩り強度を向上させるために、表面硬さは700Hv以上とする
圧縮残留応力:1000MPa以上
表面の圧縮残留応力は、鋼部材の捩り強度を向上させて、圧縮残留応力によってき裂の生成・伝播が遅延される。そのためには、表面の圧縮残留応力は1000MPa以上とする必要がある。
ここで、本発明の浸炭焼入れ・焼戻し用鋼を用いる実施の形態について説明するため、鋼材の化学成分について、本願発明の規定範囲に相当する供試材のNo.1~8と、規定する成分範囲から外れる供試材のNo.9~12を示す。なお、表1の化学成分の含有量は質量%であり、表1の記載からは、Feおよび不可避不純物は除かれている。
また、供試材No.10はJIS(日本工業規格)のSCr420、供試材No.11はJISのSCM420、供試材No.12はJISのSNCM420である。
Figure 0007175182000004
次に、表2及び表3に、浸炭処理等された試験片による実施例、比較例の特性が記載されている。なお、表中の実施例及び比較例の「No.」の値は、試験片に用いた供試材の「No.」に対応しており、その化学成分を示すものであり、試験片の鋼材が表1の供試材No.1~12のいずれであったかを示している。
さらに表2には、各供試材が(a)浸炭焼入れ・焼戻し処理(浸炭処理)された場合の、
表3には、各供試材に(b)浸炭処理が加えられてショットピーニングを付してショットピーニング層が形成された場合の、浸炭焼入れ・焼戻し状態における表面硬さ、芯部硬さ、硬化層深さ、断面平均硬さ、表面の結晶粒度番号、表面C濃度、浸炭焼入れ鋼およびショットピーニング層の表面硬さ、浸炭焼入れ鋼およびショットピーニング層の圧縮残留応力、静捩り強度比、捩り疲労強度比を記載して示している。
表2および表3に実施例として示すものは、供試材No.1~No.3、供試材No.5~No.7を用いた実施例No.1(a)、実施例No.1(b)、実施例No.2(a)、実施例No.2(b)、実施例No.3(a)、実施例No.3(b)、実施例No.5(a)、実施例No.5(b)、実施例No.6(a)、実施例No.6(b)、実施例7No.(a)、実施例No.7(b)である。
また、表2及び表3には、比較例として、供試材No.4、供試材No.8~No.12を用いた比較例No.4(a)、比較例No.4(b)、比較例No.8(a)、比較例No.8(b)、比較例No.9(a)、比較例No.9(b)、比較例No.10(a)、比較例No.10(b)、比較例No.11(a)、比較例No.11(b)、比較例No.12(b)を示す。
なお、表2、表3における静捩り強度比と、捩り疲労強度比は、いずれも、表2の比較例No.10(a)の浸炭焼入れ焼戻しされた場合の鋼部品の強度を1.00とした場合の、これに対する比を示したものである。
Figure 0007175182000005
Figure 0007175182000006
(表2、表3に関する手順について)
さて、表1に示された化学成分を有し残部がFe及び不可避不純物からなる供試材を、100kg真空溶解炉で溶製し、直径45mmに熱間鍛伸した後に放冷し、次いで、焼ならしを行ない、さらに、低温焼なましとして720℃に4時間保持した後、空冷して、図1に示す捩り試験片1に加工した。
そして、この捩り試験片1は、図2に示す、浸炭焼入れ・焼戻し条件で、浸炭焼入れ・焼戻し処理を行なった。すなわち、930℃まで加熱し0.5時間予熱として保持し、その後930℃で3時間浸炭し、引き続き930℃に2.5時間保持して拡散、その後850℃に0.5時間保持した後、60℃の油に油焼入れした。その後焼戻しとして、180℃まで昇温して1.5時間保持後、空冷した。
また、上記の浸炭処理工程に続いてショットピーニングを施して、ショットピーニング層を付与した。
さらに、この捩り試験片1に、表2、表3に示す、静捩り強度および捩り疲労強度の試験を実施した。
図1に、捩り試験片1の形状を示す。捩り試験片1は、長さ150mmで、30mm角であり、軸方向に沿ってφ7mmの貫通穴を、長手中央部に軸方向に垂直な縦方向にφ4mmの貫通穴をそれぞれ有している。
表2、表3の静捩り強度は、油圧サーボ式捩り疲労試験機によって、負荷トルク-試験角度のデータから得た比例限度の値による。
また、捩り疲労強度は、両振り、周波数5Hzの条件で、105サイクル疲労強度の値による。
なお、これらにおける比の値は、比較例No.10(a)の浸炭焼入れ焼戻しされた場合の値を1.00としたときの、これに対する比の値である。
表2と表3に示す静捩り強度比は、比較例No.10(a)の浸炭焼入れ焼戻しされた場合の値を1.00としたときの比であるところ、表2の静捩り強度比は実施例No.1(a)が1.69、実施例No.2(a)では1.79、実施例No.3(a)の静捩り強度比が1.81で、実施例No.5(a)が1.67、実施例No.6(a)が1.74、実施例No.7(a)が1.83であることから、本発明の実施例では、浸炭焼入れ焼戻しされた状態の鋼部材でも優れた特性を備えているといえる。
また、表3に示すように、実施例のうち(b)のように浸炭処理後にショットピーニングを付して、ショットピーニング層を形成させたものでは、その静捩り強度比は、実施例No.1(b)が1.90、実施例No.2(b)が1.99、実施例No.3(b)が2.05、実施例No.5(b)が2.16、実施例No.6(b)が2.07、実施例No.7(b)が2.31であり、これらはショットピーニングに付されたことで(a)の場合よりもさらに優れる結果になった。
表2と表3に示す捩り疲労強度比は、比較例No.10(a)の浸炭焼入れ焼戻しされた場合の値を1.00としたときの比であるところ、表2の捩り疲労強度比は、実施例No.1(a)が1.05、実施例No.2(a)では1.06、実施例No.3(a)の静捩り強度比が1.07で、実施例No.5(a)が1.05、実施例No.6(a)が1.07、実施例No.7(a)が1.10であり、表2の比較例よりも良好である。
また、表3に示すように、実施例のうち(b)のように浸炭処理後にショットピーニングを付してショットピーニング層を形成させたものでは、その捩り疲労強度比は、実施例No.1(b)が1.52、実施例No.2(b)が1.54、実施例No.3(b)が1.65、実施例No.5(b)が1.62、実施例No.6(b)が1.63、実施例No.7(b)が1.73であり、いずれも高強度のSNCM420からなる比較例No.12(b)の捩り疲労強度比1.47と比しても、より高強度である。また、比較例No.4(b)、比較例No.8(b)、比較例No.9(b)、比較例No.10(b)、比較例No.11(b)に比しても、捩り疲労強度比に優れている。
このように、実施例の静捩り強度、捩り疲労強度が優れている理由としては、鋼の化学成分、浸炭焼入れ・焼戻し後の熱処理品質が最適化され、破断後の表面の脆性破面率が低減されたことが、挙げられる。
さて、供試材No.4を用いた比較例No.4(a)および比較例No.4(b)は、浸炭時の平衡炭素濃度を他条件に比べて2/3に低減し、表面C濃度が0.55%(なお、本発明の手段では表面C濃度が0.60~1.00%である。)で低かったため、表面硬さ、断面平均硬さが低くなり、ほぼ同じ化学成分である供試材No.3(表面C濃度は0.85%である。)の実施例No.3(a)およびNo.3(b)に比して、捩り強度が低くなっている。
さて、供試材No.8を用いた比較例No.8(a)および比較例No.8(b)は、浸炭時の平衡炭素濃度を他条件に比べて2/3に低減し、表面C濃度が0.55%(なお、本発明の手段では表面C濃度が0.60~1.00%である。)で低かったため、表面硬さ、断面平均硬さが低くなり、ほぼ同じ化学成分である供試材No.7(表面C濃度は0.90%である。)の実施例No.3(a)およびNo.3(b)に比して、捩り強度が低くなっている。
また、供試材No.9を用いた比較例No.9(a)および比較例No.9(b)は、表面の結晶粒度番号が6.8であり、本発明の7.0を下回るため、静捩り強度、捩り疲労強度が低くなった。
これは、供試材No.9では、Moが0.32%(なお、本発明の手段ではMoは0.10~0.30%である。)であったことから、浸炭前組織が粒度特性に不利なベイナイト+マルテンサイト組織になったこと、またピンニング粒子として寄与するNbが添加されなかったために、結晶粒度番号が本発明の規定する7.0を下回ることになったためである。
次に、断面平均硬さは、表面から芯部までの硬さ分布を求めた後、面積に対応させて重み付き積分を行ない、全断面積で割ることにより求めた値であり、Hvで示している。次の段落に、この重み付き積分の式を示す。
Figure 0007175182000007
a:捩り試験片1の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
表2に示す、表面の結晶粒度番号は光学顕微鏡400倍または1000倍で撮影した2視野から、JIS G 0551の切断法によって算出した。さらに、表面のC濃度はEPMA(Electron Probe Micro Analyzer)で測定を実施した。
また、ショットピーニグ層の圧縮残留応力は、表面~100μmまでを電界研磨によって追い込み、X線回折を用いて測定した。表2では圧縮残留応力が1300Paと、高い値を示している。
1 捩り試験片
2 φ7mmの貫通穴
3 φ4mmの貫通穴

Claims (5)

  1. 質量%で、C:0.33~0.43%、Si:0.45~0.65%、Mn:0.20~0.40%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Ni:0.25%以下、Cr:1.70~2.00%、Al:0.010~0.040%、N:0.0200%以下を含有し、残部Fe及び不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し後の表面硬さ650Hv以上、芯部硬さ450Hv以上、全硬化層深さ1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号7.0以上、表面C濃度0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品。
    Figure 0007175182000008
    a:捩り試験片1の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
  2. 請求項1に記載の化学成分に加えて、質量%で、Mo:0.10~0.30%、Nb:0.02~0.07%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、全硬化層の深さが1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、表面のC濃度が0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品。
    Figure 0007175182000009
    a:試験片の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
  3. 請求項1または請求項2の化学成分に加えて、質量%で、Ti:0.010~0.050%、B:0.0003~0.0030%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、浸炭焼入れ・焼戻し状態における鋼部品の、表面硬さが650Hv以上、芯部硬さが450Hv以上、全硬化層の深さが1.0~2.6mm、かつ下記式で表される断面平均硬さが550Hv以上、表面の結晶粒度番号が7.0以上、表面のC濃度が0.60~1.00%であることを特徴とする自動車用機械部品。
    Figure 0007175182000010
    a:試験片の半径、Hv(r):ビッカース硬さ、r:中心からの距離
  4. 自動車用機械部品は、浸炭焼入れ・焼戻しされた状態の自動車用機械部品にショットピーニング層を有し、このショットピーニング層の表面硬さが700Hv以上、かつ表面の圧縮残留応力が1000MPa以上の値を有していることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の自動車用機械部品。
  5. 自動車用機械部品は、シャフト部材であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の自動車用機械部品。
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