JP7174893B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関する。
近年、洗濯機においては、長期使用時において、水槽の内面や洗濯槽の外面に洗剤カスや汚れが堆積し、それらを栄養源や生息場所として菌やカビが繁殖する。これによって、洗濯後において洗濯機内や衣類から不快臭が発生したり、洗濯した衣類に前記汚れの一部が付着する場合があるといった課題が存在した。
また、洗浄性能を向上させるために、洗濯衣類に洗濯水を吐出させるシャワー機能を備えた洗濯機においては、水槽内の洗濯水を洗濯槽内へ循環させるための循環水路が設けられているものがある。しかし、循環水路は手入れが困難であることから、汚れ物質が循環水路内に堆積し、その堆積物を生息場所として菌やカビが繁殖することで不快臭が発生したり、洗濯衣類への菌やカビの付着、および、それらの代謝物やバイオフィルムの付着が発生したりして、洗濯を行ったにもかかわらず、衣類が汚れる場合があるという課題が存在した。
上記の課題を解決するために、洗濯槽を洗浄および除菌することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献1に記載された洗濯乾燥機は、洗浄、除菌工程において、加熱手段により熱せられた空気を、送風手段により洗濯槽内に送り込んで、洗濯槽内を高温にすることにより除菌効果を得ると同時に、給水手段を利用し加熱部もしくは槽内に少量の水を給水することにより、高温多湿な環境にし、より一層除菌効果を高めるものである。
特開2005-253584号公報
しかしながら、前記従来の構成では、洗濯槽内を高温多湿な環境にするために、加熱された洗濯槽内に少量の水を給水するものであり、洗濯槽内の熱によって水を水蒸気へと変化させるのに時間がかかるとともに、給水された水が部分的に結露し、洗濯槽内を迅速に高温多湿な環境にすることができないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、水槽内を効率よく高温多湿環境にして除菌が行える洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、洗濯槽を回転駆動するモータと、水槽内へ給水する給水部と、水槽内の水を排水する排水部と、水槽に設けられた吹出口および取込口に連通接続された風路と、風路を通して水槽内に送風する送風部と、空気を加湿する加湿部と、水槽内に送風される空気を加熱する加熱部と、洗濯運転を制御する制御部とを備え、制御部は、水槽および洗濯槽の洗浄を行う槽洗浄運転を実行し、槽洗浄運転において、加熱部で加熱された空気と、加湿部で加湿された空気とを水槽内に供給するものである。
これによって、迅速、かつ、少ないエネルギーで水槽内を効率よく高温多湿環境にして除菌を行うことができ、水槽および洗濯槽の表面に生息する菌やカビを死滅させることができる。
本発明の洗濯機は、水槽内を効率よく高温多湿環境にして除菌を行うことができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の概略構成図 本発明の実施の形態1における洗濯機の風路の要部模式図 本発明の実施の形態1における洗濯機のミスト発生部の模式図 本発明の実施の形態1における洗濯機のミスト発生部の図3のA-A断面図 本発明の実施の形態1における洗濯機の槽洗浄運転時の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態1における洗濯機の温度と除菌効果の関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1における洗濯機のブロック構成図 本発明の実施の形態1における洗濯機の槽洗浄運転時の他の例の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態1における洗濯機の槽洗浄運転時の他の例の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態1における洗濯機のミスト発生部の他の例の模式図 (a)本発明の実施の形態1における洗濯機の風路の他の例の要部模式図(b)本発明の実施の形態1における洗濯機の風路の他の例の要部模式図 本発明の実施の形態2における洗濯機の概略構成図 本発明の実施の形態2における洗濯機の風路の要部模式図 本発明の実施の形態2における洗濯機の風路の他の例の要部模式図 本発明の実施の形態3における洗濯機の槽洗浄運転時の動作を示すタイムチャート
第1の発明の洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、洗濯槽を回転駆動するモータと、水槽内へ給水する給水部と、水槽内の水を排水する排水部と、水槽に設けられた吹出口および取込口に連通接続された風路と、風路を通して水槽内に送風する送風部と、空気を加湿させる加湿部と、水槽内に送風される空気を加熱する加熱部と、洗濯運転を制御する制御部とを備え、制御部は、水槽および洗濯槽の洗浄を行う槽洗浄運転を実行し、槽洗浄運転において、水槽内に加熱された空気を送風して水槽内を加熱した状態で、加湿された空気を水槽内に導入するものである。
これによって、迅速、かつ、少ないエネルギーで水槽内を効率よく高温多湿環境にして除菌を行うことができ、水槽および洗濯槽の表面に生息する菌やカビを死滅させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の洗濯機において、水槽の温度を検知する温度検知部を有し、制御部は、温度検知部の出力に基づいて水槽の内の温度を所定の温度に制御するものである。
これによって、加熱された状態の水槽内に加湿された空気が導入されるため、水滴が部分的に結露することなく水蒸気へと変化させることができ、少ない水分量で効率よく水槽内の湿度を高めることができ、高温多湿環境にすることができる。
第3の発明は、特に、第の発明の洗濯機において、温度検知部は、水槽の前面上部に設けられるものである。
これによって、水槽内を設定温度に的確に加熱することができる。
第4の発明は、特に、第1~3のいずれかの発明の洗濯機において、制御部は、温度検知部の出力に基づいて水槽の所定の温度を所定時間維持するものである。
第5の発明は、特に、第1~第4のいずれか1つの発明の洗濯機において、風路は、水槽内へ加熱された空気を送風する第1の風路および、水槽内に加湿された空気を導入する第2の風路が設けられたものである。
これによって、温風による水槽内の加熱調整と、加湿空気による水槽内の加湿調整が個別に行うことができ、高温多湿環境を最適化することができる。
第6の発明は、特に、第1~第5のいずれか1つの発明の洗濯機において、水槽の内面と洗濯槽の外面との間に形成される隙間空間に加湿空気を含む温風を送風するものである。
これによって、菌やカビが生息しやすい部位を所定の高温多湿環境にして、効果的に除菌することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の洗濯機において、制御部は、洗濯槽内の乾燥対象を乾燥させる乾燥運転を実行し、乾燥運転時は、洗濯槽内へ温風を送風するものである。
これによって、乾燥運転時は温風が洗濯槽内へ送風され、槽洗浄運転時は加湿された空気を含む温風が隙間空間へ送風されるように切り替えられ、運転の目的に応じて最適化することができる。
第8の発明は、特に、第1~第7のいずれか1つの発明の洗濯機において、制御部は、槽洗浄運転において、水槽内に加熱された空気と加湿した空気を供給し水槽内の除菌を行う除菌工程と、除菌工程後に水槽内のすすぎを行うすすぎ工程とを実行するものである。
これによって、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等を洗い流して機外へ排出することができ、次回の洗濯時に、水槽や洗濯槽から菌やカビ、バイオフィルム等の剥離を抑えて衣類への付着を抑制し、洗濯物を清浄に仕上げることができる。
第9の発明は、特に、第8の発明の洗濯機において、水槽内の水を水槽の底部から洗濯槽の上部外面へ導くように設けられた送水路と、送水路を通して水槽内の水を洗濯槽の上部外面へ吐出させるポンプを有し、制御部は、槽洗浄運転におけるすすぎ工程において、ポンプを駆動し、水槽内の水を送水路を通して洗濯槽の外面へ吐出するものである。
これによって、洗い流しにくい部位に存在する、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等を洗い流して機外へ排出し、清浄にすることができる。
第10の発明は、特に、第1~第9のいずれか1つの発明の洗濯機において、水槽の温度を検知する温度検知部を有し、制御部は、槽洗浄運転において、温度検知部の出力に基づき水槽の上部内面を所定の温度に制御するものである。
これによって、水槽内を所定の熱と湿気とによって、水槽および洗濯槽の表面に生息する菌やカビを死滅させることができる。
第11の発明は、特に、第1~第10のいずれか1つの発明の洗濯機において、制御部は、槽洗浄運転において、洗濯槽を回転駆動するものである。
これによって、水槽内の温湿度環境を均一化することができ、水滴の結露をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の概略構成図である。図2は、本実施の形態1における洗濯機の風路の要部模式図である。図3は、本実施の形態1における洗濯機のミスト発生部の模式図である。図4は、本実施の形態1における洗濯機のミスト発生部の図3のA-A断面図である。図5は、本実施の形態1における洗濯機の槽洗浄運転時の動作を示すタイムチャートである。図6は、本実施の形態1における洗濯機の温度と除菌効果の関係を示すグラフである。図7は、本実施の形態1における洗濯機のブロック構成図である。
図1~図7において、筐体1内に弾性支持された水槽2が設けられている。水槽2内には、洗濯槽である有底円筒状のドラム3が回転可能に設けられている。水槽2の内面とドラム3の外面との間には、比較的狭い隙間空間2aが形成されている。ドラム3の回転軸3aは、角度θ(例えば、10度)で前上がり(図面の左上方向)に傾斜している。
ドラム3の内周側面にはドラム3の回転中心に向かって内方へ突出する複数のバッフル4と、水槽2内と連通する多数の小孔5が設けられている。ドラム3の前面側には、衣類等の洗濯物(以下、被洗浄物という)のドラム3への投入およびドラム3からの取り出しを行う開口部6が設けられている。
水槽2の後面には、ドラム3を回転駆動するモータ7が取り付けられている。モータ7は、ブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化させることができる。水槽2内に給水する給水配管8は、水道の蛇口(図示せず)に接続され、給水部である給水弁9が設けられている。洗剤を投入する洗剤ケース10は、給水配管8に連通接続されている。洗濯水は、給水配管8から洗剤ケース10および給水路11を流れて水槽2内に流入する。
水槽2内の洗濯水は、排水経路12を通って洗濯機外へ排出される。排水経路12は、排水部である排水弁13と、排水フィルター14を有する。洗濯水は、水槽2の底部に設けられた排水口15から排水フィルター14を経由し、開かれた排水弁13を通って洗濯機外へ排出される。排水フィルター14は、洗濯中に洗濯水が循環する位置に設けられ、被洗浄物から外れたボタン等を捕集する。排水フィルター14は、筐体1の前面側から脱着可能に構成されている。
水槽2の上部前方に設けられた吹出口16と、水槽2の上部後方に設けられた取込口1
7は、風路18によって連通接続されている。風路18は、水槽2の外方で上部に沿って前後方向に配設されている。風路18には、送風部である送風ファン19が設けられている。送風ファン19の駆動により、吹出口16から水槽2およびドラム3内に送風され、取込口17から風路18に給気されて循環する。
風路18には、送風ファン19の下流側に加熱部であるヒータ20が設けられている。ヒータ20の通電により、風路18を流れる空気が加熱されて吹出口16から温風が送風される。ヒータ20は、例えば、オンオフ制御または電流制御等により、風路18を流れる空気を安定的に所定の温度に加熱する。
本実施の形態において、空気を加湿させる加湿部の一例としてミスト発生部で説明する。加湿空気はミスト以外であっても構わない。
風路18には、図2および図3に示すように、ヒータ20の下流側にミストを発生させるミスト発生部21が設けられている。ミスト発生部21は、ミスト発生用の水を貯留する貯水部22を有し、給水管23によって洗剤ケース10を介して給水配管8に接続されている。貯水部22は、風路18に水滴Wを供給するノズル室24が設けられている。貯水部22の底部とノズル室24は、連通部22aで接続されており、弁体25が設けられている。
ノズル室24は、風路に臨ませた小孔(図示せず)を有する複数のノズル24aが設けられている。ノズル24aの先端は、風路18の略中央に位置するように突出している。弁体25が開かれると、貯水部22内の水は、連通部22aを経てノズル室24に入り、ノズル24aから風路18に制限された量の水滴Wが流出する。ミスト発生部21は、連通部22aに設けられた弁体25の開閉によって、ノズル24aから風路18への水滴Wの供給と停止が行われる。
弁体25が開かれると、設定された少量の水滴Wが複数のノズル24aから風路18に供給され、弁体25が閉じられると水滴の供給は停止される。ミスト発生部21の弁体25の開閉による作動により、風路18に供給された水は、風路18を流れる風によって粉砕され、微細な水粒子のミストが生成される。ミストの微粒子は、一般的に数μm~数十μmであり、1~90μmの範囲のものをいう。生成されたミストは、風路18を流れる風により吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
循環水路26は、水槽2内の底部に溜められた水を排水口15から水槽2内の前部に位置する開口部6側へと導くように設けられている。循環水路26には、水槽2内の水を循環させるポンプ27と吐出口28が設けられている。ポンプ27は、筐体1内の底部に設置され、排水フィルター14の下流側に配設されている。吐出口28は、ポンプ27の駆動によって水槽2内の水をドラム3内に向けて吐出する。
循環水路26には、水槽2内の底部に溜められた水をドラム3の上部外面へ導く送水路29が接続されている。送水路29は、ドラム3の上部外面に向けて水を流出する流出口30を有し、循環水路26から分岐して設けられている。排水口15から循環水路26に流入した水は、ポンプ27を通過した後、水路切替弁31によって吐出口28側と流出口30とに切り替えられる。
水量検知部32は、水槽2内に給水された水の量を検知する。温度検知部33は、水槽2上部の表面温度を検知する。温度検知部33は、サーミスタ等で構成され、水槽2上部の前面近傍に配設される。布量検知部34は、ドラム3内に投入された被洗浄物の量を検知する。回転検知部35は、ドラム3の駆動を検知する。
制御部36は、筐体1内に設けられる。制御部36は、水量検知部32によって検知した水の量と、温度検知部33によって検知した温度と、布量検知部34によって検知した被洗浄物の量と、回転検知部35によって検知したドラム3の駆動等を取得する。
制御部36は、これらの入力に基づいて、モータ7、給水弁9、排水弁13、送風ファン19、ヒータ20、ミスト発生部21、ポンプ27等を制御し、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程等を逐次制御して洗濯運転および乾燥運転を実行する。洗濯運転および乾燥運転は、各々単独で運転可能であるほか、洗濯運転および乾燥運転を一連の動作として実行可能である。また、制御部36は、槽洗浄運転を実行し、水槽2およびドラム3の洗浄を行う。
なお、使用者は、筐体1の前面に設けられた開閉自在な扉37を開くことにより、ドラム3の前面側に設けられた開口部6から被洗浄物を出し入れすることができる。また、操作表示部38は、筐体1の前面側上部に設けられる。操作表示部38は、洗濯機を運転するための設定を制御部36に対して行うことができるとともに、制御部36から洗濯機の設定内容および運転状況等を取得して表示することができる。
以上のように構成された洗濯機について、以下、その動作および作用を説明する。最初に、被洗浄物を洗う洗濯運転について説明する。使用者は、扉37を開いて開口部6からドラム3内に被洗浄物を投入する。次に使用者は、操作表示部38の電源スイッチ(図示せず)を入れ、スタートスイッチ(図示せず)を操作して洗濯運転を開始する。
洗濯運転は、初めに、洗い工程を実行する。まず、制御部36は、運転を開始すると、ドラム3内に投入された被洗浄物の量を布量検知部34によって検知する。布量検知部34は、ドラム3をモータ7によって回転駆動したとき、ドラム3の回転時にモータ7にかかるトルク量や、モータ7の電流値等から被洗浄物の量を検知することができる。
制御部36は、布量検知部34によって検知した被洗浄物の量に応じて、水量を設定するとともに、各工程の時間を設定する。さらに、被洗浄物の量に応じて設定された洗剤量を決定し、その目安を操作表示部38に表示する。使用者は、表示された洗剤量の目安にしたがって洗剤を洗剤ケース10に投入する。
次に、制御部36は、給水弁9を開く。これにより、水道からの水は、洗剤ケース10を経由して水槽2内に給水される。このとき、排水弁13は閉じられている。給水配管8を通って洗剤ケース10に入った水は、洗剤ケース10の中の洗剤を溶かし、洗濯水として水槽2内に供給される。水槽2内の底部に溜まった洗濯水は、小孔5からドラム3内に流入する。
次に、水槽2内に給水される水量を水量検知部32によって検知し、制御部36は、給水された水量が被洗浄物の量に応じて設定された水量と同じになると給水弁9を閉じる。制御部36は、給水中に被洗浄物がドラム3の中で転動するように、ドラム3を一方向へ回転駆動(例えば、回転数が20rpm)する。これによって、被洗浄物への洗濯水の浸透が加速される。なお、洗濯水の被洗浄物への吸水により水槽2内の水量が設定水位から低下したときは、制御部36が給水弁9を開いて水を補給する。
制御部36は、水槽2への給水が終わるとポンプ27を駆動する。水槽2内の底部に溜まった水は、排水口15から循環水路26へ導かれ、循環水路26を流れた水は、吐出口28からドラム3内へ吐出される。これにより、被洗浄物に浸透した洗濯水は、小孔5から水槽2内に流出し、排水口15から循環水路26を通る経路で循環する。
制御部36は、モータ7によってドラム3を所定の回転数(例えば、42rpm)で、所定時間毎に交互に正逆回転駆動し、被洗浄物の叩き洗いを実行する。叩き洗いにより、被洗浄物はバッフル4によってドラム3の回転方向へ持ち上げられた後、ドラム3内の上部から落下して洗浄が行われる。
制御部36は、上述のような洗い工程を設定された所定時間(例えば、10分間)実行する。その後、制御部36は、排水弁13を開いて洗濯水を機外へ排出し、洗い工程を終了する。そして、制御部36は、洗い工程に続いて、すすぎ工程、脱水工程の順に実行し、洗濯運転を終了する。すすぎ工程および脱水工程についての詳細な説明は省略する。
なお、乾燥機能を備えた洗濯機の場合は、脱水工程に続いて乾燥工程が実行でき、洗濯から乾燥までを一連の動作として実行可能である。また、洗濯運転は、洗い工程から脱水工程までを一連の動作として実行可能であるほか、脱水工程のみ、あるいは、乾燥工程のみの実行も可能である。
次に、槽洗浄運転について説明する。図5は、本実施の形態における槽洗浄運転の動作を示すタイムチャートである。槽洗浄運転は、洗濯運転とは別に行われ、水槽2、ドラム3等を洗浄する。
まず、使用者は、操作表示部38の電源スイッチ(図示せず)を入れ、槽洗浄運転を設定した後、スタートスイッチ(図示せず)を操作して槽洗浄運転を開始する。
制御部36は、運転が開始されると給水弁9を開く。これにより、水道からの水は給水配管8を流れ、洗剤ケース10および給水管23を経由して貯水部22内に給水される。このとき、ミスト発生部21の弁体25は閉じられている。また、洗剤ケース10の中に洗剤は投入されていないため、洗剤を含まない所定量の水が貯水部22内に貯留される。貯水部22に所定量の水が溜められると制御部36は給水弁9を閉じる。貯水部22に溜められる水量は、槽洗浄運転において水槽2内が所定の多湿環境となる量に設定されている。
給水後、制御部36は、送風ファン19を駆動するとともにヒータ20に通電し、風路18を流れる空気がヒータ20を通過して加熱され、吹出口16から温風が送風される。水槽2およびドラム3内は温風により加熱され、制御部36は、温度検知部33の出力に基づいて、水槽2の温度(水槽2の前面側の上部内面の表面温度)を、設定温度T1になるように制御する。このとき、ドラム3を低速(例えば、20rpm)で回転駆動して水槽内の温湿度環境を均一化し、水滴の結露をなくす。
水槽温度の設定温度T1は、例えば、50℃以上が望ましく、より望ましくは50℃以上90℃以下である。これは、カビや菌の殺菌においては、高温であるほど有利ではあるが、洗濯機の構造体である樹脂材料の耐熱温度に対する考慮や、供給された水を加熱する際に温度を高めるための時間がかかるため、より短時間、低温でも高温時と同様の効果を発現する理由からである。
図6は、カビに対する加熱温度および保持時間と、除菌効果の関係を示したグラフである。加熱温度が高くなるほど除菌効果が大きくなる。図6において、除菌効果は、温度a<温度b<温度cである。例えば、温度a=45℃、温度b=48℃、温度c=50℃である。
加熱温度が低温になるほどカビや菌の死滅に要する時間が長くなる。生息しているカビ
や菌の数を、より短い時間で2桁以上に減少させるためには、加熱温度が高いほど有利であることが確認される。
制御部36は、温度検知部33によって水槽2の上部内面の温度が設定温度T1に到達したことを検知すると、ミスト発生部21を駆動する。弁体25が開かれると、貯水部22に溜められた水は、連通部22aを通ってノズル室24に流入し、風路18に臨ませた複数のノズル24aの先端部分から風路18へ水滴が供給される。
ノズル24aの小孔から風路18に流出した水滴Wは、風路18を流れる風によって粉砕され、微細な水粒子のミストが生成される。ミストは風路18を流れる温風により加熱されるとともに、吹出口16から設定温度T1に加熱されている水槽2およびドラム3内に導入される。ミストを含む温風は、水槽2の内面とドラム3の外面との間に形成される隙間空間2aに送風され、水槽2およびドラム3内を設定された高温多湿環境にする。貯水部22に溜められた水の供給が終わると弁体25が閉じられる。
制御部36は、温度検知部33によって水槽2の上部内面の温度が設定温度T1に到達したことを検知すると、その設定温度T1を所定時間維持するように、送風ファン19およびヒータ20を制御する。設定温度T1を維持する時間tは、設定温度が50℃の場合は、例えば、10分間が望ましい。また、設定温度が55℃の場合、維持する時間は、例えば、5分間が望ましい。
水槽2の前面上部に温度検知部33を設けることにより、水槽2内を設定温度に的確に加熱することができる。上記実施の形態は、槽洗浄運転において、水槽2内に加熱された空気を送風した後、ミストを水槽2内に導入するように構成する。
図8は、槽洗浄運転時の他の例の動作を示すタイムチャートである。制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内への加熱された空気の送風と、ミストの導入を略同時に実行するように構成されたものである。
図8において、制御部36は、運転が開始されると給水弁9を開く。これにより、水道からの水は給水配管8を流れ、洗剤ケース10および給水管23を経由して貯水部22内に給水される。このとき、ミスト発生部21の弁体25は閉じられている。また、洗剤ケース10の中に洗剤は投入されていないため、洗剤を含まない所定量の水が貯水部22内に貯留される。所定量の水が溜められると制御部36は給水弁9を閉じる。貯水部22に溜められる水量は、槽洗浄運転において水槽2内が所定の多湿環境となる量に設定されている。
給水後、制御部36は、送風ファン19を駆動するとともにヒータ20に通電し、風路18を流れる空気がヒータ20を通過して加熱され、吹出口16から温風が送風される。同時に、制御部36は、ミスト発生部21を駆動する。弁体25が開かれると、貯水部22に溜められた水は、連通部22aを通ってノズル室24に流入し、風路18に臨ませた複数のノズル24aの先端部分から風路18へ水滴が供給される。
ノズル24aの小孔から風路18に流出した水滴Wは、風路18を流れる温風によって粉砕され、微細な水粒子のミストが生成される。ミストは風路18を流れる温風により、加熱されて吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入され、水槽2およびドラム3内を多湿環境にする。同時に、水槽2およびドラム3内は温風により加熱され、制御部36は、温度検知部33の出力に基づいて、水槽2の温度(水槽2の前面側の上部内面の表面温度)を、設定温度T1になるように制御する。
図9は、さらに、槽洗浄運転時の他の例の動作を示すタイムチャートである。制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内にミストを導入した後、加熱された空気を水槽2内に送風するように構成されたものである。
図9において、制御部36は、運転が開始されると給水弁9を開く。これにより、水道からの水は給水配管8を流れ、洗剤ケース10および給水管23を経由して貯水部22内に給水される。このとき、ミスト発生部21の弁体25は閉じられている。また、洗剤ケース10の中に洗剤は投入されていないため、洗剤を含まない所定量の水が貯水部22内に貯留される。所定量の水が溜められると制御部36は給水弁9を閉じる。貯水部22に溜められる水量は、槽洗浄運転において水槽2内が所定の多湿環境となる量に設定されている。
給水後、制御部36は、送風ファン19を駆動するとともにミスト発生部21を駆動する。弁体25が開かれると、貯水部22に溜められた水は、連通部22aを通ってノズル室24に流入し、風路18に臨ませた複数のノズル24aの先端部分から風路18へ水滴が供給される。ノズル24aの小孔から風路18に流出した水滴Wは、風路18を流れる風によって粉砕され、微細な水粒子のミストが生成される。ミストは風路18を流れる風により、吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入され、水槽2およびドラム3内を多湿環境にする。
貯水部22に溜められた水の供給が終わると弁体25が閉じられ、ヒータ20に通電される。風路18を流れる空気がヒータ20を通過して加熱され、吹出口16から温風が送風される。水槽2およびドラム3内は温風により加熱され、制御部36は、温度検知部33の出力に基づいて、水槽2の前面側の上部内面の温度(表面温度)を設定温度T1になるように制御する。
図10は、本実施の形態における洗濯機のミスト発生部の他の例の模式図である。ミスト発生部41は、超音波振動子42を用いて構成されたものである。
図10において、ミスト発生部41は、風路18に設けられ、ミスト発生用の水を貯留する貯水部43を有している。貯水部43は、給水路(図示せず)を介して接続された給水配管8から所定量の水が供給されて溜められる。薄い板状の超音波振動子42は、貯水部43内の底部に配設されており、超音波振動子42の下方には、超音波振動子42を振動させる発信回路44が設けられている。
超音波振動子42は、貯水部43に溜められている水面と略平行に支持部45によって支持されている。貯水部43の水は、超音波振動子42の振動により隆起して水柱46を形成し、壁部47に衝突して水を微粒化する。貯水部43は、風路18に開放された開口部48を有し、発生したミストは、開口部48から風路18に入り、風路18を流れる風により吹出口16へ運ばれて、水槽2およびドラム3内に導入される。ミストの発生と停止は、制御部36による発信回路44の制御により行われる。
図11(a)および図11(b)は、本実施の形態における洗濯機の風路18の他の例の要部模式図である。吹出口16と取込口17を連通接続する風路18において、水槽2内へ加熱された空気を送風する第1の風路18aと、水槽2内にミストを導入する第2の風路18bが設けられたものである。
第1の風路18aと第2の風路18bの出口側は、各々吹出口16に繋がっている。風路18と、第1の風路18aおよび第2の風路18bの分岐部に風路切替部49が設けられている。送風ファン19は、風路切替部49の上流側の風路18に設けられている。送
風ファン19によって送風される風は、第1の風路18aまたは第2の風路18bのいずれか一方、または、第1の風路18aと第2の風路18bの両方に送風されるように、風路切替部49によって切り替えられる。
図11(a)は、ヒータ20が風路切替部49の下流側に位置する第1の風路18aに設けられ、ミスト発生部21が第2の風路18bに設けられている。送風ファン19によって送風される風が、風路18から第1の風路18aを流れるように風路切替部49が切り替えられると、ヒータ20によって加熱された温風が吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
また、送風ファン19によって送風される風が、風路18から第2の風路18bを流れるように風路切替部49が切り替えられると、ミスト発生部21で発生したミストを含む風が吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
さらに、送風ファン19によって送風される風が、風路18から第1の風路18aと第2の風路18bの両方に流れるように風路切替部49が切り替えられると、ヒータ20によって加熱された温風と、ミストを含む風が同時に、吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
図11(b)は、ヒータ20が風路切替部49と送風ファン19の間の風路18に位置し、風路切替部49の上流側に設けられている。送風ファン19によって送風される風が、風路18から第1の風路18aを流れるように風路切替部49が切り替えられると、ヒータ20によって加熱された温風が風路切替部49を通って吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
また、送風ファン19によって送風される風が、風路18から第2の風路18bを流れるように風路切替部49が切り替えられると、ミスト発生部21で発生したミストは、ヒータ20によって加熱された温風によって吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
さらに、送風ファン19によって送風される風が、風路18から第1の風路18aと第2の風路18bの両方に流れるように風路切替部49が切り替えられると、ヒータ20によって加熱された温風と、ミストを含む温風が同時に、吹出口16から水槽2およびドラム3内に導入される。
したがって、風路切替部49の切り替えにより、温風による水槽2内の加熱と、ミストによる水槽2内の加湿を個別に調整することができるようになる。
以上のように、本実施の形態1の洗濯機は、水槽2内に回転可能に設けられたドラム3と、ドラム3を回転駆動するモータ7と、水槽2内へ給水する給水弁9と、水槽2内の水を排水する排水弁13と、水槽2に設けられた吹出口16および取込口17に連通接続された風路18と、風路18を通して水槽2内に送風する送風ファン19と、加湿部であるミスト発生部21と、水槽2内に送風される空気を加熱するヒータ20と、洗濯運転を制御する制御部36とを備え、制御部36は、水槽2およびドラム3の洗浄を行う槽洗浄運転を実行し、槽洗浄運転において、ヒータ20で加熱された空気と、ミスト発生部21で発生したミストを水槽2内に供給するものである。
これによって、迅速、かつ、少ないエネルギーで水槽2内を効率よく高温多湿環境にして除菌を行うことができ、水槽2およびドラム3の表面に生息する菌やカビを死滅させることができる。
また、制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内に加熱された空気を送風した後、ミストを水槽2内に導入するものである。
これによって、加熱された状態の水槽2内にミストが導入されるため、水滴が部分的に結露することなく水蒸気へと変化させることができ、少ない水分量で効率よく水槽2内の湿度を高めることができ、高温多湿環境にすることができる。
また、制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内への加熱された空気の送風と、ミストの導入を略同時に実行するように構成されたものである。
これによって、ミストと温風の接触時間を長くして、水滴を短時間で効率よく水蒸気へと変化させることができ、水槽2内を迅速に所定の温湿度に上昇させて、高温多湿環境にすることができる。
また、制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内にミストを導入した後、加熱された空気を水槽2内に送風するものである。
これによって、湿度を高めるための水分がミストで水槽2内に分散されているため、温風の導入によって水蒸気へと変化させることができ、少ない熱量で効率よく湿度を高めることができ、高温多湿環境にすることができる。
また、風路18は、水槽2内へ加熱された空気を送風する第1の風路18aおよび、水槽2内にミストを導入する第2の風路18bが設けられたものである。
これによって、温風による水槽2内の加熱調整と、ミストによる水槽2内の加湿調整が個別に行うことができ、高温多湿環境を最適化することができる。
また、水槽2の温度を検知する温度検知部33を有し、制御部36は、槽洗浄運転において、温度検知部33の出力に基づき水槽2の上部内面を所定の温度に制御するものである。
これによって、水槽2内を所定の熱と湿気とによって、水槽2およびドラム3の表面に生息する菌やカビを死滅させることができる。
また、制御部36は、槽洗浄運転において、ドラム3を回転駆動するものである。
これによって、水槽2内の温湿度環境を均一化することができ、水滴の結露をなくすことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2の洗濯機は、乾燥機能を備え、洗濯運転および槽洗浄運転に加え、乾燥運転が行えるものである。乾燥運転は、洗濯運転の脱水工程に続けて乾燥工程を実行することができ、洗濯から乾燥までを一連の動作として実行することができるほか、乾燥運転のみを実行することも可能である。
本実施の形態2の特徴は、槽洗浄運転時において、水槽2の内面とドラム3の外面との間に形成される隙間空間2aにミストを含む風が送風されるように構成されたものである。また、乾燥運転において、ドラム3内に除湿された温風が送風されるように構成されたものである。他の構成は、実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して
詳細な説明は、実施の形態1のものを採用する。
図12は、本発明の実施の形態2における洗濯機の概略構成図である。図13は、本実施の形態2における洗濯機の風路の要部模式図である。
図12および図13において、風路18に設けられた送風ファン19の上流側に除湿部51が設けられている。除湿部51は、給水弁9の下流側に設けられた冷却弁52と冷却管53で繋がっており、除湿部51への冷却水の供給と停止は、冷却弁52の開閉によって行われる。除湿部51は、風路18に水を流して空気を冷却除湿する水冷式である。
除湿部51から風路18へ流出した水は、排水管(図示せず)を通り、排水経路12を経て機外へ排出される。除湿部51で冷却除湿された空気は、ヒータ20を通過して加熱され、乾いた温風となって吹出口16から水槽2内に送風され、取込口17から風路18内に取り込まれて循環する。なお、除湿部51は、乾燥運転時に動作する。
なお、風路18を流れる空気の除湿と加熱は、一般的なヒートポンプサイクル(図示せず)で構成してもよい。空気を冷却する除湿部51は蒸発器で構成され、冷却除湿された空気を加熱するヒータ20は凝縮器で構成される。蒸発器と凝縮器は各々風路18に配設され、圧縮機を通して冷媒が循環する管路と接続されて、流れる空気と熱交換される。
図13において、吹出口16と取込口17を連通接続する風路18は、図13に示すように第1の風路18aと第2の風路18bの出口側が各々吹出口16に繋がっている。風路18と、第1の風路18aおよび第2の風路18bの分岐部に風路切替部49が設けられている。送風ファン19は、風路切替部49の上流側の風路18に設けられている。
送風ファン19によって送風される風は、風路切替部49によって切り替えられ、第1の風路18aまたは第2の風路18bのいずれか一方、または、第1の風路18aと第2の風路18bの両方に送風される。ヒータ20によって加熱された空気を送風する第1の風路18aに吹出口切替部54が設けられている。
槽洗浄運転時は、送風ファン19によって送風される風が、風路18から第1の風路18aと第2の風路18bの両方に流れるように風路切替部49が切り替えられる。第1の風路18aを流れてヒータ20により加熱された温風と、第2の風路18bを流れてミストを含んだ風は、合流してミストを含んだ温風となり、水槽2の内面とドラム3の外面との間に形成される隙間空間2aに向けて送風される。
なお、温風とミストを導入するタイミングは、実施の形態1の図5または図8、図9のいずれであってもよい。
乾燥運転時は、除湿部51が作動し、冷却弁52が開かれて冷却管53から除湿部51に冷却水が供給される。送風ファン19によって送風される風は、風路18から第1の風路18aを流れるように風路切替部49が切り替えられ、さらに、第1の風路18aに設けられた吹出口切替部54が第3の風路18c側に切り替えられる。
除湿部51で冷却除湿された乾いた風は、風路18から第1の風路18aを流れ、ヒータ20により加熱された乾いた温風は、第1の風路18aから第3の風路18cを通り、吹出口16からドラム3内に送風される。これにより、回転しているドラム3内で撹拌されている乾燥対象から水分を奪って湿った風は、取込口17から風路18内に取り込まれて、再び、乾いた温風となってドラム3内に送風されて循環する。
図14は、本実施の形態2における吹出口切替部54に代えて、少なくとも2位置に可動自在な吹出部55を風路18の出口に設けたものである。制御部36は、槽洗浄運転時において、水槽2の内面とドラム3の外面との間に形成される隙間空間2aに向けて送風される吹出部55aの位置に設定する。
また、制御部36は、乾燥運転時において、温風がドラム3内へ送風される吹出部55bの位置に設定するものである。これにより、制御部36は、槽洗浄運転時と乾燥運転時とで、吹出部55の可動により送風位置を切替えることができる。
以上のように、本実施の形態2の洗濯機は、水槽2の内面とドラム3の外面との間に形成される隙間空間2aにミストを含む風を送風するものである。
これによって、槽洗浄運転時は、水槽2とドラム3の外面との間の隙間空間2aに送風して、菌やカビが生息しやすい部位を所定の高温多湿環境にして、効果的に除菌することができる。
また、制御部36は、ドラム3内の乾燥対象を乾燥させる乾燥運転を実行し、乾燥運転時は、ドラム3内へ温風を送風するものである。
これによって、また、乾燥運転時は、ドラム内の乾燥対象に向けて送風して効率よく乾燥することができ、除菌と乾燥の各々の目的に応じて最適化することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3の特徴は、槽洗浄運転において、水槽2内に加熱された空気とミストを供給し、水槽2内の除菌を行う除菌工程と、除菌工程後に水槽2内のすすぎを行う、すすぎ工程を実行するように構成されたものである。他の構成は、実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して詳細な説明は、実施の形態1のものを援用する。
図15は、本発明の実施の形態3における洗濯機の槽洗浄運転時の動作を示すタイムチャートである。
図15において、制御部36は、槽洗浄運転において、除菌工程に続いてすすぎ工程を実行する。なお、除菌工程は、実施の形態1で記載した槽洗浄運転の、図5または図8、図9のいずれであってもよい。
すすぎ工程は、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等の汚れを、水槽2やドラム3の壁面から剥ぎ取り、洗い流す。制御部36は、給水弁9を開いて水槽2内に水位H1まで給水する。制御部36は、水量検知部32によって、給水される水量が設定量である水位H1になったことを検知すると、給水弁9を閉じる。
水位H1は、水槽2内の水が循環水路26を通して循環可能な水量であり、水槽2の底部に溜められた水が、ポンプ27の駆動により排水口15から循環水路26を通って、吐出口28からドラム3内に吐出され、排水口15に戻って循環する。また、送水路29を通して循環可能な水量であり、水槽2の底部に溜められた水が、ポンプ27の駆動により排水口15から送水路29を通って、流出口30からドラム3の上部外面に吐出され、排水口15に戻って循環する。
制御部36は、ドラム3を高速(例えば、60rpm)で回転駆動するとともに、ポンプ27を駆動する。このとき、循環水路26に設けられた水路切替弁31による水吐出位置は、吐出口28側に切り替えられており、水槽2の底部に溜められた水は、ポンプ27
の駆動により、排水口15から循環水路26を通って、吐出口28からドラム3内に吐出され、排水口15に戻って循環する。循環水路26を通って循環する経路の洗浄は、所定時間(例えば、3分間)行われる。
次に、制御部36は、水路切替弁31による水吐出位置を送水路29側に切替え、水槽2の底部に溜められた水は、ポンプ27の駆動により、排水口15から循環水路26を経て送水路29を通り、流出口30からドラム3の上部外面に吐出され、排水口15に戻って循環する。このとき、ドラム3は高速で回転しており、ドラム3の外周面に効率よく水を流すことができる。
これにより、ドラム3の上部外面に吐出された水は、水槽2の内面に反射する。したがって、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等の汚れを、水槽2やドラム3の壁面から剥がすことができ、洗い流すことができる。また、送水路29を通って循環する経路の洗浄を行うことができる。流出口30を通って循環する経路の洗浄は、所定時間(例えば、10分間)行われる。
制御部36は、水路切替弁31による水吐出位置を再び吐出口28側に切替え、循環水路26を通って循環する経路の洗浄が、所定時間(例えば、3分間)行われる。これにより、流出口30を通って循環する経路の洗浄と、その前後に行われる、吐出口28を通って循環する経路の洗浄とを合わせて、すすぎ工程は、予め設定された所定時間(例えば、16分間)行われる。
次に、制御部36は、すすぎ工程に続いて排水工程を実行する。排水工程では、制御部36は、排水弁13を開き、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等の汚れを含む、水槽2内、循環水路26内および送水路29内の水を排水する。排水後、制御部36は、ドラム3を高速(例えば、300rpm)で短時間回転させて、ドラム3に付着している水滴などを機外へ排出し、排水弁13を閉じて槽洗浄運転を終了する。
以上のように、本実施の形態3の洗濯機は、制御部36は、槽洗浄運転において、水槽2内に加熱された空気とミストを供給し水槽2内の除菌を行う除菌工程と、除菌工程後に水槽2内のすすぎを行うすすぎ工程を実行するものである。
これによって、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等を洗い流して機外へ排出することができ、次回の洗濯時に、水槽や洗濯槽から菌やカビ、バイオフィルム等の剥離を抑えて衣類への付着を抑制し、洗濯物を清浄に仕上げることができる。
また、水槽2内の水を水槽2の底部からドラム3の上部外面へ導くように設けられた送水路29と、送水路29を通して水槽2内の水をドラム3の上部外面へ吐出させるポンプ27を有し、制御部36は、槽洗浄運転におけるすすぎ工程において、ポンプ27を駆動し、水槽2内の水を送水路29を通してドラム3の外面へ吐出するように構成されたものである。
これによって、洗い流しにくい部位に存在する、除菌工程で死滅した菌やカビ、バイオフィルム等を洗い流して機外へ排出し、清浄にすることができる。
なお、上記各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、水槽内を効率よく高温多湿環境にして除菌を行うことができるので、洗濯機として有用である。
2 水槽
2a 隙間空間
3 ドラム(洗濯槽)
7 モータ
9 給水弁(給水部)
13 排水弁(排水部)
16 吹出口
17 取込口
18、18a、18b、18c 風路
19 送風ファン(送風部)
20 ヒータ(加熱部)
21、41 ミスト発生部(加湿部)
36 制御部
29 送水路
27 ポンプ
33 温度検知部

Claims (11)

  1. 水槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転駆動するモータと、
    前記水槽内へ給水する給水部と、
    前記水槽内の水を排水する排水部と、
    前記水槽に設けられた吹出口および取込口に連通接続された風路と、
    前記風路を通して前記水槽内に送風する送風部と、
    空気を加湿する加湿部と、
    前記水槽内に送風される空気を加熱する加熱部と、
    洗濯運転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記水槽および前記洗濯槽の洗浄を行う槽洗浄運転を実行し、前記槽洗浄運転において、前記水槽内に加熱された空気を送風して前記水槽内を加熱した状態で、前記加湿された空気を前記水槽内に導入する洗濯機。
  2. 前記水槽の温度を検知する温度検知部を有し、
    前記制御部は、前記温度検知部の出力に基づいて前記水槽の内の温度を所定の温度に制御する請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記温度検知部は、前記水槽の前面上部に設けられる請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記制御部は、前記温度検知部の出力に基づいて前記水槽の前記所定の温度を所定時間維持する請求項1~3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 前記風路は、前記水槽内へ加熱された空気を送風する第1の風路および、前記水槽内に前記加湿された空気を導入する第2の風路が設けられた請求項1~4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 前記水槽の内面と前記洗濯槽の外面との間に形成される隙間空間に前記加湿された空気を含む風を送風する請求項1~5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 前記制御部は、前記洗濯槽内の乾燥対象を乾燥させる乾燥運転を実行し、
    前記乾燥運転時は、前記洗濯槽内へ温風を送風する請求項6に記載の洗濯機。
  8. 前記制御部は、前記槽洗浄運転において、前記水槽内に加熱された空気と前記加湿された空気を供給し前記水槽内の除菌を行う除菌工程と、前記除菌工程後に前記水槽内のすすぎを行うすすぎ工程とを実行する請求項1~7のいずれか1項に記載の洗濯機。
  9. 前記水槽内の水を前記水槽の底部から前記洗濯槽の上部外面へ導くように設けられた送水路と、前記送水路を通して前記水槽内の水を前記洗濯槽の上部外面へ吐出させるポンプを有し、
    前記制御部は、前記槽洗浄運転における前記すすぎ工程において、前記ポンプを駆動し、前記水槽内の水を前記送水路を通して前記洗濯槽の外面へ吐出する請求項8に記載の洗濯機。
  10. 前記水槽の温度を検知する温度検知部を有し、
    前記制御部は、前記槽洗浄運転において、前記温度検知部の出力に基づき前記水槽の上部内面を所定の温度に制御する請求項1~9のいずれか1項に記載の洗濯機。
  11. 前記制御部は、前記槽洗浄運転において、前記洗濯槽を回転駆動する請求項1~10のいずれか1項に記載の洗濯機。
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