JP7174322B2 - キャビネット - Google Patents

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本発明は、キャビネットに関する。
従来、ユーザの押圧操作に応じて引出しのロックが解除され引出しが開放する機構を備えたキャビネットが知られている。例えば、特許文献1のような、閉じる方向に押圧操作することによりロックが解除され、バネにより引出しの開放を補助する開放補助手段が作動する構成が知られている。
特表2016-514574号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、引出しを開放する際に開放補助手段のロックを解除するためには、引出しに押圧操作を加える必要があり、使い勝手に優れない。また、引出しを開放するための押しボタンを付けることも考えられるが、デザイン性に優れない。
そこで、本発明は、バネ駆動の開放補助手段を有していたとしてもデザイン性を確保しつつ、使い勝手の良い開放補助手段付きキャビネットを提供することを目的とする。
第1の発明のキャビネットは、固定枠体と、前記固定枠体に可動可能に設けられた引出しと、前記引出しが閉止した状態で蓄積されているバネ力を動力源として、前記引出しの開放を補助する開放補助手段と、前記開放補助手段が前記バネ力を蓄積したロック状態を保持するロック手段と、キャビネット外部に露出する部分が触れられる操作により、前記ロック手段による前記ロック状態を解除して、前記開放補助手段を起動する始動スイッチと、を備えている。
第1の発明によれば、バネ力を動力源とする開放補助手段を採用しつつも、利用者のタッチ操作により開放補助手段が起動するため、操作性に優れる。利用者が引出しを開ける際に引出しに押圧操作を加える必要がない。また、始動スイッチにタッチセンサを採用することで、押しボタン特有のON/OFFに応じた凹凸状態の変化がなくデザイン性に優れる。
第2の発明は、第1の発明において、前記始動スイッチは、前記引出しの取っ手に設けられている。
第2の発明によれば、引出しの開放をアシストする開放補助手段を始動させる始動スイッチの存在を直感的に利用者に認識させるとともに、引出しを開ける際に、始動スイッチ操作だけのための工程を抑制し利用者が取っ手を把持した手の位置を変えずに引出しを開放することが可能になり、使い勝手が良い。
第3の発明は、第2の発明において、前記始動スイッチは、前記引出しの前記取っ手と一体に構成されている。
第3の発明によれば、引出しを開けるときに、取っ手に手をかけた瞬間から引出しの開放補助が作動するので、自然な動作で引出し開放のアシスト力が得られる。
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つにおいて、前記始動スイッチが前記操作された際において、所定条件を満たす場合のみ前記開放補助手段を起動する電気的制御を行う制御ユニットをさらに備えている。
第4の発明によれば、引出しの閉止時に意図せず利用者が始動スイッチに触れた際に、引出しが誤って開いてしまうのを防止できる。
第5の発明は、第1~第4の発明のいずれか1つにおいて、前記始動スイッチは、前記引出しの閉止時のみ、前記ロック手段に前記ロック状態を解除する信号を送信する。
第5の発明によれば、開放補助手段を起動させる必要がない引出し開放時に、利用者が始動スイッチを意図せず触れてしまっても、開放補助手段が起動することを防止できる。
第6の発明は、第5の発明において、前記始動スイッチは、前記引出しの扉に設けられ、前記引出しの背面部に設けられ、前記始動スイッチおよび前記ロック手段と電気的に接続された第1の電気接点と、前記第1の電気接点に対向する前記固定枠体の前面部に設けられ、電源と接続された第2の電気接点とが、前記引出しの閉止時には互いに接し、前記引出しの開放時には互いに離間する。ここで、引出しの背面部は、引出しの構成要素の背面を表し、例えば、扉の背面、または背板の背面である。また、固定枠体の前面部は、固定枠体の構成要素の前面を表し、例えば、側板の前面、または裏板の前面である。
第6の発明によれば、引出しの開閉に連動する電気接点の接続/離間という簡易な構成で引出し開放時における開放補助手段の意図しない起動を抑制でき、使い勝手を良くできる。
本発明によれば、バネ駆動の開放補助手段を有していたとしてもデザイン性を確保しつつ、使い勝手の良い開放補助手段付きキャビネットを提供することができる。
実施形態に係るキャビネットの斜視図である。 実施形態に係る固定枠体の斜視図である。 実施形態に係るキャビネットにおける引出し閉止状態の模式断面図である。 実施形態に係るキャビネットにおける引出し開放途中の模式断面図である。 実施形態に係るキャビネットにおける引出し開放状態の模式断面図である。 他の実施形態に係るキャビネットの模式断面図である。 始動スイッチの変形例を表す模式断面図である。 さらに他の実施形態に係るキャビネットの模式断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係るキャビネット1の斜視図である。
キャビネット1は、固定枠体10と、固定枠体10に可動可能に設けられた引出し20とを有する。
図2は、図1に示す天板11を取り外した状態の固定枠体10の斜視図である。
固定枠体10は、天板11(図1に示す)と、底板12と、裏板13と、2つの側板14とを有する。固定枠体10は、それら天板11、底板12、裏板13、および2つの側板14で囲まれた空間を有し、引出し20はその空間内に収納可能となっている。
固定枠体10の前面は開放され開口16が形成されている。その開口16を通じて、引出し20がスライド自在に固定枠体10に取り付けられる。引出し20のスライドは、側板14の内面に設けられたスライドレール17によってガイドされる。
なお、本願明細書において、「前方」とは、引出し20が固定枠体10から引き出される方向を指しており、「後方」とは、引出し20が固定枠体10へ収納される方向を指している。
図3は、キャビネット1の模式断面図である。図3は、固定枠体10の内部に引出し20が収納された引出し閉止状態を表す。
図4は、固定枠体10から引出し20が引き出される途中の状態の模式断面図である。
図5は、固定枠体10から引出し20が引き出された引出し開放状態の模式断面図である。
引出し20は、扉21と、背板22と、底板23と、2つの側板24とを有し、上面は開放されている。
引出し20の底板23と、固定枠体10の底板12との間のスペースに、開放補助手段30が設けられている。開放補助手段30は、バネ31と、バネ取付部材34と、ピン33とを有する。
開放補助手段30は、引出し20の閉止位置近傍において、引出し20を後方へ引き込もうとする閉止アシスト手段に対し、閉止アシスト手段の付勢力に対して、引出し20を前方へ押し出す手段のことを指す。
バネ31の一端部は、引出し20の背板22の下端部に設けられたバネ取付部22aに取り付けられている。バネ31の他端部は、バネ取付部材34に取り付けられている。バネ31は、引出し20のスライド方向に沿って伸縮自在となっている。
バネ取付部材34は、ベース部34cと、第1突出部34aと、第2突出部34bとを有する。ベース部34cは、引出し20の底板23の下面に平行に設けられ、引出し20の底板23に対して相対的にスライド可能となっている。
第1突出部34aはバネ31と第2突出部34bとの間に位置し、バネ31の前記他端部が第1突出部34aに取り付けられている。バネ取付部材34は、バネ31の伸縮に追従して、引出し20のスライド方向に沿って移動可能となっている。バネ31の一端部は引出し20に固定されているのに対して、バネ31の他端部およびバネ取付部材34は、引出し20に対して相対的にスライド可能となっている。
固定枠体10の底板12に、ピン33が設けられている。ピン33は底板12に対して固定されている。ピン33は、底板12の上面から上方に突出している。バネ取付部材34の第2突出部34bは、ピン33と、引出し20の扉21との間をスライド可能となっている。
バネ取付部材34の第2突出部34bは、ベース部34cから下方に突出している。固定枠体10の底板12の上面を基準にして、ピン33の上端は、バネ取付部材34の第2突出部34bの下端よりも上方の高さに位置する。すなわち、バネ取付部材34の第2突出部34bの下端は、ピン33の上端よりも下方に位置する。
例えば引出し20の底板23に、ロック手段40が設けられている。ロック手段40は、例えば電力を動力源にするラッチであり、引出し20の底板23の下面の下方に突出することができる。
固定枠体10の裏板13の前面に電源ユニット80が設けられている。電源ユニット80は、商用電源と接続可能であり、商用電源の交流電力を直流電力に変換する。
ロック手段40は、始動スイッチ60の信号を受けて作動する。始動スイッチ60は、利用者の操作を検知する検知部61を有する。また、始動スイッチ60は、検知部61の操作信号の入力を受け、ロック手段40に制御信号を出力する制御ユニット74を有する。この際、始動スイッチ60からの信号は、電気信号でなくてもよい。
検知部61は、利用者が操作しやすいように、キャビネット1の外部に露出して設けられている。例えば、検知部61は、引出し20の扉21に設けられた取っ手に設けられている。例えば、検知部61は、取っ手と一体に構成され、扉21の上端部で扉21の幅方向に延在している。
検知部61は、引出し20の扉21の前面に重なる部分を有する。検知部61が取っ手を兼ねる場合、扉21の前面に重なる部分と扉21の前面との間に隙間を設けると、利用者はその隙間に指先を入れて取っ手(検知部61)に指を引っ掛けることができる。また、検知部61は、扉21の背面に露出する部分も有する。
検知部61は、例えば、利用者が触れることで電気信号が発生するタッチセンサを有する。このタッチセンサは、例えば、指先を検知部61に近づける、または触れると、指先を通じて静電容量が変化する静電式センサである。または、タッチセンサは、加えられた力を電圧に変換する圧電素子を有する圧電式センサであってもよい。
検知部61は、第1の電気接点71、第2の電気接点72、電気配線73、制御ユニット74、および電気配線81を通じて、電源ユニット80と電気的に接続可能となっている。
第1の電気接点71は、図4、5に示すように、引出し20の扉21の背面に露出する検知部61の背面に設けられている。第2の電気接点72は、第1の電気接点71に対向するように、固定枠体10の側板14の前面に設けられている。
電気配線73、制御ユニット74、および電気配線81は、例えば固定枠体10の側板14に設けられている。
第2の電気接点72は、電気配線73によって、制御ユニット74と電気的に接続されている。制御ユニット74は、電気配線81によって、電源ユニット80と電気的に接続されている。制御ユニット74は電気配線81を通じて、電源ユニット80から電力の供給を受ける。
ロック手段40は、電気配線75を通じて、第1の電気接点71と電気的に接続されている。電気配線75は、引出し20に設けられている。ロック手段40は、電気配線81、制御ユニット74、電気配線73、第2の電気接点72、第1の電気接点71、および電気配線75を通じて、電源ユニット80から電力の供給を受ける。
検知部61が利用者に触れられることで発生する電気信号は、第1の電気接点71、第2の電気接点72、および電気配線73を通じて、制御ユニット74に伝達する。制御ユニット74は、この信号(操作信号)を受けて、ロック手段40を作動させる信号(ロック解除信号)を、電気配線73、第2の電気接点72、第1の電気接点71、および電気配線75を通じて、ロック手段40に送る。
図3に示す引出し20の閉止状態において、開放補助手段30のバネ31は自然状態から伸ばされた状態にあり、自然状態に戻ろうとする(縮もうとする)復元力が発生している。このようなバネ31の復元力によって、バネ取付部材34には図3において左方に移動する力が働いている。これをロック手段40がバネ取付部材34の第1突出部34aに当接することで阻止し、バネ31のバネ力(復元力)が蓄積された状態(ロック状態)が保持されている。
このような引出し20が閉止した状態で蓄積されているバネ力を動力源として、開放補助手段30は引出し20の開放を補助する。
第2の電気接点72は固定側の要素である固定枠体10に設けられているのに対し、第1の電気接点71は可動側の要素である引出し20の扉21に設けられている。したがって、引出し20の開閉に連動して、第1の電気接点71と第2の電気接点72とは互いに接続または離間する。
図3に示す引出し20の閉止時のみ、第1の電気接点71と第2の電気接点72とが互いに接続される。この状態で、利用者が引出し20を開けるために取っ手を兼ねた検知部61に触れると、この操作信号が制御ユニット74に伝達する。この操作信号を受けて、制御ユニット74はロック解除信号をロック手段40に送り、例えばラッチであるロック手段40は引出し20の底板23の下面から突出した状態から、上方に引っ込む。
ロック手段40とバネ取付部材34との当接が解除され、バネ31は復元力により縮む。これに伴いバネ取付部材34は図3において左方に移動し、第2突出部34bがピン33に当接すると、バネ31はピン33に向かう方向に縮む。このバネ31が縮もうとする力によって、引出し20は図4に示すように前方へ押し出される。ロック手段40によるロック状態が解除された後、バネ取付部材34はバネ31が縮むのに伴い、引出し20に対して相対的に後方(背板22に近づく方向)へとスライドする。引出し20の開放動作に伴い、図4および図5に示すように、ロック手段40とバネ取付部材34との相対的位置がずれていく。
図4および図5に示すように、引出し20が固定枠体10から引き出されると、引出し20に設けられた第1の電気接点71が、固定枠体10に設けられた第2の電気接点72から離間し、検知部61は制御ユニット74および電源ユニット80と電気的に遮断される。この状態では、利用者が検知部61に触れても、開放補助手段30は起動しない。
したがって、開放補助手段30を起動させる必要がない引出し開放時に、利用者が検知部61を意図せず触れてしまっても、開放補助手段30が起動することを防止できる。このような開放補助手段30の無駄な動作の抑制は、開放補助手段30にかかる負荷を低減させ、耐久性を向上させる。また、無駄な電力消費も抑制できる。
また、実施形態によれば、引出し20の開閉に連動して、検知部61の操作信号の発生の有無が行われる構成であるため、引出し20の開閉状態を検知する開閉状態検知センサなどを別途設けることが不要となる。引出し20の開閉に連動する電気接点の接続/離間という簡易な構成で引出し開放時における開放補助手段30の意図しない起動を抑制でき、使い勝手を良くできる。
図5に示す引出し20の開放状態においてバネ31は最も縮んだ状態にある。その開放状態から、利用者が引出し20の取っ手を兼ねた検知部61または扉21の前面を手で押して引出し20を閉める動作を行うと、バネ取付部材34の第2突出部34bがピン33に引っ掛かり、さらなる引出し20の押し込み動作に伴って、バネ31は最も縮んだ状態から伸ばされてバネ力(復元力)を蓄積していく。そして、引出し20の閉止状態においては、図3に示すように、ロック手段40によって開放補助手段30のバネ力が蓄積した状態(ロック状態)が保持される。
引出し20が全閉付近のタイミングでロック手段40が下方向に突き出ることにより、ばね力を蓄積した状態を保持する。次回検知部61に触ることでロック手段40は一時的に上方向へ移動し、ばね力の開放が開始され引出し20が開き始める。
ロック手段40は例えばソレノイドにより駆動され、通常時は下方向へ押されているが利用者が検知部61に触れた時のみ通電し上方向へ一時的に移動する。
引出し20が開放されると、図4および図5に示すようにバネ取付部材34が引出し20の底板23に対してスライドする。このとき、バネ取付部材34のベース部34cはロック手段40に重なる位置にあり、ロック手段40の下方への突出はバネ取付部材34のベース部34cによって阻止される。
以上説明した実施形態によれば、バネ力を動力源とする開放補助手段30を採用しつつも、利用者のタッチ操作により開放補助手段30が起動するため、操作性に優れる。利用者が引出し20を開ける際に引出し20に押圧操作を加える必要がない。また、検知部61にタッチセンサを採用することで、押しボタン特有のON/OFFに応じた凹凸状態の変化がなくデザイン性に優れる。
このように実施形態によれば、デザイン性を確保しつつ、操作性に優れた使い勝手の良い開放補助手段付きキャビネットを提供することができる。
検知部61を取っ手に設けた構成では、引出し20を開ける際に、利用者が取っ手を把持した手の位置を変えずに引出し20を開放することが可能になり、使い勝手が良い。
特に、検知部61を取っ手と一体にした構成では、検知部61を取っ手としてデザインできるので、デザイン性に優れる。また、引出し20を開けるときに、取っ手に手をかけた瞬間から引出し20の開放補助が作動するので、自然な動作で引出し開放のアシスト力が得られる。
この際、利用者の意思で開放補助手段30を作動しない選択を可能に設定するために、例えば、ロック手段40を下方向に移動させ開放補助手段30の利用の有無を切り替える電源スイッチを設けてもよい。そうすることにより、検知部61を取っ手とした場合においても、利用者の意図しないタイミングでの引出し20の開放を防止することも考えられる。
また、検知部61を扉21の幅と略同一幅で扉21の幅方向(間口方向)に延在させることで、利用者は検知部61の左右方向におけるどの位置からも操作可能であり、利用者自身が左右に移動する必要がない。すなわち、短い動線で操作可能であり、使い勝手が良い。
制御ユニット74は、所定条件を満たす場合のみロック手段40を作動させ開放補助手段30を起動する電気的制御を行うことができる。これは、引出し20の閉止時に意図せず利用者が検知部61に触れた際に、引出し20が誤って開いてしまうのを防止する。
制御ユニット74は、上記所定時間として、例えば、利用者が検知部61に触れている時間を計測する。利用者が検知部61に触れている時間は、静電容量が変化している時間や、圧電素子に力が加えられて電圧が発生している時間に対応する。例えば、制御ユニット74は、利用者が検知部61に触れている時間が所定時間内であるときに、ロック手段40を作動させ開放補助手段30を起動する。例えば、制御ユニット74は、利用者が検知部61に触れている時間が所定時間以上経過したら、ロック手段40を作動させ開放補助手段30を起動する。
または、制御ユニット74は、利用者が検知部61に触れる回数を計測し、例えば、上記所定時間以内に所定回数タッチ操作があったときに、ロック手段40を作動させ開放補助手段30を起動する。
または、制御ユニット74は、タッチセンサの感度に応じて、利用者の操作の有無を認識する。例えば、静電式センサの場合、制御ユニット74は、利用者の皮膚が検知部61に直接触れると操作を検知し開放補助手段30を起動し、服などを挟んで皮膚が直接触れなかった場合には操作と認識せず開放補助手段30を起動しない。
図6は、他の実施形態に係るキャビネット2の模式断面図である。図6は、固定枠体10の内部に引出し20が収納された引出し閉止状態を表す。
図6に示す例では、引出し20の背板22の背面に第1の電気接点71が設けられている。閉止状態における引出し20の背板22の後方に制御ユニット74が設けられ、その制御ユニット74の近傍に、または制御ユニット74に一体に第2の電気接点72が第1の電気接点71に対向するように設けられている。
始動スイッチ60の検知部61は、引出し20に設けられた電気配線76を通じて、第1の電気接点71と電気的に接続されている。第2の電気接点72は、電気配線を通じて制御ユニット74と電気的に接続されている。または、第2の電気接点72は、制御ユニット74の基板に設けられている。その他の構成は、前述した実施形態と同じである。
図6に示す例においても、第2の電気接点72は固定側の要素である固定枠体10に設けられているのに対し、第1の電気接点71は可動側の要素である引出し20に設けられている。したがって、引出し20の開閉に連動して、第1の電気接点71と第2の電気接点72とは互いに接続または離間する。
すなわち、引出し20の閉止時のみ、第1の電気接点71と第2の電気接点72とが互いに接続し、利用者が検知部61に触れた信号を受けて制御ユニット74はロック手段40を解除して、開放補助手段30を起動する。開放状態では、引出し20に設けられた第1の電気接点71が、固定枠体10に設けられた第2電気接点72から離間し、利用者が検知部61に触れても、開放補助手段30は起動しない。
また、第1の電気接点71、第2の電気接点72、および制御ユニット74が、引出し20の背板22よりも後方の位置(引出し20を開けても見えない位置)に設けられているため、美観を損ねない。
図7(a)~(d)は、始動スイッチ60の検知部61の変形例を表す模式断面図である。
図7(a)に示す例では、検知部61は、引出し20の扉21の前面に重なる部分(取っ手となる部分)を持たない平板形状で扉21の上端に設けられている。引出し20はタッチ操作で開放されるので、取っ手は無くてもよく、取っ手の無い扉21はデザイン性を高くできる。
検知部61は引出し20ではなく、固定枠体10に設けてもよい。図7(b)~(d)には、例えば固定枠体10の天板11に検知部61を設けた例を表す。
図7(b)に示す例では、天板11の前端近傍の下面に検知部61を設けている。検知部61の前端は天板11の前端よりも前方に突出している。または、図7(c)に示すように、検知部61の前端と天板11の前端とを略面一に揃えてもよい。
図7(d)に示す例では、天板11の前端およびその前端から続く下面に検知部61を設けている。
図8は、固定枠体10の天板11に検知部61を設けた実施形態(例えば図7(d)に示す形態)に係るキャビネット3の模式断面図である。図8は、固定枠体10の内部に引出し20が収納された引出し閉止状態を表す。
検知部61は、電気配線77を通じて制御ユニット74と接続されている。図6に示す実施形態と同様、引出し20の背板22の背面に第1の電気接点71が設けられている。閉止状態における引出し20の背板22の後方に制御ユニット74が設けられ、その制御ユニット74の近傍に、または制御ユニット74に一体に第2の電気接点72が第1の電気接点71に対向するように設けられている。
引出し20の閉止状態において、検知部61が利用者に触れられることで発生する電気信号は、電気配線77を通じて制御ユニット74に伝達する。制御ユニット74は、この信号(操作信号)を受けて、ロック手段40を作動させる信号(ロック解除信号)を、第2の電気接点72、第1の電気接点71、および電気配線76を通じて、ロック手段40に送る。
引出し20が固定枠体10から引き出されると、引出し20の背板22に設けられた第1の電気接点71が、固定側に設けられた第2の電気接点72から離間し、制御ユニット74とロック手段40とが電気的に遮断される。この状態では、利用者が検知部61に触れても、制御ユニット74からロック手段40にロック解除信号が伝達せず、ロック手段40は作動しない。
検知部61を固定枠体10に設けた構成では、検知部61およびその検知部61と制御ユニット74とを接続する配線、検知部61を電源ユニット80と接続する配線も固定側の要素である固定枠体10に設けることができ、引出し20の開閉動作に影響されずに配線の取り回しが容易となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1~3…キャビネット、10…固定枠体、20…引出し、30…開放補助手段、31…バネ、33…ピン、34…バネ取付部材、40…ロック手段、60…始動スイッチ、61…検知部、74…制御ユニット、80…電源ユニット

Claims (5)

  1. 固定枠体と、
    前記固定枠体に可動可能に設けられた引出しと、
    前記引出しが閉止した状態で蓄積されているバネ力を動力源として、前記引出しの開放を補助する開放補助手段と、
    前記開放補助手段が前記バネ力を蓄積したロック状態を保持するロック手段と、
    キャビネット外部に露出する部分が触れられる操作により、前記ロック手段による前記ロック状態を解除して、前記開放補助手段を起動する始動スイッチと、
    を備え
    前記始動スイッチは、前記引出しの閉止時のみ、前記ロック手段に前記ロック状態を解除する信号を送信し、
    前記引出しの背面部に設けられ、前記始動スイッチおよび前記ロック手段と電気的に接続された第1の電気接点と、前記第1の電気接点に対向する前記固定枠体の前面部に設けられ、電源と接続された第2の電気接点とが、前記引出しの閉止時には互いに接し、前記引出しの開放時には互いに離間するキャビネット。
  2. 前記始動スイッチは、前記引出しの取っ手に設けられている請求項1記載のキャビネット。
  3. 前記始動スイッチは、前記引出しの前記取っ手と一体に構成されている請求項2記載のキャビネット。
  4. 前記始動スイッチが前記操作された際において、所定条件を満たす場合のみ前記開放補助手段を起動する電気的制御を行う制御ユニットをさらに備えた請求項1~3のいずれか1つに記載のキャビネット。
  5. 前記始動スイッチは、前記引出しの扉に設けられている請求項に記載のキャビネット。
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