JP7173417B1 - 監視装置および起動方法 - Google Patents

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Abstract

電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電源回路から供給される前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて前記プロセッサを起動する起動制御回路と、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備え、前記プロセッサは、前記起動制御回路により起動されることに伴って前記電流センサを起動し、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて前記第1の回路を起動する。

Description

本開示は、監視装置および起動方法に関する。
この出願は、2021年6月15日に出願された日本出願特願2021-99182号を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
特許文献1(特開2020-22217号公報)には、以下のような外付け無線端末が開示されている。すなわち、無線端末は、電池から電源を供給される無線端末であって、プロセッサと、動作時に、前記プロセッサにより前記電池から電源が供給されるセンサモジュールと、複数の定電流源が並列接続された電池電圧測定回路とを有し、前記プロセッサは、親機からの測定要求を受けて、前記電池電圧測定回路の複数の定電流源の導通状態を切り替えることにより、前記電池の負荷電流を変えながら複数回、前記電池の出力する電池電圧を測定し、前記プロセッサは、前記親機からの測定実行要求を受けて、前記センサモジュールに電源を供給して起動し、前記測定実行要求は、前記親機が前記電池の負荷電流を変えて複数回測定した電池電圧から算出される前記電池の内部抵抗に基づき、前記センサモジュールが起動可と判断する場合に、前記親機から発行される。
また、特許文献2(国際公開公報第2019/239783号)には、以下のような外付け電源装置が開示されている。すなわち、電源装置は、電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて、所定の負荷に対して電力を供給する電源部と、を備え、前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される。
特開2020-22217号公報 国際公開公報第2019/239783号
本開示の監視装置は、電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電源回路から供給される前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて前記プロセッサを起動する起動制御回路と、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備え、前記プロセッサは、前記起動制御回路により起動されることに伴って前記電流センサを起動し、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて前記第1の回路を起動する。
本開示の起動方法は、電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備える監視装置における起動方法であって、前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて、前記プロセッサおよび前記電流センサを起動するステップと、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて、前記第1の回路を起動するステップとを含む。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える監視装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、監視装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、監視装置を含む監視システムとして実現され得る。
図1は、本開示の実施の形態に係る監視装置の構成の一例を示す図である。 図2は、本開示の実施の形態に係る監視装置における記憶部に保存されているしきい値テーブルの一例を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る監視装置における各回路の起動タイミングを示すタイムチャートである。 図4は、本開示の実施の形態に係る監視装置における各回路を起動する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図5は、本開示の実施の形態に係る監視装置が起動判定処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図6は、本開示の実施の形態の変形例に係る監視装置の構成の一例を示す図である。
従来、たとえばM2M(Machine-to-Machine)およびIoT(Internet of Things)におけるセンサネットワークを構成する装置として、各種センサを備え、センサの計測値を収集する監視装置が開発されている。
[本開示が解決しようとする課題]
特許文献1および2に記載の技術を超えて、監視装置を安定して動作させることが可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、監視装置を安定して動作させることが可能な監視装置および起動方法を提供することである。
[本開示の効果]
本開示によれば、監視装置を安定して動作させることができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る監視装置は、電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電源回路から供給される前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて前記プロセッサを起動する起動制御回路と、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備え、前記プロセッサは、前記起動制御回路により起動されることに伴って前記電流センサを起動し、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて前記第1の回路を起動する。
このように、電源回路により生成される電力の大きさに応じてプロセッサおよび電流センサを起動し、電流センサによる電流の計測結果に基づいて、第1の回路を起動する構成により、たとえば、電源回路における環境発電によってプロセッサの安定した動作に必要な電力が生成される状態においてのみプロセッサを起動することができるので、環境発電により生成される電力が不十分であることによるプロセッサの再起動を抑制することができる。したがって、監視装置を安定して動作させることができる。
(2)前記電流センサは、前記電線に取り付けられる第1のカレントトランスと、前記第1のカレントトランスにより得られる第2の誘導電流に基づいて、前記電線を流れる電流を算出する算出部とを含む構成であってもよい。
このような構成により、電源回路において生成される電力のエネルギー源の状態をより正確に把握し、当該状態に応じて第1の回路の起動を制御することができる。
(3)前記監視装置は、さらに、前記第1の誘導電流を得るための第2のカレントトランスを備え、前記第2のカレントトランスの巻線と、前記第1のカレントトランスの巻線とは、共通の磁気コアに設けられる構成であってもよい。
このような構成により、1つの磁気コアを用いて、低コストで、電力の生成および電線を流れる電流の計測の両方を行うことができる。
(4)前記監視装置は、前記第1の回路として、通信部と、前記電流センサ以外の第1のセンサとを備え、前記プロセッサは、前記計測結果と第1のしきい値との比較結果に基づいて、前記第1のセンサを起動状態にし、前記計測結果と、前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値との比較結果に基づいて、前記通信部を起動状態にする構成であってもよい。
このような構成により、たとえば、電源回路により生成される電力が比較的小さいときに、通信部および第1のセンサのうちの第1のセンサのみを優先的に起動状態にして当該第1のセンサによる計測結果を蓄積し、電源回路により生成される電力が比較的大きいときに通信部を起動状態にすることにより、蓄積した計測結果をたとえば外部の管理装置に送信することができるので、当該第1のセンサによる欠測を低減することができる。
(5)前記監視装置は、前記第1の回路として、通信部と、前記電流センサ以外の第1のセンサとを備え、前記プロセッサは、前記計測結果と第1のしきい値との比較結果に基づいて、前記第1のセンサを起動状態にし、前記計測結果と、前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値との比較結果に基づいて、前記通信部を起動状態にする構成であってもよい。
このような構成により、たとえば、電源回路により生成される電力が比較的小さいときに、通信部および第1のセンサのうちの通信部のみを優先的に起動状態にすることにより、たとえば電源回路により生成される電力が小さい場合においても電流センサによる計測結果を通信部経由で外部の管理装置に送信することができる。
(6)前記監視装置は、複数の前記第1の回路を備え、前記監視装置は、さらに、前記各第1の回路の消費電流に基づく複数のしきい値を記憶する記憶部を備え、前記プロセッサは、前記計測結果と、前記複数のしきい値との比較結果に基づいて、前記複数のしきい値にそれぞれ対応する1または複数の前記第1の回路を起動状態にする構成であってもよい。
このような構成により、たとえば各回路の起動の優先順位と、各回路の消費電流とに基づいて、各回路の起動を制御することができる。
(7)本開示の実施の形態に係る起動方法は、電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備える監視装置における起動方法であって、前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて、前記プロセッサおよび前記電流センサを起動するステップと、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて、前記第1の回路を起動するステップとを含む。
このように、電源回路により生成される電力の大きさに応じてプロセッサおよび電流センサを起動し、電流センサによる電流の計測結果に基づいて、第1の回路を起動する方法により、たとえば、電源回路における環境発電によってプロセッサの安定した動作に必要な電力が生成される状態においてのみプロセッサを起動することができるので、環境発電により生成される電力が不十分であることによるプロセッサの再起動を抑制することができる。したがって、監視装置を安定して動作させることができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本開示の実施の形態に係る監視装置の構成の一例を示す図である。図1を参照して、監視装置101は、起動制御回路10と、電源回路11と、MCU(Micro Controller Unit)13と、記憶部14と、通信部21と、カメラモジュール22と、外部インタフェース部23と、温度センサ24と、電流センサ25と、供給スイッチ31,32,33,34,35とを備える。起動制御回路10は、電圧監視回路12と、スイッチ41と、負荷回路42とを含む。通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24の各々は、第1の回路の一例である。温度センサ24は、第1のセンサの一例である。
記憶部14は、たとえば不揮発性メモリである。MCU13は、プロセッサの一例である。通信部21は、たとえば通信用IC(Integrated Circuit)により実現される。
スイッチ41および負荷回路42は、電源回路11と供給スイッチ31,32,33,34,35との間のノードN1と、グランドとの間においてこの順に直列に接続される。スイッチ41は、たとえば、バイポーラトランジスタまたはFET(Field Effect Transistor)である。
監視装置101は、電線71に対応して設けられる。電線71は、架空送電線であってもよいし、地中送電線であってもよい。監視装置101は、電池を備えない代わりに、環境発電により得られる電力により動作する。
(電源回路)
電源回路11は、電線71との電磁誘導結合により得られる誘導電流から電力を生成する。当該誘導電流は、第1の誘導電流の一例である。たとえば、電源回路11は、電線71に取り付けられるカレントトランス50を介して得られる誘導電流を、監視装置101における各回路の動作に必要な直流電力に変換する。
より詳細には、カレントトランス50(以下、「CT50」と称する。)は、電線71をクランプする磁気コア51と、磁気コア51に巻かれた巻線52とを含む。当該巻線52の両端は、電源回路11に接続される。CT50は、第2のカレントトランスの一例である。
電源回路11は、電線71を流れる交流電流Iewにより生じる磁界に基づく誘導電流をCT50から受ける。電源回路11は、CT50から受ける誘導電流を直流電力に変換し、得られた直流電力を出力する。
電圧監視回路12、MCU13、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23、温度センサ24および電流センサ25は、電源回路11から供給される電力で動作する。
(カメラモジュール)
カメラモジュール22は、供給スイッチ32を介して電源回路11から電力を受ける。カメラモジュール22は、起動状態において、たとえば定期的に、監視装置101の周囲の領域を撮像し、得られた画像を示すカメラ情報をMCU13へ出力する。なお、カメラモジュール22は、MCU13から受けた撮像要求に応答して撮像を行い、カメラ情報をMCU13へ出力する構成であってもよい。
(温度センサ)
温度センサ24は、供給スイッチ34を介して電源回路11から電力を受ける。温度センサ24は、起動状態において、たとえば定期的に、監視装置101の周囲の温度を計測し、温度計測値を示す温度情報をMCU13へ出力する。たとえば、温度センサ24は、監視装置101の周囲の温度として、電線71の温度を計測する。なお、温度センサ24は、MCU13から計測要求を受けて、受けた計測要求に対する応答として温度情報をMCU13へ出力する構成であってもよい。
(電流センサ)
たとえば、電流センサ25は、電線71に取り付けられるカレントトランス60と、カレントトランス60により得られる誘導電流に基づいて、電線71を流れる電流すなわち交流電流Iewを算出する算出部63とを含む。当該誘導電流は、第2の誘導電流の一例である。算出部63は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサにより実現される。
より詳細には、カレントトランス60(以下、「CT60」と称する。)は、電線71をクランプする磁気コア61と、磁気コア61に巻かれた巻線62とを含む。当該巻線62の両端は、算出部63に接続される。CT60は、第1のカレントトランスの一例である。
算出部63は、電線71を流れる交流電流Iewにより生じる磁界に基づく誘導電流をCT60から受ける。算出部63は、CT60から受ける誘導電流の大きさに基づいて、交流電流Iewの実効値を電流計測値Imとして算出し、当該電流計測値Imを示す電流情報をMCU13へ出力する。
算出部63は、供給スイッチ35を介して電源回路11から電力を受ける。算出部63は、起動状態において、たとえば定期的に交流電流Iewを算出し、電流計測値Imを示す電流情報をMCU13へ出力する。なお、算出部63は、MCU13から計測要求を受けて、受けた計測要求に対する応答として電流情報をMCU13へ出力する構成であってもよい。
(通信部)
通信部21は、供給スイッチ31を介して電源回路11から電力を受ける。通信部21は、起動状態において、監視装置101の外部における図示しない管理装置へ温度情報、カメラ情報および電流情報を送信する。
より詳細には、MCU13は、管理装置から情報送信要求を受信すると、温度センサ24から受けた温度情報、カメラモジュール22から受けたカメラ情報および電流センサ25から受けた電流情報を通信部21へ出力する。なお、MCU13は、温度情報、カメラ情報および電流情報を定期的に通信部21へ出力する構成であってもよい。
通信部21は、MCU13から温度情報、カメラ情報および電流情報を受けて、受けた温度情報、カメラ情報および電流情報を格納したセンサパケットを含む無線信号を管理装置へ無線送信する。通信部21および管理装置は、たとえば、無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、5G、920MHz帯のZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)およびUWB(Ultra Wide Band)等の通信プロトコルを用いた無線による通信を行う。なお、通信部21および管理装置間において、上記以外の通信プロトコルが用いられてもよい。また、通信部21は、イーサネット(登録商標)ケーブルおよびUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の有線伝送路を用いた有線通信により温度情報を管理装置へ送信する構成であってもよいし、電線を用いたPLC(Power Line Communications)通信により温度情報を管理装置へ送信する構成であってもよい。また、通信部21は、温度情報、カメラ情報および電流情報の一部を管理装置へ送信しない構成であってもよい。
(外部インタフェース部)
外部インタフェース部23は、供給スイッチ33を介して電源回路11から電力を受ける。外部インタフェース部23は、図示しない外部装置と接続される。外部インタフェース部23は、起動状態において、外部装置を制御するための制御信号を当該外部装置へ送信する。
より詳細には、外部インタフェース部23は、MCU13からの指示に従い、外部装置の一例である電子錠を開閉するための制御信号を電子錠へ送信したり、外部装置の一例である空調装置を制御するための制御信号を空調装置へ送信したりする。
(起動制御回路)
起動制御回路10は、MCU13の起動状態およびリセット状態を切り替える。より詳細には、電圧監視回路12は、MCU13の状態を切り替えるためのリセット制御信号をMCU13へ出力する。一例として、電圧監視回路12は、MCU13へ出力するリセット制御信号をローレベルからハイレベルに切り替えることによりMCU13を起動状態に切り替え、MCU13へ出力するリセット制御信号をハイレベルからローレベルに切り替えることによりMCU13を起動状態からリセット状態に切り替える。
また、電圧監視回路12は、スイッチ制御信号をスイッチ41へ出力することによりスイッチ41のオン状態およびオフ状態を切り替える。
電圧監視回路12は、スイッチ41がオン状態のときにMCU13がリセット状態となり、かつスイッチ41がオフ状態のときにMCU13が起動状態となるようにリセット信号とスイッチ制御信号とを同期させる。
(MCU)
MCU13は、起動状態において、電源回路11から通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23、温度センサ24および電流センサ25への電力の供給を制御する。より詳細には、MCU13は、供給制御信号を供給スイッチ31,32,33,34,35へ出力することにより、それぞれ供給スイッチ31,32,33,34,35の供給オン状態および供給オフ状態を切り替える。
(MCUおよび電流センサの起動)
起動制御回路10は、電源回路11により生成される電力の大きさに応じてMCU13を起動する。一例として、電圧監視回路12は、電源回路11の出力電圧を監視し、監視結果に基づいてMCU13を起動する。
より詳細には、電圧監視回路12は、スイッチ41がオン状態であってMCU13がリセット状態のときに、ノードN2の電圧Voutを監視し、電圧Voutが所定のしきい値Th1以上である状態が所定時間T1継続した場合、スイッチ41をオフ状態に切り替えるとともに、リセット制御信号をローレベルからハイレベルに切り替えることによりMCU13をリセット状態から起動状態に切り替える。所定時間T1は、たとえば電線71を流れる交流電流Iewの周期に基づいて設定される。
MCU13は、起動制御回路10により起動されることに伴って電流センサ25を起動する。より詳細には、MCU13は、電圧監視回路12により起動されると、供給制御信号を供給スイッチ35へ出力することにより、供給スイッチ35を供給オフ状態から供給オン状態に切り替える。
電流センサ25は、供給スイッチ35が供給オフ状態から供給オン状態へ遷移することにより、供給スイッチ35経由で電源回路11から電力を受けて起動する。電流センサ25は、起動後、交流電流Iewの計測を開始し、定期的に電流情報をMCU13へ出力する。
ここで、しきい値Th1は、MCU13および電流センサ25の消費電流の合計と、負荷回路42の抵抗値とに基づいて設定される。より詳細には、電源回路11により生成される電力量は、電線71を流れる交流電流Iewの実効値に依存する。しきい値Th1は、たとえば電線71を流れる交流電流Iewの実効値がX1アンペアとなることにより、MCU13および電流センサ25の動作に必要な電力に電力Eを加えた電力が電源回路11から出力され、かつスイッチ41がオン状態であるときの、ノードN2の電圧に設定される。電力Eは、MCU13および電流センサ25を安定して動作させるためのマージンであり、交流電流Iewの実効値の時間変動の大きさに応じて予め設定される。具体的には、交流電流Iewの実効値の時間変動の大きさは、CT50の設置場所の環境に依存する。電力Eは、CT50の設置場所の環境に応じて適切に設定され、たとえば、交流電流Iewの実効値の時間変動が大きくなるような場所にCT50が設置される場合、大きな値に設定され、交流電流Iewの実効値の時間変動が小さくなるような場所にCT50が設置される場合、小さな値に設定される。電力Eは、ゼロであってもよい。
(他の回路の起動)
MCU13は、電流センサ25による交流電流Iewの計測結果に基づいて、監視装置101における他の回路、すなわち通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24を起動する。
より詳細には、MCU13は、電流センサ25から電流情報を受けて、受けた電流情報が示す電流計測値Imに基づいて、通信部21の起動の可否、カメラモジュール22の起動の可否、外部インタフェース部23の起動の可否、および温度センサ24の起動の可否を判定する起動判定処理を行う。すなわち、MCU13は、電流計測値Imから推定される電源回路11における環境発電能力に基づいて、起動判定処理を行う。
図2は、本開示の実施の形態に係る監視装置における記憶部に保存されているしきい値テーブルの一例を示す図である。図2を参照して、記憶部14は、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24の消費電流に基づく複数のしきい値を示すしきい値テーブルTBLを記憶している。
しきい値テーブルTBLは、起動すべき1または複数の回路と、電流計測値Imに対して設定されるしきい値との対応関係を示している。具体的には、しきい値テーブルTBLは、電流計測値Imがしきい値Tha以上である場合に温度センサ24を起動すべきであり、電流計測値Imがしきい値Thb以上である場合に温度センサ24および通信部21を起動すべきであり、電流計測値Imがしきい値Thc以上である場合に温度センサ24、通信部21およびカメラモジュール22を起動すべきであり、電流計測値Imがしきい値Thd以上である場合に温度センサ24、通信部21、およびカメラモジュール22および外部インタフェース部23を起動すべきであることを示している。
しきい値テーブルTBLにおけるしきい値Tha,Thb,Thc,Thdは、対応の1または複数の回路が安定して動作するために必要な電力が電源回路11により生成されるときの交流電流Iewの実効値に基づいて設定される。
より詳細には、たとえば、温度センサ24の消費電流は100ミリアンペアであり、温度センサ24および通信部21の消費電流の合計は125ミリアンペアであり、温度センサ24、通信部21およびカメラモジュール22の消費電流の合計は200ミリアンペアであり、温度センサ24、通信部21、カメラモジュール22および外部インタフェース部23の消費電流の合計は250ミリアンペアである。
電源回路11は、交流電流Iewの実効値が80アンペア以上であるときに温度センサ24の動作に必要な電力を生成することができるとする。この場合、しきい値Thaは、たとえば90アンペアに設定される。すなわち、しきい値Thaは、温度センサ24の動作に必要な電力が電源回路11により生成されるときの交流電流Iewの実効値である80アンペアに、マージンMaとして10アンペアを加えた値に設定される。
また、電源回路11は、交流電流Iewの実効値が100アンペア以上であるときに温度センサ24および通信部21の動作に必要な電力を生成することができるとする。この場合、しきい値Thbは、たとえば110アンペアに設定される。すなわち、しきい値Thbは、温度センサ24および通信部21の動作に必要な電力が電源回路11により生成されるときの交流電流Iewの実効値である100アンペアに、マージンMbとして10アンペアを加えた値に設定される。
また、電源回路11は、交流電流Iewの実効値が160アンペア以上であるときに温度センサ24、通信部21およびカメラモジュール22の動作に必要な電力を生成することができるとする。この場合、しきい値Thcは、たとえば170アンペアに設定される。すなわち、しきい値Thcは、温度センサ24、通信部21およびカメラモジュール22の動作に必要な電力が電源回路11により生成されるときの交流電流Iewの実効値である160アンペアに、マージンMcとして10アンペアを加えた値に設定される。
また、電源回路11は、交流電流Iewの実効値が200アンペア以上であるときに温度センサ24、通信部21、カメラモジュール22および外部インタフェース部23の動作に必要な電力を生成することができるとする。この場合、しきい値Thdは、たとえば210アンペアに設定される。すなわち、しきい値Thdは、温度センサ24、通信部21、カメラモジュール22および外部インタフェース部23の動作に必要な電力が電源回路11により生成されるときの交流電流Iewの実効値である200アンペアに、マージンMdとして10アンペアを加えた値に設定される。
なお、マージンMa,Mb,Mc,Mdは、10アンペアに限定されない。また、マージンMa,Mb,Mc,Mdの一部または全部は、互いに異なる値であってもよい。
たとえば、MCU13は、監視装置101の外部における図示しない管理装置から更新要求を受信すると、受信した更新要求に従って、しきい値テーブルTBLにおけるしきい値Tha,Thb,Thc,Thdを更新する。
MCU13は、電流センサ25による計測結果と、しきい値テーブルTBLおける複数のしきい値との比較結果に基づいて、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24のうちの、しきい値Tha,Thb,Thc,Thdにそれぞれ対応する1または複数の回路を起動状態にする。
たとえば、MCU13は、電流センサ25による計測結果としきい値Thaとの比較結果に基づいて温度センサ24を起動状態にし、電流センサ25による計測結果と、しきい値Thaよりも大きいしきい値Thbとの比較結果に基づいて通信部21を起動状態にする。しきい値Thaは、第1のしきい値の一例である。しきい値Thbは、第2のしきい値の一例である。
より詳細には、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Tha以上である場合、温度センサ24を起動する。また、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thb以上である場合、温度センサ24および通信部21を起動する。
図3は、本開示の実施の形態に係る監視装置における各回路の起動タイミングを示すタイムチャートである。図3において、横軸は時間であり、縦軸は交流電流Iewの実効値[A]である。たとえば、時刻t0において、スイッチ41はオン状態であり、かつMCU13はリセット状態であるものとする。
図3を参照して、電圧監視回路12は、時刻t1において、電線71を流れる交流電流Iewの実効値がX1アンペア以上となると、ノードN2の電圧Voutがしきい値Th1以上となったことを検知し、MCU13をリセット状態から起動状態に切り替える。MCU13は、電圧監視回路12により起動されると、供給スイッチ35を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることにより電流センサ25を起動する。
次に、MCU13は、時刻t2において、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Tha以上となると、供給スイッチ34を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることにより温度センサ24をさらに起動する。
次に、MCU13は、時刻t3において、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thb以上となると、供給スイッチ31を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることにより通信部21をさらに起動する。
次に、MCU13は、時刻t4において、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thc以上となると、供給スイッチ32を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることによりカメラモジュール22をさらに起動する。
次に、MCU13は、時刻t5において、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thd以上となると、供給スイッチ33を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることにより外部インタフェース部23をさらに起動する。
次に、たとえば、MCU13は、電源回路11から供給される電力が低下した場合、電源回路11から供給される電力の低下に伴って、供給スイッチ31,32,33,34,35を段階的に供給オフ状態に切り替えることにより起動中の回路を停止状態にする。
より詳細には、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thdx以下となると、供給スイッチ33を供給オン状態から供給オフ状態に切り替えることにより外部インタフェース部23を停止状態にする。また、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thcx以下となると、供給スイッチ32を供給オン状態から供給オフ状態に切り替えることによりカメラモジュール22をさらに停止状態にする。また、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thbx以下となると、供給スイッチ31を供給オン状態から供給オフ状態に切り替えることにより通信部21をさらに停止状態にする。また、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Thax以下となると、供給スイッチ34を供給オン状態から供給オフ状態に切り替えることにより温度センサ24をさらに停止状態にする。
たとえば、しきい値Thdxは、しきい値Thc以上であり、かつしきい値Thd未満である。また、たとえば、しきい値Thcxは、しきい値Thb以上であり、かつしきい値Thc未満である。また、たとえば、しきい値Thbxは、しきい値Tha以上であり、かつしきい値Thb未満である。また、たとえば、しきい値Thaxは、X1以上であり、かつしきい値Tha未満である。
電圧監視回路12は、電源回路11からMCU13へ供給される電力を監視し、電源回路11からMCU13へ供給される電力が所定値未満となると、スイッチ41をオン状態に切り替えるとともに、リセット制御信号をハイレベルからローレベルに切り替えることによりMCU13を起動状態からリセット状態に切り替える。
なお、しきい値Tha,Thb,Thc,Thdの少なくともいずれか1つは、X1の値よりも小さくてもよい。より詳細には、X1の値は、上述した電力E1の設定値に応じて、しきい値Tha,Thb,Thc,Thdの少なくともいずれか1つよりも大きな値となる場合がある。
たとえば、X1の値は、しきい値Thaよりも大きく、かつしきい値Thb未満である。この場合、MCU13は、時刻t1において、電圧監視回路12によりリセット状態から起動状態に切り替えられ、電流センサ25を起動する。そして、MCU13は、たとえば電流センサ25の起動後に電流センサ25から最初に受けた電流情報が示す電流計測値Imがしきい値Tha以上であることから、温度センサ24をさらに起動する。
[動作の流れ]
本開示の実施の形態に係る監視装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるMCU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態でまたは通信回線を介して流通する。
図4は、本開示の実施の形態に係る監視装置における各回路を起動する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図4を参照して、まず、監視装置101における電圧監視回路12は、スイッチ41がオン状態であってMCU13がリセット状態のときに、ノードN2の電圧Voutの監視を開始する(ステップS102)。
次に、電圧監視回路12は、ノードN2の電圧Voutがしきい値Th1以上である状態が所定時間T1継続するのを待ち受け(ステップS104でNO)、ノードN2の電圧Voutがしきい値Th1以上である状態が所定時間T1継続した場合(ステップS104でYES)、MCU13をリセット状態から起動状態に切り替える(ステップS106)。
次に、MCU13は、電圧監視回路12により起動されると、供給スイッチ35を供給オフ状態から供給オン状態に切り替えることにより電流センサ25を起動する(ステップS108)。
次に、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imに基づく起動判定処理を行う。
次に、電圧監視回路12は、電源回路11からMCU13へ供給される電力が所定値未満となると(ステップS112でYES)、スイッチ41をオン状態に切り替えるとともに、リセット制御信号をハイレベルからローレベルに切り替えることによりMCU13を起動状態からリセット状態に切り替える(ステップS114)。
次に、電圧監視回路12は、再びノードN2の電圧Voutの監視を開始する(ステップS102)。
図5は、本開示の実施の形態に係る監視装置が起動判定処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。図5は、図4におけるステップS110の詳細を示している。
図5を参照して、まず、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Tha以上となるのを待ち受け(ステップS202でNO)、電流計測値Imがしきい値Tha以上となった場合(ステップS202でYES)、温度センサ24を起動する(ステップS204)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thb以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thax以下となるのを待ち受ける(ステップS206でNOかつステップS208でNO)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thax以下となった場合(ステップS208でYES)、温度センサ24を停止状態にする(ステップS210)。そして、MCU13は、電流計測値Imが再びしきい値Tha以上となるのを待ち受ける(ステップS202でNO)。
一方、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thb以上となった場合(ステップS206でYES)、通信部21を起動する(ステップS212)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thc以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thbx以下となるのを待ち受ける(ステップS214でNOかつステップS216でNO)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thbx以下となった場合(ステップS216でYES)、通信部21を停止状態にする(ステップS218)。そして、MCU13は、電流計測値Imが再びしきい値Thb以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thax以下となるのを待ち受ける(ステップS206でNOかつステップS208でNO)。
一方、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thc以上となった場合(ステップS214でYES)、カメラモジュール22を起動する(ステップS220)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thd以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thcx以下となるのを待ち受ける(ステップS222でNOかつステップS224でNO)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thcx以下となった場合(ステップS224でYES)、カメラモジュール22を停止状態にする(ステップS226)。そして、MCU13は、電流計測値Imが再びしきい値Thc以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thbx以下となるのを待ち受ける(ステップS214でNOかつステップS216でNO)。
一方、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thd以上となった場合(ステップS222でYES)、外部インタフェース部23を起動する(ステップS228)。
次に、MCU13は、電流計測値Imがしきい値Thdx以下となるのを待ち受け(ステップS230でNO)、電流計測値Imがしきい値Thdx以下となった場合(ステップS230でYES)、外部インタフェース部23を停止状態にする(ステップS232)。そして、MCU13は、電流計測値Imが再びしきい値Thd以上となるか、または、電流計測値Imがしきい値Thcx以下となるのを待ち受ける(ステップS222でNOかつステップS224でNO)。
なお、本開示の実施の形態に係る監視装置101は、温度センサ24を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置101は、温度センサ24の代わりに、または温度センサ24に加えて、他のセンサを備える構成であってもよい。この場合、MCU13は、電流センサ25による交流電流Iewの計測結果に基づいて、当該他のセンサを起動する。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101は、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置101は、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24の一部または全部を備えない構成であってもよい。また、MCU13は、電流センサ25による交流電流Iewの計測結果と、1つのしきい値との比較結果に基づいて、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24を起動する構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101では、記憶部14におけるしきい値テーブルTBLにおいて、しきい値Thd、しきい値Thc、しきい値Thbおよびしきい値Thaは、この順に大きい値であるとしたが、これに限定するものではない。しきい値Tha,Thb,Thc,Thdの大小関係は、対応する回路の起動の優先度に応じて入れ替えてもよい。たとえば、監視装置101の外部における図示しない管理装置へ、温度情報、カメラ情報および電流情報のうちの電流情報を優先して送信すべき場合、温度センサ24よりも通信部21を優先して起動するために、しきい値Thbはしきい値Thaよりも小さい値に設定される。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101では、電流センサ25は、CT60を介して交流電流Iewを計測する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電流センサ25は、電源回路11の出力電圧に基づいて、電線71を流れる交流電流Iewを計測する構成であってもよい。また、電流センサ25は、電線71に取り付けられた磁気センサを介して交流電流Iewを計測する構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101では、MCU13は、電流センサ25から受けた電流情報が示す電流計測値Imに基づいて、起動判定処理を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。MCU13は、電流計測値Imに基づいて、起動判定処理に加えて、起動中の回路の動作モードをたとえば低消費電力の動作モードに切り替える処理を行う構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101は、電圧監視回路12を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置101は、電圧監視回路12の代わりに、電流監視回路を備える構成であってもよい。当該電流監視回路は、電源回路11から出力されて負荷回路42を流れる電流を監視し、監視結果に基づいてMCU13を起動する。
<変形例>
図6は、本開示の実施の形態の変形例に係る監視装置の構成の一例を示す図である。図6を参照して、監視装置102は、監視装置101と比べて、電源回路11の代わりに電源回路11Aを備え、電流センサ25の代わりに電流センサ25Aを備える。電流センサ25Aは、電線71に取り付けられるカレントトランス80と、カレントトランス80により得られる誘導電流に基づいて、交流電流Iewを算出する算出部63Aとを含む。
カレントトランス80(以下、「CT80」と称する。)は、電線71をクランプする磁気コア81と、磁気コア81に巻かれた巻線82,83とを含む。CT80の巻線82と、CT80の巻線83とは、共通の磁気コア81に設けられる。CT80は、第1のカレントトランスの一例であり、かつ第2のカレントトランスの一例である。
巻線82の両端は、電源回路11Aに接続される。巻線83の両端は、算出部63Aに接続される。
電源回路11Aは、電線71に取り付けられるCT80を介して得られる誘導電流を、監視装置101における各回路の動作に必要な直流電力に変換する。
ところで、監視装置を安定して動作させることが可能な技術が望まれる。より詳細には、電池を備える監視装置は、電池から供給される電力により一定期間安定して動作することが可能である一方で、時間の経過に伴って電池電圧が低下するのでたとえば定期的に電池を交換する必要がある。また、充電可能な二次電池は、繰り返し充電することにより劣化するという問題がある。
電源として電池を用いることにより生じるこれらの課題を解決するために、環境発電により得られる電力により監視装置を動作する技術が開発されている。
しかしながら、環境発電により得られる電力量はエネルギー源の状態に応じて変動するので、監視装置の再起動が繰り返し発生し、監視装置を安定して動作させることができない場合がある。
これに対して、本開示の実施の形態に係る監視装置101,102では、電源回路11は、電線71との電磁誘導結合により得られる誘導電流から電力を生成する。MCU13は、電源回路11から供給される電力で動作する。電流センサ25は、電源回路11から供給される電力で動作し、電線71を流れる電流を計測する。起動制御回路10は、電源回路11により生成される電力の大きさに応じてMCU13を起動する。MCU13は、起動制御回路10により起動されることに伴って電流センサ25を起動し、電流センサ25による電流の計測結果に基づいて、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24を起動する。
このように、電源回路により生成される電力の大きさに応じてプロセッサおよび電流センサを起動し、電流センサによる電流の計測結果に基づいて、通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24を起動する構成により、たとえば、電源回路における環境発電によってプロセッサの安定した動作に必要な電力が生成される状態においてのみプロセッサを起動することができるので、環境発電により生成される電力が不十分であることによるプロセッサの再起動を抑制することができる。したがって、本開示の実施の形態では、監視装置101,102を安定して動作させることができる。
また、本開示の実施の形態に係る監視装置101,102では、MCU13および電流センサ25の起動処理、ならびに通信部21、カメラモジュール22、外部インタフェース部23および温度センサ24の起動処理を、外部の装置に依らず監視装置101,102において行うことができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
監視装置であって、
電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、
前記電源回路から供給される前記電力で動作するプロセッサと、
前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、
前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて前記プロセッサを起動する起動制御回路と、
前記プロセッサが起動する第1の回路とを備え、
前記プロセッサは、前記起動制御回路により起動されることに伴って前記電流センサを起動し、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて前記第1の回路を起動し、
前記監視装置は、前記第1の回路として、通信部と、前記電流センサ以外の第1のセンサとを備え、
前記通信部は、通信用ICにより実現され、前記第1のセンサによる計測結果を前記監視装置の外部における管理装置へ送信する、監視装置。
10 起動制御回路
11,11A 電源回路
12 電圧監視回路
13 MCU
14 記憶部
21 通信部
22 カメラモジュール
23 外部インタフェース部
24 温度センサ
25,25A 電流センサ
31,32,33,34,35 供給スイッチ
41 スイッチ
42 負荷回路
51,61,81 磁気コア
52,62,82,83 巻線
50,60,80 CT
63,63A 算出部
71 電線
101,102 監視装置
N1,N2 ノード
TBL しきい値テーブル

Claims (7)

  1. 監視装置であって、
    電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、
    前記電源回路から供給される前記電力で動作するプロセッサと、
    前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、
    前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて前記プロセッサを起動する起動制御回路と、
    前記プロセッサが起動する第1の回路とを備え、
    前記プロセッサは、前記起動制御回路により起動されることに伴って前記電流センサを起動し、前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて前記第1の回路を起動する、監視装置。
  2. 前記電流センサは、
    前記電線に取り付けられる第1のカレントトランスと、
    前記第1のカレントトランスにより得られる第2の誘導電流に基づいて、前記電線を流れる電流を算出する算出部とを含む、請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記監視装置は、さらに、
    前記第1の誘導電流を得るための第2のカレントトランスを備え、
    前記第2のカレントトランスの巻線と、前記第1のカレントトランスの巻線とは、共通の磁気コアに設けられる、請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記監視装置は、前記第1の回路として、通信部と、前記電流センサ以外の第1のセンサとを備え、
    前記プロセッサは、前記計測結果と第1のしきい値との比較結果に基づいて、前記第1のセンサを起動状態にし、前記計測結果と、前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値との比較結果に基づいて、前記通信部を起動状態にする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置。
  5. 前記監視装置は、前記第1の回路として、通信部と、前記電流センサ以外の第1のセンサとを備え、
    前記プロセッサは、前記計測結果と第1のしきい値との比較結果に基づいて、前記第1のセンサを起動状態にし、前記計測結果と、前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値との比較結果に基づいて、前記通信部を起動状態にする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. 前記監視装置は、複数の前記第1の回路を備え、
    前記監視装置は、さらに、
    前記各第1の回路の消費電流に基づく複数のしきい値を記憶する記憶部を備え、
    前記プロセッサは、前記計測結果と、前記複数のしきい値との比較結果に基づいて、前記複数のしきい値にそれぞれ対応する1または複数の前記第1の回路を起動状態にする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置。
  7. 電線との電磁誘導結合により得られる第1の誘導電流から電力を生成する電源回路と、前記電力で動作するプロセッサと、前記電力で動作し、前記電線を流れる電流を計測する電流センサと、前記プロセッサが起動する第1の回路とを備える監視装置における起動方法であって、
    前記電源回路により生成される電力の大きさに応じて、前記プロセッサおよび前記電流センサを起動するステップと、
    前記電流センサによる前記電流の計測結果に基づいて、前記第1の回路を起動するステップとを含む、起動方法。
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