JP7102104B2 - 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7102104B2
JP7102104B2 JP2017091816A JP2017091816A JP7102104B2 JP 7102104 B2 JP7102104 B2 JP 7102104B2 JP 2017091816 A JP2017091816 A JP 2017091816A JP 2017091816 A JP2017091816 A JP 2017091816A JP 7102104 B2 JP7102104 B2 JP 7102104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
power
abnormality
voltage
occurred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017091816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018191430A (ja
Inventor
直人 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017091816A priority Critical patent/JP7102104B2/ja
Publication of JP2018191430A publication Critical patent/JP2018191430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7102104B2 publication Critical patent/JP7102104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、無線電力伝送に関する。
従来、無線で電力を送信する送電装置と、送電装置から供給された電力を受ける受電装置とを含む無線電力伝送システムが知られている。無線電力伝送システムでは、電力の供給のために送電装置により出力される電磁波により送電範囲に存在する物体は影響を受けるため、異常を検出した場合は送電を制限することが望まれる。
特許文献1では、受電機能を有さない物体(以降、異物と称する)を検出した場合、送電を制限する技術を記載している。特許文献1の受電装置は、送電装置から受信した送電アンテナに流れる電流値と、受電した電力を用いて充電するバッテリに流れる電流値とを比較する。そして、受電装置は、送電アンテナに流れる電流値に対するバッテリに流れる電流値の比率が、所定のエネルギー変換効率に基づいて定められる所定値より小さい場合、異物が存在すると判定する。
特開2010-220418号公報
特許文献1に記載される無線電力伝送システムでは、異常を検出するためには、送電装置と受電装置との間で情報をやり取りする必要がある。しかしながら、仮に異常検知のための通信機能を有さない無線電力伝送システムであっても送電に不適切な異常が発生した場合はそれを検出する必要があり、装置間での情報のやり取りを伴わなくとも無線電力伝送システムの異常を検出する技術が望まれる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る送電装置は、送電装置と、当該送電装置から無線により供給される電力を受ける受電装置とを含む無線電力伝送システムにおける前記送電装置であって、FET(Field effect transistor)を有し、入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する出力手段と、前記出力手段から出力される交流電圧を用いて前記受電装置に無線により送電する送電手段と、前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力を検出する検出手段と、前記受電装置に前記送電手段による送電が行われている際の前記出力手段の出力として前記FETのドレインソース間電圧を測定する測定手段と、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じている際の、前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力と前記FETのドレインソース間電圧との関係を保持する保持手段と、前記保持手段により保持される関係と、前記検出手段により検出される電力と前記測定手段により測定される前記FETのドレインソース間電圧との関係とに基づいて、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じているか否かを判定し、当該異常の種別を判定する判定手段と、前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、当該異常の種別に応じて前記送電手段による送電を制限する制限手段と、を有し、前記制限手段は、前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要があるものである場合、前記送電手段による送電を停止し、前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要がないものである場合、前記送電手段による送電の電力を低下して送電を継続する。
本発明によれば、送電装置において取得可能な情報に基づいて無線電力伝送システムの異常を判定する。したがって、本発明によれば、装置間での情報のやり取りを伴わなくとも無線電力伝送システムの異常を判定することができる。
無線電力伝送システムの構成を示す図である。 送電装置の動作を示すフローチャートである。 無線電力伝送システムにおいて異常が生じていない場合のスイッチング部の出力の一例を示す図である。 無線電力伝送システムにおいて異常が生じている場合のスイッチング部の出力の一例を示す図である。 無線電力伝送システムの状態と、送電電力と、スイッチング部の出力との関係を示す図である。
本実施形態に係る無線電力伝送システムを図1に示す。図1において、無線電力伝送システムは、送電装置101、受電装置151を有する。送電装置101は、無線で電力を送電する送電装置である。受電装置151は、送電装置101から無線で供給される電力を受電し、当該受電した電力を処理する受電機能を有する受電装置である。本実施形態に係る無線電力伝送システムは、送電装置101から受電装置151に無線で電力を伝送中にシステム内でショート状態、オープン状態や異物(金属片など)混入などの異常が発生した場合を検出する。なお、本実施形態に係る無線電力伝送システムは、磁界共鳴方式を用いて無線電力伝送を行うものとする。磁界共鳴方式は送電装置の共振器(共鳴素子)と、受電装置の共振器(共鳴素子)との間の磁場の共鳴(共振)による結合によって電力を伝送する方式である。しかしながら、無線電力伝送方式(非接触電力伝送方式)は磁界共鳴方式に限るものではなく、電磁誘導方式、電界共鳴方式、マイクロ波方式、レーザー等を利用した電力伝送方式を用いてもよい。
送電装置101の構成について説明する。送電装置101は、送電アンテナ102、制御部103、第1検出部104、電力制御部105、レベルモニタ106を有する。送電装置101は、第2検出部107、第1インダクタ108、第2インダクタ109、スイッチング部110、電圧レベルシフト部111、フィルタ112、変換部113、ドライバ114及び発振器115を有する。
送電アンテナ102は、後述するスイッチング部110からの出力を用いて、送電を行うための電磁波を出力する。制御部103は、送電装置101を制御する。制御部103の一例は、ROM及びRAMなどのメモリを備えるCPU(Central Processing Unit)である。制御部103は、メモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。制御部103は、送電装置101から出力される送電電力値を検出する第1検出部104を備える。また、制御部103は、送電電力の出力をON/OFFする電力制御部105を備える。また、制御部103は、後述するスイッチング部110のスイッチング素子の波形をモニタするレベルモニタ106を備える。レベルモニタ106は、スイッチグ素子であるFET(Field effect transistor)のドレインソース間電圧を測定する。なお、レベルモニタ106は、スイッチング素子であるFETのドレインソース間の電圧値をモニタするとしたが、送電アンテナ102の端子電圧をモニタしてもよい。また、電力制御部105、第1検出部104及びレベルモニタ106は制御部103が備える構成としたが、これに限らず、別途その機能を備えたハードウェアによって実現されてもよい。
第2検出部107は、スイッチング部110に供給する電力量を測定する。インダクタ108及び109は、スイッチング部110で直流から交流に変換する際に内部インピーダンスを上げるために具備されるインダクタである。スイッチング部110は、入力される直流電圧を交流電圧に変換する。スイッチング部110は、スイッチング素子であるFETを2個使用したプッシュプル方式によりスイッチングを行うものとする。なお、スイッチング部110は、ハーフブリッジ方式またはフルブリッジ方式などプッシュプル方式と異なる方式でスイッチングを行ってもよい。
電圧レベルシフト部111は、スイッチング部110のスイッチング素子であるFETのドレインソース間の電圧を測定する際に制御部103が許容する定格電圧にレベルシフトする。フィルタ112は、スイッチング素子であるFETのドレインソース間の電圧波形を平均化するフィルタである。なお、レベルモニタ106は、フィルタ112からの出力を取得するため、スイッチング部110の電圧波形の平均値を取得する。しかしながら、フィルタ112を設けずにレベルモニタ106がスイッチング部110の出力電圧波形を測定する構成としてもよい。
変換部113は、フィルタ112で平均化されたアナログ波形をデジタルデータに変換する。制御部103は、変換部113からのデジタルデータを取得し、取得した信号により示される電圧値に基づいて、無線電力伝送システムの異常を検出する。制御部103は、例えば、スイッチング素子の電圧波形に基づいて、機器内の配線の異常を検出する。また、制御部103は、例えば、スイッチング素子の電圧波形に基づいて、送電範囲に存在する異物の存在を検出する。制御部103は、スイッチング部110のスイッチング素子のドレインソース間の電圧波形に基づいて、システム内のショート等の異常を検出する。発振器115は、電力の伝送を行う周波数(例えば100KHzなど)で発振する。なお、本実施形態では、発振周波数を100KHzとしたが、MHz台など他の周波数帯で発振してもよい。ドライバ114は、発振器115により生成された発振周波数の波形をスイッチング部110に対して出力する。
続いて、受電装置151の構成を説明する。受電装置151は、受電アンテナ152、受電部153及び負荷191を有する。受電アンテナ152は、送電装置101からの無線により供給される電力を受けるためのアンテナである。受電部153は、受電アンテナ152が受けた電磁波に基づいて起電する。受電部153は、起電した交流電力を直流電力に変換する整流回路であるダイオードを有する。負荷191は、受電装置151が受電した電力を消費する負荷である。負荷191は、例えば、モータやディスプレイである。負荷191は受電部153から出力される電力で動作する。
なお、受電装置151の一例は、デジタルカメラ、携帯電話等の装置であってよい。また、本実施形態における無線電力伝送システムを、一つの機器内で無線電力伝送を行うシステムに適用してもよい。例えば、ロボットのアームの可動部へ電力を供給するための機器内送電、ネットワークカメラの可動部への電力を供給するための機器内送電またはインクジェットプリンタのヘッド部への機器内送電に本実施形態の無線電力伝送システムを適用してもよい。また、ここでは送電装置を1台、受電装置を1台示しているが、それぞれが複数台あってもよい。
以上の構成を有する無線電力伝送システムの動作について説明する。以下では、送電装置101が、送電を行っている際のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形に基づいてシステムに発生した異常を検出する処理について説明を行う。
図3は、本実施形態の無線電力伝送システムにおいて異常が発生していない状態のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の一例を示す図である。図3(a)は、送電装置101から出力される電力が0W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示す図である。図3(b)は、送電装置101から出力される電力が22W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示すである。図3(c)は、送電装置101から出力される電力が33W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示すである。図3において、グラフ中の点線がスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値である。図3(a)に示す通り、送電電力0W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.5Vである。また、図3(b)に示す通り、送電電力22W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.55Vである。また、図3(b)に示す通り、送電電力35W時のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.6Vである。
図4は、本実施形態の無線電力伝送システムにおいて異常が発生している状態のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の一例を示す図である。図4(a)は、送電装置101の送電アンテナ102の端子がショートした状態のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示す図である。図4(b)は、受電装置151の受電アンテナ152の端子がショートした状態のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示す図である。図4(c)は、受電装置151の受電部153の整流ダイオードがショートした状態のスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形と電圧波形の平均値を示す図である。グラフ中の点線は図3と同様に、スイッチング部110のスイッチング素子のドレインソース間の電圧波形の平均値を示す。図4(a)に示す通り、送電アンテナ102がショート状態となっている際には、送電電力に関わらず、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.0Vとなる。また、図4(b)に示す通り、受電アンテナ152の端子がショート状態となっている際には、送電電力に関わらず、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.63Vとなる。また、図4(c)に示す通り、受電部153が有する整流回路であるダイオードがショート状態となっている際には、送電電力に関わらず、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の平均値は0.72Vとなる。
このように、スイッチング部110の電圧波形は、異常が生じていない正常状態と異常が生じている異常状態とでは異なる。これを利用し、送電装置101は、異常が生じたことを検出する。具体的には、送電装置101は、検出したスイッチング部110の電圧波形の状態と、正常状態の際のスイッチング部110の電圧波形の状態とを比較する。そして、送電装置101は、検出したスイッチング部110の電圧波形の状態と、正常状態の際のスイッチング部110の電圧波形の状態とが異なることを検出した場合、異常が生じたと判定する。送電装置101は、異常が生じたと判定した場合、送電を停止したり、異常が生じたことを通知したりする。送電装置101は、異常を検出するために、正常状態の際のスイッチング部110の電圧波形の状態と、異常が生じた際のスイッチング部110の電圧波形の状態とを予め送電装置101が有するメモリに記憶しておく。
図5は、送電装置101が記憶し、異常を検出する際に用いる、送電電力とレベルモニタ106への入力値との対応を示すテーブルの一例である。図5に示すテーブルの行1では、送電電力に関わらず、レベルモニタ106の入力値が0.0Vである場合、送電アンテナ102がショート状態である異常が生じていることを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図4(a)に示される。図5に示すテーブルの行2では、送電電力が0Wである際にレベルモニタ106の入力値が0.50Vである場合、異常状態ではないことを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図3(a)に示される。図5に示すテーブルの行3では、送電電力が22Wである際にレベルモニタ106の入力値が0.55Vである場合、異常状態ではないことを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図3(b)に示される。図5に示すテーブルの行4では、送電電力が35Wである際にレベルモニタ106の入力値が0.60Vである場合、異常状態ではないことを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図3(c)に示される。
図5に示すテーブルの行5では、送電電力に関わらず、レベルモニタ106の入力値が0.63Vである場合、受電アンテナ152がショート状態である異常が生じていることを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図4(b)に示される。図5に示すテーブルの行6では、送電電力に関わらず、レベルモニタ106の入力値が0.72Vである場合、受電部153が有する整流回路であるダイオードがショート状態である異常が生じていることを示している。なお、この場合の、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形の状態は、図4(c)に示される。
送電装置101は、図5に示すテーブルにおいて、レベルモニタ106に入力される電圧値および/または送電電力をキーとして状態を検索し、異常が生じているか否かを判断することが可能となる。なお、図5において、3種類の正常状態と3種類の異常状態のみを表したが、さらに多くの、送電電力、レベルモニタ106に入力される電圧値及び異常発生の有無の関係を保持する構成としてもよい。また、検出する異常を、無線電力伝送システムの配線がショートした場合を例示したが、他の異常を検出してもよい。例えば、オープン状態や金属などの異物がアンテナ間に存在する場合の送電電力、レベルモニタ106に入力される電圧値の関係を記憶することで他の異常を検出する構成としてよい。なお、オープン状態は、部品が外れている場合、または配線が切断されている状態である。
続いて、送電装置101の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。なお、図2に示すフローチャートは、制御部103がメモリに記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工及び各ハードウェアの制御を実行することにより実現される。なお、図2に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばFPGAやASIC等のハードウェアで実現する構成としてもよい。図2に示す処理は、送電装置101の電源ONに応じて開始される。
送電装置101は処理を開始する(S202)と、電力供給を開始するためのスタンバイ状態に遷移する(S201)。具体的には、電力制御部105から発振器115に対し、発振を開始する信号を出力する。この信号を受けた発振器115は無線電力伝送の伝送周波数(例えば100KHzなど)で発振を開始する。ドライバ114は、発振器115が生成した100KHzの発振周波数の波形をスイッチング部110に送る。なお、送電装置101がスタンバイ状態となり、かつ、受電装置151の負荷191が電力を消費しない場合、送電電力は0wとなり、スイッチング部110のドレインソース間の電圧波形は、図3(a)に示す状態となる。
次に、送電装置101は、受電装置151に対して電力供給を開始したか否かを判定する(S203)。受電装置151が負荷191(例えばモータなど)の動作が開始し、電力を消費すると、電力供給は開始される。(S204)。S204では、送電装置101は、ドライバ114より送られた100KHzの波形でスイッチング部110のFETを駆動させ、図1に示す+Vより供給された直流電源を正弦波に変換した電力を送電アンテナ102から送電する。受電装置151は、送電装置101から無線により供給され電力を、受電部153で整流し、整流した電力を負荷191に供給する。
送電装置101は、送電を開始した後に、送電を停止するか否かを判定(S205)し、送電を停止する場合は、処理を終了する(S212)。なお、送電を停止する場合、S202に処理を戻すようにしてもよい。送電装置101は、送電を開始した場合、第2検出部107の検出結果を用いて送電装置101の送電アンテナ102から出力される送電電力量を第1検出部104にて検出する。また、送電装置101は、送電を開始した場合、スイッチング部110のFETのドレインソース間電圧をレベルモニタ106により検出する(S206)。
送電装置101は、検出した送電電力及びスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形に基づいて無線電力伝送システムにおいて異常が発生しているか否かを判定する(S207)。S207では、図5に例示するテーブルを用いて、検出した送電電力及びスイッチング部110のドレインソース間の電圧波形に対応する無線電力伝送システムの状態を検出する。例えば、送電装置101は、送電電力22Wを出力し、レベルモニタ106の入力値は0.55Vであったとする。図5を参照し、送電装置101は、この場合、異常が発生していないと判定する。送電装置101は、S207において異常が発生していないと判定した場合、S204に処理を戻す。
S207において異常が発生している判定した場合について説明する。例えば、送電装置101は、送電電力22Wを出力し、レベルモニタ106の入力値は0.00Vであったとする。図5を参照し、送電装置101は、この場合、送電アンテナ102の端子がショートした異常が発生していると判定する。
送電装置101は、異常を検出した場合、送電を制限する。送電装置101は、検出した異常の種別を判定し(S208)、検出した異常の種別が送電出力停止するべきか否かを判定する(S209)。例えば、検出した異常の種別が、送電アンテナ102がショートした異常であった場合、この状態を放置すると無線電力伝送ができなくなり、無線電力伝送システムで発熱が生じる恐れがある。したがって、送電装置101は、検出した異常が送電アンテナ102のショートであった場合、送電を停止させる必要があると判定する。また、検出した異常の種別が、負荷191の一時的な動作不良の異常であった場合、この状態を放置しても無線電力伝送システムで発熱が生じる恐れが少ない。したがって、送電装置101は、検出した異常が負荷191の一時的な動作不良である場合、送電を停止させる必要がないと判定する。
送電装置101は、検出した異常の種別が送電を停止させる必要があると判定した場合、無線電力伝送による電力送電を停止すべく、発振器115に停止指示を電力制御部105から出力する。これにより、送電装置101は、送電電力出力を停止し(S210)、処理を終了する(S212)。一方、検出した異常の種別が送電を停止させる必要がないと判定した場合、送電装置101は、出力を低下させ(S209)、送電を継続する(S204)。
なお、送電装置101は、異常を検出した場合、ディスプレイなどにエラーを表示する構成としてもよい。また、送電装置101は、異常を検出した場合、他の装置に異常が生じたことを通知する構成としてもよい。この場合、異常を検出したことを他の装置に通知する手段としては、Ethernet、CANなどのシリアル通信または無線であればWi―Fiなどの無線通信であってもよい。また、送電装置101は、検出した異常をログとして記憶する構成としてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、送電装置において取得可能な情報に基づいて無線電力伝送システムの異常を判定する。したがって本実施形態によれば、装置間での情報のやり取りを伴わなくとも無線電力伝送システムの異常を判定することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 送電装置
103 制御部
110 スイッチング部
106 レベルモニタ
151 受電装置

Claims (12)

  1. 送電装置と、当該送電装置から無線により供給される電力を受ける受電装置とを含む無線電力伝送システムにおける前記送電装置であって、
    FET(Field effect transistor)を有し、 入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される交流電圧を用いて前記受電装置に無線により送電する送電手段と、
    前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力を検出する検出手段と、
    前記受電装置に 前記送電手段による送電が行われている際の前記出力手段の出力として前記FETのドレインソース間電圧を測定する測定手段と、
    前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じている際の、前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力と前記FETのドレインソース間電圧との関係を保持する保持手段と、
    前記保持手段により保持される関係と、 前記検出手段により検出される電力と前記測定手段により測定される前記FETドレインソース間電圧の関係とに基づいて、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じているか否かを判定し、当該異常の種別を判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、当該異常の種別に応じて前記送電手段による送電を制限する制限手段と、
    を有し、
    前記制限手段は、前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要があるものである場合、前記送電手段による送電を停止し、前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要がないものである場合、前記送電手段による送電の電力を低下して送電を継続すること特徴とする送電装置。
  2. 前記出力手段は、プッシュプル方式により、入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていない際の、前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力と前記FETのドレインソース間電圧との関係を記憶する記憶手段を有し、
    前記判定手段は、前記記憶手段により記憶される関係と、前記検出手段により検出される電力及び前記測定手段により測定される前記FETのドレインソース間電圧との関係とが対応する場合、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていないと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
  4. 前記判定手段は、前記無線電力伝送システムの配線の異常が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記判定手段は、前記送電手段が送電に用いる送電アンテナのショート、前記受電装置が受電に用いる受電アンテナのショートまたは前記受電装置が受けた電力を整流するダイオードのショートが生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  6. 前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、エラーを表示する手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていることを他の装置に通知する手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記判定手段により前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じたことを記憶する手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  9. 前記測定手段は、前記FETのドレインソース間電圧を平均した値を測定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の送電装置と、前記受電装置とを有する無線電力伝送システム。
  11. FET(Field effect transistor)を含み、かつ 入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する出力手段と、前記出力手段から出力される交流電圧を用いて受電装置に無線により送電する送電手段と、無線電力伝送システムにおいて異常が生じている際の、前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力と前記FETのドレインソース間電圧との関係を保持する保持手段と、を有する送電装置と、当該送電装置から無線により供給される電力を受ける前記受電装置とを含む無線電力伝送システムの制御方法であって、
    前記送電手段による送電により前記受電装置に供給される電力を検出する検出工程と、
    前記受電装置に 前記送電手段による送電が行われている際の前記出力手段の出力とし前記FETのドレインソース間電圧を測定する測定工程と、
    前記保持手段により保持される関係と、 前記検出工程において検出される電力と前記測定工程において測定される前記FETのドレインソース間電圧との関係とに基づいて、前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じているか否かを判定し、当該異常の種別を判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定された場合、当該異常の種別に応じて前記送電手段による送電を制限する制限工程と、
    を有し、
    前記制限工程は、前記判定工程において前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要があるものである場合、前記送電手段による送電を停止し、前記判定工程において前記無線電力伝送システムにおいて異常が生じていると判定され、当該異常の種別が前記送電手段による送電を停止する必要がないものである場合、前記送電手段による送電の電力を低下して送電を継続すること特徴とする制御方法。
  12. 請求項1に記載の判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2017091816A 2017-05-02 2017-05-02 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム Active JP7102104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017091816A JP7102104B2 (ja) 2017-05-02 2017-05-02 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017091816A JP7102104B2 (ja) 2017-05-02 2017-05-02 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018191430A JP2018191430A (ja) 2018-11-29
JP7102104B2 true JP7102104B2 (ja) 2022-07-19

Family

ID=64480300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017091816A Active JP7102104B2 (ja) 2017-05-02 2017-05-02 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7102104B2 (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012139051A (ja) 2010-12-27 2012-07-19 Mitsubishi Electric Corp 受電回路
JP2013021769A (ja) 2011-07-08 2013-01-31 Contec Co Ltd 非接触給電設備
JP2013059239A (ja) 2011-09-09 2013-03-28 Saitama Univ 移動体用非接触給電装置
JP2013062895A (ja) 2011-09-12 2013-04-04 Sony Corp 給電装置および給電システム
JP2013115833A (ja) 2011-11-24 2013-06-10 Toyota Industries Corp 非接触給電装置及び非接触給電システム
WO2013160960A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ、車載機器および充電装置
WO2014171255A1 (ja) 2013-04-15 2014-10-23 日産自動車株式会社 非接触給電システム
WO2015097807A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 三菱電機エンジニアリング株式会社 共振型送信電源装置及び共振型送信電源システム
US20150198640A1 (en) 2014-01-16 2015-07-16 Mediatek Inc. Method for performing wireless charging control with aid of admittance detection, and associated apparatus
JP2015138981A (ja) 2014-01-20 2015-07-30 株式会社豊田自動織機 送電装置、受電装置及び電力伝送システム
JP2016021786A (ja) 2014-07-11 2016-02-04 船井電機株式会社 非接触給電装置および非接触給電システム
JP2017038509A (ja) 2015-08-06 2017-02-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 送電装置および無線電力伝送システム
WO2018146746A1 (ja) 2017-02-08 2018-08-16 三菱電機エンジニアリング株式会社 送電側機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62196028A (ja) * 1986-02-20 1987-08-29 トヨタ自動車株式会社 無線電力伝送装置
JP3335787B2 (ja) * 1994-12-28 2002-10-21 東海旅客鉄道株式会社 磁気浮上列車用誘導集電装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012139051A (ja) 2010-12-27 2012-07-19 Mitsubishi Electric Corp 受電回路
JP2013021769A (ja) 2011-07-08 2013-01-31 Contec Co Ltd 非接触給電設備
JP2013059239A (ja) 2011-09-09 2013-03-28 Saitama Univ 移動体用非接触給電装置
JP2013062895A (ja) 2011-09-12 2013-04-04 Sony Corp 給電装置および給電システム
JP2013115833A (ja) 2011-11-24 2013-06-10 Toyota Industries Corp 非接触給電装置及び非接触給電システム
WO2013160960A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ、車載機器および充電装置
WO2014171255A1 (ja) 2013-04-15 2014-10-23 日産自動車株式会社 非接触給電システム
WO2015097807A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 三菱電機エンジニアリング株式会社 共振型送信電源装置及び共振型送信電源システム
US20150198640A1 (en) 2014-01-16 2015-07-16 Mediatek Inc. Method for performing wireless charging control with aid of admittance detection, and associated apparatus
JP2015138981A (ja) 2014-01-20 2015-07-30 株式会社豊田自動織機 送電装置、受電装置及び電力伝送システム
JP2016021786A (ja) 2014-07-11 2016-02-04 船井電機株式会社 非接触給電装置および非接触給電システム
JP2017038509A (ja) 2015-08-06 2017-02-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 送電装置および無線電力伝送システム
WO2018146746A1 (ja) 2017-02-08 2018-08-16 三菱電機エンジニアリング株式会社 送電側機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018191430A (ja) 2018-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10944294B2 (en) Method for transmitting signal by wireless power transmitter in wireless charging system, wireless power transmitter and wireless power receiver
CN109952503B (zh) 用于检测异物的方法及其设备和系统
US10128696B2 (en) Wireless power receiving apparatus
US20220224161A1 (en) Wireless charging device, a receiver device, and a method of operating the same
EP1985005B1 (en) Power supply for inductively coupled remote device
EP3142212B1 (en) Wireless power transmission system and power transmission device of wireless power transmission system
US9935487B2 (en) Power receiving apparatus and power transmission system
US9787365B2 (en) Method for preventing abnormality during wireless charging
EP3343732B1 (en) Wireless power transmission system and driving method therefor
JP6138763B2 (ja) 多重無線電力転送システムにおける電力受信機との通信のための電力転送方法及びそのための電力送信機
US20210273496A1 (en) Wireless power transmitter and wireless power receiver, and operation methods therefor
JP2015027228A (ja) 受電装置、受電装置の制御方法、及びプログラム
JP6092678B2 (ja) 非接触電力伝送システム
JP2021164271A (ja) 送電装置、受電装置、無線電力伝送システムの制御方法、およびプログラム
EP3131176A1 (en) Power transmission device and non-contact power transmission apparatus
JP7102104B2 (ja) 送電装置、無線電力伝送システム、制御方法及びプログラム
Satyamoorthy et al. Wireless power receiver for mobile devices supporting inductive and resonant operating modes
US11588356B2 (en) Wireless power transfer system and devices
US11967836B2 (en) Harmonic current monitoring in a wireless power system
JP2016220316A (ja) 非接触電力伝送装置及び受電機器
JP7457493B2 (ja) 送電装置、受電装置、それらの制御方法およびプログラム
EP4145674A1 (en) Power reception device, control method, and program
JP2015084608A (ja) ワイヤレス給電システム、送電装置及び送電方法
CN113422440A (zh) 无线电源系统的动态谐振
KR102152670B1 (ko) 무전전력전송 시스템 및 이의 구동 방법.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220706

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7102104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151