以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
図において、10はプリンタ、Csは筐体、Bdはプリンタの本体、すなわち、装置本体である。
前記プリンタ10は、筐体Csに対して抜差し自在に配設され、媒体としての用紙Pを収容する媒体収容部としての用紙カセット12、用紙Pを媒体搬送路としての用紙搬送路Rt1に給紙する給紙部14、用紙搬送路Rt1における給紙部14より下流側に配設され、用紙Pを搬送する搬送ローラ対m1、m2、用紙搬送路Rt1における搬送ローラ対m2より下流側に配設され、用紙Pに現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成部Q1、用紙搬送路Rt1における画像形成部Q1より下流側において装置本体Bdに対して着脱自在に配設され、用紙Pにトナー像を定着させる定着装置としての定着器16、用紙搬送路Rt1における定着器16より下流側に配設された排紙センサs4、用紙搬送路Rt1における排紙センサs4より下流側に配設され、用紙Pを搬送する搬送ローラ対m3、用紙搬送路Rt1における搬送ローラ対m3より下流側に配設され、用紙Pを装置本体Bd外に排出する排紙ローラ対m4、筐体Csの上部に形成され、排紙ローラ対m4によって排出された用紙Pが積載されるスタッカ18等を備える。
前記用紙カセット12は、用紙カセット12内の用紙Pを検出する用紙検出センサs1、及び用紙Pに圧接するように配設され、用紙Pを繰り出すピックアップローラ21を備える。本実施の形態においては、用紙Pとして、画像を形成するための所定の大きさを有する上質紙、再生紙、光沢紙、マット紙、OHP(Over Head Projector)フィルム等が使用される。
前記給紙部14は、給紙されている用紙Pを検出するホップセンサs2、繰り出された用紙Pを用紙搬送路Rt1に供給する給紙ローラ23、及び該給紙ローラ23と逆方向に回転させられ、給紙ローラ23と共に用紙Pを挟んで1枚ずつ分離するリタードローラ24を備える。
前記搬送ローラ対m1は、媒体搬送用の駆動部としての後述される用紙搬送モータM1(図1)によって回転させられる搬送ローラma1、及び該搬送ローラma1と連れ回りで回転させられるピンチローラmb1を備える。また、前記搬送ローラ対m2は、前記用紙搬送モータM1によって回転させられるレジストローラma2、及び該レジストローラma2と連れ回りで回転させられるピンチローラmb2を備える。
前記画像形成部Q1は、用紙搬送路Rt1における前記搬送ローラ対m2より下流側に配設された書出し位置センサs3、用紙搬送路Rt1における書出し位置センサs3より下流側において、装置本体Bdに対して着脱自在に配設された画像形成ユニット26、該画像形成ユニット26の像担持体としての感光体ドラム28の上方において感光体ドラム28と対向させて配設され、画像情報に対応した光を感光体ドラム28に照射する露光装置としてのLEDヘッド29、前記感光体ドラム28の下方において感光体ドラム28と対向させて配設された転写部材としての転写ローラ31等を備える。
前記画像形成ユニット26は、現像剤収容部としてのトナーカートリッジ33、及び該トナーカートリッジ33を下方で支持する本体部34を備え、前記トナーカートリッジ33に現像剤としてのトナーが収容される。前記本体部34は、前記感光体ドラム28、帯電装置としての帯電ローラ36、現像剤担持体としての現像ローラ38、供給部材としての供給ローラ39、現像剤層規制部材としての現像ブレード41、クリーニング部材としてのクリーニングブレード43等を備える。前記帯電ローラ36、現像ローラ38及びクリーニングブレード43は、感光体ドラム28に所定の押付力で押し付けられ、前記現像ブレード41及び供給ローラ39は現像ローラ38に所定の押付力で押し付けられる。なお、トナーカートリッジ33には、回収された廃トナーを収容する廃トナー収容室33aが形成される。
前記感光体ドラム28は、回転自在に配設され、矢印方向(時計回り方向)に回転させられ、円筒形の形状を有し、アルミニウム等から成る導電性支持体に、光導電層及び電荷輸送層から成る感光層を被覆することによって形成される。
前記帯電ローラ36は、円筒形の形状を有し、導電性を有する金属シャフトにシリコーン等の半導電性ゴムを被覆することによって形成され、後述される画像形成部電源55(図1)によって帯電電圧が印加されることにより、感光体ドラム28に所定の電圧を印加して一様に帯電させる。
前記LEDヘッド29は、図示されない複数のLED(発光ダイオード)、レンズアレイ及びLED駆動素子を備え、画像情報に基づいて感光体ドラム28を露光し、感光体ドラム28の表面に静電潜像を形成する。
前記現像ローラ38は、円筒形の形状を有し、導電性を有する金属シャフトに半導電性ウレタンゴム等を被覆することによって形成され、画像形成部電源55によって現像電圧が印加されることにより、感光体ドラム28の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させ(静電潜像を現像し)、トナー像を形成する。
前記供給ローラ39は、円筒形の形状を有し、導電性を有する金属シャフトにスポンジゴムを被覆することによって形成され、画像形成部電源55によって供給電圧が印加されることにより、現像ローラ38にトナーを供給する。
前記現像ブレード41は、板状の形状を有するステンレス等から成り、現像ローラ38の表面のトナーを掻き取り、現像ローラ38の表面に均一なトナーの層を形成する。
前記クリーニングブレード43は、板状の形状を有するゴム材等から成り、感光体ドラム28上のトナー像が用紙Pに転写された後に感光体ドラム28に残留したトナーを掻き取り、除去する。
前記転写ローラ31は、画像形成部電源55によって転写電圧が印加されることにより、感光体ドラム28に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。
前記定着器16は、ハウジングHs内に、第1の定着部材としての、かつ、加熱用の回転部材としての定着ローラ44、第2の定着部材としての、かつ、加圧用の回転部材としての加圧ローラ45、第3の定着部材としての、かつ、ベルト部材としての後述される定着ベルト46(図3)等を備え、用紙Pを加熱し、加圧することによって、トナー像を用紙Pに定着させる。
前記搬送ローラ対m3は、後述される用紙搬送モータM1によって回転させられる搬送ローラma3、及び該搬送ローラma3と連れ回りで回転させられるピンチローラmb3備える。また、前記排紙ローラ対m4は、用紙搬送モータM1によって回転させられる排紙ローラma4、及び該排紙ローラma4と連れ回りで回転させられるピンチローラmb4を備える。
次に、プリンタ10の動作について説明する。
プリンタ10は、ケーブル又は無線によって上位装置としての図示されないホストコンピュータに接続される。プリンタ10がホストコンピュータから印刷データを受信し、印刷要求を受けると、図示されないピックアップモータが駆動され、ピックアップローラ21が回転させられ、用紙Pが、用紙カセット12から繰り出され、給紙部14によって1枚ずつ分離させられて用紙搬送路Rt1に送られる。このとき、ホップセンサs2が用紙Pを検出したかどうかによって、ピックアップローラ21によって用紙Pが正常に繰り出されたかどうかが判断され、用紙Pが正常に繰り出されなかった場合、前記ピックアップモータが再び駆動される。
そして、用紙搬送路Rt1に送られた用紙Pは、搬送ローラ対m1の回転に伴って、搬送ローラ対m1によって挟持されて搬送ローラ対m2に供給される。このとき、用紙Pは、図示されないクラッチによって回転が遮断され、停止させられている搬送ローラ対m2に突き当てられることによって、用紙搬送路Rt1に送られたときに発生した斜行が矯正される。続いて、用紙Pは、搬送ローラ対m2の回転に伴って画像形成部Q1に送られる。
なお、用紙Pが画像形成部Q1に到達するまでに感光体ドラム28は1回転以上回転させられる。
そして、用紙Pの前端が書出し位置センサs3に到達すると、該書出し位置センサs3が用紙Pを検出する(オンになる)。そして、書出し位置センサs3が用紙Pを検出してから一定の時間が経過すると、LEDヘッド29が感光体ドラム28を露光する。
画像形成部Q1において、感光体ドラム28は、矢印方向に回転させられ、帯電ローラ36によって表面が一様に帯電させられる。続いて、印刷データを編集することによって生成された画像データがLEDヘッド29に送られると、LEDヘッド29は、画像データに従って感光体ドラム28に光を照射することによって感光体ドラム28を露光し、感光体ドラム28の表面に静電潜像を形成する。
そして、現像ローラ38は、静電潜像にトナーを付着させることによって静電潜像を現像し、感光体ドラム28上にトナー像を形成する。
続いて、転写ローラ31に印加された転写電圧によって感光体ドラム28上のトナー像が用紙Pに転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、転写ローラ31によって正の極性に帯電させられ、定着器16に送られ、該定着器16において、前記定着ローラ44及び定着ベルト46によって形成されるニップ部を通過する際に、定着ローラ44によって加熱され、加圧ローラ45によって加圧され、トナー像が定着させられる。このとき、感光体ドラム28上に残留したトナーが、クリーニングブレード43によって掻き取られ、図示されない回収機構によって回収され、トナーカートリッジ33に形成された廃トナー収容室33aに収容される。
トナー像が定着させられた用紙Pは、排紙センサs4が用紙Pを検出した(オンになった)後、搬送ローラ対m3によって搬送され、排紙ローラ対m4によって装置本体Bd外に排出され、スタッカ部18に積載される。
次に、定着器16について説明する。
図3は本発明の実施の形態における定着器の概略図、図4は本発明の実施の形態における回転板の正面図である。
図において、16は定着器、44は回転自在に配設された定着ローラ、45は、定着ローラ44の下方において定着ローラ44に対して接離自在に配設され、定着ローラ44の回転に伴って回転させられる加圧ローラ、46は、加圧ローラ45を包囲して走行自在に配設され、定着ローラ44の回転に伴って走行させられる定着ベルト、47は前記加圧ローラ45の回転に伴って回転させられる被検出部材としての回転板、s5は、前記ハウジングHs(図2)に支持され、定着ローラ44に当接又は近接させて配設された温度検出部としてのサーミスタ、htは定着ローラ44内において軸方向に延在させて配設された加熱体としてのヒータである。本実施の形態においては、ヒータhtとしてハロゲンヒータが使用される。
前記定着ローラ44は、円筒形の形状を有し、直径が30〔mm〕の鉄製の素管から成る基体としての芯金に、厚さが1〔mm〕のシリコーンゴム製の弾性層を被覆することによって形成される。
前記加圧ローラ45は、円筒形の形状を有し、直径が20〔mm〕の鉄製の金属中実シャフトから成る基体としての芯金に、耐熱性を有し、多孔質から成る厚さが1〔mm〕のスポンジ製の弾性層を被覆することによって形成される。
また、前記加圧ローラ45は、定着ベルト46を介して定着ローラ44に押し付けられ、定着ローラ44と定着ベルト46との間にニップ部を形成する。
定着ローラ44は、定着用の駆動部としての後述される定着モータM2(図1)を駆動することによって回転させられ、これにより、定着ベルト46が走行させられ、定着ベルト46の走行に伴って加圧ローラ45が連れ回りで回転させられる。
画像形成部Q1から用紙搬送路Rt1を搬送されてきた用紙Pは、定着ローラ44と定着ベルト46との間のニップ部に送られる。なお、図において、tnはトナー像を形成するトナーである。
前記回転板47は、円形の形状を有し、軸sh1を中心に、ハウジングHsに対して回転自在に配設され、検出部材としての後述される反射センサ66(図1)と対向する面に照射面Saが形成される。該照射面Saは、軸sh1の近傍の内輪部に形成され、円筒形の形状を有する第1の照射領域Ar1、及び該第1の照射領域Ar1より径方向における外側に形成され、環状の形状を有する第2の照射領域Ar2から成る。そして、第1の照射領域Ar1に第1の色部分としての白部分q1が円周方向における全域にわたって形成され、第2の照射領域Ar2に、扇状の形状を有する第2の色部分としての4個の白部分q2と、第3の色部分としての4個の黒部分q3とが、円周方向においてそれぞれ交互に隣接させて形成される。なお、前記白部分q1、q2は連通させて形成される。
次に、プリンタ10の制御装置について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図、図5は本発明の実施の形態における反射センサの制御ブロック図である。
図において、51はプリンタ10(図2)の全体の制御を行う制御部、52は第1の記憶装置としてのROM、53は第2の記憶装置としてのRAM、54は操作パネルである。前記制御部51は、演算装置としての図示されないCPUを備え、ROM52に記録されたプログラムに基づいて各種の処理を行う。ROM52には前記プログラムのほかに各種の設定値等が記録され、RAM53には各種のデータが一時的に記録される。操作パネル54は、プリンタ10の状態を表示するための表示部としての図示されないLED画面、操作者がプリンタ10に指示を入力するための操作部としての図示されないスイッチ、キー等を備える。なお、操作パネル54がタッチパネルによって形成されている場合、表示部は操作部としても機能する。
また、29はLEDヘッド、55は画像形成部電源、M1は用紙搬送モータ、57は該用紙搬送モータM1に電力を供給する用紙搬送モータ電源、M2は定着モータ、61は該定着モータM2に電力を供給する定着モータ電源、s3は書出し位置センサ、s4は排紙センサ、htはヒータ、64は該ヒータhtに電力を供給するヒータ電源、s5はサーミスタ、66は反射センサである。
前記用紙搬送モータM1は、駆動されて前記搬送ローラ対m1~m3及び排紙ローラm4を回転させる。なお、前記用紙搬送路Rt1には搬送ローラ対m1~m3及び排紙ローラm4の搬送ローラma1、ma3、レジストローラma2及び排紙ローラma4ヘの動力伝達を断続する図示されないクラッチが配設される。
前記反射センサ66は、前記回転板47(図3)を検出してセンサ出力を生成する光学センサであり、光量調整部71、発光部72及び受光部73から成り、光量調整部71は、発光部72が発生させる光の光量を調整し、発光部72は、光を発生させ、回転板47に照射し、受光部73は、回転板47において反射された光、すなわち、反射光を受光し、センサ出力を生成し、制御部51に送る。なお、受光部73のセンサ出力は、反射光の光量を光電変換することによって得られる電圧で表すことができる。
前記制御部51は、印刷制御部Pr1、モータ制御部Pr2、媒体位置検出部としての用紙位置検出部Pr3、加熱制御部Pr4、回転検出制御部Pr5等を備える。
前記印刷制御部Pr1は、LEDヘッド29及び前記画像形成部電源55に接続され、LEDヘッド29によって感光体ドラム28を露光し、画像形成部電源55によって、転写ローラ31に約+3000〔V〕の転写電圧を印加し、帯電ローラ36に帯電電圧を印加し、現像ローラ38に現像電圧を印加し、供給ローラ39に供給電圧を印加し、感光体ドラム28にトナー像を形成し、トナー像を用紙Pに転写する。
前記モータ制御部Pr2は、用紙搬送モータ電源57及び定着モータ電源61に接続され、用紙搬送モータM1及び定着モータM2の駆動を制御する。
前記用紙位置検出部Pr3は、書出し位置センサs3及び排紙センサs4に接続され、センサ出力を読み込み、用紙Pの位置を検出する。
前記加熱制御部Pr4は、ヒータ電源64及びサーミスタs5に接続され、温度制御処理部として機能し、サーミスタs5によって検出された定着ローラ44の温度に基づいてヒータhtをオン・オフし、定着ローラ44が目標の定着温度になるように制御を行う。また、加熱制御部Pr4は、プリンタ10の電源がオンにされたときに、ウォーミングアップ処理部として機能し、所定の部材、本実施の形態においては、定着ローラ44を加熱することによって、プリンタ10のウォーミングアップを行う。
前記回転検出制御部Pr5は、反射センサ66のセンサ出力を読み込み、該センサ出力に基づいて、回転検出処理部として機能し、回転板47の回転を検出するとともに、キャリブレーション処理部として機能し、反射センサ66のキャリブレーションを行う。
すなわち、回転検出制御部Pr5は、受光部73のセンサ出力を読み込み、発光部72が光を白部分q1、q2に照射したときの受光部73のセンサ出力、及び発光部72が光を黒部分q3に照射したときの受光部73のセンサ出力に基づいて、回転板47の回転を検出する。そして、回転検出制御部Pr5は、印刷中に回転板47の回転が検出されず、加圧ローラ45が回転していない場合に、定着器16に異常が発生したと判断し、モータ制御部Pr2、加熱制御部Pr4等に通知し、用紙搬送モータM1及び定着モータM2を停止させ、ヒータhtをオフにする。
また、回転検出制御部Pr5は、回転板47の回転を検出する前に反射センサ66のキャリブレーションを行い、反射センサ66の製造誤差、経年劣化等によって生じる回転板47の回転の検出誤差を補正する。
そのために、回転検出制御部Pr5は、受光部73が回転板47の白部分q1、q2の反射光を受光したときのセンサ出力を第1の出力レベルとしての白レベルとして、受光部73が回転板47の黒部分q3の反射光を受けたときのセンサ出力を第2の出力レベルとしての黒レベルとして読み込み、白レベルと黒レベルとの差である差電圧δVが規定値Vs以上になるように、発光部72が発生させる光の光量を調整する。
ところで、前記定着器16においては、加圧ローラ45を、定着ローラ44に押し付けたり、定着ローラ44から離間させたりすることができるようになっていて、そのために、定着器16に後述されるリリース機構Mz(図7)が配設される。
次に、該リリース機構Mzについて説明する。
図6は本発明の実施の形態における定着器の縦断面図、図7は本発明の実施の形態におけるレバーのニップ位置を示す図、図8は本発明の実施の形態におけるレバーのリリース位置を示す図、図9は本発明の実施の形態におけるギヤトレーンを示す図、図10は本発明の実施の形態におけるリリースカムとレバーとの関係を示す図、図11は本発明の実施の形態における加圧ローラが定着ローラに押し付けられた状態を示す図、図12は本発明の実施の形態における加圧ローラが定着ローラから離間させられた状態を示す図である。
図において、16は定着器、Hsはハウジング、44は定着ローラ、45は加圧ローラ、47は回転板、66は反射センサ、htはヒータ、s5はサーミスタ、Mzはリリース機構である。該リリース機構Mzは、一対のレバー75、リリース部材としての、かつ、押圧部材としてのリリースカム78、付勢部材としてのスプリング81、定着モータM2(図1)、回転伝達系としてのギヤトレーンGt、軸sh3等から成る。
前記定着ローラ44は、両端部に配設されたベアリングbr1を介してハウジングHsに対して回転自在に支持される。また、ハウジングHs内に、前記加圧ローラ45を、定着ローラ44に押し付けたり、定着ローラ44から離間させたりすることができるように、前記レバー75が、ハウジングHsに対して軸sh2を中心に揺動自在に支持され、前記加圧ローラ45が、両端部に配設されたベアリングbr2を介してレバー75に対して回転自在に支持される。
該レバー75は、前記定着モータM2を正方向又は逆方向に駆動することによって揺動させられる。すなわち、前記定着モータM2を正方向に駆動すると、図7に示されるように、レバー75がニップ位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44に押し付けられ、前記定着モータM2を逆方向に駆動すると、図8に示されるように、レバー75がリリース位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられる。
そのために、レバー75の上端に、上方に向けて突出させて係合部76が形成され、該係合部76の軸sh2側の面Sbと対向させて、前記リリースカム78が軸sh3を中心に揺動自在に配設される。また、前記係合部76の軸sh2と反対側の面Scに当接させて前記スプリング81が配設される。なお、該スプリング81は前記ハウジングHsの所定の箇所と前記係合部76との間に圧縮させて配設され、所定の付勢力によって係合部76をリリースカム78側に向けて付勢する。
そして、定着モータM2を正方向又は逆方向に駆動することによってレバー75を揺動させることができるように、定着ローラ44とリリースカム78とが前記ギヤトレーンGtによって連結される。
該ギヤトレーンGtは、定着モータM2からの回転を受けて回転させられる第1のギヤとしての駆動ギヤgr1、該駆動ギヤgr1の回転を反転させる第2のギヤとしての反転ギヤgr2、定着ローラ44の一端に取り付けられ、反転させられた回転を定着ローラ44に伝達する第3のギヤとしての定着ギヤgr3、前記駆動ギヤgr1の回転を一方向にだけ伝達する第4のギヤとしてのワンウェイギヤgr4、及び該ワンウェイギヤgr4の回転を軸sh3に伝達する第5のギヤとしてのカムギヤgr5から成る。
前記ワンウェイギヤgr4は、定着モータM2が正方向に駆動され、前記駆動ギヤgr1が定着モータM2の回転を受けて正方向に回転させられるのに伴って空転させられ、定着モータM2の回転をカムギヤgr5に伝達せず、定着モータM2が逆方向に駆動され、前記駆動ギヤgr1が定着モータM2の回転を受けて逆方向に回転させられるのに伴って定着モータM2の回転をカムギヤgr5に伝達する。
また、前記回転板47は、加圧ローラ45に取り付けられ、加圧ローラ45が回転させられるのに伴って回転させられる。そのために、加圧ローラ45の下方に、ハウジングHsの所定の箇所に形成されたフレームFr1に対して回転自在に軸sh1が配設され、該軸sh1の両端部において、弾性体から成る伝動部材としてのゴムローラRgが加圧ローラ45と圧接させられる。したがって、前記軸sh1は、加圧ローラ45が回転させられるのに伴って、連れ回りで回転させられ、加圧ローラ45の回転を、ハウジングHs外に配設された回転板47に伝達する。
次に、リリース機構Mzの動作について説明する。
前記モータ制御部Pr2が定着モータM2を正方向に駆動すると、定着モータM2の回転は、前記駆動ギヤgr1及び反転ギヤgr2を介して定着ギヤgr3に伝達され、定着ローラ44が正方向に回転させられる。
このとき、ワンウェイギヤgr4は、空転させられ、定着モータM2の回転をカムギヤgr5に伝達しないので、リリースカム78が係合部76を押すことはなく、スプリング81が付勢力によって係合部76を図7の矢印A方向に押す。これにより、レバー75は、軸sh2を中心に図7の矢印B方向に回転させられ、ニップ位置に置かれ、加圧ローラ45は、図11に示されるように定着ローラ44に押し付けられる。その結果、前記定着ベルト46(図3)が走行させられ、加圧ローラ45が連れ回りで回転させられる。
また、モータ制御部Pr2が定着モータM2を逆方向に駆動すると、定着モータM2の回転が、駆動ギヤgr1及び反転ギヤgr2を介して定着ギヤgr3に伝達され、定着ローラ44が逆方向に回転させられる。
このとき、ワンウェイギヤgr4は、駆動ギヤgr1の回転をカムギヤgr5に伝達するので、リリースカム78が図8の矢印C方向に回転させられ、係合部76を、スプリング81の付勢力に抗して図8の矢印D方向に押す。これにより、レバー75は、軸sh2を中心に図8の矢印E方向に回転させられ、リリース位置に置かれ、加圧ローラ45は、図12に示されるように定着ローラ44から離間させられる。その結果、定着ベルト46が走行させられず、加圧ローラ45は回転させられない。
なお、前記レバー75が、軸sh2を中心にして回転させられる際に定着ローラ44と干渉することがないように、レバー75には、定着ローラ44との間に所定の隙間が形成されるだけの大きさの穴haが形成される。
本実施の形態において、プリンタ10(図2)の電源がオンにされるか、定着器16が装置本体Bdに対して着脱されると、モータ制御部Pr2が定着モータM2を逆方向に駆動し、リリースカム78が係合部76を図8の矢印D方向に押す。これにより、レバー75はリリース位置に置かれ、加圧ローラ45は、図12に示されるように定着ローラ44から離間させられる。すなわち、プリンタ10は、定着ベルト46が走行させられず、加圧ローラ45が回転させられない待機状態に置かれる。
次に、回転板47と反射センサ66との関係について説明する。
図13は本発明の実施の形態における回転板及び反射センサの正面図、図14は本発明の実施の形態における回転板及び反射センサの側面図、図15は本発明の実施の形態におけるレバーがリリース位置に置かれているときの回転板と反射センサとの関係を示す図、図16は本発明の実施の形態におけるレバーがニップ位置に置かれているときの回転板と反射センサとの関係を示す図である。
図において、44は定着ローラ、45は加圧ローラ、47は回転板、66は反射センサ、Saは照射面、Ar1は第1の照射領域、Ar2は第2の照射領域、q1は第1の照射領域Ar1形成された白部分、q2は第2の照射領域Ar2に形成された白部分、q3は第2の照射領域Ar2に形成された黒部分である。
本実施の形態において、回転板47は、加圧ローラ45に取り付けられるので、定着ローラ44に対して移動自在に配設され、加圧ローラ45の移動に伴って移動し、第1、第2の動作位置を採る。
そして、レバー75がリリース位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられているときに、回転板47は第1の動作位置に置かれ、図15に示されるように、反射センサ66が第1の照射領域Ar1と対向させられ、反射センサ66の発光部72(図5)が第1の照射領域Ar1に光を照射し、受光部73が白部分q1の反射光を受光する。
また、レバー75がニップ位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44に押し付けられているときに、回転板47は第2の動作位置に置かれ、図16に示されるように、反射センサ66は第2の照射領域Ar2と対向させられ、反射センサ66の発光部72が第2の照射領域Ar2に光を照射し、受光部73が白部分q2又は黒部分q3の反射光を受光する。
ところで、本実施の形態においては、回転検出制御部Pr5(図1)が、印刷が行われている間に反射センサ66によって加圧ローラ45の回転を検出するようになっているが、反射センサ66の検出精度が低下すると、加圧ローラ45の回転を精度良く検出することができない。
そのため、回転検出制御部Pr5が反射センサ66のキャリブレーションを行うようになっているが、電源がオンにされた後、定着ローラ44の温度が定着温度になり、定着モータM2が駆動されて回転板47が回転させられるまで待機していると、回転検出制御部Pr5がキャリブレーションを開始するのが遅くなり、印刷が開始されるのがその分遅くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、定着モータM2が駆動されて回転板47が回転させられる前に反射センサ66のキャリブレーションが開始されるようになっている。
図17は本発明の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第1のフローチャート、図18は本発明の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第2のフローチャートである。
本実施の形態においては、第1のキャリブレーションとしてプレキャリブレーションが、第2のキャリブレーションとしてポストキャリブレーションが行われるようになっていて、プレキャリブレーションにおいて、反射センサ66(図5)の受光部73が白部分q1(図4)の反射光を受光したときのセンサ出力である白レベルが調整され、ポストキャリブレーションにおいて、反射センサ66の受光部73が黒部分q3の反射光を受光したときのセンサ出力である黒レベルが調整される。
まず、回転検出制御部Pr5(図1)は、キャリブレーションを行う条件、すなわち、キャリブレーション条件が成立するのを待機する。
そのために、回転検出制御部Pr5は、印刷が行われているかどうか、及び定着器16(図3)において、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられているかどうかを判断し、印刷が行われておらず、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられている場合に、キャリブレーション条件が成立したと判断する。なお、前回キャリブレーションが行われてから所定の時間が経過した場合にキャリブレーション条件が成立するように設定することができる。
例えば、プリンタ10(図2)の電源がオンにされたり、定着器16が装置本体Bdに対して着脱されると、前述されたように、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられるので、キャリブレーション条件が成立する。
キャリブレーション条件が成立すると、回転検出制御部Pr5は、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられ、回転板47が第1の動作位置において停止させられた状態でプレキャリブレーション処理を行う。
プレキャリブレーション処理が終了すると、制御部51は、ホストコンピュータから印刷要求を受信するのを待機する。
制御部51がホストコンピュータから印刷要求を受信すると、加熱制御部Pr4は、第1のウォーミングアップとして定着器16のプレヒートを行う。そのために、加熱制御部Pr4は、ヒータ電源64によってヒータhtをオンにし、サーミスタs5によって検出された定着ローラ44の温度が、あらかじめ設定された予熱温度Tsになるようにヒータhtをオン・オフ制御する。なお、前記予熱温度Tsは、定着ローラ44及び加圧ローラ45を回転させるのに必要な温度であり、用紙P上のトナー像を用紙Pに定着させるのに必要な定着温度Teより低く設定される。
プレヒートにおいて定着ローラ44の温度が予熱温度Tsに到達すると、モータ制御部Pr2は、定着モータ電源61によって定着モータM2を正方向に駆動する。これにより、定着ローラ44が正方向に回転させられ、スプリング81(図7)の付勢力によってレバー75がニップ位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44に押し付けられ、定着ベルト46が走行させられ、加圧ローラ45が回転させられる。また、加圧ローラ45が回転するのに伴って反射板47が回転させられる。
続いて、加熱制御部Pr4は、第2のウォーミングアップとして定着器16のポストヒートを開始し、定着ローラ44の温度が前記定着温度Teになるようにヒータhtをオン・オフ制御する。
そして、ポストヒートが開始され、加圧ローラ45の回転が開始されると、回転検出制御部Pr5は、加圧ローラ45が定着ローラ44に押し付けられ、回転板47が第2の動作位置において回転させられている状態でポストキャリブレーション処理を行う。
ポストキャリブレーション処理が終了すると、回転検出制御部Pr5は、反射センサ66によって、回転板47の白部分q2及び黒部分q3の反射光に基づいて、加圧ローラ45の回転の検出を開始する。
続いて、ポストヒートが終了し、定着ローラ44の温度が定着温度Teに到達すると、モータ制御部Pr2は用紙搬送モータ電源57によって用紙搬送モータM1を駆動し、印刷制御部Pr1は、加圧ローラ45の回転を検出しながら、LEDヘッド29によって感光体ドラム28を露光し、画像形成部電源55によって画像形成部Q1を作動させ、定着器16を作動させて印刷を行う。
そして、印刷が終了すると、回転検出制御部Pr5は加圧ローラ45の回転の検出を終了し、モータ制御部Pr2は定着モータ電源61によって定着モータM2を逆方向に駆動する。これにより、レバー75がリリース位置に置かれ、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間させられる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 回転検出制御部Pr5はキャリブレーション条件が成立するのを待機する。キャリブレーション条件が成立した場合はステップS2に進む。
ステップS2 回転検出制御部Pr5はプレキャリブレーション処理を行う。
ステップS3 制御部51はホストコンピュータから印刷要求を受信するのを待機する。ホストコンピュータから印刷要求を受信した場合はステップS4に進む。
ステップS4 加熱制御部Pr4は定着器16のプレヒートを行う。
ステップS5 モータ制御部Pr2は定着モータM2を正方向に駆動する。
ステップS6 加熱制御部Pr4は定着器16のポストヒートを開始する。
ステップS7 回転検出制御部Pr5はポストキャリブレーション処理を行う。
ステップS8 回転検出制御部Pr5は加圧ローラ45の回転の検出を開始する。
ステップS9 加熱制御部Pr4はポストヒートが終了するのを待機する。ポストヒートが終了した場合はステップS10に進む。
ステップS10 モータ制御部Pr2は印刷を行う。
ステップS11 回転検出制御部Pr5は加圧ローラ45の回転の検出を終了する。
ステップS12 モータ制御部Pr2は定着モータM2を逆方向に駆動し、処理を終了する。
次に前記プレキャリブレーション処理について説明する。
図19は本発明の実施の形態におけるプレキャリブレーション処理のサブルーチンを示す図である。
まず、回転検出制御部Pr5(図1)は、反射センサ66の光量調整部71(図5)に光量調整値の初期値を設定する。
そして、反射センサ66は、回転検出制御部Pr5の指示を受け、発光部72によって光を第1の照射領域Ar1に照射し、受光部73によって白部分q1の反射光を受光する。
続いて、回転検出制御部Pr5は、受光部73が生成した白レベルを読み込み、白部分q1の反射光が飽和しているかどうかを判断する。ここで、反射光の飽和とは、発光部72において、光量調整部71に設定された光量調整値より大きい光量の光を発生させても、受光部73で白部分q1の反射光を受光したときの白レベルが変化しない状態をいう。
白部分q1の反射光が飽和している場合、回転検出制御部Pr5は、このとき設定されている光量調整値を光量調整部71の規定値とし、白レベルをRAM53に記録する。
一方、白部分q1の反射光が飽和していない場合、回転検出制御部Pr5は、白部分q1の反射光が飽和するまで光量調整値を大きくする。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS2-1 回転検出制御部Pr5は光量調整値の初期値を設定する。
ステップS2-2 反射センサ66は発光部72によって光を第1の照射領域Ar1に照射する。
ステップS2-3 反射センサ66は受光部73によって白部分q1の反射光を受光する。
ステップS2-4 回転検出制御部Pr5は白部分q1の反射光が飽和しているかどうかを判断する。白部分q1の反射光が飽和している場合はステップS2-5に進み、白部分q1の反射光が飽和していない場合はステップS2-6に進む。
ステップS2-5 回転検出制御部Pr5は白レベルをRAM53に記録し、リターンする。
ステップS2-6 回転検出制御部Pr5は白部分q1の反射光が飽和するまで光量調整値を大きくし、ステップS2-3に戻る。
次に、ポストキャリブレーション処理について説明する。
図20は本発明の実施の形態におけるポストキャリブレーション処理のサブルーチンを示す図である。
反射センサ66(図1)は、回転検出制御部Pr5の指示を受け、発光部72(図5)によって光を第2の照射領域Ar2に照射し、受光部73によって白部分q2及び黒部分q3の反射光を受光する。続いて、回転検出制御部Pr5は、黒部分q3の反射光のセンサ出力を表す黒レベルを判別する。
このとき、定着モータM2は正方向に駆動されていて、回転板47が回転させられているので、受光部73は白部分q2の反射光及び黒部分q3の反射光を交互に受光し、回転検出制御部Pr5は白レベル及び黒レベルを交互に読み込む。
一般的に、受光部73のセンサ出力は、反射光の光量を光電変換することによって得られる電圧を表すので、黒レベルは白レベルより低い値になる。そこで、回転検出制御部Pr5は、交互に読み込んだ白レベル及び黒レベルのうちの電圧が最も低いものを黒レベルとして判別する。
続いて、回転検出制御部Pr5は、プレキャリブレーション処理においてRAM53に記録した白レベルを読み出し、白レベルと黒レベルとの差である差電圧δVを算出し、差電圧δVが規定値Vs以上であるかどうかを判断する。
差電圧δVが規定値Vs以上である場合、回転検出制御部Pr5は、キャリブレーションを正常に行うことができたと判断し、処理を終了する。
このようにしてキャリブレーションが行われると、以降、回転検出制御部Pr5は、受光部73から読み込んだ白レベル及び黒レベルに基づいて加圧ローラ45の回転を検出する。
一方、差電圧δVが規定値Vs未満である場合、回転検出制御部Pr5は、操作パネル54の表示部にキャリブレーションを正常に行うことができなかったことを表すメッセージを表示し、キャリブレーションエラーを操作者に通知する。
そして、制御部51は、印刷制御部Pr1、モータ制御部Pr2、用紙位置検出部Pr3、加熱制御部Pr4、回転検出制御部Pr5等の各処理を中止し、プリンタ10を待機状態にする。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS7-1 反射センサ66は発光部72によって光を第2の照射領域Ar2に照射する。
ステップS7-2 反射センサ66は受光部73によって白部分q2及び黒部分q3の反射光を受光する。
ステップS7-3 回転検出制御部Pr5は黒レベルを判別する。
ステップS7-4 回転検出制御部Pr5は差電圧δVを算出する。
ステップS7-5 回転検出制御部Pr5は差電圧δVが規定値Vs以上であるかどうかを判断する。差電圧δVが規定値Vs以上である場合はリターンし、差電圧δVが規定値Vs未満である場合はステップS7-6に進む。
ステップS7-6 回転検出制御部Pr5はキャリブレーションエラーを操作者に通知し、リターンする。
このように、本実施の形態においては、回転検出制御部Pr5が、前記加圧ローラ45の回転が開始される前に、回転板47が第1の動作位置に置かれた状態で第1のキャリブレーションを行い、前記加圧ローラ45の回転が開始された後に、回転板47が第2の動作位置に置かれた状態で第2のキャリブレーションを行うので、キャリブレーションを早く開始することができ、印刷を早く開始することができる。
また、ウォーミングアップが開始される前に第1のキャリブレーションが行われる分だけウォーミングアップ時間を短くすることができるので、ウォーミングアップを行う際の消費電力が少なくなり、プリンタ10のコストを低くすることができる。
本実施の形態においては、レバー75によって加圧ローラ45が支持されるようになっているが、レバー75によって定着ローラ44を支持することもできる。その場合、回転板47は定着ローラ44に取り付けられる。
また、前記実施の形態においては、プリンタ10について説明したが、本発明を複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。