JP7172171B2 - 顔料用分散剤、顔料分散体及びポリマーの製造方法 - Google Patents

顔料用分散剤、顔料分散体及びポリマーの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、顔料用分散剤、該分散剤を用いた顔料分散体及び顔料用分散剤に用いるポリマーの製造方法に関する。
液晶ディスプレイは、カラーテレビ、パーソナルコンピューター、スマートフォン等の表示装置として幅広く使用されている。これら液晶ディスプレイの画質はカラーフィルターの性能に左右される。液晶ディスプレイのカラーフィルターは赤色画素部、緑色画素部及び青色画素部を有し、これらの各画素部は、いずれも顔料が分散した合成樹脂の薄膜が基板上に設けられた構造であり、顔料としては、赤、緑及び青の各色の顔料が用いられている。カラーフィルターに用いる顔料には、液晶表示装置の表示画面の高輝度化、高コントラスト化等が要求されている。これらの要求を満たすためには、顔料そのものの特性による部分もあるが、顔料をより微細化し分散した顔料分散体をいかに得るかが重要となっている。この顔料分散体を得る際には、顔料、分散媒体の他に、一般的に顔料用分散剤が用いられるが、カラーフィルターに用いる顔料分散体は、極めて微細な顔料粒子径とすることができ、かつ安定性の高い分散性が要求されるため、それを実現する顔料用分散剤を求められていた。
カラーフィルターに用いる顔料分散体にも用いることができる顔料分散剤として、少なくともカルボキシ基を有するメタクリレートを構成成分とするポリマーブロックAと、4級アンモニウムの窒素カチオンの対イオンとして、1個以上のスルホン酸イオンが結合している色素からなるイオン結合部分を有するメタクリレートを構成成分とするポリマーブロックBとからなるA-Bブロックポリマーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このブロックポリマーであっても、より高いレベルの分散性を要求された場合には、不十分であった。
特開2014-214207号公報
本発明が解決しようとする課題は、高い分散性が要求されるカラーフィルターに用いる顔料分散体にも利用可能な顔料用分散剤、該分散剤を用いた顔料分散体及び顔料用分散剤に用いるポリマーの製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の官能基を有するモノマーをブロック共重合したポリマーを用いることにより、高い分散性が要求されるカラーフィルターに用いる顔料分散体にも利用可能な顔料用分散剤が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)又は(2)で表されるポリマー(A)を含有することを特徴とする顔料用分散剤を提供するものである。
Figure 0007172171000001
(式(1)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、Aはカチオン性基を有するポリマーブロックを表し、Aはアルキル基を有するポリマーブロックを表し、Rは芳香族基又はアルキル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
Figure 0007172171000002
(式(2)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、Aは芳香族基を有するポリマーブロックを表し、Aはカチオン性基を有するポリマーブロックを表し、Aはアルキル基を有するポリマーブロックを表し、Rは芳香族基又はアルキル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
また、本発明は、前記一般式(1)又は(2)で表されるポリマーの製造方法を提供するものである。
本発明の顔料用分散剤は、顔料を極めて微細な顔料粒子径とすることが可能であり、かつ二次凝集も抑制された極めて安定性の高い分散性を有するため、カラーフィルター、インクジェットインク等に用いる顔料を分散する顔料用分散剤として非常に有用である。また、高濃度な顔料分散体を製造した後、所望とする濃度に希釈して使用する際の顔料用分散剤として用いた場合、分散状態を損なわず、易分散性に優れた顔料分散体を得ることができる。
本発明の顔料用分散剤は、下記一般式(1)又は(2)で表されるポリマー(A)を含有することを特徴とするものである。
Figure 0007172171000003
(式(1)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、Aはカチオン性基を有するポリマーブロックを表し、Aはアルキル基を有するポリマーブロックを表し、Rは芳香族基又はアルキル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
Figure 0007172171000004
(式(2)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、Aは芳香族基を有するポリマーブロックを表し、Aはカチオン性基を有するポリマーブロックを表し、Aはアルキル基を有するポリマーブロックを表し、Rは芳香族基又はアルキル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
前記一般式(1)及び(2)中のAは、有機リチウム重合開始剤残基を表す。前記有機リチウム重合開始剤としては、例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、ブチルリチウム(n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、iso-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム)、ペンチルリチウム、へキシルリチウム、メトキシメチルリチウム、エトシキメチルリチウム等のアルキルリチウム;ベンジルリチウム、α-メチルスチリルリチウム、1,1-ジフェニル-3-メチルペンチルリチウム、1,1-ジフェニルヘキシルリチウム、フェニルエチルリチウム等のフェニルアルキレンリチウム;ビニルリチウム、アリルリチウム、プロペニルリチウム、ブテニルリチウム等のアルケニルリチウム;エチニルリチウム、ブチニルリチウム、ペンチニルリチウム、ヘキシニルリチウム等のアルキニルリチウム;フェニルリチウム、ナフチルリチウム等のアリールリチウム;2-チエニルリチウム、4-ピリジルリチウム、2-キノリルリチウム等のヘテロ環リチウム;トリ(n-ブチル)マグネシウムリチウム、トリメチルマグネシウムリチウム等のアルキルリチウムマグネシウム錯体などが挙げられる。これらの有機リチウム重合開始剤は1種で用いることも2種以上併用することもできる。
前記有機リチウム重合開始剤は、有機基とリチウムとの結合が開裂し有機基側に活性末端が生じ、そこから重合が開始される。したがって、得られるポリマー末端には有機リチウム由来の有機基が結合している。本発明においては、該ポリマー末端に結合した有機リチウム由来の有機基を、有機リチウム重合開始剤残基と称する。例えば、メチルリチウムを重合開始剤として使用したポリマーであれば、有機リチウム重合開始剤酸基はメチル基となり、ブチルリチウムを開始剤として使用したポリマーであれば、有機リチウム重合開始剤酸基はブチル基となる。
前記一般式(1)中のAは、カチオン性基を有するポリマーブロックを表す。このポリマーブロックを形成するためには、カチオン性基を有するモノマーを用いることが好ましい。前記カチオン性基を有するモノマーしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノベンジル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのカチオン性基を有するモノマーは、1種で用いることも2種以上併用することもできる。また、カチオン性基を有するポリマーブロックを形成するために、カチオン性基を有するモノマー以外のモノマー、例えば、芳香族基を有するモノマーを併用してもよい。
また、前記カチオン性基としては、分散性をより向上できることから、4級アンモニウム塩を含有する基が好ましい。前記4級アンモニウム塩を含有する基は、3級アミノ基にカウンターアニオンを加え、4級アンモニウム塩化したものである。3級アミノ基を4級アンモニウム塩化する際に用いるカウンターアニオンとしては、例えば、塩化ベンジル、臭化ベンジル、1-クロロブタン、1-ブロモブタン、1-クロロヘキサン、1-ブロモヘキサン、1-クロロペンタン、1-ブロモペンタン、1-クロロメチルシクロヘキサン、1-ブロモメチルシクロヘキサン、クロロ酢酸メチル、ブロモ酢酸メチル等のハロゲン化有機化合物が挙げられる。これらのハロゲン化有機化合物の中でも、分散性をさらに向上できることから、塩化ベンジルが好ましい。
前記カチオン性基として、4級アンモニウム塩を用いる場合は、4級アンモニウム塩を含有する基を有するモノマーを用いて、前記ポリマー(A)を製造してもよいが、3級アミノ基を有するモノマーを重合した後、3級アミノ基を4級アンモニウム塩化する方が好ましい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、メタクリレートとアクリレートの一方又は両方をいう。
前記一般式(1)中のAは、アルキル基を有するポリマーブロックを表す。このポリマーブロックを形成するためには、アルキル基を有するモノマーを用いることが好ましい。前記アルキル基を有するモノマーしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのアルキル基を有するモノマーは、1種で用いることも2種以上併用することもできる。また、アルキル性基を有するポリマーブロックを形成するために、アルキル性基を有するモノマー以外のモノマー、例えば、芳香族基を有するモノマーを併用してもよい。
前記一般式(2)中のAは、芳香族基を有するポリマーブロックを表す。このポリマーブロックを形成するためには、芳香族基を有するモノマーを用いることが好ましい。前記芳香族基を有するモノマーとしては、例えば、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの芳香族基を有するモノマーは、1種で用いることも2種以上併用することもできる。また、芳香族基を有するポリマーブロックを形成するために、芳香族基を有するモノマー以外のモノマーを併用してもよい。
前記一般式(2)中のAは、カチオン性基を有するポリマーブロックを表す。このポリマーブロックを形成するために用いるモノマーは、前記一般式(1)中のAのポリマーブロックを形成する際に用いるモノマーと同様のものを用いることができる。
前記一般式(2)中のAは、アルキル基を有するポリマーブロックを表す。このアルキル基を有するポリマーブロックを形成するために用いるモノマーは、前記一般式(1)中のAを形成する際に用いるモノマーと同様のものを用いることができる。
前記一般式(1)及び(2)中の下記一般式(3)で表される部分は、例えば、ジフェニルエチレン、α-メチルスチレン等を重合して形成したポリマーブロックである。
Figure 0007172171000005
(式(3)中、Rは芳香族基又はアルキル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
前記一般式(1)又は(2)で表されるポリマー(A)のアミン価は、分散性をより向上できることから、20~110mgKOH/gの範囲が好ましく、30~100mgKOH/gの範囲がより好ましく、40~90mgKOH/gの範囲がさらに好ましい。
前記一般式(1)又は(2)で表されるポリマー(A)の重量平均分子量は、分散性をより向上できることから、3,000~30,000の範囲が好ましく、5,000~28,000の範囲がより好ましく、7,000~26,000の範囲がさらに好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により測定することができる。
本発明の顔料分散体は、本発明の顔料用分散剤を用いて、分散媒体中に顔料を分散させたものである。
前記顔料としては、有機顔料又は無機顔料を用いることができる。また、分散性を向上するために表面処理を施した処理顔料、このような処理をしていない未処理顔料のいずれも用いることができる。
前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型キレート顔料、酸性染料型キレート顔料等の染料キレート顔料;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどが挙げられる。
また、前記無機顔料としては、例えば、酸化鉄、酸化チタン、酸化コバルト等の酸化金属;コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等の方法によって製造されたカーボンブラックなどが挙げられる。
前記分散媒体としては、用途に応じて、水、有機溶剤のいずれも用いることができる。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。また、水を分散媒体とする場合には、水と水溶性溶剤からなる混合溶媒として用いることもできる。前記水溶性溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン溶剤;メタノール、エタノール、2-プロパノール、2-メチル-1-プロパノール、1-ブタノール、2-メトキシエタノール等のアルコール溶剤;テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタンのエーテル溶剤;ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール溶剤;ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、およびこれらと同族のジオール等のジオール溶剤;ラウリン酸プロピレングリコール等のグリコールエステル溶剤;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エーテルジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル等のグリコールモノアルキルエーテル溶剤;プロピレングリコールエーテル、ジプロピレングリコールエーテル、トリエチレングリコールエーテル等のグリコールエーテル溶剤;γ-ブチロラクトン等のラクトン溶剤;N-(2-ヒドロキシエチル)ピロリドン等のラクタム溶剤;グリセリン及びその誘導体などが挙げられる。また、これらの水溶性溶剤は、水と混合せずに用いることもできる。
前記有機溶剤としては、上記の水溶性溶剤の他、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル溶剤;シクロヘキサノン等のケトン溶剤などが挙げられる。上記で例示した分散媒体は、1種で用いることも2種以上併用することもできる。
本発明の顔料分散体は、上記の顔料、分散媒体及び本発明の顔料用分散剤を混合し、各種分散方法を用いて、分散媒体中に顔料を分散させることにより得られる。前記分散方法としては、例えば、ペイントシェーカー、ビーズミル、サンドミル、ボールミル等のメディアを使用するメディアミル分散法;超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、ナノマイザー、アルティマイザー等のメディアを使用しないメディアレス分散法;ロールミル、ヘンシェルミキサー、加圧ニーダー、インテンシブミキサー、バンバリーミキサー、プラネタリーミキサー等の混練機を用いて強い剪断力を与えて分散させる混練分散法などが挙げられる。このうち混練分散法は、顔料を高濃度で含有する混合物に強い剪断力を与えることによって顔料粒子を微細化できる方法であり、顔料濃度の高い顔料分散体を得ることができ、かつ粗大粒子の低減もできることから好ましい。
本発明の顔料用分散剤の使用量は、顔料100質量部に対して、5~200質量部の範囲が好ましく、5~100質量部の範囲がより好ましい。また、前記分散媒体の使用量は、顔料100質量部に対して、20~200質量部の範囲が好ましく、30~200質量部の範囲がより好ましい。
前記一般式(1)又は(2)で表されるポリマー(A)の製造方法としては、ポリマーの分子量、分子量分布及び構造を制御できることから、リビングアニオン重合により製造することが好ましい。さらに、重合反応の制御することにより、より精密にポリマーの分子量、分子量分布及び構造を制御できることから、複数の液体を混合可能な流路を備えるマイクロリアクターを用いて、リビングアニオン重合を行うことがより好ましい。
前記一般式(1)で表されるポリマー(A)の製造方法としては、例えば、下記の第1~3工程を含む方法が挙げられる。
[第1工程]
複数の液体を混合可能な流路を備えるマイクロリアクターを用いて、有機リチウム重合開始剤、1,1-ジフェニルエチレン、及び3級アミノ基を有するモノマーをマイクロリアクター内の流路へ導入してリビングアニオン重合させ、片末端に有機リチウム重合開始剤残基、1,1-ジフェニルエチレンが重合したポリマーブロック、及び3級アミノ基を有するポリマーブロックが順次結合した中間重合体を製造する。
[第2工程]
前記中間重合体と、アルキル基を有するモノマーとを前記マイクロリアクターに導入し、前記マイクロリアクター内で、前記中間重合体の成長末端に前記アルキル基を有するモノマーをリビングアニオン重合させ、前記中間重合体の3級アミノ基を有するポリマーブロック側にアルキル基を有するポリマーブロックが結合したブロック共重合体を製造する。
[第3工程]
前記ブロック共重合体が有する3級アミノ基と塩化ベンジルとを反応させ、4級アンモニウム塩化する。
前記一般式(2)で表されるポリマー(A)の製造方法としては、例えば、下記の第1~4工程を含む方法が挙げられる。
[第1工程]
複数の液体を混合可能な流路を備えるマイクロリアクターを用いて、有機リチウム重合開始剤、1,1-ジフェニルエチレン、及び3級アミノ基を有するモノマーを必須として、必要に応じて芳香族基を有するモノマーをマイクロリアクター内の流路へ導入してリビングアニオン重合させ、有機リチウム重合開始剤残基、1,1-ジフェニルエチレンが重合したポリマーブロック、並びに3級アミノ基を有するポリマーブロック、又は3級アミノ基及び芳香族基を有するポリマーブロックが順次結合した中間重合体(1)を製造する。
[第2工程]
前記中間重合体(1)と、アルキル基を有するモノマーとを前記マイクロリアクターに導入し、前記マイクロリアクター内で、前記中間重合体(2)の成長末端に前記アルキル基を有するモノマーをリビングアニオン重合させ、前記中間重合体(1)のアミノ基及び芳香族基を有するポリマーブロック側にアルキル基を有するポリマーブロックが結合したブロック共重合体を製造する。
[第4工程]
前記ブロック共重合体が有する3級アミノ基とハロゲン化有機化合物とを反応させ、4級アンモニウム塩化する。
また、前記一般式(2)で表されるポリマー(A)の製造方法としては、下記の第1~4工程を含む方法も挙げられる。
[第1工程]
複数の液体を混合可能な流路を備えるマイクロリアクターを用いて、有機リチウム重合開始剤、1,1-ジフェニルエチレン、及び芳香族基を有するモノマーをマイクロリアクター内の流路へ導入してリビングアニオン重合させ、有機リチウム重合開始剤残基、1,1-ジフェニルエチレンが重合したポリマーブロック、及び芳香族基を有するポリマーブロックが順次結合した中間重合体(1)を製造する。
[第2工程]
前記中間重合体(1)と、3級アミノ基を有するモノマーとを前記マイクロリアクターに導入し、前記マイクロリアクター内で、前記中間重合体(1)の成長末端に前記3級アミノ基を有するモノマーをリビングアニオン重合させ、前記中間重合体(1)の芳香族基を有するポリマーブロック側に3級アミノ基を有するポリマーブロックを有する中間重合体(2)を製造する。
[第3工程]
前記中間重合体(2)と、アルキル基を有するモノマーとを前記マイクロリアクターに導入し、前記マイクロリアクター内で、前記中間重合体(2)の成長末端に前記アルキル基を有するモノマーをリビングアニオン重合させ、前記中間重合体(2)の3級アミノ基を有するポリマーブロック側にアルキル基を有するポリマーブロックが結合したブロック共重合体を製造する。
[第4工程]
前記ブロック共重合体が有する3級アミノ基とハロゲン化有機化合物とを反応させ、4級アンモニウム塩化する。
前記ポリマー(A)の製造に用いる各種モノマー、有機リチウム重合開始剤等は、有機溶剤を用いて、希釈ないし溶解して、溶液としてマイクロリアクターに導入することが好ましい。
前記有機溶剤としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、デカリン、テトラリン、及びこれらの誘導体等の炭化水素溶剤;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトシキエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジグライム等のエーテル溶剤などが挙げられる。これらの有機溶剤は、1種で用いることも2種以上併用することもできる。
上記の各工程で用いるモノマーを有機溶剤で希釈する際には、単位時間当たりのブロック共重合体の収量を効率よく増加させることと、3級アミノ基を有するモノマーを含むことからマイクロリアクター中でのゲル物発生による流路の閉塞を抑制することをバランスすることが必要なことから、モノマー溶液中の各構成モノマーの濃度は0.1M(mol/L、以下同じ。)以上が好ましく、0.1~3Mの範囲がより好ましく、0.2~2Mの範囲がさらに好ましい。
前記有機リチウム重合開始剤の有機溶剤溶液中の濃度としては、単位時間当たりのポリマーの収量を効率よく増加させることができることから、0.01M以上が好ましく、0.01~3Mの範囲がより好ましく、0.01~2Mの範囲がさらに好ましい。また、重合開始剤を希釈ないし溶解して溶液とする有機溶剤としては、有機リチウム重合開始剤の溶解性や活性の安定性を考慮すると、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤が好ましい。
モノマー及び有機リチウム重合開始剤の溶液を、高濃度でマイクロリアクターの流路へ導入する際には、リビングアニオン重合をスムーズに進行させるために、マイクロリアクターの流路内に重合により形成される高粘度のモノマーの重合物の溶液を確実に送液する必要がある。特に、各工程で得られた中間重合体と、モノマーとをリビングアニオン重合をさせる際には、高粘度の中間重合体の溶液と、低粘度のモノマー溶液とを、粘度が大きく異なるにもかかわらず、確実に混合し、リビングアニオン重合させ、生成する高粘度のブロック共重合体の溶液を確実に送液できる必要がある。このように高粘性の溶液を確実に、マイクロリアクターの流路へ導入するポンプとしては、高圧送液が可能で、かつ脈流が非常に小さいポンプが好ましく、そのようなポンプとしてはプランジャーポンプやダイヤフラム式ポンプが好ましい。
また、モノマー、有機リチウム重合開始剤、生成した中間重合体の溶液をマイクロリアクターの流路へ導入する際の送液圧力としては、効率よくポリマーの製造が可能となることから、2~32MPaの範囲が好ましく、3~20MPaの範囲がより好ましく、4~15MPaの範囲がさらに好ましい。このような圧力で送液が可能なポンプとしては、液体クロマトグラフィー用のプランジャーポンプが好ましく、ダブルプランジャーポンプがより好ましい。また、ダブルプランジャーポンプの出口にダンパーを装着し脈流を抑えて送液する方法がさらに好ましい。
本発明の製造方法で用いるマイクロリアクターは、複数の液体を混合可能な流路を備えるものであるが、流路が設置された伝熱性反応容器を有するものが好ましく、内部に微小管状流路が形成された伝熱性反応容器を有するものがより好ましく、表面に複数の溝部が形成された伝熱性プレート状構造体を積層された伝熱性反応容器を有するものが特に好ましい。
本発明におけるリビングアニオン重合反応は、従来のバッチ方式での反応温度である-78℃以下の温度で行うこともできるが、工業的に実施可能な温度である-40℃以上の温度でも行うことができ、-28℃以上でも行うことができるが、3級アミノ基を有するモノマーを含むことからマイクロリアクター中でのゲル物発生を抑制するために-15℃以上であることが特に好ましい。反応温度が-40℃以上であると、簡易な構成の冷却装置を用いてポリマーを製造することができ、製造コストを低減できることから好ましい。また、前記温度が-28℃以上であると、より簡易な構成の冷却装置を用いてポリマーを製造することができ、製造コストを大幅に低減できることから好ましい。
本発明において、2種以上のモノマー又は中間重合体の溶液を混合する好ましい形態のマイクロミキサーシステムとしては、従来の方法と比較して高濃度でマイクロリアクターの流路へ導入しリビングアニオン重合をスムーズに進行させるために、高濃度のモノマー溶液と重合開始剤溶液を短時間で混合できるマイクロミキサーであることが好ましい。
前記マイクロミキサーは、マイクロリアクターが備える複数の液体を混合可能な流路であるが、このマイクロミキサーとしては、市販されているマイクロミキサーを用いることが可能であり、例えば、インターディジタルチャンネル構造体を備えるマイクロリアクター、インスティチュート・フュール・マイクロテクニック・マインツ(IMM)社製シングルミキサー及びキャタピラーミキサー;ミクログラス社製ミクログラスリアクター;CPCシステムス社製サイトス;山武社製YM-1、YM-2型ミキサー;島津GLC社製ミキシングティー及びティー(T字コネクタ);マイクロ化学技研社製IMTチップリアクター;東レエンジニアリング開発品マイクロ・ハイ・ミキサー等が挙げられ、いずれも本発明で用いることができる。
さらに、好ましい形態のマイクロミキサーシステムとして、特に第2の態様において第2のモノマー溶液をマイクロリアクター内の流路へ導入して、第1のモノマーを重合させた中間重合体溶液とリビングアニオン重合させ、ブロック共重合体を調製するために、高粘度の第1のモノマーを重合させた中間重合体溶液と、低粘度の第2のモノマー溶液とを、粘度が大きく異なるにもかかわらず、確実に混合しうるマイクロミキサーシステムが好ましい。
そのような、マイクロミキサーシステムとしては、マイクロミキサーへの液導入流路に対し相対的に広い流路空間を合流部に形成させたマイクロミキサーであることが好ましい。このようなマイクロミキサーシステムを用いることにより、低粘度の第2のモノマー溶液を安定供給しながら、確実に高粘度の第1のモノマーを重合させた中間重合体溶液と、低粘度の第2のモノマー溶液とを混合することができる。
マイクロミキサーへの液導入流路に対し相対的に広い流路空間を合流部に形成させたマイクロミキサーとしては、金属の一体型のマイクロミキサーであっても、第1のモノマーを重合させた中間重合体溶液が通る流路をもつプロセスプレートと、第2のモノマー溶液が通る流路をもつプロセスプレートとを上下に積層し、流路出口で、これらの2種類の溶液を混合させるマイクロミキサーと、混合後の溶液が通る流路をもつマイクロミキサーを組み合わせてもよい。
また、マイクロミキサーの入口部の流路内径は、反応液の線速度にもよるが0.1~2.0mmの範囲が好ましく、0.2~1.5mmの範囲がより好ましい。また、マイクロミキサーの入口部の流路内径は、入口部の流路内径の1~5倍の範囲が好ましく、より単位時間当たりのポリマーの収量を増加させることができ、ミキシング効率を向上させることができることから、1.5~3倍の範囲がより好ましい。
本発明の製造方法で用いる反応装置としては、流路が伝熱性反応容器に設置された反応装置が好ましく、前記流路としては、微小管状であるものが加熱の迅速な制御が可能なことから好ましい。微小管状流路としては、流路断面積が0.1~4.0mmとなる空隙サイズを有する流路が、重合反応温度を制御する上で好ましい。なお、本発明において「断面」とは、流路中の流れ方向に対して垂直方向の断面を意味し、「断面積」はその断面の面積を意味する。
流路の、断面形状は、正方形、長方形を含む矩形、台形や平行四辺形、三角形、五角形などを含む多角形状(これらの角が丸められた形状、アスペクト比の高い、すなわちスリット形状を含む)、星形状、半円、楕円状を含む円状などであってもよい。流路の断面形状は一定である必要はない。
前記反応流路の形成方法は特に限定されるものではないが、一般的には、表面に複数の溝を有する部材(X)の、溝を有する面に他の部材(Y)が積層、接合等により固着され、部材(X)と部材(Y)との間に空間として形成される。
前記流路には、さらに熱交換機能が設けられてもよい。その場合には、例えば、部材(X)表面に温調流体が流れるための溝を設け、該温調流体が流れる為の溝を設けた面に他の部材を接着ないし積層するなどの方法により固着すればよい。一般的には、表面に溝を有する部材(X)と温調流体が流れるための溝を設けた部材(Y)とが、溝を設けた面と、他の部材の溝を設けた面と逆側の面とを固着することによって流路を形成し、これら部材(X)と部材(Y)とを複数交互に固着すればよい。
この際、部材表面に形成された溝は、その周辺部より低い、いわゆる溝として形成されていてもよいし、部材表面に立つ壁の間として形成されていてもよい。部材の表面に溝を設ける方法は任意であり、例えば、射出成型、溶剤キャスト法、溶融レプリカ法、切削、エッチング、フォトリソグラフィー(エネルギー線リソグラフィーを含む)、レーザーアブレーションなどの方法を利用できる。
部材中の流路のレイアウトは、用途目的に応じて直線、分岐、櫛型、曲線、渦巻き、ジグザグ、その他任意の配置の形をしていてもよい。
流路は、その他、例えば、混合場、抽出場、分離場、流量測定部、検出部、貯液槽、膜分離機構、デバイス内外への接続口、絡路、クロマトグラフィーや電気泳動の展開路、バルブ構造の一部(弁の周囲部分)、加圧機構、減圧機構などと接続していてもよい。
部材の外形は、特に限定する必要はなく、用途目的に応じた形状を採りうる。部材の形状としては、例えば、プレート状、シート状(フィルム状、リボン状などを含む。)、塗膜状、棒状、チューブ状、その他複雑な形状の成型物などであってよい。厚みなどの外形的寸法は一定であることが好ましい。部材の素材は任意であり、例えば、ポリマー、ガラス、セラミック、金属、半導体などであってよい。
上記のように、本発明の製造方法で用いる反応装置としては、流路が伝熱性反応容器に設置された反応装置が好ましく、オイルバスや水浴等に浸漬されたチューブであってもよい。さらに、流路が形成された伝熱性反応容器からなる反応装置として、表面に複数の溝部が形成された伝熱性プレート状構造体を積層してなる構造を有する反応装置を用いることができる。
このような反応装置としては、例えば、化学反応用デバイスとして用いられる部材中に前記流路(以下、単に「微小流路」ということがある。)が設けられた装置等が挙げられる。
<実施例で使用したマイクロミキサー>
本実施例で用いたマイクロリアクターは、T字型の管継手からなるマイクロミキサーと、前記マイクロミキサーの下流に連結されたチューブリアクターとを含んで構成される。前記マイクロミキサーとしては、三幸精機工業株式会社製の特注品を使用した(本実施例の記載に基づいて製造を依頼し、同等のものを入手することが可能である)。なお、本実施例で使用したマイクロミキサーは、その内部に第一の導入路、第二の導入路及びこれらが合流する流路の一部を有し、前記マイクロミキサー内においては、そのいずれの内径も同じである。したがって、以下、これらの内径をまとめて「マイクロミキサーの内径」という。
本実施例及び比較例で製造したポリマーの数平均分子量、重量平均分子量及びアミン価の測定方法は下記の通りである。
[数平均分子量及び重量平均分子量の測定方法]
実施例及び比較例で得られたポリマーの数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により、下記の条件で測定した。
測定装置:高速GPC装置(東ソー株式会社製「HLC-8220GPC」)
カラム:東ソー株式会社製の下記のカラムを直列に接続して使用した。
「TSKgel G5000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G4000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G3000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G2000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
検出器:RI(示差屈折計)
カラム温度:40℃
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/分
注入量:100μL(試料濃度0.4質量%のテトラヒドロフラン溶液)
標準試料:下記の標準ポリスチレンを用いて検量線を作成した。
(標準ポリスチレン)
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-1000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-2500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-5000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-1」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-2」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-4」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-10」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-20」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-40」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-80」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-128」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-288」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-550」
[残存モノマー量の測定方法]
実施例及び比較例で得られたポリマーの溶液を、ガスクロマトグラフィー(株式会社島津製作所社製「GC-2014F型」)を用いて、下記の条件で測定し、残存モノマー量を求めた。
カラム:株式会社島津製作所社製のワイドボアキャピラリーカラム
検出器:FID(水素炎イオン化型検出器)
カラム温度:70~250℃
注入量:1μL(テトラヒドロフラン希釈溶液)
[アミン価の測定方法]
JIS試験方法K 0070-1992に準拠して測定した。少量のイソプロピルアルコールを加えたメタノールとトルエンの混合溶媒に試料0.1gを溶解させ、フェノールフタレインを指示薬として、0.5M塩酸溶液で滴定することにより求めた。なお、アミン価は試料1g中に含まれるアミンを中和するのに必要な塩酸塩と等量の水酸化カリウムのmg数で算出される。
(実施例1)
まず、次に示す4種類の溶液を調製した。
(1)重合開始剤(0.2M)溶液
アルゴンガスで置換した500mLナスフラスコ中に、注射器を用いてテトラヒドロフラン(以下、「THF」と略記する。)335.9mLを採取した後、氷冷した。冷却後、注射器を用いてジフェニルエチレン14.4g(14.1mL)を採取し撹拌した溶液に1.6Mのn-ブチルリチウム溶液50mLを採取し撹拌することにより、深紅の0.2Mの重合開始剤溶液400mLを調製した。
(2)ジメチルアミノエチルメタクリレート(1.0M)溶液
アルゴンガスで置換した1Lナスフラスコ中に、注射器を用いてジメチルアミノエチルメタクリレート(以下、「DM」と略記する。)117.9g(126.4mL)及びTHF623.6mLを採取し撹拌することにより、DM濃度1.0Mであるモノマー溶液750mLを調製した。
(3)メタクリレートモノマーの混合溶液(1.0M)溶液
アルゴンガスで置換した1Lナスフラスコ中に、注射器を用いてメチルメタクリレート(以下、「MMA」と略記する。)126.3g(134.7mL)、ノルマルブチルメタクリレート(以下、「nBMA」と略記する。)53.8g(60.1mL)、2-エチルヘキシルメタクリレート(以下、「2EHMA」と略記する。)62.5g(70.7mL)、ベンジルメタクリレート(以下、「BzMA」と略記する。)66.6g(64.1mL)及びTHF570.5mLを採取し攪拌することにより、MMA濃度1.4M、nBMA濃度0.42M、2EHMA濃度0.35M、BzMA濃度0.42Mであるモノマー混合溶液900mLを調製した。
(4)メタノール(0.33M)溶液
アルゴンガスで置換した100mLナスフラスコ中に、注射器を用いてメタノール0.529g及びTHF49.3mLを採取し攪拌することにより、メタノールの0.33M溶液50mLを調製した。
次いで、次の操作により、リビングアニオン共重合を行った。2つのT字型の菅継手からなるマイクロミキサー及びそのマイクロミキサーの下流に連結されたチューブリアクターを備えたマイクロリアクター装置に、4台のシリンジポンプ(ハーバード社製「シリンジポンプ Model 11 Plus」)を接続し、そのシリンジポンプに、上記で得られた4種類の溶液をそれぞれ吸い込んだ50mLガストシリンジをセットした。
菅継手径250μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ100cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、(1)溶液を2.5mL/分、(2)溶液を4.5mL/分の速度で送液して混合することにより、DMのリビングアニオン重合を行った。続いて、菅継手径500μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ100cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、得られたDMの重合溶液と、(3)溶液を7.13mL/分の速度で送液して混合することにより、DMの反応開始末端とモノマー混合溶液との反応を行った。得られたポリマー溶液を所定量の(4)の溶液を入れた瓶に投入することにより重合反応を停止して、ポリマー溶液を得た。なお、反応温度は、マイクロリアクター全体を恒温層に埋没させることにより-15℃に調整した。
得られたポリマー溶液の残存モノマー量から、DMの反応率(ポリマー転嫁率)はほぼ100%であった。また、得られたポリマーの数平均分子量(Mn)は2,987であり、重量平均分子量(Mw)は7,165であり、分散度(Mw/Mn)は2.40であった。
得られたポリマー溶液からエバポレーターを用いてTHFを除き、代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、「PMA」と略記する。)/ブチルセルソルブ(以下、「BCS」と略記する。)(質量比50/50)の混合溶剤に置換し固形分濃度32.5質量%であるポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液80.1gに塩化ベンジル2.06gを添加し、70℃で反応させることにより、ポリマーが有する3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したポリマー溶液を得た。この4級アンモニウム塩化後のポリマーの数平均分子量(Mn)は6,361であり、重量平均分子量(Mw)は8,595であり、分散度(Mw/Mn)は1.35であり、固形分アミン価は55.6mgKOH/gであった。
(実施例2)
実施例1で調製した(2)及び(3)の溶液を下記のように調製したものに代えた以外は実施例1と同様の操作によりポリマー溶液を得た。
(2)DM(1.6M),BzMA(0.44M)混合溶液
アルゴンガスで置換した1Lナスフラスコ中に、注射器を用いてDM188.7g(202.2mL)BzMA58.2g(55.9mL)及びTHF491.9mLを採取し撹拌することにより、DM濃度1.6M、BzMA濃度0.44Mであるモノマー混合溶液750mLを調製した。
(3)メタクリレートモノマーの混合溶液(1.0M)溶液
アルゴンガスで置換した1Lナスフラスコ中に、注射器を用いてMMA126.3g(134.7mL)、nBMA53.8g(60.1mL)、2EHMA62.5g(70.7mL)及びTHF634.5mLを採取し攪拌することにより、MMA濃度1.4M、nBMA濃度0.42M、2EHMA濃度0.35Mであるモノマー混合溶液900mLを調製した。
得られたポリマー溶液の残存モノマー量から、DMの反応率(ポリマー転嫁率)はほぼ100%であった。また、得られたポリマーの数平均分子量(Mn)は7,400であり、重量平均分子量(Mw)は23,500であり、分散度(Mw/Mn)は3.18であった。
得られたポリマー溶液からエバポレーターを用いてTHFを除き、代わりにPMA/BCS(質量比50/50)の混合溶剤に置換し固形分濃度32.5質量%であるポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液136.8gに塩化ベンジル2.58gを添加し、70℃で反応させることにより、ポリマーが有する3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したポリマー溶液を得た。この4級アンモニウム塩化後のポリマーの数平均分子量(Mn)は15,031であり、重量平均分子量(Mw)は24,800であり、分散度(Mw/Mn)は1.65であり、固形分アミン価は89.7mgKOH/gであった。
(実施例3)
実施例1で調製した(1)、(2)、(3)及び(4)の溶液に加え、下記のように(5)の溶液を調製した。
(5)BzMA(0.5M)混合溶液
アルゴンガスで置換した1Lナスフラスコ中に、注射器を用いてBzMA48.5g(46.6mL)及びTHF503.4mLを採取し撹拌することにより、BzMA濃度0.5Mであるモノマー溶液550mLを調製した。
次いで、次の操作により、リビングアニオン共重合を行った。
3つのT字型の菅継手からなるマイクロミキサー及びそのマイクロミキサーの下流に連結されたチューブリアクターを備えたマイクロリアクター装置に、4台のシリンジポンプ(ハーバード社製「シリンジポンプ Model 11 Plus」)を接続し、そのシリンジポンプに、上記で得られた5種類の溶液をそれぞれ吸い込んだ50mLガストシリンジをセットした。
菅継手径250μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ200cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、(1)の溶液を2.5mL/分、(5)の溶液を2.0mL/分の速度で送液して混合することにより、BzMAのリビングアニオン重合を行った。続いて、菅継手径500μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ400cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、得られたBzMAの重合溶液と、(2)の溶液を4.5mL/分の速度で送液して混合することにより、DMのリビングアニオン重合を行った。続いて、菅継手径500μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ400cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、得られた重合溶液と、(3)の溶液を7.13mL/分の速度で送液して混合することにより、BzMA/DMの反応開始末端とモノマー混合溶液との反応を行った。得られたポリマー溶液を所定量の(4)の溶液を入れた瓶に投入することにより重合反応を停止して、ポリマー溶液を得た。なお、反応温度は、マイクロリアクター全体を恒温層に埋没させることにより-15℃に調整した。
得られたポリマー溶液の残存モノマー量から、DMの反応率(ポリマー転嫁率)はほぼ100%であった。また、得られたポリマーの数平均分子量(Mn)は5,380であり、重量平均分子量(Mw)は9,600であり、分散度(Mw/Mn)は1.78であった。
得られたポリマー溶液からエバポレーターを用いてTHFを除き、代わりにPMA/BCS(質量比50/50)の混合溶媒に置換し固形分濃度41.8%であるポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液84.5gに塩化ベンジル2.73gを添加し、70℃で反応させることにより、ポリマーが有する3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したポリマー溶液を得た。この4級アンモニウム塩化後のポリマーの数平均分子量(Mn)は8,479であり、重量平均分子量(Mw)は10,717であり、分散度(Mw/Mn)は1.26であり、固形分アミン価は42.8mgKOH/gであった。
(実施例4)
実施例3と同様の操作により、原料溶液の調製を行った。
3つのT字型の菅継手からなるマイクロミキサー及びそのマイクロミキサーの下流に連結されたチューブリアクターを備えたマイクロリアクター装置に、4台のシリンジポンプ(ハーバード社製「シリンジポンプ Model 11 Plus」)を接続し、そのシリンジポンプに、上記で得られた5種類の溶液をそれぞれ吸い込んだ50mLガストシリンジをセットした。
菅継手径250μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ200cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、(1)の溶液を2.5mL/分、(5)の溶液を4.0mL/分の速度で送液して混合することにより、BzMAのリビングアニオン重合を行った。続いて、菅継手径500μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ400cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、得られたDMの重合溶液と、(2)の溶液を4.5mL/分の速度で送液して混合することにより、DMのリビングアニオン重合を行った。続いて、菅継手径500μmのマイクロミキサー及び内径1mm、長さ400cmのチューブリアクターで構成される反応器の上流から、得られた重合溶液と、(3)の溶液を7.13mL/分の速度で送液して混合することにより、BzMA/DMの反応開始末端とモノマー混合溶液との反応を行った。得られたポリマー溶液を所定量の(4)の溶液を入れた瓶に投入することにより重合反応を停止して、ポリマー溶液を得た。なお、反応温度は、マイクロリアクター全体を恒温層に埋没させることにより-15℃に調整した。
得られたポリマー溶液の残存モノマー量から、DMの反応率(ポリマー転嫁率)はほぼ100%であった。また、得られたポリマーの数平均分子量(Mn)は8,570であり、重量平均分子量(Mw)は11,170であり、分散度(Mw/Mn)は1.30であった。
得られたポリマー溶液からエバポレーターを用いてTHFを除き、代わりにPMA/BCS(質量比50/50)の混合溶媒に置換し固形分濃度36.4%であるポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液82.9gに塩化ベンジル2.32gを添加し、70℃で反応させることにより、ポリマーが有する3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したポリマー溶液を得た。この4級アンモニウム塩化後のポリマーの数平均分子量(Mn)は10,226であり、重量平均分子量(Mw)は13,089であり、分散度(Mw/Mn)は1.28であり、固形分アミン価は42.3mgKOH/gであった。
(比較例1)
攪拌機、窒素導入管、定量ポンプ、およびロードセル式天秤機能を備えた2リットルタンクにDM100.9g、MMA321.2g、nBMA137.0、2EHMA159.2g、BzMA282.8gを仕込みモノマープレミックスの調製を行った。また、定量ポンプ、およびロードセル式天秤機能を備えた別の1リットルタンクにトルエン300g、tert-ブチルパーオキシオクトエート60gを仕込み開始剤プレミックスの調製を行った。一方、攪拌機、窒素導入管、反応釜内温度を測定するための温度センサーを備えた5リットル反応釜に窒素を導入しつつトルエン700gを反応釜に仕込んだ後反応釜の昇温を開始した。反応釜内温度が110℃に達した後、内温を110℃に保ったまま、モノマープレミックス、および開始剤プレミックスを重合するのに6時間かけて滴下することにより重合反応を行った。重合後室温まで内温度を冷却することにより樹脂溶液を得た。
得られたポリマー溶液からエバポレーターを用いてトルエンを除き、代わりにPMA/BCS(質量比50/50)の混合溶媒に置換し固形分濃度32.5%であるポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液80.0gに塩化ベンジル2.0gを添加し、60℃で反応させることにより、ポリマーが有する3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したポリマー溶液を得た。この4級アンモニウム塩化後のポリマーの数平均分子量(Mn)は7,300であり、重量平均分子量(Mw)は16,500であり、分散度(Mw/Mn)は2.26であり、固形分アミン価は42.3mgKOH/gであった。
実施例1~4及び比較例1で得られた各ポリマーを乾燥して粉末体とした後、下記の顔料分散性試験を行った。
[顔料分散性試験]
ポリマー8.62gを100mLのポリビンに入れ、PMA18.43g、青色顔料(DIC株式会社製「Fastogen Blue(商標名)EP-210」)4.0g、0.3-0.4mmφセプルビーズ68.4gを加え、ペイントコンディショナー(東洋精機株式会社製)で3時間分散し、顔料分散体を得た。得られた顔料分散体中の顔料の体積平均粒子径を、レーザードップラー式粒度分布計(マイクロトラックベル社製「UPA-150」)を用いて測定した。なお、比較例1で得られたポリマーは、顔料を分散できなかったため、顔料の体積平均粒子径は測定できなかった。
上記の実施例1~4及び比較例1の重合方法、モノマー組成、ポリマーの種類、分子量、分散度、アミン価及び顔料分散体中の顔料平均粒子径を表1に示す。
Figure 0007172171000006

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表され、アミン価が20~110mgKOH/gの範囲であり、重量平均分子量が3,000~30,000の範囲であるポリマー(A)を含有することを特徴とする顔料用分散剤。
    Figure 0007172171000007
    (式(1)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、A4級アンモニウム塩を含有する基を有するポリマーブロックを表し、Aメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ラウリル基、トリデシル基又はステアリル基を有するポリマーブロックを表し、Rフェニル基又はメチル基を表し、nは1~5の整数を表す。)
    Figure 0007172171000008
    (式(2)中、Aは有機リチウム重合開始剤残基を表し、Aは芳香族基を有するポリマーブロックを表し、A4級アンモニウム塩を含有する基を有するポリマーブロックを表し、Aメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ラウリル基、トリデシル基又はステアリル基を有するポリマーブロックを表し、Rフェニル基又はメチル基を表し、nは1~5の整数を表す。
  2. 前記4級アンモニウム塩を含有する基のカウンターアニオンが塩化ベンジルである請求項1記載の顔料用分散剤。
  3. 前記4級アンモニウム塩を含有する基が、3級アミノ基を有するモノマーを重合した後、3級アミノ基を4級アンモニウム塩化したものである請求項1記載の顔料用分散剤。
  4. 前記ポリマー(A)の分散度(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が1.65以下である請求項1記載の顔料用分散剤。
  5. 請求項1~のいずれか1項記載の顔料用分散剤、顔料、及び分散媒体を含有することを特徴とする顔料分散体。
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