JP7167834B2 - 障害物・段差検知システム、及び移動体の注意喚起システム - Google Patents

障害物・段差検知システム、及び移動体の注意喚起システム Download PDF

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本発明は、移動体が走行しようとする領域に存在する障害物・段差、及び前記領域よりも移動体から離れた位置に存在する障害物・段差を検出する障害物・段差検知システムに関する。
移動体が走行しようとする領域に存在する障害物・段差や、前記領域よりも移動体から離れた位置に存在する障害物・段差を検出する装置がある(例えば、特許文献1ないし3参照)。
特許文献1の障害物検出装置は、移動体である自律移動装置2に対して斜め下向きに取り付けた距離画像センサ11を用いている。自律移動装置2が走行しようとする面を含む空間領域を、距離画像センサ11により斜め下向きに撮像し、画素値が距離値である距離画像を生成する。
特許文献1の障害物検出装置による障害物Obの検出方法は、以下のとおりである。
自律移動装置2が走行している面を延長した平面を基準面Fbとし、基準面Fbに関する距離画像を距離画像センサ11により生成し、基準画像記憶部12に格納する。
自律移動装置2の走行時には、自律移動装置2の走行中に距離画像センサ11で得られる距離画像と、基準画像記憶部12に格納されている距離画像との差分画像を差分画像生成部13で生成する。
前記差分画像のうち差分値が規定の距離閾値以上である領域について距離画像を基準面Fbに投影し基準面Fbからの高さ値を画素値とした高さ画像を高さ画像生成部14で生成する。
前記高さ画像を第1及び第2の2値化部15a,15bで2段階の閾値で2値化し、2つの2値画像を生成する。
判断部16は、各2値画像が規定の関係を満たすときに、自律移動装置2が走行しようとする面を含む空間領域に障害物Obが存在すると判断する。
特許文献2の障害物・段差(凹部)を検出する装置は、車両1の後部の車両中心線上に取り付けた投光装置5及びカメラ3を備える。投光装置5は車両1の後方へ可視光線を投光し、投光する方向を上下及び左右に振る機能を有する(第2の実施の形態)。カメラ3は、車両1の後方の所定の角度範囲(画角)内の映像を撮像する。
特許文献2の障害物・段差(凹部)を検出する装置による障害物19及び凹部17の検出方法は、以下のとおりである。
投光装置5が投光角度αで路面11に向けて光線13を投光し、路面11上に輝点Pを出現させ、カメラ3が車両1の後方の映像を撮像する。
映像中の輝点Pの位置、並びにカメラ3のレンズ特性、取付角度、及び取付位置に基づいて、輝点検出角度θを求める。カメラ3の位置、投光装置5の位置、投光角度α、輝点検出角度θを用いて、輝点Pの座標を計算し、輝点PのZ軸上の座標値zから、輝点垂直距離△hを求める。
投光装置5の投光角度αを変化させ、変化させた全ての投光角度αに対して輝点垂直距離△hを求め、x=一定の基準直線上の車両後方の路面状況(路面11の凹部17・障害物19の有無)に関する情報を取得する。
車両1の通過に問題が生じる輝点垂直距離△hの絶対値の値をしきい値としてあらかじめ設定し、コントロールユニット7内に保持しておく。コントロールユニット7が求めた輝点垂直距離△hと前記しきい値とを比較し、輝点垂直距離△hが前記しきい値以上である場合に、コントロールユニット7が車両1の通過に問題があると判断する。
特許文献3の障害物を検知する装置は、自動車の前面ほぼ中央に設けた測長用光源21からレーザー光を投光しながらスキャンし、反射光を測長用受光素子26で受光する。CPU25が、レーザー光の投光から受光までの時間から障害物までの距離を求め、反射光のスキャン方向から障害物の方向を求める。
特開2006-260098号公報 特開2002-036987号公報 特開平10-029464号公報
特許文献1の距離画像センサ11、特許文献2の投光装置5及びカメラ3、並びに特許文献3の測長用光源21及び測長用受光素子26のような距離測定センサは、移動体に対して後付けされることが多い。距離測定センサを後付けすると、前記センサの光軸に対する回転(ロール)方向に傾いた状態で、前記センサが移動体に対して取り付けられる場合が多くなる。それにより、障害物・段差の検出精度が低下するという問題点がある。
本発明は、距離測定センサが光軸に対する回転(ロール)方向に傾いた状態で移動体に取り付けられていても、障害物・段差の検出精度が低下しない障害物・段差検知システム、及びそれを用いた移動体の注意喚起システムを提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
〔1〕移動体に搭載される障害物・段差検知システムであって、
前記移動体の前部及び後部の少なくとも一方に距離測定センサを設け、
前記距離測定センサは、前記移動体の前方又は後方の床面又は地面との距離を、上下方向及び左右方向の所定測定範囲内で測定し、
基準距離データ記憶部に記憶している基準距離データから所定の値だけ増加したものを上側の閾値とし、
前記基準距離データから所定の値だけ減少したものを下側の閾値とし、
前記移動体の走行時に、前記距離測定センサにより測定した距離データが前記下側の閾値を下回っていれば障害物を検出し、前記測定した距離データが前記上側の閾値を上回っていれば段差を検出する障害物・段差判定部を備え、
前記基準距離データは、前記移動体を水平基準面上に位置させた状態で前記距離測定センサにより測定した、前記所定測定範囲における左右方向中央の、前記移動体の近傍領域の距離データを少なくとも左右方向に拡張したデータを含み、
前記障害物・段差判定部で用いる前記上側の閾値を、前記所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸増するように設定し、
前記障害物・段差判定部で用いる前記下側の閾値を、前記所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸減するように設定してなる、
障害物・段差検知システム。
〔2〕前記所定測定範囲内の左右方向を横軸とし、前記距離測定センサにより測定した距離を縦軸としたグラフを用い、
前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置における、前記距離測定センサで測定した距離から、前記2つの位置の距離を結ぶ第1の線分を前記グラフ上に定めるとともに、
前記第1の線分の中点を通ってかつ左右方向と平行な直線を線対称軸として、前記第1の線分と線対称な第2の線分を前記グラフ上に定め、
前記グラフにおける前記線対称軸よりも上の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を左右方向に拡張したものに加えて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値とし、
前記グラフにおける前記線対称軸よりも下の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を左右方向に拡張したものから引いて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値としてなる、
前記〔1〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔3〕前記所定測定範囲内の左右方向を横軸とし、前記距離測定センサにより測定した距離を縦軸としたグラフを用い、
前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置における、前記距離測定センサで測定した距離から、前記2つの位置の距離を結ぶ第1の線分を前記グラフ上に定めるとともに、
前記第1の線分の中点を通ってかつ左右方向と平行な直線を線対称軸として、前記第1の線分と線対称な第2の線分を前記グラフ上に定め、
前記グラフにおける前記線対称軸よりも上の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を左右方向に拡張したものに加えて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値とし、
前記グラフにおける前記線対称軸よりも下の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を左右方向に拡張したものから引いて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値とし、
前記上下方向位置である、前記横軸に平行な各行ごとに、前記第1の線分及び前記第2の線分を前記グラフ上に定めて、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値、及び前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値を求めてなる、
前記〔1〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔4〕前記距離測定センサは深度カメラである、
前記〔1〕~前記〔3〕の何れかに記載の障害物・段差検知システム。
〔5〕前記移動体はフォークリフトであり、
走行前に前記フォークリフトが振動している最中に、前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、前記距離測定センサで複数回検出し、前記距離測定センサで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定める、
前記〔2〕又は前記〔3〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔6〕前記距離測定センサは深度カメラである、
前記〔5〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔7〕障害物又は段差が無くても障害物又は段差を検出してしまう、走行時に振動を生じる地面を前記フォークリフトが走行している際に、当該振動がある状態で、前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、前記距離測定センサで複数回測定し、前記距離測定センサで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定め、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値、及び前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値を設定し直す、
前記〔5〕又は前記〔6〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔8〕前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を、前記移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って前記基準距離データに対して漸増するように設定し、
前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を、前記移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って前記基準距離データに対して漸減するように設定してなる、
前記〔1〕~前記〔7〕の何れかに記載の障害物・段差検知システム。
〔9〕前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値及び下側の閾値において、
前記基準距離データから所定の比率増加したものを当該上側の閾値とし、
前記基準距離データから所定の比率減少したものを当該下側の閾値としてなる、
前記〔8〕に記載の障害物・段差検知システム。
〔10〕前記基準距離データは、前記移動体を水平基準面上に位置させた状態で前記距離測定センサにより測定した、前記所定測定範囲における左右方向中央の全ての距離データを左右方向に拡張したものである、
前記〔1〕~前記〔9〕の何れかに記載の障害物・段差検知システム。
〔11〕
前記〔1〕~前記〔3〕、前記〔5〕、前記〔7〕~前記〔10〕の何れかに記載の障害物・段差検知システムを用い、
前記移動体は、運転者が乗って運転を行うものであり、
前記距離測定センサは深度カメラであり、
当該カメラにより撮像した実画像をリアルタイムに表示する画面を有するモニタを運転席に備え、
前記障害物・段差検知システムで検知した障害物及び/又は段差を加工した画像を前記モニタに表示する、
移動体の注意喚起システム。
本発明に係る障害物・段差検知システムによれば、障害物・段差判定部で用いる上側の閾値は、距離測定センサの所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸増するように設定され、障害物・段差判定部で用いる下側の閾値は、前記所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸減するように設定される。
それにより、距離測定センサが光軸に対する回転(ロール)方向に傾いた状態で移動体に対して取り付けられていても、距離測定センサの傾きを考慮した閾値が設定されているので、障害物や段差の検出精度が低下しない。
よって、距離測定センサを移動体に後付けする作業の作業性を向上できるとともに、障害物や段差を正確に検出できる。
本発明に係る移動体の注意喚起システムによれば、障害物や段差を正確に検出できる障害物・段差検知システムが検出した障害物や段差を、運転者が視認しやすいように色付け等で加工した画像をモニタに表示するので、運転者に対する注意喚起を効果的に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る障害物・段差検知システム、及び移動体の注意喚起システムを備えた、移動体であるフォークリフトの作業環境の例を示す、一台のトラックの荷台部分を透明にして示す概略斜視図である。 前記フォークリフトの正面図である。 前記フォークリフトの背面図である。 前記フォークリフトの右側面図である。 距離測定センサの上下方向の視野角を示す右側面図である。 距離測定センサの左右方向の視野角を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る障害物・段差検知システム、及び移動体の注意喚起システムの概要を示すブロック図である。 上下方向及び左右方向の所定測定範囲の例を示す説明図である。 所定測定範囲における左右方向中央の上下方向の距離データを示す説明図である。 上側の閾値及び下側の閾値の例を示す説明図である。 所定測定範囲内の左右方向を横軸とし、距離測定センサにより測定した距離を縦軸としたグラフを用い、所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置における、距離測定センサで測定した距離から、前記2つの位置の距離を結ぶ第1の線分を前記グラフ上に引いた例を示す説明図である。 図10Aの前記第1の線分の中点を通ってかつ左右方向と平行な直線を線対称軸として、前記第1の線分と線対称な第2の線分を引いた例を示す説明図である。 モニタ画面の一例を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の実施形態において、移動体の例として示すフォークリフトのフォークの根元側から先端側を見る方向を前、その反対方向を後とし、前方に向かって左右を定義し、前方から見た図を正面図とする。
<移動体>
図1の概略斜視図、図2の正面図、図3の背面図、及び図4の右側面図に示す本発明の実施の形態に係る移動体であるフォークリフト1は、運転席7に乗った運転者Dが走行操作及び荷役操作を行う有人フォークリフトであり、運転席7にはモニタ10を備える。
フォークリフト1は、例えばカウンタバランスフォークリフトであり、本体1Aの前方にフォーク2及びマストM等を備え、本体1Aの後方にバランスウェイトを備える。
フォークリフト1は、カウンタバランスフォークリフトに限定されるものではなく、他の様々な種類の有人フォークリフトであってもよい。
また、フォークリフト1は、運転者Dによる走行操作により走行する走行装置C1、及び運転者Dによる荷役操作により荷役作業を行う荷役装置C2を備える。
さらに、フォークリフト1は、後述する障害物・段差検知システムA及び移動体の注意喚起システムBを備える。
なお、本発明の障害物・段差検知システムAを搭載する移動体は、有人フォークリフトに限定されるものではなく、無人フォークリフト、又無軌道で自走する無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)であってもよい。
<走行装置>
走行装置C1は、左右の前輪8,8及び左右の後輪9,9を備え、駆動輪である前輪8,8の駆動装置、及び操舵輪である後輪9,9の操舵装置等を備える。
<荷役装置>
荷役装置C2は、上下に昇降し、前後方向に傾動するマストM、荷を積載するフォーク2、及び、フォーク2を支持する、マストMに沿って上下するリフトブラケット3を有する。
フォーク2及びリフトブラケット3は、昇降駆動装置によりインナマスト4に沿って上下する。
マストMは、リフトブラケット3を支持して昇降するインナマスト4、及びインナマスト4を昇降可能にガイドするアウタマスト5からなる。
アウタマスト5は、ティルトシリンダ6により前後方向に傾動する。
<障害物・段差の例>
図1の概略斜視図に示すトラックヤードTYにおいて、フォークリフト1は、トラックバースTBに乗り付けたトラックT,T,…に対して、例えばパレットP及びパレットP上の積載物Qである荷Wを積み込む作業、及び前記荷Wを取り卸す作業を行う。したがって、フォークリフト1は、トラックヤードTYにおけるプラットフォームPF上を走行するとともに、トラックバースTBに乗り付けたトラックTの荷台L上を走行する。
この例における障害物Oは、入荷品又は出荷品置き場Iに置かれた荷W,W,…、柱J,J,…、及び他のフォークリフト1、並びに作業者K,K等である。
また、段差Nは、トラックヤードTYのプラットフォームPFの周縁部E等である。
障害物O及び段差Nは、前記具体例に限定されるものではなく、移動体が作業を行う環境により異なる。
<障害物・段差検知システム>
(距離測定センサ)
移動体に搭載される本発明の障害物・段差検知システムは、移動体の前部及び後部の少なくとも一方に距離測定センサSを備える。
本発明の実施の形態に係る図2ないし図4の例では、移動体であるフォークリフト1の本体1Aの前部Fの左右に距離測定センサS,Sを備えるとともに、フォークリフト1の本体1Aの後部Rの左右にも距離測定センサS,Sを備える。
前部Fの距離測定センサSの視野角の一例を、図5の右側面図、及び図6の平面図に示す。すなわち、図5は上下方向の視野角αを、図6は左右方向の視野角βを示している。
前部F及び後部Rに、それぞれ左右2個の距離測定センサS,Sを設けているのは、左右方向の視野を広げるためである。それにより、特に左方又は右方へ旋回する際に、旋回する方向に位置する障害物Oや段差Nを検出しやすくなる。
距離測定センサSは、深度カメラ(RGB-depthカメラ)11又はレーザースキャナ等である。図4及び図5に示すフォークリフト1において、前部Fの距離測定センサSは、フォークリフト1の前方の床面又は地面FLとの距離を、上下方向及び左右方向の所定測定範囲内で測定し、後部Rの距離測定センサSは、フォークリフト1の後方の床面又は地面FLとの距離を、上下方向及び左右方向の所定測定範囲内で測定する。
距離測定センサSが深度カメラ11である場合、深度カメラ11により、カラー画像(RGB画像)と深度画像(Depth画像)が得られる。
それにより、前部Fの深度カメラ11は、後述する方法で前方の障害物O及び/又は段差Nを検出するための距離測定を行うとともに、前方の死角を撮影できる。同様に、後部Rの深度カメラ11は、後述する方法で後方の障害物O及び/又は段差Nを検出するための距離測定を行うとともに、後方の死角を撮影できる。
深度カメラ11を用いることにより、障害物O及び/又は段差Nの検出と運転席7のモニタ10に表示する画像撮影を1つのカメラで行うことができる。
図5のようにフォーク2に荷Wを積載した状態で、フォークリフト1はフォーク2を床面又は地面FLから上昇させて走行する。
このようなフォークリフト1の走行時において、深度カメラ11を本体1Aの前部Fの下方に設けることにより、フォーク2に積載した荷Wで深度カメラ11の視野角が遮られない。それにより、荷Wにより遮られた運転者Dの前方の死角の画像を、深度カメラ11で撮影してモニタ10に表示できるので、運転者Dによる障害物Oや段差Nの視認性を向上できる。
その上、深度カメラ11を、本体1Aの前部Fの下方に設けることにより、足元の障害物Oや段差Nを検知できる。それにより、止む無く急旋回を強いられた場合等において、急旋回直後に足元に障害物Oや段差Nが存在する場合であっても、障害物Oや段差Nを検出できる。
図7のブロック図に示すように、本発明の実施の形態に係る障害物・段差検知システムAは、距離測定センサSである深度カメラ11、基準距離データ記憶部12、閾値設定部13、及び障害物・段差判定部14を備える。
基準距離データ記憶部12は、基準距離データ(RD)を記憶している。
閾値設定部13は、基準距離データ記憶部12に記憶している基準距離データ(RD)から所定の値だけ増加したものを上側の閾値(TH1)とし、前記基準距離データ(RD)から所定の値だけ減少したものを下側の閾値(TH2)とする。
障害物・段差判定部14は、フォークリフト1の走行時に、距離測定センサSにより測定した距離データが前記下側の閾値(TH2)を下回っていれば障害物Oを検出し、距離測定センサSにより測定した距離データが前記上側の閾値(TH1)を上回っていれば段差Nを検出する。
(基準距離データ)
図8の説明図は、距離測定センサSである深度カメラ11の上下方向y及び左右方向xの所定測定範囲aの例を示している。
図9Aの説明図は、図5のようにフォークリフト1を水平基準面H上に位置させた状態で深度カメラ11により測定した、図8の所定測定範囲aにおける左右方向中央cの上下方向yの距離データrdを示している。
基準距離データ記憶部12に記憶する基準距離データ(RD)は、図9Aの距離データrdを左右方向に拡張したデータであり、図9Aの距離データrdにおける、図8のフォークリフト1の近傍領域bの距離データ(0≦y≦y0)を少なくとも左右方向に拡張したデータを含む。
ここで、「左右方向に拡張」とは、図8の所定測定範囲aにおける左右方向中央cの上下方向yの距離データrd(図9A)をそのまま左右方向(x方向)に平行にシフトさせることをいう。
図9Aに示す距離データrdは、yの増加とともに線形には増加せず、図9Aのように増加する。
したがって、左右方向中央の距離データrdを左右方向に拡張したデータである基準距離データRDも、図9Aのようにyの増加とともに増加する。
基準距離データRDは、例えば、左右方向中央cの距離データrdの全てのデータ、即ち0≦y≦y1のデータを用い、距離データrd(0≦y≦y1)を左右方向に拡張する。
あるいは、距離データrdの全てのデータを用いずに、フォークリフト1の近傍領域b(0≦y≦y0)の距離データrdを用いてもよい。その場合は、距離データrd(0≦y≦y0)から、その奥行方向の距離データrdを推測し、奥行方向の距離データrd(y0<y≦y1)を拡張する。
その場合の基準距離データRDは、測定した距離データrd(0≦y≦y0)及び奥行方向に拡張した距離データrd(y0<y≦y1)である、距離データrd(0≦y≦y1)を左右方向に拡張する。
ただし、基準距離データRDとして、深度カメラ11により測定した距離データrdの全てのデータ(0≦y≦y1のデータ)を左右方向に拡張したデータを用いる方が、基準距離データRDの精度が高くなる。
(左右方向中央の閾値)
図8の左右方向中央cの閾値は、図9Bの説明図のように、基準距離データRDに対して所定の比率増加したものを上側の閾値th1とし、基準距離データRDに対して所定の比率減少したものを下側の閾値th2とする。前記所定の比率は、例えば5~20%とする。
すなわち、所定測定範囲aにおける左右方向中央cの上側の閾値th1を、移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って基準距離データRDに対して漸増するように設定し、所定測定範囲aにおける左右方向中央cの下側の閾値th2を、移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って基準距離データRDに対して漸減するように設定する。それにより、奥行方向へ離れるほど大きくなるセンサノイズを考慮した閾値を設定できる。
(所定測定範囲に設定する閾値)
図10A及び図10Bの説明図ように、図8の所定測定範囲a内の左右方向xを横軸とし、深度カメラ11により測定した距離dを縦軸としたx-dグラフを用いる。
(1)一つの行を代表させて左右方向の閾値を求め、上下方向に拡張する場合
図8の所定測定範囲a内で横軸xに平行な一つの行、すなわち上下方向y位置が同じで左右方向x位置が異なる2つの位置、例えば(x1,y)、(-x1、y)における、深度カメラ11で測定した距離d1,d2を用いる。
図10Aに示すように、x-dグラフ上に、2つの位置(x1,y)、(-x1、y)の距離d1,d2を結ぶ第1の線分L1を定める。
次に、第1の線分L1の中点MPを通ってかつ左右方向xと平行な直線を線対称軸ASとして、図10Bに示すように、x-dグラフ上に、線対称軸ASに対して第1の線分L1と線対称な第2の線分L2を定める。
図10Bのx-dグラフにおける線対称軸ASよりも上の、第1の線分L1上の値pa及び第2の線分L2上の値pbである距離データを上下方向に拡張したデータを、図9Bの上側の閾値th1を左右方向に拡張したものに加えて得られる値を、図8の所定測定範囲a内の上側の閾値、すなわち障害物・段差判定部14で用いる上側の閾値(TH1)とする。
図10Bのグラフにおける線対称軸ASよりも下の、第1の線分L1上の値na及び第2の線分L2上の値nbである距離データを上下方向に拡張したデータを、図9Bの下側の閾値th2を左右方向に拡張したものから引いて得られる値を、図8の所定測定範囲a内の下側の閾値、すなわち障害物・段差判定部14で用いる下側の閾値(TH2)とする。
ここで、「上下方向に拡張」とは、図10Bのx-dグラフの距離データ(pa及びpb、もしくはna及びnb)をそのまま上下方向(y方向)に平行にシフトさせることをいう。
(2)全ての行について左右方向の閾値を求める場合
前記一つの行を代表させて左右方向の閾値を求め、上下方向に拡張する場合と同様に、図8の上下方向y位置である、横軸xに平行な各行ごとに、前記第1の線分L1及び前記第2の線分を図10Bのグラフ上に定める。そして、前記方法で、障害物・段差判定部14で用いる上側の閾値(TH1)、及び障害物・段差判定部14で用いる下側の閾値(TH2)を求める。
全ての行について左右方向の閾値を求めることで、特に距離測定センサSが深度カメラ11である場合に、深度カメラ11の特性により、各行においてx-dグラフ上の第1の線分L1及び第2の線分L2が異なる場合に、距離測定センサSの特性を考慮した閾値を設定できる。
以上のとおり、障害物・段差判定部14で用いる上側の閾値(TH1)は、所定測定範囲aにおける左右方向中央cから左右方向へ離れるに従って漸増するように設定され、障害物・段差判定部14で用いる下側の閾値(TH2)は、所定測定範囲aにおける左右方向中央cから左右方向へ離れるに従って漸減するように設定される。
それにより、距離測定センサSが光軸に対する回転(ロール)方向に傾いた状態で移動体に対して取り付けられていても、距離測定センサSの傾きを考慮した閾値が設定されているので、障害物Oや段差Nの検出精度が低下しない。
よって、距離測定センサSを移動体に後付けする作業の作業性を向上できるとともに、障害物Oや段差Nを正確に検出できる。
<振動の考慮>
移動体がフォークリフト1であり、フォークリフト1の振動が比較的大きく、前記振動が距離測定センサSの距離測定に影響する場合、フォークリフト1の走行前にエンジンをかけて、フォークリフト1が振動している最中に、距離測定センサSの所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、距離測定センサSで複数回検出し、距離測定センサSで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定める。
定めた前記2つの距離を用いて前記方法で、障害物・段差判定部14で用いる上側の閾値(TH1)、及び障害物・段差判定部14で用いる下側の閾値(TH2)を求めることにより、距離測定センサSの傾きだけではなく、フォークリフト1の振動を考慮した閾値を設定できる。
障害物O又は段差Nが無くても障害物・段差検知システムAが障害物O又は段差Nを検出してしまう、走行時に振動を生じる地面をフォークリフト1が走行する場合、前記地面をフォークリフト1が走行している際に、当該振動がある状態で、距離測定センサSの所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、距離測定センサSで複数回測定し、距離測定センサSで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定める。
定めた前記2つの距離を用いて前記方法で、障害物・段差判定部14で用いる上側の閾値(TH1)、及び障害物・段差判定部14で用いる下側の閾値(TH2)を設定し直すことにより、フォークリフト1の動作環境が大変な悪路である場合等において、障害物O又は段差Nの誤検出を抑制できる。
<移動体の注意喚起システム>
図7のブロック図に示すように、本発明の実施の形態に係る移動体の注意喚起システムBは、障害物・段差検知システムAに加え、画像処理部15及びモニタ10を備える。
モニタ10は、深度カメラ11により撮像した実画像をリアルタイムに表示するモニタ画面を有する。例えば、図11の概略図に示すように、モニタ10は、左方の深度カメラ11により撮像した実画像をリアルタイムに表示する左モニタ画面GL、及び右方の深度カメラ11により撮像した実画像をリアルタイムに表示する右モニタ画面GRを有する。
画像処理部15は、障害物・段差検知システムAで検知した障害物O及び/又は段差Nを加工してモニタ10の前記モニタ画面に表示する。
図11の概略図の左モニタ画面GL及び右モニタ画面GRに、検知した障害物Oを加工した画像16、及び検知した段差Nを加工した画像17を表示する。例えば、検知した障害物Oを加工した画像16は青色とし、検知した段差Nを加工した画像17は赤色とする。
図11のモニタ10における状態表示STは、障害物O又は段差Nの接近距離及び位置で変化し、例えば、図11の「RedInMain」の他、「RedInSub」、「YellowInMain」、「YellowInSub」がある。
図6の平面図における本体1Aの幅WD内の正面の範囲を「Main」、「Main」の左右方向外方を「Sub」としており、「Red」は障害物O又は段差Nの距離が近い場合、「Yellow」は、障害物O又は段差Nの距離が遠い場合を示す。
すなわち、図11の「RedInMain」は、障害物O又は段差Nが「Main」の範囲に存在し、距離が近い(この場合は、段差Nを加工した画像17が近いので、段差Nが近い)ことを示している。
移動体の注意喚起システムBにより、障害物Oや段差Nを正確に検出できる障害物・段差検知システムAが検出した障害物Oや段差Nを、運転者Dが視認しやすいように色付け等で加工した画像をモニタ10に表示するので、運転者Dに対する注意喚起を効果的に行うことができる。
注意喚起システムBは、さらに図示していないランプ(インジケータ)を備えてもよい。例えば、ランプは少なくとも赤色と黄色の表示灯を備え、障害物O及び/又は段差Nの接近距離に応じて点灯する表示灯を切り替えることができる。
ランプを備えることで、運転者Dに対する注意喚起をさらに効果的に行うことができる。
以上の実施の形態の記載はすべてすべて例示であり、これに制限されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく種々の改良及び変更を施すことができる。
1 フォークリフト(移動体) 1A 本体
2 フォーク 3 リフトブラケット
4 インナマスト 5 アウタマスト
6 ティルトシリンダ 7 運転席
8 前輪 9 後輪
10 モニタ 11 深度カメラ
12 基準距離データ記憶部 13 閾値設定部
14 障害物・段差判定部 15 画像処理部
16 障害物を加工した画像 17 段差を加工した画像
A 障害物・段差検知システム AS 線対称軸
B 移動体の注意喚起システム C1 走行装置
C2 荷役装置 D 運転者
E プラットフォームの周縁部 F 前部
FL 床面又は地面 GL 左モニタ画面
GR 右モニタ画面 H 水平基準面
I 入荷品又は出荷品置き場 J 柱
K 作業者 L 荷台
L1 第1の線分 L2 第2の線分
M マスト MP 中点
N 段差 O 障害物
P パレット PF プラットフォーム
Q 積載物 R 後部
RD 基準距離データ S 距離測定センサ
ST 状態表示 T トラック
TB トラックバース
TH1 障害物・段差判定部で用いる上側の閾値
TH2 障害物・段差判定部で用いる下側の閾値
TY トラックヤード W 荷
WD 本体の幅
a 所定測定範囲 b 左右方向中央の移動体の近傍領域
c 左右方向中央 d 距離
na 線対称軸よりも下の第1の線分上の値である距離データ
nb 線対称軸よりも下の第2の線分上の値である距離データ
pa 線対称軸よりも上の第1の線分上の値である距離データ
pb 線対称軸よりも上の第2の線分上の値である距離データ
rd 左右方向中央の距離データ
th1 左右方向中央の上側の閾値
th2 左右方向中央の下側の閾値
x 横軸(左右方向) y 上下方向
α,β 視野角

Claims (11)

  1. 移動体に搭載される障害物・段差検知システムであって、
    前記移動体の前部及び後部の少なくとも一方に距離測定センサを設け、
    前記距離測定センサは、前記移動体の前方又は後方の床面又は地面との距離を、上下方向及び左右方向の所定測定範囲内で測定し、
    基準距離データ記憶部に記憶している基準距離データから所定の値だけ増加したものを上側の閾値とし、
    前記基準距離データから所定の値だけ減少したものを下側の閾値とし、
    前記移動体の走行時に、前記距離測定センサにより測定した距離データが前記下側の閾値を下回っていれば障害物を検出し、前記測定した距離データが前記上側の閾値を上回っていれば段差を検出する障害物・段差判定部を備え、
    前記基準距離データは、前記移動体を水平基準面上に位置させた状態で前記距離測定センサにより測定した、前記所定測定範囲における左右方向中央の、前記移動体の近傍領域の距離データを少なくとも左右方向に拡張したデータを含み、
    前記障害物・段差判定部で用いる前記上側の閾値を、前記所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸増するように設定し、
    前記障害物・段差判定部で用いる前記下側の閾値を、前記所定測定範囲における左右方向中央から左右方向へ離れるに従って漸減するように設定してなる、
    障害物・段差検知システム。
  2. 前記所定測定範囲内の左右方向を横軸とし、前記距離測定センサにより測定した距離を縦軸としたグラフを用い、
    前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置における、前記距離測定センサで測定した距離から、前記2つの位置の距離を結ぶ第1の線分を前記グラフ上に定めるとともに、
    前記第1の線分の中点を通ってかつ左右方向と平行な直線を線対称軸として、前記第1の線分と線対称な第2の線分を前記グラフ上に定め、
    前記グラフにおける前記線対称軸よりも上の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を左右方向に拡張したものに加えて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値とし、
    前記グラフにおける前記線対称軸よりも下の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を左右方向に拡張したものから引いて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値としてなる、
    請求項1に記載の障害物・段差検知システム。
  3. 前記所定測定範囲内の左右方向を横軸とし、前記距離測定センサにより測定した距離を縦軸としたグラフを用い、
    前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置における、前記距離測定センサで測定した距離から、前記2つの位置の距離を結ぶ第1の線分を前記グラフ上に定めるとともに、
    前記第1の線分の中点を通ってかつ左右方向と平行な直線を線対称軸として、前記第1の線分と線対称な第2の線分を前記グラフ上に定め、
    前記グラフにおける前記線対称軸よりも上の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を左右方向に拡張したものに加えて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値とし、
    前記グラフにおける前記線対称軸よりも下の、前記第1の線分上の値及び前記第2の線分上の値である距離データを、前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を左右方向に拡張したものから引いて得られる値を、前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値とし、
    前記上下方向位置である、前記横軸に平行な各行ごとに、前記第1の線分及び前記第2の線分を前記グラフ上に定めて、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値、及び前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値を求めてなる、
    請求項1に記載の障害物・段差検知システム。
  4. 前記距離測定センサは深度カメラである、
    請求項1~3の何れか1項に記載の障害物・段差検知システム。
  5. 前記移動体はフォークリフトであり、
    走行前に前記フォークリフトが振動している最中に、前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、前記距離測定センサで複数回検出し、前記距離測定センサで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定める、
    請求項2又は3に記載の障害物・段差検知システム。
  6. 前記距離測定センサは深度カメラである、
    請求項5に記載の障害物・段差検知システム。
  7. 障害物又は段差が無くても障害物又は段差を検出してしまう、走行時に振動を生じる地面を前記フォークリフトが走行している際に、当該振動がある状態で、前記所定測定範囲内で上下方向位置が同じで左右方向位置が異なる2つの位置の距離を、前記距離測定センサで複数回測定し、前記距離測定センサで測定した距離データの平均値から前記2つの位置の距離を定め、前記障害物・段差判定部で用いる上側の閾値、及び前記障害物・段差判定部で用いる下側の閾値を設定し直す、
    請求項5又は6に記載の障害物・段差検知システム。
  8. 前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値を、前記移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って前記基準距離データに対して漸増するように設定し、
    前記所定測定範囲における左右方向中央の下側の閾値を、前記移動体の近傍から奥行方向へ離れるに従って前記基準距離データに対して漸減するように設定してなる、
    請求項1~7の何れか1項に記載の障害物・段差検知システム。
  9. 前記所定測定範囲における左右方向中央の上側の閾値及び下側の閾値において、
    前記基準距離データから所定の比率増加したものを当該上側の閾値とし、
    前記基準距離データから所定の比率減少したものを当該下側の閾値としてなる、
    請求項8に記載の障害物・段差検知システム。
  10. 前記基準距離データは、前記移動体を水平基準面上に位置させた状態で前記距離測定センサにより測定した、前記所定測定範囲における左右方向中央の全ての距離データを左右方向に拡張したものである、
    請求項1~9の何れか1項に記載の障害物・段差検知システム。
  11. 請求項1~3、5、7~10の何れか1項に記載の障害物・段差検知システムを用い、
    前記移動体は、運転者が乗って運転を行うものであり、
    前記距離測定センサは深度カメラであり、
    当該カメラにより撮像した実画像をリアルタイムに表示する画面を有するモニタを運転席に備え、
    前記障害物・段差検知システムで検知した障害物及び/又は段差を加工した画像を前記モニタに表示する、
    移動体の注意喚起システム。
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