JP2020040769A - フォークリフト用の画像処理装置、および制御プログラム - Google Patents

フォークリフト用の画像処理装置、および制御プログラム Download PDF

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Akihiro Nakamura
彰宏 中村
秀之 藤森
Hideyuki Fujimori
秀之 藤森
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Abstract

【課題】フォークリフトの操作に役立つ指標を提供する。【解決手段】フォークリフト10に用いられる画像処理装置は、フォークリフト10の前方に光を照射する投光器22と、複数の受光素子を有し、投光器22により照射した光の物体からの反射光に応じた受信信号を出力する受光部21と、受光信号により生成した受光データにおける輝度値の分布により、フォークリフト10のフォーク15前方のパレット差込口91aを検出するとともに、検出したパレット差込口91aの周辺の輝度値の分布により、フォーク15に対するパレット差込口91aの左右方向における向きを判定する処理部23と、判定の結果を出力する出力部305と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、フォークリフト用の画像処理装置、および制御プログラムに関する。
フォークリフトは、フォークにパレット上の荷物を載せて移動する。例えば運転者が進行方向を向いて運転台に座る座席式のフォークリフトにおいては、前方のフォーク上に、運転者の目線より高く荷積みした場合、前方に死角が出来てしまう。走行する場合には、運転者は、フォークリフトを後進させながら、移動する。しかし、荷役時は、前進が必要で運転者は、横に身をのり出して視認せざるを得ない。
また、運転者からフォークの前方を視認しづらい高所棚での積み下ろし作業においても、フォークの前方や、フォークを差し込んだ状態でパレットの前方側を視認したいという要望がある。このような問題に対して特許文献1に開示されたフォークリフトでは、フォークに前方を撮影するカメラを設け、撮影した画像をディスプレイに表示させている。
また、フォークリフトの左右のフォークにそれぞれカメラを設けることで、前方視界を得るとともに、ステレオ視によって前方にある物体までの距離、およびフォークの前後方向に延びる中心軸と、パレット穴の中心軸とがなす角度を算出し、算出結果を表示する技術がある(特許文献2)。
特開2003−246597号公報 特開2013−86959号公報
特許文献1では、フォークに1台のカメラを設けている。この場合、前方視認はできるものの、その画像を見ただけでは前方にある物体との距離や向きはわからない。
この点、特許文献2に開示された技術では、2本のフォークのそれぞれにカメラを取り付けることで、ステレオ視により測距し、フォークとパレット穴との角度を算出している。
しかしながら、ステレオ視により測距する技術では、フォークリフトがパレットに近づくにつれ、測距ができなくなり、フォークを差し込む際に、パレット差込口(パレット穴)の正確な向きを検出するのは困難になる。例えば、2本のフォークのそれぞれにカメラを取り付ける構成においては、物体への距離が近くなるにつれて、両方のカメラでステレオ視する重複領域が減少するため、近距離での測距が困難になる。また、仮に1本のフォークに2台のカメラを取付けたとしてもステレオ視の原理上、同様に近距離での測距は難しく、そのためパレット差込口の正確な向きを検出できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フォークをパレット差込口に差し込む際に、フォークに対するパレット差込口の向きを判定することで、フォークリフトの操作に役立つ指標を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)フォークリフトに用いられる画像処理装置であって、
前記フォークリフトの前方に光を照射する投光器と、
複数の受光素子を有し、前記投光器により照射した光の物体からの反射光に応じた受光信号を出力する受光部と、
前記受光信号により生成した受光データにおける輝度値の分布により、前記フォークリフトのフォーク前方のパレット差込口を検出するとともに、検出した前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の左右方向における向きを判定する処理部と、
前記判定の結果を出力する出力部と、
を備える画像処理装置。
(2)前記フォークは、前記フォークリフトの前方側に昇降可能に支持されており、
前記投光器、および前記受光部は、前記フォークに設置されている、上記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記投光器、および前記受光部は、前記フォークの先端部分に設置されている、上記(2)に記載の画像処理装置。
(4)前記処理部は、前記パレット差込口の左右方向における輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の左右方向における向きを判定する、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記処理部は、前記パレット差込口の両脇の輝度値のピーク値、またはピーク値に対する半値幅内の輝度値の積分値を比較することで、前記フォークに対する前記パレット差込口の向きを検出する、上記(4)に記載の画像処理装置。
(6)前記処理部は、周囲よりも輝度値の低い部分から前記パレット差込口の位置を検出する、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)前記処理部は、前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布から、前記フォークに対する前記パレット差込口の上下方向の向きを検出する、上記(1)から上記(6)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8)前記投光器は、パターン光を照射し、
前記処理部は、前記投光器の位置と異なる位置にある前記受光部から得られた受光データから、アクティブステレオ方式により、距離マップを生成する、上記(1)から上記(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(9)前記処理部は、前記投光器から照射した光の反射光を、前記受光素子で受光するまでの時間間隔から算出した距離値を用いて、距離マップを生成する、上記(1)から上記(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(10)前記受光部は、前記複数の受光素子で構成される第1受光素子群、および、前記第1受光素子群とは異なる位置に配置した第2受光素子群を備え、
前記処理部は、前記第1受光素子群、および前記第2受光素子群からの受光データから、ステレオ方式により、距離マップを生成する、上記(1)から上記(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(11)前記受光部の前記受光素子は可視光領域に感度を有し、前記受光部はカメラであり、
前記出力部は、映像を表示するディスプレイを含み、
前記処理部は、前記カメラにより撮影した画像に対して、前記判定の結果に応じて作成した付加画像を付加した合成画像を生成し、
前記出力部は、前記処理部が生成した合成画像をディスプレイに表示する、上記(1)から上記(10)のいずれかに記載の画像処理装置。
(12)フォークリフトに用いられる画像処理装置であって、前記フォークリフトの前方に光を照射する投光器と、複数の受光素子を有し、前記投光器により照射した光の物体からの反射光に応じた受信信号を出力する受光部と、を備える画像処理装置を制御するコンピューターで実行される制御プログラムであって、
前記受光部から出力された受光信号により受光データを生成するステップ(a)と、
前記受光データにおける輝度値の分布により、前記フォークリフトのフォーク前方のパレット差込口を検出するステップ(b)と、
前記ステップ(b)で検出した前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の位置、および左右方向における向きを判定するステップ(c)と、
前記ステップ(c)で判定した判定結果を出力するステップ(d)と、
を含む処理を実行させるための制御プログラム。
本発明によれば、画像処理装置は、フォークリフト10の前方に光を照射する投光器、および反射光に応じた受信信号を出力するカメラを備え、受光信号により生成した受光データにおける輝度値の分布により、フォークリフトのフォーク前方のパレット差込口を検出するとともに、検出したパレット差込口の周辺の輝度値の分布により、フォークに対するパレット差込口の左右方向における向きを判定し、判定結果を出力する。このように投光と、その受光信号による輝度値の分布によりフォークに対するパレット差込口の位置だけでなく、向きまでも判定できるので、運転者にフォークリフトの操作に役立つ指標を提供できる。
フォークリフトの外観を示す側面図である。 第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。 1本のフォークの先端部にカメラ、および投光器を取り付けた状態を示す模式図である。 フォークの拡大図である。 パレット差込口とフォークとの位置関係、および輝度値の分布を示す模式図である。 パレット差込口とフォークとの位置関係、および輝度値の分布を示す模式図である。 画像処理装置が実行する向き判定処理を示すフローチャートである。 左右輝度ピーク値の比と、パレット差込口の向きとの関係を示すテーブルである。 ディスプレイに表示した表示画面の例である(図5に対応)。 ディスプレイに表示した表示画面の例である(図6に対応)。 第2の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。 ディスプレイに表示した表示画面の例である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。また図面においては、上下方向をZ方向、フォークリフトの進行方向をX方向、これらに直交する方向をY方向とする。
(フォークリフト)
図1は、フォークリフトの外観を示す側面図である。フォークリフト10は、本体11、運転台12、マスト13、フィンガバー14、1対のフォーク15、16、およびヘッドガード17を有する。フォーク15、16の上には、パレット91、およびパレット91上の荷物92が荷積みされている。本体11の前方には、上下方向に伸縮可能なマスト13が設けられており、フォーク15、16はフィンガバー14に支持されており、フィンガバー14を介してマスト13に上下に昇降可能に取り付けられている。マスト13に取り付けられたチェーン(図示せず)とホイールを介して、フィンガバー14がマスト13に沿って上下に移動することで、フォーク15、16は、上下方向で位置制御される。また、フォーク15、16の地面(走行面)に対する傾斜角度(チルト)や両フォーク15、16間の開き角度、間隔は、フィンガバー14内にある油圧シリンダー(図示せず)により所定範囲内で変更可能である。また、フォーク15、16は一般に硬い金属で構成される。
図2に示すように、画像処理装置20は、カメラ21、投光器22、処理部23、およびディスプレイ29を有する。投光器22は、フォークリフト10の前方に向けて光を照射する。カメラ21は、受光部として機能し、CCD、またはCMOS等の、投光器22からの光の波長(例えば可視光領域)に感度を有する2次元の撮像面を有する複数の受光素子から構成される受光素子群と、レンズ等の光学系を備え、フォークリフト10の前方を撮影しカラーの画像(映像)を取得する。また、投光器22が照射した光の物体からの反射光を受光し、光量に応じた信号を出力する。なお、受光素子群は、投光器22からの反射光の光量(輝度値)を測定できればよく、例えば、単なる受光素子を2次元に配置したモノクロのエリアセンサーであってもよく、Y方向(左右方向)に複数の受光素子を並べた1次元のラインセンサーであってもよい。また、可視光領域に限られず、カメラ21は赤外線波長の光に感度を有する構成とし、投光器22によって赤外光を照射する構成としてもよい。
(カメラ21、および投光器22の取付け位置)
図3に示すように、第1の実施形態においては、フォークリフト10の2本のフォーク15、16のうち、1本のフォーク15の先端部分に、カメラ21および投光器22(以下、単に「カメラ21等」ともいう)を本体11の前方が撮影領域、および光照射領域となるように取り付けている。また、フォーク15の幅方向(Y方向)において、カメラ21と投光器22は所定間隔(基線長)だけ離している。しかしながら、カメラ21と投光器22を同じ位置に取り付け、両装置の光軸を一致させるようにしてもよい。また、同図に示す例では、左側のフォーク15にカメラ21、および投光器22を取り付けているが、これに限られず、右側のフォーク16に取り付けてもよい。また、カメラ21と投光器22の組み合わせに限られず、ToF(Time of Flight)方式、またはアクティブステレオ方式の測距のための投光部と、受光素子群を用いてもよい(例えば、後述の第2、第3の実施形態)。なお、カメラ21、投光器22、および処理部23とは、ケーブル(図示せず)または無線で接続しており、映像信号が処理部23に伝送される。
次に、図4を参照し、カメラ21等のフォーク15への取付け位置について説明する。図4は、フォーク15の先端側(「爪」または「ブレード」とも称される)の拡大図である。
カメラ21は、より広い画角が得られるように、フォーク15の側面の直線部と先端突部(後述の先端s1)との境界近傍の側面または下面に配置することが好ましい。より具体的には、カメラ21は、以下に説明するテーパー部s51に配置することが好ましい。
図4(a)は、カメラ21等を取り付けたフォーク15の側面図であり、図4(b)は平面図であり、図4(c)はフォーク15の先端側から視た正面図である。
フォーク15は先端s1、上面s2、下面s3、および側面s4、ならびに先端部分のテーパー部s51を有する。先端s1はYZ平面に延在する平面である。ここで、「先端部分」とは、先端s1のみならず、その周辺部分を含むものとする。例えば、X方向において先端s1から二十数センチメートルの範囲が含まれる。さらにこの周辺部分には、テーパー部s51が包含される。テーパー部s51は、図4(b)に示すように上面視において、先端s1に向けて幅が徐々に狭くなるテーパー面で構成される。なお先端s1を平面とせずに、曲面で形成されていてもよい。フォーク15のサイズの例としては、同図に示すように、厚みが10mmで、幅が100mm、テーパー部s51はR(半径)60mmであり、X方向において先端s1から40mmまで、Y方向において側面s4から40mmまでがテーパー部s51である。なお、他の適用例として、側面のみならず、下面側にもテーパー面が設けられたフォーク15を用いた場合には、そのテーパー部にカメラ21、および投光器22を配置するようにしてもよい。
フォーク15のテーパー部s51の左右両側にはそれぞれ、円柱状の穴が設けられており、カメラ21、および投光器22はそれぞれ、この穴に埋め込まれている。カメラ21等はレンズの前面が、テーパー部s51の外周面からわずかに突出するように配置する方が広い画角を確保できる点で好ましいが、使用時のフォーク15の床面等への衝突による破損の観点から、円柱状の穴の開口面よりも内側に配置することがより好ましい。
広い視野(画角)を確保するためには側面s4または下面s3のテーパー部s51にカメラ21、および投光器22を設けることが好ましい。図4に示すように、側面側のテーパー部s51に配置したカメラ21、および投光器22は、フォーク15の前方側に向けて広い視野を確保できる。
高さ方向(Z方向)において、カメラ21、および投光器22は、上面s2、下面s3からそれぞれ2mm以上離れていることが好ましい。例えばフォーク15の厚みが10mmであれば、カメラ21、および投光器22はともに下面から2〜8mmの範囲内に収まるようなサイズ、および位置で配置することが好ましい。一般に、荷積み作業においては、フォーク15を床面や荷物に意図的に接触し、衝突させる場合がある。そのため、このような配置とすることでカメラ21等が床や荷物に、直接的に衝突することを防止する。また、カメラ21のレンズの前面は、上面視において先端側の表面、すなわち先端s1、およびテーパー部s51の表面よりも内側に配置されることが好ましい。このような配置にすることで、正面からの他の物体へフォークを(意図的に)衝突させた際に、カメラ21が直接的に他の物体に衝突することを防止できる。
(画像処理装置20)
再び、図2を参照し、処理部23等について説明する。処理部23は、CPU(Central Processing Unit)とメモリを備え、メモリに保存した制御プログラムをCPUが実行することで画像処理装置20全体の各種制御を行う。処理部23が担う各機能については後述する。
ディスプレイ29は、図1に示すように運転者の前方のヘッドガード17を支えるフレームに取り付けられており、以下に説明するように処理部23が生成し、加工した映像を表示する。加工とは、例えばカメラ21が取得した画像に対して、パレット差込口の位置や向き、またはフォークをパレット差込口に向けて正しい位置になるように旋回させる向きを示す付加画像を画像(映像)に対して重畳する処理である。これにより、運転者はフォーク15、16に積載した荷物により前方の視認性が悪くなった場合であっても、ディスプレイ25の表示画面により荷物の先の状況を確認できたり、フォーク15を旋回すべきか否かを判断できたりする。
ディスプレイ25は、例えば液晶ディスプレイである。また、ディスプレイ25は、HUD(ヘッドアップディスプレイ)であってもよい。HUD用のディスプレイは、半透過性を有する凹面鏡または平面鏡であるコンバイナーを備え、コンバイナーに虚像を投影する。虚像としては、後述する処理部23が生成した付加画像(付加情報)がある。運転台12に座った運転者は、コンバイナーを通じて、その先にある実像を視認できるとともに、コンバイナーに反射する虚像を同時に認識できる。
(処理部23)
処理部23は、画像取得部301、判定部302、付加画像生成部303、画像合成部304、および画像出力部305として機能する。これらの機能は、処理部23が、内部メモリに記憶しているプログラムを実行することにより行うが、これらの機能の一部を組み込み型の専用ハードウェア回路により行うようにしてもよい。
(画像取得部301)
画像取得部301は、カメラ21の受光素子群により所定のフレームレートで撮影された画像を取得する。また、画像取得部301は、常時、または所定周期で投光器22を発光させて光を照射させる。あるいは、画像取得部301は、検出したパレット差込口91aが所定以内の距離に近づいた以降に、投光器22を発光させて光を照射させるようにしてもよい。また、カメラ21の受光素子群による撮影タイミングに同期させて、パルス状のパターン光の照射を行うようにしてもよい。
(判定部302)
判定部302は、以下に説明するように、カメラ21の受光素子群の受光信号により生成した受光データ、すなわち画像データから、輝度値の分布によりフォーク15前方のパレット差込口91aを検出する。また。判定部302は、検出したパレット差込口91a周辺の輝度値の分布により、パレット差込口91aの左右方向における向きを判定する。
図5、図6はパレット差込口91aと、フォーク15との位置関係、および輝度値の分布を示す模式図である。図5では、フォーク15の延在方向と、パレット差込口91aの延在方向(パレット91の奥行き方向)(以下、単に「パレット差込口91aの向き」という)が平行になっている状態、すなわちパレット差込口91aが正面を向いている状態である。一方、図6では、フォーク15に対してパレット差込口91aが左向きの状態である。図5(a)は、上面視におけるパレット91(パレット差込口91a)とカメラ21等が取り付けられたフォーク15との位置関係を示す図である。図5(b)は、図5(a)の位置関係において、カメラ21で撮影した画像の一部を示す図である。図5(c)は、図5(b)における線c1に沿った輝度値の分布を示すグラフであり、縦軸は輝度値、横軸はY方向(左右方向)の位置を示している。線c1は、パレット差込口91aの高さ方向の中心を通るY方向の線(水平線)である。図6(a)、(b)はそれぞれ図5(a)、(c)に対応する図である。
判定部302は、カメラ21から取得した画像データからパレット差込口91aの位置を検出する。このパレット差込口91aの検出は、パレット91の輪郭形状、およびパレット91に対するパレット差込口91aの輪郭形状を予め登録しておき、この輪郭形状との類似度を判定することによるパターンマッチング法を用いてもよい。あるいは、輝度値の分布を調べ、周囲よりも輝度値が低い部分を抽出し、低い部分がパレット差込口91aの形状とマッチングするか否かにより、パレット差込口91aの位置を検出するようにしてもよい。
そして、判定部302は、パレット差込口91aの位置を検出した後に、そのパレット差込口91a周辺の輝度値の分布によりフォーク15に対するパレット差込口91aの向きを判定する。例えば、図5、図6に示すように、パレット差込口91aの中心を通る水平な線c1における輝度値の分布を調べる。図5(a)のようにフォーク15がパレット91の正面を向いている場合には、図5(c)のグラフでは、位置y1と位置y2の間は輝度値が低い区間であり、これはパレット差込口91aに対応する。また、位置y1、y2の直ぐ外側、すなわちパレット差込口91aの両脇の輝度値の左側輝度ピーク値vl1と右側輝度ピーク値vr1は略一致する。一方で、図6(a)のように左斜めになっている場合には、図6(b)のように左側輝度ピーク値vl2>右側輝度ピーク値vr2となる。これは、投光器22による照射光の反射光量が、フォーク15の先端により近い左側の方が、右側に比べて多くなるからである。このように判定部302は、輝度値の分布を調べることによりフォーク15に対するパレット差込口91aの左右方向の向きを判定できる。
なお、この向きの判定は、建物内で使用するパレット91の種類が共通であるような場合に、パレット91の表面性(材質)が既知である場合には、角度と輝度値との関係を調べておき、このデータに基づいて輝度値の左右の輝度ピーク値を比較することで、フォーク15に対するパレット差込口91aの角度を求めるようにしてもよい。
また、図5(c)、図6(b)の例では、水平な線c1上の輝度ピーク値の比較によりパレット差込口91aの左右方向における向きを判定したが、これに限られず、積分値により比較するようにしてもよい。例えば、図5(c)、図6(b)のグラフにおいて、輝度ピーク値の半値幅内における輝度値の積分値を比較する。また、パレット差込口91a周辺の輝度値の分布により判定する別の例としては、パレット差込口91aの両脇エッジの外側における所定面積内の輝度値の積分値を比較してもよい。
さらに、図4に示したように、カメラ21と投光器22とは基線長分だけ左右方向で離間しているので、その基線長を考慮して、輝度値のピークを補正するようにしてもよい。例えば、図4(b)に示すような配置の場合には、カメラ21の左側に投光器22を配置しているので、左側の輝度値が右側よりも高くなる傾向となる。これを相殺するように左右方向の位置に応じた輝度値の補正を行う。
(付加画像生成部303)
付加画像生成部303は、判定部302が判定したフォークリフト10のフォーク15のパレット差込口91aに対する向きに応じた付加画像(アノテーション画像ともいう)を生成する。付加画像としては、例えば、フォーク15、16の位置を示す付加画像や、フォーク15をパレット差込口91aの向きに合わせて旋回すべき方向を示す付加画像がある。また、他の付加画像としては、物体の種類、距離に応じて色や態様を変更した矩形枠、または要注意物が存在する場合などに、運転者に注意喚起するためのマーク、テキストであってもよい。さらに、付加画像として、水平面、または、フォークの開き角度、傾斜角度、もしくは地面からの高さの情報であってもよい。物体までの距離は、後述するように、アクティブステレオ方式を適用することで算出できる。このアクティブステレオ方式は、投光器22から格子状や短冊状のパターン光を照射し、その物体からの反射光により、投光器22と基線長だけ離れたカメラ21により得られた画像から、各位置の物体までの測距点群(距離マップ)を算出する。
(画像合成部304)
画像合成部304は、付加画像生成部303が生成した付加画像を判定部302が検出した物体の位置に対応させた表示位置となるように、画像取得部301が取得した画像に対して重畳させ、合成画像を生成する。例えばパレット差込口91aに対する向きに応じた付加画像をパレット差込口差込口91aの位置に対応させた表示位置で重畳する。
(画像出力部305)
画像出力部305は、画像合成部304が生成した合成画像、すなわち加工後の画像(映像)をリアルタイムに、ディスプレイ29に出力し、運転者に表示する。この画像出力部305とディスプレイ29が協働することで出力部として機能する。
(向き判定処理)
図7は、画像処理装置20が行う向き判定処理を示すフローチャートである。以下、図7を参照し、向き判定処理について説明する。
(ステップS101)
画像処理装置20の処理部23(画像取得部301)は、最初に、投光器22に制御信号を出力して、フォークリフト10の前方への光照射を行わせる。投光器22による光照射は、常時照射する。処理部23は、同時にカメラ21を制御し、所定のフレームレートで撮影された画像を取得する。
(ステップS102)
次に、処理部23(判定部302)は、カメラ21から取得した画像を処理することより、パレット91、およびパレット差込口91aを検出する。
(ステップS103)
ここでは、処理部23は、パレット差込口91a周辺の輝度値の分布から、フォーク15に対するパレット差込口91aの左右方向における向きを検出する。図8は、図5(c)、図6(b)で示した右ピーク輝度値vrに対する左ピーク輝度値vlの比(vl/vr)と、フォーク15に対するパレット差込口91aの向きのレベルとの関係を示すテーブルの例である。このテーブルは、予め画像処理装置20の記憶部に記憶されている。例えば比が1.00前後(0.93以上1.09未満)であれば、フォーク15に対してパレット差込口91aが正面を向いていると判定する。また、1.18前後(1.09以上1.26未満)であれば、フォーク15に対してパレット差込口91aが左向き小(傾斜角度が小さい)と判定し、1.43前後(1.26以上)であれば、左向き大と判定する。例えば図6のような位置関係であれば左向き大と判定する。なお、このテーブルの値は、使用するパレット91の種類により異なる値となる。例えば木製と樹脂製のパレット91では、表面性が異なるので、異なるテーブルを適用するようにしてもよい。
(ステップS104)
処理部23(付加画像生成部303)は、向きに関する付加画像を生成する。例えば、図8のテーブルを参照して判定した、フォーク15に対するパレット差込口91aの向きを示す付加画像(後述の図9、図10参照)、または、向きおよびその程度(角度)を示す付加画像を生成する。
(ステップS105)
処理部23(画像合成部304)は、ステップS104で生成した付加画像を、ステップS101で取得した画像に付加(重畳)させる合成処理を行う。
(ステップS106)
処理部23の画像出力部305は、ステップS105で生成した合成画像をリアルタイムにディスプレイ25に出力して、運転者に表示して処理を終了する(エンド)。
(表示例)
図9、図10は、ステップS106において、ディスプレイ25に表示した画面291の例である。フォークリフト10の正面には、カメラ21による撮影された物体としてのパレット91、荷物92、およびパレット差込口91aが表示されている。また、付加画像401〜403、および付加画像411〜413を表示している。付加画像401、411はフォーク15の仮想先端を示している。付加画像402、403、412、413は、ステップS104で生成した、フォーク15に対するパレット差込口91aの向き等を示す付加画像である。
図9は、図5の状態に対応する。図9では、フォーク15に対してパレット差込口91aが正面を向いている。この状態に応じて、付加画像402では、パレット差込口91aの向きを示す情報、すなわち正面向きである旨を表示している。また、付加画像402、403では、フォーク15を進めるべき方向を示す情報を表示している。
図10は、図6の状態に対応する。図10では、フォーク15に対してパレット差込口91aが左を向いている。この状態に応じて、付加画像412では、パレット差込口91aの向きを示す情報、すなわち左向きである旨を表示している。また、付加画像412、413では、フォーク15を進めるべき方向を示す情報、すなわち、フォーク15を左に旋回する旨を表示している。なお、図9、10の例では、1本のフォーク15にのみカメラを搭載しているので、フォーク先端の仮想位置は1個のみ表示しているが、これに限られず2本のフォークそれぞれに対応させて2個の仮想位置を表示するようにしてもよい。
このように、本実施形態の画像処理装置20は、フォークリフト10の前方に光を照射する投光器22、および反射光に応じた受信信号を出力するカメラ21を備え、受光信号により生成した受光データにおける輝度値の分布により、フォークリフト10のフォーク15前方のパレット差込口91aを検出する、また、画像処理装置20は、検出したパレット差込口91aの周辺の輝度値の分布により、フォーク15に対するパレット差込口91aの左右方向における向きを判定し、判定結果を出力する。このように単純な投光と、カメラ21による撮影により、フォーク15に対するパレット差込口91aの位置だけでなく、向きまでも判定できるので、運転者にフォークリフト10の操作に役立つ指標を提供でき、これにより容易にパレットを用いた荷役を行える。
(変形例)
第1の実施形態においては、パレット差込口91a周辺の輝度値の分布により、左右方向におけるパレット差込口91aの向きを判定していたが、上下方向の向きを検出するようにしてもよい。例えば、図5(c)で説明した手法と同様な手法で、上下方向において輝度値の分布を調べ、パレット差込口91aの上下端近傍の輝度ピーク値を比較することにより、フォーク15に対する、パレット差込口91aの上下方向の傾きを判定し、その判定結果を出力する。これにより、運転者のフォークリフト10の操作において、フォーク15のチルト操作に役立つ指標を提供できる。
また、上下方向においてパレット差込口91a、および荷物92の上方向の切れ目(輝度の低下エッジ)を認識することで、荷物92の縦方向のサイズを認識するようにしてもよい。さらに、カメラ21を設けずに単なるモノクロのエリアセンサーを用いたような場合には、投光器22の照射光の戻ってくる光量で、対象物であるパレット91までの距離を推定するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る画像処理装置においては、アクティブステレオ方式により測距を行う。同図に示す構成以外は、第1の実施形態と同様の構成を備える。第2の実施形態においては、カメラ21、投光器22を、第1の実施形態と同様に、1本のフォーク15の先端に、光軸に垂直な方向に基線長さだけ離して配置する(図4等参照)。
第2の実施形態においては、画像取得部301は、投光器22に対してパターン光を所定タイミングで出力するように制御信号を出力する。パターン光は、所定間隔でドット光を照射した格子状、またはライン光である。
距離マップ生成部311は、カメラ21により撮影した画像から、パターン光の各ドット光またはライン光の間隔、または位置を検出する。検出したパターン光の位置、および基線長に基づく変換パラメータを用いて、取得した画像の複数画素における距離を算出し、距離マップを生成する。そして得られた距離マップは、逐次、画像処理装置20の記憶部24に記憶される。距離マップを記憶部24に蓄積し、これを参照することで、フォークリフト10のカメラ21から死角領域となる位置の距離値を取得することができる。
そして、得られた距離マップに基づいて、判定部302は、フォークリフト10の前方にある物体までの距離を検出する。そして付加画像生成部303は、取得した画像に、各物体までの距離に応じた付加画像(例えばパレット91までの距離)を重畳する。そして画像出力部305は、処理後の画像をディスプレイ29に表示する(後述の図14参照)。
また、第2の実施形態においても、投光器22、およびカメラ21を用いて、第1の実施形態と同様に、図7に示した向き判定処理を行う。
このように、アクティブステレオ方式の画像処理装置20において用いる投光器22、およびカメラ21を利用することで物体までの距離を測定できるとともに、特に専用のハードウェアを追加せずにフォーク15に対するパレット差込口91aの向きを判定できるので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る画像処理装置においては、ToF方式により測距を行う。また、第3の実施形態においては、同図に示す構成以外は、第1の実施形態と同様の構成を備える。第3の実施形態においては、受光部21b、および投光器22bを備える。受光部21bと投光器22bは、1本のフォーク15の先端に配置される。好ましくは、受光部21bと投光器22bは同じ位置に配置され、光軸が同一であることが望ましい。投光器22bは、パルス状のレーザー光を、ポリゴンミラー等で走査することにより複数の方向に向けて照射し、各方向の対象物からの反射光を受光部21bの受光素子により受ける。
距離マップ生成部311は、投光器22bでレーザー光を照射開始してから、受光部21bで反射光を受信するまでの時間間隔に基づいて、それぞれの照射方向における対象物までの距離を算出する。これを複数の方向に向けて行うことで、距離マップを生成する。そして、第2の実施形態と同様に、距離マップを利用して、物体までの距離に応じた付加画像を生成し、これを画像に重畳してディスプレイ29に表示する。
また、第3の実施系形態においても各方向における受光信号の強度、すなわち輝度値に基づいて、第1の実施形態と同様に、図7に示した向き判定処理を行う。
このように、第3の実施形態においても、ToF方式の画像処理装置20において用いる、投光器22b、受光部21bを利用することで物体までの距離を測定できるとともに、特に専用のハードウェアを追加せずにフォーク15に対するパレット差込口91aの向きを判定できるので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成、および処理部の機能構成を示すブロック図である。第4の実施形態に係る画像処理装置においては、ステレオカメラ方式により測距を行う。また、第4の実施形態においては、同図に示す構成以外は、第1の実施形態と同様の構成を備える。第4の実施形態においては、2つのカメラ211、212、および投光器22を備える。これらは、1本のフォーク15の先端に配置される。カメラ211、およびカメラ212は、光軸に垂直な方向に基線長さだけ離して配置する(図4等参照)。カメラ211は、カメラ21と同じ位置に配置し、カメラ212は、投光器22と同じ位置、すなわちフォーク15の左側面に配置してもよい。
第4の実施形態においては、距離マップ生成部311は、ステレオカメラであるカメラ211、212から同じタイミングで撮影して得られた1組の画像を取得する。そして、1組の画像から抽出した特徴点から共通の対応点を抽出し、それらの対応点から変換パラメータを用いて、特徴点それぞれまでの距離を算出する。具体的には、左右に配置した1対のカメラ211、212において、基線長を用いて、左右のカメラから得られた画像データの同じ対応点の画素値のズレ量に応じてそれぞれの画素の距離値を算出する(測距)。これを複数の対応点に対して行うことで、距離マップを生成する。そして、第2、第3の実施形態と同様に、距離マップを利用して、物体までの距離に応じた付加画像を生成し、これを画像に重畳してディスプレイ29に表示する。
また、第4の実施系形態においても投光器22、ならびにカメラ211、および/またはカメラ212を用いて、第1の実施形態と同様に、図7に示した向き判定処理を行う。
このように、第4の実施形態においても、ステレオ方式の画像処理装置20において用いる、カメラ211、またはカメラ212を利用することで物体までの距離を測定できるとともに、投光器22を追加することで、フォーク15に対するパレット差込口91aの向きを判定できるので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第2、第4の実施形態における表示例)
図14は、ディスプレイ29に表示した画面292の例である。フォークリフト10の正面には、物体としてのトラック95、その上のパレット91、および荷物92、ならびに作業者96が存在し、トラック95の荷台に向けフォークリフト10を近づけている状況下における、カメラ21(またはカメラ211、212)が撮影した、フォークリフト10正面の映像を表示している。同図に示すように画面250においては、映像に重畳された付加画像421〜426が表示されている。付加画像421〜426は、上述のように距離マップの距離値を参照して生成した画像である。
具体的には、付加画像421は、フォーク15、16に対応するイラスト画像(アニメーション画像)である。付加画像422、423は、フォーク15、16を前方に向けて延長させた線およびその接触位置周辺を示す画像である。これにより運転者はフォーク15、16が当たる(挿入される)位置を認識できる。付加画像424、425は、フォークリフト10の正面にある物体までの距離を示す画像である。この付加画像424、425は、付加画像423とともに距離梯子とも称される。付加画像426は、高さ方向における、トラック95の荷台の上面までのフォーク15、16の距離を示している。付加画像427は、フォークリフト10の前方に人(作業者96)が近づいた場合に、運転者に注意を促すマークである。また、さらにフォーク15、16先端からの最短距離に関する情報を付加画像として表示するようにしてもよい。
図14のような状態から、さらにパレット91に近づいた場合には、例えば、2m以内に近接した場合には、画像処理装置20は、投光器22による光照射を行い、フォーク15に対するパレット差込口91aの向きを判定する処理を開始する。また、その際に、図9、または図10のような近接用の画面に切り替えて表示する。このように、第2、第4の実施形態において、表示する映像に距離マップに基づいて生成した物体までの距離に関する付加画像を付加することで、作業支援や安全警告等を行えるので、より安全にフォークリフトを運転できる。
以上に説明したフォークリフト用の画像処理装置20の構成は、上記の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的な画像処理装置が備える構成を排除するものではない。
上述した実施形態に係る画像処理装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像処理装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
10 フォークリフト
11 本体
12 運転台
13 マスト
14 フィンガバー
15、16 フォーク
20 画像処理装置
21、211、212 カメラ
21b 受光部
22、22b 投光器
23 処理部
301 画像取得部
302 判定部
303 付加画像生成部
304 画像合成部
305 画像出力部
311 距離マップ生成部
24 記憶部
29 ディスプレイ
91 パレット
91a パレット差込口

Claims (12)

  1. フォークリフトに用いられる画像処理装置であって、
    前記フォークリフトの前方に光を照射する投光器と、
    複数の受光素子を有し、前記投光器により照射した光の物体からの反射光に応じた受光信号を出力する受光部と、
    前記受光信号により生成した受光データにおける輝度値の分布により、前記フォークリフトのフォーク前方のパレット差込口を検出するとともに、検出した前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の左右方向における向きを判定する処理部と、
    前記判定の結果を出力する出力部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記フォークは、前記フォークリフトの前方側に昇降可能に支持されており、
    前記投光器、および前記受光部は、前記フォークに設置されている、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記投光器、および前記受光部は、前記フォークの先端部分に設置されている、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理部は、前記パレット差込口の左右方向における輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の左右方向における向きを判定する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記処理部は、前記パレット差込口の両脇の輝度値のピーク値、またはピーク値に対する半値幅内の輝度値の積分値を比較することで、前記フォークに対する前記パレット差込口の向きを検出する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理部は、周囲よりも輝度値の低い部分から前記パレット差込口の位置を検出する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記処理部は、前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布から、前記フォークに対する前記パレット差込口の上下方向の向きを検出する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記投光器は、パターン光を照射し、
    前記処理部は、前記投光器の位置と異なる位置にある前記受光部から得られた受光データから、アクティブステレオ方式により、距離マップを生成する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記処理部は、前記投光器から照射した光の反射光を、前記受光素子で受光するまでの時間間隔から算出した距離値を用いて、距離マップを生成する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記受光部は、前記複数の受光素子で構成される第1受光素子群、および、前記第1受光素子群とは異なる位置に配置した第2受光素子群を備え、
    前記処理部は、前記第1受光素子群、および前記第2受光素子群からの受光データから、ステレオ方式により、距離マップを生成する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記受光部の前記受光素子は可視光領域に感度を有し、前記受光部はカメラであり、
    前記出力部は、映像を表示するディスプレイを含み、
    前記処理部は、前記カメラにより撮影した画像に対して、前記判定の結果に応じて作成した付加画像を付加した合成画像を生成し、
    前記出力部は、前記処理部が生成した合成画像をディスプレイに表示する、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. フォークリフトに用いられる画像処理装置であって、前記フォークリフトの前方に光を照射する投光器と、複数の受光素子を有し、前記投光器により照射した光の物体からの反射光に応じた受信信号を出力する受光部と、を備える画像処理装置を制御するコンピューターで実行される制御プログラムであって、
    前記受光部から出力された受光信号により受光データを生成するステップ(a)と、
    前記受光データにおける輝度値の分布により、前記フォークリフトのフォーク前方のパレット差込口を検出するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)で検出した前記パレット差込口の周辺の輝度値の分布により、前記フォークに対する前記パレット差込口の位置、および左右方向における向きを判定するステップ(c)と、
    前記ステップ(c)で判定した判定結果を出力するステップ(d)と、
    を含む処理を実行させるための制御プログラム。
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