JP7166138B2 - プレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス装置に関する。
特許文献1には、クランク軸の両側に大きな駆動ユニットと小さな駆動ユニットとが設けられたプレス装置が開示されている。このプレス装置は、プレス加工の際に2つの駆動ユニットのいずれか一方を駆動することで、プレス能力を大小に切り替えることができる。
特開平9-239599号公報
一般に、出力の高い駆動ユニットを採用することで、プレス装置のプレス能力を高めることができる。しかし、出力の高い駆動ユニットは大型で大きな重量を有する。したがって、プレス能力を高めるために、出力の高い駆動ユニットを採用すると、プレス装置が大型化し重量が増すという課題が生じる。また、駆動ユニットはスライドに動力を伝達する回転軸の一方の側に配置される。このため、出力の高い駆動ユニットを採用すると、プレス装置の重量バランスが悪くなり、これを補う構成を付加することで、プレス装置がより大型化し重量がより増加するという課題が生じる。
本発明は、大型化及び重量の増加を抑制しつつ高いプレス能力を有するプレス装置を提供することを目的とする。
本発明は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
を備え
前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットと前記回転軸とは同軸上に配置されているプレス装置である。
本発明のもう一つの態様のプレス装置は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
を備え
前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部と、
液圧を発生する液圧ユニットと、
前記液圧ユニットから前記第1クラッチブレーキへ作動液を送る可撓性を有する第1液路と、
前記液圧ユニットから前記第2クラッチブレーキへ作動液を送る可撓性を有する第2液路と、
前記第1液路よりも前記第1ピストンシリンダ側で液圧を検出する第1液圧センサと、
前記第2液路よりも前記第2ピストンシリンダ側で液圧を検出する第2液圧センサと、
を備え、
前記異常判定部は、前記第1液圧センサの出力に基づき前記第1ピストンシリンダの圧力を監視し、前記第2液圧センサの出力に基づき前記第2ピストンシリンダの圧力を監視する。
本発明のもう一つの態様のプレス装置は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
を備え
前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
前記異常判定部は、クラッチを接続する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とが予め設定された圧力値に達するまでの時間差に基づき、あるいは、クラッチを切断する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とが予め設定された圧力値に達するまでの時間差に基づき、異常を判定する。
本発明のもう一つの態様のプレス装置は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
を備え
前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
前記異常判定部は、クラッチを接続する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とに特定の圧力変化が生じるまでの時間差に基づき異常を判定する。
本発明のもう一つの態様のプレス装置は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
を備え
前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
前記第1ピストンシリンダと前記第2ピストンシリンダは、クラッチとブレーキが連動して動作するコンビネーション型であり、
前記異常判定部は、ブレーキの制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とに特定の圧力変化が生じるまでの時間差に基づき異常を判定する。
本発明のもう一つの態様のプレス装置は、
回転軸と、
前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
複数のプレスサイクルにおける前記スライドの運動の特徴量の推移、あるいは、複数のプレスサイクルにおける前記回転軸の運動の特徴量の推移を監視し、前記特徴量の推移に基づき異常か否かを判定する推移異常判定部と、
を備える。
本発明によれば、大型化及び重量の増加を抑制しつつ高いプレス能力を有するプレス装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るプレス装置を示す図である。 実施形態に係るプレス装置の制御系の構成を示すブロック図である。 クラッチブレーキ及び液圧回路の一例を示す概略図である。 クラッチブレーキの作動液の圧力変化の一例を示すタイムチャートである。 異常判定部により実行される駆動ユニット監視処理の手順を示すフローチャートである。 推移異常判定部により実行される駆動ユニット監視処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプレス装置を示す図である。図2は、実施形態に係るプレス装置の制御系の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプレス装置1は、偏心軸2と、偏心軸2の運動が伝達されて進退するスライド3と、偏心軸2を駆動する第1駆動ユニット10A及び第2駆動ユニット10Bと、偏心軸2を回転自在に支持しかつ第1駆動ユニット10A及び第2駆動ユニット10Bを支持するフレーム6と、第1駆動ユニット10A及び第2駆動ユニット10Bに高圧の作動油を供給する液圧ユニット25とを備える。スライド3の一端(下側)には金型取付台4を介して上金型Kaが取り付けられ、フレーム6の下部を構成するベッド6bには金型取付台5を介して下金型Kbが取り付けられる。プレス装置1は、さらに、偏心軸2の回転量を計測する回転量計測器8を備える。プレス装置1は、回転量計測器8の代わりに、スライド3の進退量を計測する移動量計測器7を備えてもよい。偏心軸2は、本発明に係る回転軸の一例に相当する。
第1駆動ユニット10Aは、偏心軸2の軸方向の一方に位置し、偏心軸2の一端部に連結して偏心軸2の回転駆動と制動とを行う。第2駆動ユニット10Bは、偏心軸2の軸方向の他方(第1駆動ユニット10Aの反対側)に位置し、偏心軸2の他端部に連結して偏心軸2の回転駆動と制動とを行う。第1駆動ユニット10Aと、第2駆動ユニット10Bとは、略同一の大きさ、略同一の重量、略同一の能力を有し、対称的な構造を有する。略同一とは、公差の範囲で同一を意味するが、これらは±10%の誤差の範囲で同一であってもよい。
第1駆動ユニット10Aは、フライホイール11Aと、入力軸13aに入力された回転運動を減速する減速機13Aと、クラッチ機能とブレーキ機能とを有するクラッチブレーキ15Aと、液圧回路の配管22Aが接続されるロータリジョイント17Aと、作動液の圧力を検出する液圧センサ19A(図3を参照)とを備える。フライホイール11Aは、図示略のモータの動力を受けて回転し、回転エネルギーを蓄積する。
減速機13Aは、例えば入力軸13aの回転運動を減速して出力部材13bに出力する遊星歯車機構である。減速機13Aは、入力軸13aの回転軸芯と出力部材13bの回転軸芯とが同軸上に配置される構成であれば、遊星歯車機構に限られない。入力軸13aはクラッチブレーキ15Aを介してフライホイール11Aの中央の貫通孔に通され、出力部材13bは偏心軸2の一端部に連結されている。
図3は、クラッチブレーキ及び液圧回路の一例を示す概略図である。
クラッチブレーキ15Aは、作動液(例えば作動油)により駆動され、かつ、クラッチ板151及びブレーキライニング152が作動液に浸された湿式の装置である。さらに、クラッチブレーキ15Aは、クラッチの切断に連動してブレーキが作動し、かつ、クラッチの接続に連動してブレーキが解除されるコンビネーション型の装置である。クラッチブレーキ15Aのクラッチは、減速機13Aの入力軸13aとフライホイール11Aとを断続する。クラッチブレーキ15Aのブレーキは、減速機13Aの入力軸13aを制動する。クラッチブレーキ15Aは、板面にライニングが設けられた複数のクラッチ板151と、可動部に設けられたブレーキライニング152と、クラッチ板151及びブレーキライニング152を変位させるピストンシリンダ155とを有する。
ピストンシリンダ155に作動液が送られあるいはピストンシリンダ155から作動液が抜かれることでピストンが進退し、クラッチ板151とブレーキライニング152とが変位することで、クラッチの切断と接続、並びに、制動の作用と解除が切り替わる。具体的には、ピストンシリンダ155に高圧の作動液が供給されてシリンダからピストンが押し出されると、クラッチが接続されかつ制動が解除される。また、ピストンシリンダ155から作動液が排出されることで、バネ等の付勢力によりピストンがシリンダに押し込まれ、クラッチが切断されかつ制動が作用する。
クラッチブレーキ15Aとして、湿式の構成が適用されることにより、クラッチ板151、並びに、ブレーキライニング152の高い冷却性能が得られる。高い冷却性能により、同等の大きさの乾式のクラッチブレーキと比較して、クラッチ機能における高いトルク容量並びにブレーキ機能における高いトルク容量が実現される。したがって、湿式の構成により、必要なトルク容量を実現しつつ、クラッチブレーキ15Aの小型化及び軽量化を図ることができる。さらに、湿式の構成により、ライニングの粉じんの飛散が抑制され、高いクリーン性能が得られ、加えて、振動及び騒音の低減を図れる。さらに、コンビネーション型の採用により、1つのピストンシリンダ155の制御で、クラッチの切り替えとブレーキの切り替えとの両方を行うことができ、制御の単純化を図れる。また、ピストンシリンダ155の共通化により、クラッチブレーキ15Aの小型化が図れる。
ロータリジョイント17Aは、入力軸13aの一端に配置され、液圧ユニット25に接続された配管22Aの液路と、入力軸13aに設けられた液路とを、相対的に回転自在に接続する。入力軸13aに設けられた液路はクラッチブレーキ15Aのピストンシリンダ155の液路に接続される。配管22Aは可撓性を有する一方、ロータリジョイント17Aからピストンシリンダ155までの液路は、剛性を有する部材に設けられている。
液圧センサ19Aは、ロータリジョイント17Aよりもピストンシリンダ155側の液路で、作動液の圧力を検出する。
第2駆動ユニット10Bは、第1駆動ユニット10Aと同様に、フライホイール11Bと、減速機13Bと、クラッチブレーキ15Bと、ロータリジョイント17Bと、液圧センサ19Bとを備える。第2駆動ユニット10Bは、左右対称に回転駆動される他、第1駆動ユニット10Aと同様の構成要素により、第1駆動ユニット10Aと同様に構成される。第2駆動ユニット10Bには、ロータリジョイント17Bを介して、作動液を導く配管22Bが接続される。配管22Aは、本発明に係る第1液路の一例に相当し、配管22Bは、本発明に係る第2液路の一例に相当する。
以下では、第1駆動ユニット10Aのクラッチブレーキ15Aと第2駆動ユニット10Bのクラッチブレーキ15Bとを区別するため、これらを第1クラッチブレーキ15A及び第2クラッチブレーキ15Bとも呼ぶ。
液圧ユニット25は、作動油に圧力を加えるポンプと、液路を断続する複数の制御弁とを備える。制御弁は、サーボバルブであってもよい。液圧ユニット25は、制御弁の駆動により、配管22A、22Bを介して、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとに、高圧の作動液を供給したり、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとから作動液を排出したりする。配管22A、22Bの各々には、作動液を供給する液路と排出する液路とが含まれる。
液圧ユニット25の制御弁は、制御装置40の加工処理部51(図2)により制御される。加工処理部51と液圧ユニット25とは、1系統の液圧制御により、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとのクラッチの断続を切り替える。1系統の液圧制御とは、第1クラッチブレーキ15Aの作動液の供給及び排出の切替えと、第2クラッチブレーキ15Bの作動液の供給及び排出の切替えとが、共通の制御弁の切り替えによって行われる制御を意味する。あるいは、1系統の液圧制御とは、第1クラッチブレーキ15Aの作動液の供給及び排出の切替えと、第2クラッチブレーキ15Bの作動液の供給及び排出の切替えとが、共通の制御信号に基づき1つ又は複数の制御弁の動作によって行われる制御を意味する。本実施形態では、例えば、2系統の配管22A、22Bが1系統の合流管22Cに合流されている。そして、合流管22Cの液路(供給用の液路と排出用の液路)が制御弁により断続されて、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとが切り替わるように構成されている。これにより、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bの1系統の液圧制御が実現される。
本実施形態のプレス装置1は、さらに、図2の制御装置40を備える。制御装置40は、各種の信号が入出力されるI/O41と、警告表示等を行う表示部42と、外部からの操作を入力する操作部43と、演算部50とを備える。
I/O41から出力される信号には、液圧ユニット25の制御弁を駆動する制御信号と、フライホイール11A、11Bを回転駆動するモータの制御信号とが含まれる。I/O41から入力される信号には、回転量計測器8からの計測信号、並びに、液圧センサ19A、19Bの検出信号が含まれる。I/O41から入力される信号には、移動量計測器7からの計測信号が含まれてもよい。
演算部50は、CPU(Central Processing Unit)と、制御プログラム及び制御データを格納した記憶装置と、CPUがデータを展開するメモリとを備える。演算部50では、CPUが記憶装置の制御プログラムを実行することで、複数の機能モジュールが実現される。複数の機能モジュールには、各部の動作を制御してプレス加工を実施する加工処理部51と、プレス加工の際に第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとの作用に異常が無いか判定する異常判定部52と、長期に渡ってプレス装置1の運動の特徴量を監視し、特徴量の推移に異常が無いか判定する推移異常判定部53と、を備える。加工処理部51は、本発明に係る制御部の一例に相当する。
<プレス加工処理>
プレス装置1では、プレス加工処理の前、第1クラッチブレーキ15A及び第2クラッチブレーキ15Bにより、フライホイール11A、11Bと減速機13A、13Bの入力軸13a、13aとが切断された状態で、フライホイール11A、11Bが回転駆動される。この状態で、外部からプレス加工の開始指令が入力されると、加工処理部51が、プレス加工処理を開始する。プレス加工処理が開始されると、加工処理部51は、予め設定されたスライドモーションが実現されるように、スライド3の位置に応じて、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの両方を並行して駆動する。具体的には、加工処理部51は、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの両方を同時に駆動制御する。これにより、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとが同時に動作し、フライホイール11A、11Bの動力が減速機13A、13Bに伝達されたり、減速機13A、13Bに制動力が作用されたりして、偏心軸2の回転運動が加速したり減速したりする。偏心軸2の回転運動は並進運動に変換されたスライド3に伝達され、スライド3が所定のスライドモーションで進退する。そして、上金型Kaと下金型Kbとの間で素材に荷重が加わり、素材がプレス加工される。その後、スライド3が上昇して、一回のプレス加工処理が終了する。
図4は、クラッチブレーキの作動液の圧力変化の一例を示すタイミングチャートである。
上記のプレス加工処理において、加工処理部51は、液圧ユニット25の制御弁を適宜切り替えることで、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとを4段階で駆動する。4段階の駆動には、図4に示すように、ソフトクラッチ、フルクラッチ、ソフトブレーキ及びフルブレーキの各駆動が含まれる。フルクラッチの駆動は、ピストンシリンダ155の圧力が最も高い第1値となる駆動である。フルクラッチの駆動により、フライホイール11A、11Bから減速機13A、13Bに大きなトルクが伝達可能となり、スライド3にプレス装置1の最大荷重を作用させることができる。ソフトクラッチの駆動は、ピストンシリンダ155の圧力が第1値よりも低い第2値となる駆動であり、スライド3に大きな荷重が加わらないときにスライド3を加速することができる。ソフトブレーキの駆動は、ピストンシリンダ155の圧力がバネ力よりも小さい第3値となる駆動であり、スライド3を少ない衝撃で減速することができる。フルブレーキの駆動は、ピストンシリンダ155の圧力を開放した駆動であり、スライド3に最大の制動力を作用できる。
加工処理部51が、4段階の圧力指令値を液圧ユニット25の駆動回路へ出力すると、駆動回路は圧力指令値に基づき、作動液の圧力検知に基づくフィードバック制御又はフィードフォワード制御を行って制御弁(サーボバルブ)を駆動する。ソフトクラッチの圧力指令値は、本発明に係るクラッチを接続する制御信号の一例に相当する。ソフトブレーキの圧力指令値は、本発明に係るブレーキの制御信号の一例に相当する。これにより、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの4段階の駆動が実現される。ただし、図4に示すように、圧力指令値の変化と作動液の圧力変化とは完全には一致せず、所定のタイムラグ又は所定の圧力変化が付加されて作動液の圧力が圧力指令値に追従する。
<駆動ユニット監視処理1>
図5は、異常判定部が実行する駆動ユニット監視処理の手順を示すフローチャートである。
異常判定部52により実行される駆動ユニット監視処理は、各プレス加工処理において、第1駆動ユニット10Aの動作タイミングと第2駆動ユニット10Bの動作タイミングとの同調性を監視する処理である。加えて、駆動ユニット監視処理は、各プレス加工処理において、第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとの作用量の同等性を監視する処理である。異常判定部52は、プレス加工処理が開始されるのに連動して、駆動ユニット監視処理を開始する。
駆動ユニット監視処理が開始されると、先ず、異常判定部52は、加工処理部51に予め設定された圧力指令値の時系列データを読み取る(ステップS1)。そして、異常判定部52は、圧力指令値の時系列データに基づき、圧力比較の判定タイミングを決定する(ステップS2)。ここで、異常判定部52は、ソフトクラッチの圧力指令値の出力タイミングから所定の圧力安定期間Ta後を第1判定タイミングta(図4)、フルクラッチの圧力指令値の出力タイミングから所定の圧力安定期間Tb後を第2判定タイミングtb(図4)として決定する。さらに、異常判定部52は、ソフトブレーキの圧力指令値の出力タイミングから所定の圧力安定期間Tc後を第3判定タイミングtc(図4)、フルブレーキの圧力指令値の出力タイミングから所定の圧力安定期間Td後を第4判定タイミングtd(図4)として決定する。なお、図4の圧力指令値の例は、圧力指令値の変化と圧力実積値の変化との違いを示しているに過ぎない。
さらに、異常判定部52は、ソフトクラッチの圧力指令値の出力タイミングt0aと、ソフトブレーキの出力タイミングt0cとを(図4を参照)、圧力変化に要する時間比較の計測開始タイミングとして決定する(ステップS3)。
続いて、異常判定部52は、ステップS2、S3で決定された圧力比較の判定タイミング又は時間比較の測定開始タイミングとなったかの判別と、一回のプレス加工処理が終了したか否かの判別とを行う(ステップS4、S5、S6)。そして、異常判定部52は、判定タイミングとなったら、圧力比較処理(ステップS7~S9)に処理を進め、計測開始タイミングとなったら、時間計測及び時間比較の処理(ステップS12~S17)へ処理を進める。ステップS4とステップS5との順番は入れ替えてもよい。
その結果、判定タイミングとなって圧力比較処理に進んだら、先ず、異常判定部52は、第1駆動ユニット10Aの液圧センサ19Aの出力と、第2駆動ユニット10Bの液圧センサ19Bの出力とを読み込む(ステップS7)。そして、読み込んだ出力の値から、異常判定部52は、判定タイミングにおける第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの各ピストンシリンダ155、155の作動圧力PA、PB、及び、これらの差ΔPを求める(ステップS8)。ここで、異常判定部52は、一回分のサンプリングで得られた各出力の値を作動圧力PAと作動圧力PBとして求めてもよいし、判定タイミング前後の短い期間内に複数回分のサンプリングで得られた出力に統計処理(例えば平均化)を行った値を、作動圧力PA、PBとして求めてもよい。
次に、異常判定部52は、得られた作動圧力PA、PBの差ΔPと、所定の閾値ΔPthとを比較する(ステップS9)。その結果、差ΔPが閾値ΔPthを超えていれば、異常判定部52は、異常と判定し、異常の警告を表示部42から出力し(ステップS10)、加工処理部51に異常の通知を行う(ステップS11)。加工処理部51は、異常の通知に基づき、スライド3に荷重が加わらない位置で、液圧ユニット25の作動液の圧力を解除し、スライド3の移動を停止するように制御してもよい。
一方、ステップS9の比較の結果、差ΔPが閾値ΔPth以下であれば、異常判定部52は、異常なしと見なして、ステップS4に処理を戻す。
ステップS4~S6の判別処理で、時間比較の測定開始タイミングとなって時間計測及び時間比較処理に進んだら、異常判定部52は、先ず、2つのカウンタA、Bで時間の計測を開始する(ステップS12)。続いて、第1駆動ユニット10Aの液圧センサ19Aの出力と、第2駆動ユニット10Bの液圧センサ19Bの出力とを、繰り返し又は連続的にサンプリングし(ステップS13)、サンプリングされた短い期間の圧力値に特定圧力変化があるか否か判別する(ステップS14)。
ソフトクラッチについての特定圧力変化とは、図4の範囲C1に示すように、通常であれば、ソフトクラッチの圧力指令から所定時間後に生じる特徴的な圧力変化であり、他の部分の圧力変化から識別可能な特徴を有する。同様に、ソフトブレーキについての特定圧力変化にとは、図4の範囲C2に示すように、通常であれば、ソフトブレーキの圧力指令から所定時間後に生じる特徴的な圧力変化であり、他の部分の圧力変化から識別可能な特徴を有する。ソフトクラッチについての特定圧力変化は、例えば、複数のクラッチ板151のライニングとその接触面との間隔がゼロになるときに現れる圧力変化である。ソフトブレーキについての特定圧力変化は、例えば、ブレーキライニング152とその接触面との間隔がゼロとなるときに生じる圧力変化である。
ステップS14において、異常判定部52は、連続的にサンプリングされた圧力値の単位時間あたりの変化量又は短い所定期間内の変化パターンと、圧力指令に応じた典型的な特定圧力変化との類似性を計算し、所定の類似度以上の結果が得られたら、特定圧力変化が有ると判別する。
ステップS14の判別処理で特定圧力変化が有りと判別されたら、異常判定部52は、特定圧力変化が検出された第1駆動ユニット10A又は第2駆動ユニット10Bのいずれか一方に対応する方のカウンタの時間計測を停止する(ステップS15)。さらに、異常判定部52は、両方のカウンタA、Bの時間計測が停止したか判別し(ステップS16)、一方のみ停止であれば、ステップS13に処理を戻す一方、両方が停止であれば、次に処理を進める。これらの処理により、第1駆動ユニット10Aで特定圧力変化が生じるまでの時間TiAと、第2駆動ユニット10Bで特定圧力変化が生じるまでの時間TiBとが計測される。
なお、ステップS14の判別処理は、サンプリングされた圧力値が圧力指令値、あるいは、予め定められた設定値(例えば圧力指定値より所定圧力低い値あるいは高い値など)になったか否かの判別処理に置き換えてもよい。これにより、第1駆動ユニット10Aにおいて圧力指令値の出力から所定の圧力に達するまでの時間TiAと、第2駆動ユニット10Bにおいて圧力指令値の出力から所定の圧力に達するまでの時間TiBとを計測することができる。
時間計測が完了したら、異常判定部52は、計測された時間TiA、TiBの差ΔTと所定の閾値ΔTthと比較する(ステップS17)。その結果、差ΔTが閾値ΔTthを超えていれば、異常判定部52は、異常と判定し、異常の警告を表示部42から出力し(ステップS10)、加工処理部51に異常の通知を行う(ステップS11)。
一方、ステップS17の比較の結果、差ΔTが閾値ΔTth以下であれば、異常判定部52は、異常なしと見なして、ステップS4に処理を戻す。そして、決定された各タイミングの圧力比較と時間計測及び時間比較とが行われ、かつ、一回のプレス加工処理が完了すると、一回の駆動ユニット監視処理が終了する。
<駆動ユニット監視処理2>
図5は、推移異常判定部が実行する駆動ユニット監視処理の手順を示すフローチャートである。
推移異常判定部53により実行される駆動ユニット監視処理は、長期に渡って、各プレス加工処理におけるスライド3の動作の特徴量、具体的には、一回のプレス加工終了時のスライド3の停止位置を監視し、特徴量の推移に異常がないか判定する処理である。
推移異常判定部53は、プレス加工処理が開始されると、図5の駆動ユニット監視処理を開始し、先ず、プレス加工処理の終了まで待機する(ステップS21)。そして、終了されたら、そのときの、移動量計測器7の出力を読み込んで、スライド3の停止位置の計測データを取得する(ステップS22)。なお、スライド3の停止位置の計測データに替えて、偏心軸2の停止回転位置の計測データが採用されてもよい。
次に、推移異常判定部53は、不揮発性メモリに設けられた推移データテーブルに、ステップS22で取得した計測データを、例えばプレス加工処理の通し回数と対応づけて記憶させる(ステップS23)。これにより、推移データテーブルには、過去のプレス加工処理のスライド3の停止位置のデータが蓄積される。
推移異常判定部53は、推移データテーブルの過去から現在のデータを用いて、スライド3の停止位置について所定の統計値を計算し、統計値が正常な範囲か否かを判別する(ステップS24)。例えば、推移異常判定部53は、現在に近い過去100ショット分の停止位置の平均値を計算し、平均値が予め設定された閾値の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内であれば正常と判定する一方、範囲外であれば異常と判定する。
その結果、異常と判定されたら、推移異常判定部53は、異常の警告を表示部42から出力し(ステップS25)、駆動ユニット監視処理が終了する。一方、正常と判定されたら、そのまま駆動ユニット監視処理が終了する。
駆動ユニット監視処理により、長期に渡って、スライド3の動作の特徴量が監視され、特徴量の推移に異常が生じた場合に、これを検出できる。経年劣化が進むと、第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとの作用量に大きな違いが生じる傾向があり、推移異常判定部53の駆動ユニット監視処理により、このような状況を検出することができる。
<実施形態効果>
以上のように、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、フライホイール11A、11B、減速機13A、13B、クラッチブレーキ15A、15Bをそれぞれ有する第1駆動ユニット10A及び第2駆動ユニット10Bを備える。さらに、加工処理部51は、一回のプレスサイクル中に、第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとを並行して駆動することで、両方の動力でスライド3を駆動できる。したがって、プレス装置1の最大プレス能力よりも小さいプレス能力の駆動ユニットを用いて、プレス装置1を構成することができ、プレス装置1の大型化及び重量の増加を抑制しつつ高いプレス能力が実現される。さらに、第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとが偏心軸2の一方の側と他方の側とに配置されるので、プレス装置1の重量バランスが良好となり、別に重量を均衡させる構成要素を付加する必要がない。この理由からも、プレス装置1の大型化及び重量の増加を抑制できる。
さらに、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、1系統の液圧制御により、第1駆動ユニット10Aのクラッチブレーキ15Aと、第2駆動ユニット10Bのクラッチブレーキ15Bとが駆動される。これにより、第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとを容易に同調させることができる。偏心軸2の一端と他端とから同調された動力か伝達されることで、安定した偏心軸2の回転及び安定したスライド3の運動を実現できる。
さらに、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、異常判定部52が、プレス加工処理において第1クラッチブレーキ15Aのピストンシリンダ155の圧力と、第2クラッチブレーキ15Bのピストンシリンダ155の圧力とを監視して、異常か否かを判別する。したがって、何らかの異常により、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの同調が乱れるような場合に、異常を速やかに検出することができる。作動液の圧力の監視により、第1クラッチブレーキ15Aの動作と第2クラッチブレーキ15Bの動作との同調性を容易に監視できる。また、異常の場合に、プレス加工処理を停止するなど、速やかに異常に対処することができる。
さらに、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、可撓性を有する配管22A、22Bよりもピストンシリンダ155側の液路で液圧を検出する液圧センサ19A、19Bを備える。さらに、液圧センサ19A、19Bの出力に基づき、異常判定部52は、第1クラッチブレーキ15Aのピストンシリンダ155の圧力と、第2クラッチブレーキ15Bのピストンシリンダ155の圧力とを監視する。したがって、誤差要因の少ない圧力測定が可能で、異常判定部52は、正確に2つのピストンシリンダ155の圧力比較を行うことができる。
さらに、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、異常判定部52は、ソフトクラッチ又はソフトブレーキの圧力指令値の出力タイミングから、特定圧力変化が生じるまでの時間差、あるいは、指令値の圧力に達するまでの時間差に基づき異常を判定する。これにより、異常判定部52は、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bとの動作性能の差が許容範囲を超えたような異常を速やかに検出することができる。加えて、異常判定部52は、クラッチ板151のライニングの摩耗量の差、ブレーキライニング152の摩耗量の差が許容範囲を超えたような異常を速やかに検出することができる。
さらに、本発明の実施形態に係るプレス装置1によれば、推移異常判定部53が、過去の複数回のプレス加工処理におけるスライド3の運動の特徴量(例えば停止位置)の推移、あるいは、偏心軸2の運動の特徴量(例えば停止角度)の推移を監視する。そして、推移異常判定部53は、これら特徴量の変化に基づいて異常か否かを判定する。これにより、第1クラッチブレーキ15Aと第2クラッチブレーキ15Bのクラッチ性能の低下又はブレーキ性能の低下を検知し、性能低下による第1駆動ユニット10Aと第2駆動ユニット10Bとの同調の乱れを、改修などにより、未然に防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、クラッチブレーキ15A、15Bが湿式でコンビネーション型と説明したが、乾式であってもよいし、クラッチとブレーキとが別々に制御される構成であってもよい。また、上記実施形態では、第1駆動ユニット10Aに作動液を供給する配管22Aと、第2駆動ユニット10Bに作動液を供給する配管22Bとが合流管22Cに合流した構成を示したが、配管22Aと配管22Bとは合流せずに、別々の制御弁により作動油が供給される構成としてもよい。この場合、別々の制御弁は、1系統の制御信号に基づいて制御されるように構成されてもよい。その他、偏心軸はクランク機構に置き換えられても良いなど、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 プレス装置
2 偏心軸
3 スライド
6 フレーム
7 移動量計測器
8 回転量計測器
10A 第1駆動ユニット
10B 第2駆動ユニット
11A、11B フライホイール
13A、13B 減速機
15A、15B クラッチブレーキ
151 クラッチ板
152 ブレーキライニング
155 ピストンシリンダ
17A、17B ロータリジョイント
19A、19B 液圧センサ
22A、22B 配管
22C 合流管
25 液圧ユニット
42 表示部
51 加工処理部
52 異常判定部
53 推移異常判定部

Claims (8)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    を備え
    前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットと前記回転軸とは同軸上に配置されているプレス装置。
  2. 前記制御部は、1系統の液圧制御により、前記第1クラッチブレーキと前記第2クラッチブレーキとを駆動する、
    請求項1記載のプレス装置。
  3. 前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
    前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
    前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を更に備える、
    請求項1又は請求項2記載のプレス装置。
  4. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    を備え
    前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
    前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
    更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部と、
    液圧を発生する液圧ユニットと、
    前記液圧ユニットから前記第1クラッチブレーキへ作動液を送る可撓性を有する第1液路と、
    前記液圧ユニットから前記第2クラッチブレーキへ作動液を送る可撓性を有する第2液路と、
    前記第1液路よりも前記第1ピストンシリンダ側で液圧を検出する第1液圧センサと、
    前記第2液路よりも前記第2ピストンシリンダ側で液圧を検出する第2液圧センサと、
    を備え、
    前記異常判定部は、前記第1液圧センサの出力に基づき前記第1ピストンシリンダの圧力を監視し、前記第2液圧センサの出力に基づき前記第2ピストンシリンダの圧力を監視するプレス装置。
  5. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    を備え
    前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
    前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
    更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
    前記異常判定部は、クラッチを接続する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とが予め設定された圧力値に達するまでの時間差に基づき、あるいは、クラッチを切断する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とが予め設定された圧力値に達するまでの時間差に基づき、異常を判定するプレス装置。
  6. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    を備え
    前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
    前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
    更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
    前記異常判定部は、クラッチを接続する制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とに特定の圧力変化が生じるまでの時間差に基づき異常を判定するプレス装置。
  7. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    を備え
    前記第1クラッチブレーキはクラッチを断続する第1ピストンシリンダを有し、
    前記第2クラッチブレーキはクラッチを断続する第2ピストンシリンダを有し、
    更に、前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とを監視し、これらの圧力に基づき異常か否かを判定する異常判定部を備え、
    前記第1ピストンシリンダと前記第2ピストンシリンダは、クラッチとブレーキが連動して動作するコンビネーション型であり、
    前記異常判定部は、ブレーキの制御信号の出力タイミングから前記第1ピストンシリンダの圧力と前記第2ピストンシリンダの圧力とに特定の圧力変化が生じるまでの時間差に基づき異常を判定するプレス装置。
  8. 回転軸と、
    前記回転軸の回転運動が変換された運動を受けて進退するスライドと、
    前記回転軸の一方の側に接続され、第1フライホイール、第1クラッチブレーキ、第1減速機を含む第1駆動ユニットと、
    前記回転軸の他方の側に接続され、第2フライホイール、第2クラッチブレーキ、第2減速機を含む第2駆動ユニットと、
    一回のプレスサイクル中に前記第1クラッチブレーキ及び前記第2クラッチブレーキを並行して駆動し、前記第1フライホイールの動力及び前記第2フライホイールの動力を前記第1減速機及び前記第2減速機を介して前記回転軸に出力する制御部と、
    複数のプレスサイクルにおける前記スライドの運動の特徴量の推移、あるいは、複数のプレスサイクルにおける前記回転軸の運動の特徴量の推移を監視し、前記特徴量の推移に基づき異常か否かを判定する推移異常判定部と、
    を備えるプレス装置。
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