JP7165160B2 - ずれ防止マスク - Google Patents

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Description

本発明は、顔に装着し使用してもずれないマスクに関するものである。
顔に装着するマスクにおいて、装着したマスクがずれ難いものが提案されており、概略は以下の内容であった。
特許文献1に示すように、マスクの側縁部の上端と下端に取付けた紐を両側に設け、一方の紐を中部と上端との間では後頭部に掛け、中部と下端との間では首部に掛け、紐の中部をマスクの反対側の紐を掛止めする掛止部材に掛止めしていた。他方の紐も、同様に後頭部に掛け、首部に掛け、掛止部材に掛止めしていた。2つの紐は、後頭部と首部で、それぞれ交差した状態になっていた。
この提案は、後頭部と首部に掛けている上端側と下端側の紐の長さと引っ張り強さのバランス調整が容易ではなく、調整が不十分な状態で使用すると、マスクがずれてしまう問題があった。
特開 2016-49155
これには次のような欠点があった。
従来の特許文献1の発明は、マスクを顔に装着するための紐を、紐の中部から上端側と下端側に分けて後頭部と首部に掛けて、マスクを固定していた。その紐の中部では、摺動可能な掛止部材に紐を掛止するようになっていたが、1本の紐の上端側と下端側の長さと引張力のバランスを自動で最適調整することはできず、紐を掛止した感触を頼りにバランスを判断し、紐を掛止めするしかなかったので、紐のバランスの調整は容易ではなかった。紐の上端側の引張力が弱ければ、後頭部に掛けた紐がずれやすくなり、マスクがずれる原因となっていた。
特許文献1の発明の構成は、1本の紐の上端側と下端側を中部の掛止部材で掛止し支えていると同時に、その掛止部材近くに反対側の掛止部材に掛止する紐が取付けられており、掛止部材では2方の引張力が1点に集中することで、マスクの上端では、左右の掛止部材又は掛止部材の取付け付近を引張るかたちであるため、マスクの上端部にノーズピースを設け屈曲させて鼻上部付近とマスクの隙間を無くしメガネの曇りを防止しても、掛止部材に掛止した紐の引張力が強くなると、ノーズピースの屈曲部分が伸びて隙間ができ密着度を下げ、口元の加湿が漏れメガネを曇らす原因となっていた。
上記の課題を解決する本発明は、以下構成を有する。
なお、本願でいう「鼻の下の付け根」は、鼻と上口唇の境の凹部を意味する。本願でいう「耳の上の耳付け根」は、耳上部の耳と頭部の境の凹部を意味する。本願でいう「マスク本体の内側」は、マスク本体の顔に接する側を意味する。本願でいう「マスク本体の外側」は、マスク本体の顔に接しない側を意味する。本願でいう「上部の側端部」は、上部の側端部とその周辺(マスク本体の上部の側端部とその周辺)を意味する。
第1の発明であるずれ防止マスクは、マスク本体と、マスク本体を顔に装着できるようにマスク本体の左右の側端縁部に装着具を備えたマスクにおいて、マスク本体の内側で鼻の下側を通る固定紐と、マスク本体の左右の上部の側端部にそれぞれ孔部又は環部とを有し、固定紐が左右の孔部又は環部に挿通され、固定紐の両端は、固定紐を止める止め部を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明において、装着具は、左右の耳に掛けてマスク本体を顔に装着する。固定紐は、マスク本体の内側で鼻の下の付け根を通り、左右の孔部又は環部に挿通される。孔部又は環部を通った固定紐は、左右の耳の上の耳付け根を通り、両端を止め部で止め固定し頭部に装着する。止め部では、固定紐の両端を結んで止める。また、本願の「止め部」には、取付固定具を用いて固定紐を止めることも含まれる。本願の「止め部」には、固定紐に伸縮性素材を用いた場合、固定紐の伸縮を利用して止めることも含まれる。本願の「孔部」には、メッシュシートの孔も含まれる。本願の「環部」には、マスク本体に取付けた糸とマスク本体との間に環状の隙間をつくるものも含まれる。
第1の発明の固定紐は、鼻の下の付け根に下から上に引っ掛けた状態、耳の上の耳付け根に上から下に掛けた状態で頭部に取付け、さらに、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない位置に取付けているので、ほとんど動かない状態を維持することができる。そのため、くしゃみ、あくび、咳、会話等で、大きく顎が動いても、ほとんどずれには影響しない。また、固定紐は、皮脂や汗が出ていても滑ったりずれたりすることはない。頭部に固定された固定紐は、手で上下に動かそうとしても容易に動くものではない。
第1の発明は、頭部に取付けると動かない固定紐が、左右の孔部又は環部に挿通されている。そのため、マスク本体の孔部又は環部は固定紐に引っ掛かり、孔部又は環部を有したマスク本体は下に動くことができない。顎又は首を動かしても、マスク本体は、顔に取付けた装着当初の位置を維持することが可能となる。
第1の発明の固定紐は、マスク本体を装着した内側では、顔面に沿って取付けられるので、マスク本体と顔の密着度を下げることはない。また、マスク本体のドーム型は潰れたり更に膨らんだりすることはなく本来の膨らみを維持することができ、第1の発明を装着しても圧迫することはない。
第2の発明であるずれ防止マスクは、第1の発明において、マスク本体は上下方向に広がることが可能なプリーツが形成されたことを特徴とする。
上記構成の発明は、第1の発明と同様の作用に加え、マスク本体はプリーツ加工したことで、マスク本体の下部を楽に動かすことができる。
第2の発明の左右の孔部又は環部は、頭部に取付けると動くことがない固定紐に引っ掛かっていることで、プリーツ加工のマスク本体の孔部又は環部より上部は、下に動くことができない。また、マスク本体の下部は、プリーツ加工により顎に合わせて上下することが可能となり、口を閉じれば、装着具がマスク本体の下部を引き付けて元の位置に戻り、装着当初の位置を維持することが可能となる。さらに、マスク本体のプリーツ加工により、マスク本体が下がる力をある程度吸収するため、固定紐を引っ張る力も弱めることができ、第2の発明を装着しても不快を感じさせないものとなる。
第3の発明であるずれ防止マスクは、第1又は第2の発明において、固定紐を輪状にしたことを特徴とする。
上記構成の発明は、第1又は第2の発明と同様の作用に加え、第3の発明の固定紐は、輪状のため孔部又は環部から抜けることがない。
第4の発明であるずれ防止マスクは、第1又は第2の発明において、固定紐を2分割し、その間に長さ方向に長く広がる貫通した孔を両端付近にそれぞれ設けた略U字状の棒の前フレームを接続するために、繋ぎ部を左右それぞれに設け、前フレームを左右の孔部又は環部に挿通したことを特徴とする。本願の「長く広がる貫通した孔」には、開口を有する孔の長く広がる貫通した開口孔も含まれる。
上記構成の発明は、第1又は第2の発明と同様の作用に加え、固定紐に代えて棒の前フレームを鼻の下の付け根に通すことで、前フレームに粘液が染み込まなくなる。
第4の発明の前フレームは、マスク本体の内側で鼻の下の付け根を通り、左右の孔部又は環部に挿通される。孔部又は環部を通った前フレームに繋ぎ部で接続された固定紐は、左右の耳の上の耳付け根を通り、両端を止め部で止め固定する。
第4の発明の前フレームと固定紐は、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない頭部の位置に取付け固定される。第4の発明の孔部又は環部は、頭部に取付けると動くことがない前フレームに引っ掛かっていることで、マスク本体の孔部又は環部は、下に動くことができない。そのため、顎又は首を動かしても、マスク本体は、顔に取付けた装着当初の位置を維持することが可能となる。
第4の発明のマスク本体の内側を通る前フレームは、マスク本体の覆い部よりも小さく、顔の輪郭に沿う形の前フレームであるため、マスク本体と顔の密着度を下げることはない。また、マスク本体のドーム型の膨らみを維持することができ、第4の発明を装着しても圧迫することはない。
第5の発明であるずれ防止マスクは、第1又は第2の発明において、固定紐に代えて、マスク本体の内側又は外側で鼻の下又は鼻背の上を通る略U字状の棒又は管からなる固定フレームを備え、固定フレームの両端には、耳に掛ける耳掛け部をそれぞれ設け、固定フレームを左右の孔部又は環部に挿通した、ことを特徴とする。
上記構成の第5の発明は、第1又は第2の発明と同様の作用に加え、固定フレームの両側を持って、頭部の取付位置に誘導することが容易にできるようになる。
第5の発明のマスク本体の内側を通る固定フレームは、マスク本体の内側で鼻の下の付け根又は鼻背の上を通り、左右の孔部又は環部に挿通される。孔部又は環部を通った固定フレームは、耳掛け部で耳に掛ける。また、第5の発明のマスク本体の外側を通る固定フレームは、マスク本体の外側で鼻背の上を通り、左右の孔部又は環部に挿通される。孔部又は環部を通った固定フレームは、耳掛け部で耳に掛ける。
第5の発明の固定フレームは、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない頭部の位置に装着される。第5の発明の孔部又は環部は、頭部に装着すると下側に動くことがない固定フレームに引っ掛かっていることで、マスク本体の孔部又は環部は、下に動くことができない。そのため、顎又は首を動かしても、マスク本体は、顔に取付けた装着当初の位置を維持することが可能となる。
第5の発明のマスク本体の内側を通る固定フレームは、マスク本体の覆い部よりも小さく、顔の輪郭に沿う形の固定フレームであるため、マスク本体と顔の密着度を下げることはない。マスク本体のドーム型の膨らみを維持することができる。また、第5の発明のマスク本体の外側を通る固定フレームは、マスク本体の中央部の膨らみのある位置を通らずマスク本体の上端部付近を通るため、マスク本体のドーム型は潰れることはなく本来の膨らみを維持することができる。そのため、マスク本体と顔の密着度を下げることはない。第5の発明を装着しても圧迫することはない。
第6の発明であるずれ防止マスクは、第1、2又は3のいずれかの発明において、鼻尖又は外鼻孔に引っ掛ける引掛け具に孔掛部又は環掛部を上部に有し、固定紐の中央部を孔掛部又は環掛部に挿通した、ことを特徴とする。
上記構成の発明は、第1、2又は3のいずれかの発明と同様の作用に加え、鼻尖又は外鼻孔に引っ掛ける引掛け具を固定紐の中央部に設けることで、固定紐を鼻尖又は外鼻孔に引っ掛ける(鼻尖又は外鼻孔の位置に固定する)ことができ、固定紐の中央部が通る位置を鼻の上側にすることができる。
第7の発明であるずれ防止マスクは、第5の発明において、マスク本体の外側で鼻背の上を通る略U字状の棒又は管からなる固定フレームの中央部に近い位置の左右に、マスク本体の上端部から息が漏れないようにクッション具を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明は、第5の発明と同様の作用に加え、第7の発明の頭部に装着により固定される固定フレームに取付けたクッション具が、鼻背から両頬に亘る窪みでマスク本体を顔に圧し(押し)することで、マスク本体の上端部と顔との間に隙間を無くすことができる。
本発明は、以上の構成よりなる。
第1の発明は、長時間装着し、皮脂や汗が出て滑りやすい状態で、くしゃみやあくびや会話など、顎を大きく動かすなどマスクがずれる悪条件であっても、固定紐がマスク本体のずれを防止することで、装着当初の取付け位置を維持し続けることが可能となった。また、第1の発明は、固定紐と装着具は別々の紐で取付け方法もそれぞれ異なるため、特許文献1の発明のように、1本の紐を上端と下端に分け、上下の紐の長さや引張力のバランス調整をとる必要がない。そのため、第1の発明は、マスク本体がずれる問題、紐の締め付けバランスの差による不快を感じる問題は発生しない。
第1の発明の孔部又は環部は、固定紐に引っ掛かっているだけなので固定紐に沿って動くことができ、マスク本体の上端部を左右に引張ることは無いため、マスク本体の上端部の引張りによる口元の加湿の漏れは発生しない。
第1の発明の用途としては、例えば、食品を扱う職場や医療現場で、第1の発明を装着し、マスク本体のずれがなくなると、ずれを直すために不注意にマスク本体に触ることもなくなり、衛生面でも改善できた。また、第1の発明を用いることで、マスク本体のずれがなくなると、ずれによる違和感がなくなり、マスク本体に触れ接触感染の機会も減るため、ウィルスや菌などが、手を通して感染拡散することが少なくなった。さらにまた、今まではマスクを装着し汚れ手作業をする場合においては、作業中にマスクがずれると、手洗い又は手袋を外した後に、マスクのずれを直す必要があったが、第1の発明を装着することで、マスクがずれることがないため、作業が終了するまでマスクのずれを直す必要性がなく、作業に集中することができるようになった。
第2の発明は、第1の発明の効果に加え、マスク本体が上下方向に広がるプリーツ構造であるため、マスク本体の下部は、顎に合わせて上下運動するが容易となり、口を閉じれば元の位置に戻り、マスク本体がずれることは無い。また、マスク本体のプリーツ加工により、マスク本体が下がる力をある程度吸収するため、固定紐を引っ張る力を軽減することができ、装着し続けても、集中力を低下することもなく作業を続けることが容易となった。
第3の発明は、第1又は第2の発明の効果に加え、固定紐が、マスク本体の孔部又は環部から抜けることがなくなった。
第4の発明は、第1又は第2の発明の効果に加え、鼻腺、杯細胞などから分泌される粘液が前フレームに染み込まないので、前フレームに付着した粘液を拭き取りやすく、拭き取った後は、再装着しても拭き取った場所の違和感を無くすことができた。また、弾性力のある素材を前フレームに用いると、前フレームの両端付近を持って、鼻の下の付け根の通る位置に誘導することが容易となった。
第5の発明は、第1又は第2の発明の効果に加え、固定フレームの両側を持って、鼻の下の付け根又は鼻背の上の位置に誘導することが容易となり、固定フレームの脱着も簡便となった。
第6の発明は、第1、2又は3のいずれかの発明の効果に加え、引掛け具を用い、鼻腺、杯細胞などから分泌される粘液が流れる位置より上側の鼻の上側に固定紐を通ることができるので、固定紐に粘液が留まることを防ぐことができるようになった。
第7の発明は、第5の発明の効果に加え、マスク本体の上端部と顔との間に隙間ができなくなるので、マスク本体の上端部から息が出ることが無く、目(コンタクトレンズ装着も含む)に直接息が当たったり、メガネが曇ったりすることが無くなった。市販マスクは、マスク本体の上端部に息漏れ対策(ノーズピース等)をしていても、マスク本体にずれが発生すると、息漏れ対策の効果が下がることがあったが、第7の発明は、頭部に装着し固定された固定フレームが、マスク本体のずれを防ぎ、固定フレームに取付けたクッション具が、マスク本体の上端部にできる隙間をできなくした。
本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図である。 図1のずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。 図1のずれ防止マスクを顔に装着した場合の頭部を後ろから見た説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの孔部の変形例の説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの環部の変形例の説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの止め部の変形例の斜視図である。 図6の止め部を頭部後ろから見た説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの紐止部の変形例の斜視図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクに誘導部を設けた場合の下から上方向に見た説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクに誘導部(変形例)を設けた場合の下から上方向に見た説明図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスク(マスク本体の変形例)の顔に接する側を見た図である。 本発明の実施形態1に係るずれ防止マスク(装着具の変形例)の顔に接する側を見た図である。 本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図である。 図13のずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図である。 本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの頭部を後ろから見た説明図である。 本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの止め部を頭部後ろから見た説明図である。 本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクの前フレームと固定紐の斜視図である。 本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクの前フレームと固定紐の繋ぎ部の説明図である。 本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクの固定フレームの斜視図である。 本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク(変形例)を顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク(変形例)を顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態6に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図である。 本発明の実施形態6に係るずれ防止マスク(変形例)の顔に接する側を見た図である。 本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。 本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクの固定フレームとクッション具の斜視図である。
次に、本発明の実施形態に係るずれ防止マスクについて、図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。
(実施形態1)
以下に、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクについて、図1~図12を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図、図2は、図1のずれ防止マスクを顔に装着した説明図、図3は、図1のずれ防止マスクを顔に装着した場合の頭部を後ろから見た説明図、図4は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの孔部の変形例の説明図、図5は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの環部の変形例の説明図、図6は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの止め部の変形例の斜視図、図7は、図6の止め部を頭部後ろから見た説明図、図8は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクの紐止部の変形例の斜視図、図9は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクに誘導部を設けた場合の下から上方向に見た説明図、図10は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクに誘導部(変形例)を設けた場合の下から上方向に見た説明図、図11は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスク(マスク本体の変形例)の顔に接する側を見た図、図12は、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスク(装着具の変形例)の顔に接する側を見た図である。
本発明の実施形態1に係るずれ防止マスク100は、図1に示すように、マスク本体1aと、マスク本体1aを顔に装着できるように、マスク本体1aの左右の側端縁部66に耳掛けできる装着具2aを備えたマスク90aにおいて、マスク本体1aの内側で鼻の下の付け根付近を通る固定紐3aと、マスク本体1aの左右の上部の側端部65に孔部80である孔8aをそれぞれ設け、固定紐3aを左右の孔8aに挿通し、固定紐3aの両端は、頭部の後ろで止め固定(後述する止め部84で止め固定する)する。固定紐3aを孔8aに通すことで、固定紐3aに孔8aが引っ掛かる。孔部80である孔8aは、マスク本体1aの前後に貫通した孔8aである。
ずれ防止マスク100を顔に装着する場合は、図2に示すように、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1aを顔に取付け、固定紐3aは、マスク本体1aの内側で中央付近を鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、左右の耳の上の耳付け根の上を通る。頭部の後ろでは、図3に示すように、固定紐3aの両端を止め部84で止め固定する。止め部84では、固定紐3aの両端を結び目62b(結びの一例としては蝶結び)で止めたが、後述する取付固定具50を用いて止め固定することもできる。装着具2aと固定紐3aの取付け順は特に限定しない。結び目62bの結び方は、固定紐3aを、頭部に取付ることができればいいので、特に限定するものではない。
ずれ防止マスク100のマスク90aは、マスク本体1aと、マスク本体1aを顔に装着できるようにマスク本体1aの左右の側端縁部66に装着具2aを備えたものである。マスク本体1aは、口と鼻を覆い、花粉や粉塵などの微粒子の侵入を防ぐ、ウィルスや菌などの侵入や飛散を防ぐ、唾液の飛散を防ぐ等の目的で使用されるマスクであり、マスク本体1aは、主に布、ガーゼ、不織布等の通気性を有する部材からなり、素材は特に問わない。マスクに用いられている公知の素材を用いることができる。マスク本体1aの通気性を有するシートは、1枚シート又は複数シート(積層構造)で、1種又は2種以上の素材を用いても良い。ずれ防止マスク100のマスク本体1aにはポリプロピレン不織布シートを用いた一例である。装着具2aは、マスク本体1aに溶着(超音波溶着等)、縫付、あるいは止める等の手段によって固定(取付け)している。装着具2aの素材としては、綿、ウレタン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ゴム等が挙げられるが、その他に公知の素材を用いることができ、これらの素材を限定されるものではない。装着具2aをマスク本体1aに溶着し固定する特殊な例としては、図示はしないが、装着具2aの端側のマスク本体1aと接合する部分に複数の貫通孔(隙間)を設け、マスク本体1aと同素材の不織布で装着具2aの接合する部分を覆い挟み、同素材の不織布とマスク本体1aで装着具2aの貫通孔(隙間)を溶着により埋めることで繋げ固定する。また、図示はしないが、マスク本体1aの左右の側端縁部66にそれぞれ上下方向に空洞を設け、空洞に装着具2aを通して装着具2aを輪状にして取付けてもよい。
ずれ防止マスク100の固定紐3aは、図2に示すように、鼻の下の付け根では下から上に引っ掛けた状態、左右の耳の上の耳付け根では上から下に掛けた状態で、頭部に取付け固定する。さらに、固定紐3aは、ほとんど動かない頭部の位置に固定できているので、長時間装着したり、皮脂や汗が出て滑りやすい状態であったり、顎を大きく動かす等のマスクがずれる悪条件であっても、安定した状態で頭部に取付けられ、ずれたり、外れたりすることはない。固定紐3aは、マスク本体1aの内側では、顔面に沿って取付けているので、マスク本体1aのドーム型は潰れたり更に膨らんだりすることはない。固定紐3aが孔8aを挿通した後のマスク本体1aの外側と接する部分では、固定紐3aと顔にマスク本体1aが軽く挟まれた状態となっているため、マスク本体1aと顔の密着度を下げることはなく、マスク本体1aの上部の側端部65の気密性を高めることができる。
ずれ防止マスク100は、頭部に取付け固定されている固定紐3aを、孔部80である孔8aに挿通することで、孔8aが固定紐3aに引っ掛かった状態となり、装着具2aは、マスク本体1aを顔に引き付けているので、孔部80を有したマスク本体1aは上下方向に動くことができない。そのため、マスク本体1aは、ずれることなく装着当初の位置を維持することができる。
ずれ防止マスク100の固定紐3aは、伸びが小さい紐が好ましく、マスク本体1aの孔部80である孔8aを下側に引張っても、固定紐3aの伸びが小さければ、マスク本体1aの孔部80は下方向に動くことができない。固定紐3aの素材としては、具体的には、例えば、和紙、綿、麻、絹、リヨセル繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、ポリノジック繊維、アセテート繊維、トリアセテート繊維、プロミックス繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等が挙げられるが、これらの素材を制限されるものではない。また、固定紐3aは、1種又は2種以上の素材を用いてもよい。ゴム又はポリウレタン繊維は、結び力を補強したりするために、固定紐3aのカバーリング素材として用いたものでもよい。ずれ防止マスク100の固定紐3aには、結びやすく、解きやすい綿の平紐を一例として用いたが、伸びが小さい公知の紐を用いることができる。固定紐3aのゆとりを持たせて頭部に取付ける方法の一例としては、頭部の後ろで固定紐3aの両端をはじめに軽く結び、固定紐3aの頭部輪側の結び目62b近くの両側を少し引張った後、結び目62bを再度絞めなおすことで、固定紐3aの頭部輪側にゆとりを持たせた状態で止め固定することができ、鼻や耳を通る場所を圧迫したり、皮膚に食い込んだりすることを防ぐ。
図4は、ずれ防止マスク100の孔部80の変形例であり、マスク本体1aの上部の側端部65を中心に、マスク本体1aの内側を描画する。また、右側の孔部80と対となる左側の孔部80は、右側の孔部80と対称にあらわされるため省略し、右側の孔部80のみ説明する。さらに、図4は、孔部80の説明図であり、装着具2aは省略する。
図4(a)に示す例では、マスク本体1aの上部の側端部65に、固定紐3aを通すことができるマスク本体1aを前後に貫通した孔8aを2つ設けた孔部80の変形例である。孔8aは、上下方向又は斜め上下方向に複数配置したものでもよく、孔8aは1つ又は2つ以上あればよい。固定紐3aをマスク本体1aの内側から1つの孔8aに挿通することで、孔8aが固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。固定紐3aを通さないその他の孔8aがある場合は、マスク本体1aの上下方向の取付け位置調整として用いることができ、孔8aの数を限定するものではない。図4(b)に示す例では、マスク本体1aの上部の側端部65の縁側に近い位置に、固定紐3aを通すことができるマスク本体1aを前後に貫通した孔8aを4つ設けた孔部80の変形例である。孔8aは、上下方向に複数配置してもよく、孔8aは1つ又は2つ以上あればよい。固定紐3aをマスク本体1aの内側から1つの孔8aに挿通することで、孔8aが固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。固定紐3aを通さないその他の孔8aがある場合は、マスク本体1aの上下方向の取付け位置調整として用いることができ、孔8aの数を限定するものではない。図4(c)に示す例では、図4(b)の孔部80をさらに縁側に近い位置に孔8aを4つ設けた孔部80の変形例である。孔8aは、上下方向に複数配置してもよく、孔8aは1つ又は2つ以上あればよい。図4(d)に示す例では、マスク本体1aの上部の側端部65の縁側を、固定紐3aが通る複数の孔を持つ四角形のメッシュシート24にしたもので、メッシュシート24の孔からなる孔部80の変形例である。固定紐3aをマスク本体1aの内側からメッシュシート24の孔の1つに挿通することで、メッシュシート24の孔が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。メッシュシート24の下側端とマスク本体1a中央方向にあるメッシュシート24の縁を、マスク本体1aに取付けた。メッシュシート24の取付方法としては、溶着又は縫付等があるが、特に限定するものではない。固定紐3aにマスク本体1aの孔部80が引っ掛かることができればいいので、メッシュシート24の形状は特に限定しない。図4(e)に示す例では、マスク本体1aの内側上部の側端部65の縁側に近い位置に、固定紐3aが通る複数の孔を持つメッシュシート24を、マスク本体1aの上に取付けたもので、メッシュシート24の孔からなる孔部80の変形例である。固定紐3aをマスク本体1aの内側からメッシュシート24の孔の1つに挿通することで、メッシュシート24の孔が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。メッシュシート24の下側端とマスク本体1aの中央方向にあるメッシュシート24の縁をマスク本体1aの内側に取付けるが、上側端は取付けしてもしなくてもよい。メッシュシート24の取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。固定紐3aにマスク本体1aの孔部80が引っ掛かることができればいいので、メッシュシート24の形状は特に限定しない。図4(f)に示す例では、マスク本体1aの上部の側端部65の縁側を、固定紐3aが通る複数の孔を持つメッシュシート24にしたもので、メッシュシート24の孔からなる孔部80の変形例である。固定紐3aをマスク本体1aの内側からメッシュシート24の孔の1つに挿通することで、メッシュシート24の孔が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。メッシュシート24の下側端とマスク本体1aの中央方向にあるメッシュシート24の縁を、マスク本体1aに取付けた。メッシュシート24の取付方法としては、溶着又は縫付等があるが、特に限定するものではない。図4(g)に示す例では、マスク本体1aの内側上部の側端部65の縁側に、固定紐3aが通る複数の孔を持つメッシュシート24を、マスク本体1aの上に取付けたもので、メッシュシート24の孔からなる孔部80の変形例である。固定紐3aをマスク本体1aの内側からメッシュシート24の孔の1つに挿通することで、メッシュシート24の孔が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。メッシュシート24の下側端とマスク本体1aの中央方向にあるメッシュシート24の縁をマスク本体1aの内側から取付ける。メッシュシート24の取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。
図4のメッシュシート24は、熱融着性を有する繊維からなる糸で、経糸及び緯糸の交絡点は熱融着により一体化されたもので、メッシュシート24の複数の孔は固定紐3aを通すことができる。メッシュシート24の孔の形、大きさは特には限定しない。メッシュシート24の素材は特に限定しないが、マスク本体1aに熱接着(溶着14a)で取付ける場合は、マスク本体1aと同素材を用いるとよい。ずれ防止マスク100のメッシュシート24では、マスク本体1aと同じ素材の繊維を用いた。メッシュシート24は、固定紐3aを通すことができる複数の孔があるので、複数の孔の上下左右位置を利用してマスク本体1aの上下方向の取付け位置調整として用いることができる。
図5は、ずれ防止マスク100の環部82の変形例であり、マスク本体1aの上部の側端部65を中心に、マスク本体1aの内側を描画する。また、右側の環部82と対となる左側の環部82は、右側の環部82と対称にあらわされるため省略し、右側の環部82のみ説明する。さらに、図5は、環部82の説明図であり、装着具2aは省略する。
図5(a)に示す例では、マスク本体1aの内側の上部の側端部65に、マスク本体1aと同素材の不織布片9aの上下を取付け、マスク本体1aと不織布片9aの間に広げると環状の隙間をつくり固定紐3aを通すことができる環部82の変形例である。固定紐3aを環部82の環状の隙間に挿通することで、環部82の環状の隙間が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。不織布片9aの取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。図5(b)に示す例では、マスク本体1aの内側の上部の側端部65に、マスク本体1aと同素材の不織布片9aを折り重ねて取付け、不織布片9aを広げると環状の隙間をつくり固定紐3aを通すことができる環部82の変形例である。固定紐3aを環部82の環状の隙間に挿通することで、環部82の環状の隙間が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。不織布片9aの取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。図5(c)に示す例では、マスク本体1aの内側の上部の側端部65の角に、角の形に合わせたクッションシート材27を、両面接着体28の両面接着テープで取付け、マスク本体1aとクッションシート材27の間に固定紐3aが通る環状の隙間を設けた環部82の変形例である。固定紐3aを環部82の環状の隙間に挿通することで、環部82の環状の隙間が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。クッションシート材27のその他の取付方法としては、例えば、縫付、溶着、接着剤等が考えられる。クッションシート材27は、マスク本体1aの中央に近い辺になるほど薄くなっている。クッションシート材27は、柔軟性と反発性を持つもので、顔とマスク本体1aの間にフィットすることができ、粉塵を遮断できるものである。素材として、例えば、ポリエチレン発泡体、ウレタン発泡体、天然ゴム発泡体、合成ゴム発泡体等が挙げられる。図5(d)に示す例では、マスク本体1aの内側の上部の側端部65に、隙間が連設できるように糸13aを一定間隔に間をあけて取付け、糸13aを引っ張ると環状の隙間をつくり固定紐3aを通すことができる環部82の変形例である。環部82の隙間は、4つ連設した。糸13aの取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。糸13aの環状の隙間(環部82)は、上下方向に複数配置してもよく、1つ又は2つ以上あればよい。固定紐3aを1つの糸13aの環状の隙間に挿通することで、糸13aの環状の隙間が固定紐3aに引っ掛かった状態となり、マスク本体1aはずれることはない。固定紐3aを通さないその他の糸13aの環状の隙間がある場合は、マスク本体1aの上下方向の取付け位置調整として用いることができ、糸13aの環状の隙間の数を限定するものではない。図5(e)に示す例では、図5(d)の糸13aの取付位置を上部の側端部65の縁側に設けた環部82の変形例である。糸13aの環状の隙間(環部82)は、上下方向に複数配置してもよく、1つ又は2つ以上あればよい。糸13aの取付方法としては、溶着14a又は縫付等があるが、特に限定するものではない。
図5(d)、図5(e)の糸13aは、マスク本体1aと同じ素材の繊維を用い溶着14aで取付けたが、その他の素材を用いて、溶着又は縫付等で取付けてもよい。固定紐3aを通して引っ掛かることができる環状の隙間をつくるものなので、特に素材を限定するものではない。
ずれ防止マスク100の止め部84に、取付固定具50を用いると、固定紐3aを固定(絞める)する強さの微調整が容易となる。図6、図7では、取付固定具50を用いた止め部84の変形例を説明する。
図6(a)、図7(a)に示す止め部84の変形例は、固定紐3aの両端を取付固定具50である筒30に通し、固定紐3aを止め固定したものである。筒30は、プラスチック製を用いたが金属製を用いてもよい。筒30は、固定紐3aが通る時に少しきつめにするとよい。筒30の断面が、円形以外に多角形でもよい。図6(b)、図7(b)に示す止め部84の変形例は、固定紐3aを取付固定具50である引掛止具31に引っ掛け、固定紐3aを止め固定したものである。引掛止具31は、側部から固定紐3aを誘導し通すことができる切り欠き32aを設け、さらに、切り欠き32aに奥側が狭くなった切り欠き32bを左右に設けたもので、左右の固定紐3aをそれぞれ切り欠き32bの奥側に通し引っ掛けて固定紐3aを固定する。引掛止具31は、プラスチック製を用いたが金属製を用いてもよい。図6(c)、図6(d)、図7(c)に示す止め部84の変形例は、固定紐3aを取付固定具50であるコードストッパー45に通し、固定紐3aを固定したものである。コードストッパー45とは、固定紐3aを通す筒孔43aを備えた外筒40と、外筒40にスライドが可能に取付けることができ固定紐3aを通す筒孔43bを備えた内筒41と、外筒40と内筒41の間に配設された弾性手段とを有したバネ42で、筒孔43aと筒孔43bに通した固定紐3aが、弾性手段の弾性復元力によって、外筒40と内筒41との間に挟まれ動きを止め固定されるものである。コードストッパー45の外筒40、内筒41は、プラスチック製のものを使い、バネ42は金属製のものを用いた。コードストッパー45は、固定紐3aを、頭部を圧迫せず、ずれなく、外れなく取付けることができればいいので、コードストッパー45の形状、構造を限定するものではない。ずれ防止マスク100の止め部84は、固定紐3aの両端を止め固定できればいいので、止め固定方法を限定するものではなく、その他、これに類似する取付固定具50でもよい。
ずれ防止マスク100の止め部84では、取付固定具50の狭い部分(筒30又はコードストッパー45の筒孔43aと筒孔43b)に固定紐3aを通しやすくするため、固定紐3aの両端を、図7(a)に示すように、熱可塑性であれば溶かし細く固めた固め紐47をそれぞれ設けたものでもよい。また、それぞれ接着剤で固めたものでもよい。さらに、図7(c)に示すように、固定紐3aの両端を、プラスチックや金属で覆うアグレット46をそれぞれ設けたものでもよい。固め紐47又はアグレット46は、取付固定具50に先に通し固定紐3aを後から通すことで、固定紐3aの止め固定が容易となる。
ずれ防止マスク100の固定紐3aは、装着前に孔部80から抜けない対策として、図1の紐止部4のように、固定紐3aを孔部80に通した後に結び目62aを設けてもよい。また、図8に示すように、紐止部4の変形例として、プラスチック製のフィルムに2つの貫通した孔8bを設けた紐止フィルム33で、2つの孔8bに固定紐3aを通し孔部80から固定紐3aが抜け難いようにしてもよい。
ずれ防止マスク100に、マスク本体1aの上端部68の中央に、アルミニウムやポリエチレン樹脂などの顔面に合わせて屈曲させ屈曲状態を維持することが可能なノーズピース5を設け、鼻上部とマスク本体1aの密着度を高めてもよい。
ずれ防止マスク100は、装着したマスク本体1aの端からマスク本体1aと顔の隙間に手を入れて、鼻の下の付け根に固定紐3aを掛けることはできるが、手を隙間に入れずに、固定紐3aを鼻の下の付け根に誘導する方法として、図9では、マスク本体1aの中央付近に、誘導部10を設けたものである。誘導部10としては、糸13bをマスク本体1aの内側にある固定紐3aに掛ける又は通し、マスク本体1aの中央付近の外側に通して輪にしたものである。誘導操作としては、ずれ防止マスク100は装着具2aを使って顔に装着し、固定紐3aの両端を頭部の後ろで軽く持った状態で、マスク本体1aの外側にある糸13bを摘み、鼻の下の付け根の位置まで固定紐3aを誘導、その後、頭部の後ろで固定紐3aを止め部84で止め固定する。(固定紐3aを止め固定後、糸13bを切ってもよい)糸13bには、綿糸を用いたが、固定紐3aを誘導するだけなので、公知の糸でよい。また、図10では、誘導部10の変形例として、固定紐3aとマスク本体1aを溶着することが可能な場合、紐取付部12として固定紐3aの表面の一部とマスク本体1aの内側の中央付近の面を引張ったら外れる程度に溶着14bで取付けたものである。誘導操作として、ずれ防止マスク100は装着具2aを使って顔に装着し、固定紐3aの両端を頭部の後ろで軽く持った状態で、溶着14bの反対面のマスク本体1aの外側の中央を摘み、鼻の下の付け根の位置まで固定紐3aを誘導し、マスク本体1aの外側を軽く引張って、固定紐3aとマスク本体1aの溶着14bを外し、頭部の後ろで固定紐3aを止め部84で止め固定する。マスク本体1aの外側を摘みやすくするために、手で摘むことができる程度の大きさの不織布片9bを取付けたものでもよい。不織布片9bは、マスク本体1aと同じ不織布を用い溶着し取付けるとよい。なお、図9、図10は、誘導部10の説明であり装着具2a及びノーズピース5の描画を省略する。
実施形態1に係るずれ防止マスク101は、図11に示すように、ずれ防止マスク100のマスク本体1aに代えて、角が丸いマスク本体1bにしたマスク90bで、マスク本体1aの変形例である。マスク本体1bの左右の上部の側端部65に、孔部80である孔8aを設け、固定紐3aを左右の孔8aに挿通することで、マスク本体1bはずれることはない。マスク本体1bの部材に、布を用いた一例である。
実施形態1に係るずれ防止マスク102は、図12に示すように、ずれ防止マスク100の装着具2aに代えて、首の後ろと後頭部の2箇所にそれぞれ結ぶ紐タイプの装着具2cにしたマスク90eで、装着具2aの変形例である。ずれ防止マスク102は、顔に動きが有っても、固定紐3aに引っ掛かった孔部80である孔8aは動くことが無いため、ずれ防止マスク102のマスク本体1aはずれることはない。装着具2cは、綿の平紐を用いた一例である。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクは、本発明の実施形態1に係るずれ防止マスクのマスク本体を、プリーツに形成したものである。以下に、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクについて、図13~図14を参照しながら詳細に説明する。
図13は、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図、図14は、図13のずれ防止マスクを顔に装着した説明図である。なお、実施形態2では、実施形態1で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施形態2に係るずれ防止マスク200は、図13、図14に示すように、実施形態1に係るずれ防止マスク100において、マスク本体1aに代えて、左右方向中央付近を上下方向に広がることが可能なプリーツが形成されたマスク本体1dにしたものである。マスク本体1dを顔に装着できるように、マスク本体1dの左右の側端縁部66に耳掛けできる装着具2aを備えたマスク90dにおいて、マスク本体1dの内側で鼻の下の付け根付近を通る固定紐3aと、マスク本体1dの左右の上部の側端部65に孔部80である孔8aをそれぞれ設け、固定紐3aを左右の孔8aに挿通したものである。マスク本体1dの左右の各側縁部A67は、溶着又は縫付されているために、装着しマスク本体1dを上下方向に広げた際に、マスク本体1dの左右方向中央付近は上下方向に広がるが、左右の各側縁部A67は広がらない。
ずれ防止マスク200を、顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛け、マスク本体1dは左右方向中央付近を上下に広げて顔に取付ける。固定紐3aは、マスク本体1dの内側で鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、左右の耳の上の耳付け根の上を通り、頭部の後ろで固定紐3aの両端を止め部84で止め固定する。
ずれ防止マスク200は、固定紐3aを孔部80である孔8aに通すことで、マスク本体1dの上部は孔8aが固定紐3aに引っ掛かった状態なので上下に動かず、マスク本体1dの下部は、上下方向に広がるプリーツ加工なので、顎に合わせて上下運動をすることができる。勿論、顎が上に戻れば、マスク本体1dの下部は、装着具2aにより引き寄せられ、装着当初の元の位置に戻り、マスク本体1dがずれることはない。固定紐3aには、伸びが小さい紐が好ましいが、マスク本体1dの下部では、プリーツ加工により下がる力をある程度吸収し、固定紐3aを引っ張る力も弱めることができるため、ゴム、ポリウレタン繊維等の素材からなる弾性力を有する紐も用いることができる。その場合、止め部84では、取付固定具50を用いて微調整をするとよい。ずれ防止マスク200のマスク本体1dは、プリーツ構造による下げ力の吸収効果をさらに高めるために、プリーツのひだ数を増やしてもよい。また、プリーツのひだの折り畳む寸法を少し長くしてもよい。さらにまた、マスク本体1dを顔に装着する際に、マスク本体1dをいっぱいに上下に広げず、余裕を持たせて装着してもよい。ずれ防止マスク200のマスク本体1dに、強度又は伸びに方向性を持たず、ほつれることがない不織布を用いると、使い続けても孔8aの孔サイズが大きくなることはなく、プリーツ加工も容易なのでよい。ずれ防止マスク200のマスク本体1dには、ポリプロピレン不織布シートを用いた一例である。ずれ防止マスク200のマスク90dに、公知のプリーツマスクを用いても、マスク本体1dの左右の上部の側端部65に孔部80又は環部82を設け、固定紐3aを用いることで、公知のプリーツマスクがずれなくなりずれ防止マスク200と同様のものとなる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクは、固定紐を輪状にしたものである。以下に、本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクについて、図15~図17を参照しながら詳細に説明する。
図15は、本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図、図16は、本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの頭部を後ろから見た説明図、図17は、本発明の実施形態3に係るずれ防止マスクの止め部を頭部後ろから見た説明図である。なお、実施形態3では、実施形態1、実施形態2で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態3に係るずれ防止マスク300は、図15に示すように、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスク200において、固定紐3aに代えて、輪状の固定紐3bを用い、固定紐3bを左右の孔部80である孔8aに挿通したものである。固定紐3bを孔8aに通すことで、固定紐3bに孔8aが引っ掛かり、マスク本体1dがずれなくなる。固定紐3bは、両端を溶着、縫合、面ファスナーあるいは繋げる等の手段によって固定され輪状となる。固定紐3bには、固定紐3aと同様の伸びが小さい公知の紐を用いることができる。ずれ防止マスク300の固定紐3bに、綿の平紐を用い両端を縫合した一例である。
ずれ防止マスク300を、顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1dを顔に取付け、固定紐3bは、マスク本体1dの内側で鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、左右の耳の上の耳付け根の上を通る。止め部84では、前述の図6で説明した取付固定具50を用い、図17に示すように、固定紐3bを取付固定具50で止め固定した。装着具2aと固定紐3bの取付け順は特に限定しない。固定紐3bは、頭部に固定する長さよりも長めのものを使い、取付固定具50に通し固定する長さをもつ。
ずれ防止マスク300の止め部84では、取付固定具50の狭い部分(筒30又はコードストッパー45の筒孔43aと筒孔43a)に固定紐3bを通しやすくするため、図17(a)に示すように、固定紐3bに細い紐3fを設けてもよい。熱可塑性のある固定紐3bであれば図17(c)に示すように、固定紐3bの一部を溶かし細く固めた固め紐47を設けてもよい。また、固め紐47には、固定紐3bの一部を接着剤で固めたものでもよい。細い紐3f、固め紐47は、取付固定具50に先に通し固定紐3bを後から通すことで、固定紐3bの止め固定が容易となる。
ずれ防止マスク300のマスク本体1dの下部は、プリーツ加工効果により下がる力をある程度吸収するため、固定紐3bを引っ張る力も弱めることができる。そのため、固定紐3bの伸びが小さい紐以外に、弾性力を有するゴム、ポリウレタン繊維等の素材からなる固定紐3dを用いることができる。図16に示すように、止め部84では、固定紐3dの長さを頭部サイズの少し短めに設定し、固定紐3dの弾性力を利用して頭部に取付固定する。孔部80である孔8aが固定紐3dに引っ掛かり、マスク本体1dが下側にずれようとする力に抵抗し、下方向に動く力を弱めるためマスク本体1dがずれにくいものとなる。また、弾性力のある固定紐3dの長さを頭部サイズより長めに設定し、止め部84では、取付固定具50で止め固定してもよい。
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクは、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクの鼻の下の付け根を通る固定紐に代えて、前フレームにすることで、粘液が付着しても、容易に拭き取り、再装着しても違和感を無くすことができた。以下に、本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクについて、図18~図20を参照しながら詳細に説明する。
図18は、本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図、図19は、本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクの前フレームと固定紐の斜視図、図20は、本発明の実施形態4に係るずれ防止マスクの前フレームと固定紐の繋ぎ部の説明図である。なお、実施形態4では、実施形態1、実施形態2で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態4に係るずれ防止マスク400は、図18、図19に示すように、実施形態2に係るずれ防止マスク200において、固定紐3aを2分割した固定紐3cの間に、長さ方向に長く広がる貫通した孔16を両端付近にそれぞれ設けた略U字状の棒の前フレーム15を接続するための繋ぎ部19を左右それぞれに設け、前フレーム15を左右の孔部80である孔8aに挿通したものである。前フレーム15を孔8aに挿通す方法は、固定紐3cと前フレーム15とを通してもよいが、前フレーム15は、孔8aに通しやすいので、孔8aに前フレーム15を通し、その後、前フレーム15に固定紐3cを取付けてもよい。
ずれ防止マスク400を、顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1dを顔に取付け、マスク本体1dの内側で前フレーム15の中央部を鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、前フレーム15に接続された固定紐3cは、左右の耳の上の耳付け根の上を通り、頭部の後ろで止め部84により止め固定する。装着具2aと前フレーム15に接続された固定紐3cの取付け順は特に限定しない。
ずれ防止マスク400の前フレーム15は、中央部を鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、前フレーム15に接続した固定紐3cは、左右の耳の上の耳付け根に上から下に掛けた状態で、頭部の後ろで止め固定しているので、前フレーム15と固定紐3cは、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない位置に固定することができる。
ずれ防止マスク400は、前フレーム15を孔8aに挿通していることで、孔8aが前フレーム15に引っ掛かった状態で固定されるため、孔8aは上下方向に動くことができない。そのため、孔8aを設けたマスク本体1dの上部は、ずれることなく装着当初の位置を維持することができる。また、マスク本体1dの下部は、マスク本体1dがプリーツ加工なので、顎に合わせて上下運動をすることができ、顎が上に戻れば、装着当初の元の位置に戻り、マスク本体1dがずれることはない。
ずれ防止マスク400の前フレーム15が孔8aを通った後のマスク本体1dの外側と接する部分では、前フレーム15と顔にマスク本体1dが軽く挟まれた状態となっているため、マスク本体1dと顔の密着度を下げることはなく、マスク本体1dの上部の側端部65の気密性を高めることができる。
ずれ防止マスク400の前フレーム15は、鼻腺、杯細胞などから分泌される粘液が表面から中に染み込まないもの、吸水性の低いものが好ましく、たわみが無い又はたわみが大きく発生しない程度の弾性力があるものでは、例えば、一般的なプラスチックが考えられ、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、EVA樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、シリコン樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられる。また、弾性力が弱いものでは、例えば、シリコンゴム、軟質ポリ塩化ビニル等を用いることができるが、これらの素材に限定されるものではない。前フレーム15は、マスク本体1dの内側を通りマスク本体1dの覆い部よりも小さく、顔面に沿って取付けるので、マスク本体1dのドーム型は潰れたり更に膨らんだりすることはない。弾性力がある前フレーム15は、前フレーム15の両端付近を持って、鼻の下の付け根の通る位置に誘導することが容易である。
図20は、ずれ防止マスク400の前フレーム15と固定紐3cとを接続する繋ぎ部19を説明する。対となる他方側の繋ぎ部19は、図20に示した一方側の繋ぎ部19と対称にあらわされるため省略する。
図19、図20(a)に示すように、前フレーム15に固定紐3cを取付ける方法としては、ずれ防止マスク400の繋ぎ部19として、固定紐3cの一方の端部に輪状の細い紐3eを設け、前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、細い紐3eを通し、長く広がる貫通した孔16から出てきた細い紐3eの輪の中に、固定紐3cの他方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、前フレーム15に細い紐3eを引っ掛け取付ける。前フレーム15の素材の一例として、ポリプロピレン樹脂を用いた。固定紐3c(細い紐3eも同じ)の素材の一例として、綿の平紐を用いた。図20(a)の繋ぎ部19の取付方法の変形例として、図20(b)に示すように、前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、細い紐3eを通し、長く広がる貫通した孔16から出てきた輪状の細い紐3eを、前フレーム15の端に被せ、固定紐3cを引っ張り、前フレーム15に細い紐3eを引っ掛け取付ける。図20(c)に示すように、固定紐3cの一方の端に長く広がる貫通した孔16から抜けない大きさの結び目62cを設けた繋ぎ部19の変形例である。前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、固定紐3cの他方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、長く広がる貫通した孔16に結び目62cを引っ掛け取付ける。固定紐3cの素材の一例として、綿の平紐を用いた。図20(d)に示すように、固定紐3cの一方の端に長く広がる貫通した孔16から抜けない大きさのたまり61を設けた繋ぎ部19の変形例である。前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、固定紐3cの他方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、長く広がる貫通した孔16にたまり61を引っ掛け取付ける。固定紐3cの素材は、繊維の一部を溶かし固めることができるものがよく、一例として、ポリプロピレン繊維を用いた。その他に、接着剤で固めたものでもよい。図20(e)に示すように、前フレーム15の端と固定紐3cの一方の端を溶着14cで取付けた繋ぎ部19の変形例である。素材の一例として、前フレーム15にポリプロピレン樹脂、固定紐3cにポリプロピレン繊維を用い、溶着したものであり、前フレーム15と固定紐3cは、同素材のものを使うとよい。図20(f)に示すように、前フレーム15の長く広がる貫通した孔16の端側に切り欠き32cを設け、固定紐3cを通した繋ぎ部19の変形例である。前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、固定紐3cの一方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、固定紐3cを切り欠き32cの奥に引っ掛け取付ける。固定紐3cの素材の一例として、綿の平紐を用いた。図20(g)に示すように、前フレーム15の長く広がる貫通した孔16の端側に返し63を設け、固定紐3cを通した繋ぎ部19の変形例である。前フレーム15の長く広がる貫通した孔16に、固定紐3cの一方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、長く広がる貫通した孔16の返し63に固定紐3cを引っ掛け取付ける。固定紐3cの素材の一例として、綿の平紐を用いた。図20(h)では、長く広がる貫通した孔16に代えて、長く広がる貫通した開口孔16bを設けた前フレーム15bを用いた繋ぎ部19の変形例である。長く広がる貫通した開口孔16bは、ヘアピンのように前フレーム15bの端を折り曲げて折り返し部分を波状にした開口を有する孔である。長く広がる貫通した開口孔16bに、固定紐3cの一方の端を通し、固定紐3cの他方の端を引っ張り、長く広がる貫通した開口孔16bの間に弾性手段で固定紐3cを固定する。前フレーム15bの素材として、一般的なプラスチック以外に金属を用いることができ、一例として鉄を用いた。固定紐3cの素材の一例として、綿の平紐を用いた。
(実施形態5)
本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクは、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクの固定紐を、固定フレームにしたことで、固定フレームを顔に取付ける操作を容易にしたものである。以下に、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクについて、図21~図24を参照しながら詳細に説明する。
図21は、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図、図22は、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクの固定フレームの斜視図、図23は、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク(変形例)を顔に装着した説明図、図24は、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク(変形例)を顔に装着した説明図である。なお、実施形態5では、実施形態1、実施形態2で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク500は、図21に示すように、実施形態2に係るずれ防止マスク200において、固定紐3aに代えて、略U字状の棒からなる固定フレーム17を用いたものである。図22に示すように、固定フレーム17の両端には、耳に掛けることが可能な湾曲した耳掛け部18を設けた。固定フレーム17は、マスク本体1dの内側で鼻の下の付け根(鼻の下)を通り、マスク本体1dの左右の孔部80である孔8aに挿通しマスク本体1dの外側に出す。略U字状の棒の固定フレーム17以外に、略U字状の管の固定フレーム17を用いることができる。
ずれ防止マスク500を顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1dを顔に取付け、固定フレーム17の中央部を鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、耳掛け部18を左右の耳に掛けて取付ける。装着具2aと固定フレーム17の取付け順は特に限定しない。
ずれ防止マスク500の固定フレーム17は、中央部を鼻の下の付け根に下から上に引っ掛け、耳掛け部18を耳に掛けているため、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない位置に固定することができる。固定フレーム17が孔8aを通った後のマスク本体1dの外側と接触する部分では、固定フレーム17と顔にマスク本体1dが軽く挟まれた状態となっているため、マスク本体1dの上部の側端部65の気密性を高め、マスク本体1dの安定した装着ができる。
ずれ防止マスク500の固定フレーム17は、マスク本体1dの内側を通りマスク本体1dの覆い部よりも小さく、顔面に沿って取付けているので、マスク本体1dのドーム型は潰れたり更に膨らんだりすることはない。
ずれ防止マスク500は、頭部に安定した状態で取付けられた固定フレーム17を、孔8aに通したことで、孔8aが固定フレーム17に引っ掛かった状態で固定され、孔8aは下方向に動くことができない。そのため、孔8aを有したマスク本体1dの上部は、下にずれることなく装着当初の位置を維持することができる。また、マスク本体1dの下部は、マスク本体1dがプリーツ加工なので、顎に合わせて上下運動をすることができ、顎が上に戻れば、装着当初の元の位置に戻り、マスク本体1dがずれることはない。
ずれ防止マスク500の固定フレーム17は、顔の側面に位置する固定フレーム17の両側を持って、固定フレーム17の中央を鼻の下の付け根に誘導することが可能となる、たわみが無い又はたわみが大きく発生しないための弾性力と、顔を軽く挟持する弾性力があればよい。素材としては、例えば、一般的なプラスチックが考えられ、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、EVA樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、アセテート樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。また、アルミニウムや鉄などの金属が挙げられる。金属は、樹脂をコーテングしたものでもよい。但し、断面形状によって弾性特性が変化するため、これらの素材に限定されることなく、形状等に応じて適宜選択すればよい。
本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク501は、図23に示すように、実施形態5に係るずれ防止マスク500において、固定フレーム17の中央部を鼻背に掛けたもので、固定フレーム17の中央部が通る位置を鼻の下の付け根から鼻背の上に変えた変形例である。ずれ防止マスク501の固定フレーム17は、顎又は首を動かしても、ほとんど動かない安定した状態で取付けられ、固定フレーム17に孔8aが引っ掛かり、ずれ防止マスク501のマスク本体1dはずれることはない。
ずれ防止マスク501のマスク本体1dの内側を通る固定フレーム17は、マスク本体1dの覆い部よりも小さく、顔の輪郭近くを通る固定フレーム17なので、マスク本体1dのドーム型は潰れたり更に膨らんだりすることはない。ずれ防止マスク501の固定フレーム17は、左右の頬骨付近を通る部分は下側に湾曲することで、マスク本体1dの上端部68の位置から離れ、マスク本体1dの上端部68と顔の間に隙間ができないようにした。
本発明の実施形態5に係るずれ防止マスク502は、図24に示すように、実施形態5に係るずれ防止マスク501において、固定フレーム17を、マスク本体1dの外側を通り、マスク本体1dの左右の孔部80の孔8aに挿通しマスク本体1dの内側に出したもので、固定フレーム17を孔8aに通す向きを変えた変形例である。ずれ防止マスク502の固定フレーム17は顎又は首を動かしても、ほとんど動かない安定した状態で取付けられ、固定フレーム17に孔8aが引っ掛かり、ずれ防止マスク502のマスク本体1dはずれることはない。
ずれ防止マスク502の固定フレーム17は、マスク本体1dの外側を通り、顔の鼻背、顔の側部、耳の上の耳付け根に接し弾性特性によって顔を軽く挟む。マスク本体1dの外側を通る固定フレーム17は、マスク本体1dの中央部の膨らみのある位置を通らないため、マスク本体1dのドーム型はほとんど潰れることはない。ずれ防止マスク502の固定フレーム17は、マスク本体1dの上端部68付近の上を通ることができる。
ずれ防止マスク502では、マスク本体1dの内側に設けた図4(e)、図4(g)の孔部80を用いる場合は、マスク本体1dの外側に設ける必要がある。
ずれ防止マスク502では、マスク本体1dの内側に設けた図5(a)、図5(b)、図5(d)の環部82を用いる場合は、マスク本体1dの外側に設ける必要がある。
(実施形態6)
本発明の実施形態6に係るずれ防止マスクは、本発明の実施形態2に係るずれ防止マスクのマスク本体の中央部分に、引掛け具を設けたことで、鼻腺、杯細胞などから分泌される粘液が固定紐に留まることを防止したものである。以下に、本発明の実施形態6に係るずれ防止マスクについて、図25~図26を参照しながら詳細に説明する。
図25は、本発明の実施形態6に係るずれ防止マスクの顔に接する側を見た図、図26は、本発明の実施形態6に係るずれ防止マスク(変形例)の顔に接する側を見た図である。なお、実施形態6では、実施形態1、実施形態2で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態6に係るずれ防止マスク600は、図25に示すように、実施形態2に係るずれ防止マスク200において、鼻尖に引っ掛ける引掛け具20を固定紐3aの中央に取付けたものである。
ずれ防止マスク600の引掛け具20は、鼻尖に嵌め、鼻尖を下から上に引っ掛けることが可能な環状のリング21からなり、リング21の上部には、固定紐3aを挿通する孔掛部70を設ける。孔掛部70は、貫通した3つの孔8cを有し、そのうち左右2つの孔8cとリング21の輪に固定紐3aを挿通し、固定紐3aに引掛け具20を取付ける。
ずれ防止マスク600のリング21は、鼻尖に更に安定して引っ掛かることが好ましく、鼻尖の周辺の形状に合わせて屈曲するものがよい。引掛け具20の素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。また、金属が考えられ、アルミニウムなどが挙げられる。鼻尖に引っ掛けることができればいいので、これらの素材に限定されるものではない。
ずれ防止マスク600を、顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1dを顔に取付け、リング21の輪を鼻尖に通し鼻尖の形に合わせて屈曲させて嵌め、鼻尖を下から上に引っ掛ける。固定紐3aは、引掛け具20の孔掛部70を通り、左右の耳の上の耳付け根の上を通り、頭部の後ろで止め部84により止め固定する。固定紐3a及びリング21は、鼻尖付近を通り鼻の下の付け根を通ることはない。
ずれ防止マスク600は、リング21が鼻尖に下から上に引っ掛け、固定紐3aは、左右の耳の上の耳付け根に上から下に掛けた状態で、頭部に取付けているので、ほとんど動かない位置に安定した状態でリング21と固定紐3aが固定される。そのため、固定紐3aに引っ掛かった孔部80である孔8aは動くことができないので、マスク本体1dは、装着当初の位置を維持することができ、マスク本体1dがずれることはない。
本発明の実施形態6に係るずれ防止マスク601は、図26に示すように、ずれ防止マスク600の引掛け具20の変形例である。ずれ防止マスク601の引掛け具20は、外鼻孔を下から上に引っ掛けることが可能な2つのフックを有した略コ字状の枠のフック引掛具22からなり、略コ字状の枠の両端に、固定紐3aを通すことが可能な環掛部72をそれぞれ設ける。環掛部72は、2つの環を有し、その環に固定紐3aを挿通し、固定紐3aに引掛け具20を取付ける。
ずれ防止マスク601のフック引掛具22の素材としては、例えば、一般的なプラスチックなどが考えられ、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、EVA樹脂、ポリスチレン樹脂、アセテート樹脂等が挙げられる。フック引掛具22は、外鼻孔に引掛け、形状を維持すればいいので、これらの素材に限定されるものではない。フック引掛具22の枠は、外鼻孔に引っ掛け鼻尖に嵌った状態(鼻尖を避けた状態)になればいいので、形状を限定するものではない。
ずれ防止マスク601を、顔に装着する場合は、装着具2aを左右の耳にそれぞれ掛けてマスク本体1dを顔に取付け、フック引掛具22のフックで外鼻孔を下から上に引っ掛ける。固定紐3aは、引掛け具20の環掛部72を通り、左右の耳の上の耳付け根の上を通り、頭部の後ろで止め部84により止め固定する。固定紐3a及びフック引掛具22は、鼻尖付近を通り鼻の下の付け根を通ることはない。
ずれ防止マスク601は、フック引掛具22が外鼻孔に下から上に引っ掛け、固定紐3aは、左右の耳の上の耳付け根に上から下に掛けた状態で、頭部に取付けているので、ほとんど動かない位置に安定した状態でフック引掛具22と固定紐3aが固定される。そのため、固定紐3aに引っ掛かった孔部80である孔8aは動くことができないので、マスク本体1dは、装着当初の位置を維持することができ、マスク本体1dがずれることはない。
(実施形態7)
本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクは、本発明の実施形態5に係るずれ防止マスクのマスク本体の外側で鼻背の上を通る固定フレームに、クッション具を備えたものである。以下に、本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクについて、図27~図28を参照しながら詳細に説明する。
図27は、本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクを顔に装着した説明図、図28は、本発明の実施形態7に係るずれ防止マスクの固定フレームとクッション具の斜視図である。なお、実施形態7では、実施形態1、実施形態2、実施形態5で記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施形態7に係るずれ防止マスク700は、図27、図28(a)に示すように、実施形態5に係るずれ防止マスク502において、マスク本体1dの外側で鼻背の上を通る固定フレーム17に、クッション具51aを設けたものである。クッション具51aは、固定フレーム17の中央部に近い位置の左右に設ける。クッション具51aは、鼻背から両頬に亘る窪みの位置で、窪みに合わせた形状となっているので、窪みと立体的に接触することができる。鼻背から両頬に亘る窪みに発生しやすいマスク本体1dと顔の隙間を、クッション具51aがマスク本体1dを顔に圧しすることで、マスク本体1dの上端部68と顔の密着度を高め隙間を無くす。ずれ防止マスク700の固定フレーム17は、取付けたクッション具51aが回転しないように、断面が丸形以外に多角形やかまぼこ形などにして回転を防止するとよい。
ずれ防止マスク700のクッション具51aは、顔とのフィット性を高めるために、柔軟性と反発性を持つクッション性が好ましく、素材としては、シリコンゴム、ポリエチレン発泡体、ウレタン発泡体、天然ゴム発泡体、合成ゴム発泡体等が挙げられる。クッション具51aの取付け方法は、クッション具51aの長さ方向に空洞を設け、その空洞に固定フレーム17を通し固定する。また、クッション具51aを固定フレーム17に接着剤で取付けてもよい。ずれ防止マスク700の左右のクッション具51aは、顔の中央で繋がったものでも良い。
ずれ防止マスク700のクッション具51aの変形例としては、図28(b)に示すように、肉厚のリング型のクッション具51bを固定フレーム17の左右に3つずつ設けたものである。クッション具51bのリング径は、鼻背から両頬に亘る窪みの深さに合わせ、最適な大きさのものを選択し取付けることができる。クッション具51bの数は、1つ又は2つ以上で数を制限するものではない。クッション具51bは、間隔をおいてマスク本体1dを顔に圧しすることで、マスク本体1dの上端部68と顔の密着度を高め隙間を無くす。クッション具51bの取付け方法は、クッション具51bの中央の孔(肉厚リング型の貫通孔)に固定フレーム17を通し、固定フレーム17の中央部に近い位置の左右に間隔を設けて取付ける。
1a マスク本体
1b マスク本体
1d マスク本体
2a 装着具
2c 装着具
3a 固定紐
3b 固定紐
3c 固定紐
3d 固定紐
3e 細い紐
3f 細い紐
4 紐止部
5 ノーズピース
7 顔側
8a 孔
8b 孔
8c 孔
9a 不織布片
9b 不織布片
10 誘導部
12 紐取付部
13a 糸
13b 糸
14a 溶着
14b 溶着
14c 溶着
15 前フレーム
15b 前フレーム
16 長く広がる貫通した孔
16b 長く広がる貫通した開口孔
17 固定フレーム
18 耳掛け部
19 繋ぎ部
20 引掛け具
21 リング
22 フック引掛具
24 メッシュシート
27 クッションシート材
28 両面接着体
30 筒
31 引掛止具
32a 切り欠き
32b 切り欠き
32c 切り欠き
33 紐止フィルム
40 外筒
41 内筒
42 バネ
43a 筒孔
43b 筒孔
45 コードストッパー
46 アグレット
47 固め紐
50 取付固定具
51a クッション具
51b クッション具
61 たまり
62a 結び目
62b 結び目
62c 結び目
63 返し
65 上部の側端部
66 側端縁部
67 側縁部A
68 上端部
70 孔掛部
72 環掛部
80 孔部
82 環部
84 止め部
90a マスク
90b マスク
90d マスク
90e マスク
100 ずれ防止マスク
101 ずれ防止マスク
102 ずれ防止マスク
200 ずれ防止マスク
300 ずれ防止マスク
400 ずれ防止マスク
500 ずれ防止マスク
501 ずれ防止マスク
502 ずれ防止マスク
600 ずれ防止マスク
601 ずれ防止マスク
700 ずれ防止マスク

Claims (8)

  1. マスク本体と、
    前記マスク本体を顔に装着できるように前記マスク本体の左右の側端縁部に装着具を備えたマスクにおいて、
    前記マスク本体の内側で鼻の下側を通る固定紐と、
    前記マスク本体の左右の上部の側端部であって、左右の前記側端縁部よりも前記マスク本体の左右方向において中央寄りにそれぞれ孔部を有し、
    前記固定紐が左右の前記孔部に前記マスク本体の内側から外側へ挿通され、
    前記固定紐の両端は、前記固定紐を止める止め部を備えたことを特徴とするずれ防止マスク。
  2. 前記固定紐を輪状にしたことを特徴とする請求項記載のずれ防止マスク。
  3. マスク本体と、
    前記マスク本体を顔に装着できるように前記マスク本体の左右の側端縁部に装着具を備えたマスクにおいて、
    2分割した固定紐と、前記マスク本体の内側で鼻の下側を通る略U字状の棒の前フレームと、
    前記マスク本体の左右の上部の側端部であって、左右の前記側端縁部よりも前記マスク本体の左右方向において中央寄りにそれぞれ孔部とを有し、
    2分割した前記固定紐の間に前記前フレームを接続するために、繋ぎ部を左右それぞれに設け、
    前記前フレーム左右の前記孔部に前記マスク本体の内側から外側へ挿通され
    2分割した前記固定紐の前記繋ぎ部とは逆の端同士を止める止め部を備えたことを特徴とするずれ防止マスク。
  4. マスク本体と、
    前記マスク本体を顔に装着できるように前記マスク本体の左右の側端縁部に装着具を備えたマスクにおいて、
    前記マスク本体の内側で鼻の下又は鼻背の上を通る略U字状の棒又は管からなる固定フレーム
    前記マスク本体の左右の上部の側端部であって、左右の前記側端縁部よりも前記マスク本体の左右方向においてそれぞれ中央寄りに孔部とを有し、
    前記固定フレームの両端には、耳に掛ける耳掛け部をそれぞれ設け、
    前記固定フレーム左右の前記孔部に前記マスク本体の内側から外側へ挿通されることを特徴とするずれ防止マスク。
  5. マスク本体と、
    前記マスク本体を顔に装着できるように前記マスク本体の左右の側端縁部に装着具を備えたマスクにおいて、
    前記マスク本体の外側で鼻背の上通る略U字状の棒又は管からなる固定フレーム
    前記マスク本体の左右の上部の側端部であって、左右の前記側端縁部よりも前記マスク本体の左右方向においてそれぞれ中央寄りに孔部又は前記中央寄りの外側に環部とを有し
    前記固定フレームの両端には、耳に掛ける耳掛け部をそれぞれ設け、
    前記固定フレーム左右の前記孔部又は前記環部に挿通されることを特徴とするずれ防止マスク。
  6. 鼻尖又は外鼻孔に引っ掛ける引掛け具に孔掛部又は環掛部を上部に有し、
    前記固定紐の中央部を前記孔掛部又は前記環掛部に挿通した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のずれ防止マスク。
  7. 前記マスク本体の外側で前記鼻背の上を通る略U字状の前記棒又は前記管からなる前記固定フレームの中央部に近い位置の左右に、前記マスク本体の上端部から息が漏れないようにクッション具を備えたことを特徴とする請求項5記載のずれ防止マスク。
  8. 前記マスク本体は、上下方向に広がることが可能なプリーツが形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のずれ防止マスク。
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