JP7164653B2 - チップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープ - Google Patents

チップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープ Download PDF

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Description

本発明は、チップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープに関する。
サンプリングオシロスコープは、被測定信号の波形を測定する装置であり、測定装置として周波数応答特性が直流から数十GHz(例えば80GHz)までの広帯域にてフラットなことが要求されてきている。このため、サンプリングオシロスコープにおいて、被測定信号をサンプリングするサンプラ回路も、広帯域でフラットな周波数応答特性を有することが要求される。広帯域で良好な周波数応答特性を得るためには、例えば、パッケージ化されていないベアチップICが用いられ、ベアチップICの回路基板への実装では、ボンディングワイヤが不要なフリップチップ実装が行われている。
フリップチップ実装では、金属バンプを介してベアチップICの電極パッドと回路基板の電極端子とを接続するために、ベアチップICをコレットで吸引し熱や超音波振動を加えながら回路基板上に押し当てて金属バンプと電極端子を接合させる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、半導体チップと基板とを接着する熱収縮性の接着剤の厚さを薄くするために、基板上にダミーパッドを設けて半導体チップの平行度を保持することが記載されている。
特開2006-252050号公報
特許文献1に記載の従来の技術は、十数MHzの周波数帯で通信を行うICカードモジュールにチップをフリップチップ実装するものであり、熱収縮性の接着剤の厚さを薄くすることを目的に、基板にダミーパッドを設けチップを基板上に平行に保持している。
しかし、特許文献1では、数十GHzの高周波信号を扱う際に問題となるインピーダンス不整合及びインピーダンス不整合に起因する周波数応答特性の悪化については、何ら考慮されていなかった。例えば、数十GHzの高周波帯域では、配線長や配線形状に影響する、基板に対するベアチップの平行度が、より高い精度で要求される。
ベアチップと基板との高精度の平行度が保てなくなると、ベアチップICの電極パッドと基板の電極端子間の高さにばらつきやバンプ形状のばらつきが生じ、設計通りの高さとならずにRF的にはインピーダンス不整合を生じる問題がある。例えば直流から数十GHzまでの広帯域で用いられるサンプラ回路では、広帯域にわたって要求される良好な反射特性を満たせなくなる問題があり、ひいてはサンプリングオシロスコープに適用すれば良好なアナログ帯域が得られないなどの問題がある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現可能なチップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープを提供することを目的とする。
本発明のチップ実装構造は、基板(60)と、前記基板と向き合う面に回路と該回路に接続された電極パッドと前記回路に接続されないダミーパッドとが形成されたベアチップ(10)と、前記電極パッド及び前記ダミーパッドにそれぞれ設けられ、前記基板に接合されたバンプ(50)と、を備え、前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の中心線(70)に対して線対称となるように配置され、前記電極パッドは、差動信号を構成する正相信号及び逆相信号をそれぞれ入力又は出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドを含み、前記正相電極パッド及び前記逆相電極パッドが、前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の前記中心線に対して線対称となるように形成されていることを特徴とする。
上述のように、本発明のチップ実装構造において、電極パッド及びダミーパッドがベアチップの一面である回路面における少なくとも1本の中心線(x軸又はy軸)に対して線対称となるように配置されている。この構成により、ベアチップと基板が、バンプを介して対称的な位置にて接合されるので、バンプの高さや形状のばらつきが低減できるとともに、ベアチップと基板とを高精度に平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
また、本発明のチップ実装構造は、ベアチップと基板との平行度の高精度化だけでなく、差動信号を入出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドの対称性により広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明のチップ実装構造において、前記電極パッド及び前記ダミーパッドが、前記ベアチップの前記面において前記中心線と直交する別の中心線(71)に対して線対称となるように配置された構成であってもよい。
この構成により、本発明のチップ実装構造は、ベアチップと基板が、バンプを介してより対称的な位置にて接合されるので、バンプの高さや形状のばらつきが低減できるとともに、ベアチップと基板とをより高精度に平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明のチップ実装構造において、前記ダミーパッドは、前記電極パッド及び前記ダミーパッドのうち前記ベアチップの一端縁に沿って一列に配置されている電極パッド及びダミーパッドが互いに等間隔となるように配置された構成であってもよい。
この構成により、本発明のチップ実装構造は、ベアチップと基板が、バンプを介して対称的でかつ均等な位置にて接合されるので、バンプの高さや形状のばらつきが低減できるとともに、ベアチップと基板とをより高精度に平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明のチップ実装構造において、前記回路は、前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の前記中心線に対して線対称となるように形成された構成であってもよい。
この構成により、本発明のチップ実装構造は、ベアチップと基板との平行度の高精度化だけでなく、回路自体の対称性により広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明のチップ実装構造において、前記電極パッドは、高周波信号を入力又は出力するRF電極パッドを含み、前記基板は、前記ベアチップに向き合う面にコプレーナ線路が形成され、前記RF電極パッドは、前記バンプを介して前記コプレーナ線路に接続された構成であってもよい。
この構成により、本発明のチップ実装構造は、ベアチップのRF電極と基板に形成されたコプレーナ線路とが接続されるので、高周波帯域において周波数応答特性を劣化させることなく、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明のサンプリングオシロスコープは、被測定信号をサンプリングするサンプラ回路を備え、前記サンプラ回路が、上記いずれかに記載のチップ実装構造を有することを特徴とする。
上記のチップ実装構造は、ベアチップと基板との高精度の平行度を実現し、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合をとり、広帯域でフラットな周波数応答特性を得ることができる。本発明のサンプリングオシロスコープは、このようなチップ実装構造がサンプラ回路に用いられるので、サンプラ回路の周波数応答特性が広帯域でフラットなものとなり、これにより、広帯域サンプリングオシロスコープが実現できる。
本発明のチップ実装方法は、基板(60)を用意し、前記基板と向き合う面に回路と該回路に接続された電極パッドと前記回路に接続されないダミーパッドとが形成されたベアチップ(10)を用意し、前記基板に接合されるバンプ(50)を前記ベアチップの前記電極パッド及び前記ダミーパッドにそれぞれ設け、前記ベアチップを前記基板にフリップチップ実装する、ことを含み、前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記一面における少なくとも1本の中心線に対して線対称となるように配置されていることを特徴とする。
上述のように、ベアチップを用意するステップにより用意されるベアチップにおいて、電極パッド及びダミーパッドが、ベアチップの一面である回路面における少なくとも1本の中心線(x軸又はy軸)に対して線対称となるように配置されている。この構成により、フリップチップ実装するステップにおいて、ベアチップと基板が、バンプを介して対称的な位置にて接合されるので、バンプの高さや形状のばらつきが低減できるとともに、基板に対しベアチップを高い精度で平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
本発明によれば、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できるチップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るベアチップの概略構成を示す平面図である。 図1のベアチップの部分拡大図である。 図1のベアチップが基板に実装されているチップ実装構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るチップ実装方法の概略を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るサンプリングオシロスコープの概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るベアチップの概略構成を示す平面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図3は、ベアチップ10が基板60に実装されているチップ実装構造1を示す断面図である。図3に示すように、本実施形態に係るチップ実装構造1は、基板60と、ベアチップ10と、バンプ50とを備えている。
(ベアチップ)
まず、ベアチップ10について説明する。
図1は、本実施形態に係るベアチップ10の概略構成を示す平面図であり、図2は、図1の部分拡大図である。図1のベアチップ10は、例としてサンプリングオシロスコープのサンプラ回路に適用されるチップ構成としているが、これに限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、ベアチップ10は、半導体からなるチップ本体11と、基板60と向き合うチップ面12に形成された回路14と、を備えている。ベアチップ10は、回路14の他にも、回路14に接続された電極パッド20と、回路14に接続されない孤立したダミーパッド30とが、チップ面12に形成されている。具体的には、総称である電極パッド20として、RF電極パッド21、終端抵抗パッド22、正相IF(Intermediate Frequency)パッド23、逆相IFパッド24、正相ストローブパッド25、逆相ストローブパッド26が設けられている。総称であるダミーパッド30として、正相IFパッド23に対向して配置されたダミーパッド31と、逆相IFパッド24に対応して配置されたダミーパッド32とが設けられている。ベアチップ10の大きさは、例えば1.5mm×0.5mmである。図1では、ウェハをカットする際のダイシング削り代47も示されている。
回路14は、Y軸方向に沿って直列に接続された2つのダイオード15、16を含む。2つのダイオード15、16が接続されている接続部と、RF電極パッド21から終端抵抗パッド22までX軸方向に延在する配線パターン40とが交差し、交差部で両者が接続されている。RF電極パッド21は、例えば、基板60に設けられた受信回路に接続される。終端抵抗パッド22は、例えば、基板60に設けられた終端抵抗に接続される。基板60の受信回路で受信されたRF(Radio Frequency)の被測定信号は、RF電極パッド21から入力されダイオード15、16に送られる。
正相ストローブパッド25とダイオード15は、コンデンサ17aを介して配線パターン41により接続されている。逆相ストローブパッド26とダイオード16は、コンデンサ17bを介して配線パターン42により接続されている。短パルスの正相ストローブ信号は、正相ストローブパッド25からダイオード15に送られ、短パルスの逆相ストローブ信号は、逆相ストローブパッド26からダイオード16に送られる。
正相IFパッド23とダイオード15は、抵抗18aを介して配線パターン43により接続されている。逆相IFパッド24とダイオード16は、抵抗18bを介して配線パターン44により接続されている。正相の中間周波数信号は、正相IFパッド23から出力され、逆相の中間周波数信号は、逆相IFパッド24から出力される。
図1に示すように、平面視で矩形のベアチップ10の中心80を通り、短手方向に平行なX軸と、X軸に直交し長手方向に平行なY軸とを想定する。X軸とY軸は、ベアチップ10のチップ面12の中心80を通る「中心線」である。
電極パッド20及びダミーパッド30は、ベアチップ10のチップ面12の中心を通りかつチップ面12に平行な中心線であるX軸70に対して線対称(X軸対称)となるように配置されている。
また、電極パッド20及びダミーパッド30は、ベアチップ10のチップ面12におけるX軸70と直交する別の中心線であるY軸71に対して線対称(Y軸対称)となるように配置されている。
ダミーパッド30は、電極パッド20及びダミーパッド30がベアチップ10のチップ面12においてX軸とY軸のうち少なくとも一方の軸に対して軸対称となるように配置するようにしてもよい。
この構成により、ベアチップ10と基板60が、バンプ50を介して対称的な位置にて接合されるので、バンプ50の高さや形状のばらつきが低減できるとともに、ベアチップ10を基板60に対して高い精度で平行に配置することができる。
ダミーパッド30は、電極パッド20及びダミーパッド30のうちベアチップ10の一端縁11a、11bに沿って一列に配置されている電極パッド20及びダミーパッド30が互いに等間隔となるように配置されている。具体的には、ベアチップ10の長手方向(Y軸方向)に延在する端縁11aに沿って配置されたRF電極パッド21とダミーパッド31、32は、互いに等間隔となるように配置されている。また、ベアチップ10の長手方向に延在する端縁11bに沿って配置された正相IFパッド23、終端抵抗パッド22、及び逆相IFパッド24は、互いに等間隔となるように配置されている。
この構成により、ベアチップ10と基板60が、バンプ50を介して対称的でかつ均等な位置にて接合されるので、フリップチップ実装時に加圧されたときバンプ50の高さや形状のばらつきが生じるのを抑制でき、ベアチップ10を基板60に対してより高い精度で平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
図1に示すように、回路14は、ベアチップ10のチップ面12における中心線であるX軸に対して線対称となるように形成されている。この構成により、ベアチップ10と基板60との平行度の高精度化だけでなく、回路14自体の対称性により広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
電極パッド20は、差動信号を構成する正相信号及び逆相信号をそれぞれ入力又は出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドを含み、正相電極パッド及び逆相電極パッドが、ベアチップ10のチップ面12の中心線であるX軸に対して線対称となるように形成されている。具体的には、正相ストローブパッド25と逆相ストローブパッド26は、X軸に対して線対称となるように形成されている。また、正相IFパッド23と逆相IFパッド24は、X軸に対して線対称となるように形成されている。
この構成により、ベアチップ10と基板60との平行度の高精度化だけでなく、差動信号を入出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドの対称性により広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
(バンプ)
バンプ50は、ベアチップのチップ面12に形成された電極パッド20及びダミーパッド30にそれぞれ設けられた突起状の金属電極であり、材質は例えば金、はんだ等である。バンプ50は、フリップチップ実装により、基板60の電極端子62、63に接合されている。基板60からベアチップ10のチップ面12までの高さは、例えば60μm程度である。
(基板)
基板60は、例えば薄膜基板であり、ベアチップ10と向かい合う基材61の一面には、複数の電極端子62、63及び必要に応じて伝送路や回路が形成されている。具体的には、電極端子62は、ベアチップ10のチップ面12の電極パッド20に対向する位置に配置され、電極端子63は、ベアチップ10のチップ面12のダミーパッド30に対向する位置に配置されている。電極端子63は、伝送線路や回路に接続されず、孤立して形成される。
基板60は、ベアチップ10に向き合う面に伝送路としてコプレーナ線路が形成されていてもよい。この場合、ベアチップ10のチップ面12に形成された、高周波信号を入力又は出力するRF電極パッド21が、バンプ50を介して基板60のコプレーナ線路に接続されるようにしてもよい。この構成により、ベアチップ10のRF電極パッド21と基板60に形成されたコプレーナ線路とが接続されるので、高周波帯域において周波数応答特性を劣化させることなく、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
(チップ実装方法)
次に、本実施形態に係るチップ実装方法について説明する。
図4は、チップ実装方法の概略を示すフローチャートである。図4に示すように、ベアチップ10のチップ面12と向き合う面に、電極端子62、63、伝送路、回路等が形成された基板60(例えば薄膜基板)を用意する(ステップS1)。
チップ面12上に電極パッド20及びダミーパッド30がX軸及びY軸に対して線対称に配置されたベアチップ10を用意する(ステップS2)。
次いで、基板60の電極端子62、63に接合されるバンプ50を、例えば超音波振動を加えつつ、ベアチップ10の電極パッド20及びダミーパッド30にそれぞれ設ける(ステップS3)。
次いで、ベアチップ10の回路14等の形成されていない裏面13をコレットで吸着して保持し、例えば熱あるいは超音波振動を与えつつ、基板60に押し付けてバンプ50と基板60の電極端子62、63とを接合する、いわゆるフリップチップ実装を行う(ステップS4)。
(サンプリングオシロスコープ)
次に、サンプリングオシロスコープについて説明する。
サンプリングオシロスコープ100は、広帯域・低雑音の特徴を有し、測定対象物(DUT(Device Under Test))200から送信された被測定信号の波形表示を行うものである。図5に示すように、サンプリングオシロスコープ100は、トリガ生成部110、サンプラ120、A/D変換部130、表示部140、及び制御部150を備えている。
トリガ生成部110は、サンプラ120が動作するサンプリングタイミングとして用いられるストローブ信号を生成するようになっている。例えばステップリカバリダイオードや高速動作するトランジスタ回路が使用され、高速短パルスのストローブ信号を生成する。
サンプラ120は、トリガ生成部110にて生成されるストローブ信号をサンプリングタイミングとして例えば数百kHz~数十MHzでスイッチング動作(閉状態:例えば数ps~数十ps)し、外部から入力される被測定信号をサンプリングする(等価時間サンプリング:ランダムサンプリング、シーケンシャルサンプリング)。
A/D変換部130は、サンプラ120にてサンプリングされたアナログ出力によるデータをデジタルのデータに変換する。
表示部140は、例えば液晶表示器などで構成され、制御部150の制御により、被測定信号の波形や統計処理された測定結果などを表示する。
制御部150は、高い周波数で繰り返す波形を観測するため、トリガ生成部110、サンプラ120、A/D変換部130、表示部140を統括制御する。
本実施形態では、上記のチップ実装構造1が、サンプリングオシロスコープ100において被測定信号をサンプリングするサンプラ120に用いられている。なお、本実施形態のサンプラ120は、本発明のサンプラ回路に対応する。
広帯域でフラットな周波数応答特性が要求されるサンプラ120では、フリップチップ実装において、ベアチップ10が基板60に対してより精密に平行になるように実装することは、高周波特性上、信頼性上、極めて重要である。上記のチップ実装構造1は、ベアチップ10と基板60との高精度の平行度を実現し、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合をとることができる。本実施形態のサンプリングオシロスコープ100は、このようなチップ実装構造1がサンプラ120に用いられるので、サンプラ120の周波数応答特性が広帯域でフラットなものとなる。これにより、広帯域で良好な周波数応答特性を有するサンプリングオシロスコープ100が実現できる。
(作用・効果)
以上のように、本実施形態に係るチップ実装構造1において、電極パッド20及びダミーパッド30が、ベアチップ10のチップ面12における中心線であるX軸及びY軸に対して線対称となるように配置されている。この構成により、ベアチップ10と基板60が、バンプ50を介して対称的な位置にて接合されるので、フリップチップ実装時にベアチップ10が基板60に押し付けられたとき、バンプ50の高さや形状のばらつきが生じるのを抑制でき、ベアチップ10を基板60に対して高い精度で平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るチップ実装構造について説明する。
第2の実施形態は、ダミーパッドが6個設けられている点で、ダミーパッドが2個設けられている第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
図6は、第2の実施形態に係るベアチップ10Aの概略構成を示す平面図である。図6に示すように、チップ実装構造1のベアチップ10Aは、正相ストローブパッド25の両側にダミーパッド33、34が設けられ、逆相ストローブパッド26の両側にダミーパッド35、36が設けられている。
第1の実施形態と同様に、電極パッド20及びダミーパッド30が、ベアチップ10Aのチップ面12における中心線であるX軸70及びY軸71に対して線対称となるように配置されている。この構成により、ベアチップ10Aと基板60が、バンプ50を介して対称的な位置にて接合されるので、バンプ50の高さや形状のばらつきが低減できるとともに、ベアチップ10Aを基板60に対して高い精度で平行に配置することができる。
ダミーパッド30は、ベアチップ10Aの長手方向(Y軸方向)の端縁11a、11bに沿って配置されている電極パッド20及びダミーパッド30が互いに等間隔となるように配置されている。具体的には、ベアチップ10Aの端縁11aに沿って配置されたRF電極パッド21とダミーパッド31、32、33、35は、互いに等間隔(間隔d)となるように配置されている。また、ベアチップ10Aの端縁11bに沿って配置された正相IFパッド23、逆相IFパッド24、終端抵抗パッド22、及びダミーパッド34、36は、互いに等間隔(間隔d)となるように配置されている。
この構成により、ベアチップ10Aと基板60が、バンプ50を介して対称的でかつ均等な位置にて接合されるので、フリップチップ実装時に加圧されたときバンプ50の高さや形状のばらつきが生じるのを抑制でき、ベアチップ10を基板60に対してより高い精度で平行に配置することができる。その結果、広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
図6に示すように、回路14は、ベアチップ10Aのチップ面12における中心線であるX軸に対して線対称となるように形成されている。この構成により、ベアチップ10Aと基板60との平行度の高精度化だけでなく、回路14自体の対称性により広帯域にわたって伝送線路のインピーダンスの整合がとれ、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現できる。
以上説明したように、本発明は、直流から数十GHzの高い周波数にわたる広帯域にてフラットで良好な周波数応答特性を実現することができるという効果を有し、チップ実装構造及びチップ実装方法、並びにそれを用いたサンプリングオシロスコープの全体に有用である。
1 チップ実装構造
10、10A ベアチップ
11 チップ本体
11a、11b 端縁
12 チップ面(面)
13 裏面
14 回路
15、16 ダイオード
17a、17b コンデンサ
18a、18b 抵抗
20 電極パッド
21 RF電極パッド
22 終端抵抗パッド
23 正相IFパッド
24 逆相IFパッド
25 正相ストローブパッド
26 逆相ストローブパッド
30、31、32、33、34、35、36 ダミーパッド
40、41、42、43、44 配線パターン
47 ダイシング削り代
50 バンプ
60 基板
61 基材
62、63 電極端子
70 中心線(X軸)
71 中心線(Y軸)
80 中心
100 サンプリングオシロスコープ
110 トリガ生成部
120 サンプラ
130 A/D変換部
140 表示部
150 制御部
200 DUT

Claims (8)

  1. 基板(60)と、
    前記基板と向き合う面に回路と該回路に接続された電極パッドと前記回路に接続されないダミーパッドとが形成されたベアチップ(10)と、
    前記電極パッド及び前記ダミーパッドにそれぞれ設けられ、前記基板に接合されたバンプ(50)と、を備え、
    前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の中心線(70)に対して線対称となるように配置され、
    前記電極パッドは、差動信号を構成する正相信号及び逆相信号をそれぞれ入力又は出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドを含み、前記正相電極パッド及び前記逆相電極パッドが、前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の前記中心線に対して線対称となるように形成されている、チップ実装構造。
  2. 基板(60)と、
    前記基板と向き合う面に回路と該回路に接続された電極パッドと前記回路に接続されないダミーパッドとが形成されたベアチップ(10)と、
    前記電極パッド及び前記ダミーパッドにそれぞれ設けられ、前記基板に接合されたバンプ(50)と、を備え、
    前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の中心線(70)に対して線対称となるように配置され、
    前記電極パッドは、高周波信号を入力又は出力するRF電極パッドを含み、前記基板は、前記ベアチップと向き合う面にコプレーナ線路が形成され、前記RF電極パッドは、前記バンプを介して前記コプレーナ線路に接続されている、チップ実装構造。
  3. 前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記面において前記中心線と直交する別の中心線(71)に対して線対称となるように配置されている、請求項1又は2に記載のチップ実装構造。
  4. 前記電極パッド及び前記ダミーパッドのうち前記ベアチップの一端縁に沿って一列に配置されている電極パッド及びダミーパッドが互いに等間隔となるように配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のチップ実装構造。
  5. 前記回路は、前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の前記中心線に対して線対称となるように形成されている、請求項1~のいずれか一項に記載のチップ実装構造。
  6. 前記電極パッドは、高周波信号を入力又は出力するRF電極パッドを含み、前記基板は、前記ベアチップと向き合う面にコプレーナ線路が形成され、前記RF電極パッドは、前記バンプを介して前記コプレーナ線路に接続されている、請求項1に記載のチップ実装構造。
  7. 被測定信号をサンプリングするサンプラ回路を備え、前記サンプラ回路が、請求項1~6のいずれか一項に記載のチップ実装構造を有する、サンプリングオシロスコープ。
  8. 基板(60)を用意し、
    前記基板と向き合う面に回路と該回路に接続された電極パッドと前記回路に接続されないダミーパッドとが形成されたベアチップ(10)を用意し、
    前記基板に接合されるバンプ(50)を前記ベアチップの前記電極パッド及び前記ダミーパッドにそれぞれ設け、
    前記ベアチップを前記基板にフリップチップ実装することを含み、
    前記電極パッド及び前記ダミーパッドが前記ベアチップの前記面における少なくとも1本の中心線に対して線対称となるように配置され、
    前記電極パッドは、差動信号を構成する正相信号及び逆相信号をそれぞれ入力又は出力する正相電極パッド及び逆相電極パッドを含み、前記正相電極パッド及び前記逆相電極パッドが、前記ベアチップの前記面の中心を通り該面に平行な少なくとも1本の前記中心線に対して線対称となるように形成されている、チップ実装方法。
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